JP4613749B2 - 制御システム - Google Patents
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Description
この遠隔制御監視システムにおいて、ユーザ宅内の各種機器は、機器を制御する機能を有するゲートウェイ装置に接続されており、サーバ装置は、ユーザからの制御指示に応じて、ネットワークを介してゲートウェイ装置にコマンドを伝えることにより、ゲートウェイ装置に各種機器の制御を行わせる。
このユーザ認証等を実現するために、サーバ装置は、ユーザID、パスワード等のユーザの識別用情報と、ゲートウェイ装置の識別用の情報とを対応付けた登録情報を保持しており、このサーバ装置へ登録情報を入力する登録作業は、例えばサーバ装置の管理者等が行うことが考えられる。
これにより、ルータに割り当てられたグローバルIPアドレスが固定的ではなく変動するものであっても、サーバ装置内の登録情報はその変動に対応して更新され得るようになる。
これにより、LAN毎を識別可能な情報が、同一LAN内のいずれの制御装置からもサーバ装置に向けて送信されることになるため、管理者等による特段の入力がなされなくても、その情報を用いることによりサーバ装置側において同一LAN内の制御装置間を対応付けて管理することが可能になり、このことは、ユーザと制御装置との対応付けのための登録作業負担を軽減することに繋がる。
これにより、制御装置は特に同一LAN内の全制御装置を関連付けるために資する共通な情報としてルータのMACアドレスを利用し、ルータのMACアドレスは、各ユーザ宅内のルータ毎に異なるため、サーバ装置側におけるユーザ別の管理が正しく機能するようになる。
また、前記制御装置のうちには、マスタ制御装置が含まれ、前記マスタ制御装置は、更に、前記サーバ装置に対して、前記登録情報の更新時間を制限するための制限指示情報を、自装置の装置識別情報を付して、送信する制限手段を備え、前記受信手段は、更に、前記制限指示情報を受信し、前記登録手段は、前記受信手段により受信された制限指示情報に示される更新時間の制限に従った特定の時間範囲内に限って、当該制限指示情報の送信元であるマスタ制御装置が属するLAN内の他の制御装置から受信した装置識別情報についての、前記登録情報への反映を行うこととしてもよい。
また、前記制御装置のうちには、マスタ制御装置が含まれ、前記マスタ制御装置は、更に、前記サーバ装置に対して、所定通知処理の要求を指示する要求情報を、自装置の装置識別情報を付して、送信する要求手段を備え、前記受信手段は、更に、前記要求情報を受信し、前記サーバ装置は、更に、前記受信手段により要求情報が受信された際に、前記登録情報において、当該要求情報の送信元であるマスタ制御装置の装置識別情報と同一のグループ識別情報に対応付けられた他の全ての装置識別情報それぞれにより識別される各制御装置に対して、所定通知指示を送信する通知指示手段を備え、前記制御装置は、更に、サーバ装置から所定通知指示を受信すると所定の報知を行う報知手段を備えることとしてもよい。
また、前記制御装置は、サーバ装置からの制御指示を受け付ける受付手段と、受け付けられた、サーバ装置からの制御指示に応じて、自装置に接続された機器を制御する制御手段とを備え、前記登録手段は、前記登録情報として、各装置識別情報が分類された各区分に対して、機器のユーザを識別するためのユーザ識別情報を対応付けて保持し、前記サーバ装置は、更に、前記登録手段により保持されている登録情報に基づき、ユーザ識別情報により識別されるユーザにとって、当該ユーザ識別情報と対応付けられている区分の各装置識別情報が選択可能となるように、当該各装置識別情報を自装置外部に送出した後に、ユーザにより選択された1以上の装置識別情報を示す選択情報を自装置外部から受領する選択手段と、前記ユーザ識別情報に基づいて識別されるユーザからの指令を取得し、当該指令に応じて、当該ユーザ識別情報に対応する区分内の装置識別情報でありかつ前記選択情報により示された装置識別情報のうち、いずれかの装置識別情報により識別される制御装置に対して制御指示を送出する遠隔制御手段とを備えることとしてもよい。
また、本発明に係る制御装置は、複数のLANそれぞれに属する各制御装置とネットワークを介して接続されたサーバ装置からの遠隔制御を受けて、自装置に接続された機器を制御する制御装置であって、自装置を他の制御装置と識別するための装置識別情報を記憶する記憶手段と、自装置が属するLAN内の制御装置群を、当該LAN以外のLAN内の制御装置群から区別するためのグループ識別情報を自装置外部から取得する取得手段と、前記装置識別情報と前記グループ識別情報とを前記サーバ装置に向けて送信する送信手段とを備えることを特徴とする。
以下、本発明の実施形態1に係る制御システムについて説明する。
<制御システムの構成>
図1は、本発明の実施形態1に係る制御システム10の構成図である。
制御システム10は、サーバ装置20が接続されたネットワーク40と各ユーザ宅内のLANとを、各ユーザ宅内の各ルータを介して接続して構成されたシステムであり、更に、各ユーザが随時、携帯端末30a、30b等を用いて、ネットワーク40を通じて、コンピュータであるサーバ装置20にアクセスできるように構成されている。
また、制御装置100a、100b等は、サーバ装置20と通信する機能を有するゲートウェイ装置であり、メモリ、マイクロプロセッサ、各種回路等を含み、内部のメモリに格納されたプログラムをマイクロプロセッサ等により実行することで、受信したコマンドに応じて設備機器110a、110b等を制御する機能を実現する。
なお、図1は、ユーザXとユーザYという2人のユーザの宅内の設備に着目して示したものであるが、制御システム10の運用上、ネットワーク40には、2人より多数のユーザ宅内の各LANが接続されて利用されることが想定される。
同図に示すように、サーバ装置20は、機能的構成要素として、通信部21、登録部22及び遠隔制御部23を備える。
ここで、通信部21は、通信制御回路により、制御装置100a等から送られる通信データや、携帯端末30a等から送られるデータを受信し、制御装置100a等に対して制御指示のためのコマンド等を内容とする通信データを送信する機能を有する。
また、遠隔制御部23は、通信部21を介して、ユーザからの指示に応じてコマンドをそのユーザの宅内のいずれかの制御装置に送信する機能を有する。
制御装置100aは、装置ID記憶部101a、送信部102a、受付部103a及び機器制御部104aを備え、制御装置100bも同様に、装置ID記憶部101b、送信部102b、受付部103b及び機器制御部104bを備える。
また、機器制御部104aは、伝達されたコマンドに従って設備機器110aに対して、制御用の電気信号を送出することにより、設備機器110aを制御する機能を有する。
また、ルータ120aは、ルータの基本機能に加えて、近年、一般のルータに備わっている、いわゆるアドレス変換機能を有する。即ち、ルータ120aは、制御装置からサーバ装置20に向けて送信された通信データのIPヘッダ中の送信元IPアドレスを、自装置のネットワーク40側に対して割り当てられたグローバルIPアドレスに付け替えた通信データをネットワーク40側に対して送出する機能と、その送出した通信データに対するサーバ装置20からの応答内容である通信データが、そのグローバルIPアドレスに基づいて自装置に送られてきた場合にその通信データをその制御装置に対して送信する機能とを有する。
以下、各制御装置から各ルータを介してサーバ装置20に伝送される通信データについて説明する。
図3は、制御装置からサーバ装置20に向けて伝送される通信データのフォーマットを示す図である。
なお、制御装置は、通信データ中に、装置ID331として、自装置の装置IDを設定する。例えば制御装置100aにおいては、装置ID記憶部101aに記憶されている装置IDを通信データ中に設定する。
図4は、登録情報のデータ構成及び内容例を示す図である。
登録情報200は、制御装置ID201とグループID202とユーザID203とユーザ情報204とが対応付けられて構成されるものである。
ここで、制御装置ID201は、各制御装置を識別するための情報である。なお、サーバ装置20は、制御装置から受信した通信データ中の装置ID331を取得して、その装置IDを、登録情報中における制御装置ID201として記録する。
また、ユーザ情報204は、ユーザIDで識別されるユーザに対する個人的な情報、例えばユーザ認証用のパスワード、課金用情報、住所等である。
以下、各制御装置の動作について説明する。
図5は、制御装置の行う制御処理を示すフローチャートである。
制御装置100a、100b等はいずれも、電力の供給を受けて動作している間においては、同図に示す制御処理を実行している。ここでは、制御装置100aに着目して制御処理を説明する。
以下、サーバ装置20の動作について説明する。
図6は、サーバ装置20の行うサーバ処理を示すフローチャートである。
サーバ装置20は、管理者等によりキーボード等の入力機構を通じてユーザ登録に係る入力がなされたか否かを判定し(ステップS21)、また、制御装置から通信データを受信したか否かを判定し(ステップS23)、更にまた、ユーザにより携帯端末等からアクセス要求が発されたか否かを判定し(ステップS27)、これらの判定を繰り返し、肯定的な判定結果が得られたときに、それぞれ次に示すような特定の処理を行う。なお、ステップS21におけるユーザ登録に係る入力とは、ここでは、マスタ制御装置の装置IDと、その制御装置を宅内に設置しているユーザについてのユーザID及びユーザ情報を対応付けるための情報を入力することをいう。また、ステップS27におけるアクセス要求は、ユーザID及びパスワードの指定を含むデータをサーバ装置20に対して送信することにより行われる。
また、ステップS23において肯定的に判定された場合には、サーバ装置20の登録部22は、通信部21を介して制御装置から受信した通信データにおける通信コマンド中の装置IDと、その通信データにおけるIPヘッダ中の送信元IPアドレスとを取得して、これらを相互に対応付けるように、登録情報を更新する(ステップS24)。つまり、その装置IDを登録情報中の制御装置ID201の項目とし、その送信元IPアドレスを登録情報中のグループID202として登録情報を更新する。但し、既にその相互の対応付けが登録情報中において示されている場合においては、登録情報の更新を省略する。
<制御システムの具体的連携動作>
以下、上述した動作を行う各制御装置とサーバ装置20とについて、その連携動作を具体例に基づいて説明する。
同図では、図1に示したユーザX宅内の各制御装置及びルータに着目したものである。
ここでは、ユーザX宅内のルータ120aには、グローバルIPアドレスとして85FE050AHが割り当てられており、後ほど割り当て変更がなされ、新たにグローバルIPアドレスとして85FE050Bが割り当てられたものとして説明する。
ユーザX宅内のマスタ制御装置100aは、装置IDとして00001C1B6202HというMACアドレスを有しており、ポーリングする際その装置IDを送信する。つまりサーバ装置20に向けてその装置IDを含む通信データ(図3参照)をTCP、IPに従って送信する。
<実施形態2>
以下、本発明の実施形態2に係る制御システム14について説明する。
制御システム14は、制御システム10と同様にサーバ装置が接続されたネットワーク40と各ユーザ宅内のLANとを、各ユーザ宅内の各ルータを介して接続して構成されたシステムであり、また、制御システム14において、ユーザ宅内のLANは1以上の制御装置が接続して構成され、制御装置は設備機器と接続されている点についても、制御システム10(図1参照)と同様である。但し、制御システム14においては、各ユーザ宅内に設置される制御装置が、その宅内のルータのMACアドレスを通信データの通信コマンド部分に含めてポーリングを行い、またこれに呼応して、サーバ装置の登録部ではそのルータのMACアドレスを登録情報中にグループIDとして登録する点で、制御システム10と異なる。
図8は、実施形態2に係る制御システム14の制御装置及びサーバ装置の機能構成図である。
なお、同図は、ユーザX宅内の各装置とサーバ装置920とに着目したものである。また、図8中の構成要素のうち、実施形態1(図2等)で示した構成要素と同一のものについては、同一の符号を付しており、それらについては、詳しい説明を省略する。
ここで、登録部922は、ハードディスク等の記録媒体に、各制御装置の識別用の情報と各ユーザの識別用の情報とを対応付けたものである登録情報を、記録し、随時更新する機能を有する。この登録情報は、図4で示したものと同一のデータ構成である。但し、登録部922は、制御装置から通信データの送信によるポーリングを受けた際に、その通信データを受信して、その通信データから制御装置の装置IDと、ルータのMACアドレスとを受信して、それぞれを、図4に示した登録情報中の制御装置IDと、グループIDとして設定する機能を有する。
制御装置140aは、実施形態1で示した制御装置100aを部分的に変更したものであり、図8に示すように、装置ID記憶部101a、送信部102a、取得部141a、受付部103a及び機器制御部104aを備え、制御装置140bも同様に、装置ID記憶部101b、送信部102b、取得部141b、受付部103b及び機器制御部104bを備える。
送信部102aは、制御装置140aの外部にデータを送信する機能を有する。制御装置140aは、サーバ装置920が制御指示を示すコマンドを発する準備が整っているか否かを伺う等のために、送信部102aにより、サーバ装置920に向けてTCP、IPに従った所定フォーマットの通信データを周期的に送信して、ポーリングを行う。
また、各制御装置は、サーバ装置920のグローバルIPアドレスを予め設定されている。
<制御装置の動作>
以下、各制御装置の動作について説明する。
制御装置140a、140b等はいずれも、電力の供給を受けて動作している間においては、同図に示す制御処理を実行している。ここでは、制御装置140aに着目して制御処理を説明する。
制御装置140aは、ユーザ宅内のLANに接続され起動された後に、DHCPサーバ(Dynamic Host Configuration Protocol Server)により割り当てられたルータのLAN側のIPアドレスを取得し、或いはユーザにより入力されたルータのLAN側のIPアドレスを取得し、そのIPアドレスを指定してARP(Address Resolution Protocol)に従ったARP要求をLANへと送出することにより、ルータMACアドレスを取得する(ステップS41)。
<サーバ装置の動作>
サーバ装置920は、基本的には実施形態1で示したサーバ装置20と同様に、図6に示した動作を行う。但し、ステップS24において、受信した装置IDと送信元IPアドレスとを、それぞれ登録情報中の制御装置IDとグループIDとして対応付けるのではなく、受信した装置IDとルータMACアドレスとを、それぞれ登録情報中の制御装置IDとグループIDとして対応付ける。
以下、上述した動作を行う各制御装置とサーバ装置920とについて、その連携動作を説明する。
図11は、サーバ装置920と、ユーザ宅内の各制御装置及びルータとの連携動作を示すイメージ図である。
以下、図11の上から下に向けた流れに沿って順に連携動作について説明する。
ユーザX宅内のマスタ制御装置140aは、ルータ120aにARP要求を伝達し、その返信としてルータMACアドレスを取得し、その後、そのルータMACアドレスと装置IDとを送信してポーリングを行う。つまり、サーバ装置920に向けてその装置ID及びルータMACアドレスを含む通信データ(図9参照)をTCP、IPに従って送信する。
各ユーザ宅内に設置されたルータそれぞれに予め定められているMACアドレスは、相互に異なっているため、ユーザ宅内のLANを他のユーザ宅内のLANと識別可能にする情報として用いることができる。従って、登録情報において、ユーザX宅内のLANに接続された各制御装置の各装置IDと対応付けられる1つのグループIDの値と、他のユーザ宅内のLANに接続された各制御装置の各装置IDと対応付けられる1つのグループIDの値とは、確実に、異なる値になる。
<実施形態3>
以下、本発明の実施形態3に係る制御システム15について説明する。
制御システム15は、制御システム14と同様にサーバ装置920が接続されたネットワーク40と各ユーザ宅内のLANとを、各ユーザ宅内の各ルータを介して接続して構成されたシステムであり、また、制御システム15において、ユーザ宅内のLANは1以上の制御装置が接続して構成され、制御装置は設備機器と接続されている点についても、制御システム14と同様である。但し、制御システム15においては、各ユーザ宅内に設置される制御装置が、その宅内のマスタ制御装置の装置ID(以下、「マスタ装置ID」ともいう。)を通信データの通信コマンド部分に含めてポーリングを行い、またこれに呼応して、サーバ装置の登録部ではそのマスタ装置IDを登録情報中にグループIDとして登録する点で、制御システム14と異なる。
<制御システムの構成>
図12は、実施形態3に係る制御システム15の制御装置及びサーバ装置の機能構成図である。
サーバ装置920の登録部922は、ハードディスク等の記録媒体に、各制御装置の識別用の情報と各ユーザの識別用の情報とを対応付けたものである登録情報を、記録し、随時更新する機能を有する。この登録情報は、図4で示したものと同一のデータ構成である。但し、登録部922は、制御装置から通信データの送信によるポーリングを受けた際に、その通信データを受信して、その通信データから制御装置の装置IDと、マスタ装置IDとを受信して、それぞれを、図4に示した登録情報中の制御装置IDと、グループIDとして設定する機能を有する。
ここで、送信部102aは、制御装置160の外部にデータを送信する機能を有する。制御装置160は送信部102aを通じて、装置ID返信要求を示すデータを、LAN内の全装置に送信する、即ちブロードキャストする機能を有する。
また、制御装置160は、サーバ装置920が制御指示を示すコマンドを発する準備が整っているか否かを伺う等のために、送信部102aにより、サーバ装置920に向けてTCP、IPに従った所定フォーマットの通信データを周期的に送信して、ポーリングを行う。
以下、制御装置160の動作について説明する。
図14は、制御装置160の行う制御処理を示すフローチャートである。
制御装置160は、電力の供給を受けて動作している間においては、同図に示す制御処理を実行している。
次に、制御装置150は、装置ID記憶部101aに記憶されている装置IDと、ステップS51により取得したマスタ装置IDとを通信コマンド内に含めた通信データを生成し(図13参照)、送信部102aにより、ルータ120a等を介してサーバ装置920に向けてその通信データを送信する(ステップS52)。なお、ステップS52で送信される通信データ中の通信コマンドは、サーバ装置920が制御指示を示すコマンドを発する準備が整っているか否かを伺う旨を示すものである。
なお、マスタ制御装置150も、ステップS51を行わず、かつ、自装置以外の装置の装置IDを含まない通信データによりポーリングを行うという点を除いて、図14に示す動作を行う。
サーバ装置920は、基本的に図6に示した動作を行う。但し、ステップS24において、受信した装置IDと送信元IPアドレスとを、それぞれ登録情報中の制御装置IDとグループIDとして対応付けるのではなく、受信した装置IDとマスタ装置IDとを、それぞれ登録情報中の制御装置IDとグループIDとして対応付ける。
以下、上述した動作を行う各制御装置とサーバ装置920とについて、その連携動作を説明する。
図15は、サーバ装置920と、ユーザ宅内の各制御装置及びルータとの連携動作を示すイメージ図である。
以下、図15の上から下に向けた流れに沿って順に連携動作について説明する。
ユーザX宅内のマスタ制御装置150は、自装置の装置IDを含めた通信データをサーバ装置920に向けてTCP、IPに従って送信する。マスタ制御装置150から送出されたその通信データは、ルータ120aを介してネットワーク40側に転送され、最終的にサーバ装置920に到達する。この結果、サーバ装置920は、通信データを受信して、その内容からマスタ装置IDを取得して、これを、制御装置ID及びグループIDとして用いて登録情報の更新を行う。
続いて、制御装置160は、マスタ制御装置150から送られたマスタ装置IDを取得し、そのマスタ装置IDと装置IDとを送信してポーリングを行う。つまり、サーバ装置920に向けて自装置の装置ID及びマスタ装置IDを含む通信データ(図13参照)をTCP、IPに従って送信する。
<実施形態4>
以下、本発明の実施形態4に係る制御システム16について説明する。
制御システム16は、制御システム10と同様にサーバ装置が接続されたネットワーク40と各ユーザ宅内のLANとを、各ユーザ宅内の各ルータを介して接続して構成されたシステムであり、また、制御システム16において、ユーザ宅内のLANは1以上の制御装置が接続して構成され、制御装置は設備機器と接続されている点についても、制御システム10(図1参照)と同様である。但し、制御システム16においては、各ユーザ宅内に設置される制御装置のうちの1台であるマスタ制御装置が、サーバ装置に対して登録情報の更新を許容する期間を指定して期間を制限する旨の通信コマンドを含む通信データを送信し、サーバ装置側では、これに呼応して、その指定された期間内でのみ、登録情報の更新を行う点で、制御システム10と異なる。
図16は、実施形態4に係る制御システム16の制御装置及びサーバ装置の機能構成図である。
なお、同図は、ユーザY宅内の各装置、つまりマスタ制御装置400、制御装置100d、100e、設備機器110c〜110e、ルータ120bと、また、サーバ装置420とに着目して示している。また、図16中の構成要素のうち、実施形態1(図2等)で示した構成要素と同一のものについては、同一の符号を付しており、それらについては、詳しい説明を省略する。
ここで、登録部422は、登録情報の記録又は更新を許可するか禁止するか判定する登録可否判定部425を含み、登録可否判定部425が記録又は更新を許可する場合に限って、ハードディスク等の記録媒体に、登録情報を記録し、又は更新する機能を有する。この登録情報は、図4で示したものと同一のデータ構成である。
制御装置400は、実施形態1で示した制御装置100aと同等の制御装置100cを部分的に変更したものであり、図16に示すように、装置ID記憶部101c、送信部102c、登録期間指定部405、受付部103c及び機器制御部104cを備える。
以下、上述した動作を行う各制御装置とサーバ装置420とについて、その連携動作を説明する。
図17は、サーバ装置420と、ユーザ宅内の各制御装置及びルータとの連携動作を示すイメージ図である。
以下、図17の上から下に向けた流れに沿って順に連携動作について説明する。
ユーザY宅内のマスタ制御装置400は、例えば30分等を示す登録期間情報と、装置IDとを含む通信データをサーバ装置420に向けてTCP、IPに従って送信する。
マスタ制御装置400から送出されたその通信データはルータ120bに到達し、ルータ120bは、その通信データをネットワーク40へと転送する際に、通信データ中のIPヘッダの送信元IPアドレスの部分を、ルータ120bのネットワーク40側のグローバルIPアドレスを示すように変更してその転送を行う。この結果、サーバ装置420は、通信データを受信して、受信した通信データ中の登録期間情報で示される時間を、登録可否判定部425により、タイマに設定して、その時間が経過するまでは、登録情報の更新を許可し、経過した後は、登録情報の更新を禁止するように、許可及び禁止に係る判定を行う。なお、この許可及び禁止に係る判定は、そのマスタ制御装置400からの通信データに含まれていた送信元IPアドレスで識別されるLAN内の各制御装置から通信データを受信した毎に行われる。
続いて、上述のタイマに設定された時間が経過する前に、制御装置100dからポーリングが行われたこととして説明すると、この場合には、サーバ装置420は、制御装置100dからの通信データを受信して、その内容から装置IDと、ルータ120bが付与した送信元IPアドレスとを取得して、これらを制御装置ID及びグループIDとして登録情報中に反映するように、登録情報の更新を行う。
これにより、各ユーザ宅内に設置されたマスタ制御装置以外の各制御装置に係る登録作業が限定された時間内にのみ行われるため、セキュリティの向上等が期待できるようになる。例えば、登録済みの制御装置を、登録情報の更新が許可される一定期間経過後の、ある時期に、不正な制御装置に置き換えて不正に設備機器の制御が実行されるような事態の発生を防止できる可能性が高まる。
<実施形態5>
以下、本発明の実施形態5に係る制御システム17について説明する。
制御システム17は、制御システム10と同様にサーバ装置が接続されたネットワーク40と各ユーザ宅内のLANとを、各ユーザ宅内の各ルータを介して接続して構成されたシステムであり、また、制御システム17において、ユーザ宅内のLANは1以上の制御装置が接続して構成され、制御装置は設備機器と接続されている点についても、制御システム10(図1参照)と同様である。但し、制御システム17においては、各ユーザ宅内に設置される制御装置のうちの1台であるマスタ制御装置が、サーバ装置に対して所定通知処理を要求する旨の通信コマンド(以下、「通知要求コマンド」という。)を含む通信データを送信し、サーバ装置側では、これに呼応して、所定通知処理つまりそのマスタ制御装置と同一LANに属し、かつ、サーバ装置に登録されている全ての制御装置に、通知指示を送信し、更にこれを受けた各制御装置は所定の報知を行うという点で、制御システム10と異なる。
図18は、実施形態5に係る制御システム17の制御装置及びサーバ装置の機能構成図である。
なお、同図は、ユーザY宅内の各装置、つまりマスタ制御装置500、制御装置600d、600e、設備機器110c〜110e、ルータ120bと、また、サーバ装置520とに着目したものである。また、図18中の構成要素のうち、実施形態1(図2等)で示した構成要素と同一のものについては、同一の符号を付しており、それらについては、詳しい説明を省略する。
ここで、報知対応部521は、通信部21を介して、各マスタ制御装置から通知要求コマンドを含む通信データが受信された場合に、所定通知処理を行う機能を有する。この所定通知処理は、受信された通信データ中の装置IDに基づいて登録情報を検索して、登録情報中で、その装置IDと同一のグループIDに対応付けられている全ての装置IDを抽出し、抽出した全ての装置IDそれぞれにより識別される各制御装置に対して、制御装置側からポーリングを受けた際に通知指示を示すコマンドを返却するという処理である。
制御装置500は、実施形態1等で示した制御装置100cを部分的に変更したものであり、図18に示すように、装置ID記憶部101c、送信部102c、報知部501、受付部103c及び機器制御部104cを備える。
また、制御装置600dは、制御装置100dを部分的に変形したものであり、図18に示すように、装置ID記憶部101d、送信部102d、報知部601、受付部103d及び機器制御部104dを備え、また制御装置600eも基本的に同様の構成を備える。
<制御システムの連携動作>
以下、上述した動作を行う各制御装置とサーバ装置520とについて、その連携動作を説明する。
同図は、ユーザY宅内の各制御装置及びルータに着目したものである。
以下、図19の上から下に向けた流れに沿って順に連携動作について説明する。
ユーザY宅内の各制御装置に関するサーバ装置520における登録が完了した後に、マスタ制御装置500は、通知要求コマンドをサーバ装置520に向けて送信する。
この後に、その特定された各制御装置からポーリングが行われた際に、サーバ装置520は、通知指示を示すコマンドを制御装置に返信し、この通知指示コマンドに対応して各制御装置の報知部が発光部材の発光制御を行って、各制御装置において報知が実現される。なお、図19では各制御装置からのポーリングについては図示を省略している。
<実施形態6>
以下、本発明の実施形態6に係る制御システム(以下、「登録確認型制御システム」という。)について説明する。
図20は、登録確認型制御システムに係るサーバ処理を示すフローチャートである。なお、登録確認型制御システムに係るサーバ処理は、実施形態1で示したサーバ処理(図6参照)を一部変更したものであり、同一の処理内容については図20において同一の符号を付している。
また、ステップS23において肯定的に判定された場合には、サーバ装置の登録部22は、通信部21を介して制御装置から受信した通信データにおける通信コマンド中の装置IDと、その通信データにおけるIPヘッダ中の送信元IPアドレスとを取得して、これらを相互に対応付けるように、登録情報を更新して仮登録する(ステップS71)。つまり、その装置IDを登録情報中の制御装置ID201の項目とし、その送信元IPアドレスを登録情報中のグループID202として登録情報を更新する。但し、既にその相互の対応付けが登録情報中において示されている場合においては、登録情報の更新を省略する。
ステップS71に続いて、本登録されている制御装置に対して、ユーザ認証(ステップS28)により正規ユーザと認められたユーザからの携帯端末等を通じての制御指示が、通信部21により受信された場合には(ステップS72)、遠隔制御部23は、その制御指示に応じたコマンドを設定した通信データを生成して、制御指示において指定された制御装置に向けて送信する(ステップS26)。
続いて、登録情報中においてそのアクセス要求で指定されたユーザIDに対応するマスタ制御装置の装置IDと同じグループIDに対応付けられている本登録された全ての制御装置の装置IDとを示すデータをそのユーザの携帯端末等に対して、返信して、いずれかの制御装置に対しての制御指示をユーザに促す(ステップS75)。このステップS29によりユーザに促したことに対応して、ユーザの携帯端末等からサーバ装置に制御指示が送信された場合には、その制御指示は、いずれかの制御装置を指定してなされ、この制御指示に応じて前述したステップS72、S26が実行されることになる。
以上、本発明に係る制御システムについて実施形態1〜6に基づいて説明したが、以下のように変形することもでき、本発明は上述の実施形態で示した制御システムに限られないことは勿論である。
(1)上述の実施形態では設備機器に対して、ユーザは携帯端末及びサーバ装置を介してユーザ宅内の制御装置経由で遠隔制御を行うこととしたが、設備機器が例えばセンサ等の情報出力が可能な機器である場合においてその設備機器が出力した情報が制御装置からサーバ装置に送信されて最終的にユーザの携帯端末に伝達されるようにしてもよい。また、携帯端末は、いわゆる携帯電話機であってもよく、ユーザは携帯端末に限らず、据え置き型のパーソナルコンピュータ等を介してサーバ装置にアクセスすることとしてもよい。
(4)上述の実施形態では、制御装置における機器制御部は、サーバ装置側から伝達されたコマンドに応じて機器制御用の電気信号を設備機器に対して送出することとしたが、例えば、設備機器への電源供給ライン上のスイッチを制御する等によって設備機器への電源供給を制御することとしてもよく、機器制御部は、結果的に設備機器の動作を制御するものであればよい。
(6)上述の実施形態では、制御装置の装置IDが、MACアドレスであることとしたが、必ずしもこれに限定されることはなく、各制御装置を識別可能なように予め割り当てた値であれば足りる。
(8)上述の実施形態では、ルータがアドレス変換機能を有するものとしたが、実施形態2、3等に示した制御システムにおいては、ルータは、アドレス変換機能を有さなくても差し支えない。
20 サーバ装置
21 通信部
22 登録部
23 遠隔制御部
30a、30b 携帯端末
40 ネットワーク
100a〜100e 制御装置
101a 装置ID記憶部
102a 送信部
103a 受付部
104a 機器制御部
110a〜110e 設備機器
120a、120b ルータ
Claims (6)
- 複数の制御装置を接続してなるLAN各々が、各ルータを介して、各制御装置の情報を管理するためのサーバ装置が接続されたネットワークと結合して構成される制御システムであって、
前記制御装置は、
自装置を他の制御装置と識別するための装置識別情報を記憶する記憶手段と、
前記装置識別情報を前記サーバ装置に向けて送信する送信手段とを備え、
前記LAN側から送信された装置識別情報に基づいて、前記ルータが前記ネットワーク側に転送する当該装置識別情報には、当該LAN内の制御装置群を当該LANとは別のLAN内の制御装置群から区別するためのグループ識別情報が付随し、
前記ルータが前記LAN側から前記ネットワーク側に転送する装置識別情報に付随する前記グループ識別情報は、当該ルータに割り当てられたグローバルIPアドレスであり、
各LANと前記ネットワークとを結合する前記各ルータは、
LAN内の制御装置から前記サーバに向けて送信された装置識別情報を受信すると、当該ルータに割り当てられたグローバルIPアドレスを付加して、当該装置識別情報を、前記ネットワークを介して、前記サーバに向けて送信する機能を有し、
前記サーバ装置は、
各ルータから送信されてくる、装置識別情報とグループ識別情報との組を、逐次受信する受信手段と、
前記受信手段により受信された各組の情報に基づいて各装置識別情報を対応するグループ識別情報に応じて分類したものである登録情報を保持する登録手段とを備える
ことを特徴とする制御システム。 - 前記制御装置は、
サーバ装置からの制御指示を受け付ける受付手段と、
受け付けられた、サーバ装置からの制御指示に応じて、自装置に接続された機器を制御する制御手段とを備え、
前記登録手段は、前記登録情報として、各装置識別情報が分類された各区分に対して、制御装置のユーザを識別するためのユーザ識別情報を対応付けて保持し、
前記サーバ装置は、
前記ユーザ識別情報に基づいて識別されるユーザからの指令を取得し、当該指令に応じて、当該ユーザ識別情報に対応する区分内のいずれかの装置識別情報により識別される制御装置に対して制御指示を送出する遠隔制御手段を備える
ことを特徴とする請求項1記載の制御システム。 - 前記送信手段は、前記装置識別情報の前記送信を、複数回実行するものであり、
前記受信手段が、同一のルータから、装置識別情報とグループ識別情報との組を受信する度に、前記登録手段は、当該装置識別情報が当該グループ識別情報に対応付けられるように再分類することにより、前記登録情報を更新する
ことを特徴とする請求項1記載の制御システム。 - 前記制御装置のうちには、マスタ制御装置が含まれ、
前記マスタ制御装置は、更に、前記サーバ装置に対して、前記登録情報の更新時間を制限するための制限指示情報を、自装置の装置識別情報を付して、送信する制限手段を備え、
前記受信手段は、更に、前記制限指示情報を受信し、
前記登録手段は、前記受信手段により受信された制限指示情報に示される更新時間の制限に従った特定の時間範囲内に限って、当該制限指示情報の送信元であるマスタ制御装置が属するLAN内の他の制御装置から受信した装置識別情報についての、前記登録情報への反映を行う
ことを特徴とする請求項1記載の制御システム。 - 前記制御装置のうちには、マスタ制御装置が含まれ、
前記マスタ制御装置は、更に、前記サーバ装置に対して、所定通知処理の要求を指示する要求情報を、自装置の装置識別情報を付して、送信する要求手段を備え、
前記受信手段は、更に、前記要求情報を受信し、
前記サーバ装置は、更に、前記受信手段により要求情報が受信された際に、前記登録情報において、当該要求情報の送信元であるマスタ制御装置の装置識別情報と同一のグループ識別情報に対応付けられた他の全ての装置識別情報それぞれにより識別される各制御装置に対して、所定通知指示を送信する通知指示手段を備え、
前記制御装置は、更に、
サーバ装置から所定通知指示を受信すると所定の報知を行う報知手段を備える
ことを特徴とする請求項1記載の制御システム。 - 前記制御装置は、
サーバ装置からの制御指示を受け付ける受付手段と、
受け付けられた、サーバ装置からの制御指示に応じて、自装置に接続された機器を制御する制御手段とを備え、
前記登録手段は、前記登録情報として、各装置識別情報が分類された各区分に対して、機器のユーザを識別するためのユーザ識別情報を対応付けて保持し、
前記サーバ装置は、更に、
前記登録手段により保持されている登録情報に基づき、ユーザ識別情報により識別されるユーザにとって、当該ユーザ識別情報と対応付けられている区分の各装置識別情報が選択可能となるように、当該各装置識別情報を自装置外部に送出した後に、ユーザにより選択された1以上の装置識別情報を示す選択情報を自装置外部から受領する選択手段と、
前記ユーザ識別情報に基づいて識別されるユーザからの指令を取得し、当該指令に応じて、当該ユーザ識別情報に対応する区分内の装置識別情報でありかつ前記選択情報により示された装置識別情報のうち、いずれかの装置識別情報により識別される制御装置に対して制御指示を送出する遠隔制御手段とを備える
ことを特徴とする請求項1記載の制御システム。
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