JP6248891B2 - 排気ガス浄化システム及び排気ガス浄化方法 - Google Patents
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Description
上記エンジンの排気ガス通路に第1触媒と第2触媒が排気ガス流れ方向の上流側から順に配置され、
上記第1触媒は、一つのハニカム担体に、上記排気ガス中のHC、CO及びNOを酸化する酸化触媒と、上記排気ガス中のNOxを一時的にトラップして還元するLNT触媒とを担持させた複合触媒であり、
上記第2触媒は、上記排気ガス中のパティキュレートを捕集するフィルタに、当該捕集したパティキュレートを燃焼させるPM燃焼触媒と、上記NOxを還元剤の存在下で選択的に還元するSCR触媒とを担持させた複合触媒であり、
上記PM燃焼触媒は、Ce以外の希土類金属及びZrを含有するZr系複合酸化物とアルカリ土類金属とを含有し、該アルカリ土類金属が該Zr系複合酸化物に担持されており、
上記Zr系複合酸化物が、ZrO 2 −Nd 2 O 3 複合酸化物、ZrO 2 −La 2 O 3 複合酸化物、ZrO 2 −Pr 2 O 3 複合酸化物、ZrO 2 −Yb 2 O 3 複合酸化物、ZrO 2 −Nd 2 O 3 −Pr 2 O 3 複合酸化物、ZrO 2 −La 2 O 3 −Nd 2 O 3 複合酸化物、ZrO 2 −Pr 2 O 3 −Y 2 O 3 複合酸化物、ZrO 2 −Pr 2 O 3 −Yb 2 O 3 複合酸化物、又はZrO 2 −Nd 2 O 3 −Pr 2 O 3 −La 2 O 3 複合酸化物であり、
上記第2触媒がPt及びPdのいずれも含有しないことを特徴とする。
上記第1触媒の酸化触媒は、排気ガス中のHCをトラップするHCトラップ材と、HC、CO及びNOを酸化する触媒成分を含有し、
上記第1触媒は、次のA、B及びCから選ばれる少なくとも一つの構造を備えていることを特徴とする。
A ハニカム担体の排気ガスが通る各セルの壁に上記LNT触媒を含有する層と上記酸化触媒を含有する層が設けられ、該両層のうちの一方が他方よりも当該セルの排気ガスが通る空間側に配置されている。以下、当該空間側を配置されている一方の触媒層を端的に「上層」になっているといい、他方の触媒層を端的に「下層」になっているという。
B ハニカム担体の排気ガスが通る各セルの壁に上記LNT触媒と上記酸化触媒が混合された触媒層が形成されている。
C ハニカム担体の排気ガスが通る各セルの壁に上記LNT触媒と上記酸化触媒が設けられ、該LNT触媒及び酸化触媒のうちの一方が他方よりも当該セルの排気ガス流れ方向の上流側に配置されている。
上記排気ガス通路における上記第2触媒よりも排気ガス流れ方向の下流側に、NH3及び/又はその誘導体を酸化するためのNH3酸化触媒が配置されている。
上記エンジンの排気ガス通路に第1触媒と第2触媒を排気ガス流れ方向の上流側から順に配置し、
上記第1触媒は、一つのハニカム担体に、上記排気ガス中のHC、CO及びNOを酸化する酸化触媒と、上記排気ガス中のNOxを一時的にトラップして還元するLNT触媒とを担持させた複合触媒とし、
上記第2触媒は、上記排気ガス中のパティキュレートを捕集する一つのフィルタに、当該捕集したパティキュレートを燃焼させるPM燃焼触媒と、上記NOxを還元剤の存在下で選択的に還元するSCR触媒とを担持させた複合触媒とし、
上記PM燃焼触媒は、Ce以外の希土類金属及びZrを含有するZr系複合酸化物とアルカリ土類金属とを含有し、該アルカリ土類金属が該Zr系複合酸化物に担持されたものとし、
上記Zr系複合酸化物が、ZrO 2 −Nd 2 O 3 複合酸化物、ZrO 2 −La 2 O 3 複合酸化物、ZrO 2 −Pr 2 O 3 複合酸化物、ZrO 2 −Yb 2 O 3 複合酸化物、ZrO 2 −Nd 2 O 3 −Pr 2 O 3 複合酸化物、ZrO 2 −La 2 O 3 −Nd 2 O 3 複合酸化物、ZrO 2 −Pr 2 O 3 −Y 2 O 3 複合酸化物、ZrO 2 −Pr 2 O 3 −Yb 2 O 3 複合酸化物、又はZrO 2 −Nd 2 O 3 −Pr 2 O 3 −La 2 O 3 複合酸化物であり、
上記第2触媒は、Pt及びPdのいずれも含有しない構成とし、
上記排気ガスの空燃比がリーンであるときに該排気ガス中のNOを上記第1触媒の酸化触媒でNO2に酸化して上記第1触媒のLNT触媒でトラップするステップと、
上記排気ガスの空燃比がリーンであるときに、上記第1触媒を通過した排気ガス中のパティキュレートを上記第2触媒のフィルタで捕集するステップと、
上記LNT触媒のNOxトラップ量が所定値に達したときに、上記排気ガスの空燃比をリーンから一時的にリッチにするリッチパージを実行して、該LNT触媒にトラップされているNOxを還元浄化するステップと、
上記第2触媒に流入する排気ガスの温度が所定値以上であるときに、該排気ガスに還元剤又は還元剤前駆体を注入し、該排気ガス中のNOxを当該還元剤の存在下で上記第2触媒のSCR触媒によって還元浄化するステップと、
上記フィルタのパティキュレート捕集量が所定値に達したときに、上記エンジンの燃焼室に膨張行程又は排気行程で燃料を噴射供給するポスト噴射を実行して排気ガス中のHC及びCOの量を増大させるステップと、
上記HC及びCOを上記第1触媒の酸化触媒で酸化させ、その反応熱によって温度が上昇した排気ガスを上記第2触媒に流入させて該第2触媒の温度を上昇させることにより、該第2触媒のフィルタに捕集されているパティキュレートをPM燃焼触媒によって燃焼させて除去するステップとを備えていることを特徴とする。
上記ポスト噴射を実行して上記第2触媒のフィルタに捕集されているパティキュレートを燃焼させたときに、その燃焼によって発生する熱によって、上記トラップ材を加熱して該トラップ材にトラップされている上記還元剤及び/又はその誘導体を放出させて酸化するステップとをさらに備えている。
図1に示す排気ガス浄化システムはリーンバーンエンジンから排出される5%以上の酸素を含む排気ガス中のNOxとパティキュレート(以下、「PM」という。)の処理が可能なシステムである。本例のエンジンはディーゼルエンジンであり、その排気ガス通路1に、酸化触媒と還元触媒の複合触媒である第1触媒2、還元剤又は還元剤前駆体の注入手段3、ミキサ4、酸化触媒と還元触媒の複合触媒である第2触媒5、並びにNH3酸化触媒6が排気ガス流れ方向の上流側から順に配置されている。本明細書では、「上流側」及び「下流側」は排気ガス流れ方向について使用している。このシステムは、還元剤又は還元剤前駆体を貯留するタンク及び各種センサを備える。それらセンサの信号に基いてエンジンの燃料噴射制御及び注入手段3の制御がECU(Engine Control Unit)によって実行される。
第1触媒2は、上記NOxを一時的にトラップして還元浄化するLNT触媒(還元触媒)と排気ガス中のHC、CO及びNOを酸化浄化する酸化触媒(DOC)の複合触媒である。
第2触媒5は、排気ガス中のPMを捕集するフィルタ本体に、NOxを還元剤の存在下で選択的に還元浄化するためのSCR触媒(還元触媒)と、捕集したPMを燃焼させて除去するためのPM燃焼触媒(酸化触媒)を担持させた触媒付フィルタであり、複合触媒である。この第2触媒5はPt及びPdを含有しない。フィルタ本体は、下流端が閉塞された排気ガス流入通路と、上流端が閉塞された排気ガス流出通路が交互に並行に設けられたハニカム構造をなし、排気ガス流入通路に流入した排気ガスが通路隔壁の細孔を通って隣接する排気ガス流出通路に流出するウォールフロータイプである。フィルタ本体は、コージェライト、SiC、Si3N4、サイアロン、AlTiO3のような無機多孔質材料から形成される。
NH3酸化触媒6はNOxと反応することなくSCR触媒を通過する(スリップする)NH3及びその誘導体をトラップして酸化するものであり、それらNH3等のスリップを防止する。NH3酸化触媒6としては、NH3をトラップするゼオライトにPtを担持させたPt担持ゼオライトとOSC材とをハニカム担体のセル壁に担持させた構成とすることが好ましい。
次に排気ガス通路1に配置されている各種センサについて説明する。ミキサ4と第2触媒(触媒付フィルタ)5の間には、第2触媒5に流入する排気ガス温度を検出する温度センサ11が配置されている。この温度センサ11で検出される排気ガス温度に基いて、フィルタを再生するためのポスト噴射量が制御される。すなわち、フィルタの温度を確実にPM燃焼が促進する温度に上昇させるために、当該排気ガス温度が予め設定した温度になるようにポスト噴射量が制御される。ポスト噴射量は、SCR触媒のゼオライトの耐熱性を考慮して、第2触媒5に流入する排気ガス温度が所定温度以上にならないように、例えば、600℃以上にならないように制御される。
Mg、Ca、Sr及びBa各々の炭酸塩を担持した4種類のZr系複合酸化物試料と、それら炭酸塩を担持していないZr系複合酸化物試料を準備した。Zr系複合酸化物に対するアルカリ土類金属の担持量は1質量%である。Zr系複合酸化物としては、組成がZrO2:Nd2O3:Pr2O3=70:12:18(mol%)であるZrNdPr複合酸化物を採用した。各試料とカーボン(カーボンブラック)を試料:カーボン=20:1の質量比で秤量し、めのう乳鉢で1分間混合した(タイトコンタクト条件)。各混合粉末を5mg秤量し、TG−DTA装置に設置した。「10%O2+250ppmNO2/(N2+Ar)」の気流で10℃/分にて昇温試験を行ない、カーボンの燃焼に伴う発熱ピーク時の温度を読み取った。
Zr系複合酸化物についても次に述べる方法でカーボン燃焼性能を評価した。Zr系複合酸化物粉末について、大気中で800℃で24時間保持するエージング処理を施した。エージング後のZr系複合酸化物粉末とカーボンブラックを、めのう乳鉢で1分間混合(タイトコンタクト、Zr系複合酸化物粉末:カーボンブラック=4:1(質量比))する。そして、5mg秤量した混合粉末を、アルミナパンを用いてDTA装置に設置し、20%O2/N2+500ppmNO2気流中(全流量100cc/分)10℃/分にて昇温試験を行った。リファレンスは市販のα−アルミナ粉末を使用した。カーボン燃焼に伴う発熱ピーク時の温度(DTAピークトップ温度)から、Zr系複合酸化物のPMの燃焼に及ぼす影響を評価した。
表1に示す供試材9(ZrO2−12mol%Nd2O3−18mol%Pr2O3)について、大気中800℃で24時間のエージング処理を施し、その前後のTG−DTA熱分析結果から、供試材9の熱安定性を評価した。供試材の調整方法及び測定方法は、上述のDTA熱分析と同じであり、カーボン燃焼に伴う評価試料の重量減少速度を調べた。図6に結果を示す。
上記アルカリ土類金属はフィルタ1Lあたり0.01g以上0.12g以下含まれていることが好ましい。上記Zr系複合酸化物は、フィルタ1Lあたり10g以上60g以下含まれていることが好ましい。
[NOxトラップ,PM捕集]
排気ガスの空燃比がリーンであるとき、図7に示すように、排気ガス中のNOx(図7では代表的にNOを示している)が第1触媒2のLNT触媒のNOxトラップ材にトラップされ、PMは第2触媒5のフィルタに捕集される。
LNT触媒のNOxトラップ材のNOxトラップ量が所定値以上であり、且つ第1触媒2に流入する排気ガス温度が所定値(例えば、200℃)以上であることを条件として、必要に応じて、リッチパージが実行される。これにより、排気ガスの空燃比が一時的にリッチになり、図8に示すように、NOxトラップ材からNOxが放出されてNOx還元触媒により還元浄化される。これにより、NOxトラップ材のNOxトラップ能が回復する(LNT触媒の再生)。このときも、触媒付フィルタ4によるPMの捕集は継続される。
排気ガスの空燃比がリーンである状態において、第2触媒5の上流側と下流側の排気ガスの差圧Δに基いてフィルタのPM捕集量が所定値に達したことが検出されたときに、第2触媒5に流入する排気ガス温度に基いてポスト噴射が実行される。これにより、フィルタに捕集されているPMが燃焼して除去され、該フィルタのPM捕集能が回復する(フィルタの再生)。以下、具体的に説明する。
フィルタのPM捕集量が所定値に達していないとき、第2触媒5から流出する排気ガスのNOx濃度が所定値以上であること、並びに第2触媒5に流入する排気ガス温度が所定値(例えば200℃)以上であることを条件として、必要に応じて、SCR触媒によるNOxの選択還元が実行される。
NOxと反応することなくSCR触媒を通過するNH3及びその誘導体はNH3酸化触媒6のゼオライトにトラップされる。よって、NH3及びその誘導体が大気中に排出することが防止される。ゼオライトにトラップされたNH3及びその誘導体は、ゼオライトの温度が高くなったときに脱離してPt触媒によって酸化されて排出される。本実施形態では、フィルタ再生時の熱によってNH3酸化触媒6のゼオライトの温度が高くなり、NH3がゼオライトから脱離する。
第1触媒2のLNT触媒のNOxトラップ量が未だ少なく、排気ガス中のNOxがLNT触媒に吸蔵されていくときは、下流側NOxセンサ15によって検出されるNOx濃度は所定値に達していないのが通常である。従って、このときはSCR触媒によるNOxの浄化は不要であり、すなわち、注入手段3による尿素水の注入は不要である。或いは、第2触媒5に流入するNOxは少ないため、極少量の尿素水を注入するだけで、NOxを還元浄化することができる。
PM燃焼触媒とSCR触媒は、フィルタ本体に対して次のD、E及びFから選ばれる少なくとも一つの形態で担持することができる。
D 図11(a)及び(b)に示すように、PM燃焼触媒21とSCR触媒22がフィルタ本体23の排気ガス通路(排気ガス流入通路、排気ガス流出通路及び通路隔壁に形成された細孔)を形成する壁面に、一方が排気ガス流れ方向の上流側に、他方が下流側に配置されるように担持されている。
E 図11(c)及び(d)に示すように、PM燃焼触媒21とSCR触媒22がフィルタ本体23の上記壁面に、一方が他方よりも排気ガスが通る空間側に配置されるように層状に担持されている。
F PM燃焼触媒とSCR触媒が混合してフィルタ本体の上記壁面に担持されている。
図11(a)に示す担持形態では、PM燃焼触媒21が上流側に、SCR触媒22が下流側に配置されている。同図(b)に示す担持形態では、SCR触媒22が上流側に、PM燃焼触媒21が下流側に配置されている。
図11(c)に示す担持形態では、PM燃焼触媒21が上側、すなわち、排気ガスが通る空間側に、SCR触媒22が下側に配置されている。同図(d)に示す担持形態では、SCR触媒22が上側に、PM燃焼触媒21が下側に配置されている。
図12に示すように、参考形態に係る排気ガス浄化システムは、実施形態とは違って、独立したNH3酸化触媒を排気ガス通路1に設ける代わりに、第2触媒5の下流部にNH3酸化触媒25を備えている。具体的には、図13に示すように、SCR/フィルタ5の排気ガス流れ方向の下流部にNH3酸化触媒25を担持している。参考形態の他の構成は実施形態と同じである。
2 第1触媒
3 注入手段
4 ミキサ
5 第2触媒
6 NH3酸化触媒
17 酸化触媒
18 LNT触媒
19 ハニカム担体のセル壁
21 PM燃焼触媒
22 SCR触媒
23 フィルタ本体
Claims (6)
- リーンバーンエンジンの排気ガスを浄化するシステムであって、
上記エンジンの排気ガス通路に第1触媒と第2触媒が排気ガス流れ方向の上流側から順に配置され、
上記第1触媒は、一つのハニカム担体に、上記排気ガス中のHC、CO及びNOを酸化する酸化触媒と、上記排気ガス中のNOxを一時的にトラップして還元するLNT触媒とを担持させた複合触媒であり、
上記第2触媒は、上記排気ガス中のパティキュレートを捕集するフィルタに、当該捕集したパティキュレートを燃焼させるPM燃焼触媒と、上記NOxを還元剤の存在下で選択的に還元するSCR触媒とを担持させた複合触媒であり、
上記PM燃焼触媒は、Ce以外の希土類金属及びZrを含有するZr系複合酸化物とアルカリ土類金属とを含有し、該アルカリ土類金属が該Zr系複合酸化物に担持されており、
上記Zr系複合酸化物が、ZrO 2 −Nd 2 O 3 複合酸化物、ZrO 2 −La 2 O 3 複合酸化物、ZrO 2 −Pr 2 O 3 複合酸化物、ZrO 2 −Yb 2 O 3 複合酸化物、ZrO 2 −Nd 2 O 3 −Pr 2 O 3 複合酸化物、ZrO 2 −La 2 O 3 −Nd 2 O 3 複合酸化物、ZrO 2 −Pr 2 O 3 −Y 2 O 3 複合酸化物、ZrO 2 −Pr 2 O 3 −Yb 2 O 3 複合酸化物、又はZrO 2 −Nd 2 O 3 −Pr 2 O 3 −La 2 O 3 複合酸化物であり、
上記第2触媒がPt及びPdのいずれも含有しないことを特徴とする排気ガス浄化システム。 - 請求項1において、
上記第1触媒のLNT触媒は、排気ガス中のNOを酸化する触媒成分と、排気ガス中のNOxをトラップするNOxトラップ材と、該NOxトラップ材にトラップされたNOxを還元する触媒成分を含有し、
上記第1触媒の酸化触媒は、排気ガス中のHCをトラップするHCトラップ材と、HC、CO及びNOを酸化する触媒成分を含有し、
上記第1触媒は、次のA、B及びCから選ばれる少なくとも一つの構造を備えていることを特徴とする排気ガス浄化システム。
A ハニカム担体の排気ガスが通る各セルの壁に上記LNT触媒を含有する層と上記酸化触媒を含有する層が設けられ、該両層のうちの一方が他方よりも当該セルの排気ガスが通る空間側に配置されている。
B ハニカム担体の排気ガスが通る各セルの壁に上記LNT触媒と上記酸化触媒が混合された触媒層が形成されている。
C ハニカム担体の排気ガスが通る各セルの壁に上記LNT触媒と上記酸化触媒が設けられ、該LNT触媒及び酸化触媒のうちの一方が他方よりも当該セルの排気ガス流れ方向の上流側に配置されている。 - 請求項1又は請求項2において、
上記排気ガス中のNOxを上記第2触媒の上記SCR触媒によって還元するべく、NH3又はNH3前駆体を上記排気ガス通路に注入する注入手段を備え、
上記排気ガス通路における上記第2触媒よりも排気ガス流れ方向の下流側に、NH3及び/又はその誘導体を酸化するためのNH3酸化触媒が配置されていることを特徴とする排気ガス浄化システム。 - リーンバーンエンジンから排出される排気ガス中のNOxとパティキュレートを処理する排気ガス浄化方法であって、
上記エンジンの排気ガス通路に第1触媒と第2触媒を排気ガス流れ方向の上流側から順に配置し、
上記第1触媒は、一つのハニカム担体に、上記排気ガス中のHC、CO及びNOを酸化する酸化触媒と、上記排気ガス中のNOxを一時的にトラップして還元するLNT触媒とを担持させた複合触媒とし、
上記第2触媒は、上記排気ガス中のパティキュレートを捕集する一つのフィルタに、当該捕集したパティキュレートを燃焼させるPM燃焼触媒と、上記NOxを還元剤の存在下で選択的に還元するSCR触媒とを担持させた複合触媒とし、
上記PM燃焼触媒は、Ce以外の希土類金属及びZrを含有するZr系複合酸化物とアルカリ土類金属とを含有し、該アルカリ土類金属が該Zr系複合酸化物に担持されたものとし、
上記Zr系複合酸化物が、ZrO 2 −Nd 2 O 3 複合酸化物、ZrO 2 −La 2 O 3 複合酸化物、ZrO 2 −Pr 2 O 3 複合酸化物、ZrO 2 −Yb 2 O 3 複合酸化物、ZrO 2 −Nd 2 O 3 −Pr 2 O 3 複合酸化物、ZrO 2 −La 2 O 3 −Nd 2 O 3 複合酸化物、ZrO 2 −Pr 2 O 3 −Y 2 O 3 複合酸化物、ZrO 2 −Pr 2 O 3 −Yb 2 O 3 複合酸化物、又はZrO 2 −Nd 2 O 3 −Pr 2 O 3 −La 2 O 3 複合酸化物であり、
上記第2触媒は、Pt及びPdのいずれも含有しない構成とし、
上記排気ガスの空燃比がリーンであるときに該排気ガス中のNOを上記第1触媒の酸化触媒でNO2に酸化して上記第1触媒のLNT触媒でトラップするステップと、
上記排気ガスの空燃比がリーンであるときに、上記第1触媒を通過した排気ガス中のパティキュレートを上記第2触媒のフィルタで捕集するステップと、
上記LNT触媒のNOxトラップ量が所定値に達したときに、上記排気ガスの空燃比をリーンから一時的にリッチにするリッチパージを実行して、該LNT触媒にトラップされているNOxを還元浄化するステップと、
上記第2触媒に流入する排気ガスの温度が所定値以上であるときに、該排気ガスに還元剤又は還元剤前駆体を注入し、該排気ガス中のNOxを当該還元剤の存在下で上記第2触媒のSCR触媒によって還元浄化するステップと、
上記フィルタのパティキュレート捕集量が所定値に達したときに、上記エンジンの燃焼室に膨張行程又は排気行程で燃料を噴射供給するポスト噴射を実行して排気ガス中のHC及びCOの量を増大させるステップと、
上記HC及びCOを上記第1触媒の酸化触媒で酸化させ、その反応熱によって温度が上昇した排気ガスを上記第2触媒に流入させて該第2触媒の温度を上昇させることにより、該第2触媒のフィルタに捕集されているパティキュレートをPM燃焼触媒によって燃焼させて除去するステップとを備えていることを特徴とする排気ガス浄化方法。 - 請求項4において、
上記リッチパージを実行したとき、上記第2触媒に流入する排気ガスのNOx濃度、又は上記第2触媒から流出する排気ガスのNOx濃度が所定値以上であるときは、上記第2触媒に流入する排気ガス温度が所定値以上であることを条件として、上記SCR触媒によるNOxの選択還元を実行すべく、上記第2触媒に流入する排気ガスに還元剤又は還元剤前駆体を注入することを特徴とする排気ガス浄化方法。 - 請求項4又は請求項5において、
上記第2触媒を通過した排気ガス中の上記還元剤及び/又はその誘導体をトラップ材にトラップするステップと、
上記ポスト噴射を実行して上記第2触媒のフィルタに捕集されているパティキュレートを燃焼させたときに、その燃焼によって発生する熱によって、上記トラップ材を加熱して該トラップ材にトラップされている上記還元剤及び/又はその誘導体を放出させて酸化するステップとをさらに備えていることを特徴とする排気ガス浄化方法。
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