JP6248068B2 - 仮骨延長のための組成物および方法 - Google Patents

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Description

(関連出願の引用)
この出願は、2008年2月7日に出願された米国仮出願番号61/026,934号の米国特許法119条(e)項の下での利益を主張し、この米国仮出願番号61/026,934号の内容は、その全容が参照として本明細書に援用される。
(発明の分野)
本発明は、骨延長(osteodistraction)手順における使用のための、組成物および方法に関連する。
(発明の背景)
骨延長または仮骨延長(distraction osteogenesis)は、骨折仮骨(fracture callus)の速度が緩やかで漸増的な延長を用いて、活性な骨形成を刺激および長期化させ、それにより、それがなければ大きな骨の欠損であるものを架橋する手段を提供するプロセスである。仮骨延長は、小児の四肢長不等(limb length inequality)の処置などにおける、骨格変形の再建および骨を延長することにおいて使用される。
骨延長手順において、骨は、外科的に2つのセグメントに分けられ、そして骨の2つの末端は、徐々に引き離される(延長期)。上記2つの骨セグメントが引き離される速度は、新たな骨がギャップ内に形成し得るために十分に遅い。所望の長さに到達した場合、硬化期が後に続く。
長骨内であろうと脳顔面頭蓋の骨格内であろうと、仮骨延長は、主に、膜性骨化を介して起こる。組織学的研究は、成熟した骨の最終的な形成を生じる、4つの段階を同定している。
段階I:介在しているギャップは、最初に、線維組織(未分化細胞の間葉系マトリックス内の紡錘状線維芽細胞を伴う、長手軸方向に配向されたコラーゲン)から構成される。
段階II:骨の縁から延びる細長い骨小柱(trabeculae of bone)が観察される。初期の骨形成は、これら初期の骨小棘(bony spicule)表面上の骨芽細胞が骨のマトリックス上にある状態でコラーゲン線維に沿って進む。組織化学的に有意に上昇したレベルのアルカリホスファターゼ、ピルビン酸、および乳酸が注目される。
段階III:再構築が、骨の添加(apposition)および吸収の進行領域で、ならびに破骨細胞数の上昇を伴って始まる。
段階IV:初期の緻密皮質骨(compact cortical bone)が、切断された骨の末端の成熟した骨に隣接して形成され、長手軸方向に配向された骨小棘はだんだんと少なくなる;これは正常な構造に似ている。
骨の再構築は硬化期中に開始し、そして1〜2年にわたって続き、最後には、再生された骨は、隣接した骨と大きさおよび形状が類似する成熟した骨の構造へと変わる。新たな骨の体積は、隣接する骨の体積に匹敵するが、動物での研究は、無機質の含有量および放射線濃度が、上記再生されたセグメントの引張り強さと同様、約30%低いことを示す。
さらに、延長後の硬化遅延は、悩ましい合併症である。硬化遅延が起きた場合、骨固定器の除去が延期され、ならびに、感染などの他の合併症の危険性が上昇する。
硬化およびその結果として生じる新たな骨構造に関連する問題を考慮すれば、骨延長手順における使用のための、既存のものに代わる骨形成性の再生システムを提供することが望ましい。骨延長手順において既存のものに代わる骨形成性の再生システムを使用する方法を提供することもさらに望ましい。
発明の概要
本発明は、骨延長中および/または骨延長後に骨形成を刺激するための組成物および方法を提供する。本組成物は、骨延長後の骨硬化期を容易にし、そしていくつかの実施形態において骨延長後の骨硬化期を促進する。
一つの局面において、骨延長中および/または骨延長後に骨形成を刺激するための本発明の組成物は、血小板由来増殖因子(PDGF)を含む溶液および生体適合性マトリックスを含み、ここで、上記溶液は、上記生体適合性マトリックス中に配置される。いくつかの実施形態において、PDGFは、約0.01mg/mlから約10mg/ml、約0.05mg/mlから約5mg/ml、約0.1mg/mlから約1.0mg/mlの範囲にある濃度、または約0.3mg/mlの濃度において、上記溶液中に存在する。上記溶液中のPDGF濃度は、上で述べられた濃度範囲のうちの任意のものの内にあり得る。
本発明のいくつかの実施形態において、PDGFは、PDGFホモダイマーおよびヘテロダイマーを包含し、これらは、PDGF−AA、PDGF−BB、PDGF−AB、PDGF−CC、PDGF−DD、ならびにそれらの混合物および誘導体を包含する。いくつかの実施形態において、PDGFは、PDGF−BBを含む。別の実施形態において、PDGFは、組換え型ヒトPDGF−BB(rhPDGF−BB)などの、組換え型ヒト(rh)PDGFを含む。
本発明のいくつかの実施形態において、PDGFは、PDGF断片を含む。いくつかの実施形態において、rhPDGF−Bは、下記の断片を包含する:完全なB鎖のうちのアミノ酸配列1−31、1−32、33−108、33−109および/または1−108。PDGFのB鎖の完全なアミノ酸配列(1−109)は、米国特許第5,516,896号の図15において提供される。本発明のrhPDGF組成物は、インタクトなrhPDGF−B(1−109)とそれの断片との組合せを含み得ることが、理解されるべきである。米国特許第5,516,896号において開示されたPDGF断片などの、PDGFの他の断片は使用され得る。1実施形態によれば、上記rhPDGF−BBは、インタクトなrhPDGF−B(1−109)のうちの少なくとも50%を含む。
生体適合性マトリックスは、本発明のいくつかの実施形態によると、骨のスカフォールド(scaffolding)材料を含む。いくつかの実施形態において、骨のスカフォールド材料は、リン酸カルシウムを含む。リン酸カルシウムは、いくつかの実施形態において、β−リン酸三カルシウムを含む。いくつかの実施形態において、骨のスカフォールド材料は、コラーゲンまたは他の生体適合性ポリマー材料を含む。
別の局面において、本発明は、骨延長中および/または骨延長後に骨形成を刺激するための組成物を提供し、この組成物は、生体適合性マトリックス中に配置されたPDGF溶液を含み、ここで、上記生体適合性マトリックスは、骨のスカフォールド材料および生体適合性結合剤を含む。上記PDGF溶液は、上に記載されたとおりのPDGF濃度を有し得る。骨のスカフォールド材料は、いくつかの実施形態において、リン酸カルシウムを含む。いくつかの実施形態において、リン酸カルシウムは、β−リン酸三カルシウムを含む。さらに、いくつかの実施形態において、生体適合性結合剤は、組み合わされた物質間の接着を助長し得る材料を含む。生体適合性結合剤は、例えば、生体適合性マトリックスの形成において、スカフォールド材料の粒子間の接着を助長し得る。いくつかの実施形態において、例えば、コラーゲンを含む生体適合性結合剤は、スカフォールド材料のβ−TCP粒子間の接着を助長し得る。
いくつかの実施形態において、生体適合性マトリックスは、生体適合性結合剤を伴うかもしくは伴わないリン酸カルシウムの粒子または骨同種移植片(脱石灰化(demineralized)され凍結乾燥された骨同種移植片(DFDBA)、石灰化(mineralized)され凍結乾燥された骨同種移植片(FDBA)、もしくは粒状の脱石灰化された骨マトリックス(DBM)など)を含む。別の実施形態において、生体適合性マトリックスは、DFDBA、DBMまたは他の骨同種移植片材料などの骨同種移植片を含み、これらは、ブロック、楔、円柱もしくは粒子などの皮質骨形状、または種々の形状および大きさの海綿質骨粒子を包含する。
さらに、生体適合性結合剤は、本発明のいくつかの実施形態によると、タンパク質、多糖類、核酸、炭水化物、合成ポリマー、またはそれらの混合物を含む。いくつかの実施形態において、生体適合性結合剤は、コラーゲンを含む。別の実施形態において、生体適合性結合剤は、ウシのコラーゲンまたはヒトのコラーゲンなどのコラーゲンを含む。
本発明のいくつかの実施形態において、骨延長中および/または骨延長後に骨形成を刺激するための組成物は、少なくとも1つの造影剤をさらに含む。造影剤は、本発明のいくつかの実施形態によると、画像化される(image)場合に2つまたはそれより多い体組織の区別を少なくとも部分的に提供し得る物質であって、かつ、本明細書に記載された組成物を延長部位内に置くことを助け得る物質である。造影剤は、いくつかの実施形態によると、陽イオン性造影剤、陰イオン性造影剤、非イオン性造影剤、またはそれらの混合物を含む。いくつかの実施形態において、造影剤は、放射線不透過性造影剤を含む。放射線不透過性造影剤は、いくつかの実施形態において、(S)−N,N’−ビス[2−ヒドロキシ−1−(ヒドロキシメチル)−エチル]−2,4,6−トリヨード−5−ラクトアミドイソフタルアミド(Iopamidol)およびその誘導体を包含する、ヨード化合物を含む。
本発明の組成物は、骨延長手順中に骨を処置することにおける使用のためのものであり得、および/または骨延長手順中に骨を処置することにおいて有用な医薬の製造における使用のためのものであり得る。上記組成物の使用は、本明細書に記載された任意の組成物および/または方法を含み得ることが、理解されるべきである。本発明の一つの実施形態は、骨延長手順において骨形成を刺激するために有用な医薬の調製におけるPDGF溶液および生体適合性マトリックスを含む組成物の使用であって、ここで、上記溶液は、上記生体適合性マトリックス中に配置される。本発明の一つの実施形態は、骨延長手順において骨硬化を促進するために有用な医薬の調製におけるPDGF溶液および生体適合性マトリックスを含む組成物の使用であって、ここで、上記溶液は、上記生体適合性マトリックス中に配置される。
別の局面において、本発明は、第一のパッケージ中の生体適合性マトリックス、および、第二のパッケージ中のPDGFを含む溶液を含むキットを提供する。いくつかの実施形態において、上記溶液は、所定の濃度のPDGFを含む。PDGFの濃度は、実行する骨延長手順の性質に従って、事前に決定され得る。さらに、キットによって提供される生体適合性マトリックスの量は、実行する骨延長手順の性質またはタイプに依存し得る。注射器は、骨延長部位などの外手術的部位での適用に向けた、上記生体適合性マトリックス中への上記PDGF溶液の配置を容易にし得る。
本発明は、骨形成を助長するための組成物を生産するための方法をさらに提供する。いくつかの実施形態において、組成物を生産するための方法は、PDGFを含む溶液を提供すること、生体適合性マトリックスを提供すること、および上記溶液を上記生体適合性マトリックス中に配置することを含む。
本発明は、骨延長手順中に骨を処置する方法、ならびに、骨延長中および/または骨延長後に骨形成を助長および/または促進する方法をさらに提供する。
いくつかの実施形態において、骨形成を刺激および/または促進するための方法は、生体適合性マトリックス中に配置されたPDGF溶液を含む組成物を提供すること、および、有効量の上記組成物を少なくとも一つの骨延長部位に適用することを含む。いくつかの実施形態において、生体適合性マトリックス中に配置されたPDGF溶液を含む上記組成物は、骨延長中に適用される。骨延長中に適用される場合、上記組成物は、骨延長中に、一回またはそれより多い回数(例えば、2、3、4、5、6、7、8、9、10またはそれより多い回数)、上記部位に適用され得る。他の実施形態において、上記組成物は骨延長後に適用される。骨延長後に適用される場合、上記組成物は、骨延長後に、一回またはそれより多い回数(例えば、2、3、4、5、6、7、8、9、10またはそれより多い回数)、上記部位に適用され得る。いくつかの実施形態において、有効量の上記組成物が、骨延長中および骨延長後に適用される。
いくつかの実施形態において、骨形成を刺激する方法は:生体適合性マトリックス中に配置された血小板由来増殖因子(PDGF)溶液を含む有効量の組成物を、少なくとも一つの骨延長部位に適用することを含む。いくつかの実施形態において、上記組成物は、骨延長手順の延長期中に適用される。いくつかの実施形態において、上記組成物は、骨延長手順の硬化期中に適用される。いくつかの実施形態において、上記組成物は、骨延長手順の延長期中および硬化期中に適用される。いくつかの実施形態において、上記方法は、骨延長後の骨硬化を促進することを含む。いくつかの実施形態において、上記組成物は、上記部位に少なくとも2回適用される。いくつかの実施形態において、上記生体適合性マトリックスは、多孔質のリン酸カルシウムを含む。いくつかの実施形態において、上記リン酸カルシウムは、β−TCPを含む。いくつかの実施形態において、上記リン酸カルシウムは、相互接続された孔を有する。いくつかの実施形態において、上記リン酸カルシウムは、約40%より高い多孔度を有する。いくつかの実施形態において、上記リン酸カルシウムは、大きさが約100ミクロンから約5000ミクロンの範囲内にある粒子からなる。いくつかの実施形態において、上記リン酸カルシウムは、大きさが約100ミクロンから約300ミクロンの範囲内にある粒子からなる。いくつかの実施形態において、上記生体適合性マトリックスは、移植されて約1年以内に上記リン酸カルシウムの少なくとも約80%が吸収されるように吸収され得る。いくつかの実施形態において、上記リン酸カルシウムは、上記リン酸カルシウムの重量の少なくとも約25%と等しい量の上記PDGF溶液を吸収することが可能である。いくつかの実施形態において、上記生体適合性マトリックスは、コラーゲンを含む。いくつかの実施形態において、上記PDGFは、約0.1mg/mlから約1.0mg/mlの濃度で上記溶液中に存在する。いくつかの実施形態において、上記PDGFは、約0.3mg/mlの濃度で上記溶液中に存在する。いくつかの実施形態において、上記溶液は、緩衝液を含む。いくつかの実施形態において、上記生体適合性マトリックスは、上記組成物中への細胞移動を容易にする多孔度を有する。いくつかの実施形態において、上記生体適合性マトリックスは、約20:80の割合でコラーゲンおよびβ−TCPを含む。いくつかの実施形態において、上記組成物は、注入可能である。
さらなる実施形態において、骨形成を刺激するための方法は、骨延長後の骨硬化を促進することを含み、ここで、促進することは、生体適合性マトリックス中に配置されたPDGF溶液を含む組成物を提供すること、および、上記組成物を骨延長部位に適用することを含む。
本発明はまた、骨延長後の骨癒合を促進する方法を提供する。いくつかの実施形態において、骨延長後の骨癒合を促進するための方法は、生体適合性マトリックス中に配置されたPDGF溶液を含む組成物を提供すること、および、有効量の上記組成物を、少なくとも一つの骨延長部位に適用することを含む。
さらに、本発明は、骨延長手順を実行する方法を提供する。いくつかの実施形態において、骨延長手順を実行する方法は、(a)骨を第一の骨セグメントおよび第二の骨セグメントに分割すること、(b)上記第一の骨セグメントおよび上記第二の骨セグメントのうちの少なくとも一つを移動させて、上記第一の骨セグメントと上記第二の骨セグメントとの間に空間を生じさせること、および(c)上記空間において、骨形成を刺激することを含み、ここで、骨形成を刺激することは、生体適合性マトリックス中に配置されたPDGF溶液を含む組成物を提供すること、および、有効量の上記組成物を上記空間に少なくとも部分的に適用することを含む。いくつかの実施形態において、工程(b)および(c)は、上記骨を任意の所望の量延長するために必要な回数繰り返され得る。
いくつかの実施形態において、骨延長手順を実行する方法は:(a)骨を第一の骨セグメントおよび第二の骨セグメントに分割すること;(b)上記第一の骨セグメントおよび上記第二の骨セグメントのうちの少なくとも一つを移動させて、上記第一の骨セグメントと上記第二の骨セグメントとの間に空間を形成すること;および(c)上記空間において、骨形成を刺激することを含み、ここで、骨形成を刺激することは、生体適合性マトリックス中に配置されたPDGF溶液を含む有効量の組成物を上記空間に適用することを含む。いくつかの実施形態において、上記方法は、工程(b)および(c)を、上記骨を所望の量延長するために必要な回数繰り返すことをさらに含む。
種々の実施形態において、骨は、合計で、少なくとも約1mm、少なくとも約2mm、少なくとも約3mm、少なくとも約4mm、少なくとも約5mm、少なくとも約6mm、少なくとも約8mm、少なくとも約10mm、少なくとも約12mm、少なくとも約15mm、少なくとも約20mm、少なくとも約25mm、少なくとも約30mm、少なくとも約35mm、少なくとも約50mm、少なくとも約75mm、少なくとも約100mm、少なくとも約125mm、少なくとも約150mm、少なくとも約175mm、少なくとも約200mm延長され得る。種々の実施形態において、上記第一の骨セグメントおよび上記第二の骨セグメントは、(例えば、上記の工程(b)中の)1回の延長工程あたり、少なくとも約0.1mm、少なくとも約0.2mm、少なくとも約0.3mm、少なくとも約0.4mm、少なくとも約0.5mm、少なくとも約0.6mm、少なくとも約0.7mm、少なくとも約0.8mm、少なくとも約0.9mm、少なくとも約1.0mm引き離される。いくつかの実施形態において、上記第一の骨セグメントおよび上記第二の骨セグメントは、1回の延長工程あたり、約0.5mmから約1.5mm引き離される。いくつかの実施形態において、上記第一の骨セグメントおよび上記第二の骨セグメントは、1回の延長工程あたり、約0.8mmから約1.2mm引き離される。いくつかの実施形態において、上記第一の骨セグメントおよび上記第二の骨セグメントは、1回の延長工程あたり、約1mm引き離される。種々の実施形態において、少なくとも1回、少なくとも2回、少なくとも3回、少なくとも4回、少なくとも5回、少なくとも10回、少なくとも15回、少なくとも20回、少なくとも25回の延長工程が実行され得る。
本発明の方法のいくつかの実施形態において、生体適合性マトリックス中に配置されたPDGF溶液を含む組成物を適用することは、上記組成物を骨延長部位に注入することを含む。いくつかの実施形態において、注入は、上記延長部位における上記組成物の経皮注入を含む。別の実施形態において、上記組成物は、開存性(open)の、または外科的に露出された骨延長部位に注入される。さらなる実施形態において、上記組成物を適用することは、へらまたは他のデバイスを用いて上記組成物を、骨延長部位に配置することを含む。
本発明の方法のいくつかの実施形態において、上記組成物は、上記延長部位に1回適用される。種々の実施形態において、上記組成物は、上記延長期中および/または上記硬化期中に、上記延長部位に少なくとも2回、少なくとも3回、少なくとも4回、少なくとも5回、少なくとも6回、少なくとも8回、少なくとも10回適用される。種々の実施形態において、上記組成物は、上記延長期中および/または上記硬化期中に、上記延長部位に1日に1回より多く、毎日、1日おきに、3日に1回、4日に1回、5日に1回、6日に1回、毎週、または1週間あたり1回未満で投与され得る。
本発明の方法のいくつかの実施形態において、上記生体適合性マトリックスは、骨のスカフォールド材料を含む。いくつかの実施形態において、上記生体適合性マトリックスは、骨のスカフォールド材料および生体適合性結合剤を含む。
本明細書に提供されるように、いくつかの実施形態において、本発明の組成物は、骨延長手順の延長期中、少なくとも一つの骨延長部位に適用される。他の実施形態において、本発明の組成物は、骨延長後の硬化期中、少なくとも一つの骨延長部位に適用される。さらなる実施形態において、本発明の組成物は、上記延長期中および上記硬化期中、少なくとも一つの骨延長部位に適用される。
本明細書に提供されるように、骨延長手順は、本発明のいくつかの実施形態によると、両側性下顎形成不全、片側小顔面症(hemifacial microsomia)、先天性の短い大腿骨、腓骨の半肢症、片側萎縮、軟骨無形成症、神経線維腫症、内反膝、骨端軟骨板骨折、骨の欠損症、脳顔面頭蓋に関する適用、骨髄炎、化膿性関節炎、およびポリオの処置において使用される骨延長手順を包含する。さらに、骨延長手順は、本発明のいくつかの実施形態によると、種々の外傷の処置において使用される骨延長手順を含む。骨延長手順を必要とする外傷は、体の長骨(大腿骨、脛骨、腓骨、上腕骨、および/または橈骨が挙げられる)の骨折を含み得る。骨延長手順を必要とする外傷はまた、脳顔面頭蓋骨の骨折を含み得る。いくつかの実施形態において、例えば、骨延長手順は、プロテーゼを用いる使用に備えて骨を延長するために用いられ得る。
したがって、骨延長部位において骨形成を容易にする上で有用であり、およびいくつかの実施形態においては、骨延長部位において骨形成を促進する上で有用である、方法および生体適合性マトリックス中に配置されたPDGFを含む組成物を提供することが、本発明の目的である。
生体適合性マトリックス中に配置されたPDGFを含む組成物を構築するためのキットを提供することが、本発明の別の目的であり、上記組成物は、骨延長後の骨硬化を容易にする上で有用であり、およびいくつかの実施形態においては、骨延長後の骨硬化を促進する上で有用である。
本発明の好ましい実施形態では、例えば以下が提供される:
(項目1)
生体適合性マトリックス中に配置された血小板由来増殖因子(PDGF)溶液を含む有効量の組成物を少なくとも一つの骨延長部位に適用することを含む、骨形成を刺激する方法。
(項目2)
前記組成物は、骨延長手順の延長期中に適用される、項目1に記載の方法。
(項目3)
前記組成物は、骨延長手順の硬化期中に適用される、項目1に記載の方法。
(項目4)
前記組成物は、骨延長手順の前記延長期中および前記硬化期中に適用される、項目1に記載の方法。
(項目5)
前記方法は、骨延長後の骨硬化を促進することを含む、項目1に記載の方法。
(項目6)
前記組成物は、前記部位に少なくとも2回適用される、項目1から5の何れか一項に記載の方法。
(項目7)
前記生体適合性マトリックスは、多孔質のリン酸カルシウムを含む、項目1から6の何れか一項に記載の方法。
(項目8)
前記リン酸カルシウムは、β−TCPを含む、項目7に記載の方法。
(項目9)
前記リン酸カルシウムは、相互接続された孔を有する、項目7から8の何れか一項に記載の方法。
(項目10)
前記リン酸カルシウムは、約40%より高い多孔度を有する、項目7から9の何れか一項に記載の方法。
(項目11)
前記リン酸カルシウムは、大きさが約100ミクロンから約5000ミクロンの範囲内にある粒子からなる、項目7から10の何れか一項に記載の方法。
(項目12)
前記リン酸カルシウムは、大きさが約100ミクロンから約300ミクロンの範囲内にある粒子からなる、項目11に記載の方法。
(項目13)
前記生体適合性マトリックスは、移植されて約1年以内に前記リン酸カルシウムの少なくとも約80%が吸収されるように吸収され得る、項目7から12の何れか一項に記載の方法。
(項目14)
前記リン酸カルシウムは、該リン酸カルシウムの重量の少なくとも約25%と等しい量の前記PDGF溶液を吸収することが可能である、項目7から13の何れか一項に記載の方法。
(項目15)
前記生体適合性マトリックスは、コラーゲンを含む、項目1から14の何れか一項に記載の方法。
(項目16)
前記PDGFは、約0.1mg/mlから約1.0mg/mlの濃度で前記溶液中に存在する、項目1から15の何れか一項に記載の方法。
(項目17)
前記PDGFは、約0.3mg/mlの濃度で前記溶液中に存在する、項目16に記
載の方法。
(項目18)
前記溶液は、緩衝液を含む、項目1から17の何れか一項に記載の方法。
(項目19)
前記生体適合性マトリックスは、前記組成物中への細胞移動を容易にする多孔度を有する、項目1から18の何れか一項に記載の方法。
(項目20)
前記生体適合性マトリックスは、約20:80の割合でコラーゲンおよびβ−TCPを含む、項目1から19の何れか一項に記載の方法。
(項目21)
前記組成物は、注入可能である、項目1から20の何れか一項に記載の方法。
(項目22)
骨延長手順を実行する方法であって、この方法は:
(a)骨を第一の骨セグメントおよび第二の骨セグメントに分割すること;
(b)該第一の骨セグメントおよび該第二の骨セグメントのうちの少なくとも一つを移動させて、該第一の骨セグメントと該第二の骨セグメントとの間に空間を形成すること;および
(c)該空間において、骨形成を刺激すること、
を含み、ここで、骨形成を刺激することは、生体適合性マトリックス中に配置されたPDGF溶液を含む有効量の組成物を該空間に適用することを含む、方法。
(項目23)
工程(b)および(c)を、前記骨を所望の量延長するために必要な回数繰り返すことをさらに含む、項目22に記載の方法。
(項目24)
骨延長手順において骨形成を刺激するために有用な医薬の調製におけるPDGF溶液および生体適合性マトリックスを含む組成物の使用であって、ここで、該溶液は、該生体適合性マトリックス中に配置される、使用。
本発明のこれらのおよび他の実施形態は、後に続く詳細な説明において、より詳細に記載される。本発明のこれらのおよび他の目的、特徴、および利点は、以下の、開示された実施形態の詳細な説明および特許請求の範囲の概観後に、明白になる。
図1は、本発明の一つの実施形態による、投与された組成物および治癒時間の関数として、延長手順における新たな骨形成の体積を図示する。 図2は、本発明の一つの実施形態による、投与された組成物および治癒時間の関数として、延長手順における新たな骨形成の比を図示する。
(詳細な説明)
本発明は、骨延長中および/または骨延長後に骨形成を刺激および/または促進するための、組成物および方法を提供する。本組成物は、骨延長後の骨癒合および骨硬化期を容易にし、ならびにいくつかの実施形態においては促進する。いくつかの実施形態において、組成物は、PDGFを含む溶液および生体適合性マトリックスを含み、ここで、上記溶液は、上記生体適合性マトリックス中に配置される。別の実施形態において、組成物は、生体適合性マトリックス中に配置されたPDGF溶液を含み、ここで、上記生体適合性マトリックスは、骨のスカフォールド材料および生体適合性結合剤を含む。
理論によって拘束されることを望まないが、骨セグメントが延長期中に徐々に移動して引き離され、したがって、上記部位が繰り返し再度傷つけられ、そしてこのため、上記延長期中は新たな組織を骨治癒の初期段階に維持するという点で仮骨延長は骨折を処置することとは区別されるという仮説が立てられる。延長中は、上記新たな組織の状態は、延長される骨の末端でのいくらかの骨形成を伴う、軟かく線維性組織の仮骨(上記、期I〜III)であり、そのため、上記手順の上記延長期中の延長ギャップの処置は、期I、期II中、もしかしたらさらに期III中に、組織を処理することを含むという仮説が立てられる。加えて、理論によって拘束されることを望まないが、正常な骨折の治癒は皮質内骨化(endocortical ossification)(これは、軟骨中間体(cartilage intermediate)を含む)によっておこるが、一方、仮骨延長治癒は、主として膜性骨化(軟骨中間体なし)を含むという仮説が立てられる。
これから、本発明の種々の実施形態に含まれ得る成分について見ていくが、本発明の組成物は、PDGFを含む溶液を含む。
(PDGF溶液)
PDGFは、細胞増殖および細胞移動の調節において、重要な役割を果たしている。他の増殖因子と同様に、PDGFは、受容体チロシンキナーゼの細胞外ドメインと結合し得る。これらの膜貫通型タンパク質へのPDGFの結合は、膜の細胞質ゾル側に位置する、これらの触媒ドメインのキナーゼ活性を活性化する。標的タンパク質のチロシン残基をリン酸化することによって、上記キナーゼは、細胞増殖および細胞外マトリックス生産を含む、様々な細胞プロセスを誘導する。
一つの局面において、本発明によって提供される組成物は、血小板由来増殖因子(PDGF)を含む溶液および生体適合性マトリックスを含み、ここで、上記溶液は、上記生体適合性マトリックス中に配置される。いくつかの実施形態において、PDGFは、約0.01mg/mlから約10mg/ml、約0.05mg/mlから約5mg/ml、または約0.1mg/mlから約1.0mg/mlの範囲にある濃度において上記溶液中に存在する。PDGFは、ここで述べられた範囲内の任意の濃度で上記溶液中に存在し得る。種々の実施形態において、PDGFは、下記の濃度の何れか一つの濃度において上記溶液中に存在する:約0.05mg/ml;約0.1mg/ml;約0.15mg/ml;約0.2mg/ml;約0.25mg/ml;約0.3mg/ml;約0.35mg/ml;約0.4mg/ml;約0.45mg/ml;約0.5mg/ml;約0.55mg/ml;約0.6mg/ml;約0.65mg/ml;約0.7mg/ml;約0.75mg/ml;約0.8mg/ml;約0.85mg/ml;約0.9mg/ml;約0.95mg/ml;約1.0mg/ml;または約3.0mg/ml。いくつかの実施形態において、PDGFは、約0.2mg/mlから約2mg/ml、約0.3mg/mlから約3mg/ml、約0.4mg/mlから約4mg/ml、約0.5mg/mlから約5mg/ml、約0.25mg/mlから約0.5mg/ml、または約0.2mg/mlから約0.75mg/mlの範囲にある濃度において上記溶液中に存在する。これらの濃度は特定の実施形態の単なる例であること、および、PDGFの濃度は上で述べられた濃度範囲のうちの任意のものの内にあり得ることが、理解されるべきである。
種々の量のPDGFが、本発明の組成物において用いられ得る。用いられ得るPDGFの量としては、下記の範囲における量が挙げられる:約1ugから約50mg、約10ugから約25mg、約100ugから約10mg、および約250ugから約5mg。
本発明の実施形態におけるPDGFまたは他の増殖因子の濃度は、米国特許第6,221,625号、同5,747,273号、および同5,290,708号に記載の酵素結合免疫学的検定を用いて、またはPDGF濃度を決定するための当該分野で公知である任意の他のアッセイによって決定され得る。本明細書に提供される場合、PDGFのモル濃度は、PDGFダイマーの分子量(例えば、PDGF−BB;MWは約25kDa)に基づいて決定される。
本発明の実施形態において、PDGFは、PDGFホモダイマーおよびヘテロダイマーを包含し、これらは、PDGF−AA、PDGF−BB、PDGF−AB、PDGF−CC、PDGF−DD、ならびにそれらの混合物および誘導体を包含する。いくつかの実施形態において、PDGFは、PDGF−BBを含む。別の実施形態において、PDGFは、rhPDGF−BBなどの、組換え型ヒトPDGFを含む。いくつかの実施形態において、PDGFは、種々のホモダイマーおよび/またはヘテロダイマーの混合物を含む。本発明の実施形態は、PDGF−AA、PDGF−BB、PDGF−AB、PDGF−CCおよび/またはPDGF−DDのあらゆる組合せを意図する。
PDGFは、いくつかの実施形態において、天然の供給源から取得され得る。他の実施形態において、PDGFは、組換えDNA技術によって生産され得る。他の実施形態において、PDGFまたはそれの断片は、固相ペプチド合成などの、当業者に公知のペプチド合成技術を用いて生産され得る。天然の供給源から取得される場合、PDGFは、生物学的な流体に由来し得る。生物学的な流体は、いくつかの実施形態によると、生きている生物体に関連する、任意の処理をされたかまたは未処理の流体(血液が挙げられる)を含み得る。
生物学的な流体はまた、別の実施形態において、血小板濃縮物(platelet concentrate)(PC)、アフェレーシスされた(apheresed)血小板、血小板に富む血漿(PRP)、血漿、血清、新鮮なうちに凍結された血漿(FFP)、およびバフィーコート(BC)を包含する血液成分を含み得る。生物学的な流体は、さらなる実施形態において、血漿から分離されそして生理学的な流体に再懸濁された血小板を含み得る。
組換えDNA技術によって生産される場合、単一のモノマー(例えば、PDGF B鎖またはA鎖)をコードしているDNA配列は、いくつかの実施形態において、培養された発現用の原核生物の細胞中または真核生物の細胞中に挿入され、その後、ホモダイマー(例えば、PDGF−BBまたはPDGF−AA)が生産され得る。他の実施形態において、PDGFヘテロダイマーは、上記ヘテロダイマーの両方のモノマー単位をコードしているDNA配列を、培養された原核生物の細胞中または真核生物の細胞中に挿入すること、および、翻訳されたモノマー単位が上記細胞によってプロセシングされることを可能にして上記ヘテロダイマー(例えば、PDGF−AB)を生産することで作製され得る。商業的に入手可能なcGMP組換え型PDGF−BBは、Novartis Corporation(Emeryville,CA)から商業的に取得され得る。研究グレードのrhPDGF−BBは、R&D Systems,Inc.(Minneapolis,MN)、BD Biosciences(San Jose,CA)、およびChemicon,International(Temecula,CA)を含む多数の供給源から取得され得る。いくつかの実施形態において、モノマー単位は、原核生物の細胞において変性した形態で生産され得、ここで、上記変性した形態は、後ほど、活性な分子へと再フォールディング(refold)され得る。
本発明の実施形態において、PDGFは、PDGF断片を含む。いくつかの実施形態において、rhPDGF−Bは、下記の断片を包含する:完全なB鎖のうちのアミノ酸配列1−31、1−32、33−108、33−109および/または1−108。PDGFのB鎖の完全なアミノ酸配列(1−109)は、米国特許第5,516,896号の図15において提供される。本発明のrhPDGF組成物は、インタクトなrhPDGF−B(1−109)とそれの断片との組合せを含み得ることが、理解されるべきである。米国特許第5,516,896号において開示されたPDGF断片などの、PDGFの他の断片は使用され得る。一つの実施形態によれば、上記rhPDGF−BBは、インタクトなrhPDGF−B(1−109)のうちの少なくとも約60%を含む。別の実施形態において、上記rhPDGF−BBは、インタクトなrhPDGF−B(1−109)のうちの少なくとも約65%、75%、80%、85%、90%、95%または99%を含む。
本発明のいくつかの実施形態において、PDGFは、精製され得る。本明細書で使用される精製されたPDGFは、本発明の溶液に組み込まれる前に、約95重量%より多くPDGFを有する組成物を含む。上記溶液は、任意の薬学的に受容可能な溶液であり得る。他の実施形態において、上記PDGFは、実質的に精製され得る。本明細書で使用される実質的に精製されたPDGFは、本発明の溶液に組み込まれる前に、約5重量%から約95重量%のPDGFを有する組成物を含む。いくつかの実施形態において、実質的に精製されたPDGFは、本発明の溶液に組み込まれる前に、約65重量%から約95重量%のPDGFを有する組成物を含む。他の実施形態において、実質的に精製されたPDGFは、本発明の溶液に組み込まれる前に、約70重量%から約95重量%、約75重量%から約95重量%、約80重量%から約95重量%、約85重量%から約95重量%、または約90重量%から約95重量%のPDGFを有する組成物を含む。精製されたPDGFおよび実質的に精製されたPDGFは、スカフォールドおよび結合剤中に組み込まれ得る。
さらなる実施形態において、PDGFは、部分的に精製され得る。本明細書で使用される場合、部分的に精製されたPDGFは、血小板に富む血漿(PRP)、新鮮なうちに凍結された血漿(FFP)、またはPDGFを生産するために収集および分離を必要とする任意の他の血液産物に関連した、PDGFを有する組成物を包含する。本発明の実施形態は、本明細書に提供される任意のPDGFアイソフォーム(ホモダイマーおよびヘテロダイマーを包含する)が、精製または部分的に精製され得ることを意図する。PDGFの混合物を含む本発明の組成物は、部分的に精製された部分(proportion)においてPDGFのアイソフォームまたはPDGF断片を含み得る。部分的に精製されたPDGFおよび精製されたPDGFは、いくつかの実施形態において、米国特許出願番号11/159,533号(公開番号:20060084602号)に記載されたように調製され得る。
いくつかの実施形態において、PDGFを含む溶液は、一つまたはそれより多い緩衝液においてPDGFを可溶化することによって形成される。本発明のPDGF溶液における使用に適している緩衝液は、炭酸緩衝液、リン酸緩衝液(例えば、リン酸緩衝生理食塩水)、ヒスチジン緩衝液、酢酸緩衝液(例えば、酢酸ナトリウム)、酸性緩衝液(酢酸およびHClなど)、ならびに有機緩衝液(リジン緩衝液、トリス緩衝液(例えば、トリス(ヒドロキシメチル)アミノエタン)、N−2−ヒドロキシエチルピペラジン−N’−2−エタンスルホン酸(HEPES)、および3−(N−モルホリノ)プロパンスルホン酸(MOPS)など)を包含し得るが、これらに限定されない。緩衝液は、PDGFとの生物学的適合性(biocompatibility)、および緩衝液の望ましくないタンパク質修飾を妨げる能力に基づいて選択され得る。緩衝液は、宿主組織との適合性に基づいてさらに選択され得る。いくつかの実施形態において、酢酸ナトリウム緩衝液が使用される。上記緩衝液は、種々のモル濃度(例えば、約0.1mMから約100mM、約1mMから約50mM、約5mMから約40mM、約10mMから約30mM、もしくは約15mMから約25mM、またはこれらの範囲内の任意のモル濃度)において使用され得る。いくつかの実施形態において、酢酸緩衝液(例えば、酢酸ナトリウム)は、約20mMのモル濃度において使用される。
別の実施形態において、PDGFを含む溶液は、凍結乾燥されたPDGFを水において可溶化することによって形成され、ここで、可溶化の前に、上記PDGFは、適切な緩衝液から凍結乾燥される。
PDGFを含む溶液は、本発明の実施形態によると、約3.0から約8.0の範囲にあるpHを有し得る。いくつかの実施形態において、PDGFを含む溶液は、約5.0から約8.0、より好ましくは約5.5から約7.0、最も好ましくは約5.5から約6.5の範囲にあるpH、またはこれらの範囲内にある任意の値のpHを有する。いくつかの実施形態において、pHは約6.0である。PDGFを含む溶液のpHは、いくつかの実施形態において、PDGFの長期の安定性および効能または生物学的に活性なあらゆる他の所望の作用物質に適合し得る。PDGFは、一般的に、酸性環境において、より安定である。それゆえ、一つの実施形態によれば、本発明は、PDGF溶液の酸性の保管配合物を含む。この実施形態によれば、上記PDGF溶液は、好ましくは約3.0から約7.0、およびより好ましくは約4.0から約6.5のpHを有する。PDGFの生物学的な活性は、しかしながら、中性のpH範囲を有する溶液において最適化され得る。それゆえ、さらなる実施形態において、本発明は、PDGF溶液の中性pHの配合物を含む。この実施形態によれば、上記PDGF溶液は、好ましくは約5.0から約8.0、より好ましくは約5.5から約7.0、最も好ましくは約5.5から約6.5のpHを有する。本発明の方法に従って、酸性のPDGF溶液は中性pHの組成物に再配合され、ここで、前述の組成物は、その後、骨延長手順において延長部位での骨成長を助長するために使用される。本発明の一つの実施形態によれば、上記溶液中で用いられるPDGFは、rhPDGF−BBである。
いくつかの実施形態において、PDGFを含む上記溶液のpHは、マトリックス基質またはリンカー(linker)に対するPDGFの結合動態を最適化するため変更され得る。所望の場合、上記材料のpHが隣接する材料に対して平衡になるにつれて、結合したPDGFは不安定になり得る。
PDGFを含む溶液のpHは、いくつかの実施形態において、本明細書において列挙された緩衝液によって制御され得る。種々のタンパク質は、それらのタンパク質が安定に存在する、種々のpH範囲を明示する。タンパク質の安定性は、主として、タンパク質の等電点および電荷に反映される。上記pH範囲は、タンパク質の立体配置構造、ならびに、タンパク質分解性の分解、加水分解、酸化、ならびに上記タンパク質の構造および/または生物学的な活性への改変を結果として生じ得る他のプロセスに対するタンパク質の感度に影響し得る。
いくつかの実施形態において、PDGFを含む溶液は、他の生物学的に活性な作用物質などのさらなる成分を、さらに含み得る。他の実施形態において、PDGFを含む溶液は、細胞培地、他の安定化タンパク質(アルブミンなど)、抗菌性の作用物質、プロテアーゼインヒビター[例えば、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)、エチレングリコール−ビス(β−アミノエチルエーテル)−N,N,N’,N’−四酢酸(EGTA)、アプロチニン、ε−アミノカプロン酸(EACA)、など]ならびに/または他の増殖因子(線維芽細胞増殖因子(FGF)、上皮増殖因子(EGF)、トランスホーミング増殖因子(TGF)、ケラチノサイト増殖因子(KGF)、インスリン様増殖因子(IGF)、肝細胞増殖因子(HGF)、骨形成タンパク質(BMP)、またはPDGF−AA、PDGF−BB、PDGF−AB、PDGF−CCおよび/もしくはPDGF−DDの組成物を包含する他のPDGFなど)をさらに含み得る。
PDGFを含む溶液に加えて、本発明の組成物はまた、中に上記PDGF溶液を配置するための生体適合性マトリックスを含み、ならびに、生体適合性マトリックスを伴うかもしくは伴わない生体適合性結合剤もまた含み得る。
(生体適合性マトリックス)
(スカフォールド材料)
生体適合性マトリックスは、本発明の実施形態によると、スカフォールド材料を含む。上記スカフォールド材料は、本発明の実施形態によると、新たな組織および/または骨の成長がおこるための、フレームワークまたはスカフォールドを提供する。スカフォールド材料は、いくつかの実施形態において、直径が様々であり多方向性でありおよび相互接続された孔を含む。いくつかの実施形態において、スカフォールド材料は、上記相互接続された孔に加えて、複数のポケットおよび種々の直径の相互接続されていない孔を含む。
スカフォールド材料は、いくつかの実施形態において、少なくとも一つのリン酸カルシウムを含む。他の実施形態において、スカフォールド材料は、複数種類のリン酸カルシウムを含み得る。スカフォールド材料としての使用に適したリン酸カルシウムは、本発明のいくつかの実施形態において、カルシウムのリンに対する原子比率が0.5から2.0の範囲を有する。いくつかの実施形態において、生体適合性マトリックスは、脱石灰化され凍結乾燥された骨同種移植片(DFDBA)、粒状の脱石灰化された骨マトリックス(DBM)、石灰化された骨マトリックス、またはそれらの組合せなどの同種移植片を含む。
スカフォールド材料としての使用に適したリン酸カルシウムの非限定的な例は、非晶質のリン酸カルシウム、リン酸一カルシウム一水和物(MCPM)、無水リン酸一カルシウム(MCPA)、リン酸二カルシウム二水和物(DCPD)、無水リン酸二カルシウム(DCPA)、リン酸八カルシウム(OCP)、α−リン酸三カルシウム、β−リン酸三カルシウム、ヒドロキシアパタイト(OHAp)、不完全結晶性ヒドロキシアパタイト、リン酸四カルシウム(TTCP)、デカリン酸七カルシウム、メタリン酸カルシウム、ピロリン酸カルシウム二水和物、炭酸化されたリン酸カルシウム(carbonated calcium phosphate)、ピロリン酸カルシウム、ヒドロキシアパタイト、またはそれらの誘導体を包含する。
いくつかの実施形態において、スカフォールド材料は、ポリマー材料を含む。ポリマー性スカフォールドは、いくつかの実施形態において、コラーゲン、ポリ乳酸、ポリ(L−ラクチド)、ポリ(D,L−ラクチド)、ポリグリコール酸、ポリ(L−ラクチド−co−グリコリド)、ポリ(L−ラクチド−co−D,L−ラクチド)、ポリアクリレート、ポリメタクリレート、ポリメタクリル酸メチル、キトサン、またはそれらの組合せもしくは誘導体を包含する。
いくつかの実施形態において、スカフォールド材料は、多孔質構造を含む。多孔質のスカフォールド材料は、いくつかの実施形態によると、約1μmから約1mmの範囲にある直径を有する孔を含み得る。いくつかの実施形態において、スカフォールド材料は、約100μmから約1mmの範囲にある直径またはそれより大きい直径を有するマクロポアを含む。別の実施形態において、スカフォールド材料は、約10μmから約100μmの範囲にある直径を有するメゾポア(mesopore)を含む。さらなる実施形態において、スカフォールド材料は、約10μm未満の直径を有するミクロポアを含む。本発明の実施形態は、マクロポア、メゾポア、およびミクロポア、またはそれらのあらゆる組合せを含むスカフォールド材料を意図する。
多孔質のスカフォールド材料は、いくつかの実施形態において、約25%より高いかまたは約40%より高い多孔度を有する。別の実施形態において、多孔質のスカフォールド材料は、約50%より高い、約60%より高い、約65%より高い、約70%より高い、約80%より高い、または約85%より高い多孔度を有する。さらなる実施形態において、多孔質のスカフォールド材料は、約90%より高い多孔度を有する。いくつかの実施形態において、多孔質のスカフォールド材料は、上記スカフォールド材料中への細胞移動を容易にする多孔度を含む。
いくつかの実施形態において、スカフォールド材料は、複数の粒子を含む。スカフォールド粒子は、大きさがmm、μm、またはサブミクロン(nm)であり得る。スカフォールド粒子は、いくつかの実施形態において、約1μmから約5mmの範囲にある平均直径を有する。他の実施形態において、粒子は、約1mmから約2mm、約1mmから約3mm、または約250μmから約750μmの範囲にある平均直径を有する。スカフォールド粒子は、別の実施形態において、約100μmから約300μmの範囲にある平均直径を有する。さらなる実施形態において、スカフォールド粒子は、約75μmから約300μmの範囲にある平均直径を有する。さらなる実施形態において、スカフォールド粒子は、約25μm未満、約1μm未満、または約1mm未満の平均直径を有する。いくつかの実施形態において、スカフォールド粒子は、約100μmから約5mmまたは約100μmから約3mmの範囲にある平均直径を有する。他の実施形態において、スカフォールド粒子は、約250μmから約2mm、約250μmから約1mm、または約200μmから約3mmの範囲にある平均直径を有する。粒子はまた、約1nmから約1μmの範囲にあり得、約500nm未満、または約250nm未満であり得る。
スカフォールド材料は、いくつかの実施形態によると、型に入れて成形すること(moldable)、型から押し出すこと(extrudable)、および/または注入が可能である。型に入れて成形すること、型から押し出すこと、および/または注入が可能であるスカフォールド材料は、本発明の組成物の、骨延長部位内および骨延長部位の周囲への効率的配置を容易にし得る。いくつかの実施形態において、型に入れて成形すること、型から押し出すこと、および/または注入が可能であるスカフォールド材料は、へらまたは同等のデバイスを用いて、骨延長部位に適用される。いくつかの実施形態において、スカフォールド材料は、流動性を有する(flowable)。流動性を有するスカフォールド材料は、いくつかの実施形態において、注射器および針またはカニューレを介して、骨延長部位に適用され得る。いくつかの実施形態において、上記流動性を有するスカフォールド材料は、骨延長部位に経皮的に適用され得る。他の実施形態において、流動性を有するスカフォールド材料は、外科的に露出された骨延長部位に適用され得る。さらに、いくつかの実施形態において、スカフォールド材料は、ブロックまたは粒子として提供される。
いくつかの実施形態において、スカフォールド材料は、生体に吸収される(bioresorbable)。スカフォールド材料は、いくつかの実施形態において、インビボでの移植後1年以内に、少なくとも約30%、40%、50%、60%、70%、75%、80%、85%、または90%が吸収され得る。別の実施形態において、スカフォールド材料は、インビボでの移植後約1、3、6、9、12、または18ヶ月以内に、少なくとも約5%、10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、75%、80%、85%または90%が吸収される。いくつかの実施形態において、スカフォールド材料は、インビボでの移植後約1、3、6、9、12、または18ヶ月以内に、90%より多くが吸収され得る。生体に吸収される能力(bioresorbability)は:(1)マトリックス材料の性質(すなわち、その化学的性質、物理的構造および大きさ);(2)マトリックスが配置される、体の位置;(3)使用されるマトリックス材料の量;(4)患者の代謝の状態(糖尿病/糖尿病ではない、骨粗しょう症、喫煙者、老年期、ステロイドの使用、など);(5)処置される傷害の程度および/またはタイプ;および(6)マトリックスに加えて、他の材料の使用(他の骨同化因子、骨異化因子および抗骨異化因子など)、に依存する。
(β−リン酸三カルシウムを含むスカフォールド)
生体適合性マトリックスとしての使用のためのスカフォールド材料は、いくつかの実施形態において、β−リン酸三カルシウム(β−TCP)を含む。β−TCPは、いくつかの実施形態によると、直径が様々であり多方向性でありおよび相互接続された孔を有する多孔質構造を含み得る。いくつかの実施形態において、β−TCPは、上記相互接続された孔に加えて、複数のポケットおよび種々の直径の相互接続されていない孔を含む。β−TCPの多孔質構造は、いくつかの実施形態において、約100μmから約1mmの範囲にある直径またはそれより大きい直径を有するマクロポア、約10μmから約100μmの範囲にある直径を有するメゾポア、および約10μm未満の直径を有するミクロポアを含む。上記β−TCPのマクロポアおよびメゾポアは、組織の成長(骨誘導(osteoinduction)および骨伝導(osteoconduction)が挙げられる)を容易にし得、一方、マクロポア、メゾポアおよびミクロポアは、上記β−TCP生体適合性マトリックス中の至るところで、流体のコミュニケーションおよび栄養分の輸送を可能にし得、組織および骨の再成長(regrowth)を支持し得る。
いくつかの実施形態において、多孔質構造を含むβ−TCPは、約25%より高い、または約40%より高い多孔度を有し得る。他の実施形態において、β−TCPは、約50%より高い、約60%より高い、約65%より高い、約70%より高い、約75%より高い、約80%より高い、または約85%より高い多孔度を有し得る。さらなる実施形態において、β−TCPは、約90%より高い多孔度を有し得る。いくつかの実施形態において、β−TCPは、上記β−TCP中への細胞移動を容易にする多孔度を有し得る。
いくつかの実施形態において、スカフォールド材料は、β−TCP粒子を含む。β−TCP粒子は、いくつかの実施形態において、スカフォールド材料について本明細書に提供された孔の直径、孔の構造および多孔度のいずれもを、個別に明示し得る。
β−TCP粒子は、いくつかの実施形態において、約1μmから約5mmの範囲にある平均直径を有する。他の実施形態において、β−TCP粒子は、約1mmから約2mm、約1mmから約3mm、約100μmから約5mm、約100μmから約3mm、約250μmから約2mm、約250μmから約750μm、約250μmから約1mm、約250μmから約2mm、または約200μmから約3mmの範囲にある平均直径を有する。別の実施形態において、β−TCP粒子は、約100μmから約300μmの範囲にある平均直径を有する。いくつかの実施形態において、β−TCP粒子は、約75μmから約300μmの範囲にある平均直径を有する。いくつかの実施形態において、β−TCP粒子は、約25μm未満、約1μm未満、または約1mm未満の平均直径を有する。いくつかの実施形態において、β−TCP粒子は、約1nmから約1μmの範囲にある平均直径を有する。さらなる実施形態において、β−TCP粒子は、約500nm未満、または約250nm未満の平均直径を有する。
β−TCP粒子を含む生体適合性マトリックスは、いくつかの実施形態において、移植に適した形状(例えば、球体、円柱、またはブロック)で提供され得る。他の実施形態において、β−TCPスカフォールド材料は、成型可能、押し出し成形可能、および/または注入可能であり、このことは、上記マトリックスの骨延長部位への適用を容易にする。流動性を有するマトリックスは、注射器、管、カニューレ、またはへらを介して適用され得る。
β−TCPスカフォールド材料は、いくつかの実施形態によると、生体によって吸収可能である。いくつかの実施形態において、β−TCPスカフォールド材料は、インビボでの移植後約1年で、少なくとも約30%、40%、50%、60%、65%、70%、75%、80%、または85%が吸収され得る。別の実施形態において、β−TCPスカフォールド材料は、インビボでの移植後約1年で、約90%より多くが吸収され得る。
(スカフォールド材料および生体適合性結合剤)
別の実施形態において、生体適合性マトリックスは、スカフォールド材料および生体適合性結合剤を含む。
生体適合性結合剤は、いくつか実施形態によると、合わせた物質間の粘着を助長し得る材料を含み得る。生体適合性結合剤は、例えば、生体適合性マトリックスの形成におけるスカフォールド材料の粒子間の粘着を助長し得る。ある実施形態において、同一の材料が、スカフォールド材料および結合剤の両方として働き得る。いくつかの実施形態において、例えば、本明細書に記載のポリマー材料(コラーゲンおよびキトサンなど)は、スカフォールド材料および結合剤の両方として働き得る。
生体適合性結合剤は、いくつかの実施形態において、コラーゲン、エラスチン、多糖類、核酸、炭水化物、タンパク質、ポリペプチド、ポリ(α−ヒドロキシ酸)、ポリ(ラクトン)、ポリ(アミノ酸)、ポリ(無水物)、ポリウレタン、ポリ(オルトエステル)、ポリ(無水物−co−イミド)、ポリ(オルトカーボネート)、ポリ(α−ヒドロキシアルカノエート)、ポリ(ジオキサノン)、ポリ(ホスホエステル)、ポリ乳酸、ポリ(L−ラクチド)(PLLA)、ポリ(D,L−ラクチド)(PDLLA)、ポリグリコリド(PGA)、ポリ(ラクチド−co−グリコリド)(PLGA)、ポリ(L−ラクチド−co−D,L−ラクチド)、ポリ(D,L−ラクチド−co−炭酸トリメチレン)、ポリグリコール酸、ポリヒドロキシ酪酸(PHB)、ポリ(ε−カプロラクトン)、ポリ(δ−バレロラクトン)、ポリ(γ−ブチロラクトン)、ポリ(カプロラクトン)、ポリアクリル酸、ポリカルボン酸、ポリ(アリルアミン塩酸塩)、ポリ(ジアリルジメチルアンモニウムクロリド)、ポリ(エチレンイミン)、ポリプロピレンフマレート、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリエチレン、ポリメタクリル酸メチル、炭素繊維、ポリ(エチレングリコール)、ポリ(エチレンオキシド)、ポリ(ビニルアルコール)、ポリ(ビニルピロリドン)、ポリ(エチルオキサゾリン)、ポリ(エチレンオキシド)−co−ポリ(プロピレンオキシド)ブロック共重合体、ポリ(エチレンテレフタレート)ポリアミド、ならびにそれらの共重合体および混合物を包含し得る。
生体適合性結合剤は、他の実施形態において、アルギン酸、アラビアガム、グアーガム、キサンタンガム、ゼラチン、キチン、キトサン、酢酸キトサン、乳酸キトサン、コンドロイチン硫酸、N,O−カルボキシメチルキトサン、デキストラン(例えば、α−シクロデキストリン、β−シクロデキストリン、γ−シクロデキストリンまたはデキストラン硫酸ナトリウム)、フィブリングルー、レシチン、ホスファチジルコリン誘導体、グリセロール、ヒアルロン酸、ヒアルロン酸ナトリウム、セルロース(例えば、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、またはヒドロキシエチルセルロース)、グルコサミン、プロテオグリカン、デンプン(例えば、ヒドロキシエチルデンプンまたは可溶性デンプン)、乳酸、プルロニック酸、グリセロリン酸ナトリウム、グリコゲン、ケラチン、絹ならびにそれらの誘導体および混合物を包含し得る。
いくつかの実施形態において、生体適合性結合剤は、水溶性である。水溶性結合剤は、生体適合性マトリックスの移植後間もなく上記生体適合性マトリックスから溶解し得、このことは、上記生体適合性マトリックス中にマクロ多孔度(macroporosity)を導入し得る。本明細書で論じられるように、マクロ多孔度は、移植部位において破骨細胞および骨芽細胞のアクセスを高めること、そして結果として、それらの再構築活性を高めることによって、移植材料の骨伝導を増大させ得る。
いくつかの実施形態において、生体適合性結合剤は、生体適合性マトリックスの約5重量パーセントから約50重量パーセントの範囲にある量において、上記マトリックス中に存在し得る。他の実施形態において、生体適合性結合剤は、上記生体適合性マトリックスの約10重量パーセントから約40重量パーセントの範囲にある量において存在し得る。別の実施形態において、生体適合性結合剤は、上記生体適合性マトリックスの約15重量パーセントから約35重量パーセントの範囲にある量において存在し得る。さらなる実施形態において、生体適合性結合剤は、上記生体適合性マトリックスの約20重量パーセントの量において存在し得る。別の実施形態において、生体適合性結合剤は、生体適合性マトリックスの約50重量パーセントより高い量または約60重量パーセントより高い量において、上記マトリックス中に存在し得る。いくつかの実施形態において、生体適合性結合剤は、生体適合性マトリックスの約99重量パーセントに至るまでの量において、上記マトリックス中に存在し得る。
スカフォールド材料および生体適合性結合剤を含む生体適合性マトリックスは、いくつかの実施形態によると、流動性を有し得、成型可能であり、および/または押し出し成形可能であり得る。そのような実施形態において、生体適合性マトリックスは、ペーストまたはパテの形態であり得る。ペーストまたはパテの形態である生体適合性マトリックスは、いくつかの実施形態において、生体適合性結合剤によって互いに接着したスカフォールド材料の粒子を含み得る。
ペーストまたはパテの形態である生体適合性マトリックスは、所望の移植物の形状へ成型され得るか、または、移植部位の輪郭へ成型され得る。いくつかの実施形態において、ペーストまたはパテの形態である生体適合性マトリックスは、注射器またはカニューレを用いて移植部位中に注入され得る。
いくつかの実施形態において、ペーストまたはパテの形態である生体適合性マトリックスは、移植後に固まらず、そして流動可能でかつ成型可能な形態を保つ。他の実施形態において、ペーストまたはパテは、移植後に固まり得、それによって、マトリックスの流動性および成型性(moldability)が低減し得る。
スカフォールド材料および生体適合性結合剤を含む生体適合性マトリックスは、いくつかの実施形態において、生体によって吸収可能である。生体適合性マトリックスは、そのような実施形態において、インビボでの移植後約1年以内に吸収され得る。別の実施形態において、スカフォールド材料および生体適合性結合剤を含む生体適合性マトリックスは、インビボでの移植後、約1、3、6、または9ヶ月以内に吸収され得る。いくつかの実施形態において、スカフォールド材料および生体適合性結合剤を含む生体適合性マトリックスは、インビボでの移植後、約1、3、または6年以内に吸収され得る。生体吸収性は:(1)上記マトリックス材料の性質(すなわち、その化学的構造、物理的構造および大きさ);(2)体内で上記マトリックスが配置される位置;(3)使用されるマトリックス材料の量;(4)患者の代謝の状態(糖尿病/糖尿病ではない、骨粗しょう症、喫煙者、老齢、ステロイドの使用、など);(5)処置される傷害の程度および/またはタイプ;ならびに(6)上記マトリックスに加えての、他の材料(他の骨同化因子、骨異化因子および抗骨異化因子など)の使用、に依存する。
(β−TCPおよびコラーゲンを含む生体適合性マトリックス)
いくつかの実施形態において、生体適合性マトリックスは、β−TCPスカフォールド材料および生体適合性コラーゲン結合剤を含み得る。コラーゲン結合剤との組み合わせに適したβ−TCPスカフォールド材料は、上で提供されたβ−TCPスカフォールド材料と一致する。
コラーゲン結合剤は、いくつかの実施形態において、I型、II型、およびIII型コラーゲンを包含する、任意のタイプのコラーゲンを含む。いくつかの実施形態において、コラーゲン結合剤は、I型コラーゲンとII型コラーゲンとの混合物などの、コラーゲンの混合物を含む。他の実施形態において、コラーゲン結合剤は、生理学的な条件下で可溶性である。骨組織または筋骨格組織に存在する他のタイプのコラーゲンは、使用され得る。組換え型形態、合成形態および天然に存在している形態のコラーゲンは、本発明において使用され得る。
生体適合性マトリックスは、いくつかの実施形態によると、コラーゲン結合剤によって互いに接着した複数のβ−TCP粒子を含み得る。いくつかの実施形態において、コラーゲン結合剤との組合せのためのβ−TCP粒子は、約1μmから約5mmの範囲にある平均直径を有する。他の実施形態において、β−TCP粒子は、約1mmから約2mm、約1mmから約3mm、約100μmから約5mm、約100μmから約3mm、約250μmから約2mm、約250μmから約750μm、約250μmから約1mm、約250μmから約2mm、または約200μmから約3mmの範囲にある平均直径を有する。別の実施形態において、β−TCP粒子は、約100μmから約300μmの範囲にある平均直径を有する。いくつかの実施形態において、β−TCP粒子は、約75μmから約300μmの範囲にある平均直径を有する。いくつかの実施形態において、β−TCP粒子は、約25μm未満、約1μm未満、または約1mm未満の平均直径を有する。いくつかの実施形態において、β−TCP粒子は、約1nmから約1μmの範囲にある平均直径を有する。さらなる実施形態において、β−TCP粒子は、約500nm未満または約250nm未満の平均直径を有する。
β−TCP粒子は、いくつかの実施形態において、多孔質構造を有する生体適合性マトリックスを生産するために、上記コラーゲン結合剤によって互いに接着され得る。いくつかの実施形態において、β−TCP粒子およびコラーゲン結合剤を含む生体適合性マトリックスの上記多孔質構造は、直径が様々であり多方向性でありおよび相互接続された孔を明示する。いくつかの実施形態において、上記生体適合性マトリックスは、上記相互接続された孔に加えて、複数のポケット、および種々の直径の相互接続されていない孔を含む。
いくつかの実施形態において、β−TCP粒子およびコラーゲン結合剤を含む生体適合性マトリックスは、約1μmから約1mmの範囲にある直径を有する孔を含み得る。β−TCP粒子およびコラーゲン結合剤を含む生体適合性マトリックスは、約100μmから約1mmの範囲にある直径またはそれより大きい直径を有するマクロポア、約10μmから約100μmの範囲にある直径を有するメゾポア、および約10μm未満の直径を有するミクロポアを含み得る。
β−TCP粒子およびコラーゲン結合剤を含む生体適合性マトリックスは、約25%より高い、または約40%より高い多孔度を有し得る。種々の実施形態において、上記生体適合性マトリックスは、約50%より高い、約65%より高い、約70%より高い、約75%より高い、約80%より高い、または約85%より高い多孔度を有し得る。さらなる実施形態において、上記生体適合性マトリックスは、約90%より高い多孔度を有し得る。いくつかの実施形態において、上記生体適合性マトリックスは、上記マトリックス中への細胞移動を容易にする多孔度を有し得る。
いくつかの実施形態において、上記β−TCP粒子は、β−TCPおよびコラーゲン結合剤を含む生体適合性マトリックスについて本明細書に提供された孔の直径、孔の構造および多孔度のいずれもを、個別に明示し得る。
β−TCP粒子を含む生体適合性マトリックスは、いくつかの実施形態において、上記マトリックスの約5重量パーセントから約50重量パーセントの範囲にある量においてコラーゲン結合剤を含み得る。他の実施形態において、コラーゲン結合剤は、上記生体適合性マトリックスの約10重量パーセントから約40重量パーセントの範囲にある量において存在し得る。別の実施形態において、コラーゲン結合剤は、上記生体適合性マトリックスの約15重量パーセントから約35重量パーセントの範囲にある量において存在し得る。さらなる実施形態において、コラーゲン結合剤は、上記生体適合性マトリックスの約20重量パーセントの量において存在し得る。別の実施形態において、コラーゲン結合剤は、上記生体適合性マトリックスの約20重量パーセントの量において存在し、かつβ−TCPは、上記生体適合性マトリックスの約80重量パーセントの量において存在する。いくつかの実施形態において、上記コラーゲンは、可溶性ウシI型コラーゲンである。いくつかの実施形態において、上記β−TCPは、約100ミクロンから約300ミクロンの直径を有する顆粒を含む。
いくつかの実施形態において、上記生体適合性マトリックスは、20質量%の可溶性ウシI型コラーゲンおよび80質量%のβ−TCP顆粒(100〜300ミクロンの粒子直径範囲)からなる。いくつかの実施形態において、上記マトリックスは、0.3mg/mlのrhPDGF−BB液体配合物(20mMの酢酸ナトリウム溶液中、pH6.0)と合わされ、そして、上記2つの成分が混ぜ合わされて、骨表面に注入または延展され得るペーストが作製される。
β−TCP粒子およびコラーゲン結合剤を含む生体適合性マトリックスは、いくつかの実施形態によると、流動可能、成型可能、および/または押し出し成形可能であり得る。そのような実施形態において、上記生体適合性マトリックスは、ペーストまたはパテの形態であり得る。ペーストまたはパテは、所望の移植物の形状へ成型され得るか、または、移植部位の輪郭へ成型され得る。いくつかの実施形態において、β−TCP粒子およびコラーゲン結合剤を含みペーストまたはパテの形態である生体適合性マトリックスは、注射器またはカニューレを用いて移植部位中に注入され得る。種々の実施形態において、β−TCP粒子およびコラーゲン結合剤を含む上記生体適合性マトリックスは、例えば10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、または20ゲージの針を介して移植部位に注入され得る。
いくつかの実施形態において、β−TCP粒子およびコラーゲン結合剤を含みペーストまたはパテの形態である生体適合性マトリックスは、移植された場合に流動可能でかつ成型可能な形態を保ち得る。他の実施形態において、上記ペーストまたはパテは、移植後に固まり得、それによって、マトリックスの流動性および成型性が低減し得る。
β−TCP粒子およびコラーゲン結合剤を含む生体適合性マトリックスは、いくつかの実施形態において、ブロック、球体、または円柱などの所定の形状で提供され得る。
β−TCP粒子およびコラーゲン結合剤を含む生体適合性マトリックスは、生体によって吸収可能であり得る。いくつかの実施形態において、β−TCP粒子およびコラーゲン結合剤を含む生体適合性マトリックスは、インビボでの移植後約1年で、少なくとも約75%が吸収され得る。別の実施形態において、β−TCP粒子およびコラーゲン結合剤を含む生体適合性マトリックスは、インビボでの移植後約1年で、約90%より多くが吸収され得る。
いくつかの実施形態において、PDGFを含む溶液は、骨延長手順において使用するための組成物を生産するため、生体適合性マトリックス中に配置され得る。
(生体適合性マトリックス中へのPDGF溶液の配置)
本発明は、骨延長中および/または骨延長後に骨形成を刺激するための組成物を生産するための方法を提供する。いくつかの実施形態において、そのような組成物を生産するための方法は、PDGFを含む溶液を提供すること、生体適合性マトリックスを提供すること、および上記生体適合性マトリックス中に上記溶液を配置することを含む。組合せに適したPDGF溶液および生体適合性マトリックスは、上で記載されたものと一致する。
いくつかの実施形態において、PDGF溶液は、生体適合性マトリックスを上記PDGF溶液中に浸すことによって、上記生体適合性マトリックス中に配置され得る。PDGF溶液は、別の実施形態において、上記PDGF溶液を生体適合性マトリックスに注入することによって、上記生体適合性マトリックス中に配置され得る。いくつかの実施形態において、PDGF溶液を注入することは、上記PDGF溶液を注射器内に配置すること、および上記生体適合性マトリックス中に上記PDGF溶液を放出して上記生体適合性マトリックスを飽和させることを含み得る。
いくつかの実施形態において、上記PDGFは、上記生体適合性マトリックスの孔に吸収される。いくつかの実施形態において、上記PDGFは、上記生体適合性マトリックスの一つまたはそれより多い表面(上記生体適合性マトリックスの孔内の表面を含む)上へと吸収される。
いくつかの実施形態において、上記生体適合性マトリックスは、上記生体適合性マトリックスの重量の少なくとも約25%と等しい量の、PDGFを含む液体を吸収することが可能である。種々の実施形態において、上記生体適合性マトリックスは、上記生体適合性マトリックスの重量の少なくとも約50%、少なくとも約200%、少なくとも約300%と等しい量の、PDGFを含む液体を吸収することが可能である。
上記生体適合性マトリックスは、いくつかの実施形態によると、PDGF溶液を受け入れる前に、レンガ(brick)または円柱などの所定の形状で存在し得る。PDGF溶液を受け入れた後、上記生体適合性マトリックスは、流動可能な、押し出し成形可能な、および/または注入可能な、ペーストまたはパテの形態を有し得る。他の実施形態において、上記生体適合性マトリックスは、PDGFを含む溶液を受け入れる前に、流動可能な、押し出し成形可能な、および/または注入可能な、ペーストまたはパテの形態を明示し得る。
(生物学的に活性な作用物質をさらに含む組成物)
本発明の組成物は、いくつかの実施形態によると、PDGFに加えて、一つまたはそれより多い生物学的に活性な作用物質をさらに含み得る。PDGFに加えて、本発明の組成物中に組み込まれ得る生物学的に活性な作用物質は、有機分子、無機材料、タンパク質、ぺプチド、核酸(例えば、遺伝子、遺伝子断片、低分子干渉リボ核酸[si−RNA]遺伝子調節配列、核の転写因子、およびアンチセンス分子)、核タンパク質、多糖類(例えば、ヘパリン)、糖タンパク質、およびリポタンパク質を包含し得る。本発明の組成物中に組み込まれ得る生物学的に活性な化合物の非限定的な例(例えば、抗がん剤、抗生物質、鎮痛薬、抗炎症剤、免疫抑制薬、酵素インヒビター、抗ヒスタミン薬、ホルモン、筋弛緩薬、プロスタグランジン、栄養因子、骨誘導タンパク質、増殖因子、およびワクチンが挙げられる)は、米国特許出願番号11/159,533号(公開番号:20060084602号)において開示される。本発明の組成物中に組み込まれ得る生物学的に活性な化合物としては、インスリン様増殖因子、線維芽細胞増殖因子、または他のPDGFなどの骨刺激因子(osteostimulatory factor)が挙げられる。他の実施形態によると、本発明の組成物中に組み込まれ得る生物学的に活性な化合物としては、好ましくは、骨形成タンパク質(BMP)、BMP模倣物(mimetic)、カルシトニン、もしくはカルシトニン模倣物などの骨誘導因子および骨刺激因子、スタチン、スタチン誘導体、線維芽細胞増殖因子、インスリン様増殖因子、増殖分化因子、Wntアンタゴニスト(例えば、スクレロスチン(sclerostin)、DKK、可溶性のWnt受容体)の低分子または抗体ブロッカー、ならびに副甲状腺ホルモンが挙げられる。いくつかの実施形態において、因子としてはまた、プロテアーゼインヒビター、および骨吸収を低減する骨粗しょう症の処置(ビスホスホネート、テリパラチド(teriparadide)、およびNF−kB(RANK)リガンドの活性化因子受容体に対する抗体が挙げられる)が挙げられる。
さらなる生物学的に活性な作用物質の送達のための標準的なプロトコルおよびレジメンは、当該分野で公知である。さらなる生物学的に活性な作用物質は、移植部位への、適切な用量での上記作用物質の送達を可能にする量で、本発明の組成物中に導入され得る。たいていの場合において、用量は、専門家に公知の指針を用いて決定され、かつ問題になっている特定の作用物質に対し適用できる。本発明の組成物中に含まれるさらなる生物学的に活性な作用物質の量は、病状のタイプおよび程度、特定の患者の総合的な健康状態、上記生物学的に活性な作用物質の配合、放出動態、ならびに、生体適合性マトリックスの生体吸収性などの変量に依存し得る。標準的な臨床試験は、任意の特定のさらなる生物学的に活性な作用物質についての用量および投与頻度を最適化するために用いられ得る。
本発明の組成物は、いくつかの実施形態によると、PDGFを伴うさらなる移植材料(自己由来の骨髄、自己由来の血小板抽出物、同種移植片、合成の骨マトリックス材料、異種移植片、およびそれらの誘導体が挙げられる)の添加をさらに含み得る。
本発明のいくつかの実施形態において、骨延長中および/または骨延長後に骨形成を刺激するための組成物は、少なくとも一つの造影剤をさらに含む。造影剤は、本発明の実施形態によると、画像化される場合に2つまたはそれより多い体組織の区別を少なくとも部分的に提供し得る物質である。造影剤は、いくつかの実施形態によると、陽イオン性造影剤、陰イオン性造影剤、非イオン性造影剤、またはそれらの混合物を含む。いくつかの実施形態において、造影剤は、放射線不透過性造影剤を含む。放射線不透過性造影剤は、いくつかの実施形態において、(S)−N,N’−ビス[2−ヒドロキシ−1−(ヒドロキシメチル)−エチル]−2,4,6−トリヨード−5−ラクトアミドイソフタルアミド(Iopamidol)およびその誘導体を包含する、ヨード化合物を含む。
(骨形成を刺激する方法)
いくつかの実施形態において、骨形成を刺激および/または促進するための方法は、生体適合性マトリックス中に配置されたPDGF溶液を含む組成物を提供すること、および、有効量の上記組成物を少なくとも一つの骨延長部位に適用することを含む。いくつかの実施形態において、生体適合性マトリックス中に配置されたPDGF溶液を含む上記組成物は、骨延長中に適用される。他の実施形態において、上記組成物は、骨延長後に適用される。いくつかの実施形態において、有効量の上記組成物は、骨延長中および骨延長後に適用される。
本発明はまた、骨延長後の骨癒合を促進する方法を提供する。いくつかの実施形態において、骨延長後の骨癒合を促進するための方法は、生体適合性マトリックス中に配置されたPDGF溶液を含む組成物を提供すること、および、有効量の上記組成物を少なくとも一つの骨延長部位に適用することを含む。
本発明は、さらに、骨延長手順を実行する方法を提供する。いくつかの実施形態において、骨延長手順を実行する方法は、(a)骨を第一の骨セグメントおよび第二の骨セグメントに分割すること、(b)上記第一の骨セグメントおよび上記第二の骨セグメントのうちの少なくとも一つを移動させて、上記第一の骨セグメントと上記第二の骨セグメントとの間に空間を生じさせること、および(c)上記空間において、骨形成を刺激することを含み、ここで、骨形成を刺激することは、生体適合性マトリックス中に配置されたPDGF溶液を含む組成物を提供すること、および、有効量の上記組成物を上記空間に少なくとも部分的に配置することを含む。いくつかの実施形態において、工程(b)および(c)は、上記骨を任意の所望の量延長するために必要な回数繰り返され得る。
本発明の方法のいくつかの実施形態において、上記組成物を適用することは、上記組成物を骨延長部位に注入することを含む。いくつかの実施形態において、注入は、上記延長部位における上記組成物の経皮注入を含む。別の実施形態において、上記組成物は、開存性の、または外科的に露出された骨延長部位に注入される。さらなる実施形態において、上記組成物を適用することは、へらまたは他のデバイスを用いて上記組成物を、骨延長部位に配置(例えば、延展)することを含む。
種々の実施形態において、上記組成物は、例えば10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、または20ゲージの針を介して移植部位に注入され得る。
本発明の方法のいくつかの実施形態において、上記生体適合性マトリックスは、骨のスカフォールド材料を含む。いくつかの実施形態において、上記生体適合性マトリックスは、骨のスカフォールド材料および生体適合性結合剤を含む。
いくつかの実施形態において、本発明の組成物は、骨延長手順の延長期中、少なくとも一つの骨延長部位に適用される。他の実施形態において、本発明の組成物は、骨延長後の硬化期中、少なくとも一つの骨延長部位に適用される。さらなる実施形態において、本発明の組成物は、上記延長期中および上記硬化期中、少なくとも一つの骨延長部位に適用される。
種々の実施形態において、骨は、合計で、少なくとも約1mm、少なくとも約2mm、少なくとも約3mm、少なくとも約4mm、少なくとも約5mm、少なくとも約6mm、少なくとも約8mm、少なくとも約10mm、少なくとも約12mm、少なくとも約15mm、少なくとも約20mm、少なくとも約25mm、少なくとも約30mm、少なくとも約35mm、少なくとも約50mm、少なくとも約75mm、少なくとも約100mm、少なくとも約125mm、少なくとも約150mm、少なくとも約175mm、少なくとも約200mm延長され得る。種々の実施形態において、上記第一の骨セグメントおよび上記第二の骨セグメントは、(例えば、上記の工程(b)中の)1回の延長工程あたり少なくとも約0.1mm、少なくとも約0.2mm、少なくとも約0.3mm、少なくとも約0.4mm、少なくとも約0.5mm、少なくとも約0.6mm、少なくとも約0.7mm、少なくとも約0.8mm、少なくとも約0.9mm、少なくとも約1.0mm引き離される。いくつかの実施形態において、上記第一の骨セグメントおよび上記第二の骨セグメントは、1回の延長工程あたり、約0.5mmから約1.5mm引き離される。いくつかの実施形態において、上記第一の骨セグメントおよび上記第二の骨セグメントは、1回の延長工程あたり、約0.8mmから約1.2mm引き離される。いくつかの実施形態において、上記第一の骨セグメントおよび上記第二の骨セグメントは、1回の延長工程あたり、約1mm引き離される。
本発明の方法のいくつかの実施形態において、上記組成物は、上記延長部位に1回適用される。種々の実施形態において、上記組成物は、上記延長期中および/または上記硬化期中に、上記延長部位に少なくとも2回、少なくとも3回、少なくとも4回、少なくとも5回、少なくとも6回、少なくとも8回、少なくとも10回適用される。種々の実施形態において、上記組成物は、上記延長期中および/または上記硬化期中に、上記延長部位に1日に1回より多く、毎日、1日おきに、3日に1回、4日に1回、5日に1回、6日に1回、毎週、または1週間あたり1回未満で投与され得る。
種々の実施形態において、処置されなかったコントロールおよびマトリックスコントロールと比較したとき、上記組成物を用いた投与開始後約1週間以内、約2週間以内、約3週間以内、約4週間以内、約5週間以内、約6週間以内、約7週間以内、約8週間以内、約9週間以内、または約10週間以内に、新たな組織における骨体積(mm)および/または骨体積比(BV/TV)の有意な上昇が見られる。種々の実施形態において、処置されなかったコントロールおよびマトリックスコントロールと比較したとき、上記組成物を用いた投与停止後約1週間以内、約2週間以内、約3週間以内、約4週間以内、約5週間以内、約6週間以内、約7週間以内、約8週間以内、約9週間以内、または約10週間以内に、新たな組織における骨体積(mm)および/または骨体積比(BV/TV)の有意な上昇が見られる。
本明細書に提供されるように、骨延長手順は、本発明の実施形態によると、両側性下顎形成不全、片側小顔面症、先天性の短い大腿骨、腓骨の半肢症、片側萎縮、軟骨無形成症、神経線維腫症、内反膝、骨端軟骨板骨折、骨の欠損症、脳顔面頭蓋に関する適用、骨髄炎、化膿性関節炎、およびポリオの処置において使用される骨延長手順を包含する。
いくつかの実施形態において、本発明の方法は、生体適合性マトリックス中に配置されたPDGF溶液を含む上記組成物に加えて、少なくとも一つの薬学的組成物を提供すること、ならびに、上記少なくとも一つの薬学的組成物を、局所的および/または全身的に投与することをさらに含む。上記少なくとも一つの薬学的組成物は、いくつかの実施形態において、ビタミンDなどのビタミン、カルシウムサプリメント、または当業者に公知のあらゆる破骨細胞インヒビター(ビスホスホネートが挙げられる)を含む。いくつかの実施形態において、上記少なくとも一つの薬学的組成物は、局所的に投与される。そのような実施形態において、上記少なくとも一つの薬学的組成物は、上記生体適合性マトリックス中に組み込まれ得るか、またはさもなければ、骨延長部位内および骨延長部位の周囲に配置され得る。他の実施形態において、上記少なくとも一つの薬学的組成物は、患者に対し全身的に投与される。いくつかの実施形態において、例えば、上記少なくとも一つの薬学的組成物は、患者に対し経口投与される。別の実施形態において、上記少なくとも一つの薬学的組成物は、患者に対し静脈内投与される。
以下の実施例は、本発明をさらに説明するために役立つが、同時に、以下の実施例は、本発明のどのような制限も構成しない。それどころか、本明細書の説明を読んだ後に本発明の精神から逸脱することなく当業者に示唆され得る、この方策の種々の実施形態、変更および等価物があり得ることが疑いなく理解されるべきである。
(実施例1)
(PDGFの溶液および生体適合性マトリックスを含む組成物の調製)
PDGFの溶液および生体適合性マトリックスを含む組成物を、以下の手順に従って調製した。
β−TCPおよびコラーゲンを含む、予め重さを量った生体適合性マトリックスのブロックを取得した。上記β−TCPは、約100μmから約300μmの範囲にある平均の大きさを有する、β−TCP粒子を含んだ。上記β−TCP粒子を、約20重量パーセントの可溶性I型ウシコラーゲン結合剤と共に配合した。そのようなβ−TCP/コラーゲン生体適合性マトリックスを、Kensey Nash(Exton,Pennsylvania)から商業的に取得し得る。
rhPDGF−BBを含む溶液を取得した。rhPDGF−BBは、酢酸ナトリウム緩衝液中の10mg/mlのストック濃度で(すなわち、ロット♯QA2217)、Novartis Corporationから商業的に入手可能である。Novartis Corporationは、上記rhPDGF−BBを、酵母発現システムにおいて生産しており、そしてこれは、REGRANEX(Johnson & Johnson)製品およびGEM 21S(BioMimetic Therapeutics)製品(これは、米国食品医薬品局がヒトへの使用を承認している)において利用されるrhPDGF−BBと同一の生産設備に由来する。このrhPDGF−BBはまた、欧州連合およびカナダにおいてもヒトへの使用が承認されている。上記rhPDGF−BB溶液を、酢酸ナトリウム緩衝液において0.3mg/mlに希釈した。上記rhPDGF−BB溶液を、本発明の実施形態にしたがって任意の所望の濃度に希釈し得る。
約3mlのrhPDGF−BB溶液対約1g(乾燥重量)の上記β−TCP/コラーゲン生体適合性マトリックスの比率を使用して、上記組成物を生産した。上記rhPDGF−BB溶液を、注射器を用いて上記生体適合性マトリックス上に放出し、その結果生じた組成物を混ぜ合わせ、そして成型して、骨延長部位への注入に向けて注射器に挿入するための細い糸(thin strand)にした。
(実施例2)
(PDGFの溶液および生体適合性マトリックスを含む組成物の調製)
生体適合性マトリックス中に配置されたPDGF溶液を含む組成物を、以下の手順に従って調製した。
約50mgの重さである可溶性ウシコラーゲンの乾燥マトリックスを、Kensey Nash(Exton,PA)から取得した。上記コラーゲンマトリックスを、1.5mlのMicrofuge試験管に添加した。1.0mlのrhPDGF−BB溶液(20mMの酢酸ナトリウム緩衝液中、pH6.0)を、上記コラーゲンマトリックスを含む上記試験管に添加した。上記rhPDGF−BB緩衝溶液の濃度は、0.3mg/ml(rhPDGF−BB)であった。しかしながら、rhPDGF−BBの任意の所望の濃度を使用し得る。上記コラーゲンマトリックスを、上記rhPDGF−BB緩衝溶液中に約10分間浸した。10分後、上記コラーゲンマトリックスを、上記試験管から取り出し、逆さまにし、そして上記試験管中に再度入れて上記水和手順を促進した。上記コラーゲンマトリックスを、上記rhPDGF−BB溶液を含む上記試験管中に、さらに5分間置いた。
上記試験管中の上記水和したコラーゲンマトリックスおよび残っているいくらかのrhPDGF−BB溶液を、無菌のペトリ皿に入れた。上記水和したコラーゲンマトリックスと残っているいくらかのrhPDGF−BB溶液とを、無菌のへらを用いて混合し、上記水和手順を完了した。上記水和したコラーゲンマトリックスを、第一の3mlの注射器中に配置した。一旦、上記第一の注射器に配置したら、上記水和したコラーゲンマトリックスを、第二の3mlの注射器中に押し出した。上記水和したコラーゲンマトリックスを、その後、上記第一の3mlの注射器中に押し出して、戻した。上記第一の注射器と上記第二の注射器との間での上記水和したコラーゲンマトリックスの押し出しの往復を3回実行し、上記水和したコラーゲンマトリックスを、流動性を有するパテに変えた。上記第一の注射器と上記第二の注射器との間での押し出しは、針が付けられていない注射器の開いている孔を通じて行った。
3サイクル後、16ゲージ針を、上記水和したコラーゲンマトリックスを含む3mlの注射器に付け、そして上記水和したコラーゲンマトリックスを、16ゲージ針を通して押し出した。上記水和したコラーゲンマトリックスを、その後、20ゲージ針を通して押し出し、そして骨延長部位での配置にむけて1mlの注射器中に充填した。
(実施例3)
(骨延長手順を実行する方法)
83匹の雄性Sprague Dawleyラット(約6月齢、体重400〜500g)を、表1において提供されるように、無作為に5つの処置群に分けた。各ラットは、片側大腿骨骨幹中位延長(unilateral mid−diaphyseal femoral lengthening)を受けた(Mooreら、J.Orthop.Res.2003,21:489〜496を参照のこと)。オーダーメイドであり、延長可能な4ピンの片側固定器(distractable four−pin monolateral fixator)を右大腿骨に適用し、その後、大腿骨の延長を可能にするために骨膜温存骨幹中位コルチコトミー(periosteal−sparing mid−diaphyseal corticotomy)を行った。上記創傷を重ねて閉じ、上記動物をケージに戻し、そして無制限の荷重負荷(unrestricted weight bearing)を許容した。7日間の潜伏期の後、上記大腿骨を、21日間の間、1日あたり2回、0.17mmずつ延長させた(合計7mmの延長)。
Figure 0006248068
rhPDGF−BB溶液または緩衝液を、表1に示された濃度の、注入可能な可溶性ウシコラーゲンと混合した。上記可溶性ウシコラーゲンをKensey Nash(Exton,PA)から取得し、そして実施例2の手順に従って、上記PDGF溶液または酢酸ナトリウム緩衝液と合わせた。
表2の処置およびデータ取得計画において説明されるように、術後7、14、21、および28日目において、50μlの割り当てた組成物を、各処置群の各動物の延長ギャップに注入した。50μlの上記割り当てた組成物の投与により、群3の動物は5μgのrhPDGF−BBを受け、一方、群4および5の動物は、それぞれ、15μgおよび50μgのrhPDGF−BBを受けた。その後、2週間毎に高解像度キャビネットx線システム(Faxitron MX 20 X−Ray,Faxitron X−Ray Corporation,Wheeling,IL)を用いてX線写真を撮りながら治癒させた。
Figure 0006248068
各群由来の動物(n=3)を、術後35、42、49、56、および63日目に、人道的に屠殺した。屠殺するとき、大腿骨を一塊として取り出し、そしてホルマリン中に入れた。骨幹中位16.5mm領域の高解像度3−D画像(16μm等長ボクセルサイズ(isometric voxel size))を、マイクロコンピュータ断層撮影(micro−computed tomography)(μCT40,Scanco Medical AG,Bassersdorf,CH)によって作製した。もともとのスキャンされた画像を、ローパスノイズ低減フィルター(low−pass noise reducing filter)(σ=1、サポート=1.0)および固定された閾値(316)を用いてセグメント化(segment)し、そしてボリュームレンダリング(volume rendering)を、可視化のために作製した。新たな骨形成(BV)および仮骨における骨体積比(BV/TV)を、その後、上記のスキャナーシステムに内蔵された画像処理ソフトウエアを用いて、上記延長ギャップの中心である、6.4mm(400スライス)セグメントから計算した。癒合を、骨架橋についてのボリュームレンダリングの検査から評価した。
全てのデータを、SAS(登録商標)バージョン9.1.3(SAS Institute,Inc.,Cary,NC)を用いて分析した。事後比較を、Holm検定(αは≦0.05に維持)を用いて実行した。分析の前に、上記BVデータを、正の歪度を低減させるため、対数変換した(変換後、Shapiro−Wilk p=0.28)。その後、相乗平均(geometric mean)を、表示のために翻訳し戻した(back−translate)。
X線写真は、rhPDGF−BB−コラーゲン組成物を受け入れた群3〜5のそれぞれにおける、延長ギャップ内での新たな骨形成を明らかにした。28日目において、コントロール群1および2での新たな骨形成は、群3〜5での新たな骨形成よりも有意に低く位置づけられた。さらに、群4(0.3mg/mlのrhPDGF−BB)での新たな骨形成は、群5(1.0mg/mlのrhPDGF−BB)ならびにコントロール群1および2での新たな骨形成よりも有意に高く置づけられた(全てにおいてp<0.05)。42日目において、群4(0.3mg/mlのrhPDGF−BB)は、コントロール群1および2よりも、新たな骨形成が有意に高く置づけられた(p<0.05)。
BVおよびBV/TVデータの混合線形解析(mixed linear analysis)は、種々の屠殺時点(sacrifice time point)において、コントロール群1および2と群3〜5との間での統計的に有意な差を明らかにした(BVおよびBV/TVの両方においてp<0.0001)。図1および2は、各屠殺時点での、群1〜5についてのBVおよびBY/TV値を図示する。新たな骨形成は、コントロール群1および2において最も低く、コントロール群1および2は、あらゆる時点において、互いに有意な差はなかった。56日目において、群3(0.1mg/mlのrhPDGF−BB)のBVは、コントロール群1および2のBVよりも高く(p<0.05)、ならびに、42および49日目において、群5(1.0mg/mlのrhPDGF−BB)のBVは、コントロール群1および2のBVよりも高かった(両方においてp<0.05)。42、49および56日目において、群4(0.3mg/mlのrhPDGF−BB)のBVは、コントロール群1および2のBVよりも高かった(それぞれ、p=0.0002、p=0.0002およびp<0.0001)。
さらに、49日目において、群3(0.1mg/mlのrhPDGF−BB)のBV/TVは、コントロール群1および2のBV/TVよりも高かった(p=0.0009)。42および49日目において、群5(1.0mg/mlのrhPDGF−BB)のBV/TVは、コントロール群1および2のBV/TVよりも高く(それぞれ、p=0.0019およびp<0.0001)、ならびに、42、49および56日目において、群4(0.3mg/mlのrhPDGF−BB)のBV/TVは、コントロール群1および2のBV/TVよりも高かった(それぞれ、p=0.0007、p<0.0001およびp<0.0001)。
μCT画像検査は、rhPDGF−BB組成物を受けた群3〜5の骨架橋の割合において、全体的な上昇があったことを示唆した。表3において提供されているように、屠殺の時点における、群3〜5の動物の癒合割合は、組み合わせたコントロールの癒合割合よりも有意に高かった(それぞれ、40.3%対4.55%、p=0.0127)。
Figure 0006248068
本研究の結果から、rhPDGF−BBを含む組成物の延長部位への投与は、延長手順中の新たな骨形成を有意に上昇させ、そして骨癒合を有意に促進する。
上で引用された全ての特許、刊行物および要約は、その全容が参照として本明細書に援用される。前述の内容は、単に本発明の好ましい実施形態を述べているのであり、よって、多数の変更または変化は、以下の特許請求の範囲において定義される、本発明の精神および範囲から逸脱することなく本発明の中で行われ得るということは、理解されるべきである。

Claims (17)

  1. 骨延長手順における骨形成の刺激に使用するための組成物であって、該組成物は、骨延長手順における骨形成の刺激に使用するために、多孔質のリン酸カルシウム中に配置された血小板由来増殖因子(PDGF)溶液を含み、有効量で少なくとも一つの骨延長部位に適用されることを特徴とし、
    ここで、該PDGF溶液は、緩衝液中にPDGFを含み、該PDGFは、0.1mg/mLから1.0mg/mLの範囲の濃度で該溶液中に存在し、
    該リン酸カルシウムは、大きさが100ミクロンから5000ミクロンの範囲内にある粒子を含む、組成物。
  2. 前記組成物は、前記骨延長手順の延長期中に適用されることを特徴とする、請求項1に記載の組成物。
  3. 前記組成物は、前記骨延長手順の硬化期中に適用されることを特徴とする、請求項1に記載の組成物。
  4. 前記組成物は、前記骨延長手順の前記延長期中および前記硬化期中に適用されることを特徴とする、請求項1に記載の組成物。
  5. 骨延長後の骨硬化が促進される、請求項1に記載の組成物。
  6. 前記組成物は、前記部位に少なくとも2回適用されることを特徴とする、請求項1から5の何れか一項に記載の組成物。
  7. 前記リン酸カルシウムは、β−TCPである、請求項1から6の何れか一項に記載の組成物。
  8. 前記リン酸カルシウムは、相互接続された孔を有する、請求項1から7の何れか一項に記載の組成物。
  9. 前記リン酸カルシウムは、40%より高い多孔度を有する、請求項1から8の何れか一項に記載の組成物。
  10. 前記リン酸カルシウムは、大きさが100ミクロンから300ミクロンの範囲内にある粒子からなる、請求項1から9の何れか一項に記載の組成物。
  11. 前記多孔質のリン酸カルシウムは、移植されて1年以内にリン酸カルシウムの少なくとも80%が吸収されるように吸収され得る、請求項1から10の何れか一項に記載の組成物。
  12. 前記リン酸カルシウムは、該リン酸カルシウムの重量の少なくとも25%と等しい量の前記PDGF溶液を吸収することが可能である、請求項1から11の何れか一項に記載の組成物。
  13. 前記PDGFは、1.0mg/mLの濃度で前記溶液中に存在する、請求項1から12の何れか一項に記載の組成物。
  14. 前記PDGFは、0.3mg/mLの濃度で前記溶液中に存在する、請求項13に記載の組成物。
  15. 前記多孔質のリン酸カルシウムは、前記組成物中への細胞移動を容易にする多孔度を有する、請求項1から14の何れか一項に記載の組成物。
  16. 骨延長手順における骨延長を刺激するために有用な医薬の調製におけるPDGF溶液および多孔質のリン酸カルシウムを含む組成物の使用であって、該溶液は、該多孔質のリン酸カルシウム中に配置され、該組成物は、有効量で少なくとも一つの骨延長部位に適用されることを特徴とし、
    ここで、該PDGF溶液は、緩衝液中にPDGFを含み、該PDGFは、0.1mg/mLから1.0mg/mLの範囲の濃度で該溶液中に存在し、
    該リン酸カルシウムは、大きさが100ミクロンから5000ミクロンの範囲内にある粒子を含む、使用。
  17. 骨延長手順において骨形成を刺激するための組成物であって、PDGF溶液および多孔質のリン酸カルシウムからなり、該溶液は、該多孔質のリン酸カルシウム中に配置され、該組成物は、有効量で少なくとも一つの骨延長部位に適用されることを特徴とし、
    ここで、該PDGF溶液は、緩衝液中に0.1mg/mLから1.0mg/mLの範囲の濃度のPDGFからなり、
    該リン酸カルシウムは、大きさが100ミクロンから5000ミクロンの範囲内にある粒子からなる、組成物。
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