JP6244161B2 - 回転繰出し式筆記具及びその製造方法 - Google Patents
回転繰出し式筆記具及びその製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6244161B2 JP6244161B2 JP2013215883A JP2013215883A JP6244161B2 JP 6244161 B2 JP6244161 B2 JP 6244161B2 JP 2013215883 A JP2013215883 A JP 2013215883A JP 2013215883 A JP2013215883 A JP 2013215883A JP 6244161 B2 JP6244161 B2 JP 6244161B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cam
- shaft
- slide piece
- piece
- rotary
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
- 238000000034 method Methods 0.000 title claims description 5
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 title description 4
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 claims description 41
- 238000003780 insertion Methods 0.000 claims description 30
- 230000037431 insertion Effects 0.000 claims description 30
- 239000004519 grease Substances 0.000 claims description 26
- 229920003002 synthetic resin Polymers 0.000 description 5
- 239000000057 synthetic resin Substances 0.000 description 5
- 239000000463 material Substances 0.000 description 4
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 2
- 230000006835 compression Effects 0.000 description 1
- 238000007906 compression Methods 0.000 description 1
- 239000000470 constituent Substances 0.000 description 1
- 239000004615 ingredient Substances 0.000 description 1
- 238000000465 moulding Methods 0.000 description 1
- 238000003672 processing method Methods 0.000 description 1
- 230000001105 regulatory effect Effects 0.000 description 1
Images
Description
そこで、例えば、特許文献2に記載される発明では、摺動部分にグリスを介在して、ある程度の回転抵抗を付与するようにしている。しかしながら、この従来技術においても、グリスが保持され難かったり、グリスによる抵抗感を効果的に得られなかったりする場合があり、改善の余地を有する。
軸筒と、該軸筒内で前後方向へスライド可能なスライド駒と、前記スライド駒の前端側に接続されたリフィールと、前記スライド駒を軸筒後方へ付勢する付勢部材と、回動するカム斜面により前記スライド駒を軸筒前方へ押し出す回転カムとを備え、前記回転カムへの回転操作により前進した前記リフィールが、その前端の筆記部を前記軸筒の前端から突出させる回転繰出し式筆記具において、前記回転カムは、前記軸筒と略同芯状の筒部と、該筒部の周壁の一部を山形状に前方へ突出させてその周方向の両縁を前記カム斜面としたカム部と、前記筒部の中心側で前記カム斜面よりも後側に位置する軸部とを一体回転可能に具備し、前記スライド駒は、前記カム斜面に摺接可能な被摺動部と、前記回転カム内に挿入された挿入片とを一体に具備し、前記筒部の内周面と前記スライド駒の挿入片との間、及び前記スライド駒の挿入片と前記軸部との間に、グリスを介在し、前記挿入片は、前記スライド駒が後退した状態で前記筒部の内周面と前記軸部との間に位置し、前記スライド駒が前進した状態で、前記筒部の内周面と前記軸部との間よりも前側に位置するように設けられていることを特徴とする回転繰出し式筆記具。
この構成によれば、回転カムを回転操作した際に、回転カムの内周面とスライド駒の挿入片との間、及びスライド駒の挿入片と軸部との間に介在したグリスが、回転カムの回転に適度な抵抗を付与する。また、グリスは、カム部とスライド駒との摺接や係脱等を滑らかにし、回転中の摺動抵抗を均一化するとともに係脱音を低減する。
この構成によれば、回転カムの内周面と、挿入片とのグリスを介した接触の面積を比較的広く確保することができ、ひいては、回転カムに対しより効果的に回転抵抗を付与することができる。
この構成によれば、回転カムがグリスを貯溜し保持し易い有底筒状に形成されるため、グリスによる上記効果を長期間安定的に得ることができる。
この構成によれば、グリスによる上記効果を、回転カムの全周にわたってムラなく得ることができる。
この構成によれば、摺動部分にグリスをムラなく介在させる作業を効率的に行うことができる。
すなわち、この発明の一つは、後軸に対し前軸を螺合接続して軸筒を構成した筆記具において、前記後軸と前記前軸とのうち、その一方に第一のネジ部を設けるとともに、その他方には、前記第一のネジ部に対し螺合可能な第二のネジ部と、前記第二のネジ部とは異なるネジ形状であって且つ他の軸に対し螺合可能な第三のネジ部とを、軸方向に並べて設けた。
この発明によれば、後軸と前軸のうちの一方を他の軸に交換し、第三のネジ部を用いて螺合接続することが可能であり、例えば、合成樹脂製の前軸と、金属製の前軸等、ネジ部の加工方法が異なる二種類の前軸を、何れも同一の後軸に接続することが可能である。
以下の説明中、軸筒軸方向とは、軸筒の中心線の延びる方向を意味する。また、「前」とは、軸筒軸方向の一方側であって筆記部の先端方向を意味する。また、「後」とは、軸筒軸方向の前記一方側に対する逆方向側を意味する。また、「軸筒径方向」とは、軸筒軸方向に対し直交する方向を意味する。また、「軸筒径外方向」とは、軸筒径方向に沿って軸筒中心から離れる方向を意味する。「軸筒径内方向」とは、軸筒径方向に沿って軸筒中心へ近づく方向を意味する。
また、この回転繰出し式筆記具は、シャープペンシル用リフィール32の突出状態(前進位置)において、回転カム50及び回転操作部60がノックされると、シャープペンシル用リフィール32の前端から内部の鉛芯を繰出す。
雌ネジ部11aは、前軸11の成形時に形成された断面台形状の雌ネジであり、後述する後軸12前端側の第一のネジ部12a(雄ネジ)に対応するように、前軸11後端から前方へ入り込んだ位置に設けられる(図10参照)。そして、前軸11における雌ネジ部11aよりも後側の内周面は、雌ネジ部11aの谷径よりも大きい径の円筒状に形成される。
第一のネジ部12aは、後軸12の成形時に形成された断面台形状の雄ネジであり、前軸11の雌ネジ部11aと螺合するように、後軸12の前端寄りに配置されている。
この第二のネジ部12bは、第一のネジ部12aとは異なる形状の雄ネジであり、例えば、一般的な断面山形状の雄ネジ等とされ、そのネジ径は、第一のネジ部12aのネジ径よりも大きく設定される。
この第二のネジ部12b(雄ネジ)は、前軸11に換えて、ネジ部の加工方法が異なる前軸(例えば、図示しない金属製の軸筒等)が装着される場合に、該前軸の雌ネジ部に螺合するように配置される。なお、前記異なる前軸は、前記雌ネジ部を、前軸11の雌ネジ部11aよりも後側に配置している。
より詳細に説明すれば、この挿入片22は、筒部51の内周面に沿う横断面凹曲状に形成され、スライド駒20が最も後退した状態で、回転カム50内の後方底部に近接する(図3の右側参照)。したがって、この状態では、回転カム50内に予め注入されたグリスGが、回転カム50の内周面と挿入片22との間、及び挿入片22と軸部53との間に浸透する。
なお、この付勢部材40は、スライド駒20を後方へ付勢する構成であればよく、他例としては、スライド駒20を後方へ引っ張る引張バネや、コイルスプリング以外の弾性体を用いることも可能である。
この筒部51の前端側外周には、環状突部51aが設けられる。この環状突部51aは、軸筒10内の規制突起12f(図3及び図10参照)の前端に当接して、回転カム50の後方への移動を規制する。
また、同被ガイド突条51bは、回転カム50及び回転操作部60が、シャープペンシル用リフィール32を突出させた前進位置(図1参照)にてノック操作された場合に、軸筒10内周面の隣り合う規制突起12f(図10参照)間に入り込み、回転カム50を回転不能且つ進退可能に保持する。
このグリスGは、筒部51内にスライド駒20の挿入片22が挿入された際に、筒部51の内周面と挿入片22との間、及び挿入片22と軸部53との間に浸透するように、その量が適宜に設定され、筒部51内の底部51c寄りに略全周にわたって連続するように充填される。
また、このグリスGは、必要に応じて、回転カム50外周面と軸筒10内周面との間や、スライド駒20外周面と軸筒10内周面の間、隣り合うスライド駒20,20の間等の摺動面にも、塗布するようにしてもよい。
すなわち、回転カム50を回転させると、スライド駒20は、カム部52の一方のカム斜面52aに押し上げられるように摺接して前方へスライドし、係脱突部21a1を、回転カム50の凹部52bに嵌め合せる。さらに、回転カム50を回転させると、スライド駒20は、係脱突部21a1を凹部52bから抜け出し、回転カム50の他方のカム斜面52aに摺接して後方へスライドする。
図3中、符号61は、筒部51の後半部側の外周面に固定された筒状部材であり、符号62は、筒状部材61から前方へ延設されたクリップ部である。また、符号63は、円柱状の消しゴムであり、符号64は、消しゴム63を保持するとともに回転カム50の後端側内周面に螺合接続された接続部材である。そして、符号65は、消しゴム63を覆うようにして、接続部材64の後端側に着脱可能に嵌合されたキャップ部材である。
したがって、回転カム50を回転操作した際には、グリスGが、回転カム50の回転に適度な抵抗を付与する。また、グリスGは、カム部52とスライド駒20との摺接や係脱等を滑らかにし、回転中の摺動抵抗を均一化するとともに係脱音を低減する。ひいては、回転操作部60を回転操作する際の操作感を、適宜な抵抗を有する高級な感触にすることができる。
12:後軸 20:スライド駒
21:被摺動部 22:挿入片
23:スプリン受部 24:リフィール嵌合孔
31:ボールペン用リフィール 32:シャープペンシル用リフィール
40:付勢部材 50:回転カム
51:筒部 52:カム部
52a:カム斜面 53:軸部
G:グリス
Claims (5)
- 軸筒と、該軸筒内で前後方向へスライド可能なスライド駒と、前記スライド駒の前端側に接続されたリフィールと、前記スライド駒を軸筒後方へ付勢する付勢部材と、回動するカム斜面により前記スライド駒を軸筒前方へ押し出す回転カムとを備え、前記回転カムへの回転操作により前進した前記リフィールが、その前端の筆記部を前記軸筒の前端から突出させる回転繰出し式筆記具において、
前記回転カムは、前記軸筒と略同芯状の筒部と、該筒部の周壁の一部を山形状に前方へ突出させてその周方向の両縁を前記カム斜面としたカム部と、前記筒部の中心側で前記カム斜面よりも後側に位置する軸部とを一体回転可能に具備し、前記スライド駒は、前記カム斜面に摺接可能な被摺動部と、前記回転カム内に挿入された挿入片とを一体に具備し、
前記筒部の内周面と前記スライド駒の挿入片との間、及び前記スライド駒の挿入片と前記軸部との間に、グリスを介在し、
前記挿入片は、前記スライド駒が後退した状態で前記筒部の内周面と前記軸部との間に位置し、前記スライド駒が前進した状態で、前記筒部の内周面と前記軸部との間よりも前側に位置するように設けられていることを特徴とする回転繰出し式筆記具。 - 前記被摺動部には、前記回転カムのカム斜面に対面する傾斜摺接面が設けられ、前記挿入片は、前記被摺動部から後方へ延設され、前記スライド駒が後退した状態で前記筒部の内周面に重ね合わせられ、前記スライド駒が前進した状態で前記カム部の内周面に重ね合わせられることを特徴とする請求項1記載の回転繰出し式筆記具。
- 前記回転カムは、その内部に底部を有するとともに前端側を開口するように形成され、前記底部から前方へ突出するように前記軸部を設けていることを特徴とする請求項1又は2記載の回転繰出し式筆記具。
- 前記グリスは、前記回転カム内の前記底部寄りに略全周にわたって充填されていることを特徴とする請求項3記載の回転繰出し式筆記具。
- 前記回転カム内に前記グリスを充填した後、同回転カム内に前記スライド駒の挿入片を挿入するようにしたことを特徴とする請求項1乃至4何れか1項記載の回転繰出し式筆記具の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013215883A JP6244161B2 (ja) | 2013-10-16 | 2013-10-16 | 回転繰出し式筆記具及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013215883A JP6244161B2 (ja) | 2013-10-16 | 2013-10-16 | 回転繰出し式筆記具及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015077722A JP2015077722A (ja) | 2015-04-23 |
JP6244161B2 true JP6244161B2 (ja) | 2017-12-06 |
Family
ID=53009615
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013215883A Active JP6244161B2 (ja) | 2013-10-16 | 2013-10-16 | 回転繰出し式筆記具及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6244161B2 (ja) |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
AU505312B1 (en) * | 1977-08-05 | 1979-11-15 | Zebra Co. Ltd. | Writing instrument |
JP2009154458A (ja) * | 2007-12-27 | 2009-07-16 | Zebra Pen Corp | 回転繰出し式筆記具 |
JP2009292069A (ja) * | 2008-06-05 | 2009-12-17 | Zebra Pen Corp | 筆記具 |
JP5509617B2 (ja) * | 2009-02-23 | 2014-06-04 | ぺんてる株式会社 | 回転繰り出し式筆記具 |
-
2013
- 2013-10-16 JP JP2013215883A patent/JP6244161B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2015077722A (ja) | 2015-04-23 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN105270036B (zh) | 笔 | |
CN104287418A (zh) | 化妆品用螺旋弹簧及化妆品容器 | |
JP5399839B2 (ja) | ノック式繰出容器 | |
JP2014166752A (ja) | シャープペンシル | |
JP6088288B2 (ja) | カートリッジ式化粧料容器 | |
JP6244161B2 (ja) | 回転繰出し式筆記具及びその製造方法 | |
JP2010120204A (ja) | シャープペンシル | |
JP5928809B2 (ja) | 棒状化粧料塗布容器 | |
JP6045127B2 (ja) | 塗布具 | |
TWI589457B (zh) | mechanical pencil | |
JP5452753B1 (ja) | カートリッジ式化粧料容器 | |
US10974539B2 (en) | Rotary feeding mechanism for rod-shaped body | |
JP2010194721A (ja) | 回転繰り出し式筆記具 | |
JP6220626B2 (ja) | 繰出し式筆記具 | |
JP5711047B2 (ja) | シャープペンシル | |
JP2009262409A (ja) | 回転繰出式筆記具 | |
JP6807719B2 (ja) | シャープペンシル | |
JP5711048B2 (ja) | シャープペンシル | |
JP2016168748A (ja) | 回転繰出し式筆記具 | |
JP5234596B2 (ja) | ノック式繰出容器 | |
JP4814901B2 (ja) | 複式筆記具 | |
JP2010088794A (ja) | ノック式繰出容器 | |
JP6549390B2 (ja) | シャープペンシル及び該シャープペンシルの製造方法 | |
JP3744068B2 (ja) | 回転繰り出し式筆記具 | |
JP6326285B2 (ja) | 出没式筆記具 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20160920 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20170831 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20170905 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20171002 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20171017 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20171113 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6244161 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |