JP6244161B2 - 回転繰出し式筆記具及びその製造方法 - Google Patents

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本発明は、回転操作されることによりリフィール前端の筆記部を軸筒から突出させる回転繰出し式筆記具に関し、特に、ボールペン用リフィールやシャープペンシル用リフィールを軸筒内に備え、これらリフィールの筆記部を回転操作により選択的に出没させるのに好適な回転繰出し式筆記具に関するものである。
従来、この種の発明には、例えば特許文献1に記載されるように、軸筒(10)と、該軸筒内で前後方向へスライド可能なスライド駒(21)と、前記スライド駒の前端側に接続された複数種類のリフィール(31,32)と、前記スライド駒を軸筒後方へ付勢する付勢部材(40)と、回動するカム斜面(傾斜面51)により前記スライド駒を軸筒前方へ押し出す回転カム(50)とを備え、前記回転カムの回転操作により前記リフィールの筆記部を、前記軸筒の前端から突出させるようにしたものがある。
ところで、前記従来技術によれば、筆記部を出没させるために回転カム(50)の回転操作した際、その回転抵抗が小さすぎることや、スライド駒(21)の係脱等による回転抵抗の変動、及び軽い係脱音の発生等に起因して、商品としての高級感を損ねてしまう場合がある。
そこで、例えば、特許文献2に記載される発明では、摺動部分にグリスを介在して、ある程度の回転抵抗を付与するようにしている。しかしながら、この従来技術においても、グリスが保持され難かったり、グリスによる抵抗感を効果的に得られなかったりする場合があり、改善の余地を有する。
特開2009−154458号公報 特開2010−294721号公報
本発明は上記従来事情に鑑みてなされたものであり、その課題とする処は、回転操作の際の操作感をより向上することができる回転繰出し式筆記具及びその製造方法を提供することにある。
上記課題を解決するための一手段は、以下の構成を具備している。
軸筒と、該軸筒内で前後方向へスライド可能なスライド駒と、前記スライド駒の前端側に接続されたリフィールと、前記スライド駒を軸筒後方へ付勢する付勢部材と、回動するカム斜面により前記スライド駒を軸筒前方へ押し出す回転カムとを備え、前記回転カムへの回転操作により前進した前記リフィールが、その前端の筆記部を前記軸筒の前端から突出させる回転繰出し式筆記具において、前記回転カムは、前記軸筒と略同芯状の筒部と、該筒部の周壁の一部を山形状に前方へ突出させてその周方向の両縁を前記カム斜面としたカム部と、前記筒部の中心側で前記カム斜面よりも後側に位置する軸部とを一体回転可能に具備し、前記スライド駒は、前記カム斜面に摺接可能な被摺動部と、前記回転カム内に挿入された挿入片とを一体に具備し、前記筒部の内周面と前記スライド駒の挿入片との間、及び前記スライド駒の挿入片と前記軸部との間に、グリスを介在し、前記挿入片は、前記スライド駒が後退した状態で前記筒部の内周面と前記軸部との間に位置し、前記スライド駒が前進した状態で、前記筒部の内周面と前記軸部との間よりも前側に位置するように設けられていることを特徴とする回転繰出し式筆記具
本発明は、以上説明したように構成されているので、回転操作の際の操作感をより向上することができる。
本発明に係る回転繰出し式筆記具の一例を示す断面図である。 スライド駒及び回転カムを組み合わせた状態を示す斜視図である。 図1の要部拡大図である。 回転カムの一例を示す平面図である。 図4の側面図である。 図4の(VI)‐(VI)線断面図である。 スライド駒の一例を示す平面図である。 図7の側面図である。 図7の(IX)‐(IX)線断面図である。 前軸と後軸の接続前の状態を示す断面図である。
本実施の形態の第一の特徴は、軸筒と、該軸筒内で前後方向へスライド可能なスライド駒と、前記スライド駒の前端側に接続されたリフィールと、前記スライド駒を軸筒後方へ付勢する付勢部材と、回動するカム斜面により前記スライド駒を軸筒前方へ押し出す回転カムとを備え、前記回転カムへの回転操作により前進した前記リフィールが、その前端の筆記部を前記軸筒の前端から突出させる回転繰出し式筆記具において、前記回転カムは、前記軸筒と略同芯状の筒部と、該筒部の周壁の一部を山形状に前方へ突出させてその周方向の両縁を前記カム斜面としたカム部と、前記筒部の中心側に位置する軸部とを一体回転可能に具備し、前記スライド駒は、前記カム斜面に摺接可能な被摺動部と、前記回転カムの内周面と前記軸部の間に位置するように前記回転カム内に挿入された挿入片とを一体に具備し、前記回転カムの内周面と前記スライド駒の挿入片との間、及び前記スライド駒の挿入片と前記軸部との間に、グリスを介在した。
この構成によれば、回転カムを回転操作した際に、回転カムの内周面とスライド駒の挿入片との間、及びスライド駒の挿入片と軸部との間に介在したグリスが、回転カムの回転に適度な抵抗を付与する。また、グリスは、カム部とスライド駒との摺接や係脱等を滑らかにし、回転中の摺動抵抗を均一化するとともに係脱音を低減する。
第二の特徴としては、前記被摺動部には、前記回転カムのカム斜面に対面する傾斜摺接面が設けられ、前記挿入片は、前記被摺動部から後方へ延設されて前記回転カムの内周面に重ね合わせられていることを特徴とする。
この構成によれば、回転カムの内周面と、挿入片とのグリスを介した接触の面積を比較的広く確保することができ、ひいては、回転カムに対しより効果的に回転抵抗を付与することができる。
第三の特徴としては、前記回転カムは、その内部に底部を有するとともに前端側を開口するように形成され、前記底部から前方へ突出するように前記軸部を設けている。
この構成によれば、回転カムがグリスを貯溜し保持し易い有底筒状に形成されるため、グリスによる上記効果を長期間安定的に得ることができる。
第四の特徴としては、前記グリスは、前記回転カム内の前記底部寄りに略全周にわたって充填されている。
この構成によれば、グリスによる上記効果を、回転カムの全周にわたってムラなく得ることができる。
第五の特徴としては、回転繰出し式筆記具の製造方法であって、前記回転カム内に前記グリスを充填した後、同回転カム内に前記スライド駒の挿入片を挿入するようにした。
この構成によれば、摺動部分にグリスをムラなく介在させる作業を効率的に行うことができる。
なお、後述する実施例では、上記特徴の一部を含まずに、以下の構成要件を必須とした発明も開示している。
すなわち、この発明の一つは、後軸に対し前軸を螺合接続して軸筒を構成した筆記具において、前記後軸と前記前軸とのうち、その一方に第一のネジ部を設けるとともに、その他方には、前記第一のネジ部に対し螺合可能な第二のネジ部と、前記第二のネジ部とは異なるネジ形状であって且つ他の軸に対し螺合可能な第三のネジ部とを、軸方向に並べて設けた。
この発明によれば、後軸と前軸のうちの一方を他の軸に交換し、第三のネジ部を用いて螺合接続することが可能であり、例えば、合成樹脂製の前軸と、金属製の前軸等、ネジ部の加工方法が異なる二種類の前軸を、何れも同一の後軸に接続することが可能である。
次に、上記特徴を有する好ましい実施例を、図面に基づいて詳細に説明する。
以下の説明中、軸筒軸方向とは、軸筒の中心線の延びる方向を意味する。また、「前」とは、軸筒軸方向の一方側であって筆記部の先端方向を意味する。また、「後」とは、軸筒軸方向の前記一方側に対する逆方向側を意味する。また、「軸筒径方向」とは、軸筒軸方向に対し直交する方向を意味する。また、「軸筒径外方向」とは、軸筒径方向に沿って軸筒中心から離れる方向を意味する。「軸筒径内方向」とは、軸筒径方向に沿って軸筒中心へ近づく方向を意味する。
この回転繰出し式筆記具は、図1に示すように、軸筒10と、該軸筒10内で前後方向へスライド可能な複数のスライド駒20と、各スライド駒20の前端側に接続されたボールペン用リフィール31又はシャープペンシル用リフィール32と、各リフィール31(又は32)を軸筒後方へ付勢する付勢部材40と、回動するカム斜面52aによりリフィール31(又は32)を軸筒10前方へ押し出す回転カム50と、回転カム50の後端側に接続されて外部に露出した回転操作部60とを備え、回転操作部60の回転操作によって回転カム50が回転すると、回転カム50に摺接されて押されたリフィール31(又は32)が、その前端の筆記部を軸筒10の前端から突出させる。
また、この回転繰出し式筆記具は、シャープペンシル用リフィール32の突出状態(前進位置)において、回転カム50及び回転操作部60がノックされると、シャープペンシル用リフィール32の前端から内部の鉛芯を繰出す。
軸筒10は、前軸11と、該前軸11を前端側に螺合接続した後軸12とから長尺筒状に形成される。
前軸11は、例えば、合成樹脂材料によって成形され、その前端側を先窄み状に形成するとともに、後端側の内周面に、雌ネジ部11aを有する。
雌ネジ部11aは、前軸11の成形時に形成された断面台形状の雌ネジであり、後述する後軸12前端側の第一のネジ部12a(雄ネジ)に対応するように、前軸11後端から前方へ入り込んだ位置に設けられる(図10参照)。そして、前軸11における雌ネジ部11aよりも後側の内周面は、雌ネジ部11aの谷径よりも大きい径の円筒状に形成される。
後軸12は、例えば、合成樹脂材料によって成形され、その前端の外周面に、前軸11を螺合可能な第一のネジ部12aと、該第一のネジ部12aよりも後側に位置する第二のネジ部12bとを有する(図10参照)。
第一のネジ部12aは、後軸12の成形時に形成された断面台形状の雄ネジであり、前軸11の雌ネジ部11aと螺合するように、後軸12の前端寄りに配置されている。
第二のネジ部12bは、後軸12の外周面において、第一のネジ部12aよりも後側に設けられた雄ネジである。
この第二のネジ部12bは、第一のネジ部12aとは異なる形状の雄ネジであり、例えば、一般的な断面山形状の雄ネジ等とされ、そのネジ径は、第一のネジ部12aのネジ径よりも大きく設定される。
この第二のネジ部12b(雄ネジ)は、前軸11に換えて、ネジ部の加工方法が異なる前軸(例えば、図示しない金属製の軸筒等)が装着される場合に、該前軸の雌ネジ部に螺合するように配置される。なお、前記異なる前軸は、前記雌ネジ部を、前軸11の雌ネジ部11aよりも後側に配置している。
なお、雌ネジ部11aと、第一のネジ部12a及び第二のネジ部12bとは、その雄雌関係を逆にすることが可能である。
また、後軸12内周面には、付勢部材40の前端を受ける受部12cや、スライド駒20を前後方向へ案内するガイド溝12d等が設けられる(図1及び図10参照)。
また、後軸12の後端寄りの内周面には、周方向に所定間隔を置いて複数の規制突起12fが設けられる。これら規制突起12fは、後述する回転カム50と係合して、該回転カム50の後方への移動を規制したり、該回転カム50の前進位置での回転を規制したりする。
また、スライド駒20は、図7〜図9に示すように、回転カム50のカム斜面52aに摺接可能な被摺動部21と、回転カム50内に挿入された挿入片22と、前端側(図7によれば下側)で付勢部材40を受けるスプリン受部23とを具備し、合成樹脂材料から一体成形される。
被摺動部21は、回転カム50のカム部52に対しその前方側に位置し、図7に示すように、回転カム50のカム斜面52aに摺接する山形部21aと、該山型部から前方(図7によれば下方)へ延設された延設部21bと、後軸12内周面のガイド溝12d(図10参照)に嵌り合って前後方向へ案内される被ガイド凸部21cとを有する。
山形部21aは、後方へ頂部を向けた山形状であって、その後端の頂部を、回転カム50のカム部52に係脱する係脱突部21a1としている。山形部21aの周方向両側には、回転カム50のカム斜面52aに対面する傾斜摺接面21a2,21a2が設けられる(図7参照)。
延設部21bは、山形部21aから後方へ延設されるとともに、軸筒10の内周面にならう曲面状に形成される。
被ガイド凸部21cは、山形部21a及び延設部21bの表面から軸筒径外方向へ突出するとともに前後方向へ連続する突条である。この被ガイド凸部21cにおける前後方向の途中には、軸筒径内方向へ凹む凹部21c1が設けられる(図7〜図9参照)。この凹部21c1には、スライド駒20を成形する際のゲート口が設けられる。すなわち、凹部21c1は、前記ゲート口のバリ等が被ガイド凸部21cよりも軸筒径外方向へ突出するのを防ぐ。なお、凹部21c1の位置は、スライド駒20の動作を妨げないようにすれば、図示例以外の位置にすることも可能である。
挿入片22は、被摺動部21から後方へ延設され、回転カム50の内周面に重ね合わせられるようにして、回転カム50内に挿入されている。この挿入片22は、スライド駒20が後退した状態では、回転カム50の筒部51内周面と回転カム50内の軸部53(図6参照)との間に位置する。
より詳細に説明すれば、この挿入片22は、筒部51の内周面に沿う横断面凹曲状に形成され、スライド駒20が最も後退した状態で、回転カム50内の後方底部に近接する(図3の右側参照)。したがって、この状態では、回転カム50内に予め注入されたグリスGが、回転カム50の内周面と挿入片22との間、及び挿入片22と軸部53との間に浸透する。
スプリン受部23は、付勢部材40(コイルスプリング)の後端側を二つの片状部分の間に保持して受けるように形成される(図7参照)。
また、スライド駒20の内部には、前方を開口した円筒状のリフィール嵌合孔24が設けられる。このリフィール嵌合孔24の内周面には、径内方向へ突出する突起24aが、周方向へ間隔を置いて複数設けられる。リフィール嵌合孔24内に挿入されるボールペン用リフィール31又はシャープペンシル用リフィール32は、前記突起24aに押圧されることで容易に抜け落ちないように保持される。
また、ボールペン用リフィール31は、インクタンク31a内のインクを筆記部31b前端の転写ボールから吐出するように構成され、その後端側をスライド駒20に挿入している。
また、シャープペンシル用リフィール32は、後部側が進退運動することで、芯タンク32a内の鉛芯を、前端の筆記部32bから繰り出すように構成され、その後端側をスライド駒20に挿入している。なお、図1中、符号32cは、芯タンク32aを後方へ付勢するコイルスプリングである。
付勢部材40は、ボールペン用リフィール31とシャープペンシル用リフィール32に対し、それぞれ環状に装着された圧縮コイルスプリングである。各付勢部材40は、その前端部を軸筒10内の受部12cに当接させるとともに、後端をスライド駒20に当接させて、スライド駒20を後方へ付勢している。
なお、この付勢部材40は、スライド駒20を後方へ付勢する構成であればよく、他例としては、スライド駒20を後方へ引っ張る引張バネや、コイルスプリング以外の弾性体を用いることも可能である。
また、回転カム50は、図4〜図6に示すように、軸筒10と略同芯状の筒部51と、該筒部51の周壁の一部を山形状に前方へ突出させてその周方向の両縁をカム斜面52a,52aとしたカム部52と、筒部51の中心側に位置する軸部53(図6参照)とを具備し、合成樹脂材料から一体成形され、軸筒10(詳細には後軸12)内の後端側に、所定量進退可能且つ回転可能に挿入されている。
筒部51は、その前半部側を軸筒10の後端に略同芯状に挿入するとともに、その後半部側を軸筒10の後端から後方へ突出している。
この筒部51の前端側外周には、環状突部51aが設けられる。この環状突部51aは、軸筒10内の規制突起12f(図3及び図10参照)の前端に当接して、回転カム50の後方への移動を規制する。
筒部51の前半部側の外周面には、軸方向へわたる被ガイド突条51bが設けられる。この被ガイド突条51bは、回転カム50が後退位置にある際には、軸筒10内周面の複数の規制突起12fよりも後側に位置する。したがって、この状態では、回転カム50が回転可能である。
また、同被ガイド突条51bは、回転カム50及び回転操作部60が、シャープペンシル用リフィール32を突出させた前進位置(図1参照)にてノック操作された場合に、軸筒10内周面の隣り合う規制突起12f(図10参照)間に入り込み、回転カム50を回転不能且つ進退可能に保持する。
筒部51の内部には、底部51cが設けられ、該底部51cの中心から前方へ突出するように軸部53が設けられる。すなわち、筒部51内は、前方を開口した有底筒状であって、その中央側に軸部53を有する。軸部53の長さは、筒部51よりも若干短く設定される(図6参照)。
そして、筒部51内には、当該回転繰出し式筆記具の製造時においてスライド駒20の挿入片22が挿入される前に、高粘稠性のグリスGが充填される。
このグリスGは、筒部51内にスライド駒20の挿入片22が挿入された際に、筒部51の内周面と挿入片22との間、及び挿入片22と軸部53との間に浸透するように、その量が適宜に設定され、筒部51内の底部51c寄りに略全周にわたって連続するように充填される。
また、このグリスGは、必要に応じて、回転カム50外周面と軸筒10内周面との間や、スライド駒20外周面と軸筒10内周面の間、隣り合うスライド駒20,20の間等の摺動面にも、塗布するようにしてもよい。
また、カム部52は、筒部51の周壁の一部を山形状に前方へ突出させてその周方向の両縁をカム斜面52a,52aとするとともに、これらカム斜面52a,52a間の頂部に、スライド駒20の係脱突部21a1を係脱させるための凹部52bを形成している(図4参照)。
すなわち、回転カム50を回転させると、スライド駒20は、カム部52の一方のカム斜面52aに押し上げられるように摺接して前方へスライドし、係脱突部21a1を、回転カム50の凹部52bに嵌め合せる。さらに、回転カム50を回転させると、スライド駒20は、係脱突部21a1を凹部52bから抜け出し、回転カム50の他方のカム斜面52aに摺接して後方へスライドする。
筒部51の後端側には、回転カム50と一体に回転するように回転操作部60が接続される(図3参照)。
図3中、符号61は、筒部51の後半部側の外周面に固定された筒状部材であり、符号62は、筒状部材61から前方へ延設されたクリップ部である。また、符号63は、円柱状の消しゴムであり、符号64は、消しゴム63を保持するとともに回転カム50の後端側内周面に螺合接続された接続部材である。そして、符号65は、消しゴム63を覆うようにして、接続部材64の後端側に着脱可能に嵌合されたキャップ部材である。
よって、上記構成の回転繰出し式筆記具によれば、回転カム50内にグリスGを予め充填した後、同回転カム50内にスライド駒20の挿入片22を挿入するようにしているため、回転カム50の内周面と挿入片22との間、及び挿入片22と軸部53との間に、十分にグリスGをゆきわたらせることができる。
したがって、回転カム50を回転操作した際には、グリスGが、回転カム50の回転に適度な抵抗を付与する。また、グリスGは、カム部52とスライド駒20との摺接や係脱等を滑らかにし、回転中の摺動抵抗を均一化するとともに係脱音を低減する。ひいては、回転操作部60を回転操作する際の操作感を、適宜な抵抗を有する高級な感触にすることができる。
なお、図示例によれば、2本のリフィール31,32を具備するようにしているが、これらリフィールの数及び種類は、単数、3本以上、3種類以上など、適宜に設定することが可能である。
10:軸筒 11:前軸
12:後軸 20:スライド駒
21:被摺動部 22:挿入片
23:スプリン受部 24:リフィール嵌合孔
31:ボールペン用リフィール 32:シャープペンシル用リフィール
40:付勢部材 50:回転カム
51:筒部 52:カム部
52a:カム斜面 53:軸部
G:グリス

Claims (5)

  1. 軸筒と、該軸筒内で前後方向へスライド可能なスライド駒と、前記スライド駒の前端側に接続されたリフィールと、前記スライド駒を軸筒後方へ付勢する付勢部材と、回動するカム斜面により前記スライド駒を軸筒前方へ押し出す回転カムとを備え、前記回転カムへの回転操作により前進した前記リフィールが、その前端の筆記部を前記軸筒の前端から突出させる回転繰出し式筆記具において、
    前記回転カムは、前記軸筒と略同芯状の筒部と、該筒部の周壁の一部を山形状に前方へ突出させてその周方向の両縁を前記カム斜面としたカム部と、前記筒部の中心側で前記カム斜面よりも後側に位置する軸部とを一体回転可能に具備し、前記スライド駒は、前記カム斜面に摺接可能な被摺動部と、前記回転カム内に挿入された挿入片とを一体に具備し、
    前記筒部の内周面と前記スライド駒の挿入片との間、及び前記スライド駒の挿入片と前記軸部との間に、グリスを介在し
    前記挿入片は、前記スライド駒が後退した状態で前記筒部の内周面と前記軸部との間に位置し、前記スライド駒が前進した状態で、前記筒部の内周面と前記軸部との間よりも前側に位置するように設けられていることを特徴とする回転繰出し式筆記具。
  2. 前記被摺動部には、前記回転カムのカム斜面に対面する傾斜摺接面が設けられ、前記挿入片は、前記被摺動部から後方へ延設され、前記スライド駒が後退した状態で前記筒部の内周面に重ね合わせられ、前記スライド駒が前進した状態で前記カム部の内周面に重ね合わせられることを特徴とする請求項1記載の回転繰出し式筆記具。
  3. 前記回転カムは、その内部に底部を有するとともに前端側を開口するように形成され、前記底部から前方へ突出するように前記軸部を設けていることを特徴とする請求項1又は2記載の回転繰出し式筆記具。
  4. 前記グリスは、前記回転カム内の前記底部寄りに略全周にわたって充填されていることを特徴とする請求項3記載の回転繰出し式筆記具。
  5. 前記回転カム内に前記グリスを充填した後、同回転カム内に前記スライド駒の挿入片を挿入するようにしたことを特徴とする請求項1乃至4何れか1項記載の回転繰出し式筆記具の製造方法。
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