従来の苗植付装置においては、苗載台に載置した複数条分のマット状苗の重量が、伝動アームが復方向に揺動するときに、縦送り駆動軸の逆回転方向への伝動アームとの連れ回りを阻止する抗力となるように構成している。つまり、苗載台上のマット状苗の重量が、各縦送り体を介して縦送り駆動軸に作用することにより、伝動用のワンウェイクラッチが許容する縦送り駆動軸に対する伝動アームの復方向への相対揺動を行えるようになっている。
そのため、植え付け作業に伴って苗載台上の苗残量が少なくなった場合には、苗載台上の苗重量が軽くなることにより、前述した連れ回りを阻止するのに必要な抗力が得られなくなることがある。そして、必要な抗力が得られなくなった場合には、伝動アームが復方向に揺動するときに、縦送り駆動軸が、伝動アームとの連れ回りによって逆回転して各縦送り体を逆方向に駆動することになる。すると、各縦送り体が、苗載台上の各マット状苗を、縦送り駆動軸の連れ回り量に応じた送り量で上方に送り戻すことになる。その結果、縦送り機構による各マット状苗の下方への縦送り量が所定量に満たなくなる縦送り不良が生じる。そして、このような縦送り不良が生じると、縦送り機構が各マット状苗を縦送りした後の植え付け作動で得られる苗取り量が少なくなる不都合を招くことになる。
そして、縦送り駆動軸の連れ回り量は、苗載台上の苗残量が少なくなって苗載台上の苗重量が軽くなるほど多くなり、これに伴って、各縦送り体が苗載台上の各マット状苗を上方に送り戻す戻し量も多くなる。その結果、縦送り機構による各マット状苗の下方への縦送り量は、苗載台上の苗残量が少なくなって苗載台上の苗重量が軽くなるほど少なくなり、これに伴って、縦送り機構が各マット状苗を縦送りした後の植え付け作動で得られる苗取り量も少なくなる。
つまり、苗植付装置による植え付け作業を、苗載台上の苗残量に関係なく一定の苗取り量で安定性良く行えるようにする上において改善の余地がある。
本発明の目的は、苗植付装置による植え付け作業を、苗載台上の苗残量に関係なく、精度の高い一定の苗取り量で安定性良く行えるようにすることにある。
本発明の課題解決手段では、
複数条分のマット状苗を下方に案内可能に載置する苗載台と、前記苗載台を左右方向に一定のストロークで往復移動させる横送り機構と、苗載台上の各マット状苗を複数の縦送り体により所定量ずつ下方に縦送りする縦送り機構と、前記苗載台が左右のストローク端に達するごとに前記横送り機構から前記縦送り機構に伝動する伝動機構とを備え、
前記横送り機構は、前記苗載台を横送りする左右向きの横送り駆動軸を備え、
前記縦送り機構は、前記複数の縦送り体を駆動するように前記苗載台の裏面側に組み付けた左右向きの縦送り駆動軸を備え、
前記伝動機構は、伝動用のワンウェイクラッチと、前記伝動用のワンウェイクラッチを介して前記縦送り駆動軸に組み付けた伝動アームと、前記横送り駆動軸の回転運動を前記伝動アームの往復揺動に変換する変換ユニットとを備え、
前記伝動用のワンウェイクラッチは、前記伝動アームの一方向の揺動を苗縦送り用の正回転動力として前記縦送り駆動軸に伝達し、
前記縦送り駆動軸の正回転方向への相対回転を許容し、かつ、前記縦送り駆動軸の逆回転を阻止する逆回転防止用のワンウェイクラッチを備えて、
前記逆回転防止用のワンウェイクラッチは、前記苗載台の裏面側に備えた被接触部との接触により前記縦送り駆動軸の逆回転を阻止する接触部を備えている。
この手段によると、植え付け作業に伴って苗載台上の苗残量(苗重量)が少なくなることに起因して、伝動アームが復方向に揺動するときに、縦送り駆動軸の逆回転方向への伝動アームとの連れ回りを阻止するのに必要な抗力が得られなくなったとしても、逆回転防止用のワンウェイクラッチにより、縦送り駆動軸の逆回転方向への伝動アームとの連れ回りを確実に阻止することができる。
これにより、縦送り駆動軸の逆回転方向への伝動アームとの連れ回りに起因して、縦送り機構による各マット状苗の下方への縦送り量が減少する不都合の発生を回避することができる。
その結果、苗植付装置による植え付け作業を、苗載台上の苗残量に関係なく、精度の高い一定の苗取り量で安定性良く行うことができる。
本発明をより好適なものにするための手段の一つとして、
前記逆回転防止用のワンウェイクラッチを前記縦送り駆動軸に組み付けて前記縦送り駆動軸とユニット化している。
この手段によると、縦送り駆動軸を苗載台の裏面側に組み付けることにより、苗載台に対する逆回転防止用のワンウェイクラッチの組み付けが完了することになる。
その結果、縦送り駆動軸と逆回転防止用のワンウェイクラッチとを個別に苗載台に組み付ける場合に比較して、組み付け性の向上を図ることができる。
又、逆回転防止用のワンウェイクラッチを苗載台の裏面側に組み付けるための専用の固定具が不要になることから、部品点数の削減による構成の簡素化を図ることができる。
本発明をより好適なものにするための手段の一つとして、
前記接触部を、前記被接触部への延出長さの調節が可能となるように前記逆回転防止用のワンウェイクラッチに螺合装備した螺合部材により構成している。
この手段によると、苗載台の裏面側に縦送り駆動軸と逆回転防止用のワンウェイクラッチとを組み付けた状態において、縦送り駆動軸及び逆回転防止用のワンウェイクラッチががたつく場合には、螺合部材を操作して被接触部への螺合部材の延出長さを調節することにより、縦送り駆動軸及び逆回転防止用のワンウェイクラッチのがたつきを無くすことができる。
又、長期の使用に伴う縦送り駆動軸及び逆回転防止用のワンウェイクラッチの摩耗などに起因して、縦送り駆動軸及び逆回転防止用のワンウェイクラッチががたつくようになった場合にも、螺合部材を操作して被接触部への螺合部材の延出長さを調節することにより、縦送り駆動軸及び逆回転防止用のワンウェイクラッチのがたつきを無くすことができる。
そして、上記のようにがたつきを無くすことにより、伝動アームが復方向に揺動するときに、縦送り駆動軸及び逆回転防止用のワンウェイクラッチのがたつきに起因して、そのがたつき分だけ縦送り駆動軸の逆回転方向への伝動アームとの連れ回りが許容され、その連れ回りによって縦送り機構による各マット状苗の下方への縦送り量が減少する、といった不都合の発生を回避することができる。
つまり、螺合部材の延出長さを調節するだけの簡単な操作で、縦送り駆動軸又は逆回転防止用のワンウェイクラッチなどの個体差、組み付け誤差、及び、摩耗などの影響を受けることなく、苗植付装置による植え付け作業を、精度の高い一定の苗取り量で安定性良く行うことができる。
本発明をより好適なものにするための手段の一つとして、
前記伝動用のワンウェイクラッチを前記縦送り駆動軸の左右中央側に組み付け、
前記逆回転防止用のワンウェイクラッチを前記縦送り駆動軸の左右一端側に組み付けている。
この手段によると、伝動用のワンウェイクラッチを備える伝動機構を伝動用のワンウェイクラッチとともに苗植付装置の左右中央側に配備することができる。その結果、伝動機構を苗植付装置の左右一端側に配備する場合に比較して、苗植付装置及び田植機の左右バランスを良好にすることができ、これにより、田植機の安定性及び操縦性などが向上する。
そして、逆回転防止用のワンウェイクラッチが苗植付装置の左端側に位置することにより、逆回転防止用のワンウェイクラッチに対するメンテナンスが苗植付装置の左横外方から行い易くなる。又、逆回転防止用のワンウェイクラッチが伝動用のワンウェイクラッチから離れることから、逆回転防止用のワンウェイクラッチを縦送り駆動軸の左右中央側に配備して伝動用のワンウェイクラッチに隣接させる場合に比較して、伝動用のワンウェイクラッチなどに対するメンテナンスが行い易くなる。
本発明をより好適なものにするための手段の一つとして、
前記伝動用のワンウェイクラッチを前記縦送り駆動軸の左右中央側に組み付け、
前記逆回転防止用のワンウェイクラッチを、前記伝動用のワンウェイクラッチに近い前記縦送り駆動軸の左右一端側に組み付けている。
この手段によると、伝動用のワンウェイクラッチを備える伝動機構を伝動用のワンウェイクラッチとともに苗植付装置の左右中央側に配備することができる。その結果、伝動機構を苗植付装置の左右一端側に配備する場合に比較して、苗植付装置及び田植機の左右バランスを良好にすることができ、これにより、田植機の安定性及び操縦性などが向上する。
そして、逆回転防止用のワンウェイクラッチが苗植付装置の左端側に位置することにより、逆回転防止用のワンウェイクラッチに対するメンテナンスが苗植付装置の左横外方から行い易くなる。又、逆回転防止用のワンウェイクラッチが伝動用のワンウェイクラッチから離れることから、逆回転防止用のワンウェイクラッチを縦送り駆動軸の左右中央側に配備して伝動用のワンウェイクラッチに隣接させる場合に比較して、伝動用のワンウェイクラッチなどに対するメンテナンスが行い易くなる。
しかも、逆回転防止用のワンウェイクラッチを、伝動用のワンウェイクラッチに近い縦送り駆動軸の左右一端側に組み付けることにより、伝動用のワンウェイクラッチから遠い縦送り駆動軸の左右他端側に組み付ける場合に比較して、伝動用のワンウェイクラッチ及び逆回転防止用のワンウェイクラッチと縦送り駆動軸との間に生じるがたつきを抑制することができる。
これにより、伝動用のワンウェイクラッチを介して縦送り駆動軸に組み付けた伝動アームが復方向に揺動するときに、縦送り駆動軸及び逆回転防止用のワンウェイクラッチのがたつきに起因して、そのがたつき分だけ縦送り駆動軸の逆回転方向への伝動アームとの連れ回りが許容され、その連れ回りによって縦送り機構による各マット状苗の下方への縦送り量が減少する、といった不都合の発生を抑制することができる。
本発明をより好適なものにするための手段の一つとして、
前記縦送り体のそれぞれを、前記縦送り駆動軸と一体回転する駆動回転体と、前記苗載台の裏面側における前記駆動回転体の上方箇所に組み付けた従動回転体と、前記駆動回転体と前記従動回転体とにわたって巻き掛けた突起付き無端回動ベルトとから構成している。
この手段によると、苗載台上の各マット状苗に対する各縦送り体の接触面積を大きくすることができる。これにより、各縦送り体による各マット状苗の所定量ずつの縦送りを精度良く確実に行うことができる。
その結果、苗植付装置による植え付け作業を、より精度の高い一定の苗取り量で安定性良く行うことができる。
本発明をより好適なものにするための手段の一つとして、
前記縦送り体のそれぞれを、前記縦送り駆動軸と一体回転する複数の突起付き回転体により構成している。
この手段によると、縦送り体のそれぞれを突起付き無端回動ベルトなどから構成する場合に比較して、構成の簡素化を図ることができる。
以下、本発明を実施するための形態の一例として、本発明に係る田植機の苗植付装置を、田植機の一例である歩行形田植機に適用した実施形態を図面に基づいて説明する。
尚、図1では紙面の左側が歩行形田植機の上側であり、紙面の上側が歩行形田植機の後側である。
図2及び図3では紙面の左側が歩行形田植機の右側であり、紙面の上側が歩行形田植機の後側である。
図4及び図5では紙面の左側が歩行形田植機の前側であり、紙面の上側が歩行形田植機の右側である。
図6及び図7では紙面の左側が歩行形田植機の前側であり、紙面の上側が歩行形田植機の上側である。
図8では紙面の左側が歩行形田植機の上側であり、紙面の上側が歩行形田植機の右側である。
図9では紙面の左側が歩行形田植機の左側であり、紙面の上側が歩行形田植機の上側である。
図10では紙面の左側が歩行形田植機の前側であり、紙面の上側が歩行形田植機の上側である。
図1及び図2に示すように、本実施形態で例示する歩行形田植機は、1輪式の歩行形に構成した走行車体1と、2条植え用の苗植付装置2とを備えている。
図1〜3に示すように、走行車体1は、リコイルスタータ式のガソリンエンジン(以下、エンジンと称する)3、トランスミッションケース(以下、T/Mケースと称する)4、走行用の伝動ケース5、単一の推進車輪6、左右の第1支持部材7、左右の第2支持部材8、及び、操縦部9、などを備えている。尚、エンジン3には、ディーゼルエンジンを採用してもよく、又、セルスタータ式を採用してもよい。
T/Mケース4は、エンジン3の左側部に連結している。又、T/Mケース4は、その右側部から右方に延出する筒状ケース10を備えている。走行用の伝動ケース5は、T/Mケース4の右側部に上下揺動可能に連結している。推進車輪6は、伝動ケース5の遊端部に回転駆動可能に備えている。左側の第1支持部材7は、T/Mケース4の左側部から後方の苗植付装置2に向けて延出している。右側の第1支持部材7は、筒状ケース10の右端部から後方の苗植付装置2に向けて延出している。左右の第2支持部材8は、対応する第1支持部材7の後端から上方に延出している。そして、左右の第2支持部材8における下端部の後端に、苗植付装置用の支持フレーム11を後上がり傾斜姿勢で連結している。操縦部9は、支持フレーム11の上端部に連結した操縦ハンドル12などにより構成している。
図示は省略するが、T/Mケース4は、エンジン3からの動力を変速する変速装置、変速装置から推進車輪6への伝動を断続する走行クラッチ、及び、変速装置から苗植付装置2への伝動を断続する植付クラッチ、などを内蔵している。
図3に示すように、走行用の伝動ケース5は、変速装置から走行クラッチを介して受け取った走行用の動力を推進車輪6に伝達する走行伝動系13を内蔵している。左右の第1支持部材7及び右側の第2支持部材8は伝動ケースを兼ねている。そして、左右の第1支持部材7及び右側の第2支持部材8は、変速装置から植付クラッチを介して受け取った作業用の動力を苗植付装置2に伝達する作業伝動系14を内蔵している。
図1及び図2に示すように、苗植付装置2は、左右の整地フロート15、2条分のマット状苗を下方に案内可能に載置する苗載台16、苗載台16を左右方向に一定のストロークで往復移動させる横送り機構17、苗載台16に載置した各マット状苗の下端部から所定量の苗を切り取って水田に植え付ける左右の植付機構18、複数の縦送り体19によって苗載台上の各マット状苗を所定量ずつ下方に縦送りする縦送り機構20、及び、苗載台16が左右のストローク端に達するごとに横送り機構17から縦送り機構20に伝動する伝動機構21、などを備えている。
図1〜7に示すように、苗載台16は、その左右両端と左右中央とに、苗載台16の上下両端にわたる壁部16Aを表面側に突出する状態で備えている。これにより、苗載台16は、苗載台16の表面側に2条分の苗載置面16Bを左右に区画形成している。
図1、図2、図4、図6及び図7に示すように、苗載台16は、その裏面側の下部に左右向きの摺動レール22を備えている。又、苗載台16は、その裏面側の上部側に左右向きの摺動部材23を備えている。摺動レール22は、前述した支持フレーム11の下部側に備えた左右向きのガイドレール24により、左右方向に相対摺動可能に支持されている。摺動部材23は、側面視の形状を略下向きU字状に形成している。そして、摺動部材23は、支持フレーム11の上部側に備えた複数のガイドローラ25により、左右方向に相対摺動可能に支持されている。これらにより、苗載台16は、苗植付装置用の支持フレーム11に、左右方向に相対摺動可能に支持されている。
図1〜7に示すように、横送り機構17は、苗載台16を横送りする左右向きの横送り駆動軸26、及び、横送り駆動軸26に相対回転可能かつ相対摺動可能に外嵌する移動体27、などを備えている。横送り駆動軸26は、作業伝動系14などを介して伝達される作業用の動力によって回転する。そして、横送り駆動軸26の周面には、苗載台案内用の無端螺旋溝26Aを形成している。無端螺旋溝26Aには、横送り駆動軸26の回転に伴って、無端螺旋溝26Aに沿って移動するコマ部材28を係合している。コマ部材28は、無端螺旋溝26Aに沿って移動する際の移動体27に対する向き変更が可能な状態で移動体27と左右方向に一体移動するように移動体27に内蔵している。移動体27は、苗載台16と左右方向に一体移動するように、苗載台16の下端部に備えた連結体29に連結している。これらにより、横送り機構17は、作業伝動系14などを介して伝達される作業用の動力により、苗載台16を左右方向に一定のストロークで往復移動させるように構成している。尚、苗載台16が左右方向に往復移動する一定のストロークは、各苗載置面16Bに載置するマット状苗の左右幅に対応している。
図3及び図6に示すように、各植付機構18は、作業伝動系14などを介して伝達される作業用の動力によって作動する。そして、この作動により、苗載台16とともに左右方向に一定のストロークで往復移動する各マット状苗に対して、それらの下端部の左右一端側から順に所定量の苗を切り取って水田に植え付ける。
図1〜8に示すように、縦送り機構20は、複数の縦送り体19の一例である左右のベルト式縦送り体30、各ベルト式縦送り体30を駆動するように苗載台16の裏面側に組み付けた左右向きの縦送り駆動軸31、及び、苗載台16の裏面側における縦送り駆動軸31の上方箇所に組み付けた左右向きの縦送り従動軸32、などを備えている。
各ベルト式縦送り体30は、縦送り駆動軸31と一体回転する左右一対の駆動回転体33と、縦送り従動軸32と一体回転する左右一対の従動回転体34と、左右一対の駆動回転体33と左右一対の従動回転体34とにわたって巻き掛けた突起付き無端回動ベルト35とから構成している。各駆動回転体33は、それらの外周面に複数の噛合歯33Aを周方向に一定ピッチで形成している。各従動回転体34は、それらの外周面に複数の噛合歯34Aを周方向に一定ピッチで形成している。各突起付き無端回動ベルト35は、それらの内周面に、対応する駆動回転体33及び従動回転体34の噛合歯33A,34Aと噛み合う複数の噛合歯35Aを、左右2列で周方向に一定ピッチで形成している。これにより、各突起付き無端回動ベルト35は、各駆動回転体33が縦送り駆動軸31と一体回転するのに伴って、対応する駆動回転体33及び従動回転体34に対して滑りのない状態で回動する。その結果、各突起付き無端回動ベルト35によりマット状苗を確実に縦送りすることができる。
縦送り駆動軸31は、苗載台16の左右中央に配置する六角軸部材31A、六角軸部材31Aの左右に一体回転可能に外嵌する左右の六角筒軸部材31B、及び、左側の六角筒軸部材31Bの左端側に一体回転可能に内嵌する補助六角軸部材31C、などを備えている。そして、六角軸部材31Aと各六角筒軸部材31Bとを、苗載台16の裏面側に、軸支用のホルダ36,37を介して回転可能に組み付けている。又、各六角筒軸部材31Bのそれぞれに、左右一対の駆動回転体33を一体回転可能に外嵌している。
縦送り従動軸32は、苗載台16の裏面側に備えたフック状の4つの軸支部16Cに回転可能に係合している。又、縦送り従動軸32の左側軸部と右側軸部とのそれぞれに、左右一対の従動回転体34を一体回転可能に外嵌している。そして、苗載台16の裏面側に備えた左右の引っ張りバネ38にて上方に引き上げ付勢することにより、各軸支部16Cとの係合を維持するとともに、各ベルト式縦送り体30を緊張状態に維持している。
伝動機構21は、伝動用のワンウェイクラッチ39、伝動用のワンウェイクラッチ39を介して縦送り駆動軸31に組み付けた伝動アーム40、及び、横送り駆動軸26の回転運動を伝動アーム40の往復揺動に変換する変換ユニット41、などを備えている。
伝動用のワンウェイクラッチ39は、伝動アーム40の往方向の揺動を苗縦送り用の正回転動力として縦送り駆動軸31に伝達する。又、伝動用のワンウェイクラッチ39は、縦送り駆動軸31に対する伝動アーム40の復方向への相対揺動を許容する。伝動アーム40は、縦送り駆動軸31を支点にして往復揺動する。
変換ユニット41は、横送り駆動軸26と一体回転する左右の回転アーム42、苗載台16の連結体29に備えた左右向きの支軸43を支点にして往復揺動する揺動体44、苗載台16の裏面側に備えた左右向きの支軸45を支点にして往復揺動するクランクアーム46、揺動体44とクランクアーム46とを連動連結する第1ロッド47、クランクアーム46と伝動アーム40とを連動連結する第2ロッド48、及び、伝動アーム40を揺動始端位置に復帰付勢する捩りバネ49、などを備えている。第1ロッド47は、苗載台16における左右中央の壁部16Aに形成した開口16Dを通って揺動体44とクランクアーム46とにわたっている。
左側の回転アーム42は、苗載台16が左側のストローク端に達したときに、揺動体44の左端部に備えた被接触部44Aに下方から接触して揺動体44を往方向に揺動操作する。右側の回転アーム42は、苗載台16が右側のストローク端に達したときに、揺動体44の右端部に備えた被接触部44Bに下方から接触して揺動体44を往方向に揺動操作する。
捩りバネ49は、左右いずれかの回転アーム42が揺動体44を往方向に揺動操作している間は、揺動体44に連動する伝動アーム40の往方向への揺動を許容する。又、捩りバネ49は、左右の回転アーム42による揺動体44の往方向への揺動操作が解除されると、伝動アーム40を復方向に揺動操作して揺動始端位置に復帰させる。
これらにより、伝動機構21は、苗載台16が左右のストローク端に達するごとに横送り機構17から縦送り機構20に伝動して縦送り機構20を作動させる。そして、縦送り機構20は、この作動により、苗載台16が左右のストローク端に達するごとに苗載台上の各マット状苗を所定量ずつ下方に縦送りする。
ところで、この苗植付装置2においては、苗載台16に載置した2条分のマット状苗の重量が、伝動機構21の伝動アーム40が復方向に揺動するときに、縦送り駆動軸31の逆回転方向への伝動アーム40との連れ回りを阻止する抗力となるように構成している。つまり、苗載台上のマット状苗の重量が、各ベルト式縦送り体30を介して縦送り駆動軸31に作用することにより、伝動用のワンウェイクラッチ39が許容する縦送り駆動軸31に対する伝動アーム40の復方向への相対揺動を行えるようになっている。
そのため、植え付け作業に伴って苗載台上の苗残量が少なくなった場合には、苗載台上の苗重量が軽くなることにより、前述した連れ回りを阻止するのに必要な抗力が得られなくなることがある。そして、必要な抗力が得られなくなった場合には、伝動アーム40が復方向に揺動するときに、縦送り駆動軸31が、伝動アーム40との連れ回りによって逆回転して各ベルト式縦送り体30を逆方向に回動させることになる。すると、各ベルト式縦送り体30が、苗載台上の各マット状苗を、縦送り駆動軸31の連れ回り量に応じた送り量で上方に送り戻すことになる。その結果、縦送り機構20による各マット状苗の下方への縦送り量が所定量に満たなくなる縦送り不良が生じる。そして、このような縦送り不良が生じると、縦送り機構20が各マット状苗を縦送りした後の植え付け作動で得られる苗取り量が少なくなる不都合を招くことになる。
そこで、図1、図3、図5及び図8〜10に示すように、この苗植付装置2においては、縦送り駆動軸31の正回転方向への相対回転を許容し、かつ、縦送り駆動軸31の逆回転を阻止する逆回転防止用のワンウェイクラッチ50を備えている。
これにより、植え付け作業に伴って苗載台上の苗残量(苗重量)が少なくなることに起因して、伝動アーム40が復方向に揺動するときに、縦送り駆動軸31の逆回転方向への伝動アーム40との連れ回りを阻止するのに必要な抗力が得られなくなったとしても、逆回転防止用のワンウェイクラッチ50により、縦送り駆動軸31の逆回転方向への伝動アーム40との連れ回りを確実に阻止することができる。
その結果、縦送り駆動軸31の逆回転方向への伝動アーム40との連れ回りに起因して、縦送り機構20による各マット状苗の下方への縦送り量が減少する不都合の発生を回避することができ、苗植付装置2による植え付け作業を、苗載台上の苗残量に関係なく、精度の高い一定の苗取り量で安定性良く行うことができる。
図3、図5及び図8〜10に示すように、逆回転防止用のワンウェイクラッチ50は、縦送り駆動軸31の補助六角軸部材31Cに外嵌して縦送り駆動軸31に組み付けることにより、縦送り駆動軸31とユニット化している。
これにより、縦送り駆動軸31を苗載台16の裏面側に軸支用のホルダ36,37を介して組み付けるのに伴って、苗載台16に対する逆回転防止用のワンウェイクラッチ50の組み付けが完了することになる。その結果、縦送り駆動軸31と逆回転防止用のワンウェイクラッチ50とを個別に苗載台16に組み付ける場合に比較して、組み付け性の向上を図ることができる。又、逆回転防止用のワンウェイクラッチ50を苗載台16の裏面側に組み付けるための専用の固定具が不要になることから、部品点数の削減による構成の簡素化を図ることができる。
図5及び図8〜10に示すように、逆回転防止用のワンウェイクラッチ50は、苗載台16の裏面側に備えた被接触部16Eとの接触により縦送り駆動軸31の逆回転を阻止する上下の接触部50A,50Bを備えている。
被接触部16Eは、苗載台16に左側のホルダ37と共締め連結する鋼板製の受止部材51により構成している。受止部材51は、その左端部に抜止部51Aを屈曲形成している。抜止部51Aは、縦送り駆動軸31における補助六角軸部材31Cの左端部を受け止めることで、左側の六角筒軸部材31Bに対して補助六角軸部材31Cを抜け止めする。
上下の接触部50A,50Bのうち、下側の接触部50Bは、逆回転防止用のワンウェイクラッチ50のアウタレース50Cに溶接した鋼板製の接触部材52の下端部52Aにより構成している。又、上側の接触部50Aは、被接触部16Eへの延出長さの調節が可能となるように接触部材52の上端部52Bに螺合装備した螺合部材53により構成している。
これにより、苗載台16の裏面側に縦送り駆動軸31とともに逆回転防止用のワンウェイクラッチ50を組み付けた状態において、縦送り駆動軸31及び逆回転防止用のワンウェイクラッチ50ががたつく場合には、螺合部材53を操作して被接触部16Eへの螺合部材53の延出長さを調節することにより、縦送り駆動軸31及び逆回転防止用のワンウェイクラッチ50のがたつきを無くすことができる。
又、長期の使用に伴う縦送り駆動軸31又は各ホルダ36,37の摩耗などに起因して、縦送り駆動軸31及び逆回転防止用のワンウェイクラッチ50ががたつくようになった場合にも、螺合部材53を操作して被接触部16Eへの螺合部材53の延出長さを調節することにより、縦送り駆動軸31及び逆回転防止用のワンウェイクラッチ50のがたつきを無くすことができる。
そして、上記のようにがたつきを無くすことにより、伝動アーム40が復方向に揺動するときに、縦送り駆動軸31及び逆回転防止用のワンウェイクラッチ50のがたつきに起因して、そのがたつき分だけ縦送り駆動軸31の逆回転方向への伝動アーム40との連れ回りが許容され、その連れ回りによって縦送り機構20による各マット状苗の下方への縦送り量が減少する、といった不都合の発生を回避することができる。
つまり、螺合部材53の延出長さを調節するだけの簡単な操作で、縦送り駆動軸31又は逆回転防止用のワンウェイクラッチ50などの個体差、組み付け誤差、及び、摩耗などの影響を受けることなく、苗植付装置2による植え付け作業を、精度の高い一定の苗取り量で安定性良く行うことができる。
尚、螺合部材53には緩み止め用のナット54を螺合している。又、螺合部材53にはボルト又はビスなどを採用することができる。
図3、図5、図8及び図9に示すように、伝動用のワンウェイクラッチ39は縦送り駆動軸31の左右中央側に組み付けている。具体的には、伝動用のワンウェイクラッチ39は、縦送り駆動軸31の六角軸部材31Aに外嵌することにより、苗載台16における左右中央の壁部16Aの下方に配備している。
逆回転防止用のワンウェイクラッチ50は縦送り駆動軸31の左端側に組み付けている。具体的には、縦送り駆動軸31の補助六角軸部材31Cに外嵌することにより、苗載台16における左端の壁部16Aの下方に配備している。
これらにより、伝動用のワンウェイクラッチ39を備える伝動機構21を伝動用のワンウェイクラッチ39とともに苗植付装置2の左右中央側に配備することができる。その結果、伝動機構21を苗植付装置2の左右一端側に配備する場合に比較して、苗植付装置2及び歩行形田植機の左右バランスを良好にすることができ、これにより、歩行形田植機の安定性及び操縦性などが向上する。
そして、逆回転防止用のワンウェイクラッチ50が苗植付装置2の左端側に位置することにより、逆回転防止用のワンウェイクラッチ50に対するメンテナンスが苗植付装置2の左横外方から行い易くなる。又、逆回転防止用のワンウェイクラッチ50が伝動用のワンウェイクラッチ39から離れることから、逆回転防止用のワンウェイクラッチ50を縦送り駆動軸31の左右中央側に配備して伝動用のワンウェイクラッチ39に隣接させる場合に比較して、伝動用のワンウェイクラッチ39などに対するメンテナンスが行い易くなる。
〔別実施形態〕
〔1〕田植機は、左右一対の推進車輪を有する2輪式の走行車体1を備えた歩行形田植機であってもよい。又、乗用形に構成した走行車体1を備える乗用形田植機であってもよい。更に、施肥装置を備える施肥仕様の田植機、又は、薬剤散布装置を備える施薬仕様の田植機、などであってもよい。
〔2〕苗植付装置2は、3条以上の植え付けが可能となるように構成したものであってもよい。
〔3〕2条植え用の苗植付装置2においては、伝動用のワンウェイクラッチ39が苗載台16における左右中央の壁部16Aの下方に位置するように、伝動用のワンウェイクラッチ39を縦送り駆動軸31の左右中央側に組み付け、かつ、逆回転防止用のワンウェイクラッチ50が苗載台16における右端の壁部16Aの下方に位置するように、逆回転防止用のワンウェイクラッチ50を縦送り駆動軸31の右端側に組み付けるようにしてもよい。
〔4〕2条植え用の苗植付装置2においては、伝動用のワンウェイクラッチ39が苗載台16における左右一端の壁部16Aの下方に位置し、逆回転防止用のワンウェイクラッチ50が苗載台16における左右他端の壁部16Aの下方に位置するように、伝動用のワンウェイクラッチ39を縦送り駆動軸31の左右一端側に組み付け、かつ、逆回転防止用のワンウェイクラッチ50を縦送り駆動軸31の左右他端側に組み付けるようにしてもよい。
〔5〕2条植え用の苗植付装置2においては、伝動用のワンウェイクラッチ39と逆回転防止用のワンウェイクラッチ50との双方が苗載台16における左右中央の壁部16Aの下方に位置するように、伝動用のワンウェイクラッチ39と逆回転防止用のワンウェイクラッチ50との双方を縦送り駆動軸31の左右中央側に組み付けるようにしてもよい。
〔6〕3条植え用以上の苗植付装置2においては、伝動用のワンウェイクラッチ39を縦送り駆動軸31の左右中央側に組み付け、かつ、逆回転防止用のワンウェイクラッチ50を、伝動用のワンウェイクラッチ39に近い縦送り駆動軸31の左右一端側に組み付けるようにしてもよい。
具体的には、図11に示すように、例えば、4条以上の偶数条(図11では6条)の植え付けを行う苗植付装置2においては、伝動用のワンウェイクラッチ39を、苗載台16に備える奇数の壁部16Aのうちの左右中央の壁部16Aの右側に隣接する壁部16Aの下方に位置するように、縦送り駆動軸31の左右中央側に組み付け、かつ、逆回転防止用のワンウェイクラッチ50を、左右両端の壁部16Aのうちの伝動用のワンウェイクラッチ39に近い右端の壁部16Aの下方に位置するように、伝動用のワンウェイクラッチ39に近い縦送り駆動軸31の右端側に組み付けるようにしてもよい。
尚、図11では紙面の左側が歩行形田植機の上側であり、紙面の上側が歩行形田植機の右側である。
又、図示は省略するが、4条以上の偶数条の植え付けを行う苗植付装置2において、伝動用のワンウェイクラッチ39を、左右中央の壁部16Aの左側に隣接する壁部16Aの下方に位置するように、縦送り駆動軸31の左右中央側に組み付け、かつ、逆回転防止用のワンウェイクラッチ50を、左右両端の壁部16Aのうちの伝動用のワンウェイクラッチ39に近い左端の壁部16Aの下方に位置するように、伝動用のワンウェイクラッチ39に近い縦送り駆動軸31の左端側に組み付けるようにしてもよい。
図示は省略するが、3条以上の奇数条の植え付けを行う苗植付装置2においては、伝動用のワンウェイクラッチ39を、苗載台16に備える偶数の壁部16Aのうちの左右中央側に位置する左右いずれか一方の壁部16Aの下方に位置するように、縦送り駆動軸31の左右中央側に組み付け、かつ、逆回転防止用のワンウェイクラッチ50を、左右両端の壁部16Aのうちの伝動用のワンウェイクラッチ39に近い一方の壁部16Aの下方に位置するように、伝動用のワンウェイクラッチ39に近い縦送り駆動軸31の左右一端側に組み付けるようにしてもよい。
上記のように伝動用のワンウェイクラッチ39及び逆回転防止用のワンウェイクラッチ50を配備すると、伝動用のワンウェイクラッチ39を備える伝動機構21を伝動用のワンウェイクラッチ39とともに苗植付装置2の左右中央側に配備することができる。その結果、伝動機構21を苗植付装置2の左右一端側に配備する場合に比較して、苗植付装置2及び歩行形田植機の左右バランスを良好にすることができ、これにより、歩行形田植機の安定性及び操縦性などが向上する。
そして、逆回転防止用のワンウェイクラッチ50が苗植付装置2の左右一端側に位置することにより、逆回転防止用のワンウェイクラッチ50に対するメンテナンスが苗植付装置2の横外方から行い易くなる。又、逆回転防止用のワンウェイクラッチ50が伝動用のワンウェイクラッチ39から離れることから、逆回転防止用のワンウェイクラッチ50を縦送り駆動軸31の左右中央側に配備して伝動用のワンウェイクラッチ39に隣接させる場合に比較して、伝動用のワンウェイクラッチ39などに対するメンテナンスが行い易くなる。
しかも、逆回転防止用のワンウェイクラッチ50を、伝動用のワンウェイクラッチ39に近い縦送り駆動軸31の左右一端側に組み付けることにより、伝動用のワンウェイクラッチ39から遠い縦送り駆動軸31の左右他端側に組み付ける場合に比較して、伝動用のワンウェイクラッチ39及び逆回転防止用のワンウェイクラッチ50と縦送り駆動軸31との間に生じるがたつきを抑制することができる。これにより、伝動用のワンウェイクラッチ39を介して縦送り駆動軸31に組み付けた伝動アーム40が復方向に揺動するときに、縦送り駆動軸31及び逆回転防止用のワンウェイクラッチ50のがたつきに起因して、そのがたつき分だけ縦送り駆動軸31の逆回転方向への伝動アーム40との連れ回りが許容され、その連れ回りによって縦送り機構20による各マット状苗の下方への縦送り量が減少する、といった不都合の発生を抑制することができる。
〔7〕縦送り機構20における縦送り体19のそれぞれを、縦送り駆動軸31と一体回転する左右一対の駆動回転体33と、縦送り従動軸32と一体回転する左右一対の従動回転体34と、左右の対応する駆動回転体33と従動回転体34とにわたって巻き掛けた左右一対の突起付き無端回動ベルト35とから構成してもよい。
〔8〕図12に示すように、縦送り機構20における縦送り体19のそれぞれを、縦送り駆動軸31と一体回転する円盤状の複数の突起付き回転体55により構成してもよい。又、図示は省略するが、縦送り駆動軸31と伝動チェーンなどを介して連動する別の縦送り駆動軸を備え、縦送り体19のそれぞれを、縦送り駆動軸31と一体回転する円盤状の複数の突起付き回転体55、及び、別の縦送り駆動軸と一体回転する円盤状の複数の突起付き回転体により構成してもよい。
尚、図12では紙面の左側が歩行形田植機の前側であり、紙面の上側が歩行形田植機の右側である。
〔9〕伝動機構21の変換ユニット41を、横送り駆動軸26と一体回転する左右の回転アーム42、苗載台16の連結体29に備えた左右向きの支軸43を支点にして往復揺動する揺動体44、揺動体44と伝動アーム40とを連動連結する連係ロッド、及び、伝動アーム40を揺動始端位置に復帰付勢する捩りバネ49、などにより構成してもよい。このように構成すると、クランクアーム46などが不要になることから、部品点数の削減による構成の簡素化などを図ることができる。
〔10〕縦送り駆動軸31を、苗載台16の左右両端にわたる単一の軸部材により構成してもよい。
〔11〕伝動用のワンウェイクラッチ39を、縦送り駆動軸31の六角筒軸部材31Bに外嵌して縦送り駆動軸31に組み付けてもよい。
〔12〕逆回転防止用のワンウェイクラッチ50を、縦送り駆動軸31の六角筒軸部材31Bに外嵌して縦送り駆動軸31に組み付けてもよい。
〔13〕逆回転防止用のワンウェイクラッチ50におけるアウタレース50Cを苗載台16の裏面側にボルト連結することで、縦送り駆動軸31の逆回転を阻止するように構成してもよい。
〔14〕逆回転防止用のワンウェイクラッチ50に備える上下の接触部50A,50Bのうち、下側の接触部50Bを、苗載台16の裏面側に備えた被接触部16Eへの延出長さの調節が可能となるように逆回転防止用のワンウェイクラッチ50に螺合装備した螺合部材53により構成してもよい。又、逆回転防止用のワンウェイクラッチ50に備える上下の接触部50A,50Bの双方を、苗載台16の裏面側に備えた被接触部16Eへの延出長さの調節が可能となるように逆回転防止用のワンウェイクラッチ50に螺合装備した螺合部材53により構成してもよい。