JP6242127B2 - 金型、及び、成形ネットの製造方法 - Google Patents

金型、及び、成形ネットの製造方法 Download PDF

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本発明は、泡状の液体を供給する液体容器に用いられる金型、及び、成形ネットの製造方法に関する。
現在、ノズルから液体石鹸等の液体を供給する液体容器として、定量の液体を供給可能な所謂ポンプ式の容器や、容器本体を押圧することで、押圧する量、即ち容器本体の変化する容積に応じて液体を供給可能な、所謂スクイズ式の容器が知られている。
また、液体容器は、液体に気体を混合し、且つ、ネット等の多孔体を通過させることで、きめ細かい泡を生成し、液体を泡状にしてノズルから吐出する技術が知られている。
このような液体容器に用いられる多孔体としては、例えば、線径(幅)が0.2mm以下の細い繊維を編みこむことで形成されたネットを樹脂材料で形成された外枠体に貼り付けることで構成されるものや、射出成形により外枠体とネットを一体に成型したもの(例えば、特許文献1参照)が知られている。
特開2006−027636号公報
上述した多孔体では、以下の問題があった。即ち、上述した、外枠体に繊維により成形したネットを貼り付ける場合には、製造コストが高いという問題がある。
また、射出成形により成形された成形ネットは、金型の上型及び下型にそれぞれネットを構成する細い溝を形成し、これらの溝が互いに交差するように上型及び下型を組み合わせて、樹脂を射出することで形成される。このため、金型を製造する初期費用が高くなるものの、量産することで、成形ネットの製造コストを低減することが可能となる。
しかし、金型は、ネットを構成する溝の幅を糸状部と同等の寸法に形成する必要があることから、当該溝の幅が狭く、溝における樹脂の流路抵抗が増大する、という問題がある。このため、金型の溝内に樹脂を射出したときに、当該溝内の樹脂材料の流れが阻害され、当該溝内に空気が残留する所謂空気溜まりが発生し、樹脂が溝全体に行き渡らず、成形されたネットの一部が欠損する虞があった。
そこで本発明は、成形時に金型の溝内に空気が残留することを防止し、溝全体に樹脂を流入させることが可能な金型、及び、成形ネットの製造方法を提供することを目的とする。
前記課題を解決し目的を達成するために、本発明の金型、及び、成形ネットの製造方法は、次のように構成されている。
本発明の一態様として、金型は、第1金型と、前記第1金型に対して相対的に移動可能に形成された第2金型と、前記第1金型及び前記第2金型間に設けられ、外枠体、前記外枠体に一体に設けられ、一方向に延設される複数の第1糸状部及び前記第1糸状部と交差して一方向に延設される複数の第2糸状部を有するネットを具備する成形ネットの外形状と同一形状に形成された空間部と、前記空間部に連続して設けられ、溶融した樹脂材料を前記空間部内に供給するゲートと、前記空間部に連続して設けられ、前記空間部内の空気を外部に逃がす空気逃げ部と、を備え、前記空間部は、前記ネットに設けられ、複数の前記第1糸状部及び複数の前記第2糸状部と一体に設けられた板状部をさらに具備する前記成形ネットの外形状と同一形状に形成され、前記板状部は、前記ネットの中心に設けられ、前記空気逃げ部は、前記板状部を形成する部位に連続して設けられる開口部及び前記開口部に挿入されるピンの隙間によって形成される
本発明の一態様として、成形ネットの製造方法は、第1金型と、前記第1金型に対して相対的に移動可能に形成された第2金型と、前記第1金型及び前記第2金型間に設けられ、外枠体、前記外枠体に一体に設けられ、一方向に延設される複数の第1糸状部及び前記第1糸状部と交差して一方向に延設される複数の第2糸状部を有するネットを具備する成形ネットの外形状と同一形状に形成された空間部と、前記空間部に連続して設けられ、溶融した樹脂材料を前記空間部内に供給するゲートと、前記空間部に連続して設けられ、前記空間部内の空気を外部に逃がす空気逃げ部と、を備える金型の前記ゲートを介して前記空間部に溶融した樹脂材料を供給し、前記空間部に供給された前記樹脂材料を冷却する、工程を含み、前記空間部は、前記ネットに設けられ、複数の前記第1糸状部及び複数の前記第2糸状部と一体に設けられた板状部をさらに具備する前記成形ネットの外形状と同一形状に形成され、前記板状部は、前記ネットの中心に設けられ、前記空気逃げ部は、前記板状部を形成する部位に連続して設けられる開口部及び前記開口部に挿入されるピンの隙間によって形成される
本発明によれば、成形時に金型の溝内に空気が残留することを防止可能な金型、及び、成形ネットの製造方法を提供することが可能となる。
本発明の第1の実施形態に係る成形ネットの構成を示す斜視図。 同成形ネットの要部構成を示す斜視図。 同成形ネットの製造に用いられる射出成形機の構成を示す説明図。 本発明の第2の実施形態に係る成形ネットの成形に用いられる射出成形機の構成を示す説明図。
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態に係る成形ネット1、成形ネット1の製造方法及び成形ネット1の金型110について、図1乃至図3を用いて説明する。
図1は本発明の第1の実施形態に係る成形ネット1の構成を示す斜視図、図2は成形ネット1の要部構成、具体的にはネット12及び板状部13を示す斜視図、図3は成形ネット1の製造に用いられる射出成形機100の構成であって、特に、金型110の構成を断面で示す説明図である。
成形ネット1は、液体石鹸等の液体を泡状に形成して吐出する液体容器に用いられる。このような液体容器は、所謂ポンプ式又はスクイズ式と呼ばれ、ノズルから泡状の液体を吐出可能に形成されている。
図1に示すように、成形ネット1は、外枠体11と、ネット12と、板状部13と、を備えている。成形ネット1は、ネット12に形成される微小な隙間を液体が通過することで、液体を泡状に形成する。このような成形ネット1は、金型110を備える射出成形機100を用いて射出成形によって形成される。
外枠体11は、円筒状に形成され、ネット12及び板状部13と一体に形成される。外枠体11は、例えば、外径が9mm、内径が7mm、高さが1.5mmの円筒状に形成される。
図2に示すように、ネット12は、一方向に沿って、複数が所定の間隔を有して並列に配置された第1糸状部21と、第1糸状部21と交差して複数が所定の間隔を有して並列に配置された第2糸状部22と、を備えている。ネット12は、第1糸状部21及び第2糸状部22が交差することで、所謂網目構造を形成し、これら第1糸状部21及び第2糸状部22間の隙間に、液体が通過する流路を形成する。ネット12は、第1糸状部21及び第2糸状部22が一体に形成される。
第1糸状部21は、その外面側が半円柱状に形成された、所謂かまぼこ形に形成されている。かまぼこ形に形成されていることにより、樹脂が金型内に行き渡らず欠損を生じる、いわゆるショートモールドの発生を防止できる。第1糸状部21は、例えば、その幅方向及び高さ方向の長さが0.1mmに形成される。第1糸状部21は、所定の間隔をあけて、一方向に沿って外枠体11の内周面を渡すように設けられる。
第2糸状部22は、その外面側が半円柱状に形成された、所謂かまぼこ形に形成されている。第2糸状部22は、例えば、その幅方向及び高さ方向の長さが0.1mmに形成される。第2糸状部22は、所定の間隔をあけて、第1糸状部21と交差する一方向に沿って外枠体11の内周面を渡すように設けられる。例えば、第2糸状部22は、第1糸状部21に直交して配置される。
板状部13は、ネット12の中心に円柱状に形成されている。板状部13は、第1糸状部21及び第2糸状部22と一体に形成される。具体的には、板状部13は、複数の第1糸状部21及び第2糸状部22の一部と一体に形成される。
次に、図3を用いて金型110を用いた射出成形機100を説明する。
射出成形機100は、金型110と、開閉装置111と、射出装置112と、を備えている。
金型110は、第1金型121と、第2金型122と、を備え、他方が一方に対して移動可能に形成されている。
本実施の形態においては、第1金型121に対して第2金型122を相対的に移動可能に形成されるとともに、第1金型121が固定される構成を用いて説明する。また、例えば、第1金型121は、金型110の上型を構成し、第2金型122は金型110の下型を構成する。本実施の形態において、第1金型121を上型121とし、第2金型122を下型122として、以下説明する。
上型121は、成形ネット1の一部の外形を形成する第1凹凸部131と、第1凹凸部131に連続するゲート132と、第1凹凸部131に連続する第1空気逃げ部133と、を備えている。
第1凹凸部131は、例えば、外枠体11の一方の端面、ネット12の一方側の外面、及び、板状部13の一方の端面及び外周面を構成する溝及び突起により形成される。即ち、第1凹凸部131は、外枠体11の一方の端面、ネット12の一方側の外面、及び、板状部13の一方の端面及び外周面と同一形状で上型121の下型122と対向する面に形成された溝及び突起である。なお、ネット12の一方側の外面とは、例えば、第1糸状部21の一方の端面及び側面、並びに、第2糸状部22の一方の端面である。
ゲート132は、例えば、第1凹凸部131の外枠体11の側面に位置する部位に連続して形成される。ゲート132は、樹脂材料の流路を形成する。
第1空気逃げ部133は、外気と連続することで、金型110内の空気の流路を構成する。第1空気逃げ部133は、例えば、第1凹凸部131の外枠体11の外周面に位置する部位に連続して、空気を移動可能、且つ、樹脂の移動を規制可能に形成される。例えば、第1空気逃げ部133は、上型121及び下型122の間に形成される隙間、又は、上型121及び下型122の間に複数形成される微小な開口である。
下型122は、開閉装置に接続され、上型121に対して相対的に移動可能に形成される。下型122は、成形ネット1の一部の外形を形成する第2凹凸部141と、第2凹凸部141に連続する第2空気逃げ部142及び第3空気逃げ部143と、を備えている。
第2凹凸部141は、例えば、外枠体11の他方の端面及び側面、第1糸状部21の他方の端面、第2糸状部22の他方の端面及び側面、並びに、板状部13の他方の端面及び外周面を構成する溝及び突起により形成される。即ち、第2凹凸部141は、外枠体11の他方の端面及び側面、第1糸状部21の他方の端面、第2糸状部22の他方の端面及び側面、並びに、板状部13の他方の端面及び外周面と同一形状で下型122の上型121と対向する面に形成された溝及び突起である。
第2空気逃げ部142及び第3空気逃げ部143は、外気と連続することで、金型110内の空気の流路を構成する。第2空気逃げ部142は、例えば、下型122の第2凹凸部141の外枠体11の端面に位置する部位に複数設けられた、空気を移動可能、且つ、樹脂の移動を規制可能な、微小な開口である。
第3空気逃げ部143は、第2凹凸部141のネット12を構成する部位の一部と連続するように、第2凹凸部141のネット12を構成する部位の中心に設けられた、溝内の空気を金型外部へ排出可能、且つ、樹脂の充填を規制可能な、微小な隙間である。
例えば、第3空気逃げ部143は、下型122に円柱状に切欠して形成された開口部145と、開口部145に挿入されるピン146との隙間により構成される。
具体的には、下型122は、第2凹凸部141のネット12を構成する部位の一部と連続する開口部145と、開口部145の内径よりも若干小径に形成され、開口部145に挿入されるピン146と、を備える。第3空気逃げ部143は、開口部145の内周面とピン146の外周面との間に形成される所定の隙間によって、空気を移動可能、且つ、樹脂の移動を規制可能に形成されている。
また、第3空気逃げ部143、即ち、開口部145及びピン146は、開口部145の端部及びピン146の先端により形成される円柱状の溝が、その端部が板状部13と同形状に第2凹凸部141の一部に配置される。即ち、開口部145の先端の一部は、板状部13の他方の外周面を構成する。また、ピン146は、その端面が、板状部13の他方の端面を構成する。これらの構成によって、第3空気逃げ部143は、第1凹凸部131の板状部13を形成する部位とともに、板状部13の外形を形成する。
換言すると、第3空気逃げ部143は、第1凹凸部131の板状部13を形成する部位と同軸上に連続して第3空気逃げ部143を構成する開口部145が下型122に形成されることで、第1凹凸部131の当該板状部13の一部を形成する部位と一体に、板状部13を形成する部位を構成する。
このような金型110は、上型121及び下型122の閉状態において、上型121の第1凹凸部131、下型122の第2凹凸部141及び空気逃げ部143の一部により、樹脂成形品である成形ネット1の外形状と略同一形状に形成された内面を有する空間部150が形成される。
開閉装置111は、下型122に接続され、下型122を上型121に対して相対的に往復移動させることで、金型110を開閉可能に形成されている。また、開閉装置111は、金型110の閉状態において、下型122を上型121に対して所定の押圧力で押圧して固定可能に形成されている。
射出装置112は、加熱して溶融させた樹脂材料を金型110の空間部150にゲート132を介して供給可能に形成されている。例えば、射出装置112は、樹脂材料の射出時に、ゲート132に接続可能に形成される。
次に、このように構成された金型110を備える射出成形機100を用いた成形ネット1の製造方法について、以下説明する。
先ず、開閉装置111を駆動し、下型122を上型121に向って移動させ、金型110を閉状態とし、空間部150を金型110内に形成する。次に、射出装置112によって、樹脂材料を加熱して溶融させるとともに、当該溶融した樹脂材料をゲート132から空間部150内に射出する。
これにより、ゲート132を介して空間部150内に樹脂材料が供給される。このとき、空間部150内の空気は、第1空気逃げ部133、第2空気逃げ部142及び第3空気逃げ部143から外部へ移動し、樹脂材料が空間部150内に充填される。
次に、空間部150内に供給された溶融した樹脂材料を冷却し、樹脂材料が固化する温度に低下させる。なお、冷却は、樹脂材料が固化する温度に冷却可能であれば、自然冷却であっても、冷却装置を用いた強制冷却であってもよい。樹脂材料の温度が低下して固化した後、金型110を開状態とし、金型110から樹脂成形品を取り出す。これらの工程により、成形ネット1が製造される。
このように構成された成形ネット1、成形ネット1の製造方法及び金型110によれば、金型110の空間部150に設けられたネット12に位置する板状部13を形成する部位(成形部)を、空気逃げ部143の一部により構成する。
これにより、空間部150内の空気、特に、空間部150のネット12を構成する部位に位置する第3空気逃げ部143から逃がすことが可能となり、ネット12にショートモールドが発生することを防止可能となる。
また、第3空気逃げ部143(板状部13)は、ネット12の略中心に配置されることから、ネット12の中央において複数の第1糸状部21及び第2糸状部22が連続する。このため、ゲート132が空間部150の外枠体11の外周面に位置する外周側に配置されても、供給された樹脂材料は、ネット12の中央部の第3空気逃げ部143(板状部13)において合流する。
これにより、空間部150の第1糸状部21及び第2糸状部22に対応する部位が、それらの幅が狭いことにより流路抵抗が高い場合であっても、空気逃げ部143が樹脂材料の流れの一部において、流路抵抗を低減させる。これにより、第1糸状部21及び第2糸状部に対応する部位に樹脂材料を供給することが可能となる。結果、成形ネット1に空気溜まりや樹脂材料の未供給部である、ショートモールドの発生を防止することが可能となる。
さらに、成形ネット1は、ネット12の一部に板状部13を一体に形成されることで、ネット12の強度を向上させることが可能となる。特に、板状部13は、ネット12の略中心に配置されることで、ネット12の強度を均一に向上させることが可能となる。
上述したように、本発明の第1の実施形態に係る成形ネット1、成形ネット1の製造方法及び金型110によれば、ネット12に板状部13を設けることで、ネット12に空気が残留することによるネット12の欠損やショートモールドの発生を防止可能となる。また、成形ネット1は、板状部13により、ネット12の強度を向上することが可能となる。
次に、本発明の第2の実施形態に係る成形ネット1を成形する射出成形機100Aについて図4を用いて説明する。
図4は本発明の第2の実施形態に係る成形ネット1の製造に用いられる射出成形機100Aの構成であって、特に、金型110Aの構成を断面で示す説明図である。なお、第2の実施形態に係る射出成形機100A中、上述した第1の実施形態に係る成形ネット1及び射出成形機100Aと同等の構成には同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
射出成形機100Aは、金型110Aと、開閉装置111と、射出装置112と、を備えている。
金型110Aは、第1凹凸部131が形成された第1金型121Aと、第2凹凸部141が形成された第2金型122Aと、を備え、他方が一方に対して移動可能に形成されている。
本実施の形態においては、第2金型122Aが、固定された第1金型121Aに対して移動可能に形成される構成であって、例えば、第1金型121Aが上型121Aを、第2金型122Aが下型122Aを構成する。
上型121Aは、成形ネット1の一部の外形を形成する第1凹凸部131と、第1凹凸部131に連続するゲート132と、第1凹凸部131に連続する第1空気逃げ部133と、を備えている。
ゲート132は、第1糸状部21及び第2糸状部22を構成する空間部150の一部と連続するように、第1凹凸部131のネット12を構成する部位の中心に設けられる。ゲート132は、樹脂材料の流路を形成する。ゲート132は、その端部が第1凹凸部131及び第2凹凸部141に位置して形成されることで、上述した金型110の第3空気逃げ部143と同様に、板状部13を形成する成形部を構成する。
具体的には、ゲート132は、上型121Aに円柱状に形成されるとともに、その端部が板状部13と同形状に下型122Aの第2凹凸部141の一部に形成されることで、その先端の一部が第2凹凸部141の板状部13を形成する部位を構成する。
換言すると、ゲート132は、第2凹凸部141の板状部13を形成する部位と同軸上に連続して形成されることで、第2凹凸部141の当該板状部13を形成する部位と一体に形成される。
下型122Aは、開閉装置111に接続され、上型121Aに対して移動可能に形成される。下型122Aは、成形ネット1の一部の外形を形成する第2凹凸部141と、第2凹凸部141に連続する第2空気逃げ部142と、を備えている。なお、下型122Aは、上述した下型122の第3空気逃げ部143をさらに備える構成であってもよい。
このような金型110Aは、上型121A及び下型122Aの閉状態において、上型121Aの第1凹凸部131、下型122Aの第2凹凸部141及びゲート132の一部により、樹脂成形品である成形ネット1の外形状と略同一形状の内面を有する空間部150が形成される。
このように構成された射出成形機100Aによれば、金型110Aを用いて成形ネット1を成形することで、ゲート132からネット12に位置する空間部150に流れた樹脂材料は、空間部150のネット12に対応する部位、即ち空間部150の中央から均一に第1糸状部21及び第2糸状部22に対応する空間に移動する。その後、樹脂材料は、第1糸状部21及び第2糸状部22に対応する空間から外枠体11に対応する空間に流れる。
即ち、ゲート132を空間部150の流路抵抗が高い第1糸状部21及び第2糸状部22に対応する部位に設けることで、第1糸状部21及び第2糸状部22に優先的に樹脂材料を供給することが可能となる。これにより、空間部150のネット12に対応する部位に空気溜まりや樹脂材料の未供給部である、ショートモールドの発生を防止することが可能となる。
また、ゲート132の一部により成形ネット1に成形された板状部13は、ネット12の一部と一体に形成されることで、ネット12の強度を向上させることが可能となる。
上述したように、本発明の第2の実施形態に係る金型110Aを用いた射出成形機100Aによれば、ゲート132によって上述した金型110の第3空気逃げ部143と同様にネット12に板状部13を設けることで、ネット12に空気が残留することを防止可能となる。
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではない。上述した例では、射出成形機100,100Aは、金型110,110A、開閉装置111及び射出装置112を備える構成を説明したがこれに限定されない。例えば、射出成形機100,100Aは、金型110,110Aを加熱する加熱装置を備えていてもよい。
また、上述した例では、板状部13は、ネット12の中心に円柱状に形成される構成を説明したがこれに限定されない。板状部13は、ネット12の中心に対して対称に設けられる構成であってもよく、例えば、ネット12の中心にその軸心が配置された円環状の板状部を用いる構成や、ネット12の中心に対する対称位置に複数の円弧状の板状部を設ける構成であってもよい。
即ち、板状部13は、複数の第1糸状部21及び複数の第2糸状部22と一体に形成されることで、第1糸状部21及び第2糸状部22を連続し、ネット12の強度を向上可能、且つ、成形時に空間部150内に空気が残留することを防止可能になる構成であれば適宜設定可能である。このため、空間部150の板状部13に対応する部位に、ゲート132又は第3空気逃げ部143を設けず、ネット12に板状部13を配置する構成であってもよいが、金型110,110Aの簡素化のためにゲート132又は第3空気逃げ部143を配置する構成が望ましい。
さらに、上述した例では、下型122に設けられた開口部145及び開口部145に挿入されるピン146によって第3空気逃げ部143を形成する構成を説明したが、この第3空気逃げ部143は、上述の構成に限定されない。例えば、ピン146の端面に第2糸状部22を形成する溝及び突起を形成し、対応する位置の第1凹凸部131に第1糸状部21を形成する溝及び突起を形成することにより、上記第1の実施形態において板状部13が形成される領域にも、第1糸状部21及び第2糸状部22によるネットが形成された成形ネットを成形することが可能である。この他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能である。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1] 泡状の液体を供給する液体容器に設けられ、前記液体が通過可能な、樹脂材料により形成された成形ネットであって、
外枠体と、
前記外枠体に一体に設けられ、一方向に延設される複数の第1糸状部及び前記第1糸状部と交差して一方向に延設される複数の第2糸状部を有するネットと、
前記ネットに設けられ、複数の前記第1糸状部及び複数の前記第2糸状部と一体に設けられた板状部と、
を備えることを特徴とする成形ネット。
[2] 前記板状部は、前記ネットの中心に設けられることを特徴とする成形ネット。
[3] 第1金型と、
前記第1金型に対して相対的に移動可能に形成された第2金型と、
前記第1金型及び前記第2金型間に設けられ、外枠体、前記外枠体に一体に設けられ、一方向に延設される複数の第1糸状部及び前記第1糸状部と交差して一方向に延設される複数の第2糸状部を有するネットを具備する成形ネットの外形状と同一形状に形成された空間部と、
前記空間部に連続して設けられ、溶融した樹脂材料を前記空間部内に供給するゲートと、
前記空間部に連続して設けられ、前記空間部内の空気を外部に逃がす空気逃げ部と、
を備えることを特徴とする金型。
[4] 前記空間部は、前記ネットに設けられ、複数の前記第1糸状部及び複数の前記第2糸状部と一体に設けられた板状部をさらに具備する前記成形ネットの外形状と同一形状に形成され、
前記ゲートは、前記板状部を形成する部位と一体に設けられることを特徴とする[3]に記載の金型。
[5]
前記空間部は、前記ネットの中心に前記板状部が設けられた成形ネットの外形状と同一形状に形成されていることを特徴とする[4]に記載の金型。
[6] 前記空気逃げ部は、前記ネットを形成する部位に連続して設けられることを特徴とする[3]に記載の金型。
[7] 前記空間部は、前記ネットに設けられ、複数の前記第1糸状部及び複数の前記第2糸状部と一体に設けられた板状部をさらに具備する前記成形ネットの外形状と同一形状に形成され、
前記空気逃げ部は、前記板状部を形成する部位に連続して設けられることを特徴とする[3]に記載の金型。
[8] 第1金型と、前記第1金型に対して相対的に移動可能に形成された第2金型と、前記第1金型及び前記第2金型間に設けられ、外枠体、前記外枠体に一体に設けられ、一方向に延設される複数の第1糸状部及び前記第1糸状部と交差して一方向に延設される複数の第2糸状部を有するネットを具備する成形ネットの外形状と同一形状に形成された空間部と、前記空間部に連続して設けられ、溶融した樹脂材料を前記空間部内に供給するゲートと、前記空間部に連続して設けられ、前記空間部内の空気を外部に逃がす空気逃げ部と、を備える金型の前記ゲートを介して前記空間部に溶融した樹脂材料を供給し、
前記空間部に供給された前記樹脂材料を冷却する、
ことを特徴とする成形ネットの製造方法。
[9] 前記空間部は、前記ネットに設けられ、複数の前記第1糸状部及び複数の前記第2糸状部と一体に設けられた板状部をさらに具備する前記成形ネットの外形状と同一形状に形成され、前記ゲートは、前記空間部の前記板状部を構成する部位と一体に設けられることを特徴とする[8]に記載の成形ネットの製造方法。
[10] 前記板状部は、前記ネットの中心に設けられることを特徴とする[9]に記載の成形ネットの製造方法。
[11] 前記空気逃げ部は、前記ネットを形成する部位に連続して設けられることを特徴とする[8]に記載の成形ネットの製造方法。
[12] 前記空間部は、前記ネットに設けられ、複数の前記第1糸状部及び複数の前記第2糸状部と一体に設けられた板状部をさらに具備する前記成形ネットの外形状と同一形状に形成され、前記空気逃げ部は、前記板状部を形成する部位に連続して設けられることを特徴とする[8]に記載の成形ネットの製造方法。
1…成形ネット、11…外枠体、12…ネット、13…板状部、21…第1糸状部、22…第2糸状部、100,100A…射出成形機、110,110A…金型、111…開閉装置、112…射出装置、121,121A…第1金型(上型)、122,122A…第2金型(下型)、131…第1凹凸部、141…第2凹凸部、132,142…ゲート、143…空気逃げ部、150…空間部。

Claims (2)

  1. 第1金型と、
    前記第1金型に対して相対的に移動可能に形成された第2金型と、
    前記第1金型及び前記第2金型間に設けられ、外枠体、前記外枠体に一体に設けられ、一方向に延設される複数の第1糸状部及び前記第1糸状部と交差して一方向に延設される複数の第2糸状部を有するネットを具備する成形ネットの外形状と同一形状に形成された空間部と、
    前記空間部に連続して設けられ、溶融した樹脂材料を前記空間部内に供給するゲートと、
    前記空間部に連続して設けられ、前記空間部内の空気を外部に逃がす空気逃げ部と、
    を備え
    前記空間部は、前記ネットに設けられ、複数の前記第1糸状部及び複数の前記第2糸状部と一体に設けられた板状部をさらに具備する前記成形ネットの外形状と同一形状に形成され、
    前記板状部は、前記ネットの中心に設けられ、
    前記空気逃げ部は、前記板状部を形成する部位に連続して設けられる開口部及び前記開口部に挿入されるピンの隙間によって形成されることを特徴とする金型。
  2. 第1金型と、前記第1金型に対して相対的に移動可能に形成された第2金型と、前記第1金型及び前記第2金型間に設けられ、外枠体、前記外枠体に一体に設けられ、一方向に延設される複数の第1糸状部及び前記第1糸状部と交差して一方向に延設される複数の第2糸状部を有するネットを具備する成形ネットの外形状と同一形状に形成された空間部と、前記空間部に連続して設けられ、溶融した樹脂材料を前記空間部内に供給するゲートと、前記空間部に連続して設けられ、前記空間部内の空気を外部に逃がす空気逃げ部と、を備える金型の前記ゲートを介して前記空間部に溶融した樹脂材料を供給し、
    前記空間部に供給された前記樹脂材料を冷却する、工程を含み、
    前記空間部は、前記ネットに設けられ、複数の前記第1糸状部及び複数の前記第2糸状部と一体に設けられた板状部をさらに具備する前記成形ネットの外形状と同一形状に形成され、
    前記板状部は、前記ネットの中心に設けられ、
    前記空気逃げ部は、前記板状部を形成する部位に連続して設けられる開口部及び前記開口部に挿入されるピンの隙間によって形成されることを特徴とする成形ネットの製造方法。
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