JP2014073635A - 射出成形装置 - Google Patents

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Katsusuke Yokoyama
勝助 横山
Mitsuo Kaneko
光雄 金子
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Abstract

【課題】異材を含有する合成樹脂成形品において、ゲート側から見て開口形成体等の裏方に形成される配向ラインを前記成形品の外側から極力見えなくすること。
【解決手段】固定金型42のキャビティ形成面を加熱手段で加熱して合成樹脂50の軟化点温度以上から前記合成樹脂50の持つ特性を維持できる温度までの範囲内の所定温度まで高めた状態下でゲート46A、46Bから異材49を含む合成樹脂50が射出され、この射出された前記合成樹脂50が互いに合流してウェルドライン47A1及び前記異材49の配向ライン47A2が形成された後で且つキャビティ44内の前記合成樹脂50の圧縮密度を高める保圧が完了する前に、前記ゲート46Bによる前記合成樹脂50の射出を停止すると共に前記ゲート46Aから前記配向ライン47A2と交差するように前記合成樹脂50の射出を継続する。
【選択図】図1

Description

本発明は、固定金型と可動金型との間に形成されたキャビティ内に異材を含む溶融した熱可塑性の合成樹脂を射出して成形する射出成形装置に関するものである。
従来、この種の射出成形装置では、特許文献1などに開示するように、合成樹脂成形品の強度を向上するためのフィラー(カーボン、ガラス繊維等)や、表面の質感向上や外観品質向上のための光輝材(アルミニウム粉末、マイカ等)等の異材を含む溶融した熱可塑性合成樹脂を用いている。
特開平9−1611号公報
しかし、図19〜図21に示すように、上金型である固定金型1と下金型である可動金型2との間に形成されたキャビティ内3に前記異材としての光輝材4を含む溶融した熱可塑性の合成樹脂5をゲート(図示せず)から射出すると、図19の実線矢印で示す前記合成樹脂5の流れ方向に沿って前記光輝材4が並列に流れる。この場合、前記合成樹脂5の流動先端部5A、5Bでは、前記光輝材4が前記合成樹脂5の先端表面形状に沿って並列に流れ(図20参照)、やがて前記合成樹脂5の前記流動先端部5A、5Bが合流するウェルドライン6では前記光輝材4が前記合成樹脂5の流れ方向に対して垂直な方向に配向されるようになる。
そして、図21に示す破線矢印で示す射出圧力が加わると、前記ウェルドライン6の前記光輝材4はより垂直な方向に配向され、その後に前記固定金型1を冷却すると、合成樹脂成形品の表面には前記ウェルドライン6を中心とする配向部L1が形成され、前記ウェルドライン6に沿って上下方向に延びる配向ラインが形成されて、合成樹脂成形品の見映えが悪くなるという問題があった。
しかも、前記合成樹脂成形品に穴等の開口を形成するための開口形成体や、前記合成樹脂成形品に薄肉部を形成する薄肉形成体や、前記合成樹脂成形品に凸部を形成する凸部形成溝を前記可動金型又は固定金型に形成した場合には、前記ゲート側から見て前記開口形成体等の裏方では、前記合成樹脂の流れ方向に沿って前記光輝材が並列に流れ、やがて前記合成樹脂が前記開口形成体等を回り込んで前記流動先端部が合流する前記ウェルドラインでは前記光輝材が前記合成樹脂の流れ方向に対して垂直な方向に立って配向されるようになる。その後に前記固定金型を冷却すると、前記合成樹脂成形品の表面には前記ウェルドラインを中心とする配向部が形成され、前記ウェルドラインに沿って上下方向に延びる配向ラインが形成されて、特に合成樹脂成形品の見映えが悪くなるという問題があった。
このため、例えば特許文献1では、前記ウェルドラインを目立たなくするために成形時に前記ウェルドライン近傍にせん断力を加えるようにしている。しかし、せん断力による溶融した前記合成樹脂の流動が間接的で、さほど大きくないことから、前記異材が溶融した前記合成樹脂の流れ方向と垂直な方向に配向されることに起因する前記配向ラインを外側から見えなくすることは困難であった。
そこで本発明は、上記の点に鑑み、前記固定金型と前記可動金型との間に形成された前記キャビティ内に前記異材を含む溶融した熱可塑性の前記合成樹脂を射出して成形する場合に、前記ウェルドラインに沿って形成される前記配向ラインを前記合成樹脂成形品の外側から極力見えなくして、前記合成樹脂成形品の外観を良好に仕上げることを目的とする。
このため第1の発明は、固定金型と可動金型との間に形成されたキャビティ内に異材を含む溶融した熱可塑性の合成樹脂を射出して成形する射出成形装置であって、
前記固定金型のキャビティ形成面を加熱する加熱手段と、
前記キャビティ内に前記合成樹脂を射出するための複数のゲートとを設け、
前記固定金型の前記キャビティ形成面を前記加熱手段で加熱して前記合成樹脂の軟化点温度以上から前記合成樹脂の持つ特性を維持できる温度までの範囲内の所定温度まで高めた状態下で前記複数のゲートから前記合成樹脂が射出され、この射出された前記合成樹脂が互いに合流してウェルドライン及び前記異材の配向ラインが形成された後で且つ前記キャビティ内の前記合成樹脂の圧縮密度を高める保圧が完了する前に、前記複数のゲートのうちの所定のゲートによる前記合成樹脂の射出を停止した状態とする共に前記所定のゲートとは異なる他のゲートから前記配向ラインと交差するように前記合成樹脂を射出する状態にすることを特徴とする。
第2の発明は、固定金型と可動金型との間に形成されたキャビティ内に異材を含む溶融した熱可塑性の合成樹脂を射出して成形する射出成形装置であって、
成形品に開口を形成する開口形成体、前記成形品に薄肉部を形成する薄肉形成体、又は前記成形品に凸部を形成する凸部形成溝を前記可動金型又は前記固定金型に設けると共に、
前記固定金型のキャビティ形成面を加熱する加熱手段と、
前記キャビティ内に前記合成樹脂を射出するための複数のゲートとを設け、
前記固定金型の前記キャビティ形成面を前記加熱手段で加熱して前記合成樹脂の軟化点温度以上から前記合成樹脂の持つ特性を維持できる温度までの範囲内の所定温度まで高めた状態下で前記複数のゲートから前記合成樹脂が射出され、この複数の前記ゲート側から見て前記開口形成体、前記薄肉形成体又は凸部形成溝の裏方に前記異材の配向ラインが形成された後で且つ前記キャビティ内の前記合成樹脂の圧縮密度を高める保圧が完了する前に、前記複数のゲートのうちの所定のゲートによる前記合成樹脂の射出を停止した状態とすると共に前記所定のゲートとは異なる他のゲートから前記配向ラインと交差するように前記合成樹脂を射出する状態にすることを特徴とする。
第3の発明は、固定金型と可動金型との間に形成されたキャビティ内に異材を含む溶融した熱可塑性の合成樹脂を射出して成形する射出成形装置であって、
成形品に開口を形成する開口形成体、前記成形品に薄肉部を形成する薄肉形成体、又は前記成形品に凸部を形成する凸部形成溝を前記可動金型又は前記固定金型に設けると共に、
前記固定金型のキャビティ形成面を加熱する加熱手段と、
前記キャビティ内に前記合成樹脂を射出するための複数の第1ゲートと、
この複数の第1ゲートから前記合成樹脂が射出されてこの複数の第1ゲート側から見て前記凸部形成溝の裏方に前記合成樹脂が前記開口形成体、前記薄肉形成体又は凸部形成溝を回り込んで互いに合流して形成されたウェルドライン及び前記異材の配向ラインと交差するように前記合成樹脂を射出する第2ゲートとを設け、
前記固定金型の前記キャビティ形成面を前記加熱手段で加熱して前記合成樹脂の軟化点温度以上から前記合成樹脂の持つ特性を維持できる温度までの範囲内の所定温度まで高めた状態下で前記複数の第1ゲートから前記合成樹脂が射出され、この複数の第1ゲート側から見て前記開口形成体、前記薄肉形成体又は凸部形成溝の裏方に前記配向ラインが形成された後で且つ前記キャビティ内の前記合成樹脂の圧縮密度を高める保圧が完了する前に、前記複数の第1ゲートのうちの所定のゲートによる前記合成樹脂の射出を停止した状態とすると共に前記所定のゲートとは異なる他のゲートから前記合成樹脂を射出する状態とし、且つ前記第2ゲートから前記配向ラインと交差するように前記合成樹脂を射出する状態とすることを特徴とする。
第4の発明は、固定金型と可動金型との間に形成されたキャビティ内に異材を含む溶融した熱可塑性の合成樹脂を射出して成形する射出成形装置であって、
成形品に開口を形成する開口形成体、前記成形品に薄肉部を形成する薄肉形成体、又は前記成形品に凸部を形成する凸部形成溝を前記可動金型又は前記固定金型に設けると共に、
前記固定金型のキャビティ形成面を加熱する加熱手段と、
前記キャビティ内に前記合成樹脂を射出するための複数の第1ゲートと、
この複数の第1ゲートから前記合成樹脂が射出されてこの複数の第1ゲート側から見て前記凸部形成溝の裏方に前記合成樹脂が前記開口形成体、前記薄肉形成体又は凸部形成溝を回り込んで互いに合流して形成されたウェルドライン及び前記異材の配向ラインと交差するように前記合成樹脂を射出する第2ゲートとを設け、
前記固定金型の前記キャビティ形成面を前記加熱手段で加熱して前記合成樹脂の軟化点温度以上から前記合成樹脂の持つ特性を維持できる温度までの範囲内の所定温度まで高めた状態下で前記複数の第1ゲートから前記合成樹脂が射出され、この複数の第1ゲート側から見て前記開口形成体、前記薄肉形成体又は凸部形成溝の裏方に前記配向ラインが形成された後で且つ前記キャビティ内の前記合成樹脂の圧縮密度を高める保圧が完了する前に、前記複数の第1ゲートによる前記合成樹脂の射出を停止した状態とすると共に前記第2ゲートから前記配向ラインと交差するように前記合成樹脂を射出する状態にすることを特徴とする。
本発明によれば、固定金型と可動金型との間に形成されたキャビティ内に異材を含む溶融した熱可塑性の合成樹脂を射出して成形する場合に、ウェルドラインに沿って形成される配向ラインを合成樹脂成形品の外側から極力見えなくして、前記合成樹脂成形品の外観を良好に仕上げることができる。
第1の実施形態の射出成形装置のキャビティ部を上から見た概略構造説明図である。 型閉めした状態の第1の合成樹脂射出状態を説明する図1のF−F断面図である。 同じく第2の合成樹脂射出状態を説明する図1のF−F断面図である。 第2の実施形態の射出成形装置のキャビティ部を上から見た概略構造説明図である。 型閉めした状態の第1の合成樹脂射出状態を説明する図4のG−G断面図である。 同じく第2の合成樹脂射出状態を説明する図4のG−G断面図である。 第3及び第4の実施形態の射出成形装置のキャビティ部を上から見た概略構造説明図である。 型閉めした状態の第1の合成樹脂射出状態を説明する図7のH−H断面図である。 型閉めした状態の第1の合成樹脂射出状態を説明する図7のI−I断面図である。 同じく第2の合成樹脂射出状態を説明する図7のI−I断面図である。 型閉めした状態の第1の合成樹脂射出状態を説明する図7のJ−J断面図である。 同じく第2の合成樹脂射出状態を説明する図7のJ−J断面図である。 第5及び第6の実施形態の射出成形装置のキャビティ部を上から見た概略構造説明図である。 型閉めした状態の第1の合成樹脂射出状態を説明する図13のK―K断面図である。 型閉めした状態の第1の合成樹脂射出状態を説明する図13のM−M断面図である。 同じく第2の合成樹脂射出状態を説明する図13のM−M断面図である。 可動金型に凸部形成溝等を形成した例を示す、型閉めした状態の射出成形装置の要部の縦断面図である。 固定金型に凸部形成溝等を形成した例を示す、型閉めした状態の射出成形装置の要部の縦断面図である。 従来の射出成形装置の第1の合成樹脂射出状態を説明する断面図である。 従来の射出成形装置の第2の合成樹脂射出状態を説明する断面図である。 従来の射出成形装置の第3の合成樹脂射出状態を説明する断面図である。
以下図面に基づき、本発明の実施の形態について説明する。先ず、図1〜図3に基づき、第1の実施形態の射出成形装置について説明する。図1〜図3において、加熱用及び冷却用の媒体通路41を有する上金型である固定金型42と下金型である可動金型43との間にキャビティ44が形成される。
なお、前記固定金型42及び前記可動金型43は、図示しない加熱手段により、常時前記キャビティ44内に射出される溶融した熱可塑性の合成樹脂50(後述する異材49を含む。)に適した第1の所定温度に維持されている。この場合、前記第1の所定温度とは、前記合成樹脂50の軟化点温度に近い軟化点未満の温度であり、その温度は使用する合成樹脂の種類により異なり、また前記固定金型42及び前記可動金型43を同じ温度に加熱してもよいし、いずかかが高い又は低い異なる温度で加熱してもよい。以後に説明する各実施形態における第1の所定温度は、この第1の実施形態の前記第1の所定温度と同様であり、説明は省略する。
そして、前記異材49を含む溶融した熱可塑性の合成樹脂50を射出するためのゲート46Aがキャビティ44の左側中央部に設けられ、また前記キャビティ44の右側中央部に前記ゲート46Aと対向するように、前記合成樹脂50を射出するためのゲート46Bが設けられている。
なお、前記異材49は、合成樹脂成形品の表面の質感向上や外観品質向上のための光輝材(アルミニウム粉末、マイカ等)であるが、前記合成樹脂成形品の強度を向上するためのフィラー(カーボン、ガラス繊維等)などでもよい。
以下、この第1の実施形態の射出成形装置における合成樹脂の成形動作について説明する。先ず、上金型である固定金型42及び下金型である可動金型43が前記第1の所定温度に維持されている状態下で、前記固定金型42と前記可動金型43との型閉めを行う直前に、前記媒体通路41内に加熱用媒体を流して前記固定金型42の加熱を開始し、前記固定金型42の前記キャビティ44側の表面温度をこのキャビティ44内で特に前記合成樹脂50の表層部(前記固定金型42の前記キャビティ形成面寄りの部分)が流れ易い前記合成樹脂50の軟化点温度以上から前記合成樹脂50の持つ特性を維持できる温度までの範囲内の第2の所定温度まで高める。
なお、以上説明したような型閉め前に昇温を開始する場合に限らず、型閉めと同時に昇温を開始したり、型閉め後に昇温を開始してもよく、以後の各実施形態において特別に限定する説明がない場合には、「型閉め前に昇温を開始する」と表現しても、そのように解釈すべきものである。
そして、前述したように、前記固定金型42の加熱を開始した後に型閉めして、前記固定金型42の前記キャビティ44側の表面温度が前記第2の所定温度まで高められると、加熱用媒体による前記固定金型42の前記加熱を停止し、射出ノズル(図示せず)により前記異材49を含む溶融した熱可塑性の前記合成樹脂50が前記ゲート46A及び46Bから放射状に射出される。
そして、前記ゲート46A及び46Bから前記キャビティ44内への前記合成樹脂50の射出量が増大して来ると、前記ゲート46Aと46Bとの中間位置、例えば略中央部において、前記両ゲート46A、46Bからの溶融した前記合成樹脂50が互いに合流するウェルドライン47A1に沿って前記異材49の配向ライン47A2が形成され、このウェルドライン47A1を中心とした配向部L6では前記異材49が垂直方向に配向される(図2参照)。
即ち、図2に示すように、前記ウェルドライン47A1の近傍の前記配向部L6においては、前記ゲート46A、46Bから射出された前記合成樹脂50の進行方向(水平方向)とは異なる垂直方向(上下方向)に前記異材49は立って、前記配向ライン47A2が形成される。この状態では、前記キャビティ44内に射出された前記合成樹脂50は加圧されて圧縮密度を高める前記保圧が完了しておらず、圧縮密度がまだ低い。
そして、前記配向ライン47A2が形成された後において、前記合成樹脂50が適度な圧縮密度となる前記保圧が完了する前に、この第1の実施形態では、例えば左の前記ゲート46Aを開いたままとして前記合成樹脂50の射出を継続し、右の前記ゲート46Bを閉じて、前記合成樹脂50を射出するように左の前記ゲート46Aを開いた状態として且つ右の前記ゲート46Bを閉じた状態とする。しかし、この場合に限らず、左の前記ゲート46Aを閉じて、右の前記ゲート46Bを開いたままとして前記合成樹脂50の射出を継続してもよいし、前記ゲート46A及び46Bを一旦閉じた後、前記ゲート46A又は46Bを開いて前記合成樹脂50を射出してもよい。即ち、前記合成樹脂50を射出するように前記ゲート46Bを開いた状態として、且つ前記ゲート46Aを閉じた状態としてもよい。いずれも場合においても、前記ゲート46A又は46Bの開く又は閉じるタイミングは、必ずしも同時でなくともよく、いずれかが早いか又は遅くともよい。
そして、図3に示すように、前記ゲート46Aから射出された前記合成樹脂50は前記ウェルドライン47A1及び前記配向ライン47A2に向けて、交差するように流れて、前記配向部L6の前記合成樹脂50を右方向へ押し流す(図3参照)。この場合、この合成樹脂50は、前記固定金型42のキャビティ形成面側の表層部が、特に流れ易く、前記ゲート46A、46Bから射出された前記合成樹脂50の進行方向(水平方向)と異なる垂直方向に立った前記異材49を前記垂直方向から前記合成樹脂50の進行方向に沿った水平方向に極力寝せるように配向させ、前記ウェルドライン47A1に沿った前記配向ライン47A2を前記合成樹脂成形品の外側から極力見えなくして、前記合成樹脂成形品の外観を良好に仕上げることができる。
そして、前記ゲート46Aからの前記合成樹脂50の射出動作が継続されて、前記キャビティ44内へ前記合成樹脂50が充填されると前記合成樹脂50の圧縮密度が高められて保圧が開始される。更に、前記射出動作を継続すると保圧状態を維持しつつ、前記合成樹脂50の圧縮密度が更に高められるが、この保圧中に前記媒体通路41内に加熱用媒体に代えて冷却用媒体を流して前記固定金型42を冷却して前記合成樹脂50を徐々に硬化させる。そして、この圧縮密度が均等となり、前記合成樹脂50が適度な圧縮密度(目標圧縮密度)になると、前記ゲート46Aからの前記合成樹脂50の射出動作を停止して前記保圧が完了する。
前述したように、前記異材49が水平方向に寝て、前記キャビティ44内の前記合成樹脂50の前記保圧が完了して、合成樹脂成形品として取り出せる程度まで硬化したら、前述した冷却を終了させる。そして、型開きを行い、前記キャビティ44内から前記合成樹脂成形品を取出す。
なお、前述したように、前記合成樹脂50を射出するように左の前記ゲート46Aを開いた状態として、且つ右の前記ゲート46Bを閉じた状態としても、前記配向ライン47A2の一部が前記外側から見える場合には、前記保圧が完了する前に、前記ゲート46Aを閉じた状態とし且つ前記ゲート46Bを開いた状態として前記合成樹脂50を射出するようにしてもよい。更には、このようにしても、前記配向ライン47A2の一部が前記外側から見える場合には、前記保圧が完了する前に、前記ゲート46Bと閉じた状態とし且つ前記ゲート46Aを開いた状態として前記合成樹脂50を射出するようにして、前記ゲート46A又は前記ゲート46Bによる射出動作を繰り返してもよい。これにより、前記配向ライン47A2が確実に前記合成樹脂成形品の外側から見えなくなる。
以上のようにして製造された合成樹脂成形品は、外観品質向上等のために前記異材49を含有していても、前記配向ライン47A2を外側から極力見えなくして、外観を良好に仕上げることができる。
次に、図4乃至図6に基づいて、第2の実施形態の射出成形装置について説明するが、特に第1の実施形態と異なる点について説明する。即ち、この第2の実施形態の射出成形装置においては、先ず図4に示すように、キャビティ54の手前側(前記射出成形装置の手前側)に、前記異材49と同様な異材59を含む溶融した熱可塑性の合成樹脂60を射出するためのゲート56A、56Bが所定間隔を存して並んで設けられる。
以下、この第2の実施形態の射出成形装置における合成樹脂の成形動作について説明する。先ず、第1の実施形態と同様に、上金型である固定金型52及び下金型である可動金型53が前記第1の所定温度に維持されている状態下で、前記固定金型52と前記可動金型53との型閉めを行う直前に、前記媒体通路41と同様な機能を果たす前記媒体通路51内に加熱用媒体を流して前記固定金型52の加熱を開始し、前記固定金型52の前記キャビティ54側の表面温度をこのキャビティ54内で特に前記合成樹脂60の表層部(前記固定金型52の前記キャビティ形成面寄りの部分)が流れ易い前記合成樹脂60の軟化点温度以上から前記合成樹脂60の持つ特性を維持できる温度までの範囲内の第2の所定温度まで高める。
そして、前述したように、前記固定金型52の加熱を開始した後に型閉めして、前記固定金型52の前記キャビティ54側の表面温度が前記第2の所定温度まで高められると、加熱用媒体による前記固定金型52の前記加熱を停止し、射出ノズル(図示せず)により前記異材59を含む溶融した熱可塑性の前記合成樹脂60が前記ゲート56A及び56Bから放射状に射出される。
そして、前記ゲート56A及び56Bから前記キャビティ54内への前記合成樹脂60の射出量が増大して来ると、前記ゲート56Aと56Bとの中間位置、例えば略中央部において、前記両ゲート56A、56Bからの溶融した前記合成樹脂60が互いに合流するウェルドライン57A1に沿って前記異材59の配向ライン57A2が形成され、このウェルドライン57A1を中心とした配向部L7では前記異材59が垂直方向に配向される(図5参照)。
即ち、図5に示すように、前記ウェルドライン57A1の近傍の前記配向部L7においては、前記ゲート56A、56Bから射出された前記合成樹脂60の進行方向(水平方向)とは異なる垂直方向(上下方向)に前記異材59は立って、前記配向ライン57A2が形成される。この状態では、前記キャビティ54内に射出された前記合成樹脂60は加圧されて圧縮密度を高める前記保圧が完了しておらず、圧縮密度がまだ低い。
そして、前記配向ライン57A2が形成された後において、前記合成樹脂60が適度な圧縮密度となる前記保圧が完了する前に、この第2の実施形態では、例えば左の前記ゲート56Aを開いたままとして前記合成樹脂60の射出を継続し、右の前記ゲート56Bを閉じて、前記合成樹脂60を射出するように左の前記ゲート56Aを開いた状態とし且つ右の前記ゲート56Bを閉じた状態とする。しかし、この場合に限らず、左の前記ゲート56Aを閉じて、右の前記ゲート56Bを開いたままとして前記合成樹脂60の射出を継続してもよいし、前記ゲート56A及び56Bを一旦閉じた後、前記ゲート56A又は56Bを開いて前記合成樹脂60を射出してもよい。即ち、前記合成樹脂60を射出するように前記ゲート56Bを開いた状態として、且つ前記ゲート56Aを閉じた状態としてもよい。いずれも場合においても、前記ゲート56A又は56Bの開く又は閉じるタイミングは、必ずしも同時でなくともよく、いずれかが早いか又は遅くともよい。
そして、図6に示すように、前記ゲート56Aから射出された前記合成樹脂60は前記ウェルドライン57A1及び前記配向ライン57A2に向けて、交差するように流れて、前記配向部L7の前記合成樹脂60を右方向へ押し流す(図6)。この場合、この合成樹脂60は、前記固定金型52のキャビティ形成面側の表層部が、特に流れ易く、前記ゲート56A、56Bから射出された前記合成樹脂60の進行方向(水平方向)と異なる垂直方向に立った前記異材59を前記垂直方向から前記合成樹脂60の進行方向に沿った水平方向に極力寝せるように配向させ、前記ウェルドライン57A1に沿った前記配向ライン57A2を前記合成樹脂成形品の外側から極力見えなくして、前記合成樹脂成形品の外観を良好に仕上げることができる。
そして、前記ゲート56Aからの前記合成樹脂60の射出動作が継続されて、前記キャビティ54内へ前記合成樹脂60が充填されると前記合成樹脂60の圧縮密度が高められて保圧が開始される。更に、前記射出動作を継続すると保圧状態を維持しつつ、前記合成樹脂60の圧縮密度が更に高められるが、この保圧中に前記媒体通路51内に加熱用媒体に代えて冷却用媒体を流して前記固定金型52を冷却して前記合成樹脂60を徐々に硬化させる。そして、この圧縮密度が均等となり、前記合成樹脂60が適度な圧縮密度(目標圧縮密度)になると、前記ゲート56Aからの前記合成樹脂60の射出動作を停止して前記保圧が完了する。
前述したように、前記異材59が水平方向に寝て、前記キャビティ54内の前記合成樹脂60の前記保圧が完了して、合成樹脂成形品として取り出せる程度まで硬化したら、前述した冷却を終了させる。そして、型開きを行い、前記キャビティ54内から前記合成樹脂成形品を取出す。
なお、前述したように、前記合成樹脂60を射出するように左の前記ゲート56Aを開いた状態として、且つ右の前記ゲート56Bを閉じた状態としても、前記配向ライン57A2の一部が前記外側から見える場合には、前記保圧が完了する前に、前記ゲート56Aを閉じた状態とし且つ前記ゲート56Bを開いた状態として前記合成樹脂60を射出するようにしてもよい。更には、このようにしても、前記配向ライン57A2の一部が前記外側から見える場合には、前記保圧が完了する前に、前記ゲート56Bと閉じた状態とし且つ前記ゲート56Aを開いた状態として前記合成樹脂60を射出するようにして、前記ゲート56A又は前記ゲート56Bによる射出動作を繰り返してもよい。これにより、前記配向ライン57A2が確実に前記合成樹脂成形品の外側から見えなくなる。
以上のようにして製造された合成樹脂成形品は、外観品質向上等のために前記異材59を含有していても、前記配向ライン57A2を外側から極力見えなくして、外観を良好に仕上げることができる。
次に、図7乃至図12に基づいて、第3の実施形態の射出成形装置について説明する。図7におけるキャビティ64の手前側(前記射出成形装置の手前側)に、前記異材49と同様な異材69を含む溶融した熱可塑性の合成樹脂70を射出するためのゲート66A、66Bが所定間隔を存して並んで設けられる。
65Aは下金型である可動金型63のキャビティ形成面に形成された、例えばビス取付用の凸部形成溝であり、中空円筒形状の溝から構成されて、合成樹脂成形品の裏面に凸部、例えばビス取付孔を有する凸部を形成するためのものである。また、中空ではなくて、前記合成樹脂成形品において凸部を形成するような単なる円柱状の溝としてもよい。
65Bは合成樹脂成形品(の裏面)に凹部を形成する薄肉形成体で、前記可動金型63のキャビティ形成面に前記キャビティ14内に突出するように設けられている。この薄肉形成体65Bは、例えば四角錐台形状を呈しており、型閉めした際に、上金型である固定金型62のキャビティ形成面までは届かない高さである。
65Cは合成樹脂成形品の底面に補強用のリブを形成する凸部形成溝で、前記可動金型63のキャビティ形成面に形成された平面視四角形の細長い溝である。そして、後述するように、前記両ゲート66A、66Bから溶融した前記合成樹脂70が射出されると、互いに合流するウェルドライン67A1に沿って前記異材69の配向ライン67A2が形成されるが、前記ウェルドライン67A1及び前記配向ライン67A2より右方に、前記凸部形成溝65A、前記薄肉形成体65B、前記凸部形成溝65Cは形成される。
以下、この第3の実施形態の射出成形装置における合成樹脂の成形動作について説明する。先ず、前記固定金型62及び前記可動金型63が前記第1の所定温度に維持されている状態下で、前記固定金型62と前記可動金型63との型閉めを行う直前に、前記媒体通路41と同様な機能を果たす前記媒体通路61内に加熱用媒体を流して前記固定金型62の加熱を開始し、前記固定金型62の前記キャビティ64側の表面温度をこのキャビティ64内で特に前記合成樹脂70の表層部(前記固定金型62の前記キャビティ形成面寄りの部分)が流れ易い前記合成樹脂70の軟化点温度以上から前記合成樹脂70の持つ特性を維持できる温度までの範囲内の第2の所定温度まで高める。
そして、前述したように、前記固定金型62の加熱を開始した後に型閉めして、前記固定金型62の前記キャビティ64側の表面温度が前記第2の所定温度まで高められると、加熱用媒体による前記固定金型62の前記加熱を停止し、射出ノズル(図示せず)により前記異材69を含む溶融した熱可塑性の前記合成樹脂70が前記ゲート66A及び66Bから放射状に射出される。
そして、前記ゲート66A及び66Bから前記キャビティ64内への前記合成樹脂70の射出量が増大して来ると、前記ゲート66Aと66Bとの中間位置、例えば略中央部において、前記両ゲート66A、66Bからの溶融した前記合成樹脂70が互いに合流する前記ウェルドライン67A1に沿って前記配向ライン67A2が形成され、このウェルドライン67A1を中心とした配向部L14では前記異材69が垂直方向に配向される(図11参照)。即ち、図11に示すように、前記ウェルドライン67A1の近傍の前記配向部L14においては、前記ゲート66A、66Bから射出された前記合成樹脂70の進行方向(水平方向)とは異なる垂直方向(上下方向)に前記異材69は立って、前記配向ライン67A2が形成される。この状態では、前記キャビティ64内に射出された前記合成樹脂70は加圧されて圧縮密度を高める前記保圧が完了しておらず、圧縮密度がまだ低い。
また同様に、前記合成樹脂70の射出量が増大して来ると、前記ゲート66A、66B側から見て前記凸部形成溝65A、前記薄肉形成体65B、前記凸部形成溝65Cの裏方に、即ち前記ゲート66A、66Bに面する側とは反対側の前記凸部形成溝65A、前記薄肉形成体65B、前記凸部形成溝65Cの側方位置に、図9に示すように、溶融した前記合成樹脂70が前記凸部形成溝65A、前記薄肉形成体65B、前記凸部形成溝65Cを回り込んで互いに合流するウェルドライン67A3、67A5、67A7に沿って前記異材69の配向ライン67A4、67A6、67A8が形成され、これらのウェルドライン67A3、67A5、67A7を中心とした配向部L11、L12、L13では前記異材69が垂直方向に配向される(図9参照)。即ち、図9に示すように、前記ウェルドライン67A3、67A5、67A7の近傍の前記配向部L11、L12、L13においては、前記ゲート66A、66Bから射出された前記合成樹脂70の進行方向(水平方向)とは異なる垂直方向(上下方向)に前記異材69は立って、前記配向ライン67A4、67A6、67A8が形成される。この状態では、前記キャビティ64内に射出された前記合成樹脂70は加圧されて圧縮密度を高める前記保圧が完了しておらず、圧縮密度がまだ低い。
また同様に、前記合成樹脂70の射出量が増大して来ると、図8に示すように、溶融した前記合成樹脂70が前記凸部形成溝65A内に入り込み、また前記薄肉形成体65B上方へ競り上げられ、また前記凸部形成溝65C内に入り込んで、前記凸部形成溝65A、前記薄肉形成体65B、前記凸部形成溝65Cの上方に前記合成樹脂70の進行方向に沿って、互いに合流するウェルドライン67A9、67A11、67A13及びこのウェルドライン67A9、67A11、67A13に沿って前記異材69の配向ライン67A10、67A12、67A14が形成され、これらのウェルドライン67A9、67A11、67A13を中心とした配向部L8、L9、L10では前記異材69が垂直方向に配向される。即ち、図8に示すように、前記ウェルドライン67A9、67A11、67A13の近傍の前記配向部L8、L9、L10においては、前記ゲート66A、66Bから射出された前記合成樹脂70の進行方向(水平方向)とは異なる垂直方向(上下方向)に前記異材69は立って、前記配向ライン67A10、67A12、67A14が形成される。この状態では、前記キャビティ64内に射出された前記合成樹脂70は加圧されて圧縮密度を高める前記保圧が完了しておらず、圧縮密度がまだ低い。
そして、前記配向ライン67A2、67A4、67A6、67A8、67A10、67A12、67A14が形成された後において、前記合成樹脂70が適度な圧縮密度となる前記保圧が完了する前に、この第3の実施形態では、左の前記ゲート66Aを開いたままとして前記合成樹脂70の射出を継続し、右の前記ゲート66Bを閉じて、前記合成樹脂70を射出するように左の前記ゲート66Aを開いた状態として且つ右の前記ゲート66Bを閉じた状態とする。しかし、この場合に限らず、左の前記ゲート66Aを閉じて、右の前記ゲート66Bを開いたままとして前記合成樹脂70の射出を継続してもよいし、前記ゲート66A及び66Bを一旦閉じた後、前記ゲート66A又は66Bを開いて前記合成樹脂70を射出してもよい。即ち、前記合成樹脂70を射出するように前記ゲート66Bを開いた状態として、且つ前記ゲート66Aを閉じた状態としてもよい。いずれも場合においても、前記ゲート66A又は66Bの開く又は閉じるタイミングは、必ずしも同時でなくともよく、いずれかが早いか又は遅くともよい。
そして、前記ゲート66Aから前記合成樹脂70が前記キャビティ64内を放射線状に進むので、前記ウェルドライン67A1、67A3、67A5、67A7、67A9、67A11、67A13及び前記配向ライン67A2、67A4、67A6、67A8、67A10、67A12、67A14に向けて、交差するように流れて、前記配向部L14、L11、L12、L13、L8、L9、L10の前記合成樹脂70を図12、図10等に示すように右方向へ押し流す。この場合、この合成樹脂70は、前記固定金型62のキャビティ形成面側の表層部が、特に流れ易く、前記ゲート66A,66Bから射出された前記合成樹脂70の進行方向(水平方向)と異なる垂直方向に立った前記異材69を前記垂直方向から前記合成樹脂70の進行方向に沿った水平方向に極力寝せるように配向させ、前記ウェルドライン67A1、67A3、67A5、67A7、67A9、67A11、67A13に沿った前記配向ライン67A2、67A4、67A6、67A8、67A10、67A12、67A14を前記合成樹脂成形品の外側から極力見えなくして、前記合成樹脂成形品の外観を良好に仕上げることができる。
そして、前記ゲート66Aからの前記合成樹脂70の射出動作が継続されて、前記キャビティ64内へ前記合成樹脂70が充填されると前記合成樹脂70の圧縮密度が高められて保圧が開始される。更に、前記射出動作を継続すると保圧状態を維持しつつ、前記合成樹脂70の圧縮密度が更に高められるが、この保圧中に前記媒体通路61内に加熱用媒体に代えて冷却用媒体を流して前記固定金型62を冷却して前記合成樹脂70を徐々に硬化させる。そして、この圧縮密度が均等となり、前記合成樹脂70が適度な圧縮密度(目標圧縮密度)になると、前記ゲート66Aからの前記合成樹脂70の射出動作を停止して前記保圧が完了する。
前述したように、前記異材69が水平方向に寝て、前記キャビティ64内の前記合成樹脂70の前記保圧が完了して、合成樹脂成形品として取り出せる程度まで硬化したら、前述した冷却を終了させる。そして、型開きを行い、前記キャビティ64内から前記合成樹脂成形品を取出す。
なお、前述したように、前記合成樹脂70を射出するように左の前記ゲート66Aを開いた状態として、且つ右の前記ゲート66Bを閉じた状態としても、前記配向ライン67A2、67A4、67A6、67A8、67A10、67A12、67A14の一部が前記外側から見える場合には、前記保圧が完了する前に、前記ゲート66Aを閉じた状態とし且つ前記ゲート66Bを開いた状態として前記合成樹脂70を射出するようにしてもよい。更には、このようにしても、前記配向ライン67A2、67A4、67A6、67A8、67A10、67A12、67A14の一部が前記外側から見える場合には、前記保圧が完了する前に、前記ゲート66Bと閉じた状態とし且つ前記ゲート66Aを開いた状態として前記合成樹脂70を射出するようにして、前記ゲート66A又は前記ゲート66Bによる射出動作を繰り返してもよい。これにより、前記配向ライン67A2、67A4、67A6、67A8、67A10、67A12、67A14が確実に前記合成樹脂成形品の外側から見えなくなる。
以上のようにして製造された合成樹脂成形品は、外観品質向上等のために前記異材69を含有していても、前記配向ライン67A2、67A4、67A6、67A8、67A10、67A12、67A14を外側から極力見えなくして、外観を良好に仕上げることができる。
次に、図7乃至図12に基づいて、第4の実施形態の射出成形装置について説明するが、第3の実施形態と異なるのは、前記キャビティ64の奥側(前記射出成形装置の奥側)に、前記異材49と同様な異材69を含む溶融した熱可塑性の合成樹脂70を射出するためのゲート66C(図7において点線で示す。)を更に設ける点にある。その他の構成は第10の実施形態と同様であり、説明は省略する。なお、前記ゲート66Cは、前記キャビティ64の奥側であって、後述するウェルドライン67A1及び前記異材69の前記配向ライン67A2より左方に設けられるが、これに限らず、前記配向ライン67A2、67A4、67A6、67A8、67A10、67A12、67A14と交差するように前記合成樹脂70を射出できるような配置であればよく、前記ウェルドライン67A1及び前記配向ライン67A2より右方に配置してもよい。また、前記ゲート66Cは1個に限らず、複数個設けてもよい。
以下、この第4の実施形態の射出成形装置における合成樹脂の成形動作について説明する。先ず、前記固定金型62及び前記可動金型63が前記第1の所定温度に維持されている状態下で、前記固定金型62と前記可動金型63との型閉めを行う直前に、前記媒体通路61内に加熱用媒体を流して前記固定金型62の加熱を開始し、前記固定金型62の前記キャビティ64側の表面温度をこのキャビティ64内で特に前記合成樹脂70の表層部(前記固定金型62の前記キャビティ形成面寄りの部分)が流れ易い前記合成樹脂70の軟化点温度以上から前記合成樹脂70の持つ特性を維持できる温度までの範囲内の第2の所定温度まで高める。
そして、前述したように、前記固定金型62の加熱を開始した後に型閉めして、前記固定金型62の前記キャビティ64側の表面温度が前記第2の所定温度まで高められると、加熱用媒体による前記固定金型62の前記加熱を停止し、射出ノズル(図示せず)により前記異材69を含む溶融した熱可塑性の前記合成樹脂70が前記ゲート66A及び66Bから放射状に射出される。
そして、前記ゲート66A及び66Bから前記キャビティ64内への前記合成樹脂70の射出量が増大して来ると、第3の実施形態で説明したように、前記ゲート66Aと66Bとの中間位置、例えば略中央部において、前記両ゲート66A、66Bからの溶融した前記合成樹脂70が互いに合流する前記ウェルドライン67A1に沿って前記異材69の前記配向ライン67A2が形成される。また、前記ゲート66A、66B側から見て前記凸部形成溝65A、前記薄肉形成体65B、前記凸部形成溝65Cの裏方に、即ち前記ゲート66A、66Bに面する側とは反対側の前記凸部形成溝65A、前記薄肉形成体65B、前記凸部形成溝65Cの側方位置に、図9に示すように、溶融した前記合成樹脂70が前記凸部形成溝65A、前記薄肉形成体65B、前記凸部形成溝65Cを回り込んで互いに合流するウェルドライン67A3、67A5、67A7に沿って前記異材69の前記配向ライン67A4、67A6、67A8が形成される。更に、前記凸部形成溝65A、前記薄肉形成体65B、前記凸部形成溝65Cの上方に前記合成樹脂70の進行方向に沿って、図8に示すように、溶融した前記合成樹脂70が前記凸部形成溝65A内に入り込み、また前記薄肉形成体65B上方へ競り上げられ、また前記凸部形成溝65C内に入り込んで互いに合流するウェルドライン67A9、67A11、67A13に沿って前記異材69の前記配向ライン67A10、67A12、67A14が形成される。
従って、前記ウェルドライン67A1の近傍の前記配向部L14と、前記ウェルドライン67A3、67A5、67A7の近傍の前記配向部L11、L12、L13と、前記ウェルドライン67A9、67A11、67A13の近傍の前記配向部L8、L9、L10とにおいては、前記ゲート66A、66Bから射出された前記合成樹脂70の進行方向(水平方向)とは異なる垂直方向(上下方向)に前記異材69は立って、前記配向ライン67A2、67A4、67A6、67A8、67A10、67A12、67A14が形成される。この状態では、前記キャビティ64内に射出された前記合成樹脂70は加圧されて圧縮密度を高める前記保圧が完了しておらず、圧縮密度がまだ低い。
そして、前記配向ライン67A2、67A4、67A6、67A8、67A10、67A12、67A14が形成された後において、前記合成樹脂70が適度な圧縮密度となる前記保圧が完了する前に、この第4の実施形態では、左の前記ゲート66Aを開いたままとして前記合成樹脂70の射出を継続し、右の前記ゲート66Bを閉じ、前記キャビティ64の奥側の前記ゲート66Cを開いて前記合成樹脂70を放射状に射出する。即ち、前記合成樹脂70を射出するように左の前記ゲート66Aを開いた状態とし且つ右の前記ゲート66Bを閉じた状態とし、また前記キャビティ64の奥側の前記ゲート66Cを開いた状態として前記合成樹脂70を放射状に射出する。この場合、右の前記ゲート66Bの閉じるタイミングは、奥側の前記ゲート66Cの開くタイミングと同時か、いずれかが早い又は遅いタイミングでもよい。また、左の前記ゲート66Aを開いたままとして、右の前記ゲート66Bを閉じ、奥側の前記ゲート66Cを開く場合に限らず、前記ゲート66A及び66Bを一旦閉じた後、前記ゲート66A及び66Cを開いて前記合成樹脂70の射出してもよいが、前記ゲート66A及び66Cの開くタイミングは同時でもよいが、いずれかが早い又は遅いタイミングでもよい。
いずれにしても、前記ゲート66Aから前記合成樹脂が前記キャビティ64内を放射線状に進む(図7の下方から)と共に前記ゲート66Cから前記合成樹脂70が前記キャビティ64内を放射線状に進む(図7の上方から)。この場合、前記両ゲート66A、66Cは、図23において前記ウェルドライン67A1より左方に配置されているので、前記ウェルドライン67A1、67A3、67A5、67A7、67A9、67A11、67A13及び前記配向ライン67A2、67A4、67A6、67A8、67A10、67A12、67A14に向けて、交差するように流れて、前記配向部L14、L11、L12、L13、L8、L9、L10の前記合成樹脂70を図12、図10等に示すように右方向へ押し流す。この場合、この合成樹脂70は、前記固定金型62のキャビティ形成面側の表層部が、特に流れ易く、前記ゲート66A、66Bから射出された前記合成樹脂70の進行方向(水平方向)と異なる垂直方向に立った前記異材69を前記垂直方向から前記合成樹脂70の進行方向に沿った水平方向に極力寝せるように配向させ、前記ウェルドライン67A1、67A3、67A5、67A7、67A9、67A11、67A13に沿った前記配向ライン67A2、67A4、67A6、67A8、67A10、67A12、67A14を前記合成樹脂成形品の外側から極力見えなくして、前記合成樹脂成形品の外観を良好に仕上げることができる。
そして、前記ゲート66A、66Cからの前記合成樹脂70の射出動作が継続されて、前記キャビティ64内へ前記合成樹脂70が充填されると前記合成樹脂70の圧縮密度が高められて保圧が開始される。更に、前記射出動作を継続すると保圧状態を維持しつつ、前記合成樹脂70の圧縮密度が更に高められるが、この保圧中に前記媒体通路61内に加熱用媒体に代えて冷却用媒体を流して前記固定金型62を冷却して前記合成樹脂70を徐々に硬化させる。そして、この圧縮密度が均等となり、前記合成樹脂70が適度な圧縮密度(目標圧縮密度)になると、前記ゲート66A、66Cからの前記合成樹脂70の射出動作を停止して前記保圧が完了する。
前述したように、前記異材69が水平方向に寝て、前記キャビティ64内の前記合成樹脂70の前記保圧が完了して、合成樹脂成形品として取り出せる程度まで硬化したら、前述した冷却を終了させる。そして、型開きを行い、前記キャビティ64内から前記合成樹脂成形品を取出す。
なお、前述したように、前記合成樹脂70を射出するように左の前記ゲート66Aを開いた状態として且つ右の前記ゲート66Bを閉じた状態として、また前記合成樹脂70を射出するように奥側の前記ゲート66Cを開いた状態としても、前記配向ライン67A2、67A4、67A6、67A8、67A10、67A12、67A14の一部が前記外側から見える場合には、前記保圧が完了する前に、前記ゲート66B及び66Aを閉じた状態として且つ前記合成樹脂70を射出するように前記ゲート66Cを開いた状態としてもよい。更には、このようにしても、前記配向ライン67A2、67A4、67A6、67A8、67A10、67A12、67A14の一部が前記外側から見える場合には、前記保圧が完了する前に、前記ゲート66Cを閉じた状態とし且つ前記ゲート66A及び66Bを開いた状態として前記合成樹脂70を射出するようにしてもよい。これにより、前記配向ライン67A2、67A4、67A6、67A8、67A10、67A12、67A14が確実に前記合成樹脂成形品の外側から見えなくなる。
次に、図13乃至図16に基づいて、第5の実施形態の射出成形装置について説明する。この第5の実施形態が前記第3及び第4の実施形態と異なるのは、前記ゲートの配置が異なる点にある。即ち、前記異材49と同様な異材79を含む溶融した熱可塑性の合成樹脂80を射出するために、図13におけるキャビティ74の左側中央位置(前記射出成形装置の左側中央位置)にゲート76Aを配置すると共に、前記キャビティ74の奥側の右寄りの位置(前記射出成形装置の奥側の右寄りの位置)にゲート76Bを配置する。
凸部形成溝75Aは前記第3及び第4の実施形態の前記凸部形成溝65Aと同様な構造であり、薄肉形成体75Bは同じく、前記薄肉形成体65Bと同様な構造であり、凸部形成溝75Cは同じく前記凸部形成溝65Cと同様な構造であり、説明は省略する。
以下、この第5の実施形態の射出成形装置における合成樹脂の成形動作について説明する。先ず、上金型である固定金型72及び下金型である可動金型73が前記第1の所定温度に維持されている状態下で、前記固定金型72と前記可動金型73との型閉めを行う直前に、前記媒体通路41と同様な機能を果たす前記媒体通路71内に加熱用媒体を流して前記固定金型72の加熱を開始し、前記固定金型72の前記キャビティ74側の表面温度をこのキャビティ74内で特に前記合成樹脂80の表層部(前記固定金型72の前記キャビティ形成面寄りの部分)が流れ易い前記合成樹脂80の軟化点温度以上から前記合成樹脂80の持つ特性を維持できる温度までの範囲内の第2の所定温度まで高める。
そして、前述したように、前記固定金型72の加熱を開始した後に型閉めして、前記固定金型72の前記キャビティ74側の表面温度が前記第2の所定温度まで高められると、加熱用媒体による前記固定金型72の前記加熱を停止し、射出ノズル(図示せず)により前記異材79を含む溶融した熱可塑性の前記合成樹脂80が前記ゲート76A及び76Bから放射状に射出される。
そして、前記ゲート76A及び76Bから前記キャビティ74内への前記合成樹脂80の射出量が増大して来ると、第3及び第4の実施形態で説明したように、前記ゲート76Aと76Bとの中間位置、例えば略中央部において、前記両ゲート76A、76Bからの溶融した前記合成樹脂80が互いに合流するウェルドライン77A1に沿って前記異材79の配向ライン77A2が形成される。また、前記ゲート76A側から見て前記凸部形成溝75A、前記薄肉形成体75B、前記凸部形成溝75Cの裏方に、即ち前記ゲート76Aに面する側とは反対側の前記凸部形成溝75A、前記薄肉形成体75B、前記凸部形成溝75Cの側方位置に、図13及び図15に示すように、溶融した前記合成樹脂80が前記凸部形成溝75A、前記薄肉形成体75B、前記凸部形成溝75Cを回り込んで互いに合流するウェルドライン77A3、77A5、77A7に沿って前記異材79の配向ライン77A4、77A6、77A8が形成される。更に、前記凸部形成溝75A、前記薄肉形成体75B、前記凸部形成溝75Cの上方に前記合成樹脂80の進行方向に沿って、図14に示すように、溶融した前記合成樹脂80が前記凸部形成溝75A内に入り込み、また前記薄肉形成体75B上方へ競り上げられ、また前記凸部形成溝75C内に入り込んで互いに合流するウェルドライン77A9、77A11、77A13に沿って前記異材79の配向ライン77A10、77A12、77A14が形成される。
従って、前記ウェルドライン77A1の近傍の前記配向部L15と、前記ウェルドライン77A3、77A5、77A7の近傍の前記配向部L16、L17、L18と、前記ウェルドライン77A9、77A11、77A13の近傍の前記配向部L19、L20、L21とにおいては、前記ゲート76A、76Bから射出された前記合成樹脂80の進行方向(水平方向)とは異なる垂直方向(上下方向)に前記異材79は立って、前記配向ライン77A2、77A4、77A6、77A8、77A10、77A12、77A14が形成される。この状態では、前記キャビティ74内に射出された前記合成樹脂80は加圧されて圧縮密度を高める前記保圧が完了しておらず、圧縮密度がまだ低い。
そして、前記配向ライン77A2、77A4、77A6、77A8、77A10、77A12、77A14が形成された後において、前記合成樹脂80が適度な圧縮密度となる前記保圧が完了する前に、この第5の実施形態では、左の前記ゲート76Aを開いたままとして前記合成樹脂80の射出を継続し、上の前記ゲート76Bを閉じて、前記合成樹脂80を射出するように左の前記ゲート76Aを開いた状態として且つ上の前記ゲート66Bを閉じた状態とする。しかし、この場合に限らず、前記ゲート76A及び76Bを一旦閉じた後、前記ゲート76Aを開いて前記合成樹脂80の射出してもよい。なお、前記合成樹脂80を射出するように上の前記ゲート76Bを開いた状態として且つ左の前記ゲート76Aを閉じた状態としてもよい。
そして、前記ゲート76Aから前記合成樹脂80が前記キャビティ74内を放射線状に進む(図29の左方から)。この場合、前記ゲート76Aは、図13において前記ウェルドライン77A1より左方に配置されているので、前記ウェルドライン77A1、77A3、77A5、77A7、77A9、77A11、77A13及び前記配向ライン77A2、77A4、77A6、77A8、77A10、77A12、77A14に向けて、交差するように流れて、前記配向部L15乃至L21の前記合成樹脂80を図16等に示すように右方向へ押し流す。この場合、この合成樹脂80は、前記固定金型72のキャビティ形成面側の表層部が、特に流れ易く、前記ゲート76Aから射出された前記合成樹脂80の進行方向(水平方向)と異なる垂直方向に立った前記異材79を前記垂直方向から前記合成樹脂80の進行方向に沿った水平方向に極力寝せるように配向させ、前記ウェルドライン77A1、77A3、77A5、77A7、77A9、77A11、77A13に沿った前記配向ライン77A2、77A4、77A6、77A8、77A10、77A12、77A14を前記合成樹脂成形品の外側から極力見えなくして、前記合成樹脂成形品の外観を良好に仕上げることができる。
そして、前記ゲート76Aからの前記合成樹脂80の射出動作が継続されて、前記キャビティ74内へ前記合成樹脂80が充填されると前記合成樹脂80の圧縮密度が高められて保圧が開始される。更に、前記射出動作を継続すると保圧状態を維持しつつ、前記合成樹脂80の圧縮密度が更に高められるが、この保圧中に前記媒体通路71内に加熱用媒体に代えて冷却用媒体を流して前記固定金型72を冷却して前記合成樹脂80を徐々に硬化させる。そして、この圧縮密度が均等となり、前記合成樹脂80が適度な圧縮密度(目標圧縮密度)になると、前記ゲート76Aからの前記合成樹脂70の射出動作を停止して前記保圧が完了する。
前述したように、前記異材79が水平方向に寝て、前記キャビティ74内の前記合成樹脂80の前記保圧が完了して、合成樹脂成形品として取り出せる程度まで硬化したら、前述した冷却を終了させる。そして、型開きを行い、前記キャビティ74内から前記合成樹脂成形品を取出す。
次に、図13乃至図16に基づいて、第6の実施形態の射出成形装置について説明する。先ず、前述したように、第5の実施形態において、前記ゲート76Aから前記配向ライン77A2、77A4、77A6、77A8、77A10、77A12、77A14と交差するように前記合成樹脂80を射出するようにして、前記異材79を水平方向に寝せて前記配向ライン77A2、77A4、77A6、77A8、77A10、77A12、77A14を前記合成樹脂成形品の外側から極力見えなくした。しかし、前記配向ライン77A2、77A4、77A6、77A8、77A10、77A12、77A14の一部が前記外側から見える場合に、その対処として、第6の実施形態がある。
この第6の実施形態が第5の実施形態と異なるのは、前記配向ライン77A2、77A4、77A6、77A8、77A10、77A12、77A14と交差するように、前記異材49と同様な異材79を含む溶融した熱可塑性の合成樹脂80を射出するためのゲート76C(図13において点線で示す。)を前記キャビティ64の右側(前記射出成形装置の右手前側)において前記凸部形成溝75Cよりも手前に更に設ける点にある。その他の構成は第5の実施形態と同様であり、説明は省略する。
以下、この第6の実施形態の射出成形装置における合成樹脂の成形動作について説明するが、前述の第5の実施形態において、上の前記ゲート76B及び右のゲート76Cを閉じた状態として、前記ゲート76Aから前記配向ライン77A2、77A4、77A6、77A8、77A10、77A12、77A14と交差するように前記合成樹脂80を射出するようにして、前記異材79を水平方向に寝せて前記配向ライン77A2、77A4、77A6、77A8、77A10、77A12、77A14を前記合成樹脂成形品の外側から極力見えなくしても、前記配向ライン77A2、77A4、77A6、77A8、77A10、77A12、77A14の一部が前記外側から見える場合が起こる。
この場合において、前記保圧が完了する前に、再び左の前記ゲート76A及び上の前記ゲート76Bを開いた状態として、前記異材79の新たな配向ラインを形成する。しかし、この場合、前記ゲート76A及び76Bを一旦閉じた状態とした後、前記ゲート76A及び76Bを開いて前記合成樹脂80の射出してもよい。
そして、新たな前記配向ラインが形成された後において、前記合成樹脂80が適度な圧縮密度となる前記保圧が完了する前に、左の前記ゲート76Aを閉じた状態とし、且つ上の前記ゲート76B及び右の前記ゲート76Cを開いた状態として前記合成樹脂80の射出をする。なお、左の前記ゲート76Aを閉じるタイミングと右の前記ゲート76Cの開くタイミングとは、同時か、いずれかが早い又は遅いタイミングでもよい。
そして、前記ゲート76B、76Cから前記合成樹脂80が前記キャビティ74内を放射線状に進む(図13の上方及び右下方から)。この場合、前記ウェルドライン77A1、77A3、77A5、77A7、77A9、77A11、77A13、前記配向ライン77A2、77A4、77A6、77A8、77A10、77A12、77A14及び新たな配向ラインに向けて、交差するように流れて、前記配向部L15乃至L21の前記合成樹脂80を左方向へ押し流す。
この場合、前述したいずれにおいても、この合成樹脂80は、前記固定金型72のキャビティ形成面側の表層部が、特に流れ易く、前記ゲート76B及び76Cから射出された前記合成樹脂80の進行方向(水平方向)と異なる垂直方向に立った前記異材79を前記垂直方向から前記合成樹脂80の進行方向に沿った水平方向に極力寝せるように配向させ、前記ウェルドライン77A1、77A3、77A5、77A7、77A9、77A11、77A13に沿った前記配向ライン77A2、77A4、77A6、77A8、77A10、77A12、77A14及び新たな前記配向ラインを前記合成樹脂成形品の外側から極力見えなくして、前記合成樹脂成形品の外観を良好に仕上げることができる。
そして、前記ゲート76B及び前記ゲート76Cからの前記合成樹脂80の射出動作が継続されて、前記キャビティ74内へ前記合成樹脂80が充填されると前記合成樹脂80の圧縮密度が高められて保圧が開始される。更に、前記射出動作を継続すると保圧状態を維持しつつ、前記合成樹脂80の圧縮密度が更に高められるが、この保圧中に前記媒体通路71内に加熱用媒体に代えて冷却用媒体を流して前記固定金型72を冷却して前記合成樹脂80を徐々に硬化させる。そして、この圧縮密度が均等となり、前記合成樹脂80が適度な圧縮密度(目標圧縮密度)になると、前記ゲート76Aからの前記合成樹脂70の射出動作を停止して前記保圧が完了する。
前述したように、前記異材79が水平方向に寝て、前記キャビティ74内の前記合成樹脂80の前記保圧が完了して、合成樹脂成形品として取り出せる程度まで硬化したら、前述した冷却を終了させる。そして、型開きを行い、前記キャビティ74内から前記合成樹脂成形品を取出す。
また、以上の第3乃至第6の実施形態は、前記合成樹脂成形品に薄肉部を形成する薄肉形成体65B、75B及び前記合成樹脂成形品の裏面に凸部を形成する凸部形成溝65A、65C、75A、75Cを前記可動金型43、53、63、73に設けた実施形態であるが、これらの前記薄肉形成体、前記凸部形成溝に限らず、前記合成樹脂成形品に開口を形成する開口形成体を前記可動金型又は前記固定金型に設けた(又は形成した)場合にも、本発明を同様に適用でき、その構造について、以下概略説明する。
即ち、図17に示すように、下金型である可動金型23のキャビティ形成面に、例えばビス取付用の凸部形成溝25Aを形成する。この凸部形成溝25Aは中空円筒形状の溝から構成されて、前記合成樹脂成形品の裏面にビス取付孔を有する凸部を形成するためのものである。また、中空ではなくて、前記合成樹脂成形品において凸部を形成するような、単なる円柱状の溝としてもよい。また、前記合成樹脂成形品の裏面に凹部を形成するための薄肉形成体25Bを、前記可動金型23のキャビティ形成面にキャビティ24内に突出するように設ける。この薄肉形成体25Bは、例えば四角錐台形状を呈しており、型閉めした際に、上金型である固定金型22のキャビティ形成面までは届かない高さである。更には、前記合成樹脂成形品の裏面に補強用のリブを形成する凸部形成溝25Cを形成する。この凸部形成溝25Cは、前記可動金型23のキャビティ形成面に形成された、例えば平面視四角形の細長い溝である。なお、25Dは前記合成樹脂成形品に開口を形成する開口形成体であり、21は前記媒体通路11と同様な機能を果たす媒体通路である。
また、図18に示すように、上金型である固定金型32のキャビティ形成面に、例えばビス取付用の凸部形成溝35Aを形成する。この凸部形成溝35Aは中空円筒形状の溝から構成されて、前記合成樹脂成形品の表面にビス取付孔を有する凸部を形成するためのものである。また、中空ではなくて、前記合成樹脂成形品において凸部を形成するような、単なる円柱状の溝としてもよい。また、前記合成樹脂成形品の表面に凹部を形成するための薄肉形成体35Bを、前記固定金型32のキャビティ形成面にキャビティ34内に突出するように設ける。この薄肉形成体35Bは、例えば四角錐台形状を呈しており、型閉めした際に、下金型である可動金型33のキャビティ形成面までは届かない高さである。更には、前記合成樹脂成形品の表面に補強用のリブを形成する凸部形成溝35Cを形成する。この凸部形成溝35Cは、前記固定金型32のキャビティ形成面に形成された、例えば平面視四角形の細長い溝である。なお、35Dは前記合成樹脂成形品に開口を形成する開口形成体であり、型閉めすると前記可動金型33のキャビティ形成面に当接するように前記キャビティ34内に突出するように設けられる。31は前記媒体通路11と同様な機能を果たす媒体通路である。
なお、以上の第1の実施形態乃至第6の実施形態における各ゲートは、図面において示されている数に限らず、2個以上又は3個以上の数としてもよい。この場合、第1〜第6の各実施形態における各ゲートと同じ機能を果たすものであれば、それぞれのゲートを2以上又は3以上の数としても、それらは第1〜第6の実施形態における各ゲートとして扱われるべきである。即ち、本発明の目的は合成樹脂成形品において、異材を含む合成樹脂の射出により形成される配向ライン、ゲート側から見て各開口形成体、各薄肉形成体、各凸部形成溝の裏方に形成される各配向ラインを外側から極力見えなくするようにするためであり、各ゲートの数は問わないものである。
従って、第4及び第6の実施形態における各配向ラインを形成する複数のゲートが複数の第1ゲートであって、この複数の第1ゲートに形成された各配向ラインを前記合成樹脂成形品の外側から極力見えなくするように溶融した前記合成樹脂を前記キャビティ内に射出するゲートが第2ゲートである。
また、前述した全ての実施形態において、各ゲートが開くことにより、前記キャビティ内へ溶融した合成樹脂が射出され、逆に各ゲートが閉じることにより、前記キャビティ内への溶融した合成樹脂の射出が停止する。しかし、前記ゲートの上流における前記合成樹脂の射出路の開閉によって、前記キャビティ内への合成樹脂の射出が開始され、又は射出が停止するような構成としてもよい。
更には、第1〜第6の実施形態における前述した第2の所定温度は、例えば各ゲートから射出される溶融した熱可塑性の合成樹脂と同等の温度であるが、前記キャビティ内で特に前記合成樹脂の表層部(前記固定金型の前記キャビティ形成面寄りの部分)が流れ易い前記合成樹脂の軟化点温度以上から前記合成樹脂の持つ特性を維持できる温度までの範囲内の温度であればよい。
以上の全ての実施形態における前記媒体通路21、31、41、51、61、71には、加熱用の媒体を流したり、又は冷却用の媒体を流すことにより、前記固定金型22、32、42,52、62、72のキャビティ形成面を加熱したり、又は冷却したりするが、前記媒体通路21、31、41、51、61、71に冷却媒体のみを流すようにして、加熱するために電気ヒーター等の加熱手段を前記キャビティに沿って前記固定金型22、22、32、42、52、62、72に埋設するようにしてもよい。
以上のように、本発明の実施形態について説明したが、上述の説明に基づいて当業者にとって種々の代替例、修正又は変形が可能であり、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲で前述の種々の代替例、修正又は変形を包含するものである。
22、32、42、52、62、72 固定金型
23、33、43、53、63、73 可動金型
24、34、44、54、64、74 キャビティ
25D、35D、45D、55D 開口形成体
25A、35A、65A、65C、75A、75C 凸部形成溝
25B、35B、65B、75B 薄肉形成体
25D、35D、45D、55D 開口形成体
46A、46B、56A、56B、66A〜66C、76A〜76C ゲート
49、59、69、79 異材
50、60、70、80 合成樹脂

Claims (4)

  1. 固定金型と可動金型との間に形成されたキャビティ内に異材を含む溶融した熱可塑性の合成樹脂を射出して成形する射出成形装置であって、
    前記固定金型のキャビティ形成面を加熱する加熱手段と、
    前記キャビティ内に前記合成樹脂を射出するための複数のゲートとを設け、
    前記固定金型の前記キャビティ形成面を前記加熱手段で加熱して前記合成樹脂の軟化点温度以上から前記合成樹脂の持つ特性を維持できる温度までの範囲内の所定温度まで高めた状態下で前記複数のゲートから前記合成樹脂が射出され、この射出された前記合成樹脂が互いに合流してウェルドライン及び前記異材の配向ラインが形成された後で且つ前記キャビティ内の前記合成樹脂の圧縮密度を高める保圧が完了する前に、前記複数のゲートのうちの所定のゲートによる前記合成樹脂の射出を停止した状態とする共に前記所定のゲートとは異なる他のゲートから前記配向ラインと交差するように前記合成樹脂を射出する状態にすることを特徴とする射出成形装置。
  2. 固定金型と可動金型との間に形成されたキャビティ内に異材を含む溶融した熱可塑性の合成樹脂を射出して成形する射出成形装置であって、
    成形品に開口を形成する開口形成体、前記成形品に薄肉部を形成する薄肉形成体、又は前記成形品に凸部を形成する凸部形成溝を前記可動金型又は前記固定金型に設けると共に、
    前記固定金型のキャビティ形成面を加熱する加熱手段と、
    前記キャビティ内に前記合成樹脂を射出するための複数のゲートとを設け、
    前記固定金型の前記キャビティ形成面を前記加熱手段で加熱して前記合成樹脂の軟化点温度以上から前記合成樹脂の持つ特性を維持できる温度までの範囲内の所定温度まで高めた状態下で前記複数のゲートから前記合成樹脂が射出され、この複数の前記ゲート側から見て前記開口形成体、前記薄肉形成体又は凸部形成溝の裏方に前記異材の配向ラインが形成された後で且つ前記キャビティ内の前記合成樹脂の圧縮密度を高める保圧が完了する前に、前記複数のゲートのうちの所定のゲートによる前記合成樹脂の射出を停止した状態とすると共に前記所定のゲートとは異なる他のゲートから前記配向ラインと交差するように前記合成樹脂を射出する状態にすることを特徴とする射出成形装置。
  3. 固定金型と可動金型との間に形成されたキャビティ内に異材を含む溶融した熱可塑性の合成樹脂を射出して成形する射出成形装置であって、
    成形品に開口を形成する開口形成体、前記成形品に薄肉部を形成する薄肉形成体、又は前記成形品に凸部を形成する凸部形成溝を前記可動金型又は前記固定金型に設けると共に、
    前記固定金型のキャビティ形成面を加熱する加熱手段と、
    前記キャビティ内に前記合成樹脂を射出するための複数の第1ゲートと、
    この複数の第1ゲートから前記合成樹脂が射出されてこの複数の第1ゲート側から見て前記凸部形成溝の裏方に前記合成樹脂が前記開口形成体、前記薄肉形成体又は凸部形成溝を回り込んで互いに合流して形成されたウェルドライン及び前記異材の配向ラインと交差するように前記合成樹脂を射出する第2ゲートとを設け、
    前記固定金型の前記キャビティ形成面を前記加熱手段で加熱して前記合成樹脂の軟化点温度以上から前記合成樹脂の持つ特性を維持できる温度までの範囲内の所定温度まで高めた状態下で前記複数の第1ゲートから前記合成樹脂が射出され、この複数の第1ゲート側から見て前記開口形成体、前記薄肉形成体又は凸部形成溝の裏方に前記配向ラインが形成された後で且つ前記キャビティ内の前記合成樹脂の圧縮密度を高める保圧が完了する前に、前記複数の第1ゲートのうちの所定のゲートによる前記合成樹脂の射出を停止した状態とすると共に前記所定のゲートとは異なる他のゲートから前記合成樹脂を射出する状態とし、且つ前記第2ゲートから前記配向ラインと交差するように前記合成樹脂を射出する状態とすることを特徴とする射出成形装置。
  4. 固定金型と可動金型との間に形成されたキャビティ内に異材を含む溶融した熱可塑性の合成樹脂を射出して成形する射出成形装置であって、
    成形品に開口を形成する開口形成体、前記成形品に薄肉部を形成する薄肉形成体、又は前記成形品に凸部を形成する凸部形成溝を前記可動金型又は前記固定金型に設けると共に、
    前記固定金型のキャビティ形成面を加熱する加熱手段と、
    前記キャビティ内に前記合成樹脂を射出するための複数の第1ゲートと、
    この複数の第1ゲートから前記合成樹脂が射出されてこの複数の第1ゲート側から見て前記凸部形成溝の裏方に前記合成樹脂が前記開口形成体、前記薄肉形成体又は凸部形成溝を回り込んで互いに合流して形成されたウェルドライン及び前記異材の配向ラインと交差するように前記合成樹脂を射出する第2ゲートとを設け、
    前記固定金型の前記キャビティ形成面を前記加熱手段で加熱して前記合成樹脂の軟化点温度以上から前記合成樹脂の持つ特性を維持できる温度までの範囲内の所定温度まで高めた状態下で前記複数の第1ゲートから前記合成樹脂が射出され、この複数の第1ゲート側から見て前記開口形成体、前記薄肉形成体又は凸部形成溝の裏方に前記配向ラインが形成された後で且つ前記キャビティ内の前記合成樹脂の圧縮密度を高める保圧が完了する前に、前記複数の第1ゲートによる前記合成樹脂の射出を停止した状態とすると共に前記第2ゲートから前記配向ラインと交差するように前記合成樹脂を射出する状態にすることを特徴とする射出成形装置。
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