JP6241137B2 - オープンカーのシール構造 - Google Patents

オープンカーのシール構造 Download PDF

Info

Publication number
JP6241137B2
JP6241137B2 JP2013174381A JP2013174381A JP6241137B2 JP 6241137 B2 JP6241137 B2 JP 6241137B2 JP 2013174381 A JP2013174381 A JP 2013174381A JP 2013174381 A JP2013174381 A JP 2013174381A JP 6241137 B2 JP6241137 B2 JP 6241137B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seal
hood
roof
molding
seal member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2013174381A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015042516A (ja
Inventor
松本 浩一
浩一 松本
松延 知昭
知昭 松延
知博 駒路
知博 駒路
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP2013174381A priority Critical patent/JP6241137B2/ja
Publication of JP2015042516A publication Critical patent/JP2015042516A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6241137B2 publication Critical patent/JP6241137B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Seal Device For Vehicle (AREA)

Description

この発明は、折り畳み状態で車体に格納可能な幌を有するルーフと、該ルーフの後縁と隣接して設けられるパッケージメンバと、該パッケージメンバの前縁に設けられたモールディングとを備えたオープンカーのシール構造に関する。
従来、オープンカーに採用される可動ルーフ構造としては、大別してハードトップ構造のものと、ソフトトップ構造のものとがある。このうち、ハードトップ構造では、複数に分割されたルーフパネルを自動的に折り畳んで所定の格納位置に格納できるようにしたものがあり、このような車種では、一般的に、折り畳んだルーフパネルを上方から覆うリッドにシール部材が設けられている。
一方、ソフトトップ構造では、ルーフが可撓性を有する幌を有しており、この幌を手動で折り畳むことによってルーフを所定の格納位置に格納するのが主流となっている。このように、ソフトトップ構造では、ルーフの格納作業を手動で行う仕様になっているため、一般的には、格納作業の煩雑さを軽減すべく上述したようなリッドは設けられておらず、シール構造は、リッドを設けたハードトップ構造と大きく異なっている。
例えば、下記特許文献1では、幌の後縁に設けられたシール部材支持メンバでシール部材を支持したものが開示されており、車体側に固定されていないシール部材支持メンバにシール部材を支持させることで、ルーフの格納と共にシール部材を格納位置まで移動させることができるようになっている。
下記特許文献1では、シール部材を移動可能とすることで、シール部材が車体側に固定される場合に比べ、ルーフ格納時の幌の移動量がシール部材によって制限されず、設計自由度が向上するという利点がある。
これにより、例えば、幌を車両前後方向に対して斜めに傾斜させた状態で格納することが可能になる。この場合、幌を車両前後方向に沿って真っ直ぐ格納する場合に比べて格納スペースの前後長を縮小することができるため、車両の小型化に伴い車両の前後長が短く設定される場合であっても、車室のスペースを確保することができる。
また、幌を上下に重ねるように折り畳むことによっても、格納スペースの前後長を縮小することが可能になるが、下記特許文献1に開示された構成は、この場合においても有利な構成となる。詳しくは、幌を上下に重ねるように折り畳む場合、折り返し箇所を増やすことで格納スペースの前後長を可及的に縮小することができるが、幌の折り返し箇所を増やすと、折り畳まれた幌が上下に嵩張るという問題があり、特に、シール部材が車体側に固定された場合には、幌の移動がシール部材によって制限されることで、ルーフ全体が下方に移動しきれず、ルーフの格納状態において、ルーフ上端が車体の意匠面の高さ位置より上方にはみ出す虞があった。
下記特許文献1では、上述のようにシール部材を移動可能とすることで、ルーフ格納時には、ルーフ全体を確実に下方に移動させることができる。このため、前記折り返し箇所を増やしたとしても、ルーフ上端と車体の意匠面とを略面一にすることが可能になり、格納スペースの前後長を縮小しつつ、ルーフ格納状態における見栄えを確保することもできる。
独国特許出願公開第102010013781号明細書
しかしながら、前記特許文献1では、シール部材支持メンバが、車体側のモールディングに対して車両前方に設けられており、ルーフ展開時には、シール部材がモールディングの車両前方から当接するように移動する構成となっている。このため、シール部材に対して上方から水圧が加わったときにこれが変形し易いという問題があり、例えば、雨天時や洗車時等には十分なシール性を確保できない虞があった。
また、シール部材には、上述したシール性に加え、その基本性能として、雨天時や洗車時等においてシール部材に溜まった水を車外へ確実に排出する排水性が求められる。前記特許文献1では、シール部材の排水性に関する構成について、何ら開示がない。
この発明は、シール部材の基本性能の確保と、ルーフ格納時におけるルーフの移動量確保とを両立させることができるオープンカーのシール構造を提供することを目的とする。
この発明のオープンカーのシール構造は、折り畳み状態で車体に格納可能な幌を有するルーフと、該ルーフの後縁と隣接して設けられるパッケージメンバと、該パッケージメンバの前縁に設けられたモールディングとを備えたオープンカーのシール構造であって、前記幌の後縁には、前記モールディングに対して下方から当接可能に設けられたシール部材を支持する断面略U字状のシール部材支持メンバが設けられ、該シール部材支持メンバは、前記ルーフの格納時において該ルーフと共に格納位置に移動し、前記ルーフの展開時には、前記モールディングの下方から前記シール部材が当接するように移動すると共に、前記シール部材支持メンバの断面略U字の内側部分は、前記シール部材と隣接した雨どいを構成し、前記シール部材は、第一シール部と、前記第一シール部の車両前方側に配置した第二シール部と、前記第一シール部の基端と第二シール部の基端とを連結する連結部とで断面略U字状に形成され、前記シール部材における前記連結部の側が前記雨どいに嵌合しており、前記ルーフの展開時において、前記第一シール部及び前記第二シール部が前記モールディングに対して下方から当接し、且つ前記第二シール部が前記モールディングの反対側で前記幌の後縁に当接するものである。
この構成によれば、シール部材が、ルーフ部材の展開時にシール部材支持メンバの移動に伴ってモールディングの下方から当接することで、シール部材がモールディングに当接した状態では、これがシール部材支持メンバにより下方から支持され、該シール部材支持メンバとモールディングとによって上下に挟まれた状態となる。これにより、シール部材に対して上方から水圧が加わったとしても、シール部材の変形を抑制でき、雨天時や洗車時等において高いシール性を確保することができる。
そして、シール部材支持メンバを断面略U字状とすることで、雨どいを形成することができ、さらには、これをシール部材と隣接して設けることで、雨天時や洗車時等においてシール部材に溜まった水を車外へ確実に排出することができる。
要するに、ルーフ部材の格納時にシール部材支持メンバが格納位置に移動することによって、ルーフ部材の格納時における移動量を確保しつつ、シール性や排水性といったシール部材の基本性能を確保することができる。
また、前記シール部材は、第一シール部と、前記第一シール部の車両前方側に配置した第二シール部と、前記第一シール部の基端と第二シール部の基端とを連結する連結部とで断面略U字状に形成され、前記シール部材における前記連結部の側が前記雨どいに嵌合しており、前記ルーフの展開時において、前記第一シール部が前記モールディングに対して下方から当接し、且つ前記第二シール部が前記モールディングの反対側で前記幌の後縁に当接する。
このため、第一シール部とモールディングとの当接によって、水がモールディングから車内空間に浸入することを防止できる。そして、第二シール部と幌との当接により、幌を伝って集まってくる水が幌の後縁から前記車内空間に浸入することを防止できる。
さらに、第一シール部と第二シール部とによって雨どいの両側に土手を形成することができる。このため、水が雨どいから溢れることを確実に抑制でき、雨どいによる排水性を向上させることができる。
また、前記ルーフの展開時において、前記第二シール部は、前記モールディングと当接する
このため、例えば、豪雨時や洗車時等においてシール部材に高い水圧が加わったとしても、第二シール部で水勢が弱められ、その後、第一シール部で確実に水の浸入が阻止されることになる。つまり、第一シール部と第二シール部とにより、前記車内空間をモールディングにて二重にシールすることができ、これによって、モールディングにおけるシール性を向上させることができる。
この発明の一実施態様においては、前記シール部材支持メンバには、幌係止部が設けられ、該幌係止部は、前記第二シール部と隣接して形成され、該第二シール部は、前記幌係止部をシールするものである。
この構成によれば、シール部材支持メンバを固定するための専用の固定部材を不要としつつ、幌の後縁の撓みや、該後縁からの水の浸入を確実に防止できる。詳しくは、例えば、ボルト、ナットやクリップ等の固定部材によってシール部材支持メンバを幌の後縁に固定することが考えられるが、この場合、複数の固定部材を用いて所定間隔毎にシール部材支持メンバを固定することになるため、固定箇所以外で幌に撓みが生じたり、水が浸入したりする虞がある。
上述の構成によれば、幌係止部に幌の後縁を係止することで、専用の固定部材を用いなくてもシール部材支持メンバを幌の後縁に固定することができる。そして、幌の後縁をその全幅に亘って幌係止部に係止させることで、幌の撓みや、水の浸入を確実に防止することができる。そして、第二シール部によって幌係止部をシールすることで、水が幌係止部から前記車内空間に浸入することを確実に防止できる。
この発明の一実施態様においては、前記幌は、後縁を折り返して形成した被係止部を有し、前記幌係止部は、前記被係止部を嵌め込む嵌め込み凹部と、該嵌め込み凹部に嵌め込まれた前記被係止部を係止して、該被係止部の抜けを規制する係止フックとを有するものである。
この構成によれば、幌の後縁を折り返すという簡素な構成でありながら、シール部材支持メンバを確実に幌の後縁に係止、固定することができる。
この発明によれば、シール部材の基本性能の確保と、ルーフ格納時におけるルーフの移動量確保とを両立させることができるオープンカーのシール構造を提供することができる。
本発明の実施形態に係るシール構造を備えた車両を示す斜視図。 図1のA−A線矢視断面図。 図2の要部拡大断面図。 幌係止部及びその周辺を示す断面図。 幌の折り畳み途中の状態を示す断面図。 幌の折り畳み状態(ルーフの格納状態)を示す断面図。 図6の要部拡大断面図。
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を詳述する。
図1は、本発明の実施形態に係るシール構造を備えた車両Vを示す斜視図であり、図2は、図1のA−A線矢視断面図である。図1に示す車両Vは、オープンカーであり、図1、図2に示すように、車幅方向に延びて車室1前部のフロントウインドウ部材としてのフロントウインドウシールド2の上辺を支持する強度部材であるフロントヘッダ3と、このフロントヘッダ3の後方に連なって車室1上部を形成するルーフ部材4とが設けられている。このルーフ部材4は、開閉可能に構成されており、ボード状のハードルーフ部材5と、可撓性を有する幌6とにより構成されている。
フロントヘッダ3は、フロントヘッダアウタ3aとフロントヘッダインナ3bとを接合固定して、車幅方向に延びるヘッダ閉断面3cを備えた強度部材であって、このフロントヘッダ3の左右両端部は、車両前後斜め方向に延びる閉断面構造のフロントピラー7(図1参照)を介して車両の上下方向に延びる閉断面構造のヒンジピラー(図示せず)に連結されている。
また、車両Vには、車室1の底面を構成するフロアパネル8が設けられている。このフロアパネル8の後部には、斜め後方かつ上方に立上がるキックアップ部8aを介して、リアフロア9が連設されている。このリアフロア9には上方かつ後方に立上がるバルクヘッド10を立設固定している。
このバルクヘッド10は、アッパ部材10aとロア部材10bとにより構成されており、アッパ部材10aにはパッケージメンバとしてのデッキ11を接合固定して、バルクヘッド10(アッパ部材10a)とデッキ11との間には、車幅方向に延びるリアデッキ閉断面12を形成して、車体剛性の向上を図っている。
上述のデッキ11は、アッパ部材11aとロア部材11bとにより構成されており、ルーフ部材4を構成する幌6の後縁と隣接して設けられている。そして、アッパ部材11a及びロア部材11bの前端が、それぞれバルクヘッド10のアッパ部材10aの上端、下端に接合されると共に、アッパ部材11a、ロア部材11bの後端には、車両後方に延びるフランジ部11c、11dが形成され、これらが互いに接合されている。また、デッキ11の前縁には、図1に示すように車室1の後部開口の周縁に沿って平面視略U字状に延びるモールディングとしてのデッキモール13が取付けられている。
また、上述のリアフロア9の後部かつ、車幅方向中間部には、下方に凹設されたスペアタイヤパン14が段下げ形成され、このスペアタイヤパン14に図示しないスペアタイヤを格納するように構成している。そして、スペアタイヤパン14の上方かつバルクヘッド10の後方側の空間は、荷室、つまりトランクルーム15に設定され、デッキ11の後方側には、トランクルーム15の上部を開閉可能に覆うトランクリッド16(図1参照)が設けられている。
また、上述のバルクヘッド10の前方側は、ルーフ部材4が開放されたときにこれを格納するためのルーフ格納空間17に設定されており、このルーフ格納空間17は、図示しない乗員用シートのシートバックとトランクルーム15との間に形成されている。
ところで、本実施形態に係る車両Vは、図2に示すように、幌6を展開してルーフ部材4を展開状態とする全閉モードと、図6に示すように、幌6を折り畳んでルーフ部材4を開放し、これをルーフ格納空間17(車体)内に格納する全開モードと、を備えている。
図2、図5、図6に示すように、ハードルーフ部材5は、ルーフアウタパネル5aとルーフインナパネル5bとを有し、このうち、ルーフアウタパネル5aは、その上面が幌6に覆われている。このハードルーフ部材5は、図2に示すように、全閉モードにおいてフロントウインウシールド2の上部を支持するフロントヘッダ3から前記乗員用シートのシートバック近傍に亘って配設されている。これにより、ルーフ部材4の展開(全閉モード)時に該ハードルーフ部材5で乗員上方を確実に覆って、衝突時(特に、前面衝突時)には、ルーフクラッシュを防止して、乗員保護を図るように構成している。
図1〜図7に示すように、幌6は、ハードルーフ部材5のルーフアウタパネル5aの上面を含む車室1の上方を覆うトップルーフ6tと、後方を覆うバックルーフ6bと、側方を覆うサイドルーフ6s(図1参照)とを一体的に形成したものであって、この幌6のバックルーフ6bには、車室1内に光を透過する採光手段としてのバックウインドウ18を備えている。
そして、車両Vは、ルーフ部材4を開閉可能とすべく、幌6を図2〜図4に示す展開状態と、図6、図7に示す折り畳み状態とに切り替えるためのリンク20〜22を備えている。リンク20は、その基端が図示しないリアサイドボディに回転可能に連結される一方、遊端は、ハードルーフ部材5の側壁後部に回転可能に連結されている。
リンク21、22は、可撓性を有する幌6を車室1の内側から支持するためのリンクであって、これらの各リンク21、22は、金属丸パイプ等を加工して、車両正面視で門形状に形成されている。
一方のリンク21は、その基端が、リンク20の基端より下方に配置され、前記リアサイドボディに回転可能に連結されている。また、リンク21の遊端は、ハードルーフ部材5の車両後方に位置して車幅方向に延びており、この遊端がルーフ部材4の展開時に、トップルーフ6tを下方から圧接して、トップルーフ6tの姿勢を保持するようになっている。
また、リンク21の上下方向の中間部には、リンク22の基端が軸支されている。このリンク22の遊端は、ハードルーフ部材5の車両後方に位置して車幅方向に延びており、この遊端がルーフ部材4の展開時に、トップルーフ6tの後端を下方から圧接して、トップルーフ6tとバックルーフ6bとの境界部の姿勢を保持するようになっている。
ルーフ部材4の展開時においては、リンク21、22の各遊端における車幅方向に延びる部分で、可撓性を有する幌6のトップルーフ6t及び前記境界部の姿勢を保持するようになっている。つまり、ルーフ部材4の展開時には、リンク21の遊端における車幅方向に延びる部分がトップルーフ6tに位置し、リンク22の遊端における車幅方向に延びる部分がトップルーフ6tの後端に位置して、各リンク21、22によりトップルーフ6tの姿勢乃至幌6の全体姿勢を保持するように形成している。
また、幌6の前端には、これをフロントヘッダ3に係止するためのフック(図示せず)を備えている。このフックをフロントヘッダ3に係止することで、展開状態の幌6に所定のテンションが付与されるようになっており、上述したリンク21、22との協働によって、幌6の全体姿勢を保持するようになっている。
ここで、上述した幌6としては、例えば、レザー地のものが用いられ、バックウインドウ18としては、軽量化を図る目的で、ポリ塩化ビニル(Polyvinyl chlorideいわゆるPVC)等の透明な合成樹脂材料が用いられる。
ところで、幌6の後縁には、ラバー製のシール部材40を支持するためのシール部材支持メンバ30が設けられている。このシール部材支持メンバ30は、図1に示すように、車室1の後部開口の周縁に沿って平面視略U字状に延びるように形成されている。
また、シール部材支持メンバ30には、図3、図7に示すように、シール部材40と隣接して雨どい31が形成されている。シール部材支持メンバ30では、この雨どい31が全長に亘って形成されており、この雨どい31によって、シール部材支持メンバ30は断面略U字状をなしている。
シール部材40は、断面略環状をなす第一シール部41、第二シール部42と、これら両シール部41、42同士を連結する連結部43とを有し、これらがシール部材支持メンバ30に沿って平面視略U字状に延設されている。そして、本実施形態では、シール部材支持メンバ30の雨どい31にシール部材40の連結部43が嵌め込まれており、これによって、雨どい31が、第一シール部41と第二シール部42との間に配設されている。
また、雨どい31の車両前方には、シール部材支持メンバ30の全長に亘って幌係止部32が設けられている。幌係止部32は、図3、図4、図7に示すように幌6の後縁を車両前方に折り返して形成した被係止部6hを係止するものであり、下方に凹む嵌め込み凹部32aと、該嵌め込み凹部32aの上端にて車両後方に突出する係止フック32bと、嵌め込み凹部32aを挟んで係止フック32bと対向する縦壁部32cとを有している。
幌係止部32では、嵌め込み凹部32aの幅が、二枚重ねに折り返された被係止部6hの厚みと略同じ寸法に設定される一方、係止フック32bと縦壁部32cとの間隔は、被係止部6hの厚みより狭く設定されている。
被係止部6hを幌係止部32に係止させる際には、係止フック32bと縦壁部32cとの間で被係止部6hを押し潰しながらこれを嵌め込み凹部32a内に嵌め込む。そして、被係止部6hを完全に嵌め込み凹部32a内に嵌め込むことで、被係止部6hの上端を係止フック32bに係止させ、被係止部6hの嵌め込み凹部32aからの抜けを規制する。このようにして、被係止部6hの抜けを規制することで、被係止部6hは幌係止部32に係止され、この係止によって、シール部材支持メンバ30は幌6の後縁に固定されるようになっている。
シール部材支持メンバ30に支持されたシール部材40は、ルーフ部材4の展開時において、図3に示すように、車体側のデッキモール13に当接するようになっており、詳しくは、シール部材40を構成する第一シール部41及び第二シール部42がデッキモール13の下方から当接するようになっている。これにより、車室1やルーフ格納空間17を含む車内空間をデッキモール13にて二重にシールすることが可能になっている。
また、車体両側部には、図示しない排水用のドレンホースが設けられ、雨どい31の車幅方向両側前端部は、前記ドレンホースと接続されている。これにより、例えば、雨天時や洗車時等において第一シール部41と第二シール部42との間に水が浸入したとしても、シール部材40の連結部43に溜まった水は、雨どい31によって車幅方向両側に導かれ、前記ドレンホースから車外に排出されるようになっている。
また、ルーフ部材4の展開時には、第一シール部41より車両前方の第二シール部42が、デッキモール13の反対側で幌6の後縁と当接するようになっている。これにより、第二シール部42は、デッキモール13と当接すると同時に、幌6の後縁と当接し、デッキモール13側及び幌6の後縁側の両側で前記車内空間をシールするようになっている。
そして、シール部材支持メンバ30の幌係止部32は、図3、図4に示すように、第二シール部42と隣接して形成されており、第二シール部42が上述のように幌6の後縁と当接することで、幌係止部32をシールするようになっている。
次に、本実施形態に係る車両Vにおいて、図1〜図4に示すルーフ部材4の全閉モードから、図6、図7に示す全開モードに切り替える場合について説明する。
この場合、先ず、幌6の前端のフックとフロントヘッダ3との係止を解除する。そして、ハードルーフ部材5を、図5に示すように車両後方に移動させる。このとき、リンク20が図5の反時計方向に回動することにより、ハードルーフ部材5は、車室1の上方からルーフ格納空間17に向かって車両後方かつ下方に移動する。
ここで、リンク21、22は、幌6のテンションが緩むことで、リンク20と同様、図5の反時計方向に回動する。これにより、ハードルーフ部材5より車両後方の幌6が、リンク21、22の遊端やバックウインドウ18の上端を折り目として側面視でS字を描くように折り畳まれる。
このとき、幌6の後縁のシール部材支持メンバ30及びシール部材40は、幌6の折り畳みに伴って下方に移動し、この下方への移動によって、第一シール部41及び第二シール部42が、図6、図7に示すようにデッキモール13から下方の格納位置に離間するようになっている。
ルーフ部材4の全開モードでは、図6に示すように、幌6及びバックウインドウ18が、ルーフ格納空間17内において上下に重なるように折り畳まれると共に、車両前方かつ下方に傾斜した姿勢で格納される。そして、ハードルーフ部材5は、折り畳まれた幌6の上方を覆う格納位置まで移動し、リンク20の回動規制によって、デッキ11のアッパ部材11aやデッキモール13の上端と略面一となる位置に保持される。
次に、ルーフ部材4の全開モードから、全閉モードに切り替える場合について説明する。
この場合、ハードルーフ部材5を車両前方に移動させる。このとき、リンク20が図6の時計方向に回動することにより、ハードルーフ部材5は、前記格納位置から車室1の上方に向かって車両前方かつ上方に移動する。
ここで、リンク21、22は、幌6が車両前方かつ上方に移動するハードルーフ部材5に引っ張られることで、リンク20と同様、図6の時計方向に回動する。これにより、ルーフ格納空間17内に格納された幌6がリンク21、22の遊端によって上方かつ前方に押し上げられ、車室1の上方を覆うように展開する。そして、幌6の前端のフックをフロントヘッダ3に係止することで、展開状態の幌6に所定のテンションが付与され、展開状態が保持される。
このとき、シール部材支持メンバ30及びシール部材40は、幌6の展開に伴って上方に移動し、この上方への移動によって、第一シール部41及び第二シール部42が、デッキモール13の下方から当接するようになっている。そして、前記フックをフロントヘッダ3に係止することで、第一シール部41及び第二シール部42とデッキモール13との当接状態が保持されるようになっている。
以上に示したように、本実施形態のオープンカーのシール構造は、折り畳み状態でルーフ格納空間17(車体)に格納可能な幌6を有するルーフ部材4と、該ルーフ部材4の後縁と隣接して設けられるデッキ11と、該デッキ11の前縁に設けられたデッキモール13とを備えたオープンカーのシール構造であって、幌6の後縁には、デッキモール13に対して下方から当接可能に設けられたシール部材40を支持する断面略U字状のシール部材支持メンバ30が設けられ、該シール部材支持メンバ30は、ルーフ部材4の格納時において該ルーフ部材4と共に格納位置に移動し、ルーフ部材4の展開時には、デッキモール13の下方からシール部材40が当接するように移動すると共に、シール部材40と隣接して雨どい31が形成されている。
上述したオープンカーのシール構造によれば、シール部材40が、ルーフ部材4の展開時にシール部材支持メンバ30の移動に伴ってデッキモール13の下方から当接することで、シール部材40がデッキモール13に当接した状態では、これがシール部材支持メンバ30により下方から支持され、該シール部材支持メンバ30とデッキモール13とによって上下に挟まれた状態となる。これにより、シール部材40に対して上方から水圧が加わったとしても、シール部材40の変形を抑制でき、雨天時や洗車時等において高いシール性を確保することができる。
そして、シール部材支持メンバ30を断面略U字状とすることで、雨どい31を形成することができ、さらには、これをシール部材40と隣接して設けることで、雨天時や洗車時等においてシール部材40に溜まった水を車外へ確実に排出することができる。
要するに、ルーフ部材4の格納時にシール部材支持メンバ30が格納位置に移動することによって、ルーフ部材4の格納時における移動量を確保しつつ、シール性や排水性といったシール部材40の基本性能を確保することができる。
また、本実施形態のオープンカーのシール構造では、シール部材40は、デッキモール13と当接する第一シール部41と、該第一シール部41より車両前方に設けられ、幌6と当接する第二シール部42を有すると共に、第一シール部41と第二シール部42との間には、雨どい31が設けられている。
上述したオープンカーのシール構造によれば、第一シール部41とデッキモール13との当接によって、水がデッキモール13から車室1やルーフ格納空間17を含む車内空間に浸入することを防止できる。そして、第二シール部42と幌6との当接により、幌6を伝って集まってくる水が幌6の後縁から前記車内空間に浸入することを防止できる。
さらに、第一シール部41と第二シール部42とによって雨どい31の両側に土手を形成することができる。このため、水が雨どい31から溢れることを確実に抑制でき、雨どい31による排水性を向上させることができる。
また、本実施形態のオープンカーのシール構造では、第二シール部42は、デッキモール13と当接している。
上述したオープンカーのシール構造によれば、例えば、豪雨時や洗車時等においてシール部材40に高い水圧が加わったとしても、第二シール部42で水勢が弱められ、その後、第一シール部41で確実に水の浸入が阻止されることになる。つまり、第一シール部41と第二シール部42とにより、前記車内空間をデッキモール13にて二重にシールすることができ、これによって、デッキモール13におけるシール性を向上させることができる。
また、本実施形態のオープンカーのシール構造では、シール部材支持メンバ30には、幌係止部32が設けられ、該幌係止部32は、第二シール部42と隣接して形成され、該第二シール部42は、幌係止部32をシールする。
上述したオープンカーのシール構造によれば、シール部材支持メンバ30を固定するための専用の固定部材を不要としつつ、幌6の後縁の撓みや、該後縁からの水の浸入を確実に防止できる。詳しくは、例えば、ボルト、ナットやクリップ等の固定部材によってシール部材支持メンバ30を幌6の後縁に固定することが考えられるが、この場合、複数の固定部材を用いて所定間隔毎にシール部材支持メンバ30を固定することになるため、固定箇所以外で幌6に撓みが生じたり、水が浸入したりする虞がある。
本実施形態では、幌係止部32に幌6の後縁を係止することで、専用の固定部材を用いなくてもシール部材支持メンバ30を幌6の後縁に固定することができる。そして、幌6の後縁をその全幅に亘って幌係止部32に係止させることで、幌6の撓みや、水の浸入を確実に防止することができる。そして、第二シール部42によって幌係止部32をシールすることで、水が幌係止部32から前記車内空間に浸入することを確実に防止できる。
また、本実施形態のオープンカーのシール構造では、幌6は、後縁を折り返して形成した被係止部6hを有し、幌係止部32は、被係止部6hを嵌め込む嵌め込み凹部32aと、該嵌め込み凹部32aに嵌め込まれた被係止部6hを係止して、該被係止部6hの抜けを規制する係止フック32bとを有する。
上述したオープンカーのシール構造によれば、幌6の後縁を折り返すという簡素な構成でありながら、シール部材支持メンバ30を確実に幌6の後縁に係止、固定することができる。
なお、上述した実施形態では、幌6がハードルーフ部材5を覆うような構成となっているが、必ずしもこれに限定されるものではなく、例えば、特開2012−86614号公報に開示されているように、幌がハードルーフ部材の後方に設けられるものであってもよい。
この発明の構成と、上述の実施形態との対応において、
この発明のパッケージメンバは、デッキ11に対応し、
以下同様に、
モールディングは、デッキモール13に対応するも、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。
4…ルーフ部材
6…幌
6h…被係止部
11…デッキ
13…デッキモール
30…シール部材支持メンバ
31…雨どい
32…幌係止部
32a…嵌め込み凹部
32b…係止フック
40…シール部材
41…第一シール部
42…第二シール部

Claims (3)

  1. 折り畳み状態で車体に格納可能な幌を有するルーフと、
    該ルーフの後縁と隣接して設けられるパッケージメンバと、
    該パッケージメンバの前縁に設けられたモールディングとを備えたオープンカーのシール構造であって、
    前記幌の後縁には、前記モールディングに対して下方から当接可能に設けられたシール部材を支持する断面略U字状のシール部材支持メンバが設けられ、
    該シール部材支持メンバは、前記ルーフの格納時において該ルーフと共に格納位置に移動し、前記ルーフの展開時には、前記モールディングの下方から前記シール部材が当接するように移動すると共に、
    前記シール部材支持メンバの断面略U字の内側部分は、前記シール部材と隣接した雨どいを構成し、
    前記シール部材は、第一シール部と、前記第一シール部の車両前方側に配置した第二シール部と、前記第一シール部の基端と第二シール部の基端とを連結する連結部とで断面略U字状に形成され、前記シール部材における前記連結部の側が前記雨どいに嵌合しており、
    前記ルーフの展開時において、前記第一シール部及び前記第二シール部が前記モールディングに対して下方から当接し、且つ前記第二シール部が前記モールディングの反対側で前記幌の後縁に当接する
    オープンカーのシール構造。
  2. 前記シール部材支持メンバには、幌係止部が設けられ、
    該幌係止部は、前記第二シール部と隣接して形成され、
    該第二シール部は、前記幌係止部をシールする
    請求項1に記載のオープンカーのシール構造。
  3. 前記幌は、後縁を折り返して形成した被係止部を有し、
    前記幌係止部は、前記被係止部を嵌め込む嵌め込み凹部と、
    該嵌め込み凹部に嵌め込まれた前記被係止部を係止して、該被係止部の抜けを規制する係止フックとを有する
    請求項2に記載のオープンカーのシール構造。
JP2013174381A 2013-08-26 2013-08-26 オープンカーのシール構造 Expired - Fee Related JP6241137B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013174381A JP6241137B2 (ja) 2013-08-26 2013-08-26 オープンカーのシール構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013174381A JP6241137B2 (ja) 2013-08-26 2013-08-26 オープンカーのシール構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015042516A JP2015042516A (ja) 2015-03-05
JP6241137B2 true JP6241137B2 (ja) 2017-12-06

Family

ID=52696271

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013174381A Expired - Fee Related JP6241137B2 (ja) 2013-08-26 2013-08-26 オープンカーのシール構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6241137B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102020105823A1 (de) * 2020-03-04 2021-09-09 Webasto SE Verdeck für ein Cabriolet-Fahrzeug, umfassend Frontspriegel und Innenhimmel

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2519352B2 (ja) * 1991-02-12 1996-07-31 鬼怒川ゴム工業株式会社 開閉式ル―フ車のシ―ル構造
JP2519354B2 (ja) * 1991-02-12 1996-07-31 鬼怒川ゴム工業株式会社 開閉式ル―フ車のシ―ル構造
JP3606406B2 (ja) * 1996-05-01 2005-01-05 西川ゴム工業株式会社 コーナブラケット

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015042516A (ja) 2015-03-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5760926B2 (ja) 車両用開閉体構造
JP6700979B2 (ja) 自動車ドア用グラスラン
JP7008614B2 (ja) 車両のシール構造
EP3012137B1 (en) Tailgate-equipped vehicle body structure
JP6241137B2 (ja) オープンカーのシール構造
JP4922672B2 (ja) 開閉ルーフの排水構造
JP5205835B2 (ja) 車体構造
JP3861002B2 (ja) 車両の隔壁ゲート用ウエザストリップ構造
JP5962841B2 (ja) 車両室内構造
JP6068217B2 (ja) 車両の車体前部構造
JP2006321279A (ja) 後部車体構造
JP6744068B2 (ja) 車両構造
JP6694591B2 (ja) 車両の上部構造
JP6306950B2 (ja) 自動車用ウェザストリップ
JP5983496B2 (ja) 自動車のトランク構造
JP5245843B2 (ja) 車体構造
JP6654074B2 (ja) 車両のリトラクタブルルーフ
JP2007106279A (ja) 車体の収納構造
JP6696877B2 (ja) 開閉式ルーフ付き自動車のシール構造
JP5401974B2 (ja) 車両のドア構造
JP6156289B2 (ja) 車両のウェザストリップ構造
JP6359387B2 (ja) 車両の開閉ルーフ構造
JP2012086614A (ja) 車両の可動ルーフ構造
JP6160493B2 (ja) オープンカーのシール構造
JP2024126124A (ja) ドア防水構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160225

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170420

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170502

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20170615

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20170726

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170830

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20171010

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20171023

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6241137

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees