JP5983496B2 - 自動車のトランク構造 - Google Patents

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本発明は、車室とは独立してその後部に設けられる自動車のトランク構造に関する。
車室から独立したトランクを有する自動車のうち、スポーツカーに代表されるトランクの高さを比較的低く設ける車種においては、トランクルームがその上方のみに開口する開口部を有するトランク構造がしばしば採用される。なぜなら、トランクの高さが低く荷物の出し入れを上から行うことが容易であるため、トランクルームの開口部を車体後面まで回り込ませて開口部の下縁を低くすることが不要である一方、車体後面からトランクリッドと車体のパーティングラインを排除して、外観デザインの向上を図ることができるからである。
このトランク上方の開口部を開閉するトランクリッドは、外観意匠面をなす薄板のアウタパネルと、この骨組みをなすプレス部品のインナパネルとからなり、アウタパネルとインナパネルはこれらの外周縁部でヘミング加工等により結合され、さらにインナパネルはアウタパネル裏面から離間して外周縁部に沿って一周する袋状の部分を形成して、その内周縁部が接着剤等によりアウタパネルの裏面に結合され、一体化されている。このインナパネルの袋状の部分は、トランクリッド閉時に、トランク上方の開口部周縁に嵌装されるシール部材に当接して水密を保つ役割と、トランクリッド後部において下向きに立設されるストライカの基部としての役割をもつ。下記特許文献1は、このようなトランクリッド後部の構造の一例を示している。
上述のトランク構造においては、このインナパネルの袋状部分はトランクルーム内側に張り出しており、特に後部でシール当接面よりもトランクルーム内方位置でストライカの基部を形成するために大きく張り出しており、トランクルーム容積を減じているのだが、当業者にとってはその減少はごく僅かという認識であり、なんら対策を講じられていなかった。
実開平2−7079号公報
しかし、外観デザインの要求を満たすためにトランク高さを後部ほど低くし、かつトランクルームに収容する荷物として所定の規格の大きさの箱体、代表的にはスーツケースを想定したとき、スーツケースの後上辺部が、トランクリッド後部のインナパネル袋状部分と干渉する、という問題が生じるに至った。これに対して、外観デザインを妥協してトランクの後部高さを高くすること、並びにトランクルーム底面部の更なる低床化が検討されたが、上下方向にトランクルームを多少拡大しても、スーツケース後上辺部と斜めに対向するインナパネル袋部の距離拡大には効果が小さいことが分かった。
次に、干渉部位のインナパネルを、スーツケース後上辺部から離れる向きに谷折りして干渉を避ける検討がされたが、例えば、アルミニウム合金では曲げ角の加工限界が比較的低いためにプレス成型ができず、またスチールでも側方角部の谷折り部位が薄肉になるなど、インナパネルの板材の塑性加工の限界からこれも困難であることが分かった。
続いて、干渉部位のインナパネルに、スーツケースの後上辺部を挿通させて干渉を避ける孔部を設ける検討がされた。この孔部を設けること自体に困難性はなく、好適な干渉解決策と考えられたが、例えば自動車の加速に伴ってスーツケースが後退するときには、その後上辺部が孔部の周縁部に当たって、周縁部の変形を生じさせたり、周縁部によるスーツケースの傷付きを生じさせる可能性があることが分かった。このスーツケースの孔部周縁部への当たりの問題を解消するには、孔部周縁を保護材で覆ったり、トランクリッド裏面を覆うトリムを設けたりする対策が考えられるが、これらは、トランクリッドの袋状部分と荷物との間の距離を再び近づけることになるばかりでなく、直ちに質量やコストの増大を招くので、好ましくない。
そこで、本発明は、トランクリッド後部のインナパネルの袋状部分に孔部を設けて、トランクルーム容積を拡大するにあたり、孔部周縁部と荷物との当たりの問題を解消したトランク構造を提供することを目的とする。
この目的を達成するため、本発明においては、荷物の後方への移動を防ぐための手段を、トリム後壁部の一部としている。すなわち、請求項1記載のように、自動車の後部に設けられ、周囲が囲われており上方に開口部を有するトランクルームと、当該トランクルームの開口部を後ろ開きに開閉するトランクリッドと、前記トランクルームの後部に設けられ、前記トランクリッドの後部に下向きに立設されたストライカと係合するラッチユニットと、当該ラッチユニットを隠蔽し前記トランクルーム後部の内壁面をなす後壁トリムを含んでなる自動車のトランク構造であって、前記トランクリッドは、外観意匠面をなすアウタパネルと、当該アウタパネルの周縁端部とその所定距離内側部位で合致する形状を有し、前記アウタパネルとともに、前記トランクルーム開口部全周に設けられたシール部材に合致するシール当たり面を含む略閉断面部を形成するインナパネルとからなり、当該略閉断面部の前記トランクルームの後部側において前記シール当たり面から前記アウタパネルに向かう前傾部位のインナパネルには、前記トランクルームを略閉断面内に拡大する孔部が車幅方向に延在して開穿され、当該孔部の後縁部がその車幅方向にわたって、車両前後方向で前記後壁トリムの前端部より方に位置するもの、である。
この場合、トランクリッド後部でアウタパネルとインナパネルで形成される略閉断面部、つまり袋状部分の内部までを、孔部を通じて拡大した荷室空間として利用することができる。このとき、荷物としてのスーツケースの一辺部が孔部に一致して略閉断面内に入っている場合に、インナパネルの孔部の後縁部より前に後壁トリムの前端部を位置させたために、例えば自動車の加速に伴ってスーツケースが後退しても当該スーツケースの側面部が後壁トリム前端部に当たってそれ以上は後退せず、スーツケース一辺部が孔部の後縁部に当たってこれを変形させてしまうことが避けられる。
また、上述の手段を前提とした好ましい態様としては、請求項2記載の通りである。すなわち、前記後壁トリムは、車幅方向央部において周囲部分よりも前方に膨出してその後方に前記ラッチユニットを収容するラッチユニット収容部を有し、当該ラッチユニット収容部に荷物を当接させるようにしてある。
この場合、荷物としてのスーツケースを当接する後壁トリムの前端部を、ラッチユニットを収容するために設けた凸部として、凸部以外の部分ではより後方に荷室の内壁面が位置するため、トランクルーム容量を後方に拡大することができる。
本発明によれば、トランクリッド後部のインナパネルの袋状部分を利用することで、トランク高さを高くすることなく外観デザインを好適に保ちつつもトランクルーム容積を拡大でき、インナパネルに設けた孔部と荷物との干渉を防止して、トランクの実用性を高くすることができる。
以下、本発明の実施の形態について、添付の図面に基づいて説明する。
図1〜6は、本発明に係る自動車のトランク構造の実施例を示している。本実施に係る車両Vは、図1に示すように、車体後部の後方への突出量が短く、開閉可能に構成されたルーフ部材がシート後方に格納されるルーフ格納部1をトランクルームTの前方に有するオープンカータイプの車両である。そのため、特に、トランクルームTは前後方向に狭く、またトランクの高さが低く設けられているため、トランクルームTは高さ方向にも狭く設けられている。
車体の後方底部を形成するリヤフロアパネル6には、図2に示すように、車室内空間とトランクルームTとを隔壁するリヤバルクヘッド22が立設固定されており、該リヤバルクヘッド2の上部と接合固定して、ルーフ格納部1の後方において車幅方向に延びる閉断面を形成するリヤデッキメンバ3が配設されている。
そして、この閉断面の直後には、前端部に備えられたヒンジ部材(不図示)を支点にして、トランクルームTの上方に設けられた開口部を開閉自在に覆うトランクリッド30が設けられている。
トランクリッド30は、図2、図3に示すように、外観意匠面を形成して、トランクルームTの開口部の上方を覆う上面部とその後端で下方に折れて垂下する後面部とを有するアウタパネル31と、パネル中央部が上方に凹設されて、アウタパネル31の周縁端部とその所定距離内側部位で合致する形状を有し、アウタパネル31とともに、トランクルームTの開口部の全周縁を囲う略閉断面を形成するインナパネル32とが設けられている。
インナパネル32には、トランクリッド30を閉止させた状態において、トランクルームTの車体側の開口部周縁に嵌装されるシール部材4に当接してトランクルームを水密に保つ、シール当たり面32aが略閉断面の下部に設けられている。
インナパネル32は、トランクルームTの後部側の略閉断面部において、シール当たり面32aからアウタパネル31に向かう前傾部位に、略閉断面の内側へトランクルームTを拡大する孔部32bが車幅方向に延在して開穿されている。
なお、孔部32bの両側縁部32dはそれぞれ掘り込み凹部7の底面部7aよりも車幅方向で外側に設けられており、孔部32bの後縁部32cはその車幅方向に亘って、車両前後方向で後壁トリム22の前端部より後方に位置するように設けられている。なお、孔部の両側縁部32dはシール当たり面32aから所定距離かけて上方に折り曲げられている。
また、インナパネル32の後部には、略閉断面の前方と後部とでインナパネル32に接合固定されて、アウタパネル31に追従して略閉断面内を車幅方向に延びるリッド補強部材33が設けられている。
さらに、インナパネル32の後部には、シール当たり面32aの前方において、ラッチユニット5に係合させてトランクリッド30を車体に閉止させた状態で保持するストライカ34が、下方に向けて立設されている。さらに、インナパネル32には、ストライカ34の反対側の面にストライカ取付け補強部材35が設けられている。
ラッチユニット5(詳細構造は不図示)は、ハーネスの一端が接続されて電気的に駆動し、ボタン等の操作によってモータが回転駆動してフックを回動させることでストライカ34との形状状態の解除を行う。
ストライカ取付け補強部材35は、上記孔部32bと合致するように車幅方向に延設されており、ストライカ34が取り付けられる取付け面部35aと、当該取付け面部35aの前端から、インナパネル32の曲げ角の加工限界は44.5°を超えて上方に前傾する立設部35aと、立設面の上端部から車両前方向に延設されて孔部32bの前縁部に接合固定される上面部35cとを有し、アウタパネル31とインナパネル32とともに、トランクルームTの開口部の全周縁を囲う略閉断面を形成する。
なお、トランクリッド30の各部材はアルミミウム合金のプレス成型によって形成されており、インナパネル32のように面中央部を凹設させる際の曲げ角の加工限界は44.5°である。そのため、シール当たり面32aからアウタパネル31に向かってインナパネル32を大きく傾斜させることは困難である。
ところで、上記リヤフロアパネル6は、図2、図4、図5に示すように、トランクルームTの底部を形成しており、リヤフロアパネル6の両側部の下面には、車両前後方向に延びる左右一対のリヤサイドフレーム8が接合固定され、これら左右のリヤサイドフレーム8と、リヤフロアパネル6との間には、車両の前後方向に延びる閉断面を形成している。
なお、上記一対のリヤサイドフレーム8の後端部には、後述するリヤエンドパネル16を挟んでリヤバンパレイン10が架設される取付けプレート9が配設されている。このリヤバンパレイン10は、左右のリヤサイドフレーム8の後方にそれぞれ位置する衝撃吸収用のクラッシュカン11と、クラッシュカン11の各後端部に接続されて車幅方向に延びており、平面視で略円弧状に車両後方に膨出しているリヤバンパビーム12とで構成される。また、リヤバンパレイン10の上部後方には衝撃吸収用の発泡部材13が設けられ、リヤバンパレイン10と発泡部材13の後方にはリヤバンパ14が設けられている。
リヤフロアパネル6のトランクルームT前部の下面には、左右のリヤサイドフレーム8の間を車幅方向に亘って、リヤクロスメンバ15が接合固定されている。リヤクロスメンバ15と、リヤフロアパネル6との間にも、車幅方向に延びる閉断面を形成している。
また、リヤフロアパネル6には、リヤクロスメンバ15の後方からリヤエンドパネル16の下部16bの前面に亘って、リヤクロスメンバ15の左右間に、車幅方向が長手の略直方体状の掘り込み凹部7が形成されている。なお、掘り込み凹部7の底面部7aは、トランクルームTの一般底面よりも下方に段下げ形成されて、取付けプレート9の下端より上方、且つリヤサイドフレーム8の下端部より下方に位置しており、掘り込み凹部7の前壁部7bは上方に前傾している。
リヤフロアパネル6の後端が接合固定されて車体の後部壁面を形成するリヤエンドパネル16は、トランクリッド30に設けられたストライカ34と係合するラッチユニット5を前面上部に具備しており、車幅方向および上下方向に延びて形成される。
このリヤエンドパネル16は、上記取付けプレート9を介して左右のリヤサイドフレーム8の後端部に接続されており、前記掘り込み凹部7の後端部が合致するリヤエンドパネル16の下部16bは、掘り込み凹部7の後方において、リヤサイドフレーム8の後端部よりも後方に凹設する後方凹部を形成している。
なお、このリヤエンドパネル16は、図6に示すように、リヤサイドフレーム8の後端部およびリヤフロアパネル6の後端部が接続されるリヤエンドパネル16本体と、ラッチユニット5が締結固定されるラッチ取付け部材17と、車幅方向に延びて後方が開放されたコ字状断面を有しており、リヤエンドパネル16本体の上部と接合して閉断面を形成するリヤエンドメンバ18とから構成される。
トランクルームTは、図2に示すように、トリム部材によって装飾されており、リヤクロスメンバ15よりも車両前方に前端立設部が設けられてトランクルームT前方を仕切る前壁トリム19と、リヤサイドフレーム8より車幅方向外側に側壁部がそれぞれ設けられてトランクルームT両側方を仕切る側壁トリム20と、トランクルームT底部に合致して車体部材を隠蔽するマット部材21と、トランクルームT後方を仕切る後壁トリム22とが配設されている。
リヤエンドパネル16の前方を覆ってトランクルームTの後端面を形成する後壁トリム22には、リヤエンドパネル16の下部16bと合致する後壁下面部23と、車幅方向中央部において、下方の後壁下面部23を含む周囲部分よりもトランクルームT前方に膨出してラッチユニット5を後方に収容するラッチ収容部24とが設けられて、後壁トリム22の前端部を構成している。
また、ラッチ収容部24には、後壁下面部23に向かって下方に後傾する下面部が設けられており、トランクルームTは、掘り込み凹部7の底面部7aの幅および前後長と、該底面部7aからラッチ収容部24の下面部24aの下端までの高さとに合致した第1直方体状収容空間が設けられている。
下面部は、掘り込み凹部7の前壁部7bと互いに対向する傾斜面をなしており、また、該下面部の下端は、前壁部7bの上端よりも上方に設けられている。
また、より詳細には、ラッチ収容部24の下面部24aは、掘り込み凹部7の前壁部7bの下端と合致する第1直方体状収容空間の前下方の角部を中心とする、該第1直方体状収容空間の回動軌跡よりも外側に位置するように配設されている。
また、ラッチ収容部24は、第1直方体状収容空間の前面を掘り込み凹部7の前壁部7bと平行に傾けた状態における該第1直方体状収容空間の前壁部7bに沿ったスライド軌跡よりも後方側に位置しており、且つ前壁部7bの上端に第1直方体収容空間の前面略中央高さ部を合致させて、前面略中央高さ部を中心とする、該第1直方体状収容空間の回動軌跡よりも外側に位置するように配設されている。
次に、本実施例の作用について説明する。
まず、リヤクロスメンバ15の後方からリヤエンドパネル16の下部16bの前面に亘って、リヤフロアパネル6に掘り込み凹部7を形成して、リヤエンドトリムには、リヤエンドパネル16下部と合致する後壁下面部23と、後壁下面部23からトランクルームT前方に膨出してラッチユニット5を後方に収容するラッチ収容部24とを形成することで、ラッチユニット5の下方空間を有効に活用して、掘り込み凹部7に大きな荷物を収容することができる。
このため、特に、スポーツカーのように車両後部の突出量が短く、トランクルームTの前後長が短い車両においても、掘り込み凹部7に前後長の長い収容空間を形成できる。
リヤサイドフレーム8の左右間に掘り込み凹部7が略直方体状に形成され、掘り込み凹部7の後端部、およびリヤエンドトリムの後壁下面部23の下部が合致するリヤエンドパネル16の下部16bが、掘り込み凹部7の後方において、リヤサイドフレーム8の後端部よりも後方に凹設されることで、掘り込み凹部7を前後方向に長く形成することができ、その結果、掘り込み凹部7に載置可能な収容空間の前後長を拡大させて、より大きな荷物を掘り込み凹部7に収容できる。
掘り込み凹部7の底面部7aをリヤサイドフレーム8の下端部より下方に位置するように設ける事で、ラッチユニット5によって高さが制限される掘り込み凹部7に載置可能な収容空間を高さ方向で拡大させることができる。
このため、特に、スポーツカーのように車高が低い車においても、トランクルームTの高さが低い車両においても、掘り込み凹部7に高さ方向の長い収容空間を形成できる。
そして、掘り込み凹部7の底面部7aを取付けプレート9の下端よりも上方に位置するように設ける事で、上記の掘り込み凹部7の収容空間を高さ方向で拡大させつつも、掘り込み凹部7の底部はリヤエンドパネル16を介して掘り込み凹部7の側方に位置する取付けプレート9にも支持されて、下方に拡大した掘り込み凹部7の剛性を確保できる。
トランクリッド30の後部側の略閉断面部において、インナパネル32のシール当たり面32aからアウタパネル31に向かう前傾部位に、略閉断面の内側へトランクルームT容積を拡大する孔部32bを設けることで、トランクリッド30の剛性を担保する略閉断面内までを、当該孔部32bを通じて拡大したトランクルームTとして利用することができる。
このとき、荷物としてのスーツケースの一辺部が孔部32bに一致して略閉断面内に入っている場合に、インナパネル32の孔部32bの後縁部32cより前に後壁トリム22の前端部を位置させたために、例えば自動車の加速に伴ってスーツケースが後退しても当該スーツケースの側面部が後壁トリム22前端部に当たってそれ以上は後退せず、スーツケース一辺部が孔部32bの後縁部32cに当たってこれを変形させてしまうことを、トリム部材等の新たな部材を追加することなく防止できる。
なお、上述のトランクリッド30は、スチールに比して軽量であるが、機械的強度が劣っており、プレス成型時の曲げ角が比較的制限されやすいアルミニウム合金でインナパネル32及びアウタパネル31を形成するときに好適である。
また、あらかじめ、所定規格の寸法のスーツケースをその一辺部をインナパネル32の孔部32bに合致させて収容するよう、トランクルームTの深さを設計しておけば、オーナーはスーツケースをトリム前端部に当接させることでそのトランクルームT容量を最大限利用できる。
また、上述した実施形態では、トランクルームTのコンパクトなオープンカーに本発明を適用した場合について説明したが、必ずしもこれに限定されるものではなく、他の車種に本発明を適用してもよい。また、上述した実施形態では、トランクリッド30の材料としてアルミニウム合金を適用した場合について説明したが、必ずしもこれに限定されるものではなく、他の材料のトランクリッド30を用いて本発明を適用してもよい。
本発明の実施形態に係る車両の斜視図。 本発明の実施形態に係る車幅方向中央から見た要部拡大側面視図。 本発明の実施形態に係るトランクリッドの分解斜視図。 本発明の実施形態に係る下方から見た要部拡大平面視図。 本発明の実施形態に係る前方から見た要部拡大正面視図。 本発明の実施形態に係るトランクルーム後方の要部分解斜視図。
4…シール部材
5…ラッチユニット
6…リヤフロアパネル
7…掘り込み凹部
8…リヤサイドフレーム
9…取付けプレート
15…リヤクロスメンバ
16…リヤエンドパネル
22…後壁トリム
23…後壁下面部
24…ラッチ収容部
30…トランクリッド
31…アウタパネル
32…インナパネル
34…ストライカ
V…車両
T…トランクルーム
S1…第1直方体状収容空間

Claims (2)

  1. 自動車の後部に設けられ、周囲が囲われており上方に開口部を有するトランクルームと、当該トランクルームの開口部を後ろ開きに開閉するトランクリッドと、前記トランクルームの後部に設けられ、前記トランクリッドの後部に下向きに立設されたストライカと係合するラッチユニットと、当該ラッチユニットを隠蔽し前記トランクルーム後部の内壁面をなす後壁トリムを含んでなる自動車のトランク構造であって、
    前記トランクリッドは、外観意匠面をなすアウタパネルと、当該アウタパネルの周縁端部とその所定距離内側部位で合致する形状を有し、前記アウタパネルとともに、前記トランクルーム開口部全周に設けられたシール部材に合致するシール当たり面を含む略閉断面部を形成するインナパネルとからなり、
    当該略閉断面部の前記トランクルームの後部側において前記シール当たり面から前記アウタパネルに向かう前傾部位のインナパネルには、前記トランクルームを略閉断面内に拡大する孔部が車幅方向に延在して開穿され、当該孔部の後縁部がその車幅方向にわたって、車両前後方向で前記後壁トリムの前端部より方に位置することを特徴とする自動車のトランク構造。
  2. 前記後壁トリムは、車幅方向央部において周囲部分よりも前方に膨出してその後方に前記ラッチユニットを収容するラッチユニット収容部を有し、当該ラッチユニット収容部が前記後壁トリムの前端部をなすことを特徴とする請求項1記載の自動車のトランク構造。
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