JP6585689B2 - 車体後部構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車体後部構造に関し、更に詳細には、車体後部に形成されたトランクルームの開口を開閉するトランクリッドを有する自動車の車体後部構造に関する。
セダン型の自動車として、車体後部に形成されたトランクルームの開口を開閉するトランクリッドを有するものが知られている。
このような自動車の後突対策として、車体が衝突荷重を受けた際にはトランクルームの収納部を構成する収納容器が蛇腹状に変形することにより後突エネルギを吸収し、それより前側の車体の変形を抑制するもの(例えば、特許文献1)や、車体が衝突荷重を受けた際にはトランクリッドが折れ曲がることにより後突エネルギを吸収し、それより前側の車体の変形を抑制するもの(例えば、特許文献2)が知られている。
特開2009−214576号公報 特開2013−248959号公報
トランクルームの収納容器やトランクリッドの変形によって後突エネルギを吸収するものでは、短いストロークによって後突エネルギを吸収することが難しい。このことは、特に、トランクルームあるいはトランクルームの前部に駆動用バッテリが配置されるハイブリット自動車や電気自動車等において駆動用バッテリの保護の観点から問題になる。
本発明が解決しようとする課題は、トランクルームあるいはトランクルームの前部に駆動用バッテリが配置されても、後面衝突に対して駆動用バッテリを保護することができる車体後部構造を構成することである。
本発明の一つの実施形態による車体後部構造は、車体後部に形成されたトランクルーム(20)の開口(28)を開閉するトランクリッド(30)を有する車体後部構造であって、車幅方向の両側に設けられて前記トランクルーム(20)の前記開口(28)に沿って延在する部分を有する左右のリヤアッパフレーム(70)と、前記トランクリッド(30)に接合されて車幅方向に延在するビーム部材(84)と、前記各リヤアッパフレーム(70)の、前記トランクリッド(30)が閉位置にある状態で前記ビーム部材(84)の左右端の前方に対峙する位置に設けられた左右の拘束部材(86)とを有する。
この構成によれば、後面衝突すると、トランクリッド(30)と共にビーム部材(84)が前方に変位し、ビーム部材(84)の左右の端部が拘束部材(86)によって受け止められる。これにより、衝突荷重がビーム部材(84)からリヤアッパフレーム(70)に伝達され、衝突荷重によってトランクルーム(20)が大きく変形することが回避され、トランクルーム(20)あるいはトランクルーム(20)の前部に駆動用バッテリ(58)が配置されても、後面衝突に対して駆動用バッテリ(58)が保護される。
上記車体後部構造において、好ましくは、前記トランクルーム(20)の前記開口(28)は後方に向けて開口した後部開口部(28B)を含み、トランクリッド(30)は前記後部開口部(28B)を開閉すべく上下方向に延在した上下延在部(30B)を含み、前記ビーム部材(84)は前記上下延在部材(30B)に設けられている。
この構成によれば、後面衝突による荷重がビーム部材(84)に作用し易くなり、衝突荷重のリヤアッパフレーム(70)への伝達が確実に行われる。
上記車体後部構造は、好ましくは、車幅方向の両側に設けられて車体上部を前後方向に延在する左右のルーフサイドレール(64)を更に有し、前記各リヤアッパフレーム(70)は対応する前記ルーフサイドレール(64)の後端(64A)に接合された前端を含む。
この構成によれば、リヤアッパフレーム(70)に伝達された衝突荷重が更に前方のルーフサイドレール(64)に伝達され、車体後部が変形し難くなる。このことによっても駆動用バッテリ(58)が保護される。
上記車体後部構造は、好ましくは、車幅方向の両側に設けられて前記トランクルーム(20)の下部を前後方向に延在する部分を含む左右のリヤフロアフレーム(42)と、車幅方向に延在して前記リヤフロアフレーム(42)に接合されたリヤバンパビーム(48)と、前記トランクルーム(20)の後端に於いて車幅方向に延在するリヤパネルクロスメンバ(60)とを更に有し、前記各リヤアッパフレーム(70)は対応する前記各リヤフロアフレーム(42)の後端に前記リヤパネルクロスメンバ(60)を介して結合される後端を含む。
この構成によれば、リヤバンパビーム(48)からの衝突荷重がリヤアッパフレーム(70)及びリヤフロアフレーム(42)に伝達され、車体後部が変形し難くなる。このことによっても駆動用バッテリ(58)が保護される。
上記車体後部構造は、好ましくは、前記リヤパネルクロスメンバ(60)と前記各リヤフロアフレーム(42)とを互いに接続する左右のブレース部材(72)を更に有する。
この構成によれば、リヤパネルクロスメンバ(60)と各リヤフロアフレーム(42)との接続強度が向上し、リヤパネルクロスメンバ(60)から各リヤフロアフレーム(42)への衝突荷重の伝達が確実に行われる。これにより、車体後部が変形し難くなり、駆動用バッテリ(58)が保護される。
上記車体後部構造は、好ましくは、前記トランクリッド(30)の車幅方向の中間部にストライカ(90)を支持したストライカハウジング(88)が取り付けられ、前記リヤパネルクロスメンバ(60)の車幅方向の中間部に前記ストライカ(90)と係脱可能に係合するラッチ部材(92)が取り付けられている。
この構成によれば、ストライカ(90)とラッチ部材(92)との係合部からリヤパネルクロスメンバ(60)にも伝達されるので、ビーム部材(84)からリヤアッパフレーム(70)への衝突荷重の伝達は、車幅方向の両端だけではなく、車幅方向の中間部からも分散して行われる。
上記車体後部構造において、好ましくは、前記各リヤアッパフレーム(70)は、車体後部に配置されるリヤコンビライト(32)を囲むべく側面視で略三角形の枠状をする部分を含んでいる。
この構成によれば、前記各リヤアッパフレーム(70)はリヤコンビライト(32)の配置部を迂回するため、リヤコンビライト(32)の設計の自由度が阻害されることがない。
上記車体後部構造において、好ましくは、前記各リヤアッパフレーム(70)は、前記ルーフサイドレール(64)の後端に接合される前記前端及び前記リヤパネルクロスメンバ(60)に接続される前記後端を含んで略直線状に延在するリヤピラー延長部材(66)と、前記リヤピラー延長部材(66)に接合される上端及び前記リヤパネルクロスメンバ(60)に接合される下端を含む折曲形状のガータフレーム(68)とを有する。
この構成によれば、衝突荷重がガータフレーム(68)に分散して伝達される。これにより、車体後部がより一層変形し難くなる。
上記車体後部構造において、好ましくは、前記リヤピラー延長部材(66)は、溝形断面部材(80)及び当該溝形断面部材(80)に接合された蓋部材(82)により閉断面形状を構成している。
この構成によれば、リヤピラー延長部材(66)の強度、剛性が向上し、リヤピラー延長部材(66)による衝突荷重の伝達が確実に行われる。これにより、車体後部がより一層変形し難くなる。
上記車体後部構造は、好ましくは、対応する前記ルーフサイドレール(64)に接合された左右のサイドアウタパネル(10)を更に有し、前記各ガータフレーム(68)は対応する前記各サイドアウタパネル(10)を接合される部分を含んで当該サイドアウタパネル(10)と協働して閉断面形状を形成する部分を含む。
この構成によれば、ガータフレーム(68)の強度、剛性が向上し、ガータフレーム(68)による衝突荷重の伝達が確実に行われる。これにより、車体後部がより一層変形し難くなる。
上記車体後部構造は、好ましくは、対応する前記ルーフサイドレール(64)に接合された左右のインナサイドパネル(12)と、車幅方向に延在して左右の端部を対応する前記インナサイドパネル(12)に接合されたリヤパーセルシェルフ(18)と、前記リヤパーセルシェルフ(18)の下方に設けられて前記トランクルーム(20)と車室(22)とを区切るリヤバルクヘッド(24)とを更に有し、前記ガータフレーム(68)は前記リヤパーセルシェルフ(18)を介して前記リヤバルクヘッド(24)及び前記ルーフサイドレール(64)に接続される部分を含む。
この構成によれば、ガータフレーム(68)に伝わった衝突荷重はリヤパーセルシェルフ18を介してリヤバルクヘッド(24)やルーフサイドレール(64)にも伝達され、広く荷重分散が行われる。これにより、車体後部がより一層変形し難くなる。
上記車体後部構造において、好ましくは、前記各拘束部材(86)は、後突時に前記ビーム部材(84)を受け入れるべく後方に向けて開口した凹部(86A)を画定する主部(86B)及び前記主部(86B)の端縁から起立した起立片部(86C)を含む。
この構成によれば、拘束部材(86)の強度及び剛性が高くなり、拘束部材(86)によるビーム部材(84)の受け止めが確実に行われる。
本発明の一つの実施形態による車体後部構造によれば、衝突荷重によってトランクルームが大きく変形することがなく、トランクルームあるいはトランクルームの前部に駆動用バッテリが配置されても、後面衝突に対して駆動用バッテリを保護することができる。
本発明による車体後部構造の一つの実施形態を示す車体後方からの斜視図 本実施形態の車体後部構造の底面図 本実施形態の車体後部構造の骨格構造を示す側面図 本実施形態の車体後部構造をトランクルーム側から見た斜視図 本実施形態の車体後部構造を車体後方からの要部の拡大斜視図 本実施形態の車体後部構造のリヤピラー延長部材の後端近傍の拡大斜視図
以下に、本発明による車体後部構造の一つの実施形態を、図1〜図6を参照して説明する。
本実施形態による車体後部構造は、パネル構造体として、図1に示されているように、左右のサイドアウタパネル10及びサイドインナパネル12と、ルーフパネル16と、車幅方向に延在して左右の端部を各々対応する左右のサイドインナパネル12に接合されたリヤパーセルシェルフ18と、リヤパーセルシェルフ18の下方に設けられてトランクルーム20と車室22とを区切るリヤバルクヘッド24と、車体後端において車幅方向に延在するリヤパネル(リヤエンドパネル)26と、リヤパーセルシェルフ18にヒンジ(不図示)によって取り付けられてトランクルーム20の開口28を開閉するトランクリッド30とを有する。左右のサイドアウタパネル10の後部には各々リヤコンビライト32が取り付けられている。
トランクルーム20の開口28は、上方に向けて開口した上部開口部28A及び上部開口部28Aの後部に連続して後方に向けて開口した後部開口部28Bを含む。トランクリッド30は上部開口部28Aを開閉すべく前後方向に延在した前後延在部30A及び後部開口部28Bを開閉すべく上下方向に延在した上下延在部30Bを含む。
本実施形態による車体後部構造は、下部骨格構造体として、図2に示されているように、車幅方向の両側に設けられて前後方向に延在する左右のサイドシル40と、トランクルーム20の下部を前後方向に延在する部分を有して対応するサイドシル40に接合された前端42Aを含む左右のリヤフロアフレーム(リヤサイドフレーム)42と、左右のリヤフロアフレーム42を互いに接続すべく車幅方向に延在するリヤフロアミドルクロスメンバ44及びリヤフロアエンドクロスメンバ46と、車幅方向に延在してリヤパネル26を挟んで各リヤフロアフレーム42の後端42Bに接合されたリヤバンパビーム48と、車幅方向の中央部においてリヤフロアエンドクロスメンバ46とリヤパネル26の下部とを互いに接続する連結フレーム50とを有する。
左右のサイドシル40の後部及び左右のリヤフロアフレーム42にはリヤフロアパネル52が接合されている。リヤフロアフレーム42の後端はリヤパネル26に接合している。リヤフロアパネル52はトランクルーム20の底面を構成するトランクルーム底面部52Aを含む。トランクルーム底面部52Aには、ハイブリット自動車や電気自動車等における駆動用バッテリ58を配置するための床下空間を画成する上側突出形状部52B(図5図及び図6参照)が形成されている。
各リヤフロアフレーム42の車幅方向外側には左右のリヤホイールハウス54及び左右のリヤフロアパネル拡張部56が接合されている。各リヤフロアパネル拡張部56は、図4に示されているように、上側に開口したハット形断面形状したリヤフロアフレーム42の開口を閉じるべくリヤフロアフレーム42の上部に接合し、リヤフロアフレーム42と協働して閉断面形状を構成する蓋部56Aを含む。
本実施形態による車体後部構造は、上部骨格構造体として、図3〜図6に示されているように、トランクルーム20の後端において車幅方向に延在してリヤパネル26の前面(トランクルーム20側の面)に接合されたリヤパネルクロスメンバ60と、各リヤフロアフレーム42から上方に立設された左右のリヤピラー部材(Cピラー)62と、車幅方向の両側に設けられて車体上部を前後方向に延在する左右のルーフサイドレール64と、各ルーフサイドレール64の後端64Aに接合される前端(上端)66Aを有し、当該前端66Aから後方且つ下方に略直線状に延在する左右のリヤピラー延長部材(クォータピラー)66と、リヤピラー延長部材66の中間部に接合される上端68A及びリヤパネルクロスメンバ60の上部に接合される下端68Bを含むガータフレーム68とを有する。左右で対をなす各リヤピラー延長部材66及び各ガータフレーム68を総称してリヤアッパフレーム70と呼ぶ。
各リヤピラー部材62は、図3に示されているように、対応するリヤフロアフレーム42に接合される下端62A及び対応するリヤピラー延長部材66の上端近傍部に接合される上端62Bを含む。
図4に示されているように、リヤパネルクロスメンバ60はトランクルーム20の開口28の下縁に沿って延在する部分を含む。ガータフレーム68はトランクルーム20の開口28の左右の側縁に沿って延在する部分を含む。リヤパネルクロスメンバ60と各ガータフレーム68の下端68Bとは互いに協働してトランクルーム20の開口28の左右の下部コーナ部を画成する。
リヤパネルクロスメンバ60は、図4及び図5に示されているように、溝形断面形状(ハット形断面形状)をしていてリヤパネル26と協働して閉断面形状を構成する。リヤパネル26及びリヤパネルクロスメンバ60は、各リヤパネルクロスメンバ60より外側に延出した側部延長部26A及び60Aを含む。各側部延長部26A及び60Aは外端側が前側に位置するように前後に傾斜している。各側部延長部26A及び60Aを傾斜部と呼ぶことがある。この傾斜部により、ルーフサイドレール64に向けて衝突荷重が伝達され易くなる。
リヤパネルクロスメンバ60と各リヤフロアフレーム42とは、図4に示されているように、上下方向に延在する左右のブレース部材72によって互いに接続されている。ブレース部材72は、溝形断面形状(ハット形断面形状)をしていて、リヤパネル26、リヤフロアパネル拡張部56の蓋部56A及びリヤパネルクロスメンバ60に接合され、これらと協働して閉断面形状を構成する。
各ガータフレーム68は、図3に示されているように、側面視で鉤形に折曲した形状をしており、リヤピラー延長部材66と協働としてリヤコンビライト32の配置部を囲むべく側面視で略三角形の枠状をなす部分を含む。これにより、リヤアッパフレーム70はリヤコンビライト32の配置部を迂回するから、リヤコンビライト32の設計の自由度が阻害されることがない。
各ガータフレーム68は、図4に示されているように、対応する各サイドアウタパネル10を接合される溝形断面形状部分を含み、サイドアウタパネル10と協働して閉断面形状を構成する。これにより、ガータフレーム68の強度、剛性が向上し、ガータフレーム68による衝突荷重の伝達が確実に行われる。各ガータフレーム68は、図5に示されているように、リヤパーセルシェルフ18を介してリヤバルクヘッド24及び対応するルーフサイドレール64に接続される部分を含む。
各リヤピラー延長部材66は、図4〜図6に示されているように、溝形断面部材80及び溝形断面部材80に接合された平板状の蓋部材82とを有する。溝形断面部材80はトランクルーム20側に向けて開口したハット形断面形状をしている。蓋部材82は溝形断面部材80よりトランクルーム20側にあって溝形断面部材80の開口を塞いでいる。このようにして、リヤピラー延長部材66は溝形断面部材80と蓋部材82とにより閉断面形状を構成している。これにより、リヤピラー延長部材66の強度、剛性が向上し、リヤピラー延長部材66による衝突荷重の伝達が確実に行われる。
各リヤピラー延長部材66の後端(下端)66Bは、対応するガータフレーム68の下端68Bより車幅方向の外側にオフセットされた位置にあり、蓋部材82によってリヤパネル26、リヤフロアパネル拡張部56及びリヤパネルクロスメンバ60の各々左右の外端に接合されている。後端66Bにおける蓋部材82とリヤフロアパネル拡張部56との接合部は、図2に示されているように、リヤホイールハウス54の後端からリヤフロアパネル拡張部56の後端まで直線状に延在している。リヤフロアパネル拡張部56の後端とリヤフロアフレーム42の後端42Bとは同じ前後方向の位置にある。
図4及び図6に示されているように、各リヤフロアパネル拡張部56の下方には各リヤフロアフレーム42の底部と対応する蓋部材82の下端近傍とに接合された左右のアウトリガー74が設けられている。各アウトリガー74は、リヤフロアパネル拡張部56の前後方向の全長に亘る前後長を有し、対応するリヤフロアフレーム42及びリヤフロアパネル拡張部56と協働して閉断面を構成している。
トランクリッド30の上下延在部30Bのトランクルーム20側には、図1、図4及び図5に示されているように、車幅方向に略水平に延在して両端をトランクリッド30に接合されたパイプ材によるビーム部材84が設けられている。
各ガータフレーム68の下端近傍には、図1、図4及び図5に示されているように、トランクリッド30が閉位置にある状態でビーム部材84の左右端の前方に対峙する位置に、左右の拘束部材86が固定されている。各拘束部材86は、後突時に前方に変位したビーム部材84を受け入れるべく後方に向けて開口した凹部86Aを画定する主部86B及び主部86Bの後縁から車幅方向に起立した起立片部86Cを含む。起立片部86Cはリブをなし、主部86Bの曲げ剛性を高める。
トランクリッド30の上下延在部30Bの車幅方向の中間部には、図4に示されているように、ストライカ取付用ハウジング88が接合されている。ストライカ取付用ハウジング88はストライカ90を支持している。リヤパネルクロスメンバ60の車幅方向の中間部にストライカ90が係脱可能に係合するラッチ部材92が取り付けられている。
ビーム部材84は、ストライカ取付用ハウジング88を車幅方向に貫通し、ストライカ取付用ハウジング88によって車幅方向の中間部をトランクリッド30から支持されている。
上述の構成による車体後部構造によれば、後面衝突時の衝突荷重はリヤパネル26及びリヤパネルクロスメンバ60からリヤピラー延長部材66に伝達され、更にリヤピラー延長部材66から対応するルーフサイドレール64に伝達される。リヤパネル26及びリヤパネルクロスメンバ60とはリヤピラー延長部材66とは閉断面形状同士の接合になるから、リヤパネル26及びリヤパネルクロスメンバ60と各リヤピラー延長部材66との接合部の強度及び剛性が高く、衝突荷重に対して折れ曲がり難くなり、衝突荷重を各ルーフサイドレール64に良好に伝達することができる。これにより、車体後部がより一層変形し難くなり、駆動用バッテリ58に衝突荷重が及び難くなる。
衝突荷重はリヤパネルクロスメンバ60からガータフレーム68にも伝わる。これにより、リヤパネルクロスメンバ60からルーフサイドレール64に伝達される衝突荷重が分散され、衝突荷重が各ルーフサイドレール64により一層良好に伝達される。これにより、車体後部が変形し難くなり、駆動用バッテリ58に衝突荷重が及び難くなる。
ガータフレーム68に伝わった衝突荷重はリヤパーセルシェルフ18を介してリヤバルクヘッド24やルーフサイドレール64にも伝達され、広く荷重分散が行われる。また、衝突荷重はリヤフロアフレーム42やリヤホイールハウス54にも伝達され、リヤピラー延長部材66やガータフレーム68への荷重分散が促進される。また、衝突荷重はリヤバンパビーム48からリヤフロアフレーム42にも荷重伝達される。これらのことにより、車体後部がより一層変形し難くなる。
リヤバンパビーム48からの衝突荷重は各リヤアッパフレーム70及び各リヤフロアフレーム42に伝達され、車体後部が変形し難くなる。このことによっても駆動用バッテリ58が保護される。
リヤパネルクロスメンバ60と各リヤフロアフレーム42とがブレース部材72によって互いに接続されていることにより、リヤパネルクロスメンバ60と各リヤフロアフレーム42との接続強度が向上し、リヤパネルクロスメンバ60から各リヤフロアフレーム42への衝突荷重の伝達が確実に行われる。
後面衝突によってトランクリッド30が前方に変位すると、これに伴いビーム部材(84)が前方に変位し、ビーム部材84の左右の端部が拘束部材86の凹部86Aに係合し、ビーム部材84の左右の端部が拘束部材86によって受け止められる。これにより、衝突荷重がビーム部材84からリヤアッパフレーム70に伝達され、衝突荷重によってトランクルーム20が大きく変形することが回避される。このことにより、トランクルーム20あるいはトランクルーム20の前部に駆動用バッテリ58が配置されても、駆動用バッテリ58に衝突荷重が及び難くなり、後面衝突に対して駆動用バッテリ58が保護される。
ビーム部材84はトランクリッド30の上下延在部30Bに設けられているので、後面衝突による荷重がビーム部材84に作用し易くなり、衝突荷重のリヤアッパフレーム70への伝達が確実に行われる。
後面衝突による衝突荷重は、ストライカ90とラッチ部材92との係合部からリヤパネルクロスメンバ60にも伝達されるので、ビーム部材84からリヤアッパフレーム70への衝突荷重の伝達は、車幅方向の両端だけではなく、車幅方向の中間部からも行われる。これにより、衝突荷重が分散して伝達される。
拘束部材86は、主部86Bの端縁から起立した起立片部86Cを含んでいることにより、強度及び剛性が高くなり、拘束部材86によるビーム部材84の受け止めが確実に行われる。
以上、本発明を、その好適な実施形態について説明したが、当業者であれば容易に理解できるように、本発明はこのような実施形態により限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。例えば、ビーム部材84及び拘束部材86による構造はバッチバック型の自動車のテールゲイトにも同等に適用することができる。また、上記実施形態に示した構成要素は必ずしも全てが必須なものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて適宜取捨選択することが可能である。
10 :サイドアウタパネル
12 :サイドインナパネル
16 :ルーフパネル
18 :リヤパーセルシェルフ
20 :トランクルーム
22 :車室
24 :リヤバルクヘッド
26 :リヤパネル
26A :側部延長部
28 :開口
28A :上部開口部
28B :後部開口部
30 :トランクリッド
30A :前後延在部
30B :上下延在部
32 :リヤコンビライト
40 :サイドシル
42 :リヤフロアフレーム
42A :前端
42B :後端
44 :リヤフロアミドルクロスメンバ
46 :リヤフロアエンドクロスメンバ
48 :リヤバンパビーム
50 :連結フレーム
52 :リヤフロアパネル
52A :トランクルーム底面部
52B :上側突出形状部
54 :リヤホイールハウス
56 :リヤフロアパネル拡張部
56A :蓋部
58 :駆動用バッテリ
60 :リヤパネルクロスメンバ
62 :リヤピラー部材
62A :下端
62B :上端
64 :ルーフサイドレール
64A :後端
66 :リヤピラー延長部材
66A :前端
66B :後端
68 :ガータフレーム
68A :上端
68B :下端
70 :リヤアッパフレーム
72 :ブレース部材
74 :アウトリガー
80 :溝形断面部材
82 :蓋部材
84 :ビーム部材
86 :拘束部材
86A :凹部
86B :主部
86C :起立片部
88 :ストライカ取付用ハウジング
90 :ストライカ
92 :ラッチ部材

Claims (11)

  1. 車体後部に形成されたトランクルームの開口を開閉するトランクリッドを有する車体後部構造であって、
    車幅方向の両側に設けられて前記トランクルームの前記開口に沿って延在する部分を含む左右のリヤアッパフレームと、
    前記トランクルームの後端において車幅方向に延在し、左右の端部を対応する前記リヤアッパフレームに接合されたリヤパネルクロスメンバと、
    両端を前記トランクリッドに接合されて車幅方向に延在するビーム部材と、
    前記各リヤアッパフレームの、前記トランクリッドが閉位置にある状態で前記ビーム部材の左右端の前方に対峙する位置に設けられた左右の拘束部材とを有し、
    前記トランクリッドの車幅方向の中間部にストライカを支持したストライカハウジングが取り付けられ、前記リヤパネルクロスメンバの車幅方向の中間部に前記ストライカと係脱可能に係合するラッチ部材が取り付けられ、前記ビーム部材は、ストライカハウジングを貫通し、前記ストライカハウジングによって前記トランクリッドから支持されている車体後部構造。
  2. 前記トランクルームの前記開口は後方に向けて開口した後部開口部を含み、
    トランクリッドは前記後部開口部を開閉すべく上下方向に延在した上下延在部を含み、
    前記ビーム部材は前記上下延在部に設けられている請求項1に記載の車体後部構造。
  3. 車幅方向の両側に設けられて車体上部を前後方向に延在する左右のルーフサイドレールを更に有し、
    前記各リヤアッパフレームは対応する前記ルーフサイドレールの後端に接合された前端を含む請求項1又は2に記載の車体後部構造。
  4. 前記トランクルームの下部を前後方向に延在する部分を有する左右のリヤフロアフレームを更に有し、
    前記各リヤアッパフレームは対応する前記各リヤフロアフレームの後端に前記リヤパネルクロスメンバを介して結合される後端を含む請求項1から3の何れか一項に記載の車体後部構造。
  5. 前記リヤパネルクロスメンバと前記各リヤフロアフレームとを互いに接続する左右のブレース部材を更に有する請求項4に記載の車体後部構造。
  6. 前記各リヤアッパフレームは、車体後部に配置されるリヤコンビライトを囲むべく側面視で略三角形の枠状をなす部分を含んでいる請求項1からの何れか一項に記載の車体後部構造。
  7. 前記各リヤアッパフレームは、前記ルーフサイドレールの後端に接合される前記前端及び前記リヤパネルクロスメンバに接続される前記後端を含んで略直線状に延在するリヤピラー延長部材と、前記リヤピラー延長部材に接合される上端及び前記リヤパネルクロスメンバに接合される下端を含む折曲形状のガータフレームとを有する請求項に記載の車体後部構造。
  8. 前記リヤピラー延長部材は、溝形断面部材及び当該溝形断面部材に接合された蓋部材により閉断面形状を構成している請求項に記載の車体後部構造。
  9. 対応する前記ルーフサイドレールに接合された左右のサイドアウタパネルを更に有し、
    前記各ガータフレームは対応する前記各サイドアウタパネルを接合される溝形断面形状部分を含んで当該サイドアウタパネルと協働して閉断面形状を形成する部分を含む請求項又はに記載の車体後部構造。
  10. 対応する前記ルーフサイドレールに接合された左右のインナサイドパネルと、
    車幅方向に延在して左右の端部を対応する前記インナサイドパネルに接合されたリヤパーセルシェルフと、
    前記リヤパーセルシェルフの下方に設けられて前記トランクルームと車室とを区切る リヤバルクヘッドとを更に有し、
    前記ガータフレームは前記リヤパーセルシェルフを介して前記リヤバルクヘッド及び前
    記ルーフサイドレールに接続される部分を含む請求項からの何れか一項に記載の車体後部構造。
  11. 前記各拘束部材は、後突時に前記ビーム部材を受け入れるべく後方に向けて開口した凹部を画定する主部及び前記主部の端縁から起立した起立片部を含む請求項1から10の何れか一項に記載の車体後部構造。
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