JP2007106279A - 車体の収納構造 - Google Patents

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博明 牧原
Takahiro Yogo
貴宏 與語
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道雄 小崎
Fumitoshi Takenaka
文敏 竹中
Kenji Nagura
研二 名倉
Satoshi Takahashi
聡 高橋
Hisayoshi Kato
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Abstract

【課題】乗降口(ドア開口部)付近に収納ボックスを設けた自動車において、十分な収納空間を確保することが可能で、より利便性を備え、快適に使用することのできる車体の収納構造を提供する。
【解決手段】車体の左右両側下部に車体前後方向に延設されて車体の骨格を構成するサイドシル9と、サイドシル9の車幅方向内方に位置し、車体のフロア12下面の左右両側に車体前後方向に延設されて車体の骨格を構成するサイドフレーム11と、車体の左右ドア開口部17の下方に配置されて物品が収納される収納ボックス3とを備えた車体構造における収納構造であって、サイドシル9が内部に車体前後方向に挿通された補強材13を有すると共に、収納ボックス3は、サイドシル9の下方で、かつサイドフレーム11の車幅方向外側に開口する収納ボックス開口部3aと、開口部3aを開閉自在に覆う蓋部材14とを有する車体の収納構造とした。
【選択図】図4

Description

本発明は、自動車の乗降口下方に設ける収納構造に関し、詳しくは自動車の左右両側下部に延設されるサイドシル下方に、傘などを収納する収納部を設けた車体の収納構造に関する。
雨天時に自動車を利用する際、濡れた傘を車室内に持ち込むと、例えばフロアやシート、また衣服が濡れるなどにより、不快感を覚えることがあった。従来、このような問題に対して、例えば自動車の乗降口まわりに、車内居住空間には入り込まない範囲で、サイドステップやルーフの空気抵抗整流装置に対して傘入れを設ける構造(例えば、特許文献1参照)や、サイドシル部に、傘収納構造を有するサイドエアダムを設ける構造(例えば、特許文献2参照)などが提案されている。
特開平10−309992号公報 特開2001−63636号公報
しかしながら、上述した特許文献1および特許文献2に示す収納構造では、もともと車外に設置されている部材に無理やり収納部を設けているので収納空間が小さくなってしまう。特にサイドエアダムは、通常サイドシルの側面を覆うように取付られるため、収納空間を確保するのは難しい。収納空間を確保するためには、サイドエアダムやサイドステップ等を大きくする必要があり、車体の外面に大きく張り出す等、デザイン性においても不利となるおそれがある。また、サイドシルに孔を空けるなどの加工を施して収納空間を広げることもできるが、そうすると車体の強度に影響を及ぼすおそれがあった。
また、傘などの長尺物を収納する場合、例えば軽自動車など、前席ドアの前後方向の幅が小さい自動車においては、傘の長さを考慮すると、前席ドア下部の空間だけでは傘を収納しきれない場合が考えられ、このような場合には前席ドア前端から後席ドア部分に至るまで収納空間を確保する必要がある。
しかしながら、例えば後席ドアとしてスライド式のドア(以下、スライドドアという)を採用している自動車の場合、スライドドア開口部の下方にスライドドアを前後に摺動させるための下スライドインナレールが設けられ、この下スライドインナレールが、スライドドアから延びたアームを支持する構造となっているため、上述した特許文献1および特許文献2に示す収納構造では、スライドドア下方の空間が十分に得られず、傘などを収納する空間を確保することができないおそれがあった。
また、特許文献1および特許文献2に示した収納構造においては、水滴浸入に対する防水構造および収納部内の水を排出する排水構造がないため、雨天時に傘などを収納する際に、雨粒など水滴が浸入する、又は収納した傘から水滴が落ちるなど、収納部内に水が溜まるおそれがあった。
さらに、収納部が車体下部に設置されているため、開口部が足元に設けられており、傘などを収納する場合には、下方に手を伸ばして収納部の蓋を開閉する必要があるなど、開閉操作を行う際の利便性に問題があった。
このようなことから本発明は、車体の乗降口(ドア開口部)付近に収納ボックスを設けた車両において、十分な収納空間を確保することが可能で、後席ドアとしてスライド式のドアを採用している自動車においてもより利便性を備え、快適に使用することのできる車体の収納構造を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するための本発明の請求項1に係る車体の収納構造は、車体の左右両側下部に車体前後方向に延設されて前記車体の骨格を構成するサイドシルと、前記サイドシルの車幅方向内方に位置し、前記車体のフロア下面の左右両側に車体前後方向に延設されて前記車体の骨格を構成するサイドフレームと、前記車体の左右ドア開口部の下方に配置されて物品が収納される収納ボックスとを備えた車体構造における収納構造であって、前記サイドシルが内部に車体前後方向に挿通される補強部材を有すると共に、前記収納ボックスは、前記サイドシルの下方で、前記サイドフレームの車幅方向外側に配置され、車幅方向外側に開口する収納ボックス開口部と、前記収納ボックス開口部を開閉自在に覆う蓋部材とを有することを特徴とする。
本発明の請求項2に係る車体の収納構造は、請求項1記載の車体の収納構造において、前記収納ボックスは、前記車体のサイドエアダムと一体に形成されていることを特徴とする。
本発明の請求項3に係る車体の収納構造は、請求項1又は請求項2記載の車体の収納構造において、前記蓋部材は、下端部が回動可能に支持されると共に、車幅方向外側面に足掛け部を有することを特徴とする。
本発明の請求項4に係る車体の収納構造は、請求項1又は請求項2記載の車体の収納構造において、前記車体に装備される前記ドアの下部を前記サイドシル下方まで延設し、前記ドアの下部を前記蓋部材と一体に構成したことを特徴とする。
本発明の請求項5に係る車体の収納構造は、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の車体の収納構造において、前記収納ボックス開口部は、前席ドア開口部の下方に設けられると共に、前記収納ボックスの後端部は後席ドアの下方まで延びていることを特徴とする。
本発明の請求項6に係る車体の収納構造は、請求項5記載の車体の収納構造において、前記車体が前記後席ドアとしてスライドドアを採用すると共に、前記後席ドアの開口部下方に前記サイドシルより下方に位置するインナレールを備え、前記収納ボックスは、後端部が前記インナレール下方に配置されるように前後で高さが相違するように構成されていることを特徴とする。
本発明の請求項7に係る車体の収納構造は、請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の車体の収納構造において、前記収納ボックスが、前記収納ボックス開口部にウェザーストリップを備えることを特徴とする。
本発明の請求項8に係る車体の収納構造は、請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の車体の収納構造において、前記収納ボックスが、前記収納ボックス内に浸水した雨水等を排出する排水口を備えることを特徴とする。
上述した本発明に係る車体の収納構造によれば、収納ボックスをサイドシルの下方で、かつサイドフレームの車幅方向外側に設ける構成としたので、収納ボックスの収納空間を十分に確保することができる。さらに、サイドシル内部に補強材を施したことにより、サイドシルを小型化したとしてもサイドシルの強度が保持できるので、サイドシル下方のスペースをより多く確保できる。よって、収納ボックスの収納空間を大きくとることができるだけでなく、仮にスライドドアを採用した場合でも、収納ボックスの収納空間を十分に確保した状態でスライドドアのインナレールを配置できる。
また、サイドシル下方に設けた収納ボックスをサイドエアダムと一体に形成しているので、デザイン的に違和感の無い外観を得ることができる。
さらに、収納ボックスの収納開口部に、下端部が回動可能に支持されると共に、足掛け部を有する蓋部材を設ける構成とすることで、開閉操作を足で行うことができるため、利便性が向上する。
また、ドア下部をサイドシル下方まで延設し、ドアの下部を蓋部材と一体に構成すれば、ドアによってこの収納ボックス開口部を覆うことができ、蓋部材を兼用させることができる。従って、より簡素な構成で収納ボックスの開閉を行うことが可能となる。
さらに、収納ボックスの開口部にウェザーストリップを設けたことにより、雨天時に傘などを収納する際には雨粒などの浸入を抑制することができ、また収納ボックス下部に排水口を設けたことにより、収納した傘から滴下した水滴を排水口から排出することができるため、収納ボックス内に雨水などが溜まらず、収納ボックスをより快適に使用することが可能となる。
本発明の実施形態については、後述する実施例により詳細を説明する。
以下、本発明における第1の実施例を図1〜5に基づいて詳細に説明する。図1は、前席ドアとして、ドアの前端部を軸支されて回動により開閉を行うヒンジドア(以下、フロントドアという)1を採用し、後席ドアとして、前後へ摺動することにより開閉を行うスライドドア2を採用した自動車の例を示すものであり、図1(a)はフロントドア1およびスライドドア2を閉扉した状態、図1(b)はフロントドア1およびスライドドア2を開扉した状態を示している。
図1に示すように、車体の両側下方にサイドシル9が延設されており、サイドシル9の下方にサイドエアダム19が装備されている。サイドエアダム19の前端には、ジャッキポイント4が設けられている。また、フロントドア1のドア開口部17と、スライドドア2のドア開口部18はセンターピラー10によって隔てられており、ドア開口部18の上下には、それぞれ車体前後方向に延びる上スライドインナレール5および下スライドインナレール6が設けられている。また、スライドドア2には、前部内側の上下にアーム7,8が設けられている。
アーム7およびアーム8の先端は、それぞれ上スライドインナレール5および下スライドインナレール6に摺動可能に支持され、これによりスライドドア2は前後に移動して開口部18の開閉を行う構造となっている。なお、下スライドインナレール6はサイドシル9下方に設けられており、アーム8はサイドシル9下方を移動するものとする。
そして、フロントドア1下方のサイドエアダム19には、傘などを収納することが可能な収納ボックス3が一体に設けられており、収納ボックス3は、ドア開口部17側のサイドシル9の下方に収納空間を有している。
図2は、図1(b)におけるA−A断面を示している。図2に示すように、収納ボックス3は上面視ほぼ矩形となっており、フロントドア1前端部付近から下スライドインナレール6直前に亘ってサイドフレーム11の車幅方向外側に隣接するように配置されている。
図3は、図1(a)におけるB−B断面を示している。図3に示すように、サイドシル9は、従来と比べて上下の幅を縮小し、下方を水平な面(以下、サイドシル下面という)9aとすることにより、サイドシル下面9aとフロア12とがほぼ同じ高さとなるように構成されている。そして、断面を小型化したことによるサイドシル9の強度低下を防止するために、サイドシル9内部には、例えば円筒状の補強部材13が設けられている。また、サイドシル9の下端には、ジャッキポイント4が設けられ、サイドシル9より車幅方向内側のフロア12下面には、サイドフレーム11が設けられている。収納ボックス3は、ジャッキポイント4とサイドフレーム11の間に配置され、上面3bは例えばフロア12に近接する高さとなっている。
図4は、図1(a)におけるC−C断面を示す。以下、図3に示す構成と同様の部分は説明を省略する。図4に示すように、収納ボックス3はサイドシル9およびフロア12の下方、かつサイドフレーム11の側方に配置されている。
さらに、収納ボックス3には車幅方向外側に開口する収納ボックス開口部3aが形成されるとともに、収納ボックス開口部3aを覆うリッド(蓋部材)14が設けられている。リッド14は下端部が支軸16を中心に軸支され、上下に回動可能となっており、リッド14の車幅方向外側面下部には、凹形状となった足掛け部としてのステップ14aが設けられている。また、収納ボックス開口部3aの周縁にはウェザーストリップ15が設けられている。
さらに図5(a)に示すように、支軸16にはスプリング20が設けられ、リッド14はスプリング20のスプリング力によって閉蓋した状態を維持するものとし、図5(b)に示すように、リッド14は、前方と後方の二ヶ所に設けられたステップ14aのいずれか一方に足をかけて下方へ力を加えることにより開蓋し、ステップ14aから足を離すことにより、スプリング20が作用して閉蓋される構成となっている。なお、リッド14にはステップ14aとともに突起爪14bが設けられており、突起爪14bを手動で操作することにより開蓋することも可能となっている。また、突起爪14bは、フロントドア1を閉めると、フロントドア1の下端部で外側から押さえられる構成になっている。いわゆるフロントドア1が閉まった状態では、リッド14の開閉ができないようになっている。
また、収納ボックス3には側面下端に排水口3eが設けられている。排水口3eは、収納ボックス3に使用後の傘などを収納する際に、傘から滴下した水滴が、収納ボックス3内に溜まるのを防止するために設けられたものであり、例えば、収納ボックス下面3cに傾斜を設ける等により、水滴が排水口3eへと誘導されるような構造を設ければより好適である。
以上に説明したように、本実施例によれば、サイドシル9の断面を小型化し、補強部材13を設けて強度を保持するとともに、収納ボックス3をサイドシル9下方で、かつサイドフレーム11の車幅方向外側に設ける構成としたことにより、ドア開口部17下方の空間を有効に利用して収納ボックス3を設けることが可能となり、従来と比べて、傘などを収納するための空間を十分に確保することが可能となった。
しかも、収納ボックス3をサイドエアダム19と一体に形成することで、デザイン等の外観の見栄えもよくすることができる。
さらに、リッド14にステップ14aおよびスプリング20を設けたことにより、傘などの収納時にはステップ14aに足を置いてリッド14を開き、その後、ステップ14aから足を離せばリッド14が閉じるため、リッド14の開閉を簡単に行うことが可能であり、傘などの収納をより容易に行うことができるなど、利便性が向上した。
さらに加えて、収納ボックス3に排水口3eを設けるとともに、収納ボックス開口部3aにウェザーストリップ15を設けたことにより、内部に溜まった水滴を排出すると同時に、外部からの水滴の浸入を抑制することができるため、収納ボックス3をより快適に使用することが可能となった。
また、フロントドア1が閉まった状態ではリッド14が開かない構成としているので、車両走行時に不用意にリッド14が開くおそれがなく、収納物の盗難防止の効果もある。
なお、リッド14は、前後いずれか一方のステップ14aを操作することにより全体が開くものとし、ステップ14aは足を掛けやすい高さに設けるとより好適である。また、排水口3eは、外部からの異物の浸入を抑制するために、迷路構造にすればより好適である。さらに、ステップ14aは支軸16などのヒンジ部へ収納物が移動しないように遮蔽する効果も有する。
本発明における第2の実施例を図6〜10に基づいて説明する。本実施例は、上述した実施例1における収納ボックスをスライドドア下方にまで延ばすとともに、収納ボックス開口部にリッドを設ける代わりに、フロントドアによって収納ボックス開口部を覆うように構成したものである。以下、実施例1と類似する構成については説明を省略し、異なる構成を中心に説明する。
図6は、第2の実施例を採用した自動車の外観を示すものであり、図6(a)はフロントドア1およびスライドドア2を閉扉した状態、図6(b)はフロントドア1およびスライドドア2を開扉した状態を示している。
図6に示すように、ドア開口部17前端からドア開口部18に亘りサイドシル9下方に収納ボックス103が設けられており、収納ボックス開口部103aがドア開口部17の下方に形成されている。収納ボックス103には、センターピラー10近傍に段部103dが形成されて、ドア開口部17側ではサイドシル9の下方に収納空間を有し、ドア開口部18側では下スライドインナレール6の下方に収納空間を有しているものとする。すなわち、センターピラー10前方に比べて、センターピラー10後方は上下幅が小さくなっている。そして、フロントドア1およびスライドドア2の下端部は車体の下方にまで延設され、フロントドア1の下端部は、フロントドア1が閉まった状態で収納ボックス103の開口部103aを覆うように構成されている。
図7は、図6(b)におけるD−D断面を示している。図7に示すように、収納ボックス103は上面視ほぼ矩形となっており、フロントドア1前端部付近からスライドドア2下方中央部に亘りサイドフレーム11の車幅方向外側に隣接するように配置されている。段部103dは、スライドドア2引き込み時(閉まった状態)におけるアーム8の位置に沿って設けられている。このような位置に段部103dを設けることにより、ドア開口部17下方の空間をより有効に利用することができる。
図8は、本実施例の収納ボックス103の斜視図である。図8に示すように、収納ボックス103は段部103dを有し、フロントドア1側に配置される収納ボックス103前方の上面103bの高さは、スライドドア2側に配置される収納ボックス103後方の上面103cより高くなっている。そして、収納ボックス103のフロントドア1側の側面には、凸状の収納ボックス開口部103aが設けられている。このように収納ボックス103のスライドドア2側の高さを低くすることにより、下スライドインナレール6およびアーム8の下方に収納ボックス103を設けることができる。
図9は、図6(a)におけるE−E断面を示している。図9に示すように、フロア12と、小型化され、補強部材13が挿通されたサイドシル9の下方に収納ボックス103が設けられ、収納ボックス上面103bはサイドシル9およびフロア12に近接する高さとなっている。収納ボックス開口部103aの周縁にはウェザ−ストリップ15が設けられている。そして、収納ボックス開口部103aはフロントドア1によって開閉される。
図10は、図6(a)におけるF−F断面を示している。図10に示すように、フロア12下方には、下スライドインナレール6が設置され、下スライドインナレール6に、スライドドア2に固定されたアーム8の先端部8aが摺動可能に支持されている。そして、下スライドインナレール6下方かつサイドフレーム11の車幅方向外側に収納ボックス103が配置されており、収納ボックス上面103cは下スライドインナレール6下面と近接する高さとなっている。
以上に示したように、本実施例によれば、サイドシル9の断面を小型化すると共に補強部材13で補強し、収納ボックス103をサイドシル9の下方で、かつサイドフレーム11の車幅方向外側に配置し、さらに収納ボックス103の形状を工夫したことにより、後席のドアにスライドドアを使用した場合でもフロントドア1前端からセンターピラー10後方のスライドドア2下方に至る範囲に収納空間を設けることができ、従来と比べて、傘やフロントドア1などの長さに関係なく、傘などを収納するための空間を十分に確保することが可能となった。
さらに、収納ボックス103に傘などを収納する場合は、フロントドア1を開き、収納ボックス開口部103aから傘などを収納した後、フロントドア1を閉めることで収納ボックス開口部103aを閉塞することができるため、リッドなどを設ける必要がなく、より利便性が向上する。また、収納ボックス開口部103aがフロントドア1によって覆われることにより、収納ボックス103内の収納物の盗難等を防止する効果も有する。
本発明は、自動車の乗降口下方に設ける収納構造に関し、詳しくは自動車の左右両側下部に延設されるサイドシル下方に傘などを収納する収納部を設けた車体の収納構造に利用可能である。
図1(a)は本発明の実施例1に係る収納構造を有する自動車のドアを閉扉した状態を示す斜視図、図1(b)は本発明の実施例1に係る収納構造を有する自動車のドアを開扉した状態を示す斜視図である。 図1におけるA−A断面を示す概略断面図である。 図1におけるB−B断面を示す概略断面図である。 図1におけるC−C断面を示す概略断面図である。 図5(a)は本発明の実施例1に係る収納構造の一部を示す斜視図、図5(b)は本発明の実施例1に係る収納構造を示す模式図である。 図6(a)は本発明の実施例2に係る収納構造を有する自動車のドアを開扉した状態を示す斜視図、図6(b)は本発明の実施例2に係る収納構造を有する自動車のドアを閉扉した状態を示す斜視図である。 図6におけるD−D断面を示す概略断面図である。 本発明の実施例2に係る収納構造を示す斜視図である。 図6におけるE−E断面を示す概略断面図である。 図6におけるF−F断面を示す概略断面図である。
符号の説明
1 フロントドア
2 スライドドア
3,103 収納ボックス
3a,103a 収納ボックス開口部
3e 排水口
6 アーム
8 下スライドインナレール
9 サイドシル
10 Bピラー
11 サイドフレーム
12 フロア
13 補強部材
14 リッド
14a ステップ
15 ウェザーストリップ
16 支軸
19 サイドエアダム
20 スプリング
103d 段部

Claims (8)

  1. 車体の左右両側下部に車体前後方向に延設されて前記車体の骨格を構成するサイドシルと、前記サイドシルの車幅方向内方に位置し、前記車体のフロア下面の左右両側に車体前後方向に延設されて前記車体の骨格を構成するサイドフレームと、前記車体の左右ドア開口部の下方に配置されて物品が収納される収納ボックスとを備えた車体構造における収納構造であって、前記サイドシルが内部に車体前後方向に挿通される補強部材を有すると共に、前記収納ボックスは、前記サイドシルの下方で、前記サイドフレームの車幅方向外側に配置され、車幅方向外側に開口する収納ボックス開口部と、前記収納ボックス開口部を開閉自在に覆う蓋部材とを有することを特徴とする車体の収納構造。
  2. 前記収納ボックスは、前記車体のサイドエアダムと一体に形成されていることを特徴とする請求項1記載の車体の収納構造。
  3. 前記蓋部材は、下端部が回動可能に支持されると共に、車幅方向外側面に足掛け部を有することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の車体の収納構造。
  4. 前記車体に装備される前記ドアの下部を前記サイドシル下方まで延設し、前記ドアの下部を前記蓋部材と一体に構成したことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の車体の収納構造。
  5. 前記収納ボックス開口部は、前席ドア開口部の下方に設けられると共に、前記収納ボックスの後端部は後席ドアの下方まで延びていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の車体の収納構造。
  6. 前記車体が後席ドアとしてスライドドアを採用すると共に、前記後席ドアの開口部下方に前記サイドシルより下方に位置するインナレールを備え、前記収納ボックスは、後端部が前記インナレール下方に配置されるように前後で高さが相違するように構成されていることを特徴とする請求項5記載の車体の収納構造。
  7. 前記収納ボックスが、前記収納ボックス開口部にウェザーストリップを備えることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の車体の収納構造。
  8. 前記収納ボックスが、前記収納ボックス内に浸水した雨水等を排出する排水口を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の車体の収納構造。
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