JP6238859B2 - 車両用照射制御システムおよび光照射の制御方法 - Google Patents

車両用照射制御システムおよび光照射の制御方法 Download PDF

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本発明は、車両の周囲に光を照射する照射制御システムに関するものである。
レーザ装置やプロジェクタ装置、ヘッドライトなどの照射装置を用いて、各種の情報を表す光や画像を、自車の周囲の路面に照射する技術が提案されている(例えば、下記の特許文献1〜5)。
特開2008−007079号公報 特開2008−287669号公報 特開2008−009941号公報 特開2005−157873号公報 特開2013−237427号公報
信号機のない交差点における各道路の交通の優先関係(道路の優先関係)は、一般に、その交差点に設置された道路標識(路面に描かれた標識(路面標示)を含む)や、各道路の道路幅によって決まる。例えば、交差点に優先道路を示す道路標識があれば、その道路標識が示す道路の交通が優先となる。また、交差する道路の片方だけに徐行や一時停止の道路標識があれば、その道路標識がない方の道路の交通が優先となる。また、交差する道路の幅が明らかに異なっていれば、幅の広い方の道路の交通が優先となる。
特に、道路の優先関係を各道路の幅から判断する必要があるときには、運転者が道路の優先関係を誤って判断するおそれがある(一般に、自己が走行している道路の方が広いと錯覚しやすい)。例えば、異なる方向から交差点に進入する2台の車両の各運転者が、自分の交通が優先と判断すると、衝突事故を招きかねない。この問題は、主に信号機も道路標識もない交差点で生じるが、信号機のある交差点でも、信号機の故障時や停電時には生じる可能性があるし、道路標識のある交差点でも、視界が悪く、運転者が道路標識を見落とした場合に生じ得る。
本発明は以上のような課題を解決するためになされたものであり、自車および他車の運転者に対して道路の優先関係を明示することが可能な車両用照射制御システムおよび当該システムにおける光照射の制御方法を提供することを目的とする。
本発明に係る車両用照射制御システムは、自車の周囲に光を照射する照射装置を制御する照射制御部と、自車が走行中の道路である自車走行道路と当該自車走行道路に接続する他の道路である接続道路との接続地点を検出する接続地点検出部と、接続地点における自車走行道路と接続道路との優先関係を判定する優先関係判定部と、を備え、照射制御部は、照射装置を用いて接続地点に光を照射するとき、当該接続地点における自車走行道路と接続道路との優先関係に応じて光の照射パターンを変更し、接続地点検出部は、複数の接続地点を検出可能であり、優先関係判定部は、複数の接続地点のそれぞれにおける自車走行道路と接続道路との優先関係を判定し、照射制御部は、複数の接続地点のそれぞれに対し、各接続地点における自車走行道路と接続道路との優先関係に応じた照射パターンで、照射装置に光を照射させる
本発明によれば、自車走行道路と接続道路との優先関係が、それらの接続地点に照射された光の照射パターンから判断できるため、運転者が道路の優先関係を誤って判断することを防止できる。また、接続地点に照射された光は、他車の運転者からも視認されるため、他車の運転者が道路の優先関係を誤って判断することも防止できる。
実施の形態1に係る車両用照射制御システムの構成を示すブロック図である。 道路の優先関係を説明するための図である。 道路の優先関係を説明するための図である。 実施の形態1において車両が照射する光の照射パターンの例を示す図である。 実施の形態1に係る車両用照射制御装置の動作を説明するための図である(自車走行道路が優先の場合)。 実施の形態1に係る車両用照射制御装置の動作を説明するための図である(接続道路が優先の場合)。 実施の形態1に係る車両用照射制御装置の動作を説明するための図である(自車走行道路と接続道路の優先度が同じ場合)。 実施の形態1に係る車両用照射制御装置の動作を説明するための図である。 実施の形態1に係る車両用照射制御装置の動作を示すフローチャートである。 照射パターン決定処理を示すフローチャートである。 照射パターン決定処理の変形例を説明するための図である。 照射パターン決定処理の変形例示すフローチャートである。 実施の形態2に係る車両用照射制御システムの構成を示すブロック図である。 実施の形態2に係る車両用照射制御システムの構成を示すブロック図である。 実施の形態2に係る車両用照射制御システムの構成を示すブロック図である。 実施の形態3に係る車両用照射制御システムの動作を説明するための図である。 実施の形態3に係る車両用照射制御システムの動作を説明するための図である。 実施の形態4において車両が照射する光の照射パターンの例を示す図である。 実施の形態4に係る車両用照射制御装置の動作を説明するための図である。 実施の形態4に係る車両用照射制御装置の動作を説明するための図である。 実施の形態4に係る車両用照射制御装置の動作を説明するための図である。 実施の形態4に係る車両用照射制御装置の動作を説明するための図である。 実施の形態4に係る車両用照射制御装置の動作を説明するための図である。 実施の形態4に係る車両用照射制御装置の動作を説明するための図である。 実施の形態4に係る車両用照射制御装置の動作の変形例を説明するための図である。 実施の形態5に係る車両用照射制御システムの構成を示すブロック図である。 実施の形態5に係る車両用照射制御装置の動作を説明するための図である。 実施の形態5に係る車両用照射制御装置の動作を説明するための図である。 実施の形態6に係る車両用照射制御システムの構成を示すブロック図である。 実施の形態6に係る車両用照射制御装置の動作を説明するための図である。 実施の形態6に係る車両用照射制御装置の動作を説明するための図である。 実施の形態6に係る車両用照射制御装置の動作の変形例を説明するための図である。 実施の形態7に係る車両用照射制御装置の動作を説明するための図である。 自車が接続地点に到達するまでの時間を表す図形の例を示す図である。 自車が接続地点に到達するまでの時間を表す図形の例を示す図である。 自車が接続地点に到達するまでの時間を表す図形の例を示す図である。 自車が接続地点に到達するまでの時間を表す図形の例を示す図である。 自車が接続地点に到達するまでの時間を表す図形の例を示す図である。 自車が接続地点に到達するまでの時間を表す図形の例を示す図である。 自車が接続地点に到達するまでの時間を表す図形の例を示す図である。 自車が接続地点に到達するまでの時間を表す図形の例を示す図である。 自車が接続地点に到達するまでの時間を表す図形の例を示す図である。 自車が接続地点に到達するまでの時間を表す図形の例を示す図である。 自車が接続地点に到達するまでの時間を表す図形の例を示す図である。 自車が接続地点に到達するまでの時間を表す図形の例を示す図である。
<実施の形態1>
図1は、実施の形態1に係る車両用照射制御システムの構成を示すブロック図である。図1のように、車両用照射制御システムは、車両用照射制御装置10、照射装置20、位置情報取得装置21および地図情報記憶装置22から構成される。ここでは、照射装置20、位置情報取得装置21および地図情報記憶装置22が、車両用照射制御装置10に外付けされた構成を示すが、それらは車両用照射制御装置10と一体的に構成されていてもよい。
照射装置20は、車両に搭載されており、その車両の周囲に複数の照射パターンで光を照射することができる。ここでいう光の「照射パターン」は、色、明るさ、路面に投射される光の形状、路面に投射される画像(文字、記号、図形等)のうちの1以上の要素によって構成される、光の照射態様である。照射装置20の具体例としては、例えばレーザ装置、LED(Light Emitting Diode)光照射装置、プロジェクタ装置などが考えられるが、車両のヘッドライトを光源として利用するものであってもよい。
位置情報取得装置21は、車両用照射制御装置10を搭載した車両の現在位置を取得する。位置情報取得装置21としては、例えばGPS(Global Positioning System)などのGNSS(Global Navigation Satellite System)から発信される信号を受信して絶対的な位置(緯度、経度)の情報を取得するGNSS受信機が代表的であるが、相対的な位置(位置の変化)の情報を取得するための速度センサ、方位センサなどが含まれていてもよい。
地図情報記憶装置22には、地図情報が記憶されたハードディスク、リムーバブルメディアなどの記憶媒体である。地図情報記憶装置22に記憶されている地図情報には、各道路の優先関係の情報も含まれているものとする。また、地図情報記憶装置22は、インターネット等の通信網を介して車両用照射制御装置10に地図情報を提供するサーバであってもよい。
車両用照射制御装置10は、照射装置20の動作を制御する制御装置であり、照射制御部11、接続地点検出部12、優先関係判定部13および自車位置特定部14を備えている。車両用照射制御装置10は、コンピュータを用いて構成されており、照射制御部11、接続地点検出部12、優先関係判定部13および自車位置特定部14は、コンピュータが、プログラムに従って動作することにより実現される。以下、車両用照射制御装置10および照射装置20が搭載された車両を「自車」、それ以外の車両を「他車」という。
照射制御部11は、照射装置20の動作を制御し、照射装置20を用いて自車の周囲に光を照射することができる。照射装置20が出力する光(照射光)の照射方向および照射パターンは、照射制御部11によって決定される。
接続地点検出部12は、自車が走行中の道路と、その道路に接続する他の道路との接続地点(交差点、分岐点など)を検出する。以下では、自車が走行中の道路を「自車走行道路」といい、自車走行道路に接続する道路を「接続道路」という。優先関係判定部13は、各接続地点における自車走行道路と接続道路との優先関係を判定する。
自車位置特定部14は、位置情報取得装置21が取得した自車の現在位置の情報と、地図情報記憶装置22に記憶されている地図情報とを用いたマップマッチング処理を行うことによって、地図上の自車の位置を特定する。自車の位置が分かれば、自車走行道路が特定される。
実施の形態1では、接続地点検出部12は、地図情報記憶装置22に記憶されている地図情報と、自車位置特定部14が特定した地図上の自車の位置とに基づいて、自車走行道路と接続道路との接続地点を検出する。また、優先関係判定部13は、地図情報に含まれる各道路の優先関係の情報に基づいて、接続地点検出部12が検出した接続地点における自車走行道路と接続道路との優先関係を判定する。
ここで、信号機のない道路の優先関係について説明する。通常、道路の優先関係は、道路標識(路面標示を含む)や道路の幅によって規定される。例えば、道路R1と道路R2が接続する接続地点P1において、図2の(a)のように道路R1のセンターラインだけが途切れずに繋がっている場合や、図2の(b)のように道路R2にだけ停止線がある場合は、道路R1が道路R2よりも優先となる。すなわち、道路R1を走行する車両Aの交通が、道路R2を走行する車両Bの交通よりも優先される。また、接続地点P1に道路標識等がなくても、図2の(c)のように、道路R1が道路R2よりも明らかに幅が広い場合は、道路R1が道路R2よりも優先となる。
なお、接続地点P1において、図3の(a)のように道路R1,R2の両方のセンターラインが途切れている場合や、図3の(b)のように道路R1,R2の両方に停止線がある場合は、道路R1,R2の間に優先関係はない(道路R1,R2の優先度は同じである)。また、図3の(c)のように、道路標識がなく、道路R1,R2に明確な道路幅の差もない場合には、道路R1,R2の優先関係は不明である(一般的には優先関係はない)。この場合、車両A,Bの両方が接続地点P1の手前で一旦停止または徐行をして、互いに譲り合って走行しなければならない(国によっては、この場合の交通の優先関係が規定されている。例えば、日本では、車両A,Bの両方が直進するとき、左側から接続地点P1に侵入する車両Bの交通を優先するのが原則となっている)。なお、図2および図3に示した道路の優先関係の例は、以降に示す図においても用いられる。
図1に戻り、車両用照射制御装置10の照射制御部11は、照射装置20を用いて、接続地点検出部12が検出した接続地点のうち、自車の進行方向前方に存在する接続地点に光を照射する(この場合、接続地点検出部12は、自車の進行方向前方にある接続地点だけを検出してもよい)。また、照射制御部11は、接続地点に光を照射するとき、その接続地点における自車走行道路と接続道路との優先関係に応じて光の照射パターンを変更する。
実施の形態1では、自車走行道路と接続道路との優先関係に応じた、それぞれ異なる3つの照射パターンを規定する。図4にその3つの照射パターンを示す。照射制御部11は、自車走行道路が接続道路よりも優先する接続地点へ光を照射する場合の照射パターン(第1照射パターン)を、図4の(a)のように赤色の光から成る照射パターンにする。また、接続道路が自車走行道路よりも優先する接続地点へ光を照射する場合の照射パターン(第2照射パターン)を、図4の(b)のように緑色の光から成る照射パターンにする。また、自車走行道路および接続道路の優先度が同じまたは優先関係が不明な接続地点へ光を照射する場合の光の照射パターン(第3照射パターン)を、図4の(c)のように黄色の光から成る照射パターンにする。
ここでは、信号機をイメージして赤色、緑色、黄色の照射パターンを選択したが、互いに区別できるものであれば、各照射パターンの構成は任意でよい。一般に、赤色やオレンジ色は警告や禁止を示す色、黄色は注意を示す色、緑色や青色は許可を表す色として認識されている。
次に、実施の形態1に係る車両用照射制御装置10の動作を具体的に説明する。車両用照射制御装置10は、自車の進行方向前方に、自車走行道路R1と接続道路R2との接続地点P1の存在を検出すると、照射装置20を用いてその接続地点P1に光を照射する。このとき、図5のように自車走行道路R1が接続道路R2よりも優先となるときは、第1照射パターン(赤色)で接続地点P1に光を照射する。これにより、接続道路R2上の他車の運転者や歩行者に、自車が接続地点P1に近づいていることを示すと共に、自車の交通が優先することを警告できる。
また、図6のように接続道路R2が自車走行道路R1よりも優先となるときは、第2照射パターン(緑色)で接続地点P1に光を照射する。これにより、接続道路R2上の他車や歩行者に、自車が接続地点P1に近づいていることを示すと共に、自車の交通よりも接続道路R2の他車の交通が優先する旨を示すことができる。
さらに、図7のように自車走行道路R1および接続道路R2の優先度が同じ場合、または優先関係が不明な場合は、第3照射パターン(黄色)で接続地点P1に光を照射する。これにより、接続道路R2上の他車や歩行者に、自車が接続地点P1に近づいていることを示して、注意を促すことができる。
本実施の形態では、接続地点検出部12は、接続地点を検出する際、自車から接続地点までの距離を算出するものとする。また、照射制御部11は、自車の進行方向前方の予め定められた範囲内に存在する接続地点のみに光を照射するものとする。つまり、図8のように、自車の進行方向前方に2つの接続地点P1a,P1bが存在しても、車両用照射制御装置10は、自車から遠い接続地点P1bには光を照射しない。
接続地点に光を照射するか否かの判断基準となる距離のしきい値は、自車の速度に応じて変化させてもよい。例えば、自車の速度が速いときは、接続地点に到達するまでの時間が短いため、早めに光の照射を開始する(つまり、自車から遠い接続地点にも光を照射する)のが望ましい。
図9は、実施の形態1に係る車両用照射制御装置10の動作を示すフローチャートである。図5〜図8を用いて説明した動作は、車両用照射制御装置10が図9に示す処理を行うことにより実現される。なお、図9の動作は、当該動作を終了させるための操作をユーザが車両用照射制御装置10に対して行った場合や、当該動作を終了させる指示が他の機器から車両用照射制御装置10に入力された場合、車両用照射制御装置10が行う他の処理から当該動作を終了させる指示があった場合などに終了する。
車両用照射制御装置10が起動すると、まず、自車位置特定部14が自車の地図上の位置を特定し、その特定結果に基づいて、接続地点検出部12が自車走行道路と他の道路(接続道路)との接続地点を検出する(ステップS11)。また、接続地点検出部12は、自車から接続地点までの距離を算出し、自車の進行方向前方の予め定められた範囲内に接続地点が存在するか否かを確認する(ステップS12)。
自車の進行方向前方の予め定められた範囲内に接続地点が存在しなければ(ステップS12でNO)、照射装置20を用いた接続地点への光の照射を行わずに(ステップS13)、ステップS11へと戻る。なお、ステップS13では、既に接続地点への光の照射が行われているときはその照射を終了させる。
一方、自車の進行方向前方の予め定められた範囲内に接続地点が存在すれば(ステップS12でYES)、その接続地点は光の照射対象となる。その場合、優先関係判定部13が、当該接続地点における自車走行道路と接続道路との優先関係を判定し(ステップS14)、その判定結果に基づいて、照射制御部11が、当該接続地点に照射する光の照射パターンを決定する(ステップS15)。そして、照射制御部11は、照射装置20を制御して、ステップS15で決定した照射パターンの光を、当該接続地点へ向けて照射する(ステップS16)。その後、ステップS11へ戻る。つまり、上記のステップS11〜S16の処理は、繰り返し実行される。
図10は、照射制御部11が接続地点に照射する光の照射パターンを決定するステップS15の処理(照射パターン決定処理)を示すフローチャートである。
照射パターン決定処理では、まず、自車走行道路と接続道路との優先関係が確認される(ステップS151)。実施の形態1では、自車走行道路が接続道路よりも優先する場合、照射制御部11は、照射パターンを第1照射パターン(図4の(a)に示す赤色の照射パターン)に決定する(ステップS152)。また、接続道路が自車走行道路よりも優先する場合、照射制御部11は、照射パターンを第2照射パターン(図4の(b)に示す緑色の照射パターン)に決定する(ステップS153)。さらに、自車走行道路および接続道路の優先度が同じまたは優先関係が不明な場合、照射制御部11は、照射パターンを第3照射パターン(図4の(c)に示す黄色の照射パターン)に決定する(ステップS154)。
実施の形態1に係る車両用照射制御システムによれば、自車走行道路と接続道路との優先関係が、接続地点に照射された光の照射パターンから判断できる。自車の運転者は、自車が照射する光の照射パターンから、接続地点における道路の優先関係を判断できる。また、接続地点に照射された光は、接続道路を走行している他車の運転者からも視認されるため、他車の運転者にも道路の優先関係を示すことができる。よって、自車の運転者だけでなく、他車の運転者も、道路の優先関係を誤って判断することが防止される。
なお、実施の形態1では、自車走行道路が優先の場合と、接続道路が優先の場合と、両者の優先度が同じまたは優先関係が不明の場合のそれぞれに応じた3つの照射パターンを用いる例を示したが、本発明では、少なくとも2つ以上の照射パターンが用いられればよい。
例えば、図11のように自車走行道路R1および接続道路R2の優先度が同じ場合、および優先関係が不明な場合にも、自車走行道路R1が優先する場合(図5)と同様に、照射制御部11が第1照射パターン(赤色)を選択してもよい。図12は、そのように照射パターンを選択する場合の、照射パターン決定処理(図9のステップS15)を示すフローチャートである。図12のフローチャートは、ステップS151において、自車走行道路および接続道路の優先度が同じまたは優先関係が不明な場合に、照射パターンを第1照射パターン(赤色)に決定するステップS152に移行する以外は、図10と同様であるので、詳細な説明は省略する。
<実施の形態2>
実施の形態1では、接続地点検出部12が、地図情報および地図上の自車の位置に基づいて接続地点を検出し、優先関係判定部13が、地図情報に基づいて自車走行道路と接続道路との優先関係を判定した。しかし、接続地点検出部12が接続地点を検出する処理、および優先関係判定部13が道路の優先関係を判定する処理は、他の方法で行われてもよい。ここでは、その幾つかの例を示す。
例えば、ビーコンなどの交通情報を配信するインフラストラクチャーが整備され、道路網の各所に、接続地点の位置情報(例えば現在位置からの距離など、相対的な位置情報でもよい)および当該接続地点における道路の優先関係の情報を配信する配信設備が設置された場合には、接続地点検出部12および優先関係判定部13における各処理を、各配信設備との通信で取得した情報に基づいて行うことができる。
図13は、その場合の車両用照射制御システムの構成を示すブロック図である。車両用照射制御装置10には、情報の配信設備との通信を行う通信装置23が接続される。通信装置23は車両用照射制御装置10に内蔵されていてもよい。
車両用照射制御装置10は、通信装置23を用いた通信により、情報の配信設備から、接続地点の位置情報および道路の優先関係の情報を取得する。そして、接続地点検出部12が、通信装置23が配信設備から取得した接続地点の位置情報に基づいて、自車の進行方向前方にある接続地点の位置を検出する。さらに、優先関係判定部13が、通信装置23が配信設備から取得した道路の優先関係の情報に基づいて、自車走行道路と接続道路との優先関係を判定する。その他の処理については、実施の形態1と同様でよい。
また例えば、自車に搭載されたカメラ(車載カメラ)が撮影した自車の周囲の映像や、自車に搭載された各種のセンサ(車載センサ)が取得した情報に基づいて、接続地点検出部12が接続地点を検出したり、優先関係判定部13が道路の優先関係を判定したりしてもよい。
図14は、車載カメラ24を用いる場合の車両用照射制御システムの構成を示すブロック図である(車載カメラ24は、車両用照射制御装置10に内蔵されていてもよい)。この構成では、車両用照射制御装置10は、車載カメラ24を用いて自車の進行方向前方の画像を撮影し、撮影した画像の解析処理を行う。この画像解析処理では、例えば、接続地点の抽出、接続地点までの距離の算出、道路標識(停止線などの路面標示も含む)の抽出、自車走行道路および接続道路のセンターラインの抽出、自車走行道路および接続道路の幅の推定などの処理が行われる。そして、接続地点検出部12は、画像解析の結果に基づいて、自車の進行方向前方にある接続地点の位置を検出する。さらに、優先関係判定部13は、画像解析の結果に基づいて、自車走行道路と接続道路との優先関係を判定する。その他の処理については、実施の形態1と同様でよい。
図15は、車載センサ25を用いる場合の車両用照射制御システムの構成を示すブロック図である(車載センサ25は、車両用照射制御装置10に内蔵されていてもよい)。この構成では、車両用照射制御装置10は、車載センサ25(例えば、自車周囲の物体を検出する距離センサやレーダーなど)から得られるセンサ情報を解析し、接続地点の有無、接続地点までの距離、道路標識の種別、自車走行道路および接続道路のセンターラインの有無、自車走行道路および接続道路の幅などを判断する。そして、接続地点検出部12は、センサ情報の解析結果に基づいて、自車の進行方向前方にある接続地点の位置を検出する。優先関係判定部13は、センサ情報の解析結果に基づいて、自車走行道路と接続道路との優先関係を判定する。その他の処理については、実施の形態1と同様でよい。
また、通信装置23、車載カメラ24または車載センサ25を用いる手法を、実施の形態1の位置情報取得装置21および地図情報記憶装置22を用いる手法と組み合わせてもよい。例えば、情報の配信設備が整っている地域や、GNSSの信号を受信できない場所では通信装置23を用いる手法を行い、それ以外の地域では位置情報取得装置21および地図情報記憶装置22を用いる手法を行うようにしてもよい。また、自車位置特定部14が行ったマップマッチング処理の結果を、車載カメラ24が撮影した画像または車載センサ25で得たセンサ情報の解析結果に基づいて補正することにより、自車の位置の精度を向上させることもできる。
<実施の形態3>
車両用照射制御装置10が制御する照射装置20は複数でもよい。その場合、例えば、接続地点検出部12が複数の接続地点を同時に検出した結果、図16のように、自車の進行方向前方の予め定められた範囲内に、2つの接続地点P1a,P1bが存在すると判断された場合に、接続地点P1a,P1bのそれぞれに対して光を照射することができる。
また、図17のように、自車走行道路R1が優先される接続地点P1aと、接続道路R2bが優先される接続地点P1bとが、自車の進行方向前方に存在するときに、接続地点P1a,P1bのそれぞれに対し、自車走行道路R1と接続道路R2a,R2bとの優先度に応じた照射パターンで光を照射できる。すなわち、接続地点P1aには第1照射パターン(赤色)の光、接続地点P1bには第2照射パターン(緑色)の光を、同時に照射することができる。
<実施の形態4>
実施の形態1(図4)では、第1〜第3照射パターンを構成する要素はそれぞれ色彩のみとしたが、照射パターンを構成する要素は、その他にも、路面に投射される光の形状、路面に投射される画像(文字、記号、図形等)などが考えられ、1つの照射パターンが複数の要素から構成されてもよい。
例えば、第1照射パターンを、図18の(a)のように、赤色の色彩と、「CAUTION」の文字と、その文字を強調(装飾)する図形からなる照射パターンとし、第2照射パターンを、図18の(b)のように、緑色の色彩のみからなる照射パターンとしてもよい。さらに、第3照射パターンを、図18の(c)のように、黄色の色彩と、「CAUTION」の文字とからなる照射パターンとしてもよい。
このように、警告を表す第1照射パターンを構成する要素の数を、第2および第3照射パターンを構成する要素の数よりも多くすることで、第1照射パターンを最も目立つものにすることができる。また、注意を表す第3照射パターンを構成する要素の数を、第2照射パターンを構成する要素の数よりも多くすることで、第3照射パターンを第2照射パターンよりも目立つものにすることができる。
照射パターンを構成する要素は、自車の位置や速度に応じて変化してもよい。例えば、照射パターンを構成する要素に、自車から接続地点までの距離を示す文字を含ませることが考えられる。図19および図20に、その場合の照射パターンの変化を示す。自車が接続地点P1の30m手前では、図19のように接続地点P1に「30m」の文字が投射され、自車が接続地点P1の20m手前では、図20のように接続地点P1に「20m」の文字が投射される。
また、照射パターンを構成する要素に、自車が接続地点に到達するまでの時間を示す文字を含ませてもよい。図21および図22に、その場合の照射パターンの変化を示す。自車が接続地点P1に到達する5秒前には、図21のように接続地点P1に「5sec」の文字が投射され、自車が接続地点P1に到達する3秒前には、図22のように接続地点P1に「3sec」の文字が投射される。
また、照射パターンを構成する要素に、自車から接続地点までの距離または自車が接続地点に到達するまでの時間を示す図形を含ませてもよい。図23および図24に、その場合の照射パターンの変化を示す。自車が接続地点P1に到達する5秒前には、図23のように接続地点P1に5つの長方形が投射され、自車が接続地点P1に到達する3秒前には、図24のように接続地点P1に3つの長方形が投射される。
自車から接続地点までの距離または自車が接続地点に到達するまでの時間を示す画像の表示態様を、自車から接続地点までの距離または自車が接続地点に到達するまでの時間に応じて変更してもよい。例えば、自車が接続地点P1から離れた位置のとき、接続地点P1に文字を鮮明に投射するのは困難なので、図25のように、文字よりも視認性が要求されない記号(ここでは「!」)を含む照射パターンの光を照射するとよい。そして、自車が接続地点P1にある程度近づけば、図19〜図24のように接続地点P1へ文字や図形を投射する。
さらに、自車から接続地点までの距離または自車が接続地点に到達するまでの時間を示す画像は、電子機器が読み取り可能なコード(例えば2次元バーコードなど)でもよい。例えば、自車が接続地点に照射したコードを、他車のコード読み取り機器に読み取らせることによって、他車の車載装置に自車の位置を認識させ、他車の走行制御に利用することできる。
<実施の形態5>
図26は、実施の形態5に係る車両用照射制御システムの構成を示すブロック図である。この車両用照射制御システムは、実施の形態1の構成(図1)に対し、車両用照射制御装置10に他車検出部15を設けた構成となっている。
他車検出部15は、自車走行道路に接続する接続道路を走行する他車の存在を検出する機能を有している。他車検出部15が他車を検出する方法は任意でよく、例えば、他車と通信(いわゆる「車車間通信」)を行う通信装置が受信した他車の位置情報に基づいて他車の存在を検出する方法が考えられる。その他にも、車載カメラで撮影した自車周囲の画像を解析して他車の存在を検出する方法や、車載センサが取得した各種のセンサ情報から他車の存在を検出する方法、また、それらの方法を2つ以上組み合わせた方法などでもよい。
実施の形態5の車両用照射制御装置10では、照射制御部11は、接続道路を走行する他車が、他車検出部15によって検出された場合とされない場合とで、光の照射パターンを変更する。例えば、他車が検出されていないときは、図27のように色彩のみからなる照射パターンの光を接続地点P1に照射するが、他車が検出されると、図28のように、色彩と文字からなる照射パターンに変更して、接続地点P1に照射する光をより目立たせることが考えられる。また、他車が検出されないときに照射パターンの明るさを低くして、照射装置20による消費電力の低減を図ることも考えられる。
なお、照射制御部11が光の照射パターンを変更するか否かを判断する際、他車の進行方向を考慮することが好ましい。例えば、検出された他車の進行方向が自車走行道路から遠ざかる向きのときは、その他車が自車の走行に影響を与える可能性は低いため、当該他車が検出されても照射パターンを変更する必要はない。
なお、図26では、実施の形態1の車両用照射制御装置(図1)に他車検出部15を設けた構成を示したが、本実施の形態は、実施の形態2に示した各種の車両用照射制御装置(図13〜図15)に対しても適用可能である。
<実施の形態6>
図29は、実施の形態6に係る車両用照射制御システムの構成を示すブロック図である。この車両用照射制御システムは、実施の形態5の構成(図26)に対し、車両用照射制御装置10に他車照射光認識部16を設けた構成となっている。
他車照射光認識部16は、自車走行道路と接続道路との接続地点にその接続道路を走行する他車が照射している光の照射パターンを認識する。他車照射光認識部16が他車の照射する光の照射パターンを認識する方法は任意でよく、例えば、他車と通信(車車間通信)を行う通信装置が受信した他車の照射装置の動作状況を示す情報に基づいて、他車の照射パターンを認識する方法が考えられる。その他にも、車載カメラで撮影した自車周囲の画像を解析して他車の照射パターンを認識する方法や、車載センサが取得した各種のセンサ情報から他車の照射パターンを認識する方法、また、それらの方法を2つ以上組み合わせた方法などでもよい。
実施の形態6の車両用照射制御装置10では、照射制御部11は、他車検出部15による接続道路上の他車の検出結果と、他車照射光認識部16による他車の照射パターンの認識結果とに基づいて、自車の進行方向前方にある接続地点に、接続道路を走行する他車が自車と同じ照射パターンで光を照射しているか否かを確認する。そして、自車と他車が同じ接続地点に同じ照射パターンで光を照射していることを検知すると、自車の照射パターンを他車の照射パターンとは異なるものに変更する。
例えば、図30のように、自車走行道路R1と接続道路R2の優先度が同じ接続地点P1に、自車と接続道路R2を走行する他車が共に第1照射パターン(赤色)の光を照射していることが検知されると(この状況は、車両用照射制御装置10が図11および図12で示した動作を行う場合に生じ得る)、照射制御部11は、図31のように自車の照射パターンを第2照射パターン(緑色)に変更する。
図30の状態では、自車および他車の運転者はどちらの交通を優先すべきかの判断が難しく、場合によっては、両方の運転者が自己の交通が優先されると判断して、衝突事故を招きかねない。しかし、図31の状態であれば、自車と他車の照射パターンの関係は、自車走行道路R1よりも接続道路R2が優先するときと同じ関係になるので、自車よりも他車の交通を優先すべきと判断しやすくなる。つまり、図30の状態から図31の状態に切り替えることは、自車が他者に交通の優先権を譲ることを意味する。
本実施の形態の車両用照射制御装置10によれば、自車走行道路R1と接続道路R2との間に一時的な優先関係を作ることができ、道路の優先度が同じまたは不明な接続地点における交通の円滑化に寄与することができる。
ところで、図31の状態において、自車と他車の両方が上記の動作を行うと、今度は自車と他車の両方が接続地点P1に第2照射パターン(緑色)の光を照射する状態になることが考えられる。その状態においても、自車と他車の運転者の両方が自己の交通が優先されると判断してしまうことが懸念される。
この問題を回避するために、照射制御部11が、自車と他車が同じ接続地点に同じ照射パターンの光を照射していることを検知したとき、自車の照射パターンを、道路の優先関係が不明であることを示す第3照射パターン(黄色)にしてもよい。この場合、第3照射パターンは、自車と他車が同じ接続地点に重複して照射することが許容されるものとする。この動作を自車と他車の両方が行うと、図32の状態になり、一時的な優先関係を作ることはできないが、自車と他車の運転者の両方が、自己の交通が優先されると判断することを防止できる。
<実施の形態7>
図33は、実施の形態7に係る車両用照射制御システムの構成を示すブロック図である。この車両用照射制御システムは、実施の形態6の構成(図29)に対し、車両用照射制御装置10に走行制御部17を設けた構成となっている。走行制御部17は、自車を走行させるための車両駆動装置26を制御する機能を有している。
実施の形態7の車両用照射制御装置10では、走行制御部17は、他車検出部15による接続道路上の他車の検出結果と、他車照射光認識部16による他車の照射パターンの認識結果とに基づいて、自車の進行方向前方にある接続地点に、接続道路を走行する他車が自車と同じ照射パターンで光を照射しているか否かを確認する。そして、自車と他車が同じ接続地点に同じ照射パターンで光を照射していることを検知すると、自車に減速または一時停止を行わせるように、車両駆動装置26を制御する。
例えば、先に示した図30のように、接続地点P1に自車と他車が共に第1照射パターン(赤色)の光を照射している場合に、自車が減速または一時停止するように制御される。これにより、たとえ両方の運転者が自己の交通が優先されると判断したとしても、自車と他車が衝突することを防止することができる。
本実施の形態の車両用照射制御装置10において、照射制御部11の動作は、実施の形態1と同様の動作(他車の照射パターンを考慮しない動作)でもよいし、実施の形態6と同様の動作(他車の照射パターンを考慮して、自車の照射パターンを変更する動作)でもよい。
<実施の形態8>
先に示した図23および図24では、車両用照射制御装置10が、照射装置20を用いて、自車の走行方向前方の接続地点の重複走行エリアに、自車が接続地点に到達するまでの時間(以下「残り時間」という)を表す図形を照射する例を示したが、当該図形は図23および図24に示したものに限られない。本実施の形態では、残り時間を表す図形の変形例を示す。なお、以下に説明する図形の例は、自車から接続地点までの距離を示す目的に使用することもできる。
図23および図24の例では、図34のように、残り時間を表す図形を構成する要素(以下「要素図形」という)として長方形の図形(以下「バー」という)を用い、バーの数によって残り時間を表していた。図23および図24の例では各バーの太さ(幅)は一定であったが、図35のように、バーの数が少なくなるほど、個々のバーを太くしてもよい。残り時間が少なくなるほどバーが太くなることで、緊急度が高まっていることを表すことができる。また、バーの数が少なくなるほどバーの合計面積が広くなるようにすると、より効果的である。
例えば、図36のように、バーの数を減らしても、バーが描画される領域全体の幅が維持されるようにしてもよい。例えば図37のように、バーの数を減らすとき、各バーの位置を維持したまま、隣り合うバーを繋げるようにしてもよい。各バーの位置を動かさないことで、画像の変化が連続的になり、バーの数の変化を認識しやすくなる。さらに、隣り合うバーを繋げるとき、図38のように、繋げるバーの間隔が徐々に狭くなるようにアニメーション化してもよい。あるいは、図39のように、繋げるバーの間の領域の色を変化させた後で、その領域の色をバーと同じ色に変化させることによって、2つのバーを繋げてもよい。
また、図23および図24では、他車から見て、縦長のバーが横向き並ぶようにしているが、それとは逆に、他車から見て、横長のバーが縦向きに並ぶようにしてもよい。例えば、図40および図41は、他車から見て横長のバーを用いる例である(図40、図41の点線の矢印は、他車からの視線の方向を表している)。図40では、複数のバーのうちの1つを他のバーよりも長いものにし、残り時間を長いバーの位置で示している(バーの数は一定である)。残り時間が少なくなるほど長いバーが他車に接近するように動くため、他車の運転者は、緊急度が高まっていることを直感的に認識できる。また、図41のように、残り時間に応じてバーの数を減らしながら、長いバーの位置を動かすようにしてもよい。
残り時間を表す図形を構成する要素(要素図形)は、長方形のバーに限られない。例えば図42のように、扇形の要素図形を用いてもよい。この場合、残り時間に応じて扇形の数や太さを変化させるだけでなく、扇形の半径を変化させてもよい。例えば、残り時間が少なくなるほど扇形を太くしたり、扇形の半径を長くすることで、緊急度が高まっていることを表すことができる。
また、複数の要素図形を用いる場合、それらは一方向に並べられていなくてもよい。例えば、図43は、同心の円形の要素図形を複数個用いた例である。この場合、残り時間に応じて要素図形の数を減らすとき、円形を太くしたり、円形の半径を大きくしたりしてもよい。また同心の複数の矩形や、同心の複数の多角形を要素図形としてもよい。
また、図44のように、要素図形の数や形状ではなく、色や模様、明るさなどで残り時間を表すようにしてもよい。この場合、残り時間が少なくなるほど要素図形が目立つようにするとよい。例えば、5秒前は薄いピンク、3秒前は濃いピンク、1秒前は赤などに変化させることが考えられる。また、図45のように、要素図形の色や模様などを部分的に変化させ、残り時間が少なくなるほど、目立つ部分(例えば、色の濃い部分)の面積を大きくしてもよい。
なお、本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
10 車両用照射制御装置、11 照射制御部、12 接続地点検出部、13 優先関係判定部、14 自車位置特定部、15 他車検出部、16 他車照射光認識部、17 走行制御部、20 照射装置、21 位置情報取得装置、22 地図情報記憶装置、23 通信装置、24 車載カメラ、25 車載センサ、26 車両駆動装置。

Claims (21)

  1. 自車の周囲に光を照射する照射装置を制御する照射制御部と、
    自車が走行中の道路である自車走行道路と当該自車走行道路に接続する他の道路である接続道路との接続地点を検出する接続地点検出部と、
    前記接続地点における自車走行道路と接続道路との優先関係を判定する優先関係判定部と、
    を備え、
    前記照射制御部は、前記照射装置を用いて前記接続地点に光を照射するとき、当該接続地点における自車走行道路と接続道路との優先関係に応じて光の照射パターンを変更し、
    前記接続地点検出部は、複数の接続地点を検出可能であり、
    前記優先関係判定部は、前記複数の接続地点のそれぞれにおける自車走行道路と接続道路との優先関係を判定し、
    前記照射制御部は、前記複数の接続地点のそれぞれに対し、各接続地点における自車走行道路と接続道路との優先関係に応じた照射パターンで、前記照射装置に光を照射させる
    ことを特徴とする車両用照射制御システム。
  2. 自車の周囲に光を照射する照射装置を制御する照射制御部と、
    自車が走行中の道路である自車走行道路と当該自車走行道路に接続する他の道路である接続道路との接続地点を検出する接続地点検出部と、
    前記接続地点における自車走行道路と接続道路との優先関係を判定する優先関係判定部と、
    を備え、
    前記照射制御部は、前記照射装置を用いて前記接続地点に光を照射するとき、当該接続地点における自車走行道路と接続道路との優先関係に応じて光の照射パターンを変更し、
    前記照射制御部はさらに、自車走行道路が接続道路よりも優先する接続地点への光の照射パターンである第1照射パターンと、接続道路が自車走行道路よりも優先する接続地点への光の照射パターンである第2照射パターンとを異なるものにし、自車走行道路および接続道路の優先度が同じまたは優先関係が不明な接続地点への光の照射パターンを、前記第1照射パターンおよび前記第2照射パターンとは異なる第3照射パターンにする
    ことを特徴とする車両用照射制御システム。
  3. 自車の周囲に光を照射する照射装置を制御する照射制御部と、
    自車が走行中の道路である自車走行道路と当該自車走行道路に接続する他の道路である接続道路との接続地点を検出する接続地点検出部と、
    前記接続地点における自車走行道路と接続道路との優先関係を判定する優先関係判定部と、
    を備え、
    前記照射制御部は、前記照射装置を用いて前記接続地点に光を照射するとき、当該接続地点における自車走行道路と接続道路との優先関係に応じて光の照射パターンを変更し、
    前記照射制御部はさらに、自車走行道路が接続道路よりも優先する接続地点への光の照射パターンである第1照射パターンと、接続道路が自車走行道路よりも優先する接続地点への光の照射パターンである第2照射パターンとを異なるものにし、自車走行道路および接続道路の優先度が同じまたは優先関係が不明な接続地点への光の照射パターンを、前記第1照射パターンにする
    ことを特徴とする車両用照射制御システム。
  4. 自車の周囲に光を照射する照射装置を制御する照射制御部と、
    自車が走行中の道路である自車走行道路と当該自車走行道路に接続する他の道路である接続道路との接続地点を検出する接続地点検出部と、
    前記接続地点における自車走行道路と接続道路との優先関係を判定する優先関係判定部と、
    自車走行道路と接続道路との接続地点にその接続道路を走行する他車が照射している光の照射パターンを認識する他車照射光認識部と、
    を備え、
    前記照射制御部は、前記照射装置を用いて前記接続地点に光を照射するとき、当該接続地点における自車走行道路と接続道路との優先関係に応じて光の照射パターンを変更し、
    前記照射制御部はさらに、自車の進行方向前方にある接続地点に接続道路を走行する他車が自車と同じ照射パターンで光を照射していることが検知されると、自車の照射パターンを当該他車の照射パターンとは異なるものに変更する
    ことを特徴とする車両用照射制御システム。
  5. 自車の周囲に光を照射する照射装置を制御する照射制御部と、
    自車が走行中の道路である自車走行道路と当該自車走行道路に接続する他の道路である接続道路との接続地点を検出する接続地点検出部と、
    前記接続地点における自車走行道路と接続道路との優先関係を判定する優先関係判定部と、
    自車走行道路と接続道路との接続地点にその接続道路を走行する他車が照射している光の照射パターンを認識する他車照射光認識部と、
    を備え、
    前記照射制御部は、前記照射装置を用いて前記接続地点に光を照射するとき、当該接続地点における自車走行道路と接続道路との優先関係に応じて光の照射パターンを変更し、
    前記照射制御部はさらに、自車の進行方向前方にある接続地点に接続道路を走行する他車が自車と同じ照射パターンで光を照射していることが検知されると、自車の照射パターンを、自車と他車が同じ接続地点に重複して照射することが許容される特定の照射パターンに変更する
    ことを特徴とする車両用照射制御システム。
  6. 前記照射制御部は、自車の進行方向前方に存在する接続地点に向けて、前記照射装置に光を照射させる
    請求項1から請求項5のいずれか一項記載の車両用照射制御システム。
  7. 前記接続地点検出部は、自車から接続地点までの距離をさらに検出し、
    前記照射制御部は、自車から予め定められた範囲内に存在する接続地点に向けて、前記照射装置に光を照射させる
    請求項6記載の車両用照射制御システム。
  8. 地図情報に基づいて、地図上の自車の位置を特定する自車位置特定部をさらに備え、
    前記接続地点検出部は、前記地図情報および地図上の自車の位置に基づいて、自車走行道路と接続道路との接続地点を検出する
    請求項1から請求項7のいずれか一項記載の車両用照射制御システム。
  9. 地図情報に基づいて、地図上の自車の位置を特定する自車位置特定部をさらに備え、
    前記優先関係判定部は、前記地図情報に基づいて、自車走行道路と前記接続道路との優先関係を判定する
    請求項1から請求項7のいずれか一項記載の車両用照射制御システム。
  10. 前記接続地点検出部は、外部との通信により、自車走行道路と接続道路との接続地点の位置情報を取得する
    請求項1から請求項7のいずれか一項記載の車両用照射制御システム。
  11. 前記優先関係判定部は、外部との通信により、自車走行道路と接続道路との優先関係の情報を取得する
    請求項1から請求項7のいずれか一項記載の車両用照射制御システム。
  12. 前記接続地点検出部は、自車のカメラが撮影した映像または自車のセンサが取得した情報に基づいて、自車走行道路と接続道路との接続地点を検出する
    請求項1から請求項7のいずれか一項記載の車両用照射制御システム。
  13. 前記優先関係判定部は、自車のカメラが撮影した映像または自車のセンサが取得した情報に基づいて、自車走行道路と前記接続道路との優先関係を判定する
    請求項1から請求項7のいずれか一項記載の車両用照射制御システム。
  14. 前記第1照射パターンを構成する要素の数は、前記第2照射パターンを構成する要素の数よりも多い
    請求項2または請求項3記載の車両用照射制御システム。
  15. 接続道路を走行する他車の存在を検出する他車検出部をさらに備え、
    前記照射制御部は、前記他車検出部が他車を検出している場合としていない場合とで、光の照射パターンを変える
    請求項1から請求項14のいずれか一項記載の車両用照射制御システム。
  16. 自車走行道路と接続道路との接続地点にその接続道路を走行する他車が照射している光の照射パターンを認識する他車照射光認識部と、
    自車の進行方向前方にある接続地点に接続道路を走行する他車が自車と同じ照射パターンで光を照射していることが検知されると、自車に減速または一時停止を行わせる走行制御部と、
    をさらに備える
    請求項1から請求項15のいずれか一項記載の車両用照射制御システム。
  17. 前記照射装置が出力する光の照射パターンを構成する要素には、自車から接続地点までの距離または自車が接続地点に到達するまでの時間を示す画像が含まれる
    請求項1から請求項16のいずれか一項記載の車両用照射制御システム。
  18. 前記画像は、自車から接続地点までの距離または自車が接続地点に到達するまでの時間を表す文字、記号またはコードの画像である
    請求項17記載の車両用照射制御システム。
  19. 前記照射制御部は、前記画像の表示態様を、自車から接続地点までの距離または自車が接続地点に到達するまでの時間に応じて変更する
    請求項17または請求項18記載の車両用照射制御システム。
  20. 車両用の照射制御システムにおける光照射の制御方法であって、
    前記照射制御システムの接続地点検出部が、自車が走行中の道路である自車走行道路と当該自車走行道路に接続する他の道路である接続道路との接続地点を検出し、
    前記照射制御システムの優先関係判定部が、前記接続地点における自車走行道路と接続道路との優先関係を判定し、
    前記照射制御システムの照射制御部が、前記接続地点における自車走行道路と接続道路との優先関係に応じて、前記接続地点に照射する光の照射パターンを決定し、
    前記照射制御部が、照射装置を用いて前記接続地点に光を照射し、
    前記接続地点検出部は、複数の接続地点を検出可能であり、
    前記優先関係判定部は、前記複数の接続地点のそれぞれにおける自車走行道路と接続道路との優先関係を判定し、
    前記照射制御部は、前記複数の接続地点のそれぞれに対し、各接続地点における自車走行道路と接続道路との優先関係に応じた照射パターンで、前記照射装置に光を照射させる
    ことを特徴とする光照射の制御方法。
  21. 車両用の照射制御システムにおける光照射の制御方法であって、
    前記照射制御システムの接続地点検出部が、自車が走行中の道路である自車走行道路と当該自車走行道路に接続する他の道路である接続道路との接続地点を検出し、
    前記照射制御システムの優先関係判定部が、前記接続地点における自車走行道路と接続道路との優先関係を判定し、
    前記照射制御システムの照射制御部が、前記接続地点における自車走行道路と接続道路との優先関係に応じて、前記接続地点に照射する光の照射パターンを決定し、
    前記照射制御部が、照射装置を用いて前記接続地点に光を照射し、
    前記照射制御システムの他車照射光認識部が、自車走行道路と接続道路との接続地点にその接続道路を走行する他車が照射している光の照射パターンを認識し、
    前記照射制御部は、自車の進行方向前方にある接続地点に接続道路を走行する他車が自車と同じ照射パターンで光を照射していることが検知されると、自車の照射パターンを当該他車の照射パターンとは異なるものに変更する
    ことを特徴とする光照射の制御方法。
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