JP6238208B2 - 細胞展開用マイクロチャンバーチップ - Google Patents

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Description

本発明は、マイクロチャンバーチップ上面およびマイクロチャンバー内壁面にブロッキング処理が施された細胞展開用マイクロチャンバーチップに関する。
循環腫瘍細胞〔CTC〕、血管内皮細胞、血管内皮前駆細胞、各種幹細胞等(本明細書において、まとめて「希少細胞」という。)は病態に応じて全血中に極めて稀に存在する細胞である。希少細胞の検出は臨床的な有用性が明らかであるにもかかわらず、その検出は極めて難しい。近年様々な細胞分離手法を応用してその検出が試みられ製品化がなされているが、いずれにおいても対象の希少性が故、検出結果の有効性を評価(希少細胞のロスや不要細胞の混入の有無)することが重要である。
例えば採血した血液などの検体中に目的とする希少細胞が存在するか否かを検査する際、血液由来検体などの細胞懸濁液を平面状に展開した後、展開された全細胞を解析することによって、細胞懸濁液中に目的細胞が存在するか否かがわかる。
細胞懸濁液を平面状に展開する際、平面として例えば特許文献1に開示された化学マイクロデバイスを使用すると、該デバイス表面に形成されている微細な凹部(マイクロウェルまたはマイクロチャンバー)の中に細胞を高密度で格納することができ、該凹部ごとに細胞を検出することができる。また、一個一個の該凹部からそれぞれ細胞を回収し、さらなる検査に供することができる。特許文献1の化学マイクロデバイスは、励起光による蛍光の発生が少ないプラスチック材料を用いて射出成形により容易に製造することができる。しかしながら、この化学マイクロデバイスを使用して細胞展開した際、該凹部以外の表面に細胞が吸着しやすいため、展開した細胞を該凹部で充分に回収できず、希少細胞をロスするおそれがある。
一方、特許文献2には、ターゲット物質を一つ一つ個別的に固定化することができる微細穴を有するバイオチップが開示されている。特許文献2のバイオチップでは、微細穴の側面(壁部)と底面(底部)には、それぞれ同じまたは異なる固定化物質が結合していてもよいし、側面と底面のいずれかに固定化物質が結合していてもよいことが記載されている。また、特許文献2には、例えば、ターゲット物質を「該当する抗原認識領域を発現させたリンパ球細胞」とする場合、固定化物質としては「各種抗体」を選択すればよいことが記載されている。
しかしながら、特許文献2のバイオチップは、例えば同じ種類の細胞一個一個を微細穴一つ一つに固定化することができるが、その種類や大きさが異なり細胞数も膨大な集団からなる血液などから希少細胞を検出することを目的としたものではない。希少細胞に対応する固定化物質(例えば、希少細胞の表面に特異的に発現している抗原に対する抗体)を微細穴の側面、底面またはその両方に結合させたとしても、その微細穴が希少細胞以外の細胞で充満してしまえば、固定化物質で希少細胞を捕捉することはできない。また、目的とする希少細胞に対応した適切な固定化物質が常に存在するとは限らない。細胞展開用マイクロチャンバーチップに細胞を展開し、ほとんど全ての細胞をマイクロチャンバー内に格納した上で、顕微鏡観察により希少細胞を検出するという手法の有利性はここにある。
特開2004-212048号公報 特開2005-214889号公報
本発明は、細胞がマイクロチャンバー以外の表面に非特異的に吸着するのを抑制し、例えば血液などの多量の細胞を含むものの中から希少細胞をもらさず格納、保持し観察することができる細胞展開用マイクロチャンバーチップを提供することを目的とする。
本発明者らは、マイクロチャンバーチップ表面およびマイクロチャンバー内壁面の一部または全部が、細胞の非特異的吸着を抑制できるブロッキング剤で被覆されていると、血液等に含まれる多種類かつ多量の細胞を当該チップ上に展開した際、細胞がマイクロチャンバー内に格納、保持されやすく、さらに、細胞がマイクロチャンバーの内壁面に吸着しにくいため、細胞どうしがマイクロチャンバー内で重層化せずに顕微鏡下での観察を容易にすることを見出し、本発明の完成に至った。
すなわち、上述した目的のうち少なくとも一つを実現するため、本発明の細胞展開用マイクロチャンバーチップ(41)および(42)は、一個以上の細胞を格納、保持することができるマイクロチャンバー(30)が基板(10)の上面(11)に形成されているマイクロチャンバーチップ(20)の上面(11)と該マイクロチャンバー(30)の内壁面(31)とが、細胞が該上面(11)に非特異的に吸着するのを抑制できるブロッキング剤(50)で被覆され、上記ブロッキング剤(50)が、カゼイン、スキムミルク、アルブミン、ポリエチレングリコールおよびリン脂質からなる群から選択される少なくとも一種を含み、水と基板(10)との接触角が30度以上70度以下である。
本発明の細胞展開用マイクロチャンバーチップ(41)および(42)は、それを用いて細胞展開した際、ほぼすべての細胞をマイクロチャンバー(30)内に格納することができる。
細胞展開用マイクロチャンバーチップ(41)および(42)は、マイクロチャンバー(30)の内壁面まで細胞非接着性表面処理(「ブロッキング処理」ともいう。)が施されており、細胞がマイクロチャンバー(30)の内壁に吸着することなく底面に集積しやすいため、顕微鏡下の明視野による細胞観察が容易となる。
さらに、本発明ではマイクロチャンバー(30)の底面に対してはブロッキング処理を施さず、細胞が吸着しやすい状態が保持されているため、マイクロチャンバー(30)の底面に集積した細胞がその後の送液操作によって脱出してしまうことは極めて起こりにくい。そのため、細胞表面の抗原を認識する抗体のような固定化物質を用いることなく、希少細胞のロスを防止することができ、細胞観察の信頼性を向上させることが可能となる。
また、本発明の細胞展開用マイクロチャンバーチップ(41)および(42)は、マイクロチャンバー(30)形成後の基板(10)(すなわち、マイクロチャンバーチップ(20))に対して、その上面(11)およびマイクロチャンバー(30)の内壁面(31)にブロッキング処理を容易に施すことによって製造することが可能となる。すなわち、本発明は、マイクロチャンバーチップ(20)のマイクロチャンバー(30)の底面(32)以外の表面に対するブロッキング処理をたった一工程で製造することができる。
図1(A)および(B)はそれぞれ、本発明の細胞展開用マイクロチャンバーチップが有する典型的なマイクロチャンバー(30)の縦断面図を模式的に示した図であり、図1(C)は、本発明の細胞展開用マイクロチャンバーチップを製造する方法の一態様によって得られた細胞展開用マイクロチャンバーチップ(42)の縦断面図を模式的に示したものであって、マイクロチャンバー(30)の内壁面(31)の一部または全部がブロッキング剤(50)で被覆されている様子を表わしている。 図2は、本発明の典型的な細胞展開用マイクロチャンバーチップ(41)の製造方法の一態様において、工程(a),(b)を模式的に示した図である。 図3(A)は本発明の細胞展開用マイクロチャンバーチップの製造方法の一態様における工程(b)の(b-1)を、図3(B)は該製造方法の一態様における工程(b)の(b-2)を、図3(C)は該製造方法の一態様における工程(b)の(b-3)を、図3(D)は該製造方法の一態様における工程(b)の(b-4)を、それぞれ模式的に示した図である。図3(A)中の矢印はブロッキング処理液(51)を送液する方向を示し、図3(B)中の矢印はスタンプ(70)をマイクロチャンバーチップ(20)に押印する方向を示す。なお、図3(B)の印肉(71)はブロッキング処理液(51)が浸みこんでいる。 図4(A)は、図3(A)をより詳細に解説した図であり、図4(B)は、図3(A)において、マイクロチャンバーチップ(20)の上方に天板(60)を配設し、流路(80)を形成した態様を示した図である。 図5は、本発明の細胞展開用マイクロチャンバー(41)の上方から見た模式図であり、マイクロチャンバー(30)の開口部が円形である場合(A)および長方形である場合(B)を示す。 図6(A)および(B)はともに、実施例1の結果を示す。
以下、本発明について、より詳細に説明する。
<細胞展開用マイクロチャンバーチップ>
図1,2によると、本発明の細胞展開用マイクロチャンバーチップ(41)および(42)はそれぞれ、一個以上の細胞を格納、保持することができる「マイクロチャンバー」(30)が「基板」(10)の「上面」(11)に形成されている「マイクロチャンバーチップ」(20)の「上面」(11)と該マイクロチャンバー(30)の「内壁面」(31)とが、細胞が該上面(11)に非特異的に吸着するのを抑制できる「ブロッキング剤」(50)で被覆されていることを特徴とする。ブロッキング剤(50)による被覆は、基板(10)の上面(11)からマイクロチャンバー(30)の内壁面(31)まで連続していることが好ましい。しかしながら、実際の態様では、上面(11)と内壁面(31)との境界上で一部寸断して被覆されているマイクロチャンバー(30)も存在するので、本発明はこのような態様も包含される。なお、内壁面(31)は、マイクロチャンバー(30)を構成する面のうち底面(32)を除く部分(側面)を指す。
本発明の細胞展開用マイクロチャンバーチップが有するマイクロチャンバーを拡大すると、基板(10)の上面(11)以外に、例えば図1(A)に示されるようにマイクロチャンバー(30)の内壁面(31)の一部、すなわち縁がブロッキング剤(50)で被覆されている態様や、図1(B)に示されるように該内壁面(31)が全部ブロッキング剤(50)で被覆されている態様を本発明は包含している。すなわち、ブロッキング剤(50)は、マイクロチャンバー(30)の内壁面(31)のうち、開口部から底部にかけて全部を被覆していてもよいし(図1(B))、開口部から底部にかけての途中までを部分的に被覆していてもよい(図1(A))。一方、底面(32)は、一旦マイクロチャンバー(30)の内部に格納された細胞がその後の送液によって脱出してしまわないよう、ブロッキング剤(50)で被覆しないようにする。
図1(C)に示される細胞展開用マイクロチャンバーチップ(42)は、そのマイクロチャンバー(30)が図1(A)と(B)との両方の態様を含んでいるものであり、図2に示される細胞展開用マイクロチャンバーチップ(41)は、そのマイクロチャンバー(30)が図1(A)の態様のみからなり、典型的な例といえるものである。
このように、該上面(11)以外にマイクロチャンバー(30)の内壁面(31)までブロッキング処理が施されていると、展開された細胞がマイクロチャンバー(30)の内壁面(31)、特に縁に吸着することがないため、顕微鏡下での観察の際マイクロチャンバー(30)の縁と底面(32)とに保持された細胞どうしが重ならずに観察できるため好適である。
<細胞展開用マイクロチャンバーチップの製造方法>
図2に示されるように、例えば本発明の細胞展開用マイクロチャンバーチップ(41)を製造する方法は、後述する工程(a)および(b)を含むことが好ましい。
〔マイクロチャンバー形成工程(a)〕
工程(a)とは、基板(10)の上面(11)にマイクロチャンバー(30)を形成することによって、マイクロチャンバーチップ(20)を製造する工程である。
マイクロチャンバーの形成方法は特に限定されるものではなく、従来公知の方法を用いることができるが、例えば、マイクロチャンバーの形状に対応する凸部を有する金型を用いて成形する方法やシリコーン樹脂等を用いて射出成形する方法、熱可塑性樹脂等のポリマーや金属、ガラスなどからなる基板に直接加工(例えばリソグラフィーによる微細加工、掘削加工、LIGAプロセスなど)を施しマイクロチャンバーを形成する方法などが挙げられる。工業的に量産できるという観点からは、金型を用いて成形する方法が好適である。
(基板)
本発明で用いる基板の材料としては、従来公知のマイクロプレート等と同じ材料を使用でき、また金型を用いて成形できる材料であってもよく、例えば、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリジメチルシロキサン〔PDMS〕、ポリメチルメタクリレート〔PMMA〕、環状オレフィンコポリマー〔COC〕などのポリマーが挙げられる。基板は、(金型成形された)ポリマーに、金属、ガラス、石英ガラスなどからなる基板を張り合わせたような複数の材料を組み合わせたものであってもよい。
水と基板との接触角は、動的接触角計(FTA社製「FTA125」)により基板に水を滴下して測定した場合、好ましくは20度以上80度以下、より好ましくは30度以上70度以下である。接触角が20度以上であることは、後述するブロッキング処理液(多くの場合、水系溶液である。)を接触させようとする基板の親水性がそれほど強くないことを表しており、本発明のブロッキング処理工程(b)においてブロッキング処理液(51)がマイクロチャンバー(30)の内部に過度に侵入して底面(32)まで被覆してしまわないため好適である。
(マイクロチャンバー)
本発明におけるマイクロチャンバーとは、一個以上の細胞を「格納」し、「保持」することができる凹状の微細穴(マイクロウェル)をいう。ここで、「格納」とは、本発明の細胞展開用マイクロチャンバーチップ表面に細胞懸濁液を添加した際に細胞がマイクロチャンバーに入る(収容される)ことをいい、「保持」とは、マイクロチャンバーに格納された細胞が、細胞展開用マイクロチャンバーチップ表面に添加された染色液や洗浄液等によってマイクロチャンバー外に出ないことをいう。
マイクロチャンバー(30)の開口部が円形である場合、その直径は、500μm程度であってもよく、マイクロチャンバー(30)の細胞保持力が特に強いことから、20μm以上150μm以下であるのが好ましい。なお、マイクロチャンバー(30)の開口部が円形以外の場合は、直径が上記範囲にある円と同等の面積となるようにすることが好ましい。
マイクロチャンバー(30)の深さは、マイクロチャンバー(30)の直径によって変動させることが好ましく、当業者であれば、該チャンバー1つあたり細胞を10〜15個程度格納できるように該チャンバーの深さを適宜決定することができる。好ましくは、マイクロチャンバー(30)の深さは、20μm以上100μm以下である。
マイクロチャンバー(30)の開口部の直径ないし面積と、マイクロチャンバー(30)の深さとの比率を適切な範囲で調整することにより、ブロッキング処理液に充分な表面張力を保持させ、マイクロチャンバー(30)の底面(32)にブロッキング処理液が到達してしまうことを抑制することができる。
マイクロチャンバー(30)の開口部(水平断面)の形は、典型的には、図5(A)に示されるように円形であるが、図5(B)のように長方形であってもよく、特に限定されるものではない。
マイクロチャンバー(30)の形状は、典型的には、逆円錐台形(縦断面は図1(A),(B)のように台形を示す。)または円柱形(縦断面は図3などのように長方形を示す。)が、本発明ではこの態様に限定されるものではない。マイクロチャンバー(30)の開口部の面積は、底面(32)の面積より大きいまたは同等であるのが好ましく、そのようなマイクロチャンバー(30)の形状としては、上記逆円錐台形および円柱形以外にも、例えば、逆半球形、逆角錐形(逆四角形錐や逆六角形錐等の逆多角形錐)、直方体形などが挙げられる。
マイクロチャンバー(30)は、細胞を保持できるようであれば、細胞懸濁液の溶媒を除去することなどを目的として、底部を有さない(底部周辺の側壁で細胞を保持する)、あるいは底部の一部に穴が形成されているものであってもよいが、希少細胞をロスする危険性を極力低くする観点からは、有底である(すなわち貫通した穴ではない)ことが好ましい。また、マイクロチャンバー(30)の底面(32)は、典型的には平坦であるが、曲面であってもよい。
(マイクロチャンバーチップ)
工程(a)で得られるマイクロチャンバーチップ(20)は、基板(10)の上面(11)にマイクロチャンバー(30)が形成されたものである。本発明では、次のブロッキング処理工程(b)により基板(10)の上面(11)をブロッキング剤で被覆するので、マイクロチャンバー(30)を形成するこの工程(a)の段階ではブロッキング効果をもたらす処理(特に底面までブロッキング剤で被覆してしまうおそれのある処理)を行う必要はない。必要に応じて、本発明の作用効果を阻害しない範囲の表面処理、例えばUVオゾン処理のように基板の細胞接着性を高める表面処理を行った上で、ブロッキング処理を施すことができる。
〔ブロッキング処理工程(b)〕
工程(b)とは、工程(a)で得られたマイクロチャンバーチップ(20)の上面(11)に対して、ブロッキング剤(50)を含有するブロッキング処理液(51)を当接することによって、基板(10)の上面(11)とマイクロチャンバー(30)の内壁面(の一部〜全部)を、ブロッキング剤(50)で被覆する工程である。
ブロッキング処理工程(b)の実施形態の具体例として、例えば、以下に説明する(b-1)〜(b-4)のような四つの方式が挙げられる。
(ブロッキング剤/ブロッキング処理液)
ブロッキング剤(50)とは、基板(10)の上面(11)を被覆することで、細胞がそこに非特異的に吸着するのを抑制する物質を指す。また、ブロッキング処理液(51)は、本発明のブロッキング処理工程(b)を行う際に用いられる、ブロッキング剤(50)を適当な溶媒で希釈することにより調製される溶液を指し、ブロッキング剤(50)を含有(例えば溶解や分散などの態様を包含する。)している。
ブロッキング剤としては公知の物質を用いることができ、例えば、カゼイン、スキムミルク、アルブミン(ウシ血清アルブミン〔BSA〕含む。)、ポリエチレングリコール等の親水性高分子、リン脂質などの他に、エチレンジアミンやアセトニトリルなどの低分子化合物も挙げられ、一種単独で用いても二種以上併用してもよい。
ブロッキング剤を希釈するための溶媒は、ブロッキング剤に応じて適切なものを選択すればよい。例えば、ブロッキング剤としてBSAを用いる場合は、展開するための細胞が懸濁している溶媒と同様の、生体関連物質に適合する溶媒が好ましく、具体的には、リン酸緩衝生理食塩水〔PBS〕、HEPES、MEM、RPMI、リン酸緩衝液等が挙げられる。
〔流速制御方式 (b-1)〕
(b-1)は、流速制御方式ともいい、図3(A)および図4(A)に示すように、基板(10)の上面(11)の一端からブロッキング処理液(51)(例えばBSA溶液)を送液する方式である。
流速制御方式のより好ましい実施形態として、図4(B)に示されるように、基板(10)の上面(11)側に、マイクロチャンバーチップ(20)と平行になるように天板(60)を設けることによって「流路」(80)を形成し、流路の一端からブロッキング処理液(51)を送液する方式が挙げられる。本明細書において、このような実施形態を「流路内流速制御方式」と呼ぶことがある。流路内流速制御方式は、閉鎖系において、ブロッキング処理工程(b)に続けて、細胞の展開・染色・検出の各操作を行うことができるため好ましい。
流路内流速制御方式において、マイクロチャンバーチップ(20)の上面(11)と天板(60)の内面との距離(以下「天井の高さ」ともいう。)は、50μm以上1,000μm以下が好ましい。このような距離でマイクロチャンバーチップ(20)と天板(60)とが離間していると、適度な毛細管力も働いて、ブロッキング処理液を全面的に展開させて基板のみならず天板(60)の基板側表面も同時にブロッキング処理液を塗布することができるとともに、細胞懸濁液もマイクロチャンバーチップ(20)に全面的に展開させてマイクロチャンバー(30)に収めることができる。
流速制御方式において、ブロッキング処理液(51)を流下させる手段は特に限定されるものではない。例えば、流路内流速制御方式では、送液ポンプのような送液手段を用いて閉鎖系内にブロッキング処理液(51)(および細胞懸濁液)を送液することが好適である。また、閉鎖系としない場合には、マイクロチャンバーチップ(20)に傾斜をつけたり、下流側から吸引手段(例えば濾紙などの水分吸収部材)を用いてブロッキング処理液を吸引したりすることができる。
ブロッキング処理液の送液の速度(流速)は0.1〜1,000mm/秒であることが好ましく、流速がこの範囲であるとブロッキング処理液がマイクロチャンバー(30)の内部に過度に侵入し、底面(32)までブロッキング処理されてしまうことを防止しやすくなる。水(多くの場合ブロッキング処理液は水性溶液である。)と基板(10)との接触角が20度より大きい場合は、送液の流速を1mm/秒より小さい範囲で調整することも可能である。なお、流路内流速制御方式において、基板表面の流速と流路中央部(天板と基板上面の中間地点)での流速は異なることがあるが、本発明では、ブロッキング処理液の送液の流速は、流路中央部の流速にほぼ該当するものである。一方、流量は送液するポンプでの流量になり、例えば、流路幅が5mm、天井の高さが100μmである流路を用いる場合、0.1〜1,000mm/秒の流速は、0.003〜30mL/分の流量に対応する。
また、ブロッキング処理液(51)の流速は、マイクロチャンバー(30)が形成されている領域の流下方向に沿った幅によって、ブロッキング剤(50)が基板(10)を充分に被覆することができる接触時間を確保できるように調整することが好ましい。この際の接触時間は、10秒間以上1時間以下の範囲で調整することが好ましい。接触時間を比較的短くすることにより、図1(A)のように基板(10)の上面(11)からマイクロチャンバー(30)の内壁面(31)の途中までブロッキング剤(50)を塗布することができ、接触時間を比較的長くすることにより、図1(B)のようにマイクロチャンバー(30)の内壁面(31)の全部にまでブロッキング剤を塗布することができる。接触時間が過度に長いと、マイクロチャンバー(30)の底面(32)までブロッキング剤で被覆されるおそれがあり、接触時間が過度に短いと、ブロッキング剤が上面(11)や内壁面(31)に十分に付着せずブロッキング効果が弱くなるおそれがある。
〔スタンプ方式 (b-2)〕
(b-2)は、スタンプ方式ともいい、図3(B)で示されるように、ブロッキング処理液(51)を浸みこませた「印肉」(71)を有する「スタンプ」(70)を、基板(10)の上面(11)に接触(または押印)させる方式である。主に、天板(60)を備えない、開放系のマイクロチャンバーチップ(20)に対して適用される。また、流速制御方式(b-1)、単純添加方式(b-3)または単純浸漬方式(b-4)ではブロッキング処理を行いにくいマイクロチャンバーチップ(20)に対しても、このスタンプ方式(b-2)であれば適切にブロッキング処理できる場合がある。
スタンプ(70)の作製方法としては、例えば、ポリジメチルシロキサン〔PDMS〕からなるシリコーンゴムの平滑な表面にUVオゾン処理等を施し親水性に改質することによって印肉(71)を形成し、BSAが溶解したPBS等のブロッキング処理液(51)に浸漬させる方法などが挙げられる。
スタンプ(70)を基板(10)の上面(11)に押印する際の処理条件は、印肉(71)に含浸させたブロッキング処理液(51)がマイクロチャンバー(30)内部に過度に侵入せず、底面(32)までブロッキング処理されてしまわないよう、適切な範囲で調整することができる。例えば、適切な押印の圧力はスタンプの材質によっても変動し得るが、上述したようなPDMSからなるシリコーンゴムのスタンプ(または印肉)を用いる場合、100MPa/cm2以下の範囲で調整することが好ましい。また、押印の時間は、押印の圧力によっても変動し得るが、前述したような流速制御方式(b-1)における接触時間と同様の範囲内で適宜調整することができる。
〔単純添加方式 (b-3)〕
(b-3)は、単純添加方式ともいい、図3(C)に示されるように、基板(10)の上面(11)の全部にわたってブロッキング処理液(51)を滴下する方式である。主に、天板(60)を備えない、開放系のマイクロチャンバーチップ(20)に対して適用される。滴下されたブロッキング処理液(51)によって基板(10)の上面(11)が覆われるが、ブロッキング処理液(51)の表面張力によってマイクロチャンバー(30)の内部にはブロッキング処理液(51)は過度に入り込まない。ブロッキング処理液(51)が水性溶液である場合、マイクロチャンバー(30)の内部に入り込む度合いの制御として、水と基板との接触角が挙げられる。接触角が小さいほどブロッキング処理液(51)の入り込む度合いが高くなる。例えば、接触角が100度では、ほぼ基板上面しかブロッキング処理されないが、接触角が80度以下ではブロッキング処理液(51)がマイクロチャンバー(30)の内部に入り込み始め、マイクロチャンバー(30)の内壁面(31)の一部がブロッキング処理される。マイクロチャンバー(30)の底面(32)にまでブロッキング処理液(51)が入り込まないようにするには、接触角としては20度以上80度以下が好ましく、30度以上70度以下がより好ましい。
この方式において、ブロッキング処理液(51)によって基板(10)の上面(11)からマイクロチャンバー(30)の内壁面(31)まで覆われるような状態を保持する時間は、前述したような流速制御方式(b-1)における接触時間と同様の範囲内で適宜調整することができる。上記処理後、滴下されたブロッキング処理液は基板(10)上から取り除けばよい。
〔単純浸漬方式 (b-4)〕
(b-4)は、単純浸漬方式ともいい、図3(D)に示されるように、マイクロチャンバーチップ(20)を裏返し、基板(10)の上面(11)の全部にわたってブロッキング処理液(51)に浸す方式である。天板(60)を備える閉鎖系のマイクロチャンバーチップ(20)に適用する場合、天板(60)を配設する前に、天板(60)の一方の面または天板全部をブロッキング処理液(51)に浸せばよい。
この方式において、ブロッキング処理液(51)に、逆さにしたマイクロチャンバーチップ(20)を浸漬する時間は、前述したような流速制御方式(b-1)における接触時間と同様の範囲内で適宜調整することができる。また、浸漬する深さは、深ければ深いほどマイクロチャンバー(30)の内部にブロッキング処理液(51)が入り込むが、ブロッキング処理液(51)の表面張力とマイクロチャンバー(30)内に存在する気泡のため、マイクロチャンバー(30)の底面(32)にブロッキング処理液(51)が接触することはない。ただし、マイクロチャンバー(30)自体の深さや形状によって、浸漬する所望の深さが変動するが、当業者は適宜調整することができる。
以下、本発明について実施例を挙げてさらに詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されない。
[実施例1]
〈細胞懸濁液の調製〉
細胞懸濁液として、Jurkat細胞のPBS溶液(1×107cells/mL)を調製した。
〈マイクロチャンバーチップ〉
ポリスチレン製の基板から所定の金型を用いて、マイクロチャンバーチップ(縦×横が25mm×70mm)を作製した。このマイクロチャンバーの開口部の直径は100μm、マイクロチャンバーの深さは50μmであり、マイクロチャンバーの形状は底面が平坦な逆円錐形であった。
さらに、メイワフォーシス社製のUVオゾンクリーナーにてUVオゾン処理を1分間行い、マイクロチャンバーチップと水の接触角をFTA社製の動的接触角計(FTA105)にて測定した結果、70度であった。
〈ブロッキング処理〉
まず、PDMSからなるシリコーンゴムの平滑な表面を、60分間のUVオゾン処理(メイワフォーシス(株)製の「PC440」)により親水性に改質後、BSAのAlexa Fluor(登録商標) 488コンジュゲート(インビトロジェン社製)を0.5重量%含有するPBSに1時間浸漬させることによってスタンプを作製した。
このスタンプをマイクロチャンバーチップに0.1MPa/cm2で20分間押しつけた。
その後、マイクロチャンバーチップ表面をPBSで洗浄することによって、図6(B)の模式図にあるようにマイクロチャンバー(30)の内壁面(31)の途中までブロッキング剤(50)で被覆された細胞展開用マイクロチャンバーチップが得られた。
BSA標識用に標識したAlexa Fluor(登録商標) 488を励起するHe−Neレーザー(波長633nm)を照射し、細胞展開用マイクロチャンバーチップを被覆しているBSAの蛍光強度を光電子倍増管〔PMT〕にて測定した。一つのマイクロチャンバーの開口部の最大幅(すなわち直径に相当する幅)を横軸に蛍光強度をプロットしたグラフを図6(B)に示す。
〈細胞展開〉
先ず、得られた細胞展開用マイクロチャンバーチップに天板を配設し、細胞展開用マイクロチャンバーチップの上面から天板の内面まで100μm離間させた。また、流路の幅が5mmとなるように側壁を設けた。その後、PBSを10mL、70%エタノールを1mL、さらにPBSを10mLの順に1mm/秒の流速で送液した。
流路に満たされたPBSを置換するように、予め調製した細胞懸濁液200μLを1mm/秒の流速で流路に導入し、5分間静置させることによって、細胞を沈降させた。その後、余分の液体成分(細胞がほとんど除かれた細胞懸濁液)を流路から排出した。
流路からPBSを1mm/秒の流速で0.1秒間導入した後に10秒間静置させるという「間欠送液」を20回繰り返した。
顕微鏡の明視野にて観察し撮像した画像も図6(B)に示す。
[比較例1]
実施例1の〈ブロッキング処理〉において、スタンプをマイクロチャンバーチップに押し付ける時間を20分間から10秒間に変更した以外は実施例1と同様にしてBSA由来の蛍光強度を測定した後、細胞展開を行い、顕微鏡の明視野にて観察し撮像した。これらの結果をそれぞれ図6(A)に示す。
《考察》
スタンプ時間が10秒間の場合(比較例1;図6(A))、マイクロチャンバーの内壁面にも細胞が吸着し、底面にいる細胞と重なり観察しづらくなる場合があるのに対して、スタンプ時間が20分間の場合(実施例1;図6(B))、マイクロチャンバーの内壁面にもブロッキング処理が施されているため、細胞が底面に集積し、観察しやすくなることがわかる。
10・・・・ 基板
11・・・・ 上面
20・・・・ マイクロチャンバーチップ
30・・・・ マイクロチャンバー
31・・・・ マイクロチャンバー(30)の内壁面
32・・・・ マイクロチャンバー(30)の底面
41,42・・・細胞展開用マイクロチャンバーチップ
50・・・・ ブロッキング剤
51・・・・ ブロッキング処理液
60・・・・ 天板
70・・・・ スタンプ
71・・・・ 印肉
80・・・・ 流路

Claims (3)

  1. 一個以上の細胞を格納、保持することができるマイクロチャンバー(30)が基板(10)の上面(11)に形成されているマイクロチャンバーチップ(20)の上面(11)と該マイクロチャンバー(30)の内壁面(31)とが、細胞が該上面(11)に非特異的に吸着するのを抑制できるブロッキング剤(50)で被覆されている、細胞展開用マイクロチャンバーチップであって、
    上記ブロッキング剤(50)が、カゼイン、スキムミルク、アルブミン、ポリエチレングリコールおよびリン脂質からなる群から選択される少なくとも一種を含み、
    水と基板(10)との接触角が30度以上70度以下である、細胞展開用マイクロチャンバーチップ。
  2. 上記マイクロチャンバー(30)の開口部の直径が、20μm以上150μm以下であり、
    上記マイクロチャンバー(30)の深さが、20μm以上100μm以下である、請求項1に記載の細胞展開用マイクロチャンバーチップ。
  3. 上記マイクロチャンバー(30)が有底である、請求項1または2に記載の細胞展開用マイクロチャンバーチップ。
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