JP6235204B2 - チューブ保持スペーサ - Google Patents

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Description

本発明は、地中熱採熱用のチューブを地中に設置する際に用いられるチューブ保持スペーサに関する。
近年、省エネルギー化を図るために、地中熱を空調等の熱源として用いることが行われている。地中から採熱するには、地中にチューブを埋設し、このチューブ内に熱媒を流すことで、地盤とチューブ内の熱媒とで熱交換を行い、地上に設けた熱交換器で熱媒から熱を収集するようになっている。
このようなチューブは、地盤の浅い層において水平方向に埋設するものと、地盤中、数十m〜百mといった深層に向かって略鉛直方向に埋設するものとがある。
地盤中に鉛直方向にチューブを埋設する場合、まず、地盤を掘削して鉛直下方に向かう長尺の穴を形成し、この穴内に筒状のケース管を挿入する。そして、このケース管内に、地上からチューブを挿入していく。
ここで、チューブは、先端部でU字状の継手によって接続され、熱媒を地上の熱交換器から地盤中に送り込む送給側のチューブと、地盤中から地上の熱交換器に回収する回収側のチューブとの2本を一組としてケース管内に配置されている。
チューブが樹脂製である場合、長尺のチューブが巻回されたボビンから、チューブを順次繰り出しながらケース管内に挿入していく。このとき、チューブは、ボビンに巻回されていたために巻き癖がついており、ケース管内でチューブが曲がってケース管の内周面に擦れてしまうことがある。
すると、チューブ自体や、チューブに設けられた継手が傷付いてしまうことがある。
また、挿入時にチューブがケース管の内周面に擦れると、挿入抵抗が大きくなり、チューブの挿入自体が困難になることもある。
そこで、従来より、複数のチューブを環状の支持部材に取り付けるとともに、ケース管とチューブの接触を防ぐために、支持部材の外周側に突出するよう取り付けられた誘導リングを備えたスペーサが開示されている(例えば特許文献1)。
特開2009−84979号公報
ところで、特許文献1のスペーサによれば、チューブは、市販の結束バンド等の結束材を用いて1本ずつ環状の支持部材に取り付ける構成となっている。しかし、複数本のチューブを支持部材に周方向に間隔を空けて結束する作業を、所定の間隔をおいて何度も行うのは非常に手間であり、チューブのケース管への挿入作業の効率を悪くしているという問題があった。
また、特許文献1のスペーサは、支持部材と誘導リングとが別部材とされているため、これらの組立てが煩雑である上に、スペーサとしての部品点数が増えるため、製造コスト及び作業コストがかかり、更に部品管理の負担も掛かるという問題があった。
そこで、本発明は、構成がシンプルでチューブのケース管内への挿入を容易かつ効率的にし、適切にチューブを保護することができるチューブ保持スペーサを提供することを課題とする。
本発明は、地盤中に設置した円筒状のケース管内に、地中熱採熱用のチューブを挿入するに際して用いられるチューブ保持スペーサにおいて、軸線を前記ケース管の軸線方向に向けて挿入される複数の前記チューブの周面に沿って、これら複数のチューブを囲繞する環状の保持リングと、この保持リングの外周面から突出し、前記チューブ保持スペーサが前記ケース管内に挿入された際に前記保持リング内の前記チューブを前記ケース管の内周面に対して間隔を隔てて位置させ、前記保持リングと一体的に形成された複数のスペーサ部とを備え、前記保持リングの軸線に直交する断面における前記スペーサ部の先端部の形状は、先端に向って漸次小さくなるように湾曲形成され、前記保持リングは、角部を円弧状に湾曲させた略矩形形状に形成されると共に、帯状の平板部材の平板面を立ち上がらせてリング状に形成してなり、前記保持リングを縦割りで二分割した分割体を連結させて形成され、二つの前記分割体の一端どうしは開閉可能に連結され、他端どうしは連結されていることを特徴とする。
このようなチューブ保持スペーサによれば、複数のチューブ間を巡るように設けられるチューブ保持部で複数本のチューブを挟持するため、チューブ保持スペーサのチューブへの装着が容易となる。また、チューブ保持部にスペーサが一体的に形成されているので、チューブ保持部をチューブに装着することでスペーサが設けられることとなる。また、スペーサ部がケース管の内周面に引っ掛かるのを防止し、チューブの挿入作業およびケース管の引き抜き作業を円滑に行うことができる。
前記チューブ保持部は、連結自在な複数の分割体に分割可能とされ、前記複数のチューブを囲繞するように内部に配されるものであってもよい。
この構成により、チューブ保持スペーサを複数のチューブに容易に装着することができる。
前記チューブ保持部の内周面には、このチューブ保持部の内部に配した前記複数のチューブ同士の間に突出する位置規制突出部が形成されていることが好ましい。
この構成により、チューブ保持部内でチューブが徒に移動することが規制され、チューブ間のスペースが確保される。
本発明は、地盤中に設置した円筒状のケース管内に、地中熱採熱用のチューブを挿入するに際して用いられるチューブ保持スペーサにおいて、軸線を前記ケース管の軸線方向に向けて挿入される前記複数のチューブを保持するチューブ保持部と、このチューブ保持部の外周面から突出し、前記チューブ保持スペーサが前記ケース管内に挿入された際に前記保持リング内の前記チューブを前記ケース管の内周面に対して間隔を隔てて位置させ、このチューブ保持部と一体的に形成された複数のスペーサ部とを備え、前記チューブ保持部は、前記チューブの周面に嵌着され前記チューブを1つずつ挟持する平面視円弧状の挟持部を複数備え、これらの円弧状の挟持部には、これら複数の円弧状の挟持部同士の間の中央部から外方に向かって開口部が形成され、前記円弧状の挟持部の一端と他端との間には、嵌入口が形成され、前記嵌入口における前記挟持部の一端と他端との距離は前記チューブの外径よりも小さく、前記チューブ保持部の軸線に直交する断面における前記スペーサ部の先端部の形状は、先端に向って漸次小さくなるように湾曲形成され、前記チューブ保持部の軸線に直交する断面において前記挟持部は前記チューブ保持部の中心と前記スペーサ部の先端とを結ぶ線とは重ならず、前記チューブ保持部の中心と前記嵌入口の中心とを結ぶ線を中心として線対称に形成されていることを特徴とする。
この構成により、チューブ保持スペーサがワンタッチで容易にチューブに装着される。また、スペーサ部がケース管の内周面に引っ掛かるのを防止し、チューブの挿入作業およびケース管の引き抜き作業を円滑に行うことができる。
本発明によれば、ケース管内にチューブを円滑かつ容易に挿入することが可能となるとともに、チューブ保持部とスペーサ部とを樹脂で一体的に形成することによって、チューブ保持スペーサをシンプルな構成かつ低コストで製作することが可能であるという効果を奏する。
は、第1実施形態にかかるチューブ保持スペーサの斜視図および分割体の斜視図である。 は、第1実施形態にかかるチューブ保持スペーサをケース管内に設置した状態を示す平断面図である。 は、チューブ保持スペーサで保持したパイプを示す斜視断面図である。 は、本発明にかかるチューブ保持スペーサを用いて施工する地中熱回収装置の施工手順を模式的に示した説明図である。 は、第2実施形態にかかるチューブ保持スペーサを示す図である。 は、第2実施形態にかかるチューブ保持スペーサをケース管内に設置した状態を示す平断面図である。 は、チューブ保持スペーサで保持したパイプを示す斜視断面図である。
以下、添付図面を参照して、本発明によるチューブ保持スペーサを実施するための最良の形態を説明する。しかし、本発明はこれらの実施態様に限定されるものではない。
(第1実施形態)
図1は、地中熱を利用したヒートポンプシステムを構成する地中熱回収装置の一部を示すものである。
図1に示すように、地中熱回収装置は、地中70m〜100mの深さに挿入される2本のチューブ21,21を1組とする採熱管を2組備えている。この際、4本のチューブ21,21・・の挿入時に、チューブ21がケース管12内でばらけ、又は、チューブ21の巻き癖等で、チューブ21がケース管12の内面に接触する等して損傷しないように、チューブ21の軸線方向に5m〜10mの間隔でチューブ保持部材30が取り付けられている。
図2(a)に示すように、チューブ保持スペーサ30は、所定の幅寸法を有する帯状の平板部材を、平板面31mを立ち上がらせてリング状に形成した保持リング(チューブ保持部)31と、保持リング31の外周側に突出して設けられたスペーサ部32とを備えている。
保持リング31は、角部を円弧状に湾曲させた略矩形形状に形成されており、その内部空間S1に図1に示す2組のチューブ21,21・・を収容できる大きさに形成されている。
スペーサ部32は、保持リング31の湾曲する角部34,34間の略中央の外周面から略垂直に突出し保持リング31と同幅の板状に形成されている。
スペーサ部32の突出寸法は、図3に示すように、保持リング31を挟んで対向するスペーサ部32,32の先端部32a,32aの距離が、ケース管12の内径よりも小さくなり、チューブ保持スペーサ30をケース管12内に挿入したときに、スペーサ部32の先端部32aとケース管12の内周面との間にクリアランスが確保できる長さに設定されている。
このチューブ保持スペーサ30は、ポリエチレン、塩化ビニル等の合成樹脂材料で成形されている。なお、合成樹脂材料は、リサイクル可能なものであることが好ましい。
スペーサ部32の先端部32aは、この保持リング31に挿通されるチューブ21の軸線に直交する断面における形状が、先端に向かって漸次小さくなるよう、丸め加工がなされている。
また、各スペーサ部32の突出形状は、円弧状又は球状等としてもよい。この他、先端部32aにスペーサ部32よりも摩擦係数の低い材料で形成された低摩擦材を設けるようにしてもよい。
図2(b)に示すように、このようなチューブ保持スペーサ30は、保持リング31を対向する一対の突起32,32を1つずつ有するように縦割りで二分割してなる分割体31r,31rを連結させて形成されるようになっている。
各分割体31rは、保持リング31の一端31aに係合爪37が突出形成され、他端31bに係合爪37が係合される係合凹部38が形成されている。
これら二つの分割体31r、31rは、それぞれの端部の係合爪37と係合凹部38とを対向させ、一方の分割体31rの係合爪37を、他方の分割体31rの係合凹部38に係合させることで連結され、保持リング31を形成するようになっている。
なお、二つの分割体31r、31rは、一端どうしを蝶番等により開閉可能に連結し、他端どうしを適宜の連結手段によって連結するようにしてもよい。
次に、上記したチューブ保持スペーサ30を用いて、採熱管20を地中に配設されたケース管12内に挿入及び設置する方法について説明する。
図4(a)に示すように、まず、地盤Gに掘削穴11を鉛直方向に形成する。掘削穴11は、例えば、地表から70m〜100mの深さまで形成する。そして、この掘削穴11内に、筒状のケース管12を挿入する。ケース管12は、例えば、コンクリート製、鋼製、樹脂製等とすることができる。なお、ケース管12は、掘削穴11を掘削しながら、形成された掘削穴11内に順次挿入していくことができる。また、ケース管12の下端部に、地盤Gを掘削する掘削ビット等を一体に備え、この掘削ビットで地盤Gを掘削しながら、同時に掘削穴11にケース管12を挿入していくようにしてもよい。
掘削穴11内に、ケース管12を所定深さまで設置したら、図4(b)に示すように、地盤G上に2つ設置した長尺のチューブ21が巻き回されたボビン22,22からそれぞれ繰り出したチューブ21,21を繰り出す。この際、2本のチューブの先端部にU字状の流路を有した継手23に接続しておく。本実施形態では、このように継手23によって接続された二本のチューブ21,21を二組、すなわち計4本のチューブ21をケース管12内に挿入する。
そして、これら4本のチューブ21を、継手23よりも所定長、例えば5m〜10m上方の位置で、チューブ保持スペーサ30を装着させ、チューブを更に挿入していく際に、所定の間隔ごとにチューブ保持スペーサ30を装着させる。
チューブ保持スペーサ30は、4本のチューブ21,21・・を束ねた状態で、この4本のチューブの外周面に沿って分割体31r,31rを配置し、一方の分割体31rの係合爪37を他方の分割体31rの係合凹部38に係合させてチューブ21,21・・を囲繞して固定する。
このようにして、図4(c)に示すように4本のチューブ21が、掘削穴11の深さに応じた所定長、つまり下端部の継手23が掘削穴11の底部近傍に到達するまで、挿入された時点で、チューブ21のケース管12への挿入を終える。
そして、地盤G上において、4本のチューブ21を、熱交換器としてのヒートポンプ(不図示)に接続する。ここで、継手23によって接続された2本のチューブ21,21のうちの一方が、熱媒をヒートポンプ(不図示)から地盤G中に送り込む送給側とされ、他方が、地盤G中から熱媒をヒートポンプ(不図示)に送熱する回収側とされる。
この後、図4(d)に示すように、ケース管12が地盤G中から引き抜かれて撤去される。
しかる後、掘削穴11中に、ケイ砂、グラウト材、セメント等の充填剤14が充填されることで、採熱管20の地盤G中への設置が完了する。
このような採熱管20に対し、地上のヒートポンプ(不図示)から、送給側のチューブ21に水等の熱媒が送給される。この熱媒は、送給側のチューブ21の下端部に到達すると、継手23により折り返されて回収側のチューブ21を通り、地上のヒートポンプ(図示無し)に送り込まれる。地盤G中でチューブ21内を通ることで、周囲の地盤Gとチューブ21内の熱媒との熱交換が行われ、熱媒が加熱又は冷却される。そして、加熱又は冷却された熱媒は、地上のヒートポンプ(図示無し)で熱交換することにより、例えば空調用のエネルギー源として利用される。
上述したような構成のチューブ保持スペーサ30は、保持リング31の内側にチューブ21を収容することにより、チューブ21が巻きぐせ等によって外周側に変形してケース管12の内周面に擦れるのを防止でき、施工を効率良く行うことができるという効果が得られる。
また、保持リング31は、2つの分割体31r,31rを複数のチューブ21,21・・の外側で連結するのみでよく、容易にチューブ21を束ねて保持することができる。また、2つの分割体31r,31は同形状のものとすることにより、低コストでチューブ保持スペーサ30を形成することができるという効果が得られる。
また、スペーサ部32の先端部32aが、保持リング31の外周面から外方に向けて突出しているので、保持リング31内のチューブ21を、ケース管12の内周面に対して適切な間隔を隔てて位置させることができ、この点においてもチューブ21がケース管12の内周面に擦れるのを確実に防止できるという効果が得られる。
また、チューブ保持スペーサ30は、ケース管12内に挿入したときに、スペーサ部32の先端部32aとケース管12の内周面との間にクリアランスが確保できるようにすることで、ケース管12へのチューブ21の挿入時、地盤G中からのケース管12の引き抜き時に、ケース管12と、チューブ21や継手23とが強くこすれたり引っ掛かるのを防ぐことができるという効果が得られる。
このようにして、ケース管12内にチューブ21を円滑かつ容易に挿入することが可能となるという効果が得られる。
さらに、スペーサ部32の先端部32aに面取り、R加工を施したり、先端部32aを円弧状、球状等とすることによって、スペーサ部32がケース管12の内周面に引っ掛かるのを防止し、チューブ21の挿入作業、ケース管12の引き抜き作業を円滑に行うことができるという効果が得られる。
しかも、チューブ保持スペーサ30は、保持リング31とスペーサ部32とを樹脂の一体的に形成されているので、チューブ保持スペーサ30を低コストで製作することができる。また、部品管理の負担が抑制されるという効果が得られる。
なお、上記実施形態において、図3に示すようにチューブ21を確実に保持リング31の内で徒に移動しないように保持するために、保持リング31の内周面に、チューブ21,21間に突出させる位置規制突出部39,39・・が形成されていてもよい。
(第2実施形態)
次に、本実施形態にかかるチューブ保持スペーサの第2実施形態について図5〜図7を用いて説明する。
以下の説明において、上記第1実施形態と同一の構成については同一の符号を付してその説明を省略する。第1実施形態のチューブ保持スペーサ30は、4本のチューブ21,21・・を内部に収容するように保持するものであったが、本実施形態のチューブ保持スペーサ50は、4本のチューブ21,21・・をその中心側から保持するようになっている。
具体的に説明すると、チューブ保持スペーサ50は、図5,図6に示すように、一本のチューブ21の周面に嵌着させて保持するチューブ保持部51と、チューブ保持部51の外壁面に一体的に形成されるとともにこの外壁面から突設されたスペーサ部52とを備えている。
チューブ保持部51は、挿入するチューブ21の本数に合わせて形成された4つの円弧状の挟持部53,53・・と、これらの挟持部53,53を連結させる連結部54とを備えている。挟持部53と連結部54とは、一定の幅寸法を有する平板状の部材を折り曲げて一体成形したものである。
挟持部53は、チューブ21の外径とほぼ同じ曲率半径に湾曲させて形成されたものである。各挟持部53は、チューブ21の外周部を、半周以上にわたって保持するよう、その曲率半径の中心周りに180°以上の範囲にわたって形成されている。これにより、チューブ保持部51を平面視した場合、挟持部53の一端53aと他端53bとの間に形成されたチューブ21の嵌入口51pの幅寸法Lが、チューブ21の外径よりも小さくなるよう形成されている。
4つの挟持部53は、仮想軸線Xの周りに4つのチューブ21,21・・が配置されるよう、仮想軸線X周りに配設されている。
各挟持部53の嵌入口51pが仮想軸線Xを中心として外方を向きかつ90度間隔で設けられるように配列されている。
そして、隣り合う挟持部53,53の端部53a,53bどうしは、平板状の連結部54により連結されている。
連結部54の外側を向く壁面には、この壁面から垂直に突出するスペーサ部52が形成されている。このスペーサ部52は、第1実施形態のスペーサ部32と同様の構成とされている。
上記の構成を有する挟持部53、連結部54及びスペーサ部52は、可撓性のある合成樹脂により一体成形されている。そして、チューブ保持スペーサ50には、平面視した際に、挟持部53,53・・と連結部54,54・・の形状に沿った内孔S2が形成されているため、挟持部53の一端53aと他端53bとが互いに接近又は離間する方向に容易に弾性変形可能となっており、チューブ保持部51にチューブ21を嵌入可能となっている。
以上に説明したチューブ保持スペーサ50は、上記した第1実施形態で説明したように、4本のチューブ21,21・・をボビン22から繰り出しケース管12内に挿入する際に、チューブ21の軸線方向に所定の間隔をおいてチューブ21に嵌着する。具体的には、各挟持部53の一端53a及び他端53bに、チューブ21の周面を当接させ、チューブ21を挟持部53内に向けて強く押し込む。そうすると、挟持部53が弾性変形して嵌入口51pが拡開し、チューブ21の挿入を許す。チューブ21が挟持部53内に嵌入すると、挟持部53は弾性復帰してチューブ21に嵌着する。以上の点を除いて、本実施形態のチューブ保持スペーサ50を用いた場合であっても、図7に示すように上記第1実施形態と同様にしてチューブ21をケース管に挿入する。
上述したような構成のチューブ保持スペーサ50によれば、挟持部53にチューブ21の周面を押し当てて嵌入し、又はチューブ21を挟持部53から引き抜くことによって、チューブ21を簡単に着脱することができる。そして、各連結部54から突出し、チューブ保持スペーサの50の四方に向かって突出するスペーサ部52により、チューブ21がケース管12の内周面に擦れて損傷するのを防止でき、施工を効率良く行うことができる。
加えて、スペーサ部52の先端部52aが、チューブ保持部51よりも外周側に突出しているので、チューブ保持部51内のチューブ21を、ケース管12の内周面に対して、適切な間隔を隔てて位置させることができ、この点においてもチューブ21がケース管12の内周面に擦れるのを確実に防止できる。
また、チューブ保持スペーサ50は、ケース管12内に挿入したときに、スペーサ部52の先端部52aとケース管12の内周面との間にクリアランスが確保できるようにすることで、ケース管12へのチューブ21の挿入時、地盤G中からのケース管12の引き抜き時に、ケース管12と、チューブ21や継手23とが強くこすれたり引っ掛かるのを防ぐことができる。
このようにして、ケース管12内にチューブ21を円滑かつ容易に挿入することが可能となる。
しかも、チューブ保持スペーサ50は、チューブ保持部51とスペーサ部52とを樹脂の一体成形により形成することができるので、チューブ保持スペーサ50を低コストで製作することができる。
(その他の実施形態)
なお、本発明のチューブ保持スペーサは、図面を参照して説明した上述の各実施形態に限定されるものではなく、その技術的範囲において様々な変形例が考えられる。
例えば、採熱管20を構成するチューブ21を地盤G中に埋設するための施工方法、施工手順、用いる材料等は、チューブ保持スペーサ30,50を用いて施工を行うのであれば、上記した以外のものとしてもよい。
また、上記実施形態では、2本一組のチューブ21を2組、ケース管12内に挿入する例を挙げたが、1組のみ、あるいは3組以上としてもよい。その場合、チューブ保持スペーサ30,50は、チューブ21の本数に応じた形状とすればよい。
これ以外にも、本発明の主旨を逸脱しない限り、上記実施の形態で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に適宜変更することが可能である。
12 ケース管
21 チューブ
22 ボビン
30 チューブ保持スペーサ
31 保持リング(チューブ保持部)
31r 分割体
32 スペーサ部
32a 先端部
50 チューブ保持スペーサ
51 チューブ保持部
52 スペーサ部
52a 先端部
53 挟持部
53a 一端
53b 他端
54 連結部

Claims (4)

  1. 地盤中に設置した円筒状のケース管内に、地中熱採熱用のチューブを挿入するに際して
    用いられるチューブ保持スペーサにおいて、
    軸線を前記ケース管の軸線方向に向けて挿入される複数の前記チューブの周面に沿って、これら複数のチューブを囲繞する環状の保持リングと、
    この保持リングの外周面から突出し、前記チューブ保持スペーサが前記ケース管内に挿入された際に前記保持リング内の前記チューブを前記ケース管の内周面に対して間隔を隔てて位置させ、前記保持リングと一体的に形成された複数のスペーサ部とを備え、
    前記保持リングの軸線に直交する断面における前記スペーサ部の先端部の形状は、先端に向って漸次小さくなるように湾曲形成され
    前記保持リングは、角部を円弧状に湾曲させた略矩形形状に形成されると共に、帯状の平板部材の平板面を立ち上がらせてリング状に形成してなり、
    前記保持リングを縦割りで二分割した分割体を連結させて形成され、
    二つの前記分割体の一端どうしは開閉可能に連結され、他端どうしは連結されていることを特徴とするチューブ保持スペーサ。
  2. 前記チューブ保持部は、連結自在な複数の挟持部に分割可能とされていることを特徴とする請求項1に記載のチューブ保持スペーサ。
  3. 前記チューブ保持部の内周面には、このチューブ保持部の内部に配した前記複数のチューブ同士の間に突出する位置規制突出部が形成されていることを特徴とする請求項2に記載のチューブ保持スペーサ。
  4. 地盤中に設置した円筒状のケース管内に、地中熱採熱用のチューブを挿入するに際して用いられるチューブ保持スペーサにおいて、
    軸線を前記ケース管の軸線方向に向けて挿入される前記複数のチューブを保持するチューブ保持部と、
    このチューブ保持部の外周面から突出し、前記チューブ保持スペーサが前記ケース管内に挿入された際に前記保持リング内の前記チューブを前記ケース管の内周面に対して間隔を隔てて位置させ、このチューブ保持部と一体的に形成された複数のスペーサ部とを備え、
    前記チューブ保持部は、前記チューブの周面に嵌着され前記チューブを1つずつ挟持する円弧状の挟持部を複数備え、
    これらの円弧状の挟持部には、これら複数の円弧状の挟持部同士の間の中央部から外方に向かって開口部が形成され、
    前記円弧状の挟持部の一端と他端との間には、嵌入口が形成され、
    前記嵌入口における前記挟持部の一端と他端との距離は前記チューブの外径よりも小さく、
    前記チューブ保持部の軸線に直交する断面における前記スペーサ部の先端部の形状は、先端に向って漸次小さくなるように湾曲形成され
    前記チューブ保持部の軸線に直交する断面において、前記挟持部は、前記チューブ保持部の中心と前記スペーサ部の先端とを結ぶ線とは重ならず、前記チューブ保持部の中心と前記嵌入口の中心とを結ぶ線を中心として線対称に形成されていることを特徴とするチューブ保持スペーサ。
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