JP6982952B2 - 地中熱交換器 - Google Patents

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Description

本発明は、地中熱交換器に関する。
通年の温度変動の小さい地中熱を利用して建物の冷暖房等を行う地中熱利用システムが注目されている。この地中熱利用システムでは、地盤との間で採・放熱を行うべく地中に地中熱交換器が設置される。そして、例えば、夏場には地盤に放熱し、冬場には地盤から採熱する。このような地中熱交換器として、例えば特許文献1に記載のU字状継手(連結管)を用いて、往路管と復路管とを連結したものが知られている。
特開2005−3135号公報
上述のようなU字状継手では往路管と復路管とが比較的近い位置(間隔)に配置される。このため復路管から往路管へと熱移動する現象(所謂ショートサーキット)が生じ、その結果、地中熱交換器の熱交換効率が低下するおそれがあった。
本発明は、上記のような従来の問題に鑑みなされたものであって、その目的は、ショートサーキットの発生を抑制し、熱交換効率の向上を図ることにある。
かかる目的を達成するため、本発明発の地中熱交換器は、地中に埋設した少なくとも3本の管の内部に熱媒体を循環させ、地盤との間で熱交換を行う地中熱交換器であって、
前記少なくとも3本の管は、少なくとも1本の往路管と、少なくとも1本の復路管を含み、
前記少なくとも3本の管は、前記往路管又は前記復路管としての、第1管と第2管と第3管を有し、
前記往路管の管軸方向の端部と、前記復路管の前記管軸方向の端部とを、所定間隔離間させて連結する連結管であって、前記第1管の流路と前記第2管の流路と前記第3管の流路を接続する連結管と、
前記連結管とは前記管軸方向の異なる位置に設けられ、前記第1管と前記第2管とを前記所定間隔よりも大きい間隔に拡幅して保持する第1拡幅保持部材と、
前記結管とは前記管軸方向の異なる位置に設けられ、前記第1管と前記第3管とを前記所定間隔よりも大きい間隔に拡幅して保持する第2拡幅保持部材と、
を備え、
前記管軸方向の第1位置には、第1拡幅保持部材が配置されており、且つ、前記第2拡幅保持部材が配置されておらず、
前記管軸方向の前記第1位置とは異なる第2位置では、前記第1拡幅保持部材が配置されておらず、且つ、前記第2拡幅保持部材が配置されている、
ことを特徴とする。
このような地中熱交換器によれば、ショートサーキットの発生を抑制でき、熱交換効率の向上を図ることができる。
かかる地中熱交換器であって、前記往路管と前記復路管には、前記第1拡幅保持部材又は前記第2拡幅保持部材が前記管軸方向に沿って複数設けられていることが好ましい。
このような地中熱交換器によれば、往路管と復路管の管軸方向の長さにかかわらず、往路管と復路管を安定して保持することができる。
かかる地中熱交換器であって、前記第1拡幅保持部材又は前記第2拡幅保持部材は、前記往路管と前記復路管を平行に保持してもよい。
このような地中熱交換器によれば、往路管と復路管との間隔を維持でき、ショートサーキットの発生を抑制することができる。
かかる地中熱交換器であって、前記往路管と前記復路管には、前記管軸方向に交差する幅方向の長さの異なる前記第1拡幅保持部材又は前記第2拡幅保持部材が複数設けられており、複数の前記第1拡幅保持部材又は前記第2拡幅保持部材は、前記往路管と前記復路管との間隔が前記連結管から離れるにつれて大きくなるように前記往路管と前記復路管を保持してもよい。
このような地中熱交換器によれば、往路管と復路管とを緩やかに離間させることができる。
かかる地中熱交換器であって、前記第1拡幅保持部材及び前記第2拡幅保持部材は、 前記往路管及び前記復路管が各々嵌合可能な一対の把持部と、前記一対の把持部を接続する接続部と、を有することが望ましい。
このような地中熱交換器によれば、往路管や復路管に対しての拡幅保持部材の取り付け及び取り外しを容易に行うことができる。また、接続部の長さを変えることにより拡幅保持部材の寸法(幅)を容易に設定することができる。
かかる地中熱交換器であって、前記一対の把持部は、前記管と他の前記管を水平方向に近接させることで、それぞれ、前記管及び他の前記管と嵌合するように設けられていることが望ましい。
このような地中熱交換器によれば、両側から力を入れて嵌め込みすることができ、嵌め込みしやすい。
かかる地中熱交換器であって、前記接続部は、前記一対の把持部の中心線上に設けられていることが望ましい。
このような地中熱交換器によれば、座屈を抑制することができる。
かかる地中熱交換器であって、前記地盤には鉛直方向に掘削孔が形成されており、前記往路管及び前記復路管は、前記管軸方向が前記鉛直方向に沿うように前記掘削孔の内部に配置されていることが望ましい。
このような地中熱交換器によれば、ボアホール方式における熱交換率の向上を図ることができる。
また、地中に埋設した少なくとも3本の管の内部に熱媒体を循環させ、地盤との間で熱交換を行う地中熱交換器であって、
前記少なくとも3本の管は、少なくとも1本の往路管と、少なくとも1本の復路管を含み、
前記往路管の管軸方向の端部と、前記復路管の前記管軸方向の端部とを、所定間隔離間させて連結する連結管と、
前記連結管とは前記管軸方向の異なる位置に設けられ、前記少なくとも3本の管を保持し、且つ、前記往路管と前記復路管とを前記所定間隔よりも大きい間隔に拡幅して保持する単一の拡幅保持部材と、
を備えることを特徴とする地中熱交換器としてもよい。
本発明によれば、熱交換効率の向上を図ることができる。
本実施形態に係る地中熱交換器30を用いた地中熱利用システム11の説明図である。 図2Aは、地盤Gの竪孔23を透視して見た比較例の地中熱交換器30´の概略斜視図である。また、図2Bは、図2A中のB−B断面図である。 流路接続部36の概略斜視図である。 図4Aは、地盤Gの竪孔23を透視して見た本実施形態の地中熱交換器30の概略斜視図である。また、図4Bは、図4A中のB−B断面図である。 スペーサー40の斜視図である。 図6A及び図6Bは、採放熱管31が3本のときのスペーサー40の配置例である。図6Aは上面図であり、図6Bは斜視図である。 図7A及び図7Bは、採放熱管31が4本のときのスペーサー40の配置例である。図7Aは上面図であり、図7Bは斜視図である。 図8A及び図8Bは、採放熱管31が4本のときのスペーサー40の配置の変形例である。図8Aは上面図であり、図8Bは斜視図である。
===本実施形態===
<<<地中熱利用システムについて>>>
図1は、本実施形態に係る地中熱交換器30を用いた地中熱利用システム11の説明図である。この地中熱利用システム11は、地盤Gとの間で熱交換を行う地中熱交換器30と、地中熱交換器30を含めた所定ルートで循環される水又は不凍液等の液状の熱媒体26からの熱を利用して、建物1の暖房のための温水や冷房のための冷水を生成するヒートポンプ15と、熱媒体26を上記所定ルートで循環するための循環ポンプ17とを有する。なお、ヒートポンプ15の構成は周知なので、その説明は省略する。
<<<地中熱交換器30について>>>
本実施形態の地中熱交換器30について説明する前に、まず比較例について説明する。
<比較例>
図2Aは、地盤Gの竪孔23を透視して見た比較例の地中熱交換器30´の概略斜視図である。また、図2Bは、図2A中のB−B断面図である。図3は、流路接続部36の概略斜視図である。
図2A及び図2Bに示すように、地中熱交換器30´は所謂「ボアホール方式」である。
すなわち、地中熱交換器30´は、地盤Gに鉛直に形成された竪孔23(掘削孔に相当)に挿入される採放熱管31を有し、また、竪孔23と採放熱管31との間の空間SP23には充填材27が充填されている。これにより、充填材27を介して、採放熱管31の熱媒体26と地盤Gとの間で熱交換が行われる。
ここで、採放熱管31は、管軸方向が鉛直方向に沿った2本の直管(本実施形態においては往路管32と復路管34)を有し、これらの2本の直管の流路は、各下端部に連結された流路接続部36(連結管に相当)により互いに連通されている。往路管32には、ヒートポンプ15から熱媒体26が送り込まれ、往路管32は熱媒体26を地中へ送る。一方、復路管34は、地中に送られた熱媒体26を地上へ送ってヒートポンプ15へと送り返す。つまり、往路管32では熱媒体26は下方へと流れ、復路管34では熱媒体26は上方へと流れ、これらの流れる方向は互いに逆向きになっている。
そして、これにより、ヒートポンプ15から採放熱管31へと送られた熱媒体26は、往路管32、流路接続部36、復路管34の順番で流れ、これら往路管32及び復路管34を流れている間に、熱媒体26は地盤Gの地中熱により加熱又は冷却される。そして、かかる熱交換後に、循環ポンプ17の圧力によりヒートポンプ15へ向けて送出されて、ヒートポンプ15において温水生成や冷水生成に供される。
なお、竪孔23に採放熱管31を建て込む際には、流路接続部36から挿入する。つまり、流路接続部36は、往路管32及び復路管34よりも下側に位置することになり、図2Aに示すように流路接続部36は、竪孔23の最深部に位置している。
以下、地中熱交換器30´の構成について詳しく説明する。
竪孔23は、ボーリングマシンやオーガ等の掘削機により地盤Gに鉛直に掘削された平面形状が円形や多角形の孔である。この例では正円形状の孔であり、その直径は100〜200mm、深さは30〜150mである。
採放熱管31を構成する往路管32、復路管34、流路接続部36は、例えば、高密度ポリエチレン製の管部材である。
往路管32と復路管34は、互いに同仕様の直管である。つまり、往路管32と復路管34は、外径及び内径につき互いに同径(したがって、流路の断面積も互いに同じ)であり、真っ直ぐな直管である。この2本の直管(往路管32,復路管34)の各上端部は、それぞれ竪孔23の外に突出している。
流路接続部36は、往路管32と復路管34の各流路を接続させるためのものであり、内部にU字状の流路36aを有している。流路接続部36の端面(図2Aの状態において上面)には、U字状の流路36aの開口が2つ設けられており、その間隔は図3に示すようにS1となっている。この2つの開口部分と、往路管32及び復路管34の各々の管軸方向の端部(図2Aでは下端部)とが融着連結されている。すなわち、流路接続部36には、往路管32と復路管34とが間隔S1(所定間隔に相当)離間して連結される。そして、当該融着連結により、往路管32と復路管34の各々の流路は、流路接続部36の流路36aに接続(連通)されている。また、図2Aに示すように、比較例では、往路管32と復路管34が平行に配置されており、図2Bの断面位置においても、往路管32と復路管34との間隔はS1となっている。
この比較例の地中熱交換器30´の場合、流路接続部36に連結された往路管32と復路管34との間隔(図2B、図3に示す間隔S1)が小さい。このため復路管34から往路管32へと熱移動する現象(所謂ショートサーキット)が発生し、その結果、熱交換効率が低下するおそれがある。そこで、本実施形態では、ショートサーキットの発生を抑制することにより、熱交換効率の向上を図っている。
<本実施形態>
図4Aは、地盤Gの竪孔23を透視して見た本実施形態の地中熱交換器30の概略斜視図である。また、図4Bは、図4A中のB−B断面図である。また、図5は、スペーサー40の斜視図である。なお、本実施形態において、比較例と同一構成の部分には同一符号を付し、説明を省略する。
本実施形態の地中熱交換器30では、図4A及び図4Bに示すように、往路管32と復路管34との間にスペーサー40を設けている。
スペーサー40は、例えば高密度ポリエチレン製の部材であり、図5に示すように、一対の把持部42と、接続部44とを備えている。
把持部42は、地中熱交換器30の直管(往路管32、復路管34)を把持する部位である。把持部42は、断面が略U字形状の筒状に設けられており、直管(往路管32、復路管34)の外周面に嵌合可能である。これにより、往路管32や復路管34に対して、把持部42(換言するとスペーサー40)の取り付けや取り外しを容易に行うことが出来る。また、把持部42が筒状なので、往路管32や復路管34の垂直性を維持できる。一対の把持部42は、略U字形状の開いた部分が外側を向くようにして接続部44の両側に設けられている。換言すると、一対の把持部42は、往路管32と復路管34を水平方向(幅方向)に近接させることで、それぞれ往路管32及び復路管34に嵌合するように設けられている。これにより、往路管32と復路管34とを両側から力を入れて嵌め込みすることができ、嵌め込みしやすい。
接続部44は、一対の把持部42を接続する板形状の部位である。接続部44は、一対の把持部42の筒状の中心線上に設けられている。これにより、一対の把持部42に往路管32、及び復路管34を嵌め込む際に座屈を抑制することができる。この接続部44の横幅(水平方向の長さ)によって、スペーサー40の寸法(幅)を容易に設定することができる。換言すると、接続部44の長さの設定によって、往路管32と復路管34との間隔を容易に調整することができる。なお、本実施形態では接続部44の横幅は間隔S1よりも大きく、接続部44の両側に設けられた把持部42の内周面間の距離はS2(>S1)となっている。
なお、スペーサー40の高さ(鉛直方向の長さ)は2〜4cm(好ましくは3〜3.5cm)である。
このスペーサー40を、図4A及び図4Bに示すように、一対の把持部42の一方に往路管32を嵌合させ、他方に復路管34を嵌合させている。これにより、スペーサー40は、往路管32と復路管34とを間隔S2(間隔S1よりも大きい間隔)に離間した状態で保持する。
なお、本実施形態では、鉛直方向の異なる位置に複数(ここでは4つ)のスペーサー40を設けておりこれら4つのスペーサー40は全て同じものである。つまり、4つのスペーサー40は、往路管32と復路管34との間隔をS2に広げて保持(平行に保持)している。なお、本実施形態において、各スペーサー40の鉛直方向の間隔は約1mである。このように往路管32と復路管34の間に複数のスペーサー40を設けることにより、往路管32と復路管34の長さ(管軸方向の長さ)にかかわらず、往路管32と復路管34を安定して保持することができる。また、往路管32と復路管34が平行なので、往路管32と復路管34との間隔を維持でき、ショートサーキットの発生を抑制することができる。
ただし、これには限られず、往路管32及び復路管34の管軸方向に交差する方向(幅方向に相当)の長さ(具体的には、接続部44の長さ)が異なるスペーサー40を用いて、徐々に間隔を広げていくようにしてもよい。こうすることにより、往路管32と復路管34とを緩やかに離間させることができる。
また、スペーサー40の数は4つには限られず、竪孔23の深さに応じて、適宜設定するようにすればよく、3つ以下(少なくとも1つ)でもよいし、5つ以上でもよい。例えば、1つのスペーサー40で往路管32と復路管34を平行に保持するようにしてもよい。
以上、説明したように、本実施形態の地中熱交換器30は、地中に埋設した採放熱管31の内部に熱媒体を循環させ、地盤Gとの間で熱交換をものであり、往路管32と、復路管34と、往路管32の鉛直方向の下端部と復路管34の鉛直方向の下端部とを間隔S1離間させて連結する流路接続部36と、流路接続部36とは鉛直方向の異なる位置に設けられ、往路管32と復路管34とを間隔S1よりも大きい間隔S2に拡幅して保持するスペーサー40とを備えている。これにより、往路管32と復路管34との間のショートサーキットの発生を抑制することができ、熱交換効率の向上を図ることができる。
===その他の実施形態===
上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは言うまでもない。特に、以下に述べる実施形態であっても、本発明に含まれるものである。
前述の実施形態では、往路管32及び復路管34、流路接続部36、及び、スペーサー40は、高密度ポリエチレン製としていたが、その素材は何等これに限らない。例えば、通常密度のポリエチレン等の熱可塑性樹脂でも良い。また、樹脂以外の材料でもよい。
また、前述の実施形態では、往路管32及び復路管34として、丸パイプ状(断面正円形状)の管を例示したが、その管形状は何等これに限るものではない。例えば、断面形状が楕円等の断面非正円形状の管でも良いし、角パイプ等の断面多角形状の管でも良い。この場合、スペーサー40の把持部42をその管形状に合わせて嵌合可能な形状にすればよい。
また、前述の実施形態では、図5に示すように、スペーサー40の一対の把持部42を、略U字形状の開いた部分が外側を向くようにして接続部44の両側に設けていたが、これには限られない。例えば、略U字形状の開いた部分が接続部44の法線方向を向いていてもよい。この場合、一対の把持部42において、略U字形状の開いた部分が同じ方向を向いていてもよいし、互いに逆方向を向いていてもよい。
また、前述の実施形態では、採放熱管31を構成する直管が往路管32と復路管34の2本の場合について説明したが、2本には限られず3本以上であってもよい。
図6A及び図6Bは、採放熱管31が3本のときのスペーサー40の配置例である。図6Aは上面図であり、図6Bは斜視図である。なお、この場合、流路接続部36としては、3つの流路を接続するもの(不図示)が用いられる。3本の採放熱管31のうち、少なくとも1本は往路管32であり、少なくとも1本は復路管34である。例えば、往路管32が1本の場合、復路管34が2本となる。図6A、図6Bでは、説明のため採放熱管31に番号(括弧内の数字)を付している。
図6A、図6Bに示すように、ここでは3つのスペーサー40が用いられている。図では視認しやすくするために、各スペーサー40のハッチングを変えているが、3つのスペーサー40は全て同じ構成である。
この3つのスペーサー40は、それぞれ、鉛直方向の異なる位置に取り付けられている。具体的には、鉛直方向の一番下のスペーサー40は、採放熱管31(3)と採放熱管31(1)に取り付けられ、その上のスペーサー40は、採放熱管31(2)と採放熱管31(3)に取り付けられ、一番上のスペーサー40には、採放熱管31(1)と採放熱管31(2)に取り付けられている。そして各スペーサー40は、2本の採放熱管31を離間した状態で保持している。このように採放熱管31が3本の場合でも、スペーサー40を用いることで、各採放熱管31の間の間隔を広げて保持することができる。
また、図7A及び図7Bは、採放熱管31が4本のときのスペーサー40の配置例である。図7Aは上面図であり、図7Bは斜視図である。この場合も4つのスペーサー40を鉛直方向の位置を変えて配置している。この場合のスペーサー40の配置については、3本の場合(図6A、図6B)とほぼ同様であるので説明を省略する。
また、図8A及び図8Bは、採放熱管31が4本のときのスペーサー40の配置の変形例である。図8Aは上面図であり、図8Bは斜視図である。この変形例の場合、4つのスペーサー40のうち鉛直方向の位置が同じものがある。具体的には、採放熱管31(1)と採放熱管31(2)に取り付けられたスペーサー40と、採放熱管31(3)と採放熱管31(4)に取り付けられたスペーサー40とは鉛直方向の位置が同じである。また、採放熱管31(1)と採放熱管31(4)に取り付けられたスペーサー40と、採放熱管31(2)と採放熱管31(3)に取り付けられたスペーサー40とは鉛直方向の位置が同じである。このように、採放熱管31が4本ではスペーサー40の鉛直方向の位置を同じにすることができる。ただし、この場合においても、1つの採放熱管31に着目すると、その採放熱管31に隣接する2つの採放熱管31との間に設けられる2つのスペーサー40は鉛直方向の位置が異なっている。
採放熱管31が5本以上の場合も同様にスペーサー40を配置することができる。このようにスペーサー40を配置することで、採放熱管31(往路管32、復路管34)の管の数に関わらず各管にスペーサー40を取り付けることができ、複数の管を安定して保持することができる。また、スペーサー40の配置のバリエーションを増やすことができる。
なお、同一径の掘削孔23の内側に採放熱管31を複数配置する場合、採放熱管31の数に応じて、隣接する採放熱管31の間隔が変わる。よって、スペーサー40のS2の大きさもそれに応じて設定することになる。例えば、採放熱管31の外径が25mmのとき、内径106mmの孔に外周8mm分の隙間を設けるように(直径90mmの円内に)、採放熱管31を2本(直径位置に)配置する場合、S2は40(=90−50)mmとなる。
また、図6のように3本の採放熱管31を配置する場合、孔の中心と採放熱管31の中心との間隔は32.5mm、採放熱管31の中心同士の間隔は56.3mmとなる。よって、この場合S2は、31.3(=56.3−12.5×2)mmとなる。
また、図7、図8のように4本の採放熱管31を配置する場合、孔の中心と採放熱管31の中心との間隔は32.5mm、採放熱管31の中心同士の間隔は46mmとなる。よって、この場合S2は、21(=46−12.5×2)mmとなる。
また、2本の採放熱管31にスペーサー40を取り付けた組み合わせを2つ(合計4本の採放熱管31)を掘削孔23の直径位置からずらして並列に挿入してもよい。この場合、孔の中心と採放熱管31の中心との間隔は32.5mm、採放熱管31の中心同士の間隔は54.8mmとなる。よって、この場合S2は29.8(=54.8−12.5×2)mmとなる。
また、前述の実施形態では、前述の実施形態では、1つのスペーサー40で2本の採放熱管31(往路管32、復路管34)を保持していたが、これには限られず、1つのスペーサーで3本以上の採放熱管31を保持するようにしてもよい。例えば、接続部44を、中心位置から放射線状に延びるように複数(3つ以上)形成し、その複数の接続部44の先端にそれぞれ把持部42を設けてもよい。こうすることで、3本以上の採放熱管31を1つのスペーサーで保持することが出来る。
また、前述の実施形態では地中熱交換器30は「ボアホール方式」であったが、これには限られない。例えば、コンクリート製の筒体(コンクリート杭)を地盤Gに埋設し、そのコンクリート杭の内部に採放熱管を挿入する所謂「杭方式」でもよい。
また、前述の実施形態では地中熱交換器30は、採放熱管31(往路管32及び復路管34)が鉛直方向に沿うように配置されていた(垂直型であった)が、これには限られない。例えば、鉛直方向及び水平方向に対して傾斜した方向に沿っていてもよい(傾斜型でもよい)し、あるいは、水平方向に沿っていてもよい(水平型でもよい)。
1 建物
11 地中熱利用システム
15 ヒートポンプ
17 循環ポンプ
23 竪孔(掘削孔)
26 熱媒体
27 充填材
30 地中熱交換器
31 採放熱管
32 往路管
34 復路管
36 流路接続部(連結管)
40 スペーサー
42 把持部
44 接続部
G 地盤
SP23 空間(隙間)

Claims (8)

  1. 地中に埋設した少なくとも3本の管の内部に熱媒体を循環させ、地盤との間で熱交換を行う地中熱交換器であって、
    前記少なくとも3本の管は、少なくとも1本の往路管と、少なくとも1本の復路管を含み、
    前記少なくとも3本の管は、前記往路管又は前記復路管としての、第1管と第2管と第3管を有し、
    前記往路管の管軸方向の端部と、前記復路管の前記管軸方向の端部とを、所定間隔離間させて連結する連結管であって、前記第1管の流路と前記第2管の流路と前記第3管の流路を接続する連結管と、
    前記連結管とは前記管軸方向の異なる位置に設けられ、前記第1管と前記第2管とを前記所定間隔よりも大きい間隔に拡幅して保持する第1拡幅保持部材と、
    前記連結管とは前記管軸方向の異なる位置に設けられ、前記第1管と前記第3管とを前記所定間隔よりも大きい間隔に拡幅して保持する第2拡幅保持部材と、
    を備え、
    前記管軸方向の第1位置には、第1拡幅保持部材が配置されており、且つ、前記第2拡幅保持部材が配置されておらず、
    前記管軸方向の前記第1位置とは異なる第2位置では、前記第1拡幅保持部材が配置されておらず、且つ、前記第2拡幅保持部材が配置されている、
    ことを特徴とする地中熱交換器。
  2. 請求項1に記載の地中熱交換器であって、
    前記往路管と前記復路管には、前記第1拡幅保持部材又は前記第2拡幅保持部材が前記管軸方向に沿って複数設けられている、
    ことを特徴とする地中熱交換器。
  3. 請求項1又は2に記載の地中熱交換器であって、
    前記第1拡幅保持部材又は前記第2拡幅保持部材は、前記往路管と前記復路管を平行に保持する、
    ことを特徴とする地中熱交換器。
  4. 請求項1又は2に記載の地中熱交換器であって、
    前記往路管と前記復路管には、前記管軸方向に交差する幅方向の長さの異なる前記第1拡幅保持部材又は前記第2拡幅保持部材が複数設けられており、
    複数の前記第1拡幅保持部材又は前記第2拡幅保持部材は、前記往路管と前記復路管との間隔が前記連結管から離れるにつれて大きくなるように前記往路管と前記復路管を保持する、
    ことを特徴とする地中熱交換器。
  5. 請求項1乃至請求項4の何れかに記載の地中熱交換器であって、
    前記第1拡幅保持部材及び前記第2拡幅保持部材は、
    前記往路管及び前記復路管が各々嵌合可能な一対の把持部と、
    前記一対の把持部を接続する接続部と、
    を有することを特徴とする地中熱交換器。
  6. 請求項5に記載の地中熱交換器であって、
    前記一対の把持部は、前記管と他の前記管を水平方向に近接させることで、それぞれ、前記管及び他の前記管と嵌合するように設けられている
    ことを特徴とする地中熱交換器。
  7. 請求項5又は6に記載の地中熱交換器であって、
    前記接続部は、前記一対の把持部の中心線上に設けられている
    ことを特徴とする地中熱交換器。
  8. 請求項1乃至請求項7の何れかに記載の地中熱交換器であって、
    前記地盤には鉛直方向に掘削孔が形成されており、
    前記往路管及び前記復路管は、前記管軸方向が前記鉛直方向に沿うように前記掘削孔の内部に配置されている、
    ことを特徴とする地中熱交換器。
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