JP6303438B2 - 管部材の建て込み装置、及び、管部材の建て込み方法 - Google Patents

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Description

本発明は、地中熱交換器に係る管部材の建て込み装置、及び、管部材の建て込み方法に関する。
通年の温度変動の小さい地中熱を利用して建物の冷暖房等を行う地中熱利用システムが注目されている。この地中熱利用システムでは、地盤との間で採・放熱を行うべく地中に地中熱交換器が設置される。そして、地中熱交換器は、管部材(例えばチューブ)に水を通すことで、例えば、夏場には地盤に放熱し、冬場には地盤から採熱する。
このような管部材を掘削孔へ建て込み(挿入のこと)するための建て込み装置として、コイル状に巻回された状態の管部材をリール部材に取り付け、リール部材を垂直回転させることで管部材を繰り出して掘削孔に送るものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2011−149663号公報
しかしながら、上述したような垂直回転を行う建て込み装置では、コイル状に巻回された管部材が横方向(水平方向)に広がるのを抑制する部位が必要である。このため、コイル状に巻回された管部材の取り付けに手間がかかるという問題があった。例えば特許文献1の建て込み装置では、管部材の載置位置の側部に後外輪G2と前外輪G1を備えている。そしてコイル状に巻回された管部材を取り付ける際には、後外輪G2(または前外輪G1)を取り外して、コイル状の管部材をバーBに嵌め込んでいる。そしてその後、後外輪G2(または前外輪G1)を元の状態に取り付けている。このように、管部材の取り付けに手間がかかっていた。
本発明はかかる課題に鑑みてなされたもので、その主な目的は、管部材の取り付けの簡易化を図ることにある。
かかる目的を達成するために本発明の管部材の建て込み装置は、
地中熱交換器に係る管部材を地盤に形成された掘削孔に建て込むための管部材の建て込み装置であって、
架台と、前記架台に垂直回転可能に設けられた回転軸部と、前記回転軸部から放射状に広がるように設けられた複数の棒体と、前記複数の棒体の先端側にそれぞれ設けられ、矩形状の閉空間を形成しコイル状に巻回された状態の前記管部材を該閉空間に保持するための複数の管保持部と、を備え、
各々の前記管保持部は、
前記棒体の側部から先端に向けてL字状に突出する突出部であって、前記棒体の軸方向と交差する方向に沿う第一部位と前記棒体の軸方向と平行な方向に沿う第二部位を有する突出部と、
前記棒体から該棒体の軸方向と交差する方向に延出し、前記コイル状に巻回された前記管部材の広がりを抑制するための広がり防止棒と、を有し、
前記矩形状の閉空間は、互いに対向する前記棒体及び前記第二部位と、互いに対向する前記第一部位及び前記広がり防止棒と、により形成され、
前記広がり防止棒の先端には、弾性変形して前記管部材を前記閉空間の外部へ移動させる弾性部が前記第二部位の先端と係合した状態で備えられており、
前記突出部は、前記棒体の軸方向に沿ってスライドすることにより、前記閉空間を解除して前記管部材を配置させるための閉空間解除位置と前記閉空間を形成するための閉空間形成位置との間を移動可能に設けられていることを特徴とする。
このような管部材の建て込み装置によれば、コイル状に巻回された状態の管部材の取り付けの簡易化を図ることが可能である。
かかる管部材の建て込み装置であって、前記突出部及び前記広がり防止棒が前記棒体の軸を中心として回転することにより、前記管保持部の該軸周りの傾きが変化して前記閉空間の大きさが変更可能となっていることが望ましい。
このような管部材の建て込み装置によれば、コイル状の管部材の幅(横幅)に対応して確実に挟持することが可能である。これにより、管部材がばらけることを防止できる。
また、かかる目的を達成するために本発明の管部材の建て込み方法は、
架台と、前記架台に垂直回転可能に設けられた回転軸部と、前記回転軸部から放射状に広がるように設けられた複数の棒体と、前記複数の棒体の先端側にそれぞれ設けられ、矩形状の閉空間を形成しコイル状に巻回された状態の前記管部材を該閉空間に保持するための複数の管保持部と、を備えた建て込み装置を用いて地中熱交換器に係る複数の管部材を地盤に形成された掘削孔に建て込むための管部材の建て込み方法であって、
各々の前記管保持部は、
前記棒体の側部から先端に向けてL字状に突出する突出部であって、前記棒体の軸方向と交差する方向に沿う第一部位と前記棒体の軸方向と平行な方向に沿う第二部位を有する突出部と、
前記棒体から該棒体の軸方向と交差する方向に延出し、前記コイル状に巻回された前記管部材の広がりを抑制するための広がり防止棒と、を有し、
前記矩形状の閉空間は、互いに対向する前記棒体及び前記第二部位と、互いに対向する前記第一部位及び前記広がり防止棒と、により形成され、
前記広がり防止棒の先端には、弾性変形して前記管部材を前記閉空間の外部へ移動させる弾性部が前記第二部位の先端と係合した状態で備えられており、
前記突出部を前記棒体の軸方向にスライドさせることにより前記閉空間を解除して前記管部材を配置する工程と、
前記突出部をスライドさせて元に戻し前記閉空間を形成させ、該閉空間に前記管部材を保持させる工程と、を有することを特徴とする。
かかる管部材の建て込み方法であって、前記突出部及び前記広がり防止棒を前記棒体の軸を中心として回転させることにより、前記管保持部材の該軸周りの傾きを調整し、前記閉区間の大きさを変更させる工程をさらに有することが望ましい。

本発明によれば、管部材の取り付けの簡易化を図ることが可能である。
本実施形態に係る地中熱交換器21を用いた地中熱利用システム11の説明図である。 図2Aは地盤Gの竪孔23を透視して見た地中熱交換器21の側面図であり、図2Bは、図2A中のB−B断面図である。 図3Aは、流路接続部36を上から見たときの概略図であり、図3Bは、流路接続部36を横から見たときの概略図であり、図3Cは、流路接続部36を下から見たときの概略図である。 図4A〜図4Cは、地中熱交換器21の設置工事の施工手順の説明図である。 図5A及び図5Bは、本実施形態のリール装置70を示す概略図である。 図6A及び図6Bは、図5A及び図5Bにそれぞれコイル状単管35rを取り付けた状態を示す概略図である。 リール装置70の回転支軸72d付近の概略斜視図である。 管保持部74cの概略斜視図である。 図9A〜図9Cは、コイル状単管35rの取り付けについて説明するための概念図である。 管保持部74cの棒体74bに対する傾きの調整についての説明図である。 リール装置70から単管35を繰り出す動作についての説明図である。
===実施形態===
以下、図面を参照しつつ本発明の実施形態を説明する。
<<<地中熱交換器について>>>
図1は、本実施形態に係る地中熱交換器21を用いた地中熱利用システム11の説明図である。図2Aは、地盤Gの竪孔23を透視して見た地中熱交換器21の側面図であり、図2Bは、図2A中のB−B断面図である。図3A乃至図3Cは、流路接続部36の概略図であり、図3Aは、流路接続部36を上から見たときの図であり、図3Bは、流路接続部36を横から見たときの図であり、図3Cは、流路接続部36を下から見たときの図である。なお、図2Aにおいては、図3A乃至図3Cにおいて具体的に表された流路接続部36を模式的に示している。
この地中熱利用システム11は、地盤Gとの間で熱交換を行う地中熱交換器21と、地中熱交換器21の熱媒体26からの熱を利用して建物1の暖房のための温水や冷房のための冷水を生成するヒートポンプ15と、循環ポンプ17とを有する。なお、ヒートポンプ15の構成は周知なので、その説明は省略する。
図2A及び図2Bに示すように、この地中熱交換器21は、所謂「ボアホール方式」である。すなわち、地中熱交換器21は、地盤Gに鉛直に形成された竪孔23(掘削孔に相当)に挿入される採放熱管31を有し、また、竪孔23と採放熱管31との間の空間SP23には充填材27が充填されている。
以下、かかる地中熱交換器21の構成について詳しく説明する。
竪孔23は、ボーリングマシンやオーガ等の掘削機により地盤Gにほぼ垂直に掘削された孔であり、その直径は100〜200mm、深さは30〜150mである。
採放熱管31は、管軸方向が鉛直方向に沿った3本以上(本実施形態では4本)の単管35(35a,35b,35b,35b)を有し、これらの単管35a,35b,35b,35bの流路は、各下端部に連結された流路接続部36により互いに連通されている。なお、各単管35は管部材に相当する。そして、これら単管35a,35b,35b,35bのうちの少なくとも1本(本実施形態においては1本)の単管35aには、ヒートポンプ15から熱媒体26が送り込まれ、これにより、当該1本の単管35aは、熱媒体26を地中へ送る往路用の単管として機能する。一方、残りの単管35b(本実施形態においては、残りの3本の単管35b,35b,35b)は、地中に送られた熱媒体26を地上へ送ってヒートポンプ15へと送り返す復路用の単管として機能する。つまり、単管35aでは熱媒体26は下方へと流れ、単管35bでは熱媒体26は上方へと流れ、これらの流れる方向は互いに逆向きになっている。なお、単管35aと単管35bは、例えば高密度ポリエチレン製の同一構成の部材である。よって、以下の説明において、単管35aと単管35bを区別せずに単に単管35ということがある。
そして、これにより、ヒートポンプ15から採放熱管31へと送られた熱媒体26は、順次、往路用の単管35(単管35a)、復路用の各単管35(単管35b)の順番で流れ、これら単管35a及び各単管35bを流れている間に、熱媒体26は地盤Gの地中熱により加熱又は冷却される。そして、かかる熱交換後に、循環ポンプ17の圧力によりヒートポンプ15へ向けて送出されて、ヒートポンプ15において温水生成や冷水生成に供される。
また、地中熱交換器21には、図2Bに示すように、4本の単管35(35a,35b,35b,35b)を仮想円C1の円周上に保持するスペーサー40が設けられている。このスペーサー40は、高密度ポリエチレン等の樹脂製であり、中空の円筒形状(但し、後述の支持部42の存在により、図2Bに示されているように、完全な円筒形状ではない)を備えている。
スペーサー40は、4本の単管35(35a,35b,35b,35b)の各々を支持する3つ以上の(本実施形態においては、4つの)支持部42を備えている。この4つの支持部42は、4本の単管35(35a,35b,35b,35b)に対応させるため、前記仮想円C1の円周に沿って均等ピッチで配置されており、このことにより、当該仮想円C1の円周上に4本の単管35(35a,35b,35b,35b)の各々を保持するようになっている。各支持部42は、当該支持部42に各単管35a,35b,35b,35bが嵌合されることにより、当該単管35a,35b,35b,35bを支持する。したがって、支持部42は、単管35a,35b,35b,35bと同様の形状、すなわち、単管35a,35b,35b,35bより同等以下の中空の円筒形状を有し締付け効果により上下の移動を防止している。
但し、支持部42は完全な円筒形状ではなく、支持部42には切りかかれた部分(以下、切り欠き部P)が一部ある。この切り欠き部Pは、前記仮想円C1の径方向外側に位置しており、各単管35(35a,35b,35b,35b)を支持部42に嵌め込む際の嵌め込み口となっている。このように、支持部42は、各単管35(35a,35b,35b,35b)よりも前記仮想円C1の径方向内側に位置することにより、各単管35(35a,35b,35b,35b)を内側から支持する。そして、このことにより、各単管35の当該径方向内側への移動を規制している。
また、隣り合う2つの支持部42は、図2Bに示すように、4つの繋ぎ部44の各々により繋がれている。そして、交互に配置される4つの支持部42及び4つの繋ぎ部44により、スペーサー40の前述した(完全ではない)円筒形状が形成されている。そして、4つの支持部42及び4つの繋ぎ部44よりも前記径方向内側には、穴部H(つまり、当該円筒形状の中空部)を有することとなる。
流路接続部36は、4本の単管35(35a,35b,35b,35b)の下方に位置し、該4本の各単管35の各流路を接続させるためのものである。この流路接続部36は、竪孔23の最深部に位置している。当該流路接続部36は、本体部37と当該本体部37から上方に管状に突出した4つの管状突出部38とを有している。
4つの管状突出部38の各々は、4本の単管35(35a,35b,35b,35b)の各々の下端部に融着連結されている。そして、4つの管状突出部38の各々は、4本の単管35(35a,35b,35b,35b)の各々と同様、中空の円筒状部材であるため、4つの管状突出部38の内部には流路が形成されている。したがって、当該融着連結により、4本の単管35(35a,35b,35b,35b)の各々の流路は、4つの管状突出部38の各々の流路に接続している。
また、本体部37の内部には、流路として、管状突出部38の各々の流路と繋がっている4つの上部室37aと当該4つの上部室37aが合流して一つの室となる下部室37b(共通室)とが形成されている。
そして、往路管32の流路を下方へ流れる熱媒体26は、往路管32と融着連結されている(一つの)管状突出部38の流路へ流入した後、当該管状突出部38の流路と繋がっている(一つの)上部室37aへ移動する。そして、当該上部室37aへ移動した熱媒体26は、その後、共通室である下部室37bへ流入する。そして、当該下部室37bへ流入した熱媒体26は、圧力(液圧)により、他の3つの上部室37a、他の3つの管状突出部38を経由して、3本の復路用の単管35b,35b,35bを上方へ流れることとなる。
充填材27は、例えば、モルタル、川砂や山砂、珪砂等を基材とし、単管35と竪孔23との間の空間SP23に密実に充填される。これにより、充填材27を介して、単管35内の熱媒体26と地盤Gとの間で熱交換が行われる。なお、この熱交換効率を高めるべく、充填材27に対して、1〜20%の容積含有率(=長粒物の総容積/充填材27の総容積)で、炭化ケイ素、アルミナ、及び高炉スラグのうちの少なくとも何れか1種からなる長粒物を混入しても良い。
<<<地中熱交換器の設置工事について>>>
図4A〜図4Cは、地中熱交換器21の設置工事の施工手順の説明図である。なお、図4A〜図4Cでは、縦断面視した状態を示している。なお、同図では流路接続部36及びスペーサー40の図示を省略している。
先ず、工場で、単管35(単管35a,35b,35b,35b)、流路接続部36、スペーサー40を各々製造する。そして、後述するリール装置70(建て込み装置に相当)と、各単管35と、1つの流路接続部36と、複数のスペーサー40を設置予定地まで搬送する。なお、各単管35はコイル状に巻回した状態で現場搬入する。以下の説明において、このコイル状に巻回された状態の単管35のことをコイル状単管35rともいう。また、後述するように、本実施形態のリール装置70には2つの単管35を取り付けることが可能である。本実施形態では4本の単管35を竪孔23に建て込むので、リール装置70は2台用意されることになる。
設置予定地では、図4Aに示すように、上述の工場での製造と同時並行又は相前後して、対象地盤Gの所定部分を掘削することにより、最終的に孔径100〜200mm、深さ30〜150mの竪孔23を形成する。この掘削は、ボーリングマシンやオーガ等の掘削機によってなされる。また、孔壁保護や削孔自体の目的で、竪孔23には、その掘削と同時並行又はその直後に、竪孔23のサイズに合ったケーシング鋼管24が挿入されている。なお、このケーシング鋼管24は無くても良い。
次に、当該設置予定地において、上記2台のリール装置70を配置し、地盤Gに鉛直に形成された竪孔23内に、4本の単管35(35a,35b,35b,35b)を、管軸方向が鉛直方向に沿うように挿入する。このとき、先ず、各リール装置70にそれぞれコイル状単管35rが2つ取り付けられる。そして、この2台のリール装置70を、竪孔23に対して対称位置に設置する。なお、リール装置70の構成については後述する。
次に、2台のリール装置70から4本の単管35をそれぞれ少し繰り出して、この4本の単管35の先端を流路接続部36に融着連結させる。
そして、図4Bに示すように、流路接続部36を先頭にして、リール装置70から4本の単管35を繰り出し竪孔23に挿入していく。
なお、各単管35を約1メートル送る毎に、当該各単管35にスペーサー40を取り付ける。すなわち、スペーサー40の取り付け工程と単管35を約1メートル挿入する工程とを繰り返すことにより、スペーサー40は、鉛直方向において約1メートル間隔で設置される。
そして、各単管35を目標の建て込み深さまで建て込んだら(図4C)、次に、各単管35を各リール装置70から分離すべく切断する。
その後、単管35の上端に保護キャップ(不図示)を被せてケーシング鋼管24を引き抜き、竪孔23内に充填材27を入れて各単管35(35a,35b,35b,35b)を埋め、これにより、地中熱交換器21の設置工事が完了する。
<<<リール装置について>>>
図5A及び図5Bは、本実施形態のリール装置70の一例を示す概略図である。図5Aは側面図であり、図5Bは正面図である。また、図6A及び図6Bは、図5A及び図5Bにそれぞれコイル状単管35rを取り付けた状態を示す概略図である。また、図7は、リール装置70の回転支軸72d付近の概略斜視図であり、図8は、管保持部74cの概略斜視図である。
本実施形態のリール装置70は、地盤Gに載置される架台72と、当該架台72に垂直回転可能に設けられたリール部材74を備えている。また、本実施形態のリール装置70には、図5B、図6Bに示すように、1つの架台72に対して2つのリール部材74が設けられている。
架台72は、下部フレーム72aと、支持フレーム72bと、補助フレーム72cと、回転支軸72dとを有している。
下部フレーム72aは、架台72の下部に設けられた枠材である。本実施形態の下部フレーム72aの設置面(水平面)における形状は長方形である。
支持フレーム72bは、下部フレーム72aの短辺方向の両端において、それぞれ長辺方向の中点付近に鉛直方向の上方に向けて立設されている。すなわち支持フレーム72bは2つ設けられている。
補助フレーム72cは、下部フレーム72aの長辺の端部と、支持フレーム72bとの間に斜設されている。
回転支軸72dは、2つの支持フレーム72b間に水平方向に(換言すると、軸方向が鉛直方向と交差するように)設けられた円柱形状の棒部材である。本実施形態では、この回転支軸72dに2つのリール部材74が回転可能に設けられている。
リール部材74は、芯軸部74a(回転軸部に相当)と、棒体74bと、管保持部74cとを有している。また、リール部材74は、回転支軸72dの軸方向に関して対称(図5B、図6Bにおいて左右対称)となるように2つ設けられている。換言すると、回転支軸72dの軸方向において、これら2つのリール部材74の棒体74bと、管保持部74c(すなわちコイル状単管35r)との位置関係が逆になっている。これにより、各コイル状単管35rからそれぞれ単管35の繰り出しを行い易くすることができる。なお、2つのリール部材74の構成は同様であるので、そのうちの一つのみについて説明する。
芯軸部74aは、図7に示すように回転支軸72dの周囲を囲むように設けられている。これにより、芯軸部74aは回転支軸72dを中心として垂直回転可能となっている。
棒体74bは、芯軸部74aに設けられた棒状の鋼製部材であり、本実施形態では芯軸部74aから放射状に広がるように(90度間隔で)4本設けられている。なお、棒体74bの数は4本には限られず複数であればよい。例えば、3本であってもよいし、5本であってもよい。
管保持部74cは、コイル状に巻回された状態の単管35(コイル状単管35r)を保持するためのものであり、各棒体74bの先端側にそれぞれ設けられている。また、管保持部74cは、支持部材74dと、広がり防止棒74eを有している。
支持部材74dは、コイル状単管35rを載置支持する部位であり、パイプ部74daと突出部74dbを備えている。
パイプ部74daは、棒体74bに沿って当該棒体74bを囲むように円筒形状に設けられている。
突出部74dbは、棒体74b(パイプ部74da)の側部から先端側に向けてL字状に突出するようにパイプ部74daに設けられている。このL字状の突出部74dbのうち末端側の部位(棒体74bの軸方向と交差する方向に沿った部位)は、コイル状単管35rを載置支持するためのものである。また先端側の部位(棒体74bの軸方向と略平行の部位)は、コイル状単管35r(単管35の束)の横方向(水平方向)への広がりを抑制するためのものである。
広がり防止棒74eは、棒体74bにおいて支持部材74dのパイプ部74daよりも先端側(外側)に配置されている。広がり防止棒74eは、棒体74bの軸方向と交差する方向に棒体74bから延出している。そして、広がり防止棒74eは、コイル状単管35r(各単管35)の外側への広がりを抑制するとともに、リール部材74の回転により鉛直方向の下方に位置するときには、単管35が自重により落下(脱落)することを防止する。
また、広がり防止棒74eは、剛体部74eaと柔軟性部74ebを備えている。
剛体部74eaは、例えば棒体74bと同じ材料で形成された棒状の部材である。
柔軟性部74ebは、弾性体(ゴムなど)で形成されており、広がり防止棒74eにおいて剛体部74eaよりも先端に設けられている。本実施形態では、柔軟性部74ebとしてゴム製のチューブが用いられている。柔軟性部74ebは所定値以上の応力が加えられた場合に変形(弾性変形)し、その応力が解除されると元の形に戻る。
図8に示すように、広がり防止棒74eとパイプ部74da(棒体74b)と突出部74dbとによって閉空間が形成されている。この閉空間内にコイル状単管35rを配置することにより、コイル状単管35rが管保持部74cに保持されることになる。
支持部材74d及び広がり防止棒74eは、図8に示すように、それぞれネジ77、ネジ78により棒体74bに固定されている。
なお、本実施形態の支持部材74d(パイプ部74da、突出部74db)は、ネジ77を緩めることにより、棒体74bの軸方向(図8のスライド方向)にスライドさせることが可能ある。さらに、ネジ77を緩めることにより、支持部材74dは、棒体74bの軸Pを中心として回転方向(時計方向、及び、反時計方向)に回転可能となっている。
また、本実施形態の広がり防止棒74e(剛体部74ea、柔軟性部74eb)は、ネジ78を緩めることにより、棒体74bの軸Pを中心として回転方向(時計方向、及び、反時計方向)に回転可能となっている。
<<<コイル状単管の取り付けについて>>>
図9A〜図9Cは、コイル状単管35rの取り付けについて説明するための概念図である。なお、ここでは説明の都合上一つの棒体74bのみについて示しているが、各棒体74bで同じ処理を行う。
まず、図9Aの状態において、各棒体74bの支持部材74dのネジ77をそれぞれ緩める。そして、図9Bに示すように、各支持部材74dを内側(芯軸部74a側)にスライドさせる。その後、コイル状単管35rを配置する。このとき支持部材74dを芯軸部74a側にスライドさせているので、支持部材74d(より具体的には突出部74db)が邪魔にならず簡易にコイル状単管35rを配置することができる。なお、対向する2つの支持部材74d(より具体的には突出部74db)の先端間の距離がコイル状単管35rの内径よりも小さくなるまでスライドさせると、コイル状単管35rを取り付ける際に突出部74dbが全く邪魔にならないので、より簡易にコイル状単管35rを取り付けることができる。
次に、図9Cに示すように、支持部材74dを反対側(棒体74bの先端側)にスライドさせて元の位置に戻し、ネジ77を締め付ける。これにより、コイル状単管35rは、支持部材74dと広がり防止棒74eとによって形成される閉空間に保持されることとなる。
また、前述したように支持部材74dと広がり防止棒74eは、それぞれ棒体74bの軸Pを中心として時計方向、及び、反時計方向に回転可能であるので、棒体74bの軸Pを中心とした軸周りの傾きを調整することができる。
図10は、管保持部74cの傾きの調整についての説明図である。なお、図10は、棒体74bの軸Pの延長上から見た状態を示したものである。実線は管保持部74cの傾き調整前の形状であり、破線は管保持部74cの傾き調整後の形状を示している。
図の実線(調整前)において、閉空間の大きさがコイル状単管35rの束の大きさよりもかなり大きい場合、あるいは、単管35を繰り出すことによってコイル状単管35rの束の大きさが小さくなった場合、コイル状単管35rを挟持することができず、各単管35がばらけやすくなる。
そこで、図の破線のように管保持部74c(支持部材74d、広がり防止棒74e)の傾きを調整すると、棒体74bと管保持部74cとによってコイル状単管35rを確実に挟持することができ、コイル状単管35rの幅(横幅)に対応することができる。よって、閉空間内でコイル状単管35の各単管35がばらけるのを抑制することができる。
<<<リール装置の動作について>>>
図11A〜図11Dはリール装置70から単管35を繰り出す動作についての説明図である。
まず、図11Aに示すように、リール装置70に取り付けられたコイル状単管35rから単管35の先端を引っ張ると、コイル状単管35rが回転するとともに、リール装置70のリール部材74も回転支軸72dを中心として同じ方向に回転する。この回転に応じて、繰り出し位置に近い管保持部74cでは引っ張り力を受けた単管35が広がり防止棒74eに当接する。
その後、単管35を引っ張り続け、図11Bに示すように、単管35を広がり防止棒74eの柔軟性部74ebの方に移動させる。引っ張り力を受けた単管35が柔軟性部74ebに到達すると、図11Cに示すように、当該単管35は柔軟性部74ebを変形(弾性変形)させる。これにより、図11Dに示すように、単管35が外部に取り出される。また、柔軟性部74ebは元の形状に戻り、他の単管35が外部に取り出されることを防止する。なお、柔軟性部74ebが変形するのは引っ張り力を受けた単管35と当接した場合のみである、例えば、柔軟性部74ebは、重力を受けた単管35と当接しても変形しない。これにより、広がり防止棒74eは、コイル状単管35rの単管35の広がりや脱落(落下)を確実に防止することができる。
その後、単管35を引っ張り続けると、コイル状単管35r及びリール部材74がさらに回転し、上記の広がり防止棒74eから取り出された単管35は、別の(回転方向の下流側の)広がり防止棒74eに当接する。ここでも同様の動作が行われる。
以下同様に、単管35を引っ張り続けることにより、順次、単管35がリール装置70から順次繰り出されることになる。本実施形態では、回転支軸72dに設けられたリール部材74の向きが異なる(軸方向に関して対称である)が、建て込みの際の単管35の繰り出し方向は同じである。これにより、建て込みの際に単管35の巻き癖が揃うので、建て込みの作業がより容易になる。
なお、前述した管保持部74cの傾きを調整する際に、リール部材74の回転方向に対して、棒体74bよりも当該棒体74bに設けられた広がり防止棒74eの柔軟性部74ebの方が下流になるようにすることが望ましい。こうすることで、単管35を繰り出す際に、単管35を広がり防止棒74eに沿って柔軟性部74eb側に案内することができ、反対側(棒体74b側)には移動しにくくなるので、単管35をより確実に取り出すようすることができる。

<<<リール装置の配置について>>>
リール装置として、例えば、コイル状単管35rを取り付けた状態で竪孔23の略直上に吊り下げて、コイル状単管35rを回転させて単管35を繰り出すタイプのものが知られている。しかし、掘削孔の上方というのは、実際に建て込む位置なので、建て込み状態の監視など種々の作業が発生し易い場所(つまり作業員の立ち寄り頻度の高い場所)である。そのため、上述のようにリール装置を掘削孔の略直上に吊り下げ配置すると、作業安全上好ましくない。
本実施形態のリール装置70は、地盤G上(より具体的には、竪孔23の側方の地盤G上)に配置しているので、上述したような吊り下げるタイプのものと比べて安全性を高めることができる。
なお、この場合、竪孔23の周りに建て込み装置配置用の場所が必要になる。特に本実施形態では図2Bに示すように一つの竪孔23に4つの単管35を建て込んでいる。
ここで、もし仮に、各リール装置70に取り付けることのできるコイル状単管35rが一つの場合、リール装置70は4つ必要になり、竪孔23の側方に4つのリール装置70を配置しなければならない。例えば、竪孔23の周囲に放射状に4つのリール装置70を配置したり、竪孔23を挟む両側にリール装置70を2つずつ平行に配置したりしなくてはならない。いずれの場合においても、竪孔23の周りに建て込み装置配置用の広いスペースが必要になる。
これに対し、本実施形態のリール装置70では、リール部材74が2つ設けられており、それぞれにコイル状単管35r(コイル状に巻回された1本の単管35)を取り付けることができる。つまり、1つのリール装置70にコイル状単管35を2つ取り付けることができ、リール装置70から2本の単管35を繰り出すことができる。これにより4つの単管35を建て込む場合においても竪孔23を挟む両側の地盤G上に2つ(一対)のリール装置70を配置すればよいことになる。よって、設置スペースの低減を図ることができる。また、2つのリール部材74は回転支軸72dを中心に回転可能であり、一つのリール装置70から2つの単管35を同じ方向に繰り出すことが出来る。単管35の繰り出す方向が同じなので、竪孔23内に単管35を建て込む際に、単管35の巻き癖が揃う。これにより、巻き癖の影響を受け難くすることができる。よって、竪孔23内に単管35を建て込みしやすい。
以上、説明したように、本実施形態のリール装置70は、架台72と、架台72に垂直回転可能に設けられた芯軸部74aと、芯軸部74aから放射状に広がるように設けられた複数の棒体74bと、複数の棒体74bにそれぞれ設けられた複数の支持部材74dであって、棒体74bの側部から先端に向けてL字状に突出する突出部74dbを有し、コイル状単管35rを突出部74dbに載置支持する複数の支持部材74dと、を備えている。また、複数の支持部材74dは、各々、対応する棒体74bの軸方向に沿ってスライド可能に設けられている。
これにより、コイル状単管35rの取り付けの際に支持部材74d(より具体的には突出部74db)が邪魔にならないので、コイル状単管35rの取り付けの簡易化を図ることが可能である。
===その他の実施の形態===
上記実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはいうまでもない。特に、以下に述べる実施形態であっても、本発明に含まれるものである。
<リール装置について>
前述の実施形態のリール装置70では、回転支軸72dにリール部材74を2つ設けていたがこれには限られない。例えば、リール部材74が1つでもよいし、3つ以上であってもよい。なお、複数の場合、各リール部材74は、互いに独立に回転可能であることが望ましい。これにより、単管35の送り量をそれぞれ調整できるので、各リール部材74から繰り出される単管35がバラバラに動いて揃わないような場合にも対応できる。よって、建て込みの作業をより容易にすることができる。
また、前述の実施形態のリール装置70は竪孔23の側方の地盤G上に配置されるものであったがこれには限られない。例えば、竪孔23の略直上に吊り下げるタイプのものであってもよい。
また、リール装置70の架台72及びリール部材74の構成は上述したものには限られない。例えば、広がり防止棒74eは無くてもよい。また、棒体74bの軸Pに対する管保持部74c(支持部材74d、広がり防止棒74e)の傾きが固定であってもよい(回転可能に構成されていなくてもよい)。
また、前述したリール装置70の柔軟性部74ebはゴム製のチューブであったがこれには限られない。例えば、棒状のバネであってもよい。
また、回転支軸72dと芯軸部74aを一体に構成し、支持フレーム72bに支持された状態で、共に垂直回転するようにしてもよい。
<リール装置の配置について>
前述の実施形態では、竪孔23を挟む両側の地盤G上にリール装置70を、配置していたがこれには限られない。例えば、竪孔23の片側(一方側)に1つ配置してもよい。この場合においても、例えば1本の単管35を繰り出す建て込み装置を2つ配置する場合と比べて設置スペースの低減を図ることができる。
<単管について>
前述の実施形態では、竪孔23に4本の単管35を建て込んでいたがこれには限らない。例えば3本でもよいし、5本以上でもよい。また、前述の実施形態では往路用の単管35(35a)が1本で復路用の単管35(35b)が3本であったがこれには限らない。例えば往路用の単管35(35a)と復路用の単管35(35b)がそれぞれ2本であってもよい。
<竪孔について>
竪孔23は、地盤Gを鉛直方向に掘削したものであればよく、構造や形成方法は前述した実施形態には限られない。
1 建物、11 地中熱利用システム、15 ヒートポンプ、
17 循環ポンプ、21 地中熱交換器、
23 竪孔、24 ケーシング鋼管、
26 熱媒体、27 充填材、
31 採放熱管、35 単管、35a 単管(往路用)、
35b 単管(復路用)、35r コイル状単管、
36 流路接続部、37 本体部、
37a 上部室、37b 下部室、38 管状突出部、
40 スペーサー、42 支持部、44 繋ぎ部、
70 リール装置、72 架台、
72a 下部フレーム、72b 支持フレーム、
72c 補助フレーム、72d 回転支軸、
74 リール部材、74a 芯軸部、74b 棒体
74c 管保持部、74d 支持部材、
74da パイプ部、74db 突出部
74e 広がり防止棒、74ea 剛体部、
74eb 柔軟性部、
77 ネジ、78 ネジ
SP23 空間、G 地盤(地面)

Claims (4)

  1. 地中熱交換器に係る管部材を地盤に形成された掘削孔に建て込むための管部材の建て込み装置であって、
    架台と、前記架台に垂直回転可能に設けられた回転軸部と、前記回転軸部から放射状に広がるように設けられた複数の棒体と、前記複数の棒体の先端側にそれぞれ設けられ、矩形状の閉空間を形成しコイル状に巻回された状態の前記管部材を該閉空間に保持するための複数の管保持部と、を備え、
    各々の前記管保持部は、
    前記棒体の側部から先端に向けてL字状に突出する突出部であって、前記棒体の軸方向と交差する方向に沿う第一部位と前記棒体の軸方向と平行な方向に沿う第二部位を有する突出部と、
    前記棒体から該棒体の軸方向と交差する方向に延出し、前記コイル状に巻回された前記管部材の広がりを抑制するための広がり防止棒と、を有し、
    前記矩形状の閉空間は、互いに対向する前記棒体及び前記第二部位と、互いに対向する前記第一部位及び前記広がり防止棒と、により形成され、
    前記広がり防止棒の先端には、弾性変形して前記管部材を前記閉空間の外部へ移動させる弾性部が前記第二部位の先端と係合した状態で備えられており、
    前記突出部は、前記棒体の軸方向に沿ってスライドすることにより、前記閉空間を解除して前記管部材を配置させるための閉空間解除位置と前記閉空間を形成するための閉空間形成位置との間を移動可能に設けられていることを特徴とする建て込み装置。
  2. 請求項1に記載の建て込み装置であって、
    前記突出部及び前記広がり防止棒が前記棒体の軸を中心として回転することにより、前記管保持部の該軸周りの傾きが変化して前記閉空間の大きさが変更可能となっていることを特徴とする建て込み装置。
  3. 架台と、前記架台に垂直回転可能に設けられた回転軸部と、前記回転軸部から放射状に広がるように設けられた複数の棒体と、前記複数の棒体の先端側にそれぞれ設けられ、矩形状の閉空間を形成しコイル状に巻回された状態の前記管部材を該閉空間に保持するための複数の管保持部と、を備えた建て込み装置を用いて地中熱交換器に係る複数の管部材を地盤に形成された掘削孔に建て込むための管部材の建て込み方法であって、
    各々の前記管保持部は、
    前記棒体の側部から先端に向けてL字状に突出する突出部であって、前記棒体の軸方向と交差する方向に沿う第一部位と前記棒体の軸方向と平行な方向に沿う第二部位を有する突出部と、
    前記棒体から該棒体の軸方向と交差する方向に延出し、前記コイル状に巻回された前記管部材の広がりを抑制するための広がり防止棒と、を有し、
    前記矩形状の閉空間は、互いに対向する前記棒体及び前記第二部位と、互いに対向する前記第一部位及び前記広がり防止棒と、により形成され、
    前記広がり防止棒の先端には、弾性変形して前記管部材を前記閉空間の外部へ移動させる弾性部が前記第二部位の先端と係合した状態で備えられており、
    前記突出部を前記棒体の軸方向にスライドさせることにより前記閉空間を解除して前記管部材を配置する工程と、
    前記突出部をスライドさせて元に戻し前記閉空間を形成させ、該閉空間に前記管部材を保持させる工程と、を有することを特徴とする管部材の建て込み方法。
  4. 請求項3に記載の管部材の建て込み方法であって、
    前記突出部及び前記広がり防止棒を前記棒体の軸を中心として回転させることにより、前記管保持部材の該軸周りの傾きを調整し、前記閉区間の大きさを変更させる工程をさらに有することを特徴とする管部材の建て込み方法
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