JP5996238B2 - 配管継手及びこれを用いた配管システム - Google Patents

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    • Y02E10/10Geothermal energy

Description

本発明は、例えば地中の熱を採熱したり、地中へ熱を放熱したりするための地中熱ヒートポンプシステムに用いられる採熱/放熱管からなる熱交換器に使用される配管継手及びこれを用いた配管システムに関するものである。
従来、地中にU字管からなる熱交換器を埋設し、その熱交換器内に熱媒体を流通させて熱交換させることで、暖房用の熱を地中から吸収したり、ヒートポンプを備えた室内の余剰熱を地中に放出したりする地中熱ヒートポンプシステムが知られている(例えば、特許文献1参照)。この地中熱ヒートポンプシステムにおける熱交換器は採熱/放熱管とも呼ばれ、これら採熱管(下端から地上へ熱媒体を流通させる管)と放熱管(下端へ熱媒体を流通させる管)2本のチューブの下端部同士が継手部材を介して接続された構成となっている。
図7は、このような熱交換器の地上部の構成を示しており、地中に形成された例えば直径90mm〜150mm程度の小径のボーリング孔101の内側に2組の熱交換器、すなわち4本のチューブ102〜105が挿入され、地中熱ヒートポンプシステムを構成している。このとき、採熱管と放熱管の2本で一対となった1組のチューブ(符号102と103、及び符号104と105)のそれぞれの下端部に介在する継手部材は樹脂製のU字管継手であり、2本のチューブ同士を連通させるU字状の貫通孔が形成されている。また、4本のチューブのうち戻り側チューブ102、105のそれぞれが図示しないヒートポンプに戻り側用地上配管107を介して接続されており、送り側チューブ103、104のそれぞれが同じくヒートポンプに送り側用地上配管106を介して接続されており、各配管及びチューブ同士が継手109、110、111、112によって接続されている。
このような構成では、常温の気体(熱媒体)が送り側チューブ103、104から送り込まれると、地中の熱を吸収し、U字管継手を経由して戻り側チューブ102、105からヒートポンプへ導かれる熱循環が生じ、地中から熱を吸収した気体によって室内を暖房させることができる。また、これとは逆に、高温の気体(熱媒体)が送り側チューブ103、104から送り込まれると、地中へ熱を放散し、U字管継手を経由して戻り側チューブ102、105から室内へ導かれる熱循環が生じ、地中へ熱を放散した気体によって室内を冷房させることができる。
特開2005−337569号公報
しかしながら、上述した従来の地中熱ヒートポンプシステムでは、以下のような問題があった。
すなわち、図7に示すように、戻り側チューブ102、105および送り側チューブ103、104のそれぞれを送り側用地上配管106、戻り側用地上配管107に複数の継手109〜112を介して接続する形態となっている。このため、継手数が多く、配管同士、或いは継手と配管同士を融着する施工箇所数も多くなるうえ、これらの施工が狭い箇所での作業となり工事がし難くなっていた。そのため、施工に手間と時間がかかるという問題があったが、これまで熱交換器周辺の配管を効率良く施工する方法は無く、その点で改善の余地があった。
本発明は、上述する問題点に鑑みてなされたもので、継手数や継手接続箇所を少なくすることができ、配管の設置にかかる施工効率を向上させることができる配管継手及びこれを用いた配管システムを提供することを課題とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る配管継手では、熱交換を行うための採熱管と放熱管が1組となったチューブが軸方向を上下方向に向けて地中に埋設され、2組以上設けられたチューブの上端同士を融着により接続する配管継手であって、一端に第1口部が配設され、第1口部から二股に分岐されて略U字状に延在する貫通孔を有するU字管継手部と、貫通孔の両端に位置する分岐端から略平行に配設されるとともに、それぞれがチューブの上端に連通する第2口部を有する一対の分岐管と、を備え、一対の分岐管同士は、20mm以上の間隔をあけた状態で配設され、一対の分岐管は、U字管継手部から離れる方向に向かうに従い漸次離反する屈曲部を有し、一対の分岐管の第2口部には、一方の組の採熱管と他方の組の採熱管のそれぞれの上端同士、又は一方の組の放熱管と他方の組の放熱管のそれぞれの上端同士が接続されることを特徴としている。
また、本発明に係る配管継手を用いた配管システムでは、軸方向を上下方向に向けて地中に埋設される2本のチューブの上端同士を接続し、一端に第1口部が配設され、第1口部から二股に分岐されて略U字状に延在する貫通孔を有するU字管継手部と、貫通孔の両端に位置する分岐端から略平行に配設されるとともに、それぞれがチューブの上端に連通する第2口部を有する一対の分岐管と、を備え、一対の分岐管同士が間隔をあけた状態で配設された配管継手を用いた配管システムであって、チューブへ向けて流体を送り込む送り側用地上配管と、チューブより流体が送り込まれる戻り側用地上配管と、を備え、上流側を地上側に向けた送り側チューブと、下流側を地上側に向けて配設した戻り側チューブとで1組とし、送り側チューブと戻り側チューブの下端同士が接続され、2組のチューブのうち送り側チューブの上端同士、および戻り側チューブの上端同士がソケットを介して配管継手の第2口部に接続され、送り側チューブの上端に接続する配管継手の第1口部が送り側用地上配管に接続され、戻り側チューブの上端に接続する配管継手の第1口部が戻り側用地上配管に接続され、チューブは、鉛直方向に地中に削孔されたボーリング孔内に挿通され、送り側用地上配管と戻り側用地上配管とは、互いに間隔をもって略平行に配置され、送り側用地上配管と戻り側用地上配管との間にボーリング孔が配置されていることを特徴としている。
また、本発明に係る配管継手を用いた配管システムでは、配管継手の第2口部に接続される一対のソケットが同じ高さに位置していることが好ましい。
本発明では、同一方向に流体を流通させる2本のチューブ(送り側チューブ同士、又は戻り側チューブ同士)のそれぞれの上端を分岐管の第2口部に接続することで、2本のチューブ内を流通する流体の出入口を第1口部の1箇所に減らすことができる。そのため、地上部(表層部を含む)において、チューブの上端毎に継手を設ける場合に比べて、継手の使用数を減少することができるうえ、継手と配管とをソケットで融着接続する場合には融着箇所数を減らすことができ、これにより狭い箇所でも施工が容易に行なえることから、作業にかかる手間や時間の低減を図ることが可能となる。
また、分岐管同士の間には間隔が設けられているので、その隙間を利用して、例えばスクレープ用の工具や融着用の工具を分岐管に対して装着することが容易に可能となり、配管作業の施工効率を向上させることができる。
また、この場合には、分岐管の屈曲部の曲げ角度を適宜変えることで前記分岐管同士の間隔を設定することができるため、U字管継手部における分岐端同士の間の間隔を最小にすることが可能になる。これにより、配管継手自体の大きさを小さくすることができ、例えばボーリング孔内などでの狭い箇所での取り扱いが容易になり、施工性を向上させることができる。
また、この場合、例えば暖房用として熱交換器を使用するときには、採熱管と放熱管を1組とし、それを2組(4本)、地中に埋設し、2本の採熱管の上端同士と2本の放熱管の上端同士をそれぞれ配管継手により接続することができ、チューブの上端毎に継手を設ける場合に比べて、地上部において継手数の少ない簡単な配管構造の地中熱交換を実現することができる。
本発明の配管継手及びこれを用いた配管システムによれば、2本のチューブの上端同士を接続することが可能となるので、継手数や継手接続箇所を少なくすることができ、狭い箇所での施工が容易になり、配管の設置にかかる施工効率を向上させることができる。
本発明の実施の形態による配管システムの概略構成を示す斜視図である。 図1に示す配管システムの側面図である。 図1に示すA−A線断面図であって、ボーリング孔内のチューブの配置状態を示す図である。 地上側継手の構成を示す断面図である。 図4に示すB−B線断面図である。 チューブの上端同士を地上側継手によって接続した構成を示す半断面図である。 従来の熱交換器に使用される地上部における配管構成を示す斜視図である。
以下、本発明の実施の形態による配管継手及びこれを用いた配管システムについて、図面に基づいて説明する。
図1及び図2における符号1は、本実施の形態による配管継手及びこれを用いた配管システムを示している。この配管システム1は、室内に備えたヒートポンプ2に接続される熱交換器(採熱/放熱管)10に適用される。
具体的に配管システム1は、鉛直方向Yに地中に削孔された例えば削孔径130mmのボーリング孔3内に熱交換器10が挿通された状態で埋設され、その熱交換器10が互いに平行に延びる送り側用地上配管15及び戻り側用地上配管16を介してヒートポンプ2に接続されている。ここで、図1〜3において、地上のヒートポンプ2から地下の熱交換器10の下端までを流通する熱媒体の送り側方向を符号Eとし、熱交換器10の下端からヒートポンプ2までを流通する熱媒体の戻り側方向を符号Fとして示している。
送り側用地上配管15は、熱媒体(流体)をヒートポンプ2から熱交換器10の送り側チューブ11A、12A(後述)へ向けて流通させるための配管である。一方、戻り側用地上配管16は、熱媒体を戻り側チューブ11B、12B(後述)からヒートポンプ2へ向けて流通させるための配管である。送り側用地上配管15と戻り側用地上配管16は、互いに間隔をもって略平行に且つ地上部に沿って配置され、双方の間にボーリング孔3(熱交換器10)が配置されている。
そして、例えば室内の暖房として使用する場合には、送り側用地上配管15において冷えた熱媒体が送り側方向Eに流通し、戻り側用地上配管16において熱交換器10で採熱された熱媒体が戻り側方向Fに流通する。なお、上記「地上」とは、地表面より上側のみでなく、例えば地表面より1〜2m程度の地中に埋設される場合も地上とする。
熱交換器10は、図2及び図3に示すように、ポリエチレン(PE)などの樹脂製のチューブからなる一対の送り側チューブ11A(12A)及び戻り側チューブ11B(12B)が2組設けられ、これら4本のチューブ11、12がそれぞれの軸方向をボーリング孔3に沿って鉛直方向に向けて配置され、それらチューブ11、12の下端11b、12b同士を2本ずつ接続する地中側継手13、14と、上端11a、12a同士を2本ずつ接続する地上側継手20(配管継手)と、からなる。
第1地中側継手13は、それぞれ4本のチューブのうち送り側チューブ11Aと戻り側チューブ11Bの下端11b、11b同士を接続している。一方、第2地中側継手14は、同じく送り側チューブ12Aと戻り側チューブ12Bの下端12b、12b同士を接続している。つまり、ヒートポンプ2を暖房として使用する場合において、地上に配置される送り側用地上配管15から送り込まれて送り側チューブ11A(12A)内を流通する熱媒体(矢印E)は、第1地中側継手13(第2地中側継手14)を通過し、戻り側チューブ11B(12B)内を通過(矢印F)して戻り側用地上配管16へ向けて送り出される。このとき、地中内のチューブ11、12で熱交換が行われることになる。
地中側継手13、14は、一端に口部が配設され、この口部から二股に分岐されて略U字状に延在する貫通孔を有するU字管継手部であって、後述する地上側継手20のU字管継手部21(図4参照)と同様の構造(すなわち、地上側継手20の分岐管22A、22Bが省略された構造)のものが用いられている。なお、地中側継手13、14では、図4に示す第1口部21aは閉塞され、U字状の貫通孔内で送り側チューブ11A(12A)から戻り側チューブ11B(12B)へ向けて熱媒体が流通する。
第1地上側継手20Aは、それぞれ4本のチューブ11、12のうち送り側チューブ11A、12Aの上端11a、12a同士を接続している。一方、第2地上側継手20Bは、同じく戻り側チューブ11B、12Bの上端11a、12a同士を接続している。つまり、地上の送り側用地上配管15から送り込まれた熱媒体(矢印E)は、第1地上側継手20Aから送り側チューブ11A、12A内を流通し、第1地中側継手13(第2地中側継手14)を通過し、戻り側チューブ11B、12B内を通過(矢印F)して、第2地上側継手20Bから戻り側用地上配管16へ向けて送出されるようになっている。
なお、地上側継手20(20A、20B)は、樹脂性であり、金型を用いて射出成型などの方法によって製造されたものである。
地上側継手20は、図4及び図5に示すように、一端に第1口部21aが配設され、この第1口部21aから流路が分岐されて略U字状に延在する貫通孔r1、r2を有するU字管継手部21と、その貫通孔r1、r2の両端に位置する分岐端21bから略平行に配設されるとともに、それぞれが4本のチューブ11A,11B、12A、12Bのそれぞれの上端に連通する第2口部22bを有する一対の分岐管22(22A、22B)と、を備えて概略構成されている。そして、一対の分岐管22A、22B同士は、間隔(隙間S)をあけた状態で配設されている。
U字管継手部21は、第1口部21aを有する接続管部21Aと、一対の分岐端21bを有するとともに、接続管部21A内の流路r0に連通する第1貫通孔r1及び第2貫通孔r2を形成したU字形状部21Bと、が一体的に設けられている。U字形状部21Bの分岐端21bには、それぞれの内面部分21cに分岐管22A、22Bの一端22aが挿嵌されている。ここで、図4及び図5において、接続管部21Aにおける配管軸を符号Oで示している。U字形状部21Bは、配管軸Oを挟んで左右対称形状に設けられている。
分岐管22A、22Bは、U字管継手部21から離れる方向に向かうに従い漸次離反する屈曲部22cを有し、それぞれが配管軸Oを挟んで左右対称に設けられている。なお、分岐管22A、22Bの分岐端21bから第2口部22bまでの長さ寸法Lは例えば120mmとされ、分岐管22A、22B同士の間隔Dは例えば20mm以上とすることができる。分岐管22A、22B同士の間隔D(隙間Sの大きさ)は、チューブ11、12の接続に必要な寸法があればよく、例えば第2口部22bとチューブ11、12の上端11a、12aを接続する際に、第2口部22b側の外周面22d(図6参照)をスクレープするための器具が外周面22dに装着可能な寸法とされる。なお、上記分岐管22A,22Bの長さLは、出来るだけ短い方が施工がし易いが、分岐管22とチューブ11、12との融着接続のし易さとの関係を考慮して適宜設定されることが好ましい。
図6に示すように、一対の分岐管22A、22Bと、送り側チューブ11A、12A(又は戻り側チューブ11B、12B)とは、両者にソケット4を融着することにより接続される。先ず、送り側チューブ11A、12Aの上端部分の外周面11cと、地上側継手20の分岐管22の外周面22dと、をスクレープしておき、その後、送り側チューブ11A、12Aの外周面11cに筒状のソケット4を嵌合させ、そのソケット4の上方から地上側継手20の分岐管22を差し込み、送り側チューブ11A、12Aの上端11a、12aに地上側継手20の第2口部22bを当接させ、図示しない融着機(高周波誘導加熱機)によって両者が加熱融着される。これによって、2本の送り側チューブ11A、12Aは地上側継手20に連通される。また、戻り側チューブ11B、12Bの場合も上述した方法と同様の接続手段により地上側継手20の分岐管22A、22Bに対して加熱融着される。
なお、図1に示すように、地上側継手20A第1口部21aには、L型やT型の3つの継手19と、2本の直線状の接続配管17A、17Bを介して送り側用地上配管15に接続されている。一方、第2地上側継手20Bは、同じく3つの継手19と、2本の直線状の接続配管18(18A、18B)を介して送り戻り側用地上配管16に接続されている。
このような構成により、熱交換器10は、第1地上側継手20Aの第1口部21aから送り込まれた熱媒体が、第1地上側継手20A内の流路r0、第1貫通孔r1及び第2貫通孔r2を通過して一対の送り側チューブ11A、12A内に送出される。一方、一対の戻り側チューブ11B、12Bから送り込まれた熱媒体が、第2地上側継手20B内の第1貫通孔r1及び第2貫通孔r2、流路r0を通過して第1口部21aから戻り側用地上配管16へ送出される。そして、熱媒体がチューブ11、12内を通過する過程において、熱交換が行われるものである。
したがって、このような熱交換器10を用いて本配管システム1を構成することで、地中熱ヒートポンプシステムが構築され、室内を効果的に冷暖房させることが可能となる。
次に、上述した構成の配管継手及びこれを用いた配管システムの作用について、図面に基づいて詳細に説明する。本実施の形態では、熱交換器10を室内の暖房用として用いる場合について説明する。
図1及び図2に示すように、本実施の形態の地上側継手20では、同一方向に熱媒体を流通させる2本の送り側チューブ11A、12A同士、又は戻り側チューブチューブ11B、12B同士のそれぞれの上端11a、12aを分岐管22A、22Bの第2口部22bに接続することで、2本のチューブ11A、12A(11B、12B)内を流通する熱媒体の出入口を第1口部21aの1箇所に減らすことができる。そのため、地上部(表層部を含む)において、チューブの上端毎に継手を設ける場合に比べて、継手の使用数を減少することができるうえ、継手と配管とをソケット4で融着接続する場合には融着箇所数を減らすことができ、これにより狭い箇所でも施工が容易に行なえることから、作業にかかる手間や時間の低減を図ることが可能となる。
また、分岐管22A、22B同士の間には間隔が設けられているので、その隙間Sを利用して、上述したようにスクレープ用の工具や融着用の工具を分岐管22に対して装着することが容易に可能となり、配管作業の施工効率を向上させることができる。
また、分岐管22の屈曲部22cの曲げ角度を適宜変えることで、分岐管22A、22B同士の間隔(隙間S)を設定することができるため、U字管継手部21における分岐端21b、21b同士の間の間隔を最小にするこが可能になる。これにより、地上側継手20自体の大きさを小さくすることができることから、本実施の形態のようにボーリング孔3内などでの狭い箇所での取り扱いが容易になり、施工性を向上させることができる。
さらに、暖房用として熱交換器10を使用するときには、採熱管(戻り側チューブ11B(12B))と放熱管(送り側チューブ11A(12A))を1組とし、それを2組、地中に埋設し、2本の採熱管(戻り側チューブ11B、12B)の上端11a、12a同士と2本の放熱管(送り側チューブ11A、12A)の上端11a、12a同士をそれぞれ地上側継手20により接続することができ、チューブ11、12の上端11a、12a毎に継手を設ける場合に比べて、地上部において継手数の少ない簡単な配管構造の地中熱交換を実現することができる。
さらにまた、チューブ11、12の下端11b、12b同士の接続に使用するU字管継手部からなる地中側継手13、14を、チューブ11、12の上端11a、12a同士を接続する地上側継手20のU字管継手部21の部分に転用することが可能となる。つまり、地上側継手20は、U字管継手部21からなる地中側継手13、14を、一対の分岐端21bのそれぞれに分岐管22A、22Bを接合することで製造可能であり、製造時のU字管継手部21の金型を共有することができ、部材コストの低減を図ることができる。
上述のように本実施の形態による配管継手及びこれを用いた配管システムでは、2本のチューブ11A、12A(又はチューブ11B、12B)の上端11a、12a同士を接続することが可能となるので、継手数や継手接続箇所を少なくすることができ、狭い箇所での施工が容易になり、配管の設置にかかる施工効率を向上させることができる。
以上、本発明による配管継手及びこれを用いた配管システムの実施の形態について説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、本実施の形態では地中側継手13、14と地上側継手20A、20BのU字管継手部21を同じ構成として、転用可能、且つ同一の金型を用いて製造可能な構成としているが、これに限定されることはなく、それぞれ異なる形状の継手とすることも可能である。例えば、本実施の形態の地上側継手20はU字管継手部21に分岐管22A、22Bの一端22aを挿嵌させて一体的に設けた構成としているが、これに限らず、U字管継手部21の部分及び分岐管22A、22Bの部分を1つの金型で一体的に製造したものとしてもよい。
また、本実施の形態では分岐管22に屈曲部22cを形成し、この屈曲部22cの曲がり角度で分岐管22A、22B同士の間に隙間Sを設けているが、このような構成に制限されることはない。例えば、直線状の分岐管22A、22Bを設ける構成であってもかまわない。この場合、例えば予めU字管継手部21の一対の分岐端21b、21b同士の間の間隔を前記隙間Sに対応する寸法に設定しておけば良い。
さらに、本実施の形態ではボーリング孔3中に4本のチューブ11A、11B、12A、12Bを挿入した一例について説明したが、チューブの本数は限定されることはない。すなわち、ボーリング孔の孔径が大きい場合やボーリング孔以外の縦穴などで、さらに多く(例えば8本など)のチューブが埋設される場合にも本願発明の配管継手(地上側継手20)および配管システム1を適用することができる。
さらにまた、本実施の形態では冷暖房用の地中熱交換を適用対象としているが、このような空調に限定されず、融雪などに適用してもよく、また熱交換に限らず、他の用途で地中等に配設される配管に適用することが可能である。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能である。
1 配管システム
2 ヒートポンプ
3 ボーリング孔
10 熱交換器
11A、12A 送り側チューブ
11B、12B 戻り側チューブ
13 第1地中側継手
14 第2地中側継手
15 送り側用地上配管
16 戻り側用地上配管
20 地上側継手
20A 第1地上側継手
20B 第2地上側継手
21 U字管継手部
21A 接続管部
21B U字形状部
21a 第1口部
21b 分岐端
22、22A、22B 分岐管
22b 第2口部
22c 屈曲部
O 配管軸
r0 流路
r1、r2 貫通孔
S 隙間

Claims (3)

  1. 熱交換を行うための採熱管と放熱管が1組となったチューブが軸方向を上下方向に向けて地中に埋設され、2組以上設けられた前記チューブの上端同士を融着により接続する配管継手であって、
    一端に第1口部が配設され、該第1口部から二股に分岐されて略U字状に延在する貫通孔を有するU字管継手部と、
    前記貫通孔の両端に位置する分岐端から略平行に配設されるとともに、それぞれが前記チューブの上端に連通する第2口部を有する一対の分岐管と、
    を備え、
    前記一対の分岐管同士は、20mm以上の間隔をあけた状態で配設され、
    前記一対の分岐管は、前記U字管継手部から離れる方向に向かうに従い漸次離反する屈曲部を有し
    前記一対の分岐管の前記第2口部には、一方の組の採熱管と他方の組の採熱管のそれぞれの上端同士、又は前記一方の組の放熱管と前記他方の組の放熱管のそれぞれの上端同士が接続されることを特徴とする配管継手。
  2. 軸方向を上下方向に向けて地中に埋設される2本のチューブの上端同士を接続し、
    一端に第1口部が配設され、該第1口部から二股に分岐されて略U字状に延在する貫通孔を有するU字管継手部と、前記貫通孔の両端に位置する分岐端から略平行に配設されるとともに、それぞれが前記チューブの上端に連通する第2口部を有する一対の分岐管と、を備え、
    前記一対の分岐管同士が間隔をあけた状態で配設された配管継手を用いた配管システムであって、
    前記チューブへ向けて流体を送り込む送り側用地上配管と、前記チューブより流体が送り込まれる戻り側用地上配管と、を備え、
    上流側を地上側に向けた送り側チューブと、下流側を地上側に向けて配設した戻り側チューブとで1組とし、前記送り側チューブと前記戻り側チューブの下端同士が接続され、
    2組の前記チューブのうち送り側チューブの上端同士、および戻り側チューブの上端同士がソケットを介して前記配管継手の第2口部に接続され
    前記送り側チューブの上端に接続する前記配管継手の第1口部が前記送り側用地上配管に接続され、前記戻り側チューブの上端に接続する前記配管継手の第1口部が前記戻り側用地上配管に接続され
    前記チューブは、鉛直方向に地中に削孔されたボーリング孔内に挿通され、
    前記送り側用地上配管と前記戻り側用地上配管とは、互いに間隔をもって略平行に配置され、前記送り側用地上配管と前記戻り側用地上配管との間に前記ボーリング孔が配置されていることを特徴とする配管継手を用いた配管システム。
  3. 前記配管継手の第2口部に接続される一対の前記ソケットが同じ高さに位置していることを特徴とする請求項に記載の配管システム。
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