JP2000104858A - 長尺物の支持管及び支持構造 - Google Patents

長尺物の支持管及び支持構造

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JP2000104858A
JP2000104858A JP11053813A JP5381399A JP2000104858A JP 2000104858 A JP2000104858 A JP 2000104858A JP 11053813 A JP11053813 A JP 11053813A JP 5381399 A JP5381399 A JP 5381399A JP 2000104858 A JP2000104858 A JP 2000104858A
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Japan
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groove
outer peripheral
tube
support tube
long object
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JP11053813A
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English (en)
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Mitsunari Sasaki
光成 佐々木
Saburo Kadowaki
三郎 門脇
Tatsuo Miura
辰夫 三浦
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KUBOTA CONCRETE KK
SANKEN TRADING CO Ltd
SASAKI GIKEN KK
Kubota Corp
Sanken Electric Co Ltd
Original Assignee
KUBOTA CONCRETE KK
SANKEN TRADING CO Ltd
SASAKI GIKEN KK
Kubota Corp
Sanken Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な作業によって短時間のうちに、複数本
のチューブを所定の位置に正確にセットでき(各チュー
ブの先端を所定位置に合わせることも含む)、且つセッ
トされた各チューブは所定の位置で安定して継続的に保
持することのできる支持部材(支持管)を提供すること
にある。 【解決手段】 長尺物3,4,5,6を装着可能な溝部
2a1,2a2が外周面に複数条設けられ、これら各溝
部2a1,2a2は長手方向に延設され、かつ各溝部2
a1,2a2を形成する溝壁部22a,22bは外周面
を構成する外周壁部21…を介して結合され、これら外
周壁部21および溝壁部22a,22bの内側が中空状
とされていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はチューブ、管または
電線などの長尺物をケーシング管や側溝内において整然
と保持しておくためのものであって、長尺物の取付けを
簡単な作業で行えると共に、この長尺物を強固に保持し
ておくことができ、さらに安価に製造できる長尺物の支
持管及び長尺物の支持構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、トンネル掘削工事において、硬
化剤を注入することにより掘削地山をあらかじめ補強し
ておくための手段として、拡幅鋼管先受式掘削方法が採
用されている。この工法においては先端部に鋼管を繋い
だ合成樹脂管を地山内に多数本埋設し、この各合成樹脂
管を介してセメント系硬化剤またはウレタン系やシリカ
レジン系硬化剤を地山へ注入し、切羽位置の周囲を補強
すると共に、地下水の漏洩を防止することが行われる。
【0003】この工法においては、上記合成樹脂管の先
端側には高強度のセメント系硬化剤を注入すると共に、
後端側には速硬性のウレタン系硬化剤などを注入するこ
とが多い。この場合のように複数種の硬化剤を所定位置
に注入させるに当たっては、上記合成樹脂管の内部に、
複数本の硬化剤注入チューブを挿設しておく必要が生じ
る。
【0004】従来、これらの硬化剤注入チューブは、各
チューブの先端を所定の注入位置に合わせてセットしつ
つ、所定本数を紐やテープなどによって一定長さ毎に結
束し、これらチューブがバラバラにならないように支持
固定する手法が採られていた。
【0005】しかしながら、紐などによって複数本のチ
ューブを結束しただけでは、紐などによる保持能力は低
く、各チューブの先端位置がずれて硬化剤の注入位置が
不適切となったり、あるいはチューブが軟質のものであ
る場合には、結束によってチューブの内部通路が狭めら
れたり或いは塞がれたりして、硬化剤の注入が不確実に
なるという問題があった。
【0006】さらに複数本のチューブを所定間隔毎に紐
などによって結束する作業は、面倒な作業を強いられ、
作業時間を浪費することとなっていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明の目的
は、簡単な作業によって短時間のうちに、複数本のチュ
ーブ等の長尺物を所定の位置へ正確にセットでき(各チ
ューブ等の先端を所定位置に合わせることも含む)、か
つセットされた各チューブ等を所定の位置で安定して継
続的に保持することができるようにすることを課題とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
に、本願の各発明は次のように構成したことを特徴とす
る。
【0009】まず、請求項1の発明(以下、第1発明と
いう)に係る長尺物の支持管は、長尺物を装着すること
のできる溝部が支持管の外周面に複数条設けられ、これ
ら各溝部は長手方向に延設されていると共に、その断面
形状は、外周面における開口幅がこの開口内側より狭い
略Ω形状とされており、かつ各溝部を形成する溝壁部
は、外周面を構成する外周壁部を介して結合され、これ
ら外周壁部および溝壁部の内側が中空状とされているこ
とを特徴とする。
【0010】また、請求項2に係る発明(以下、第2発
明という)は、上記第1発明に係る長尺物の支持管にお
いて、支持管の断面中央部に長手方向に貫通するコアが
設けられ、このコアと各溝部を構成する溝壁部とが結合
一体化されていることを特徴とする。
【0011】さらに、請求項3に係る発明(以下、第3
発明という)は、継手を介して複数の支持管を連結した
構成とされて、長尺物を冷却可能に支持する長尺物の支
持構造において、上記支持管は、外周面に長手方向に延
設されて長尺物の装着が可能とされ、かつ断面形状が略
Ω形状とされた複数条の溝部を有すると共に、これら各
溝部を形成する溝壁部が外周面を構成する外周壁部を介
して結合され、これら外周壁部と溝壁部とで空洞部を設
けた構造とされ、一方、上記継手は、円盤状本体の周囲
に上記支持管の溝部と同形状の凹欠部を設けると共に、
該本体の両面に上記支持管の外周壁部と溝壁部とで形成
される空洞部に嵌入されて両側の支持管の空洞部同士を
連通させる中空の係合凸部を設けた構造とされているこ
とを特徴とする。
【0012】上記の構成によれば次のような作用が得ら
れる。
【0013】まず、第1発明によれば、複数の溝壁部は
外周壁部を介して結合されているので、支持管の外周に
複数の溝部が長手方向に設けられることになり、配管や
配線など複数本の長尺物は上記溝部内に装着でき、1本
の支持管の回りに複数本の長尺物を保持しておくことが
できる。
【0014】また、これら溝部は外周面にスリット状の
開口を有し、この開口が管軸の長手方向に連続すること
になるので、長尺物はこの開口を通して溝部内へ嵌め入
れることができ(当然、支持管の前後端面から長尺物を
挿入することも可能)、長尺物の先端は所定の位置に正
確に位置決めしてセットすることができ、特に嵌め入れ
る手法を採れば、少ない人員によって簡単な作業で実施
することができる。
【0015】その場合に、長尺物の断面の大きさは上記
溝部の大きさとほぼ合致するものを採用することが好ま
しく(溝部より大幅に大きな長尺物は入らないが、小さ
なものは入れることはできる)、これによって溝部を形
成する溝壁部と長尺物の外面は摩擦力および該長尺物の
弾性復元力(長尺物の断面大きさが溝部断面と同一また
は若干大きい場合)等により、長尺物は溝部内で安定的
に保持され、該長尺物の長手方向(管軸長手方向)の移
動や、溝部の開口からの離脱が防止される。
【0016】一方、溝壁部および外周壁部の内側は中空
状とすることによって、支持管自体は少ない材料によっ
て軽量に形成することができ、良好なハンドリング性を
得ることができる。またこれによって溝壁部の弾性変形
を可能とし、溝部の開口を通して長尺物を嵌め入れるに
当たっても、この弾性変形を利用して無理嵌め的な装着
ができるようになる。
【0017】さらに、溝壁部の断面形状を、外周面にお
ける開口幅がこの開口内側より狭い略Ω形状とし、溝部
の開口をアンダーカット形状とすることで、溝部内に装
着した長尺物がこの開口を通して外側へ離脱してしまこ
とが防止され、これによって長尺物が溝部内に強固に保
持されることとなる。
【0018】また、第2発明によれば、断面中央部にコ
アを設け、このコアを溝壁部と一体化したので、支持管
の剛性が向上すると共に、該支持管の内部空間を有効利
用することが可能となる。その場合に、このコアは中実
状でもよいが、中空状に形成して、その内部空間を他の
長尺物の収納部として利用するようにしてもよい。
【0019】一方、第3発明によれば、継手を介して連
結された支持管は、その外周面に長手方向に延設されて
長尺物の装着が可能とされた複数状の溝部を有すると共
に、これら各溝部を形成する溝壁部が外周面を構成する
外周壁部を介して結合され、これら外周壁部と溝壁部と
で空洞部を設けた構造とされる一方、上記継手は、円盤
状本体の周囲に上記支持管の溝部と同形状の凹欠部が設
けられて、該本体の両面に、上記支持管の外周壁部と溝
壁部とで形成される空洞部に嵌入されて両側の支持管の
空洞部同士を連通させる中空の係合凸部を設けた構造と
されているので、継手を介して連結された複数本の支持
管にわたって、その外周面に長尺物を保持することがで
きると共に、これらの支持管の連通された空洞部に冷却
水等を通すことにより、外周面の溝部に装着した長尺物
を効果的に冷却することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。
【0021】図1は本発明に係る支持管の一つの実施の
形態を示す斜視説明図である。支持管2は、塩化ビニル
樹脂やポリエチレン樹脂などの合成樹脂材料を使用し、
押し出し成形加工によって形成されている。この支持管
2の断面外側は、ほぼ同一の厚さで形成された溝壁部2
2a,22a,22b,22bと外周壁部21…21と
によって構成され、これらは連続して環状に連なってい
る。そして、これら溝壁部22a,22bと外周壁部2
1の内側は中空状に形成され、断面中央部には円柱状の
コア23が支持管2の軸長手方向を貫通するように配設
される。なお前記溝壁部22a,22bは一部を切り欠
いた円形に形成されると共に、外周壁部21は支持管2
の外形を形成するように構成されている。
【0022】上記4つの溝壁部22a,22bによって
形成される溝部2a1,2a1,2a2,2a2は、支
持管2の外周面にスリット状の開口2dを形成するよう
に設けられている。本実施の形態においては、開口断面
半径の異なる溝部2a1,2a2(溝部2a1は溝部2
a2より大径)が形成される。そして、前記コア23は
中実状に形成されている。このコア23は溝部2a1,
2a1を形成する溝壁部22a,22aと直接一体化さ
れると共に、また溝部2a2,2a2を形成する溝壁部
22b,22bは内壁24,24を介してコア23と一
体化される。したがって、4つの溝壁部22a,22b
と、コア23および内壁24,24によって区切られた
部位には4つの空洞部2c…2cが形成される。
【0023】図2は支持管の別の実施の形態を示す斜視
説明図である。この実施の形態においても、支持管2
は、前述の実施の形態と同様に塩化ビニル樹脂やポリエ
チレン樹脂などの合成樹脂材料を使用し、押し出し成形
加工によって形成されている。この支持管2の断面外側
は、ほぼ同一の厚さで形成された溝壁部22a,22
a,22b,22bと外周壁部21…21とによって構
成され、これらは連続して環状に連なっている。そし
て、これら溝壁部22a,22bと外周壁部21の内側
は中空状に形成されている。そして、本実施の形態にお
いては、支持管2の断面中央部に配設された円柱状のコ
ア23に、中空部23aが軸長手方向を貫通して設けら
れている。また、前記溝壁部22a,22bは一部を切
り欠いた円形に形成されると共に、外周壁部21は支持
管2の外形を形成するように構成されている。
【0024】上記4つの溝壁部22a,22bによって
形成される溝部2a1,2a1,2a2,2a2は、支
持管2の外周面にスリット状の開口2dを形成するよう
に設けられ、これら溝部2a1,2a2へは後述するチ
ューブなどが装着される。本実施の形態においては、開
口断面半径の異なる溝部2a1,2a2(溝部2a1は
溝部2a2より大径)が形成される。そして、中空状と
されたコア23は、溝部2a1,2a1を形成する溝壁
部22a,22aと直接一体化されると共に、また溝部
2a2,2a2を形成する溝壁部22b,22bは内壁
24,24を介してコア23と一体化される。したがっ
て、4つの溝壁部22a,22bと、コア23および内
壁24,24によって区切られた部位には4つの空洞部
2c…2cが形成される。
【0025】上記溝部2a1の外周面に形成される開口
2dは、支持管2の管軸と平行に形成されると共に、こ
の開口2dの幅Hは溝部2a1の直径Dより狭く形成さ
れ、かつこの溝部2a1は半円形よりも大きく形成され
る。その結果、溝壁部22aは逆Ω字形状に形成され、
開口2dの両側にはアンダーカット形の突起状物が形成
されることとなり、図3の如く溝部2a1にチューブ3
を装着した後には、このチューブ3が溝部2a1から容
易に支持管外側へ離脱しないように強固に保持しておく
ことができる。なお他の3つの溝部2a1,2a2,2
a2も同様な構造に構成される。
【0026】図3は図2に示す構造の支持管2において
1つの溝部2a1に長尺物の一例として軟性を有する合
成樹脂製のチューブ3を取り付ける状態を示す斜視説明
図である。
【0027】すなわち、支持管2における1つの溝部2
a1の開口2dの外側へ、取り付けるべきチューブ3を
あてがい、このチューブ3を外側から軸方向へ向けて押
し付け力を作用させ、チューブ3を弾性変形させると共
に、開口2dの両脇部分の溝壁部22aを弾性変形させ
て開口幅を拡大するようにし、このチューブ3を溝部2
a1内へ嵌入させる。このように溝部2a1へ嵌め込ま
れたチューブ3は、ここから外側へは簡単に離脱するよ
うなことはなく、この支持管2の所定位置へ簡単にセッ
トすることができる(チューブ先端を所定位置へ配置す
ることを含む)。なお、この支持管2の前後端のいずれ
かに作業空間が空いている場合には、支持管2の端面か
らチューブ3を挿し込んで所定位置まで送り込む手段を
採用しても構わない。
【0028】なお、溝部2a1,2a2およびコア23
に取り付ける長尺物は、この例で示したように軟質の合
成樹脂製チューブに限られず、金属製の配管や電力ケー
ブル、通信ケーブルなどであっても良く、溝部の開口2
dの幅を装着する長尺物の弾性変形量に合わせて大きさ
を調節しておくことで、無理嵌め的な取付けを可能とす
る。
【0029】図4は外周部分に同形で同一寸法の溝部2
a…2aを有すると共に、中央部にコア23を形成した
支持管2の断面図を示し、図5は図4のア−ア断面を示
す縦断面図である。この支持管2における4つの溝部2
aには、それぞれチューブ3,4,5,6が先端の設定
位置を変えて取り付けられると共に、コア23の内側に
は他の配管7が挿入されている。そして、この支持管2
の外側には間隔をあけてケーシング管8a(壁面には貫
通穴が多数形成されると共に、図5に示すように支持管
2の長さ方向において、その一部分のみを囲むように設
けられる)が配設されている。符号10、11は栓部材
を示し、チューブ先端または溝部および支持管2とケー
シング管8aとの間隔を塞ぐ用途で用いられる。
【0030】すなわち、チューブ4の先端が上記ケーシ
ング管8aの配設内側位置で終わるようにセットされ、
このチューブ4内へ供給される硬化剤のみがケーシング
管8aの内部に満たされ、次いでこのケーシング管8a
の外側へ硬化剤が外側の地山へ溢れ出すように構成され
る。なお、他のチューブ3,5,6および配管7はこの
他の位置へ硬化剤を供給できるように構成されると共
に、これらのチューブや配管の一部を空気抜き用として
も利用することもできる。
【0031】このように、図4,5に示す支持管2を使
用して無拡幅鋼管先受式掘削工法により地山を補強しな
がら、トンネルの掘進を行える。
【0032】図6は図2に示した支持管2を接続するた
めの継手30の実施の形態を示す斜視説明図である。こ
の継手30は円盤状に形成され、支持管2における4つ
の溝部2a1,2a2と対面する位置には、これら溝部
2a1,2a2の形状と寸法が同じ凹欠部31,32
が、溝部と同数設けられる。さらに支持管2におけるコ
ア23の内側に形成された中空部23aと同じ形状およ
び寸法の貫通穴33が継手30の中央部に形成される。
したがって、継手30の端面と支持管2の端面を対面さ
せ、これら端面同士を接着剤によって接合してしまえ
ば、隣接する支持管2,2同士を継手30を介して固定
することができる。
【0033】なお、継手30の端面の一部には位置合わ
せ用の突起34を形成すると共に、支持管2の端面には
この突起34に係合する凹部29を予め形成しておくこ
とが推奨される。また凹欠部31,32の間は、支持管
2と同様に空洞部を形成しておくことが推奨され、材料
の節約および凹欠部における変形性の確保を期待でき
る。
【0034】このような継手30のおいては、支持管2
における溝部2a1,2a2やコア23の中空状部位に
障害物や段差を形成することなく連続させることがで
き、長尺物である連続チューブなどをスムーズに支持管
2および継手30へ連続的に取り付けることができる。
【0035】また、図7は図2に示す支持管2に適用で
きる他の継手構造を示す正面図であり、図8は図7のイ
ーイ線断面説明図である。
【0036】すなわち、継手30に設けられる凹欠部3
1,32および貫通穴33は図6の例と同様であるが、
支持管2に形成される空洞部2cの形状に合わせて、こ
の空洞部2cの内部に嵌合できる係合凸部36を4つ継
手30の端面から突出させる。そしてこの係合凸部36
に囲まれた内側は空間部36aとし、継手30の両端面
に接続される支持管2における空洞部2c同士をこの空
間部36aを介して連通させることとする。これによっ
て空洞部2cには、流体を支障なく通過させることがで
き、空気抜き通路や冷却水通路として利用することが可
能となる。
【0037】なお、継手30と支持管2を気密的に接合
するにあたっては、継手30の端面と支持管2の端面に
接着剤を充填すると共に、継手30の係合凸部36の外
面と支持管2の空洞部2cの内壁面の間に接着剤を充填
しておけばよい。さらに好ましくはコア23の内壁面に
嵌合する係合突部37(図7,8の破線で示す)を継手
30の貫通穴33の周囲に形成しておけばよく、これに
よって支持管2との係合箇所が増えて確実な嵌め合いが
行えるようになる。
【0038】前述の例(図5)においては、ケーシング
管8aの内部に支持管2を配設する例を示したが、この
ほか図9に示すように側溝Sに収納されるケーブル(通
信用電線束、光ファイバ束や電力線)12を絡ませるこ
となく整然と収容するのにも、この支持管2を利用でき
る。すなわち、側溝Sの底部Eに間欠的に(連続でも可
能、間欠的にしたのは支持管2の配設本数を節約するた
めと、ケーブル12のジョイントを配設し易くする為)
支持管2,2を配置し、これら支持管2の溝部(図1の
符号2a1,2a2)やコア(図2の符号23)に複数
本のケーブル12…12を装着して保持しておく。この
支持管2を使用することによって同色で同径のケーブル
を収容しても、ケーブル12の配設位置によって識別し
易くなり保守が容易に行える。
【0039】また、図10に示すように、図7に示した
継手構造を用いて複数の支持管2…2を接続するように
してもよい。すなわち、支持管2の外周面には、断面形
状が略Ω形状とされた溝部2a1,2a2が形成されて
いる。なお、これら各溝部2a1,2a2を形成する溝
壁部22a,22b(図2参照)が外周面を構成する外
周壁部21を介して結合され、これら外周壁部21と溝
壁部22a,22bとで空洞部2c…2cを設けた構造
とされている。
【0040】一方、上記継手30は、円盤状の本体の周
囲に上記支持管2…2の溝部2a1,2a2と同形状の
凹欠部31,32が設けられている。継手30の本体の
両面には、上記支持管2の外周壁部21と溝壁部22
a,22bとで形成される空洞部2c…2cに嵌入され
て、両側の支持管2,2の空洞部36,36同士を連通
させる中空の係合凸部36…36を設けた構造とされて
いる。これにより、複数本の支持管2,2が連結される
ことになる。なお、支持管2,2の外周面に設けられた
溝部2a1,2a2には、両者間にまたがるようにチュ
ーブ3,3が嵌め込まれている。
【0041】このように、支持管2,2に各々設けられ
た空洞部2c…2cが継手30に突設された中空の係合
凸部36…36を介して連結されているので、空洞部2
c…2cに冷却水等を通すことにより、上記支持管2,
2の外周面に装着したチューブ3,3を効果的に冷却す
ることができる。
【0042】なお、以上の実施の形態においては、支持
管2の外周壁部(図2の符号21)は円形に形成される
ものを示したが、本発明においてはこの例に限定される
ものではなく、楕円形や外周壁部が平面状に形成されて
断面外観が多角形状に形成されるものであってもよい。
さらに溝部(図1の符号2a1,2a2)の断面形状は
上記例の如く円形に限られず、長尺物の断面形状に合わ
せて楕円形や多角形に変更してもよく、またこの溝部の
配設数は複数個であれば、2以上任意数が採用できる。
また、この溝部は管軸と平行に設けられるものに限定さ
れず、支持管の長手方向に延設されるものならば、らせ
ん状や斜め配置されるものであっても構わない。
【0043】さらに、これら溝部の断面形状はΩ状に限
定されるものではなく、また複数個の溝部がそれぞれ異
なる大きさとされていてもよい。
【0044】また、コア(図2の符号23)の形状や配
設数も溝部と同様に任意に選定できる。
【0045】ところで、本実施の形態においては、支持
管2の少なくとも外周壁部21および溝壁部22をほぼ
均一な厚さに形成することにより、支持管2の一部に荷
重や応力が集中しやすくなるのが防止されて、変形や破
損の発生の少ない高品質のものが得られると共に、合成
樹脂製とした場合に、押し出し成形時における熱歪みの
発生も抑制されることになる。
【0046】また、支持管2の素材は合成樹脂材料に限
定されるものではなく、例えば、アルミニウム等の軽金
属を使用してもよいが、合成樹脂材料を使用した場合に
は、安価で軽量な支持管の製造が可能となると共に、溝
壁部が弾性変形することになるので、長尺物の所謂無理
嵌めも容易に実施できることになる。
【0047】さらに、押し出し成形加工を採用すること
によって大量生産が可能となり、支持管をさらに安価に
製造することができると共に、ダイス型を交換すること
によって支持管のサイズを簡単に変更することも可能と
なる。
【0048】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されているの
で、次のような効果が得られる。
【0049】まず、第1発明によれば、配管や配線など
の長尺物を1つの支持管に複数本、確実に保持固定する
事ができ、離脱や位置ずれ発生の確率は低減されること
となり、さらにこれら長尺物の先端は任意に選定された
所定位置に正確にセットすることもできることとなっ
た。また溝部へ長尺物を装着させるに当たっては、外側
からの嵌め入れ手段が採用でき、簡単な作業によって短
時間内に長尺物をセットすることができ、従来より作業
時間を短縮できるようになった。さらに少ない材料を使
用して軽量な支持管を提供でき、運搬や取扱いの容易な
ものとすることが可能となる。
【0050】さらに、溝壁部の断面形状を、外周面にお
ける開口幅がこの開口内側より狭い略Ω形状とし、溝部
の開口をアンダーカット形状とすることで、溝部内に装
着した長尺物がこの開口を通して外側へ離脱してしまう
のが防止され、これによって長尺物が溝部内に強固に保
持されることとなる。
【0051】また、第2発明によれば、断面中央部にコ
アを設け、このコアを溝壁部と一体化することにより、
支持管の内部空間を有効利用することができるようにな
る。
【0052】一方、第3発明によれば、継手を介して連
結された支持管は、その外周面に長手方向に延設されて
長尺物の装着が可能とされた複数状の溝部が形成される
と共に、これら各溝部を形成する溝壁部が外周面を構成
する外周壁部を介して結合され、これら外周壁部と溝壁
部とで空洞部を設けた構造とされる一方、上記継手は、
円盤状本体の周囲に上記支持管の溝部と同形状の凹欠部
が設けられて、該本体の両面に、上記支持管の外周壁部
と溝壁部とで形成される空洞部に嵌入されて、両側の支
持管の空洞部同士を連通させる中空の係合凸部を設けた
構造とされているので、これらの空洞部に冷却水等を通
すことにより、上記支持管の外周面に設けた溝部に装着
した長尺物を効果的に冷却することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る支持管の実施の形態を示す斜視
説明図である。
【図2】 同じく支持管の別の実施の形態を示す斜視説
明図である。
【図3】 図2に示す支持管一部を示してチューブの取
付け状態を表す説明図である。
【図4】 本発明支持管の具体的な使用例を示す断面説
明図である。
【図5】 図4のア−ア線断面説明図である。
【図6】 本発明の支持管に適用される継手の例を示す
斜視説明図である。
【図7】 本発明の支持管に適用される継手の他の例を
示す正面図である。
【図8】 図7のイ−イ線断面図である。
【図9】 本発明支持管の他の使用例を示す説明図であ
る。
【図10】 本発明支持管の更に別の使用例を示す説明
図である。
【符号の説明】
2 支持管 2a1,2a2 溝部 2c 空洞部 2d 開口 3〜6 チューブ 7 配管 8a ケーシング管 12 ケーブル 21 外周壁部 22,22a,22b 溝壁部 23 コア 24 内壁 30 継手 36 係合凸部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 591160800 株式会社クボタコンクリート 滋賀県甲賀郡甲西町大字柑子袋字中之町 270 (72)発明者 佐々木 光成 大阪府柏原市玉手町25番32号 株式会社サ サキ技建内 (72)発明者 門脇 三郎 大阪府大阪市浪速区敷津東一丁目2番47号 株式会社クボタ内 (72)発明者 三浦 辰夫 大阪府大阪市浪速区敷津東一丁目2番47号 株式会社クボタコンクリート内 Fターム(参考) 2D054 AD22 FA02 3H023 AA03 AA04 AB07 AC13 AC35 AC71 AC75 AD02 AD54

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長尺物を装着可能な溝部が外周面に複数
    条設けられ、これら各溝部は長手方向に延設されている
    と共に、その断面形状は、外周面における開口幅がその
    開口内側より狭く、略Ω形状とされており、かつ各溝部
    を形成する溝壁部は外周面を構成する外周壁部を介して
    結合され、これら外周壁部および溝壁部の内側が中空状
    とされていることを特徴とする長尺物の支持管。
  2. 【請求項2】 断面中央部には長手方向に貫通するコア
    が設けられ、このコアと各溝部を構成する溝壁部とは結
    合一体化されていることを特徴とする請求項1に記載の
    長尺物の支持管。
  3. 【請求項3】 継手を介して複数の支持管を連結した構
    成とされ、長尺物を冷却可能に支持する長尺物の支持構
    造であって、上記支持管は、外周面に長手方向に延設さ
    れて長尺物の装着が可能とされ、かつ断面形状が略Ω形
    状とされた複数条の溝部を有すると共に、これら各溝部
    を形成する溝壁部が外周面を構成する外周壁部を介して
    結合され、これら外周壁部と溝壁部とで空洞部を設けた
    構造とされ、一方、上記継手は、円盤状本体の周囲に上
    記支持管の溝部と同形状の凹欠部を設けると共に、該本
    体の両面に上記支持管の外周壁部と溝壁部とで形成され
    る空洞部に嵌入されて両側の支持管の空洞部同士を連通
    させる中空の係合凸部を設けた構造とされていることを
    特徴とする長尺物の支持構造。
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KR200456972Y1 (ko) 2009-08-27 2011-11-30 케이넷(주) 연성관 변형 방지 부재
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