JP6234196B2 - 電子ハンドベル装置及び電子ハンドベル装置セット - Google Patents

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本発明は、電子ハンドベル装置及び電子ハンドベル装置セットに関するものであり、特に、ハンドベルを模したキャスティング、クラッパー、ハンドルを有し、演奏者の振り動作に応じて音を出力する電子ハンドベル装置及び電子ハンドベル装置セットに関するものである。
演奏者が手に持って演奏を行う楽器であって、鐘(キャスティング)と、鐘の内部で一軸方向に揺動し、鐘の内面を打撃することにより音を発生させる振り子(クラッパー)とを備えたハンドベルという古典的な楽器が知られている。このハンドベルは、1つのベルが1つの音高に対応するため、楽曲の演奏を行うには複数のベルが必要となり、大がかりなものとなる。例えば、2オクターブの音を発生させるためには、25個のハンドベルが必要となる。そこで、簡易に楽音を発生するための装置が種々開発されている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
特許文献1に記載された技術は、楽音、効果音、人声音、鳴き声音などを発生させるための発音制御システムに関するものである。この発音制御システムは、先端に3軸の加速度センサを設け、この加速度センサが検出したX軸、Y軸、Z軸方向の加速度データをアンテナから送信する。そして、この揺動操作に応じて複数のLEDの点灯態様が変化するとともに、操作データに基づいて音響の発音を制御するようになっている。
特許文献2に記載された技術は、ハンドベルを模した演奏機能を有する携帯端末に関するものである。この技術は、ハンドベルの音高毎のハンドベル音データを記憶部に記憶し、ハンドベルの音高が割当てられた操作部の操作ボタンがユーザによって押下された場合に、制御部により、その押下操作の態様に応じてハンドベル奏法を判断する。そして、判断したハンドベル奏法に応じてハンドベル音データに対するノートオン信号及びノートオフ信号を音源に出力し、音源は、ノートオン信号及びノートオフ信号に基づいてハンドベル音データの出力制御を行うようになっている。
特開2002−23742号公報 特開2010−286621号公報
ところで、ハンドベルの演奏では、複数の演奏者がそれぞれ1つ以上の音高を発生するハンドベルを担当し、演奏者全員が協力して楽曲を演奏する。すなわち、各演奏者が自らの演奏技量を発揮するだけではなく、演奏者全員が協力するという一体感を分かち合うのも、ハンドベル演奏の楽しみの1つとなっている。
このため、例えば、高齢者に対するリハビリテーションにおいて、協力して演奏を行うことの楽しさを分かち合い、痴呆を防止し、癒し効果を発揮するという目的のために、ハンドベルを利用した楽曲の演奏が提唱されている。この場合、高価で重量のある古典的なハンドベルを使用することは適切ではない。一方、演奏者全員が一体感を分かち合うためには、一人の演奏者が1つ以上の音高を担当するというハンドベル特有の演奏方法は必須であり、一人の演奏者が電子鍵盤楽器でハンドベルの演奏音を再現したとしても、上述した目的は達成できない。
本発明は、上述した事情に鑑み提案されたもので、安価かつ手軽に使用でき、しかも古典的なハンドベルと同様の操作感を有し、本格的な演奏に対応することが可能な電子ハンドベル装置及び電子ハンドベル装置セットを提供することを目的とする。
本発明の電子ハンドベル装置は、上述した目的を達成するため、以下の特徴を有している。すなわち、本発明の電子ハンドベル装置は、ハンドベルを模したキャスティング、一軸方向にのみ揺動可能なクラッパー、ハンドルを有し、演奏者の振り動作に応じて音を出力する電子ハンドベル装置であって、楽音設定手段と、打撃センサと、振り強度検出手段と、楽音信号生成手段と、楽音発生手段とを備えたことを特徴とするものである。
楽音設定手段は、少なくとも音高を設定可能な手段である。打撃センサは、キャスティング又はクラッパーのいずれか一方に設けられ、キャスティングにクラッパーが衝突した際の圧力を検出するためのセンサである。振り強度検出手段は、打撃センサから出力される圧力信号に基づき、演奏者の振り動作における振り強度及び衝突のタイミングを検出するための手段である。楽音信号生成手段は、振り強度検出手段により検出された振り強度及び衝突のタイミングと、楽音設定手段により設定された音高とに応じた楽音信号を予めハンドベルの通常の演奏をサンプリングして記憶した第1のサンプリング波形に基づいて生成するための手段である。楽音発生手段は、楽音信号生成手段により生成された楽音に基づく楽音を発生するための手段である。
そして、キャスティングの開口縁部に設けられた第1の感圧センサが圧力を検出すると、楽音信号生成手段は楽音信号の音量を急速減衰させ生成を中止することによりハンドベルのリング奏法を模擬する。
また、キャスティングの外周面の閉塞部の近傍であって、ハンドルを把持する演奏者の親指が届く位置に設けられた第2の感圧センサが圧力を検出中に、楽音信号生成手段が前記楽音信号の生成を開始する場合には、予めハンドベルのスタッカート演奏をサンプリングして記憶した第2のサンプリング波形に基づいて楽音信号を生成することによりハンドベルのサム奏法を模擬する。
また、本発明の電子ハンドベル装置セットは、上述した構成を備えた電子ハンドベル装置であって、互いに異なる音高に設定された複数の電子ハンドベル装置からなることを特徴とするものである。
また、上述した構成の電子ハンドベル装置セットにおいて、複数の電子ハンドベル装置の全ての音高は、同一の調律種別に基づくことが可能である。
本発明の電子ハンドベル装置は、ハンドベルを模したキャスティング、クラッパー及びハンドルを有しているため、本物のハンドベルと同様の演奏方法を行うことができるが、音を発生するために電子部品を用いているため、全体の重量を軽くすることができる。一般的に、ハンドベルは青銅製であり、これを振るためには、握力や腕力を必要とするが、本発明の電子ハンドベル装置は、電子部品により、楽音生成手段や楽音発生手段を構成することができるため、軽量の金属やプラスチック等を用いてキャスティングを作成することができる。
しかも、キャスティングは内部に空間を有するため、電子制御装置を収容することができるので、外見も本物のハンドベルと同様とすることができ、演奏者が違和感なく演奏を行うことができる。
また、楽音設定手段により、音高を設定可能であるため、1つの電子ハンドベル装置に対して、演奏する楽曲に合致した音高を設定することができる。このため、演奏する楽曲の音数に合わせて、電子ハンドベル装置を用意すればよいので、例えば音高数が5つであれば、5つの電子ハンドベル装置を用意すれば足りる。
また、第1の感圧センサを設けることにより、ハンドベルの一奏法であるリング奏法(ダンプ)を行うことが可能となる。なお、リング奏法とは、下方に向かってハンドベルを振って音を出し、そのまま縦に円を描くように腕を回して、最後にキャスティングの縁を胸に当てて音を消す奏法である。
また、第2の感圧センサを設けることにより、ハンドベルの一奏法であるサム奏法(スタッカート演奏)を行うことが可能となる。なお、サム奏法とは、キャスティングを親指で押さえたまま、ハンドベルを斜め前に倒して短い音を出す奏法である。
本発明の実施形態に係る電子ハンドベル装置の縦断面図。 本発明の実施形態に係る電子ハンドベル装置の電子部品構成を示すブロック図。 本発明の実施形態に係る電子ハンドベル装置の外観図。 本発明の実施形態に係る電子ハンドベル装置セットの模式図。
以下、図面を参照して、本発明の電子ハンドベル装置及び電子ハンドベル装置セットの実施形態を説明する。図1〜図3は、本発明の実施形態に係る電子ハンドベル装置を説明するもので、図1は縦断面図、図2は電子部品構成のブロック図、図3は外観図である。また、図4は電子ハンドベル装置セットの模式図である。
<電子ハンドベル装置の概要>
本発明の実施形態に係る電子ハンドベル装置10は、図1及び図3に示すように、本物のハンドベルを模した形状となっており、キャスティング30、クラッパー40、ハンドル50を備え、演奏者の振り動作に応じて音を出力するようになっている。すなわち、電子ハンドベル装置10は、鐘(キャスティング30)と、鐘(キャスティング30)の内部で一軸方向にのみ揺動可能な振り子(クラッパー40)と、鐘(キャスティング30)の上部(閉塞部)に取り付けたハンドル50とからなる。
本実施形態の電子ハンドベル装置10は、図1及び図3に示すように、棒状のハンドル50の内部に電池60や電子制御装置20を収納することができる。なお、電池60や電子制御装置20をキャスティング30の内部に収納してもよい。電子制御装置20は、後に詳述するように、電子ハンドベル装置10を楽器として機能させる電子部品の集合体からなり、図示しないが、基板上に実装したICチップ等の各種の電子部品を備えている。
また、キャスティング30の内部には、楽音発生手段13であるスピーカが収納されている。なお、スピーカにより音を発生させるのではなく、キャスティング30の表面に振動子を取り付け、この振動子によりキャスティングを振動させることにより音を発生させてもよい。
さらに、キャスティング30には、クラッパー40の打撃部41が衝突する打撃センサ12と、演奏者が接触することにより圧力を検出するための第1の感圧センサ14及び第2の感圧センサ15を設けてある。打撃センサ12は、キャスティングの内面であって、演奏者の振り動作により、クラッパー40の打撃部41が衝突する位置(2カ所)に設けてある。また、第1の感圧センサ14は、例えばキャスティング30の開口部の近傍(開口縁部)に設け、第2の感圧センサ15は、例えば、閉塞部の近傍(演奏者の親指が届く位置)であって、キャスティング30の表面に設けてある。
クラッパー40は、一軸方向(直線方向)にのみ揺動する部材であり、本実施形態のクラッパー40は、演奏者の振り動作に応じて揺動してキャスティング30の打撃部41が、その内面に衝突するが、クラッパー40の打撃部41がキャスティング30に衝突することにより、直接、キャスティング30を振動させて音を発生させるのではなく、電子制御装置20及び楽音発生手段13であるスピーカにより音を発生させるようになっている。
ハンドル50は、演奏者が電子ハンドベル装置10を振る際に、電子ハンドベル装置10を手に持つための部材であり、本実施形態では棒状となっているが、円環状であってもよい。材質は特に限定されるものではないが、革製や合成樹脂製の紐により円環状のハンドル50を作成してもよいし、木製や合成樹脂製の棒材により棒状のハンドル50を作成してもよい。
本実施形態の電子ハンドベル装置10は、図1及び図3に示すように、上述したキャスティング30、クラッパー40、ハンドル50を構造的な構成要素としている。さらに、電子ハンドベル装置10としての機能を発揮するための主要な構成要素として、図2に示すように、楽音設定手段23と、振り強度検出手段24と、楽音信号生成手段25と、楽音発生手段13と、打撃センサ12とを備えている。また、各手段は、電子制御装置20及びその付帯装置により構成される。電子制御装置20は各手段を総合的に制御するための制御手段21と、楽音発生に必要なプログラムや楽音データ22a等を記憶するための記憶手段22を備えている。
さらに、これらの主要な構成要素に加えて、第1の感圧センサ14、第2の感圧センサ15、ボリューム操作部11を備えることが可能である。なお、以下の説明において、プログラムとは、RAM等に記憶され、CPU等のハードウェアで実行されることにより、その機能を発揮するソフトウェアだけではなく、同等の機能を発揮することが可能な論理回路も含む概念である。
<楽音設定手段>
楽音設定手段23は、少なくとも音高を設定可能なプログラムからなる。この楽音設定手段23により、各演奏者が使用する電子ハンドベル装置10に対して、少なくとも複数の音高から1つの音高を設定する。また、楽音設定手段23は、音高に加えて、音量、音色、調律種別(純正律、平均律、古典調律等)等の設定を行うことができるように構成してもよい。
楽音設定手段23により、音高を設定するには、例えば、図3に示すように、キャスティング30の外周表面に、ボリューム操作部11(回転つまみ、スライダー等)を設け、このボリューム操作部11を操作し、例えば音名(C4、D4、E4など)を選択することにより、音高を設定すればよい。この楽音設定手段23により、一つの電子ハンドベル装置10を、演奏者が所望する音高に設定することができる。
また、図示しないが、キャスティング30の外周表面等に、ボリューム操作部11の操作に応じて、音高の設定値(例えば音名)を表示するための表示部(例えば、液晶表示部)を設けてもよい。音高の他に、音量、音色、調律種別(純正律、平均律、古典調律等)等の設定を行うことができるように構成した場合も同様である。
なお、音量の設定は、ボリューム操作部11を用いて設定を行ってもよいが、例えば、演奏者が中程度の力(普通の力)で電子ハンドベル装置10の振り動作を行った際に、振り強度検出手段24が検出した振り強度を、音量の中間値として設定することができる。
また、音色の設定では、基音と倍音の関係によって異なる音色を選択することにより、ツヤのある音、乾いたハリのある音等を設定することができる。例えば、基音が大、8度上の倍音が小、12度上の倍音が中という音色を選択すれば、ツヤのある音が設定され、基音が中、8度上の倍音が小、12度上の倍音が大という音色を選択すれば、乾いたハリのある音が設定される。また、音色の設定により、人の声、動物の鳴き声等を設定可能としてもよい。
<振り強度検出手段>
振り強度検出手段24は、打撃センサ12から出力される圧力信号に基づき、演奏者の振り動作における振り強度及び衝突のタイミングを検出するためのプログラムからなる。本物のハンドベルでは、演奏者の振り動作における振り強度がクラッパー40の動きに反映されるため、この機能に対応させて振り強度検出手段24を設けている。本実施形態では、クラッパー40の打撃部41が衝突する打撃センサ12により、打撃部41の衝突圧力を検出している。
打撃センサ12は、クラッパー40の打撃部41が衝突するキャスティング30の内面に取り付けた圧力センサからなり、クラッパー40の打撃部41が打撃センサ12に衝突した際に発生する圧力信号を振り強度検出手段24に入力することにより、演奏者の振り動作における振り強度及び衝突のタイミングを検出することができる。また、クラッパー40は一軸方向に揺動するため、打撃センサ12は、キャスティング30の内面において対向するように2カ所に設けてある。
本実施形態では、キャスティング30の内面に打撃センサ12を取り付けているが、打撃部41に打撃センサ12を取り付けてもよい。この場合にも、クラッパー40は一軸方向に揺動するため、打撃センサ12は、打撃部41の両端部(2カ所)に設けてある。
なお、打撃センサ14は、例えば、キャスティング30とクラッパー40の打撃部41が衝突する際に、時間差を有してオフ状態からオン状態になる2つのスイッチ(第1スイッチ及び第2スイッチ)により構成してもよい。この場合、キャスティング30とクラッパー40の打撃部41が衝突した場合に、まず初めに第1スイッチがオン状態となり、次いで第2スイッチがオン状態となるように設定する。
このような構成からなる打撃センサ14により、第1スイッチがオン状態となってから第2スイッチがオン状態となるまでの時間に基づいて、衝突の強さを検出することができる。すなわち、クラッパー40の振れの速さが衝突の強さと比例するため、衝突の強さが強ければ強いほど、第1スイッチがオン状態となってから第2スイッチがオン状態となるまでの時間が短いことになる。また、キャスティング30とクラッパー40の打撃部41が衝突したタイミングは、第2スイッチがオン状態となったタイミングとすればよい。
なお、本実施形態の電子ハンドベル装置10は、実際にキャスティング30の内面にクラッパー40の打撃部41を衝突させて音を発生させるものではない。したがって、打撃部41がキャスティング30に衝突しても衝突音を発生しないように、キャスティング30及び打撃部41の少なくとも一方を弾性部材(例えば、ゴムや弾性プラスチック)により形成することが好ましい。
また、振り強度を検出するために、加速度センサを用いてもよい。図示しないが、加速度センサは、クラッパー40に取り付けるセンサで、クラッパー40は一軸方向(直線方向)にのみ揺動するので、当該揺動方向の加速度を検出することにより、演奏者の振り動作における振り強度を検出することができる。また、加速度の変化により、衝突タイミングを検出することができる。
<楽音信号生成手段>
楽音信号生成手段25は、振り強度検出手段24により検出された振り強度及び衝突のタイミングと、楽音設定手段23により設定された音高に応じた楽音信号を生成するためのプログラムからなる。すなわち、楽音信号生成手段25は、検出した振り強度及び設定された音高等に基づいて、音源(楽音データ22a)を用いて発音データを生成する。音源としては、種々のものを使用することができるが、例えばMIDI規格の音源、サンプリング音源、PCM音源等を使用することができる。
楽音信号生成手段25では、振り強度に基づいて、音量だけではなく音色を変化させることができる。例えば、電子ハンドベル装置10を軽く振った場合には、ガラス細工のような音を発生させ、力強く振った場合には、釣鐘のような音を発生させることが可能である。
<楽音発生手段>
楽音発生手段13は、楽音信号生成手段25により生成された楽音を発生するための電子回路等からなる。すなわち、楽音発生手段13は、実際にハンドベル音を発生するための手段であり、本実施形態では、スピーカが楽音発生手段13として機能する。また、上述したように、キャスティング30を振動させる振動子を、楽音発生手段13として機能させてもよい。
楽音発生手段13をスピーカにより構成した場合には、楽音信号生成手段25から受信した発音データをアンプ機能により増幅して、スピーカから音を発生する。また、楽音発生手段13を振動子により構成した場合には、キャスティング30自体がスピーカの役目を果たし、発音データに基づく振動子の振動により音を発生する。
<第1の感圧センサ>
第1の感圧センサ14は、キャスティング30の任意の位置に設けた圧力センサからなる。第1の感圧センサ14を設けた場合には、楽音信号生成手段25は、第1の感圧センサ14が圧力を検出すると、楽音信号の生成を中止する。この第1の感圧センサ14は、ハンドベルの一奏法であるリング奏法(ダンプ)を行うためのセンサである。リング奏法とは、上述したように、下方に向かってハンドベルを振って音を出し、そのまま縦に円を描くように腕を回して、最後にキャスティング30の縁を胸に当てて音を消す奏法である。したがって、本物のハンドベルと同様の操作感を演出するためには、第1の感圧センサ14をキャスティング30の開口縁部に取り付けることが好ましいが、演奏者がリング奏法に用いるセンサであることを認識できれば、他の位置に取り付けてもよい。
楽音信号の生成を中止する場合には、例えば、音量を徐々に減衰させてもよいし、音量を急激に減衰させてもよい。音量を減衰させるには、例えば、楽音信号の出力波形を制御して音量を減衰させる方法、予め一般的な減衰波形と急速減衰波形の楽音信号を用意しておき、これらを切り替えて出力することにより音量を減衰させる方法等がある。
<第2の感圧センサ>
第2の感圧センサ15は、キャスティング30の任意の位置に設けた圧力センサからなる。なお、本物のハンドベルと同様の操作感を発揮するために、キャスティング30の外周面であって、閉塞部の近傍(例えば、演奏者の親指が届く位置)に第2の感圧センサ15を設けることが好ましい。第2の感圧センサ15を設けた場合には、第2の感圧センサ15が圧力を検出中に楽音信号生成手段25が楽音信号の生成を開始する際に、第2の感圧センサ15が圧力を検出中ではない時の楽音信号とは異なる態様の楽音信号を生成する。より具体的には、スタッカート演奏によるハンドベル音を模擬するために、楽音信号生成手段25が、音の立ち上がり後の減衰時間(ディケイ・タイム)を通常よりも短くなるよう制御したり、あるいは予め記憶しておいたハンドベルのスタッカート演奏をサンプリングした専用の波形データを読み出すように構成したりしてもよい。この第2の感圧センサ15は、ハンドベルの一奏法であるサム奏法(スタッカート演奏)を行うためのセンサである。サム奏法とは、上述したように、キャスティング30を親指で押さえたまま、ハンドベルを斜め前に倒して短い音を出す奏法である。楽音信号を減衰させるための方法は、第1の感圧センサ14と同様にすればよい。
<電子ハンドベル装置セット>
図4に示すように、上述したいずれかの構成を備えた電子ハンドベル装置10であって、互いに異なる音高に設定された電子ハンドベル装置10を複数備えることにより、電子ハンドベル装置セットを構成することができる。この場合、複数の電子ハンドベル装置の全ての音高は、同一の調律種別に基づいている。
<電子ハンドベル装置を用いた演奏>
本発明の実施形態に係る電子ハンドベル装置10を用いて演奏を行うには、演奏する楽曲の音高数(例えば、5音高)に合わせて、必要となる数(例えば、5個)の電子ハンドベル装置10を用意する。そして、各電子ハンドベル装置10に対して、それぞれ、演奏に必要な音高を割り振る。例えば、楽曲「チューリップ」を演奏する場合には、ド、レ、ミ、ソ、ラの5音高により演奏を行うことができる。また、楽曲「蝶々」を演奏する場合には、ド、レ、ミ、ファ、ソの5音高により演奏を行うことができる。
そして、各演奏者に対して、それぞれ担当する音高に設定された電子ハンドベル装置10を担当させる。この際、一人の演奏者に2台以上の電子ハンドベル装置10を担当させてもよい。各電子ハンドベル装置10の演奏担当者が決定したら、例えば、カラオケ装置等を用いて、伴奏音を演奏したり、表示装置の表示画面に、楽譜を表示したり、演奏担当者を指定したりすることができる。
<他の実施形態>
本発明の電子ハンドベル装置10は、上述した構成に加えて、キャスティング30あるいはクラッパー40の適宜位置に、演奏担当者に対して演奏タイミングを指示するための発光装置(例えば、LED)や振動装置(例えば、振動モータ)を設けることが可能である。この発光装置や振動装置は、例えば、カラオケ装置等で演奏に用いる楽曲データから、各音高の発音タイミングデータを取得し、当該発音タイミングデータに基づいて発光装置を点灯させたり、振動装置を振動させたりする。なお、発光装置の点灯タイミングや振動装置の振動タイミングは、各音高の発音タイミングよりも早めであることが好ましい。例えば、発音タイミングの3秒前から点滅や断続振動を開始し、発音タイミングと同時に点灯状態あるいは継続振動状態とすることにより、演奏者が演奏タイミングを適切に把握することができる。
また、キャスティング30あるいはクラッパー40の適宜位置に、外部音声出力端子であるイヤフォン端子を設けることが可能である。イヤフォン端子を設けた場合には、イヤフォン端子にヘッドフォン等を装着することにより、音が外部に出力されずに、ヘッドフォンのみから出力されるようになるため、電子ハンドベル装置10の音が他人の迷惑となることがない。
また、キャスティング30あるいはクラッパー40の適宜位置に、電子ハンドベル装置10を足(膝や足首)、腕等に固定するための固定機構を備えることが可能である。この固定機構は、例えば、バックルを有するベルト、ゴム製のバンド、両面ファスナー付きのベルト等により作成することができる。このような固定機構を備えた場合には、手だけではなく、足を使って演奏を行うことができ、演奏のバリエーションを増やすことができる。さらに、手の動作を十分に行うことができない人であっても、電子ハンドベル装置10の演奏を楽しむことができる。
10 電子ハンドベル装置
11 ボリューム操作部
12 打撃センサ
13 楽音発生手段(スピーカ)
14 第1の感圧センサ
15 第2の感圧センサ
20 電子制御装置
21 制御手段
22 記憶手段
22a 楽音データ
23 楽音設定手段
24 振り強度検出手段
25 楽音信号生成手段
30 キャスティング
40 クラッパー
41 打撃部
50 ハンドル
60 電池

Claims (3)

  1. ハンドベルを模したキャスティング、一軸方向にのみ揺動可能なクラッパー、ハンドルを有し、演奏者の振り動作に応じて音を出力する電子ハンドベル装置であって、
    少なくとも音高を設定可能な楽音設定手段と、
    前記キャスティング又は前記クラッパーのいずれか一方に設けられ、前記キャスティングに前記クラッパーが衝突した際の圧力を検出する打撃センサと、
    前記打撃センサから出力される圧力信号に基づき、前記演奏者の振り動作における振り強度及び前記衝突のタイミングを検出する振り強度検出手段と、
    前記振り強度検出手段により検出された振り強度及び前記衝突のタイミングと、前記楽音設定手段により設定された音高とに応じた楽音信号を予めハンドベルの通常の演奏をサンプリングして記憶した第1のサンプリング波形に基づいて生成する楽音信号生成手段と、
    前記楽音信号生成手段により生成された楽音信号に基づく楽音を発生する楽音発生手段と、を備え、
    前記キャスティングの開口縁部に設けられた第1の感圧センサが圧力を検出すると、前記楽音信号生成手段は楽音信号の音量を急速減衰させ生成を中止することによりハンドベルのリング奏法を模擬し、
    前記キャスティングの外周面の閉塞部の近傍であって、前記ハンドルを把持する演奏者の親指が届く位置に設けられた第2の感圧センサが圧力を検出中に、前記楽音信号生成手段が前記楽音信号の生成を開始する場合には、予めハンドベルのスタッカート演奏をサンプリングして記憶した第2のサンプリング波形に基づいて楽音信号を生成することによりハンドベルのサム奏法を模擬することを特徴とする電子ハンドベル装置。
  2. 互いに異なる音高に設定された請求項1に記載の複数の電子ハンドベル装置からなることを特徴とする電子ハンドベル装置セット。
  3. 前記複数の電子ハンドベル装置の全ての音高は、同一の調律種別に基づくことを特徴とする請求項2に記載の電子ハンドベル装置セット。
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