JP6231771B2 - 画像処理装置及びその制御方法、並びにプログラム - Google Patents

画像処理装置及びその制御方法、並びにプログラム Download PDF

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Description

本発明は、画像処理装置及びその制御方法、並びにプログラムに関するものである。
画像形成装置、画像読取装置等の画像処理装置には、通常電力状態に加えて、待機電力を低減するための省電力状態を備えるものがある。このような画像処理装置では、通常電力状態から省電力状態へ移行する際に、ネットワークを介した通信のリンク速度(通信速度)を、通常電力状態で用いる第1のリンク速度から、それより低速な第2のリンク速度に減少させる技術が知られている。これにより、消費電力の低減が図られる。省電力状態にある画像処理装置は、パケットを受信した場合、一般的に、省電力状態から通常電力状態に復帰して受信パケットに対して応答する。
特許文献1には、省電力状態にある電子機器(画像処理装置)がパケットを受信した際に、受信パケットに含まれるプロトコル及びポート番号に基づいて、通常電力状態へ復帰した際に用いる通信速度を決定する手法が記載されている。この手法では、大量のデータの送受信を行う場合等の、必要な場合にのみ、(低速な)第2の通信速度から(高速な)第1の通信速度に通信速度を変更することで、通信速度の変更回数の低減を図っている。即ち、受信パケットに含まれるプロトコル及びポート番号に基づいて、通信速度(リンク速度)を決定することで、例えば印刷要求時に大量のデータの送受信が生じる場合にのみ、通信速度を変更することができる。これにより、通信速度を変更する際に生じるリンクの切断の頻度を低減でき、機器のネットワークエラー等の発生を抑制できる。
特開2010−206241号公報
しかし、特許文献1では、画像処理装置は、受信したパケットに含まれるプロトコル及びポート番号のみに基づいて、通信速度(リンク速度)を決定する。このため、画像処理装置が、プロトコル及びポート番号が同一のサービスであっても、それぞれデータ通信量が異なる複数のネットワークサービスを提供する場合、適切なリンク速度を決定できない場合が起こりうる。
例えば、画像処理装置が、HTTP(Hypertext Transfer Protocol)アクセスとIPP(Internet Printing Protocol)印刷とをネットワークサービスとして提供する場合を想定する。HTTPとIPPは、いずれもTCP(Transmission Control Protocol)の1つであり、かつ、ポート番号80を使用する。画像処理装置において用いられるHTTPアクセスは、主として、リモートUI(User Interface)へのアクセスのために用いられる。従って、このようなHTTPアクセスでは、少量のデータ通信を行うため、(高速な)第1のリンク速度は必要とされず、第1のリンク速度よりも低速な第2のリンク速度で十分である。一方で、IPP印刷では、印刷データについての大量のデータ通信が発生しうるため、(高速な)第1のリンク速度が必要となりうる。
また、SNMP(Simple Network Management Protocol)では、HTTPアクセス及びIPP印刷についての上記の例とは異なり、情報要求ごとに、大量のデータ通信が発生する場合と少量のデータ通信が発生する場合とがある。そのため、SNMPパケットを受信した場合には、画像処理装置は、当該受信パケットに基づいて、大量のデータ通信が発生するか否かを判断し、(高速な)第1のリンク速度と(低速な)第2のリンク速度とのいずれを用いるかを決定する必要がある。
本発明は、上述の問題に鑑みてなされたものである。本発明は、画像処理装置がネットワークサービスの要求を含むパケットを受信した場合に、要求されたネットワークサービスに対応した適切な通信速度で通信を行う技術を提供することを目的としている。
本発明は、例えば、画像処理装置として実現できる。本発明の一態様に係る画像処理装置は、第1の電力モードと、当該第1の電力モードよりも消費電力が少なく、かつ、通信速度が第2の通信速度である第2の電力モードとで動作可能な画像処理装置であって、前記第2の電力モードで動作する前記画像処理装置がパケットを受信した場合に、通信速度を前記第2の通信速度に維持したまま前記画像処理装置を前記第1の電力モードに移行させるか、通信速度を前記第2の通信速度より高速な第1の通信速度に変更して前記画像処理装置を前記第1の電力モードに移行させるかを、受信したパケットのボディ部に含まれている情報に基づいて決定する決定手段と、前記決定手段による決定に従って、通信速度を前記第2の通信速度に維持したまま前記画像処理装置を前記第1の電力モードに移行させる第1の処理と、通信速度を前記第2の通信速度から前記第1の通信速度に変更して前記画像処理装置を前記第1の電力モードに移行させる第2の処理のいずれかを実行する制御手段とを備え、前記第1の処理又は前記第2の処理によって前記第2の電力モードから前記第1の電力モードに移行した前記画像処理装置は、前記受信したパケットを処理し、少なくとも受信したパケットのボディ部に含まれている情報がIPP印刷を示す場合、前記決定手段は、通信速度を前記第2の通信速度から前記第1の通信速度に変更して前記画像処理装置を前記第1の電力モードに移行させると決定することを特徴とする。
本発明の他の一態様に係る画像処理装置は、第1の電力モードと、当該第1の電力モードよりも消費電力が少なく、かつ、通信速度が第2の通信速度である第2の電力モードとで動作可能な画像処理装置であって、前記第2の電力モードで動作する前記画像処理装置がパケットを受信した場合に、通信速度を前記第2の通信速度に維持したまま前記画像処理装置を前記第1の電力モードに移行させるか、通信速度を前記第2の通信速度より高速な第1の通信速度に変更して前記画像処理装置を前記第1の電力モードに移行させるかを、受信したパケットのボディ部に含まれている情報に基づいて決定する決定手段と、前記決定手段による決定に従って、通信速度を前記第2の通信速度に維持したまま前記画像処理装置を前記第1の電力モードに移行させる第1の処理と、通信速度を前記第2の通信速度から前記第1の通信速度に変更して前記画像処理装置を前記第1の電力モードに移行させる第2の処理のいずれかを実行する制御手段とを備え、前記第1の処理又は前記第2の処理によって前記第2の電力モードから前記第1の電力モードに移行した前記画像処理装置は、前記受信したパケットを処理し、少なくとも受信したパケットのボディ部に含まれている情報がHTTPアクセスを示す場合、前記決定手段は、通信速度を前記第2の通信速度に維持したまま前記画像処理装置を前記第1の電力モードに移行させると決定することを特徴とする。
本発明によれば、画像処理装置がネットワークサービスの要求を含むパケットを受信した場合に、要求されたネットワークサービスに対応した適切な通信速度で通信を行う技術を提供することができる。
本発明の第1及び第2の実施形態におけるネットワーク構成を示す図である。 本発明の第1及び第2の実施形態に係る画像形成装置100のハードウェア構成を示すブロック図である。 本発明の第1及び第2の実施形態に係る画像形成装置100のソフトウェア構成を示すブロック図である。 本発明の第1及び第2の実施形態に係る画像形成装置100において実行される処理の手順を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態におけるHTTPパケットの一例を示す図である。 本発明の第1の実施形態におけるIPPパケットの一例を示す図である。 本発明の第2の実施形態におけるSNMPパケットの一例を示す図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものでなく、また実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須のものとは限らない。
以下の第1及び第2の実施形態では、本発明が適用された画像処理装置の一例として、プリンタ、複合機(MFP)等の画像形成装置に本発明を適用した場合について説明する。なお、本発明は、画像読取装置に適用することも可能である。
[第1の実施形態]
まず、第1の実施形態における、画像形成装置が省電力状態から通常電力状態に移行(復帰)する際、及び通常電力状態から省電力状態への移行する際の、通信速度の制御について説明する。第1の実施形態では、画像形成装置が受信するパケットについて、パケットで指定された通信プロトコル及びポート番号が同一であっても、パケットフォーマットが異なる例として、HTTPアクセスとIPP印刷を例として説明する。ただし、本発明は、HTTPアクセスとIPP印刷とに限定したものでなく、それらとは異なる通信プロトコル及びポート番号、並びにパケット・ボディ部の構成に対しても同様に適用されうる。
<ネットワーク構成>
図1は、画像形成装置100を含むネットワークの構成を示す図である。画像形成装置100は、LAN120を介してPC110と接続されている。画像形成装置100及びPC110は、LAN120を介して相互に通信可能である。本発明の画像処理装置の一例である画像形成装置100は、省電力状態と通常電力状態との間で電力状態を変化させる際に、LAN120を介した通信における通信速度(リンク速度)を制御する。
<画像形成装置100のハードウェア構成>
図2は、画像形成装置100のハードウェア構成を示すブロック図である。画像形成装置100は、メインシステム210、サブシステム220、操作部230、スキャナ240、及びプリンタ250を備える。メインシステム210は、サブシステム220を介してLAN120に接続される。
メインシステム210は、CPU211、拡張インタフェース(I/F)212、ROM(リードオンリーメモリ)213、RAM(ランダムアクセスメモリ)214、HDD(ハードディスクドライブ)215、NVRAM216、操作部I/F217、スキャナI/F218、及びプリンタI/F219を備え、それらはバスを介して接続されている。サブシステム220は、CPU221、拡張I/F222、ROM223、RAM224、ネットワークI/F225を備え、それらはバスを介して接続されている。
メインシステム210において、CPU211は、メインシステム210用のソフトウェアプログラムを実行することによって、装置全体を制御する。RAM214には、CPU211が装置を制御する際に使用するデータが一時的に格納される。ROM213には、装置のブートプログラムや固定パラメータ等が格納される。HDD215には、画像形成装置100において使用される様々なデータが格納される。NVRAM216は、不揮発性のメモリであり、メインシステム210における各種の設定値が保存される。
操作部I/F217は、CPU211からの指示に応じて操作部230を制御し、操作部230に備えられた液晶パネルに各種の操作画面を表示させるとともに、当該操作画面を介して入力されるユーザからの指示をCPU211に伝達する。スキャナI/F218は、CPU211からの指示に応じてスキャナ240を制御する。スキャナ240は、原稿上の画像を読み取り、画像データを生成する。プリンタI/F219は、CPU211からの指示に応じてプリンタ250を制御する。プリンタ250は、画像データに基づく画像を記録媒体上に印刷する。
拡張I/F212は、サブシステム220側の拡張I/F222と接続されている。拡張I/F212は、メインシステム210とサブシステム220との間のデータ通信を制御するとともに、拡張I/F222(サブシステム220)を介して、LAN120上の外部装置(例えばPC110)との間のデータ通信を制御する。
サブシステム220において、CPU221は、サブシステム220用のソフトウェアプログラムを実行することによって、装置全体を制御する。RAM224には、CPU221が装置を制御する際に使用するデータが一時的に格納される。ROM223には、装置のブートプログラムや固定パラメータ等が格納される。
拡張I/F222は、メインシステム210側の拡張I/F212と接続されている。拡張I/F222は、メインシステム210とサブシステム220との間のデータ通信を制御する。ネットワークI/F225は、LAN120に接続されており、サブシステム220(またはメインシステム210)とLAN120上の外部装置(例えばPC110)との間のデータ通信を制御する。即ち、ネットワークI/F225は、画像形成装置100とLAN120上の外部装置との間のデータ通信を制御する。
画像形成装置100は、通常電力状態と、通常電力状態よりも消費電力が少ない省電力状態とを有し、いずれかの状態で動作する。画像形成装置100は、通常電力状態では、第1の通信速度(第1のリンク速度)、または第1の通信速度よりも低速な第2の通信速度(第2のリンク速度)で通信可能であり、省電力状態では、第2の通信速度で通信可能である。通常電力状態においては、メインシステム210及びサブシステム220の両方に電力が供給された状態となり、省電力状態においては、メインシステム210に対する電力の供給が停止された状態となる一方で、サブシステム220には電力が供給された状態となる。これは、サブシステム220は、メインシステム210とは別のASIC(Application Specific Integrated Circuit)で動作するためであり、メインシステム210への電力供給が停止した状態であっても、サブシステム220に対しては電力供給が継続される。
画像形成装置100が省電力状態である場合、メインシステム210には電力が供給されないため、メインシステム210も省電力状態となる。一方で、画像形成装置100が通常電力状態である場合、メインシステム210には電力が供給されるため、メインシステム210も通常電力状態となる。サブシステム220は、メインシステム210が省電力状態に移行する場合(即ち、画像形成装置100が省電力状態に移行する場合)、メインシステム210が通常電力状態にある際に使用していた第1のリンク速度を第2のリンク速度に変更して動作しうる。なお、メインシステム210によって制御される操作部230、スキャナ240及びプリンタ250には、通常電力状態において実際に何らかの動作を行う際に、必要に応じて電力が供給される。
<画像形成装置100のソフトウェア構成>
図3は、画像形成装置100のソフトウェア構成を示すブロック図である。図3に示すメインシステム210に含まれる各ブロックの機能は、CPU211がメインシステム210用のソフトウェアプログラムを実行することによって、メインシステム210の機能として画像形成装置100上で実現される。また、サブシステム220に含まれる各ブロックの機能は、CPU221がサブシステム220用のソフトウェアプログラムを実行することによって、サブシステム220の機能として画像形成装置100上で実現される。
サブシステム220は、パケット解析部301、ネットワークI/F制御部302、及びCPU間通信部303を含む。また、メインシステム210は、CPU間通信部304、通信速度制御部305、パケット処理部306、及びスリープ制御部307を含む。
CPU間通信部303は、拡張I/F222を制御することによって、メインシステム210とサブシステム220との間でのパケットやリンク速度の変更通知等のデータの送受信を処理する。また、CPU間通信部304は、拡張I/F212を制御することによって、メインシステム210とサブシステム220間でのデータの送受信を処理する。
ネットワークI/F制御部302は、ネットワークI/F225によるパケットの送受信を制御する。ネットワークI/F制御部302は、メインシステム210が通常電力状態と省電力状態とのいずれの状態にあるか(画像形成装置100が通常電力状態と省電力状態とのいずれの状態にあるか)を常に把握している。ネットワークI/F制御部302は、画像形成装置100が通常電力状態で動作している場合には、LAN120から受信したパケットをメインシステム210に転送する。一方、ネットワークI/F制御部302は、画像形成装置100が省電力状態で動作している場合には、LAN120から受信したパケットをパケット解析部301に渡す。本実施形態では、ネットワークI/F制御部302は、画像形成装置100が省電力状態である場合に、ネットワークサービスの要求を含むパケットを、ネットワーク(LAN120)を介して第2のリンク速度で受信可能である。
パケット解析部301は、画像形成装置100が省電力状態である場合、即ち、メインシステム210が省電力状態にあり、メインシステム210に対する電力供給が停止している場合にのみ動作する。パケット解析部301は、ネットワークI/F制御部302から受け取ったパケットを解析し、メインシステム210における処理が必要な場合には、メインシステム210を省電力状態から通常電力状態に移行させる。このようにして、パケット解析部301は、パケットの受信に応じて、メインシステム210を省電力状態から通常電力状態に移行させることで、画像形成装置100自体を省電力状態から通常電力状態に移行させる。なお、メインシステム210のスリープ制御部307は、メインシステム210に電力が供給されている場合には、画像形成装置100の通常電力状態と省電力状態との切り替えを制御する。
また、パケット解析部301は、画像形成装置100が省電力状態から通常電力状態へ移行した後に用いるリンク速度を決定するための条件(通信プロトコル、ポート番号、及びパケットのデータ部(ボディ部)が示す当該パケットの属性)を内部に保持している。パケット解析部301は、ネットワークI/F制御部302によってパケットが受信されると、当該パケットと上記の条件とを比較して決定したリンク速度を、メインシステム210を省電力状態から通常電力状態に移行させる際にメインシステム210に通知する。このリンク速度の通知は、パケット解析部301から、CPU間通信部303を介してCPU間通信部304に渡される。
メインシステム210は、CPU間通信部304を介してサブシステム220からリンク速度の通知を受け取ると、当該通知を通信速度制御部305に渡す。通信速度制御部305は、受け取った通知に従って、通常電力状態におけるリンク速度を決定する。なお、LAN120を介してサブシステム220において受信されたパケットは、CPU間通信部304を介してサブシステム220からメインシステム210に転送される。メインシステム210は、受信したパケットをパケット処理部306に渡し、パケット処理部306に当該パケットに応じた処理を実行させる。これにより、メインシステム210は、受信パケットで要求されたネットワークサービスを、当該パケットの送信元の外部装置(例えばPC110)に対して提供する。このように、メインシステム210は、サービス提供手段の一例である。
<受信パケットの処理手順>
図4は、画像形成装置100が省電力状態において、LAN120を介して外部装置(例えばPC110)から受信したパケットを処理する手順を示すフローチャートである。本実施形態では、画像形成装置100が、HTTPアクセス及びIPP印刷を、ネットワークサービスとして提供する場合について説明する。
まず、画像形成装置100は省電力状態であるものとし、このためメインシステム210には電力の供給が停止されており、サブシステム220には電力が供給されている。S401で、ネットワークI/F制御部302は、ネットワークI/F225を介して外部装置からパケットを受信したか否かを判定することによって、データ通信を開始するか否かを判定する。S401で、ネットワークI/F制御部302は、パケットを外部装置(ここではPC110とする。)から受信したと判定すると、データ通信を開始すると判定する。ネットワークI/F制御部302は、TCP通信の場合、3ウェイ・ハンドシェイク(three-way handshaking)によって、PC110との間で通信を確立する。その後、ネットワークI/F制御部302は、処理をS402に進める。
S402〜S409の処理は、パケット解析部301によって実行される。まず、S402〜S405では、パケット解析部301は、受信パケットで指定されている通信プロトコルの種別及びポート番号と、当該パケットのデータ部が示す当該パケットの属性とが、予め定められたサービスの要求を示すか否かを判定する。ここで、予め定められたサービスとは、第1の通信速度を必要とするネットワークサービスに相当する。本実施形態では、このようなネットワークサービスとして、IPP印刷を想定する。一方、HTTPアクセスについては、第1の通信速度を必要とせず、第2の通信速度でサービスを提供できる。
S402で、パケット解析部301は、受信パケットのIPヘッダ部およびTCPヘッダ部を解析し、当該IPヘッダ部で指定されている通信プロトコル及びTCPヘッダ部で指定されているポート番号を特定する。次に、S403−1で、パケット解析部301は、通信プロトコル及びポート番号が、印刷専用の通信プロトコル及びポート番号であるか否かを判定する。例えばLPR(TCPの515番)やRAW(TCPの9100番)等がこれに該当する。S403−1で印刷専用の通信プロトコル及びポート番号であると判定されると、S406に処理を進める。一方、S403−1で、印刷専用の通信プロトコルおよびポート番号でないと判定されると、更に、S403−2で、パケット解析部301は、S402で特定した通信プロトコル及びポート番号が、リンク速度の変更条件についての判定を必要とする通信プロトコル及びポート番号であるか否かを判定する。本実施形態では、パケット解析部301は、一例として、通信プロトコルがTCPであり、かつ、ポート番号が80であるか否かを判定する。ここで、パケット解析部301は、通信プロトコルがTCPであり、かつ、ポート番号が80であると判定した場合には、処理をS404に進め、そうではない場合には、処理をS407に進める。
S404で、パケット解析部301は、受信パケットのボディ部(データ部)を解析(参照)する。S405で、パケット解析部301は、S404で解析した情報に基づいて、データ部が示す受信パケットの属性がリンク速度の変更条件を満たすか否かを判定する。具体的には、パケット解析部301は、受信パケットのデータ部が示す当該パケットの属性が、HTTPアクセスの要求(情報要求)及びIPP印刷の要求(印刷要求)のいずれを示すかを判定する。即ち、パケット解析部301は、当該受信パケットが、HTTPアクセス及びIPP印刷のいずれのパケットであるかを判定する。ここで、パケット解析部301は、変更条件を満たすと判定した場合には処理をS406に進め、そうではない場合には処理をS407に進める。
本実施形態では、S405で、パケット解析部301は、受信パケットがHTTPパケットであると判定した場合には、処理をS407に進め、メインシステム210へ通知するリンク速度に第2の通信速度を設定する。一方で、パケット解析部301は、受信パケットがIPPパケットであると判定した場合には、処理をS406に進め、メインシステム210へ通知するリンク速度に第1の通信速度を設定する。このように、パケット解析部301は、受信パケットで指定された通信プロトコルの種別及びポート番号と、データ部が示す属性とが予め定められたサービス(IPP印刷)の要求を示すと判定すると、通信速度を第2のリンク速度から第1のリンク速度に変更する。
S406またはS407の後、S408で、サブシステム220(パケット解析部301)は、メインシステム210にWakeUp信号を送信し、メインシステム210を省電力状態から通常電力状態へ移行(復帰)させる。これにより、サブシステム220は、パケットの受信に応じて画像形成装置100を省電力状態から通常電力状態に移行させる。更に、S409で、パケット解析部301は、(サブシステム220から)メインシステム210に、S406またはS407で設定したリンク速度を通知する。この通知は、CPU間通信部303とCPU間通信部304との通信を介して、通信速度制御部305に送信される。当該通知の完了後、サブシステム220からメインシステム210に処理が移る。
S410で、通信速度制御部305は、S409においてサブシステム220から通知されたリンク速度を、通常電力状態における通信の通信速度(リンク速度)として設定する。ここで、サブシステム220から第2のリンク速度が通知されている場合、通信速度制御部305は、省電力状態において設定されていた第2のリンク速度から、リンク速度を変更する必要がない。このため、通信速度制御部305は、リンク速度の変更に伴う、リンクの切断と再確立とを行う必要がない。一方で、サブシステム220から第1のリンク速度が通知されている場合、通信速度制御部305は、リンク速度を変更するためには、PC110との間で確立しているリンク(通信)を切断し、変更後の第1のリンク速度でリンクを再確立する必要がある。
S410の処理が完了すると、S411で、パケット処理部306は、第2のリンク速度で、またはリンク速度が変更された場合には第1のリンク速度で、サブシステム220を介してPC110から受信したパケットの処理を行う。これにより、パケット処理部306(メインシステム210)は、受信パケットで要求されたネットワークサービスに対応したリンク速度で、PC110に対してネットワークサービスを提供する。
具体的には、パケット処理部306は、受信パケットがHTTPアクセスのパケットである場合、情報要求に対する応答パケットをPC110に返す。一方で、パケット処理部306は、受信パケットがIPP印刷のパケットである場合、プリンタI/F218を介して、プリンタ250に対して印刷処理の実行要求を送信することで、プリンタ250に印刷処理を実行させる。
その後、S412で、パケット処理部306は、受信パケットの処理が完了したか否かを判定することによって、PC110との間のデータ通信が終了したか否を判定する。パケット処理部306は、データ通信が終了したと判定すると、S413に処理を進める。
画像形成装置100は、データ通信の完了に応じて、通常電力状態から省電力状態に移行してもよいし、または、そのまま通常電力状態を継続してもよい。画像形成装置100は、データ通信の完了後の、データ通信を行わない期間に省電力状態で動作することで、消費電力を低減することが可能である。あるいは、画像形成装置100は、通常電力状態から省電力状態に移行するのか、通常電力状態を継続するのかを、所定の基準に基づいて選択してもよい。
以下では、一例として、画像形成装置100が、S413〜S415で、通常電力状態から省電力状態に移行するのか、通常電力状態を継続するのかを、所定の基準に基づいて適宜選択する場合について説明する。S413で、スリープ制御部307は、パケット処理部306によって処理された受信パケットで指定(使用)されていた通信プロトコル及びポート番号が、所定の通信プロトコル及びポート番号であるか否かを判定する。ここでは、所定の通信プロトコル及びポート番号は、S403−2における判定処理で用いられた、リンク速度の変更条件についての判定を必要とする通信プロトコル及びポート番号とする。
S413で、スリープ制御部307は、受信パケットで指定されていた通信プロトコル及びポート番号が、所定の通信プロトコル及びポート番号であると判定した場合、S414に処理を進める。S414で、スリープ制御部307は、メインシステム210を通常電力状態から省電力状態へ移行させるとともに、サブシステム220に処理を戻す。これにより、サブシステム220は、画像形成装置100全体を通常電力状態から省電力状態に移行させる。その後、S415で、ネットワークI/F制御部302は、リンク速度を省電力状態に対応した第2のリンク速度に設定し、処理を終了する。即ち、画像形成装置100が省電力状態から通常電力状態に移行する際に、第2のリンク速度から第1のリンク速度にリンク速度を変更していた場合、ネットワークI/F制御部302は、S415で、リンク速度を第1のリンク速度から第2のリンク速度に変更する。
一方、S413で、スリープ制御部307は、受信パケットで指定されていた通信プロトコル及びポート番号が、所定の通信プロトコル及びポート番号ではないと判定した場合、そのまま処理を終了する。即ち、スリープ制御部307は、メインシステム210を通常電力状態から省電力状態へ移行させることなく、通常電力状態と、その時点で設定されているリンク速度(ここでは第2のリンク速度)とを、その後も維持する。なお、スリープ制御部307は、その後も画像形成装置100の通常電力状態と省電力状態との切り替えを制御し、必要に応じて、画像形成装置100を通常電力状態から省電力状態に移行させうる。
<S402〜S405における処理例>
ここで、図5及び図6を参照して、S402〜S405における処理例について説明する。図5は、HTTPアクセス(情報要求)のためのパケットの一例を示す図である。当該パケットにおいて、イーサネット(登録商標)・フレーム500は、IEEE802.3で規定されている。IPフレーム510は、RFC791で規定され、通信プロトコル種別の判定(S402、S403−1、S403−2)のために参照される。本実施形態では、IPフレーム510のプロトコル・フィールド511の値が「0x06」である場合、TCPが指定されており、受信パケットがTCPのパケットであると判定される。TCPフレーム520は、RFC793で規定され、ポート番号の判定(S402、S403−1、S403−2)のために参照される。本実施形態では、TCPフレーム520の宛先ポート・フィールド521の値が「0x0050」である場合に、通信に用いるポート番号として、ポート番号80が指定されていると判定される。
HTTPフレーム530は、RFC2616で規定され、本実施形態では、HTTPフレーム530に含まれる情報が、パケット・ボディ部(データ部)として処理される(S404、S405)。HTTPフレーム530に「GET / HTTP/1.1」等のHTTPヘッダが設定されていた場合に、受信パケットはHTTPアクセス(情報要求)のためのパケットであると判定される。このように、受信パケットのパケット・ボディ部に含まれる文字列から、当該パケットの属性が判定される。
図6は、IPP印刷(印刷要求)のためのパケットの一例を示す図である。当該パケットにおいて、上述のHTTPアクセスの場合と同様、プロトコル・フィールド511及び宛先ポート・フィールド521を参照することで、通信プロトコルの種別及びポート番号が判定される(S402、S403−1、S403−2)。
HTTPフレーム530に含まれる情報は、HTTPアクセスの場合と同様、本実施形態において、パケット・ボディ部(データ部)として処理される(S404、S405)。HTTPフレーム530に「POST / IPP/1.1」等のIPPヘッダが設定されていた場合に、受信パケットはIPPパケットであると判定される。更に、IPPフレーム600は、RFC2566で規定され、受信パケットが印刷ジョブの要求(印刷要求)を含むか否かを判定するために、パケット・ボディ部として参照される(S405、S405)。IPPフレーム600のオペレーションコード・フィールド601の値が「0x0002」である場合、受信パケットは印刷ジョブの要求(印刷要求)のためのパケットであると判定される。
以上説明したように、本実施形態では、画像形成装置は、省電力状態において第1のリンク速度よりも低速な第2のリンク速度でパケットを受信すると、通信プロトコルの種別及びポート番号と、当該パケットのデータ部が示す当該パケットの属性とに基づいて、リンク速度を変更するか否かを決定する。具体的には、通信プロトコルの種別及びポート番号と受信パケットの属性とが、第1のリンク速度に対応したネットワークサービスとして予め定められたサービスの要求を示す場合に、リンク速度を第2のリンク速度から第1のリンク速度に変更する。更に、画像形成装置は、省電力状態から通常電力状態に移行して、第2のリンク速度で、または第1のリンク速度に変更された場合には第1のリンク速度で、要求されたサービスを提供する。
このように、画像形成装置は、IPP印刷のように、サービスの提供に伴って大量のデータを通信する必要が生じる場合には、省電力状態から通常電力状態へ移行する際に、低速な第2のリンク速度から高速な第1のリンク速度に変更する。これにより、第2のリンク速度のままサービスを提供することによって生じうるネットワークエラー等を回避できる。即ち、画像処理装置がネットワークサービスの要求を含むパケットを受信した場合に、要求されたネットワークサービスに対応した適切な通信速度で通信を行うことができる。
また、本実施形態によれば、受信パケットで指定された通信プロトコル及びポート番号だけでなく、パケットの属性も、リンク速度の変更条件として使用する。これにより、HTTPアクセスとIPP印刷のように、通信プロトコル及びポート番号が同一であっても、サービスを提供する際のデータ通信量が異なる場合にも、適切にリンク速度を設定して、サービスを提供することが可能である。即ち、省電力状態において受信したパケットによって要求されるネットワークサービスを適切に判別し、判別したネットワークサービスに対応したリンク速度でサービスを提供できる。
[第2の実施形態]
次に、第2の実施形態における画像形成装置が省電力状態から通常電力状態に移行(復帰)する際、及び通常電力状態から省電力状態への移行する際の、通信速度の制御について説明する。第2の実施形態では、画像形成装置が受信するパケットについて、パケットで指定された通信プロトコル及びポート番号が同一であっても、パケットフォーマットが異なる例として、SNMPによるアクセスを例として説明する。以下では、第1の実施形態と共通する部分については説明をできるだけ省略する。
SNMPによるアクセスは、情報要求に相当するものの、オペレーションが「Get-NextRequest」であるか「Get-Request」であるかによって、サービスの提供に伴って生じる通信量が異なる。「Get-NextRequest」の場合、サービスの提供に伴って、連続する複数の通信を必要とし、大量のデータについて通信が行われる可能性が高い。このため、画像形成装置100が省電力状態において「Get-NextRequest」のパケットを受信した場合、第2のリンク速度から第1のリンク速度にリンク速度を変更して、通常電力状態へ復帰するとともに、サービスを提供する必要がある。一方で、「Get-Request」の場合、サービスの提供に伴って、単一の通信のみが必要とされる可能性が高い。このため、画像形成装置100は、「Get-Request」のパケットを受信した場合、第2のリンク速度を維持した状態で、通常電力状態に復帰して、サービスを提供すればよい。
次に、図4を参照して、画像形成装置100が省電力状態において、LAN120を介して外部装置(例えばPC110)から受信したパケットを処理する手順について説明する。本実施形態では、第1の実施形態と異なり、画像形成装置100が、SNMPによるアクセスを、ネットワークサービスとして提供する場合について説明する。
図4において、S401は、第1の実施形態と同様である。S402〜S405では、パケット解析部301は、受信パケットで指定されている通信プロトコルの種別及びポート番号と、当該パケットのデータ部が示す当該パケットの属性とが、予め定められたサービスの要求を示すか否かを判定する。ここで、予め定められたサービスとは、第1の通信速度を必要とするネットワークサービスに相当する。本実施形態では、このようなネットワークサービスとして、SNMPアクセスの「Get-NextRequest」を想定する。一方、SNMPアクセスの「Get-Request」については、第1の通信速度を必要とせず、第2の通信速度でサービスを提供できる。
S402で、パケット解析部301は、受信パケットのIPヘッダ部およびTCPヘッダ部を解析し、当該IPヘッダ部で指定されている通信プロトコル及びTCPヘッダ部で指定されているポート番号を特定する。次に、S403−1で、パケット解析部301は、通信プロトコル及びポート番号が、印刷専用の通信プロトコル及びポート番号であるか否かを判定する。例えばLPR(TCPの515番)やRAW(TCPの9100番)等がこれに該当する。S403−1で印刷専用の通信プロトコル及びポート番号であると判定されると、S406に処理を進める。一方、S403−1で、印刷専用の通信プロトコルおよびポート番号でないと判定されると、更に、S403−2で、パケット解析部301は、S402で特定した通信プロトコル及びポート番号が、リンク速度の変更条件についての判定を必要とする通信プロトコル及びポート番号であるか否かを判定する。本実施形態では、パケット解析部301は、一例として、通信プロトコルがUDP(User Datagram Protocol)であり、かつ、ポート番号が161であるか否かを判定する。ここで、パケット解析部301は、通信プロトコルがUDPであり、かつ、ポート番号が161であると判定した場合には、処理をS404に進め、そうではない場合には、処理をS407に進める。
S404で、パケット解析部301は、受信パケットのボディ部(データ部)を解析(参照)する。S405で、パケット解析部301は、S404で解析した情報に基づいて、データ部が示す受信パケットの属性がリンク速度の変更条件を満たすか否かを判定する。具体的には、パケット解析部301は、受信パケットのデータ部が示す当該パケットの属性が、SNMPアクセスによる「Get-NextRequest」及び「Get-Request」のいずれを示すかを判定する。即ち、パケット解析部301は、当該受信パケットが、「Get-NextRequest」及び「Get-Request」のいずれのパケットであるかを判定する。ここで、パケット解析部301は、変更条件を満たすと判定した場合には処理をS406に進め、そうではない場合には処理をS407に進める。
本実施形態では、S405で、パケット解析部301は、受信パケットが「Get-Request」パケットであると判定した場合には、処理をS406に進め、メインシステム210へ通知するリンク速度に第2の通信速度を設定する。一方で、パケット解析部301は、受信パケットが「Get-NextRequest」パケットであると判定した場合には、処理をS407に進め、メインシステム210へ通知するリンク速度に第1の通信速度を設定する。このように、パケット解析部301は、受信パケットで指定された通信プロトコルの種別及びポート番号と、データ部が示す属性とが予め定められたサービスの要求(SNMPアクセスによる「Get-NextRequest」)を示すと判定すると、通信速度を第2のリンク速度から第1のリンク速度に変更する。
S406またはS407の後のS408〜S415については、第1の実施形態と同様である。
<S402〜S405における処理例>
ここで、図7を参照して、S402〜S405における処理例について説明する。図7は、SNMPパケットの一例を示す図である。当該パケットにおいて、第1の実施形態で説明したHTTPアクセス及びIPP印刷の場合と同様、プロトコル・フィールド511を参照することによって、通信プロトコルが判定される(S402、S403−1、S403−2)。プロトコル・フィールド511の値が、「0x11」である場合、UDPが指定されており、受信パケットがUDPのパケットであると判定される。UDPフレーム700は、RFC768で規定され、ポート番号の判定(S402、S403−1、S403−2)のために参照される。本実施形態では、UDPフレーム700の宛先ポート・フィールド701の値が「0x00a1」である場合に、通信に用いるポート番号として、ポート番号161(SNMP)が指定されていると判定される。
本実施形態では、SNMPフレーム710に含まれる情報は、パケット・ボディ部(データ部)として処理される(S404、S405)。即ち、SNMPフレーム710は、受信パケットが、SNMPにおいてリンク速度の変更(第1のリンク速度への変更)を必要とするオペレーションを要求するものかを判定するために参照される。SNMPフレーム710のコマンド・フィールド711の値が「0xa0」である場合、「Get-Request」メッセージであると判定される。一方で、SNMPフレーム710のコマンド・フィールド711の値が「0xa1」である場合、「Get-NextRequest」メッセージであると判定される。
以上説明したように、本実施形態によれば、SNMPのように、パケットで指定されたオペレーションに依存して、サービスの提供に伴う通信量が異なる場合においても、第1の実施形態と同等の効果を得ることができる。即ち、画像処理装置がネットワークサービスの要求を含むパケットを受信した場合に、要求されたネットワークサービスに対応した適切な通信速度で通信を行うことができる。これにより、第2のリンク速度のままサービスを提供することによって生じうるネットワークエラー等を回避できる。
[その他の実施形態]
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワークまたは各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。

Claims (10)

  1. 第1の電力モードと、当該第1の電力モードよりも消費電力が少なく、かつ、通信速度が第2の通信速度である第2の電力モードとで動作可能な画像処理装置であって、
    前記第2の電力モードで動作する前記画像処理装置がパケットを受信した場合に、通信速度を前記第2の通信速度に維持したまま前記画像処理装置を前記第1の電力モードに移行させるか、通信速度を前記第2の通信速度より高速な第1の通信速度に変更して前記画像処理装置を前記第1の電力モードに移行させるかを、受信したパケットのボディ部に含まれている情報に基づいて決定する決定手段と、
    前記決定手段による決定に従って、通信速度を前記第2の通信速度に維持したまま前記画像処理装置を前記第1の電力モードに移行させる第1の処理と、通信速度を前記第2の通信速度から前記第1の通信速度に変更して前記画像処理装置を前記第1の電力モードに移行させる第2の処理のいずれかを実行する制御手段とを備え、
    前記第1の処理又は前記第2の処理によって前記第2の電力モードから前記第1の電力モードに移行した前記画像処理装置は、前記受信したパケットを処理し、
    少なくとも受信したパケットのボディ部に含まれている情報がIPP印刷を示す場合、前記決定手段は、通信速度を前記第2の通信速度から前記第1の通信速度に変更して前記画像処理装置を前記第1の電力モードに移行させると決定することを特徴とする画像処理装置。
  2. 少なくとも受信したパケットのボディ部に含まれている情報がHTTPアクセスを示す場合、前記決定手段は、通信速度を前記第2の通信速度に維持したまま前記画像処理装置を前記第1の電力モードに移行させると決定することを特徴とする請求項に記載の画像処理装置。
  3. 第1の電力モードと、当該第1の電力モードよりも消費電力が少なく、かつ、通信速度が第2の通信速度である第2の電力モードとで動作可能な画像処理装置であって、
    前記第2の電力モードで動作する前記画像処理装置がパケットを受信した場合に、通信速度を前記第2の通信速度に維持したまま前記画像処理装置を前記第1の電力モードに移行させるか、通信速度を前記第2の通信速度より高速な第1の通信速度に変更して前記画像処理装置を前記第1の電力モードに移行させるかを、受信したパケットのボディ部に含まれている情報に基づいて決定する決定手段と、
    前記決定手段による決定に従って、通信速度を前記第2の通信速度に維持したまま前記画像処理装置を前記第1の電力モードに移行させる第1の処理と、通信速度を前記第2の通信速度から前記第1の通信速度に変更して前記画像処理装置を前記第1の電力モードに移行させる第2の処理のいずれかを実行する制御手段とを備え、
    前記第1の処理又は前記第2の処理によって前記第2の電力モードから前記第1の電力モードに移行した前記画像処理装置は、前記受信したパケットを処理し、
    少なくとも受信したパケットのボディ部に含まれている情報がHTTPアクセスを示す場合、前記決定手段は、通信速度を前記第2の通信速度に維持したまま前記画像処理装置を前記第1の電力モードに移行させると決定することを特徴とする画像処理装置。
  4. 前記第2の処理によって前記画像処理装置が前記第2の電力モードから前記第1の電力モードに移行した場合、前記制御手段は、受信したパケットの処理が完了したことに応じて、前記画像処理装置を前記第1の電力モードから前記第2の電力モードに移行させ、更に、通信速度を前記第1の通信速度から前記第2の通信速度に変更することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  5. 信したパケットのヘッダ部で指定されているプロトコルが特定のプロトコルであり、かつ、受信したパケットのヘッダ部で指定されているポート番号が特定のポート番号である場合に、前記決定手段は、受信したパケットのボディ部に含まれている情報に基づいて、通信速度を前記第2の通信速度に維持したまま前記画像処理装置を前記第1の電力モードに移行させるか、通信速度を前記第2の通信速度から前記第1の通信速度に変更して前記画像処理装置を前記第1の電力モードに移行させるかを決定することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  6. 前記特定のプロトコルはTCPであり、前記特定のポート番号は80番ポートであることを特徴とする請求項5に記載の画像処理装置。
  7. 前記画像処理装置は、印刷装置であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  8. 第1の電力モードと、当該第1の電力モードよりも消費電力が少なく、かつ、通信速度が第2の通信速度である第2の電力モードとで動作可能な画像処理装置の制御方法であって、
    前記第2の電力モードで動作する前記画像処理装置がパケットを受信した場合に、通信速度を前記第2の通信速度に維持したまま前記画像処理装置を前記第1の電力モードに移行させるか、通信速度を前記第2の通信速度より高速な第1の通信速度に変更して前記画像処理装置を前記第1の電力モードに移行させるかを、受信したパケットのボディ部に含まれている情報に基づいて決定する工程と、
    前記決定する工程における決定に従って、通信速度を前記第2の通信速度に維持したまま前記画像処理装置を前記第1の電力モードに移行させる第1の処理と、通信速度を前記第2の通信速度から前記第1の通信速度に変更して前記画像処理装置を前記第1の電力モードに移行させる第2の処理のいずれかを実行する工程と、
    前記第1の処理又は前記第2の処理によって前記第2の電力モードから前記第1の電力モードに移行した前記画像処理装置に、前記受信したパケットを処理させる工程と、を含み、
    少なくとも受信したパケットのボディ部に含まれている情報がIPP印刷を示す場合、前記決定する工程では、通信速度を前記第2の通信速度から前記第1の通信速度に変更して前記画像処理装置を前記第1の電力モードに移行させると決定することを特徴とする画像処理装置の制御方法。
  9. 第1の電力モードと、当該第1の電力モードよりも消費電力が少なく、かつ、通信速度が第2の通信速度である第2の電力モードとで動作可能な画像処理装置の制御方法であって、
    前記第2の電力モードで動作する前記画像処理装置がパケットを受信した場合に、通信速度を前記第2の通信速度に維持したまま前記画像処理装置を前記第1の電力モードに移行させるか、通信速度を前記第2の通信速度より高速な第1の通信速度に変更して前記画像処理装置を前記第1の電力モードに移行させるかを、受信したパケットのボディ部に含まれている情報に基づいて決定する工程と、
    前記決定する工程における決定に従って、通信速度を前記第2の通信速度に維持したまま前記画像処理装置を前記第1の電力モードに移行させる第1の処理と、通信速度を前記第2の通信速度から前記第1の通信速度に変更して前記画像処理装置を前記第1の電力モードに移行させる第2の処理のいずれかを実行する工程と、
    前記第1の処理又は前記第2の処理によって前記第2の電力モードから前記第1の電力モードに移行した前記画像処理装置に、前記受信したパケットを処理させる工程と、を含み、
    少なくとも受信したパケットのボディ部に含まれている情報がHTTPアクセスを示す場合、前記決定する工程では、通信速度を前記第2の通信速度に維持したまま前記画像処理装置を前記第1の電力モードに移行させると決定することを特徴とする画像処理装置の制御方法。
  10. 請求項8又は9に記載の画像処理装置の制御方法における各工程をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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