JP6229980B2 - 粘着テープの製造方法 - Google Patents
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Description
本発明の粘着テープの好適な実施態様について、図面を用いてより具体的に説明する。図1は、本実施態様の粘着テープ10をそれに垂直な平面で切断した状態を示した断面図である。本実施態様の粘着テープ10は、図1に示すように、基材11における片面に粘着剤12を塗布したものとなっている。基材11には、多数の微細傷13が加工されている。この粘着テープ10は、後述する基材成形工程と、微細傷加工工程と、粘着剤塗布工程とを経ることによって製造されるものとなっており、横方向での手切れ性が優れたものとなっている。以下、粘着テープ10を製造する各工程について、詳しく説明する。
基材成形工程は、基材11を成形する工程となっている。基材11は、樹脂シートによって形成され、当該樹脂シートの横方向の延伸倍率RSは、縦方向の延伸倍率RLよりも高く設定される。これにより、基材11を形成する樹脂シートの分子配向に異方性を発現させ、粘着テープ10を切断する際に粘着テープ10に形成される切れ目に横方向の指向性を発現させることが可能になる。上述したように、横方向の延伸倍率RSの具体的な値や、縦方向の延伸倍率RLの具体的な値は、特に限定されないが、本実施態様の粘着テープ10においては、横方向の延伸倍率RSを8倍とし、縦方向の延伸倍率RLを4.5倍としている。このため、縦方向の延伸倍率RLに対する横方向の延伸倍率RSの比RS/RLは、約1.78となっている。
微細傷加工工程は、基材成形工程で成形された基材11における少なくとも片面に多数の微細傷13を加工する工程となっている。このように、多数の微細傷13を基材11に加工することにより、粘着テープ10に手で切れる程度の脆弱性を付与することが可能になる。
粘着剤塗布工程は、微細傷加工工程を終えた基材11における少なくとも片面に粘着剤12を塗布する工程となっている。基材11における片面のみに粘着剤12を塗布すれば、得られる粘着テープ10は片面粘着テープとなり、基材11における両面に粘着剤12を塗布すれば、得られる粘着テープ10は両面粘着テープとなる。本実施態様の粘着テープ10は、図1に示すように、基材11の片面のみに粘着剤12が塗布された片面粘着テープとなっている。粘着剤12は、基材11における微細傷13が加工されていない側の面(図1の基材11における上面)ではなく、基材11における微細傷13が加工された側の面(図1の基材11における下面)に塗布している。これにより、粘着剤12を基材11に対してしっかりと固着させることができる。基材11に粘着剤12を塗布する方法は、特に限定されず、従来公知の各種の方法を採用することができる。
粘着剤塗布工程を終えると、必要に応じて、離型剤塗布工程や印刷工程や第一ロール巻取工程や第二ロール巻取工程やスリット工程等の工程を行って、粘着テープ10が完成する。ここで、離型剤塗布工程は、粘着テープ10の非粘着面(基材11における粘着剤12が塗布されない側の面)に離型剤を塗布する工程である。これにより、粘着テープ10の非粘着面を滑らかにして離型性を高めることができる。また、印刷工程は、粘着テープ10に文字や図形等を印刷する工程である。さらに、第一ロール巻取工程は、得られた粘着テープ10を第一ロールに巻き取る工程である。さらにまた、第二ロール巻取工程は、第一ロールに巻き取られた粘着テープ10を第二ロールに巻きなおす工程である。これにより、粘着テープ10を緩みなく第二ロールに巻装することができる。そして、スリット工程は、得られた粘着テープ10を用途等に応じた所定の幅にスリットする工程である。スリット工程は、上記の第二ロール巻取工程を終えた粘着テープ10を第二ロールごとスリットすることによって行ってもよいし、上記の第一ロール巻取工程を終えた粘着テープロール10を第二ロールに巻き替える際に行ってもよい。
以上の工程を経ることにより、本実施態様の粘着テープ10が完成する。完成後の粘着テープ10は、その縦方向への引張時の破断伸び率が1〜50%となっている。この破断伸び率は、既に述べた通り、粘着テープ10の用途等に応じて適宜設定される。図3は、完成後の粘着テープ10をその法線方向から撮影した拡大写真である。完成後の粘着テープ10は、図3に示すように、多数の微細傷が加工されており、手切れ性を有するものとなっている。加えて、上述した基材成形工程による延伸によって、切断力が斜めに加わった場合であっても、斜めに切れにくく横方向に真っ直ぐ切れやすいものとなっている。
本発明の粘着テープは、その用途を限定されず、梱包用、包装用、封印用、装飾用、目印用、ラベル用、接合用、表面保護用又はマスキング用等、各種用途において使用することができる。なかでも、宅配便や工場の倉庫等において、商品や製品を入れる箱を組み立てたり、その箱に封をしたり、その箱の外面に目印を付したりする際に、好適に使用することができる。というのも、一般的に、上記の倉庫等においては、限られた時間内に多くの箱を組み立てる等の作業性が要求されることに加えて、それらの作業は、人手によって行われることが多いため、カッター等の道具を用いなくても手で横方向に真っ直ぐ切断することができる本発明の粘着テープを使用するメリットが大きくなるからである。同様の理由で、弁当や総菜等の食品の容器に封をする際に、好適に使用することができる。
11 基材
12 粘着剤
13 微細傷
20 エンボスローラ
20a 凸部
21 押さえローラ
Claims (4)
- 縦方向よりも横方向の延伸倍率が高い樹脂シートからなる基材を成形する基材成形工程と、
基材成形工程で成形された基材における少なくとも片面にエンボスローラにおける粗面化された外周面を押し付けることにより、当該片面に多数の微細傷を0.5〜50個/mm 2 の面密度で加工する微細傷加工工程と、
微細傷加工工程を終えた基材における微細傷が加工された側の面に粘着剤を塗布する粘着剤塗布工程と、
を経て製造されることにより、横方向での手切れ性が付与されたことを特徴とする粘着テープの製造方法。
- 基材を形成する樹脂シートの横方向の延伸倍率RSが3倍以上とされた請求項1記載の粘着テープの製造方法。
- 基材を形成する樹脂シートの縦方向の延伸倍率RLに対する横方向の延伸倍率RSの比RS/RLが1.2以上とされた請求項1又は2記載の粘着テープの製造方法。
- 縦方向への引張時の破断伸び率が1〜50%とされた請求項1〜3いずれか記載の粘着テープの製造方法。
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