JP6225517B2 - 液滴吐出状態検出装置および画像形成装置 - Google Patents

液滴吐出状態検出装置および画像形成装置 Download PDF

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Description

本発明は、インク液滴の吐出不良を検出する液滴吐出状態検出装置および画像形成装置に関する。
記録ヘッドが主走査方向に移動しながら液滴を吐出して画像を形成するシリアル型画像形成装置と、記録ヘッドが移動しない状態で液滴を吐出して画像を形成するライン型ヘッドを用いるライン型画像形成装置において、記録ヘッドは、インクをノズルから記録媒体に吐出させて記録を行う関係上、ノズルからの溶媒の蒸発に起因するインク粘度の上昇や、インクの固化、塵埃の付着、さらには気泡の混入などにより吐出不良が発生すると、画像品質が低下することになる。
そこで、記録ヘッドからの滴吐出状態を検出する滴吐出状態検出装置として、記録ヘッドのノズル列の一方側からノズル列に沿ってレーザ光を射出し、他方側に光ビームの光軸からずれた位置に液滴からの散乱光を受光する受光手段を配置して滴吐出の有無を検出する前方散乱光方式の技術がある。
記録ヘッドが移動しない状態で液滴を吐出して画像を形成するライン型ヘッドを用いるライン型画像形成装置において、近接する少なくても2列のノズル列を1つの発光手段による1本の光ビームにより吐出検知を行っていたが、2列に通るビームにするにはビーム径を太くする必要があり、各ノズルへの入射光量を大きくするためには、発光量を大きくする必要があった。また、ライン幅が広くなると発光手段から受光手段までの距離が長くなり、傾きによる光軸のズレが大きくなる。その結果、ビームが液滴を通らない場合には散乱光がでないため散乱光の検出ができない。
また、ビームが受光手段に入るなどによりオフセット光量の増大による検出回路の飽和により散乱光の検出ができない。また、光軸位置と傾きのメカニカルな調整手段が必要であり、コストが増大し、実装できない。また、ヘッド列が増えた場合には、発光手段を増やす必要があるという問題があった。
特許文献1には、液吐出不良検出装置のノズル列と光ビームの光軸との位置合せの精度を上げる目的で、ビーム光軸と交差する方向に記録ヘッドを相対的に移動させるヘッド移動手段と、光軸と交差する方向および水平方向の曲がり角度を調整する手段を備えた構成が開示されている。
特許文献2には、インク液滴の液吐出状態を検出する液吐出不良検出装置の出力調整を低コストで容易に行う目的で、ビーム光軸と受光素子の高さを調整する手段と、発光素子から照射される光ビームの光量を調整する手段を備えた構成が開示されている。
しかし、特許文献1に開示された技術では、光軸と交差する方向および水平方向の曲がり角度を調整する手段を設けて角度を調整するためコストがアップするという問題があった。
また、ノズル数が多いまたはノズル間隔が広いため、発光素子からノズルまでの距離が長くなる場合に、回折の影響によりインク液滴に入射する光量が減衰するため、インク液滴からの散乱光量が減衰し、液滴の吐出不良を正確に検出できないという問題があった。
また、発光素子の特性、回折等により、光ビームのエネルギー密度が光軸と一致しない場合、ノズル列と受光素子の水平位置の距離が離れてしまい受光素子に入射する散乱光量が減衰し、液滴の吐出不良を正確に検出できないという問題があった。
さらに、特許文献2に開示された技術では、発光素子の傾きやノズル列のノズル間のずれにより、各インク液滴への入射光量が変動するという問題があった。
本発明は、前記課題を解決するためのものであり、その目的とするところは、発光手段の位置を移動できる機構と発光手段の発光量の調整手段とを設けることにより、光軸位置と傾きのメカニカルな調整手段がなく、ヘッド列が増大した場合には発光手段を増やす必要がなく、発光量とオフセット光量を増大させることなく液滴の吐出不良を正確に検出することができる液滴吐出状態検出装置を提供することである。
かかる目的を達成するために、本発明は、以下の特徴を有する。
本発明に係る液滴吐出状態検出装置は、光ビームを発光する発光素子と、前記光ビームのビーム径からずれた位置に配置された受光素子と、複数のノズルを有する2つ以上のヘッド列とを有し、前記光ビームが各ヘッド列の各ノズルからの液滴に衝突したときに発生する散乱光を前記受光素子で受光し、該受光した散乱光の受光光量を基に、前記液滴の吐出状態を検出する液滴吐出状態検出装置であって、光ビームの光軸と交差する方向に発光素子を移動する発光素子移動手段と、発光素子の発光量を調整する調整手段と、前記光ビームを平行光から収束光にするための、発光素子またはコリメータレンズの移動手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、発光手段の位置を移動できる機構と発光手段の発光量の調整手段とを設けることにより、光軸位置と傾きのメカニカルな調整手段がなく、ヘッド列が増大した場合には発光手段を増やす必要がなく、発光量とオフセット光量を増大させることなく液滴の吐出不良を正確に検出することができる。
本実施形態に係る液体吐出記録方式の画像形成装置の概略図である。 第1の実施形態に係る液滴吐出状態検出装置の概略図である。 本実施形態に係るインクジェットヘッドを示す図である。 受光素子と光軸Lとの間の角度θ1と、受光素子の出力電圧Vと、の関係を示す図である。 光ビームの強度分布とインク液滴位置の関係を示す図である。 角度θ1とインク液滴からの散乱光の関係を示す図である。 光ビームの強度分布とインク液滴位置の関係を示す図である。 角度θ1とインク液滴からの散乱光の関係を示す図である。 第2の実施形態に係る液滴吐出状態検出装置を示す概略図である。 受光素子と光ビームの光軸Lとの間の角度θ3と、受光素子の出力電圧Vと、の関係を示す図である。 第3の実施形態に係る液滴吐出状態検出装置を示す概略図である。 第4の実施形態に係る液滴吐出状態検出装置を示す概略図である。 第5の実施形態に係る液滴吐出状態検出装置を示す概略図である。 第6の実施形態に係る液滴吐出状態検出装置を示す概略図である。 波長フィルタと受光素子とを1つの遮光筒内に配置したものを光ビームの外周に複数個並べて配置している例を示す図である。 1個の遮光筒内に波長フィルタと受光素子とを複数個並べて配置している例を示す図である。 波長フィルタと受光素子とを1つの遮光筒内に設置した例を示す図である。
以下、本実施形態について図面により詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本実施形態に係る液体吐出記録方式の画像形成装置の概略図である。点線で示す1,2,・・・pが本実施形態の液滴吐出状態検出装置を示している。
記録媒体Wは給紙モータ(図示せず)に連結された給紙搬送ローラ3と、給紙搬送従動ローラ4により給紙部から、記録媒体の所定距離の移動に応じて検出信号を出力する記録媒体送り量検出エンコーダ(以下はエンコーダと略す)5を備えた記録媒体の搬送に従動する従動ローラ6上を搬送されて、走行プレート7へと搬送される。走行プレート7に対向する位置にあるインクジェットヘッドアレイ8のインクジェットヘッド9,10,・・・qより記録媒体Wにインク滴吐出を行う。
その後、走行プレート7上を搬送された記録媒体Wは、排紙モータ(図示せず)に連結された排紙搬送ローラ11と、排紙搬送従動ローラ12によって搬送され、インクジェット方式印刷装置の外へと排出される。なお、エンコーダ5は給紙搬送ローラ3と走行プレート7の間に搭載しているが、走行プレート7と排紙搬送ローラ11の間に搭載してもよい。
なお、液体吐出記録方式の「画像形成装置」は、紙、糸、繊維、布帛、皮革、金属、プラスチック、ガラス、木材、セラミックス等の媒体にインクを着弾させて画像形成を行う装置を意味し、また、「画像形成」とは、文字や図形等の意味を持つ画像を媒体に対して付与することだけでなく、パターン等の意味を持たない画像を媒体に付与すること(単に液滴を媒体に着弾させること)をも意味する。
また、「インク」とは、インクと称されるものに限らず、記録液、定着処理液、樹脂、液体などと称されるものなど、画像形成を行うことができるすべての液体の総称として用いる。また、「用紙」とは、材質を紙に限定するものではなく、上述したOHPシート、布なども含み、インク滴が付着されるものの意味であり、被記録媒体、記録媒体、記録紙、記録用紙などと称されるものを含むものの総称として用いている。また、「画像」とは平面的なものに限らず、立体的に形成されたものに付与された画像、また立体自体を3次元的に造形して形成された像も含まれるものである。
図2は、第1の実施形態に係る液滴吐出状態検出装置の概略図である。本実施形態の液滴吐出状態検出装置1には、発光部21と受光部22とが備えられている。
発光部21と受光部22は、(a)に示すように、光ビーム23の光軸Lがインクジェットヘッド24のヘッドノズル面25のノズル(1,2,・・・n)から吐出されたインク液滴26と垂直方向となる位置に配置する。発光駆動部27では、発光量が設定される。発光素子28、コリメートレンズ29を載せた発光ユニット30を移動させる移動機構31が設置されている。
(b)は1列1番目のノズルに光ビームを合わせた場合に、(a)の上側から見た図を示しており、(c)は1列n番目のノズルに光ビームを合わせた場合に、(a)の上側から見た図を示している。光ビーム23の光軸Lが記録媒体Wの搬送方向に対して角度θ2(0°≦θ2<360°)となる位置に配置する。
図3は、本実施形態に係るインクジェットヘッド24の図2(a)の上側から見た図である。インクジェットヘッド24のヘッドノズル面25のノズルは、M列(1,2,・・・M)のノズル列からなり、各列はn個(1,2,・・・n)のノズルから構成される。
発光部21は、光ビームを発光する半導体レーザを使用して構成する発光素子28と、発光素子28で発光した光ビームを平行光に絞ってビーム径φ1、φ2の光ビーム23にするコリメートレンズ29と、を含んで構成される。φ1、φ2はビーム径の長径、短径を示す。なお、発光素子28としては、半導体レーザに限定せず、例えば、LED(Light Emitting Diode)等を使用して構成することも可能である。発光素子28とコリメートレンズ29とは、発光ユニット30に搭載されている。
φ1、φ2のどちらを長径とするか、φ1=φ2とするかは、光ビームの波長と強度分布、各列の間隔、液滴の形状とサイズ、発光素子の種類と放射角、発光素子とコリメータレンズとの間隔、発光素子と液滴との間隔、液滴と受光素子との間隔、受光素子の位置とサイズ、ヘッドと印刷媒体の間隔などの条件により変わる。
移動機構31は、発光ユニット30から発光された光ビームを各ノズルから吐出されたインク液滴に照射されるように位置を合わせるように移動させる。
受光部22は、フォトダイオード等が使用される受光素子32を含んで構成される。受光部22は、受光素子32の受光面33が光ビーム23のビーム径φ2内に入らないように、光ビーム23のビーム径φ2から外れた位置に配置する。但し、受光部22は、ビーム径φ2に隣接する位置に配置することが好ましい。受光部22は、光ビーム23の光軸Lに対して角度θ1開いた位置で、且つ、光軸Lの垂直方向に対してθ2(0≦θ2≦θ1)の角度をもった位置に配置する。
θ11Nは1列1番と受光素子32の列1側に近い端面との角度を、θ11Fは1列1番と受光素子32の列1側より遠い端面との角度を示している。θ1nNは1列n番と受光素子32の列1側に近い端面との角度を、θ1nFは1列n番と受光素子の列1側より遠い端面との角度を示している。
本実施形態の画像形成装置は、インクジェットヘッド24のヘッドノズル面25の各ノズル(1列1番、1列2番、・・・1列n番、2列1番、2列2番、・・・2列n番、・・・M列1番、M列2番、・・・M列n番)からインク液滴26を吐出し、そのインク液滴26に光ビーム23が衝突することで散乱光Sが発生する。
本実施形態の液滴吐出状態検出装置1は、上記発生した散乱光Sのうち、受光素子32の受光面33に到達して得られた受光光量を受光素子32において光−電圧変換し、その光−電圧変換した出力電圧Vを計測することで、散乱光Sの受光データを取得する。その受光データを基に、インク液滴26の吐出の有無、インク液滴26の吐出ずれ等の液滴吐出状態を検出する。
図4は、受光素子32と光ビーム23の光軸Lとの間の角度θ1と、受光素子32の出力電圧Vと、の関係を示す図である。図4において横軸は、受光素子32と光軸Lとの間の角度θ1を示し、縦軸は、受光素子32の出力電圧Vを示す。図4に示すように、散乱光Sによる出力電圧Vは角度依存性をもっており、θ1が大きくなるに従い、散乱光Sによる出力電圧Vは小さくなる。
但し、θ1≦θ1minにおいては、以下の(1)、(2)の理由によりインク液滴26を吐出しない状態においても飽和状態Vmaxとなるため、散乱光Sを検出できなくなる。θ1minは、(1)または(2)の条件での受光素子32と光軸Lとの間の最小角度である。(1)は、光ビーム23のビーム径φ1内に受光素子32がある場合である。
また、(2)は受光素子32の受光光量がオフセット光限界値以上となる位置に受光素子32がある場合である。光ビーム径φ1外にもビームの周辺光があり、また、記録媒体W、インクジェットヘッド24、その他の周辺部品等からの反射光など(以下は、合わせてオフセット光と呼ぶ)があるため、受光素子32にオフセット光が入射する。
このオフセット光が増大すると、インク液滴26を吐出さない状態においても、受光素子32の出力電圧Vは飽和状態Vmaxとなり、散乱光Sを検出できなくなる。このときのオフセット光の値をオフセット光限界値とする。
このため、受光素子32と光軸Lとの間の角度θ1は、θ1>θ1minでなければならない。図4では、角度θに対して右下がりの曲線で示しているが、液滴の形状とサイズによっては、波動形状の右下がりの曲線となる。
図5は、光ビームの強度分布とインク液滴位置の関係を示す図である。(a)はガウス分布の場合を示しており、(b)は波動形状のガウス分布の場合を示している。上図が光ビームの強度分布を示しており、横軸が図2のY方向、縦軸が光の強度である。下図が光ビームの断面を示している。なお、(a),(b)は、強度分布の一例である。図に示すように、光の強度はY方向により変わる。
また、光の強度分布は、発光素子とコリメータレンズと後述する絞り部材の各特性と位置、発光素子、コリメータレンズからインク液滴までの距離(Z方向)などにより変わる。そのため、各ノズルから吐出されたインク液滴26の位置では、Y方向位置により強度分布内での位置が変わり、発光素子、コリメータレンズからインク液滴までの距離(Z方向)が変わるため、各ノズルから吐出されたインク液滴26での光強度は変わる。
図6は、角度θ1とインク液滴からの散乱光の関係を示す図(X=0)である。インク液滴からの散乱光は、角度依存性のある波形状の分布である。インク液滴に入射する光の波長とインク液滴の成分と形状とサイズにより、波形の減衰率、振幅の高さ、振幅の幅は変わる。
ノズル1列1番より吐出されたインク液滴から受光素子32への入射角度がθ11N〜θ11Fの範囲にあり、S1が受光素子32に入射する受光光量である。ノズル1列n番より吐出されたインク液滴から受光素子32への入射角度がθ1nN〜θ1nFの範囲にあり、Snが受光素子32に入射する受光光量である。
入射角度は、インク液滴に入射する光と、受光素子の受光面との位置、受光素子の受光面の形状とサイズにより決定する。
図7は、光ビームの強度分布とインク液滴位置の関係を示す図である。(a)はガウス分布(ノズル1列n番)の場合を示しており、(b)は波動形状のガウス分布(ノズル1n)の場合を示している。上図が光ビームの強度分布を示しており、横軸が図2のY方向、縦軸が光の強度である。下図が光ビームの断面を示している。なお、(a)、(b)は、強度分布の一例である。
光の強度はY方向により変わる。また、光の強度分布は、発光素子とコリメータレンズと後述する絞り部材の各特性と位置、発光素子、コリメータレンズからインク液滴までの距離(Z方向)などにより変わる。
そのため、各ノズルから吐出されたインク液滴26の位置では、Y方向位置により強度分布内での位置が変わり、発光素子、コリメータレンズからインク液滴までの距離(Z方向)が変わるため、各ノズルから吐出されたインク液滴26での光強度は変わる。
本実施形態では、発光ユニット30を移動することにより、光ビームの光軸を各ノズルの液滴26の照射されるように最適な位置に移動することにより、各ノズルの液滴26に入射するビーム光量を最適値に設定する。通常は、光ビームの光軸を各ノズルの液滴26の中心位置に移動することにより、各ノズルの液滴26に入射するビーム光量を大きくする。
図8は、角度θ1とインク液滴からの散乱光の関係を示す図(X=0)である。インク液滴からの散乱光は、角度依存性のある波形状の分布である。インク液滴に入射する光の波長とインク液滴の成分と形状とサイズにより、波形の減衰率、振幅の高さ、振幅の幅は変わる。
ノズル1列1番より吐出されたインク液滴から受光素子32への入射角度がθ11N〜θ11Fの範囲にあり、S1が受光素子32に入射する受光光量である。ノズル1nより吐出されたインク液滴から受光素子32への入射角度がθ1nN〜θ1nFの範囲にあり、Snが受光素子32に入射する受光光量である。
入射角度は、インク液滴に入射する光と、受光素子の受光面との位置、受光素子の受光面の形状とサイズにより決定する。
図8の実線が、発光ユニット30を移動することにより、光ビームの光軸を各ノズルの液滴26の照射されるように最適な位置に移動と、発光量を設定する発光駆動部27により、発光素子28の発光光量を最適値に設定した後の散乱光分布を示しており、破線が設定前の散乱光分布を示している。
受光光量は、インク液滴への入射光量αと、散乱光量率β(散乱光量/入射光量)と、受光素子入射率γ(受光素子に入射する散乱光量/全散乱光量)とから、
受光光量=インク液滴への入射光量α×散乱光量率β×受光素子入射率γとして求められる。
各ノズル位置でのインク液滴への入射光量αは、A発光光量、Bインク液滴に入射する位置での光ビームの強度分布、C強度分布内でのインク液滴位置、D液滴形状、E液滴成分等により決定する。A発光光量は、制御可能であり各ノズル位置で発光光量を設定できる。
Bインク液滴に入射する位置での光ビームの強度分布は、発光素子の特性、発光素子とコリメータレンズと後述する絞り部材の特性と間隔、コリメータレンズからインク液滴までの距離により決定する回折により変わるため、各ノズル位置で強度分布を同一には設定できない。
C強度分布内でのインク液滴位置は、光ビームとノズル位置により決定するため、発光素子の水平位置を移動することにより制御可能となり、各ノズル位置でインク液滴位置と光ビームの強度分布を最適位置に設定できる。
D液滴形状は、ノズルおよび駆動回路の特性により決まり、液滴形状(大きさ)は画質向上のため最適な形状(大きさ)に任意に設定されるため、各ノズル位置での液滴形状を同一には設定できない。
E液滴成分は、使用インクにより変わるため、各ノズル位置で別のインクを使用した場合は、液滴成分を同一には設定できない。よって、各ノズルによりインク液滴への入射光量αは、A発光素子の発光光量と、C強度分布内でのインク液滴位置を制御することにより、任意の値に設定することが可能となる。
各ノズル位置での散乱光量率βは、散乱光量/入射光量からなり、D液滴形状、E液滴成分、F光ビームの波長等から決定する。F光ビームの波長は、同一の光ビームを使用することにより制御可能となる。しかし、前述のように、D液滴形状を同一に設定できないので、散乱光量率βは、任意の値に設定することができない。
各ノズル位置での受光素子入射率γは、受光素子に入射する散乱光量/全散乱光量からなり、散乱光量は角度依存性が高く、A発光光量、Bインク液滴に入射する位置での光ビームの強度分布、C強度分布内でのインク液滴位置、D液滴形状、E液滴成分、G光ビームと受光素子との角度により決定する。G光ビームと受光素子との角度は同一にすることはできない等により、受光素子入射率γは、任意の値に設定することができない。
本実施形態では、発光量を設定する発光駆動部27により、発光素子28の発光光量を最適値に設定し、発光素子28、コリメートレンズ29を載せた発光ユニット30を移動させる移動機構31により、発光ユニット30を移動してインク液滴位置と光ビームの強度分布を最適位置に設定することにより、各ノズルのインク液滴26への入射光量αを変えることにより、受光素子32に入射する受光光量を最適値に設定する。通常は、光ビームの最大光量位置を各ノズルの液滴26の中心位置に移動することにより、各ノズルのインク液滴26への入射光量αを大きくする。
(第2の実施形態)
図9は、第2の実施形態に係る液滴吐出状態検出装置を示す概略図である。本実施形態の液滴吐出状態検出装置は、第1の実施形態の装置に、コリメートレンズ29の光ビーム23の方向の下流側に、発光素子28が発光した光ビーム23を絞る絞り部材41を設置している。発光素子28、コリメートレンズ29、絞り部材41は発光ユニット30に搭載されている。
絞り部材41としては、例えば、アパーチャやスリットなどが挙げられる。第1の実施形態の構成例に対して、絞り部材41を搭載することにより、発光素子28が発光した光ビーム23を絞り部材41で絞ることにより、光ビーム23のビーム径φ4、φ3を小さくすることができる(φ4<φ2、φ3<φ1)。φ4、φ3はビーム径の長径、短径を示す。その結果、受光素子32と光軸Lとの間の角度θ3を第1の実施形態のθ1より小さくすることができる。
図10は、受光素子32と光ビーム23の光軸Lとの間の角度θ3と、受光素子32の出力電圧Vと、の関係を示す図である。図10において横軸は、受光素子32と光軸Lとの間の角度θ3を示し、縦軸は、受光素子32の出力電圧Vを示す。
散乱光Sによる出力電圧Vは角度依存性をもっており、角度θ3が大きくなるに従い、散乱光Sによる出力電圧Vは小さくなる。このため、角度θ3がθ3<θ1の条件では、散乱光Sによる受光光量が大きくなり、受光素子32で光−電圧変換された出力電圧V3は、V1(θ1での出力電圧)<V3(θ3での出力電圧)となる。
また、発光素子28が発光した光ビーム23を絞ることにより、発光素子28から発光する光ビーム23の光強度のばらつき、波面ズレなどが抑えられるため、光ビーム23がインク液滴26に照射することで発生する散乱光Sも、光強度のばらつき、波面ズレなどが抑えられた散乱光Sとなる。
よって、絞り部材41により光ビーム23のビーム径が細くなるため、受光素子32と光ビーム23の光軸との角度を小さくすることができる。これにより、光ビーム23の記録媒体、液滴吐出ヘッド等での反射光、外乱光などのノイズ光Nによる受光素子32の受光光量に対する、インク吐出時に光ビーム23がインク液滴に入射することにより生ずる散乱光Sによる受光素子32での光量が大きくなるため、SN比が大きくなりインク吐出不良の検知が確実となる。
また、発光素子28の光ビーム23の周辺部やレンズ周辺部では収差の影響を小さくできるため、光ビーム23は光強度のばらつき、波面ズレなどが抑えられ、光ビームが液滴に入射することにより生ずる散乱光においても光強度のばらつき、波面ズレなどが抑えられる。そのため、受光素子32の受光光量のばらつきや変化などが抑えられ、検出精度が向上してインク吐出不良の検知が確実となる。
(第3の実施形態)
図11は、第3の実施形態に係る液滴吐出状態検出装置を示す概略図である。本実施形態の液滴吐出状態検出装置は、第1,2の実施形態の装置に、光ビームを平行光から収束光としている。
上述したように、受光光量は、受光光量=インク液滴への入射光量×散乱光量率×受光素子入射率として求められる。平行光の場合、発光素子から近いノズル1列1番から、発光素子から遠いノズル1列n番に離れるに従い、回折の影響により光ビームの強度分布が広がりビーム最大強度が減衰する。そのため、発光素子の発光光量を増加させ、発光素子移動手段により発光素子を移動してインク液滴位置と光ビームの強度分布を最適位置に設定する。
光ビームを平行光から収束光にすることにより、平行光よりノズル1列1番から1列n番に向かって入射光量が増加するので、受光光量を増加させることができる。受光光量は大きくなり、ノイズ光Nによる受光光量と、散乱光Sによる受光光量と、のSN比が大きくなり、検出精度が向上し、インク吐出不良の検知が確実となる。
また、収束率を最適値にすることにより、発光光量の増加を抑えながら、受光光量は同程度にすることができる。平行光に比べ、発光光量を下げることが可能となり、発光素子の定格出力を下げることが可能となり、発光素子の危険レベルを下げることが可能となる。また、コストを下げる効果も期待できる。
(第4の実施形態)
図12は、第4の実施形態に係る液滴吐出状態検出装置を示す概略図である。本実施形態の液滴吐出状態検出装置は、第1〜3の実施形態の装置に、光ビームを平行光から収束光とするため、発光素子28の移動手段51を備えている。上述したように、受光光量は、受光光量=インク液滴への入射光量×散乱光量率×受光素子入射率として求められる。
発光素子の移動手段51を備えることにより収束率を変更することが可能となるため、ノズル1列1番から1列n番でのインク液滴への入射光量が最適値となるように収束率を設定する。ノズル1列1番から1列n番での入射光量を最適値に設定することにより、受光光量は大きくなり、ノイズ光Nよる受光光量と、散乱光Sによる受光光量と、のSN比が大きくなり、検出精度が向上し、インク吐出不良の検知が確実となる。
また、収束率を最適値にすることにより、発光光量の増加を抑えながら、受光光量は同程度にすることができる。平行光に比べ、発光光量を下げることが可能となり、発光素子の定格出力を下げることが可能となり、発光素子の危険レベルを下げることが可能となる。また、コストを下げる効果も期待できる。
(第5の実施形態)
図13は、第5の実施形態に係る液滴吐出状態検出装置を示す概略図である。本実施形態の液滴吐出状態検出装置は、第1〜4の実施形態の装置に、発光素子28から発光した光ビーム23の波長と同じ波長の散乱光Sのみを透過する波長フィルタ61を受光素子32の前方側に備えている。
受光素子32の受光面33と同様に、波長フィルタ61が光ビーム23のビーム径φ8内に入らないように、光ビーム23のビーム径φ8から外れた位置に配置する。但し、受光部Bは、ビーム径φ8に隣接する位置に配置することが好ましい。
波長フィルタ61を受光素子32の前段に備えることにより、外乱光などのノイズ光Nが、受光素子32に進入するのを抑えられ、ノイズ光Nによる受光光量と散乱光Sによる受光光量とのSN比が大きくなり、インク吐出不良の検知が確実となる。
また、滴吐出状態を検出する少なくても2つの液滴吐出状態検出装置から構成される場合に、波長の違う光ビーム23を発光する発光素子28と、その波長の光のみを透過する波長フィルタ61を受光素子32の前段におくことにより、任意の吐出状態を検出する液滴吐出状態検出装置から散乱光が、他の吐出状態を検出する液滴吐出状態検出装置の波長フィルタ61を透過せず、受光素子32に入射しなくなり、インク吐出不良の検知が確実となる。
(第6の実施形態)
図14は、第6の実施形態に係る液滴吐出状態検出装置を示す概略図である。本実施形態の液滴吐出状態検出装置は、第1〜5の実施形態の装置に、遮光筒71を有し、波長フィルタ61と受光素子32とを1つの遮光筒71内に配置している。
波長フィルタ61と受光素子32とを1つの遮光筒71内に配置することで、波長フィルタ61と受光素子32との間から進入するノイズ光Nを防止し、ノイズ光Nによる受光光量を小さくすることができる。
その結果、波長フィルタ61と受光素子32とを1つの遮光筒71内に配置することで、光ビームの記録媒体、液滴吐出ヘッド等での反射光、外乱光などのノイズ光Nが、波長フィルタと受光素子との間から進入するのを抑えて、ノイズ光Nによる受光素子での光量に対するインク吐出時に光ビームがインク液滴に入射することにより生ずる散乱光Sによる受光素子での受光光量が大きくなるため、ノイズ光Nによる受光光量と散乱光Sによる受光光量とのSN比が大きくなり、インク吐出不良の検知が確実となる。
また、遮光筒71に光ビーム23が直接入らない範囲で遮光筒71を波長フィルタ61より発光素子28側に伸ばすことが好ましい。これにより、ノイズ光Nの進入をさらに減らすことができ、ノイズ光Nによる受光光量と散乱光Sによる受光光量とのSN比がさらに大きくなり、インク吐出不良の検知が確実となる。
(第7の実施形態)
図15は、波長フィルタ61と受光素子32とを1つの遮光筒71内に配置したものを光ビーム23のビーム径φ2の外周に複数個並べて配置している例を示す図である。図16は、光ビーム23のビーム径φ2より大きい1個の遮光筒71内に波長フィルタ61と受光素子32とを複数個並べて配置している例を示す図である。図17は、波長フィルタ61と受光素子32とを1つの遮光筒71内に設置した例を示す図である。
図15から図17は、第7の実施形態の液滴吐出状態検出装置の構成例を示す図である。
本実施形態の液滴吐出状態検出装置は、波長フィルタ61と受光素子32とを1つの遮光筒71内に配置したものを光ビーム23のビーム径φ7の外周に複数個配置している。φ7=φ8の場合を示しているが、φ7≠φ8でも良い。
図15から図17では、1例として8個の遮光筒71を光ビーム23のビーム径φ7の外周に配置した状態を示しているが、遮光筒71の形状は、他の形状でも良く、また、個数も任意である。
本実施形態の液滴吐出状態検出装置は、光ビーム23のビーム径φ7の外周に、波長フィルタ61と受光素子32とを1つの遮光筒71内に配置したものを複数個並べて配置することで、発光素子28から発光した光ビーム23の光量が小さい場合でも、検出測定に使用する散乱光Sによる受光光量を、各受光素子32の受光光量の総和にすることで大きくすることができる。
このため、光ビーム23のビーム径φ7の外周に、遮光筒71を複数個並べて配置することで、発光素子28から発光した光ビーム23の光量が小さい場合でも、散乱光Sによる受光光量を、各受光素子32での受光光量の総和にし、インク液滴26の吐出状態を検出することができる。
なお、図15は、光ビーム23のビーム径φ7の外周に遮光筒71を複数個並べて配置した場合である。図16は、光ビーム23のビーム径φ7より大きい1個の遮光筒71内に波長フィルタ61と受光素子32とを複数個並べて配置した場合である。なお、図16に示す波長フィルタ61と受光素子32とは他の形状でも良く、個数も任意である。また、遮光筒71も円形状に限定せず、他の形状でも良い。
また、上述した図15に示すように、光ビーム23のビーム径φ7の外周に遮光筒71を複数個並べた範囲を満足するような図17に示す大きさの径の波長フィルタ61と受光素子32とを、1個の遮光筒71内に設置したものを配置し、ビーム径φ7のエリア内に光ビーム23を透過しない部材81を配置することも可能である。図17では、1例として、波長フィルタ61と受光素子32と円形状の遮光筒71とで示しているが、他の形状でも良い。
このように、本実施形態の液滴吐出状態検出装置は、光ビーム23のビーム径φ7の外周に波長フィルタ61と受光素子32とを設置することで、発光素子28から発光した光ビーム23の光量が小さい場合でも、受光素子32で受光した受光光量を大きくすることができるため、インク液滴26の吐出状態を検出することができる。
以上より、本実施形態によれば、吐出状態を検出する処理に際して、発光素子の傾きやノズル間のずれがある場合、発光素子の特性、回折等により、光ビームのエネルギー密度が高い位置と光軸と一致しない場合でも、光ビームのエネルギー密度が高い位置がインク液滴の中心と一致するように発光素子を移動手段により移動することと、発光素子の発光量を変えることにより、各ノズルから吐出されたインク液滴に入射する光量を一定または任意に設定することことにより、受光素子に入射する散乱光量を最適値にすることができる。
また、本実施形態によれば、発光素子の発光量を変えることにより、各ノズルから吐出されたインク液滴に入射する光量を一定または任意に設定でき、光軸と交差する方向および水平方向の曲がり角度を調整する手段が削減できるので、光軸と交差する方向および水平方向の曲がり角度を調整する手段を設けないためコストダウンできる。
また、本実施形態によれば、発光素子の発光量を変えることにより、各ノズルから吐出されたインク液滴に入射する光量を一定または任意に設定できるので、ノズル数が多いまたはノズル間隔が広いため発光素子からノズルまでの距離が長くなる場合にも、インク液滴からの散乱光量が減衰せず、インク液滴の吐出不良を正確に検出できる。
また、本実施形態によれば、発光素子の特性、回折等により、光ビームのエネルギー密度が高い位置と光軸と一致しない場合でも、光ビームのエネルギー密度が高い位置がインク液滴の中心と一致するように発光素子を移動手段により移動して、ノズル列と受光素子の水平位置の距離を同じにできるので、発光素子の特性、回折等により、光ビームのエネルギー密度が光軸と一致しない場合でも、ノズル列と受光素子の水平位置の距離が同じにできるため、受光素子に入射する散乱光量が減衰しないため、インク液滴の吐出不良を正確に検出できる。
さらに、本実施形態によれば、発光素子の傾きやノズル間のずれがあっても、光ビームのエネルギー密度が高い位置がインク液滴の中心と一致するように発光素子を移動手段により移動して、各ノズルから吐出されたインク液滴に入射する光量を一定または任意に設定できるので、発光素子の傾きやノズル間のずれがあっても、各ノズルから吐出されたインク液滴に入射する光量を一定または任意に設定できる。
なお、上述する実施形態は、本発明の好適な実施形態であり、上記実施形態のみに本発明の範囲を限定するものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更を施した形態での実施が可能である。
例えば、上述した本実施形態の画像形成装置や液滴吐出状態検出装置を構成する各部における制御動作は、ハードウェア、または、ソフトウェア、あるいは、両者の複合構成を用いて実行することも可能である。
また、ソフトウェアを用いて処理を実行する場合には、処理シーケンスを記録したプログラムを、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ内のメモリにインストールして実行させることが可能である。あるいは、各種処理が実行可能な汎用コンピュータにプログラムをインストールして実行させることが可能である。
例えば、プログラムは、記録媒体としてのハードディスクやROM(Read Only Memory)に予め記録しておくことが可能である。あるいは、プログラムは、リムーバブル記録媒体に、一時的、あるいは、永続的に格納(記録)しておくことが可能である。このようなリムーバブル記録媒体は、いわゆるパッケージソフトウエアとして提供することが可能である。
また、リムーバブル記録媒体としては、フロッピー(登録商標)ディスク、CD-ROM(Compact Disc Read Only Memory)、MO(Magneto optical)ディスク、DVD(Digital Versatile Disc)、磁気ディスク、半導体メモリなどが挙げられる。
また、プログラムは、上述したようなリムーバブル記録媒体からコンピュータにインストールすることになる。また、ダウンロードサイトから、コンピュータに無線転送することになる。また、ネットワークを介して、コンピュータに有線で転送することになる。
さらに、本実施形態における画像形成装置や液滴吐出状態検出装置は、上記実施形態で説明した処理動作に従って時系列的に実行されるのみならず、処理を実行する装置の処理能力、あるいは、必要に応じて並列的にあるいは個別に実行するように構築することも可能である。
1 液滴吐出状態検出装置
21 発光部
22 受光部
23 光ビーム
24 インクジェットヘッド
25 ヘッドノズル面
26 インク液滴
27 発光駆動部
28 発光素子
29 コリメートレンズ
30 発光ユニット
31 移動機構
41 絞り部材
51 移動手段
61 波長フィルタ
71 遮光筒
81 透過しない部材
特開2012−218420号公報 特開2012−35522号公報

Claims (6)

  1. 光ビームを発光する発光素子と、前記光ビームのビーム径からずれた位置に配置された受光素子と、複数のノズルを有する2つ以上のヘッド列とを有し、前記光ビームが各ヘッド列の各ノズルからの液滴に衝突したときに発生する散乱光を前記受光素子で受光し、該受光した散乱光の受光光量を基に、前記液滴の吐出状態を検出する液滴吐出状態検出装置であって、
    光ビームの光軸と交差する方向に発光素子を移動する発光素子移動手段と、
    発光素子の発光量を調整する調整手段と、
    前記光ビームを平行光から収束光にするための、発光素子またはコリメータレンズの移動手段と、を有することを特徴とする液滴吐出状態検出装置。
  2. 前記発光素子から発光した光ビームを絞る絞り部材を有することを特徴とする請求項1記載の液滴吐出状態検出装置。
  3. 前記発光素子から発光した光ビームの波長と同じ波長の前記散乱光のみを透過する波長フィルタを前記受光素子の前方側に有し、
    前記受光素子は、前記波長フィルタを透過した前記散乱光を受光することを特徴とする請求項1またはに記載の液滴吐出状態検出装置。
  4. 前記波長フィルタと前記受光素子とは、少なくとも1つの遮光筒内に設けられていることを特徴とする請求項記載の液滴吐出状態検出装置。
  5. 前記波長フィルタと前記受光素子とは、前記光ビームのビーム径の外周に設置されていることを特徴とする請求項3または4に記載の液滴吐出状態検出装置。
  6. 請求項1からのいずれか1項に記載の液滴吐出状態検出装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
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