JP6223949B2 - 帯電防止チューブ、およびその押出成形装置 - Google Patents

帯電防止チューブ、およびその押出成形装置 Download PDF

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Description

本発明は、透明な樹脂製チューブ本体の外周面に樹脂製の導電帯を接合した帯電防止チューブ、およびその押出成形装置に関するものである。
上記帯電防止チューブには、従来、下記特許文献1に示されるものがある。この公報のものによれば、帯電防止チューブは、透明な樹脂製チューブ本体と、このチューブ本体の外周面に沿って延びると共にこのチューブ本体に接合される樹脂製の導電帯とを備えている。また、この導電帯は、上記チューブ本体の軸心回りで螺旋(つる巻き)を描くよう延びる螺旋状導電帯と、上記チューブ本体の軸方向に直線状に延びる直線状導電帯とを有し、これら両導電帯の互いの交差部は互いに電気的に接合されている。
そして、上記帯電防止チューブによれば、螺旋状導電帯と直線状導電帯とがその互いの交差部で互いに電気的に接合されているため、仮に、上記導電帯の一部に亀裂が入ったとしても、各導電帯同士の間では、上記交差部の接合により通電状態が維持されて、帯電防止チューブ全体のアースができる。よって、この帯電防止チューブにつき、良好な帯電防止効果が確保されるようになっている。
また、上記チューブ本体は透明の樹脂製である一方、上記導電帯は樹脂材にカーボンブラックや金属の良導電性微粒子を混入させたものであって不透明である。このため、上記チューブ本体の内部を流動する流体の流動状態を目視により把握しようとする場合には、このチューブ本体における導電帯の非接合部材(透明のままに残された部分)を通して、上記チューブ本体の内部を流動する流体を目視すればよく、これにより、この流体の流動状態の把握が可能とされる。そして、この流動状態の把握が精度よくできれば、この帯電防止チューブを用いた装置の管理作業が精度よくできると考えられる。
一方、樹脂製チューブへの帯電を防止する装置として、従来、下記特許文献2に示されるものがある。この公報のものによれば、上記チューブの軸方向の一部分にアース線の端子側部材が外嵌され、この端子側部材は上記チューブの一部分の外周面に全体的に接触することとされている。
特開2010−249172号公報 特開2010−116999号公報
ところで、上記特許文献1に係る帯電防止チューブは、そのチューブ本体の軸方向の各部分において、それぞれその周方向で断続的に導電帯が設けられている。このため、仮に、上記帯電防止チューブに対し、上記特許文献2に係るアース線の端子側部材を適用して、この端子側部材を上記帯電防止チューブに外嵌させたとすると、上記端子側部材は、上記チューブ本体の外周面の周方向に断続的に設けられた導電帯に対し断続的に接触することとなる。よって、これら導電帯と端子側部材との互いの接触が不十分となって、上記帯電防止チューブについての良好な帯電防止効果が阻害されるおそれを生じる。
そこで、上記導電帯の幅寸法を大きくして、上記導電帯と端子側部材との接触面積を大きくすることが考えられる。しかし、単にこのようにすると、上記チューブ本体の外周面に占める導電帯の面積の割り合いが過大となり、この導電帯に邪魔されて、帯電防止チューブの外部から内部の流体の流動状態の目視が阻害され、この流動状態の把握が不正確になるおそれを生じる。
本発明は、上記のような事情に注目してなされたもので、本発明の目的は、透明の樹脂製チューブ本体と、このチューブ本体の外周面に沿って延びると共にこのチューブ本体に接合される樹脂製の導電帯とを備えた帯電防止チューブの軸方向の一部分にアース線の端子側部材を外嵌させる場合に、この端子側部材が上記帯電防止チューブの周方向で全体的に上記導電帯に接触するようにして、帯電防止チューブに良好な帯電防止効果が確保されるようにすることである。また、このようにした場合でも、帯電防止チューブの外部から内部の流体の流動状態を目視するとき、この目視による上記流動状態の把握が上記導電帯に邪魔されることなく、精度よくできるようにすることである。
請求項1の発明は、透明のフッ樹脂製チューブ本体2と、このチューブ本体2の外周面に沿って延びると共にこのチューブ本体2に接合される樹脂製の導電帯3とを備えた帯電防止チューブにおいて、
上記導電帯3が、上記チューブ本体2の軸方向に直線状に延び、および/もしくはこのチューブ本体2の軸心4回りで螺旋を描くよう延びる長尺導電帯3aと、上記チューブ本体2の周方向に延び、かつ、このチューブ本体2の軸方向で複数配置される円環状導電帯3bとを有し、これら導電帯3a,3bの互いの交差部3cを互いに電気的に接合させ、上記帯電防止チューブは、上記チューブ本体2と上記導電帯3とが一体的に接合された押出成形品であり、上記帯電防止チューブの外周面の横断面が円形であることを特徴とする帯電防止チューブである。
請求項2の発明は、上記円環状導電帯3bを上記チューブ本体2の軸方向で互いに間隔をあけて等ピッチに配置すると共に、上記各円環状導電帯3bの幅寸法W2を互いに同寸法にしたことを特徴とする請求項1に記載の帯電防止チューブである。
請求項3の発明は、上記長尺導電帯3aの幅寸法W1よりも上記円環状導電帯3bの幅寸法W2を、より大きくしたことを特徴とする請求項1、もしくは2に記載の帯電防止チューブである。
請求項4の発明は、請求項1に記載の帯電防止チューブ1成形可能とする押出成形装置であって、
静止側部材11に支持され、前後方向に延びる軸心12上に形成されてその軸方向での前方に向かって開口するダイ孔13を有するダイ本体14と、上記軸心12上に位置して上記ダイ孔13に挿入され、後部が上記ダイ本体14の後部に支持されるマンドレル15と、上記軸心12上に位置すると共に上記ダイ本体14に外嵌する筒体17と、上記ダイ孔13の内周面と上記マンドレル15の外周面との間に形成されると共に前方に向かって開口し、後部に透明な熱溶融樹脂32が押入される上記チューブ本体2成形用の円筒状通路34と、上記筒体17に形成され、長手方向の一端部が上記円筒状通路34に開口し、他端部に導電性の熱溶融樹脂37が押入される上記長尺導電帯3a成形用の孔状通路39と、上記軸心12と同軸となるよう上記筒体17に形成され、軸方向の一端部が上記円筒状通路34に開口し、他端部に導電性の熱溶融樹脂37が押入される上記円環状導電帯3b成形用の円環状通路40と、この円環状通路40の上記一端部の円環状開口41を開閉可能とする開閉弁42とを備えたことを特徴とする押出成形装置である。
なお、この項において、上記各用語に付記した符号や図面番号は、本発明の技術的範囲を後述の「実施例」の項や図面の内容に限定解釈するものではない。
本発明による効果は、次の如くである。
請求項1の発明は、透明のフッ樹脂製チューブ本体と、このチューブ本体の外周面に沿って延びると共にこのチューブ本体に接合される樹脂製の導電帯とを備えた帯電防止チューブにおいて、
上記導電帯が、上記チューブ本体の軸方向に直線状に延び、および/もしくはこのチューブ本体の軸心回りで螺旋を描くよう延びる長尺導電帯と、上記チューブ本体の周方向に延び、かつ、このチューブ本体の軸方向で複数配置される円環状導電帯とを有し、これら導電帯の互いの交差部を互いに電気的に接合させ、上記帯電防止チューブは、上記チューブ本体と上記導電帯とが一体的に接合された押出成形品であり、上記帯電防止チューブの外周面の横断面が円形である
このため、仮に、上記各導電帯の一部に亀裂が入ったとしても、各導電帯同士の間では、上記交差部の接合により通電状態が維持されて、帯電防止チューブは全体としてのアースができる。よって、この帯電防止チューブにつき、良好な帯電防止効果が確保される。
また、上記帯電防止チューブにアース線の端子側部材を電気的に接合させようとして、この端子側部材を上記帯電防止チューブに外嵌させる場合に、上記端子側部材を上記円環状導電帯に外嵌させれば、上記端子側部材を上記チューブ本体の周方向で上記円環状導電帯に全体的に接触させることができる。よって、帯電防止チューブにつき、より良好な帯電防止効果が確保される。
また、上記円環状導電帯は、上記チューブ本体の周方向に延びるものであるため、上記チューブ本体の内部をその軸方向に流動する流体は、帯電防止チューブの側面視で、上記円環状導電帯に対し直交するよう流動する。よって、上記チューブ本体における上記導電帯の非接合部分(透明なままに残された部分)を通し上記チューブ本体の内部を流動する流体を目視するとき、チューブ本体の内部における流体の液面動作や気泡の移動動作など、流体の流動状態の上記目視による把握は、上記円環状導電帯に大きくは邪魔されることなく、精度よくできる。
請求項2の発明は、上記円環状導電帯を上記チューブ本体の軸方向で互いに間隔をあけて等ピッチに配置すると共に、上記各円環状導電帯の幅寸法を互いに同寸法にしている。
このため、上記各導電帯周りで透明のままに残された上記チューブ本体の部分を通しこのチューブ本体の内部を流動する流体を目視するとき、このチューブ本体の軸方向の各部で上記目視をする際の上記各円環状導電帯についての前提条件を互いに同様の状態にすることができる。よって、その分、チューブ本体の内部における流体の流動状態の上記目視による把握は、より精度よくできる。
請求項3の発明は、上記長尺導電帯の幅寸法よりも上記円環状導電帯の幅寸法を、より大きくしている。
このため、前記したように、帯電防止チューブにアース線の端子側部材を電気的に接合させようとして、この端子側部材を上記円環状導電帯に外嵌させる場合、上記円環状導電帯の幅寸法を、より大きくした分、これら両者の接触面積を、より大きくすることができる。よって、帯電防止チューブにつき、更に良好な帯電防止効果が確保される。
請求項4の発明は、請求項1に記載の帯電防止チューブ成形可能とする押出成形装置であって、
静止側部材に支持され、前後方向に延びる軸心上に形成されてその軸方向での前方に向かって開口するダイ孔を有するダイ本体と、上記軸心上に位置して上記ダイ孔に挿入され、後部が上記ダイ本体の後部に支持されるマンドレルと、上記軸心上に位置すると共に上記ダイ本体に外嵌する筒体と、上記ダイ孔の内周面と上記マンドレルの外周面との間に形成されると共に前方に向かって開口し、後部に透明な熱溶融樹脂が押入される上記チューブ本体成形用の円筒状通路と、上記筒体に形成され、長手方向の一端部が上記円筒状通路に開口し、他端部に導電性の熱溶融樹脂が押入される上記長尺導電帯成形用の孔状通路と、上記軸心と同軸となるよう上記筒体に形成され、軸方向の一端部が上記円筒状通路に開口し、他端部に導電性の熱溶融樹脂が押入される上記円環状導電帯成形用の円環状通路と、この円環状通路の上記一端部の円環状開口を開閉可能とする開閉弁とを備えている。
上記押出成形装置によれば、帯電防止チューブは次のように成形される。
即ち、まず、透明な熱溶融樹脂を上記円筒状通路の後部に押入すると共に、この円筒状通路を通し前方に押し出せば、上記帯電防止チューブのチューブ本体が形成される。また、導電性の熱溶融樹脂を上記孔状通路の他端部に押入すると共に、この孔状通路を通し上記円筒状通路に向けて押し出せば、上記チューブ本体の外周面に長尺導電帯が形成される。また、上記したチューブ本体と長尺導電帯との形成中に、上記開閉弁をそれぞれ所定期間だけ開、閉弁動作させて上記円環状開口を開、閉させれば、この円環状開口を通し上記導電性の熱溶融樹脂が間欠的に上記円筒状通路に向けて押し出され、これにより、上記チューブ本体の外周面上に上記各円環状導電帯が次々と形成される。また、これら円環状導電帯の各一部分が上記長尺導電帯に接合されることにより、上記各交差部が形成される。これにより、上記帯電防止チューブが連続的に押出成形される。
実施例1を示し、(a)は、帯電防止チューブの側面部分破断図、(b)は、(a)のb-b線矢視断面図である。 実施例1を示し、帯電防止チューブ用の押出成形装置の側面断面図である。 実施例1を示し、図2の部分拡大図である。 実施例1を示し、図3のIV−IV線矢視拡大断面図である。 実施例2を示し、(a)は、帯電防止チューブの側面部分破断図、(b)は、(a)のb-b線矢視断面図である。
本発明の帯電防止チューブ、およびその押出成形装置に関し、透明の樹脂製チューブ本体と、このチューブ本体の外周面に沿って延びると共にこのチューブ本体に接合される樹脂製の導電帯とを備えた帯電防止チューブの軸方向の一部分にアース線の端子側部材を外嵌させる場合に、この端子側部材が上記帯電防止チューブの周方向で全体的に上記導電帯に接触するようにして、帯電防止チューブに良好な帯電防止効果が確保されるようにする、という目的を実現するため、本発明を実施するための形態は、次の如くである。
即ち、帯電防止チューブは、透明の樹脂製チューブ本体と、このチューブ本体の外周面に沿って延びると共にこのチューブ本体に接合される樹脂製の導電帯とを備える。上記導電帯は、上記チューブ本体の軸方向に直線状に延び、および/もしくはこのチューブ本体の軸心回りで螺旋を描くよう延びる長尺導電帯と、上記チューブ本体の周方向に延び、かつ、このチューブ本体の軸方向で複数配置される円環状導電帯とを有し、これら導電帯の互いの交差部は互いに電気的に接合される。
本発明をより詳細に説明するために、その実施例1を添付の図1〜4に従って説明する。
図1において、符号1は、帯電防止チューブである。この帯電防止チューブ1は、可燃性液体や気体、粉塵を含む気体、酸性で腐食性の高い液体などの流体Fを、その内部を通し所望部位から他の所望部位に向けて流動可能とさせるものであり、この際、上記帯電防止チューブ1に帯電が生じることを自ら防止するものである。
上記帯電防止チューブ1は、横断面が円形で可撓性のチューブ本体2と、このチューブ本体2の外周面に沿って延びると共にこのチューブ本体2に一体的に接合される可撓性の導電帯3とを備えている。
上記チューブ本体2は透明(半透明含む)な樹脂製であり、具体的には、特に、耐熱性、耐酸性に優れたフッ素樹脂が適用されるが、ポリエチレン、塩化ビニール、ポリウレタン、PPなどの合成樹脂製であってもよい。
上記導電帯3は、上記チューブ本体2と同材質の樹脂材に、カーボンブラックや鉄、銅など金属の良導電性微粒子を混入させたものであり、この結果、不透明なものとなっている。なお、導電帯3は上記チューブ本体2と同材質でなくてもよく、上記したような他種の樹脂材であってもよい。
上記導電帯3は、上記チューブ本体2の軸方向に直線状に延びる長尺導電帯3aと、上記チューブ本体2の周方向に延びる円環状導電帯3bとを有し、これら導電帯3a,3bの互いの交差部3cは互いに一体的に電気的に接合される。
上記帯電防止チューブ1を何らかの装置に適用する場合には、この帯電防止チューブ1は、静止側部材5である架台などに、締結具6により締結された保持具7を用いて支持される。この保持具7は、良導電性の金属製とされ、上記帯電防止チューブ1の軸方向の中途部における導電帯3の円環状導電帯3bに外嵌され、上記チューブ本体2の周方向で上記円環状導電帯3bに全体的に接触させられる。また、上記締結具6により、上記保持具7にアース線8の端子9が電気的に接合される。この場合、上記保持具7は、アース線8の端子9側部材(端子9自体を含む)を構成する。
上記構成によれば、仮に、上記各導電帯3a,3bの一部に亀裂が入ったとしても、各導電帯3a,3b同士の間では、上記交差部3cの接合により通電状態が維持されて、帯電防止チューブ1は全体としてのアースができる。よって、この帯電防止チューブ1につき、良好な帯電防止効果が確保される。
また、上記帯電防止チューブ1にアース線8の端子9側部材を電気的に接合させようとして、この端子9側部材を上記帯電防止チューブ1に外嵌させる場合に、上記端子9側部材を上記円環状導電帯3bに外嵌させれば、上記端子9側部材を上記チューブ本体2の周方向で上記円環状導電帯3bに全体的に接触させることができる。よって、帯電防止チューブ1につき、より良好な帯電防止効果が確保される。
また、上記円環状導電帯3bは、上記チューブ本体2の周方向に延びるものであるため、上記チューブ本体2の内部をその軸方向に流動する流体Fは、帯電防止チューブ1の側面視(図1(a))で、上記円環状導電帯3bに対し直交するよう流動する。よって、上記チューブ本体2における上記導電帯3の非接合部分(透明なままに残された部分)を通し上記チューブ本体2の内部を流動する流体Fを目視するとき、チューブ本体2の内部における流体Fの液面動作や気泡の移動動作など、流体Fの流動状態の上記目視による把握は、上記円環状導電帯3bに大きくは邪魔されることなく、精度よくできる。
上記の場合、長尺導電帯3aは、チューブ本体2の周方向で互いに間隔をあけて等ピッチに複数本(4本)配置され、各長尺導電帯3aの幅寸法W1は互いに同寸法とされる。また、上記円環状導電帯3bは、チューブ本体2の軸方向で互いに間隔をあけて等ピッチに複数本配置され、各円環状導電帯3bの幅寸法W2は互いに同寸法とされる。
このため、上記各導電帯3a,3b周りで透明のままに残された上記チューブ本体2の部分を通しこのチューブ本体2の内部を流動する流体Fを目視するとき、このチューブ本体2の各部で上記目視をする際の上記各導電帯3a,3bについての前提条件を互いに同様の状態にすることができる。よって、その分、チューブ本体2の内部における流体Fの流動状態の上記目視による把握は、より精度よくできる。
上記の場合、長尺導電帯3aの幅寸法W1よりも上記円環状導電帯3bの幅寸法W2が、より大きくされている。
このため、前記したように、帯電防止チューブ1にアース線8の端子9側部材を電気的に接合させようとして、この端子9側部材を上記円環状導電帯3bに外嵌させる場合、上記円環状導電帯3bの幅寸法W2を、より大きくした分、これら両者3b,9の接触面積を、より大きくすることができる。よって、帯電防止チューブ1につき、更に良好な帯電防止効果が確保される。
図2〜4において、上記帯電防止チューブ1を押出成形可能とする押出成形装置10につき、説明する。なお、説明の便宜上、図中矢印Frの方向を前方として、以下説明するが、この矢印Frの方向は水平に限定されるものではなく、鉛直方向やこれに傾斜する傾斜方向であってもよい。
上記押出成形装置10は、架台など静止側部材11に支持され、前後方向に延びる軸心12上に形成されて前方に向かって開口する横断面が円形のダイ孔13を有するダイ本体14と、上記軸心12上に位置して上記ダイ孔13に挿入され、後部が上記ダイ本体14に支持されるマンドレル15と、上記軸心12上に位置すると共に上記ダイ本体14に外嵌する筒体17とを備えている。
上記筒体17は、上記軸心12回りに正回転A可能となるよう軸受18を介し上記ダイ本体14に支持される内側回転筒体19と、上記軸心12上に位置すると共に上記内側回転筒体19に外嵌し、上記軸心12回りに逆回転B可能となるよう軸受20,21を介し上記静止側部材11および内側回転筒体19に支持され、上記逆回転B時にその内周面が上記内側回転筒体19の外周面に摺接する外側回転筒体22とを有している。
また、上記押出成形装置10は、上記内側回転筒体19を、チェーン巻掛手段26を介し正、逆転可能に正回転Aさせる第1電動装置27と、上記外側回転筒体22を、チェーン巻掛手段28を介し正、逆転可能に逆回転Bさせる第2電動装置29とを備えている。上記第1、第2電動装置27,29は、それぞれ個別に加変減速可能なものとされる。
また、上記押出成形装置10は、上記ダイ孔13の内周面と上記マンドレル15の外周面との間に形成されると共に前方に向かって開口し、後部に透明な熱溶融樹脂32がスクリュー式第1押出成形機33により押入されるチューブ本体2成形用の円筒状通路34と、上記筒体17に形成され、長手方向の一端部が上記円筒状通路34の外周面に開口し、他端部に導電性の熱溶融樹脂37が押入される上記長尺導電帯3a成形用の孔状通路39と、上記軸心12と同軸となるよう上記筒体17に形成され、軸方向の一端部が上記円筒状通路34の外周面に開口し、他端部に導電性の熱溶融樹脂37が押入される上記円環状導電帯3b成形用の円環状通路40とを備えている。
上記孔状通路39は、上記軸心12周りに互いに間隔をあけて等間隔に複数本(4本)が形成される。また、上記円環状通路40は、上記内、外側回転筒体19,22の上記軸心12回りでの互いの摺接面のそれぞれに形成される第1、第2溝状通路35,36を有している。この孔状通路39の第1、第2溝状通路35,36のそれぞれ長手方向の各一端部は上記円筒状通路34の外周面に開口し、各他端部には導電性の熱溶融樹脂37がスクリュー式第2押出成形機38により押入されるようになっている。
また、上記押出成形装置10は、上記円環状通路40の上記一端部(円筒状通路34側の端部)の円環状開口41を開閉可能とする開閉弁42と、この開閉弁42を開弁動作(図2,3中実線)させ、かつ、閉弁動作(図3中一点鎖線)させるアクチュエータ43とを備えている。
なお、上記筒体17は、上記各軸受18,20,21を設けないで、上記内側回転筒体19と外側回転筒体22とを一体的に形成したものでもよく、また、このように内側回転筒体19と外側回転筒体22とを一体的に形成することに加え、上記ダイ本体14に一体的に形成したものであってもよい。
上記押出成形装置10によれば、帯電防止チューブ1は次のように成形される。
即ち、まず、上記第1押出成形機33の駆動により、透明な熱溶融樹脂32を上記円筒状通路34の後部に押入すると共に、この円筒状通路34を通し前方に押し出せば、上記帯電防止チューブ1のチューブ本体2が形成される。また、上記軸心12回りでの上記内、外側回転筒体19,22の回転を阻止した状態で、上記第2押出成形機38の駆動により導電性の熱溶融樹脂37を上記各孔状通路39の各他端部に押入すると共に、これら各孔状通路39を通し上記円筒状通路34に向けて押し出せば、上記チューブ本体2の外周面に、このチューブ本体2の軸方向に直線的に延びる複数本(4本)の長尺導電帯3aが形成される。
また、上記したチューブ本体2と各長尺導電帯3aとの形成中に、上記アクチュエータ43の駆動により上記開閉弁42をそれぞれ所定期間だけ開、閉弁動作させる。すると、上記円環状通路40の円環状開口41が断続的に開、閉され、この円環状開口41が開いた所定期間ではこの円環状通路40とその円環状開口41とを通し上記樹脂37が上記円筒状通路34に向けて間欠的に押し出される。また、上記円環状開口41が閉じた所定期間ではこの円環状通路40を通しての上記樹脂37の押し出しが停止される。これにより、上記チューブ本体2の外周面上に上記各円環状導電帯3bが次々と形成される。また、これら円環状導電帯3bの各一部分が上記各長尺導電帯3aに接合されることにより、上記各交差部3cが形成される。これにより、上記帯電防止チューブ1が連続的に押出成形される。
なお、上記長尺導電帯3aの幅寸法W1や厚さ寸法は、上記孔状通路39の横断面形状を種々選択することにより、任意に設定可能である。また、上記長尺導電帯3aの本数や周方向のピッチは上記孔状通路39の本数やピッチを種々選択することにより、任意に設定可能である。
また、上記円環状導電帯3bの厚さ寸法は、上記円環状通路40の円環状開口41の厚さ寸法を種々選択することにより、任意に設定可能である。また、上記円環状導電帯3bの幅寸法W2やピッチPは、上記開閉弁42の開、閉弁動作のタイミングや期間を種々選択することにより、任意に設定可能である。
以下の図5は、実施例2を示している。この実施例2は、前記実施例1と構成、作用効果において多くの点で共通している。そこで、これら共通するものについては、図面に共通の符号を付してその重複した説明を省略し、異なる点につき主に説明する。また、これら実施例における各部分の構成を、本発明の目的、作用効果に照らして種々組み合せてもよい。
本発明をより詳細に説明するために、その実施例2を添付の図5に従って説明する。
図5において、上記導電帯3は、上記チューブ本体2の軸心4回りで左回りに螺旋(つる巻き)を描くよう延びる一条の左回り螺旋状導電帯3a(L)と、上記軸心4回りで右回りに螺旋を描くよう延びる一条の右回り螺旋状導電帯3a(R)と、上記円環状導電帯3bとを有し、上記左、右回り螺旋状導電帯3a(L),3a(R)の互いの交差部3cに上記円環状導電帯3bが交差して接合することとされている。
なお、上記左、右回り螺旋状導電帯3a(L),3a(R)は、いずれか一方のみを設けてもよい。
上記帯電防止チューブ1は、前記実施例1で示した押出成形装置10により、次のように成形される。
即ち、上記孔状通路39を一本のみ設ける。そして、まず、上記第1押出成形機33の駆動により、透明な熱溶融樹脂32を上記円筒状通路34の後部に押入すると共に、この円筒状通路34を通し前方に押し出せば、上記チューブ本体2が形成される。また、これと同時に、上記第1、第2電動装置27,29の駆動により上記内側回転筒体19を正回転Aさせると共に上記外側回転筒体22を逆回転Bさせ、かつ、上記第2押出成形機38の駆動により導電性の熱溶融樹脂37を上記孔状通路39の第1、第2溝状通路35,36の各他端部に押入すると共に、これら第1、第2溝状通路35,36を通し上記円筒状通路34に向けて押し出せば、上記チューブ本体2の外周面に、左、右回り螺旋状導電帯3a,3bが形成される。
また、上記したチューブ本体2と各導電帯3a(L),3a(R)との形成中に、前記実施例1にて説明のように、上記アクチュエータ43の駆動により上記開閉弁42を開、閉弁動作させれば、上記各円環状導電帯3bと各交差部3cとが形成される。これにより、上記帯電防止チューブ1が連続的に押出成形される。
なお、上記左、右回り螺旋状導電帯3a(L),3a(R)の幅寸法W1や厚さ寸法は、上記第1、第2溝状通路35,36の横断面形状を種々選択することにより、任意に設定可能である。
また、上記内側回転筒体19の正回転Aや上記外側回転筒体22の逆回転Bの各回転数を変更すれば、上記各導電帯3a,3bの各ピッチPをそれぞれ所望値にすることができる。この場合、正、逆回転A,Bは、それぞれ図例とは逆方向に向かうものであってもよい。
1 帯電防止チューブ
2 チューブ本体
3 導電帯
3a 長尺導電帯
3a(L) 左回り螺旋状導電帯
3a(R) 右回り螺旋状導電帯
3b 円環状導電帯
3c 交差部
4 軸心
7 保持具
8 アース線
9 端子
10 押出成形装置
11 静止側部材
12 軸心
13 ダイ孔
14 ダイ本体
15 マンドレル
17 筒体
19 内側回転筒体
22 外側回転筒体
32 樹脂
33 第1押出成形機
34 円筒状通路
35 第1溝状通路
36 第2溝状通路
37 樹脂
38 第2押出成形機
39 孔状通路
40 円環状通路
41 円環状開口
42 開閉弁
43 アクチュエータ
A 正回転
B 逆回転
F 流体
P ピッチ
W1 幅寸法
W2 幅寸法

Claims (4)

  1. 透明のフッ素樹脂製チューブ本体と、このチューブ本体の外周面に沿って延びると共にこのチューブ本体に接合される樹脂製の導電帯とを備えた帯電防止チューブにおいて、
    上記導電帯が、上記チューブ本体の軸方向に直線状に延び、および/もしくはこのチューブ本体の軸心回りで螺旋を描くよう延びる長尺導電帯と、上記チューブ本体の周方向に延び、かつ、このチューブ本体の軸方向で複数配置される円環状導電帯とを有し、これら導電帯の互いの交差部を互いに電気的に接合させ
    上記帯電防止チューブは、上記チューブ本体と上記導電帯とが一体的に接合された押出成形品であり、上記帯電防止チューブの外周面の横断面が円形であることを特徴とする帯電防止チューブ。
  2. 上記円環状導電帯を上記チューブ本体の軸方向で互いに間隔をあけて等ピッチに配置すると共に、上記各円環状導電帯の幅寸法を互いに同寸法にしたことを特徴とする請求項1に記載の帯電防止チューブ。
  3. 上記長尺導電帯の幅寸法よりも上記円環状導電帯の幅寸法を、より大きくしたことを特徴とする請求項1、もしくは2に記載の帯電防止チューブ。
  4. 請求項1に記載の帯電防止チューブ成形可能とする押出成形装置であって、
    静止側部材に支持され、前後方向に延びる軸心上に形成されてその軸方向での前方に向かって開口するダイ孔を有するダイ本体と、上記軸心上に位置して上記ダイ孔に挿入され、後部が上記ダイ本体の後部に支持されるマンドレルと、上記軸心上に位置すると共に上記ダイ本体に外嵌する筒体と、上記ダイ孔の内周面と上記マンドレルの外周面との間に形成されると共に前方に向かって開口し、後部に透明な熱溶融樹脂が押入される上記チューブ本体成形用の円筒状通路と、上記筒体に形成され、長手方向の一端部が上記円筒状通路に開口し、他端部に導電性の熱溶融樹脂が押入される上記長尺導電帯成形用の孔状通路と、上記軸心と同軸となるよう上記筒体に形成され、軸方向の一端部が上記円筒状通路に開口し、他端部に導電性の熱溶融樹脂が押入される上記円環状導電帯成形用の円環状通路と、この円環状通路の上記一端部の円環状開口を開閉可能とする開閉弁とを備えたことを特徴とする押出成形装置。
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