JP5943233B2 - 管内清掃具 - Google Patents

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Description

本発明は、配管内の清掃や塗装に用いる管内清掃具に関する。
各種の流体を搬送するために使用される配管においては、衛生管理・生産管理の観点から定期的に清掃作業が行われる。配管内を搬送される流体の中には、その特性によって配管内面に付着して堆積していくものもあり、例えば流体が飲食料品であれば定期的に堆積物を除去しなければ衛生的に好ましくないことは言うまでもない。また、この堆積物によって管路が狭くなり、配管としての機能低下、生産性の低下を招くことにも繋がる。したがって、特に飲食料品や医薬品の生産ラインにおける配管では、衛生管理の観点から生産ラインの稼働後は、配管内の洗浄及び残留物の除去を目的とした清掃作業が必須となっている。
そこで、従来から配管内の清掃作業として、所謂ピグ洗浄が行われている(例えば特許文献1)。ピグ洗浄とは、例えば図17(a)〜(c)に示されるような砲弾型或いは球型のピグと呼ばれる管内清掃具の背面に、洗浄水等による水圧、或いはガスや空気等による空気圧を加えて配管内を通過させることによって、配管内の残留物や堆積物、異物等を除去する清掃方法である。このようなピグを用いた清掃方法の一例を図14に示す。ここでは、砲弾型のピグ100の後端面に対して圧力を印加し、ピグ100を背面から押し出すようにして配管101内を前進させると共に、ピグ100の先端側で配管101の内面の堆積物102を掻き落としている(例えば特許文献2参照)。
そして、ピグによる洗浄効果を高めるために、例えば特許文献1には、図17(d)〜(h)に示されるような種々の形態を成すピグが開示されている。また、特許文献2には、長手方向に対して垂直な面で複数に分割して形成した清掃部材を長尺体によって一体的に連結した管内清掃具が開示されている。
特開2002−205025号公報(図1参照) 実開平5−70685号公報
特許文献1や特許文献2で提案されているピグによると、配管内の清掃効率の向上は図られるものと思われる。しかしながら、これらの管内清掃具を利用できる配管は、砲弾型や球型の管内清掃具が通過できる形状、すなわち障害物のない円筒状の配管でなければならない。
ここで問題となるのが、管路の開閉や流量調整を行うために配管径路に設けられるバルブである。バルブの種類としてはコックやボールバルブ、バタフライバルブ(蝶弁)等が挙げられる。しかしながら、配管の清掃をピグにて行うためには、コックやボールバルブのように弁体が球体で貫通口が開いているタイプのバルブを適用せざるを得ず、バタフライバルブのような敷居が設けられたバルブは利用できないという問題があった。
その一方で、コックやボールバルブは、ピグ洗浄時に洗浄水を配管径路に流すと、バルブ本体と弁体との間に洗浄水が浸水して液だまりができるため、洗浄水が製品に混入するおそれがある。したがって、特に飲食料品や医薬品の生産ライン等ではピグ洗浄を利用できる範囲が限れてしまい、このことが生産性に影響を及ぼしている。
一方で近年ではバタフライバルブのような、液だまりのないバルブが広く利用されている。ここでバタフライバルブの一例を、図15の斜視図及び図16(a)、(b)の水平断面図に示す。これらの図に示すように、バタフライバルブ110は、配管101の内径とほぼ一致する円盤状の板状の弁体111を水平面内で回転自在とすると共に、弁体111の回転軸112を、バタフライバルブ110上面に設けたレバー113と連結している。これにより、操作者がレバー113を操作することで、図16(a)、(b)に示すように弁体111を回転させて、開弁状態と閉弁状態とを切り替えることができる。
このようなバタフライバルブ110で継手した配管径路においてピグ洗浄を行おうとしても、ピグが弁体111と干渉してバタフライバルブ110を通過することができない。したがって、バタフライバルブ110で継手した配管径路では、ピグを使用することはできなかった。このため、現状では人手により配管を一々分解した上で手洗いをしており、多大な手間とコストを要するという問題があった。
そこで本発明は、従来のこのような問題点を解消するためになされたものである。本発明の主な目的は、バタフライバルブの弁体のような仕切り状の障害物が存在する配管に対しても適用可能とした管内清掃具を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の管内清掃具は、配管101の内部に挿入されて内壁の洗浄を行うための、一方向に延長された外形を有する管内清掃具であって、少なくとも先端部2と、後端部3と、前記先端部2と前記後端部3との間に位置する胴部4とを備えており、前記先端部2、前記胴部4及び前記後端部3は、長手方向に平行な面で複数に分割され、分割されて形成された面を接合面5として該接合面5同士を接合させるための接合具7を備え、分割された各前記胴部4a、4bの前方に位置する各前記先端部2a、2bは、先端8a、8bから接合面5に向かって傾斜された傾斜面9を備えることを特徴とする。
また、本発明の管内清掃具において、前記先端部2を先細り形状としたことを特徴とする。
また、本発明の管内清掃具において、前記傾斜面9が曲面で形成されてなることを特徴とし、さらに前記曲面9が、凸状又は凹状に形成されてなることを特徴とする。
また、本発明の管内清掃具において、前記接合具7が、永久磁石であることを特徴とし、さらに前記永久磁石7が、前記接合面5の長手方向に沿って離間して設けられてなることを特徴とする。
また、前記管内清掃具が第一分割部材6aと第二分割部材6bとに分割されており、前記第一分割部材6aと前記第二分割部材6bが、それぞれ、前記先端部2、前記胴部4及び前記後端部3を備えており、前記第一分割部材6aと前記第二分割部材6bの外形を、等しく形成してなることを特徴とする。
本発明の管内清掃具は長手方向に複数に分割され、接合具によって分離、接合自在に構成されている。従って、配管径路をピグ洗浄する場合において、通常使用状態では接合具で一体的に構成されることにより、従来のピグと同様にピグ洗浄を行うことができる。一方、配管内に障害物が存在する場合には長手方向に分離されることによって障害物を回避し、障害物通過後は接合具によって再び接合状態に復元される。つまり、配管内に障害物がある場合でも、本発明の管内清掃具によると、障害物を回避しつつピグ洗浄を行うことができる。
また、本発明の他の管内清掃具に係る先端部が接合面に向かって傾斜された傾斜面を備えているため、配管内で障害物に接触した際、障害物を傾斜面に沿わせて接合面に誘導することができ、管内清掃具の分離を容易に行うことが可能となる。
さらに、本発明の他の管内清掃具において、前記先端部を先細り形状としたことによって、障害物の配設箇所が通過し易くなると共に、配管内を前進する際、配管内周面と干渉して管内清掃具が引っ掛かり、配管内で詰まってしまうことを防止できる。
また、本発明の他の管内清掃具において、前記傾斜面が曲面で形成され、更には当該曲面が凸状又は凹状に形成されることによって、配管内の障害物を接合面までよりスムーズに誘導することができる。
また、本発明の他の管内清掃具において、前記接合具に永久磁石を利用することによって、第一分割部材と第二分割部材との分離、接合を容易且つ確実に行うことができる。また、永久磁石の利用により、磁気センサ等を用いて本発明の他の管内清掃具の配管径路内における位置を検出できる利点も得られる。
さらに、本発明の他の管内清掃具において、前記永久磁石が、前記接合面の長手方向に沿って離間して設けられることによって、管内清掃具が障害物に接触して部分的に分離されても、他の部分の磁力によって接合状態に近付けるように連結を維持できると共に、障害物を通過後に再度接合する際の管内清掃具の長手方向における位置ずれを低減できる利点が得られる。
さらにまた、本発明の他の管内清掃具を複数に分割された第一分割部材と第二分割部材とで構成すると共に、前記第一分割部材と第二分割部材の外形を等しく形成することによって、第一分割部材と第二分割部材とを同一の金型等で成型できるため、製造コストを低減することができる。
本発明の一実施の形態に係る管内清掃具を示す斜視図である。 図1の管内清掃具を背面から見た斜視図である。 図1の管内清掃具の側面図である。 図1の管内清掃具の平面図である。 図4のV−V線における断面図である。 図5の管内清掃具を二分割した状態を示す断面図である。 図5の管内清掃具を配管内で進行させる状態を示す断面図である。 図7の状態から、障害物に接触して分割する状態を示す断面図である。 図7の状態から、障害物を通過して再び接合する状態を示す断面図である。 四分割した配管の端面を示す断面図である。 図10の配管に対応させた四分割型の管内清掃具を示す垂直断面図である。 図12(a)は図1の管内清掃具における接合具の他の配設態様を示す斜視図、図12(b)は図12(a)の断面図である。 本発明の他の実施形態に係る管内清掃具を示す側面図である。 従来のピグを用いた配管洗浄の様子を示す模式断面図である。 バタフライバルブの斜視図である。 図16(a)は図15のバタフライバルブを閉弁した状態を示す水平断面図、図16(b)は開弁した状態を示す水平断面図である。 図17(a)〜(h)は、従来のピグの外形を示す模式側面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施の形態は、本発明の技術思想を具体化するための管内清掃具を例示するものであって、本発明は管内清掃具を以下のものに特定しない。なお、特許請求の範囲に示される部材を、実施の形態の部材に特定するものでは決してない。特に実施の形態に記載されている構成部材の寸法、材質、形状、その相対的配置等は特に特定的な記載がない限りは、本発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。なお、各図面が示す部材の大きさや位置関係等は、説明を明確にするため誇張していることがある。さらに以下の説明において、同一の名称、符号については同一もしくは同質の部材を示しており、詳細説明を適宜省略する。さらに、本発明を構成する各要素は、複数の要素を同一の部材で構成して一の部材で複数の要素を兼用する態様としてもよいし、逆に一の部材の機能を複数の部材で分担して実現することもできる。また、一部の実施例、実施形態において説明された内容は、他の実施例、実施形態等に利用可能なものもある。
以下、図1〜図6を参照しながら、本発明の一実施の形態に係る管内清掃具として、洗浄用ピグを説明する。本実施形態に係る洗浄用ピグ1は、配管の内部に挿入されて内壁の洗浄を行うための、一方向に延長された外形を有する管内清掃具であって、少なくとも先端部2と、後端部3と、先端部2と後端部3との間に位置する胴部4とを備えている。本実施形態に係る胴部4は平板状をなし、この胴部4の後方に位置する後端部3における後端面3aは平面状をなしている。
そして、胴部4及び後端部3は、長手方向に平行な面によって一の洗浄用ピグ片6a(第一分割部材)と他の洗浄用ピグ片6b(第二分割部材)とに2分割されている。さらに、分割されて形成された面をそれぞれ接合面5、5として、接合面5、5同士を接合させるための接合具7を備えている。接合具7としては、永久磁石や電磁石等が挙げられるが、一の洗浄用ピグ片6aと他の洗浄用ピグ片6bとの分離、接合を容易且つ確実に行い得る点で、永久磁石が特に好ましい。また、永久磁石を利用することによって、磁気センサ等を用いて洗浄用ピグ1の配管径路内における位置を検出できる利点も得られる。さらに、本実施形態の洗浄用ピグ1においては、一の洗浄用ピグ片6aの接合面5及び他の洗浄用ピグ片6bの接合面5の長手方向に沿って、複数の接合具7が離間して配設されている。また、複数本の永久磁石を平行姿勢で並べて配置する場合は、隣接する永久磁石間でN極とS極とが交互に逆向きとなる姿勢とすることで、磁極の反発力を利用した接合位置の強制も可能となる。
また、分割された一の洗浄用ピグ片6aに係る胴部4aの前方に位置する先端部2a及び他の洗浄用ピグ片6bに係る胴部4bの前方に位置する先端部2bは、各々の先端8a、8bから接合面5に向かって傾斜された傾斜面9を備えている。なお、傾斜面9は、先端8a、8bから接合面5に向かって傾斜していればよく、各図に示した曲面に限定されるものではなく、平面であってもよい。更には、傾斜面9を曲面とした場合における曲面の形状も特に限定されず、図3に示すような凹状に形成された曲面であってもよく、凸状に形成された曲面であってもよい。
また、本実施形態に係る先端部2a及び先端部2bは、先細り形状としている。より具体的には、先端部2aに係る先端8a及び先端部2bに係る先端8bが、洗浄用ピグ1の長手方向の中心軸に向かうように形成されると共に、各先端8a、8bを尖らせている。
さらに、本実施形態に係る先端部2及び後端部3には、リブ10が設けられている。これらのリブ10によって配管の内周面に付着した堆積物や配管内の残留物等が除去される。なお、リブ10の材質を含め、本実施形態の洗浄用ピグ1の材質は特に限定されず、用途に応じてゴムやポリウレタン発泡体等の弾性部材とする。また、耐薬品性に優れた素材とすることも好ましい。さらに、洗浄用ピグ1に係る先端部2や後端部3とリブ10を同一の材質で一体に形成してもよく、或いはリブ10を材質を換える等して先端部2や後端部3とは別に形成し、ピグ洗浄時に先端部2や後端部3にリブ10を取り付ける態様としてもよい。
以上の構成を含んでなる本実施形態の洗浄用ピグ1による配管の洗浄方法について、図7〜図9を参照しながら説明する。バタフライバルブ110で継手した配管径路を洗浄対象とした場合、まず配管101内に洗浄用ピグ1を挿入する。洗浄用ピグ1の後端部3側から空気を圧送して後端部3に係る後端面3aを押圧することによって、配管101内に洗浄用ピグ1を前進させる。このとき、洗浄用ピグ1に係る先端部2及び後端部3に設けられたリブ10によって、配管101の内周面に付着した堆積物や配管101内に残留する洗浄水が洗浄用ピグ1の進行方向に向かって押し出され、配管101内から除去されていく。このようにして洗浄用ピグ1を用いて堆積物などを除去した後、配管101内を洗浄水によって洗浄する。
ここでピグ洗浄の際に、洗浄用ピグ1が配管径路に配設されているバタフライバルブ110に到達すると、洗浄用ピグ1に係る先細り形状の先端部2a、2bの先端8a、8bによってバタフライバルブ110に係る弁体111が先端部2a、2b間に導かれる。洗浄用ピグ1が更に前進していくと、先端部2a、2bが備える傾斜面9に沿って弁体111が一の洗浄用ピグ片6aと他の洗浄用ピグ片6bとの接合面5に到達する。すると、図8に示すように、弁体111によって接合具7、7による接合が先端部2側から順次解除されていき、一の洗浄用ピグ片6aと他の洗浄用ピグ片6bとに分離されることとなる。
一の洗浄用ピグ片6aと他の洗浄用ピグ片6bとに分離されることによって弁体111を回避しつつ更に洗浄用ピグ1が前進していくと、図9に示すように、弁体111によって接合が解除されていた接合具7、7は、弁体111を通過後に再び先端部2側から順次、磁力によって接合していく。洗浄用ピグ1に係る後端部3が弁体111を通過すると、弁体111によって分離されていた一の洗浄用ピグ片6aと他の洗浄用ピグ片6bとは接合具7によって再び接合され、配管101内を更に先へと前進していくこととなる。
以上のように、本実施形態に係る洗浄用ピグ1によると、生産設備のサニタリー性に好適なバタフライバルブ110を備える配管径路においてピグ洗浄を行うことが可能となり、分解洗浄をする手間が省けるため、配管内の清掃作業に要する手間とコストを大幅に削減することができると共に、ランニングコストの削減にもつながる。すなわち、ピグ洗浄を行う上で障害物となるバタフライバルブ110に係る弁体111を、洗浄用ピグ1を一の洗浄用ピグ片6aと他の洗浄用ピグ片6bとに分離することによって回避することが可能になる。その一方で、バタフライバルブ110の配設箇所を通過後は、接合具7によって洗浄用ピグ1が接合状態に復元されるため、従来のピグと同様、配管101内のピグ洗浄を行うことが可能である。この結果、ピグ洗浄が利用可能なエリアを拡大すること可能となる。
また、本実施形態の洗浄用ピグ1においては一の洗浄用ピグ片6aの接合面5及び他の洗浄用ピグ片6bの接合面5の長手方向に沿って、複数の接合具7が離間して配設されている。従って、洗浄用ピグ1が弁体111に接触して接合具7、7による接合が先端部2側から順次解除され、一の洗浄用ピグ片6aと他の洗浄用ピグ片6bとが部分的にに分離され始めても、後端部3側の接合具7、7の磁力によって接合状態に近付けるように連結を維持することができる。そして、このように連結状態ができるだけ維持できるように構成されているため、弁体111を通過後に再度、接合具7、7によって一の洗浄用ピグ片6aと他の洗浄用ピグ片6bとを順次接合していく際、洗浄用ピグ1の長手方向における位置ずれを低減できる利点も得られる。
以上、本発明の管内清掃具の一実施形態である洗浄用ピグ1について詳述したが、本発明は上記の実施形態に限定されない。すなわち、上記の実施形態では、バタフライバルブ110の弁体111を通過する例を説明したが、本発明の管内清掃具は、弁体111に限らず、配管101内に存在する他の仕切りも同様にして通過できることは言うまでもない。
さらに上記の実施形態では、配管101内の障害物として、配管101内をほぼ二分するように配設されたバタフライバルブ110に係る弁体111を通過する態様を説明した。ただ、障害物の形態が配管内を2分割する場合に限らず、3分割或いは4分割するような形態の場合であっても、障害物の形態に応じて本発明の管内清掃具も分割することによって、配管内を3分割、4分割するような障害物が配設された配管径路の洗浄にも対応できる。例えば図10に示すような配管101の入口側に、異物混入防止のため断面方向にワイヤを交差させて四分割した障害物114が配設された配管101においては、図11(a)の断面図に示すように断面方向に4分割した洗浄用ピグ1Bが利用できる。この洗浄用ピグ1Bは、第一分割部材6a、第二分割部材6b、第三分割部材6c、第四分割部材6dで構成される。これらの第一分割部材6a、第二分割部材6b、第三分割部材6c、第四分割部材6dは、それぞれ接合具7Bである磁石によって接合されている。そして、障害物114を通過する際には、図11(b)の断面図に示すように障害物114で接合具7Bによる接合が解除され、第一分割部材6aと第二分割部材6b、第三分割部材6c、第四分割部材6dが分離されることによって障害物114を回避することができる。障害物114の通過後は、接合具7Bによって洗浄用ピグ1Bが接合状態に復元され、従来のピグと同様、配管101内のピグ洗浄を行うことができる(なお図11(b)においては、説明のためリブを図示していないが、リブで配管101の内面に当接させて、内面に付着した堆積物の掻き取りなどを行えることは上述の通りである)。
さらにまた、本発明の管内清掃具における接合具の配設態様は、上記の実施形態に限定されるものではなく、例えば図12(a)、(b)に示すように、管内清掃具である洗浄用ピグ1Cの長手方向に対して並行に複数の接合具7Cが配設されてもよい。
また、本発明の管内清掃具において、複数に分割した際の各清掃部材の形状は必ずしも同一形状とする必要は無く、第一分割部材と第二分割部材とで先端部の形状や胴部の形状を異にする態様であってもよい。ただ、上記の実施形態に係る一の洗浄用ピグ片6a(第一分割部材)と他の洗浄用ピグ片6b(第二分割部材)のように、外形をほぼ等しく形成することによって、各清掃部材を同一の金型等で成型できるため、製造コストの低減が図られる。
さらに、本発明の管内清掃具において、上記の実施形態では胴部4の形状が平板状をなしているが、胴部の形状は平板状に限定されるものではない。例えば図13に示す洗浄用ピグ1Dに係る胴部のように、先端部2Dから後端部3Dにかけて同径の円柱状をなす胴部4Dのような形状であってもよい。また、この円柱状をなす胴部4Dの外周面に複数のリブが設けられてもよく、或いは複数の突起物やブラシ等が設けられてもよい。
本発明に係る管内清掃具は、配管内の洗浄用ピグとして好適に利用できる。また、洗浄用に留まらず、配管内の塗装や被膜の作成等にも利用できる。例えばガス管の内面に樹脂をライニングする際のライニングピグとしても利用できる。
1、1B、1C、1D…管内清掃具(洗浄用ピグ)
2、2D…先端部
2a…一の洗浄用ピグ片に係る先端部;2b…他の洗浄用ピグ片に係る先端部
3、3D…後端部;3a…後端面
4…胴部
4a…一の洗浄用ピグ片に係る胴部;4b…他の洗浄用ピグ片に係る胴部
4D…胴部
5…接合面
6a…第一分割部材;6b…第二分割部材;6c…第三分割部材;6d…第四分割部材
7、7B、7C…接合具
8a…先端部2aの先端;8b…先端部2bの先端
9…傾斜面
10…リブ
100…ピグ
101…配管
102…堆積物
110…バタフライバルブ
111…弁体
112…弁体の回転軸
113…レバー
114…障害物

Claims (7)

  1. 配管(101)の内部に挿入されて内壁の洗浄を行うための、一方向に延長された外形を有する管内清掃具であって、
    少なくとも先端部(2)と、
    後端部(3)と、
    前記先端部(2)と前記後端部(3)との間に位置する胴部(4)と、
    を備えており、
    前記先端部(2)、前記胴部(4)及び前記後端部(3)は、長手方向に平行な面で複数に分割され、
    分割されて形成された面を接合面(5)として該接合面(5)同士を接合させるための接合具(7)を備え、
    分割された各前記胴部(4a,4b)の前方に位置する各前記先端部(2a,2b)は、先端(8a,8b)から接合面(5)に向かって傾斜された傾斜面(9)を備えることを特徴とする管内清掃具。
  2. 請求項1に記載の管内清掃具であって、
    前記先端部(2)を先細り形状としたことを特徴とする管内清掃具。
  3. 請求項1又は2に記載の管内清掃具であって、
    前記傾斜面(9)が曲面で形成されてなることを特徴とする管内清掃具。
  4. 請求項3に記載の管内清掃具であって、
    前記曲面が、凸状又は凹状に形成されてなることを特徴とする管内清掃具。
  5. 請求項1から4のいずれか一に記載の管内清掃具であって、
    前記接合具(7)が、永久磁石であることを特徴とする管内清掃具。
  6. 請求項5に記載の管内清掃具であって、
    前記永久磁石が、前記接合面(5)の長手方向に沿って離間して設けられてなることを特徴とする管内清掃具。
  7. 請求項1から6のいずれか一に記載の管内清掃具であって、
    前記管内清掃具が第一分割部材(6a)と第二分割部材(6b)とに分割されてなり、
    前記第一分割部材(6a)と前記第二分割部材(6b)が、それぞれ、前記先端部(2)、前記胴部(4)及び前記後端部(3)を備えており、
    前記第一分割部材(6a)と前記第二分割部材(6b)の外形を、等しく形成してなることを特徴とする管内清掃具。
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