JP2009041211A - 配管洗浄方法、及び、洗浄用治具 - Google Patents

配管洗浄方法、及び、洗浄用治具 Download PDF

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Abstract

【課題】無勾配排水システムに適した配管の洗浄を行うことの可能な、配管洗浄方法、及び、この配管洗浄方法に用いられる洗浄用治具を提供する
【解決手段】横引き管24を屈曲継手27から取り外し、排水立て管12と非接続とし、貯留槽50の内部側から横引き管24へワイヤ64を挿入して、下流側へ挿通させる。そして、挿通されたワイヤ64の先端部に洗浄部62を取り付け、ワイヤ64を貯留槽50側から引っ張り、洗浄部62を横引き管24へ挿入させて上流側へ移動させる。このとき、洗浄部62は横引き管24の内壁に当接されつつ移動するので、横引き管24の内壁に付着した付着物が剥離され、洗浄部62と共に上流側へ運搬される。洗浄部62を貯留槽50側で抜き出すことにより、横引き管24の内壁から剥離された付着物が貯留槽50へ排出される。排出された付着物は取り出して回収する。
【選択図】図4−2

Description

本発明は、床スラブに沿って無勾配で配設された無勾配部を有する、サイフォン排水、強制排水(圧送)、真空(バキューム)排水などの、無勾配排水システムに用いられる配管洗浄方法、及び、この配管洗浄方法の実施に使用される洗浄用治具に関する。
従来から、排水管の洗浄に関して、高圧で水を排水管へ送り込む高圧洗浄方法、ブラシなどを用いて機械的に洗浄する方法、などが知られている。高圧洗浄方法では、排水管内の圧力変動が大きく、トラップでの封水の噴出、破封が発生することから、特に集合住宅においては、複数の区画住居に洗浄の影響があり、単独住居での洗浄が困難ということがある。
一方、ブラシを用いた洗浄方法については、例えば特許文献1に記載の技術のように、配管の内径よりも小径のブラシを用いて配管内を清掃する清掃方法が開示されている。このようなブラシによる清掃方法では、前述の高圧洗浄方法のように水圧を高くする必要がなく、封水の逆流が発生しない。しかしながら、特許文献1に記載の方法では、配管の内径よりも小径のブラシが用いられているため、配管の内壁の汚れを確実に落とすことは難しい。また、落とされた汚れは水で排水立て管の下流へ向かって流されてしまい、下流側の管の排水性に負荷がかかってしまい、さらには、環境に対して悪影響を及ぼすおそれもあった。
ところで、近年、従来の勾配排水システムに代わって、サイフォン排水システムを代表とする無勾配排水システムが提案されている。この無勾配排水システムは、床スラブに沿って無勾配で配設された無勾配部を有しており、この無勾配部中の排水に下流側へ向かう力を作用させて排水を促進する排水システムである。この中の例えば、サイフォン排水システムは、水廻り器具とサイフォン排水管とで構成されており、サイフォン排水管の垂下部をなす竪管にて発生するサイフォン力(負圧力)を利用して、水廻り器具からの排水効率を向上させるシステムである。
このような、無勾配排水システムにおいても、従来の勾配排水システムと同様に、排水管の洗浄が必要である。無勾配排水システムは、従来の勾配排水システムと異なる構造、特徴を有しており、無勾配排水システムに適した洗浄方法や洗浄用治具が求められることになる。
特開平5−156678号公報
本発明は、上記事実に鑑みてなされたものであり、無勾配排水システムに適した配管の洗浄を行うことの可能な、配管洗浄方法、及び、この配管洗浄方法に用いられる洗浄用治具を提供することを目的とする。
本発明の請求項1に記載の配管洗浄方法は、無勾配排水システムに用いられる配管洗浄方法であって、水回り器具と排水立て管との間に配置された洗浄対象配管と、前記排水立て管とを非接続とし、前記洗浄対象配管内に、ワイヤを通し、前記ワイヤに取り付けられ前記洗浄対象配管の内壁に当接可能な洗浄用治具を、前記洗浄対象配管内へ挿入し、前記洗浄用治具を前記洗浄対象配管内で移動させて前記内壁に付着した付着物を剥離し、前記剥離された付着物を、前記洗浄対象配管外へ取り出して回収するものである。
本発明の配管洗浄方法は、無勾配排水システムに用いられる。無勾配配管システムにおいては、水回り器具と排水立て管との間に配置された配管として床スラブに沿って無勾配で配設された無勾配部を有している。また、この無勾配部と排水立て管との間に配設された配管も有している。これらの配管は、他の配管と合流されることがなく、通常、配管径は一定とされている。
本発明の配管洗浄方法では、これらの配管の少なくとも一部を洗浄対象配管とし、まず、洗浄対象配管と排水立て管とを非接続とする。ここで非接続とは、洗浄対象配管から排水立て管への排水が行われなくなるようにすることをいい、洗浄対象配管を完全に取り外す場合のみならず、洗浄対象配管に対して開口を構成する場合なども含む。
次に、洗浄対象配管内に、ワイヤを通し、洗浄用治具を洗浄対象配管内へ挿入する。洗浄用治具は、ワイヤに取り付けられ洗浄対象配管の内壁に当接可能とされている。そして、洗浄用治具を洗浄対象配管内で移動させて内壁に付着した付着物を剥離し、剥離された付着物を、洗浄対象配管外へ取り出して回収する。 本発明の配管洗浄方法によれば、配管径が一定とされた洗浄対象配管を洗浄用治具を用いて簡易かつ効果的に洗浄することができる。
本発明の請求項2に記載の配管洗浄方法は、前記洗浄用治具が、前記洗浄対象配管の内径と同径又は前記内径よりも大径とされ、弾性変形により前記洗浄対象配管内へ挿入可能とされていること、を特徴とする。
このように、洗浄用治具の径を大きくすることにより、洗浄対象配管の内壁に当接される面積が拡大され、より効率的に付着物を剥離することができる。
本発明の請求項3に記載の配管洗浄方法は、前記洗浄用治具が、前記ワイヤを前記洗浄対象配管へ通した後に前記ワイヤへ取り付けられること、を特徴とする。
このように、先にワイヤを洗浄対象配管へ通した後に洗浄用治具を取り付けることにより、容易にワイヤを通すことができる。
本発明の請求項4に記載の配管洗浄方法は、前記洗浄用治具は、前記ワイヤの一端部に取り付けられ、前記ワイヤを前記洗浄対象配管内から抜き出す方向に移動させること、を特徴とする。
このような方向であれば、ワイヤを洗浄対象配管から抜き出す方向に引っ張ることにより、容易に洗浄用治具を移動させることができると共に、剥離した付着物を洗浄対象配管の片方の開口から回収することができる。
本発明の請求項5に記載の配管洗浄方法は、前記洗浄用治具が前記ワイヤの中間部に取り付けられ前記洗浄対象配管内で双方向に移動されること、を特徴とする。
このように洗浄用治具をワイヤの中間部に取り付けることにより、ワイヤの両端を交互に引っ張って容易に洗浄用治具を洗浄対象配管内で移動させることができ、より確実に付着物を剥離することができる。
本発明の請求項6に記載の配管洗浄方法は、前記洗浄対象配管が、脱着可能に前記排水立て管と接続されていること、を特徴とする。
このように、洗浄対象配管が脱着可能とされていることにより、容易に排水立て管と非接続とすることができる。なお、脱着可能な構成として、例えば特開平5−256390号公報に記載されているようなワンタッチ接続構造の管継手や、袋ナット構造の継手を用いることができる。
本発明の請求項7に記載の配管洗浄方法は、前記無勾配排水システムはサイフォン排水システムであり、前記洗浄対象配管はサイフォン排水管であること、を特徴とする。
本発明の配管洗浄方法は、サイフォン排水管に好適に用いることができる。
本発明の請求項8に記載の配管洗浄方法は、前記サイフォン排水システムは複数の水回り器具からの排水を一時貯留する貯留槽を備え、前記サイフォン排水管は前記貯留槽の下流側に配置されていること、を特徴とする。
本発明の配管洗浄方法は、貯留槽を備えたサイフォン排水システムに適用することにより、貯留槽の部分から洗浄用治具を挿入したり、付着物を回収したりすることができ、容易に実施することができる。
本発明の請求項9に記載の洗浄用治具は、無勾配排水システムの配管の洗浄に用いられる洗浄用治具であって、前記配管よりも長尺のワイヤと、前記配管の内壁に当接可能な洗浄部と、前記洗浄部を前記ワイヤへ取り付けるための取付部と、を備えたものである。
上記構成の洗浄用治具によれば、配管径が一定とされた洗浄対象配管の内壁に付着した付着物を、簡易にかつ効果的に剥離することができる。
なお、本発明の洗浄用治具の洗浄部は、請求項10に記載のように、前記洗浄対象配管の内径と同径又は前記内径よりも大径とされ、弾性変形により前記洗浄対象配管内へ挿入可能とされていること、を特徴とすることができる。
このように、洗浄用治具の径を大きくすることにより、洗浄対象配管の内壁に当接される面積が拡大され、より効率的に付着物を剥離することができる。
本発明の洗浄用治具の洗浄部は、請求項11に記載のように、球状とすることにより、配管内で洗浄部が傾いて内壁への当接がされなくなるということがなく、確実に付着物を剥離することができる。
また、本発明の洗浄用治具の洗浄部は、請求項12に記載のように、円板形状とすることにより、配管の内壁に沿って弾性変形させつつ内壁の付着物を剥離することができる。
また、本発明の洗浄用治具の洗浄部は、請求項13に記載のように、各々異なる径を有する複数の円板形状の洗浄体で構成され、少なくとも1の前記円板形状の洗浄体が前記洗浄対象配管の内壁に当接可能とされていること、を特徴とすることもできる。
このように、複数の円板形状の洗浄体で構成することにより、内壁に付着した付着物の大きさに対応した洗浄部で、適切に付着物を剥離することができる。
また、本発明の洗浄用治具の洗浄部は、請求項14に記載のように、円錐状とすることにより、洗浄部を小径側の方向へスムーズに移動させることができる。
また、本発明の洗浄用治具の洗浄部は、請求項15に記載のように、ブラシで構成することも、請求項16に記載のように、スポンジ体で構成することもできる。
本発明によれば、洗浄対象配管の内壁に当接可能な洗浄用治具を用いて、簡易かつ効果的に洗浄することができる。
以下に、本発明に係る実施形態を図面に基づき説明する。本実施形態では、無勾配排水システムとして、一時貯留方式のサイフォン排水システムを例に説明する(一時貯留方式の排水システムとして、特開2005−162770号公報参照)。なお、本発明の配管洗浄方法、洗浄用治具は、他の無勾配排水システムにも適用でき、一時貯留方式以外のサイフォン排水システムにも適用可能である。
まず、本実施形態に係るサイフォン排水システムの全体構成を説明する。図1には、本実施形態に係るサイフォン排水システムの全体構成が概略図にて示されている。
本実施形態に係るサイフォン排水システム10は、サイフォン力を利用して水廻り器具からの排水を効率よく排出する排水システムである。
本実施形態のサイフォン排水システム10は、主に複数階で構成された集合住宅などに用いられる。なお、本実施形態では、サイフォン排水システムを、複数階で構成された集合住宅に用いた例について説明する。なお、サイフォン排水システムは、集合住宅に好適に用いられるが、集合住宅以外の戸建て住宅や工場等にも用いることができる。
図1に示すように、サイフォン排水システム10は、排水を下方へ流す排水立て管12を備えている。この排水立て管12は、集合住宅の上下方向(縦方向)に延設され、集合住宅の各階の床スラブ14を貫いている。
集合住宅の各階の各戸には、複数の水回り器具16が設けられており、この水回り器具16には、水回り器具16から排出される排水を流す排水導入管18の一端がそれぞれ接続されている。排水導入管18の他端は、貯留槽50と接続されている。排水導入管18は、貯留槽50側が低くなるように勾配をもって配設されている。
貯留槽50は、水廻り器具16からの排水を一時貯留するためのものである。貯留槽50の内部には、図2に示すように、貯留空間52が構成されている。貯留空間52は、仕切部材54によって3つの個別貯留部52A、52B、52Cに区画されている。前述した水廻り器具16からの複数の排水導入管18A〜18Cは、個別貯留部52A、52B、52C、へ各々連結されている。また、貯留槽50の個別貯留部52A、52B、52Cには、各々にサイフォン排水管22A、22B、22C(これらをまとめて「サイフォン排水管22」という)が接続されている。図1に示すように、貯留槽50の上面は、開閉可能な蓋51で閉鎖されている。
サイフォン排水管22は、図1に示すように、床スラブ14に沿って配設される横引き管24と、この横引き管24と連通する竪管26とを備えて構成されている。横引き管24は、貯留槽50と連通され、床スラブ14上で水平方向に無勾配で配設されている。なお、サイフォン排水システムに限らず、あらゆる無勾配排水システムにおいて、無勾配で配設される部分(無勾配部)には、従来排水方式で規定の勾配を確実に設置するために使われてきた硬管を使用しなくても良く、作業性、コスト性を考慮して可とう管か用いられ、一般的に中間接続継手は用いられない。横引き管24と連通する竪管26は、排水立て管12に沿って、上下方向(鉛直方向)に配設されている。横引き管24と竪管26とは、屈曲継手27を介して接続されている。屈曲継手27は、竪管26及び横引き管24と脱着可能とされている。竪管26は、合流部継手40を介して排水立て管12と連結されている。合流部継手40は、竪管26からの排水を排水立て管12へ合流させる。合流部継手40と竪管26とは、管継手41を介して脱着可能に接続されている。
なお、屈曲継手27や管継手41として、ワンタッチ接続構造の管継手や、袋ナット構造の継手を用いることができる。
なお、横引き管24及び竪管26は、同径の排水管で構成され、合流部継手40までは他の排水管と途中で合流することなく、排水立て管12へ排水を導くようになっている。また、横引き管24及び竪管26は、排水が満流で流れるように管の内径が設定されている。横引き管24内の排水には、サイフォン水頭Hsのエネルギーにより、排水方向へ向かうサイフォン力が作用される。
本発明に係る配管洗浄方法は、サイフォン排水管22(横引き管24及び竪管26)を洗浄対象配管としている。
次に、本発明の洗浄用治具について説明する。
本発明に係る配管洗浄方法に用いられる洗浄用治具60は、図3に示すように、洗浄部62、ワイヤ64、取付部66を備えている。洗浄部62は、円板状とされており、弾性変形可能なゴム、樹脂などの弾性体で構成することができる。洗浄部62の外径Rは、サイフォン排水管22の内径rとほぼ同径、またはわずかに大径とされ、弾性変形によってサイフォン排水管22内に圧入可能とされている。したがって、洗浄部62は、サイフォン排水管22内で、内壁に当接可能とされている。洗浄部62の中央部には、ワイヤ64を挿通可能な孔62Aが構成され、孔62Aの外側には取付部66を嵌め込み可能な凹部62Bが構成されている。
なお、洗浄部62は、弾性変形されない樹脂、金属などの部材で構成することもできるが、この場合には、その外径はサイフォン排水管22の内径よりも小径とされてサイフォン排水管22内に挿入可能とされる。
ワイヤ64は、洗浄対象となる配管長よりも長尺とされている。ワイヤ64は、金属、樹脂などで構成することができる。なお、ここでのワイヤは、針金、線材、素線など、細長く配管へ挿通可能なあらゆるものを含んでいる。取付部66は、孔62Aよりも大径の円柱状とされ、軸方向に2分割とされて、中心軸上にワイヤ64を挟み込むための溝66Aが構成されている。溝66Aに沿ってワイヤ64を嵌め込んで、2分割された半円柱を合わせて円柱形状とし、円柱の中央部を潰すことにより、取付部66がワイヤ64に固定される。
次に、本実施形態のサイフォン排水管22を洗浄するための配管洗浄方法について説明する。
まず、図4−1(A)に示すように、横引き管24を屈曲継手27から取り外し、排水立て管12と非接続とする。次に、図4−1(B)に示すように、貯留槽50の蓋51を開放して、貯留槽50の内部側から横引き管24へワイヤ64を挿入し、下流側へ挿通させる。そして、図4−1(C)に示すように、挿通されたワイヤ64の先端部に洗浄部62を取り付ける。
ここでの取り付けは、図5に示すように、洗浄部62の孔62Aにワイヤ64を通し(図5(A)参照)、2分割された取付部66の溝66Aに沿ってワイヤ64を嵌め込んで取付部66で挟み込み(図5(B)参照)、取付部66と洗浄部62とを半円柱を合わせて円柱形状とし、取付部66を洗浄部62の凹部62Bへ嵌め込むと共に円柱の中央部を潰してワイヤ64へ固定する(図5(C)参照)。
次に、図4−2(D)に示すように、ワイヤ64を貯留槽50側から引っ張り、洗浄部62を横引き管24へ挿入させて上流側へ移動させる。このとき、洗浄部62は横引き管24の内壁に当接されつつ移動するので、横引き管24の内壁に付着した付着物が剥離され、洗浄部62と共に上流側へ運搬される。そして、図4−2(E)に示すように、洗浄部62を貯留槽50側で抜き出すことにより、横引き管24の内壁から剥離された付着物が貯留槽50へ排出される。排出された付着物は取り出して回収する。
本実施形態の配管洗浄方法によれば、横引き管24を取り外すことにより、容易に配管を洗浄することができる。また、洗浄用治具60を用いることにより、配管内を移動させるという簡単な動作で、効果的に配管内に付着した付着物を剥離することができる。また、剥離した付着物は回収されるので、下水に付着物が流出されることが抑制される。
なお、本実施形態では、ワイヤ64を横引き管24へ挿通させた後で洗浄部62を取り付けたが、予め洗浄部62は取り付けておき、洗浄部62が取り付けられていない側のワイヤ64から横引き管24へ挿入してもよい。
また、本実施形態では、貯留槽50側からワイヤ64を挿入したが、横引き管24の下流側からワイヤ64を挿入してもよい。この場合には、洗浄部62を貯留槽50側で取り付け、横引き管24内を上流側から下流側へ移動させて、付着物を横引き管24の下流側から排出させて回収すればよい。
また、本実施形態での洗浄用治具60は、洗浄部62をワイヤ64の先端部に取り付けた構成としたが、洗浄部62は、図6に示すように、ワイヤ64の中間部に取り付ける構成とすることもできる。この場合には、図6(A)に示すように、洗浄部62をワイヤ64の中間部に取り付けた後、図6(B)に示すように洗浄部62を上流方向Xへ移動させたり、図6(C)に示すように下流方向Yへ移動させたりすることを繰り返して、より確実に横引き管24の内壁に付着した付着物を剥離させることができる。
なお、本実施形態では、横引き管24の下流側端部を取り外して行う横引き管24のみの洗浄方法を例に説明したが、竪管26についても、屈曲継手27及び管継手41から取り外して、同様にして洗浄を行うことができる。
また、横引き管24と竪管26とを同時に洗浄することもできる。この場合には、図7−1(A)に示すように、横引き管24と竪管26とは屈曲継手27を介して接続させたままにしておき、竪管26の下流端部を管継手41から取り外す。そして、図7−1(B)に示すように、貯留槽50の蓋51を開放して、貯留槽50の内部側から横引き管24へワイヤ64を挿入し、下流側へ挿通させ、図7−1(C)に示すように、挿通されたワイヤ64の先端部に洗浄部62を取り付ける。その後、図7−2(D)に示すように、ワイヤ64を貯留槽50側から引っ張り、洗浄部62を横引き管24へ挿入させて上流側へ移動させ、図7−2(E)に示すように、洗浄部62を貯留槽50側で抜き出すことにより、横引き管24の内壁から剥離された付着物を貯留槽50へ排出させ、回収すればよい。
また、前述のようにサイフォン排水管22を完全に取り外して排水立て管12と非接続とする必要はなく、横引き管24や竪管26に洗浄用治具を挿入でかつ、付着物を回収可能な開閉可能な開口を構成して、洗浄時にこの開口を開放して洗浄してもよい。
また、本実施形態では、洗浄用治具60の洗浄部62を円板状としたが、洗浄部としては、図8(A)に示すように、球状の洗浄部70としてワイヤ64を通すための孔70A及び球状の取付部67を嵌め込むための凹部70Bを構成してもよい。
また、洗浄用治具60の洗浄部は、図8(B)に示すように、円板状とした中央部の4箇所に開口71Aを構成した洗浄部71としてもよい。
また、洗浄用治具60の洗浄部は、図8(C)に示すように、中空円錐状の洗浄部72としてもよい。
また、洗浄用治具60の洗浄部は、図9(A)に示すように、異なる外径を有する円板73を離間させて複数個(図9(A)では3個)ワイヤ64の長手方向に配置してもよい。この場合には、少なくとも1の円板の外径が洗浄対象配管の内径よりも大径であればよい。
また、洗浄用治具60の洗浄部は、図9(B)に示すように、ブラシ74で構成してもよいし、図9(C)に記載のように、スポンジ75で構成してもよい。
また、本実施形態では、貯留槽50を有する一時貯留方式の例を用いて説明したが、図10に示すように、貯留槽の配置されないサイフォン排水システムに本発明を適用することもできる。この場合には、水廻り器具16と横引き管24とを脱着可能な管継手45で接続しておき(図10(A)参照)、洗浄の際には、図10(B)に示すように、横引き管24を管継手45から取り外して、ワイヤ64を挿入して前述と同様の手順で洗浄すればよい。
本実施形態に係るサイフォン排水システムの全体構成を示す概略図である。 本実施形態に係る貯留槽の内部、及びサイフォン排水管との接続部を示す斜視図である。 本実施形態に係る洗浄用治具の分解斜視図である。 本実施形態に係る配管洗浄方法の手順(A)〜(C)を示す説明図である。 本実施形態に係る配管洗浄方法の手順(D)〜(E)を示す説明図である。 本実施形態に係る洗浄用治具の洗浄部の取り付け手順(A)〜(C)を示す説明図である。 本実施形態に係る配管洗浄方法の変形例の手順(A)〜(C)を示す説明図である。 本実施形態に係る配管洗浄方法の変形例の手順(A)〜(C)を示す説明図である。 本実施形態に係る配管洗浄方法の変形例の手順(D)〜(E)を示す説明図である。 本実施形態に係る洗浄用治具の変形例(A)〜(C)の図である。 本実施形態に係る洗浄用治具の変形例(A)〜(C)の図である。 本実施形態の変形例のサイフォン排水システムの配管洗浄手順を示す説明図である。
符号の説明
10 サイフォン排水システム
12 排水立て管
14 床スラブ
16 水廻り器具
22 サイフォン排水管
24 横引き管
26 竪管
27 屈曲継手
40 合流部継手
41 管継手
50 貯留槽
51 蓋
60 洗浄用治具
62 洗浄部
64 ワイヤ
66 取付部
70 洗浄部
71 洗浄部
72 洗浄部
74 ブラシ
75 スポンジ

Claims (16)

  1. 無勾配排水システムに用いられる配管洗浄方法であって、
    水回り器具と排水立て管との間に配置された洗浄対象配管と、前記排水立て管とを非接続とし、
    前記洗浄対象配管内に、ワイヤを通し、
    前記ワイヤに取り付けられ前記洗浄対象配管の内壁に当接可能な洗浄用治具を、前記洗浄対象配管内へ挿入し、
    前記洗浄用治具を前記洗浄対象配管内で移動させて前記内壁に付着した付着物を剥離し、
    前記剥離された付着物を、前記洗浄対象配管外へ取り出して回収する、
    配管洗浄方法。
  2. 前記洗浄用治具は、前記洗浄対象配管の内径と同径又は前記内径よりも大径とされ、弾性変形により前記洗浄対象配管内へ挿入可能とされていること、を特徴とする請求項1に記載の配管洗浄方法。
  3. 前記洗浄用治具は、前記ワイヤを前記洗浄対象配管へ通した後に前記ワイヤへ取り付けられること、を特徴とする請求項1または請求項2に記載の配管洗浄方法。
  4. 前記洗浄用治具は、前記ワイヤの一端部に取り付けられ、前記ワイヤを前記洗浄対象配管内から抜き出す方向に移動させること、を特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の配管洗浄方法。
  5. 前記洗浄用治具は、前記ワイヤの中間部に取り付けられ前記洗浄対象配管内で双方向に移動されること、を特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の配管洗浄方法。
  6. 前記洗浄対象配管は、脱着可能に前記排水立て管と接続されていること、を特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の配管洗浄方法。
  7. 前記無勾配排水システムはサイフォン排水システムであり、前記洗浄対象配管はサイフォン排水管であること、を特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の配管洗浄方法。
  8. 前記サイフォン排水システムは複数の水回り器具からの排水を一時貯留する貯留槽を備え、前記サイフォン排水管は前記貯留槽の下流側に配置されていること、を特徴とする請求項7に記載の配管洗浄方法。
  9. 無勾配排水システムの配管の洗浄に用いられる洗浄用治具であって、
    前記配管よりも長尺のワイヤと、
    前記配管の内で前記洗浄対象配管の内壁に当接可能な洗浄部と、
    前記洗浄部を前記ワイヤへ取り付けるための取付部と、
    を備えた洗浄用治具。
  10. 前記洗浄部は、前記洗浄対象配管の内径と同径又は前記内径よりも大径とされ、弾性変形により前記洗浄対象配管内へ挿入可能とされていること、を特徴とする請求項9に記載の洗浄用治具。
  11. 前記洗浄部が、球状とされていること、を特徴とする請求項9または請求項10に記載の洗浄用治具。
  12. 前記洗浄部が、円板形状とされていること、を特徴とする請求項9または請求項10に記載の洗浄用治具。
  13. 前記洗浄部が、各々異なる径を有する複数の円板形状の洗浄体で構成され、少なくとも1の前記洗浄体が前記洗浄対象配管の内壁に当接可能とされていること、を特徴とする請求項9または請求項10に記載の洗浄用治具。
  14. 前記洗浄部が、円錐状とされていること、を特徴とする請求項9または請求項10に記載の洗浄用治具。
  15. 前記洗浄部が、ブラシで構成されていること、を特徴とする請求項9または請求項10に記載の洗浄用治具。
  16. 前記洗浄部が、スポンジ体で構成されていること、を特徴とする請求項9または請求項10に記載の洗浄用治具。
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