JP6223131B2 - 裁断機の裁断刃洗浄装置 - Google Patents

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Description

本発明は、裁断機の裁断テーブル上に載置したシート材を裁断する裁断刃を洗浄可能な、裁断機の裁断刃洗浄装置に関する。
従来から、裁断機は、衣料品を縫製するためのパーツなどとして、布帛などのシート材を裁断するために使用されている。裁断機では、予め設定される裁断データに従って、効率よく裁断することができる。近年は、各種産業用資材のシート材も裁断の対象となり、樹脂が硬化の途中段階の状態で含浸されているプリプレグなども使用される(たとえば、特許文献1参照)。ただし、プリプレグを裁断すると、裁断刃などに樹脂成分が付着してしまう。裁断刃などに樹脂成分が付着すると、裁断に支障が生じるので、付着した樹脂成分を除去して、清浄にする必要がある。
半導体ウエハに貼付ける保護シートを、自由端側にカッター刃を備えたロボットで外周を切断する切断装置では、カッター刃のストック装置に、洗浄ブラシを備えて洗浄液でカッター刃を洗浄する洗浄手段を設けている(たとえば、特許文献2参照)。
特開2013−099811号公報 特開2007−044772号公報
特許文献1に示すような裁断機でも、裁断刃などに樹脂成分が付着するような場合、特許文献2に示すような洗浄手段を設ければ、付着物を除去することができる。しかしながら、特許文献1に記載している裁断刃は、裁断機に装着した状態で使用するので、洗浄手段は、裁断刃の移動範囲内に設ける必要がある。裁断機の裁断テーブルの表面で、裁断刃の移動範囲内に特許文献2に開示されているような洗浄手段を設けると、その部分は洗浄にしか使えなくなる。また、洗浄手段の周囲の領域を使用する場合、洗浄手段を避けて裁断刃を上昇させる必要があり、裁断刃の昇降ストロークが大きくなるおそれがある。裁断刃の昇降ストロークを大きくすると、裁断機が大型化する場合がある。洗浄手段を設けても、設けていない場合と同様の広さを確保するためには、裁断テーブルを広げたり、洗浄手段を裁断テーブルの外部に設けて、裁断刃の移動範囲を広げたりする必要が生じ、裁断機が大型化してしまう。
本発明の目的は、裁断機を大型化することなく、裁断刃を洗浄する動作が可能な、裁断機の裁断刃洗浄装置を提供することである。
本発明は、シート材を載置して裁断するための載置面を有する裁断テーブルと、
裁断テーブルの表面に沿って移動可能、かつ、上昇してシート材から離反する状態、および下降してシート材を裁断する状態との間で昇降可能な裁断刃と、
を備える裁断機の裁断刃洗浄装置であって、
載置面以外の裁断テーブルで、裁断刃が移動可能な範囲内に配置され、裁断テーブルの表面に対して出没可能で、上部が裁断テーブルの表面よりも低い位置まで没入して待機し、上部が裁断テーブルの表面よりも突出して裁断刃を洗浄可能な洗浄手段と、
洗浄手段を昇降させ、裁断テーブルの表面に対して出没させる昇降機構と、
洗浄手段が没入して待機している間、裁断テーブルの表面と同等となるように、洗浄手段の上方を覆って閉じ、洗浄手段が突出する際には、洗浄手段の上方を開放することが可能な蓋と、
蓋を開閉する開閉機構と、
昇降機構と開閉機構とのうち、少なくとも一方を駆動する駆動源と、
を含むことを特徴とする裁断機の裁断刃洗浄装置である。
また本発明で、前記駆動源は、モータであり、前記昇降機構に臨むように設けられ、
昇降機構は、
モータによって回転駆動される駆動ピニオン歯車と、
駆動ピニオン歯車と噛合する昇降用ラックを下部に有し、駆動ピニオン歯車を介するモータからの駆動で昇降するラック部材と、
を含み、
前記開閉機構は、
ラック部材の上部に設けられる開閉用ラックと、
開閉用ラックと噛合し、ラック部材の昇降に応じて角変位する開閉ピニオン歯車と、
前記蓋の基端側に取付けられ、開閉ピニオン歯車の軸を中心として揺動するように蓋を支持する揺動部材と、
を含むことを特徴とする。
また本発明で、前記洗浄手段は、
上方に開口する凹部として形成され、洗浄液を貯留可能な貯槽と、
貯槽が開口する部分の周囲に設けられるパッキンと、
を備える洗浄槽であり、
前記蓋は、洗浄槽を開閉する洗浄槽蓋を備え、
洗浄槽蓋は、
洗浄槽に対し、貯槽が開口する部分を覆い、パッキンを押圧する状態となるように、洗浄槽に上方から被せることが可能な蓋本体と、
蓋の下部に取付けられ、蓋本体を上下動可能な状態で保持する蓋ホルダと、
を備える、
ことを特徴とする。
また本発明で、前記裁断テーブルは、
剛毛ブラシを並べて固定し、剛毛ブラシの先端で前記載置面を形成して、載置されたシート材の吸引保持が可能である、
ことを特徴とする。
本発明によれば、裁断機の裁断刃洗浄装置は、洗浄手段と、昇降機構と、蓋と、開閉機構と、駆動源とを含む。洗浄手段は、裁断刃が移動可能な範囲内に配置され、昇降機構によって出没可能であり、裁断テーブルの表面よりも低い位置まで没入して、上方が蓋で閉じられて待機する。裁断刃を洗浄する状態では、蓋が開き、洗浄手段の上部が裁断テーブルの表面よりも突出して裁断刃が洗浄可能となる。洗浄手段が突出するので、裁断刃の下降量が小さい場合でも、十分に洗浄することができ、裁断時に裁断刃の周囲を押える生地押えの底面など、比較的広い面積の部分も、容易に洗浄することができる。洗浄手段が待機中には、没入させて、裁断テーブルの表面と同等となるように蓋で覆うことによって、洗浄手段が設けられている部分も裁断テーブルとして使用することができる。洗浄手段を設けても、裁断テーブルを広げたり、裁断刃が移動可能な範囲を広げたりする必要も無く、裁断刃の昇降ストロークを大きくする必要も無いので、裁断機を大型化することなく、裁断刃を洗浄する動作が可能になる。
また本発明によれば、下部に昇降機構の駆動ピニオン歯車で昇降するように駆動される昇降用ラックが設けられ、上部に開閉機構の開閉ピニオン歯車を駆動する開閉用ラックが設けられるラック部材で、昇降機構と開閉機構とを連動させることができる。駆動源であるモータで、昇降機構を駆動するので、洗浄手段の重量が大きくても、確実に昇降させることができる。昇降機構に臨んでモータが設けられ、開閉機構は昇降機構に連動するので、開閉機構の周囲には駆動源を設ける必要が無く、開閉する蓋との干渉も避けることができる。
また本発明によれば、洗浄手段である洗浄槽の貯槽は、開口の周囲にパッキンが設けられ、上方から洗浄槽蓋の蓋本体を被せれば、貯槽内部を気密に封止することができる。蓋本体は、蓋の下部に取付けられる蓋ホルダで上下動可能に支持されるので、パッキンを押圧する際には、誤差を吸収するように、自重によって密着させることができる。
また本発明によれば、剛毛ブラシの先端でシート材を吸引保持する載置面が固定されて、搬送コンベアを形成しない。搬送コンベアを形成する場合に必要な端部の機構が不要となり、洗浄手段および蓋を、載置面の周縁に接近させて配置し、吸引保持の機能には影響しないようにして裁断刃を洗浄することができる。
図1は、本発明の一実施例である裁断機1の裁断刃洗浄装置2の概略的な構成および動作を示す平面図および正面図である。 図2は、図1の裁断刃洗浄装置2が待機している状態を簡略化して示す正面図である。 図3は、図1の裁断刃洗浄装置2が待機している状態を簡略化して示す右側面図である。 図4は、図1の裁断刃洗浄装置2が洗浄可能な状態を簡略化して示す正面図である。 図5は、図2の裁断刃洗浄装置2の平面図、および蓋11を除去した状態の平面図である。 図6は、図2の洗浄ユニット10で洗浄槽12と洗浄槽蓋13との閉および開の状態を簡略化して示す部分的な正面図である。
以下、図1〜図6で、本発明の一実施例としての裁断機1の裁断刃洗浄装置2について、構成および動作を示す。説明を簡明にするために、同一の対象についての正面図、平面図、あるいは側面図で、対応する構成を特定の図のみに示し、他では省略したり輪郭線のみ仮想線で示す場合がある。また、説明対象の図には記載されていない部分について、他の図に記載される参照符を付して言及する場合がある。
図1は、本発明の一実施例である裁断機1の裁断刃洗浄装置2の概略的な構成を、(a)は平面視、(b)および(c)は正面視でそれぞれ示す。裁断機1は、裁断テーブル3および裁断ヘッド4を備える。裁断ヘッド4には、裁断刃5が裁断テーブル3に臨むように設けられる。裁断刃5については、他の部分よりも誇張し、相対的に拡大して示す。裁断ヘッド4は、裁断刃5を、上昇してシート材から離反する状態、および下降してシート材を裁断する状態との間で切替える機能を有している。
裁断テーブル3上には、シート材を吸引保持することができる。裁断刃5を、下降させ、シート材の表面から突刺す状態にして、裁断テーブル3の表面に沿って裁断ヘッド4を、予め設定される裁断データに従って移動させれば、シート材を裁断することができる。しかしながらシート材がプリプレグなどを素材としているような場合、裁断の際に、裁断刃5には樹脂成分が汚れとして付着しやすい。裁断機1では、裁断刃5と、その近傍となる生地押え4aの底面などの他の部位を洗浄する裁断刃洗浄装置2を備えている。
裁断テーブル3は、水平で矩形の形状を有し、下方への吸引で載置するシート材を保持可能な載置面であるブラシ領域6が形成されている。ブラシ領域6には、合成樹脂製の剛毛を有する剛毛ブラシを並べて固定されている。シート材は、剛毛の先端上に載置され、下方からの吸引力で吸着される。シート材を裁断するために、上方から裁断刃5がブラシ領域6に進入すると、剛毛は切断されないように弾性変形して逃げることができる。
図1(a)に示すように、ブラシ領域6の上下に対向する一組の側辺には、左右となるX方向に走行レール7を有する。上下の走行レール7間には、側辺間を上下となるY方向に連結するビーム体8を有し、ビーム体8は、走行レール7に沿ってX方向に移動可能である。裁断ヘッド4は、ビーム体8で支持され、ビーム体8に沿ってY方向に移動可能である。
本実施例の裁断機1では、ブラシ領域6に隣接して、シート材の搬入作業用に、搬入領域9を設けている。搬入作業では、たとえば、シート材の表面を密閉フィルムで覆う。図1(c)に示すように、ビーム体8は、裁断テーブル3の表面上を、ブラシ領域6の設けられていない搬入領域9まで移動可能である。裁断刃洗浄装置2は、搬入領域9に設けられている。裁断刃洗浄装置2は、洗浄ユニット10と蓋11とを含む。
従来から裁断機では、ブラシ領域6をシート材の搬送が可能な搬送コンベアとなるように構成する場合がある。ブラシ領域6を搬送コンベアに構成する場合、搬入側と搬送側とには、スプロケットを配置する必要があるので、洗浄ユニット10を配置する位置は、ブラシ領域6から離れてしまう。本実施例では、ブラシ領域6が固定されるので、ブラシ領域6の周縁に接近させることができる。また、搬送コンベアでは、載置面よりも外部の搬入側および搬出側が高くなるような段差が生じてしまうけれども、固定されるブラシ領域6は、搬入領域9と同等の高さとすることができ、本実施例の裁断テーブル3は、表面全体が同等の高さとなる。
洗浄ユニット10の洗浄手段である洗浄槽12は、出没可能で、図1(b)に示すように、裁断テーブル3の表面よりも低い位置まで没入して待機し、図1(c)に示すように、表面よりも突出して裁断刃5および生地押え4aの底面が洗浄可能である。また、裁断刃5の昇降ストロークが小さくても、十分に洗浄可能となる。洗浄時には、裁断ヘッド4を洗浄位置まで移動させる。洗浄位置では、裁断刃5を下降させ、裁断ヘッド4をX方向およびY方向に一定の範囲内で移動させて、裁断刃5や生地押え4aの底面を、洗浄槽12に設けるブラシで払拭させる。蓋11は、洗浄槽12を開閉可能で、図1(b)に示すように、洗浄槽12が没入して待機している間、裁断テーブル3の表面で洗浄槽12の上方を覆うように閉じる。裁断刃5の移動範囲内に、洗浄のみの動作に使用する領域を生じないので、裁断機1を大型化することなく、洗浄時には洗浄槽12を使用して裁断刃5を洗浄することが可能となる。図1(c)に示すように、蓋11は、洗浄槽12が突出する際に、洗浄槽12の上方を開放して、洗浄槽12よりも裁断テーブル3の搬入方向の上流側に開く。蓋11が開く方向は、図の上下方向となる側方でもよく、裁断ヘッド4の移動による洗浄動作を妨げないように、周縁側に開くようにすればよい。
なお、本実施例では搬入領域9としてシート材の搬入に使用する領域を、裁断物の搬出にも使用することもできる。また、搬出作業が必要な場合、搬入領域9とは別に、たとえば図の左側に相当する位置に、搬出領域を設けることもできる。この場合、洗浄槽12を搬出領域に配置することもできる。洗浄槽12を配置する位置は、使用する裁断機の機能に応じて、裁断刃の移動範囲内であればよい。本実施例では、シート材を載置して吸引保持が可能な裁断テーブル3のブラシ領域6の外部に、洗浄槽12および蓋11を配置するので、吸引保持の機能には影響しないようにして裁断刃5を洗浄することができる。
図2は、図1の裁断刃洗浄装置2が待機している状態を簡略化して示す正面図である。蓋11は、下方に取付けられる洗浄槽蓋13を備える。洗浄ユニット10は、洗浄槽12を没入と突出との間で昇降する昇降機構14と、昇降機構14を駆動する駆動源であるモータ15と、開閉機構16とを備える。開閉機構16は、昇降機構14に連動して、洗浄槽12に対する洗浄槽蓋13の開閉を行わせる。
図1に示すように、ブラシ領域6の搬入側の枠6aには、裁断刃洗浄装置2の取付部材17がボルト17aで取付けられている。取付部材17は、下部で昇降機構14を支持する。昇降機構14よりも上方に開閉機構16が設けられる。昇降機構14および開閉機構16には、ラック部材18が共通に含まれる。ラック部材18の下部は、取付部材17の下部にボルト17bで取付けられる昇降ホルダ19で、昇降移動可能な状態で支持される。ラック部材18の上部には、洗浄槽12を支持する支持板20が連結部材21を介して連結される。連結部材21は、ラック部材18および支持板20に、ボルト21a,21bでそれぞれ取付けられている。
昇降機構14は、ラック部材18の下部に設けられる昇降用ラック18aを、モータ15の出力軸に取付けられる出力ピニオン歯車22と噛合する駆動ピニオン歯車23によって駆動する。駆動ピニオン歯車23は、小ピニオン23aと大ピニオン23bとを同軸上に設ける二段歯の歯車であり、小ピニオン23aが昇降用ラック18aに噛合し、大ピニオン23bが出力ピニオン歯車22に噛合する。
開閉機構16は、ラック部材18の上部に設けられる開閉用ラック18bと、開閉ピニオン歯車24と、揺動部材25とを含む。開閉ピニオン歯車24は、開閉用ラック18bと噛合し、開閉用ラック18bの昇降に応じて角変位する。揺動部材25は、蓋11の下部に取付けられ、蓋11を、開閉ピニオン歯車24とともに角変位する軸24aを中心として揺動するように支持する。蓋11は揺動によって開閉し、蓋11の揺動では、揺動部材25が基端側となる。蓋11の下部には、揺動部材25から間隔をあけて、取付部材17側の先端付近に、洗浄槽蓋13を支持する支持部材26が取付けられる。軸24aは、図の前後方向に延び、両端は支持枠27の側面で回転可能に支持される。
以上のように、本実施例では、モータ15で駆動する昇降機構14を設けて洗浄槽12を昇降させ、昇降機構14に連動する開閉機構16で蓋11を開閉することができる。モータ15は、洗浄槽12の下方で、駆動ピニオン歯車23を介して昇降用ラック18aを駆動するので、重量ある洗浄槽12が負荷となっても、確実に昇降させることができる。また、板材から形成されるラック部材18の使用で、昇降機構14に連動する開閉機構16を、簡単に構成することができる。
なお、駆動源としてモータ15を使用しているけれども、空気圧シリンダなどを使用して、ピストンロッドで支持板20を昇降させることもできる。モータ15を駆動源とする場合でも、昇降機構14として、ボールねじなどを利用することもできる。駆動源で開閉機構16の軸24aを直接駆動する場合、開閉ピニオン歯車24および開閉用ラック18bが昇降機構として機能し、駆動ピニオン歯車23および昇降用ラック18aは不要となる。また、開閉機構16は、リンク機構やスライド機構で蓋11を開閉させるようにしてもよく、昇降機構14の駆動源とは別の駆動源を設けるようにしてもよい。
図3は、図1の裁断刃洗浄装置2が待機している状態を簡略化して示す右側面図である。開閉ピニオン歯車24の軸24aには、揺動部材25がボルト25aで取付けられる。支持枠27は、上部の幅方向の両側で、取付部材17によって支持される。支持枠27の下部には、図2および図4では図示を省略する支持ブロック28が取付けられる。ラック部材18を昇降移動可能に支持する昇降ホルダ19は、昇降カバー29で覆われ、昇降ホルダ19と昇降カバー29との間でラック部材18が支持される状態となる。支持板20の幅方向の両端付近には、下方に延びる昇降シャフト30が取付けられる。昇降カバー29および昇降シャフト30も、図2および図4では図示を省略する。昇降シャフト30は、支持ブロック28に挿入されるリニアブッシュ28aに挿通され、支持板20の昇降が案内される。支持ブロック28には、ラック部材18を摺動可能に収容する溝も設けられる。
図4は、図1の裁断刃洗浄装置2が洗浄可能な状態を簡略化して示す。モータ15で昇降機構14を駆動して、ラック部材18を上昇させると、開閉機構16の開閉用ラック18bに噛合する開閉ピニオン歯車24が時計回り方向に回る。軸24aに取付けられる揺動部材25を介して蓋11が揺動し、先端側の変位11aに従って、支持部材26で支持される洗浄槽蓋13が開いて、洗浄槽12の上方を開放する。
蓋11の基端側は、裁断テーブル3の表面よりも下方に入り込む。開閉機構16を駆動する駆動源を設ける場合、蓋11の基端側との干渉を避ける必要があり、配置に制約を受ける。本実施例では、モータ15を昇降機構14に臨むように配置し、開閉機構16の周囲には配置していないので、蓋11の基端側との干渉は避けられる。
洗浄槽12は、底部を支持板20で支持され、ラック部材18の上昇に伴って支持板20が上昇すると、上昇し、上端は搬入領域9の表面から突出する。洗浄槽12には、溶剤などの洗浄液を貯留する貯槽12a、洗浄液で裁断刃5や生地押え4aの底面を払拭する洗浄ブラシ12b、洗浄槽蓋13を被せたときに貯槽12aの周囲を封止するパッキン12cが設けられる。このように、洗浄槽12を有する洗浄ユニット10の昇降に連動する揺動で、洗浄槽蓋13を、支持部材26を介して支持する蓋11とともに開閉することができる。なお、洗浄手段としては、洗浄槽12を用いないで、ワイヤブラシなどを用いて、裁断刃5などへの付着物を除去するようにすることもできる。
以上のように、洗浄槽12では、洗浄ブラシ12bの上部を裁断テーブル3の表面よりも突出させることができる。洗浄ブラシ12bの上部が突出していると、裁断刃5や裁断時に裁断刃の周囲を押える生地押え4aの底面など、比較的広い面積の部分も、裁断ヘッド4を一定の範囲内で移動させれば、裁断テーブル3の表面よりも高い位置で、容易に洗浄することができる。
図5は、(a)で図2の裁断刃洗浄装置2の平面視、(b)で蓋11を除去した状態をそれぞれ示す。蓋11が閉じている状態では、図5(a)に示す洗浄槽蓋13が図5(b)に示す洗浄槽12を覆う。パッキン12cが設けられているので、貯槽12aに揮発性の洗浄剤を貯留していても、封止することができる。洗浄ブラシ12bは設けないで、裁断刃5の刃先を洗浄材に浸漬させるだけでも、洗浄は可能である。また、貯槽12aを振動させたり、超音波を印加したりするようにしてもよい。洗浄ブラシ12bは、貯槽12a外に取付けて、一部が貯槽12aに浸漬するようにしてもよい。
図6は、洗浄槽12と洗浄槽蓋13との間で、(a)は閉、(b)は開の状態を、一部を断面で、かつ簡略化して、それぞれ示す。洗浄槽蓋13は、蓋本体13aと、蓋ホルダ13bとを含む。蓋ホルダ13bは、支持部材26に取付けられ、蓋11の先端側で支持される。蓋本体13aは、蓋ホルダ13bに対し、相対的な上下動が可能である。図6(a)に示すように、蓋本体13aの下面は洗浄槽12のパッキン12cを押圧して、貯槽12aの上方の空間を機密に封止する。蓋本体13aには凸部13dが設けられ、蓋ホルダ13bには孔部13eが設けられる。蓋ホルダ13bの孔部13eに嵌合させた蓋本体13aの凸部13dの頂部には、蓋板13cが取付けられ、蓋本体13aが蓋ホルダ13bから脱落するのを防ぐ。
なお、洗浄槽蓋13は、蓋本体13aと蓋ホルダ13bとに分けないで一体的に、支持部材26で支持するようにしてもよい。ただし、昇降と揺動とで誤差が生じ、パッキン12cを押圧する封止の精度が低下するおそれがある。本実施例では、蓋本体13aは、蓋11の下部の支持部材26に取付けられる蓋ホルダ13bで上下動可能に支持されるので、パッキン12cを押圧する際には、誤差を吸収するように、自重でパッキン12cに密着させることができる。
1 裁断機
2 裁断刃洗浄装置
3 裁断テーブル
4 裁断ヘッド
4a 生地押え
5 裁断刃
6 ブラシ領域
9 搬入領域
11 蓋
12 洗浄槽
13 洗浄槽蓋
14 昇降機構
15 モータ
16 開閉機構
18 ラック部材
18a 昇降用ラック
18b 開閉用ラック
23 駆動ピニオン歯車
24 開閉ピニオン歯車
24a 軸
25 揺動部材
26 支持部材
27 支持枠

Claims (4)

  1. シート材を載置して裁断するための載置面を有する裁断テーブルと、
    裁断テーブルの表面に沿って移動可能、かつ、上昇してシート材から離反する状態、および下降してシート材を裁断する状態との間で昇降可能な裁断刃と、
    を備える裁断機の裁断刃洗浄装置であって、
    載置面以外の裁断テーブルで、裁断刃が移動可能な範囲内に配置され、裁断テーブルの表面に対して出没可能で、上部が裁断テーブルの表面よりも低い位置まで没入して待機し、上部が裁断テーブルの表面よりも突出して裁断刃を洗浄可能な洗浄手段と、
    洗浄手段を昇降させ、裁断テーブルの表面に対して出没させる昇降機構と、
    洗浄手段が没入して待機している間、裁断テーブルの表面と同等となるように、洗浄手段の上方を覆って閉じ、洗浄手段が突出する際には、洗浄手段の上方を開放することが可能な蓋と、
    蓋を開閉する開閉機構と、
    昇降機構と開閉機構とのうち、少なくとも一方を駆動する駆動源と、
    を含むことを特徴とする裁断機の裁断刃洗浄装置。
  2. 前記駆動源は、モータであり、前記昇降機構に臨むように設けられ、
    昇降機構は、
    モータによって回転駆動される駆動ピニオン歯車と、
    駆動ピニオン歯車と噛合する昇降用ラックを下部に有し、駆動ピニオン歯車を介するモータからの駆動で昇降するラック部材と、
    を含み、
    前記開閉機構は、
    ラック部材の上部に設けられる開閉用ラックと、
    開閉用ラックと噛合し、ラック部材の昇降に応じて角変位する開閉ピニオン歯車と、
    前記蓋の基端側に取付けられ、開閉ピニオン歯車の軸を中心として揺動するように蓋を支持する揺動部材と、
    を含むことを特徴とする請求項1記載の裁断機の裁断刃洗浄装置。
  3. 前記洗浄手段は、
    上方に開口する凹部として形成され、洗浄液を貯留可能な貯槽と、
    貯槽が開口する部分の周囲に設けられるパッキンと、
    を備える洗浄槽であり、
    前記蓋は、洗浄槽を開閉する洗浄槽蓋を備え、
    洗浄槽蓋は、
    洗浄槽に対し、貯槽が開口する部分を覆い、パッキンを押圧する状態となるように、洗浄槽に上方から被せることが可能な蓋本体と、
    蓋の下部に取付けられ、蓋本体を上下動可能な状態で保持する蓋ホルダと、
    を備える、
    ことを特徴とする請求項1または2記載の裁断機の裁断刃洗浄装置。
  4. 前記裁断テーブルは、剛毛ブラシを並べて固定し、剛毛ブラシの先端で前記載置面を形成して、載置されたシート材の吸引保持が可能である、
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の裁断機の裁断刃洗浄装置。
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