JP6222969B2 - ズームレンズ及びそれを有する撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ズームレンズに関し、例えばデジタルスチルカメラ、ビデオカメラ、TVカメラ、監視用カメラ等の撮像装置の撮像光学系として好適なものである。
近年、固体撮像素子を用いた撮像装置に用いる撮像光学系としては、広画角で画面周辺まで高い光学性能を有し、小型のズームレンズであることが要求されている。全系が小型で広画角のズームレンズとして、負の屈折力のレンズ群が先行する(最も物体側に位置する)ネガティブリード型のズームレンズが知られている。ネガティブリード型のズームレンズは広角端においてレトロフォーカス型の屈折力配置となることから広画角化が比較的容易であるため、例えば撮影画角100度以上の広画角用のズームレンズに多く用いられている。
このような広画角なズームレンズでは、軸外光線の光軸に対する角度が大きいため、先行する負の屈折力のレンズ群(第1レンズ群)において、広角端における軸外光線の入射高が非常に大きな値をとる。そのため、第1レンズ群のレンズ構成や負レンズの形状が適当でないと、広角端において歪曲や像面湾曲、非点収差などの軸外収差が増大し、これらの軸外収差を十分に補正することが困難となる。
また、前玉有効径(第1レンズ群の有効径)を小さくするためには第1レンズ群のレンズ構成、特に第1レンズ群の最も物体側のレンズの屈折力を強くする必要がある。このため、第1レンズ群の屈折力を強くして前玉有効径を小さくすると軸外収差が増加してくる。レトロフォーカス型のズームレンズにおいて、軸外収差を十分に補正しつつ前玉有効径の増大を抑えるため、軸外光線の入射高の最も高い第1レンズ群の物体側のレンズを非球面レンズとしたズームレンズが知られている(特許文献1,特許文献2)。
特開2004−240038号公報 特開2010−217535号公報
負の屈折力のレンズ群が先行するネガティブリード型のズームレンズは、広画角化が比較的容易であり、また長いバックフォーカスが容易に得られるという特徴がある。しかしながらネガティブリード型のズームレンズはレンズ構成が非対称となるため、諸収差の補正が難しく、全系の小型化を図りつつ高い光学性能を得ることが大変難しい。例えばネガティブリード型のズームレンズにおいて広画角化を図るには、負の屈折力の第1レンズ群のパワーを強くする必要がある。しかしながらそうすると、樽型の歪曲が大きく発生してくる。
広画角化を図ったときの諸収差の発生を軽減し、良好なる光学性能を得るにはズームレンズを構成する各レンズ群のレンズ構成、各レンズ群の屈折力、ズームタイプ等を適切に設定することが重要になってくる。例えば非球面レンズを用いて、収差の発生を少なくするには、光学系中の非球面の位置や、非球面を適用するレンズ面形状や非球面量等を適切に設定することが重要である。これらの構成が不適切であると、非球面を用いても全系の小型化及び広画角化を図りつつ、高い光学性能を得るのが大変困難になってくる。
本発明は、広画角で全ズーム範囲で高い光学性能が得られるズームレンズ及びそれを有する撮像装置を提供することを目的とする。
本発明のズームレンズは、物体側から像側へ順に配置された、負の屈折力を有する1つのレンズ群からなる前群、開口絞り1以上のレンズ群を含み全体として正の屈折力を有する後群から構成され、広角端に比べて望遠端において、前記前群と前記後群の間隔が小さくなるように、ズーミングに際して隣り合うレンズ群の間隔が変化するズームレンズであって、
前記前群は、最も物体側に配置された負レンズG11と、該負レンズG11の像側に配置された負レンズG12を有し、該負レンズG11の像側のレンズ面は光軸から離れるにつれて正の屈折力が強くなる非球面形状であり、前記負レンズG12の像側のレンズ面は光軸から離れるにつれて負の屈折力が強くなる非球面形状であり、
前記負レンズG11の物体側のレンズ面の面頂点から像側のレンズ面の有効径の端部までの光軸方向の長さをt11、前記負レンズG11の物体側のレンズ面の有効径の半径をy111、前記負レンズG11の焦点距離をf11、前記前群の焦点距離をf1、広角端における前記後群の合成焦点距離をf2w、広角端における全系の焦点距離をfw、前記負レンズG11の像側のレンズ面の光線有効径の半径の7割の高さにおける非球面量をAsph112、前記負レンズG12の像側のレンズ面の光線有効径の半径の7割の高さにおける非球面量をAsph122、前記負レンズG11の材料の屈折率をN11、前記負レンズG12の材料の屈折率をN12、前記前群の最も物体側のレンズ面と前記前群の最も像面側のレンズ面の光軸上の間隔をD1とするとき、
0.36<t11/y111<0.47
−2.0<f11/fw<−1.3
−0.58<f1/f2w<−0.20
0.50<(Asph122×(N12−1)/D1)/(Asph112×(N11−1)/D1)<1.00
なる条件式を満たすことを特徴としている。
本発明によれば、広画角で全ズーム範囲で高い光学性能が得られるズームレンズが得られる。
実施例1の広角端におけるレンズ断面図 (A)、(B)、(C) 実施例1の広角端、中間のズーム位置、望遠端における収差図 実施例2の広角端におけるレンズ断面図 (A)、(B)、(C) 実施例2の広角端、中間のズーム位置、望遠端における収差図 実施例3の広角端におけるレンズ断面図 (A)、(B)、(C) 実施例3の広角端、中間のズーム位置、望遠端における収差図 本発明に係る非球面形状の説明図 本発明の撮像装置の要部概略図
以下に本発明の好ましい実施形態を添付の図面に基づいて詳細に説明する。本発明のズームレンズは、物体側から像側へ順に配置された、負の屈折力を有する1つのレンズ群からなる前群、開口絞り1以上のレンズ群を含み、全体として正の屈折力を有する後群から構成されている。そして広角端に比べて望遠端において、前群と後群の間隔が小さくなるようにズーミングに際して、隣り合うレンズ群の間隔が変化するズームレンズである。
図1は本発明の実施例1のズームレンズの広角端(短焦点距離端)におけるレンズ断面図である。図2(A)、(B)、(C)はそれぞれ実施例1のズームレンズの広角端、中間のズーム位置、望遠端(長焦点距離端)における収差図である。実施例1はズーム比2.06、開口比2.91のズームレンズである。
図3は本発明の実施例2のズームレンズの広角端におけるレンズ断面図である。図4(A)、(B)、(C)はそれぞれ実施例2のズームレンズの広角端、中間のズーム位置、望遠端における収差図である。実施例2はズーム比2.06、開口比2.91のズームレンズである。
図5は本発明の実施例3のズームレンズの広角端におけるレンズ断面図である。図6(A)、(B)、(C)はそれぞれ実施例3のズームレンズの広角端、中間のズーム位置、望遠端における収差図である。実施例3はズーム比2.07、開口比4.10のズームレンズである。
図7は非球面形状の説明図である。図8は本発明のズームレンズを備えるデジタルスチルカメラ(撮像装置)の要部概略図である。レンズ断面図において、左方が物体側(前方)で、右方が像側(後方)である。
レンズ断面図において、LFは負の屈折力を有する1つのレンズ群よりなる前群である。LRは開口絞りと1以上のレンズ群を含み全体として正の屈折力を有する後群である。SPは開放Fナンバー(Fno)光束を決定(制限)する開口絞りの作用をするFナンバー決定部材(以下「開口絞り」と呼ぶ)である。SSPはズーミングに際してのFナンバーの変動を軽減するための可変絞りである。IPは像面であり、ビデオカメラやデジタルスチルカメラの撮影光学系として使用する際にはCCDセンサやCMOSセンサ等の固体撮像素子(光電変換素子)の撮像面が置かれる。
又、銀塩フィルム用カメラの撮影光学系として使用する際にはフィルム面に相当する感光面が置かれている。球面収差図において、実線はd線(波長587.6nm)、二点鎖線はg線(波長435.8nm)、点線はF線(波長486.1nm)である。非点収差図において点線はd線のメリディオナル像面、実線はd線のサジタル像面を表している。また、倍率色収差は、d線を基準とした際のg線の差分を表している。
FnoはFナンバーである。ωは撮影半画角(度)である。尚、以下の各実施例において広角端と望遠端は変倍用レンズ群が機構上、光軸上移動可能な両端に位置したときのズーム位置をいう。レンズ断面図において、矢印は広角端から望遠端へのズーミングに際しての各レンズ群の移動軌跡を示している。
以下、本発明のズームレンズの特徴について説明する。一般に広画角の撮影レンズは標準画角の撮影レンズに比べて収差量が多い。これは、広画角の撮影レンズにおいては十分な長さのバックフォーカスを得るために所謂レトロフォーカス型の屈折力配置をとるためである。即ち物体側から像側へ順に、負の屈折力の前群、開口絞り、正の屈折力の後群よりなり、開口絞りを挟んで非対称な屈折力配置をとるためである。
これは広画角になるほどこの屈折力配置の非対称性は大きくなり、この結果、歪曲収差、倍率色収差、像面湾曲、非点収差、サジタルコマフレアーなどの諸収差が増大し、これらの諸収差の補正が困難となる。さらに、撮影画角が大きくなると、所謂cosωの4乗の法則で周辺光量が減少するため、周辺光量を確保するのが困難になる。周辺光量を確保するためには広画角になるほど大きな開口効率が必要となり、この結果、コマ収差が増大し、このコマ収差の補正も困難となる。
このような光学特性はズームレンズでも同様であり、広角域を拡大し、広画角を図ると諸収差の発生が増大する。特に撮影画角が100°を超えるような超広角域を含むズームレンズは広角端において歪曲収差、像面湾曲、非点収差などの諸収差が増大する。一方、ズームレンズ全体の小型化を図るためには、前玉有効径を縮小する必要がある。前玉有効径を縮小するためには物体側のレンズ群の負の屈折力を強くして入射瞳位置をレンズ系の第1レンズ面に近づける必要がある。そうすると、ズームレンズ全体の非対称な屈折力配置がより強まり、諸収差の補正が更に困難になる。
従って、広画角化及び全系の小型化を図るときに生ずる諸収差を良好に補正するにはズームレンズを構成する各レンズ群の屈折力配置を適切に設定することが重要となる。また、一般的に広画角のズームレンズにおいて、軸外光線のレンズへの入射高さは最も物体側のレンズ群で最も高く、第1レンズ群は軸外収差への影響が大きい。このため、広画角化を図る際には、第1レンズ群のレンズ構成を適切に設定することが重要になってくる。
本発明のズームレンズは第1レンズ群のレンズ構成と各レンズ群の屈折力配置を適切に設定することで、最大撮影画角が100°を超え、2程度のズーム化を有している。そしてズーム全域で画面中心から画面周辺まで良好なる結像性能を有し、かつ前玉有効径の小さなズームレンズを達成している。
本発明のズームレンズは物体側から像側へ順に、負の屈折力を有する1つのレンズ群よりなる前群LF、開口絞りと1以上のレンズ群を有し、全体として正の屈折力を有する後群LRからなっている。広角端に比べ、望遠端において前群LFと後群LRの間隔が小さくなるようにズーミングに際して、隣り合うレンズ群の間隔が変化する。そして広角端においてレトロフォーカス型の屈折力配置をとることで、広角端において所定の長さのバックフォーカスを得ている。
前記LFは最も物体側に負レンズ(負の屈折力のレンズ)G11を有し、負レンズG11の像側のレンズ面は光軸から離れるにつれて正の屈折力が強くなる非球面形状である。負レンズG11の像側のレンズ面を光軸から離れるにつれて正の屈折力が強くなる(負の屈折力が弱くなる)非球面形状とすることで、負の屈折力の前群LFより発生する収差、特に広角端において歪曲収差とコマ収差を良好に補正している。また、光軸から離れるにつれて正の屈折力が強くなる非球面形状とすると、図7に示すようにレンズ面は球面形状と比較して周辺形状が物体側に曲がっていく。このため、負レンズG11の光軸方向の厚みt11を薄くすることができる。
即ち、負レンズG11の像側のレンズ面を光軸から離れるにつれて正の屈折力が強くなる(負の屈折力が弱くなる)非球面形状とし、非球面量を大きくすることで、負レンズG11の像側のレンズ面の曲率半径を小さな値としている。これにより負レンズG11の光軸方向の厚みを薄くすることが容易となり、前玉有効径を小さくするのが容易となる。
後群LRは物体側から像側へ順に配置された、正の屈折力の第21レンズ群L21、負の屈折力の第22レンズ群L22、正の屈折力の第23レンズ群L23から構成される。広角端に比べて望遠端において第21レンズ群L21と第22レンズ群L22が大きく、第22レンズ群L22と第23レンズ群L23の間隔が小さくなるように各レンズ群が移動してズーミングを行う。これにより後群LRに変倍効果を持たせて、所定のズーム比を確保している。また後群LRに変倍効果を持たせることで、変倍に伴う前群LFと後群LRの相対移動量を小さくしている。
また、これにより広角端において入射瞳位置を短くして、前玉有効径の小型化を容易にしている。各実施例において第2レンズ群L21を正の屈折力を第211レンズ群L211と、正の屈折力の第212レンズ群L212に分割し、ズーミングに伴い双方のレンズ群の間隔を変化させてもよい。これによれば、ズーミングに伴う球面収差とコマ収差の変動を抑制することが容易となる。
各実施例において、前群LFは最も物体側に負レンズG11を有し、負レンズG11の像側のレンズ面は光軸から離れるにつれて正の屈折力が強くなる非球面形状である。負レンズG11の物体側のレンズ面の面頂点から像側のレンズ面の有効径の端部までの光軸方向の長さをt11とする。負レンズG11の物体側のレンズ面の有効径の半径をy111とする。負レンズG11の焦点距離をf11とする。前群LFの焦点距離をf1とする。
広角端における後群LRの合成焦点距離をf2wとする。広角端における全系の焦点距離をfwとする。このとき、
0.36<t11/y111<0.47 ・・・(1)
−2.0<f11/fw<−1.3 ・・・(2)
−0.58<f1/f2w<−0.20 ・・・(3)
なる条件式を満たしている。
次に前述の各条件式の技術的意味について説明する。条件式(1)は負レンズG11の物体側のレンズ面の面頂点から像側のレンズ面の有効径の端部までの光軸方向の厚みを規定している。条件式(1)の上限を超えると負レンズG11の光軸方向の厚みが厚くなりすぎ、前玉有効径が大型化するため好ましくない。下限を下回ると前玉有効径の小型化には有利になるが、負レンズG11の像側のレンズ面の非球面量が大きくなりすぎ、製造が困難となるため好ましくない。
条件式(2)は負レンズG11の焦点距離と広角端における全系の焦点距離の比を規定している。条件式(2)の上限を超えると、負レンズG11の屈折力が強くなりすぎ、特に広角端において軸外収差の補正が困難となる。下限を下回ると負レンズG11の負の屈折力が弱くなりすぎ、前玉有効径が大型化するため、好ましくない。
条件式(3)は前群LFの焦点距離と広角端における後群LRの合成焦点距離の比を規定している。条件式(3)の上限を超えると、前群LFの負の屈折力が強くなりすぎ、特に広角端において軸外収差が多く発生し、この補正が困難となる。下限を下回ると広角端において十分な長さのバックフォーカスを得ることが困難となるため、好ましくない。さらに好ましくは条件式(1)乃至(3)の数値範囲を以下の値とするのがよい。
0.42<t11/y111<0.45 ・・・(1a)
−1.80<f11/fw<−1.55 ・・・(2a)
−0.52<f1/f2w<−0.35 ・・・(3a)
各実施例によれば、以上のような構成をとることにより、広画角、高ズーム比でズーム全域で画面周辺まで結像性能の良好でかつ前玉有効径の小さなズームレンズが得られる。
各実施例において更に好ましくは次の条件式のうち1以上を満足するのが良い。負レンズG11の像側に負レンズG12を有し、負レンズG12の材料の屈折率をN12とする。負レンズG11の材料のアッベ数をν11とする。負レンズG11の材料の屈折率をN11とする。負レンズG11の側のレンズ面は非球面形状であり、負レンズG11の側のレンズ面の光線有効径の半径の7割の高さにおける非球面量をAsph112とする。前群LFの最も物体側のレンズ面と前群LFの最も像側のレンズ面の光軸上の間隔をD1とする。
負レンズG12の側のレンズ面は非球面形状である。負レンズG12の側のレンズ面の光線有効径の半径の7割の高さにおける非球面量をAsph122とする。望遠端における全系の焦点距離をftとする。第22レンズ群L22の焦点距離をf22とする。第23レンズ群L23の焦点距離をf23とする。このとき、次の条件式のうち1以上を満足するのが良い。
1.80<N12<2.10 ・・・(4)
40<ν11<70 ・・・(5)
0.010<Asph112×(N11−1)/D1<0.040 ・・・(6)
0.50<(Asph122×(N12−1)/D1)/(Asph112×(N11−1)/D1)<1.00 ・・・(7)
−1.20<f1/√(fw×ft)<−0.80 ・・・(8)
−2.50<f22/√(fw×ft)<−1.00 ・・・(9)
1.00<f23/√(fw×ft)<2.00 ・・・(10)
ここで、前述した非球面量とは、以下のように定義する。
非球面形状XASPHは光軸方向にX軸、光軸と垂直な方向にH軸、光の進行方向を正としRを近軸曲率半径、K、A2、A4、A6、A8、A10、A12を各々非球面係数としたとき、
なる式で表している。また、面頂点と非球面の光線有効径位置における点を結んだ球の曲率半径をRREFとして参照球の形状XREF
で表される。光軸から垂直な方向への高さHにおける非球面量ASPH(H)を
SPH(H)=|XASPH(H)−XREF(H)|
と定義する。
次に前述の各条件式の技術的意味について説明する。条件式(4)は負レンズG12の材料の屈折率を規定している。条件式(4)の下限を下回るとペッツバール和が増大し、像面湾曲がズーム全域でオーバーとなり好ましくない。また上限を超えると加工可能な光学材料が著しく限定されるため好ましくない。
条件式(5)は負レンズG11の材料のアッベ数を規定している。条件式(5)の下限を下回ると負レンズG11の材料が高分散となり、負レンズG11による歪曲の補正効果の波長による変化が増大し、倍率色収差の曲がりが増大するため好ましくない。ここで倍率色収差の曲がりとは像高による倍率色収差の差である。一方、上限を超えると、倍率色収差の曲がりの抑制は容易となるが、一般的に低分散の材料は屈折率が低くなる傾向があるため、負レンズG11の屈折力が低くなり、全系が大型化するため好ましくない。
条件式(6)は負レンズG11の側のレンズ面の光線有効径の半径の7割の高さにおける非球面量を規定している。条件式(6)の上限を超えて非球面量が大きくなりすぎると製造敏感度が高くなるため好ましくない。下限を下回ると非球面量が小さくなりすぎて非球面の効果を十分に発揮することが困難になる。
条件式(7)は負レンズG11の側のレンズ面の光線有効径の半径の7割の高さにおける非球面量と負レンズG12の側のレンズ面の光線有効径の半径の7割の高さにおける非球面量の比を規定している。条件式(7)の下限を下回り負レンズG11の非球面量が大きくなると、広角端において歪曲収差の補正は容易となるが、広角端において像面湾曲やコマ収差、望遠端において球面収差の補正が過剰補正となり好ましくない。
また上限を超えて負レンズG12の非球面量が大きくなると広角端において像面湾曲やコマ収差、望遠端において球面収差の補正が容易となるが、広角端において歪曲収差の補正が困難となり好ましくない。
条件式(8)は前群LFの焦点距離を規定している。条件式(8)の上限を超えると前群LFの焦点距離の絶対値が小さくなりすぎて(負の屈折力が強くなりすぎて)、広角端において像面湾曲、歪曲収差の補正が困難となり、好ましくない。また下限を下回ると前群LFの焦点距離の絶対値が大きくなりすぎて(負の屈折力が小さくなりすぎて)、大型化するため好ましくない。
条件式(9)は第22レンズ群L22の焦点距離を規定している。条件式(9)の上限を超えると第22レンズ群L22の焦点距離の絶対値が小さくなりすぎて、望遠端において球面収差が過補正となり、好ましくない。また下限を下回ると第22レンズ群L22の焦点距離の絶対値が大きくなりすぎて、変倍のための移動量が大きくなりすぎ全系が大型化するため好ましくない。
条件式(10)は第23レンズ群L23の焦点距離を規定している。条件式(10)の下限を下回ると第23レンズ群L23の焦点距離の絶対値が小さくなりすぎて、広角端において歪曲収差や望遠端において球面収差の補正が困難となり、好ましくない。また上限を超えると第23レンズ群L23の焦点距離の絶対値が大きくなりすぎて、十分な長さのバックフォーカスを確保することが困難となり、好ましくない。さらに好ましくは条件式(4)乃至(10)の数値範囲を以下の値とするとよい。
1.84<N12<1.89 ・・・(4a)
46<ν11<65 ・・・(5a)
0.011<Asph112×(N11−1)/D1<0.033 ・・・(6a)
0.50<(Asph122×(N12−1)/D1)/(Asph112×(N11−1)/D1)<0.80 ・・・(7a)
−1.05<f1/√(fw×ft)<−0.85 ・・・(8a)
−1.80<f22/√(fw×ft)<−1.30 ・・・(9a)
1.10<f23/√(fw×ft)<1.75 ・・・(10a)
なお、本明細書中における前玉有効径とは、最も物体側のレンズ面の面頂点位置における最大光線の入射高で定義されるものである。
この他、各実施例において好ましくは負レンズG11は両レンズ面が非球面形状で、負レンズG11の物体側のレンズ面を中心部から周辺部にかけて正の屈折力が強くなる非球面形状とすると好ましい。負レンズG11の物体側のレンズ面は広角端において軸外光線の入射高が最も高いため、広角端における周辺部の諸収差、とくに歪曲収差の補正が容易となる。
本発明のズームレンズは、負レンズG11の像側に配置された、負レンズG12を有し、負レンズG12は光軸から離れるにつれて負の屈折力が強くなる非球面形状のレンズ面を有するのが好ましい。
本発明のズームレンズは軸外光線の入射高が最も高くなる負レンズG11の像面側のレンズ面を周辺で正の屈折力が強くなる非球面形状とし、非球面量を大きくしている。これにより、広角端において歪曲収差を十分に補正することを容易としている。その一方で、広角端において像面湾曲やコマ収差、望遠端において球面収差の補正が過剰補正となる傾向がある。
そこで、負レンズG11よりも軸外光線の入射高が低くなる負レンズG12を周辺で負の屈折力が強くなる非球面形状とすることで、広角端において像面湾曲やコマ収差、望遠端において球面収差を良好に補正している。さらに好ましくは負レンズG12の両レンズ面を非球面形状とすると良い。負レンズG12の像側のレンズ面の非球面量を大きくすると、負レンズG12の像側のレンズ面に対する軸外光線の光線入射角が大きいため製造敏感度が高くなるため好ましくない。このため、両面を非球面形状として非球面量を小さくするのが良い。
前群LFは物体側から像側へ順に、負の屈折力の負レンズG11、負の屈折力の負レンズG12、負の屈折力の負レンズG13、正の屈折力の正レンズG14から構成されると好ましい。前群LFを3枚のレンズ構成とすると、負レンズG11と負レンズG12の負の屈折力が大きくなりすぎ、広角端において諸収差の発生が多くなり、諸収差の補正が困難となり好ましくない。また前群LFを5枚以上のレンズよりなるレンズ構成とすると、レンズ枚数の増加により前群LFの光軸方向の厚みが増加し、前玉有効径が大型化するため好ましくない。
各実施例はズーミングに際してのFナンバーを一定に保つための可変絞りSSPを有している。可変絞りSSPを配置する代わりに開口絞りSPの径をズーミングに際して可変としてもよい。また、可変絞りSSPが無くFナンバーが変動するズームレンズにおいても本発明を適用することは容易である。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
次に実施例1乃至3に示したズームレンズを撮像装置に適用した実施例を図8を用いて説明する。本発明の撮像装置はズームレンズを含む交換レンズ装置と、交換レンズ装置とカメラマウント部を介して着脱可能に接続され、ズームレンズが形成する光学像を受光して、電気的な画像信号に変換する撮像素子を含むカメラ本体とを備えている。
図8は一眼レフカメラの要部概略図である。図8において10は実施例1乃至3のズームレンズ1を有する撮影レンズである。ズームレンズ1は保持部材である鏡筒2に保持されている。20はカメラ本体であり、撮影レンズ10からの光束を上方に反射するクイックリターンミラー3、撮影レンズ10の像形成装置に配置された焦点板4より構成されている。更に焦点板4に形成された逆像を正立像に変換するペンタダハプリズム5、その正立像を観察するための接眼レンズ6などによって構成されている。
7は感光面であり、CCDセンサやCMOSセンサ等のズームレンズによって形成される像を受光する固体撮像素子(光電変換素子)や銀塩フィルムが配置される。撮影時にはクイックリターンミラー3が光路から退避して、感光面7上に撮影レンズ10によって像が形成される。実施例1乃至3にて説明した利益は本実施例に開示したような撮像装置において効果的に享受される。撮像装置としてクイックリターンミラー3のないミラーレスのカメラにも同様に適用できる。
次に本発明の各実施例の数値実施例を示す。各数値実施例においてiは物体側からの面の順序を示し、riはレンズ面の曲率半径、diは第i面と第i+1面との間のレンズ肉厚および空気間隔、ndi、νdiはそれぞれd線に対する屈折率、アッベ数を示す。BFはバックフォーカスであり、最終レンズ面から像面までの距離で示している。レンズ全長は第1レンズ面から像面までの距離である。非球面形状は光軸方向にX軸、光軸と垂直方向にH軸、光の進行方向を正としRを近軸曲率半径、Kを円錐定数、A4,A6,A8,A10,A12,A14を各々非球面係数としたとき、
なる式で表している。また[e+X]は[×10+x]を意味し、[e−X]は[×10-x]を意味している。非球面は面番号の後に*を付加して示す。また、各光学面の間隔dが(可変)となっている部分は、ズーミングに際して変化するものであり、別表に焦点距離に応じた面間隔を記している。バックフォーカスは最終レンズ面から像面までの距離である。
[数値実施例1]
面データ
面番号 r d nd νd
1* -714.708 3.50 1.61881 63.9
2* 18.302 10.77 光線有効径Φ41.904
3* 2652.907 2.30 1.85400 40.4
4* 59.913 6.83 光線有効径Φ35.549
5 -79.670 1.50 1.88300 40.8
6 609.260 0.15
7 57.388 5.68 1.85478 24.8
8 -274.202 (可変)
9 139.830 2.34 1.90366 31.3
10 -368.538 0.15
11 59.098 1.30 1.80809 22.8
12 27.990 4.74 1.67270 32.1
13 221.033 (可変)
14 33.253 1.40 1.84666 23.9
15 20.583 9.34 1.48749 70.2
16 -69.598 (可変)
17(絞り) ∞ 0.37
18 40.851 2.51 1.80518 25.4
19 179.546 1.00 1.88300 40.8
20 23.132 5.10
21 -24.288 1.00 1.88300 40.8
22 -96.070 0.15
23 66.825 2.85 1.80809 22.8
24 -140.949 0.91
25 ∞ (可変)
26 31.530 6.73 1.43875 94.9
27 -409.060 0.15
28 65.846 1.40 1.91082 35.3
29 22.330 11.70 1.49710 81.6
30* -75.251 0.15
31 636.187 4.65 1.49700 81.5
32 -52.782
像面 ∞
非球面データ
第1面
K =-4.05739e+003 A 4= 3.01972e-006 A 6= 8.60626e-010
A 8=-8.42670e-013 A10= 7.14481e-016

第2面
K =-1.27171e+000 A 4=-5.02670e-006 A 6=-5.29014e-009
A 8=-1.88454e-011 A10= 3.72226e-014

第3面
K =-5.24115e+005 A 4=-5.68107e-006 A 6=-2.46923e-010
A 8= 1.38578e-011 A10=-9.61882e-015

第4面
K = 6.58507e+000 A 4= 3.24729e-006 A 6= 2.74626e-008
A 8=-1.01486e-011 A10=-3.80375e-014

第30面
K = 1.83032e+000 A 4= 9.78498e-006 A 6=-2.27347e-009
A 8= 1.82814e-011 A10=-3.46919e-014

各種データ
ズーム比 2.06

広角 中間 望遠
焦点距離 16.49 23.74 33.94
Fナンバー 2.91 2.91 2.91
半画角(度) 52.69 42.35 32.51
バックフォーカス 38.74 48.38 63.65

d 8 31.93 13.49 1.97
d13 5.64 5.21 8.50
d16 1.99 7.35 13.26
d25 12.15 6.79 0.89
[数値実施例2]
面データ
面番号 r d nd νd
1* 183.061 3.60 1.77250 49.6
2* 18.775 10.57 光線有効径Φ43.840
3* 1058.296 2.60 1.85400 40.4
4* 68.022 8.64 光線有効径Φ35.309
5 -47.914 1.70 1.81600 46.6
6 1591.821 0.15
7 71.381 6.86 1.76182 26.5
8 -86.077 (可変)
9 247.846 2.76 1.91082 35.3
10 -132.691 0.15
11 78.424 1.30 1.80809 22.8
12 22.742 8.16 1.69895 30.1
13 2407.764 (可変)
14 43.534 1.40 1.84666 23.9
15 27.861 9.26 1.48749 70.2
16 -54.039 (可変)
17(絞り) ∞ 2.36
18 -227.039 1.25 1.91082 35.3
19 81.866 3.14
20 -36.296 1.00 1.77250 49.6
21 34.161 4.90 1.80809 22.8
22 -154.966 1.00
23 ∞ (可変)
24 30.920 7.56 1.43875 94.9
25 -73.302 0.15
26 42.823 1.40 1.88300 40.8
27 21.224 15.56 1.49700 81.5
28 -23.116 1.60 1.85400 40.4
29* -65.384 0.94
30 -54.664 3.55 1.48749 70.2
31 -30.624
像面 ∞
非球面データ
第1面
K = 2.55273e+001 A 4= 9.46075e-007 A 6= 1.74787e-009
A 8=-3.10852e-013 A10=-1.97990e-016

第2面
K =-1.32889e+000 A 4=-3.50901e-006 A 6=-5.21122e-009
A 8=-2.85662e-011 A10= 3.08407e-014

第3面
K =-2.48714e+004 A 4=-7.71603e-006 A 6= 6.08601e-009
A 8= 1.27414e-011 A10=-1.40967e-014

第4面
K = 1.06865e+001 A 4= 2.69825e-006 A 6= 2.90854e-008
A 8= 5.40256e-011 A10=-8.70560e-014

第29面
K = 5.47709e+000 A 4= 8.99092e-006 A 6= 3.22048e-009
A 8= 4.88293e-012 A10= 2.48336e-014

各種データ
ズーム比 2.06

広角 中間 望遠
焦点距離 16.49 23.70 33.94
Fナンバー 2.91 2.91 2.91
半画角(度) 52.69 42.39 32.51
バックフォーカス 39.46 48.77 65.23


d 8 29.62 12.80 1.99
d13 10.71 9.98 5.36
d16 1.00 6.19 10.11
d23 10.10 4.91 0.98
[数値実施例3]
面データ
面番号 r d nd νd
1* -598.122 3.00 1.58313 59.4
2* 17.070 9.05 光線有効径Φ33.951
3* 6248.352 2.00 1.88100 40.1
4* 39.597 6.16 光線有効径Φ28.203
5 -48.208 1.20 1.69680 55.5
6 95.203 0.15
7 46.106 6.57 1.73800 32.3
8 -55.298 (可変)
9 33.665 1.00 1.91082 35.3
10 19.256 5.08 1.61340 44.3
11 -191.559 6.03
12(絞り) ∞ 1.09
13 27.578 1.00 1.84666 23.9
14 19.068 5.98 1.48749 70.2
15 -63.756 (可変)
16 ∞ 1.74
17 98.630 1.98 1.84666 23.9
18 -71.909 0.80 1.88300 40.8
19 26.542 3.11
20 -21.627 0.80 1.91082 35.3
21 -51.448 0.15
22 69.313 2.08 1.80809 22.8
23 -101.915 (可変)
24 27.664 5.91 1.49700 81.5
25 -89.372 0.15
26 60.294 1.20 1.91082 35.3
27 19.013 10.82 1.49700 81.5
28 -34.912 2.10 1.85400 40.4
29* -46.251
像面 ∞
非球面データ
第1面
K = 0.00000e+000 A 4= 1.67599e-005 A 6=-2.73317e-008
A 8= 4.29576e-011 A10=-4.11597e-014 A12= 2.02289e-017

第2面
K =-1.45241e+000 A 4= 4.19025e-006 A 6= 2.69893e-008
A 8=-1.29894e-010 A10= 4.51693e-014

第3面
K = 0.00000e+000 A 4=-2.09213e-005 A 6= 9.18487e-008
A 8=-1.89361e-010 A10= 1.47522e-013

第4面
K =-1.14035e+001 A 4= 2.70484e-005 A 6= 3.92019e-008
A 8= 5.54112e-011 A10=-6.06951e-014

第29面
K = 6.54796e+000 A 4= 2.04925e-005 A 6= 2.21798e-008
A 8= 1.48999e-010 A10=-6.11464e-013 A12= 2.70504e-015

各種データ
ズーム比 2.07
広角 中間 望遠
焦点距離 16.48 23.72 34.13
Fナンバー 4.10 4.10 4.10
半画角(度) 52.70 42.37 32.37
バックフォーカス 38.99 48.87 63.71

d 8 28.11 12.16 1.94
d15 1.52 4.33 7.30
d23 6.93 4.13 1.15
LF 前群 LR 後群 SP 開口絞り

Claims (9)

  1. 物体側から像側へ順に配置された、負の屈折力を有する1つのレンズ群からなる前群、開口絞り1以上のレンズ群を含み全体として正の屈折力を有する後群から構成され、広角端に比べて望遠端において、前記前群と前記後群の間隔が小さくなるように、ズーミングに際して隣り合うレンズ群の間隔が変化するズームレンズであって、
    前記前群は、最も物体側に配置された負レンズG11と、該負レンズG11の像側に配置された負レンズG12を有し、該負レンズG11の像側のレンズ面は光軸から離れるにつれて正の屈折力が強くなる非球面形状であり、前記負レンズG12の像側のレンズ面は光軸から離れるにつれて負の屈折力が強くなる非球面形状であり、
    前記負レンズG11の物体側のレンズ面の面頂点から像側のレンズ面の有効径の端部までの光軸方向の長さをt11、前記負レンズG11の物体側のレンズ面の有効径の半径をy111、前記負レンズG11の焦点距離をf11、前記前群の焦点距離をf1、広角端における前記後群の合成焦点距離をf2w、広角端における全系の焦点距離をfw、前記負レンズG11の像側のレンズ面の光線有効径の半径の7割の高さにおける非球面量をAsph112、前記負レンズG12の像側のレンズ面の光線有効径の半径の7割の高さにおける非球面量をAsph122、前記負レンズG11の材料の屈折率をN11、前記負レンズG12の材料の屈折率をN12、前記前群の最も物体側のレンズ面と前記前群の最も像面側のレンズ面の光軸上の間隔をD1とするとき、
    0.36<t11/y111<0.47
    −2.0<f11/fw<−1.3
    −0.58<f1/f2w<−0.20
    0.50<(Asph122×(N12−1)/D1)/(Asph112×(N11−1)/D1)<1.00
    なる条件式を満たすことを特徴とするズームレンズ。
  2. 前記負レンズG12の材料の屈折率をN12とするとき、
    1.80<N12<2.10
    なる条件式を満たすことを特徴とする請求項に記載のズームレンズ。
  3. 前記負レンズG11の材料のアッベ数をν11とするとき、
    40<ν11<70
    なる条件式を満たすことを特徴とする請求項1または2に記載のズームレンズ。
  4. 前記負レンズG11の像側のレンズ面の光線有効径の半径の7割の高さにおける非球面量をAsph112、前記負レンズG11の材料の屈折率をN11、前記前群の最も物体側のレンズ面と前記前群の最も像側のレンズ面の光軸上の間隔をD1とするとき、
    0.010<Asph112×(N11−1)/D1<0.040
    なる条件式を満たすことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載のズームレンズ。
  5. 望遠端における全系の焦点距離をftとするとき、
    −1.20<f1/√(fw×ft)<−0.80
    なる条件式を満たすことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載のズームレンズ。
  6. 前記後群は、物体側から像側へ順に配置された、正の屈折力の第21レンズ群、負の屈折力の第22レンズ群、正の屈折力の第23レンズ群から構成され、広角端に比べて望遠端において、前記第21レンズ群と前記第22レンズ群の間隔が増大し、前記第22レンズ群と前記第23レンズ群の間隔が縮小するように、ズーミングに際して各レンズ群が移動することを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載のズームレンズ。
  7. 前記第22レンズ群の焦点距離をf22、望遠端における全系の焦点距離をftとするとき、
    −2.50<f22/√(fw×ft)<−1.00
    なる条件式を満たすことを特徴とする請求項に記載のズームレンズ。
  8. 前記第23レンズ群の焦点距離をf23、望遠端における全系の焦点距離をftとするとき、
    1.00<f23/√(fw×ft)<2.00
    なる条件式を満たすことを特徴とする請求項またはに記載のズームレンズ。
  9. 請求項1乃至のいずれか1項に記載のズームレンズと、該ズームレンズによって形成される像を受光する固体撮像素子とを有することを特徴とする撮像装置。
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