JP6221840B2 - ベルト搬送装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Description
(ΣΔei/ΣΔvi)1/2
溶剤可溶型ポリアミドイミド樹脂溶液(東洋紡製 バイロマックス16NN 溶媒NMP 固形分率17質量%)とカーボンブラック(Degussa社製「スペシャルブラック4」)36質量部を添加した溶液を湿式ジェットミル(ジーナス製「ジーナスPY」、圧力200MPaでφ0.1mmのオリフィスを5回通過)を用いて分散させた。次に、30rpmで回転させたφ149mmのアルミ製パイプ表面に、この溶液をφ3mmのノズル先端より吐出させると同時に、SUS製ブレードを押し付け、平滑化処理を行いながら100mm/minで横方向に走査させることで、アルミ製パイプ表面に均一なアミドイミド樹脂溶液膜を形成した。このアルミ製パイプを10rpmで回転させながら130℃で20分、250℃で30分乾燥させ、該パイプ上の皮膜を抜き取る事で厚み78μmのポリアミドイミド製円筒状部材を得た。得られた円筒状部材を幅234mmにカットしポリアミドイミド製の搬送ベルトとした。
溶解度パラメータが10.4であるポリアセタールから作製された案内部材(MISUMI社製、円錐部の最大径φ18.1mm、円筒部の径φ10mm、傾斜面の傾斜角45°、底面の長さ5mm)を準備した。次に、溶解度パラメータが8.0のEPDMゴムのシート(亜木津社製、幅5mm、長さ30mm)の表面にスリーボンド7797(スリーボンド社製)を塗布し、また、上記案内部材の案内溝の底面に、スリーボンド7797を塗布・乾燥させ、更にスリーボンド7721(スリーボンド社製)を塗布した後、案内溝の底面に、EPDMゴム製のシートを貼り付けた。そして、EPDMゴム製シートの外周にセロテープ(登録商標)を貼り付け、一日放置した後、溶解度パラメータが6.5であるハナール(関東化成工業株式会社製、潤滑成分:PTFE)中に浸漬させた。そして、ハナールから案内部材を取り出した後、セロテープを剥がし、潤滑剤が含浸された案内部材を得た。すなわち、実施例1の案内部材は、リブ接触面を形成するポリアセタールの溶解度パラメータとハナールの溶解度パラメータとの差が3.9であり、リブ非接触面を形成するEPDMゴムの溶解度パラメータとハナールの溶解度パラメータとの差が1.5である。
実施例2では、ハナールに代えて溶解度パラメータが8.1であるエキセパールBS(花王社製、潤滑成分:ステアリン酸ブチル)を用いたこと以外は、実施例1と同様の条件で、潤滑剤が含浸された案内部材を作製した。すなわち、実施例2の案内部材は、リブ接触面を形成するポリアセタールの溶解度パラメータとエキセパールBSの溶解度パラメータとの差が2.3であり、リブ非接触面を形成するEPDMゴムの溶解度パラメータとエキセパールBSの溶解度パラメータとの差が0.1である。
実施例3では、ハナールに代えて溶解度パラメータが8.1であるエキセパールBS(花王社製)を用いたこと、EPDMゴム製シートに代えて溶解度パラメータが7.3であるフッ素ゴムのシートを用いたこと以外は、実施例1と同様の条件で、潤滑剤が含浸された案内部材を作製した。すなわち、実施例3の案内部材は、リブ接触面を形成するポリアセタールの溶解度パラメータとエキセパールBSの溶解度パラメータとの差が2.3であり、リブ非接触面を形成するフッ素ゴムの溶解度パラメータとエキセパールBSの溶解度パラメータとの差が0.8である。
実施例4では、ポリアセタールから作製された案内部材を準備する代わりに、溶解度パラメータが13.7であるナイロン66から作製された案内部材(MISUMI社製、円錐部の最大径φ18.1mm、円筒部の径φ10mm、傾斜面の傾斜角45°、底面の長さ5mm)を準備したこと以外は、実施例1と同様の条件で、潤滑剤が含浸された案内部材を作製した。すなわち、実施例4の案内部材は、リブ接触面を形成するナイロン66の溶解度パラメータとハナールの溶解度パラメータとの差が7.2であり、リブ非接触面を形成するEPDMゴムの溶解度パラメータとハナールの溶解度パラメータとの差が1.5である。
実施例5では、ポリアセタールから作製された案内部材を準備する代わりに、溶解度パラメータが13.7であるナイロン66から作製された案内部材を準備したこと、EPDMゴム製シートに代えて溶解度パラメータが7.3であるフッ素ゴムのシートを用いたこと以外は実施例1と同様の条件で、潤滑剤が含浸された案内部材を作製した。すなわち、実施例5の案内部材は、リブ接触面を形成するナイロン66の溶解度パラメータとハナールの溶解度パラメータとの差が7.2であり、リブ非接触面を形成するフッ素ゴムの溶解度パラメータとハナールの溶解度パラメータとの差が0.8である。
比較例1では、溶解度パラメータが10.4であるポリアセタールから作製された案内部材(MISUMI社製、円錐部の最大径φ18.1mm、円筒部の径φ10mm、傾斜面の傾斜角45°、底面の長さ5mm)を準備した。次に、案内部材の案内溝の底面に、セロテープ(登録商標)を貼り付けた後、溶解度パラメータが8.1であるエキセパールBS(花王社製)中に浸漬させた。そして、エキセパールBSから案内部材を取り出した後、セロテープを剥がし、潤滑剤が含浸された案内部材を得た。すなわち、実施例1の案内部材は、リブ接触面を形成するポリアセタールの溶解度パラメータとハナールの溶解度パラメータとの差が3.9であり、リブ非接触面を形成するポリアセタールの溶解度パラメータとハナールの溶解度パラメータとの差が3.9である。
比較例2では、溶解度パラメータが10.4であるポリアセタールから作製された案内部材(MISUMI社製、円錐部の最大径φ18.1mm、円筒部の径φ10mm、傾斜面の傾斜角45°、底面の長さ5mm)を準備し、これを比較例2の案内部材とした(潤滑剤が含浸されていない案内部材)。
比較例3では、ハナールに代えて溶解度パラメータが8.1であるエキセパールBS(花王社製)を用いたこと以外は、比較例1と同様の条件で、潤滑剤が含浸された案内部材を作製した。すなわち、比較例3の案内部材は、リブ接触面を形成するポリアセタールの溶解度パラメータとエキセパールBSの溶解度パラメータとの差が2.3であり、リブ非接触面を形成するポリアセタールの溶解度パラメータとエキセパールBSの溶解度パラメータとの差が2.3である。
比較例4では、ハナールに代えて溶解度パラメータが10.8であるエキセパールPE−MO(花王社製、潤滑成分:ペンタエリスリトールモノオレエート)を用いたこと以外は、比較例1と同様の条件で、潤滑剤が含浸された案内部材を作製した。すなわち、比較例4の案内部材は、リブ接触面を形成するポリアセタールの溶解度パラメータとエキセパールPE−MOの溶解度パラメータとの差が0.4であり、リブ非接触面を形成するポリアセタールの溶解度パラメータとエキセパールPE−MOの溶解度パラメータとの差が0.4である。
比較例5では、ハナールに代えて溶解度パラメータが10.8であるエキセパールPE−MO(花王社製)を用いたこと以外は、実施例1と同様の条件で、潤滑剤が含浸された案内部材を作製した。すなわち、比較例5の案内部材は、リブ接触面を形成するポリアセタールの溶解度パラメータとエキセパールPE−MOの溶解度パラメータとの差が0.4であり、リブ非接触面を形成するEPDMの溶解度パラメータとエキセパールPE−MOの溶解度パラメータとの差が2.8である。
比較例6では、溶解度パラメータが13.7であるナイロン66から作製された案内部材(MISUMI社製、円錐部の最大径φ18.1mm、円筒部の径φ10mm、傾斜面の傾斜角45°、底面の長さ5mm)を準備した。次に、案内部材の案内溝の底面に、セロテープ(登録商標)を貼り付けた後、溶解度パラメータが6.5であるハナール中に浸漬させた。そして、ハナールから案内部材を取り出した後、セロテープを剥がし、潤滑剤が含浸された案内部材を得た。すなわち、比較例6の案内部材は、リブ接触面を形成するナイロン66の溶解度パラメータとハナールの溶解度パラメータとの差が7.2であり、リブ非接触面を形成するナイロン66の溶解度パラメータとハナールの溶解度パラメータとの差が7.2である。
比較例7では、ハナールに代えて溶解度パラメータが8.1であるエキセパールBS(花王社製)を用いたこと、EPDMゴム製シートに代えて溶解度パラメータが9.7であるポリ塩化ビニルを用いたこと以外は、実施例1と同様の条件で、潤滑剤が含浸された案内部材を作製した。すなわち、比較例7の案内部材は、リブ接触面を形成するポリアセタールの溶解度パラメータとエキセパールBSの溶解度パラメータとの差が2.3であり、リブ非接触面を形成するポリ塩化ビニルの溶解度パラメータとエキセパールBSの溶解度パラメータとの差が1.6である。
○:案内溝外への潤滑剤の移動が目視により観察されなかった。
△:案内溝外への潤滑剤の移動が目視により観察された。
×:案内溝外への潤滑剤の移動が目視により観察され、普通紙への潤滑剤の飛散も観察された。
○:リブ摺擦幅が0.05mm以下。
△:リブ摺擦幅が0.05mm超0.1mm以下。
×:リブ摺擦幅が0.1mm超。
○:普通紙上の画像の印刷位置ずれ(レジずれ)なし。
×:普通紙上の画像の印刷位置ずれ(レジずれ)あり。
Claims (2)
- 回転駆動されるベルトと、
前記ベルトを回転可能に支持する複数の支持ロールと、
前記ベルトの内周面の少なくとも片側端に沿って設けられるリブ部材と、
前記複数の支持ロールの少なくとも1つの支持ロールに設けられ、前記リブ部材が接触して、前記ベルトを案内する案内溝を有する案内部材と、を有し、
前記案内溝は、潤滑剤が塗布され、前記リブ部材が接触するリブ接触面と、前記リブ部材が接触しないリブ非接触面を備え、
前記リブ接触面を形成する部材の溶解度パラメータと前記潤滑剤の溶解度パラメータとの差の絶対値が2.3(cal/cm3)1/2以上であり、
前記リブ非接触面を形成する部材の溶解度パラメータと前記潤滑剤の溶解度パラメータとの差の絶対値が1.5(cal/cm3)1/2以下であることを特徴とするベルト搬送装置。 - 像保持体と、前記像保持体表面に潜像を形成する潜像形成手段と、前記潜像を静電荷像現像用現像剤を用いて現像してトナー像を形成する現像手段と、前記トナー像を記録媒体に転写する転写手段と、を含み、
前記転写手段は、請求項1に記載のベルト搬送装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
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JP2014041707A JP6221840B2 (ja) | 2014-03-04 | 2014-03-04 | ベルト搬送装置及び画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2014041707A JP6221840B2 (ja) | 2014-03-04 | 2014-03-04 | ベルト搬送装置及び画像形成装置 |
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