JP6220158B2 - リレー診断装置 - Google Patents

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Description

本発明は、リレーの故障状態を診断するリレー診断装置に関する。
近年、動力源としてエンジンおよび電動モータを備えたハイブリッド車両や、エンジンを自動的に停止させるアイドリングストップ車両等が開発されている。これらの車両においては、様々な電装品が起動している状態のもとでエンジンを始動させることから、電装品に対する瞬間的な電圧低下つまり瞬低を防止するため、電装品に電力を供給する電源回路とスタータモータに電力を供給する電源回路が設けられている。また、複数の電源回路を備えた車両においては、電源回路間にリレーが設けられている(特許文献1参照)。このように、電源回路間にリレーを設けることにより、例えば、一方の電源回路を構成するジェネレータや蓄電デバイス等に障害が発生した場合には、リレーを接続することで他方の電源回路から一方の電源回路に電力を供給することが可能となる。
特開2011−208599号公報
ところで、電源回路には大きな電流が流れることから、リレーを接続状態または切断状態に切り換える際の状況によっては、リレーが溶着や溶断等の故障状態となるおそれがある。このため、電源回路間にリレーを備えた車両においては、定期的にリレーの故障診断を実施する必要があるが、電源回路に対して故障診断を実施するための診断回路を追加することは、コストを増大させる要因となっていた。
本発明の目的は、コストを抑制しつつリレーの故障状態を診断することにある。
本発明のリレー診断装置は、第1電源ラインを介して接続される第1蓄電デバイスと第1電気機器とを備える第1電源回路と、第2電源ラインを介して接続される第2蓄電デバイスと第2電気機器とを備える第2電源回路と、前記第1電源ラインと前記第2電源ラインとの間に設けられ、接続状態と切断状態とに切り換えられるリレーと、前記第1電気機器と前記第2電気機器との少なくともいずれか一方を用いて、前記第1電源ラインと前記第2電源ラインとの少なくともいずれか一方の電位を変化させる電位制御部と、前記第1電源ラインと前記第2電源ラインとの電位差に基づいて、接続状態または切断状態で不動となる前記リレーの故障状態を診断するリレー診断部と、を有し、前記第2電気機器は、前記第2蓄電デバイスに第3蓄電デバイスを接続するコンバータであり、前記電位制御部は、前記コンバータを用いて前記第2電源ラインの電位を低下させる
本発明のリレー診断装置は、第1電源ラインを介して接続される第1蓄電デバイスと第1電気機器とを備える第1電源回路と、第2電源ラインを介して接続される第2蓄電デバイスと第2電気機器とを備える第2電源回路と、前記第1電源ラインと前記第2電源ラインとの間に設けられ、接続状態と切断状態とに切り換えられるリレーと、前記第1電気機器と前記第2電気機器との少なくともいずれか一方を用いて、前記第1電源ラインと前記第2電源ラインとの少なくともいずれか一方の電位を変化させる電位制御部と、前記第1電源ラインと前記第2電源ラインとの電位差に基づいて、接続状態または切断状態で不動となる前記リレーの故障状態を診断するリレー診断部と、を有し、前記第2電気機器は、前記第2蓄電デバイスに第3蓄電デバイスを接続するコンバータであり、前記電位制御部は、前記コンバータを用いて前記第2電源ラインの電位を上昇させる。
本発明によれば、第1電源ラインと第2電源ラインとの電位差に基づいて、リレーの故障状態を診断するようにしたので、専用の診断回路を用いることなく故障診断を実行することができ、コストを抑制しつつリレーの故障状態を診断することが可能となる。
車両に搭載されるパワーユニットおよび電源システムの一例を示す概略図である。 本発明の一実施の形態であるリレー診断装置の構成を示す概略図である。 故障診断の実行手順の一例を示すタイミングチャートである。 故障診断の実行手順の他の例を示すタイミングチャートである。 故障診断の実行手順の他の例を示すタイミングチャートである。 故障診断の実行手順の他の例を示すタイミングチャートである。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は車両に搭載されるパワーユニット10および電源システム11の一例を示す概略図である。図1に示すように、パワーユニット10には、エンジン12および走行用モータ13が設けられている。また、パワーユニット10には無段変速機14が設けられており、無段変速機14にはプライマリプーリ15およびセカンダリプーリ16が設けられている。プライマリプーリ15の一方側には、トルクコンバータ17を介してエンジン12が連結される一方、プライマリプーリ15の他方側には、走行用モータ13が連結されている。また、セカンダリプーリ16には、出力軸18およびデファレンシャル機構19等を介して車輪20が連結されている。さらに、走行用モータ13のステータ21には、交流電力と直流電力とを双方向に変換するインバータ22が接続されており、インバータ22には通電ライン23,24を介して高電圧バッテリ25が接続されている。
トルクコンバータ17とプライマリプーリ15との間には、解放状態と締結状態とに切り換えられるクラッチ26が設けられている。クラッチ26を解放状態に切り換えることにより、プライマリプーリ15からエンジン12を切り離すことが可能となる。これにより、走行モードをモータ走行モードに設定することができ、エンジン12を停止させて走行用モータ13の動力のみを車輪20に伝達することが可能となる。一方、クラッチ26を締結状態に切り換えることにより、プライマリプーリ15にエンジン12を接続することが可能となる。これにより、走行モードをパラレル走行モードに設定することができ、走行用モータ13およびエンジン12の動力を車輪20に伝達することが可能となる。
また、車両に搭載される電源システム11は、第1バッテリ(第1蓄電デバイス)30を備える第1電源回路31と、第2バッテリ(第2蓄電デバイス)40を備える第2電源回路41とによって構成されている。第1電源回路31は、第1バッテリ30に第1電源ライン32を介して接続されるモータジェネレータ(第1電気機器,ジェネレータ)33を備えている。モータジェネレータ33は、発電機および電動機として機能する所謂ISG(Integrated Starter Generator)であり、駆動ベルト34を介してエンジン12のクランク軸35に連結されている。すなわち、モータジェネレータ33は、エンジン12のクランク軸35に回転駆動されて発電を行うだけでなく、スタータモータとしてエンジン12のクランク軸35を始動回転させることが可能となっている。このモータジェネレータ33は、走行モードをEVモードからパラレルモードに切り換える際のエンジン始動時や、アイドリングストップから復帰させる際のエンジン始動時などに、クランク軸35を始動回転させるために用いられる。なお、車両はアイドリングストップ機能を有しており、パラレル走行モードの設定中においても、所定の停止条件が成立した場合にはエンジン12を自動的に停止させる一方、所定の始動条件が成立した場合にはエンジン12を自動的に再始動させている。
また、第2電源回路41は、第2バッテリ40に第2電源ライン42を介して接続されるコンバータ(第2電気機器)43を備えている。また、コンバータ43には通電ライン44,45が接続されており、この通電ライン44,45は高電圧バッテリ25とインバータ22とを接続する通電ライン23,24に接続されている。すなわち、第2電源回路41にはコンバータ43を介して高電圧バッテリ(第3蓄電デバイス)25が接続されており、コンバータ43は第2電源回路41と高電圧バッテリ25との間で直流電力の電圧を変換するDC−DCコンバータとして機能している。また、第2電源ライン42には、エンジン12を始動回転させるスタータモータ46が接続されている。このスタータモータ46は、運転手による始動操作が為された場合に、クランク軸35を始動回転させるために用いられる。さらに、第2電源ライン42には、電動パワーステアリングユニット47や各種電装品48等が接続されている。
第1電源ライン32と第2電源ライン42との間には、接続状態と切断状態とに切り換えられるリレー50が設けられている。このリレー50を切断状態つまり開状態に切り換えることにより、第1電源回路31と第2電源回路41とが切り離される。これにより、第1電源回路31のモータジェネレータ33によってエンジン12を始動する場合であっても、第2電源回路41の電装品48等に対する瞬間的な電圧低下つまり瞬低を防止することができるため、車両品質を向上させるとともに電装品48等の耐久性を向上させることが可能となる。また、第1電源回路31の第1バッテリ30やモータジェネレータ33に故障が発生した場合には、リレー50が接続状態つまり閉状態に切り換えられて第1電源回路31と第2電源回路41とが接続される。これにより、第2電源回路41から第1電源回路31に電力を供給することができ、車両の走行性能を確保することが可能となる。同様に、第2電源回路41の第2バッテリ40やコンバータ43に故障が発生した場合には、リレー50が接続状態に切り換えられて第1電源回路31と第2電源回路41とが接続される。これにより、第1電源回路31から第2電源回路41に電力を供給することができ、車両の走行性能を確保することが可能となる。
このように、モータジェネレータ33を用いてエンジン12を始動する際には、リレー50を切断状態に切り換える必要があるため、後からエンジン12が再始動されるEV走行モードやアイドリングストップを実行する際には、事前にリレー50の故障診断を実施しておくことが望ましい。また、モータジェネレータ33やコンバータ43等が故障した場合には、リレー50を接続状態に切り換える必要があるため、定期的にリレー50の故障診断を実施しておくことが望ましい。そこで、本発明の一実施の形態であるリレー診断装置51は、第1電源回路31と第2電源回路41との通電状態に基づき、所定のタイミングでリレー50が故障状態であるか否かを判定している。なお、リレー50の故障状態としては、固着や溶着等によってリレー50が接続状態で不動となる故障状態と、固着や溶断等によってリレー50が切断状態で不動となる故障状態とがある。
以下、リレー診断装置51によって実行される故障診断について説明する。図2は本発明の一実施の形態であるリレー診断装置51の構成を示す概略図である。図2において図1に示す部材と同一の部材については、同一の符号を付してその説明を省略する。図2に示すように、リレー診断装置51には、電位制御部およびリレー診断部としての制御ユニット52が設けられている。また、制御ユニット52には、第1電源ライン32と第2電源ライン42との電位差ΔVを検出する電圧検出部53が設けられている。第1バッテリ30にはバッテリセンサ54が装着されており、第2バッテリ40にはバッテリセンサ55が装着されている。バッテリセンサ54は、第1バッテリ30の電圧および電流等を検出することが可能であり、バッテリセンサ55は、第2バッテリ40の電圧および電流等を検出することが可能である。すなわち、バッテリセンサ54を用いて第1電源回路31の電圧V1および電流I1を検出することが可能となっており、バッテリセンサ55を用いて第2電源回路41の電圧V2および電流I2を検出することが可能となっている。また、制御ユニット52には、バッテリセンサ54から第1電源回路31の電圧V1および電流I1が送信され、バッテリセンサ55から第2電源回路41の電圧V2および電流I2が送信される。
なお、第1電源回路31および第2電源回路41は共に車体に接地されることから、第1電源ライン32の電位から第2電源ライン42の電位を減算した電位差ΔVと、第1電源回路31の電圧V1と第2電源回路41の電圧V2との電圧差(V1−V2)とは同一の値を意味している。すなわち、前述の説明では、制御ユニット52の電圧検出部53を用いて電位差ΔVを検出しているが、これに限られることはなく、バッテリセンサ54,55を用いて電位差ΔVを検出しても良い。なお、制御ユニット52は、制御信号等を演算するCPU、制御プログラム、演算式およびマップデータ等を格納するROM、一時的にデータを格納するRAM等によって構成される。
続いて、制御ユニット52による故障診断の実行手順について説明する。図3は故障診断の実行手順の一例を示すタイミングチャートである。なお、図3に示す故障診断は、エンジン12が作動している状況のもとで実行される故障診断である。図3に示すように、制御ユニット52は、リレー50を切断状態に切り換える制御信号として開信号を出力した後に(符号A)、モータジェネレータ33の発電電圧を引き上げる(符号B)。なお、モータジェネレータ33においては、図示しないフィールドコイルの界磁電流を調整することにより、モータジェネレータ33の発電電圧を調整することが可能となる。そして、制御ユニット52は、所定の判定時間内に電位差ΔVが所定の電圧閾値Vaを超えるか否かを判定する。判定時間内に電位差ΔVが電圧閾値Vaを超えた場合には(符号C)、制御ユニット52は、リレー50が正常状態であること、つまり開信号を受信したリレー50が切断状態に切り換えられたことを判定する。一方、判定時間に渡って電位差ΔVが電圧閾値Vaを超えなかった場合には(符号D)、制御ユニット52は、リレー50が接続状態で不動となる故障状態であること、つまり開信号を受信したリレー50が接続状態を維持したことを判定する。
すなわち、正常にリレー50が切断状態に切り換えられた場合には、第1電源ライン32と第2電源ライン42とが切り離されることから、モータジェネレータ33によって第1電源ライン32の電位を上昇させると、図3に実線で示すように、電源ライン32,42間の電位差ΔVが正側に増加することになる。一方、故障したリレー50が接続状態を維持した場合には、第1電源ライン32と第2電源ライン42とが接続されることから、モータジェネレータ33によって第1電源ライン32の電位が引き上げられると、図3に破線で示すように、第1電源ライン32に合わせて第2電源ライン42の電位も引き上げられ、電源ライン32,42間の電位差ΔVがほぼ0に維持されることになる。このように、専用の診断回路を用いることなくリレー50の故障診断を実行することができるため、コストを抑制しつつリレー50の故障状態を診断することが可能となる。
なお、前述の説明では、モータジェネレータ33の発電電圧を引き上げているが、これに限られることはない。第1電源回路31に対して、電力を消費する他の負荷が接続されていれば、モータジェネレータ33の発電電圧を引き下げても良い。この場合であっても、電位差ΔVに基づいてリレー50の故障状態を判定することが可能となる。また、前述の説明では、リレー50を切断状態に切り換える開信号を出力した状態のもとで、モータジェネレータ33の発電電圧を変化させているが、これに限られることはなく、リレー50を接続状態に切り換える閉信号を出力した状態のもとで、モータジェネレータ33の発電電圧を変化させても良い。
次いで、制御ユニット52による故障診断の実行手順の他の例について説明する。図4は故障診断の実行手順の他の例を示すタイミングチャートである。図4に示すように、制御ユニット52は、リレー50を接続状態に切り換える制御信号として閉信号を出力した後に(符号A)、コンバータ43を制御して第2電源回路41側の出力電圧を引き下げる(符号B)。なお、コンバータ43においては、図示しないパワー素子(IGBT等)をスイッチング制御することにより、コンバータ43の出力電圧を調整することが可能となる。そして、制御ユニット52は、所定の判定時間内に電位差ΔVが所定の電圧閾値Vbを超えるか否かを判定する。判定時間内に電位差ΔVが電圧閾値Vbを超えた場合には(符号C)、制御ユニット52は、リレー50が正常状態であること、つまり閉信号を受信したリレー50が接続状態に切り換えられたことを判定する。一方、判定時間に渡って電位差ΔVが電圧閾値Vbを超えなかった場合には(符号D)、制御ユニット52は、リレー50が切断状態で不動となる故障状態であること、つまり閉信号を受信したリレー50が切断状態を維持したことを判定する。
すなわち、正常にリレー50が接続状態に切り換えられた場合には、第1電源ライン32と第2電源ライン42とが接続されることから、コンバータ43によって第2電源ライン42の電位を低下させると、図4に実線で示すように、電源ライン32,42間の電位差ΔVが負側に増加することになる。一方、故障したリレー50が切断状態を維持した場合には、第1電源ライン32と第2電源ライン42とが切り離されることから、コンバータ43によって第2電源ライン42の電位が引き下げられると、図4に破線で示すように、第2電源ライン42に合わせて第1電源ライン32の電位も引き下げられ、電源ライン32,42間の電位差ΔVがほぼ0に維持されることになる。このように、専用の診断回路を用いることなくリレー50の故障診断を実行することができるため、コストを抑制しつつリレー50の故障状態を診断することが可能となる。
なお、前述の説明では、コンバータ43を制御することで電源回路側の出力電圧を引き下げているが、これに限られることはなく、コンバータ43を制御することで電源回路側の出力電圧を引き上げても良い。この場合であっても、電位差ΔVに基づいてリレー50の故障状態を判定することが可能となる。また、前述の説明では、リレー50を接続状態に切り換える閉信号を出力した状態のもとで、コンバータ43の出力電圧を変化させているが、これに限られることはなく、リレー50を切断状態に切り換える開信号を出力した状態のもとで、コンバータ43の出力電圧を変化させても良い。
次いで、制御ユニット52による故障診断の実行手順の他の例について説明する。図5は故障診断の実行手順の他の例を示すタイミングチャートである。なお、図5に示す故障診断は、モータジェネレータ33によるエンジン始動時に実行される故障診断である。図5に示すように、制御ユニット52は、リレー50を切断状態に切り換える制御信号として開信号を出力した状態のもとで、モータジェネレータ33を力行状態に制御してクランク軸35を始動回転させ(符号A)、エンジン始動後にはモータジェネレータ33を発電状態に制御する(符号B)。そして、制御ユニット52は、モータジェネレータ33がクランク軸35を始動回転させるクランキング中に、第2電源回路41の電圧V2や電流I2が、所定の電圧閾値Vcや電流閾値Icを下回るか否かを判定する。
クランキング中に電圧V2が電圧閾値Vcを上回っていた場合には(符号C1)、制御ユニット52は、リレー50が正常状態であること、つまり開信号を受信したリレー50が切断状態に切り換えられたことを判定する。同様に、クランキング中に電流I2が電流閾値Icを上回っていた場合には(符号C2)、制御ユニット52は、リレー50が正常状態であること、つまりリレー50が切断状態に切り換えられたことを判定する。一方、クランキング中に電圧V2が電圧閾値Vcを下回った場合には(符号D1)、制御ユニット52は、リレー50が接続状態で不動となる故障状態であること、つまり開信号を受信したリレー50が接続状態を維持したことを判定する。同様に、クランキング中に電流I2が電流閾値Icを下回った場合には(符号D2)、制御ユニット52は、リレー50が故障状態であること、つまりリレー50が接続状態を維持したことを判定する。
すなわち、正常にリレー50が切断状態に切り換えられた場合には、第1電源ライン32と第2電源ライン42とが切り離されることから、第1電源回路31側のモータジェネレータ33によって大きな電力が消費された場合であっても、図5に実線で示すように、第2電源回路41側の電圧V2や電流I2は大きく変動することがない。つまり、クランキングによる第1電源回路31の電圧変動や電流変動の影響を受けることなく、第2電源回路41の電圧変動や電流変動は抑制されることになる。一方、故障したリレー50が接続状態を維持した場合には、第1電源ライン32と第2電源ライン42とが接続されることから、第1電源回路31側のモータジェネレータ33によって大きな電力が消費された場合には、図5に破線で示すように、第2電源回路41側の電圧V2や電流I2が大きく変動することになる。つまり、クランキングによる第1電源回路31の電圧変動や電流変動に連動して、第2電源回路41においても電圧変動や電流変動が発生することになる。このように、専用の診断回路を用いることなくリレー50の故障診断を実行することができるため、コストを抑制しつつリレー50の故障状態を診断することが可能となる。
なお、前述の説明では、第2電源回路41の電圧変動および電流変動に基づいて故障診断を実行しているが、これに限られることはなく、第2電源回路41の電圧変動だけに基づいて故障診断を実行しても良く、第2電源回路41の電流変動だけに基づいて故障診断を実行しても良い。また、前述の説明では、リレー50を切断状態に切り換える開信号を出力した状態のもとで、モータジェネレータ33を始動回転させているが、これに限られることはなく、リレー50を接続状態に切り換える閉信号を出力した状態のもとで、モータジェネレータ33を始動回転させても良い。
次いで、制御ユニット52による故障診断の実行手順の他の例について説明する。図6は故障診断の実行手順の他の例を示すタイミングチャートである。なお、図6に示す故障診断は、スタータモータ46によるエンジン始動時に実行される故障診断である。図6に示すように、制御ユニット52は、リレー50を切断状態に切り換える制御信号として開信号を出力した状態のもとで、スタータモータ46を回転状態に制御してクランク軸35を始動回転させ(符号A)、エンジン始動後にはスタータモータ46を停止させる(符号B)。そして、制御ユニット52は、スタータモータ46がクランク軸35を始動回転させるクランキング中に、第1電源回路31の電圧V1や電流I1が、所定の電圧閾値Vdや電流閾値Idを下回るか否かを判定する。
クランキング中に電圧V1が電圧閾値Vdを上回っていた場合には(符号C1)、制御ユニット52は、リレー50が正常状態であること、つまり開信号を受信したリレー50が切断状態に切り換えられたことを判定する。同様に、クランキング中に電流I1が電流閾値Idを上回っていた場合には(符号C2)、制御ユニット52は、リレー50が正常状態であること、つまりリレー50が切断状態に切り換えられたことを判定する。一方、クランキング中に電圧V1が電圧閾値Vdを下回った場合には(符号D1)、制御ユニット52は、リレー50が接続状態で不動となる故障状態であること、つまり開信号を受信したリレー50が接続状態を維持したことを判定する。同様に、クランキング中に電流I1が電流閾値Idを下回った場合には(符号D2)、制御ユニット52は、リレー50が故障状態であること、つまりリレー50が接続状態を維持したことを判定する。
すなわち、正常にリレー50が切断状態に切り換えられた場合には、第1電源ライン32と第2電源ライン42とが切り離されることから、第2電源回路41側のスタータモータ46によって大きな電力が消費された場合であっても、図6に実線で示すように、第1電源回路31側の電圧V1や電流I1は大きく変動することがない。つまり、クランキングによる第2電源回路41の電圧変動や電流変動の影響を受けることなく、第1電源回路31の電圧変動や電流変動は抑制されることになる。一方、故障したリレー50が接続状態を維持した場合には、第1電源ライン32と第2電源ライン42とが接続されることから、第2電源回路41側のスタータモータ46によって大きな電力が消費された場合には、図6に破線で示すように、第1電源回路31側の電圧V1や電流I1が大きく変動することになる。つまり、クランキングによる第2電源回路41の電圧変動や電流変動に連動して、第1電源回路31においても電圧変動や電流変動が発生することになる。このように、専用の診断回路を用いることなくリレー50の故障診断を実行することができるため、コストを抑制しつつリレー50の故障状態を診断することが可能となる。
なお、前述の説明では、第1電源回路31の電圧変動および電流変動に基づいて故障診断を実行しているが、これに限られることはなく、第1電源回路31の電圧変動だけに基づいて故障診断を実行しても良く、第1電源回路31の電流変動だけに基づいて故障診断を実行しても良い。また、前述の説明では、リレー50を切断状態に切り換える開信号を出力した状態のもとで、スタータモータ46を始動回転させているが、これに限られることはなく、リレー50を接続状態に切り換える閉信号を出力した状態のもとで、スタータモータ46を始動回転させても良い。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。前述の説明では、第1電気機器としてモータジェネレータ33を例示しているが、これに限られることはなく、第1電源ライン32の電位を変化させることが可能な電気機器であれば、如何なる電気機器であっても良い。同様に、第2電気機器としてコンバータ43を例示しているが、これに限られることはなく、第2電源ライン42の電位を変化させることが可能な電気機器であれば、如何なる電気機器であっても良い。また、第1バッテリ30、第2バッテリ40、高電圧バッテリ25としては、如何なる形式の蓄電デバイスであっても良い。例えば、鉛バッテリ、ニッケル水素バッテリ、リチウムイオンバッテリ、電気二重層キャパシタ、リチウムイオンキャパシタ等を用いることが可能である。
図示する場合には、リレー50として、電磁コイルを励磁して接触子を動作させる電磁式のリレーを示しているが、これに限られることはなく、半導体素子を用いて構成される半導体式のリレーであっても良い。また、前述の説明では、動力源としてエンジン12および走行用モータ13を備えたハイブリッド車両に対して本発明を適用しているが、これに限られることはなく、動力源としてエンジン12のみを備えた車両に対して本発明を適用しても良い。
12 エンジン
25 高電圧バッテリ(第3蓄電デバイス)
30 第1バッテリ(第1蓄電デバイス)
31 第1電源回路
32 第1電源ライン
33 モータジェネレータ(第1電気機器,ジェネレータ)
40 第2バッテリ(第2蓄電デバイス)
41 第2電源回路
42 第2電源ライン
43 コンバータ(第2電気機器)
46 スタータモータ
50 リレー
51 リレー診断装置
52 制御ユニット(電位制御部,リレー診断部)
ΔV 電位差

Claims (2)

  1. 第1電源ラインを介して接続される第1蓄電デバイスと第1電気機器とを備える第1電源回路と、
    第2電源ラインを介して接続される第2蓄電デバイスと第2電気機器とを備える第2電源回路と、
    前記第1電源ラインと前記第2電源ラインとの間に設けられ、接続状態と切断状態とに切り換えられるリレーと、
    前記第1電気機器と前記第2電気機器との少なくともいずれか一方を用いて、前記第1電源ラインと前記第2電源ラインとの少なくともいずれか一方の電位を変化させる電位制御部と、
    前記第1電源ラインと前記第2電源ラインとの電位差に基づいて、接続状態または切断状態で不動となる前記リレーの故障状態を診断するリレー診断部と、
    を有し、
    前記第2電気機器は、前記第2蓄電デバイスに第3蓄電デバイスを接続するコンバータであり、
    前記電位制御部は、前記コンバータを用いて前記第2電源ラインの電位を低下させる、
    リレー診断装置。
  2. 第1電源ラインを介して接続される第1蓄電デバイスと第1電気機器とを備える第1電源回路と、
    第2電源ラインを介して接続される第2蓄電デバイスと第2電気機器とを備える第2電源回路と、
    前記第1電源ラインと前記第2電源ラインとの間に設けられ、接続状態と切断状態とに切り換えられるリレーと、
    前記第1電気機器と前記第2電気機器との少なくともいずれか一方を用いて、前記第1電源ラインと前記第2電源ラインとの少なくともいずれか一方の電位を変化させる電位制御部と、
    前記第1電源ラインと前記第2電源ラインとの電位差に基づいて、接続状態または切断状態で不動となる前記リレーの故障状態を診断するリレー診断部と、
    を有し、
    前記第2電気機器は、前記第2蓄電デバイスに第3蓄電デバイスを接続するコンバータであり、
    前記電位制御部は、前記コンバータを用いて前記第2電源ラインの電位を上昇させる、
    リレー診断装置。
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