JP7277253B2 - 車両用電源装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両に搭載される車両用電源装置に関する。
車両に搭載される車両用電源装置には、鉛バッテリやリチウムイオンバッテリ等の蓄電体が設けられるとともに、モータジェネレータやISG(Integrated Starter Generator)等の発電電動機が設けられている(特許文献1~3参照)。また、車両用電源装置には、蓄電体や発電電動機等の接続状態を制御するため、半導体等からなるスイッチが設けられている。
特開2013-189944号公報 国際公開第2014/017199号 特開2017-103945号公報
ところで、車両用電源装置内のスイッチが故障した場合、例えばオン状態で動作不能になるオン固着がスイッチに発生した場合には、車両用電源装置を適切に機能させることが困難である。このため、スイッチが故障状態であるか否かを判定することが求められている。
本発明の目的は、スイッチの故障状態を判定することにある。
本発明の車両用電源装置は、両に搭載される車両用電源装置であって、エンジンに連結される発電電動機と、前記発電電動機に接続される第1蓄電体と、を備える第1電源系と、前記第1蓄電体よりも高電圧の第2蓄電体を備える第2電源系と、前記第1電源系に接続される低電圧端子と、前記第2電源系に接続される高電圧端子と、を備える電力変換機器と、前記第1電源系と前記低電圧端子とを接続するオン状態と、前記第1電源系と前記低電圧端子とを切り離すオフ状態と、に制御されるスイッチと、前記低電圧端子と前記スイッチとを互いに接続し、蓄電体を含まない電気機器群が接続される正極ラインと、前記第1電源系と前記低電圧端子との電位差に基づいて、前記スイッチがオン状態で動作不能な故障状態であるか否かを判定する故障判定部と、を有し、電源制御モードとして、前記スイッチがオン状態に制御され、前記電力変換機器が放電状態に制御され、かつ前記エンジン運転中に前記発電電動機が発電を停止する停止状態に制御される、放電モードがあり、電源制御モードとして、前記スイッチがオフ状態に制御され、前記電力変換機器が放電状態に制御され、かつ前記発電電動機が力行状態に制御されて前記エンジンを始動回転させる、再始動モードがあり、前記故障判定部は、電源制御モードが前記放電モードから前記再始動モードに切り替えられる過程であって、かつ前記エンジン停止を伴うモータ走行モードまたはアイドリングストップの実行前に、前記スイッチをオフ状態に制御するオフ信号を出力し、前記低電圧端子から第1電圧で放電させる放電状態に前記電力変換機器を制御し、かつ前記発電電動機を前記第1電圧と異なる第2電圧で発電させる発電状態に制御した状態のもとで、前記電位差が閾値を下回る場合に前記スイッチがオン状態で動作不能な故障状態であると判定する。
本発明によれば、スイッチをオフ状態に制御するオフ信号を出力し、低電圧端子から第1電圧で放電させる放電状態に電力変換機器を制御し、かつ発電電動機を第1電圧と異なる第2電圧で発電させる発電状態に制御した状態のもとで、第1電源系と低電圧端子との電位差が閾値を下回る場合にスイッチがオン状態で動作不能な故障状態であると判定する。これにより、スイッチの故障状態を判定することができる。
本発明の一実施の形態である車両用電源装置が搭載された車両の構成例を示す概略図である。 (A)および(B)は、走行モードの実行例を示す概略図である。 電源回路および制御系を簡単に示した図である。 各電源制御モードの切り替え状況を示す図である。 初始動モードによる電力供給状況を示す回路図である。 コンバータ放電モードによる電力供給状況を示す回路図である。 ISG発電モードによる電力供給状況を示す回路図である。 再始動モードによる電力供給状況を示す回路図である。 各電源制御モードを切り替える際の実行手順の一例を示すフローチャートである。 各電源制御モードを切り替える際の実行手順の一例を示すフローチャートである。 初始動モードからコンバータ放電モードへの切替手順の一例を示すフローチャートである。 初始動モードからISG発電モードへの切替手順の一例を示すフローチャートである。 コンバータ放電モードからISG発電モードへの切替手順の一例を示すフローチャートである。 ISG発電モードからコンバータ放電モードへの切替手順の一例を示すフローチャートである。 コンバータ放電モードから再始動モードへの切替手順の一例を示すフローチャートである。 ON固着診断の実行手順の一例を示すフローチャートである。 再始動モードからコンバータ放電モードへの切替手順の一例を示すフローチャートである。 再始動モードからコンバータ放電モードへの切替手順の一例を示すフローチャートである。 OFF固着診断の実行手順の一例を示すフローチャートである。 再始動モードからISG発電モードへの切替手順の一例を示すフローチャートである。 再始動モードからISG発電モードへの切替手順の一例を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
[パワートレイン]
図1は本発明の一実施の形態である車両用電源装置10が搭載された車両11の構成例を示す概略図である。図1に示すように、車両11に搭載されるパワートレイン12には、動力源としてエンジン13およびモータジェネレータ14が設けられている。また、パワートレイン12には、プライマリプーリ15およびセカンダリプーリ16からなる無段変速機17が設けられている。プライマリプーリ15の一方側には、前後進切替機構18およびトルクコンバータ19を介してエンジン13が連結されており、プライマリプーリ15の他方側には、モータジェネレータ14のロータ20が連結されている。また、セカンダリプーリ16には、車輪出力軸21やデファレンシャル機構22等を介して車輪23が連結されている。なお、前後進切替機構18は、前進クラッチ24、後退ブレーキおよび遊星歯車列等によって構成される。
[走行モード]
図2(A)および(B)は、走行モードの実行例を示す概略図である。図示する車両11は、走行モードとして、モータ走行モードおよびパラレル走行モードを備えている。モータ走行モードは、エンジン13を停止させてモータジェネレータ14を駆動する走行モードであり、パラレル走行モードは、エンジン13とモータジェネレータ14との双方を駆動する走行モードである。図2(A)に示すように、車両11をモータ走行モードで走行させる際には、前後進切替機構18の前進クラッチ24が解放され、車輪23からエンジン13が切り離される。これにより、エンジン13を停止させた状態のもとで、モータジェネレータ14を駆動することができ、モータ動力によって車輪23を駆動することができる。また、図2(B)に示すように、車両11をパラレル走行モードで走行させる際には、前後進切替機構18の前進クラッチ24が締結され、車輪23に対してエンジン13が接続される。これにより、エンジン動力およびモータ動力によって車輪23を駆動することができる。
これらの走行モードを選択する際には、車両11に対する要求駆動力や後述する高電圧バッテリ50のSOCに基づき決定される。例えば、高電圧バッテリ50のSOCが所定値を上回り、かつアクセルペダルの踏み込み量が少なく要求駆動力が小さい場合には、走行モードとしてモータ走行モードが選択される。一方、高電圧バッテリ50のSOCが所定値を下回る場合や、アクセルペダルの踏み込み量が多く要求駆動力が大きい場合には、走行モードとしてパラレル走行モードが選択される。なお、前述の説明では、エンジン13を駆動する走行モードとしてパラレル走行モードを例示しているが、これに限られることはない。例えば、モータジェネレータ14を空転させることや、モータジェネレータ14をプライマリプーリ15から切り離して停止させることにより、エンジン13だけを駆動するエンジン走行モードを実行しても良い。
[電源回路]
車両用電源装置10が備える電源回路30について説明する。図3は電源回路30および制御系を簡単に示した図である。図1および図3に示すように、電源回路30は、低電圧バッテリ(第1蓄電体)40を備えた低電圧系(第1電源系)41と、低電圧バッテリ40よりも高電圧の高電圧バッテリ(第2蓄電体)50を備えた高電圧系(第2電源系)51と、を有している。なお、低電圧系41を構成する低電圧バッテリ40として、例えば、端子電圧が約12Vの鉛バッテリを用いることができ、高電圧系51を構成する高電圧バッテリ50として、例えば、端子電圧が約118Vのリチウムイオンバッテリを用いることができる。
また、低電圧系41と高電圧系51との間には、高電圧系51から低電圧系41に電力を供給するコンバータ(電力変換機器)60が設けられている。このコンバータ60には、低電圧系41に接続される正極端子(低電圧端子)61aおよび負極端子61bが設けられており、高電圧系51に接続される正極端子(高電圧端子)62aおよび負極端子62bが設けられている。また、コンバータ60の正極端子61aには、スイッチングダイオード(スイッチ)63を介して低電圧系41が接続されている。さらに、コンバータ60の正極端子61aとスイッチングダイオード63とを接続する正極ライン64には、正極ライン65を介して複数の電気機器66からなる電気機器群67が接続されている。なお、電気機器66として、横滑り防止装置、電動パワーステアリング装置およびオーディオ装置等が設けられている。
電源回路30の低電圧系41は、低電圧バッテリ40、スタータジェネレータ42およびスタータモータ43等によって構成されている。低電圧バッテリ40の正極端子40aには正極ライン44が接続されており、スタータジェネレータ42の正極端子42aには正極ライン45が接続されており、スタータモータ43の正極端子43aには正極ライン46が接続されている。これらの正極ライン44~46は互いに接続されており、スタータモータ43の正極ライン46にはスタータリレー47が設けられている。また、低電圧系41の正極ライン44~46には、正極ライン48を介してスイッチングダイオード63が接続されている。
電源回路30の高電圧系51は、高電圧バッテリ50およびインバータ52等によって構成されている。高電圧バッテリ50の正極端子50aには正極ライン53が接続されており、インバータ52の正極端子52aには正極ライン54が接続されており、コンバータ60の正極端子62aには正極ライン55が接続されている。これらの正極ライン53~55は、互いに接続されている。また、高電圧バッテリ50の負極端子50bには負極ライン56が接続されており、インバータ52の負極端子52bには負極ライン57が接続されており、コンバータ60の負極端子62bには負極ライン58が接続されている。これらの負極ライン56~58は、互いに接続されている。
[低電圧系]
低電圧系41に設けられるスタータジェネレータ(発電電動機)42は、ベルト機構70を介してエンジン13のクランク軸71に連結されている。このスタータジェネレータ42は、発電機および電動機として機能する所謂ISG(Integrated Starter Generator)である。スタータジェネレータ42は、エンジン動力を用いて発電する発電機として機能するだけでなく、クランク軸71を始動回転させる電動機として機能する。また、スタータジェネレータ42は、ステータコイルを備えたステータ72と、フィールドコイルを備えたロータ73と、を有している。さらに、スタータジェネレータ42には、ステータコイルやフィールドコイルの通電状態を制御するため、インバータ、レギュレータ、マイコンおよび各種センサ等からなるISGコントローラ74が設けられている。
ISGコントローラ74によってフィールドコイルやステータコイルの通電状態を制御することにより、スタータジェネレータ42の発電電圧、発電トルク、力行トルク等を制御することができる。つまり、スタータジェネレータ42は、エンジン動力によって発電を行う発電状態、発電を停止する停止状態、またはエンジン13をクランキングする力行状態に制御することが可能である。また、ISGコントローラ74は、スタータジェネレータ42の発電電流iisgおよび発電電圧visgを検出する機能を有している。なお、スタータジェネレータ42の発電電流iisgは、ステータコイルやフィールドコイルの励磁電流等から推定しても良く、電流センサを用いて検出しても良い。
また、低電圧系41には、エンジン13を始動回転させるスタータモータ43が設けられている。後述するように、乗員によってプッシュスイッチ100が押されると、正極ライン46のスタータリレー47がオン状態に切り替えられる。これにより、スタータリレー47を介してスタータモータ43に通電が為され、スタータモータ43のピニオン75はトルクコンバータ19のリングギヤ76に噛み合って回転する。このように、スタータモータ43によってリングギヤ76を回転させることにより、エンジン13のクランク軸71を始動回転させることができる。
前述したように、パワートレイン12には、スタータジェネレータ42およびスタータモータ43が設けられている。前述したモータ走行モードからパラレル走行モードへの切り替えに伴ってエンジン13を再始動させる場合や、後述するアイドリングストップ制御に伴ってエンジン13を再始動させる場合には、スタータジェネレータ42を用いてエンジン13の始動回転つまりクランキングが実行される。一方、車両11の制御システムを起動させて最初にエンジン13を始動させる場合、つまり乗員のプッシュスイッチ操作等によってエンジン13を始動させる場合には、スタータモータ43を用いてエンジン13のクランキングが実行される。なお、車両11には、マイコン等からなる電子制御ユニットであるエンジンコントローラ77が設けられている。スタータモータ43によってエンジン13を始動する際には、エンジンコントローラ77によってスタータリレー47が制御されるとともに、エンジンコントローラ77によってインジェクタやイグニッション等の補機類78が制御される。
また、低電圧バッテリ40の負極端子40bに接続される負極ライン80には、低電圧バッテリ40の端子電圧等を検出するバッテリセンサ81が設けられている。このバッテリセンサ81を用いることにより、低電圧バッテリ40の正極端子40aの電位、つまりスイッチングダイオード63に接続される正極ライン48の電位を検出することが可能である。また、バッテリセンサ81は、低電圧バッテリ40の端子電圧を検出するだけでなく、低電圧バッテリ40の充放電電流を検出する機能や、低電圧バッテリ40の充電状態であるSOC(State Of Charge)を検出する機能を有している。なお、バッテリセンサ81は、図示しない通電ラインを介して低電圧バッテリ40の正極端子40aにも接続されている。
[高電圧系]
高電圧系51にはインバータ52が設けられており、インバータ52にはモータジェネレータ14のステータ82が接続されている。インバータ52は、スイッチング素子やコンデンサ等によって構成されており、直流電力と交流電力とを相互に変換する機能を有している。モータジェネレータ14を力行状態に制御する際には、インバータ52を介して直流電力が交流電力に変換され、高電圧バッテリ50からモータジェネレータ14に電力が供給される。一方、モータジェネレータ14を回生状態に制御する際には、インバータ52を介して交流電力が直流電力に変換され、モータジェネレータ14から高電圧バッテリ50に電力が供給される。
また、高電圧バッテリ50には、マイコン等からなる電子制御ユニットであるバッテリコントローラ83が設けられている。さらに、高電圧バッテリ50には、充放電電流、端子電圧および温度等を検出するバッテリセンサ84が設けられている。高電圧バッテリ50に設けられるバッテリコントローラ83は、バッテリセンサ84から送信される充放電電流等に基づいて、高電圧バッテリ50の充電状態であるSOC(State Of Charge)を算出する機能を有している。なお、高電圧バッテリ50のSOCとは、高電圧バッテリ50の電気残量を示す比率であり、高電圧バッテリ50の満充電容量に対する蓄電量の比率である。例えば、高電圧バッテリ50が上限容量まで充電された場合には、SOCが100%として算出され、高電圧バッテリ50が下限容量まで放電した場合には、SOCが0%として算出される。また、高電圧バッテリ50には、バッテリセルを電源回路30から切り離すため、バッテリコントローラ83によって制御されるメインリレー85が設けられている。
[スイッチングダイオードおよびコンバータ]
前述したように、低電圧系41と高電圧系51との間には、スイッチングダイオード63およびコンバータ60が設けられている。スイッチングダイオード63をオン状態に制御することにより、低電圧系41とコンバータ60とを互いに接続することができる一方、スイッチングダイオード63をオフ状態に制御することにより、低電圧系41とコンバータ60とを互いに切り離すことができる。なお、図示する例では、スイッチとして、ダイオードによって構成されるスイッチングダイオード63が示されているが、これに限られることはなく、他の半導体素子(トランジスタ等)によって構成されるスイッチであっても良く、接点を機械的に開閉させるリレー等のスイッチであっても良い。
このように、低電圧系41にはスイッチングダイオード63を介してコンバータ60が接続されている。スイッチング素子やコンデンサ等によって構成されるコンバータ60は、高電圧バッテリ50の直流電力を降圧して出力する機能を有している。つまり、コンバータ60は、高電圧バッテリ50の電力を電気機器群67等に向けて放電する放電状態と、電気機器群67等に対する放電を停止させる停止状態と、に作動する。つまり、スイッチングダイオード63がオン状態であり、かつコンバータ60を放電状態に制御した場合には、高電圧バッテリ50から電気機器群67と低電圧系41との双方に電力を供給することができる。一方、スイッチングダイオード63がオフ状態であり、かつコンバータ60を放電状態に制御した場合には、高電圧バッテリ50から電気機器群67に電力を供給することができる。また、コンバータ60には、正極端子61aの放電電圧vconを検出する電圧センサ86が設けられており、正極端子61aから放電される電流iconを検出する電流センサ87が設けられている。
また、本実施形態においては、コンバータ60を放電状態に制御する際に、コンバータ60の放電電圧が約13.5Vまたは約14.3Vに制御される。例えば、低電圧バッテリ40の端子電圧が所定値よりも低い場合や、電気機器群67の要求電圧が所定値よりも高い場合には、コンバータ60の放電電圧が高めの約14.3Vに制御される。一方、低電圧バッテリ40の端子電圧が所定値よりも高い場合、かつ電気機器群67の要求電圧が所定値よりも低い場合には、コンバータ60の放電電圧が低めの約13.5Vに制御される。
[制御系]
図3に示すように、車両用電源装置10は、パワートレイン12や電源回路30等を互いに協調させて制御するため、マイコン等からなる電子制御ユニットであるメインコントローラ90を有している。メインコントローラ90は、エンジン13を制御するエンジン制御部91、スタータジェネレータ42を制御するISG制御部92、スイッチングダイオード63を制御するスイッチ制御部93、コンバータ60を制御するコンバータ制御部94、およびインバータ52を制御するインバータ制御部95を有している。また、メインコントローラ90は、走行モードの切り替えを制御する走行モード制御部96、アイドリングストップ制御を実行するアイドリングストップ制御部97、およびスイッチングダイオード63の故障判定制御を実行する故障判定部98を有している。
メインコントローラ90や前述した各コントローラ74,77,83は、CANやLIN等の車載ネットワークを介して互いに通信自在に接続されている。また、メインコントローラ90には、制御システム起動時やエンジン初始動時に乗員によって操作されるプッシュスイッチ100、車両11の走行速度である車速を検出する車速センサ101、アクセルペダルの操作状況を検出するアクセルセンサ102、ブレーキペダルの操作状況を検出するブレーキセンサ103等が接続されている。なお、メインコントローラ90は、ISGコントローラ74を介してスタータジェネレータ42を制御し、エンジンコントローラ77を介してエンジン13やスタータモータ43を制御し、バッテリコントローラ83を介してメインリレー85を制御する。
また、メインコントローラ90のアイドリングストップ制御部97は、自動的にエンジン13を停止させて再始動するアイドリングストップ制御を実行する。アイドリングストップ制御部97は、エンジン運転中に所定の停止条件が成立した場合に、燃料カット等を実施してエンジン13を停止させる一方、エンジン停止中に所定の始動条件が成立した場合に、スタータジェネレータ42を回転させてエンジン13を再始動させる。エンジン13の停止条件としては、例えば、車速が所定値を下回り、かつブレーキペダルが踏み込まれることが挙げられる。また、エンジン13の始動条件としては、例えば、ブレーキペダルの踏み込みが解除されることや、アクセルペダルの踏み込みが開始されることが挙げられる。
[電源制御モード]
続いて、メインコントローラ90による電源回路30の制御モード(以下、電源制御モードとして記載する。)について説明する。電源制御モードとして、エンジン初始動時に実行される初始動モード、エンジン再始動時に実行される再始動モード、コンバータ60から電気機器群67等に電力を供給するコンバータ放電モード、およびスタータジェネレータ42から電気機器群67等に電力を供給するISG発電モードがある。ここで、図4は各電源制御モードの切り替え状況を示す図である。また、図5は初始動モードによる電力供給状況を示す回路図であり、図6はコンバータ放電モードによる電力供給状況を示す回路図であり、図7はISG発電モードによる電力供給状況を示す回路図であり、図8は再始動モードによる電力供給状況を示す回路図である。なお、図5~図8においては、スイッチングダイオード63のオンオフ状況を明確にするため、スイッチングダイオード63をリレー等のスイッチと同様に示している。また、図5~図8においては、矢印を用いて電力供給状況を示している。
[初始動モード]
図4に示すように、乗員によってプッシュスイッチ操作が行われ、メインコントローラ90が初始動要求を受信すると、メインコントローラ90によって初始動モードが実行される。ここで、図5に示すように、初始動モードにおいては、スイッチングダイオード63がオン状態に制御され、コンバータ60が停止状態に制御され、スタータジェネレータ42が停止状態に制御され、スタータリレー47がオン状態に制御される。これにより、矢印a1で示すように、低電圧バッテリ40からスタータモータ43に電力が供給され、スタータモータ43によってエンジン13がクランキングされる。また、スイッチングダイオード63がオン状態に制御されるため、矢印a2で示すように、低電圧バッテリ40から電気機器群67に対して電力が供給される。なお、スタータモータ43を用いたエンジン始動後には、スタータリレー47がオフ状態に制御される。
[コンバータ放電モード,ISG発電モード]
図4に示すように、初始動モードによってエンジン13が始動されると、高電圧バッテリ50のSOCに基づき、コンバータ放電モードまたはISG発電モードが実行される。つまり、エンジン初始動後において高電圧バッテリ50のSOCが高い場合には、高電圧バッテリ50から電気機器群67に電力を供給するため、電源制御モードが初始動モードからコンバータ放電モードに切り替えられる。一方、エンジン初始動後において高電圧バッテリ50のSOCが低い場合には、スタータジェネレータ42から電気機器群67に電力を供給するため、電源制御モードが初始動モードからISG発電モードに切り替えられる。
図6に示すように、コンバータ放電モード(放電モード)においては、スイッチングダイオード63がオン状態に制御され、コンバータ60が放電状態に制御され、スタータジェネレータ42が停止状態に制御される。これにより、矢印b1で示すように、コンバータ60から電気機器群67に電力が供給される。また、矢印b2で示すように、コンバータ60の放電状況や電気機器群67の作動状況等に応じて低電圧バッテリ40が充放電される。なお、コンバータ放電モードにおいて、モータ走行モードやアイドリングストップが実行される場合にはエンジン13が停止される。
図7に示すように、ISG発電モード(発電モード)においては、スイッチングダイオード63がオン状態に制御され、コンバータ60が停止状態に制御され、スタータジェネレータ42が発電状態に制御される。これにより、矢印c1で示すように、スタータジェネレータ42から電気機器群67に電力が供給される。また、矢印c2で示すように、スタータジェネレータ42の発電状況や電気機器群67の作動状況等に応じて低電圧バッテリ40が充放電される。なお、ISG発電モードにおいては、エンジン動力を用いてスタータジェネレータ42が発電することから、エンジン停止を伴うモータ走行モードやアイドリングストップの実行が禁止される。
また、図4に示すように、コンバータ放電モードの実行中に、高電圧バッテリ50のSOCが低下して所定値を下回る場合には、電源制御モードがコンバータ放電モードからISG発電モードに切り替えられる一方、ISG発電モードの実行中に、高電圧バッテリ50のSOCが上昇して所定値を上回る場合には、電源制御モードがISG発電モードからコンバータ放電モードに切り替えられる。これにより、車両制動時に回生電力が蓄えられる高電圧バッテリ50の電力を積極的に用いることができるため、車両11のエネルギー効率を高めて燃費性能を向上させることができる。なお、コンバータ放電モードの実行中に、コンバータ異常等が生じていると判定された場合には、電源制御モードがコンバータ放電モードからISG発電モードに切り替えられる。
[再始動モード]
図4に示すように、コンバータ放電モードの実行中にエンジン再始動要求が為された場合、つまりモータ走行モードからパラレル走行モードへの切り替えが決定された場合や、アイドリングストップ制御によるエンジン停止中に所定の始動条件が成立した場合には、電源制御モードがコンバータ放電モードから再始動モードに切り替えられる。
図8に示すように、再始動モードにおいては、スイッチングダイオード63がオフ状態に制御され、コンバータ60が放電状態に制御され、スタータジェネレータ42が力行状態に制御される。これにより、矢印d1で示すように、低電圧バッテリ40からスタータジェネレータ42に電力が供給される。また、矢印d2で示すように、コンバータ60から電気機器群67に電力が供給される。このように、クランキングに伴ってスタータジェネレータ42の消費電力が急増する再始動モードにおいては、スイッチングダイオード63がオフ状態に制御され、低電圧系41と電気機器群67とが切り離される。これにより、低電圧バッテリ40からスタータジェネレータ42に大電流が供給される場合であっても、電気機器群67に対する瞬間的な電圧低下を防止することができ、電気機器群67を正常に機能させることができる。
また、図4に示すように、再始動モードによってエンジン13が再始動されると、高電圧バッテリ50のSOCに基づき、コンバータ放電モードまたはISG発電モードが実行される。つまり、エンジン再始動後において高電圧バッテリ50のSOCが高い場合には、高電圧バッテリ50から電気機器群67に電力を供給するため、電源制御モードが再始動モードからコンバータ放電モードに切り替えられる。一方、エンジン再始動後において高電圧バッテリ50のSOCが低い場合には、スタータジェネレータ42から電気機器群67に電力を供給するため、電源制御モードが再始動モードからISG発電モードに切り替えられる。なお、エンジン再始動後において、コンバータ異常等が生じていると判定された場合には、電源制御モードが再始動モードからISG発電モードに切り替えられる。
[各電源制御モードの切り替え]
続いて、メインコントローラ90による各電源制御モード(初始動モード,コンバータ放電モード,ISG発電モード,再始動モード)の切り替えについて、フローチャートに沿って説明する。図9および図10は、各電源制御モードを切り替える際の実行手順の一例を示すフローチャートである。なお、図9および図10に示すフローチャートは、符号Aの箇所で互いに接続されている。また、図9以降の各フローチャートにおいては、スイッチングダイオード63が「ダイオードSW」と表記され、スタータジェネレータ42が「ISG」と表記される。
図9に示すように、ステップS10では、乗員のプッシュスイッチ操作によってアクセサリーモード(Accモード)が選択されているか否かが判定される。なお、アクセサリーモードとは、エンジン初始動前に電装品を使用するためのモードである。ステップS10において、アクセサリーモードが選択されていると判定された場合には、ステップS11に進み、スイッチングダイオード63がオン状態に制御される。続いて、ステップS11においてスイッチングダイオード63がオン状態に制御された場合や、ステップS10においてアクセサリーモードが選択されていないと判定された場合には、ステップS12に進み、乗員のプッシュスイッチ操作によるエンジン初始動要求の有無が判定される。
ステップS12において、エンジン初始動要求が有ると判定された場合には、ステップS13に進み、電源制御モードとして初始動モードが実行され、スタータモータ43のクランキングによってエンジン13が始動される。続いて、図10に示すように、ステップS14では、高電圧バッテリ50のSOCが所定の閾値S1以上であるか否かが判定される。ステップS14において、高電圧バッテリ50のSOCが閾値S1以上であると判定された場合には、高電圧バッテリ50から電気機器群67に電力を供給するため、ステップS15に進み、電源制御モードとしてコンバータ放電モードが実行される。一方、ステップS14において、高電圧バッテリ50のSOCが閾値S1未満であると判定された場合には、スタータジェネレータ42から電気機器群67に電力を供給するため、ステップS16に進み、電源制御モードとしてISG発電モードが実行される。
また、ステップS15において、コンバータ放電モードが実行されると、ステップS17に進み、モータ走行要求またはアイドリングストップ要求の有無が判定される。つまり、ステップS17において、アクセルペダルの踏み込み解除等によってパラレル走行モードからモータ走行モードへの切り替えが決定され、モータ走行要求が有ると判定された場合には、ステップS18に進み、エンジン13を停止させるモータ走行モードが実行される。また、ステップS17において、アイドリングストップ制御における所定の停止条件が成立し、アイドリングストップ要求が有ると判定された場合には、ステップS18に進み、エンジン13を停止させるアイドリングストップが実行される。
続くステップS19では、エンジン再始動要求の有無が判定される。ステップS19において、アクセルペダルの踏み込み等によってモータ走行モードからパラレル走行モードへの切り替えが決定され、エンジン再始動要求が有ると判定された場合には、ステップS20に進み、電源制御モードとして再始動モードが実行される。また、ステップS19において、アイドリングストップ中に所定の始動条件が成立し、エンジン再始動要求が有ると判定された場合には、ステップS20に進み、電源制御モードとして再始動モードが実行され、スタータジェネレータ42のクランキングによってエンジン13が始動される。このように、エンジン13が再始動されると、再びステップS14に進み、高電圧バッテリ50のSOCに基づいて、電源制御モードが再始動モードからコンバータ放電モードまたはISG発電モードに切り替えられる。
[初始動モードからコンバータ放電モード]
図11に示すフローチャートに沿って、初始動モードからコンバータ放電モードに切り替える際の手順について説明する。図11は初始動モードからコンバータ放電モードへの切替手順の一例を示すフローチャートである。
図11に示すように、ステップS30では、電源制御モードとして初始動モードが実行される。初始動モードにおいては、コンバータ60が停止状態に制御され、スタータジェネレータ42が停止状態に制御され、スイッチングダイオード63がオン状態に制御される。続くステップS31では、スタータリレー47がオン状態に制御され、スタータモータ43によってエンジン13がクランキングされる。そして、ステップS32に進み、エンジン始動が完了したか否かが判定される。
ステップS32において、エンジン始動が完了していないと判定された場合には、ステップS30に戻り、初始動モードによるエンジン13のクランキングが継続される。一方、ステップS32において、エンジン始動が完了したと判定された場合には、ステップS33に進み、スタータリレー47がオフ状態に制御され、スタータモータ43によるクランキングが停止される。このように、初始動モードによってエンジン13が始動されると、ステップS34に進み、電源制御モードが初始動モードからコンバータ放電モードに切り替えられる。コンバータ放電モードにおいては、コンバータ60が放電状態に制御され、スタータジェネレータ42が停止状態に制御され、スイッチングダイオード63がオン状態に制御される。
[初始動モードからISG発電モード]
図12に示すフローチャートに沿って、初始動モードからISG発電モードに切り替える際の手順について説明する。図12は初始動モードからISG発電モードへの切替手順の一例を示すフローチャートである。
図12に示すように、ステップS40では、電源制御モードとして初始動モードが実行される。初始動モードにおいては、コンバータ60が停止状態に制御され、スタータジェネレータ42が停止状態に制御され、スイッチングダイオード63がオン状態に制御される。続くステップS41では、スタータリレー47がオン状態に制御され、スタータモータ43によってエンジン13がクランキングされる。そして、ステップS42に進み、エンジン始動が完了したか否かが判定される。
ステップS42において、エンジン始動が完了していないと判定された場合には、ステップS40に戻り、初始動モードによるエンジン13のクランキングが継続される。一方、ステップS42において、エンジン始動が完了したと判定された場合には、ステップS43に進み、スタータリレー47がオフ状態に制御され、スタータモータ43によるクランキングが停止される。このように、初始動モードによってエンジン13が始動されると、ステップS44に進み、電源制御モードが初始動モードからISG発電モードに切り替えられる。ISG発電モードにおいては、コンバータ60が停止状態に制御され、スタータジェネレータ42が発電状態に制御され、スイッチングダイオード63がオン状態に制御される。
[コンバータ放電モードからISG発電モード]
図13に示すフローチャートに沿って、コンバータ放電モードからISG発電モードに切り替える際の手順について説明する。図13はコンバータ放電モードからISG発電モードへの切替手順の一例を示すフローチャートである。
図13に示すように、ステップS50では、電源制御モードとしてコンバータ放電モードが実行される。コンバータ放電モードにおいては、コンバータ60が放電状態に制御され、スタータジェネレータ42が停止状態に制御され、スイッチングダイオード63がオン状態に制御される。続くステップS51では、エンジン運転中であるか否かが判定される。ステップS51において、エンジン停止中であると判定された場合には、ステップS52に進み、スタータジェネレータ42を用いてエンジン13が始動される。
一方、ステップS51において、エンジン運転中であると判定された場合には、ステップS53に進み、スタータジェネレータ42が停止状態から発電状態に切り替えられ、スタータジェネレータ42の発電電圧が約14.3Vに制御される。続いて、ステップS54では、コンバータ60の放電状態が維持され、コンバータ60の放電電圧が約13.5Vに制御される。つまり、コンバータ放電モードにおいて、コンバータ60の放電電圧が約13.5Vであった場合には放電電圧が約13.5Vに維持され、コンバータ60の放電電圧が約14.3Vであった場合には放電電圧が約13.5Vまで下げられる。
続くステップS55では、コンバータ60の放電電流iconが所定の閾値i1(例えば0.5A)を下回るか否かが判定される。ステップS55において、放電電流iconが閾値i1を下回ると判定された場合には、ステップS56に進み、コンバータ60が放電状態から停止状態に切り替えられ、ステップS57に進み、電源制御モードとしてISG発電モードが実行される。ISG発電モードにおいては、コンバータ60が停止状態に制御され、スタータジェネレータ42が発電状態に制御され、スイッチングダイオード63がオン状態に制御される。
[ISG発電モードからコンバータ放電モード]
図14に示すフローチャートに沿って、ISG発電モードからコンバータ放電モードに切り替える際の手順について説明する。図14はISG発電モードからコンバータ放電モードへの切替手順の一例を示すフローチャートである。
図14に示すように、ステップS60では、電源制御モードとしてISG発電モードが実行される。ISG発電モードにおいては、コンバータ60が停止状態に制御され、スタータジェネレータ42が発電状態に制御され、スイッチングダイオード63がオン状態に制御される。続くステップS61では、コンバータ60が停止状態から放電状態に切り替えられ、コンバータ60の放電電圧が約14.3Vに制御される。次いで、ステップS62では、スタータジェネレータ42の発電電圧が徐々に下げられ、ステップS63では、スタータジェネレータ42の発電電流iisgが所定の閾値i2(例えば0.5A)を下回るか否かが判定される。ステップS63において、発電電流iisgが閾値i2を下回ると判定された場合には、ステップS64に進み、スタータジェネレータ42が発電状態から停止状態に切り替えられ、ステップS65に進み、電源制御モードとしてコンバータ放電モードが実行される。コンバータ放電モードにおいては、コンバータ60が放電状態に制御され、スタータジェネレータ42が停止状態に制御され、スイッチングダイオード63がオン状態に制御される。
[コンバータ放電モードから再始動モード]
図15に示すフローチャートに沿って、コンバータ放電モードから再始動モードに切り替える際の手順について説明する。図15はコンバータ放電モードから再始動モードへの切替手順の一例を示すフローチャートである。
図15に示すように、ステップS70では、電源制御モードとしてコンバータ放電モードが実行される。コンバータ放電モードにおいては、コンバータ60が放電状態に制御され、スタータジェネレータ42が停止状態に制御され、スイッチングダイオード63がオン状態に制御される。続くステップS71では、モータ走行要求またはアイドリングストップ要求の有無が判定される。ステップS71において、モータ走行要求またはアイドリングストップ要求が有ると判定された場合には、ステップS72に進み、スイッチングダイオード63のON固着を診断するON固着診断が実行される。なお、スイッチングダイオード63のON固着とは、スイッチングダイオード63がオン状態で動作不能な故障状態である。
前述したステップS71において、モータ走行要求またはアイドリングストップ要求が有ると判定される状況とは、モータ走行モードやアイドリングストップの実行後にエンジン再始動が求められ、電源制御モードをコンバータ放電モードから再始動モードに切り替えることが必要になる状況である。つまり、電源制御モードを再始動モードに切り替える際に、スイッチングダイオード63をオフ状態に切り替えることが必要になるため、エンジン停止を伴うモータ走行モードやアイドリングストップの実行前に、ステップS72において、スイッチングダイオード63のON固着診断を実行している。
ここで、図16はON固着診断の実行手順の一例を示すフローチャートである。図16に示すように、ステップS1000では、メインコントローラ90からスイッチングダイオード63に向けて、スイッチングダイオード63をオフ状態に制御するOFF信号(オフ信号)が出力される。次いで、ステップS1001では、コンバータ60の放電電圧vconが維持され、続くステップS1002では、スタータジェネレータ42の発電電圧visgが放電電圧vconよりも上げられる。
このように、ON固着診断においては、放電状態に制御されるコンバータ60の放電電圧(第1電圧)vconと、発電状態に制御されるスタータジェネレータ42の発電電圧(第2電圧)visgとが、互いに異なる電圧値に制御されている。例えば、コンバータ放電モードにおいてコンバータ60の放電電圧vconが約13.5V(第1電圧)に制御されていた場合には、スタータジェネレータ42の発電電圧visgが約14.3V(第2電圧)に上げられる。また、コンバータ放電モードにおいてコンバータ60の放電電圧vconが約14.3V(第1電圧)に制御されていた場合には、スタータジェネレータ42の発電電圧visgが約15.3V(第2電圧)に上げられる。
続いて、ステップS1003では、スイッチングダイオード63の端子電圧Vswが、所定の閾値V1(例えば0.5V)を上回るか否かが判定される。なお、スイッチングダイオード63の端子電圧Vswとは、スイッチングダイオード63における低電圧系41側の端子63aとコンバータ60側の端子63bとの電位差であり、本実施形態においては発電電圧visgと放電電圧vconとの差の絶対値が端子電圧Vswとして算出される。つまり、スイッチングダイオード63の端子電圧Vswとは、低電圧系41(第1電源系)と正極端子(低電圧端子)61aとの電位差を意味している。ステップS1003において、端子電圧Vswが閾値V1を上回ると判定された場合には、スイッチングダイオード63の両端子63a,63b間に所定の電位差が生じている状況であるため、ステップS1004に進み、スイッチングダイオード63が正常にオフ状態に制御されていると判定される。
一方、ステップS1003において、端子電圧Vswが閾値V1以下であると判定された場合には、ステップS1005に進み、所定時間(例えば1秒)に渡って端子電圧Vswが閾値V1以下であるか否かが判定される。そして、ステップS1005において、所定時間に渡って端子電圧Vswが閾値V1以下であると判定された場合には、ステップS1006に進み、スイッチングダイオード63に故障状態(ON固着)が発生していると判定される。つまり、本実施形態のON固着診断においては、スイッチングダイオード63にOFF信号が出力され、コンバータ60が第1電圧で放電状態に制御され、スタータジェネレータ42が第1電圧よりも高い第2電圧で発電状態に制御される。このように、スイッチングダイオード63の両端子63a,63b間に意図的に電位差を発生させた状態のもとで、スイッチングダイオード63の端子電圧Vswが閾値V1以下であった場合には、スイッチングダイオード63がオン状態のまま動作していないことが推定されるため、スイッチングダイオード63にON固着が発生していると判定される。
このように、図15に示したステップS72において、ON固着診断が実行されると、ステップS73に進み、スイッチングダイオード63が正常であるか否かが判定される。ステップS73において、スイッチングダイオード63が故障していると判定された場合には、電源制御モードを再始動モードに切り替えることが困難であるため、ステップS74に進み、モータ走行モードやアイドリングストップの実行が禁止され、ステップS75に進み、電源回路30の異常を乗員に通知する警告灯が点灯される。
一方、ステップS73において、スイッチングダイオード63が正常であると判定された場合には、ステップS76に進み、モータ走行モードまたはアイドリングストップが実行される。続くステップS77では、エンジン再始動要求の有無が判定される。ステップS77において、エンジン再始動要求が有ると判定された場合には、ステップS78に進み、スイッチングダイオード63がオフ状態に制御される。次いで、ステップS79に進み、電源制御モードとして再始動モードが実行される。再始動モードにおいては、コンバータ60が放電状態に制御され、スタータジェネレータ42が力行状態に制御され、スイッチングダイオード63がオフ状態に制御される。
これまで説明したように、メインコントローラ90の故障判定部98は、スイッチングダイオード63にOFF信号を出力し、コンバータ60を第1電圧で放電させる放電状態に制御し、かつスタータジェネレータ42を第1電圧と異なる第2電圧で発電させる発電状態に制御した状態のもとで、端子電圧Vswが閾値V1を下回る場合に、スイッチングダイオード63にON固着が発生していると判定する。これにより、電源制御モードをコンバータ放電モードから再始動モードに切り替える際には、スイッチングダイオード63を適切にオフ状態に制御することができる。また、メインコントローラ90は、電源制御モードがコンバータ放電モードから再始動モードに切り替えられる過程で、スイッチングダイオード63のON固着を診断するため、スイッチングダイオード63がオン状態に制御される再始動モードを適切に実行することができる。
また、前述の説明では、ON固着診断において、発電状態に制御されるスタータジェネレータ42の発電電圧(第2電圧)visgを、放電状態に制御されるコンバータ60の放電電圧(第1電圧)vconよりも高めている。これにより、低電圧系41に設けられる低電圧バッテリ40の影響を受けることなく、スイッチングダイオード63の両端子63a,63b間に電位差を発生させることができる。また、前述の説明では、発電電圧(第2電圧)visgを放電電圧(第1電圧)vconよりも高めているが、これに限られることはなく、スイッチングダイオード63の両端子63a,63b間に電位差を適切に発生させることが可能であれば、発電電圧(第2電圧)visgを放電電圧(第1電圧)vconより下げても良い。
[再始動モードからコンバータ放電モード]
図17および図18に示すフローチャートに沿って、再始動モードからコンバータ放電モードに切り替える際の手順について説明する。図17および図18は再始動モードからコンバータ放電モードへの切替手順の一例を示すフローチャートである。なお、図17および図18に示すフローチャートは、符号Bの箇所で互いに接続されている。
図17に示すように、ステップS80では、電源制御モードとして再始動モードが実行される。再始動モードにおいては、コンバータ60が放電状態に制御され、スタータジェネレータ42が力行状態に制御され、スイッチングダイオード63がオフ状態に制御される。ステップS81に進み、スタータジェネレータ42のクランキングによってエンジン13が再始動されると、続くステップS82では、コンバータ60の放電電圧vconが維持され、ステップS83では、スタータジェネレータ42の発電電圧visgが放電電圧vconに向けて上げられる。つまり、コンバータ60の放電電圧vconが約13.5Vに制御されていた場合には、スタータジェネレータ42の発電電圧visgが約13.5Vに上げられる。また、コンバータ60の放電電圧vconが約14.3Vに制御されていた場合には、スタータジェネレータ42の発電電圧visgが約14.3Vに上げられる。
次いで、ステップS84では、スイッチングダイオード63の端子電圧Vswが、所定の閾値V2(例えば0.5V)を下回るか否かが判定される。ステップS84において、端子電圧Vswが閾値V2以上であると判定された場合には、ステップS85に進み、スタータジェネレータ42の発電電圧visgが放電電圧vconに向けて調整される。一方、ステップS84において、端子電圧Vswが閾値V2を下回ると判定された場合には、ステップS86に進み、スイッチングダイオード63がオン状態に制御される。
続いて、図18に示すように、ステップS87では、スタータジェネレータ42の発電電圧が徐々に下げられ、ステップS88では、スタータジェネレータ42の発電電流iisgが所定の閾値i3(例えば0.5A)を下回るか否かが判定される。ステップS88において、発電電流iisgが閾値i3を下回ると判定された場合には、ステップS89に進み、スタータジェネレータ42が発電状態から停止状態に切り替えられ、ステップS90に進み、スイッチングダイオード63のOFF固着が診断される。なお、スイッチングダイオード63のOFF固着とは、スイッチングダイオード63がオフ状態で動作不能な故障状態である。
ここで、図19はOFF固着診断の実行手順の一例を示すフローチャートである。図19に示すように、ステップS2000では、メインコントローラ90からスイッチングダイオード63に向けて、スイッチングダイオード63をオン状態に制御するON信号(オン信号)が出力される。次いで、ステップS2001では、スイッチングダイオード63の端子電圧Vswが、所定の閾値V3(例えば0.5V)を下回るか否かが判定される。ステップS2001において、端子電圧Vswが閾値V3を下回ると判定された場合には、スイッチングダイオード63における両端子63a,63b間の電位差が解消している状況であるため、ステップS2002に進み、スイッチングダイオード63が正常にオン状態に制御されていると判定される。
一方、ステップS2001において、端子電圧Vswが閾値V3以上であると判定された場合には、ステップS2003に進み、所定時間(例えば1秒)に渡って端子電圧Vswが閾値V3以上であるか否かが判定される。そして、ステップS2003において、所定時間に渡って端子電圧Vswが閾値V3以上であると判定された場合には、ステップS2004に進み、スイッチングダイオード63に故障状態(OFF固着)が発生していると判定される。つまり、本実施形態のOFF固着診断においては、スイッチングダイオード63にON信号が出力され、コンバータ60が放電状態に制御され、スタータジェネレータ42が停止状態に制御される。このように、スイッチングダイオード63の両端子63a,63b間に意図的に電位差を発生させた状態のもとで、スイッチングダイオード63の端子電圧Vswが閾値V3以上であった場合には、スイッチングダイオード63がオフ状態のまま動作していないことが推定されるため、スイッチングダイオード63にOFF固着が発生していると判定される。
このように、図18に示したステップS90において、OFF固着診断が実行されると、ステップS91に進み、スイッチングダイオード63が正常であるか否かが判定される。ステップS91において、スイッチングダイオード63にOFF固着が発生していると判定された場合には、電源制御モードをコンバータ放電モードに切り替えることが困難であるため、ステップS92に進み、モータ走行モードやアイドリングストップの実行が禁止され、ステップS93に進み、電源回路30の異常を乗員に通知する警告灯が点灯される。一方、ステップS91において、スイッチングダイオード63が正常であると判定された場合には、ステップS94に進み、電源制御モードとしてコンバータ放電モードが実行される。コンバータ放電モードにおいては、コンバータ60が放電状態に制御され、スタータジェネレータ42が停止状態に制御され、スイッチングダイオード63がオン状態に制御される。
このように、メインコントローラ90の故障判定部98は、電源制御モードが再始動モードからコンバータ放電モードに切り替えられる過程で、スイッチングダイオード63にON信号を出力して端子電圧Vswが閾値V3を上回る場合に、スイッチングダイオード63にOFF固着が発生していると判定する。これにより、電源制御モードを再始動モードからコンバータ放電モードに切り替える際に、スイッチングダイオード63を適切にオン状態に制御することができる。
[再始動モードからISG発電モード]
図20および図21に示すフローチャートに沿って、再始動モードからISG発電モードに切り替える際の手順について説明する。図20および図21は再始動モードからISG発電モードへの切替手順の一例を示すフローチャートである。なお、図20および図21に示すフローチャートは、符号Cの箇所で互いに接続されている。
図20に示すように、ステップS100では、電源制御モードとして再始動モードが実行される。再始動モードにおいては、コンバータ60が放電状態に制御され、スタータジェネレータ42が力行状態に制御され、スイッチングダイオード63がオフ状態に制御される。ステップS101に進み、スタータジェネレータ42のクランキングによってエンジン13が再始動されると、続くステップS102では、コンバータ60の放電電圧vconが維持され、ステップS103では、スタータジェネレータ42の発電電圧visgが放電電圧vconに向けて上げられる。つまり、コンバータ60の放電電圧vconが約13.5Vに制御されていた場合には、スタータジェネレータ42の発電電圧visgが約13.5Vに上げられる。また、コンバータ60の放電電圧vconが約14.3Vに制御されていた場合には、スタータジェネレータ42の発電電圧visgが約14.3Vに上げられる。
次いで、ステップS104では、スイッチングダイオード63の端子電圧Vswが、所定の閾値V4(例えば0.5V)を下回るか否かが判定される。ステップS104において、端子電圧Vswが閾値V4以上であると判定された場合には、ステップS105に進み、スタータジェネレータ42の発電電圧visgが放電電圧vconに向けて調整される。一方、ステップS104において、端子電圧Vswが閾値V4を下回ると判定された場合には、ステップS106に進み、スイッチングダイオード63がオン状態に制御される。
続いて、図21に示すように、ステップS107では、コンバータ60の放電電圧が徐々に下げられ、ステップS108では、コンバータ60の放電電流iconが所定の閾値i4(例えば0.5A)を下回るか否かが判定される。ステップS108において、放電電流iconが閾値i4を下回ると判定された場合には、ステップS109に進み、コンバータ60が放電状態から停止状態に切り替えられ、ステップS110に進み、スイッチングダイオード63のOFF固着が診断される。
前述した図19に示すように、ステップS2000では、メインコントローラ90からスイッチングダイオード63に向けて、スイッチングダイオード63をオン状態に制御するON信号(オン信号)が出力される。次いで、ステップS2001では、スイッチングダイオード63の端子電圧Vswが、所定の閾値V3(例えば0.5V)を下回るか否かが判定される。ステップS2001において、端子電圧Vswが閾値V3を下回ると判定された場合には、スイッチングダイオード63における両端子63a,63b間の電位差が解消している状況であるため、ステップS2002に進み、スイッチングダイオード63が正常にオン状態に制御されていると判定される。
一方、ステップS2001において、端子電圧Vswが閾値V3以上であると判定された場合には、ステップS2003に進み、所定時間(例えば1秒)に渡って端子電圧Vswが閾値V3以上であるか否かが判定される。そして、ステップS2003において、所定時間に渡って端子電圧Vswが閾値V3以上であると判定された場合には、ステップS2004に進み、スイッチングダイオード63に故障状態(OFF固着)が発生していると判定される。つまり、本実施形態のOFF固着診断においては、スイッチングダイオード63にON信号が出力され、コンバータ60が放電状態に制御され、スタータジェネレータ42が停止状態に制御される。このように、スイッチングダイオード63の両端子63a,63b間に意図的に電位差を発生させた状態のもとで、スイッチングダイオード63の端子電圧Vswが閾値V3以上であった場合には、スイッチングダイオード63がオフ状態のまま動作していないことが推定されるため、スイッチングダイオード63にOFF固着が発生していると判定される。
このように、図21に示したステップS110において、OFF固着診断が実行されると、ステップS111に進み、スイッチングダイオード63が正常であるか否かが判定される。ステップS111において、スイッチングダイオード63にOFF固着が発生していると判定された場合には、電源制御モードをISG発電モードに切り替えることが困難であるため、ステップS112に進み、モータ走行モードやアイドリングストップの実行が禁止され、ステップS113に進み、電源回路30の異常を乗員に通知する警告灯が点灯される。一方、ステップS111において、スイッチングダイオード63が正常であると判定された場合には、ステップS114に進み、電源制御モードとしてISG発電モードが実行される。ISG発電モードにおいては、コンバータ60が停止状態に制御され、スタータジェネレータ42が発電状態に制御され、スイッチングダイオード63がオン状態に制御される。
このように、メインコントローラ90の故障判定部98は、電源制御モードが再始動モードからISG発電モードに切り替えられる過程で、スイッチングダイオード63にON信号を出力して端子電圧Vswが閾値V3を上回る場合に、スイッチングダイオード63にOFF固着が発生していると判定する。これにより、電源制御モードを再始動モードからISG発電モードに切り替える際に、スイッチングダイオード63を適切にオン状態に制御することができる。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。前述の説明では、電圧センサ86によって検出される放電電圧vconと、ISGコントローラ74によって検出される発電電圧visgとに基づいて、スイッチングダイオード63の端子電圧Vswを求めているが、これに限られることはない。スイッチングダイオード63における低電圧系41側の端子63aとコンバータ60側の端子63bとの電位差を求めることが可能であれば、他の部位に設けられる電圧センサやコントローラ等が検出する電圧値を使用しても良い。また、車両11に搭載されるパワートレインとしては、図1に例示したパワートレイン12に限られることはなく、他の形式のパワートレインであっても良い。
10 車両用電源装置
11 車両
13 エンジン
40 低電圧バッテリ(第1蓄電体)
41 低電圧系(第1電源系)
42 スタータジェネレータ(発電電動機)
50 高電圧バッテリ(第2蓄電体)
51 高電圧系(第2電源系)
60 コンバータ(電力変換機器)
61a 正極端子(低電圧端子)
62a 正極端子(高電圧端子)
63 スイッチングダイオード(スイッチ)
90 メインコントローラ
98 故障判定部
vcon 放電電圧(第1電圧)
visg 発電電圧(第2電圧)
閾値 V1
閾値 V3

Claims (4)

  1. 車両に搭載される車両用電源装置であって、
    エンジンに連結される発電電動機と、前記発電電動機に接続される第1蓄電体と、を備える第1電源系と、
    前記第1蓄電体よりも高電圧の第2蓄電体を備える第2電源系と、
    前記第1電源系に接続される低電圧端子と、前記第2電源系に接続される高電圧端子と、を備える電力変換機器と、
    前記第1電源系と前記低電圧端子とを接続するオン状態と、前記第1電源系と前記低電圧端子とを切り離すオフ状態と、に制御されるスイッチと、
    前記低電圧端子と前記スイッチとを互いに接続し、蓄電体を含まない電気機器群が接続される正極ラインと、
    前記第1電源系と前記低電圧端子との電位差に基づいて、前記スイッチがオン状態で動作不能な故障状態であるか否かを判定する故障判定部と、
    を有し、
    電源制御モードとして、前記スイッチがオン状態に制御され、前記電力変換機器が放電状態に制御され、かつ前記エンジン運転中に前記発電電動機が発電を停止する停止状態に制御される、放電モードがあり、
    電源制御モードとして、前記スイッチがオフ状態に制御され、前記電力変換機器が放電状態に制御され、かつ前記発電電動機が力行状態に制御されて前記エンジンを始動回転させる、再始動モードがあり、
    前記故障判定部は、
    電源制御モードが前記放電モードから前記再始動モードに切り替えられる過程であって、かつ前記エンジン停止を伴うモータ走行モードまたはアイドリングストップの実行前に、
    前記スイッチをオフ状態に制御するオフ信号を出力し、前記低電圧端子から第1電圧で放電させる放電状態に前記電力変換機器を制御し、かつ前記発電電動機を前記第1電圧と異なる第2電圧で発電させる発電状態に制御した状態のもとで、前記電位差が閾値を下回る場合に前記スイッチがオン状態で動作不能な故障状態であると判定する、
    車両用電源装置。
  2. 請求項1に記載の車両用電源装置において、
    前記第2電圧は、前記第1電圧よりも高い、
    車両用電源装置。
  3. 請求項1または2に記載の車両用電源装置において、
    前記故障判定部は、電源制御モードが前記再始動モードから前記放電モードに切り替えられる過程で、前記スイッチをオン状態に制御するオン信号を出力して前記電位差が閾値を上回る場合に、前記スイッチがオフ状態で動作不能な故障状態であると判定する、
    車両用電源装置。
  4. 請求項1~3の何れか1項に記載の車両用電源装置において、
    電源制御モードとして、前記スイッチがオン状態に制御され、前記電力変換機器が停止状態に制御され、かつ前記発電電動機が発電状態に制御される、発電モードがあり、
    前記故障判定部は、電源制御モードが前記再始動モードから前記発電モードに切り替えられる過程で、前記スイッチをオン状態に制御するオン信号を出力して前記電位差が閾値を上回る場合に、前記スイッチがオフ状態で動作不能な故障状態であると判定する、
    車両用電源装置。
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