JP2005022561A - 車両の充電制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】例え、DC−DCコンバータが故障したとしても、2つの異なる電圧系統に充電することができ、優れたフェイルセーフを実現する。
【解決手段】モータジェネレータ15を作動制御するインバータ装置11は、インバータ制御部61、IPM62、界磁制御回路部63、及び、切替スイッチ部64を有している。切替スイッチ部64は、2つの切替可能な端子64b、64cを有している。そして、DC−DCコンバータ19が正常な際は、切替スイッチ部64の共通端子64aは第1の切替端子64bと接続され、第1の電圧系統の42V電圧は、DC−DCコンバータ19により14V電圧に下降され第2の電圧系統に供給される。これに対し、DC−DCコンバータ19が異常な際は、インバータ制御部61により第1の切替端子64bと第2の切替端子64cとの間で切替制御され、第1の電圧系統と第2の電圧系統に充電が行われる。
【選択図】 図2
【解決手段】モータジェネレータ15を作動制御するインバータ装置11は、インバータ制御部61、IPM62、界磁制御回路部63、及び、切替スイッチ部64を有している。切替スイッチ部64は、2つの切替可能な端子64b、64cを有している。そして、DC−DCコンバータ19が正常な際は、切替スイッチ部64の共通端子64aは第1の切替端子64bと接続され、第1の電圧系統の42V電圧は、DC−DCコンバータ19により14V電圧に下降され第2の電圧系統に供給される。これに対し、DC−DCコンバータ19が異常な際は、インバータ制御部61により第1の切替端子64bと第2の切替端子64cとの間で切替制御され、第1の電圧系統と第2の電圧系統に充電が行われる。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、特に2つの異なる電圧系統を有する車両の充電制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、車両においては各種電装品の増加と、これら電装品の効率的な利用のため、複数の電圧系統(例えば、42Vの電圧系統と14Vの電圧系統)を備えたものが実用化されている。
【0003】
例えば、特開2002−176704号公報では、2電源系統を有するハイブリッド自動車において、高圧蓄電装置から低圧蓄電装置に給電するDC−DCコンバータを双方向性に変更したものが開示されている。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−176704号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記特許文献1のような従来技術では、DC−DCコンバータが何等かの原因により故障した場合、高圧蓄電装置から低圧蓄電装置に給電することができず、低圧蓄電装置が放電し続けてしまうという問題がある。このように低圧蓄電装置が放電してしまうと、この低圧蓄電装置を電源として作動されている各種制御装置等が動作することができなくなり、必要な制御が不能になってしまう虞がある。
【0006】
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、例え、DC−DCコンバータが故障したとしても、2つの異なる電圧系統に充電することができ、優れたフェイルセーフを実現することが可能な車両の充電制御装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため請求項1記載の本発明による車両の充電制御装置は、所定の駆動力発生と充電とが実行自在なモータジェネレータと、上記モータジェネレータを作動制御するインバータ装置と、上記インバータ装置からの第1の電圧を該第1の電圧より低い第2の電圧に変換するDC−DCコンバータと、上記第1の電圧の第1の電圧系統に接続した第1のバッテリと、上記第2の電圧の第2の電圧系統に接続した第2のバッテリとを備えた車両の充電制御装置において、上記インバータ装置は、少なくとも上記モータジェネレータからの交流電流を所定の電圧の直流電流に可変して出力自在な変換手段と、該変換手段からの出力回路上に上記第1の電圧系統と上記第2の電圧系統のどちらかに上記変換手段との接続を切り替える切替スイッチ手段を有し、上記第2の電圧系統を上記DC−DCコンバータを介して上記第1の電圧系統に接続すると共に上記切替スイッチ手段を介して上記変換手段に接続し、上記DC−DCコンバータが正常の際には上記切替スイッチ手段を上記第1の電圧系統と接続させる一方、上記DC−DCコンバータの異常を検出した際には上記変換手段からの出力を可変制御して上記切替スイッチ手段を上記第1の電圧系統と上記第2の電圧系統との間で切替制御させる切替制御手段を備えたことを特徴としている。
【0008】
また、請求項2記載の本発明による車両の充電制御装置は、請求項1記載の車両の充電制御装置において、上記インバータ装置は、上記DC−DCコンバータの異常を検出し上記切替制御手段が上記切替スイッチ手段を上記第1の電圧系統側から上記第2の電圧系統側に接続切替する場合、上記変換手段は予め充電しない状態としてから接続切替することを特徴としている。
【0009】
更に、請求項3記載の本発明による車両の充電制御装置は、請求項1又は請求項2記載の車両の充電制御装置において、上記インバータ装置は、上記DC−DCコンバータの異常を検出し上記切替制御手段が上記切替スイッチ手段を上記第1の電圧系統と上記第2の電圧系統との間で切替制御する際、上記第2の電圧系統の第2の電圧を監視しながら制御を実行することを特徴としている。
【0010】
すなわち、請求項1記載の車両の充電制御装置は、モータジェネレータを作動制御するインバータ装置では、切替制御手段が、インバータ装置からの第1の電圧を該第1の電圧より低い第2の電圧に変換するDC−DCコンバータが正常の際には切替スイッチ手段を第1の電圧系統と接続して変換手段と第1の電圧系統とを接続させる。一方、DC−DCコンバータの異常を検出した際には変換手段からの出力を可変制御して切替スイッチ手段を第1の電圧系統と第2の電圧系統との間で切替制御する。
【0011】
この際、インバータ装置は、DC−DCコンバータの異常を検出し切替制御手段が切替スイッチ手段を第1の電圧系統側から第2の電圧系統側に接続切替する場合、請求項2記載のように、変換手段は予め充電しない状態としてから接続切替することが望ましい。
【0012】
また、インバータ装置は、DC−DCコンバータの異常を検出し切替制御手段が切替スイッチ手段を第1の電圧系統と第2の電圧系統との間で切替制御する際、具体的には、請求項3記載のように、第2の電圧系統の第2の電圧を監視しながら制御を実行する。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
図1〜図4は本発明の実施の一形態を示し、図1は2つの異なる電圧系統を有する車両全体の概略説明図、図2はモータジェネレータとインバータを中心とする接続回路に関する説明図、図3はDC−DCコンバータの故障診断プログラムのフローチャート、図4は切替スイッチ部を用いた14V−42V充電制御のフローチャートである。
【0014】
図1において、符号1は車両前部に配置されたエンジンを示し、このエンジン1による駆動力は、エンジン1後方の自動変速装置(トルクコンバータ等も含んで図示)2からトランスファ3に伝達される。
【0015】
更に、このトランスファ3に伝達された駆動力は、リヤドライブ軸4、プロペラシャフト5、ドライブピニオン軸部6を介して後輪終減速装置7に入力される一方、リダクションドライブギヤ、リダクションドリブンギヤ、フロントドライブ軸を介して前輪終減速装置(以上、フロント駆動系は図示せず)に入力される。
【0016】
後輪終減速装置7に入力された駆動力は、後輪左ドライブ軸8rlを経て左後輪9rlに、後輪右ドライブ軸8rrを経て右後輪9rrに伝達される。前輪終減速装置に入力された駆動力は、前輪左ドライブ軸8flを経て左前輪9flに、前輪右ドライブ軸8frを経て右前輪9frに伝達される。
【0017】
次に、この車両に車載される各エレクトロニクス系について説明する。
本車両は、42Vの高電圧系(すなわち、第1の電圧系統)と14Vの低電圧系(すなわち、第2の電圧系統)の2つの電圧系統を有して構成されている。
【0018】
符号11は、インバータ装置を示し、このインバータ装置11には、エンジン1のクランクスプロケット12によりベルト13を介して回転軸端部のプーリ14が回転され発電を行うと共に、最初の始動時以外の再始動等におけるエンジン1の始動を行うモータジェネレータ15が、後述の図2で説明するように電気的に接続されている。
【0019】
インバータ装置11には、充放電可能な第1のバッテリとしての36Vバッテリ16と接続された42V系の配線が接続され、この42V系の配線には、最初のエンジン始動時のみ使用するスタータモータ17や、電動モータによるパワーステアリング装置18等の42V負荷23が接続されている。
【0020】
また、インバータ装置11側面には、42V系の配線が接続されて、42V電圧を14V電圧に変換するDC−DCコンバータ19が略一体的にケース20内に格納されている。このDC−DCコンバータ19に接続される配線には、充放電可能な第2のバッテリとしての12Vバッテリ21が接続され、その他各種ランプ、オーディオ、及び、後述する各制御装置等の14V負荷22が接続されている。
【0021】
車両には、車両の自動停止再始動制御を実行するアイドルストップ制御装置30が搭載されており、このアイドルストップ制御装置30には、エンジン1における周知の各種制御を実行するエンジン制御装置31、主に36Vバッテリ16の充電状態、放電状態を管理するバッテリ監視装置32、インバータ装置11と接続されてモータジェネレータ15の制御を行うモータジェネレータ制御装置33等が、例えば、車両の通信ネットワークとしてISOの標準プロトコルの一つであるCAN(Controller Area Network)等により接続されて、後述の各センサで検出された値やスイッチ信号は、このCANを通じ、それぞれの制御装置で必要に応じて共有されている。
【0022】
アイドルストップ制御装置30には、ブレーキペダル41の踏み込みストロークを検出するブレーキペダル踏み込み量センサ42(ブレーキ油圧をセンシングするものでも良い)、アクセルペダル43の踏み込みストロークを検出するアクセルペダル踏み込み量センサ44が接続されている。また、アイドルストップ制御装置30には、ハンドル角θHを検出するハンドル角センサ45、車速Vを検出する車速センサ46、選択されたシフトポジション(P、R、N、D、3速、2速、1速の各レンジ位置)を検出するシフトポジションスイッチ47等が接続されている。また、エンジン制御装置31には、図示はしないが、エンジン回転数センサ、アクセル開度センサ等の周知のセンサ類が接続されている。
【0023】
アイドルストップ制御装置30は、これらスイッチ、センサ類から得られる各情報を基に、エンジン1を自動停止する予め設定したエンジン自動停止条件が成立しているか否か判定し、エンジン自動停止条件が成立している場合には、エンジン1を自動停止させる信号をエンジン制御装置31、モータジェネレータ制御装置33に出力するようになっている。
【0024】
また、アイドルストップ制御装置30は、アイドルストップ状態の場合にエンジン自動停止条件が不成立の状態となったら、エンジン制御装置31及びモータジェネレータ制御装置33に信号を出力してインバータ装置11によりモータジェネレータ15を駆動させ、エンジン1を再始動させる。
【0025】
ここで、エンジン自動停止条件とは、例えば、ブレーキペダル41が踏み込まれ、アクセルペダル43が踏まれておらず、シフトポジションがP、N、D、3速、2速、1速の何れかで、車速Vが略ゼロであり、且つ、バッテリ監視装置32からアイドルストップの禁止指令がない場合である。
【0026】
また、アイドルストップ制御装置30は、予め設定しておいた回生条件(例えば、アクセルペダル43が踏まれておらず、エンジン回転数NEが1000rpm以上で、車速Vが40km/h以上で、駆動系とエンジン1とが連結され燃料が消費されていない条件)が成立する場合には、バッテリ監視装置32に対して回生指令を出力する。
【0027】
また、バッテリ監視装置32は、36Vバッテリ16の充電状態、放電状態を管理すべく、36Vバッテリ16におけるバッテリ温度TBaを検出するバッテリ温度センサ51、バッテリ電圧VBaを検出するバッテリ電圧計52、バッテリ電流IBaを検出するバッテリ電流計53が接続されている。
【0028】
バッテリ監視装置32は、充電に際しては、モータジェネレータ15の発電トルクを直接的に制御することなく、目標とする電圧値(目標電圧)VTGをモータジェネレータ制御装置33に出力して充電を実行させるものであり、36Vバッテリ16は回生等により充電が行われるものであるため、通常は、予め設定しておいた70%のバッテリ残存容量に相当する電圧値により充電が行われるようになっている。
【0029】
また、バッテリ監視装置32は、アイドルストップ制御装置30から回生指令がある場合には、バッテリ温度とブレーキ踏込量に応じて、バッテリ温度が低いほど、ブレーキ踏込量が多いほど高い目標電圧VTGを設定してモータジェネレータ制御装置33に対して出力するようになっている。
【0030】
また、バッテリ監視装置32は、36Vバッテリ16の電圧値ならびに温度から36Vバッテリ16が過放電状態と判定される場合には、アイドルストップ制御装置30に対してアイドルストップの禁止指令を出力し、更に、通常の充電電圧値よりも所定に高い電圧値で充電を実行する急速充電処理を実行して、過放電状態から回復させる。
【0031】
更に、バッテリ監視装置32は、36Vバッテリ16の電圧値ならびに温度から36Vバッテリ16が過充電状態と判定される場合には、モータジェネレータ15による発電を完全にカットすることなく通常の充電電圧値よりも所定に低い電圧値を設定する充電休止処理を実行して充電量を抑制し過充電状態から回復させる。
【0032】
モータジェネレータ制御装置33は、アイドルストップ制御装置33からエンジン1を自動停止させる信号(アイドルストップ指令)が入力され、バッテリ監視装置32から目標電圧VTG、バッテリ電圧VBa、バッテリ電圧VBaに基づくバッテリ残存容量(バッテリSOC)とバッテリに対する指令状態(急速充電処理等)が入力され、また、アクセル開度、エンジン回転数、車速も入力される。
【0033】
そして、モータジェネレータ15が実行すべき制御を上述の各信号に従って決定し、これら制御に必要なパラメータをインバータ装置11に出力する。具体的には、モータジェネレータ制御装置33は、インバータ装置11に対し、制御モードとして、停止時制御モード、定電圧発電制御モード、始動時制御(始動時最大トルク制御、始動時ゼロトルク制御、始動時発電制御)モード、急加速時制御(急加速時ゼロトルク制御、急加速時発電制御)モードの各モードを指令し、これら各制御モードに必要なパラメータ(モータジェネレータ15のトルク、回転数、充電指令電圧VOD)を、演算、マッピングして求め出力する。また、インバータ装置11からは、モータジェネレータ15の状態量(モータジェネレータ15のトルク、回転数、充電電圧)が入力される。
【0034】
ここで、上述のモータジェネレータ制御装置33により定められる制御モードとは、例えば、以下のような制御モードとなっている。
【0035】
1.停止時制御モードは、モータジェネレータ15が回転している場合には、ブレーキをかけてモータジェネレータ15を停止させ、モータジェネレータ15が停止した場合には、そのブレーキを解放するモードとなっている。
【0036】
2.始動時最大トルク制御モードは、エンジン再始動の信号が入力された際にエンジン1が始動するまで実行されるモードで、予め記憶しておいたモータジェネレータ15のトルクと回転数のマップを参照して、モータジェネレータ15の回転数に応じたトルクを発生させるようにインバータ装置11に信号を出力して制御するモードである。
【0037】
3.始動時ゼロトルク制御モードは、エンジン始動と判定した場合、要求負荷、すなわち、エンジン回転数とアクセル開度に応じて、予め設定しておいたマップを参照し、ゼロトルク時間を設定し、このゼロトルク時間が経過するまで、モータジェネレータ15による駆動力発生と発電の両方を行わない制御のモードとなっている。尚、上述のゼロトルク時間は、アクセル開度が大きければ大きい程、また、エンジン回転数が小さければ小さい程、長い時間に設定される。
【0038】
4.始動時発電制御モードは、上述の始動時ゼロトルク制御モード終了後、急にバッテリ監視装置32で指令された充電電圧を設定することなく、段階的に充電電圧を上昇させる制御モードとなっている。
【0039】
5.急加速時ゼロトルク制御は、車両が急加速状態と判定された場合、上述の始動時ゼロトルク制御モードと同様、要求負荷、すなわち、エンジン回転数とアクセル開度に応じて、予め設定しておいたマップを参照し、ゼロトルク時間を設定し、このゼロトルク時間が経過するまで、モータジェネレータ15による駆動力発生と発電の両方を行わない制御のモードとなっている。
【0040】
6.急加速時発電制御モードは、上述の急加速時ゼロトルク制御モード終了後、急にバッテリ監視装置32で指令された充電電圧を設定することなく、段階的に充電電圧を上昇させる制御モードとなっている。
【0041】
次に、モータジェネレータ15とインバータ11を中心とする接続回路について、図2を基に説明する。
インバータ装置11は、インバータ制御部61、インテリジェントパワーモジュール(以下、IPMと略称)62、界磁制御回路部63、及び、切替スイッチ部64を有して主要に構成されている。
【0042】
インバータ制御部61は、切替スイッチ部64の各端子(共通端子64a、第1の切替端子(42V側の端子)64b、第2の切替端子(14V側の端子)64c)の各電圧値、切替スイッチ部64の共通端子64aでの電流値、モータジェネレータ15のU、V、W端子の何れか2端子の電圧値、電流値(IPM62を通じて入力)、モータジェネレータ15のロータの回転位相を検出するレゾルバ65からの回転位相信号等が入力される。
【0043】
また、モータジェネレータ制御装置33からは、前述の各制御モードや、これら各制御モードに必要なパラメータ(モータジェネレータ15のトルク、回転数、充電指令電圧VOD)等が入力される。また、インバータ制御部61からは、モータジェネレータ制御装置33に対し、モータジェネレータ15の状態量(モータジェネレータ15のトルク、回転数、充電電圧)が出力される。
【0044】
そして、上述の入力された各制御モードに応じて、入力された各部の電流(インバータ状態)、電圧、ロータ位相を基にIPM62に対してゲート制御を実施させ、界磁制御回路部63に対して界磁制御を実施させて入力された制御モードを実施させる。
【0045】
また、インバータ制御部61は、IPM62から温度、電流等の信号が入力されており、これら信号に基づき、IPM62の故障診断と保護制御を実行するようになっている。
【0046】
また、インバータ制御部61は、同じケース20内に格納されているDC−DCコンバータ19から後述する故障モード信号が入力されるようになっている。そして、この故障モード信号が入力された際には、後述のフローチャートに示すように、切替スイッチ部64の第2の切替端子(14V側の端子)64cの電圧値を監視しながら、切替スイッチ部64を第1の切替端子(42V側の端子)64bと第2の切替端子(14V側の端子)64cの間で切替制御すると共に、IPM62及び界磁制御回路部63をそれぞれの系統に必要な電圧が得られるように制御する。尚、上述のDC−DCコンバータ19からの故障モード信号とは、具体的には、スイッチング素子故障信号、出力過電圧信号、出力低電圧信号、加熱異常、短絡信号等である。そして、DC−DCコンバータ19からの故障モード信号が入力された際には、図示しないインストルメントパネルに設けたコンビネーションメータの警報ランプにてドライバに警報がなされるようになっている。すなわち、インバータ制御部61は、切替制御手段としての機能を有して構成されている。
【0047】
IPM62は、変換手段として設けられているもので、複数のスイッチング素子とその駆動回路、及び、各種保護回路を1パッケージとして、設定された条件でMOS FETをドライブする周知のもので構成されている。U,V,Wの各3相インバータ端子は、モータジェネレータ15と接続され、整流コンバータ平滑後の主電源端子の+側の端子であるP端子が切替スイッチ部64の共通端子64aと界磁制御回路部63に接続され、−側の端子であるN端子がアース接続されている。そして、インバータ制御部61からの信号によりゲート制御され、モータジェネレータ15の駆動やモータジェネレータ15による充電を実行させる。
【0048】
界磁制御回路部63は、一方の入力端子はIPM62のP端子、及び、切替スイッチ部64の共通端子64aに接続され、他方の入力端子はアース接続されて、インバータ制御部61からの信号によりモータジェネレータ15の界磁電流を調整、制御するものであり、モータジェネレータ15のロータからでる磁束を増減させることで、モータジェネレータ15の駆動時には出力トルクの調整を行い、モータジェネレータ15による発電時には発電電圧の調整を行うようになっている。
【0049】
切替スイッチ部64は、切替スイッチ手段としてのものであり、2つの切替可能な端子64b、64cを有している。そして、切替スイッチ部64の共通端子64aはIPM62のP端子と界磁制御回路部63の一方の入力端子と接続され、切替スイッチ部64の第1の切替端子64bは、DC−DCコンバータ19と、36Vバッテリ16と42V負荷23を有する第1の電圧系統と接続され、切替スイッチ部64の第2の切替端子64cは、DC−DCコンバータ19からの12Vバッテリ21と14V負荷22を有する第2の電圧系統と接続されている。
【0050】
そして、DC−DCコンバータ19が正常な際は、切替スイッチ部64の共通端子64aは第1の切替端子64bと接続され、第1の電圧系統の42V電圧は、DC−DCコンバータ19により14V電圧に下降され第2の電圧系統に供給されるようになっている。これに対し、DC−DCコンバータ19が異常な際は、インバータ制御部61により第1の切替端子64bと第2の切替端子64cとの間で後述の図3のフローチャートで示す如く切替制御され、第1の電圧系統と第2の電圧系統に充電が行われるようになっている。
【0051】
次に、インバータ制御部61で実行されるDC−DCコンバータの故障診断プログラムを図3のフローチャートで説明する。本プログラムは所定時間毎に繰り返し実行され、まず、ステップ(以下、「S」と略称)101で、DC−DCコンバータ19のスイッチ素子故障信号、出力過電圧信号、出力低電圧信号、加熱異常、短絡信号等による故障モード信号が入力されているか否か判定し、故障モード信号が入力されていなければそのままルーチンを抜ける。
【0052】
逆に、故障モード信号が入力されているのであれば、図示しないインストルメントパネルに設けたコンビネーションメータの警報ランプにてドライバに警報がなされ、S102に進み、後述する図4のフローチャートで説明する切替スイッチ部64を用いた14V−42Vの充電制御を実行させてルーチンを抜ける。
【0053】
上述の切替スイッチ部64を用いた14V−42Vの充電制御は、まず、S201で、切替スイッチ部64の第2の切替端子(14V側の端子)64cの電圧値を参照して14V系の充電開始条件が成立しているか否か判定し、予め設定しておいた電圧値を超えており、14V系の充電開始条件が成立していないと判定した場合にはS206へとジャンプして、そのまま切替スイッチ部64の接続を第1の切替端子64b側として、インバータ制御部61からの信号(IPM62に対するゲート制御、界磁制御回路部63に対する界磁制御)に基づいて42V系の充電制御を実行し、ルーチンを抜ける。
【0054】
一方、S201の判定の結果、切替スイッチ部64の第2の切替端子64cの電圧値が予め設定しておいた電圧値に達しておらず、14V系の充電開始条件が成立していると判定した場合は、S202に進み、切替スイッチ部64を42V系から14V系に切り替える処理を実行する。
【0055】
このS202の42V系から14V系への切替処理は、IPM62からの充電電圧を予め充電しない状態、すなわち、0Vへと設定し、その後、切替スイッチ部64の切替端子を第1の切替端子64b側から第2の切替端子64c側に切り替える。
【0056】
次いで、S203に進み、インバータ制御部61からの信号(IPM62に対するゲート制御、界磁制御回路部63に対する界磁制御)に基づいて14V系の充電制御を実行する。
【0057】
そして、S204に進み、切替スイッチ部64の第2の切替端子(14V側の端子)64cの電圧値を参照して14V系の充電終了条件が成立しているか否か判定し、予め設定しておいた電圧値(前述の充電開始条件での設定電圧値とは異なる電圧値)に到達しておらず、14V系の充電終了条件が成立していないと判定した場合には、再びS203の処理を繰り返す。
【0058】
一方、S204の判定の結果、切替スイッチ部64の第2の切替端子64cの電圧値が予め設定しておいた電圧値に到達しており、14V系の充電終了条件が成立していると判定した場合は、S205に進み、切替スイッチ部64を14V系から42V系に切り替える処理を実行する。
【0059】
このS205での14V系から42V系への切替処理は、切替スイッチ部64の切替端子を第2の切替端子64c側から第1の切替端子64b側に切り替え、充電電圧が42V系に対応するように徐々に上昇させる。
【0060】
次いで、S206に進み、切替スイッチ部64の接続を第1の切替端子64b側として、インバータ制御部61からの信号(IPM62に対するゲート制御、界磁制御回路部63に対する界磁制御)に基づいて42V系の充電制御を実行し、ルーチンを抜ける。
【0061】
このように本発明の実施の形態によれば、例え、DC−DCコンバータ19が故障したとしても、42V系と14V系への充電が適切に行えるので、12Vバッテリ21が放電して、これを電源として作動されている各種制御装置等が動作することができなくなり、必要な制御が不能になってしまうということが有効に防止される。
【0062】
【発明の効果】
以上、説明したように本発明によれば、例え、DC−DCコンバータが故障したとしても、2つの異なる電圧系統に充電することができ、優れたフェイルセーフを実現することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】2つの異なる電圧系統を有する車両全体の概略説明図
【図2】モータジェネレータとインバータを中心とする接続回路に関する説明図
【図3】DC−DCコンバータの故障診断プログラムのフローチャート
【図4】切替スイッチ部を用いた14V−42V充電制御のフローチャート
【符号の説明】
1 エンジン
11 インバータ装置
15 モータジェネレータ
16 36Vバッテリ(第1のバッテリ)
19 DC−DCコンバータ
21 12Vバッテリ(第2のバッテリ)
30 アイドルストップ制御装置
31 エンジン制御装置
32 バッテリ監視装置
33 モータジェネレータ制御装置
61 インバータ制御部(切替制御手段)
62 IPM(変換手段)
63 界磁制御回路
64 切替スイッチ部(切替スイッチ手段)
64a 共通端子
64b 第1の切替端子(42V側の端子)
64c 第2の切替端子(14V側の端子)
【発明の属する技術分野】
本発明は、特に2つの異なる電圧系統を有する車両の充電制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、車両においては各種電装品の増加と、これら電装品の効率的な利用のため、複数の電圧系統(例えば、42Vの電圧系統と14Vの電圧系統)を備えたものが実用化されている。
【0003】
例えば、特開2002−176704号公報では、2電源系統を有するハイブリッド自動車において、高圧蓄電装置から低圧蓄電装置に給電するDC−DCコンバータを双方向性に変更したものが開示されている。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−176704号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記特許文献1のような従来技術では、DC−DCコンバータが何等かの原因により故障した場合、高圧蓄電装置から低圧蓄電装置に給電することができず、低圧蓄電装置が放電し続けてしまうという問題がある。このように低圧蓄電装置が放電してしまうと、この低圧蓄電装置を電源として作動されている各種制御装置等が動作することができなくなり、必要な制御が不能になってしまう虞がある。
【0006】
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、例え、DC−DCコンバータが故障したとしても、2つの異なる電圧系統に充電することができ、優れたフェイルセーフを実現することが可能な車両の充電制御装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため請求項1記載の本発明による車両の充電制御装置は、所定の駆動力発生と充電とが実行自在なモータジェネレータと、上記モータジェネレータを作動制御するインバータ装置と、上記インバータ装置からの第1の電圧を該第1の電圧より低い第2の電圧に変換するDC−DCコンバータと、上記第1の電圧の第1の電圧系統に接続した第1のバッテリと、上記第2の電圧の第2の電圧系統に接続した第2のバッテリとを備えた車両の充電制御装置において、上記インバータ装置は、少なくとも上記モータジェネレータからの交流電流を所定の電圧の直流電流に可変して出力自在な変換手段と、該変換手段からの出力回路上に上記第1の電圧系統と上記第2の電圧系統のどちらかに上記変換手段との接続を切り替える切替スイッチ手段を有し、上記第2の電圧系統を上記DC−DCコンバータを介して上記第1の電圧系統に接続すると共に上記切替スイッチ手段を介して上記変換手段に接続し、上記DC−DCコンバータが正常の際には上記切替スイッチ手段を上記第1の電圧系統と接続させる一方、上記DC−DCコンバータの異常を検出した際には上記変換手段からの出力を可変制御して上記切替スイッチ手段を上記第1の電圧系統と上記第2の電圧系統との間で切替制御させる切替制御手段を備えたことを特徴としている。
【0008】
また、請求項2記載の本発明による車両の充電制御装置は、請求項1記載の車両の充電制御装置において、上記インバータ装置は、上記DC−DCコンバータの異常を検出し上記切替制御手段が上記切替スイッチ手段を上記第1の電圧系統側から上記第2の電圧系統側に接続切替する場合、上記変換手段は予め充電しない状態としてから接続切替することを特徴としている。
【0009】
更に、請求項3記載の本発明による車両の充電制御装置は、請求項1又は請求項2記載の車両の充電制御装置において、上記インバータ装置は、上記DC−DCコンバータの異常を検出し上記切替制御手段が上記切替スイッチ手段を上記第1の電圧系統と上記第2の電圧系統との間で切替制御する際、上記第2の電圧系統の第2の電圧を監視しながら制御を実行することを特徴としている。
【0010】
すなわち、請求項1記載の車両の充電制御装置は、モータジェネレータを作動制御するインバータ装置では、切替制御手段が、インバータ装置からの第1の電圧を該第1の電圧より低い第2の電圧に変換するDC−DCコンバータが正常の際には切替スイッチ手段を第1の電圧系統と接続して変換手段と第1の電圧系統とを接続させる。一方、DC−DCコンバータの異常を検出した際には変換手段からの出力を可変制御して切替スイッチ手段を第1の電圧系統と第2の電圧系統との間で切替制御する。
【0011】
この際、インバータ装置は、DC−DCコンバータの異常を検出し切替制御手段が切替スイッチ手段を第1の電圧系統側から第2の電圧系統側に接続切替する場合、請求項2記載のように、変換手段は予め充電しない状態としてから接続切替することが望ましい。
【0012】
また、インバータ装置は、DC−DCコンバータの異常を検出し切替制御手段が切替スイッチ手段を第1の電圧系統と第2の電圧系統との間で切替制御する際、具体的には、請求項3記載のように、第2の電圧系統の第2の電圧を監視しながら制御を実行する。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
図1〜図4は本発明の実施の一形態を示し、図1は2つの異なる電圧系統を有する車両全体の概略説明図、図2はモータジェネレータとインバータを中心とする接続回路に関する説明図、図3はDC−DCコンバータの故障診断プログラムのフローチャート、図4は切替スイッチ部を用いた14V−42V充電制御のフローチャートである。
【0014】
図1において、符号1は車両前部に配置されたエンジンを示し、このエンジン1による駆動力は、エンジン1後方の自動変速装置(トルクコンバータ等も含んで図示)2からトランスファ3に伝達される。
【0015】
更に、このトランスファ3に伝達された駆動力は、リヤドライブ軸4、プロペラシャフト5、ドライブピニオン軸部6を介して後輪終減速装置7に入力される一方、リダクションドライブギヤ、リダクションドリブンギヤ、フロントドライブ軸を介して前輪終減速装置(以上、フロント駆動系は図示せず)に入力される。
【0016】
後輪終減速装置7に入力された駆動力は、後輪左ドライブ軸8rlを経て左後輪9rlに、後輪右ドライブ軸8rrを経て右後輪9rrに伝達される。前輪終減速装置に入力された駆動力は、前輪左ドライブ軸8flを経て左前輪9flに、前輪右ドライブ軸8frを経て右前輪9frに伝達される。
【0017】
次に、この車両に車載される各エレクトロニクス系について説明する。
本車両は、42Vの高電圧系(すなわち、第1の電圧系統)と14Vの低電圧系(すなわち、第2の電圧系統)の2つの電圧系統を有して構成されている。
【0018】
符号11は、インバータ装置を示し、このインバータ装置11には、エンジン1のクランクスプロケット12によりベルト13を介して回転軸端部のプーリ14が回転され発電を行うと共に、最初の始動時以外の再始動等におけるエンジン1の始動を行うモータジェネレータ15が、後述の図2で説明するように電気的に接続されている。
【0019】
インバータ装置11には、充放電可能な第1のバッテリとしての36Vバッテリ16と接続された42V系の配線が接続され、この42V系の配線には、最初のエンジン始動時のみ使用するスタータモータ17や、電動モータによるパワーステアリング装置18等の42V負荷23が接続されている。
【0020】
また、インバータ装置11側面には、42V系の配線が接続されて、42V電圧を14V電圧に変換するDC−DCコンバータ19が略一体的にケース20内に格納されている。このDC−DCコンバータ19に接続される配線には、充放電可能な第2のバッテリとしての12Vバッテリ21が接続され、その他各種ランプ、オーディオ、及び、後述する各制御装置等の14V負荷22が接続されている。
【0021】
車両には、車両の自動停止再始動制御を実行するアイドルストップ制御装置30が搭載されており、このアイドルストップ制御装置30には、エンジン1における周知の各種制御を実行するエンジン制御装置31、主に36Vバッテリ16の充電状態、放電状態を管理するバッテリ監視装置32、インバータ装置11と接続されてモータジェネレータ15の制御を行うモータジェネレータ制御装置33等が、例えば、車両の通信ネットワークとしてISOの標準プロトコルの一つであるCAN(Controller Area Network)等により接続されて、後述の各センサで検出された値やスイッチ信号は、このCANを通じ、それぞれの制御装置で必要に応じて共有されている。
【0022】
アイドルストップ制御装置30には、ブレーキペダル41の踏み込みストロークを検出するブレーキペダル踏み込み量センサ42(ブレーキ油圧をセンシングするものでも良い)、アクセルペダル43の踏み込みストロークを検出するアクセルペダル踏み込み量センサ44が接続されている。また、アイドルストップ制御装置30には、ハンドル角θHを検出するハンドル角センサ45、車速Vを検出する車速センサ46、選択されたシフトポジション(P、R、N、D、3速、2速、1速の各レンジ位置)を検出するシフトポジションスイッチ47等が接続されている。また、エンジン制御装置31には、図示はしないが、エンジン回転数センサ、アクセル開度センサ等の周知のセンサ類が接続されている。
【0023】
アイドルストップ制御装置30は、これらスイッチ、センサ類から得られる各情報を基に、エンジン1を自動停止する予め設定したエンジン自動停止条件が成立しているか否か判定し、エンジン自動停止条件が成立している場合には、エンジン1を自動停止させる信号をエンジン制御装置31、モータジェネレータ制御装置33に出力するようになっている。
【0024】
また、アイドルストップ制御装置30は、アイドルストップ状態の場合にエンジン自動停止条件が不成立の状態となったら、エンジン制御装置31及びモータジェネレータ制御装置33に信号を出力してインバータ装置11によりモータジェネレータ15を駆動させ、エンジン1を再始動させる。
【0025】
ここで、エンジン自動停止条件とは、例えば、ブレーキペダル41が踏み込まれ、アクセルペダル43が踏まれておらず、シフトポジションがP、N、D、3速、2速、1速の何れかで、車速Vが略ゼロであり、且つ、バッテリ監視装置32からアイドルストップの禁止指令がない場合である。
【0026】
また、アイドルストップ制御装置30は、予め設定しておいた回生条件(例えば、アクセルペダル43が踏まれておらず、エンジン回転数NEが1000rpm以上で、車速Vが40km/h以上で、駆動系とエンジン1とが連結され燃料が消費されていない条件)が成立する場合には、バッテリ監視装置32に対して回生指令を出力する。
【0027】
また、バッテリ監視装置32は、36Vバッテリ16の充電状態、放電状態を管理すべく、36Vバッテリ16におけるバッテリ温度TBaを検出するバッテリ温度センサ51、バッテリ電圧VBaを検出するバッテリ電圧計52、バッテリ電流IBaを検出するバッテリ電流計53が接続されている。
【0028】
バッテリ監視装置32は、充電に際しては、モータジェネレータ15の発電トルクを直接的に制御することなく、目標とする電圧値(目標電圧)VTGをモータジェネレータ制御装置33に出力して充電を実行させるものであり、36Vバッテリ16は回生等により充電が行われるものであるため、通常は、予め設定しておいた70%のバッテリ残存容量に相当する電圧値により充電が行われるようになっている。
【0029】
また、バッテリ監視装置32は、アイドルストップ制御装置30から回生指令がある場合には、バッテリ温度とブレーキ踏込量に応じて、バッテリ温度が低いほど、ブレーキ踏込量が多いほど高い目標電圧VTGを設定してモータジェネレータ制御装置33に対して出力するようになっている。
【0030】
また、バッテリ監視装置32は、36Vバッテリ16の電圧値ならびに温度から36Vバッテリ16が過放電状態と判定される場合には、アイドルストップ制御装置30に対してアイドルストップの禁止指令を出力し、更に、通常の充電電圧値よりも所定に高い電圧値で充電を実行する急速充電処理を実行して、過放電状態から回復させる。
【0031】
更に、バッテリ監視装置32は、36Vバッテリ16の電圧値ならびに温度から36Vバッテリ16が過充電状態と判定される場合には、モータジェネレータ15による発電を完全にカットすることなく通常の充電電圧値よりも所定に低い電圧値を設定する充電休止処理を実行して充電量を抑制し過充電状態から回復させる。
【0032】
モータジェネレータ制御装置33は、アイドルストップ制御装置33からエンジン1を自動停止させる信号(アイドルストップ指令)が入力され、バッテリ監視装置32から目標電圧VTG、バッテリ電圧VBa、バッテリ電圧VBaに基づくバッテリ残存容量(バッテリSOC)とバッテリに対する指令状態(急速充電処理等)が入力され、また、アクセル開度、エンジン回転数、車速も入力される。
【0033】
そして、モータジェネレータ15が実行すべき制御を上述の各信号に従って決定し、これら制御に必要なパラメータをインバータ装置11に出力する。具体的には、モータジェネレータ制御装置33は、インバータ装置11に対し、制御モードとして、停止時制御モード、定電圧発電制御モード、始動時制御(始動時最大トルク制御、始動時ゼロトルク制御、始動時発電制御)モード、急加速時制御(急加速時ゼロトルク制御、急加速時発電制御)モードの各モードを指令し、これら各制御モードに必要なパラメータ(モータジェネレータ15のトルク、回転数、充電指令電圧VOD)を、演算、マッピングして求め出力する。また、インバータ装置11からは、モータジェネレータ15の状態量(モータジェネレータ15のトルク、回転数、充電電圧)が入力される。
【0034】
ここで、上述のモータジェネレータ制御装置33により定められる制御モードとは、例えば、以下のような制御モードとなっている。
【0035】
1.停止時制御モードは、モータジェネレータ15が回転している場合には、ブレーキをかけてモータジェネレータ15を停止させ、モータジェネレータ15が停止した場合には、そのブレーキを解放するモードとなっている。
【0036】
2.始動時最大トルク制御モードは、エンジン再始動の信号が入力された際にエンジン1が始動するまで実行されるモードで、予め記憶しておいたモータジェネレータ15のトルクと回転数のマップを参照して、モータジェネレータ15の回転数に応じたトルクを発生させるようにインバータ装置11に信号を出力して制御するモードである。
【0037】
3.始動時ゼロトルク制御モードは、エンジン始動と判定した場合、要求負荷、すなわち、エンジン回転数とアクセル開度に応じて、予め設定しておいたマップを参照し、ゼロトルク時間を設定し、このゼロトルク時間が経過するまで、モータジェネレータ15による駆動力発生と発電の両方を行わない制御のモードとなっている。尚、上述のゼロトルク時間は、アクセル開度が大きければ大きい程、また、エンジン回転数が小さければ小さい程、長い時間に設定される。
【0038】
4.始動時発電制御モードは、上述の始動時ゼロトルク制御モード終了後、急にバッテリ監視装置32で指令された充電電圧を設定することなく、段階的に充電電圧を上昇させる制御モードとなっている。
【0039】
5.急加速時ゼロトルク制御は、車両が急加速状態と判定された場合、上述の始動時ゼロトルク制御モードと同様、要求負荷、すなわち、エンジン回転数とアクセル開度に応じて、予め設定しておいたマップを参照し、ゼロトルク時間を設定し、このゼロトルク時間が経過するまで、モータジェネレータ15による駆動力発生と発電の両方を行わない制御のモードとなっている。
【0040】
6.急加速時発電制御モードは、上述の急加速時ゼロトルク制御モード終了後、急にバッテリ監視装置32で指令された充電電圧を設定することなく、段階的に充電電圧を上昇させる制御モードとなっている。
【0041】
次に、モータジェネレータ15とインバータ11を中心とする接続回路について、図2を基に説明する。
インバータ装置11は、インバータ制御部61、インテリジェントパワーモジュール(以下、IPMと略称)62、界磁制御回路部63、及び、切替スイッチ部64を有して主要に構成されている。
【0042】
インバータ制御部61は、切替スイッチ部64の各端子(共通端子64a、第1の切替端子(42V側の端子)64b、第2の切替端子(14V側の端子)64c)の各電圧値、切替スイッチ部64の共通端子64aでの電流値、モータジェネレータ15のU、V、W端子の何れか2端子の電圧値、電流値(IPM62を通じて入力)、モータジェネレータ15のロータの回転位相を検出するレゾルバ65からの回転位相信号等が入力される。
【0043】
また、モータジェネレータ制御装置33からは、前述の各制御モードや、これら各制御モードに必要なパラメータ(モータジェネレータ15のトルク、回転数、充電指令電圧VOD)等が入力される。また、インバータ制御部61からは、モータジェネレータ制御装置33に対し、モータジェネレータ15の状態量(モータジェネレータ15のトルク、回転数、充電電圧)が出力される。
【0044】
そして、上述の入力された各制御モードに応じて、入力された各部の電流(インバータ状態)、電圧、ロータ位相を基にIPM62に対してゲート制御を実施させ、界磁制御回路部63に対して界磁制御を実施させて入力された制御モードを実施させる。
【0045】
また、インバータ制御部61は、IPM62から温度、電流等の信号が入力されており、これら信号に基づき、IPM62の故障診断と保護制御を実行するようになっている。
【0046】
また、インバータ制御部61は、同じケース20内に格納されているDC−DCコンバータ19から後述する故障モード信号が入力されるようになっている。そして、この故障モード信号が入力された際には、後述のフローチャートに示すように、切替スイッチ部64の第2の切替端子(14V側の端子)64cの電圧値を監視しながら、切替スイッチ部64を第1の切替端子(42V側の端子)64bと第2の切替端子(14V側の端子)64cの間で切替制御すると共に、IPM62及び界磁制御回路部63をそれぞれの系統に必要な電圧が得られるように制御する。尚、上述のDC−DCコンバータ19からの故障モード信号とは、具体的には、スイッチング素子故障信号、出力過電圧信号、出力低電圧信号、加熱異常、短絡信号等である。そして、DC−DCコンバータ19からの故障モード信号が入力された際には、図示しないインストルメントパネルに設けたコンビネーションメータの警報ランプにてドライバに警報がなされるようになっている。すなわち、インバータ制御部61は、切替制御手段としての機能を有して構成されている。
【0047】
IPM62は、変換手段として設けられているもので、複数のスイッチング素子とその駆動回路、及び、各種保護回路を1パッケージとして、設定された条件でMOS FETをドライブする周知のもので構成されている。U,V,Wの各3相インバータ端子は、モータジェネレータ15と接続され、整流コンバータ平滑後の主電源端子の+側の端子であるP端子が切替スイッチ部64の共通端子64aと界磁制御回路部63に接続され、−側の端子であるN端子がアース接続されている。そして、インバータ制御部61からの信号によりゲート制御され、モータジェネレータ15の駆動やモータジェネレータ15による充電を実行させる。
【0048】
界磁制御回路部63は、一方の入力端子はIPM62のP端子、及び、切替スイッチ部64の共通端子64aに接続され、他方の入力端子はアース接続されて、インバータ制御部61からの信号によりモータジェネレータ15の界磁電流を調整、制御するものであり、モータジェネレータ15のロータからでる磁束を増減させることで、モータジェネレータ15の駆動時には出力トルクの調整を行い、モータジェネレータ15による発電時には発電電圧の調整を行うようになっている。
【0049】
切替スイッチ部64は、切替スイッチ手段としてのものであり、2つの切替可能な端子64b、64cを有している。そして、切替スイッチ部64の共通端子64aはIPM62のP端子と界磁制御回路部63の一方の入力端子と接続され、切替スイッチ部64の第1の切替端子64bは、DC−DCコンバータ19と、36Vバッテリ16と42V負荷23を有する第1の電圧系統と接続され、切替スイッチ部64の第2の切替端子64cは、DC−DCコンバータ19からの12Vバッテリ21と14V負荷22を有する第2の電圧系統と接続されている。
【0050】
そして、DC−DCコンバータ19が正常な際は、切替スイッチ部64の共通端子64aは第1の切替端子64bと接続され、第1の電圧系統の42V電圧は、DC−DCコンバータ19により14V電圧に下降され第2の電圧系統に供給されるようになっている。これに対し、DC−DCコンバータ19が異常な際は、インバータ制御部61により第1の切替端子64bと第2の切替端子64cとの間で後述の図3のフローチャートで示す如く切替制御され、第1の電圧系統と第2の電圧系統に充電が行われるようになっている。
【0051】
次に、インバータ制御部61で実行されるDC−DCコンバータの故障診断プログラムを図3のフローチャートで説明する。本プログラムは所定時間毎に繰り返し実行され、まず、ステップ(以下、「S」と略称)101で、DC−DCコンバータ19のスイッチ素子故障信号、出力過電圧信号、出力低電圧信号、加熱異常、短絡信号等による故障モード信号が入力されているか否か判定し、故障モード信号が入力されていなければそのままルーチンを抜ける。
【0052】
逆に、故障モード信号が入力されているのであれば、図示しないインストルメントパネルに設けたコンビネーションメータの警報ランプにてドライバに警報がなされ、S102に進み、後述する図4のフローチャートで説明する切替スイッチ部64を用いた14V−42Vの充電制御を実行させてルーチンを抜ける。
【0053】
上述の切替スイッチ部64を用いた14V−42Vの充電制御は、まず、S201で、切替スイッチ部64の第2の切替端子(14V側の端子)64cの電圧値を参照して14V系の充電開始条件が成立しているか否か判定し、予め設定しておいた電圧値を超えており、14V系の充電開始条件が成立していないと判定した場合にはS206へとジャンプして、そのまま切替スイッチ部64の接続を第1の切替端子64b側として、インバータ制御部61からの信号(IPM62に対するゲート制御、界磁制御回路部63に対する界磁制御)に基づいて42V系の充電制御を実行し、ルーチンを抜ける。
【0054】
一方、S201の判定の結果、切替スイッチ部64の第2の切替端子64cの電圧値が予め設定しておいた電圧値に達しておらず、14V系の充電開始条件が成立していると判定した場合は、S202に進み、切替スイッチ部64を42V系から14V系に切り替える処理を実行する。
【0055】
このS202の42V系から14V系への切替処理は、IPM62からの充電電圧を予め充電しない状態、すなわち、0Vへと設定し、その後、切替スイッチ部64の切替端子を第1の切替端子64b側から第2の切替端子64c側に切り替える。
【0056】
次いで、S203に進み、インバータ制御部61からの信号(IPM62に対するゲート制御、界磁制御回路部63に対する界磁制御)に基づいて14V系の充電制御を実行する。
【0057】
そして、S204に進み、切替スイッチ部64の第2の切替端子(14V側の端子)64cの電圧値を参照して14V系の充電終了条件が成立しているか否か判定し、予め設定しておいた電圧値(前述の充電開始条件での設定電圧値とは異なる電圧値)に到達しておらず、14V系の充電終了条件が成立していないと判定した場合には、再びS203の処理を繰り返す。
【0058】
一方、S204の判定の結果、切替スイッチ部64の第2の切替端子64cの電圧値が予め設定しておいた電圧値に到達しており、14V系の充電終了条件が成立していると判定した場合は、S205に進み、切替スイッチ部64を14V系から42V系に切り替える処理を実行する。
【0059】
このS205での14V系から42V系への切替処理は、切替スイッチ部64の切替端子を第2の切替端子64c側から第1の切替端子64b側に切り替え、充電電圧が42V系に対応するように徐々に上昇させる。
【0060】
次いで、S206に進み、切替スイッチ部64の接続を第1の切替端子64b側として、インバータ制御部61からの信号(IPM62に対するゲート制御、界磁制御回路部63に対する界磁制御)に基づいて42V系の充電制御を実行し、ルーチンを抜ける。
【0061】
このように本発明の実施の形態によれば、例え、DC−DCコンバータ19が故障したとしても、42V系と14V系への充電が適切に行えるので、12Vバッテリ21が放電して、これを電源として作動されている各種制御装置等が動作することができなくなり、必要な制御が不能になってしまうということが有効に防止される。
【0062】
【発明の効果】
以上、説明したように本発明によれば、例え、DC−DCコンバータが故障したとしても、2つの異なる電圧系統に充電することができ、優れたフェイルセーフを実現することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】2つの異なる電圧系統を有する車両全体の概略説明図
【図2】モータジェネレータとインバータを中心とする接続回路に関する説明図
【図3】DC−DCコンバータの故障診断プログラムのフローチャート
【図4】切替スイッチ部を用いた14V−42V充電制御のフローチャート
【符号の説明】
1 エンジン
11 インバータ装置
15 モータジェネレータ
16 36Vバッテリ(第1のバッテリ)
19 DC−DCコンバータ
21 12Vバッテリ(第2のバッテリ)
30 アイドルストップ制御装置
31 エンジン制御装置
32 バッテリ監視装置
33 モータジェネレータ制御装置
61 インバータ制御部(切替制御手段)
62 IPM(変換手段)
63 界磁制御回路
64 切替スイッチ部(切替スイッチ手段)
64a 共通端子
64b 第1の切替端子(42V側の端子)
64c 第2の切替端子(14V側の端子)
Claims (3)
- 所定の駆動力発生と充電とが実行自在なモータジェネレータと、
上記モータジェネレータを作動制御するインバータ装置と、
上記インバータ装置からの第1の電圧を該第1の電圧より低い第2の電圧に変換するDC−DCコンバータと、
上記第1の電圧の第1の電圧系統に接続した第1のバッテリと、
上記第2の電圧の第2の電圧系統に接続した第2のバッテリと、
を備えた車両の充電制御装置において、
上記インバータ装置は、少なくとも上記モータジェネレータからの交流電流を所定の電圧の直流電流に可変して出力自在な変換手段と、該変換手段からの出力回路上に上記第1の電圧系統と上記第2の電圧系統のどちらかに上記変換手段との接続を切り替える切替スイッチ手段を有し、上記第2の電圧系統を上記DC−DCコンバータを介して上記第1の電圧系統に接続すると共に上記切替スイッチ手段を介して上記変換手段に接続し、上記DC−DCコンバータが正常の際には上記切替スイッチ手段を上記第1の電圧系統と接続させる一方、上記DC−DCコンバータの異常を検出した際には上記変換手段からの出力を可変制御して上記切替スイッチ手段を上記第1の電圧系統と上記第2の電圧系統との間で切替制御させる切替制御手段を備えたことを特徴とする車両の充電制御装置。 - 上記インバータ装置は、上記DC−DCコンバータの異常を検出し上記切替制御手段が上記切替スイッチ手段を上記第1の電圧系統側から上記第2の電圧系統側に接続切替する場合、上記変換手段は予め充電しない状態としてから接続切替することを特徴とする請求項1記載の車両の充電制御装置。
- 上記インバータ装置は、上記DC−DCコンバータの異常を検出し上記切替制御手段が上記切替スイッチ手段を上記第1の電圧系統と上記第2の電圧系統との間で切替制御する際、上記第2の電圧系統の第2の電圧を監視しながら制御を実行することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の車両の充電制御装置。
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2003
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