JP6219491B2 - カーテンエアバッグのためのトップテザー - Google Patents

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Description

本発明は、自動車の安全性に関する。より詳細には、本発明は、膨張可能エアバッグカーテン、ならびに、小オーバーラップおよび斜め正面衝突ならびに側面衝突の状況において保護をもたらす方法に関する。
膨張可能安全拘束デバイス、すなわちエアバッグは、ほとんどの新しい車両に必須となっている。エアバッグは一般的に、車両の運転席側のハンドルおよび車両の助手席側のダッシュボード内のエアバッグモジュールを有するシステムの一部として設置される。事故が発生すると、車両内のセンサが異常な減速を測定し、インフレータ内に含まれている火薬の点火をトリガする。火薬に由来する膨張ガスが導管を通ってエアバッグを満たし、運転者または乗客の正面で瞬時に膨張して、運転者または乗客を車室との、損傷を及ぼす衝突から保護する。一般的に、エアバッグは、通常の車両運転中は車両トリム内に隠れていて、見えなくなっている。
エアバッグシステムはまた、乗客と車室の側部との間の側方衝突からの同様の保護に対する需要に応答して開発されている。側方衝突は、別の車両がその車両の側面と衝突するとき、または、車両の側部が繰り返し地面に衝突する転覆状況において発生する場合がある。側面衝突エアバッグは、「膨張可能カーテン」と呼ばれることが多い。多くの膨張可能カーテンは、車両の屋根がサイドウィンドウおよびピラーに当たるコーナに沿って収容されている。これらの膨張可能カーテンは、車両の屋根を被覆する布地であるヘッドライナの端部にあるヘッドライナトリムの後ろに収容される場合がある。
様々な政府によって発布されている近年の安全基準は、側面または正面衝突が発生した場合のより包括的な保護を要求している。加えて、経済的に製造および設置することができ、自動車メーカが車室に様々な機構を位置付ける可能性との干渉を回避し、確実に展開することを期待することができるエアバッグシステムを提供することが引き続き必要とされている。車両の乗客は、展開時に車両内の多種多様な位置のいずれかにいる場合があり、そのため、乗員位置の可能性のある最も広い範囲にわたって衝突に対して保護するエアバッグシステムを提供することが望ましい。
いくつかの既存の膨張可能カーテン設計は、転覆衝突のような、到底の衝突事象が発生した場合に適切な保護をもたらさない。転覆衝突において、車両乗員の位置および軌道を予測することは困難である。したがって、純粋な側方衝突に対して保護するように設計されている既知の膨張可能カーテンは、最も必要とされる保護をもたらすための適切な位置にない場合がある。その結果、エアバッグシステムが展開されるにもかかわらず、車両内面と衝突すること、および/または、車両から投げ出されることから乗員が負傷するおそれがある。
加えて、最近明らかになった1つの安全性需要は、「小オーバーラップ」および「斜め衝突が発生した場合に保護を強化する必要性である。小オーバーラップ衝突は、車両の正面の左側または右側の相対的に狭い部分に衝突が発生する正面衝突である。斜め衝突は、車両の正面から一定の角度で、および、車両の正面の左側または右側の相対的に狭い部分に衝突が発生する正面衝突である。そのような衝突は、衝突が発生する面上で車両構造のより大きな変形をもたらすおそれがある。また、そのような衝突は、車両の中心を、進路から外れて回転させ、それによって、車両乗員を前方外側軌道において動かす可能性がある。加えて、既存のエアバッグシステムは、車両内の乗員の軌道が、エアバッグシステムが保護をもたらすように設計されているものとは異なる場合があるため、小オーバーラップおよび斜め衝突に対して十分に保護しない場合がある。たとえば、運転席側エアバッグおよび膨張可能カーテンエアバッグを有する車両において、運転者の頭部が前方成分および側方成分を有するベクトルで前方に動く場合があり、それによって、頭部は、展開された運転席側エアバッグと展開された膨張可能カーテンエアバッグとの間で動く傾向にある。これによって、運転者の頭部が、エアバッグシステムが展開されるにもかかわらず、車両のAピラーまたは計器パネルにぶつかるおそれがある。
本発明の様々なシステムおよび方法は、現行の技術水準に応じて、特に、現在利用可能なエアバッグシステムおよび方法によってまだ十分に解決されていない当該技術分野における問題および必要性に応じて開発されている。したがって、多種多様な衝突状況において車両乗員のための確実な保護をもたらすエアバッグシステムおよび方法を提供することが有利である。さらに、製造および設置費用を最小限に抑えることが有利である。本発明は、本明細書において具体的に記載されていない他の利点を有し得る。
上記を解決するために、また、本明細書において具現化されており、広範に記載されているものとしての本発明によれば、エアバッグアセンブリは、車両の少なくとも1つの側面の衝突から車両乗員を防護するために車両内に配置されてもよい。エアバッグアセンブリは、収容状態および展開状態を有する膨張可能カーテンエアバッグを含んでもよく、展開状態において、膨張可能カーテンエアバッグは、車両乗員と車両の少なくとも1つの側面との間に展開する。膨張可能カーテンエアバッグは、第1の内部チャンバを有する第1の保護ゾーンと、第1の内部チャンバと流体連通している第2の内部チャンバを有する第2の保護ゾーンとを含んでもよい。エアバッグアセンブリはまた、第2の保護ゾーンに固定されている拘束部材をも有してもよい。収容状態において、膨張可能カーテンエアバッグは、第2の保護ゾーンが第1の保護ゾーンの少なくとも一部の上になるように、収容折り目で折りたたまれてもよい。展開中、膨張可能カーテンエアバッグは、広げられてもよく、それによって、展開状態において、第2の保護ゾーンは、第1の保護ゾーンの前方に位置付けられるように、前方に動く。拘束部材は、第2の保護ゾーンが第1の保護ゾーンに平行な位置に動くのに抵抗するために、展開状態において第2の保護ゾーンが外側へ向かう動きを制限することができる。
拘束部材は、車両および第1の保護ゾーンのうちの少なくとも1つに固定されている第1の端部と、第2の保護ゾーンに固定されている第2の端部とを有する第1のテザーであってもよい。膨張可能カーテンエアバッグは、上端を有してもよい。第1のテザーの第1の端部は、第1の保護ゾーンの上端に近接して固定されてもよく、第1のテザーの第2の端部は、第2の保護ゾーンの上端に近接して固定されてもよい。エアバッグアセンブリはまた、膨張可能カーテンエアバッグの車両への取り付けを容易にするために、膨張可能カーテンエアバッグの長さに沿って分散されている複数の取り付けアセンブリをも含んでもよい。第1のテザーの第1の端部は、複数の取り付けアセンブリのうちの1つに固定されてもよい。膨張可能カーテンエアバッグは、第1の内部チャンバを第2の内部チャンバから明確に区別されるものとして形成する仕切りを有する展開折り目を有してもよい。第2の保護ゾーンは、前端を有してもよく、第1のテザーの第2の端部は、展開折り目および前端からほぼ等距離の箇所において上端に近接して固定されてもよい。
収容状態において、収容折り目は、膨張可能カーテンエアバッグの前端を形成し得る。展開中、拘束部材は、第2の保護ゾーンを、車両乗員の頭部の通常位置と、車両のAピラー、車両の計器パネルの一部、および、ドアの、車両のハンドルの前方に位置する一部のうちの少なくとも1つとの間に位置付けられたままにすることができる。膨張可能カーテンエアバッグは、第1の内部チャンバを第2の内部チャンバから明確に区別されるものとして形成する仕切りである展開折り目を有してもよい。展開状態において、第2の保護ゾーンは、第1の保護ゾーンに対して180°未満の角度を定めるように展開折り目で広げられてもよい。
エアバッグアセンブリは、膨張可能カーテンエアバッグに固定されている第1の端部と、車両のAピラーに固定可能な第2の端部とを有する前方テザーをさらに有してもよい。さらに、エアバッグアセンブリは、膨張可能カーテンエアバッグの車両への取り付けを容易にするために、膨張可能カーテンエアバッグの長さに沿って分散されている複数の取り付けアセンブリを有してもよい。収容状態において、前方テザーの第2の端部が、Aピラーに固定されているエアバッグアセンブリの唯一の機構であるように、複数の取り付けアセンブリのすべてがAピラーの後方の位置付けられてもよい。
エアバッグアセンブリは、膨張可能カーテンエアバッグの展開をトリガするために衝突の検出に応答してガスを生成するインフレータと、膨張可能カーテンエアバッグに固定されている第1の端部、および、膨張可能カーテンエアバッグの後方で車両に固定可能な第2の端部を有する後方テザーとをさらに含んでもよい。展開状態において、後方テザーおよび前方テザーは協働して、第1の保護ゾーンが長手方向において張力を受けたままにすることができる。
一方法によれば、側面を有する車両内の車両乗員を保護するためのエアバッグアセンブリは、車両内に収容することができる。方法は、第1の内部チャンバを有する第1の保護ゾーンおよび第1の内部チャンバと流体連通している第2の内部チャンバを有する第2の保護ゾーンを有する膨張可能カーテンエアバッグを提供することと、拘束部材を提供することと、拘束部材を第2の保護ゾーンに固定することと、第2の保護ゾーンが第1の保護ゾーンの少なくとも一部の上になるように、膨張可能カーテンエアバッグを収容折り目で折りたたむことと、膨張可能カーテンエアバッグを概して細長い形状にまとめることと、膨張可能カーテンエアバッグを車両に固定することとを含んでもよい。膨張ガスが膨張可能カーテンエアバッグ内に導入されるのに応答して、第1の保護ゾーンは、車両乗員と車両の側面との間に位置付けられるように膨張することができ、第2の保護ゾーンは、拘束部材によって制限される範囲まで第1の保護ゾーンの前方に広がることができ、それによって、膨張可能カーテンエアバッグが完全に展開されると、第2の保護ゾーンは第1の保護ゾーンに非平行に向けられる。
拘束部材は、第1の端部および第2の端部を有する第1のテザーであってもよい。拘束部材を第2の保護ゾーンに固定することは、第1のテザーの第2の端部を第2の保護ゾーンに固定することを含んでもよい。方法は、第1のテザーの第1の端部を車両および第1の保護ゾーンのうちの少なくとも1つに固定することをさらに含んでもよい。膨張可能カーテンは、第1の保護ゾーンおよび第2の保護ゾーンに沿って延伸する上端を有してもよい。第1のテザーの第1の端部を車両および第1の保護ゾーンのうちの少なくとも1つに固定することは、第1のテザーの第1の端部を第1の保護ゾーンの上端に近接して固定することを含んでもよい。第1のテザーの第2の端部を第2の保護ゾーンに固定することは、第1のテザーの第2の端部を第2の保護ゾーンの上端に近接して固定することを含んでもよい。
膨張可能カーテンエアバッグを車両に固定することは、膨張可能カーテンエアバッグの長さに沿って分散されている複数の取り付けアセンブリを車両に取り付けることを含んでもよい。第1のテザーの第1の端部を車両および第1の保護ゾーンのうちの少なくとも1つに固定することは、第1のテザーの第1の端部を複数の取り付けアセンブリのうちの1つに固定することを含んでもよい。膨張可能カーテンエアバッグを車両に固定することは、展開前に、収容折り目が膨張可能カーテンエアバッグの前端を形成するように、膨張可能カーテンエアバッグを位置付けることを含んでもよい。第2の保護ゾーンを第1の保護ゾーンの前方に広げることは、第2の保護ゾーンを、通常は車両乗員の頭部によって占められている乗員ゾーンと、車両のAピラー、車両の計器パネルの一部、および、ドアの、車両のハンドルの前方に位置する一部のうちの少なくとも1つとの間に位置付けることを含んでもよい。
膨張可能カーテンエアバッグは、第1の内部チャンバを第2の内部チャンバから明確に区別されるものとして形成する仕切りとして作用する展開折り目を有してもよい。第2の保護ゾーンを第1の保護ゾーンの前方に広げることは、第2の保護ゾーンを、第1の保護ゾーンに対して180°未満の角度を定めるように展開折り目で広げられたままにすることを含んでもよい。方法は、前方テザーの第1の端部を膨張可能カーテンエアバッグに固定することと、前方テザーの第2の端部を車両のAピラーに固定することとをさらに含んでもよい。膨張可能カーテンエアバッグを車両に固定することは、前方テザーの第2の端部が、Aピラーに固定されているエアバッグアセンブリの唯一の機構であるように、膨張可能カーテンエアバッグの長さに沿って分散されている複数の取り付けアセンブリを、Aピラーの後方で車両に取り付けることを含んでもよい。
エアバッグアセンブリは、車両内に収容されている膨張可能カーテンエアバッグを含んでもよい。膨張可能カーテンエアバッグは、第1の保護ゾーンと、第2の保護ゾーンであって、当該第2の保護ゾーンが第1の保護ゾーンの少なくとも一部の上になるように第1の保護ゾーンに対して折りたたまれている、第2の保護ゾーンと、第1の保護ゾーン内の第1のチャンバおよび第2の保護ゾーン内の第2のチャンバと流体連通しているインフレータと、第1の保護ゾーンを車両に固定する複数の取り付けアセンブリと、車両および第1の保護ゾーンのうちの少なくとも1つに固定されている第1の端部、および、第2の保護ゾーンに固定されている第2の端部を有する第1のテザーとを有してもよい。インフレータによってガスが生成されるのに応答して、膨張可能カーテンエアバッグは、第1の保護ゾーンが、通常は車両乗員の頭部によって占められている乗員ゾーンと車両の側面との間に位置付けられるように、広がり膨張することができる。ガスが生成されるのに応答して、第2の保護ゾーンは、第1の保護ゾーンの前方にさらに旋回することができる。第1のテザーは、第2の保護ゾーンの外側に向かう動きを制限して、第2の保護ゾーンを、乗員ゾーンと、車両のAピラー、車両の計器パネルの一部、および、ドアの、車両のハンドルの前方に位置する一部のうちの少なくとも1つとの間に位置付けられたままにすることができる。
エアバッグアセンブリは、膨張可能カーテンエアバッグの車両への取り付けを容易にするために、膨張可能カーテンエアバッグの長さに沿って分散されている複数の取り付けアセンブリをさらに含んでもよい。膨張可能カーテンエアバッグは、第1の保護ゾーン内の第1の内部チャンバを、第2の保護ゾーン内の第2の内部チャンバから明確に区別されるものとして形成する仕切りとして作用する展開折り目を有してもよい。展開後、第2の保護ゾーンは、第1の保護ゾーンに対して180°未満の角度を定めるように展開折り目で広げられてもよい。第1のテザーの第1の端部は、複数の取り付けアセンブリのうちの1つに固定されてもよい。第1のテザーの第2の端部は、第2の保護ゾーンの上端に近接して固定されてもよい。
本発明のこれらのおよび他の特徴および利点は、以下の説明および添付の特許請求の範囲からより十分に明らかになり、または、以降記載されているように本発明を実践することによって理解することができる。
本発明の例示的な実施形態は、添付の図面とともに解釈されて、以下の説明および添付の特許請求の範囲からより十分に明らかになろう。これらの図面は例示的な実施形態のみを図示しており、それゆえ、本発明の範囲の限定と考えられるべきではないという理解を前提として、本発明の例示的な実施形態を、添付の図面を使用することによってさらに具体的に、詳細に説明する。
本発明の例示的な一実施形態による、車両内の収容状態にあるエアバッグアセンブリの側面図である。
膨張可能カーテンエアバッグが展開状態にある、図1のエアバッグアセンブリの側面図である。
膨張可能カーテンエアバッグが展開状態にある、図1のエアバッグアセンブリの上面図である。
本発明の例示的な代替的一実施形態による、車両内の収容状態にあるエアバッグアセンブリの側面図である。
膨張可能カーテンエアバッグが展開状態にある、図4のエアバッグアセンブリの側面図である。
膨張可能カーテンエアバッグが収容状態にまとめられる前の、図4のエアバッグアセンブリの膨張可能カーテンエアバッグの前方部分の側面図である。
膨張可能カーテンエアバッグが展開状態にある、図4のエアバッグアセンブリの上面図である。
膨張可能カーテンエアバッグが収容状態にまとめられる前の、本発明の別の代替的な実施形態によるエアバッグアセンブリの膨張可能カーテンエアバッグの前方部分の側面図である。
本発明の例示的な実施形態は図面を参照することによって最良に理解され、図面全体を通じて、同様の部分は同様の参照符号によって示されている。本明細書の図面に一般的に記載および図示されているような、本発明の構成要素は、多種多様な異なる構成において配置および設計され得ることは容易に理解されよう。したがって、図1〜図8に表されているような、本発明の装置、システム、および方法の実施形態の以下のより詳細な説明は、特許請求されているような本発明の範囲を限定するようには意図されておらず、本発明の例示的な実施形態を代表しているに過ぎない。
「〜に接続されている(connected to)」、「〜に結合されている(coupled to)」および「〜と連通している(in communication with)」という語句は、機械的、電気的、磁気的、電磁的、流体的、および熱的な相互作用を含む、2つ以上の実体の間の任意の形態の相互作用を指す。2つの構成要素は、たとえそれらが互いと直に接していない場合であっても、互いに結合することができる。「当接している(abutting)」という用語は、互いと物理的に直に接している物品を指すが、これらの物品は必ずしも、ともに付着されていなくてもよい。「流体連通」という語句は、一方の機構内の流体が他方の機構内に入ることが可能であるように接続されている2つの機構を指す。「例示的な(exemplary)」は、本明細書において使用される場合、一般的なまたは代表的な例または事例としての役割果たすことを意味し、必ずしも特別であるか、または好ましいことを意味するものではない。
膨張可能エアバッグシステムは、衝突状況における乗員の負傷を最小限に抑えるために広く使用されている。限定ではないが、ハンドル、計器パネル、サイドドアもしくはサイドシートの中、車両のルーフレールに隣接、頭上位置、または膝位置もしくは脚位置を含む、車両内の様々な箇所にエアバッグモジュールが設置されている。以下の開示において「エアバッグ」は、任意のエアバッグタイプを指し得る。
図1を参照すると、エアバッグアセンブリ100が、側面衝突または転覆衝突の間に車両の乗客を保護するために使用され得る。車両は、車両の長さに沿って方向付けられている長手方向101、車両の一方の側部から反対の側部へと、たとえば、図1のビューにおける紙面を出入りして方向付けられている横方向102、および、上下に方向付けられている横断方向103を有してもよい。「内側(inboard)」および「外側(outboard)」という用語は、横方向102に沿った物体の位置を指すのに使用され得る。「外側」とは、ある物体が第2の物体よりも、車両の側面に相対的に近い配置を指し、側面とは、横方向102に垂直な2つの面のいずれかであり、そのうち1つは、車両のまさに左方向終端にかろうじて接しており、他方は、車両のまさに右方向終端にかろうじて接している。「内側」とは、ある物体が第2の物体よりも、車両の正中面に相対的に近い配置を指し、正中面とは、車両を2つの等しい半部に両断する、横方向102に垂直な面である。「内側」および「外側」は、2つの物体が横方向102において位置合わせしていることを必要とせず、むしろ、これらの用語は単純に、上記のような側面または正中面に対する近接性に関する。
「後方(rearward)」および「前方(forward)」という用語は、長手方向101に沿った物体の相対位置に関する。「前方」とは、ある物体が第2の物体よりも、車両の前面に相対的に近い配置を指し、前面とは、車両のまさに前方向終端にかろうじて接している、長手方向101に垂直な面である。同様に、「後方」とは、ある物体が第2の物体よりも、車両の後面に相対的に近い配置を指し、後面とは、車両のまさに後方向終端にかろうじて接している、長手方向101に垂直な面である。第2の物体の「前方」にある物体は、長手方向101において第2の物体と位置合わせされている必要はなく、これは単純に、第1の物体が第2の物体よりも車両の前面に近いことを意味する。「後方」という用語も同様に、長手方向101における位置合わせを意味しない。
「側方(lateral)」という用語は、横方向102に関係する方向、物体、または面を指す。車両の「側面」は、概して(ただし、必ずしも正確にではなく)車両の正中面に向いている、車両の内面である。
エアバッグアセンブリ100は、インフレータ104と、管106と、インフレータ104から管106を介してガスを受け入れる膨張可能カーテンエアバッグ110とを含んでもよい。エアバッグアセンブリ100はまた、衝突または差し迫った衝突を検出し、インフレータ104に起動信号を送信するセンサおよび制御システム(図示せず)をも有してもよい。インフレータ104は、純火工術、貯蔵ガス、または複合インフレータのようないくつかのタイプのうちの1つであってもよく、一段式または多段式インフレータであってもよい。インフレータ104は、膨張可能カーテンエアバッグ110に対して任意の適切な箇所に格納されてもよい。インフレータ104が火工式インフレータである場合、インフレータ104は、起動信号の受信に応答して膨張ガスを迅速に生成するために発火する推薬を含んでもよい。
膨張可能カーテンエアバッグ110は、車両内で長手方向101に沿って延伸してもよい。膨張可能カーテンエアバッグ110は、車両のルーフレール112に結合されてもよく、またはルーフレール112に隣接してもよい。エアバッグアセンブリ100はまた、膨張可能カーテンエアバッグ110のそれぞれ前端および後端に近接して結合されている前方テザー108および後方テザー109をも含んでもよい。膨張可能カーテンエアバッグ110が膨張すると、前方テザー108および後方テザー109は、膨張可能カーテンエアバッグ110を適所に維持するのを助ける張力をもたらすことができる。
衝突が発生した場合、膨張可能カーテンエアバッグ110は、車両乗客と、車両のサイドウィンドウおよびピラー(側方ウィンドウおよび/またはフロントガラスならびにリアウィンドウの間の構造)のような車両の1つまたは複数の側面との間で、車両の側部に沿って下向きに膨張することができる。ピラーは、Aピラー114、Bピラー116、Cピラー118、および、存在する場合はDピラー119を含んでもよく、それらすべてがそれらの上端においてルーフレールと接合してもよい。いくつかの実施形態において、膨張可能カーテンエアバッグは、車両のAピラーからCピラーまで延伸してもよい。図1に示されているもののような他の実施形態において、膨張可能カーテンエアバッグ110は、車両のAピラー114からDピラー119まで延伸してもよい。
エアバッグアセンブリ100に加えて、他のエアバッグが車両内に設置されてもよい。たとえば、別個の運転席側エアバッグ(図1には示さず)が、ハンドル121および計器パネル122を含む、車両の様々な前面との衝突から乗員(すなわち、運転者)を保護するために使用されてもよい。エアバッグアセンブリ100は、前述した側面のみに対する衝撃を緩和するだけでなく、Aピラーおよび/または計器パネル122の外側部分123に対する衝撃も緩和することによって、補足的保護をもたらしてもよい。外側部分123は、計器パネル122の、概してハンドル121の外側にある部分である。
膨張可能カーテンエアバッグ110は、通常、収容状態にあり、収容状態において、膨張可能カーテンエアバッグ110は、側方ヘッドライナトリム(一般的には、車両屋根の内部を被覆する布地である、ヘッドライナの端部を被覆するトリム)のような、車両の内装トリムの後ろに隠れている。車両内に設置する前に、膨張可能カーテンエアバッグ110は、巻く、折りたたむ、またはそれらの組み合わせなどによって収容状態にまとめられてもよく、それによって、膨張可能カーテンエアバッグ110は、その断面形状の高さまたは幅よりもはるかに大きい長さで通路に沿って延伸する細長い形状をとる。
収容状態にまとめられると、膨張可能カーテンエアバッグ110は、出荷および設置を容易にするために、包囲部材、ファスナなどを使用することによって、収容状態のままにされてもよい。膨張可能カーテンエアバッグ110は、ルーフレール112に近接して車両に固定されてもよい。図1の実施形態において、一体型包囲部材および固定システムが、膨張可能カーテンエアバッグ110の長さに沿って分散されている複数の取り付けアセンブリ120の形態で設けられてもよい。取り付けアセンブリ120の各々は、膨張可能カーテンエアバッグ110に固定されるタブ124と、タブ124をルーフレール112に固定するファスナ125と、膨張可能カーテンエアバッグ110を展開されるまで収容状態のままにするために膨張可能カーテンエアバッグ110を取り巻く包囲部材126とを含んでもよい。
代替的な実施形態において、異なる取り付けアセンブリが使用されてもよい。そのような取り付けアセンブリは、膨張可能カーテンエアバッグ、代替的なファスナなどと一体的に形成されているタブを含んでもよい。包囲部材126は、すべての実施形態において存在していなくてもよく、他の実施形態は、膨張可能カーテンエアバッグをまとめられたままにするために、異なる機構または取り付け方法を利用してもよい。そのような包囲部材または他の機構は、膨張可能カーテンエアバッグを車両に固定するために使用される取り付けアセンブリから独立していてもよい。
図示されているように、膨張可能カーテンエアバッグ110は、ルーフレール112に固定されている第1の保護ゾーン130およびピラー114に固定されている第2の保護ゾーン132を有してもよい。したがって、取り付けアセンブリ120は、Dピラー上のまたはDピラー付近の後方位置からAピラー114の前端に近接する前方位置までの膨張可能カーテンエアバッグ110の長さに沿って配置されてもよい。
起動されると、インフレータ104は、膨張ガスを管106の中へ生成および/または解放することができる。管106から、膨張ガスが膨張可能カーテンエアバッグ110に急速に入ることができ、それによって、膨張可能カーテンエアバッグ110が膨張し始める。膨張に応答して、包囲部材126が破れて膨張可能カーテンエアバッグ110を解放することができる。したがって、膨張可能カーテンエアバッグ110が収容状態を抜けて、膨張した形状をとることができる。この過程を「展開」と呼ぶ。展開が完了すると、膨張可能カーテンエアバッグ110は、図2に図示および記載するような、展開状態にあると言われ得る。
図2を参照すると、斜視図は、膨張可能カーテンエアバッグ110が展開状態にあるエアバッグアセンブリ100を示す。膨張可能カーテンエアバッグ110は、インフレータ104および/または他の任意選択のインフレータが起動すると膨張することができ、それによって、膨張可能カーテンエアバッグ110が収容状態から展開状態に移行する。展開中、包囲部材126は、膨張可能カーテンエアバッグ110が収容状態を抜けることができるように、裂けてもよい。膨張可能カーテンエアバッグ110はまた、Bピラー116およびCピラー118をも越えて延伸してもよく、それによって、展開状態において、膨張可能カーテンエアバッグは、図2に示すように、Bピラー116およびCピラー118を少なくとも部分的に被覆する。膨張可能カーテンエアバッグ110はまた、Dピラー119の一部をも被覆してもよい。
図2は、第1の保護ゾーン130および第2の保護ゾーン132の位置付けを示す。第1の保護ゾーン130は概して、ハンドルから後方の、車両の側面をカバーすることができ、一方で、第2の保護ゾーン132は、ハンドルの前方の側面をカバーする。膨張可能カーテンエアバッグ110は、上側部分134および下側部分136を有してもよい。
膨張可能カーテンエアバッグ110は、概して、布地または薄いポリマーのような2片の可撓性材料から形成されてもよく、内側区画138および外側区画139(図3に見られる)を含んでもよい。一例によれば、膨張可能カーテンエアバッグ110は一般的に、ナイロン織物から作成されるが、他の布地または可撓性材料が使用されてもよい。内側区画138および外側区画139は別個の片の布地であってもよく、または、ともに折りたたまれた単一片の布地の区画であってもよい。内側区画138および外側区画139は、図示されているように、周縁縫い目144によってともに固定されてもよい。代替形態において、内側区画138および外側区画139は、機械的固定、接着材、一体織り、RF溶接、超音波溶接、または当該技術分野において既知の任意の他の適切な方法によってともに固定されてもよい。
膨張可能カーテンエアバッグ110の内側区画138および外側区画139は、第1の保護ゾーン130内の第1のチャンバ140および第2の保護ゾーン132内の第2のチャンバ142を形成することができる。「チャンバ」は、本体内の内部空洞として定義され得る。第1のチャンバ140は、インフレータ104から充填管106を介して膨張ガスを受け入れることができる。第2のチャンバ142は、第1のチャンバ140から膨張ガスを受け入れることができる。図示されているように、第1のチャンバ140は、内側縫い目148を介して複数の膨張セル146に分割されてもよい。
図3を参照すると、上面図は、膨張可能カーテンエアバッグ110が展開状態にあるエアバッグアセンブリ100を示す。加えて、図3は、例示的な運転席側エアバッグの展開位置162とともに、通常は車両乗員の頭部、またはより具体的には運転者の頭部によって占められている乗員ゾーン160を示す。
加えて、図3は、車両に対する乗員の頭部の前方軌道170、外側軌道172、および前方外側軌道174を示す。前方軌道170は、頭部が通常の(すなわち、小オーバーラップまたは斜めではない)正面衝突の間に乗員ゾーン160から動き得るところである。外側軌道172は、それに沿って膨張可能カーテンエアバッグ110が膨張する車両の側部に対する衝突のような側面衝突の間に、頭部が乗員ゾーン160から動き得るところである。前方外側軌道174は、頭部が小オーバーラップまたは斜め衝突の間に乗員ゾーン160から動き得るところである。
図示されているように、前方外側軌道174は、小オーバーラップまたは斜め衝突によって引き起こされる車両の回転の結果もたらされ、乗員の頭部を、Aピラー114および/または計器パネル122の外側部分123に衝突するようにハンドル121の外側に動かす傾向にあり得る。いくつかの車両は、ハンドル121の前方に延伸するドアを有する場合があり、したがって、同じく小オーバーラップまたは斜め衝突が発生した場合に衝突される場合があるドアトリムまたは他のドア部分を有する場合がある。第2の保護ゾーン132が存在することは、そのような衝突から頭部を保護する役割を果たすことができる。したがって、第2の保護ゾーン132は、エアバッグアセンブリ100が、転覆または小オーバーラップもしくは斜め衝突が発生した場合の保護の強化をもたらすことを可能にすることができる。
内側縫い目148のレイアウトに応じて、第2の保護ゾーン132は、概して第1の保護ゾーン130と同時に膨張してもよく、または、第1の保護ゾーン130の膨張が実質的に完了した後にのみ膨張してもよい。内側縫い目148、またはより具体的には、内側縫い目148のチャンバ仕切り150が、第1の保護ゾーン130から第2の保護ゾーン132への膨張ガス流を制約するように位置付けられている場合、第2の保護ゾーン132の膨張が所望される程度まで遅延され得る。
第2の保護ゾーン132は、Aピラー114、計器パネル122、およびハンドル121のような、車両の様々な内部構造と相互作用し得る。たとえば、第2の保護ゾーン132は、可能性のある乗員の頭部の第2の保護ゾーン132との衝突の間に第2の保護ゾーン132が適所にあるままであるのを助けるいくらかの摩擦係合をもたらすために、展開中にこれらの構造のいずれかに対して突き当たり得る。
エアバッグアセンブリ100は、車両の運転席側に使用されているところを図示されている。同様に構成された(すなわち、鏡像またはほぼ鏡像の)エアバッグアセンブリが、エアバッグアセンブリ100に加えて、またはエアバッグアセンブリ100に対する代替形態において、車両の助手席側に使用されてもよい。そのようなエアバッグアセンブリは、その前方の乗客を、Aピラー114、ハンドル121、および計器パネル122の外側部分123に対応する内面に対する衝突から保護するための、第2の保護ゾーン132と同様の第2の保護ゾーンを有してもよい。たとえば、助手席側は、第2の保護ゾーンによって有益にカバーされ得るAピラー、グローブボックス、ダッシュボード、および/または計器パネルを有してもよい。
エアバッグアセンブリ100の構成は例示に過ぎない。様々なタイプおよび構成の膨張可能カーテンエアバッグが、本開示の範囲内で利用されてもよい。たとえば、代替的な実施形態において、様々なサイズ、形状、および特性の膨張可能カーテンエアバッグが使用されてもよい。自動車メーカは、車両内の所望の位置、予期される衝突タイプおよび深刻度、車両乗員の考えられる習癖、ならびに、自動車安全性の技術分野における熟練者によって認識される任意の他の基準に基づいて、そのような代替的な実施形態から選択してもよい。
図1〜図3の実施形態において、第2の保護ゾーン132は、一般的に、Aピラー114に取り付けられているトリム内に収容されてもよい。これは、いくつかの車両には適切であり得る。しかしながら、いくつかの実施形態において、Aピラー114上に収容されている、かつ/またはAピラー114に固定されているエアバッグ構造を最小限に抑えることが望ましい場合がある。そのような車両、特に、小型車は、Aピラー114に取り付けられているトリム内の空間が非常に限られている場合がある。加えて、展開中に、任意のAピラートリム要素または他の構成要素が車両内部に突出する危険性を最小限に抑えることが望ましい場合がある。したがって、代替的な実施形態において、第2の保護ゾーンは他の場所に格納されてもよい。
図4を参照すると、側面図は、膨張可能カーテンエアバッグ210が車両内で収容状態にある、本発明の例示的な代替実施形態によるエアバッグアセンブリ200を示す。エアバッグアセンブリ100と同様に、エアバッグアセンブリ200は、管106を介して膨張可能カーテンエアバッグ210に接続されているインフレータ104と、協働して膨張可能カーテンエアバッグ210を展開したときに定位置に保持するための張力をもたらす前方テザー108および後方テザー109とを含んでもよい。膨張可能カーテンエアバッグ210は、複数の取り付けアセンブリ120を介してルーフレール112に固定されてもよく、複数の取り付けアセンブリ120の各々は、タブ124、ファスナ125、および包囲部材126を含んでもよい。先行する実施形態におけるように、包囲部材126は、膨張可能カーテンエアバッグ210が展開することを可能にするために、膨張可能カーテンエアバッグ210の最初の膨張の間に破れ開いてもよい。
膨張可能カーテンエアバッグ210は、エアバッグ構成要素をAピラー114に格納するかまたは取り付ける必要性を最小限に抑えるように設計することができる。したがって、膨張可能カーテンエアバッグ210は、膨張可能カーテンエアバッグ210の、ハンドル121の前方に展開する部分が、Aピラー114上のトリム内に格納されるのではなく、ルーフレール112の前方部分に隣接して位置付けられる設計を有することができる。より具体的には、膨張可能カーテンエアバッグ210は、概してハンドル121の後方に展開する第1の保護ゾーン230と、概してハンドル121の前方に展開する第2の保護ゾーン232とを有することができる。収容状態において、第2の保護ゾーン232は、第1の保護ゾーン230の上になるように後方に折りたたまれてもよい。「上になる(overlie)」という用語は、互いに対して位置付けられている外側を向いている表面を有する2つの物体を指す。
したがって、図4の収容状態において膨張可能カーテンエアバッグ210によって形成されるパッケージは、先行する実施形態の膨張可能カーテンエアバッグ110のものよりも、ルーフレール112の前方部分に近接していくらか大きいものであり得る。取り付けアセンブリ120のいずれも、Aピラー114に固定される必要はない。これによって、Aピラー114には、前方テザー108は別として、エアバッグ構成要素がなくなる。これによって、Aピラー114上のトリム内に格納される材料のかさを最小限に抑えることができる。さらに、そのような構成は、エアバッグアセンブリ200の展開中にAピラーまたはAピラートリムからエアバッグ構成要素が突出する危険性を低減することによって、エアバッグアセンブリ200の全体的な安全性レベルを強化することができる。
本発明の代替的な実施形態においては、1つの取り付けアセンブリ(すなわち、最前方の取り付けアセンブリ)のみがAピラーに固定されてもよい。特に、Aピラートリムが、そのルーフレールとの接合点に向かって、より大きくなっており、それによってAピラーの上端により多くの空間が残されている場合に、そのような構成によって、依然として上記の利点の多くを得ることができる。
図5を参照すると、側面図は、膨張可能カーテンエアバッグ210が展開状態にある、図4のエアバッグアセンブリ200を示す。展開は最初に、実質的に図1〜図3のエアバッグアセンブリ100の説明において上述したように行われてもよい。したがって、図示されているように、包囲部材126が膨張可能カーテンエアバッグ210を解放するために破れ開いてもよく、膨張可能カーテンエアバッグ210が車両の乗員を、車両の側面に対する衝突から保護するために下向きに延伸してもよい。
図示されているように、膨張可能カーテンエアバッグ210は、いくつかの相違はあるが、概して膨張可能カーテンエアバッグ110のものと同様の構成を有する。膨張可能カーテンエアバッグ210は、上側部分234および下側部分236を有してもよい。膨張可能カーテンエアバッグ210は、周縁縫い目244および内側縫い目248によって前述した方法のいずれかを通じてともに固定される内側区画238および外側区画239によって形成されてもよい。内側区画238および外側区画239は協働して、第1の保護ゾーン230内の第1のチャンバ240および第2の保護ゾーン232内の第2のチャンバ242を形成することができる。第1のチャンバ240および第2のチャンバ242の境界は、周縁縫い目244および内側縫い目248の幾何形状によって形成されてもよい。
膨張可能カーテンエアバッグ210は、先行する実施形態の膨張セル146のような膨張セルを有しなくてもよく、代わりに、内側縫い目248によって形成される複数の非膨張領域246を有してもよい。非膨張領域246は、車両乗員からの衝撃が加わる可能性が低い領域、または、テザーもしくは別のエアバッグ構成要素を取り付けることが望ましい領域に近接して位置付けられてもよい。そのような取り付けは、膨張可能カーテンエアバッグ210の膨張を妨げることなく内側区画238および外側区画239を通じて実行することができるため、取り付けは有益には、非膨張領域246において行うことができる。非膨張領域246はまた、展開状態における膨張可能カーテンエアバッグ210の体積を低減し、それによって、必要とされる膨張ガスの量、および、それゆえ、インフレータ104のサイズを低減する役割を果たすこともできる。
内側縫い目248のチャンバ仕切り250が、第1の保護ゾーン230と第2の保護ゾーン232との間に位置付けられてもよく、したがって、第1のチャンバ240を第2のチャンバ242から分離することができる。チャンバ仕切り250は、第1のチャンバ240から第2のチャンバ242への膨張ガスの流れを制限することができ、したがって、第1の保護ゾーン230が、概して第2の保護ゾーン232が膨張する前に膨張するようにすることができる。
第2の保護ゾーン232は、はるかによりコンパクトであり得、展開されたときに相対的に狭いものであり得るという点において、第2の保護ゾーン232は、先行する実施形態の第2の保護ゾーン132とはずっと異なるものであり得る。このことは、膨張可能カーテンエアバッグ210、特に、膨張可能カーテンエアバッグ210の、第2の保護ゾーン232が第1の保護ゾーン230の上になる前方部分が、ルーフレール112のトリム内にそのために設けられている空間内にまとまることを保証する一助となり得る。
展開中、第1の保護ゾーン230および第2の保護ゾーン232が膨張することによって、第2の保護ゾーン232が概して、第1の保護ゾーン230の上になっているその収容位置から前方に旋回させられ得る。したがって、第2の保護ゾーン232は最初に、概して第1の保護ゾーン230に垂直である横方向102に延伸するまで内側に旋回し得る。この位置から、第2の保護ゾーン232は前方に旋回し続け得るが、ここでは外側に旋回し得る。止められないままである場合、この動きは、第2の保護ゾーン232が概して第1の保護ゾーン230に平行になるまで継続し得る。
第2の保護ゾーン232が完全に広がることが可能になると、すなわち、概して第1の保護ゾーン230に平行になるまで外側に旋回すると、第2の保護ゾーン232はもはや、小オーバーラップ衝突が発生した場合に乗員の衝突を防止するのに最適な位置付けにはなっていない場合がある。より正確には、そのような位置付けは、図3に示されているように、運転者の頭部が前方外側軌道174に沿って動き、第2の保護ゾーン232と運転席側エアバッグとの間で動くことを可能にする場合がある。したがって、上から見たときに、第2の保護ゾーン232を、第1の保護ゾーン230に対して180°未満の角度にあるままにするための何らかの機構を設けることが望ましい。この角度は、図7により詳細に示される。
第2の保護ゾーン232が、第1の保護ゾーン230に平行な位置まで外側に旋回しないようにするために、拘束部材が使用されてもよい。「拘束部材(restraint member)」は、物体の位置および/または向きを制限する役割を果たす任意の構造として定義され得る。エアバッグアセンブリ200において、拘束部材は、展開中に第2の保護ゾーン232の外側に向かう動きを制限することができる。
エアバッグアセンブリ200において、拘束部材は、第1の保護ゾーン230に固定される第1の端部282を有する第1の端部282および第2の保護ゾーン232に固定される第2の端部284を有するテザー280の形態をとってもよい。第1の端部282は、第1の保護ゾーン230の上端に近接して固定されてもよく、第1の保護ゾーン230自体、または、ルーフレール112のような車両の一部に固定されてもよい。図5において、第1の端部282は取り付けアセンブリ120のうちの1つに固定されており、したがって、取り付けアセンブリ120のタブ124をルーフレール112に固定するのに使用されるファスナ125を用いてルーフレール112に固定することができる。第2の端部284は、第2の保護ゾーン232の上端に直に固定することができる。
例示的な代替実施形態において、そのような拘束部材は、コードもしくはテザーのような可撓性部材、またはレール、ブラケットなどのような剛性部材を含む様々な構成を有してもよい。レール(図示せず)は、クッションに接続されているリングのようなスライド要素を有してもよく、第2の保護ゾーン232の外側および/または前方に向かう動きを制限するために車両の屋根に近接して固定されてもよい。ブラケット(図示せず)または他のハードストップが、第2の保護ゾーン232の前方および/または外側に向かう動きを直に阻害するために車両の屋根から下向きに展開してもよい。第2の保護ゾーン232の前方および/または外側に向かう動きを制限するために、多くの他の代替的なデバイスが使用されてもよいことを、当業者は認識するであろう。
図6を参照すると、側面図は、膨張可能カーテンエアバッグ210が収容状態にまとめられる前の、図4のエアバッグアセンブリ200の膨張可能カーテンエアバッグ210の前方部分を示す。図示されているように、チャンバ仕切り250が、第1のチャンバ240と第2のチャンバ242との間で膨張可能カーテンエアバッグ210の高さのほとんどに沿って延伸してもよい。前方テザー108は、膨張可能カーテンエアバッグ210に固定される第1の端部286、および、車両に固定可能な第2の端部288を有してもよい。第1の端部286はチャンバ仕切り250に固定されてもよく、より具体的には、チャンバ仕切り250の残りの部分から延伸する非膨張領域246に固定されてもよい。第1の端部286は、縫い目287を介して領域246に固定されてもよい。第2の端部288は、穴289、または、たとえば、ファスナ(図示せず)の使用を通じた第2の端部288のAピラー114への取り付けを容易にする他の機構を有してもよい。
チャンバ仕切り250はまた、展開状態において膨張可能カーテンエアバッグ210が部分的に折りたたまれたままであることが可能である自然な折り目も形成することができる。膨張可能カーテンエアバッグ210内の膨張ガスの圧力、および、膨張可能カーテンエアバッグ210が横方向102において外側に膨らむ様態が、膨張可能カーテンエアバッグ210のほとんどの領域を、長手方向101から逸れて屈曲しないようにする傾向にあり得るため、他の箇所において膨張可能カーテンエアバッグ210を折ることは困難であり得る。しかしながら、チャンバ仕切り250が、膨張可能カーテンエアバッグ210の高さのほとんどに沿って延伸し得るため、チャンバ仕切り250は自然な折り目をもたらすことができる。
第2の保護ゾーン232の第2のチャンバ242は、図示されているように、単一のチャンバである。しかしながら、第2のチャンバ242は、本発明の精神から逸脱することなく複数のチャンバに分割されてもよい。たとえば、第2のチャンバ242は、2つの隣接するチャンバ、すなわち、最前方チャンバおよび中間チャンバに分割されてもよい。中間チャンバは一方の側にチャンバ仕切り250を有してもよく、他方の側に最前方チャンバと中間チャンバとの間の仕切りを有してもよい。中間チャンバおよび最前方チャンバを有するエアバッグ構成は、サイドドアの輪郭、Aピラー、および計器パネルに沿ってより良好に位置整合することができる。本発明の一実施形態は、車両乗員のAピラーとの衝突を緩和するように位置付けられている中間チャンバと、車両乗員の計器パネルとの衝突を緩和するように位置付けられている最前方チャンバとを有してもよい。無論、当業者は本開示を身につけて、特定の車両構成に対して車両乗員を保護する複数のチャンバを使用した構成を判断することができる。
膨張可能カーテンエアバッグ210は、収容状態にまとまるために収容折り目290で折りたたまれてもよい。図6に示されているように、収容折り目290は、自然な折り目(すなわち、展開折り目)と同じであり、したがって、チャンバ仕切り250によって定められる。代替的な実施形態において、膨張可能カーテンエアバッグ210は、異なる折り目、すなわち、チャンバ仕切り250の前方または後方のいずれかにおいて折りたたまれてもよい。チャンバ仕切り250が、展開状態において折り目が位置する場所を決定することができるため、収容折り目の位置は、膨張可能カーテンエアバッグ210の展開状態にはほとんど影響を及ぼし得ない。
前方テザー108の第1の端部286の取り付け位置は、第2の保護ゾーン232に対する所望のレベルの張力をもたらすように選択することができる。より具体的には、第1の端部286をチャンバ仕切り250の前方に固定することによって、前方テザー108に、長手方向101において、第1の保護ゾーン230に対してだけでなく、第2の保護ゾーン232に対しても張力を与えさせることができる。そのような張力は、展開中に第2の保護ゾーン232を前方に旋回させるのを助けることによって第2の保護ゾーン232が広がるのを助けることができるが、また、第2の保護ゾーン232が第1の保護ゾーン230に平行である位置に向かって第2の保護ゾーン232を引き込むようにも作用し得る。上述したように、これは望ましくない場合がある。
第1の端部286をチャンバ仕切り250の後方に固定することによって、前方テザー108に、長手方向101において、第1の保護ゾーン230に対してのみ張力を与えさせることができる。第1の端部286をチャンバ仕切り250上に直に、または、チャンバ仕切り250の前方ではあるが、その近くに固定することによって、前方テザー108が、第2の保護ゾーン232に対していくらかのレベルの、ただし短いモーメントアームを有する張力を与えるようにすることができ、それによって、結果もたらされる、第2の保護ゾーン232を旋回させる傾向にあるモーメントは、相対的に小さくなる。
したがって、第1の端部286の取り付け点を慎重に選択することによって、小オーバーラップ、斜め、または転覆衝突が発生した場合に保護を提供するために、第2の保護ゾーン232を迅速に展開することと、第2の保護ゾーン232を適切な向きのままにすることとの間での、所望の平衡を得ることができる。図6の実施形態において、第1の端部286は、チャンバ仕切り250の非膨張領域246に固定されてもよく、非膨張領域は、概してチャンバ仕切り250の残りの部分の後方に延伸する。したがって、図6において構成されているように、前方テザー108は、第2の保護ゾーン232に対して、たとえあったとしても、長手方向の張力をほとんど与えないものであり得る。
テザー280の第2の端部284は、たとえば、縫い目285を介して第2の保護ゾーン232の上端294に固定されてもよい。第2の端部284は、第2の保護ゾーン232の上にある周縁縫い目244の上で固定されてもよく、それによって、第2の端部284を第2の保護ゾーン232に固定する縫い目285は、第2の保護ゾーン232の膨張を妨げることなく、内側区画238および外側区画239を通じて延伸することができる。
第2の端部284は、展開折り目、すなわちチャンバ仕切り250、および、第2の保護ゾーン232の前端292からほぼ等距離の位置にある上端294に固定されてもよい。したがって、第2の端部284は、長手方向101において概して第2の保護ゾーン232のほぼ中心において固定されてもよい。この位置は、チャンバ仕切り250のより近くに取り付けられることが好ましいテザー材料の保守と、乗員の動きが相対的に高速である場合に第2の保護ゾーン232を適所に保持するための長いモーメントアームの提供との間の平衡をもたらすことができる。
第2の保護ゾーン232を適所に堅固に保持しすぎるのを回避するためにこのモーメントアームを加減することが望ましい場合がある。より具体的には、第2の保護ゾーン232に対する乗員の衝突を和らげるために、第2の保護ゾーン232が外側に、第1の保護ゾーン230に平行な位置に向かって旋回することをいくらか可能にすることが有利である場合がある。第2の端部284の位置を慎重に選択することによって、第2の保護ゾーン232の位置の堅固さと柔軟さとの間で最適な平衡をとることができる。
図6の構成から、図示されているように膨張可能カーテンエアバッグ210が平らなままでテザー280が取り付けアセンブリ120および上端294上の所望の位置に同時に取り付けられるのに十分長くない場合があるため、テザー280の第1の端部282を、それに対応する取り付けアセンブリ120(すなわち、図6の左にある取り付けアセンブリ120)に取り付ける前に、膨張可能カーテンエアバッグ210は、少なくとも部分的にまとめられる必要がある場合がある。
一例によれば、図示されているように第2の端部284が上端294に固定されることによって、膨張可能カーテンエアバッグ210は、収容折り目290で内側に折りたたまれ得る。したがって、前端292が第1の保護ゾーン230の対応する領域の上になるまで、前端292が内側、すなわち、図6のビューを参照したときの紙面の外に運ばれ、その後、後方に(すなわち、図6のビューにおける左に)運ばれ得る。このとき、折り目290は、膨張可能カーテンエアバッグ210の前端であり得る。テザー280の第1の端部282はその後、取り付けアセンブリ120のタブ124に固定され得る。代替形態において、これはエアバッグアセンブリ200が車両内に設置されるときに行われてもよい。
膨張可能カーテンエアバッグ210が長手方向101に折りたたまれた後、膨張可能カーテンエアバッグ210は、巻かれ、折りたたまれ、または他の様態で横断方向103においてまとめられ得る。これによって、収容状態における膨張可能カーテンエアバッグ210の細長い形状を得ることができる。膨張可能カーテンエアバッグ210が収容状態にあることによって、カーテンエアバッグ210を車両内に設置するために、取り付けアセンブリ120をルーフレール112に容易に固定することができる。前述したように、取り付けアセンブリ120のいずれも、Aピラー114に固定される必要はない。
図7を参照すると、上面図は、膨張可能カーテンエアバッグ210が展開状態にある、図4のエアバッグアセンブリ200を示す。図示されているように、第2の保護ゾーン232は、第1の保護ゾーン230から、テザー280によって制限される範囲まで広げられている。第2の保護ゾーン232は、第1の保護ゾーン230と、運転席側エアバッグの位置162との間の間隙を塞ぐように位置付けることができる。したがって、第2の保護ゾーン232は概して、乗員の頭部の乗員ゾーン160と、Aピラー114および計器パネル122の外側部分123との間に位置付けることができ、それによって、これらの表面に対する衝突からの保護がもたらされる。
図示されているように、膨張可能カーテンエアバッグ210はチャンバ仕切り250において折りたたまれたままであり得、この仕切りが、膨張可能カーテンエアバッグ210の自然な折り目を定める。前述したように、膨張可能カーテンエアバッグ210の収容折り目はまた、チャンバ仕切り250にあってもよいが、代替的な実施形態において、これは必ずしもそうである必要はない。チャンバ仕切り250とは異なる位置にある自然な折り目は、展開した膨張可能カーテンエアバッグの構成に影響を与える場合もあれば、影響を与えない場合もある。
図7に示されているように、第2の保護ゾーン232は、第1の保護ゾーン230に対して角度296で広がってもよい。角度296は、テザー280の長さおよび取り付け位置によって決まり得る。角度296は有利には、180°未満であってもよい。角度296は、110°〜160°の範囲内に入ってもよい。より正確には、角度296は、120°〜150°の範囲内に入ってもよい。なおより正確には、角度296は、130°〜140°の範囲内に入ってもよい。またより正確には、角度296は、約135°であってもよい。
図8を参照すると、側面図は、膨張可能カーテンエアバッグ310が収容状態にまとめられる前の、本発明の代替的な一実施形態によるエアバッグアセンブリの膨張可能カーテンエアバッグ310の前方部分を示す。膨張可能カーテンエアバッグ310は、膨張可能カーテンエアバッグ310の車両への取り付けを容易にするために、膨張可能カーテンエアバッグの長さに沿って分散されている複数の取り付けアセンブリ320を有してもよい。取り付けアセンブリ320の各々は、タブ、および、任意選択的に、取り付けアセンブリ120の説明において記載されているもののような他の構成要素を有してもよい。所望される場合、取り付けアセンブリ320のすべてがAピラー114の後方に取り付けられてもよい。代替的に取り付けアセンブリ320のうちの1つ(すなわち、最前にあるもの)が、ルーフレール112に隣接してAピラー114に固定されてもよい。
膨張可能カーテンエアバッグ210と同様に、膨張可能カーテンエアバッグ310は、第1の保護ゾーン330と、第1の保護ゾーン330の前方で広がる第2の保護ゾーン332とを有してもよい。膨張可能カーテンエアバッグ310は、上側部分334と、下側部分336と、内側区画338と、外側区画339(図8の視点から外方に向いている)とを有してもよい。内側区画338および外側区画339はともに固定されて、第1の保護ゾーン330内の第1のチャンバ340および第2の保護ゾーン332内の第2のチャンバ342を形成することができる。内側区画338および外側区画339は、1つまたは複数の非膨張領域346を形成することができる周縁縫い目344および内側縫い目348を使用することによって、ともに固定されてもよい。第2の保護ゾーン332は、上端394および前端392を有してもよい。
第1の保護ゾーン330および第2の保護ゾーン332は、概して横断方向103に沿って延伸する非膨張領域346によって形成され得るチャンバ仕切り350によって互いから分離され得る。非膨張領域346は、膨張可能カーテンエアバッグ310の高さの相当部分に沿って延伸し得、したがって、非膨張領域346は、その周囲で膨張可能カーテンエアバッグ310が展開後に部分的に折りたたまれたままであり得る展開折り目を定め得る。収容折り目390がチャンバ仕切り350に位置付けられてもよく、それによって、収容折り目390は、チャンバ仕切り350によって定められる展開折り目と同じである。
膨張可能カーテンエアバッグ310は、前方テザー308を介して車両に固定することができ、前方テザー308は、たとえば、縫い目387を介して、チャンバ仕切り350に近接して膨張可能カーテンエアバッグ310に固定する第1の端部386と、車両のAピラー114に固定することができる第2の端部388とを有してもよい。テザー380の形態の拘束部材を使用して、第2の保護ゾーン332が、先行する実施形態のテザー280のものと同様に第1の保護ゾーン330に対して広がる角度を制御することができる。テザー380は、したがって、膨張可能カーテンエアバッグ310がまとめられる前、間、または後の適切な時点において、前方から2番目の取り付けアセンブリである取り付けアセンブリ320(図8における左側の取り付けアセンブリ)のような、取り付けアセンブリ320のうちの1つに固定することができる第1の端部382を有してもよい。テザー380はまた、縫い目385または何らかの他の取り付け機構を介して上端394に近接して第2の保護ゾーン332に固定することができる第2の端部384をも有してもよい。
膨張可能カーテンエアバッグ310は、いくつかの点において膨張可能カーテンエアバッグ210とは明確に区別されるものであってもよい。膨張可能カーテンエアバッグ310において、第2のチャンバ342はその上端に近接する充填することができる。したがって、膨張ガスが、チャンバ仕切り350の非膨張領域346と、上端394に近接する周縁縫い目344との間で第2のチャンバ342内に流れ込むことができる。ガスが第2のチャンバ342内に入ることを可能にする通路は相当に広くてもよく、それによって、第2の保護ゾーン332が急速に膨張することが可能である。第2の保護ゾーン332は、第1の保護ゾーン330の膨張と同時に、または、それらの間に短い遅延だけをはさんで膨張してもよい。
さらに、チャンバ仕切り350を形成する非膨張領域346は、長手方向101に沿って、先行する実施形態のチャンバ仕切り250よりも相当に広くてもよい。第1の保護ゾーン330および第2の保護ゾーン332が各々、第2の保護ゾーン332の、チャンバ仕切り350に隣接する部分が第1の保護ゾーン330の対応する部分と係合する前に膨張するのに有り余る空間を有することができるため、これは、膨張可能カーテンエアバッグ310が、所望の角度(先行する実施形態に関連して示されている角度296など)でチャンバ仕切り350で折りたたまれたままにすることを助けることができる。そのような係合は、第2の保護ゾーン332に、第1の保護ゾーン330に平行な向きになるよう強いる場合がある。チャンバ仕切り350の幅がテザー380と協働して、第2の保護ゾーン332が第1の保護ゾーン330に対して最適なままであることが可能であることを保証する助けになることができる。
またさらに、チャンバ仕切り350の下端に近接する周縁縫い目344の幾何形状も、膨張可能カーテンエアバッグ310が第2の保護ゾーン332と第1の保護ゾーン330との間で所望の角度を有して展開することを容易にすることができる。チャンバ仕切り350の下端に近接して周縁縫い目344が湾曲していることが、膨張可能カーテンエアバッグ310の下端に近接してチャンバ仕切り350を広げる役割を果たすことができ、展開過程の間にチャンバ仕切り350の下部に存在する長手方向張力を軽減するのを助けることができる。これによってさらに、第2の保護ゾーン332が第1の保護ゾーン330に対して適切な角度のままであることが可能になり得る。
本明細書において開示されている任意の方法は、記載されている方法を実施するための1つまたは複数のステップまたは動作を含む。方法ステップおよび/または動作は、互いと交換可能であってもよい。言い換えれば、実施形態の適切な動作のためにステップまたは動作の特定の順序が必要とされない限り、特定のステップおよび/または動作の順序および/または使用は改変されてもよい。
本明細書全体を通じた「一実施形態(an embodiment)」または「その実施形態(the embodiment)」への参照は、その実施形態に関連して記載されている特定の機構、構造または特性が少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味する。したがって、本明細書全体を通じて記載されているものとしての、引用されている語句、またはその変化形は必ずしもすべてが同じ実施形態を参照しているとは限らない。
同様に、上記の実施形態の記載において、本開示を簡素化する目的で、様々な機構は、単一の実施形態、図面、またはその説明においてともにグループ化されていることがあることが了解されるべきである。しかしながら、この開示方法は、任意の特許請求項がその請求項に明示的に記載されているよりも多くの機構を必要とするという意図を反映していると解釈されるべきではない。むしろ、添付の特許請求の範囲が反映するものとして、本発明の態様は、任意の単一の上記で開示されている実施形態のすべての機構よりも少ないものの組み合わせにある。したがって、この詳細な説明に添付される特許請求の範囲は、本明細書によって明示的にこの詳細な説明に組み込まれ、各請求項は、別個の実施形態としてのそれ自体に依拠する。本開示は、独立請求項の、それらの従属請求項とのすべての置換を含む。
特許請求の範囲において、機構または要素に関連して「第1の」という用途が記載されている場合、これは必ずしも、第2のまたは追加のそのような機構または要素が存在することを暗示するとは限らない。ミーンズプラスファンクション形式で記載されている要素は、米国特許法第112条第6段落に従って解釈されるように意図されている。本発明の基本原理から逸脱することなく、上述の実施形態の詳細に変更を行うことができることは、当業者には明らかであろう。排他的所有権または独占権が主張される本発明の実施形態は、添付のように定義される。
本発明の特定の実施形態および応用形態を図示および説明してきたが、本発明は本明細書に開示されている厳密な構成および構成要素には限定されないことが理解されるべきである。本発明の精神および範囲から逸脱することなく、本明細書に開示されている本発明の方法およびシステムの構成、動作、および詳細に、当業者には明らかである様々な改変、変更、および変形を行うことができる。

Claims (16)

  1. 側面の衝突から車両乗員を保護するために車両の屋根に近接して配置するエアバッグアセンブリにおいて、
    前記屋根に近接した配置される収容状態、および、前記車両乗員と前記車両の側面との間に下向きに展開する展開状態を有する膨張可能カーテンエアバッグを備え、
    前記膨張可能カーテンエアバッグ、第1の内部チャンバを備える第1の保護ゾーンと;前記第1の内部チャンバと流体連通している第2の内部チャンバを備える第2の保護ゾーンと;前記第2の保護ゾーンに固定され拘束部材とを備え、
    前記膨張可能カーテンエアバッグは、前記収容状態において、前記第2の保護ゾーンが前記第1の保護ゾーンの少なくとも一部の上になるように、収容折り目で折りたたまれ、
    前記展開状態において、前記第2の保護ゾーンは、前記第1の保護ゾーンの前方に位置するように前方に展開し
    前記拘束部材は、前記展開状態において前記第2の保護ゾーンの外側への動きを制限し、前記第2の保護ゾーンが前記第1の保護ゾーンに平行な位置に達しないように構成され
    前記拘束部材は、第1の端部と第2の端部とを備える第1のテザーを含み、
    前記膨張可能カーテンエアバッグは上端を有し、前記第1のテザーの前記第1の端部は、前記第1の保護ゾーンの前記上端に近接して固定され、前記第2の端部は、前記第2の保護ゾーンの前記上端に近接して固定されることを特徴とするエアバッグアセンブリ。
  2. 前記エアバッグアセンブリは、前記膨張可能カーテンエアバッグの前記車両への取り付けを容易にするために、前記膨張可能カーテンエアバッグの長さに沿って分散されている複数の取り付けアセンブリをさらに備え、
    前記第1のテザーの前記第1の端部は、前記複数の取り付けアセンブリのうちの1つに固定される、請求項1に記載のエアバッグアセンブリ。
  3. 前記膨張可能カーテンエアバッグは、前記第1の内部チャンバを前記第2の内部チャンバから明確に区別されるものとして形成する仕切りを含む展開折り目を備え、
    前記第2の保護ゾーンは、前端を備え、
    前記第1のテザーの前記第2の端部は、前記展開折り目および前端からほぼ等距離にある位置において前端上端に近接して固定される、請求項2に記載のエアバッグアセンブリ。
  4. 前記収容状態において、前記収容折り目が前記膨張可能カーテンエアバッグの前端を定め、
    展開中、前記拘束部材は、前記第2の保護ゾーンを、前記車両乗員の頭部の通常位置と、前記車両のAピラー、前記車両の計器パネルの一部、および、ドアの、前記車両のハンドルの前方に位置する一部のうちの少なくとも1つとの間に位置付けられたままにする、請求項1乃至3の何れか一項に記載のエアバッグアセンブリ。
  5. 前記膨張可能カーテンエアバッグは、前記第1の内部チャンバを前記第2の内部チャンバから明確に区別されるものとして形成する仕切りを含む展開折り目を備え、
    前記展開状態において、前記第2の保護ゾーンは、前記第1の保護ゾーンに対して180°未満の角度を定めるように前記展開折り目で広げられる、請求項1乃至4の何れか一項に記載のエアバッグアセンブリ。
  6. 前記膨張可能カーテンエアバッグに固定されている第1の端部と、前記車両のAピラーに固定可能な第2の端部とを有する前方テザーをさらに備える、請求項1乃至5の何れか一項に記載のエアバッグアセンブリ。
  7. 前記膨張可能カーテンエアバッグの前記車両への取り付けを容易にするために、前記エアバッグアセンブリは、前記膨張可能カーテンエアバッグの長さに沿って分散されている複数の取り付けアセンブリをさらに備え、
    収容状態において、前記前方テザーの前記第2の端部が、前記Aピラーに固定されている前記エアバッグアセンブリの唯一の機構であるように、前記複数の取り付けアセンブリのすべてが、前記Aピラーの後方に位置付けられる、請求項6に記載のエアバッグアセンブリ。
  8. 前記エアバッグアセンブリは、前記膨張可能カーテンエアバッグの展開をトリガするために、衝突の検出に応答してガスを生成するインフレータと、
    前記膨張可能カーテンエアバッグに固定される第1の端部および前端膨張可能カーテンエアバッグの後方で前端車両に固定可能な第2の端部を備える後方テザーとを備え、
    前端展開状態において、前記後方テザーおよび前記前方テザーは協働して、前記第1の保護ゾーンを長手方向において張力下にあるままにする、請求項7に記載のエアバッグアセンブリ。
  9. 車両の屋根に近接してエアバッグアセンブリを収容するための方法において
    第1の内部チャンバを備える第1の保護ゾーンと、前記第1の内部チャンバと流体連通している第2の内部チャンバを備える第2の保護ゾーンとを備える膨張可能カーテンエアバッグを準備する工程と
    拘束部材を前記第2の保護ゾーンに固定する工程と、
    前記第2の保護ゾーンが前記第1の保護ゾーンの少なくとも一部の上になるように、前記膨張可能カーテンエアバッグを収容折り目で折りたたむ工程と、
    前記膨張可能カーテンエアバッグへの膨張ガスの導入に応答して、前記第1の保護ゾーンが前記車両乗員と前記車両の前記側面との間に位置付けられるように下向きに開し、前記膨張可能カーテンエアバッグが完全に展開すると前記第2の保護ゾーンが前記第1の保護ゾーンに対して平行に達しない範囲で、前記拘束部材によって制限された状態で展開するように、当該拘束部材を設置する工程とを含み、
    前記拘束部材は、第1の端部と第2の端部とを備える第1のテザーを含み、
    前記膨張可能カーテンエアバッグは上端を有し、前記第1のテザーの前記第1の端部は、前記第1の保護ゾーンの前記上端に近接して固定され、前記第1のテザーの前記第2の端部は、前記第2の保護ゾーンの前記上端に近接して固定されることを特徴とする方法
  10. 前記膨張可能カーテンエアバッグを前記車両に固定することは、前記膨張可能カーテンエアバッグの長さに沿って分散されている複数の取り付けアセンブリを前記車両に固定することを含み、
    前記第1のテザーの前記第1の端部を前記車両前記第1の保護ゾーンのうちの少なくとも1つに固定することは、前記第1のテザーの前記第1の端部を前記複数の取り付けアセンブリのうちの1つに固定することを含む、請求項9に記載の方法。
  11. 前記膨張可能カーテンエアバッグを前記車両に固定することは、展開前に、前記収容折り目が前記膨張可能カーテンエアバッグの前端を定めるように、前方に膨張可能カーテンエアバッグを位置付けることを含み、
    前方に第2の保護ゾーンを前記第1の保護ゾーンの前方に広げることは、前記第2の保護ゾーンを、通常前記車両乗員の頭部によって占められる乗員ゾーンと、前記車両のAピラーおよび前記車両の計器パネルの一部のうちの少なくとも1つとの間に位置付けることを含む、請求項9に記載の方法。
  12. 前記膨張可能カーテンエアバッグは、前記第1の内部チャンバを前記第2の内部チャンバから明確に区別されるものとして形成する仕切りを含む展開折り目を備え、
    前記第2の保護ゾーンを前記第1の保護ゾーンの前方に広げることは、前記第2の保護ゾーンを、前記第1の保護ゾーンに対して180°未満の角度を定めるように前記展開折り目で広げられたままにすることを含む、請求項9乃至11の何れか一項に記載の方法。
  13. 前方テザーの第1の端部を膨張可能カーテンエアバッグに固定することと、
    前記前方テザーの第2の端部を前記車両のAピラーに固定することと
    をさらに含む、請求項9乃至12の何れか一項に記載の方法。
  14. 前記膨張可能カーテンエアバッグを前記車両に固定することは、前記前方テザーの前記第2の端部が、前記Aピラーに固定されている前記エアバッグアセンブリの唯一の機構であるように、前記膨張可能カーテンエアバッグの長さに沿って分散されている複数の取り付けアセンブリを、前記Aピラーの後方で前記車両に取り付けることを含む、請求項13に記載の方法。
  15. エアバッグアセンブリであって、
    車両の屋根に近接して収容されている膨張可能カーテンエアバッグであり、前記膨張可能カーテンエアバッグは、第1の保護ゾーン、および、第2の保護ゾーンで、前記第2の保護ゾーンが前記第1の保護ゾーンの少なくとも一部の上になるように、前記第1の保護ゾーンに対して折りたたまれている、第2の保護ゾーンを含む、膨張可能カーテンエアバッグと、
    前記第1の保護ゾーン内の第1のチャンバおよび前記第2の保護ゾーン内の第2のチャンバと流体連通しているインフレータと、
    前記第1の保護ゾーンを前記車両に固定する複数の取り付けアセンブリと、
    前記車両および前記第1の保護ゾーンのうちの少なくとも1つの上端付近に固定されている第1の端部、および、前記第2の保護ゾーンの上端付近に固定されている第2の端部を有する第1のテザーとを備え、
    前記インフレータによってガスが生成されるのに応答して、前記膨張可能カーテンエアバッグは、前記第1の保護ゾーンが、通常は車両乗員の頭部によって占められている乗員ゾーンと前記車両の側面との間に位置付けられるように、下向きに膨張し、
    前記ガスが生成されるのに応答して、前記第2の保護ゾーンは、前記第1の保護ゾーンの前方に旋回し、
    前記第1のテザーは、前記第2の保護ゾーンを、前記乗員ゾーンと、前記車両のAピラー、前記車両の計器パネルの一部、および、ドアの、前記車両のハンドルの前方に位置する一部のうちの少なくとも1つとの間に位置付けられたままにするように、前記第2の保護ゾーンの外側に向かう動きを制限する、エアバッグアセンブリ。
  16. 前記膨張可能カーテンエアバッグは、前記第1の保護ゾーン内の第1の内部チャンバを前記第2の保護ゾーン内の第2の内部チャンバから明確に区別されるものとして形成する仕切りを含む展開折り目を備え、
    展開後、前端第2の保護ゾーンは、前記第1の保護ゾーンに対して180°未満の角度を定めるように前記展開折り目で広げられ、
    前記第1のテザーの前記第1の端部は、前記複数の取り付けアセンブリのうちの1つに固定され、
    前記第1のテザーの前記第2の端部は、前記第2の保護ゾーンの上端に近接して固定される、請求項15に記載のエアバッグアセンブリ。
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