JP6218888B1 - ガイドレールの角度指示器および角度調整方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】例えば、作業者がガイドレールに対する所定姿勢により容易にあるいはより精度良くセットしやすい角度指示器や、作業者が種々のガイドレールに対応する治具を構成しやすい角度指示器を得る。【解決手段】実施形態のガイドレールの角度指示器は、ベース部と、ポインタと、第一の指示部と、を備える。ベース部は、エレベータのガイドレールの頂面との第一の接触面を有する。ポインタは、ベース部に回動可能に支持され、ガイドレールの側面との第二の接触面を有する。第一の指示部は、ベース部に設けられ、ポインタのベース部に対する所定姿勢を示す。【選択図】図3
Description
実施形態は、ガイドレールの角度指示器および角度調整方法に関する。
従来、エレベータのガイドレールの位置や姿勢(角度)を調整する治具が知られている(例えば、特許文献1)。
ガイドレールの位置や姿勢を調整する作業においては、例えば、作業者がガイドレールに対する所定姿勢により容易にあるいはより精度良くセットしやすい角度指示器や、作業者が種々のガイドレールに対応する治具を構成しやすい角度指示器が得られれば、有益である。
実施形態のガイドレールの角度指示器は、ベース部と、ポインタと、第一の指示部と、を備える。ベース部は、エレベータのガイドレールの頂面との第一の接触面と、ガイドレールの長手方向を向いた第一の面と、を有する。ポインタは、ベース部に第一の面に沿って回動可能に支持され、ガイドレールの側面との第二の接触面を有する。第一の指示部は、ベース部に設けられ、ポインタのベース部に対する所定姿勢を示す。第一の面には、第一の面を垂直に見た場合にポインタと重なる位置に、開口部が設けられる。
以下、ガイドレールの角度指示器の例示的な実施形態および変形例が開示される。以下に示される実施形態の構成や制御(技術的特徴)、ならびに当該構成や制御によってもたらされる作用および結果(効果)は、一例である。
(第1実施形態)
図1は、本実施形態における角度指示器10の使用態様を示す斜視図である。本実施形態では、図1に示されるように、二本のガイドレール100の相対的な位置や姿勢を調整するのに、二つの角度指示器10が用いられている。二つの角度指示器10が、棒状の中間部材20の長手方向の端部20aのそれぞれに固定され、これら二つの角度指示器10および中間部材20によって、二本のガイドレール100間を渡るレール調整治具1が構成されている。レール調整治具1に含まれる一方の角度指示器10は、一方のガイドレール100に押し当てられ、他方の角度指示器10は、他方のガイドレール100に押し当てられる。角度指示器10には、当該角度指示器10がガイドレール100に接触した姿勢を指示するポインタ12および指示部13(図2等参照)が設けられている。作業者は、二つの角度指示器10において、ポインタ12および指示部13によって所定の姿勢であることが示される状態が得られるように、二本のガイドレール100のうち少なくとも一方の位置や姿勢を調整する。指示部13は、第一の指示部の一例である。なお、本実施形態では、二つの角度指示器10(10L,10R)は、互いの鏡像であるが、これには限定されない。また、レール調整治具1は、長さを変更可能な中間部材20を有してもよいし、交換可能(着脱可能)な中間部材20を有してもよい。
図1は、本実施形態における角度指示器10の使用態様を示す斜視図である。本実施形態では、図1に示されるように、二本のガイドレール100の相対的な位置や姿勢を調整するのに、二つの角度指示器10が用いられている。二つの角度指示器10が、棒状の中間部材20の長手方向の端部20aのそれぞれに固定され、これら二つの角度指示器10および中間部材20によって、二本のガイドレール100間を渡るレール調整治具1が構成されている。レール調整治具1に含まれる一方の角度指示器10は、一方のガイドレール100に押し当てられ、他方の角度指示器10は、他方のガイドレール100に押し当てられる。角度指示器10には、当該角度指示器10がガイドレール100に接触した姿勢を指示するポインタ12および指示部13(図2等参照)が設けられている。作業者は、二つの角度指示器10において、ポインタ12および指示部13によって所定の姿勢であることが示される状態が得られるように、二本のガイドレール100のうち少なくとも一方の位置や姿勢を調整する。指示部13は、第一の指示部の一例である。なお、本実施形態では、二つの角度指示器10(10L,10R)は、互いの鏡像であるが、これには限定されない。また、レール調整治具1は、長さを変更可能な中間部材20を有してもよいし、交換可能(着脱可能)な中間部材20を有してもよい。
各図中には、便宜上、X方向、Y方向、およびZ方向が示されている。X方向、Y方向、およびZ方向は、互いに直交している。X方向は、角度指示器10および中間部材20の長手方向、Y方向は、角度指示器10および中間部材20の幅方向と称されうる。また、Z方向は、角度指示器10の厚さ方向と称されうる。角度指示器10は、Z方向が上下方向(鉛直方向)であり、かつX方向およびY方向が水平方向である姿勢で、用いられる。
図2は、角度指示器10(10L)の平面図である。図2に示されるように、角度指示器10は、ベース部11、ポインタ12、および指示部13を有する。
ベース部11の形状は、偏平な長方形の板状である。換言すれば、ベース部11の形状は、Z方向に薄い扁平な直方体状である。ベース部11は、表面11aと裏面11bとを有する。表面11aおよび裏面11bは、Z方向に離間した互いに平行な平面であり、いずれも、Z方向と直交して延びている。また、ベース部11は、表面11aおよび裏面11bと直交する四つの側面11cを有する。
ベース部11の表面11a上には、ポインタ12および指示部13が設けられている。また、表面11aには、目盛11dや、目印11eが設けられている。よって、表面11aは、指示面や視認面と称されうる。
ベース部11は、当該ベース部11の裏面11bと中間部材20の端部20a(図1参照)とが接触した状態で、中間部材20に取り付けられる。よって、裏面11bは、接触面や取付面と称されうる。
ベース部11には、Z方向に貫通する複数の貫通孔11fが設けられている。裏面11bと中間部材20の端部20aとが接触した状態で、表面11a側から貫通孔11fを貫通したネジ等の結合具(不図示)が中間部材20と結合されることにより、角度指示器10と中間部材20とが一体化される。なお、貫通孔11fには、断面が円形状の貫通孔11fと、断面がX方向に延びた長穴状の貫通孔11fとが含まれている。貫通孔11fは、結合部の一例である。また、中間部材20は、例えば、木材の角棒や、貫通孔が設けられた金属製のアングル材等であり、結合具は、例えば、木ねじや、ボルト、ナット等である。
ベース部11には、Y方向に互いに向かい合う二つの第一切欠11gが設けられている。二つの第一切欠11gは、ベース部11のY方向の両側に位置した二つの側面11c1に設けられ、互いに近付くようにY方向の一方および他方に延びている。第一切欠11gは、ベース部11をZ方向に貫通している。また、第一切欠11gの縁に沿って、表面11aには、目盛11d(指標)が設けられている。図1,2に示されるように、第一切欠11gには、ガイドレール100の設置時やメンテナンス時等に昇降路内に鉛直方向すなわちZ方向に垂れ下がるように設置されるキャリブレーション用のワイヤ40が収容されうる。よって、作業者は、目盛11dに対するワイヤ40の位置に基づいて、角度指示器10ひいてはガイドレール100が、正しい位置や姿勢にあるか否かを、確認することができる。目盛11dは、第三の指示部の一例であり、ワイヤ40は、第二のストリングの一例である。
また、ベース部11のX方向の一端側、すなわち図2では左側の角部には、Y方向に互いに向かい合う二つの第二切欠11hおよび第三切欠11iが設けられている。第二切欠11hは、Y方向に沿った側面11h1や、X方向に沿った側面11h2等によって構成されている。第三切欠11iは、Y方向に沿った側面11i1や、X方向に沿った側面11i2等によって構成されている。また、第二切欠11hおよび第三切欠11iは、ベース部11をZ方向に貫通している。
ポインタ12は、X方向に略沿って延びた姿勢で、表面11a上に取り付けられている。ポインタ12は、表面11aと垂直なZ方向に沿った回転中心Ax回りに回動可能に、ベース部11に支持されている。すなわち、ポインタ12は、表面11aに沿って回動可能である。ポインタ12の長手方向の一端部、すなわち図2では左側の端部がベース部11に回動可能に支持され、ポインタ12の長手方向の他端部、すなわち図2では右側の端部が回動端、すなわち自由端である。回動端には、Z方向の視線、すなわち図2の視線でテーパ状の尖部12aが設けられている。指示部13は、ベース部11の表面11a上で、尖部12aと微少な隙間をあけてX方向に向き合って配置されている。図2に示されるポインタ12の姿勢、すなわち、Z方向に沿った表面11aの法線方向からの視線において、尖部12aが指示部13の基準位置13aと並んだ姿勢が、角度指示器10においてポインタ12がベース部11に対して取るべき姿勢(角度)である。なお、ポインタ12の尖部12aは、Z方向の視線において、指示部13を隙間をあけて覆うように構成されてもよい。また、ベース部11には、ポインタ12の回動角度を制限する構成(例えば、突起等)や、ポインタ12を所定位置、例えば図2に示される位置に戻す構成(例えば、弾性部材等)が、設けられてもよい。
また、ベース部11においてポインタ12とZ方向に重なる位置には、開口部11jが設けられている。これにより、表面11aとポインタ12との間にゴミや油等が入ることによりポインタ12が回動し難くなるのが、抑制されている。表面11aは、第一の面の一例である。
図3および図4は、ガイドレール100に接触した状態、すなわちガイドレール100に適用された状態における角度指示器10の拡大された部分的な平面図である。図3は、ガイドレール100が正しい姿勢で設置されている状態を示し、図4は、ガイドレール100が正しい姿勢に対して傾斜した姿勢で設置されている状態を示している。
図3,4に示されるように、ガイドレール100は、底壁101および突壁102を有する。突壁102の先端部は、側面102aと頂面102bとを有している。
ポインタ12の長手方向の一端部、すなわち図3,4では左側の端部には、当該ポインタ12の長手方向に沿って延びる側面12bが設けられている。
本実施形態では、図3,4に示されるように、ガイドレール100の突壁102の先端部が第二切欠11h内に挿入された状態で、ガイドレール100の位置および姿勢の調整が行われる。図3,4に示されるように、角度指示器10は、ガイドレール100の突壁102の先端部が第二切欠11h内に挿入された状態にあっては、ガイドレール100の側面102aには、第二切欠11hの側面11h2ではなくポインタ12の側面12bが接触するよう、構成されている。すなわち、図2にも示されるように、Z方向の視線で、ポインタ12は、第二切欠11hの側面11h2を覆っている。側面11h1は、第一の接触面の一例であり、側面12bは、第二の接触面の一例である。また、第二切欠11hは、ガイド部あるいは当接部と称されうる。
そして、角度指示器10は、ポインタ12の側面12bと角度指示器10の長手方向(X方向)とが平行である場合に、ポインタ12の尖部12aが指示部13の基準位置13aを示すように構成されている。なお、角度指示器10の長手方向(X方向)は、例えば、ベース部11の側面11c1が延びる方向である。
作業者は、例えば、角度指示器10を手に持ち、図3,4に示されるように、ガイドレール100の突壁102の先端部が第二切欠11h内に挿入され、ガイドレール100の頂面102bに第二切欠11hのY方向に沿った側面11h1が接触し、かつガイドレール100の側面102aにポインタ12の側面12bが接触した状態(密着した状態)に、セットする。ここで、上述したように、角度指示器10は、ポインタ12の側面12bと角度指示器10の長手方向(X方向)とが平行である場合に、ポインタ12の尖部12aが指示部13の基準位置13aを示すように構成されている。したがって、図3に示されるように、ポインタ12の側面12bとガイドレール100の側面102aとが密着し、かつポインタ12の尖部12aが指示部13の基準位置13aを指示した状態にあっては、Z方向の視線において、ガイドレール100の側面102aが延びる方向、すなわち突壁102の突出方向と、角度指示器10の長手方向(X方向)とが、平行である。
一方、図4に示されるように、ポインタ12の側面12bとガイドレール100の側面102aとが密着している状態で、ポインタ12の尖部12aが指示部13の基準位置13aを指示していない状態、すなわちポインタ12が所定姿勢(角度)からオフセットしている状態にあっては、Z方向の視線において、ガイドレール100の側面102aが延びる方向、すなわち突壁102の突出方向と、角度指示器10の長手方向(X方向)とが、平行ではない。
また、レール調整治具1においては、図1に示されるように、二つの角度指示器10(10L,10R)は、それぞれの長手方向(X方向)に沿った中心線が一直線上にならぶように、中間部材20に固定されている。
したがって、作業者は、中間部材20の長手方向の端部20aに固定された二つの角度指示器10(10L,10R)において、ガイドレール100の頂面102bに第二切欠11hの側面11h1が接触し、ガイドレール100の側面102aにポインタ12の側面12bが密着し、かつポインタ12の尖部12aが指示部13の基準位置13aを指示した状態が得られるよう、二つの角度指示器10(10L,10R)を見ながら、二つのガイドレール100のうち少なくとも一方の位置や姿勢を調整する。これにより、作業者は、二つのガイドレール100を、所要の位置および姿勢に設置するあるいは調整することができる。
以上、説明したように、本実施形態では、ベース部11は、ガイドレール100の頂面102bと接触する側面11h1(第一の接触面)を有し、ポインタ12は、ガイドレール100の側面102aと接触する側面12b(第二の接触面)を有し、ベース部11に、ポインタ12のベース部11に対する所定姿勢を示す指示部13(第一の指示部)が設けられている。よって、本実施形態によれば、例えば、作業者は、指示部13に対するポインタ12の指示状態によって、ガイドレール100に対して角度指示器10がセットされた姿勢の適否を、より容易にあるいはより精度良く、把握することができる。
また、本実施形態では、ベース部11に、中間部材20を結合するのに用いる貫通孔11f(結合部)が設けられている。よって、作業者は、中間部材20の両端部20aに角度指示器10を結合したレール調整治具1を、容易に構成することができる。したがって、本実施形態によれば、例えば、作業者は、状況や場所に応じたレール調整治具1を、比較的容易に得ることができる。また、作業者は、例えば、作業現場において、レール調整治具1を作成することができる。
そして、本実施形態では、作業者は、中間部材20を介して二つの角度指示器10が結合されたレール調整治具1の、当該二つの角度指示器10が、二つのガイドレール100に対して正しい姿勢でセットされるよう、当該二つの角度指示器10を見ながら、二つのガイドレール100のうち少なくとも一つの位置や姿勢を調整することができる。
また、本実施形態では、ベース部11には、開口部11jが設けられている。よって、ベース部11に開口部11jが設けられない構成と比較して、ポインタ12が回動しやすい。
(第2実施形態)
図5は、本実施形態における角度指示器10の使用状態を示す斜視図である。本実施形態でも、図5に示されるように、二本のガイドレール100の相対的な位置や姿勢を調整するのに、二つの角度指示器10(10L,10R)が用いられる。本実施形態でも、上記第1実施形態と同じ角度指示器10が用いられ、二つの角度指示器10は、互いの鏡像である。
図5は、本実施形態における角度指示器10の使用状態を示す斜視図である。本実施形態でも、図5に示されるように、二本のガイドレール100の相対的な位置や姿勢を調整するのに、二つの角度指示器10(10L,10R)が用いられる。本実施形態でも、上記第1実施形態と同じ角度指示器10が用いられ、二つの角度指示器10は、互いの鏡像である。
ただし、本実施形態では、二つの角度指示器10の間に、ワイヤ30が架け渡され、これら二つの角度指示器10およびワイヤ30により、二本のガイドレール100間を渡るレール調整治具1Aが構成されている。レール調整治具1Aに含まれる一方の角度指示器10は、一方のガイドレール100に押し当てられ、他方の角度指示器10は、他方のガイドレール100に押し当てられる。角度指示器10には、当該角度指示器10のベース部11に対してワイヤ30が所定の姿勢であることを示す目印11e(図6等参照)が設けられている。作業者は、二つの角度指示器10において、ワイヤ30および目印11eによって角度指示器10が所定の姿勢であることが示される状態が得られるように、ガイドレール100の位置や姿勢を調整する。なお、ワイヤ30は、中間部分に、長さ調整部材30aを有してもよいし、ワイヤ30自体が伸縮可能なものであってもよい。ワイヤ30は、ストリングの一例であり、目印11eは、第二の指示部の一例である。
図6および図7は、ガイドレール100に接触した状態、すなわちガイドレール100に適用された状態における角度指示器10の拡大された部分的な平面図である。図6は、ガイドレール100が正しい姿勢で設置されている状態を示し、図7は、ガイドレール100が正しい姿勢に対して傾斜した姿勢で設置されている状態を示している。
角度指示器10は、第1実施形態と同じである。ただし、本実施形態では、図6,7に示されるように、ガイドレール100の突壁102の先端部が第二切欠11hではなく第三切欠11i内に挿入された状態で、ガイドレール100の位置および姿勢の調整が行われる。図6,7に示されるように、角度指示器10は、ガイドレール100の突壁102の先端部が第三切欠11i内に挿入された状態にあっては、ガイドレール100の側面102aには、ポインタ12の側面12bではなく第三切欠11iの側面11i2が接触するよう、構成されている。すなわち、図6,7に示されるように、Z方向の視線で、ポインタ12は、第三切欠11iの側面11i2を覆わず、第三切欠11iの側面11i2は、ポインタ12から外れて露出している。側面11i2とともに側面11i1は、第一の接触面の一例である。また、第三切欠11iは、ガイド部あるいは当接部と称されうる。
第一切欠11gには、X方向に沿って延びた切欠として、ワイヤ30の引掛部11kが設けられている。ワイヤ30は、二つの角度指示器10(10R,10L)間で架け渡される。
目印11eは、引掛部11kに掛けられて二つの角度指示器10間で架け渡されたワイヤ30が、第三切欠11iのX方向に沿った側面11i2と平行である状態で、Z方向の視線で、当該ワイヤ30が目印11eに沿うよう、換言すれば、ワイヤ30と目印11eとが重なるよう、構成および配置される。本実施形態では、目印11eは、ベース部11の表面11aに設けられ、角度指示器10の長手方向(X方向)に沿った溝として設けられている。なお、目印11eは、溝には限定されず、突起や、段差、描かれた線、模様、色の境界等であってもよい。また、目印11eは、線状のものには限定されない。
作業者は、例えば、角度指示器10を手に持ち、図6,7に示されるように、ガイドレール100の突壁102の先端部が第三切欠11i内に挿入され、ガイドレール100の頂面102bに第三切欠11iのY方向に沿った側面11i1が接触し、かつガイドレール100の側面102aに第三切欠11iのX方向に沿った側面11i2が接触した状態(密着した状態)に、セットする。ここで、上述したように、目印11eは、引掛部11kに掛けられて二つの角度指示器10間で架け渡されたワイヤ30が、第三切欠11iのX方向に沿った側面11i2と平行である状態で、当該ワイヤ30が目印11eに沿うよう、構成および配置されている。したがって、図6に示されるように、第三切欠11iのX方向に沿った側面11i2とガイドレール100の側面102aとが密着し、かつワイヤ30が目印11eに沿った状態にあっては、Z方向の視線において、ガイドレール100の側面102aが延びる方向、すなわち突壁102の突出方向と、ワイヤ30の延びる方向とが、平行である。
一方、図7に示されるように、第三切欠11iのX方向に沿った側面11i2とガイドレール100の側面102aとが密着している状態で、ワイヤ30が目印11eに沿っていない状態、すなわち、ワイヤ30が目印11eに沿った位置からオフセットした状態にあっては、Z方向の視線において、ガイドレール100の側面102aが延びる方向、すなわち突壁102の突出方向と、ワイヤ30が延びる方向とが、平行ではない。
したがって、作業者は、ワイヤ30の両端の二つの角度指示器10(10R,10L)において、ガイドレール100の頂面102bに第三切欠11iの側面11i1が接触し、ガイドレール100の側面102aに第三切欠11iの側面11i2が密着し、かつワイヤ30が目印11eに沿った状態が得られるよう、二つの角度指示器10(10R,10L)を見ながら、二つのガイドレール100のうち少なくとも一方の位置や姿勢を調整する。これにより、作業者は、二つのガイドレール100を、所要の位置および姿勢に設置するあるいは調整することができる。
また、本実施形態では、図6,7に示されるように、ベース部11の、X方向においてガイドレール100とは反対側の側面11cには、第四切欠11mが設けられている。第四切欠11mは、引掛部11kに掛けられて二つの角度指示器10間で架け渡されたワイヤ30が、第三切欠11iのX方向に沿った側面11i2と平行である状態で、Z方向の視線で、当該ワイヤ30が第四切欠11mと重なるよう、より詳しくは、第四切欠11mの所定位置(例えば中央)と重なるよう、構成および配置されている。したがって、図6に示されるように、第三切欠11iのX方向に沿った側面11i2とガイドレール100の側面102aとが密着し、かつワイヤ30が第四切欠11mを通る状態にあっては、Z方向の視線において、ガイドレール100の側面102aが延びる方向、すなわち突壁102の突出方向と、ワイヤ30の延びる方向とが、平行である。よって、作業者は、ワイヤ30を第四切欠11mに合わせるよう、二つのガイドレール100のうち少なくとも一方の位置や姿勢を調整してもよい。第四切欠11mは、第二の指示部の一例である。
なお、第2実施形態では、ガイドレール100の突壁102の先端部が第二切欠11hではなく第三切欠11i内に挿入された状態で、ガイドレール100の位置および姿勢の調整が行われる例が示されたが、これには限定されず、ガイドレール100の突壁102の先端部が第二切欠11h内に挿入された状態で、ガイドレール100の位置および姿勢の調整が行われてもよい。この場合、ガイドレール100の頂面102bに第二切欠11hのY方向に沿った側面11h1が接触し、かつガイドレール100の側面102aにポインタ12の側面12bが密着した状態で、ポインタ12の尖部12aが指示部13の基準位置13aを指示し、かつZ方向の視線で、ワイヤ30が目印11eに沿うか、あるいはワイヤ30が第四切欠11mと重なるよう、二つのガイドレール100のうち少なくとも一方の位置や姿勢が調整される。
以上、説明したように、本実施形態では、ベース部11に、ワイヤ30(ストリング)を引っ掛ける引掛部11kと、目印11eあるいは第四切欠11m(第二の指示部)とが設けられている。よって、作業者は、ガイドレール100にセットした角度指示器10においてワイヤ30が目印11eあるいは第四切欠11mと合致する姿勢となるよう、ガイドレール100の位置や姿勢を調整することができる。したがって、作業者は、ガイドレール100の位置や姿勢を調整する作業を、より容易に行うことができる。
また、本実施形態では、角度指示器10には、指示部13(第一の指示部)とともに目印11eあるいは第四切欠11m(第二の指示部)が設けられている。よって、作業者は、状況や場所に応じて、適した作業形態を選択することができる。
以上、本発明の実施形態を例示したが、上記実施形態は一例であって、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、組み合わせ、変更を行うことができる。これら実施形態は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。また、各実施形態や各変形例の構成や形状は、部分的に入れ替えて実施することも可能である。また、各構成や形状等のスペック(構造や、種類、方向、形状、大きさ、長さ、幅、厚さ、高さ、数、配置、位置、材質等)は、適宜に変更して実施することができる。
10…角度指示器、11…ベース部、11a…表面(第一の面)、11e…目印(第二の指示部)、11f…貫通孔(結合部)、11h1,11i1…側面(第一の接触面)、11j…開口部、11k…引掛部、11m…第四切欠(第二の指示部)、12…ポインタ、12b…側面(第二の接触面)、13…指示部(第一の指示部)、20…中間部材、30…ワイヤ(ストリング)、100…ガイドレール、102a…側面、102b…頂面。
Claims (5)
- エレベータのガイドレールの頂面との第一の接触面と、前記ガイドレールの長手方向を向いた第一の面と、を有したベース部と、
前記ベース部に前記第一の面に沿って回動可能に支持され、前記ガイドレールの側面との第二の接触面を有したポインタと、
前記ベース部に設けられ、前記ポインタの前記ベース部に対する所定姿勢を示す第一の指示部と、
を備え、
前記第一の面には、前記第一の面を垂直に見た場合に前記ポインタと重なる位置に、開口部が設けられた、ガイドレールの角度指示器。 - 前記ベース部に、前記ガイドレールと平行に設置される別のガイドレールに設けられる別の角度指示器との間に介在する中間部材を結合する結合部が設けられた、請求項1に記載のガイドレールの角度指示器。
- 前記ベース部に、前記ガイドレールと平行に設置される別のガイドレールに設けられる別の角度指示器との間に掛け渡されるストリングを引っ掛ける引掛部と、前記ストリングの前記ベース部に対する所定姿勢を示す第二の指示部と、が設けられた、請求項1または2に記載のガイドレールの角度指示器。
- 前記開口部は、前記ポインタの長手方向に沿って延びる長穴状に構成された、請求項1〜3のうちいずれか一つに記載のガイドレールの角度指示器。
- エレベータのガイドレールの頂面との第一の接触面および前記ガイドレールの長手方向を向いた第一の面を有したベース部と、前記ベース部に前記第一の面に沿って回動可能に支持され、前記ガイドレールの側面との第二の接触面を有したポインタと、前記ベース部に設けられ、前記ポインタの前記ベース部に対する所定姿勢を示す第一の指示部と、を備え、前記第一の面には、前記第一の面を垂直に見た場合に前記ポインタと重なる位置に、開口部が設けられた、ガイドレールの角度指示器を用いた、ガイドレールの角度調整方法であって、
前記頂面に前記第一の接触面を接触させる工程と、
前記側面に前記第二の接触面を接触させる工程と、
前記ポインタが前記第一の指示部の所定位置を指すように前記ガイドレールの角度を調整する工程と、
を備えた、ガイドレールの角度調整方法。
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