JP6217759B2 - ロボットシステム、部材供給方法および加工品の製造方法 - Google Patents

ロボットシステム、部材供給方法および加工品の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6217759B2
JP6217759B2 JP2015548902A JP2015548902A JP6217759B2 JP 6217759 B2 JP6217759 B2 JP 6217759B2 JP 2015548902 A JP2015548902 A JP 2015548902A JP 2015548902 A JP2015548902 A JP 2015548902A JP 6217759 B2 JP6217759 B2 JP 6217759B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pallet
robot
carriage
predetermined
work
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015548902A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2015075774A1 (ja
Inventor
亮介 堤
亮介 堤
晃大 塩田
晃大 塩田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yaskawa Electric Corp
Original Assignee
Yaskawa Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yaskawa Electric Corp filed Critical Yaskawa Electric Corp
Publication of JPWO2015075774A1 publication Critical patent/JPWO2015075774A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6217759B2 publication Critical patent/JP6217759B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B25HAND TOOLS; PORTABLE POWER-DRIVEN TOOLS; MANIPULATORS
    • B25JMANIPULATORS; CHAMBERS PROVIDED WITH MANIPULATION DEVICES
    • B25J9/00Programme-controlled manipulators
    • B25J9/0084Programme-controlled manipulators comprising a plurality of manipulators
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23PMETAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; COMBINED OPERATIONS; UNIVERSAL MACHINE TOOLS
    • B23P21/00Machines for assembling a multiplicity of different parts to compose units, with or without preceding or subsequent working of such parts, e.g. with programme control
    • B23P21/004Machines for assembling a multiplicity of different parts to compose units, with or without preceding or subsequent working of such parts, e.g. with programme control the units passing two or more work-stations whilst being composed

Description

開示の実施形態は、ロボットシステム、部材供給方法および加工品の製造方法に関する。
従来、製品の製造ラインなどにおいて人によってなされていた所定の作業をロボットに行わせることで、製造ラインの効率化を図るロボットシステムが種々提案されている。
かかるロボットシステムでは、たとえば、製品の製造ラインの各工程を担う作業装置ごとにロボットが設けられ、これらロボットにより、ワークに対する加工や部材の組み付けといった上記各工程における所定の作業が行われる。
なお、かかる各作業において用いられる部材は、たとえば、台車に搭載されて各作業装置まで運搬され、ロボットの有するロボットハンドで把持して取り出されるなどして供給される(たとえば、特許文献1参照)。
特開2000−326278号公報
しかしながら、上述した従来技術には、ロボットの用いる部材を効率よくかつ精度高く供給するという点で更なる改善の余地がある。
たとえば、上述した従来技術では、台車を用いて部材を運搬するが、台車はその車輪自体に摩耗が生じる場合などがあり、部材の位置決め精度が不十分であった。この点につき、上述した従来技術は、ロボットハンドに位置決め精度の誤差を吸収するための機構を有し、かかる機構を用いて誤差を吸収するべくロボットハンドを動作させるが、これにより動作が複雑化し、非効率的である。
また、上述のように複数の作業装置がある場合、通常、作業装置ごとに必要となる部材は多岐にわたり、その形状や配置形態も様々であるうえ、作業装置自体の構成等もまた多様である。そして、この点につき、従来技術では、各作業装置に応じた専用台車を用意する必要があり、やはり非効率的であった。
実施形態の一態様は、上記に鑑みてなされたものであって、ロボットの用いる部材を効率よくかつ精度高く供給することができるロボットシステム、部材供給方法および加工品の製造方法を提供することを目的とする。
実施形態の一態様に係るロボットシステムは、複数の作業装置と、部材供給部とを備える。前記複数の作業装置は、それぞれ少なくとも1基のロボットを含んで設けられ、それぞれが前記ロボットを用いた所定の作業を行う。前記部材供給部は、前記所定の作業に用いられる部材を運搬する台車が着脱可能となる共通の機械的構造を有して前記作業装置のそれぞれに設けられ、前記部材が載置され前記台車に搭載されたパレットを介して前記部材を供給する。また、前記部材供給部は、収納室と、開口部と、誘導部と、固定部と、昇降機構とを備える。前記収納室は、前記台車全体を収納可能に設けられる。前記開口部は、前記収納室に開口される。前記誘導部は、前記開口部から前記収納室の奥部まで前記台車を誘導する。前記固定部は、前記奥部に前記台車と係合可能に設けられ、前記誘導部を介して誘導された前記台車と係合して前記収納室内の所定位置に前記台車を固定する。前記昇降機構は、前記台車が前記所定位置に固定された場合に前記パレットの下方に位置付くように配置され、鉛直方向に沿って昇降するロッド部および該ロッド部の先端部に支持されるテーブル部を有する。また、前記パレットは、前記作業装置ごとに必要となる前記部材を位置決め可能な固有の形状に形成された固有部と、前記作業装置を問わず同一形状であり、かつ、前記台車に搭載可能な形状に形成されたベース部と、前記ベース部に前記テーブル部と嵌合可能な形状の嵌合部とを有する。また、前記昇降機構は、前記ロッド部を上昇させて前記テーブル部を前記パレットの前記嵌合部へ嵌合させながら前記台車から前記パレットを持ち上げ、該パレットを前記ロボットに対する所定の受け渡し位置へ位置付ける。
実施形態の一態様によれば、ロボットの用いる部材を効率よくかつ精度高く供給することができる。
図1は、実施形態に係るロボットシステムの構成を示す平面模式図である。 図2は、部材供給部の構成を示す平面模式図である。 図3Aは、台車の構成の一例を示す斜視模式図である。 図3Bは、パレットのベース部の構成の一例を示す平面模式図である。 図3Cは、パレットの固有部の構成の一例を示す平面模式図(その1)である。 図3Dは、パレットの固有部の構成の一例を示す平面模式図(その2)である。 図4は、作業装置のブロック図である。 図5Aは、部材供給部の動作を示す模式図(その1)である。 図5Bは、部材供給部の動作を示す模式図(その2)である。 図5Cは、部材供給部の動作を示す模式図(その3)である。 図6Aは、ロボットの構成を示す斜視模式図である。 図6Bは、ハンドの構成を示す斜視模式図(その1)である。 図6Cは、ハンドの構成を示す斜視模式図(その2)である。 図6Dは、ハンドの構成を示す斜視模式図(その3)である。 図7Aは、ロボットが識別記号を撮像する動作を示す模式図である。 図7Bは、ロボットがパレットを移動させる動作を示す模式図(その1)である。 図7Cは、ロボットがパレットを移動させる動作を示す模式図(その2)である。 図7Dは、ロボットがパレットを移動させる動作を示す模式図(その3)である。 図7Eは、ロボットがパレットを移動させる動作を示す模式図(その4)である。 図8は、ロボットシステムが実行する処理手順を示すフローチャートである。
以下、添付図面を参照して、本願の開示するロボットシステム、部材供給方法および加工品の製造方法の実施形態を詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
また、以下では、複数の作業装置を備え、かかる作業装置それぞれが、機械部品等の部材の供給を受けながらそれぞれに割り当てられた所定の加工作業を行うロボットシステムを例に挙げて説明を行うが、作業の態様を限定するものではない。たとえば、部材として検査工具等の供給を受け、所定の検査作業を実施するような加工作業以外の作業を行うロボットシステムにも適用可能である。
図1は、実施形態に係るロボットシステム1の構成を示す平面模式図である。なお、図1には、説明を分かりやすくするために、鉛直上向きを正方向とするZ軸を含む3次元の直交座標系を図示している。かかる直交座標系は、以下の説明で用いる他の図面においても示す場合がある。
また、以下では、複数個で構成される構成要素については、複数個のうちの一部にのみ符号を付し、その他については符号の付与を省略する場合がある。かかる場合、符号を付した一部とその他とは同様の構成であるものとする。
また、同じく複数個で構成される構成要素につき、符号に「−番号」の形式の付番を付して構成要素それぞれを識別する場合がある。かかる場合、これら構成要素を総称する際には、上記「−番号」の付番を用いずに符号のみを用いるものとする。
図1に示すように、ロボットシステム1は、複数の作業装置10を備える。なお、図1には、作業装置10−1、10−2および10−3の少なくとも3つの作業装置10を備えるロボットシステム1を例示している。
これら作業装置10は、たとえば、作業空間を形成するセル11によって互いに区画され、それぞれ少なくとも1基のロボット12を含んで設けられる。そして、これら作業装置10は、かかるロボット12を用いながらそれぞれの所定の加工作業を行う。
また、ロボットシステム1は、部材供給部30を備える。部材供給部30は、上述の所定の加工作業に用いられる部材を運搬する台車31が着脱可能となる共通の機械的構造を有して作業装置10のそれぞれに設けられる。この部材供給部30の具体的な構成については、図2以降を用いて詳しく述べる。
つづいて、図1の作業装置10−1を主たる例に挙げ、作業装置10の構成についてさらに具体的に説明する。図1に示すように、たとえば、作業装置10は、セル11の内部に、2基のロボット12と、かかるロボット12それぞれの作業台20と、部材供給部30と、パレット台40とを備える。
部材供給部30は、作業装置10の所定の加工作業において用いられる部材を供給するユニットである。かかる部材供給部30は、部材が載置され台車31に搭載されたパレット32を介して部材を供給する。
また、部材供給部30の近傍には、2つのジグ33が備えられる。ジグ33は、移動用ジグの一例である。また、パレット台40は、パレット32を載置するための架台であり、ロボット12の作業エリアに含まれて設けられる。
また、作業装置10は、セル11の外部に制御装置50を備える。制御装置50は、ロボット12や部材供給部30といったセル11内部の各種装置と情報伝達可能に接続される。
ここで、制御装置50は、接続された各種装置の動作を制御するコントローラであり、種々の制御装置や演算処理装置、記憶装置などを含んで構成される。制御装置50の構成の詳細については、図4を用いて後述する。
なお、図1では、1つの作業装置10につき1筐体の制御装置50を示しているが、これに限られるものではなく、たとえば、ロボットシステム1全体につき1筐体としてもよい。また、制御対象となる各種装置のそれぞれに対応付けられた複数個の筐体で構成されてもよい。また、セル11の内部に配設されてもよい。
このような構成において、本実施形態では、次のような手順で作業装置10へ部材を供給することとした。まず、部材供給部30が、パレット32の搭載された台車31を収納する(図中の矢印101参照)。
ここで、部材は、あらかじめパレット32の規定位置へ位置決めされて載置されている。なお、台車31およびパレット32の具体的な構成については、図3A〜図3Dを用いて後述する。
そして、部材供給部30は、収納された台車31を所定位置へ固定し、さらにパレット32を台車31から独立させて持ち上げ、ロボット12に対するパレット32の所定の受け渡し位置へ位置付ける。
そして、ロボット12が、ジグ33を用いてかかる所定の受け渡し位置からパレット32をパレット台40へ移動させる(図中の矢印102参照)。なお、ジグ33のうち、ジグ33−1は、ロボット12−1によって用いられる。また、ジグ33−2は、ロボット12−2によって用いられる。この点の詳細については、図7B〜図7Eを用いて後述する。
そして、ロボット12は、パレット台40へ載置されたパレット32から適宜必要となる部材を取り出しながら、作業台20において所定の加工作業を行う。
このように、本実施形態では、台車31を所定位置へ固定したうえで、部材が位置決めされたパレット32を、台車31から独立して浮かせた状態でロボット12との間で受け渡しするので、台車31の車輪の摩耗等の影響を受けにくくすることができる。
すなわち、あらかじめパレット32の規定位置に位置決めされた部材の位置決め精度を高度に保つことができるので、ロボット12の用いる部材を精度高く供給することができる。
また、本実施形態では、作業装置10の種別を問わず、汎用の台車31を用いることとした。そして、かかる汎用の台車31に搭載可能な形状のベース部32a(後述)を有するパレット32を用いることとした。これにより、作業装置10の間で台車31を使い回すことができるので、ロボット12の用いる部材を効率よく供給することができる。
なお、ロボット12が所定の加工作業を終えた場合、パレット32は、ロボット12によって前述の所定の受け渡し位置へ戻されるとともに、部材供給部30によってあらためて台車31へ搭載される。そして、台車31が、作業員等の手により、部材供給部30から搬出される(図中の矢印103参照)。
以下、このようなロボットシステム1が備える各種装置の構成や動作について具体的に説明してゆく。
まず、図2を用いて部材供給部30の具体的な構成について説明する。図2は、部材供給部30の構成を示す平面模式図である。なお、図2では、図1と同様、作業装置10−1を作業装置10の主たる例として例示しているが、部材供給部30は作業装置10を問わず、共通の機械的構造を有して構成されるものである。また、図2では、図1で既に説明した構成要素についてはあえてその説明を省略する場合がある。
図2に示すように、部材供給部30は、収納室34と、開口部35と、奥部36と、誘導部37と、固定部38と、昇降機構39とを備える。
収納室34は、台車31全体を収納可能に設けられる。開口部35は、かかる収納室34に開口される、台車31の出入口である。また、かかる開口部35の周縁部の少なくとも一部には、検知センサ35aが設けられる。
検知センサ35aは、ロボット12による所定の加工作業中に収納室34への物体の侵入を検知する。これにより、所定の加工作業中における作業員等への安全措置をとることができる。また、台車31が外部からの物体の接触を受けて、部材の位置決め精度を低下させるのを防ぐことができる。
誘導部37は、開口部35から開口部35に対向する奥部36まで台車31を誘導する。かかる誘導部37は、たとえば、ガイドレール等を用いて構成される。
固定部38は、奥部36に台車31と係合可能に設けられ、誘導部37を介して誘導された台車31と係合して収納室34内の所定位置に台車31を固定する。かかる固定部38の具体的な動作については、図5Aを用いて後述する。
昇降機構39は、固定部38によって台車31が所定位置に固定された場合にパレット32の下方に位置付くように配置され、鉛直方向に沿って昇降するロッド部39a(後述)を有し、パレット32を台車31から持ち上げて前述の所定の受け渡し位置へ位置付ける。かかる昇降機構39の具体的な動作については、図5Bを用いて後述する。
なお、ロボット12のいずれか一方(図2ではロボット12−1)の近傍には、カメラ60が備えられる。かかるカメラ60は、ロボット12の有するロボットハンド(以下、「ハンド120」と記載する)によって把持可能に設けられており、パレット32の有する識別記号32d(後述)の撮像に用いられる。この点の詳細については、図3C、図3Dおよび図7Aを用いて後述する。
次に、台車31およびパレット32の構成について説明する。図3Aは、台車31の構成の一例を示す斜視模式図である。また、図3Bは、パレット32のベース部32aの構成の一例を示す平面模式図である。また、図3Cおよび図3Dは、パレット32の固有部32cの構成の一例を示す平面模式図(その1)および(その2)である。
台車31は、複数の作業装置10の間で共通に用いることができる汎用品として構成される。たとえば、図3Aに示すように、台車31は、少なくとも上面側と前面側とが開口された内部空間を有する筐体に把手と車輪とを取り付けて構成される。
また、筐体の上部には、図3Aに示すように、係止ブロック31aが設けられる。かかる係止ブロック31aは、たとえば、後述のベース部32aの角部に応じた位置に、かかる角部に応じた形状を有して形成される。なお、角部以外の部位に応じて設けられてもよい。
また、台車31は、筐体の内部に被固定部31bを備える。たとえば、被固定部31bは、台車31の筐体の内部に架け渡されたバー状の部材として設けられる。
かかる台車31には、パレット32が搭載される。図3Bの紙面右側に示すように、パレット32は、ベース部32aを有する。ベース部32aは、汎用の台車31に搭載可能となるように、作業装置10を問わず同一形状に形成される。
たとえば、図3Bには、1組の角部が切り欠かれた略矩形状に形成されたベース部32aを例示している。なお、このように1組の角部を切り欠くことによって、パレット32の前後方向を識別することができる。
また、ベース部32aは、孔部32bを有する。孔部32bは、前述の所定の受け渡し位置からパレット台40へパレット32が移動される際に用いられる部位であり、ジグ33の先端部と嵌合可能な形状を有して形成される。
なお、孔部32bは、図3Bに示すように、ベース部32aの略矩形の対向する2辺それぞれの近傍に互いに斜向かいとなるように形成されることが好ましい。かかる点を含めた孔部32bの用いられ方については、図7B〜図7Eを用いた説明で後述する。
そして、図3Bに示すように、パレット32は、かかるベース部32aが、台車31の開口された上面側に載置され、その角部を係止ブロック31aに係止されることによって、台車31に搭載されることとなる。
なお、既に述べたように、作業装置10それぞれにおいては、それぞれに割り当てられた所定の加工作業が行われる。したがって、作業装置10ごとに必要となる部材に対応可能となるように、パレット32はさらに固有部32cを有する。
たとえば、図3Cおよび図3Dにそれぞれ示すのは、異なる2つの作業装置10においてそれぞれ用いられる、言い換えれば、種別の異なるパレット32の一例である。
たとえば、図3Cに示すパレット32−1には、少なくとも部材P1が載置されるが、この場合、パレット32−1には、かかる部材P1を規定位置に位置決め可能な固有の形状の固有部32cが形成される。固有部32cは、たとえば、部材P1に脚部があれば、かかる脚部を差し込み可能な孔部として形成される。
同様に、図3Dには、少なくとも部材P2が載置されるパレット32−2を例示しているが、かかるパレット32−2については、少なくとも部材P2を規定位置に位置決め可能な固有の形状の固有部32cが形成される。
なお、図3Cおよび図3Dでは符号を略し、破線の閉曲線として示しているが、このような固有部32cは、パレット32の種別に応じて載置されるすべての部材について設けられる。
このように、パレット32は、ベース部32aを有することによって、汎用の台車31への搭載が可能となり、効率よく部材の供給を行うのに資することができる。また、パレット32は、固有部32cを有することによって、作業装置10ごとに必要となる部材を規定位置に位置決めしつつ供給することが可能となり、精度よく部材の供給を行うのに資することができる。
また、図3Cおよび図3Dに示すように、パレット32は、作業装置10ごとの所定の加工作業の種別(すなわち、パレット32の種別)を識別する識別記号32dを有する。識別記号32dは、たとえば図3Cおよび図3Dに示すように、QRコード(登録商標)として設けられ、前述のカメラ60を用いたパレット32の正否判定に用いられる。かかる点については図4等を用いて後述する。
次に、ロボットシステム1に含まれる作業装置10の構成について、図4を用いて説明する。図4は、作業装置10のブロック図である。なお、図4では、作業装置10の説明に必要な構成要素のみを示しており、一般的な構成要素についての記載を省略している。また、図4を用いた説明では、主として制御装置50の内部構成について説明することとし、既に説明した各種装置については説明を簡略化する場合がある。
図4に示すように、制御装置50は、制御部51と、記憶部52とを備える。制御部51は、識別記号取得部51aと、正否判定部51bと、指示部51cとをさらに備える。
記憶部52は、ハードディスクドライブや不揮発性メモリといった記憶デバイスであり、作業識別情報52aと、教示情報52bとを記憶する。作業識別情報52aは、作業装置10において行われる所定の加工作業の種別を含む情報である。
教示情報52bは、所定の加工作業におけるロボット12の動作経路をあらかじめ規定するプログラムである「ジョブ」を含む情報である。
制御部51は、制御装置50の全体制御を行う。識別記号取得部51aは、カメラ60によって撮像された識別記号32dの撮像データを取得し、取得した撮像データを正否判定部51bへ通知する。
正否判定部51bは、識別記号取得部51aから通知された撮像データと、作業識別情報52aに含まれる所定の加工作業の種別とに基づき、部材供給部30に収納されたパレット32が適正か否かを判定する。
ここで、正否判定部51bは、パレット32が適正であれば、指示部51cに対し、ロボット12を用いてパレット32をパレット台40へ移動させるよう通知する。また、パレット32が適正でなければ、指示部51cに対し、部材供給部30からパレット32とともに台車31を搬出させるよう通知する。
指示部51cは、正否判定部51bから通知された情報および教示情報52b等に基づき、ロボット12および部材供給部30を動作させる動作信号を生成して、ロボット12および部材供給部30へ向け出力する。
なお、動作信号は、たとえばロボット12であれば、ロボット12の有するアーム121〜125やハンド120の各関節部等に搭載されたサーボモータへのパルス信号として生成される。なお、「アーム」は、後述する第1アーム部〜第5アーム部を指す。
また、動作信号は、たとえば部材供給部30であれば、固定部38や昇降機構39を制御する制御信号として生成される。
具体的に、指示部51cは、台車31が部材供給部30へ収納され、作業員によって作業開始スイッチ(図示略)が押下される等、所定の加工作業の開始の指示を制御装置50が受け付けたならば、部材供給部30の固定部38に台車31を所定位置へ固定させる。そして、台車31の固定後、部材供給部30の昇降機構39にパレット32を台車31から持ち上げさせ、所定の受け渡し位置へ位置付けさせる。
このときの部材供給部30の動作について、図5A〜図5Cを用いて具体的に説明する。図5A〜図5Cは、部材供給部30の動作を示す模式図(その1)〜(その3)である。なお、図5Aには、固定部38の動作の一例を、図5Bおよび図5Cには、昇降機構39の動作の一例を、それぞれ図示している。
図5Aに示すように、固定部38は、たとえば、先端部が略鉤状に形成されており、かかる先端部を回転させるとともに(図中の矢印501参照)、かかる略鉤状の先端部を前述の被固定部31bに係合させて引くことによって台車31を所定位置へ固定する(図中の矢印502参照)。
これにより、台車31に係止されたパレット32を少なくとも図中のXY平面方向において精度高く位置決めすることができる。なお、固定部38は、たとえば、磁石等を用いて構成され、磁力等によって台車31を固定することとしてもよい。
また、図5Bに示すように、昇降機構39は、鉛直方向に沿って昇降するロッド部39aと、かかるロッド部39aの先端部に設けられたテーブル部39bとを有している。
そして、昇降機構39は、ロッド部39aを上昇させてテーブル部39bをパレット32の下面に当接させ、さらにロッド部39aで押し上げることによって、パレット32を台車31から持ち上げて所定の受け渡し位置へ位置付ける(図中の矢印503および504参照)。
なお、かかる昇降機構39の動作に関し、図5Cに示すように、テーブル部39bの上面には係止ブロック39cが設けられ、パレット32の下面にはかかる係止ブロック39cと嵌合可能な形状に形成された嵌合部32eが設けられることが好ましい。
すなわち、昇降機構39が、かかる係止ブロック39cおよび嵌合部32eを嵌合させながら台車31からパレット32を持ち上げることで、所定の受け渡し位置でXYZすべての方向において精度高くパレット32を位置決めすることが可能となる。すなわち、ロボット12に対し、精度高く部材の供給を行うのに資することができる。
なお、前述の正否判定部51bによってパレット32が適正でないと判定された場合には、部材供給部30は、指示部51cの指示に基づき、図5Bに示したのとは逆の動作によってパレット32を下降させて台車31へ載置させる。
そして、部材供給部30は、図5Aに示したのとは逆の動作によって、固定部38による台車31の固定を解除させる。そして、固定を解除された台車31は、作業員等によって部材供給部30から搬出される。
図4の説明に戻り、引き続き指示部51cについて説明する。指示部51cは、パレット32が部材供給部30によって所定の受け渡し位置へ位置付けられたならば、ロボット12にハンド120を用いてカメラ60を把持させつつ、カメラ60に識別記号32dを撮像させる。また、撮像後には、ロボット12にカメラ60を元の位置へ戻して把持を解かせる。
また、指示部51cは、撮像した撮像結果に基づいて正否判定部51bによりパレット32が適正であると判定されたならば、ロボット12にハンド120を用いてジグ33を把持させる。そして、ロボット12にジグ33でパレット32を掬い上げて支持させ、支持されたパレット32をパレット台40へ移動させる。
このような指示部51cの指示に基づいて動作するロボット12の構成例および具体的な動きについて、図6A〜図7Eを用いて説明する。
まず、ロボット12の構成例について図6Aを用いて説明する。図6Aは、ロボット12の構成を示す斜視模式図である。図6Aに示すように、ロボット12は、単腕型の多軸ロボットである。具体的には、ロボット12は、第1アーム部121と、第2アーム部122と、第3アーム部123と、第4アーム部124と、第5アーム部125と、基台部126とを備える。
第1アーム部121は、基端部を第2アーム部122によって支持される。第2アーム部122は、基端部を第3アーム部123によって支持され、先端部において第1アーム部121を支持する。
第3アーム部123は、基端部を第4アーム部124によって支持され、先端部において第2アーム部122を支持する。第4アーム部124は、基端部を第5アーム部125によって支持され、先端部において第3アーム部123を支持する。
第5アーム部125は、セル11(図1等参照)の床面などに固定された基台部126によって基端部を支持され、先端部において第4アーム部124を支持する。また、第1アーム部121〜第5アーム部125の各連結部分である各関節部(図示せず)にはそれぞれサーボモータ等のアクチュエータが搭載されており、ロボット12は、かかるアクチュエータの駆動によって多軸動作を行うことができる。
具体的には、第1アーム部121および第2アーム部122を連結する関節部のアクチュエータは、第1アーム部121をB軸まわりに回動させる。また、第2アーム部122および第3アーム部123を連結する関節部のアクチュエータは、第2アーム部122をU軸まわりに回動させる。
また、第3アーム部123および第4アーム部124を連結する関節部のアクチュエータは、第3アーム部123をL軸まわりに回動させる。また、第4アーム部124および第5アーム部125を連結する関節部のアクチュエータは、第4アーム部124をS軸まわりに回動させる。
また、ロボット12は、第1アーム部121をT軸まわりに、第2アーム部122をR軸まわりに、第3アーム部123をE軸まわりに、それぞれ回動させる個別のアクチュエータを備える。
すなわち、ロボット12は、7軸を有する。そして、ロボット12は、指示部51cからの動作指示に基づき、かかる7軸を組み合わせた多様な多軸動作を行うこととなる。
なお、第1アーム部121の先端部は、ロボット12の終端可動部であり、かかる終端可動部には、ハンド120が取り付けられる。
つづいて、かかるハンド120の構成例について、図6B〜図6Dを用いて説明する。図6B〜図6Dは、ハンド120の構成を示す斜視模式図(その1)〜(その3)である。なお、説明を分かりやすくするために、図6B〜図6Dでは、ハンド120が、T軸をZ軸と、駆動軸120bをY軸と、それぞれ平行にしている場合を例に挙げて説明する。
図6Bに示すように、ハンド120は、駆動部120aと、駆動軸120bと、ガイド軸120cと、ブラケット120dと、共通把持部120eおよび120fと、工程把持部120gとを備える。
駆動部120aは、第1アーム部121の先端部に取り付けられる。駆動軸120bは、軸心をY軸方向に向けてT軸に関して対称に配置された、それぞれ一対のシャフトである。駆動軸120bは、駆動部120aによりY軸方向に進退可能に設けられ、それぞれの先端にはブラケット120dが取り付けられる。
また、ガイド軸120cは、かかるガイド軸120cとT軸に関して反対側の駆動軸120bと軸心を一致させて設けられた、それぞれ一対のシャフトであり、ブラケット120dの基端部と摺動自在に備えられる。すなわち、ブラケット120dは、駆動軸120bの動作に伴い、ガイド軸120cにガイドされながらY軸方向に進退可能に設けられている(図中の矢印601参照)。
また、図6Bに示すように、ブラケット120dの他端部には、共通把持部120e、120fおよび工程把持部120gが、ブラケット120dのY軸方向への進退に伴い、開閉可能に設けられている。
共通把持部120eおよび120fは、作業装置10の種別を問わずロボット12に共通して備えられる把持爪である。かかる共通把持部120eおよび120fによっては、たとえば、カメラ60やジグ33等が把持される。
なお、図6Cに示すように、共通把持部120eには、把持面に切り欠き120hが設けられている。また、図6Dに示すように、共通把持部120fには、把持面に突起部120iと孔部120jとが設けられている。すなわち、カメラ60やジグ33等は、これら共通把持部120eおよび120fに嵌合可能な形状を有して設けられることとなる。
次に、ロボット12がカメラ60を用いてパレット32の識別記号32dを撮像する場合の動作について説明する。図7Aは、ロボット12が識別記号32dを撮像する動作を示す模式図である。
上述した説明と一部重複するが、図7Aに示すように、ロボット12は、パレット32が部材供給部30の昇降機構39によって所定の受け渡し位置へ位置付けられたならば、指示部51cの指示を受け、ハンド120を用いてカメラ60を把持する。
そして、ロボット12は、カメラ60の撮像領域にパレット32の識別記号32dが含まれるようにカメラ60を移動させ(図中の矢印701参照)、カメラ60に識別記号32dを撮像させる。
なお、図示してはいないが、撮像後には、ロボット12は、カメラ60を元の位置へ戻してカメラ60の把持を解くこととなる。
次に、ロボット12がハンド120を用いて所定の受け渡し位置からパレット32をパレット台40へ移動させる場合の動作について説明する。図7B〜図7Eは、ロボット12がパレット32を移動させる動作を示す模式図(その1)〜(その4)である。
図7Bに示すように、ジグ33は、たとえば、ブラケット331の主面同士がお互いにパイプなどの部材で連結された枠体を含んで構成される。図7Bに示すように、Z軸方向の上側にある一方のブラケット331の上面には、2つの共通把持ブロック333が、所定の間隔を設けて取り付けられる。
なお、図7Cに示すように、2つの共通把持ブロック333の一方である共通把持ブロック333aは、ハンド120の共通把持部120eの切り欠き120hと嵌合可能な形状を有して形成されている。
また、図7Dに示すように、2つの共通把持ブロック333の他方である共通把持ブロック333bは、同じく共通把持部120fの突起部120iおよび孔部120jと嵌合可能な形状を有して形成されている。
また、図7Bに示すように、Z軸方向の下側にある他方のブラケット331には、突起部332が設けられる。すなわち、かかる他方のブラケット331側をジグ33の先端側とみなした場合、ジグ33は、その先端部が突起部332によって略鉤状に形成されている。
かかる突起部332は、パレット32の孔部32bと嵌合可能な形状を有する。なお、ジグ33は、作業装置10を問わず同一形状である。そして、ロボット12は、ハンド120を用いてジグ33を把持しながら、かかる突起部332をパレット32の孔部32bに嵌合させてジグ33でパレット32を支持し、パレット台40へパレット32を移動させる。
具体的には、ロボット12−1が、自身の有するハンド120−1を用いてジグ33−1の共通把持ブロック333を把持する(図中の矢印702参照)。また、ロボット12−2が、自身の有するハンド120−2を用いてジグ33−2の共通把持ブロック333を把持する(図中の矢印703参照)。
そして、ロボット12−1および12−2が協調しながら、それぞれの把持するジグ33の突起部332をパレット32の孔部32bへ差し込みつつ、2つのジグ33でパレット32を掬い上げてパレット32を支持する。
なお、ここで、図3Bを用いて既に述べたように、孔部32bは、ベース部32aの略矩形の対向する2辺それぞれの近傍に互いに斜向かいとなるように形成されているので、パレット32がXY平面に対して傾くのを抑えることができる。すなわち、精度高く部材を供給するのに資することができる。
そして、図7Eに示すように、ロボット12−1および12−2は、所定の受け渡し位置から掬い上げ、支持したパレット32を、引き続き協調しながらパレット台40の方向へ移動させる(図中の矢印704参照)。そして、やはり協調しながら、パレット32をパレット台40へ載置する(図中の矢印705参照)。
なお、所定の加工作業が終わり、パレット32が不要となった際には、ロボット12−1および12−2は、図7Eに示したのとは逆の動作経路を辿り、パレット32を台車31上方の所定の受け渡し位置へ戻すこととなる。
次に、実施形態に係るロボットシステム1が実行する処理手順について図8を用いて説明する。図8は、実施形態に係るロボットシステム1が実行する処理手順を示すフローチャートである。
図8に示すように、まず部材供給部30が台車31を収納する(ステップS101)。そして、制御装置50が、作業員等の手により作業開始スイッチがオンされたか否かを判定する(ステップS102)。
ここで、制御装置50が、作業開始スイッチオンを検知したならば(ステップS102,Yes)、固定部38が、台車31を所定位置へ固定させる(ステップS103)。なお、制御装置50は、作業開始スイッチオンを検知しないならば(ステップS102,No)、ステップS102の判定を繰り返す。そして、昇降機構39が、パレット32を上昇させ、所定の受け渡し位置へ位置付ける(ステップS104)。
つづいて、ロボット12が、カメラ60を把持してパレット32の識別記号32dを撮像する動作を行う(ステップS105)。そして、撮像された撮像結果に基づき、正否判定部51bが、パレット32が適正であるか否かを判定する(ステップS106)。
ここで、正否判定部51bが、パレット32は適正であると判定した場合(ステップS106,Yes)、ロボット12がジグ33を把持し(ステップS107)、かかるジグ33を用いて掬い上げつつパレット32をパレット台40へ移動させる(ステップS108)。
そして、ロボット12は、所定の加工作業を開始し(ステップS109)、パレット台40へ載置されたパレット32から必要な部材を適宜取り出しつつ作業を進め、所定の加工作業を終了する(ステップS110)。
そして、ロボット12は、ジグ33を把持し(ステップS111)、かかるジグ33を用いてパレット台40から掬い上げつつ、パレット32を所定の受け渡し位置へ移動させる(ステップS112)。
つづいて、昇降機構39が、パレット32を下降させて台車31へ載置する(ステップS113)。そして、固定部38が、台車31の固定を解除した後(ステップS114)、部材供給部30が台車31を搬出し(ステップS115)、所定の加工作業1回分の処理が終了する。
なお、ステップS106において、正否判定部51bが、パレット32は適正でないと判定した場合(ステップS106,No)、指示部51cが、部材供給部30へステップS113以降の処理を行うよう指示する。そして、部材供給部30が、かかるステップS113以降の処理を行った後、処理を終了する。
上述してきたように、実施形態に係るロボットシステムは、複数の作業装置と、部材供給部とを備える。上記複数の作業装置は、それぞれ少なくとも1基のロボットを含んで設けられ、それぞれが上記ロボットを用いた所定の作業を行う。上記部材供給部は、上記所定の作業に用いられる部材を運搬する台車が着脱可能となる共通の機械的構造を有して上記作業装置のそれぞれに設けられる。
したがって、実施形態に係るロボットシステムによれば、ロボットの用いる部材を効率よくかつ精度高く供給することができる。
なお、上述してきた実施形態では、2基の単腕ロボットが設けられた作業装置を主たる例に挙げて説明を行ったが、作業装置内のロボットの数やロボットの腕の数を限定するものではない。
したがって、たとえば、2基の単腕ロボットに代えて1基の双腕ロボットを用いてもよい。かかる場合、双腕ロボットは、左右の腕にそれぞれ移動用ジグを把持してパレットを掬い上げ、パレットをパレット台へ搬送する動作を行うこととなる。
また、上述した実施形態では、7軸を有するロボットを例に挙げたが、ロボットの軸数を限定するものではない。
また、上述した実施形態では、部材供給部が検知センサを備え、所定の作業中における収納室への物体の侵入を検知することとしたが、作業員等への安全措置と汎用台車の利便性とのかね合いから、所定の作業中でも台車を解放可能としてもよい。
具体的には、たとえば、パレットがパレット台へ載置されるまでは検知センサを動作させることとし、パレットがパレット台へ載置されてからは検知センサの動作を停止させて、台車の固定を解くこととしてもよい。
かかる場合、ロボットが所定の作業中でしばらく台車が空く場合等に、かかる台車を使い回して他の作業装置の部材供給や物品の搬送等に使用することが可能となる。すなわち、台車が汎用品であるとの特性を生かし、効率よく部材の供給を行うのに資することができる。
また、上述した実施形態では、たとえば図1において、作業装置それぞれに同種のロボットが設けられている場合を図示したが、作業装置それぞれには、所定の作業それぞれに応じた異なるタイプのロボットが設けられてよい。
また、上述した実施形態では、たとえば図1において、複数の作業装置が互いに隣接するように配置されている場合を図示したが、複数の作業装置の配置レイアウトを限定するものではない。
さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。このため、本発明のより広範な態様は、以上のように表しかつ記述した特定の詳細および代表的な実施形態に限定されるものではない。したがって、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。
1 ロボットシステム
10 作業装置
11 セル
12 ロボット
20 作業台
30 部材供給部
31 台車
31a 係止ブロック
31b 被固定部
32 パレット
32a ベース部
32b 孔部
32c 固有部
32d 識別記号
32e 嵌合部
33 ジグ
34 収納室
35 開口部
35a 検知センサ
36 奥部
37 誘導部
38 固定部
39 昇降機構
39a ロッド部
39b テーブル部
39c 係止ブロック
40 パレット台
50 制御装置
51 制御部
51a 識別記号取得部
51b 正否判定部
51c 指示部
52 記憶部
52a 作業識別情報
52b 教示情報
60 カメラ
120 ハンド
120a 駆動部
120b 駆動軸
120c ガイド軸
120d ブラケット
120e、120f 共通把持部
120g 工程把持部
120h 切り欠き
120i 突起部
120j 孔部
121 第1アーム部
122 第2アーム部
123 第3アーム部
124 第4アーム部
125 第5アーム部
126 基台部
331 ブラケット
332 突起部
333 共通把持ブロック
333a 共通把持ブロック
333b 共通把持ブロック

Claims (9)

  1. それぞれ少なくとも1基のロボットを含んで設けられ、それぞれが前記ロボットを用いた所定の作業を行う複数の作業装置と、
    前記所定の作業に用いられる部材を運搬する台車が着脱可能となる共通の機械的構造を有して前記作業装置のそれぞれに設けられ、前記部材が載置され前記台車に搭載されたパレットを介して前記部材を供給する部材供給部と
    を備え
    前記部材供給部は、
    前記台車全体を収納可能に設けられた収納室と、
    前記収納室に開口された開口部と、
    前記開口部から前記収納室の奥部まで前記台車を誘導する誘導部と、
    前記奥部に前記台車と係合可能に設けられ、前記誘導部を介して誘導された前記台車と係合して前記収納室内の所定位置に前記台車を固定する固定部と、
    前記台車が前記所定位置に固定された場合に前記パレットの下方に位置付くように配置され、鉛直方向に沿って昇降するロッド部および該ロッド部の先端部に支持されるテーブル部を有する昇降機構とを備え、
    前記パレットは、
    前記作業装置ごとに必要となる前記部材を位置決め可能な固有の形状に形成された固有部と、
    前記作業装置を問わず同一形状であり、かつ、前記台車に搭載可能な形状に形成されたベース部と、
    前記ベース部に前記テーブル部と嵌合可能な形状の嵌合部とを有し、
    前記昇降機構は、
    前記ロッド部を上昇させて前記テーブル部を前記パレットの前記嵌合部へ嵌合させながら前記台車から前記パレットを持ち上げ、該パレットを前記ロボットに対する所定の受け渡し位置へ位置付けるこ
    を特徴とするロボットシステム。
  2. 前記ロボットは、
    把持対象物を把持可能なロボットハンドを有し、該ロボットハンドを用いて前記所定の受け渡し位置から前記パレットを当該ロボットの作業エリアへ移動させ、
    前記部材供給部は、
    前記ロボットによる前記所定の作業中に前記台車を解放可能であること
    を特徴とする請求項に記載のロボットシステム。
  3. 前記作業装置は、
    該作業装置を問わず同一形状であり、かつ、先端部が略鉤状に形成された前記パレットの移動用ジグをさらに備え、
    前記パレットは、
    前記ベース部に前記移動用ジグの先端部と嵌合可能な形状の孔部を有し、
    前記ロボットは、
    前記ロボットハンドを用いて前記移動用ジグを把持しながら該移動用ジグの先端部を前記パレットの前記孔部に差し込みつつ前記移動用ジグで前記パレットを掬い上げることによって該パレットを支持し、前記作業エリアへ前記パレットを移動させること
    を特徴とする請求項に記載のロボットシステム。
  4. 前記ベース部は、平面視で略矩形をなし、
    前記孔部は、少なくとも前記略矩形の対向する2辺それぞれの近傍に互いに斜向かいとなるように形成されること
    を特徴とする請求項に記載のロボットシステム。
  5. 前記部材供給部は、
    前記開口部の周縁部に設けられ、前記ロボットによる前記所定の作業中に前記収納室への物体の進入を検知する検知センサ
    をさらに備えることを特徴とする請求項2、3または4に記載のロボットシステム。
  6. カメラをさらに備え、
    前記パレットは、
    前記所定の作業の種別を識別する識別記号を有し、
    前記ロボットは、
    前記作業エリアへ前記パレットを移動させる前に前記カメラを用いて前記識別記号を撮像し、撮像した撮像結果に基づいて前記パレットの正否を判定すること
    を特徴とする請求項のいずれか一つに記載のロボットシステム。
  7. 前記ロボットは、
    前記ロボットハンドを用いて前記カメラを把持しつつ前記識別記号を撮像し、撮像後は前記カメラを元の位置へ戻して把持を解くこと
    を特徴とする請求項に記載のロボットシステム。
  8. それぞれ少なくとも1基のロボットを含んで設けられ、それぞれが前記ロボットを用いた所定の作業を行う複数の作業装置、前記所定の作業に用いられる部材を運搬する台車が着脱可能となる共通の機械的構造を有して前記作業装置のそれぞれに設けられ、前記部材が載置され前記台車に搭載されたパレットを介して前記部材を供給する部材供給を備え、前記部材供給部は、前記台車全体を収納可能に設けられた収納室と、前記収納室に開口された開口部と、前記開口部から前記収納室の奥部まで前記台車を誘導する誘導部と、前記奥部に前記台車と係合可能に設けられ、前記誘導部を介して誘導された前記台車と係合して前記収納室内の所定位置に前記台車を固定する固定部と、前記台車が前記所定位置に固定された場合に前記パレットの下方に位置付くように配置され、鉛直方向に沿って昇降するロッド部および該ロッド部の先端部に支持されるテーブル部を有する昇降機構とを備え、前記パレットは、前記作業装置ごとに必要となる前記部材を位置決め可能な固有の形状に形成された固有部と、前記作業装置を問わず同一形状であり、かつ、前記台車に搭載可能な形状に形成されたベース部と、前記ベース部に前記テーブル部と嵌合可能な形状の嵌合部とを有するロボットシステムを用いた部材供給方法であって、
    前記ロッド部を上昇させて前記テーブル部を前記パレットの前記嵌合部へ嵌合させながら前記台車から前記パレットを持ち上げ、該パレットを前記ロボットに対する所定の受け渡し位置へ位置付ける昇降工程
    を含むこと特徴とする部材供給方法。
  9. それぞれ少なくとも1基のロボットを含んで設けられ、それぞれが前記ロボットを用いた所定の加工作業を行う複数の加工作業装置、前記所定の加工作業に用いられる部材を運搬する台車が着脱可能となる共通の機械的構造を有して前記加工作業装置のそれぞれに設けられ、前記部材が載置され前記台車に搭載されたパレットを介して前記部材を供給する部材供給を備え、前記部材供給部は、前記台車全体を収納可能に設けられた収納室と、前記収納室に開口された開口部と、前記開口部から前記収納室の奥部まで前記台車を誘導する誘導部と、前記奥部に前記台車と係合可能に設けられ、前記誘導部を介して誘導された前記台車と係合して前記収納室内の所定位置に前記台車を固定する固定部と、前記台車が前記所定位置に固定された場合に前記パレットの下方に位置付くように配置され、鉛直方向に沿って昇降するロッド部および該ロッド部の先端部に支持されるテーブル部を有する昇降機構とを備え、前記パレットは、前記加工作業装置ごとに必要となる前記部材を位置決め可能な固有の形状に形成された固有部と、前記加工作業装置を問わず同一形状であり、かつ、前記台車に搭載可能な形状に形成されたベース部と、前記ベース部に前記テーブル部と嵌合可能な形状の嵌合部とを有するロボットシステムを用いた加工品の製造方法であって、
    前記ロッド部を上昇させて前記テーブル部を前記パレットの前記嵌合部へ嵌合させながら前記台車から前記パレットを持ち上げ、該パレットを前記ロボットに対する所定の受け渡し位置へ位置付ける昇降工程
    を含むこと特徴とする加工品の製造方法。
JP2015548902A 2013-11-19 2013-11-19 ロボットシステム、部材供給方法および加工品の製造方法 Active JP6217759B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2013/081174 WO2015075774A1 (ja) 2013-11-19 2013-11-19 ロボットシステム、部材供給方法および加工品の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2015075774A1 JPWO2015075774A1 (ja) 2017-03-16
JP6217759B2 true JP6217759B2 (ja) 2017-10-25

Family

ID=53179083

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015548902A Active JP6217759B2 (ja) 2013-11-19 2013-11-19 ロボットシステム、部材供給方法および加工品の製造方法

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6217759B2 (ja)
WO (1) WO2015075774A1 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109822419A (zh) * 2019-03-04 2019-05-31 天通日进精密技术有限公司 晶圆转移装置及晶圆转移方法
CN110510347A (zh) * 2019-08-21 2019-11-29 明门(中国)幼童用品有限公司 童椅自动装配线之物料配送方法
JP7444708B2 (ja) 2020-06-22 2024-03-06 ファナック株式会社 ロボットシステム及びガイド装置

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2513836B2 (ja) * 1989-04-27 1996-07-03 日産自動車株式会社 車体部品の搬送方法
JPH02292140A (ja) * 1989-04-28 1990-12-03 Canon Inc 自動組立システム
JP5631755B2 (ja) * 2011-01-14 2014-11-26 パナソニック株式会社 プラズマ処理システム
JP5863550B2 (ja) * 2012-04-24 2016-02-16 株式会社椿本チエイン 試料載置場所読取装置及びコンピュータプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JPWO2015075774A1 (ja) 2017-03-16
WO2015075774A1 (ja) 2015-05-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6222241B2 (ja) ロボットシステムおよび加工品の製造方法
US20220314455A1 (en) Production system
JP6491515B2 (ja) 自動組立装置及び自動組立方法
US9782896B2 (en) Robot system and control method for robot system
JP2006035397A (ja) 搬送ロボットシステム
TW201643088A (zh) 物品收納設備
JP5000527B2 (ja) 組立装置
JP6591558B2 (ja) スタッキングラインシステム、ならびに、ブランキングシャーまたはブランキングプレス機から生産されるブランクをスタッキングするための方法
JP6741222B2 (ja) ロボットのワーク移送方法及びワーク移送装置
KR20120022075A (ko) 로봇 시스템
JP6217759B2 (ja) ロボットシステム、部材供給方法および加工品の製造方法
JP2018039082A (ja) ロボットシステム
JP5088187B2 (ja) ロボット設置方法及びロボット生産システム
JP6299769B2 (ja) ロボットシステム
JP7376916B2 (ja) ワーク給除材システム、可搬型ロボット装置及び可搬型ワークストッカ
JP5290124B2 (ja) 搬送動作ティーチング方法
JP2014121742A (ja) 多関節型双腕ロボットによる生産システムおよび生産ライン
WO2022091767A1 (ja) 画像処理方法、画像処理装置、ロボット搭載型搬送装置、及びシステム
TW202224875A (zh) 機器人系統及機器人移動控制裝置
JP6469540B2 (ja) マシニングセンタ
WO2018051476A1 (ja) ワーク自動搬送機
JP2004114258A (ja) 工作物搬送装置を備えた工作機械
JP3195962B2 (ja) 自動加工装置
CN112772012A (zh) 安装基板制造系统、部件安装系统以及收纳体移送方法
KR102316399B1 (ko) 샌드코어 조립 자동화 시스템

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170620

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170720

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170829

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170911

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6217759

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150