JP6217548B2 - 乗物用シート - Google Patents

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Description

本発明は、エアバッグを備えている乗物用シートに関する。
乗物用シートに取り付けられた部材を覆い隠すために、目隠し材としてのカバー部材を取り付けることがある。特許文献1に開示された発明では、構造体としてのシートシェルのシート幅方向側部にサイドエアバッグが取り付けられており、これを覆い隠すべくカバー部材がシートシェルに取り付けられている。カバー部材は、エポキシ樹脂等を用いて製造されている。カバー部材には、強度を敢えて低めるために、部材の厚み寸法が薄肉に形成された破断部が設定されている。側突時、サイドエアバッグは、専用のインフレータからガスを注入されることによって展開を開始する。カバー部材は、展開中のサイドエアバッグによって内側から押圧された際に、その押圧力によって上記破断部の位置で破断することで、サイドエアバッグがカバー部材の外部に展開できる開口部が形成されるように構成されている。
特開2007−76642号公報
強化材としてカーボン、ガラス、アラミド等の連続繊維の織物又は編物を有するとともに、マトリクス樹脂としてエポキシ樹脂等の透明又は半透明な樹脂材料が使用される繊維強化プラスチックが知られている。上記繊維強化プラスチックは、マトリクス樹脂を透かすことで、外部から織物又は編物が見える、という特有の外観を有しており、意匠性が高い。そこで、カバー部材の意匠性を高めるために、カバー部材を、上記繊維強化プラスチックを用いて製造することが考えられる。しかし、上記繊維強化プラスチックは、エポキシ樹脂等の通常の樹脂材料よりも強度が高い。このため、カバー部材を、単に上記繊維強化プラスチックを用いて製造した場合、破断部が薄肉に形成されていても、カバー部材が破断部の位置で破断しなくなる可能性がある。
このような問題に鑑み、本発明の課題は、エアバッグと、該エアバッグを覆い隠すカバー部材と、を備えている乗物用シートにおいて、織物又は編物を強化材とした繊維強化プラスチックを用いてカバー部材の意匠性を高めるとともに、内側に配設されたエアバッグが展開する際にカバー部材を破断部で破断し易くできる構造を提供することである。
本発明の第1発明は、シート幅方向側部外側に取り付けられるとともに側突時には着座者身体の側部を保護すべく展開可能に構成されたエアバッグと、該エアバッグを覆い隠すべくシート幅方向側部外側に取り付けられたカバー部材と、を備えている乗物用シートであって、前記カバー部材は、外部から視認できる意匠面をなすカバー主体部と、該カバー主体部に連続して形成されるとともに前記カバー主体部よりも狭い面積に設定され、展開中の前記エアバッグによって前記カバー部材が内側から押圧された際に破断することで前記エアバッグの前記カバー部材外部への展開を許容する破断部と、を有しており、前記カバー主体部は、強化材として織物又は編物を有するとともに、該織物又は編物が外部から視認可能な状態になるべくマトリクス樹脂と複合化された繊維強化プラスチックを用いて製造されており、前記破断部は、前記織物又は編物を有さない前記マトリクス樹脂と同一の樹脂材料を用いて製造されていることを特徴とする。
第1発明によれば、カバー部材のカバー主体部は、強化材としてカーボン、ガラス、アラミド等の連続繊維の織物又は編物を有するとともに、該織物又は編物が外部から視認可能な状態になるべくマトリクス樹脂と複合化された繊維強化プラスチックを用いて製造されている。このため、外部から織物又は編物が見える、という特有の外観を呈する。一方、破断部は、上記織物又は編物を有さないマトリクス樹脂であるため、強度の低い状態に保持される。破断部はカバー主体部よりも狭い面積に設定されているため、カバー部材の意匠に影響を与え難い。よって、織物又は編物を強化材とした繊維強化プラスチックを用いてカバー部材の意匠性を高めるとともに、内側に配設されたエアバッグが展開する際にカバー部材を破断部で破断し易くできる。
本発明の第2発明は、第1発明における乗物用シートであって、構造体としてのシートシェルを備えており、前記シートシェルが、着座者身体の背面を支持するメイン部と、該メイン部のシート幅方向両側部から着座者身体の側部に沿って立ち上がるように延びる立ち壁部と、を有しており、前記シートシェルは、強化材として織物又は編物を有するとともに、該織物又は編物が外部から視認可能な状態になるべくマトリクス樹脂と複合化された繊維強化プラスチックを用いて製造されており、前記カバー部材は、前記シートシェルの前記立ち壁部に取り付けられていることを特徴とする。
第2発明によれば、構造体としてのシートシェルが、強化材としてカーボン、ガラス、アラミド等の連続繊維の織物又は編物を有するとともに、該織物又は編物が外部から視認可能な状態になるべくマトリクス樹脂と複合化された繊維強化プラスチックを用いて製造されている。このため、シートシェルも、織物又は編物が外部から見える、という特有の外観を呈する。よって、カバー部材とシートシェルとを、一体的に連続した見栄えにできる。
本発明の第3発明は、第2発明における乗物用シートであって、前記シートシェルの前記立ち壁部には、該立ち壁部の延び方向先端部が、着座面側からその反対面側に向かって折り返されて形成される溝部が形成されており、前記カバー部材は、前記カバー部材の前記破断部の全体が前記溝部に対して挿入された状態で、前記シートシェルの前記立ち壁部に取り付けられていることを特徴とする。
第3発明によれば、カバー部材は、破断部の全体がシートシェルの溝部に挿入された状態で、シートシェルの立ち壁部に取り付けられている。即ち、織物又は編物を有さない破断部が、シートシェルの溝部に覆い隠されており、外部から視認できない状態になっている。このため、カバー部材外観の見栄えを良くすることができる。
本発明によると、織物又は編物を強化材とした繊維強化プラスチックを用いてカバー部材の意匠性を高めるとともに、内側に配設されたエアバッグが展開する際にカバー部材を破断部で破断し易くできる。
本発明の一実施形態に係る乗物用シートを、斜め後ろから見た斜視図である。 上記実施形態に係る乗物用シートのバックパンとカバー部材とが分離した状態を、斜め後ろから見た斜視図である。 図1におけるIII−III線断面図である。 図3において、エアバッグ(袋体)が展開する動作を示した図である。 本発明の変形例における上記実施形態の図3に相当する図である。
図1〜4は、本発明の一実施形態を示す。本実施形態の乗物用シート10は、乗員が着座するシートクッション20と、背もたれとなるシートバック30と、を備えている。シートクッション20は、鉄製のクッションフレームの上に載置された、表皮で被覆されたクッションパッドで着座者の荷重を弾性的に支持するものである。シートバック30は、シェルタイプのバックパン32の上に載置された、表皮で被覆されたバックパッド33で着座者の背面を支持するものである。各図中、矢印により乗物用シート10を取り付けた時の乗物の各方向を示す。以下の説明において、方向に関する記述は、この方向を基準として行うものとする。
図1に示されるように、シートクッション20は、スライドレール21を介して、前後方向に位置調整可能な状態でフロアFに取り付けられている。スライドレール21と連結するロアアーム22には、図示しないクッションフレームが取り付けられている。クッションフレームの上に、クッション材であるウレタン発泡体製のクッションパッドが載置され、その上に表皮であるクッションカバー23が被せられてシートクッション20が構成されている。
シートバック30は、シェルタイプのバックパン32と、その上に載置されたバックパッド33と、その上に被せられたバックカバー34とからなる。ロアアーム22にリクライナ40を介して取り付けられたアッパアーム31(図1、2参照)に対して、バックパン32のサイド立ち壁部32fがボルト、ナットで取り付けられている。リクライナ40の働きによりシートクッション20に対してシートバック30の傾き調整が可能となっている。アッパアーム31には、エアバッグモジュール60が取り付けられている。バックパン32が、特許請求の範囲の「シートシェル」に相当する。
図3に示されるように、バックパン32の前面(着座面)側は、着座者身体の上半身外形に適合するように凹面形状に形成されている。図1に示されるように、バックパン32には、着座者身体の背面を支持する背面支持部32sと、着座者身体の側部を左右方向(シート幅方向)外側から支持すべく背面支持部32sの左右各端末部から着座者身体の側部に沿って前方に立ち上がるように延びるサイド立ち壁部32fと、着座者の頭部を支持すべく上方向に延びた頭部支持部32iと、が形成されている。バックパン32の着座者の両肩上部に対応する位置には、意匠孔32eが2つ開けられている。図3に示されるように、バックパン32のサイド立ち壁部32fには、サイド立ち壁部32fの前側(立ち壁部の延び方向側)端部が、着座面側からその反対面側に向かって折り返されることによって、後方に延びる折り返し部32jが形成されている。このため、折り返し部32jと、サイド立ち壁部32fにおいて折り返し部32jに対向する部分と、によって、断面略U字形の溝部32kが形成される。背面支持部32sが、特許請求の範囲の「メイン部」に相当する。サイド立ち壁部32fが、特許請求の範囲の「立ち壁部」に相当する。
バックパン32は、強化材として、カーボンの連続繊維を織った厚さ0.2mm程度の織物を5〜10枚重ね合わせたものを有するとともに、マトリクス樹脂として透明なエポキシ樹脂が使用される繊維強化プラスチックを用いて製造されている。成形の仕方は、上下型を閉じたときに、その間にバックパン32と同形状のキャビティを形成する型のキャビティ内に、上記カーボンの連続繊維の織物を所定の枚数重ね合わせて配置し、そこに液状の硬化前エポキシ樹脂を注入して反応硬化させて脱型するというものである。このため、バックパン32は、透明なエポキシ樹脂を透かすことで、外部からカーボンの連続繊維の織物が見える、という特有の外観を呈している。
バックパッド33は、バックパン32の前面側に載置されている。バックパッド33は、ウレタン発泡体を用いて製造されており、着座者の背面を支持するクッション材として働く。
バックパッド33の前面側は、バックカバー34によって覆われている。バックカバー34は、通気性があり伸縮が容易なジャージ編のファブリックを用いて製造された表皮を備えている。バックカバー34の端末には、図3に示されるように、係止部材35が取り付けられている。係止部材35は、断面略J字形に形成された樹脂性の弾性材料を用いて製造されており、該断面略J字形の内側方向に向かって延びる複数(図3では3つ)のヒレ部を有している。係止部材35は、共縫い位置Sでバックカバー34の端末に共縫いによって縫い付けられている。バックカバー34は、バックカバー34の端末がバックパン32の折り返し部32jに沿って後方に折り返された後、係止部材35のヒレ部が折り返し部32jを挟持することにより、バックパン32に固定されている。バックカバー34が、特許請求の範囲の「シートカバー」に相当する。
カバー部材50は、図1〜3に示されるように、シート幅方向側部外側、即ち、サイド立ち壁部32fの着座面の反対面側に取り付けられている。カバー部材50は、アッパアーム31及びエアバッグモジュール60を覆い隠している。カバー部材50は、カバー部材50の主体部であるカバー主体部51と、該カバー主体部51の前側に配設されている破断部52と、カバー主体部51の後ろ側に配設されている後端部53と、を有している。図3に示されるように、カバー部材50は、破断部52及び後端部53の位置で、バックパン32に取り付けられる。
カバー部材50のカバー主体部51は、カバー部材50において外部から視認できる意匠面をなす部分である。カバー部材50は、強化材として厚さ0.2mm程度のカーボンの連続繊維の織物を2枚重ね合わせたものを有するとともに、マトリクス樹脂として透明なエポキシ樹脂が使用される繊維強化プラスチックを用いて製造されている。このため、カバー主体部51は、透明なエポキシ樹脂を透かすことで、外部からカーボンの連続繊維の織物が見える、という特有の外観を呈している。カバー主体部51は曲面板形状に形成されている。カバー主体部51は、破断部52及び後端部53がバックパン32に取り付けられている状態のときに、バックパン32の後面形状と滑らかに連続して統一感のある見た目になるように構成されている。
カバー部材50の破断部52は、図2、3に示されるように、カバー主体部51の前端末部から連続して前方に延びるように形成されているとともに、カバー主体部51よりも狭い面積に設定されている。破断部52は、カーボン等の連続繊維の織物や編物を有しておらず、カバー主体部51においてマトリクス樹脂として使用されたエポキシ樹脂のみを用いて製造されている。したがって、破断部52は、カバー主体部51よりも強度が低い状態になっている。このため、展開中の袋体61によってカバー部材50が内側から押圧されると、カバー部材50が、破断部52におけるカバー主体部51との境界部分B近傍で破断することになる。これによって、袋体61のカバー部材50外部への展開が許容されることになる。バックカバー34の係止部材35がバックパン32の折り返し部32jに係止されている状態のとき、サイド立ち壁部32fにおいて折り返し部32jに対向する部分と、係止部材35と、の間には、隙間H(図3の二点鎖線参照)が形成される。破断部52は、カバー主体部51よりも肉厚に形成されており、その厚み寸法(左右方向寸法)は、上記隙間Hよりも厚い寸法に設定されている。破断部52は、該破断部の全体が上記隙間Hに挿入されることによって、係止部材35の弾性力を受けて、バックパン32の溝部32kに取り付けられる。このため、破断部52とカバー主体部51との境界部分Bは、図3に示されるように、バックカバー34の後端末よりも溝部32kの内側に位置しており、破断部52全体が外部から視認できない状態になる。カバー部材50の後端部53には、ブラケット532がカバー主体部51と一体的に設けられており、該ブラケット532には、クリップ531が取り付けられている。クリップ531をバックパン32の後面に形成される適宜の取り付け孔に挿入されると、クリップ531は一時的に窄まるが、上記取り付け孔を通過すると元の状態に戻り、バックパン32に対して取り付けられる。これによって、カバー部材50の後端部53は、バックパン32に取り付けられている。ブラケット532は、カバー部材50の成形の際に同時に設けられる。
カバー部材50の成形の仕方は、まず、上下型を閉じたときに、その間にカバー部材50と同形状のキャビティを形成する成形型のキャビティ内に、厚さ0.2mm程度のカーボンの連続繊維の織物を2枚重ね合わせて配置する。このとき、キャビティ内においてカバー主体部51に対応する箇所には織物を配置するが、キャビティ内において破断部52に対応する箇所には織物を配置しないようにする。この際、織物が成形途中に位置ずれして、キャビティ内において破断部52に対応する箇所に及ぶことを避けるため、例えば、成形型に対して織物をピンで刺して止めることで位置決めすることもできる。そこに、液状の硬化前エポキシ樹脂を注入して反応硬化させて脱型することで、カバー部材50が成形される。
図3に示されるように、エアバッグモジュール60は、シート幅方向側部外側に取り付けられている。より詳しくは、サイド立ち壁部32fとカバー部材50とで覆われたスペース内に収納された状態で、アッパアーム31に取り付けられている。エアバッグモジュール60は、コンパクトに折りたたまれた袋体61と、該袋体61を膨らませるための膨出ガスを発生させるインフレータ(不図示)と、を有している。乗物が側面衝突すると、乗物の室内構造物が変形し、着座者身体に向かって左右方向外側から接近する。袋体61は、上記室内構造物が着座者身体に接触するより前に、室内構造物と着座者身体との間に展開することで、着座身体が室内構造物と直接接触しないように保護する。エアバッグモジュール60の袋体61が、特許請求の範囲の「エアバッグ」に相当する。
側面衝突時、適宜の箇所に設けられたセンサーが側面衝突を検知し、エアバッグモジュール60のインフレータを動作させる。動作したインフレータは、折りたたまれた状態の袋体61に対して速やかに膨出ガスを注入し、それにより、袋体61が膨らみながら前方への展開を開始する。展開中の袋体61は、やがて、カバー部材50の内壁面と接触してこれを内側から押圧する。この押圧力を受けて、カバー部材50の破断部52が、図4に示されるように、該破断部52とカバー主体部51との境界部分Bの近傍で破断する。これによって、カバー部材50の前端部が開放され、図4に示されるように、袋体61がサイド立ち壁部32fとカバー部材50とで覆われたスペースの外部に出る。外部に出た袋体61は予め設定された展開姿勢になると、展開を終了する。
以上のように構成される実施形態は、以下のような作用効果を奏する。カバー部材50のカバー主体部51は、強化材としてカーボンの連続繊維の織物を有するとともに、マトリクス樹脂として透明なエポキシ樹脂が使用される繊維強化プラスチックを用いて製造されている。このため、透明なエポキシ樹脂を透かすことで、外部からカーボンの連続繊維の織物が見える、という特有の外観を呈する。カバー主体部51よりも狭い面積に設定されている破断部52は、カーボン等の連続繊維の織物や編物を有さないエポキシ樹脂であるため、強度の低い状態に保持される。よって、上記織物を強化材とした繊維強化プラスチックを用いてカバー部材51の意匠性を高めるとともに、内側に配設された袋体61が展開する際にカバー部材50を破断部で破断し易くできる。また、構造体としてのバックパン32が、強化材としてカーボンの連続繊維の織物を有するとともに、マトリクス樹脂として透明なエポキシ樹脂が使用される繊維強化プラスチックを用いて製造されている。このため、バックパン32も、透明なエポキシ樹脂を透かすことで、外部からカーボンの連続繊維の織物が見える、という特有の外観を呈する。よって、カバー部材50とバックパン32とを、一体的に連続した見栄えにできる。また、カバー部材50は、破断部52の全体がバックパン32の溝部32kに挿入された状態で、バックパン32のサイド立ち壁部32fに取り付けられている。即ち、織物又は編物を有さない破断部52が、バックパン32の溝部32kに覆い隠されており、外部から視認できない状態になっている。このため、カバー部材50外観の見栄えを良くすることができる。
以上、特定の実施形態について説明したが、本発明は、それらの外観、構成に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の変更、追加、削除が可能である。
例えば、上記実施形態においては、カバー部材50のカバー主体部51が、カーボンの連続繊維の織物とエポキシ樹脂とを複合化させた繊維強化プラスチックを用いて製造される例を示した。しかし、これに限らず、強化材として、カーボンの連続繊維の編物を用いてもよいし、ガラスやアラミド等の連続繊維の織物又は編物を用いてもよい。また、マトリクス樹脂として、エポキシ樹脂以外を用いてもよい。また、例えば、織物又は編物を部材表面に露出させることで、織物又は編物が外部から見える、という特有の外観にすることもできる。この場合、マトリクス樹脂として不透明な樹脂材料を用いることもできる。また、バックパン32とカバー部材50とで、強化材及びマトリクス樹脂の種類を異ならせてもよい。
また、本実施形態においては、カバー部材50のカバー主体部51は、強化材としてカーボンの連続繊維の織物を2枚有している例を示した。しかし、これに限らず、織物は1枚であってもよいし、3枚以上であってもよい。
また、本実施形態においては、破断部52が、カバー主体部51の前端末部分に形成されているカバー部材50を例示した。しかし、これに限らず、例えば、図5に示されるように、カバー主体部51を不連続にするような途中位置に、破断部52Aが形成されているようなカバー部材50Aであってもよい。この場合、カバー主体部51の前端末部分には、図5に示されるように、カバー主体部51と連続して形成されるとともに、隙間Hよりも厚肉になるようにエポキシ樹脂部が形成された挿入部53を設けることもできる。
また、本実施形態においては、本発明を自動車のシートに適用したが、飛行機、船、電車等に搭載されるシートに適用してもよい。
10 乗物用シート
32 バックパン(シートシェル)
32f サイド立ち壁部(立ち壁部)
32k 溝部
34 バックカバー(シートカバー)
35 係止部材
50 カバー部材
51 カバー主体部
52 破断部
61 袋体(エアバッグ)

Claims (3)

  1. シート幅方向側部外側に取り付けられるとともに側突時には着座者身体の側部を保護すべく展開可能に構成されたエアバッグと、該エアバッグを覆い隠すべくシート幅方向側部外側に取り付けられたカバー部材と、を備えている乗物用シートであって、
    前記カバー部材は、
    外部から視認できる意匠面をなすカバー主体部と、
    該カバー主体部に連続して形成されるとともに前記カバー主体部よりも狭い面積に設定され、展開中の前記エアバッグによって前記カバー部材が内側から押圧された際に破断することで前記エアバッグの前記カバー部材外部への展開を許容する破断部と、を有しており、
    前記カバー主体部は、強化材として織物又は編物を有するとともに、該織物又は編物が外部から視認可能な状態になるべくマトリクス樹脂と複合化された繊維強化プラスチックを用いて製造されており、
    前記破断部は、前記織物又は編物を有さない前記マトリクス樹脂と同一の樹脂材料を用いて製造されている乗物用シート。
  2. 請求項1に記載された乗物用シートであって、
    構造体としてのシートシェルを備えており、
    前記シートシェルが、着座者身体の背面を支持するメイン部と、該メイン部のシート幅方向両側部から着座者身体の側部に沿って立ち上がるように延びる立ち壁部と、を有しており、
    前記シートシェルは、強化材として織物又は編物を有するとともに、該織物又は編物が外部から視認可能な状態になるべくマトリクス樹脂と複合化された繊維強化プラスチックを用いて製造されており、
    前記カバー部材は、前記シートシェルの前記立ち壁部に取り付けられている乗物用シート。
  3. 請求項2に記載された乗物用シートであって、
    前記シートシェルの前記立ち壁部には、該立ち壁部の延び方向先端部が、着座面側からその反対面側に向かって折り返されて形成される溝部が形成されており、
    前記カバー部材は、前記カバー部材の前記破断部の全体が前記溝部に対して挿入された状態で、前記シートシェルの前記立ち壁部に取り付けられている乗物用シート。

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