JP6225845B2 - 乗物用シート - Google Patents

乗物用シート Download PDF

Info

Publication number
JP6225845B2
JP6225845B2 JP2014135782A JP2014135782A JP6225845B2 JP 6225845 B2 JP6225845 B2 JP 6225845B2 JP 2014135782 A JP2014135782 A JP 2014135782A JP 2014135782 A JP2014135782 A JP 2014135782A JP 6225845 B2 JP6225845 B2 JP 6225845B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seat
standing wall
cover member
hole
protrusion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2014135782A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016013738A (ja
Inventor
裕文 渡邉
裕文 渡邉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Boshoku Corp
Original Assignee
Toyota Boshoku Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Boshoku Corp filed Critical Toyota Boshoku Corp
Priority to JP2014135782A priority Critical patent/JP6225845B2/ja
Priority to DE102015212197.6A priority patent/DE102015212197A1/de
Publication of JP2016013738A publication Critical patent/JP2016013738A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6225845B2 publication Critical patent/JP6225845B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60NSEATS SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLES; VEHICLE PASSENGER ACCOMMODATION NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60N2/00Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles
    • B60N2/02Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles the seat or part thereof being movable, e.g. adjustable
    • B60N2/22Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles the seat or part thereof being movable, e.g. adjustable the back-rest being adjustable
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60NSEATS SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLES; VEHICLE PASSENGER ACCOMMODATION NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60N2/00Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles
    • B60N2/58Seat coverings
    • B60N2/5816Seat coverings attachments thereof
    • B60N2/5825Seat coverings attachments thereof by hooks, staples, clips, snap fasteners or the like
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60NSEATS SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLES; VEHICLE PASSENGER ACCOMMODATION NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60N2/00Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles
    • B60N2/58Seat coverings
    • B60N2/60Removable protective coverings
    • B60N2/6009Removable protective coverings covering more than only the seat
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60NSEATS SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLES; VEHICLE PASSENGER ACCOMMODATION NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60N2/00Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles
    • B60N2/68Seat frames
    • B60N2/686Panel like structures
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60NSEATS SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLES; VEHICLE PASSENGER ACCOMMODATION NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60N2/00Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles
    • B60N2/70Upholstery springs ; Upholstery
    • B60N2/7011Upholstery springs ; Upholstery of substantially two-dimensional shape, e.g. hammock-like, plastic shells, fabrics

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Aviation & Aerospace Engineering (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Seats For Vehicles (AREA)

Description

本発明は、シートシェルを有する乗物用シートに関する。
シートバック又はシートクッションが、構造体としてのシートシェルを備えている乗物用シートが知られている。特許文献1に開示された発明では、シートシェルの裏面に対して、シートシェルとシートクッションとを連結するアッパアームを覆い隠すための目隠し材として、カバー部材が取り付けられている。カバー部材は、該カバー部材の端末部がビスによってシートシェルに締結されることで取り付けられている。ビスの頭部が露出しないように、ビスはシートシェルの着座面側から締められている。
特開2007−76642号公報
ビスを用いてカバー部材をシートシェルに取り付けるためには、作業者は、シートシェルの裏面側にカバー部材をあてがい支えながら、シートシェルの着座面側に手を回してボルトを締める必要がある。よって、カバー部材の取り付け作業は、シートシェルの一面側から行うことができず、作業性が悪いという問題点があった。また、カバー部材が目隠し材としての機能しか有しておらず、改良の余地があった。
このような問題に鑑み、本発明の課題は、シートシェルを備える乗物用シートにおいて、シートシェルに対してカバー部材を作業性良く取り付けることができるとともに、カバー部材が目隠し材以外として機能できる構造を提供することである。
本発明の第1発明は、構造体としてのシートシェルと、該シートシェル上に載置されるクッション材としてのシートパッドと、前記シートシェルにおいて前記シートパッドが載置される面とは反対側の面に取り付けられるカバー部材と、を備えている乗物用シートであって、前記シートシェルは、着座者身体の背面を支持するメイン部と、該メイン部のシート幅方向両側部から着座者身体の側部に沿って立ち上がるように延びる立ち壁部と、を有しており、前記立ち壁部は、該立ち壁部の延び方向側先端部の近傍に貫通孔を有しており、前記カバー部材は、該カバー部材における前記貫通孔に対応する位置に該貫通孔に対して挿入できるように一体的に形成された突起部を有しており、前記突起部は、該突起部が前記貫通孔に対して挿入された際に、その挿入された状態を保持すべく前記シートシェルに対して弾性的に変形して係止可能な係止部を有しており、前記シートパッドは、前記貫通孔に挿入された前記突起部を受け入れる窪み部を有しており、前記突起部が前記貫通孔に挿入された状態のとき、該突起部の先端部が、前記立ち壁部の前記延び方向側先端部よりも、前記立ち壁部の延び方向に向かって突出した状態になることを特徴とする。
第1発明によれば、シートシェルの立ち壁部には、貫通孔が設けられており、カバー部材の上記貫通孔に対応する位置には、該貫通孔に対して挿入できるように形成された突起部が設けられている。突起部をシートシェルの着座面の反対面側から立ち壁部の貫通孔に対して挿入すると、係止部がシートシェルに対して弾性的に変形して係止した状態になることで、上記挿入された状態が保持される。これによって、突起部が立ち壁部に対して固定されて、カバー部材がシートシェルに取り付けられる。したがって、カバー部材の取り付け作業がシートシェルの一面側からできるようになり、シートシェルの反対面側に手を回す必要が無くなる。よって、シートシェルに対してカバー部材を作業性良く取り付けることができる。さらに、カバー部材を取り付けるための専用の部品(ビス等)を減らせるため、部品点数を削減できる。また、一般的に、シートシェルの立ち壁部によって、着座者身体の側部をシート幅方向外側から挟み込むことで、スポーツ走行時等に横Gが生じた場合でも、着座者身体がシート幅方向外側に移動し難くなるように支持している。第1の発明では、カバー部材の突起部が貫通孔に挿入された状態のとき、突起部の先端部が、立ち壁部の延び方向側先端部よりも延び方向に向かって突出した状態になっている。このため、立ち壁部の高さ寸法だけでなく、突起部が突出している寸法分をも含めた寸法で、着座者身体の側部を支えることができる。よって、カバー部材が、目隠し材としてだけでなく、着座者のシート幅方向のホールド性をも高めるように機能できる。このとき、突起部はシートパッドの窪み部に受け入れられた状態になっているため、着座者身体がカバー部材の突起部のある部分に接触した場合でも違和感を与え難くできる。
本発明の第2発明は、第1発明における乗物用シートであって、前記シートパッドの着座面側に張設されるシートカバーを備えており、前記シートシェルは、前記立ち壁部の前記延び方向側先端部からシート幅方向外側に向かって延びる端末鍔部と、該端末鍔部から着座面側の反対面側に折り返されて延びる折り返し部と、を有しており、前記貫通孔は前記立ち壁部において前記折り返し部に対向する部分に形成されており、前記シートカバーは、該シートカバーの端末に取り付けられた係止部材が前記シートシェルの前記折り返し部に係止されることによって、前記シートシェルに取り付けられており、前記カバー部材の前記突起部が前記貫通孔に挿入された状態のとき、前記カバー部材の一部が、前記シートカバーの前記係止部材を前記折り返し部に押し付けた状態になることを特徴とする。
第2発明によれば、シートカバーは、着座面側の反対面側に向かって延びる折り返し部に対して係止部材を係止することで、シートシェルに取り付けられている。カバー部材の突起部が貫通孔に挿入された状態のとき、カバー部材の一部分が、上記係止部材を着座面の反対面側から押圧した状態でシートシェルに取り付けられている。このため、シートカバーの係止部材は、カバー部材によって、折り返し部に押し付けられた状態になっている。よって、カバー部材は、シートカバーの折り返し部からの外れを防止するように機能できる。
本発明の第3発明は、第1発明又は第2発明における乗物用シートであって、前記カバー部材の前記係止部は、前記突起部の先端部の近傍部分がシート幅方向外側に部分的に厚肉にされることによって形成されており、前記突起部が前記貫通孔に挿入された状態のとき、前記突起部が前記立ち壁部の着座面側の面に当接するとともに、前記係止部が前記立ち壁部の前記延び方向側先端部に対して係止した状態になることを特徴とする。
第3発明によれば、カバー部材の突起部が貫通孔に挿入された状態のとき、突起部が立ち壁部の着座面側の面に当接した状態になる。このため、突起部は、シートシェルの立ち壁部によってシート幅方向外側から支えられている状態になる。よって、突起部による着座者身体の支持力が高められる。
本発明によると、シートシェルに対してカバー部材を作業性良く取り付けることができるとともに、カバー部材を目隠し材以外として機能させることができる。
本発明の第1実施形態に係る乗物用シートを、斜め後ろから見た斜視図である。 上記実施形態に係る乗物用シートのバックパンとカバー部材とを、斜め後ろから見た斜視図である。 図1におけるIII−III線断面図である。 図3における部分IVの拡大図である。
図1〜4は、本発明の一実施形態を示す。本実施形態の乗物用シート10は、乗員が着座するシートクッション20と、背もたれとなるシートバック30とを備えている。シートクッション20は、鉄製のクッションフレームの上に載置された、表皮で被覆されたクッションパッドで着座者の荷重を弾性的に支持するものである。シートバック30は、シェルタイプのバックパン32の上に載置された、表皮で被覆されたバックパッド33で着座者を支持するものである。各図中、矢印により乗物用シート10を取り付けた時の乗物の各方向を示す。以下の説明において、方向に関する記述は、この方向を基準として行うものとする。
図1に示されるように、シートクッション20は、スライドレール21を介して、前後方向に位置調整可能な状態でフロアFに取り付けられている。スライドレール21と連結するロアアーム22には、図示しないクッションフレームが取り付けられている。クッションフレームの上に、クッション材であるウレタン発泡体製のクッションパッドが載置され、その上に表皮であるクッションカバー23が被せられてシートクッション20が構成されている。
シートバック30は、シェルタイプのバックパン32と、その上に載置されたバックパッド33と、その上に被せられたバックカバー34とからなる。ロアアーム22にリクライナ40を介して取り付けられたアッパアーム31に対して、バックパン32のサイド立ち壁部32fがボルト、ナットで取り付けられている。リクライナ40の働きによりシートクッション20に対してシートバック30の傾き調整が可能となっている。バックパン32が、特許請求の範囲の「シートシェル」に相当する。
図3,4に示されるように、バックパン32の前面(着座面)側は、着座者身体Dの上半身外形に適合するように凹面形状に形成されている。図1に示されるように、バックパン32には、着座者身体Dの背面を支持する背面支持部32sと、着座者身体Dの側部を左右方向(シート幅方向)外側から支持すべく背面支持部32sの左右各端末部から着座者身体Dの側部に沿って前方に立ち上がるように延びるサイド立ち壁部32fと、着座者の頭部を支持すべく上方向に延びた頭部支持部32iと、が形成されている。バックパン32の着座者の両肩上部に対応する位置には、意匠孔32eが2つ開けられている。背面支持部32sが、特許請求の範囲の「メイン部」に相当する。サイド立ち壁部32fが、特許請求の範囲の「立ち壁部」に相当する。
図3、4に示されるように、バックパン32のサイド立ち壁部32fには、サイド立ち壁部32fの前側(立ち壁部の延び方向側)端部32fAから、左右方向外側に向かって背面支持部32sに対して略並行に延びる端末鍔部32kと、該端末鍔部32kの左右方向外側端部から背面支持部32sの後面側(着座面側と反対面側)に折り返されて延びる折り返し部32jと、が形成されている。図2、4に示されるように、サイド立ち壁部32fの前側端部32fAの近傍には、該サイド立ち壁部32fを貫通する取り付け孔32fBが形成されている。より詳しくは、取り付け孔32fBは、サイド立ち壁部32fにおいて折り返し部32jに対向する部分に形成されている。図2に示されるように、取り付け孔32fBは、サイド立ち壁部32fの前側端部32fAの形状に沿って上下方向に複数個(本実施形態では6つ)間隔をあけて形成されている。取り付け孔32fBは、バックパン32の成形後に、後加工によって形成される。図1〜3に示されるように、サイド立ち壁部32fの裏面側にはカバー部材50が取り付けられており、アッパアーム31を覆い隠している。また、立ち壁部32fにおいて、貫通孔32fBの着座面側開口部からサイド立ち壁部32fの前側端部32fAに続く壁部は、端末近傍壁部32fCとして設定されている。図4に示されるように、端末近傍壁部32fCは、カバー部材50の突起部521が取り付け口32fBに挿入された際には、突起部521の左右方向外側の壁面部に対して面当接する部分である。前側端部32fAが、特許請求の範囲の「延び方向側先端部」に相当する。取り付け孔32fBが、特許請求の範囲の「貫通孔」に相当する。
バックパン32は、カーボンの連続繊維を織った厚さ0.2mm程度の織物を複数枚重ね合わせたものを強化材とし、エポキシ樹脂をマトリクス樹脂として複合化した繊維強化プラスチックを用いて製造されている。成形の仕方は、上下型を閉じたときに、その間にバックパン32と同形状のキャビティを形成する型のキャビティ内に、カーボンファイバーの織物を所定の枚数重ね合わせて配置し、そこに液状の硬化前エポキシ樹脂を注入して反応硬化させて脱型するというものである。
バックパッド33は、バックパン32の前面側に載置されている。バックパッド33は、ウレタン発泡体を用いて製造されており、着座者の体重を支持するクッション材として働く。図4に示されるように、バックパッド33において、サイド立ち壁部32fの取り付け孔32fBに対応する位置には、窪み部33Aが形成されている。窪み部33Aは、バックパッド33の後面側が、前面側方向に窪むことにより形成されている。窪み部33Aは、カバー部材50の突起部521がバックパン32の取り付け孔32fBに対して挿入された際に、突起部521を受け入れる部位である。図4に示されるように、窪み部33Aは、カバー部材50の突起部521及び係止部522の形状に略対応する形状に形成されている。ただし、バックパッド33の窪み部33Aと、バックパン32のサイド立ち壁部32fの端末近傍壁部32fCとの間に形成される左右方向の隙間寸法は、カバー部材50の突起部521の左右方向厚み寸法よりも狭い寸法になるように設定されている。このため、突起部521が取り付け孔32fBに挿入された状態のとき、窪み部33Aの内壁面が突起部521の左右方向内側の壁面部に対して、左右方向外側へ向かう弾性力を印加した状態で当接する。即ち、突起部521は、バックパッド33によって、常時左右方向外側に向かって押圧された状態になっている。
バックパッド33の前面側は、バックカバー34によって覆われている。図4に示されるように、バックカバー34は、通気性があり伸縮が容易なジャージ編のファブリックを用いて製造される表皮34Aと、該表皮34Aの裏面側に付着されるウレタン発泡スラブ製のラミパッド34Bと、該ラミパッド34Bの裏面側に付着される裏基布34Cと、の3層構造で構成されている。バックカバー34の端末には、図4に示されるように、係止部材35が取り付けられている。係止部材35は、共縫い位置Sでバックカバー34の端末に共縫いによって縫い付けられている。係止部材35は、断面略J字形に形成された弾性材料を用いて製造されており、該断面略J字形の内側に適宜のヒレ部を有している。バックカバー34は、バックカバー34の端末がバックパン32の折り返し部32jに沿って後方に折り返された後、係止部材35のヒレ部が折り返し部32jを挟持することにより、バックパン32に固定されている。
カバー部材50は、図1〜3に示されるように、バックパン32の後面側に取り付けられている。カバー部材50は、ポリプロピレン樹脂のインジェクション成形によって製造されている。カバー部材50は、図1、2に示されるように、バックパン32のサイド立ち壁部32fに取り付けられて、アッパアーム31を覆い隠している。カバー部材50は、意匠面である意匠部51と、該意匠部51の前側に配設されている前端部52と、意匠部51の後ろ側に配設されている後端部53と、を有している。カバー部材50は、前端部52及び後端部53の位置で、バックパン32の後面側に取り付けられる。意匠部51は、曲面形状に形成されており、カバー部材50の前端部52及び後端部53がバックパン32に取り付けられている状態のときに、バックパン32の後面形状と滑らかに連続して統一感のある見た目になるように構成されている。
カバー部材50の前端部52には、押し付け壁部52Aと、突起部521と、が形成されている。図4に示されるように、押し付け壁部52Aは、意匠部51の端末から左右方向内側に向かって延びる部分であり、バックパン32の端末鍔部32kと略平行であるとともに、折り返し部32jの延びる方向と交差するように構成されている。突起部521は、押し付け壁部52Aの左右方向内側端部から前方に突出するように形成されている。突起部521は、カバー部材50及び押し付け壁部52Aと一体的に成形されている。突起部521は、図2に示されるように、カバー部材50の前端部52において、バックパン32のサイド立ち壁部32fの取り付け孔32fBに対応する位置に間隔をあけて配設されている。突起部521には、係止部522が形成されている。係止部522は、突起部521の先端部の近傍部分が部分的に厚肉にされるとともに、突起部521の先端部側に向かうにつれて薄肉になるような勾配をなす形状に形成されることによって設けられている。突起部521がサイド立ち壁部32fの後面側から取り付け孔32fBに対して挿入されていくと、先ず、突起部521の先端部が、取り付け孔32fBを通り、バックパン32の端末近傍壁部32fCとバックパッド33の窪み部33Aと、の間に押し入っていく。さらに、突起部521が挿入されていくと、係止部522の勾配をなす部分と端末近傍壁部32fCとが摺接することで係止部522が左右方向内側に移動し、これにより、突起部521が左右方向内側に向かって撓み変形した状態になる。この状態で、さらに突起部521が挿入されていき、係止部522がサイド立ち壁部32fの前側端部32fAよりも突出した位置に到達すると、突起部521が弾性変形して元の状態に戻り、それにより、係止部522が左右方向外側に向かって移動する。そうすると、係止部522が、サイド立ち壁部32fの前側端部32fAに対して引っ掛かって係止した状態になり、バックパン32に取り付けられる。これによって、カバー部材50の前端部52は、バックパン32に取り付けられている。突起部521の長さ寸法は、突起部521がバックパン32に取り付けられた状態(突起部521が取り付け孔32fBに挿入された状態)において、サイド立ち壁部32fの前側端部32fAよりも寸法Tだけ前方に突出するように設定されている。また、このとき、カバー部材50の押し付け壁部52Aは、バックカバー34の係止部材35を、折り返し部32jに対してバックパン32の後面側から押し付けた状態になる。
図4に示されるように、カバー部材50の後端部53には、ブラケット532が設けられており、該ブラケット532には、クリップ531が取り付けられている。クリップ531をバックパン32の後面に形成される適宜の取り付け孔に挿入されると、クリップ531は一時的に窄まるが、上記取り付け孔を通過すると元の状態に戻り、バックパン32に対して取り付けられる。これによって、カバー部材50の後端部53は、バックパン32に取り付けられている。
以上のように構成される実施形態は、以下のような作用効果を奏する。バックパン32のサイド立ち壁部32fには、取り付け孔32fBが設けられており、カバー部材50の前端部52における取り付け孔32fBに対応する位置には、該取り付け孔32fBに対して挿入できるように形成された突起部521が設けられている。突起部521をバックパン32の裏面側からサイド立ち壁部32fの取り付け孔32fBに対して挿入すると、係止部522がバックパン32に対して弾性的に変形して係止した状態になることで、上記挿入された状態が保持される。これによって、突起部521がサイド立ち壁部32fに対して固定されて、カバー部材50の前端部52がバックパン32に取り付けられる。したがって、カバー部材50の前端部52の取り付け作業がバックパン32の一面側からできるようになり、バックパン32の反対面側に手を回す必要が無くなる。よって、バックパン32に対してカバー部材50を作業性良く取り付けることができる。さらに、カバー部材50を取り付けるための専用の部品(ビス等)を減らせるため、部品点数を削減できる。また、カバー部材50の突起部521が取り付け孔32fBに挿入された状態のとき、該突起部521の先端部が、サイド立ち壁部32fの前側端部32fAよりも前方に向かって突出した状態になっている。このため、サイド立ち壁部32fの高さ寸法だけでなく、突起部521が突出している寸法T分をも含めた寸法で、着座者身体Dの側部を支えることができる。よって、カバー部材50が、目隠し材としてだけでなく、着座者のシート幅方向のホールド性をも高めるように機能できる。このとき、突起部521はバックパッド33の窪み部33Aに受け入れられた状態になっているため、着座者身体Dがカバー部材50の突起部521のある部分に接触した場合でも違和感を与え難くできる。また、バックカバー34は、後面側に向かって延びる折り返し部32jに対して係止部材35を係止することで、バックパン32に取り付けられている。カバー部材50の突起部521が取り付け孔32fBに挿入された状態のとき、カバー部材50の押し付け壁部52Aが、係止部材35をバックパン32の後面側から押圧した状態でバックパン32に取り付けられている。このため、バックカバー34の係止部材35は、カバー部材50によって、折り返し部32jに押し付けられた状態になっている。よって、カバー部材50は、バックカバー34の折り返し部32jからの外れを防止するように機能できる。また、カバー部材50の突起部521が取り付け孔32fBに挿入された状態のとき、突起部521がサイド立ち壁部32fの着座面側の面に当接した状態になる。このため、突起部521は、バックパン32のサイド立ち壁部32fによって左右方向外側から支えられている状態になる。よって、突起部521による着座者身体Dの支持力が高められる。
以上、特定の実施形態について説明したが、本発明は、それらの外観、構成に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の変更、追加、削除が可能である。
例えば、上記実施形態においては、バックパン32の材料として、強化材にカーボンの連続繊維の織物を用い、マトリクス樹脂にエポキシ樹脂を用いた繊維強化プラスチックを使用した。しかし、これに限らず、強化材にガラス繊維を用いたり、マトリクス樹脂にフェノール樹脂等の別の熱硬化性樹脂を用いたり、ポリプロピレン等の熱可塑性樹脂を用いたりしても良い。他にも、強化材として繊維長1mm程度のカーボンやガラス等の短繊維を用いて、インジェクション成形によって成形してもよい。この場合、例えば、取り付け孔32fBが成形時に形成されるように設定してもよい。
また、本実施形態においては、カバー部材50の材料として、ポリプロピレン樹脂を使用した。しかし、カバー部材50の材料はこれに限らず、例えば、カバー部材50を、バックパン32と同様の繊維強化プラスチックを用いて製造してもよい。
また、本実施形態においては、カバー部材50の端末鍔部32kが、バックパン32の背面支持部32sに対して略平行に延びる構造とした。しかし、これに限らず、端末鍔部32kは、例えば、前方に膨らむ断面アーチ状であってもよい。さらに、本実施形態においては、カバー部材50の押し付け壁部52Aが左右方向に延びている構造とした。しかし、これに限らず、押し付け壁部52Aは、例えば、左後方から右前方に向かって適宜の傾斜を有して延びている構造であってもよい。
また、本実施形態においては、カバー部材50によって、アッパアーム31を覆い隠す構造とした。しかし、これに限らず、例えば、バックパン32に適宜のエアバッグモジュール等を取り付け、これをカバー部材50によって覆い隠す構造でもよい。
また、本実施形態においては、バックカバー34の表皮として、ジャージ編のファブリックを用いて製造される表皮34Aを用いた。しかし、これに限らず、バックカバー34の表皮として、例えば、ジャージ編以外のファブリックを用いて製造されたものを使用してもよいし、本革、合成皮革等を使用してもよい。
また、本実施形態においては、本発明を自動車のシートに適用したが、飛行機、船、電車等に搭載されるシートに適用してもよい。
10 乗物用シート
32 バックパン(シートシェル)
32f サイド立ち壁部(立ち壁部)
32fA 前側端部(延び方向側先端部)
32fB 取り付け孔(貫通孔)
32k 端末鍔部
32j 折り返し部
33 シートパッド
33A 受け入れ窪み部(窪み部)
34 バックカバー(シートカバー)
35 係止部材
50 カバー部材
52A 押し付け壁部(カバー部材の一部)
521 突起部
522 係止部

Claims (3)

  1. シートバックの構造体としてのシートシェルと、該シートシェル上に載置されるクッション材としてのシートパッドと、前記シートシェルにおいて前記シートパッドが載置される面とは反対側の面に取り付けられるとともに前記シートバックとシートクッションとを連結するアッパアームを覆い隠すカバー部材と、を備えている乗物用シートであって、
    前記シートシェルは、着座者身体の背面を支持するメイン部と、該メイン部のシート幅方向両側部から着座者身体の側部に沿って立ち上がるように延びる立ち壁部と、を有しており、
    前記立ち壁部は、該立ち壁部の延び方向側先端部の近傍に貫通孔を有しており、
    前記カバー部材は、該カバー部材における前記貫通孔に対応する位置に該貫通孔に対して挿入できるように一体的に形成された突起部を有しており、
    前記突起部は、該突起部が前記貫通孔に対して挿入された際に、その挿入された状態を保持すべく前記シートシェルに対して弾性的に変形して係止可能な係止部を有しており、
    前記シートパッドは、前記貫通孔に挿入された前記突起部を受け入れる窪み部を有しており、
    前記突起部が前記貫通孔に挿入された状態のとき、該突起部の先端部が、前記立ち壁部の前記延び方向側先端部よりも、前記立ち壁部の延び方向に向かって突出した状態になる乗物用シート。
  2. 請求項1に記載された乗物用シートであって、
    前記シートパッドの着座面側に張設されるシートカバーを備えており、
    前記シートシェルは、前記立ち壁部の前記延び方向側先端部からシート幅方向外側に向かって延びる端末鍔部と、該端末鍔部から着座面側の反対面側に折り返されて延びる折り返し部と、を有しており、前記貫通孔は前記立ち壁部において前記折り返し部に対向する部分に形成されており、
    前記シートカバーは、該シートカバーの端末に取り付けられた係止部材が前記シートシェルの前記折り返し部に係止されることによって、前記シートシェルに取り付けられており、
    前記カバー部材の前記突起部が前記貫通孔に挿入された状態のとき、前記カバー部材の一部が、前記シートカバーの前記係止部材を前記折り返し部に押し付けた状態になる乗物用シート。
  3. 請求項1又は請求項2に記載された乗物用シートであって、
    前記カバー部材の前記係止部は、前記突起部の先端部の近傍部分がシート幅方向外側に部分的に厚肉にされることによって形成されており、
    前記突起部が前記貫通孔に挿入された状態のとき、前記突起部が前記立ち壁部の着座面側の面に当接するとともに、前記係止部が前記立ち壁部の前記延び方向側先端部に対して係止した状態になる乗物用シート。

JP2014135782A 2014-07-01 2014-07-01 乗物用シート Expired - Fee Related JP6225845B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014135782A JP6225845B2 (ja) 2014-07-01 2014-07-01 乗物用シート
DE102015212197.6A DE102015212197A1 (de) 2014-07-01 2015-06-30 Fahrzeugsitz

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014135782A JP6225845B2 (ja) 2014-07-01 2014-07-01 乗物用シート

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016013738A JP2016013738A (ja) 2016-01-28
JP6225845B2 true JP6225845B2 (ja) 2017-11-08

Family

ID=54866394

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014135782A Expired - Fee Related JP6225845B2 (ja) 2014-07-01 2014-07-01 乗物用シート

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6225845B2 (ja)
DE (1) DE102015212197A1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ITUA20162885A1 (it) * 2016-04-26 2017-10-26 Geven S P A Sedile con rivestimento e relativo sistema di fissaggio del rivestimento
CN111516568B (zh) * 2019-02-01 2023-05-26 提爱思科技股份有限公司 交通工具用座椅

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57118769U (ja) * 1981-01-19 1982-07-23
JPS62128845A (ja) * 1985-11-29 1987-06-11 Aprica Kassai Inc 自動車用子供安全シ−ト
JPH0322752U (ja) * 1989-07-19 1991-03-08
DE10327639A1 (de) * 2003-06-20 2005-01-13 Recaro Gmbh & Co.Kg Sportsitz für ein Fahrzeug, insbesondere für ein Kraftfahrzeug
DE102005044012B4 (de) 2005-09-14 2015-04-16 Recaro Automotive Ltd. & Co. Kg Fahrzeugsitz, insbesondere Sportsitz
DE102006005506A1 (de) * 2006-02-07 2007-08-09 Dr.Ing.H.C. F. Porsche Ag Sportschalensitz für Fahrzeuge, insbesondere Personenkraftwagen

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016013738A (ja) 2016-01-28
DE102015212197A1 (de) 2016-01-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2730458B1 (en) Seat
JP6142827B2 (ja) 乗物用シート
US10682939B2 (en) Vehicle seat
JP6292003B2 (ja) 乗物用シート
JP6396195B2 (ja) ヘッドレスト
JP2013052757A (ja) 車両用シート
TWI635974B (zh) 車輛用座椅
JP6554952B2 (ja) 乗物用シート
JP2014162427A (ja) シート構成部材及びその製造法
JP2020203588A (ja) 乗物用シート
JP6225845B2 (ja) 乗物用シート
JP6217548B2 (ja) 乗物用シート
JP6292100B2 (ja) 乗物用シート
US20180022253A1 (en) Seat
JP6183277B2 (ja) 乗物用シート
JP2017210145A (ja) 乗物用シート
JP2013100001A (ja) 下帯カバー付き車両用シート
JP6965113B2 (ja) 乗物用シートパッド
JP6102560B2 (ja) 乗物用シートのクッション体
WO2015097832A1 (ja) 車両用シート
JP2015209101A (ja) 乗物用シート
JP2007513837A (ja) 変位可能なシートに取り付けるのに適したトリムパネルおよびシート
JP2015174529A (ja) 乗物用シート
JP7381968B2 (ja) シート
JP5225927B2 (ja) 車両用シートのシートクッション構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20161012

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170712

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170801

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170823

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170912

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170925

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6225845

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees