JP6217182B2 - 駆動力伝達構造及び光学機器 - Google Patents
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Description
一方、例えば超音波モータでレンズ群が駆動されるカメラがある。このようなカメラは、超音波モータの回転力をレンズ群に伝達する構造としてギア列が用いられている。しかし、ギア列は、ギア同士がかみ合う際のギア歯とギア歯との接触によって、可聴音が発生する可能性がある。近年カメラは、静止画のみならず動画撮影も可能なものが多く、このような動画撮影可能なカメラにおいては、動画撮影時にこの可聴音も録音される可能性がある。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の駆動力伝達構造において、複数の前記ローラは、互いに接触して駆動力が伝達される際における回転中心から外周までの距離が、複数のギアを含むギア列で前記アクチュエータから前記被駆動体に前記駆動力を伝達した場合の、前記ギアのピッチ円半径と等しいこと、を特徴とする駆動力伝達構造である。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の駆動力伝達構造であって、前記ローラの外周はゴム部材であること、を特徴とする駆動力伝達構造である。
請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載の駆動力伝達構造であって、複数の前記ローラは、互いに隣接する前記ローラの接触部に発生する垂直抗力を増加させる方向に力を加える押圧機構が設けられていること、を特徴とする駆動力伝達構造である。
請求項5に記載の発明は、請求項1から4のいずれか1項に記載の駆動力伝達構造を備えた光学機器である。
図1は、本発明の第1実施形態の駆動力伝達構造によって超音波モータ10の駆動力をレンズ31に伝えるカメラ1の概念的な構成図である。
カメラ1は、撮像素子4を備えるカメラボディ2と、レンズ31を有するレンズ鏡筒3とを備えている。
レンズ鏡筒3は、レンズ31、カム筒32、及びカメラ1のフォーカス動作時に合焦レンズであるレンズ31を駆動する超音波モータ10を備えている。
なお、本実施形態ではレンズ31を駆動するアクチュエータとして超音波モータ10を用いるがこれに限定されず、他の種類のモータ、例えばDCモータ等であってもよい。
図示するように、ローラ列5は、超音波モータ10の出力軸11に取り付けられ、出力軸11とともに回転する第1ローラ51と、第1ローラ51と接触する第2ローラ52と、第2ローラ52と接触する第3ローラ53とを備える。第3ローラ53はカム筒32と接触する。
このゴム材は、耐摩耗性、機械的強度の優位性から、フッ素ゴム、クロロプレンゴム、ウレタンゴム、ニトリルゴム、エチレンブタジエンゴム、アクリルゴム等が好ましい。また、高負荷環境用には繊維補強ゴムを用いてもよい。基材部分は硬度の高い別部材(樹脂、金属、高硬度ゴム、セラミックス等)としても良い。
なお、本実施形態では、上述のようにゴム材が円柱状基材の表面(外周)に設けられている例について説明したが、これに限定されず、基材部分も表面と同一のゴム材で形成してもよい。
さらにローラ表面の剪断強度を増すために、母材を繊維強化ゴムとし、表面に吸音性を持たせた別部材のゴム層で覆う形にしても良い。
またローラ表面の剪断強度を増すために、母材をゴム硬度の高いゴムとし、表面に吸音性を持たせた別部材のゴム硬度の弱いゴム層で覆う形にしても良い。
出力軸11,中心軸52b,53bは、Zマイナス側からそれぞれ第1ローラ51,第2ローラ52,第3ローラ53を貫通してZプラス側まで延びている。
なお、この距離R1,R2,R3は、それぞれのローラ51,52,53が互いに押圧し合ってゴム部材が弾性変形しているので、それぞれのローラ51,52,53自体の半径よりもわずかに小さい可能性がある。
本実施形態において、それぞれのローラ51,52,53は、この距離R1,R2,R3が、本実施形態の駆動力伝達構造と同等の機能をギア列で構成した場合のそれぞれのギアのピッチ円(モジュール円)の半径と等しいように構成されている。
図4は本発明の第2実施形態の駆動力伝達機構を光軸に対して垂直な方向から見た図である。なお、第1実施形態と同様の部分には同じ符号を付し、その説明を省略する。
図示するように第2実施形態が第1実施形態と異なる点は、互いに接触するローラの中心軸の間にバネ部材が設けられておらず、代わりに、それぞれの軸11,52b,53bと固定部とを結ぶバネ部材が、ローラ間の接触部の押圧力(垂直抗力、面と面との法線方向の力)を増加させるように設けられている点である。
また、中心軸52bと上部固定部3Uとの間には、バネ部材57が設けられ、中心軸52bは上部固定部3U側に付勢されている。
さらに、中心軸53bと下部固定部3Dとの間には、バネ部材58が設けられ、中心軸53bは下部固定部3D側に付勢されている。
第2ローラ52と第3ローラ53の場合、下方にある第2ローラ52は上方に引っ張られ、上方にある第3ローラ53は下方に引っ張られている。
そして、第1ローラ51は下方に引かれ、第2ローラ52は上方に引かれるので、バネ部材56,57の力によって、第1ローラ51と第2ローラ52との間の接触部における垂直抗力が増加して、滑りが減少する。
そして、第2ローラ52は上方に引かれ、第3ローラ53は下方に引かれるので、バネ部材56,58の力によって、第2ローラ52と第3ローラ53との間の接触部における垂直抗力が増加して、滑りが減少する。
また、本実施形態においても、超音波モータ10の駆動力の伝達に、ゴムローラを用いてギア列を用いないため、ギア同士がかみ合う際の可聴音が発生しない。このため、カメラ1の静音化が図られる。
図5は本発明の第3実施形態の駆動力伝達機構を上方から見た図である。本実施形態においても、第1実施形態と同様の部分には同じ符号を付し、その説明を省略する。
第3実施形態が第1実施形態と異なる点は、それぞれのローラ51,52,53が円錐台形状(テーパ形)である点である。
第1ローラ51及び第3ローラ53は上底側がZプラス側になるように配置されている。第2ローラ52は下底側がZプラス側になるように配置されている。
また、これらのローラ51,52,53の表面状態は、第1実施形態と同様に耐摩耗性、機械的強度の確保、静音性を目的として、理想円錐台側面の表面形状にすることが好ましい。
そして、本実施形態においてバネ部材61,62,63は、それぞれの軸11,52b,53bに挿通されてローラ51,52,53をそれぞれ下底側から上底側に付勢する。
このため、超音波モータ10の駆動力は、少ない損失で第1ローラ51から第2ローラ52、第3ローラ53を介してカム筒32に伝達される。
また、本実施形態では、超音波モータ10の駆動力の伝達に、ゴムローラを用いてギア列を用いないため、ギア同士がかみ合う際の可聴音が発生しない。このため、カメラ1の静音化が図られる。
図6は第1実施形態の変形例を示した図である。図示するように、第1ローラ51の外周における第2ローラ52が配置されている方向と出力軸11を挟んで点対称の位置に、ダミーローラ70を設けて、第1ローラ51を押さえる構成にしてもよい。
この形態によると、回転を開始した際の、出力軸11の逃げを防止し、垂直抗力が低下することを防止することができる。
Claims (5)
- アクチュエータの出力軸から被駆動体まで、前記アクチュエータによって発生された駆動力を伝達する駆動力伝達構造であって、
前記アクチュエータの出力軸に取り付けられた出力ローラと、
前記被駆動体と接触する被駆動体側ローラと、を含む複数のローラを備え、
前記複数のローラは、出力軸が第1方向に対して異なる位置に配置され、前記複数のロータのうちの第1のローラの出力軸は前記第1方向の力が与えられ、前記第1ローラと隣接する第2ローラの出力軸は前記第1方向と逆の第2方向の力が加えられる駆動力伝達構造。 - 請求項1に記載の駆動力伝達構造において、
複数の前記ローラは、互いに接触して駆動力が伝達される際における回転中心から外周までの距離が、
複数のギアを含むギア列で前記アクチュエータから前記被駆動体に前記駆動力を伝達した場合の、前記ギアのピッチ円半径と等しいこと、
を特徴とする駆動力伝達構造。 - 請求項1または2に記載の駆動力伝達構造であって、
前記ローラの外周はゴム部材であること、
を特徴とする駆動力伝達構造。 - 請求項1から3のいずれか一項に記載の駆動力伝達構造であって、
複数の前記ローラは、互いに隣接する前記ローラの接触部に発生する垂直抗力を増加させる方向に力を加える押圧機構が設けられていること、
を特徴とする駆動力伝達構造。 - 請求項1から4のいずれか1項に記載の駆動力伝達構造を備えた光学機器。
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