JP6216020B1 - 物品移動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 バケットが上下方向に循環移動する物品移動装置において、バケットの移動中の揺動を抑制し、バケットの安定した移動と、収容物の確実な収納を可能とする物品移動装置を提供する。【解決手段】物品移動装置(回転棚)10は、水平方向に対向配置された無端の一対のチェーン17と、前記一対のチェーン17を垂直方向に循環走行させる複数のスプロケット13、14と、前記一対のチェーン17に吊り下げた状態で支持される複数のバケット15と、前記複数のスプロケット13、14の少なくとも一部と同期して前記バケット15を水平に保持する同期手段20とを備える。【選択図】図5

Description

本発明は、バケットを垂直方向に循環移動して、物品の収容および移動(運搬)が可能な物品移動装置に関する。
従来、物品を収容するバケット(収容部)を垂直方向または水平方向に移動可能とし、収容した物品を目的の場所へ移動(運搬)する物品移動装置(バケット可動式の物品収容装置、物品運搬装置)が知られている。このような物品移動装置は、工場や公共施設、一般家庭等、様々な場所で利用されるが、その一例としては、バケットが垂直(鉛直)方向に移動する立体型(タワー型)の物品収容装置である移動式棚装置が挙げられる。
バケットが垂直(鉛直)方向に移動する立体型(タワー型)の移動式棚装置は、取り出しに際して水平方向への移動を少なくできる上、上下方向のスペースを活用して収納力を高められる。また、収納時には高い位置にあっても、バケットの移動によって任意の高さでの取り出しが可能となるため、特に、子供や年配者、あるいは車椅子を利用する身障者などにとっても利便性が高いものとなっている。
更に、バケットが垂直(鉛直)方向に移動するとともに上下の端部で回転して循環する移動式棚装置においては、奥側にも収容可能となるため、収納量を更に多くできる。このため、家庭内に限らず、工場や商店等において広く利用されている。
このような移動式棚装置(回転棚)の構成としては、上下方向に配置したスプロケットにチェーンを掛け渡し、上下方向に循環するチェーンを対向配置して、このチェーンにバケットを取り付けるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1には、上部に左右一対の従動輪体と、下部に左右一対の駆動輪体を配設し、上下方向で対向する両輪体間には無端回動体(チェーンなど)が巻張され、左右一対の無端回動体間には多数のバケットがリンクプレートを介して取り付けられる構成が記載されている。また、バケットは、リンクプレートに連結するピンに、揺動自在に支持されている。
特開平7−137812号公報
しかしながら、物品移動装置(移動式の物品収容装置)において、バケットを揺動または回転自在に取り付けると、バケットの移動中にバケットの水平が維持されず、収容物の落下や、バケットの引っ掛かりが生じるなどの恐れがある。
特に、上下のスプロケットの位置においては、バケットが半円弧の軌道で移動して折り返しとなるため、バケットの揺動が大きくなりやすく、収容物の落下やバケットの引っかかりが顕著になる問題があった。
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、バケットが上下方向に循環移動する物品移動装置において、バケットの移動中の揺動を抑制し、バケットの安定した移動と、収容物の確実な収納を可能とする物品移動装置を提供することを目的とする。
本発明は、水平方向に対向配置された無端の一対のチェーンと、前記一対のチェーンを垂直方向に循環走行させるスプロケットと、前記一対のチェーンに取り付けられた複数のバケットと、前記スプロケットと同期して前記バケットを水平に保持する同期手段と、を備え、前記スプロケットは、前記一対のチェーンがそれぞれ掛け渡される上部スプロケットと下部スプロケットであり、前記バケットは、収容部と、該収容部の端部において起立状態で該収容部に対して姿勢が変化しないように設けられたアーム部と、該収容部の底部側に設けられたローラーとを有し、前記同期手段は、少なくとも前記上部スプロケットと同期して回転する保持部材を有し、前記バケットが前記上部スプロケットに沿って移動する際には、前記保持部材が前記ローラーを支持するのみで前記バケットを水平に保持する、ことを特徴とする物品移動装置である。

本発明によれば、バケットが上下方向に循環移動する物品移動装置において、バケットの移動中の揺動を抑制し、バケットの安定した移動と、収容物の確実な収納を可能とする物品移動装置を提供することができる。
本発明の実施形態における回転棚の正面図である。 本発明の実施形態における回転棚の外観斜視図である。 図1に示される回転棚の一部を抜き出して示す正面図である。 本発明の実施形態における回転棚の同期装置を示す図であり、(a)正面図、(b)側面図、(c)側面図である。 本発明の実施形態における同期装置の動作を示す側面図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態に係る物品移動装置(物品運搬装置)の一例として、移動式の物品収容装置10について詳細に説明する。なお、本実施形態では、移動式の物品収容装置10の適用例として、移動式の棚装置(回転棚)10を例に説明する。
<全体構成>
まず、図1および図2を用いて、本実施形態の回転棚10の全体構成について説明する。図1は、回転棚10の外観の正面概略図であり、図2が外観の概略斜視図である。なお、本図及び以降の各図において、一部の構成を適宜省略して、図面を簡略化する。そして、本図及び以降の各図において、部材の大きさ、形状、厚み等を適宜誇張して表現する。
本実施形態の回転棚10は、本体11と、本体11の側壁部分に設けられる駆動機構12と、バケット15を有する。
本体11のサイズは、回転棚10の用途や設置場所に応じて適宜選択可能であるが、一例として、幅(X方向)が90cm、高さ(Y方向)が200cm、奥行き(Z方向)が60cmである。以下、同図のX方向を左右方向、Y方向を上下方向、Z方向を前後方向として説明する。
本体11は前面側が開放された例えば箱状体であり、開放部分から前面側のバケット15への収容物の収容および取り出しが可能となっている。また、本体11の外壁部には、後述する駆動機構12を駆動させるための操作手段40を備える。操作手段40は、例えば、操作ボタンであるが、これに限らず、スイッチ、ハンドル、レバーなどであってもよい。操作ボタン40の操作によって、駆動機構12を駆動し、バケット15の移動(上昇、下降)、停止が可能となる。操作ボタン40は、例えば車椅子の利用者や子供などでも操作が可能な低い位置に設けることが望ましい。
バケット15は、この例では正面視において一列となり、側面視において二列(前列、後列)となるように環状に配置される(図2参照)。
各バケット15は、箱状の収容部15Aと、収容部15Aの左右両端において起立するアーム部15Bを有する。アーム部15Bは一例として、収容部15Aの前後方向の略中央部に設けられており、アーム部15Bの上方先端は、支持軸18に取り付けられる。つまり各バケット15は、支持軸18に対して吊り下げられた状態で取り付けられる。また、バケット15の例えば収容部15Aの底部には、アーム部15Bに対応した左右両端部に、バケット15の大きな揺動など想定外の移動を規制するローラー15Cが設けられている。また、バケット15は、着脱可能に構成されており、収容物(の大きさ)に応じて増減が可能となっている。
バケット15に収容される物品は、例えば、書類、衣類、文房具、衣類、靴、小物、日用品、部品、食品、医薬品等、用途に応じて様々である。また、その重量やサイズも様々であり、バケット15の材質や耐荷重等は用途に応じて適宜選択される。
支持軸18は、本体11の左右方向に延在し、本体11内の機枠11Aに設けられた駆動機構12に接続する。支持軸18は、駆動機構12によって垂直方向に循環移動し、これにより、各バケット15が、垂直方向に循環移動する。具体的には、例えば前列の各バケット15は上方または下方に垂直に移動し、上端部および下端部において後方に折り返して後列となり、後列において上方又は下方に垂直に移動する。
なお、図1および図2では図示を省略しているが、バケット15の垂直方向の直線移動の軌道に合わせて、バケット15のガイド部19が設けられている(これについては後述する)。
次に、図3を参照して、駆動機構12について説明する。図3は、図1に示す本体11の図示を省略した正面図である。
<駆動機構>
駆動機構12は、機枠11Aの左右側面に取り付けられ、本体11の側壁内部に収容されている。
駆動機構12は、水平方向に対向配置された上下一対のスプロケット(上部スプロケット13と下部スプロケット14)と、上下一対のスプロケットにそれぞれ掛け渡されて所定の軌跡で循環移動するチェーン(無端チェーン)17と、動力源となる駆動モータ41と、減速モータ42と、同期装置20(20A、20B、20C、20D)などを備える。上部スプロケット13は機枠11Aに取り付けた回転軸16Uを中心に回転し、下部スプロケット14は機枠11Aに取り付けた回転軸16Dを中心に回転する。
なお、下方の回転軸16Dは、水平方向に連続している(1本である)が、上方の回転軸16Uは、移動するバケット15との干渉を避けるため、少なくともバケット15の移動経路上で分断されている。つまり、本実施形態では、水平方向に対向配置された2つの下部スプロケット14は、1本の回転軸16Dによって回転するが、水平方向に対向配置された2つの上部スプロケット13は、左右それぞれに設けられた回転軸16U(2本の回転軸16U)によって、それぞれ回転する。なお、左右それぞれに設けられた回転軸16Uの軸中心は一致している。
上部スプロケット13は例えば従動側となるスプロケットであり、下部スプロケット14は例えば駆動側となるスプロケットである。下部スプロケット14は、操作ボタン40の操作に応じて駆動する駆動モータ41によって回転する。チェーン17は、下部スプロケット14の回転によって循環するように走行する。上部スプロケット13は、チェーン17の走行によって、下部スプロケット14に連動して回転する。
水平方向に対向配置された一対のチェーン17間には、所定間隔で水平方向に延在する支持軸18が取り付けられ、当該支持軸18にバケット15(のアーム15B)が、上下のスプロケット13,14部分での折り返しを可能とするため、支持軸18に対して回動自在に吊り下げ状態で取り付けられている。
なお、支持軸18によらず、バケット15のアーム15Bの先端をチェー17の方向に曲折し、アーム15Bを直接、チェーン17に吊り下げ状態で取り付けるようにしてもよい。
なお、本実施形態では、上部スプロケット13および下部スプロケット14のいずれか一方に、逆転を防止する減速モータ42が設けられており、操作ボタン40を操作している間のみ、循環移動可能となっている。
また、本実施形態では一例として、上部側の左右と、下部側の左右にそれぞれ、合わせて4個の同期装置20(20A〜20D)が配置されている。同期装置20は、上部スプロケット13および下部スプロケット14と同期して駆動され、上部スプロケット13および下部スプロケット14の部分で半円弧状に回転する際のバケット15の揺動などの想定外の移動を規制し、バケット15の水平を保持する装置である。
本実施形態の回転棚10は、バケット15が垂直方向に循環する立体型(タワー型)の回転棚であるため、省スペースで収納力を高めた棚を提供できる。
また、各バケット15は、任意の高さに安全且つ安定させて移動させることができるため、子供や年配者、あるいは車椅子の利用者などであっても容易に収容物の出し入れを行うことができる。
また、バケット15は、着脱が自在であるため、利用の形態に応じてバケット15の増減を容易に行うことができる。
さらに、同期装置20によって、バケット15を水平に保持し、バケット15の安定した移動が可能となる。
<同期装置>
図4を参照して本実施形態の同期装置20について説明する。図4は、同期装置20を抜き出して示す図であり、同図(a)が正面図であり、同図(b)が同図(a)を左方(本体11の外方)から見た側面図であり、同図(c)が同図(a)を右方(本体11の内方)から見た側面図である。
同期装置20はいずれも、上下方向に配置された同期用上部スプロケット21と、同期用下部スプロケット22と、両スプロケット21、22にそれぞれ掛け渡されて所定の軌跡で循環移動する同期用チェーン(無端チェーン)23と、保持部材(回転保持具)24を有する。
まず、上部スプロケット13と同期する同期装置20Aについて説明すると、同期用上部スプロケット21は、機枠11Aの外側(同図(a)では左側)に設けられ、上部スプロケット13と同じ回転軸16Uを中心に回転する。一方、同期用下部スプロケット22は、機枠11Aの外側に設けられ、同期装置20A用の回転軸25Uを中心に回転する。
同期用チェーン23は、同期用上部スプロケット21と同期用下部スプロケット22に掛け渡されて所定の軌跡で循環移動する。
回転保持具24は、機枠11Aの内側(同図(a)では右側)に設けれ、同期用下部スプロケット22と同じ回転軸25Uを中心に回転する。回転保持具24は、略矩形状の板状部材であり、同図(c)に示すように、長手方向の両端にバケット15のローラー15Cが係合可能な係合溝24Aを有している。回転保持具24の長手方向の長さは、上部スプロケット13の直径と同等である。
つまり、同期装置20Aは、回転保持具24が、バケット15のローラー15Cを保持しながら、上部スプロケット13の回転に同期して回転する。
下部スプロケット14と同期する同期装置20Bも構成は同期装置20Aと同様であるが、この同期用上部スプロケット21は、下部スプロケット14と同じ回転軸16Dを中心に回転する。同期用下部スプロケット22は、同期装置20B用の回転軸25Dを中心に回転し、回転保持具24は、同期用下部スプロケット22と同じ回転軸25Dを中心に回転する。つまり、同期装置20Bは、回転保持具24が、バケット15のローラー15Cを保持しながら、下部スプロケット14の回転に同期して回転する。
なお、上方の同期装置20Aの回転軸25Uは、水平方向に連続している(1本である)が、下方の同期装置20Bの回転軸25Dは、移動するバケット15との干渉を避けるため、少なくともバケット15の移動経路上で分断されている。つまり、本実施形態では、水平方向に対向配置された上方の同期装置20A、20Cの同期用下部スプロケット22は、1本の回転軸25Uによって回転するが、水平方向に対向配置された下方の同期装置20B、20Dの2つの同期用下部スプロケット22は、左右それぞれに設けられた回転軸25D(2本の回転軸25D)によって、それぞれ回転する。なお、左右それぞれに設けられた回転軸25Dの軸中心は一致している。
なお、同図(c)ではガイド部19も示している。ガイド部19は、垂直方向に伸びる直線部分のチェーン17の位置に対応して、バケット15のローラー15Cを挟むように、機枠11Aの左右両側のそれぞれ前後方向に設けられる。バケット15が直線部分を上下移動する際、左右のローラー15Cはそれぞれガイド部19の間を通過し、これにより揺動などの想定外の移動が規制され、バケット15の水平が保持される。
なお、同図では、図1に示す正面図の左側の同期装置20A,20Bについて説明したが、正面図の右側の同期装置20C,20Dも同様の構成である。
次に、図5を参照して同期装置20の動作について説明する。図5(a)は図4(b)に対応する側面図であり、図5(b)〜(d)は図4(c)に対応する側面図であり、一例としてバケット15が側面視において反時計回りに循環する様子を時系列で示している。
操作ボタン40が操作されると、上部スプロケット13が回転し、チェーン17を循環させる。下部スプロケット14は、チェーン17の走行によって、上部スプロケット13に連動して回転する。
このようにして、チェーン17に取り付けられたバケット15は、同図(b)〜同図(d)に示すように、反時計回りに循環移動し、上部スプロケット13および下部スプロケット14の部分で半円弧状に水平状態を保持して回転し、それ以外の区間では垂直方向の直線上を移動する軌跡をとる。
上方の同期装置20Aは、上部スプロケット13が回転すると、これと同軸(回転軸16U)の同期用上部スプロケット21がこれに同期して回転し、同期用チェーン23を走行させる。これにより、同期用上部スプロケット21に連動して同期用下部スプロケット22が回転し、これと同軸(回転軸25U)の回転保持具24が回転する。
例えば、同図(b)に示すように、垂直方向の直線部分において上方に移動するバケット15は、ガイド部19の間にローラー15Cが挟まれて揺動等が規制され、収容部15Aの水平が保持される。そしてバケット15が上方まで移動すると、ローラー15Cはガイド部19の端部から離脱し、同期装置20の回転保持具24の係合溝24Aと係合する。係合溝24Aは、ローラー15Cが係合しない待機状態では、ガイド部19の端部に位置している。
その後、同図(c)、(d)に示すように、バケット15が上部スプロケット13の部分で半円弧状に回転すると、上部スプロケット13の回転と同期して回転保持具24がローラー15Cを保持した状態で回転する。
バケット15は、アーム15Bの先端が支持軸18に対して回動自在に支持されるとともに、ローラー15Cが回転保持具24の係合溝24Aに保持されているため、回転時であっても水平を保持し、安定して移動できる。そして半周回転すると、後方(図では左方)のガイド部19の端部手前でローラー15Cが係合溝24Aから離脱する。その後、後方の直線部分において下方に移動するバケット15は、再びガイド部の間にローラー15Cが挟まれて揺動等が規制され、収容部15Aの水平が保持される。
なお、図示は省略するが、各ガイド部19の上下端部には、経路切替(案内)手段が設けられている。経路切替(案内)手段は、上下のスプロケット部分において半円弧状に移動するローラー15Cの軌跡と、ガイド部19に進入またはガイド部19から離脱するローラ15Cの軌跡がスムーズに連続するよう、切り替える(案内する)手段であり、例えば可動(揺動)式のレール(ガイド)などである。
経路切替(案内)手段は例えば、同図(b)に示す上方の同期装置20Aに保持されるタイミング)に先立って、ガイド部19の端部に連結する。そして、ガイド部19から離脱したローラー15Cを保持し、ローラー15の移動に連動して経路を切り替えながら、回転保持具24の係合溝24Aまでローラー15Cを誘導する。
また、下方の同期装置20Bは、下部スプロケット14が回転すると、これと同軸(回転軸16D)の同期用上部スプロケット21がこれに同期して回転し、同期用チェーン23を走行させる。これにより、同期用上部スプロケット21に連動して同期用下部スプロケット22が回転し、これと同軸(回転軸25D)の回転保持具24が回転する。
上方の上部スプロケット13用の回転軸16Uと、下方の同期装置20B,20Dの同期用下部スプロケット22用の回転軸25Dは、バケット15の移動経路上で分断されているが、駆動モータ41によって駆動される左右の下部スプロケット14が同軸の回転軸16Dによって回転し、これに伴って、左右の上部スプロケット13が同期して回転する。そして、左右の上部スプロケット13に同期して左右の同期装置20A,20Cが駆動し、左右の下部スプロケット14に同期して左右の同期装置20B,20Dが駆動する。
バケット15が下方まで移動すると、ローラー15Cはガイド部19の端部から離脱し、ガイド部19の端部に位置している回転保持具24の係合溝24Aと係合する。
そして、同図(b)〜(d)に示すように、バケット15が、下部スプロケット14の部分で半円弧状に回転すると、下部スプロケット14の回転と同期して回転保持具24がローラー15Cを保持した状態で回転する。
バケット15は、アーム15Bの先端が支持軸18に対して回動自在に支持されるとともに、ローラー15Cが回転保持具24の係合溝24Aに保持されているため、回転時であっても水平を保持し、安定して移動できる。そして半周回転すると、前方(図では右方)のガイド部19の端部手前でローラー15Cが係合溝24Aから離脱する。その後、後方の直線部分において下方に移動するバケット15は、再びガイド部の間にローラー15Cが挟まれて揺動等が規制され、収容部15Aの水平が保持される。
なお、同図(b)〜同図(d)のタイミングにおいて上方で保持されるバケット15と下方で保持されるバケット15の位置関係は、図示したものに限らない。すなわち、バケット15の数や大きさ等によって、上方と下方のバケット15が同じタイミングで半周回転するものであってもよいし、異なるタイミングで半周回転するものであってもよい。
バケット15は、アーム15Bの先端が支持軸18に回動自在に挿通され、吊り下げ状態で支持されているため、その移動を規制しない状態では、循環移動に際して、特に上下の回転時に想定外の揺動を生じ、収容物が落下したり、バケット15が傾くなどしてスムーズな移動ができないなどの問題がある。
本実施形態では、バケット15のローラー15Cは、直線部分においてはガイド部によって移動が規制され、上部スプロケット13の部分では、ローラー15Cが回転保持具24に保持された状態で半円弧状に回転する。また、下部スプロケット14の部分では、ローラー15Cが回転保持具24に保持された状態で半円弧状に回転する。このため、循環する移動軌跡の全体に亘って、意図しない揺動等が規制され、バケット15の水平を保持した状態で移動が可能となる。
すなわち、省スペース化を実現した立体型の回転棚10において、バケット15の水平を保持し、安定して移動させることができる。
以上、本発明は、上記実施形態に限られるものではなく、その趣旨及び技術思想を逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。
すなわち、上記実施形態において、各構成の位置、大きさ、長さ、形状、材質、向きなどは適宜変更できる。
例えば、本実施形態では、左右の上部スプロケット13と左右の下部スプロケット14のそれぞれと同期する同期装置20(20A〜20D)を設ける場合を例に説明した。しかし、バケット15は、下部スプロケット14の部分では下側の半円弧状の軌道で回転し、上側の半円弧状の軌道で回転する場合よりも安定するため、少なくとも上部スプロケット13と同期する同期装置20(20A、20C)を設けるものであってもよい。
また上記の例では、ローラー15Cをバケット15(収容部15A)の左右の底部に設ける場合を説明したが、ローラー15Cは少なくとも左右一方に設けられる構成であってもよい。その場合、同期装置20およびガイド部もローラー15Cに対応して左右一方側に設ければよい。また、ローラー15Cの取り付け位置は、収容部15Aの底部に限らず、例えば収容部15Aの後部等であってもよい。この場合、同期装置20は、少なくとも、左右一方の上部スプロケット13と同期するもの(同期装置20Aまたは同期装置20Cのいずれか一方)が設けられればよい。
また、バケット15は、少なくとも両側面および背面の高さが高いボックス形状であってもよい。
また、操作ボタン40は、上下の操作指示に限らず、例えば個々のバケット15に対応付けるようにし、操作ボタン40で取り出し位置に移動させるバケット15を選択可能としてもよい。
また、回転保持具24は、略矩形状の板状体に限らず、略円板状であり円周部に係合溝24Aを設けたものであってもよい。
さらに、上記の例では、駆動モータ41(および減速モータ42)で駆動側のスプロケット(例えば、下部スプロケット14)を駆動させる例を説明したが、駆動側のスプロケットの回転軸16Dを回転させるハンドルを設け、手動でハンドルを操作することによって上部スプロケット13および下部スプロケット14を回転させるようにしてもよい。また、移動するバケット15との干渉が回避できれば、駆動側のスプロケットは、上部スプロケット13であってもよい。
また、本実施形態では、物品移動装置(移動式の物品収容装置)の一例として、移動式の棚装置(回転棚10)を例に説明した。しかし本発明は、上記の例に限らず、バケット15に収容した物品(装置)を、垂直方向に移動させる装置(物品移動装置や物品運搬装置など)であればどのような装置にも適用可能である。
例えば、本発明は工場、商店、店舗、公共施設等で利用される移動式の物品収容装置(棚装置)や、収容した物品を垂直方向に移動させる物品移動装置(物品運搬装置)にも利用できる。収容した物品を移動させる物品移動装置(物品運搬装置)の一例としては、立体駐車場などで車両を垂直方向に移動させる物品移動装置(物品運搬装置)や、複数階建ての店舗、工場、病院、一般住宅等において、階下から階上(またはその逆)に物品(装置、部品、食品等)を移動(運搬)する装置にも適用可能である。また屋外施設や工事現場等において、高さ方向にバケット15を移動させて物品(装置、部品、食品等)を移動(運搬)する装置にも適用可能である。また、例えば冷蔵庫内の移動式棚装置(機構)にも適用可能である。
10 物品移動装置(回転棚)
11 本体
11A 機枠
12 駆動機構
13 上部スプロケット
14 下部スプロケット
15 バケット
15A 収容部
15B アーム部
15C ローラー
16U、16D 回転軸
17 チェーン
18 支持軸
19 ガイド部
20 同期装置
21 同期用上部スプロケット
22 同期用下部スプロケット
23 同期用チェーン
24 回転保持具
24A 係合溝
25U、25D 回転軸
40 操作ボタン
41 駆動モータ
42 減速モータ

Claims (3)

  1. 水平方向に対向配置された無端の一対のチェーンと、
    前記一対のチェーンを垂直方向に循環走行させるスプロケットと、
    前記一対のチェーンに取り付けられた複数のバケットと、
    前記スプロケットと同期して前記バケットを水平に保持する同期手段と、を備え、
    前記スプロケットは、前記一対のチェーンがそれぞれ掛け渡される上部スプロケットと下部スプロケットであり、
    前記バケットは、収容部と、該収容部の端部において起立状態で該収容部に対して姿勢が変化しないように設けられたアーム部と、該収容部の底部側に設けられたローラーとを有し、
    前記同期手段は、少なくとも前記上部スプロケットと同期して回転する保持部材を有し、
    前記バケットが前記上部スプロケットに沿って移動する際には、前記保持部材が前記ローラーを支持するのみで前記バケットを水平に保持する、
    ことを特徴とする物品移動装置。
  2. 前記複数のバケットは、前記一対のチェーンに吊り下げた状態で支持される、
    ことを特徴とする請求項1に記載の物品移動装置。
  3. 前記バケット垂直方向に直線移動する際に、該直線移動の軌道に合わせて該バケットの揺動を規制するガイド手段を有する、
    ことを特徴とする請求項1または請求項2記載の物品移動装置。
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