JP3187321U - 回転収納装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】収納用のボックスを安定してスムーズに移動させることが可能であり、また、家庭の押入れ内等の小さなスペースでも設置可能で、取付も容易で、且つ利用者が簡単に安全に取り扱うことができる回転収納装置を提供する。
【解決手段】下部外レール4と、下部内レール3と、上部レールと、これらのレールに沿って移動する複数のボックス5と、各ボックス5の天井板の上面に上部ガイドローラーと、各ボックス5の底板の下面に下部ガイドローラーとを設ける。
【選択図】図1

Description

本考案は、複数個の収納用ボックスが環状のレールに沿って移動する、回転収納装置に関する。
従来より、押入れやたんす等の収納家具の奥の方に物を出し入れする面倒の回避や収納物の整理整頓のために、回転収納装置が提案されている。
例えば、特許文献1は、環状の上レールの下方に上レールに沿って複数個の吊り下げ枠を配置すると共に複数個の吊り下げ枠を回転自在に連結し、上レールに走行自在に取り付けた複数個のランナーに上記吊り下げ枠を回転自在に吊り下げた回転収納装置を開示している。
実開昭63−95834号公報
上述した従来の回転収納装置において、吊り下げ枠は、その上端にて、上レールに取り付けられたランナーに吊り下げられており、またその下端には、ガイド部材が設けられ、下ガイドに沿ってガイドされるように構成されている。しかしながら、このような従来の回転収納装置では、吊り下げ枠を安定してスムーズに移動させることはできない。
そこで、本考案は、収納用のボックスを安定してスムーズに移動させることが可能な回転収納装置を提供することを目的とする。また、家庭の押入れ内等の小さなスペースにも設置でき、より多くの物を収納可能で、取付も容易で、且つ利用者が簡単に安全に取り扱うことができる回転収納装置を提供することである。
上記目的を達成するために、本考案の回転収納装置は、環状の下部外レール(4)と、前記下部外レール(4)の内側に設けられた、前記下部外レール(4)よりも小さい環状の下部内レール(3)と、前記下部外レール(4)及び下部内レール(3)の上方に設けられた、前記下部外レール(4)よりも小さく、前記下部内レール(3)よりも大きい環状の上部レール(2)と、前記下部外レール(4)及び下部内レール(3)の上方に設けられた、一対のスプロケット(12)と、前記スプロケット(12)に掛架されたチェーン(14)と、前記チェーン(14)と連結しており、また前記下部外レール(4)及び下部内レール(3)と、上部レール(2)との間に位置し、これらのレールに沿って環状に移動する複数のボックス(5)と、前記各ボックス(5)の天井板の上面に、前記上部レール(2)に沿って走行するように設けられた上部ガイドローラー(6)と、前記各ボックス(5)の底板の下面に、前記下部外レール(4)及び下部内レール(3)のそれぞれに沿って走行するように設けられた、少なくとも2つの下部ガイドローラー(7)と、を備えることを特徴とする。
本考案の回転収納装置は、好ましくは、前記上部ガイドローラー(6)及び下部ガイドローラー(7)が、それぞれスライドローラー(9)及びスライドローラーブラケット(10)を介して前記ボックス(5)に取り付けられており、前記上部ガイドローラー(6)及び下部ガイドローラー(7)は、前記スライドローラー(9)の回転に伴い垂直方向を軸にして回転可能であることを特徴とする。
本考案の回転収納装置は、好ましくは、前記スライドローラー(9)が前記スライドローラーブラケット(10)の長手方向に摺動可能であり、前記上部ガイドローラー(6)及び下部ガイドローラー(7)が該摺動に伴い、前記スライドローラーブラケット(10)の長手方向に移動可能であることを特徴とする。
本考案の回転収納装置は、好ましくは、前記上部ガイドローラー(6)が、前記ボックス(5)の天井板上面の前記ボックス(5)の移動方向に平行する中心線上に直列に2個設けられており、前記下部ガイドローラー(7)が、前記ボックス(5)の底板の前記ボックス(5)の移動方向外側辺に近接し、該辺に平行する前記底板下面の直線上に直列に2個、及び前記ボックス(5)の底板の前記ボックス(5)の移動方向内側辺に近接し、該辺に平行する前記底板下面の直線の中心に1個設けられていることを特徴とする。
本考案の回転収納装置は、好ましくは、前記上部ガイドローラー(6)のスライドローラーブラケット(10)が、その長手方向が前記ボックス(5)の移動方向に平行するように設けられており、前記下部ガイドローラー(7)のうち、前記ボックス(5)の底板の前記ボックス(5)の移動方向外側辺に近接し、該辺に平行する前記底板下面の直線上に直列に2個設けられた下部ガイドローラー(7)のスライドローラーブラケット(10)が、それらの長手方向が前記ボックス(5)の移動方向に平行するように設けられており、前記下部ガイドローラー(7)のうち、前記ボックス(5)の底板の前記ボックス(5)の移動方向内側辺に近接し、該辺に平行する前記底板下面の直線の中心に1個設けられた下部ガイドローラー(7)のスライドローラーブラケット(10)が、その長手方向が前記ボックス(5)の移動方向に直交するように設けられていることを特徴とする。
本考案の回転収納装置は、好ましくは、前記下部外レール(4)、下部内レール(3)及び上部レール(2)が角丸長方形であり、これらのレールの角丸長方形の半円形部分及び該半円形に隣接する直線部分の一定部位のレール幅が、角丸長方形の直線部分のその他の部位のレール幅よりも小さいことを特徴とする。
本考案によれば、回転収納装置について、収納用のボックスを安定してスムーズに移動させることが可能となり、また、家庭の押入れ内等の小さなスペースにも設置でき、より多くの物を収納可能で、取付も容易で、且つ利用者が簡単に安全に取り扱うことができるようになる。
図1は、本考案の回転収納装置の一例を示す平面図である。 図2は、本考案の回転収納装置の一例を示す正面図である。 図3は、本考案の回転収納装置の下部レールの一例を示す平面図である。 図4は、本考案の回転収納装置の上部レールの一例を示す平面図である。 図5は、図3及び図4におけるア部の拡大図である。 図6は、本考案の回転収納装置の上部の一例を示す平面図である。 図7は、本考案の回転収納装置の上部の一例を示す側面図である。 図8は、本考案の回転収納装置の下部の一例を示す平面図である。 図9は、本考案の回転収納装置の一例を示す側面図である。 図10は、本考案の回転収納装置のボックスの形態の例を示す図である。 図11(a)は、本考案の回転収納装置のボックスの一例を示す平面図である。 図11(b)は、本考案の回転収納装置のボックスの一例を示す正面図である。 図11(c)は、本考案の回転収納装置のボックスの一例を示す底面図である。 図12(a)は、本考案の回転収納装置の上部ガイドローラーの一例を示す平面図である。 図12(b)は、図12(a)におけるイーイ断面図である。 図12(c)は、図12(a)におけるローロ矢視図である。 図12(d)は、本考案の回転収納装置の上部ガイドローラーの一例を示す側面図である。 図12(e)は、図12(d)におけるハーハ断面図である。 図13は、本考案の回転収納装置のサポート部材の一例を示す平面図である。 図14は、本考案の回転収納装置のサポート部材の一例を示す側面図である。
以下に、本考案の実施形態に係る回転収納装置について図面を参照しながら説明する。なお、実施形態を説明する全図において、共通の構成要素には同一の符号を付し、繰り返しの説明を省略する。
図1及び図2は、本考案の実施形態に係る回転収納装置の全体の構成の一例を示すものである。
図1は、本考案の実施形態に係る回転収納装置の一例を示す平面図である。図1に示すように、回転収納装置は、下部外レール4と、下部内レール3と、上部レール2と、一対のスプロケット12と、チェーン14とを備えている。
図2は、本考案の実施形態に係る回転収納装置の一例を示す正面図である。図2に示すように、回転収納装置は、複数のボックス5と、上部ガイドローラー6と、下部ガイドローラー7とを備えている。
下部外レール4は、環状であるが、好ましくは、図3に示すように、平面視、角丸長方形である。尚、角丸長方形とは、本考案において、2つの等しい長さの平行線と、該平行線の両端に位置する2つの半円形からなる形状を意味する。
下部外レール4は、床面に設けられる。本実施形態では、例えば、図1に示すように、プラット1上に下部外レール4が設けられている。
下部内レール3も環状であるが、好ましくは、図3に示すように、角丸長方形である。下部内レール3は、下部外レール4よりも小さい環状に設けられている。
下部内レール3も床面に設けられる。本実施形態では、例えば、図1に示すように、プラット1上に下部内レール3が設けられている。尚、下部内レール3は、下部外レール4と同一面上に設けられている。また、下部内レール3は、図3に示すように、下部外レール4の内側に設けられている。
上部レール2も環状であるが、好ましくは、図4に示すように、角丸長方形である。上部レール2は、下部外レール4よりも小さく、下部内レール3よりも大きい環状に設けられている。
上部レール2は、下部外レール4及び下部内レール3の上方にて、これらのレールと平行に設けられている。上部レール2は、図1に示すように、平面視において、下部外レール4と下部内レール3との間の位置、即ち、下部外レール4の内側であって、下部内レール3の外側の位置に設けられている。
上部レール2は、任意のサポート部材によって支持されている。例えば、図13及び図14に示すように、上部レール2は、床面から逆L字状に立ち上がっている表裏サポート部材15及び左右サポート部材16によって支持されている。また、上部レール2は、上部レール2の角丸長方形の2本の平行線のそれぞれの中心点を結ぶように位置する短手サポート部材18に支持されている。
下部外レール4、下部内レール3及び上部レール2について、図3乃至図5に示すように、これらのレールの角丸長方形の半円形部分及び該半円形に隣接する直線部分の一定部位のレール幅wが、角丸長方形の直線部分のその他の部位のレール幅Wよりも小さくなるよう設けることが望ましい。例えば、該半円形部分及び半円形に隣接する直線部分の一定部位のレール幅wが、直線部分のその他の部位のレール幅Wの約半分の大きさとなるように設けることが望ましい。特に、図5に示すように、角丸長方形の直線部分のその他の部位のレール幅Wから、半円形に隣接する直線部分の一定部位のレール幅wまでテーパー状に幅が小さくなるように設けることが望ましい。
こうすることにより、ボックス5がこれらのレールの直線部分の大半の部位を移動中は、上部ガイドローラー6及び下部ガイドローラー7は、直線部分のレール幅Wの大きい部位を走行するため、上部ガイドローラー6及び下部ガイドローラー7とレールとの間の遊間が小さく、ボックス5は揺動することなく、より安定してスムーズに移動し易くなる。これに対し、これらのレールの角丸長方形の半円形部分及び該半円形に隣接する直線部分の一定部位のレール幅wが小さいことから、上部ガイドローラー6及び下部ガイドローラー7と、レールとの間の遊間は大きくなり、ボックス5がレールの直線部分と比較して複雑な形状である半円形部分においても、より安定してスムーズに移動し易くなる。
一対のスプロケット12と、スプロケット12に掛架されたチェーン14が下部外レール4及び下部内レール3の上方に設けられている。一対のスプロケット12は、同一面上にて、それぞれ垂直方向を軸に回転するように設けられており、チェーン14は、下部外レール4及び下部内レール3と平行する面でスプロケット12間を移動する。図1に示すように、スプロケット12のそれぞれは、平面視において、上部レール2の半円形部分の内側に設けられている。また、一対のスプロケット12とこれらに掛架されたチェーン14の輪郭は、略角丸長方形であり、該略角丸長方形は、下部外レール4及び下部内レール3と平行し、また該略角丸長方形は、平面視において、上部レール2と下部内レール3との間の位置、即ち、上部レール2の内側であって、下部内レール3の外側の位置に存在している。
スプロケット12は、例えば、図6及び図7に示すように、それぞれ上方にスプロケットカバー13を備えている。そして、スプロケット12は、スプロケットカバー13を介して、短手サポート部材18と連結している長手サポート部材17に支持されている。
上述したようにチェーン14は、一対のスプロケット12に掛架されている。また、後述するように、チェーン14は、ボックス5と連結している。
尚、任意のモータ等を設けて、スプロケット12を自動的に回転させ、チェーン14及びこれに連結しているボックス5を自動的に移動させることも可能である。
本実施形態では、特にモータ等は設けていないため、手動にてボックス5を移動させる。利用者がボックス5を右方向又は左方向に動かすことにより、ボックス5を右回り又は左回りに移動させることができる。手動式にした方が、より容易且つ安価に回転収納装置を設置することが可能となり、また利用者においても、より簡単且つ安全に取り扱うことができる。
ボックス5は、図2に示すように、下部外レール4及び下部内レール3と、上部レール2との間に位置し、これらのレールに沿って環状に移動する。また、図8及び図9に示すように、正面側にあるボックス5と背面側にあるボックス5との間には僅かな間隙しかない。このようにボックス5(及び各レール)を配置することにより、小さなスペースでも本考案の回転収納装置を設置することが可能となるとともに、より多くの物を収納することができるようになる。
ボックス5の形状は、特に限定されるものではないが、図1及び図2等に示すように、一般的には直方体である。この直方体は、1枚の天井板と、1枚の底板と、4枚の側面板とを有する典型的な直方体に限らず、例えば、側面板のうち、正面の1枚、又は正面及び背面の2枚の側面板を欠くもの等も含む。
ボックス5の形態は様々なものが採用可能である。図10は、ボックス5の形態の幾つかの例を示すものである。図10の左側のボックス5は、正面の側面板を有さない直方体であり、その天井板にはハンガーピンが設けられており、これにハンガーを引っ掛けることができるようになっている。また、図10の中央のボックス5も正面の側面板を有さない直方体であり、3枚の棚板によって、4つの棚が形成されている。さらに、図10の右側のボックス5は、縦方向に3分割されており、それぞれ取っ手を有する3段の引出し形式の収納ボックスとなっている。
ボックス5の寸法も特に限定されるものではないが、本実施形態では、幅約400mm、奥行き約380mm、高さ約1200mmとしている。
ボックス5の数も特に限定されるものではないが、本実施形態では図1及び図2に示すように8個のボックス5を設けている。上述した本実施形態のボックス5の寸法にて、ボックス5を8個設けることにより、本考案の回転収納装置を一般的な規格の押入れに設置することが可能となる。
ボックス5の材質についても特に限定されるものではないが、本実施形態のボックス5はプラスチック製である。
図6及び図11に示すように、ボックス5の天井板の上面に、上部レール2に沿って走行するように、上部ガイドローラー6が設けられている。図12に示すように、上部ガイドローラー6は、円盤状の車輪であり、円柱形状の中心部と、該中心部よりも直径の大きい2つの円柱形状(円盤状)の外側部とからなり、外側部が中心部を挟むように構成されている。そして、上部ガイドローラー6は、該外側部にて上部レール2を挟んで、水平方向を軸に(車輪が普通に回転するように)回転しながら上部レール2に沿って走行する。
本実施形態では、各ボックス5に上部ガイドローラー6が2個ずつ設けられている。より具体的には、図6及び図11に示すように、2つの上部ガイドローラー6は、ボックス5の天井板の上面のボックス5の移動方向に平行する中心線上に直列に設けられている。尚、ここで中心線とは、矩形状の天井板の対向する各辺の中心点を結んだ直線である中心線のうち、ボックス5の移動方向に平行する線のことを意味する。
図8及び図11に示すように、ボックス5の底板の下面に、下部外レール4及び下部内レール3にそれぞれ沿って走行するように、少なくとも2つの下部ガイドローラー7が設けられている。下部ガイドローラー7の構成は、上述した上部ガイドローラー6のそれと同様であり、下部ガイドローラー7は、その外側部にて、それぞれ下部外レール4又は下部内レール3を挟んで、水平方向を軸に回転しながら、これらの下部レールに沿って走行する。
本実施形態では、各ボックス5に下部ガイドローラー7が3個ずつ設けられている。より具体的には、図8及び図11に示すように、3個の下部ガイドローラー7のうち、2個は、ボックス5の底板のボックス5の移動方向外側辺に近接し、該辺に平行する前記底板下面の直線上に直列に、及び他の1個は、ボックス5の底板のボックス5の移動方向内側辺に近接し、該辺に平行する前記底板下面の直線の中心に設けられている。
それぞれの上部ガイドローラー6及び下部ガイドローラー7は、それぞれのシャフトにてガイドローラーブラケット8と連結している。ガイドローラーブラケット8は、ベアリングを介してスライドローラー9と連結している。スライドローラー9は円盤状の車輪であり、垂直方向を軸に回転する。上部ガイドローラー6及び下部ガイドローラー7は、スライドローラー9の該回転に伴い垂直方向を軸にして回転可能である。よって、上部ガイドローラー6及び下部ガイドローラー7は、それぞれのシャフトを軸にして通常の車輪が回転するように回転するのに加えて、それぞれのシャフトに直交する方向を軸としても回転することができるようになっている。
図12(d)及び(e)に示すように、円盤状であるスライドローラー9の周縁部は、断面視にて、V字状に凹んでいる。また、スライドローラーブラケット10は、ボックス5の天井板の上面及び底板の下面に取り付けられており、断面視にて、リブ付きコ字状である。スライドローラー9のV字状凹部とスライドローラーブラケット10のリブ付きコ字状が噛み合うように、両者は連結している。よって、上部ガイドローラー6及び下部ガイドローラー7は、ガイドローラーブラケット8、スライドローラー9及びスライドローラーブラケット10を介してボックス5に取り付けられている。また、スライドローラー9は、スライドローラーブラケット10に沿って、スライドローラーブラケット10の長手方向に摺動可能となっている。
図6に示すように、上部ガイドローラー6に対応するスライドローラーブラケット10は、その長手方向が上部レール2の角丸長方形の直線部分におけるボックス5の移動方向に平行するように設けられている。スライドローラー9は、スライドローラーブラケット10の長手方向、即ち、ボックス5の移動方向の前後に摺動可能になっている。また、該スライドローラー9とガイドローラーブラケット8を介して連結している上部ガイドローラー6も該スライドローラー9の摺動に伴って、スライドローラーブラケット10の長手方向、即ち、ボックス5の移動方向の前後に移動することができる。
また、図8に示すように、下部ガイドローラー7のうち、ボックス5の底板のボックス5の移動方向外側辺に近接し、該辺に平行する前記底板下面の直線上に直列に2個設けられた下部ガイドローラー7に対応するスライドローラーブラケット10は、その長手方向が下部外レール4及び下部内レール3の角丸長方形の直線部分におけるボックス5の移動方向に平行するように設けられている。スライドローラー9は、該スライドローラーブラケット10の長手方向、即ち、ボックス5の移動方向の前後に摺動可能になっている。また、該スライドローラー9とガイドローラーブラケット8を介して連結している下部ガイドローラー7も該スライドローラー9の摺動に伴って、該スライドローラーブラケット10の長手方向、即ち、ボックス5の移動方向の前後に移動することができる。
また、下部ガイドローラー7のうち、ボックス5の底板のボックス5の移動方向内側辺に近接し、該辺に平行する前記底板下面の直線の中心に1個設けられた下部ガイドローラー7に対応するスライドローラーブラケット10は、その長手方向が下部外レール4及び下部内レール3の角丸長方形の直線部分におけるボックス5の移動方向に直交するように設けられている。スライドローラー9は、該スライドローラーブラケット10の長手方向、即ち、ボックス5の移動方向に直交する方向の前後に摺動可能になっている。また、該スライドローラー9とガイドローラーブラケット8を介して連結している下部ガイドローラー7も該スライドローラー9の摺動に伴って、該スライドローラーブラケット10の長手方向、即ち、ボックス5の移動方向に直交する方向の前後に移動することができる。
上述の通り、上部ガイドローラー6及び下部ガイドローラー7は、通常の車輪が回転するように回転する。即ち、それぞれ、各下部外レール4、下部内レール3及び上部レール2に沿って、水平方向を軸にして回転する。
また、上部ガイドローラー6及び下部ガイドローラー7は、スライドローラー9の回転に伴って、垂直方向を軸にして360°回転可能になっている。
さらに、上部ガイドローラー6及び下部ガイドローラー7は、スライドローラー9がスライドローラーブラケット10の長手方向に摺動するのに伴って、スライドローラーブラケット10の長手方向の前後に移動することができる。
上部ガイドローラー6及び下部ガイドローラー7がこのように回転及び移動することにより、ボックス5をより安定してスムーズに、且つ小さなスペースでも環状に移動させることが容易に可能となる。
図12に示すように、上部ガイドローラー6用のスライドローラーブラケット10には、チェーン止めブラケット11が取り付けられている。そして、図6に示すように、ボックス5は、上部ガイドローラー6のチェーン止めブラケット11を介して、チェーン14と連結している。従って、ボックス5は、チェーン14の一対のスプロケット12間での回行に連動して移動する。これにより、ボックス5は、安定してスムーズに各レールに沿って移動することができるようになる。
尚、図12は、上部ガイドローラー6及びその周辺の部材を示しているが、下部ガイドローラー7及びその周辺の部材は、チェーン止めブラケット11を備えていない点を除いて、上部ガイドローラー6及びその周辺の部材と同様の構成を有している。
上述したように、本考案によれば、回転収納装置について、収納用のボックスを安定してスムーズに移動させることが可能となり、また、家庭の押入れ内等の小さなスペースにも設置でき、より多くの物を収納可能で、取付も容易で、且つ利用者が簡単に安全に取り扱うことができる。
1 プラット
2 上部レール
3 下部内レール
4 下部外レール
5 ボックス
6 上部ガイドローラー
7 下部ガイドローラー
8 ガイドローラーブラケット
9 スライドローラー
10 スライドローラーブラケット
11 チェーン止めブラケット
12 スプロケット
13 スプロケットカバー
14 チェーン
15 表裏サポート部材
16 左右サポート部材
17 長手サポート部材
18 短手サポート部材

Claims (6)

  1. 環状の下部外レール(4)と、
    前記下部外レール(4)の内側に設けられた、前記下部外レール(4)よりも小さい環状の下部内レール(3)と、
    前記下部外レール(4)及び下部内レール(3)の上方に設けられた、前記下部外レール(4)よりも小さく、前記下部内レール(3)よりも大きい環状の上部レール(2)と、
    前記下部外レール(4)及び下部内レール(3)の上方に設けられた、一対のスプロケット(12)と、
    前記スプロケット(12)に掛架されたチェーン(14)と、
    前記チェーン(14)と連結しており、また前記下部外レール(4)及び下部内レール(3)と、上部レール(2)との間に位置し、これらのレールに沿って環状に移動する複数のボックス(5)と、
    前記各ボックス(5)の天井板の上面に、前記上部レール(2)に沿って走行するように設けられた上部ガイドローラー(6)と、
    前記各ボックス(5)の底板の下面に、前記下部外レール(4)及び下部内レール(3)にそれぞれ沿って走行するように設けられた、少なくとも2つの下部ガイドローラー(7)と、
    を備えることを特徴とする回転収納装置。
  2. 前記上部ガイドローラー(6)及び下部ガイドローラー(7)が、それぞれスライドローラー(9)及びスライドローラーブラケット(10)を介して前記ボックス(5)に取り付けられており、前記上部ガイドローラー(6)及び下部ガイドローラー(7)は、前記スライドローラー(9)の回転に伴い垂直方向を軸にして回転可能であることを特徴とする請求項1に記載の回転収納装置。
  3. 前記スライドローラー(9)が前記スライドローラーブラケット(10)の長手方向に摺動可能であり、前記上部ガイドローラー(6)及び下部ガイドローラー(7)が該摺動に伴い、前記スライドローラーブラケット(10)の長手方向に移動可能であることを特徴とする請求項2に記載の回転収納装置。
  4. 前記上部ガイドローラー(6)が、前記ボックス(5)の天井板上面の前記ボックス(5)の移動方向に平行する中心線上に直列に2個設けられており、
    前記下部ガイドローラー(7)が、前記ボックス(5)の底板の前記ボックス(5)の移動方向外側辺に近接し、該辺に平行する前記底板下面の直線上に直列に2個、及び前記ボックス(5)の底板の前記ボックス(5)の移動方向内側辺に近接し、該辺に平行する前記底板下面の直線の中心に1個設けられていることを特徴とする請求項1、2又は3のいずれかに記載の回転収納装置。
  5. 前記上部ガイドローラー(6)のスライドローラーブラケット(10)が、その長手方向が前記ボックス(5)の移動方向に平行するように設けられており、
    前記下部ガイドローラー(7)のうち、前記ボックス(5)の底板の前記ボックス(5)の移動方向外側辺に近接し、該辺に平行する前記底板下面の直線上に直列に2個設けられた下部ガイドローラー(7)のスライドローラーブラケット(10)が、それらの長手方向が前記ボックス(5)の移動方向に平行するように設けられており、
    前記下部ガイドローラー(7)のうち、前記ボックス(5)の底板の前記ボックス(5)の移動方向内側辺に近接し、該辺に平行する前記底板下面の直線の中心に1個設けられた下部ガイドローラー(7)のスライドローラーブラケット(10)が、その長手方向が前記ボックス(5)の移動方向に直交するように設けられていることを特徴とする請求項4に記載の回転収納装置。
  6. 前記下部外レール(4)、下部内レール(3)及び上部レール(2)が角丸長方形であり、これらのレールの角丸長方形の半円形部分及び該半円形に隣接する直線部分の一定部位のレール幅が、角丸長方形の直線部分のその他の部位のレール幅よりも小さいことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の回転収納装置。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN105109876A (zh) * 2015-08-24 2015-12-02 广西大学 一种快递自助装置
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CN112890457A (zh) * 2021-02-22 2021-06-04 方德英 一种能整理口红的智能梳妆台

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