JP2024016471A - 陳列装置 - Google Patents

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一義 和田
Kazuyoshi Wada
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Abstract

【課題】商品の陳列作業の安全性を確保しつつ、陳列作業を行う従業員の負担を軽減すること。【解決手段】陳列棚(8,9)の後方に配置され且つ上下方向に延びる第1の案内部(11)に沿って移動可能な第1の走行装置(27~35)と、水平方向に延びる第2の案内部(12)に沿って移動可能な第2の走行装置(42~47)と、格納容器(71)を陳列棚(8,9)に対して積載・取り出し可能な取り込み装置(51)と、を有する運搬装置(21)と、格納容器(71)を積載する位置に運搬装置(21)を移動させて取り込み装置(51)を制御して格納容器(71)を陳列棚(8,9)に積載させ、格納容器(71)を取り出す位置に運搬装置(21)を移動させて取り込み装置(51)を制御して格納容器(71)を陳列棚(8,9)から取り出す制御部(200)と、を備えた陳列装置(1)。【選択図】図1

Description

本発明は、陳列棚に商品を陳列する陳列装置に関し、特に、商品の補充や場所の入れ替えが可能な陳列装置に関する。
商品を移動させる構成として、移動台車にロボットアームを搭載して、商品を自動的に陳列(補充や商品の位置変更(奥の商品を前に出す、前出し))、廃棄する構成が知られている(非特許文献1,2)。
また、商品を搬入、保管、搬出する物流倉庫において、商品をコンテナのような特定の大きさの容器に収容し、コンテナの位置を管理して、コンテナを移動するロボットで搬入、搬出させる自動倉庫が知られている(非特許文献3)。
Tanaka, J.、他5名," Portable compact suction pad unit for parallel grippers", Advanced Robotics 34(3-4), (2020): 202-218. Sakai, R.、他10名," A mobile dual-arm manipulation robot system for stocking and disposing of items in a convenience store by using universal vacuum grippers for grasping items", Advanced Robotics 34(3-4), (2020): 219-234. AutoStore, [online],[令和4年4月1日検索],インターネット<URL:https://www.autostoresystem.com/>
(従来技術の問題点)
従来技術のロボットアームでは、ロボットアームでの作業速度が遅かったり、作業成功率が低かったりする問題がある。また、ロボットアームを搭載した移動台車が、顧客が通る通路を移動することとなるため、移動台車が顧客の邪魔になる問題や、顧客と移動台車やロボットアームとの接触等の事故の問題もある。
従来技術の自動倉庫では、多種多様な形状をした商品をコンテナに収容して効率化し、労働力不足の解消や人件費の削減、搬入・搬出の高速化を図っている。しかし、システムが大型である問題がある。また、効率化のために、コンテナの寸法が統一されており、小売店舗において多種多様な形状の商品を隙間なく並べることには対応できない問題がある。
特に、スーパーマーケットやコンビニエンスストアのような多くの商品が陳列され、1日に何度も商品の品出し(補充と再陳列)が必要な現状では、従業員の負担が大きい問題もある。
本発明は、従来技術と比べて、商品の陳列作業の安全性を確保しつつ、陳列作業を行う従業員の負担を軽減することを技術的課題とする。
前記技術的課題を解決するために、請求項1に記載の発明の陳列装置は、
水平方向に延びる板状の陳列棚と、
前記陳列棚に積載され且つ商品が格納されると共に、前方から商品を取り出し可能且つ後方から前記陳列棚に対して積載可能な格納容器と、
前記陳列棚の後方に配置され且つ上下方向に延びる第1の案内部と、
前記陳列棚の後方に配置され且つ左右方向に延びる第2の案内部と、
前記第1の案内部に沿って移動可能な第1の走行装置と、前記第2の案内部に沿って移動可能な第2の走行装置と、前記格納容器を前記陳列棚に対して積載・取り出し可能な取り込み装置と、を有する運搬装置と、
前記陳列棚において前記格納容器を積載する位置に応じて、前記各走行装置を制御して前記運搬装置を移動させると共に、前記運搬装置が前記格納容器を積載する位置に移動した状態で前記取り込み装置を制御して前記格納容器を前記陳列棚に積載させる制御部であって、前記陳列棚から取り出される前記格納容器の位置に応じて、前記各走行装置を制御して前記運搬装置を移動させると共に、前記運搬装置が前記格納容器を取り出す位置に移動した状態で前記取り込み装置を制御して前記格納容器を前記陳列棚から取り出す前記制御部と、
を備えたことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の陳列装置において、
前記商品を取り出す方向に対して交差する幅方向に沿って移動可能に構成され、前記商品の幅方向の端部を支持する幅方向支持部材、を有する前記格納容器、
を備えたことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の陳列装置において、
前記取り込み装置を上下方向に沿って移動させる上下微調整機構を有する前記運搬装置と、
前記陳列棚の高さに応じて、前記取り込み装置の高さを調整する前記制御部と、
を備えたことを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の陳列装置において、
前記第1の走行装置と前記第2の走行装置とを駆動する共通の駆動源、
を備えたことを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1に記載の陳列装置において、
前方から商品が取り出し不能、且つ、後方から前記格納容器が格納可能な空き空間を有する前記陳列棚と、
前記空き空間に格納された格納容器を前記取り込み装置で取り出して、前方から商品が取り出し可能な位置に前記格納容器を移動させる前記制御部と、
を備えたことを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、従来技術と比べて、商品の陳列作業の安全性を確保しつつ、陳列作業を行う従業員の負担を軽減することができる。
請求項2に記載の発明によれば、幅方向支持部材が幅方向に移動不能な構成に比べて、商品間の無駄な隙間を減らすことができ、陳列装置の全体の構成を小型化できる。
請求項3に記載の発明によれば、上下微調整機構を有しない構成に比べて、商品の高さに応じて陳列棚の高さが変更になっても対応でき、商品間の無駄な隙間を減らすことができ、陳列装置の全体の構成を小型化できる。
請求項4に記載の発明によれば、駆動源を共通化しない場合に比べて、コストを抑制できる。
請求項5に記載の発明によれば、空き空間からスムーズに陳列棚に商品を補充できる。
図1は本発明の実施例1の陳列装置の説明図である。 図2は水平移動レールの要部拡大図である。 図3は実施例1の運搬ロボットを斜め前方から見た斜視図である。 図4は実施例1の運搬ロボットを斜め後方から見た斜視図である。 図5は実施例1の格納容器の説明図である。 図6は実施例1の陳列装置の機能ブロック図である。 図7は水平把持ローラが第2の格納位置に移動した状態の説明図であり、図7Aは第2の格納位置に位置している状態の平面図、図7Bは図7Aの部分断面図である。 図8は図7に示す状態から水平把持ローラが第2の突出位置に移動した状態の説明図であり、図8Aは第2の突出位置に位置した状態の平面図、図8Bは図8Aの部分断面図である。 図9は図8に示す状態から水平把持ローラがフランジ部に接触する状態の説明図であり、図9Aは水平把持ローラがフランジ部に接触した状態の平面図、図9Bは図9Aの部分断面図である。 図10は図9に示す状態から垂直把持ローラが第1の収納位置に移動した状態の説明図であり、図10Aは第1の収納位置に移動した状態の平面図、図10Bは図10Aの部分断面図である。 図11は図10に示す状態から水平従動ローラがサブレールに接触するまで下降させた状態の説明図であり、図11Aは平面図、図11Bは側面図である。 図12は図11に示す状態から水平把持ローラを第2の収納位置に向けて移動させた場合の説明図であり、図12Aは第2の収納位置に向けて移動させた状態の平面図、図12Bは図12Aの部分断面図である。 図13は運搬ロボットの垂直レールへの移動の説明図であり、図13Aは運搬ロボットが垂直レールから離れた状態の平面図、図13Bは図13Aの部分断面図である。 図14は運搬ロボットの垂直レールへの移動の説明図であり、図14Aは運搬ロボットが垂直レールの位置に到達した状態の平面図、図14Bは図14Aの部分断面図である。 図15は水平把持ローラが第2の突出位置に移動した状態の説明図であり、図15Aは第2の突出位置に位置した状態の平面図、図15Bは図15Aの部分断面図である。 図16は図15に示す状態から運搬ロボットが上昇した後に垂直把持ローラが第1の突出位置に移動した状態の説明図であり、図16Aは垂直把持ローラが第1の突出位置に移動した状態の平面図、図16Bは図16Aの部分断面図である。 図17は図16に示す状態から水平把持ローラがフランジ部から離脱した状態の説明図であり、図17Aは水平把持ローラがフランジ部から離脱した状態の平面図、図17Bは図17Aの部分断面図である。 図18は図17に示す状態から水平把持ローラを第2の収納位置に移動させた場合の説明図であり、図18Aは第2の収納位置に移動させた状態の平面図、図18Bは図18Aの部分断面図である。 図19は取り込み装置への商品の取り込み前の状態の説明図であり、図19Aは平面図、図19Bは部分断面図である。 図20は図19の状態から取り込み装置をせり出し位置に移動させた状態の説明図であり、図20Aは平面図、図20Bは部分断面図である。 図21は図20の状態から昇降フレームを上昇位置に移動させた状態の説明図であり、図21Aは平面図、図21Bは部分断面図である。 図22は図21の状態から格納トレイを回転ベルト上に取り込んだ状態の説明図であり、図22Aは平面図、図22Bは部分断面図である。 図23は図22の状態から取り込み装置を格納位置に移動させた状態の説明図であり、図23Aは平面図、図23Bは部分断面図である。 図24は商品の再陳列前の状態の説明図であり、図24Aは平面図、図24Bは部分断面図である。 図25は図24の状態から取り込み装置をせり出し位置に移動させた状態の説明図であり、図25Aは平面図、図25Bは部分断面図である。 図26は図25の状態から格納トレイを棚板上に再陳列した状態の説明図であり、図26Aは平面図、図26Bは部分断面図である。 図27は図26の状態から昇降フレームを下降位置に移動させた状態の説明図であり、図27Aは平面図、図27Bは部分断面図である。 図28は図27の状態から取り込み装置を格納位置に移動させた状態の説明図であり、図28Aは平面図、図28Bは部分断面図である。 図29は実施例1の陳列処理のフローチャートの説明図である。 図30は実施例1のトレイ取り込み処理のフローチャートであり、図29のST11のサブルーチンである。 図31は実施例1のレール切替処理(水平→垂直)のフローチャートであり、図29のST6,ST14のサブルーチンである。 図32は実施例1のレール切替処理(垂直→水平)のフローチャートであり、図29のST8,ST16のサブルーチンである。 図33は実施例1のトレイ再陳列処理のフローチャートであり、図29のST18のサブルーチンである。
次に図面を参照しながら、本発明の実施の形態の具体例(以下、実施例と記載する)を説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
なお、以下の図面を使用した説明において、理解の容易のために説明に必要な部材以外の図示は適宜省略されている。
図1は本発明の実施例1の陳列装置の説明図である。
図1において、本発明の実施例1の陳列装置1は、枠体の一例としての陳列フレーム2を有する。陳列フレーム2は、上下方向に延びる複数の縦フレーム6と、水平方向に延びる複数の横フレーム7とを有する。
縦フレーム6は、前端の前縦フレーム6a,6bと、後部の後縦フレーム6c,6dと、前縦フレーム6a,6bの後方の中縦フレーム6e,6f,6gとを有する。横フレーム7は、前端の前横フレーム7a~7dと、後部の後横フレーム7e,7fと、中横フレーム7g~7jとを有する。
前縦フレーム6a,6bの間は、4つの平行する前横フレーム7a~7dで連結されている。後縦フレーム6c,6dの間は、上端部と下端部が後横フレーム7e,7fで連結されている。中縦フレーム6e~6gは、4つの平行する中横フレーム7g~7jで連結されている。なお、各前横フレーム7a,7b,7c,7dと、各中横フレーム7g,7h,7i,7jの高さは、それぞれが同じ位置に配置されている。
上から2段目の横フレーム7b,7hの間には、水平方向に延びる板状の上段棚板(陳列棚)8が支持される。上から3段目の横フレーム7c,7iの間には、水平方向に延びる板状の下段棚板(陳列棚)9が支持される。
左側の2つの中縦フレーム6e,6fの後面には、第1の案内部の一例として、上下方向に延びる垂直移動レール11(11a,11b)が設置されている。
また、後横フレーム7e,7fの間には、第2の案内部の一例として、水平方向に延びる水平移動レール12が設置されている。実施例1の水平移動レール12は、上段メインレール12a、上段サブレール12b、下段メインレール12c、下段サブレール12dを有する。
図2は水平移動レールの要部拡大図である。
図2において、上段メインレール12aは、左右方向に延びる板状に形成されている。上段メインレール12aには、前端から上方に延びるフランジ部16が形成されている。フランジ部16は、左右方向の一端から他端まで形成されている。また、上段メインレール12aには、前端の下部に、ラック歯17が形成されている。ラック歯17は、左右方向の一端から他端まで歯車の歯が板状に形成された構成となっている。
下段メインレール12cも、上段メインレール12aと同様に構成されており、詳細な説明は省略する。
垂直移動レール11a,11bは、フランジ部18(後述する図7参照)が延びる方向が前方である点が上段メインレール12aと異なる。また、垂直移動レール11a,11bでは、ラック歯19は、一組の垂直移動レール11a,11bの後方に配置されている。
図3は実施例1の運搬ロボットを斜め前方から見た斜視図である。
図4は実施例1の運搬ロボットを斜め後方から見た斜視図である。
陳列フレーム2には、運搬装置の一例として、運搬ロボット21が支持されている。
図3、図4において、実施例1の運搬ロボット21は、運搬装置の枠体の一例としての昇降フレーム22と、背部フレーム23と、を有する。昇降フレーム22は、上端部の天枠部22aと、下端部の底板22bと、天枠部22aと底板22bとを連結する縦柱部22cと、補強用の筋交い部22dと、昇降連結部22eとを有する。
背部フレーム23は、四角枠状に形成されている。背部フレーム23と昇降フレーム22とは、左右両端部のスライド支持部23aで、上下方向に相対的に移動可能に構成されている。昇降フレーム22の後側には、上下方向に延びる調整シャフト24の上端及び下端が回転可能に支持されている。調整シャフト24の外周にはネジ山が形成されている。背部フレーム23には、調整シャフト24のネジ山に噛み合うナット(図示せず)が支持されている。したがって、上下調整用のモータM0が回転して調整シャフト24が回転すると、ナットと共に背部フレーム23が調整シャフト24に沿って上下方向に移動する。よって、上下調整用のモータM0を回転させることで、昇降フレーム22が背部フレーム23に対して上方に移動した上昇位置と、昇降フレーム22が背部フレーム23とほぼ同じ高さとなる下降位置(図4に示す位置)とを相対的に上下動させることが可能である。前記昇降フレーム22、背部フレーム23、調整シャフト24、上下調整用のモータM0等により、実施例1の上下微調整機構が構成されている。
天枠部22aには、駆動源の一例としてのモータM1が支持されている。
天枠部22aの前端部の左右両側には、左右一対の垂直駆動ギア27,28が配置されている。垂直駆動ギア27,28は、ラック歯19に噛み合い可能に構成されている。垂直駆動ギア27,28の左右方向の間隔は、垂直移動レール11a,11bの間隔に対応して設定されている。
垂直駆動ギア27,28は、垂直駆動軸29に連結されており、垂直駆動軸29には、前側ギアボックス30と伝達シャフト31を介して、モータM1から駆動が伝達される。
天枠部22aの前端側の下部には、左右一対の垂直把持ローラ32が配置されている。垂直把持ローラ32は、回転アーム33の先端部に回転自由な状態で支持されている。回転アーム33は、垂直把持ローラ32が昇降フレーム22の前端よりも前方に突出した第1の突出位置(図3に示す位置)と、昇降フレーム22の前端よりも後側に収納された第1の収納位置との間で移動可能に構成されている。回転アーム33は、図示しない垂直把持用モータの駆動に応じて第1の突出位置と第1の収納位置との間を移動する。
実施例1では、第1の突出位置に回転アーム33が移動した状態では、左右の垂直把持ローラ32が垂直移動レール11a,11bのフランジ部18に接触すると共に、垂直駆動ギア27,28がラック歯19に噛み合うように設定されている。
底板22bの前端部の上方には、左右一対の垂直従動ギア34,35が配置されている。垂直従動ギア34,35は、それぞれ、垂直駆動ギア27,28の下方に配置されている。
前記符号27~35を付した各部材により、実施例1の第1の走行装置27~35が構成されている。
天枠部22aの後端部には、伝達シャフト31の後端から駆動が伝達される後側ギアボックス41が配置されている。後側ギアボックス41から下方には、水平駆動軸42が延びている。水平駆動軸42には、水平駆動ギア43が支持されている。したがって、モータM1が駆動すると、各駆動軸29,42を介して、各駆動ギア27,28,43に駆動が伝達される。なお、実施例1の水平駆動ギア43は、水平駆動軸42に対して軸方向にスライド移動可能に支持されている。水平駆動ギア43自体は、背部フレーム23に支持されている。よって、背部フレーム23に対して昇降フレーム22が相対的に移動すると、水平駆動ギア43が水平駆動軸42に沿って相対的に軸方向に移動可能である。
水平駆動ギア43の上方には、左右一対の水平把持ローラ44が配置されている。水平把持ローラ44は、回転アーム46の先端部に回転自由な状態で支持されている。回転アーム46は、背部フレーム23に支持されている。回転アーム46は、水平把持ローラ44が後方に突出した第2の突出位置(図4に示す位置)と、第2の突出位置よりも前側に収納された第2の収納位置との間で移動可能に構成されている。回転アーム46は、図示しない水平把持用モータの駆動に応じて第2の突出位置と第2の収納位置との間を移動する。
底板22bの後端部の上方には、左右一対の水平従動ローラ47が配置されている。水平従動ローラ47は背部フレーム23に支持されている。実施例1では、水平把持ローラ44と水平従動ローラ47との間隔は、メインレール12a,12cと、サブレール12b,12dとの間隔に対応して設定されている。実施例1では、回転アーム46が第2の突出位置に移動した状態では、水平把持ローラ44がメインレール12a(または12c)のフランジ部16に接触すると共に、水平従動ローラ47が、サブレール12b(または12d)の表面に接触するように、各部材の位置が設定されている。
前記符号42~47を付した各部材により、実施例1の第2の走行装置42~47が構成されている。
底板22bの上面には、取り込み装置51が配置されている。取り込み装置51は、底板22bに沿って前後方向に延びるスライドレール52を有する。スライドレール52は、底板22bに支持されている。スライドレール52には、スライドフレーム53が前後方向に移動可能に支持されている。スライドフレーム53は、図示しないスライド用モータにより、取り込み装置51の前端部が昇降フレーム22の前端よりも前方に突出するせり出し位置と、取り込み装置51の前端部が昇降フレーム22の前端よりも後方に収納された格納位置(図3に示す位置)との間で移動可能に構成されている。スライドレール52およびスライドフレーム53、スライド用モータにより、取り込み装置51のせり出し機構54が構成されている。
スライドフレーム53には、前方の駆動軸56と、後方の従動軸57とが支持されている。駆動軸56には、駆動軸56の回転量を検出する検出部材の一例としてのロータリエンコーダ58が装着されている。駆動軸56には、駆動プーリ59が支持されている。従動軸57には、従動プーリ60が支持されている。駆動プーリ59と従動プーリ60との間には、無端帯状の回転ベルト61が装着されている。駆動軸56は、回転ベルト61の内側に配置された取り込みモータ(図示せず)から駆動が伝達される。
実施例1では、駆動プーリ59、従動プーリ60、回転ベルト61は、左右一対設けられている。左右一対の回転ベルト61の間には、格納トレイ(後述)の下面を支持するガイドプレート62が支持されている。したがって、スライド用モータの正回転または逆回転の駆動に伴って、回転ベルト61およびガイドプレート62が前後に移動し、取り込みモータの正回転または逆回転に伴って回転ベルト61が正回転または逆回転するように構成されている。
図5は実施例1の格納容器の説明図である。
各棚板8,9の上面には、格納容器の一例としての格納トレイ71が設置可能である。
図5において、格納トレイ71は、底壁72と、底壁72の前端部に支持された板状の前端ストッパ73とを有する。また、底壁72の上面には、前後方向に延びるエンドレール74が形成されている。エンドレール74には、エンドガイド76が前後方向に移動可能に支持されている。エンドガイド76は、図示しないバネにより前方に向けて付勢されている。したがって、前端ストッパ73とエンドガイド76との間に格納された複数の商品の一例としてのおにぎり81の中から1つのおにぎり81が取り出されると、エンドガイド76が残ったおにぎり81を前方に押し出すことが可能である。
底壁72の左右両側には、幅方向支持部材の一例として、左右一対のサイドガイド77が支持されている。サイドガイド77は、底壁72に対して左右方向に移動可能に支持されている。したがって、商品がおにぎり81の場合だけでなく、サンドイッチやペットボトル飲料、紙パック飲料、たばこ等、商品の横幅に応じて、サイドガイド77の位置を手動で調整して、商品の大きさに対応することが可能である。
実施例1の陳列装置1では、運搬ロボット21には、図示しない無線通信装置が搭載されており、情報処理装置の一例としてのパーソナルコンピュータPCとの間で、無線通信で情報の送受信が可能に構成されている。なお、無線通信は、従来公知の任意の規格を採用可能であり、Wi-Fi(登録商標)やBluetooth(登録商標)、ZigBee(登録商標)等を採用可能である。また、無線通信が好ましいが、ケーブルを介した有線通信とすることも可能である。
なお、運搬ロボット21には、垂直移動レール11や水平移動レール12を検出する図示しない検知部材(近接センサ)や、格納トレイ71を検出する図示しない検知部材(近接センサ)、モータM0,M1、駆動軸56の回転量を検知するロータリエンコーダSN0,SN1,58、スライド用モータの回転量を検知するロータリエンコーダ(図示せず)等も搭載されている。
(制御部の説明)
図6は実施例1の陳列装置の機能ブロック図である。
図6において、実施例1の陳列装置1の制御部200やパーソナルコンピュータPCの制御部100は、外部との信号の入出力および入出力信号レベルの調節等を行うI/O(入出力インターフェース)、必要な起動処理を行うためのプログラムおよびデータ等が記憶されたROM(リードオンリーメモリ)、必要なデータ及びプログラムを一時的に記憶するためのRAM(ランダムアクセスメモリ)、ROM等に記憶された起動プログラムに応じた処理を行うCPU(中央演算処理装置)ならびにクロック発振器等を有するコンピュータ装置により構成されている。よって、制御部100,200は、前記ROM及びRAM等に記憶されたプログラムを実行することにより種々の機能を実現することができる。
(パーソナルコンピュータPCの制御部100の説明)
パーソナルコンピュータPCの制御部は、下記の機能手段(プログラムモジュール)101~103を有する。
トレイ陳列位置記憶手段101は、格納トレイ71が棚板8,9で陳列されている位置を記憶する。実施例1のトレイ陳列位置記憶手段101は、複数の格納トレイ71のそれぞれが棚板8,9で、現時点で陳列されている位置を記憶すると共に、陳列する位置が異なる場合(異なる陳列パターン)についても、複数パターン記憶している。一例として、朝の時間帯や昼の時間帯、夜の時間帯等で異なる陳列パターンを記憶させることが可能である。すなわち、時間帯によって、売れ筋の商品を顧客の目につきやすい上段の棚板8に配置する陳列パターンとすることが可能である。
再陳列時期記憶手段102は、格納トレイ71の陳列位置を変更する(再陳列する)時期を記憶する。一例として、朝の時間帯の陳列パターンから昼の時間帯の陳列パターンに変更する時期(時刻)や、昼の時間帯の陳列パターンから夜の時間帯の陳列パターンに変更する時刻等を記憶する。時期は、各店舗において、過去のデータから統計的に顧客が少ない時間帯に設定することが望ましい。
情報送信手段103は、運搬ロボット21に再陳列を実行するように指示をする再陳列要求手段103Aや、運搬ロボット21に各格納トレイ71の位置(現在位置や移動先の位置)を送信する位置情報送信手段103Bを有する。
(陳列装置1の制御部200の説明)
実施例1の陳列装置1の制御部200は、下記の機能手段(プログラムモジュール)201~205を有する。
トレイ位置取得手段201は、現在位置取得手段201Aと、移動先取得手段201Bとを有し、格納トレイ71の現在位置や移動先の位置を取得する。実施例1のトレイ位置取得手段201は、パーソナルコンピュータPCから格納トレイ71の位置の情報を受信することで、格納トレイ71の現在位置や移動先の位置を取得する。なお、パーソナルコンピュータPCと通信して格納トレイ71の位置を取得する構成を例示したが、これに限定されず、陳列装置1で記憶しておくことも可能である。また、実施例1では、現在位置や移動先の位置は、棚板8,9の垂直方向の位置(上段棚板8であるか下段棚板9であるか)と、棚板8,9における水平方向の位置(左端や右端、左端から2番目等)とを含む。
移動経路作成手段202は、取り込み時の移動経路作成手段202Aと、再陳列時の移動経路作成手段202Bとを有し、運搬ロボット21の移動開始位置から移動終了位置までの移動経路を作成する。
取り込み時の移動経路作成手段202Aは、運搬ロボット21の現在位置から、取り込み対象の商品81の現在位置までの移動経路(第1の移動経路)を作成する。運搬ロボット21の現在位置の高さ(上段棚板8の高さか下段棚板9の高さか)と商品81の現在位置の高さが同一であれば、運搬ロボット21は水平方向の移動だけで移動が可能であるため、水平方向の移動のみの移動経路(第1の移動経路)が作成される。一方、運搬ロボット21の現在位置の高さ(上段棚板8の高さか下段棚板9の高さか)と商品81の現在位置の高さが異なる場合、運搬ロボット21は、まず垂直移動レール11まで水平移動して、垂直移動レール11に沿って商品81の現在位置の高さまで垂直移動し、商品81の現在位置の高さで水平移動する、という移動経路(第1の移動経路)が作成される。
なお、運搬ロボット21の現在位置については、運搬ロボット21が1回動作をするたびに所定の待機位置に戻るように構成されている場合は待機位置(初期位置)となるが、所定の待機位置に戻らない構成の場合は、前回の再陳列作業が終了した位置となる。
再陳列時の移動経路作成手段202Bは、取り込み対象の商品81の現在位置から移動先の位置までの移動経路(第2の移動経路)を作成する。なお、第2の移動経路は、移動開始位置が商品81の現在位置で、移動終了位置が商品81の移動先の位置である点が、第1の移動経路における運搬ロボット21の現在位置と商品81の現在位置である点と異なるだけで、移動経路の作成については同様であるので詳細な説明は省略する。すなわち、第1の移動経路は、いわば、再陳列対象の商品81を運搬ロボット21が取りに行く移動経路であり、第2の移動経路は、いわば、取り出した商品81を移動先に置きに行く移動経路である。
なお、移動先の位置については、再陳列時に、棚板8,9に一時的に仮置きできる場所が設定されている場合には、仮置きの位置が移動先の位置となる場合も含む。
水平移動制御手段203は、水平レール到達判別手段203Aと、水平把持展開手段203Bと、水平把持接触手段203Cと、垂直把持収納手段203Dと、水平従動接触手段203Eと、水平把持収納手段203Fと、水平駆動手段203Gとを有する。水平移動制御手段203は、運搬ロボット21の水平移動を制御する。実施例1の水平移動制御手段203は、モータM1や垂直把持用モータ、水平把持用モータを介して、運搬ロボット21の水平移動を制御する。
水平レール到達判別手段203Aは、垂直移動レール11に沿って運搬ロボット21が移動している場合に、目的の高さの水平移動レール12の位置に移動したかを判別する。水平レール到達判別手段203Aは、前述した近接センサの検知結果に基づいて判別される。
図7は水平把持ローラが第2の格納位置に移動した状態の説明図であり、図7Aは第2の格納位置に位置している状態の平面図、図7Bは図7Aの部分断面図である。
図8は図7に示す状態から水平把持ローラが第2の突出位置に移動した状態の説明図であり、図8Aは第2の突出位置に位置した状態の平面図、図8Bは図8Aの部分断面図である。
水平把持展開手段203Bは、運搬ロボット21が垂直移動レール11から水平移動レール12に移行する(切り替わる)場合に、回転アーム46を回転させて、水平把持ローラ44を第2の格納位置(図7参照)から第2の突出位置(図8参照)に移動させる。なお、水平把持ローラ44が第2の突出位置に向けて移動する際には、水平把持ローラ44がメインレール12a(または12c)のフランジ部16よりも上方に位置する状態で、水平把持ローラ44が第2の突出位置に向けて移動する。よって、水平把持ローラ44がフランジ部16の前面に接触、衝突、干渉しない。
図9は図8に示す状態から水平把持ローラがフランジ部に接触する状態の説明図であり、図9Aは水平把持ローラがフランジ部に接触した状態の平面図、図9Bは図9Aの部分断面図である。
水平把持接触手段203Cは、水平把持ローラ44をフランジ部16に接触させる。実施例1の水平把持接触手段203Cは、モータM1を制御して、水平把持ローラ44がフランジ部16に接触するまで(図9参照)、運搬ロボット21を下降させる。なお、図7に示す運搬ロボット21が垂直移動レール11に沿って移動した後停止する位置(高さ)が水平移動レール12に対して予め定められた上方の位置に設定されていることに伴って、図8から図9への運搬ロボット21の下降距離も予め定められた距離となっている。なお、予め定められた距離とする場合に限定されず、水平把持ローラ44がフランジ部16に接触したことをセンサで検知して、運搬ロボット21の下降を停止させる構成とすることも可能である。
図10は図9に示す状態から垂直把持ローラが第1の収納位置に移動した状態の説明図であり、図10Aは第1の収納位置に移動した状態の平面図、図10Bは図10Aの部分断面図である。
垂直把持収納手段203Dは、水平把持ローラ44がフランジ部16に接触した後に、回転アーム33を制御して、垂直把持ローラ32を第1の突出位置から第1の収納位置に移動させる(図10参照)。したがって、垂直把持ローラ32が垂直移動レール11から離脱する。
図11は図10に示す状態から水平従動ローラがサブレールに接触するまで下降させた状態の説明図であり、図11Aは平面図、図11Bは側面図である。
水平従動接触手段203Eは、運搬ロボット21を下降させて水平従動ローラ47をサブレール12b(または12d)に接触させる。実施例1の水平従動接触手段203Eは、モータM1を制御して、運搬ロボット21を予め定められた距離(一例として3mm)下降させる。水平把持収納手段203Dで垂直把持ローラ32が離脱すると、水平把持ローラ44がフランジ部16に引っ掛かった状態となり、この状態で水平従動接触手段203Eで運搬ロボット21が下降すると、運搬ロボット21が傾き(図11参照)、垂直駆動ギア27,28はラック歯19に噛み合った状態であるが、垂直従動ギア34,35はラック歯19から離間した状態となり、水平従動ローラ47がサブレール12b(または12d)に接触した状態となる。
図12は図11に示す状態から水平把持ローラを第2の収納位置に向けて移動させた場合の説明図であり、図12Aは第2の収納位置に向けて移動させた状態の平面図、図12Bは図12Aの部分断面図である。
水平把持収納手段203Fは、水平把持ローラ44を第2の突出位置から第2の収納位置に向けて移動させる。この時、水平把持ローラ44はフランジ部16の後面に接触して停止しており、水平把持ローラ44が第2の収納位置に向けて動こうとすると、運搬ロボット21の方がフランジ部16側に引き付けられる力を受けることとなる。よって、図12Bに示すように、運搬ロボット21が水平移動レール12側に引き付けられた状態、すなわち、運搬ロボット21が水平把持ローラ44で水平移動レール12を把持した状態となる。図12に示す状態では、垂直駆動ギア27,28が垂直移動レール11のラック歯19から離間し、水平駆動ギア43が水平移動レール12のラック歯17に噛み合った状態となる。よって、モータM1の駆動に伴って水平駆動ギア43とラック歯17との噛み合いで、運搬ロボット21が水平移動レール12に沿って移動可能な状態となる。なお、モータM1が駆動すると、垂直駆動ギア27,28が回転はするが、ラック歯19と噛み合っていないので、垂直方向の移動はしない。
水平駆動手段203Gは、運搬ロボット21を水平方向に移動させる。実施例1の水平駆動手段203Gは、運搬ロボット21が水平移動レール12を把持した状態で、運搬ロボット21の水平方向の目的地(商品81の取り出し位置、または、再陳列位置、あるいは垂直移動レール11の位置)までの移動距離に応じて、モータM1を正回転または逆回転駆動させる。
垂直移動制御手段204は、垂直レール到達判別手段204Aと、水平把持展開手段(垂直把持接触手段)204Bと、水平把持上昇手段204Cと、垂直把持展開手段204Dと、水平把持離脱手段204Eと、水平把持収納手段204Fと、垂直駆動手段204Gとを有する。垂直移動制御手段204は、運搬ロボット21の垂直移動を制御する。実施例1の垂直移動制御手段204は、モータM1や垂直把持用モータ、水平把持用モータを介して、運搬ロボット21の垂直移動を制御する。
図13は運搬ロボットの垂直レールへの移動の説明図であり、図13Aは運搬ロボットが垂直レールから離れた状態の平面図、図13Bは図13Aの部分断面図である。
図14は運搬ロボットの垂直レールへの移動の説明図であり、図14Aは運搬ロボットが垂直レールの位置に到達した状態の平面図、図14Bは図14Aの部分断面図である。
垂直レール到達判別手段204Aは、水平移動レール12に沿って運搬ロボット21が移動している場合(図13、図14参照)に、垂直移動レール11の位置に到達したかを判別する。垂直レール到達判別手段204Aは、前述した近接センサの検知結果に基づいて判別される。
図15は水平把持ローラが第2の突出位置に移動した状態の説明図であり、図15Aは第2の突出位置に位置した状態の平面図、図15Bは図15Aの部分断面図である。
水平把持展開手段204Bは、運搬ロボット21が水平移動レール12から垂直移動レール11に移行する(切り替わる)場合に、運搬ロボット21が垂直移動レール11の位置に到達した後に、回転アーム46を回転させて、水平把持ローラ44を第2の突出位置(図15参照)に向けて移動させる。すなわち、水平把持ローラ44がフランジ部16に接触した状態で水平把持ローラ44を第2の格納位置に移動させる力で、運搬ロボット21を水平移動レール12に把持していた状態であったものを、水平把持ローラ44を第2の突出位置に向けて移動させることで、運搬ロボット21の水平移動レール12への把持状態を解除する。水平移動レール12の把持状態が解除されると、運搬ロボット21の重心位置の関係で、図15Bに示すように、運搬ロボット21が傾く。
図16は図15に示す状態から運搬ロボットが上昇した後に垂直把持ローラが第1の突出位置に移動した状態の説明図であり、図16Aは垂直把持ローラが第1の突出位置に移動した状態の平面図、図16Bは図16Aの部分断面図である。
水平把持上昇手段204Cは、垂直駆動ギア27,28を回転させて垂直従動ギア34,35をラック歯19に接触させる。実施例1の水平把持上昇手段204Cは、モータM1を制御して、運搬ロボット21を予め定められた距離(一例として3mm)上昇させる。水平把持展開手段204Bで水平把持ローラ44での把持が解除された状態で、水平把持上昇手段204Cで運搬ロボット21が上昇(図15、図16参照)すると、運搬ロボット21の傾きが解消され、垂直駆動ギア27,28および垂直従動ギア34,35はラック歯19に噛み合った状態となる。この時、水平駆動ギア43と水平移動レール12のラック歯17との噛み合いは解除される。
垂直把持展開手段204Dは、水平把持ローラ44での保持が解除された後に、回転アーム33を制御して、垂直把持ローラ32を第1の収納位置から第1の突出位置に移動させる(図16A参照)。したがって、垂直把持ローラ32が垂直移動レール11を保持する。
図17は図16に示す状態から水平把持ローラがフランジ部から離脱した状態の説明図であり、図17Aは水平把持ローラがフランジ部から離脱した状態の平面図、図17Bは図17Aの部分断面図である。
水平把持離脱手段204Eは、水平把持ローラ44をフランジ部16から離脱させる。実施例1の水平把持離脱手段204Eは、モータM1を制御して、水平把持ローラ44がフランジ部16から離脱するまで(図17参照)、運搬ロボット21を上昇させる。実施例1では、フランジ部16の高さ分に余裕(マージン)を加えた予め定められた距離だけ、運搬ロボット21を上昇させる。なお、予め定められた距離とする場合に限定されず、水平把持ローラ44がフランジ部16から離脱したことをセンサで検知して、運搬ロボット21の上昇を停止させる構成とすることも可能である。
図18は図17に示す状態から水平把持ローラを第2の収納位置に移動させた場合の説明図であり、図18Aは第2の収納位置に移動させた状態の平面図、図18Bは図18Aの部分断面図である。
水平把持収納手段204Fは、水平把持ローラ44を第2の突出位置から第2の収納位置に移動させる(図18参照)。水平把持ローラ44が第2の突出位置に移動した状態で、運搬ロボット21を昇降させると、水平把持ローラ44が水平移動レール12に接触して破損する恐れがあるが、第2の収納位置に移動させることで、破損が抑制される。図18に示す状態では、垂直駆動ギア27,28や垂直従動ギア34,35が垂直移動レール11のラック歯19に噛み合い、水平駆動ギア43が水平移動レール12のラック歯17から離間している。よって、モータM1の駆動に伴って垂直駆動ギア27,28とラック歯19との噛み合いで、運搬ロボット21が垂直移動レール11に沿って移動可能な状態となる。
垂直駆動手段204Gは、運搬ロボット21を垂直方向に移動させる。実施例1の垂直駆動手段204Gは、運搬ロボット21が垂直移動レール11を把持した状態で、運搬ロボット21の垂直方向の目的の高さまでの移動距離に応じて、モータM1を正回転または逆回転駆動させる。なお、前述のように、実施例1では、運搬ロボット21を停止させる位置(高さ)が、目的の水平移動レール12a,12b(または12c,12d)に対して予め定められた上方の位置に設定されている。
取り込み装置制御手段205は、取り込み制御手段205Aと、再陳列制御手段205Bとを有し、取り込み装置51を制御して、商品81の運搬ロボット21内への取り込みや、運搬ロボット21内の商品81の棚板8,9への再陳列を行う。
取り込み制御手段205Aは、せり出し制御手段205A1と、上昇制御手段205A2と、取り込み制御手段205A3と、格納制御手段205A4とを有し、商品81の運搬ロボット21内への取り込みを制御する。
図19は取り込み装置への商品の取り込み前の状態の説明図であり、図19Aは平面図、図19Bは部分断面図である。
図20は図19の状態から取り込み装置をせり出し位置に移動させた状態の説明図であり、図20Aは平面図、図20Bは部分断面図である。
せり出し制御手段205A1は、せり出し機構54のスライド用モータを制御して、回転ベルト61を格納位置(図19参照)からせり出し位置(図20参照)に移動させる。
図21は図20の状態から昇降フレームを上昇位置に移動させた状態の説明図であり、図21Aは平面図、図21Bは部分断面図である。
上昇制御手段205A2は、昇降フレーム22を下降位置(図20参照)から上昇位置(図21参照)に移動させることで取り込み装置51を上昇させ、回転ベルト61の前端部を、格納トレイ71の後端部に接触させた状態(図21参照)にする。実施例1では、回転ベルト61の前端部で格納トレイ71の後端部を持ちあげた状態となるまで、昇降フレーム22を所定距離上昇させる。
図22は図21の状態から格納トレイを回転ベルト上に取り込んだ状態の説明図であり、図22Aは平面図、図22Bは部分断面図である。
取り込み制御手段205A3は、取り込み装置51の取り込みモータを回転させて、回転ベルト61を回転させ、棚板8,9上の格納トレイ71を回転ベルト61上に取り込む(図22参照)。
図23は図22の状態から取り込み装置を格納位置に移動させた状態の説明図であり、図23Aは平面図、図23Bは部分断面図である。
格納制御手段205A4は、せり出し機構54のスライド用モータを制御して、回転ベルト61をせり出し位置(図22参照)から格納位置(図23参照)に移動させる。
再陳列制御手段205Bは、せり出し制御手段205B1と、再陳列制御手段205B2と、下降制御手段205B3と、格納制御手段205B4とを有し、運搬ロボット21内の商品81の棚板8,9への再陳列を制御する。
図24は商品の再陳列前の状態の説明図であり、図24Aは平面図、図24Bは部分断面図である。
図25は図24の状態から取り込み装置をせり出し位置に移動させた状態の説明図であり、図25Aは平面図、図25Bは部分断面図である。
せり出し制御手段205B1は、せり出し機構54のスライド用モータを制御して、回転ベルト61を格納位置(図24参照)からせり出し位置(図25参照)に移動させる。
図26は図25の状態から格納トレイを棚板上に再陳列した状態の説明図であり、図26Aは平面図、図26Bは部分断面図である。
再陳列制御手段205B2は、取り込み装置51の取り込みモータを回転させて、回転ベルト61を回転させ、回転ベルト61上の格納トレイ71を棚板8,9上に移動させる、すなわち、商品81を再陳列する(図26参照)。
図27は図26の状態から昇降フレームを下降位置に移動させた状態の説明図であり、図27Aは平面図、図27Bは部分断面図である。
下降制御手段205B3は、昇降フレーム22を上昇位置(図26参照)から下降位置(図27参照)に下降させることで取り込み装置51を下降させ、回転ベルト61の前端部を、格納トレイ71の後端部から離脱させた状態(図27参照)にする。実施例1では、回転ベルト61の前端部で格納トレイ71の後端部を持ちあげた状態から、離間した状態になるまで、昇降フレーム22を所定距離下降させる。
図28は図27の状態から取り込み装置を格納位置に移動させた状態の説明図であり、図28Aは平面図、図28Bは部分断面図である。
格納制御手段205B4は、せり出し機構54のスライド用モータを制御して、回転ベルト61をせり出し位置(図27参照)から格納位置(図28参照)に移動させる。
(実施例1の流れ図の説明)
次に、実施例1の陳列装置1における制御の流れを流れ図、いわゆるフローチャートを使用して説明する。
図29は実施例1の陳列処理のフローチャートの説明図である。
図29のフローチャートの各ステップSTの処理は、制御部200に記憶されたプログラムに従って行われる。また、この処理は陳列装置1の他の各種処理と並行して実行される。
図29に示すフローチャートは陳列装置1の電源投入により開始される。
図29のST1において、パーソナルコンピュータPCから再陳列の要求がされたか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST2に進み、ノー(N)の場合はST1を繰り返す。
ST2において、次の処理(1)、(2)を実行して、ST3に進む。
(1)対象の格納トレイ71の現在位置を取得する。
(2)対象の格納トレイ71の移動先の位置を取得する。
ST3において、次の処理(1)、(2)を実行して、ST4に進む。
(1)運搬ロボット21の現在位置から対象の格納トレイ71の現在位置までの移動経路(第1の移動経路)を生成する。
(2)格納トレイ71の現在位置から格納トレイ71の移動先の位置までの移動経路(第2の移動経路)を生成する。
ST4において、第1の移動経路において、垂直移動(垂直移動レール11を使用した移動)が含まれているか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST5に進み、ノー(N)の場合はST9に進む。
ST5において、垂直移動レール11に向けて運搬ロボット21の水平方向の移動を開始し、ST6に進む。
ST6において、水平移動レール12から垂直移動レール11へレールを切り返すレール切替処理(水平→垂直)を実行して、ST7に進む。なお、レール切替処理(水平→垂直)は、後述する図31のサブルーチンにおいて詳述する。
ST7において、取り込み対象の格納トレイ71の現在位置の高さに向けて運搬ロボット21の垂直方向の移動を開始する。そして、ST8に進む。
ST8において、垂直移動レール11から水平移動レール12へレールを切り返すレール切替処理(垂直→水平)を実行して、ST9に進む。なお、レール切替処理(垂直→水平)は、後述する図32のサブルーチンにおいて詳述する。
ST9において、取り込み対象の格納トレイ71の現在位置に向けて運搬ロボット21の水平方向の移動を開始する。そして、ST10に進む。
ST10において、取り込み対象の格納トレイ71の現在位置に到達したか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST11に進み、ノー(N)の場合はST10を繰り返す。
ST11において、取り込み対象の格納トレイ71を運搬ロボット21内に取り込むトレイ取り込み処理を実行して、ST12に進む。なお、トレイ取り込み処理は、後述する図30のサブルーチンにおいて詳述する。
ST12において、第2の経路において、垂直移動(垂直移動レール11を使用した移動)が含まれているか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST13に進み、ノー(N)の場合はST17に進む。
ST13において、垂直移動レール11に向けて運搬ロボット21の水平方向の移動を開始し、ST14に進む。
ST14において、水平移動レール12から垂直移動レール11へレールを切り返すレール切替処理(水平→垂直)を実行して、ST15に進む。なお、レール切替処理(水平→垂直)は、後述する図31のサブルーチンにおいて詳述する。
ST15において、取り込み対象の格納トレイ71の現在位置の高さに向けて運搬ロボット21の垂直方向の移動を開始する。そして、ST16に進む。
ST16において、垂直移動レール11から水平移動レール12へレールを切り返すレール切替処理(垂直→水平)を実行して、ST17に進む。なお、レール切替処理(垂直→水平)は、後述する図32のサブルーチンにおいて詳述する。
ST17において、取り込まれた格納トレイ71の再陳列位置に向けて運搬ロボット21の水平方向の移動を開始する。そして、ST18に進む。
ST18において、再陳列対象の格納トレイ71を運搬ロボット21から棚板8,9に向けて移動させるトレイ再陳列処理を実行して、ST19に進む。なお、トレイ再陳列処理は、後述する図33のサブルーチンにおいて詳述する。
ST19において、全ての格納トレイ71の再陳列が完了したか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST1に戻り、ノー(N)の場合はST2に戻る。
(トレイ取り込み処理の説明)
図30は実施例1のトレイ取り込み処理のフローチャートであり、図29のST11のサブルーチンである。
図30のST21において、取り込み装置51の回転ベルト61をせり出し位置に移動させる(図19参照)。そして、ST22に進む。
ST22において、昇降フレーム22を上昇位置に移動させることで、取り込み装置51を上昇させる(図20参照)。そして、ST23に進む。
ST23において、回転ベルト61を回転させて、格納トレイ71を運搬ロボット21内に取り込む(図22参照)。そして、ST24に進む。
ST24において、取り込み装置51の回転ベルト61を格納位置に移動させる(図23参照)。そして、図30のサブルーチンを終了させて、図29のST11に戻る。
(レール切替処理(水平→垂直)の説明)
図31は実施例1のレール切替処理(水平→垂直)のフローチャートであり、図29のST6,ST14のサブルーチンである。
図31のST31において、運搬ロボット21が垂直移動レール11の位置に到達すると、運搬ロボット21の水平方向の移動を停止させる。そして、ST32に進む。
ST32において、水平把持ローラ44を展開させる。すなわち、水平把持ローラ44を第2の突出位置に移動させる(図14参照)。そして、ST33に進む。
ST33において、垂直駆動ギア27,28を駆動させて、運搬ロボット21を3mm上昇させる(図15、図16参照)。そして、ST34に進む。
ST34において、垂直把持ローラ32を展開させる。すなわち、垂直把持ローラ32を第1の突出位置に移動させる(図16参照)。そして、ST35に進む。
ST35において、垂直駆動ギア27,28を駆動して、水平把持ローラ44がフランジ部16から離脱するまで、運搬ロボット21を上昇させる(図17参照)。そして、ST36に進む。
ST36において、水平把持ローラ44を格納する。すなわち、水平把持ローラ44を第2の収納位置に移動させる(図18参照)。そして、ST37に進む。
ST37において、垂直駆動ギア27,28を駆動して、目的の高さまで運搬ロボット21を垂直方向に移動させる。そして、図31のサブルーチンを終了して、図29のST6またはST14に戻る。
(レール切替処理(垂直→水平)の説明)
図32は実施例1のレール切替処理(垂直→水平)のフローチャートであり、図29のST8,ST16のサブルーチンである。
図32のST41において、運搬ロボット21が目的の水平移動レール12の位置(高さ)に到達すると、運搬ロボット21の垂直方向の移動を停止させる。そして、ST42に進む。
ST42において、水平把持ローラ44を展開させる。すなわち、水平把持ローラ44を第2の突出位置に移動させる(図8参照)。そして、ST43に進む。
ST43において、垂直駆動ギア27,28を駆動させて、水平把持ローラ44がフランジ部16に接触するまで、運搬ロボット21を下降させる(図9参照)。そして、ST44に進む。
ST44において、垂直把持ローラ32を格納する。すなわち、垂直把持ローラ32を第1の収納位置に移動させる(図10参照)。そして、ST45に進む。
ST45において、垂直駆動ギア27,28を駆動して、運搬ロボット21を3mm下降させる(図11参照)。そして、ST46に進む。
ST46において、水平把持ローラ44を第2の収納位置に向けて移動させる(図12参照)。すなわち、水平把持ローラ44で運搬ロボット21を水平移動レール12に把持(保持)させる。そして、ST47に進む。
ST47において、水平駆動ギア43を駆動して、目的の位置まで運搬ロボット21を水平方向に移動させる。そして、図32のサブルーチンを終了して、図29のST8またはST16に戻る。
(トレイ再陳列処理の説明)
図33は実施例1のトレイ再陳列処理のフローチャートであり、図29のST18のサブルーチンである。
図33のST51において、取り込み装置51の回転ベルト61をせり出し位置に移動させる(図25参照)。そして、ST52に進む。
ST52において、回転ベルト61を回転させて、回転ベルト61上の格納トレイ71を棚板8,9上に移動させる。すなわち、再陳列する(図26参照)。そして、ST53に進む。
ST53において、昇降フレーム22を下降位置に移動させることで、取り込み装置51を下降させる(図27参照)。そして、ST54に進む。
ST54において、取り込み装置51の回転ベルト61を格納位置に移動させる(図28参照)。そして、図33のサブルーチンを終了させて、図29のST18に戻る。
(実施例1の作用)
前記構成を備えた実施例1の陳列装置1では、店舗の作業者がパーソナルコンピュータPCで、陳列パターンや再陳列の時期を設定するだけで、再陳列時期になると、陳列パターンに応じて自動的に運搬ロボット21が商品を再陳列する。運搬ロボット21が使用されていない従来構成では、再陳列する場合には、作業者が商品をそれぞれ手動で再陳列する必要があり、商品点数が多くなるほど作業者の負担が大きくなり、陳列パターンを時間帯に応じて機動的に変更することは極めて困難であった。これに対して、実施例1の運搬ロボット21では、作業者が商品81を扱う必要がなくなり、作業者の負担が軽減される。
特に、実施例1の運搬ロボット21は、顧客が商品を取り出す前側ではなく、棚板8,9の後側(いわゆる、バックヤード)で作業が完了する構成となっている。したがって、運搬ロボット21と顧客や作業者とが接触する機会が少なく、運搬ロボット21と顧客が触れて怪我や転倒等の事故の発生が抑制される。よって、顧客が通る店舗内通路を使用して商品の運搬を行う従来構成に比べて安全性も向上する。
また、実施例1では、棚板8,9に置かれている格納トレイ71の位置を変更する構成を例示したが、例えば、3つ目の棚板を設置し、3つ目の棚板の前側(顧客側)に目隠し板を付けて、顧客がアクセスできないようにしておき、3つ目の棚板に格納トレイ71の仮置き位置を設定したり、商品補充用(商品81が満杯)の格納トレイ71を作業者が置いておくことで、棚板8,9の商品81が品切れになっても、商品補充用の格納トレイ71を運搬ロボット21が再陳列することで、作業者の負担がなく、商品を自動的に補充することも可能である。すなわち、陳列棚の上(または下)の空き空間(店舗におけるデッドスペース)を利用して、仮置きや在庫品の蓄えを置くことが可能である。
さらに、実施例1では、運搬ロボット21には上下微調整機構(22~24,M0)が搭載されており、棚板8,9の間隔が異なる場合にも対応が可能である。また、実施例1では、格納トレイ71の幅も変更可能である。よって、実施例1では、商品の大きさ、形状、種類に応じて、商品間の間隔を狭めることが可能であり、商品間の無駄な隙間が少ない。自動倉庫の従来技術では、上下微調整機構も格納トレイの幅変更も対応しておらず、無駄な隙間が大量に発生していた。したがって、自動倉庫の従来技術では、無駄な隙間のために全体の装置構成が大型化する問題があった。これに対して、実施例1では、商品間の無駄な隙間が少なく、限られた空間にできるだけ多くの商品を陳列する必要のある小売店舗に適しており、また、装置が大型化しないことで、小売店でも比較的導入しやすくなっている。
(変更例)
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更例(H01)~(H06)を下記に例示する。
(H01)前記実施例において、陳列装置1とパーソナルコンピュータPCでそれぞれ処理を行う構成を例示したが、これに限定されない。例えば、陳列装置1のみで集中処理を行う構成としたり、移動経路作成手段202をパーソナルコンピュータPC側で行ったり等、ネットワークに接続されたサーバやコンピュータ装置等で分散して処理を行う構成とすることも可能である。
(H02)前記実施例において、棚板8,9を2つしか有しない構成を例示したが、これに限定されない。3つ以上の棚板を有する構成、すなわち、水平移動レール12も3組以上有する構成とすることも可能である。また、垂直移動レール11が1つしかない構成を例示したが、垂直移動レール11の本数を2カ所以上とすることも可能である。また、運搬ロボット21を1つしか使用しない構成を例示したが、垂直移動レール11や水平移動レール12の長さや本数が多い場合に、複数台の運搬ロボット21を同時に運用するようにすることも可能である。
また、陳列棚8,9を横(水平方向)に2つ以上並べて陳列スペースを拡張することも可能である。なお、この場合は、水平移動レール12を延長するだけで対応可能である。特に、実施例では、レール側がシンプルな構成(レール側にモータやセンサ等が設けられていない)となっており、拡張が容易であるというメリットがある。
(H03)前記実施例において、格納トレイ71の形状は例示した形状に限定されない。例えば、サイドガイド77が移動可能な構成ではなく、サイドガイドどうしの幅が小、中、大といったような複数種類の大きさの格納トレイを準備しておき、商品の大きさに応じて選択する構成とすることが可能である。
(H04)前記実施例において、再陳列する条件として、時間帯を例示したがこれに限定されない。例えば、販売管理情報(売れた個数)や格納トレイ71に残量を検知するセンサを配置するなどして、格納トレイ71の商品81が空になった場合に、空になった格納トレイを回収して、商品の補充棚に置かれていた格納トレイを陳列するようにすることも可能である。他にも、例えば、来客をカメラ等で判断して、子供や車いすの利用者が来店した場合に、手の届かない高いところにある商品を低い位置の棚板に再陳列するようにすることも可能である。
(H05)前記実施例において、上下微調整機構22~24,M0は、格納トレイ71を回転ベルト61に乗せたり、下ろしたりする際に取り込み装置51を上下動させる構成を例示したが、これに限定されない。例えば、商品の高さに応じて棚板8,9の高さが手動で調整されて、水平移動レール12の高さと一致しない状態になった場合は、棚板8,9の高さに応じて、上下微調整機構22~24で取り込み装置51の高さを調整するように制御部で制御することも可能である。
(H06)前記実施例において、共通する1つのモータM1で垂直駆動ギア27,28と水平駆動ギア43の両方を駆動しつつ、垂直駆動ギア27,28と水平駆動ギア43のいずれかがラック歯17,19に噛み合う構成とすることで、モータM1を共通化して、コスト上昇を抑制する構成を例示したが、これに限定されない。垂直駆動ギア27,28用と、水平駆動ギア43用に、それぞれモータを設ける構成とすることも可能である。
1…陳列装置、
8,9…陳列棚、
11…第1の案内部、
12…第2の案内部、
21…運搬装置、
27~35…第1の走行装置、
42~47…第2の走行装置、
51…取り込み装置、
71…格納容器、
81…商品、
200…制御部。

Claims (5)

  1. 水平方向に延びる板状の陳列棚と、
    前記陳列棚に積載され且つ商品が格納されると共に、前方から商品を取り出し可能且つ後方から前記陳列棚に対して積載可能な格納容器と、
    前記陳列棚の後方に配置され且つ上下方向に延びる第1の案内部と、
    前記陳列棚の後方に配置され且つ左右方向に延びる第2の案内部と、
    前記第1の案内部に沿って移動可能な第1の走行装置と、前記第2の案内部に沿って移動可能な第2の走行装置と、前記格納容器を前記陳列棚に対して積載・取り出し可能な取り込み装置と、を有する運搬装置と、
    前記陳列棚において前記格納容器を積載する位置に応じて、前記各走行装置を制御して前記運搬装置を移動させると共に、前記運搬装置が前記格納容器を積載する位置に移動した状態で前記取り込み装置を制御して前記格納容器を前記陳列棚に積載させる制御部であって、前記陳列棚から取り出される前記格納容器の位置に応じて、前記各走行装置を制御して前記運搬装置を移動させると共に、前記運搬装置が前記格納容器を取り出す位置に移動した状態で前記取り込み装置を制御して前記格納容器を前記陳列棚から取り出す前記制御部と、
    を備えたことを特徴とする陳列装置。
  2. 前記商品を取り出す方向に対して交差する幅方向に沿って移動可能に構成され、前記商品の幅方向の端部を支持する幅方向支持部材、を有する前記格納容器、
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載の陳列装置。
  3. 前記取り込み装置を上下方向に沿って移動させる上下微調整機構を有する前記運搬装置と、
    前記陳列棚の高さに応じて、前記取り込み装置の高さを調整する前記制御部と、
    を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の陳列装置。
  4. 前記第1の走行装置と前記第2の走行装置とを駆動する共通の駆動源、
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載の陳列装置。
  5. 前方から商品が取り出し不能、且つ、後方から前記格納容器が格納可能な空き空間を有する前記陳列棚と、
    前記空き空間に格納された格納容器を前記取り込み装置で取り出して、前方から商品が取り出し可能な位置に前記格納容器を移動させる前記制御部と、
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載の陳列装置。
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