JP6214241B2 - 電動弁 - Google Patents

電動弁 Download PDF

Info

Publication number
JP6214241B2
JP6214241B2 JP2013136586A JP2013136586A JP6214241B2 JP 6214241 B2 JP6214241 B2 JP 6214241B2 JP 2013136586 A JP2013136586 A JP 2013136586A JP 2013136586 A JP2013136586 A JP 2013136586A JP 6214241 B2 JP6214241 B2 JP 6214241B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve body
case
valve
stator member
protrusion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2013136586A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015010659A (ja
Inventor
大樹 中川
大樹 中川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Saginomiya Seisakusho Inc
Original Assignee
Saginomiya Seisakusho Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Saginomiya Seisakusho Inc filed Critical Saginomiya Seisakusho Inc
Priority to JP2013136586A priority Critical patent/JP6214241B2/ja
Publication of JP2015010659A publication Critical patent/JP2015010659A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6214241B2 publication Critical patent/JP6214241B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Electrically Driven Valve-Operating Means (AREA)

Description

本発明は、電動弁に関し、特には、ステッピングモータ駆動型の電動弁における、コイルを収容したステータ部材の機械的な位置決めおよび回転止めを改良した電動弁に関する。
可変絞り弁や流量制御弁などとして使用されるステッピングモータ駆動型の電動弁では、モータに与える駆動パルス信号によって、所定の弁開度を得て所望の定量制御を行うために、弁閉(全閉)基準あるいは弁開(全開)基準で、ステータ部材の磁極歯に対してロータに設けられている多極永久磁石の磁極がロータ回転方向の所定位置に位置するように、ケース内のロータの原点位置を機械的に設定する必要がある。
また、ステータ部材のケースに対する軸線方向の取付位置を適正にせず、ステータ部材のケースに対する軸線方向の位置がずれてしまった場合などには、ステータ部材内のコイルで発生した磁力がケース内のロータに十分に伝達されず、結果として流量制御が不正確になってしまう。
上記のような不具合の発生を防止するために、電動弁においては、ステータ部材の取付構造が種々提案されている。
例えば、特許文献1に開示された電動弁10では、図10および図11に示したように、ステータ部材50の下面に回り止め部材59を配設し、この回り止め部材59の2つの腕部61、61を、弁本体20から水平方向に延びる流体入出管20bに保持させている。
また、特許文献2に開示された電動弁40では、図12に示したように、弁本体1の側面に位置決めピン15を突設するとともに、ステータ部材11の下面側に位置決め固定金具14を配置し、該位置決め固定金具14の2つの係止爪14a、14aにより、位置決めピン15を挟むようにして位置決め固定している。
特開2003−185302号公報 特開2001−37149号公報
ところで、特許文献1に開示された例では、ステータ部材50の下面から流体入出管20bまでの距離Sが長い分、回り止め部材59の腕部61の長さTが長くなってしまうという問題があった。
また、特許文献2に開示された例でも、ステータ部材11の下面から位置決めピン15までの距離Uが長い分、位置決め固定金具14の係止爪14aまでの長さVが長くなってしまうという問題があった。さらに、特許文献2に開示された例では、弁本体1の他に位置決めピン15を別途必要なだけでなく、弁本体1の側面に位置決めピン15を設置するため、作業工数が多くなるとともに、位置決めピン15を固定するために弁本体1の肉厚を十分に厚くしなければならないという問題があった。
また、特許文献2の場合は、位置決めピン15の頭部により係止爪14a、14aの抜け止めを行っていたため、位置決めピン15の頭部が邪魔になるという問題があった。
本発明は、このような実情に鑑み、コイルを収容したステータ部材の、弁体を収容した弁本体に対する取付構造に要する部材が大型化することがなくコンパクトであり、さらには弁本体の側面に打ち込まれる位置決めピンなどの部材が不要で、また作業工数を少なくすることができ、しかも弁本体の肉厚を必要以上に厚くする必要もなく、加えて取り付けに係わる部材が邪魔になることもなく、ひいてはケースと弁本体との溶接強度を、溶接部の全周に渡って良好に維持することのできる電動弁を提供することを目的としている。
上記目的を達成するための本発明は、
非磁性体製のケース内にロータを回転可能に収容し、前記ケースの外側にコイルを収容したステータ部材を配置し、弁本体内に収容された弁体を前記ロータの回転により開閉駆動する電動弁であって、
前記ケースは筒形縦断面のカップ形状をなすとともに、前記ステータ部材は円形横断面の中央嵌合孔により前記ケースの外周側に嵌合され、
前記弁本体は、前記ケースの開口側の端部に一体的に接続されるプレス成形品であると共に、フランジ部が前記弁本体の開口縁部に一体に成形され、かつ突起体がプレス成形により前記フランジ部の径方向の外側に突出して成形され、
前記ステータ部材は、その開口側の端部に前記コイルの抜け止めを図りつつ当該ステータ部材を前記弁本体に対して位置決めするコイル固定金具を備えており、
前記ケースの開口側の端部を前記弁本体に突き合わせて配置するとともに、この付き合わせ部を全周に渡って溶接し、これにより前記ケースと前記弁本体とを一体的に組み付けし、さらに、この組み付けられた前記ケースと前記弁本体とから構成される弁ユニットに対して前記ステータ部材を装着するにあたり、前記ステータ部材の前記コイル固定金具を、前記弁本体の前記突起体に係止させ、これにより、前記ステータ部材の前記ケースに対する周方向位置と軸線方向位置が設定されることを特徴としている。
このような構成の電動弁によれば、弁本体の開口部に設けた突起体に、ステータ部材に設けたコイル固定金具が係止されるので、ステータ部材を弁本体に取り付けるための部材が大型化することがない。また、突起体が弁本体の開口部に形成されているので、邪魔になることもなく、コンパクト化を図ることができる。
また、このような構成の電動弁であれば、ケースと弁本体との接続が容易であるとともに、突起体の作成も容易である。
さらに、本発明では、前記コイル固定金具は二股状に形成され、その下端部に爪が具備されていることが好ましい。
コイル固定金具がこのように二股状に形成されていれば、ステータ部材の回り止め、および抜け止めを確実に行うことができる。
また、本発明では、前記コイル固定金具は、前記ステータ部材の開口側の端部に配置された円板状の底蓋部材に一体的に形成されていることが好ましい。
このような構成であれば、コイル固定金具の作成が容易である。
さらに、本発明では、前記突起体は、前記弁本体の前記ケースに対する突き合わせ面に対して所定長さ低い位置に形成されていることが好ましい。
このような構成であれば、弁本体に突起体を設けた位置において、溶接機を溶接予定部に対して側方に配置することができることから、ケースと弁本体との溶接強度を向上させることができる。これにより、結果的にケースと弁本体との全周に渡る溶接強度を均一にすることができるので、溶接強度を良好にすることができる。
また、本発明では、前記突起体は、前記弁本体の深絞り加工時の半抜き加工により形成されていることが好ましい。
このような構成であれば、弁本体の開口端部から一段低い位置に突起体を設けるにあたり、その突起体を弁本体の深絞り加工と同じ工程の中で行うことができるので作業性が向上し、コスト安に寄与することができる。
本発明に係る電動弁によれば、ステッピングモータ駆動型の電動弁においてステータ部材内のコイルとケース内のロータとの位置関係を精度良く規定して、ステッピングモータ駆動型の電動弁における動作精度を高く維持することが可能となる。
特に、本発明に係る電動弁によれば、弁本体の開口端部に径外方に延びる突起体を設け、この突起体に、ステータ部材に設けたコイル固定金具を係止させているので、ステータ部材の周方向位置およびステータ部材のケースに対する軸線方向位置が設定される。これにより、ステッピングモータ駆動型の電動弁においてコイルとロータとの周方向位置と軸線方向位置の関係を精度よく規定することができる。
また、本発明に係る電動弁によれば、ステータ部材の取り付けに係わる構成が大型化せず、コンパクトにすることができる。
さらに、本発明に係る電動弁において、弁本体にフランジ部を形成し、そのフランジ部に径外方に延びる突起体を形成すれば、突起体の作成が容易である。また、このように弁本体にフランジ部を形成することにより、ケースの開口側の端部を弁本体のフランジ部に突き合わせて溶接することができるので、ケースと弁本体との溶接による接続を良好に行うことができる。
また、本発明に係る電動弁において、コイル固定金具が二股状に形成され、その下端部に爪が具備されていれば、コイルとロータとの周方向位置と軸線方向位置の関係を精度よく規定することができるとともに、ステータ部材の回り止めおよび軸方向への抜け止めを確実かつ容易に行うことができる。
さらに、本発明に係る電動弁において、コイル固定金具が、ステータ部材の開口側の端部に配置された円板状の底蓋部材に一体的に形成されていれば、コイル固定金具の作成が容易であるとともに、コンパクト化にも寄与する。
また、本発明に係る電動弁において、弁本体の突起体の形成位置を、フランジ部の突き合わせ面より所定長さ低い位置に設定すれば、例えば、鉛直方向に配置された弁本体の側方に、レーザー溶接機を水平状態に配置して溶接を行うことができる。したがって、突起体を設けた部分の直上部において、ケースと弁本体とを溶接するにあたり、溶接を180°の平面に行うことが可能となる。このようにして、結果的に、ケースと弁本体との溶接箇所を全周に渡って均一強度にすることができ、溶接性質を向上させることができる。
さらに、本発明に係る電動弁において、この突起体を弁本体の深絞り時の半抜き加工により形成すれば、深絞りの加工時に同時に形成できるので突起体を設けるための作業性が良好である。
図1は本発明に係る電動弁の好ましい一実施形態を示す断面図である。 図2は図1に示した弁本体の概略斜視図である。 図3(A)は図1に示したステータ部材の開口側の端部に装着された底蓋部材の斜視図、図3(B)は図3(A)の側面図である。 図4は図1に示したケースと弁本体とを組み付けることにより構成された弁ユニットの正面図である。 図5(A)は図4に示した弁ユニットにステータ部材を装着した場合の正面図、図5(B)は図5(A)の左側面図である。 図6はケースと弁本体との突き合わせ部をレーザー溶接機で溶接する場合の拡大図である。 図7は本発明の他の実施形態で採用された弁本体の概略斜視図である。 図8は図7に示した弁本体とケースとの突き合わせ部において突起体上部を側方からレーザー溶接機で溶接する場合の拡大図である。 図9(A)、(B)は本発明のさらに他の実施形態で採用された弁本体と底蓋部材とを示す分解斜視図と、その組み付け態様を示す概略断面図である。 図10は、特許文献1に開示された電動弁の断面図である。 図11は、特許文献1で採用された回り止め部材の斜視図である。 図12は特許文献2に開示された電動弁の正面図である。
以下に、図面を参照しながら、本発明の好ましい実施形態について説明する。
図1は、本発明の好ましい一実施形態の電動弁を示した断面図である。
この電動弁30は、非磁性体製で筒形縦断面のカップ形状をなすケース60と、ケース60の開口側の端部に溶接により一体的に接続される弁本体70と、円形横断面の中央嵌合孔45により前記ケース60の外周側に嵌合されるステータ部材80とを備えている。
なお、電動弁30の構成を概略すれば、ケース60と弁本体70とは溶接により一体的に接合され、これにより弁ユニット90が構成されている。また、ステータ部材80は、弁本体70に着脱自在に装着されている。
このような電動弁30において、弁本体70を周方向に回転不能にした状態においては、ステータ部材80も周方向に回転不能である。しかしながら、ステータ部材80と弁本体70との係合を解除すれば、ステータ部材80を、弁ユニット90に対して、軸方向に離反させることが可能である。
以下、電動弁30を構成するケース60と弁本体70とステータ部材80について説明する。
ケース60内には、ロータ2が収容されるとともに、ロータ2の軸部分にロータ軸4が溶接等により固着され、ロータ軸4の中間部から先端側の外方に弁軸ホルダ6が装着されている。
なお、ロータ軸4と弁軸ホルダ6との間には、ネジ送り機構が構成されている。
ロータ軸4の先端側であって、かつ弁軸ホルダ6の内方には、弁ホルダ16が軸方向に移動可能に装着されている。そして、弁ホルダ16の下端には、弁体32が溶接などにより固着されている。
一方、弁本体70は、図2に示したように、大径胴部7と小径胴部19とを備え、両端は開口している。また、大径胴部7の内周側の開口端部には、いわゆるアール(R)が付与されている。
この弁本体70は、例えば、ステンレス鋼板などの深絞り加工により製作されたプレス成形品であり、図1に示したように、ケース60の下端部60aに溶接により接合されることより、内部に弁室18が画成されている。
なお、弁本体70は、プレス成形品に限定されず、切削加工などにより形成することもできる。
本実施形態ではプレス成形品からなる弁本体70の周面に対して、孔開けなどの機械加工が実施された後、図1に示したように、弁室18に直接連通する第1の管継手22と、弁ポート13を画定する弁座部材21と、弁ポート13を介して弁室18に連通する第2の管継手17とが、各々溶接、ろう付け等によって固定装着されている。
また、図2に示したように、弁本体70の大径胴部7の開口端部には、例えばプレス成形時に、フランジ部26が形成されている。このフランジ部26の外周部には、径外方に突出する突起体28が一体に形成されている。突起体28の形状は、平面視、矩形状でなくても良く、例えば、扇状などであっても良く、特に限定されない。
なお、本実施例では、弁本体70の大径胴部7に、フランジ部26を一体的に形成している。
また、弁本体70の全体を切削加工で形成する場合には、突起体28を同時に切り出すこともできる。あるいは筒状の弁本体70を切削加工で形成した後に、突起体28を溶接などにより具備させても良い。
上記ステータ部材80は、図1に示したように、円形横断面の中央嵌合孔45を有して円環形をなし、中央嵌合孔45によりケース60の外周に嵌合されている。このステータ部材80は、上下2段にコイル27を有し、内周部全体に複数個の磁極歯を等間隔に有している。
ステータ部材80の開口側下面には、図3(A)、(B)に示したような略円板状の底蓋部材34が装着されている。
底蓋部材34のリング状部分36の外周縁には、複数個(この実施形態では3個)の引っ掛け部38が突設されている。そして、底蓋部材34は、後述するように、これらの引っ掛け部38をステータ部材80内のヨーク42に引っ掛けることによりステータ部材80に取り付けられる。
引っ掛け部38は、3個に限定されず、3個以上であっても良いことは勿論である。
また、底蓋部材34のリング状部分36の内周縁には、二股状のコイル固定金具44、44が互いに対向するように、下方に向かって突設されている。
コイル固定金具44には、一対の棒状部分49、49が下方に垂下して形成され、これら棒状部分49、49の先端部に、それぞれ爪46a、46aが具備されている。これら棒状部分49、49の先端部に設けられた一対の爪46a、46aは、適宜な弾性が発揮できるように構成されている。そして、一対の爪46a、46a間の幅Wは、図2に示した弁本体70の突起体28の幅Xより若干狭く設定されている。これにより、コイル固定金具44の一対の爪46a、46aは、突起体28に対して弾性係合するように構成されている。
コイル固定金具44の一対の爪46a、46aは、図2に示した突起体28を両側から挟むことにより、ステータ部材80側の抜けを防止する機能を有している(例えば、図5(B)参照)。
以上、本発明の好ましい実施形態における電動弁30の主構成要素であるケース60、弁本体70、ステータ部材80と、さらにはステータ部材80の本体側に具備されるコイル固定金具44の構成について説明したが、以下に図4、図5(A)、(B)、図6などを参照しながら、これらの組み付けについての概略を説明する。
先ず、上述したようにケース60と弁本体70とを一体的に接続する。ケース60と弁本体70との接続は溶接で行う。このとき、図4および図6に示したように、弁本体70のフランジ部26の上方に、ケース60の開口側の端部60aを突き合わせる。そして、これらケース60と弁本体70とを全周に渡ってレーザー溶接機72により溶接する。これにより、ケース60と弁本体70とから弁ユニット90が構成される。
なお、図6に示したように、ケース60と弁本体70との突き合わせ部82を溶接する場合に、レーザー溶接機72を突き合わせ部82に対して側方(ケース60とフランジ部26との突き合わせ部82に対して直角)に配置することができる。このような姿勢から、レーザー溶接機72で突き合わせ部82を溶接すれば、溶接領域が180度の平面的な広がりとなる。したがって、2つの平面が直角に交わる入隅部などを溶接する場合のように、レーザー溶接機72を溶接予定部に対して例えば45度に傾斜させる必要がないので、図6の場合の溶接強度を良好にすることができる。
このようにして、図4に示した弁ユニット90の形成が完了する。
一方、ステータ部材80側においては、コイル27とリード線81との結線を完了させる。その後、図3(A)、(B)に示した底蓋部材34を、図1に示したようにステータ部材80の内方に挿入し、例えば、3つの引っ掛け部38をヨーク42に引っ掛けて底蓋部材34をステータ部材80の本体側に取り付ける。これにより、コイル固定金具44がステータ部材80に具備されることとなる。
なお、底蓋部材34のコイル固定金具44は、ステータ部材80の内方に電気絶縁性樹脂47を装填することにより、ステータ部材80に一体的に固定される。
上記のようにして構成された弁ユニット90とステータ部材80とを一体的に組み付けるには、先ず、ステータ部材80を、図4に示した弁ユニット90に対して上方に配置する。そして、ステータ部材80を弁ユニット90側に向かって下方に降ろしていくことにより、ステータ部材80を図5(A)、(B)に示したように、弁ユニット90の外周に装着する。このとき、ステータ部材80の下面に突設された二股状のコイル固定金具44を、弁本体70の突起体28に跨らして装着する。これにより、ステータ部材80が回転不能に位置決めされる。また、ステータ部材80が弁本体70の軸方向に対して移動不能に位置決めされる。
すなわち、ステータ部材80と弁本体70とが一体化され、ステータ部材80の、いわゆる回り止めがなされる。また、ステータ部材80は、弁本体70から抜け出ることもない。
また、図5(B)に示したように、コイル固定金具44の中央突起44aが突起体28に当接することにより、弁本体70に対するステータ部材80の下方位置を規制している。さらに、コイル固定金具44の一対の爪46a、46aの内面で、弁本体70の突起体28への回り止めを行っている。
このようにして、本実施形態による電動弁30の組み付けが完了する。
このような電動弁30によれば、ステータ部材80は、弁本体70に対して回動不能に位置決めされるとともに、軸方向にも移動不能となる。
これにより、ケース60と弁本体70とステータ部材80との組み付けが完了する。
また、コイル固定金具44の爪46a、46aが突起体28を挟持した状態から、コイル固定金具44の棒状部分49を指先で軽く弾くように広げれば、爪46a、46aと突起体28との係合を解除することができる。
これにより、図1に示した電動弁30において、コイル27が収容されたステータ部材80を、弁本体70から容易に取り外すことができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に何ら限定されない。
例えば、上記実施形態では、図2に示したように、弁本体70にフランジ部26を設け、このフランジ部26に突起体28を設けているが、突起体28は、筒状の大径胴部7の上端に、直接設けることもできる。この場合には、フランジ部26は不要となる。
また、上記実施形態では、突起体28は、フランジ部26の突き合わせ面26aに対して同一平面上に形成されているが、本発明は、これに限定されない。
例えば、図7に示したように、突起体28を設ける位置をフランジ部26の突き合わせ面26aに対して、所定長さYだけ低くすることができる。
所定長さYだけ低くする方法としては、突起体28に対してつぶし加工を行うことで所定長さYだけ低くすることができる。また、フランジ部26と突起体28とをプレス成形により形成した場合には、図2に示した弁本体70の開口側からの半抜き加工によって行うことができる。
このように、突起体28を所定長さYだけ低くする方法は何ら限定されない。
このように突起体28をフランジ部26の突き合わせ面26aに対して所定長さYだけ低い位置に形成すれば、図8に示したように、突起体28を設けた位置であっても、レーザー溶接機72を斜めでなく直角な方向に、すなわちケース60に対して直角な方向にレーザー溶接機72を配置することができる。これにより、レーザー溶接機72からの溶接領域を180度の平面的な広がりとすることができる。
したがって、突起体28を設けた位置であっても、突起体28の直上部での溶接強度を強固にすることができる。
また、図3(A)、(B)に示した実施形態のコイル固定金具44は、一対の棒状部分49、49により二股状に形成されているが、二股状に形成されていなくても良い。例えば、コイル固定金具44の主要部を、図9(A)、(B)に示したように、1本の棒状部分49で構成し、この棒状部分49の先端部に、例えば、一対の爪46a、46aを設けることもできる。
このように1本の棒状部分49と一対の爪46a、46aによりコイル固定金具44を構成し、さらに、突起体28に、径外方側に開口した切欠き28aを設けることにより、図3の構造に代えることができる。
この場合には、先ず図9(A)の状態からリング状部材36を下方に押し下げて、その棒状部分49の先端部に設けた一対の爪46a、46aを切欠き28aの内壁面にスライドさせながら挿入する。そして、爪46a、46aが、切欠き28aに挿入された時点で手を離せば、図9(B)に実線で示したように、棒状部分49の爪46a、46aを、その弾性力を利用して切欠き28aに着脱自在に係合させることができる。なお、爪46a,46aが切欠き28a内に着脱自在に係合された状態から、棒状部分49を指先で矢印C方向に回動させれば、爪46a、46aと切欠き28aとの係合を容易に解除することができる。
このような構造であれば、例えば、図1に示した電動弁30において、コイル27が収容されたステータ部材80を、弁本体70から容易に取り外すことができる。
このように、図9(A)、(B)に示したような構造であっても、ステータ部材80の弁本体70に対する回り止め構造および位置決め構造を構築することができる。
本発明では、要は、ステータ部材80を回転不能にし、かつ弁本体70に対して軸線方向に位置決めすることができれば、コイル固定金具44の形状は特に限定されるものではない。
このように本発明は、本発明の技術思想に基き種々の改変が可能であり、実施形態に何ら限定されない。
2 ロータ
4 ロータ軸
26 フランジ部
26a 突き合わせ面
27 コイル
28 突起体
32 弁体
34 底蓋部材
44 コイル固定金具
45 中央嵌合孔
46a 爪
49 棒状部分
60 ケース
60a 開口側の端部
70 弁本体
72 レーザー溶接機
80 ステータ部材
82 突き合わせ部
90 弁ユニット

Claims (5)

  1. 非磁性体製のケース内にロータを回転可能に収容し、前記ケースの外側にコイルを収容したステータ部材を配置し、弁本体内に収容された弁体を前記ロータの回転により開閉駆動する電動弁であって、
    前記ケースは筒形縦断面のカップ形状をなすとともに、前記ステータ部材は円形横断面の中央嵌合孔により前記ケースの外周側に嵌合され、
    前記弁本体は、前記ケースの開口側の端部に一体的に接続されるプレス成形品であると共に、フランジ部が前記弁本体の開口縁部に一体に成形され、かつ突起体がプレス成形により前記フランジ部の径方向の外側に突出して成形され、
    前記ステータ部材は、その開口側の端部に前記コイルの抜け止めを図りつつ当該ステータ部材を前記弁本体に対して位置決めするコイル固定金具を備えており、
    前記ケースの開口側の端部を前記弁本体に突き合わせて配置するとともに、この付き合わせ部を全周に渡って溶接し、これにより前記ケースと前記弁本体とを一体的に組み付けし、さらに、この組み付けられた前記ケースと前記弁本体とから構成される弁ユニットに対して前記ステータ部材を装着するにあたり、前記ステータ部材の前記コイル固定金具を、前記弁本体の前記突起体に係止させ、これにより、前記ステータ部材の前記ケースに対する周方向位置と軸線方向位置が設定されることを特徴とする電動弁。
  2. 前記コイル固定金具は二股状に形成され、その下端部に爪が具備されていることを特徴とする請求項1記載の電動弁。
  3. 前記コイル固定金具は、前記ステータ部材の開口側の端部に配置された円板状の底蓋部材に一体的に形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の電動弁。
  4. 前記突起体は、前記弁本体の前記ケースに対する突き合わせ面に対して所定長さ低い位置に形成されていることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の電動弁。
  5. 前記突起体は、前記弁本体の深絞り加工時の半抜き加工により形成されていることを特徴とする請求項に記載の電動弁。
JP2013136586A 2013-06-28 2013-06-28 電動弁 Expired - Fee Related JP6214241B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013136586A JP6214241B2 (ja) 2013-06-28 2013-06-28 電動弁

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013136586A JP6214241B2 (ja) 2013-06-28 2013-06-28 電動弁

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015010659A JP2015010659A (ja) 2015-01-19
JP6214241B2 true JP6214241B2 (ja) 2017-10-18

Family

ID=52303998

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013136586A Expired - Fee Related JP6214241B2 (ja) 2013-06-28 2013-06-28 電動弁

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6214241B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6748591B2 (ja) * 2017-03-10 2020-09-02 株式会社鷺宮製作所 電動弁及び冷凍サイクルシステム
JP7154115B2 (ja) * 2018-11-16 2022-10-17 株式会社鷺宮製作所 電動弁用ステータ及び電動弁
EP4253813A1 (en) * 2020-11-24 2023-10-04 Fujikoki Corporation Electric valve and assembly method therefor

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03118374U (ja) * 1990-03-19 1991-12-06
JP2003185302A (ja) * 2001-10-10 2003-07-03 Fuji Koki Corp 電動弁
JP4486802B2 (ja) * 2003-01-17 2010-06-23 株式会社鷺宮製作所 電動弁
JP4246541B2 (ja) * 2003-05-07 2009-04-02 株式会社鷺宮製作所 電動弁
KR101165314B1 (ko) * 2004-09-17 2012-07-18 가부시기가이샤 후지고오키 전동밸브
JP5047046B2 (ja) * 2008-04-28 2012-10-10 株式会社不二工機 電動弁

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015010659A (ja) 2015-01-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6214488B2 (ja) 電動弁
JP6214241B2 (ja) 電動弁
JP4721771B2 (ja) 電動弁
KR101165314B1 (ko) 전동밸브
CN106679296B (zh) 冰箱的门体组件及冰箱
JP6195959B2 (ja) 電磁コイルを備える流体制御弁および流体制御弁の電磁コイルユニット
JP4805617B2 (ja) 電動式コントロールバルブ
JP5710564B2 (ja) 電磁アクチュエータ及びそれを有する電動弁
KR20060053185A (ko) 밸브 구동장치
JP2003074730A (ja) 電動弁
US10326333B2 (en) Geared motor and damper device
JP2015090204A (ja) 電動弁
US20030089871A1 (en) Valve opening/closing drive device
JP6334914B2 (ja) 電動工具
JP2016068738A (ja) 車両用グリルシャッタ及び車両用フラップ部材
JP2015126563A (ja) 電動工具
CN114688265B (zh) 电动阀以及冷冻循环系统
JP2001343083A (ja) 電動式コントロールバルブ
CN114391216B (zh) Ic保持件、电动阀、流体控制装置以及该流体控制装置的制造方法
JP2022173516A (ja) 電動弁用ステータ及び電動弁
JP2007010015A (ja) 電動流量制御弁
CN210739518U (zh) 一种电子膨胀阀
JP7490117B2 (ja) 電動弁、及び、これを含む冷凍サイクルシステム
JP2004190397A (ja) 管杭用先蓋の取付治具
JP5177491B2 (ja) 電磁クラッチ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160518

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170310

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170411

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170518

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170905

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170919

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6214241

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees