JP6213445B2 - 用紙残量検知装置及び用紙残量検知方法 - Google Patents

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Description

本発明は、用紙残量検知装置及び用紙残量検知方法に関し、詳しくは、用紙残量を細かい区分で検知出来るとともに、コストダウンを図ることが可能な用紙残量検知装置及び用紙残量検知方法に関する。
従来より、コイルを用いた技術は多数存在する。例えば、特開2008−1501号公報(特許文献1)には、昇降するトレイに積載された用紙を画像形成装置に送り出す給紙装置が開示されている。この装置では、前記トレイ、又は前記トレイと共に移動する部材に取り付けられた、コイルとコンデンサを備える指示手段と、導電体パターンで形成される複数のコイルを形成した基板を前記指示手段が移動する移動路に沿って設けて、前記複数のコイルに信号を送り、受信される信号の変化から前記指示手段が最も近接するコイルの位置を検知する位置検知手段と、前記位置検知手段の位置情報を基に、トレイ上に積載されている用紙の残量を検知する用紙残量検知手段とを有することを特徴とする。これにより、用紙の残量を精度良く検知でき、また、電源の遮断が発生してもその影響を受けない用紙残量検知手段が実現されるため、従って、ユーザは、用紙不足による作業中断が発生しないように、予め必要な枚数を給紙装置に載置することができるとしている。
又、特開2007−302443号公報(特許文献2)には、用紙を給紙するための給紙トレイが開示されている。この給紙トレイでは、用紙を積載可能な給紙台と、前記用紙の枚数に応じて前記給紙台を移動させる可動部と、前記給紙台または前記可動部に配置された磁石とを有する給紙トレイである。又、この給紙トレイでは、前記磁石による磁束密度を検知する磁束検知手段と、前記磁束検知手段による検知結果に対応して前記用紙の残枚数を検出する用紙残枚数検出手段とを備えたことを特徴とする。これにより、給紙トレイを使用する機器は、従来よりも簡易な機構で埃や汚れが発生する過酷な環境下でも部品点数が少なく半永久的に正確に用紙残枚数検出を行うことが可能となるとしている。
又、特開2005−343583号公報(特許文献3)には、画像形成装置の給紙トレイに収納された記録紙の残量を検出する残量検出装置が開示されている。この装置は、前記給紙トレイに配設され、記録紙が載置される載置板と、前記載置板と対向するように前記画像形成装置の本体部に配設された残量センサと前記残量センサから出力される電気信号を基に、記録紙の残量を検出する検出手段とを備える。又、前記載置板は、導電板を備えるとともに、記録紙の堆積枚数に応じて、前記残量センサに対する距離が変動し、前記残量センサは、電磁誘導により前記導電板に渦電流を発生させ、当該渦電流により生じた磁界を基に、前記残量センサ及び前記導電板間の距離に応じたレベルを有する電気信号を生成し、前記検出手段に出力することを特徴とする。これにより、堆積される記録紙の枚数に応じて、残量センサに対する距離が変動する載置板の導電板に、電磁誘導により渦電流が発生され、その渦電流によって生じる磁界を基に、導電板及び残量センサ間の距離に応じたレベルの電気信号が出力され、この電気信号を基に、記録紙の残量が検出されている。そのため、給紙トレイ側に本体部からの電力を供給するための給電ラインを設けなくとも、記録紙の残量を検出することができるとしている。又、残量センサは本体部に配設され、導電板は給紙トレイ側に配設されているため、リードスイッチあるいはホール素子を用いる手法に比べて、設置スペースの問題が緩和され、残量センサ及び導電板間の距離が充分に確保され、高ダイナミックレンジ及び高分解能を実現することができるとしている。
特開2008−1501号公報 特開2007−302443号公報 特開2005−343583号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、複数のコイルを使用するため、コイルの数だけコストがかかるという問題がある。又、検知精度の向上には、コイルの数を増加させるとともに、所定のスペースにコイルを出来るだけ密集させて配置させる必要があり、これもコストアップになるという問題がある。
又、特許文献2に記載の技術では、磁束検知手段のホールセンサで磁石の磁束を検知するため、磁石とホールセンサの最大距離を半径とした磁石を中心とした円形の範囲内に金属を設置するが、この金属の設置には、ホールセンサへの磁束が乱れる原因になる場合があり、全体の設計上、大きな制約が生じるという問題がある。
又、特許文献3に記載の技術では、駆動コイルと基準コイルは対面上に設置させ、検知コイルと金属プレートは対面上に設置させる。この設置において、基準コイルと検知コイルとは、他の磁束の影響を受ける配置、例えば、相互に対面する配置や相互に影響を受ける配置をすることが出来ない。一方、構成上、用紙の残量が少なくなる程、両者のコイルは近づくため、各設置には細心の注意が必要であり、装置全体が大きくなるという二次的な問題が生じる場合がある。
そこで、本発明は、前記問題を解決するためになされたものであり、用紙残量を細かい区分で検知出来るとともに、コストダウンを図ることが可能な用紙残量検知装置及び用紙残量検知方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る用紙残量検知装置は、リフト板に載置される用紙残量に対応して当該リフト板の位置が変更される給紙カセットの用紙残量検知装置であって、下記の構成を採用する。
即ち、本発明は、前記リフト板の位置に対応して長さが伸縮し、金属芯が挿入されるコイルバネの両端に交流電流を流す交流手段と、前記金属芯が更に挿入された検知用コイルに発生する起電力を検知する検知手段と、前記検知された起電力と、前記リフト板に用紙残量が満杯である場合の起電力と、用紙残量がゼロである場合までの起電力とに基づいて、現在の用紙残量を算出する算出手段とを備えることを特徴とする。
又、用紙残量がゼロの場合のリフト板の位置で前記金属芯が接地される構成とし、前記検知用コイルに発生する起電力がゼロになるか否かを判定し、当該起電力がゼロである場合に、前記用紙残量がゼロであると判定する判定手段を更に備える。
又、前記用紙残量検知装置は、画像形成装置に適用することが出来る。
尚、本発明は、リフト板に載置される用紙残量に対応して当該リフト板の位置が変更される給紙カセットの用紙残量検知方法として提供することが出来る。
即ち、本発明は、前記リフト板の位置に対応して長さが伸縮し、金属芯が挿入されるコイルバネの両端に交流電流を流すステップと、前記金属芯が更に挿入された検知用コイルに発生する起電力を検知するステップと、前記検知された起電力と、前記リフト板に用紙残量が満杯である場合の起電力と、用紙残量がゼロである場合までの起電力とに基づいて、現在の用紙残量を算出するステップとを備えることを特徴とする。このような構成であっても、上述と同様の効果を得ることが可能となる。
又、本発明は、電気通信回線などを介して個別に流通する、コンピュータに実行させるためのプログラムとして提供することができる。この場合、中央演算処理装置(CPU)が、本発明のプログラムに従ってCPU以外の各回路と協働して制御動作を実現する。又、前記プログラム及びCPUを用いて実現される各手段は、専用のハードウェアを用いて構成することもできる。又、当該プログラムは、CD−ROMなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録された状態で流通させることも可能である。
本発明の用紙残量検知装置及び用紙残量検知方法によれば、用紙残量を細かい区分で検知出来るとともに、コストダウンを図ることが可能となる。
本発明に係る用紙残量検知部を備えた複合機の内部の全体構成を示す概念図である。 本発明に係る操作部の全体構成を示す概念図である。 本発明に係る複合機及び用紙残量検知部の制御系ハードウェアの構成を示す図である。 本発明の実施形態における複合機及び用紙残量検知部の機能ブロック図である。 本発明の実施形態の実行手順を示すためのフローチャートである。 用紙残量が満杯の場合の用紙残量検知部の正面から見た図(図6(A))と、用紙残量が満杯の場合の用紙残量検知部の平面から見た図(図6(B))とである。 用紙残量がゼロの場合の用紙残量検知部の正面から見た図(図7(A))と、用紙残量が一枚とゼロの場合の金属芯の接地形態を示す図(図7(B))とである。
以下に、添付図面を参照して、本発明に係る用紙残量検知装置(用紙残量検知部)を備えた画像形成装置の実施形態について説明し、本発明の理解に供する。尚、以下の実施形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。又、フローチャートにおける数字の前に付されたアルファベット「S」はステップを意味する。
<画像形成装置>
以下に、本発明に係る用紙残量検知装置を備えた画像形成装置について説明する。図1は、画像形成装置の概略模式図である。ただし、本発明に直接には関係しない各部の詳細は省略している。
尚、本発明の用紙残量検知装置が適用される画像形成装置は、例えばプリンタやスキャナ単体、あるいはプリンタ、コピー、スキャナ、ファックス等を備えた複合機等が該当し、コピーサービス、スキャナサービス、ファクシミリサービス、プリンタサービス等を備えた画像形成装置として機能する。以下に、例えばコピーサービスを利用する場合の複合機100(MFP:Multi Function Peripheral)の動作を簡単に説明する。
ユーザが、複合機100を使用してコピー機能を実行する場合、原稿を複合機100の上面に備えられている原稿台に載置する。続いて、ユーザがコピー機能に関連する設定条件を操作部101(タッチパネルを含む)から入力し、当該操作部101に設けられたスタートキーを押下して、複合機100が印刷処理を開始する。
複合機100が印刷処理を開始すると、画像読取部102において、光源103から照射された光が、原稿台に置かれた原稿に反射される。反射された光は、ミラー104、105、106によって撮像素子107に導かれる。導かれた光は撮像素子107により光電変換されて、原稿に対応する画像データが生成される。
さて、画像データをトナー像として転写する駆動部が画像形成部108である。画像形成部108には感光体ドラム109が備えられている。感光体ドラム109は、一定速度で所定の方向に回転し、その周囲には、回転方向の上流側から順に、帯電器110、露光ユニット111、現像器112、転写器113、クリーニングユニット114などが配置されている。
帯電器110は、感光体ドラム109の表面を一様に帯電させる。露光ユニット111は、帯電された感光体ドラム109の表面に、画像データに基づいてレーザーを照射し、静電潜像を形成する。現像器112は、搬送された静電潜像に、トナーを付着させてトナー像を形成する。形成されたトナー像は、転写器113により、記録媒体(例えば、シート)に転写される。クリーニングユニット114は、感光体ドラム109の表面に残された余分なトナーを取り除く。これらの一連のプロセスは、感光体ドラム109が回転することにより実行される。
さて、シートは、複合機100に備えられた複数の給紙カセット115から搬送される。搬送される時は、シートはピックアップローラ116により何れか1つの給紙カセット115から搬送路へ引き出される。各給紙カセット115には、それぞれ異なる紙種のシートが収容されており、画像形成に関する設定に基づいてシートが給紙される。
尚、給紙カセット115には、シート(用紙)の残量を検知可能な用紙残量検知部(図示せず)が内蔵されている(後述する)。
搬送路に引き出されたシートは、搬送ローラ117やレジストローラ118により感光体ドラム109と転写器113の間に送り込まれる。送り込まれると、シートは転写器113によりトナー像が転写され、定着装置120に搬送される。又、搬送ローラ117に搬送されるシートは、複合機100の側面に備えられた手差しトレイ119から搬送される場合もある。
トナー像が転写されたシートが、定着装置120に備えられた加熱ローラ121と加圧ローラ122の間を通過すると、トナー像に熱と圧力が印加されて、可視像がシートに定着される。
可視像がシートに定着されて画像形成が終了し、当該シートは印刷物として複合機100の側壁に設けられた排紙トレイ123に積載され、収容される。
手順により、複合機100はコピー機能をユーザに提供する。又、複合機100が他の機能を提供する場合は、画像読取部102と画像形成部108とが駆動して提供する。
図2は、複合機100に備えられた操作部101の外観の一例を示す図である。ユーザは、操作部101を用いて、上述のような機能提供についての設定条件等を入力する。設定条件の入力等が行なわれる際に、操作部101に備えられたタッチパネル201、タッチペン202、操作キー203が用いられる。
タッチパネル201には、上述した設定条件を入力する機能と、入力された設定条件等を表示する機能とが兼ね備えられている。即ち、タッチパネル201上に表示された画面内の設定項目キー等を押下することによって、当該設定項目キー等に関連付けられた設定条件の入力が行われる。又、設定条件が入力された設定項目キー等は、その背景色を白色からグレー色へ変更してタッチパネル201上に表示されるため、ユーザによって随時視認される。
タッチパネル201の近傍には、タッチペン202が備えられており、ユーザがそのタッチペン202の先をタッチパネル201に接触させると、タッチパネル201下方に設けられた接触センサが接触先を検知する。そのため、タッチペン202の接触により、画面のキーの押下や所定の手書き情報の入力が可能である。
更に、タッチパネル201近傍には、所定数の操作キー203が設けられ、例えば、テンキー204、スタートキー205、クリアキー206、ストップキー207、リセットキー208、電源キー209が備えられている。
次に、図3を用いて、複合機100の制御系ハードウェアの構成を説明する。図3は、複合機における制御系ハードウェアの概略構成図である。ただし、本発明に直接には関係しない各部の詳細は省略している。
複合機100の制御回路は、CPU(Central Processing Unit)301、ROM(Read Only Memory)302、RAM(Random Access Memory)303、HDD(Hard Disk Drive)304、各駆動部に対応するドライバ305を内部バス306によって接続している。CPU301は、例えば、RAM303を作業領域として利用し、ROM302、HDD304等に記憶されているプログラムを実行し、当該実行結果に基づいて前記ドライバ305と図示しない操作部101からのデータや指示を授受し、図1に示した各駆動部の動作を制御する。又、駆動部以外の後述する各手段(図4に示す)についても、CPU301がプログラムを実行することで当該各手段を実現する。
又、制御回路の内部バス306には、内部インターフェイス307も接続されており、当該内部インターフェイス307は、用紙残量検知部308と複合機100の制御回路とを接続する。
用紙残量検知部308の制御回路には、内部インターフェイス309、CPU310、ROM311、RAM312、交流電源313、検知回路314を内部バス315を介して備えている。
交流電源313には、コイルバネ316が接続され、検知回路314には、検知用コイル317が接続されている。CPU310は、複合機100の制御回路から命令信号を受けると、交流電源313や検知回路314を利用する。尚、CPU310、ROM311、RAM312の機能も上記と同様である。
<本発明の実施形態>
次に、図4、図5を参照しながら、本発明の実施形態に係る構成及び実行手順について説明する。図4は、本発明の複合機及び操作部の機能ブロック図である。図5は、本発明の実行手順を示すためのフローチャートである。
先ず、ユーザーが、複合機100の電源を投入すると、当該複合機100の制御手段401が起動し(図6:S101)、その旨を用紙残量検知部308の交流手段402に通知する。当該通知を受けた交流手段402(交流電源313)は、給紙カセット115のリフト板の位置に対応して長さl(m)が伸縮し、金属芯が挿入されるコイルバネ316の両端に交流電流を流す(図6:S102)。
この給紙カセット115は、図6(A)、図6(B)に示すように、用紙が載置されるリフト板600を備え、当該リフト板600は、ピックアップローラ116側の一端を自由端とし、他端を固定端としており、図示しないリフト板モーターの回転により、リフト板600の一端が上方へ上昇し、リフト板600の用紙の最上面がピックアップローラ116に接触するよう構成されている。ピックアップローラ116の近傍には、検知センサー601が設けられ、当該ピックアップローラ116に用紙の最上面が押圧されることを検知し、その検知により、リフト板600の上昇が停止される。この状態でピックアップローラ116を回転させれば、用紙を搬送することが出来る。
このように、リフト板600の上昇は、当該リフト板600に載置された用紙の厚み、つまり、用紙の残量に対応して検知センサー601により制御されるため、リフト板600の位置は、用紙の残量に対応して変更されることになる。
ここで、コイルバネ316の構成は、特に限定は無いが、例えば、以下のようになされる。即ち、図6(A)、図6(B)に示すように、リフト板600の一側端600aには、当該一側端600aの下面から当接して、当該リフト板600の位置に対応して上下位置を変更する当接部602が設けられ、当該当接部602の直下にコイルバネ316の一端316aが配置され、コイルバネ316の他端316bが下方へ配置され固定される。これにより、リフト板600(一側端600a)の位置が変更すると、当接部602の上下位置が変更して、コイルバネ316の一端316aの上下位置が変更し、コイルバネ316の他端316bが固定されているから、コイルバネ316の長さl(m)が伸縮されることになる。
又、金属芯603と当接部602との構成は、特に限定は無いが、例えば、コイルバネ316に挿入される金属芯603が、長手方向を上下方向に沿ってリフト板600の一側端600aの近傍に設けられ、当該金属芯603に前記当接部602が挿通されて、当該当接部602が金属芯603の長手方向に沿って上下方向に移動可能に構成されている。これにより、当接部602が金属芯603に邪魔されること無くリフト板600の位置に対応して上下方向に移動される。
さて、交流手段402がコイルバネ316に交流電流を流すと、その旨を検知手段403(検知回路314)に通知し、当該通知を受けた検知手段403が、前記金属芯603が更に挿入された検知用コイルに発生する起電力を検知する(図6:S103)。
ここで、検知用コイルの構成は、特に限定は無いが、例えば、図6(A)、図6(B)に示すように、コイルバネ316が挿通された金属芯603の下方部分に、検知用コイル317が装着されて、コイルバネ316と検知用コイル317とが、長尺の金属芯603に対して直列に配置された構成とされる。この際、検知用コイル317の両端317a、317bは、コイルバネ316の長さの伸縮に影響されないように所定の距離を保ったままそれぞれ固定される。
これにより、金属芯603を介して、コイルバネ316の長さl(m)に対応した磁束から検知用コイル317が起電力を生じさせるから、検知手段403は、コイルバネ316の長さl(m)に対応した起電力を検知することが可能となる。
ここで、コイルバネ316のインダクタンスL(H)は、次式(1)で表現される。
L=(K×μ0×π×a×N)/l・・・(1)
ここで、Kは長岡係数(−)、μ0は真空時の透磁率(H/m)、aはコイルバネ316の半径(m)、Nはコイルバネ316の巻き数(−)、lはコイルバネ316の両端の長さ(m)である。
この式(1)に基づけば、コイルバネ316の長さl(m)が2分の1になった場合、当該コイルバネ316のインダクタンスL(H)は2倍となる。
一方、コイルバネ316に交流電流を流すことで、当該コイルバネ316に生じる磁束φ(Wb)は、次式(2)で表現される。
φ=L×(di/dt)・・・(2)
ここで、Lはコイルバネ316のインダクタンス(H)、di/dtは単位時間当たりの電流変化(A/s)である。
この式(2)に基づけば、コイルバネ316のインダクタンスL(H)が2倍になるのであれば、コイルバネ316に生じる磁束φ(Wb)も2倍になる。そして、検知用コイル317には、コイルバネ316に挿入された金属芯603と同じ金属芯603が挿入されているため、この検知用コイル317は、コイルバネ316の磁束φ(Wb)を受けて、起電力ε(V)を発生させる。
磁束φ(Wb)に対する起電力ε(V)は、次式(3)で表現される。
ε=−Nd×(dφ/dt)・・・(3)
ここで、Ndは検知用コイル317の巻き数(−)である。
この式(3)に基づけば、磁束φ(Wb)が2倍になれば、発生する起電力ε(V)は2倍になる。
例えば、図7(A)に示すように、給紙カセット115のリフト板600に用紙が載置されていない(用紙残量がゼロ)場合のコイルバネ316の長さをl0(m)とし、この長さl0(m)のコイルバネ316に交流電流を流した場合のコイルバネ316からの磁束を受けて、検知用コイル317が出力する起電圧(起電力)V0(V)とする。一方、図6(A)に示すように、リフト板600に用紙を満杯に載置させた場合のコイルバネ316の長さをl0/2(m)(初期の長さの2分の1)とすると、式(1)−(3)に基づいて、検知用コイル317の起電圧(起電力)は2V0(V)(初期の電圧の2倍)になることが分かる。
このように、コイルバネ316の長さl(m)に対して検知用コイル317の起電圧(起電力)は変動するから、当該検知用コイル317の起電圧をチェックすることで、リフト板600の位置、つまり、用紙残量を検知することが可能となる。
さて、検知手段403が、起電力V(V)を検知すると、その旨を算出手段404に通知し、当該通知を受けた算出手段404は、前記検知された起電力V(V)と、前記リフト板600に用紙残量が満杯である場合の起電力VF(V)と、用紙残量がゼロである場合までの起電力V0(V)とに基づいて、現在の用紙残量を算出する(図6:S104)。
ここで、算出手段404が現在の用紙残量を算出する方法は、どのような方法でも構わないが、例えば、以下のようになされる。即ち、検知された起電力V(V)に対する現在の用紙残量M(枚)は、次式(4)で表現される。
M=(V−V0)×MF/(VF−V0)・・・(4)
ここで、MFは満杯である場合の用紙残量(用紙枚数)であり、例えば、500枚とされる。
この式(4)を所定のメモリーに予め記憶させておき、算出手段404が、前記検出された起電力V(V)をこの式(4)に代入すれば、現在の用紙残量M(枚)を容易に算出することが出来る。
これにより、少なくとも2つのコイル(コイルバネ316、検知用コイル317)と金属芯603のみで、用紙残量M(枚)を検出することが可能となるため、多量のコイル等余計な部品を増加させることなく、安価に用紙残量検知部を構成することが可能となる。又、金属芯603を介して、コイルバネ316と検知用コイル317との関係から、誘電起電力を利用した構成であり、両者のコイルを直近に設置することが可能となるため、装置の設計上の制約が非常に軽微なものとなり、装置設計の幅を広げることが可能となる。
更に、コイルバネ316と検知用コイル317とを金属芯603を介して直列(連続)に配置しているから、設置場所についても制限を受けることが無く、用紙残量検知部を容易に構成することが可能となる。
又、本発明では、用紙残量M(枚)をリフト板603の位置を介して略比例的に検知することが可能となるため、きめ細かく用紙残量M(枚)を算出することが可能となる。例えば、起電力の検知精度は、通常、0.1V程度であり、起電力のフルレンジを3Vとすると、用紙残量の精度は1/30程度となり、用紙残量を細かい区分で検知出来ることになるのである。
さて、算出手段404が、現在の用紙残量M(枚)を算出すると、例えば、その旨を制御手段401に通知し、当該通知を受けた制御手段401が、例えば、タッチパネル201上の画面に、前記算出された現在の用紙残量M(枚)を表示する。これにより、ユーザーは、現在の用紙残量M(枚)を操作中にチェックすることが可能となる。
又、本発明では、更に、図7(B)に示すように、用紙残量がゼロの場合のリフト板600の位置で前記金属芯603が接地される構成とする。具体的には、用紙残量がゼロとなり、リフト板603が上がりきった位置(最上位置)になった場合に、前記金属芯603の上方から延出された接触端子603aが、対向する位置に設けられ、アースに電気的に接続された金属フレーム603bに電気的に接触するように構成する。このように構成すると、用紙残量がゼロになった時点で、金属芯603が接地され、前記検知用コイル316の起電力がゼロになる。
そこで、算出手段404が用紙残量M(枚)を算出する際に、判定手段405が、前記検知用コイル316に発生する起電力がゼロになるか否かを判定する(図6:S105)。
前記判定の結果、前記検知用コイル316に発生する起電力がゼロでない場合(図6:S105NO)、判定手段405は、用紙残量がゼロでないと判定し、その旨を検知手段403に通知する。当該通知を受けた検知手段403は、S103に移行して、前記検知用コイル316に発生する起電力を検知し(図6:S103)、算出手段404は、当該起電力に基づいて現在の用紙残量を算出することになる(図6:S104)。
一方、S105において、前記判定の結果、前記検知用コイル316に発生する起電力がゼロである場合(図6:S105YES)、判定手段405は、用紙残量がゼロであると判定し、その旨を制御手段401に通知する。当該通知を受けた制御手段401は、例えば、図2に示すように、タッチパネル201上の画面に、用紙残量がゼロである旨を表示し(図6:S106)、給紙カセット115に用紙を補充するようにユーザーに促す。これにより、ユーザーは、用紙残量がゼロであることを確認することが可能となる。特に、このような構成を採用すると、用紙残量がゼロになった時点で、それまで検出されていた起電力が一気にゼロまで落ちるから、その急激な起電力の変化に基づいて用紙残量のゼロを確実に検知(判定)することが可能となる。
又、従来であれば、用紙残量がゼロであることを検知するセンサーも備えていたが、本発明では、このセンサーを設ける必要が無くなり、更に、2つのコイル(コイルバネ316、検知用コイル317)と金属芯603のみで、兼用で用紙残量がゼロであることも検出することが可能となる。従って、本発明では、顕著にコストダウンを実現することが可能となる。
尚、判定手段405の判定期間は、例えば、検知手段403が起電力を検知している期間、例えば、複合機100がコピー機能を提供している期間等を挙げることが出来、その期間中に判定手段405が起電力のゼロを監視するよう構成すればよい。
このように、本発明では、前記リフト板の位置に対応して長さが伸縮し、金属芯が挿入されるコイルバネの両端に交流電流を流す交流手段402と、前記金属芯が更に挿入された検知用コイルに発生する起電力を検知する検知手段403と、前記検知された起電力と、前記リフト板に用紙残量が満杯である場合の起電力と、用紙残量がゼロである場合までの起電力とに基づいて、現在の用紙残量を算出する算出手段404とを備えることを特徴とする。これにより、用紙残量を細かい区分で検知出来るとともに、コストダウンを図ることが可能となる。
尚、本発明の実施形態では、交流電源313を利用したが、コイルバネ316に交流電流を流せる構成であれば良いので、例えば、交流電流を発振する発振回路を利用しても構わない。
又、本発明の実施形態では、長手方向の金属芯603に、コイルバネ316と検知用コイル317とを並べて装着するよう構成したが、誘導起電力が検知用コイル317に発生すればよいため、例えば、金属芯603をL字状の形状とし、一方の棒部にコイルバネ316を装着し、他方の棒部に検知用コイル317を装着するよう構成しても良い。このように構成することで、更に用紙残量検知部の小型化を図ることが可能となる。
又、本発明の実施形態では、用紙残量検知部308が、CPU310、ROM311、RAM312、交流電源313、検知回路314を備えるよう構成したが、複合機100から各部を代替するか、複合機100が、用紙残量検知部308の各手段を制御するよう構成しても構わない。
又、本発明の実施形態に係る用紙残量検知部308では、複合機100のコピー機能の処理に関して採用したが、例えば、ファクシミリ受信機能、プリント機能等に対しても採用できる。更に、本発明の実施形態では、用紙残量検知部308を複合機100に適用した場合について説明したが、用紙残量検知部308を備えた各種画像形成装置、各種画像処理装置、後処理装置、用紙搬送装置等に適用しても、同一の作用効果を奏する。
又、本発明の実施形態では、複合機100及び用紙残量検知部308が各手段を備えるよう構成したが、当該各手段を実現するプログラムを記憶媒体に記憶させ、当該記憶媒体を提供するよう構成しても構わない。当該構成では、前記プログラムを複合機100又は/及び用紙残量検知部308に読み出させ、当該複合機100又は/及び用紙残量検知部308が前記各手段を実現する。その場合、前記記録媒体から読み出されたプログラム自体が本発明の作用効果を奏する。さらに、各手段が実行するステップをハードディスクに記憶させる方法として提供することも可能である。
以上のように、本発明に係る用紙残量検知装置及び用紙残量検知方法は、複合機はもちろん、複写機、プリンタ等に有用であり、用紙残量を細かい区分で検知出来るとともに、コストダウンを図ることが可能な用紙残量検知装置及び用紙残量検知方法として有効である。
100 複合機
308 用紙残量検知部
401 制御手段
402 交流手段
403 検知手段
404 算出手段
405 判定手段

Claims (3)

  1. リフト板に載置される用紙残量に対応して当該リフト板の位置が変更される給紙カセットの用紙残量検知装置であって、
    前記リフト板の位置に対応して長さが伸縮し、金属芯が挿入されるコイルバネの両端に交流電流を流す交流手段と、
    前記金属芯が更に挿入された検知用コイルに発生する起電力を検知する検知手段と、
    前記検知された起電力と、前記リフト板に用紙残量が満杯である場合の起電力と、用紙残量がゼロである場合までの起電力とに基づいて、現在の用紙残量を算出する算出手段と
    を備えることを特徴とする用紙残量検知装置。
  2. 用紙残量がゼロの場合のリフト板の位置で前記金属芯が接地される構成とし、
    前記検知用コイルに発生する起電力がゼロになるか否かを判定し、当該起電力がゼロである場合に、前記用紙残量がゼロであると判定する判定手段を更に備える
    請求項1に記載の用紙残量検知装置。
  3. リフト板に載置される用紙残量に対応して当該リフト板の位置が変更される給紙カセットの用紙残量検知方法であって、
    前記リフト板の位置に対応して長さが伸縮し、金属芯が挿入されるコイルバネの両端に交流電流を流すステップと、
    前記金属芯が更に挿入された検知用コイルに発生する起電力を検知するステップと、
    前記検知された起電力と、前記リフト板に用紙残量が満杯である場合の起電力と、用紙残量がゼロである場合までの起電力とに基づいて、現在の用紙残量を算出するステップと
    を備えることを特徴とする用紙残量検知方法。
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