JP6614416B2 - シート残量検知装置及び該シート残量検知装置を備えた画像形成装置 - Google Patents

シート残量検知装置及び該シート残量検知装置を備えた画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6614416B2
JP6614416B2 JP2016231803A JP2016231803A JP6614416B2 JP 6614416 B2 JP6614416 B2 JP 6614416B2 JP 2016231803 A JP2016231803 A JP 2016231803A JP 2016231803 A JP2016231803 A JP 2016231803A JP 6614416 B2 JP6614416 B2 JP 6614416B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
sheet
coil
remaining amount
lift plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2016231803A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018087077A (ja
Inventor
直樹 松井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Document Solutions Inc
Original Assignee
Kyocera Document Solutions Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Document Solutions Inc filed Critical Kyocera Document Solutions Inc
Priority to JP2016231803A priority Critical patent/JP6614416B2/ja
Publication of JP2018087077A publication Critical patent/JP2018087077A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6614416B2 publication Critical patent/JP6614416B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Controlling Sheets Or Webs (AREA)
  • Sheets, Magazines, And Separation Thereof (AREA)
  • Paper Feeding For Electrophotography (AREA)

Description

本発明は、シート残量検知装置及び該シート残量検知装置を備えた画像形成装置に関する。
従来より、シートが上面に載置され、駆動装置により押し上げられて給紙位置に変位するリフト板を備えた給紙カセットは知られている。この給紙カセットは、リフト板に載置されたシートの残量を検知するためのシート残量検知装置を備える場合がある(例えば特許文献1参照)。このシート残量検知装置は、リフト板と共に移動する移動体と、移動体の位置を検知する検知手段とを有している。移動体にはコイル及びコンデンサーからなる閉回路が形成されている。検知手段は、移動体の移動経路に沿って上下方向に並ぶ複数のコイルを有している。検知手段は、複数のコイルの電圧信号の変化を検知することで、移動体に最も近いコイルを特定し、特定したコイルの位置情報(つまりリフト板のリフト位置情報)を基にシートの残量を検知する。
上記特許文献1に示すシート残量検知装置では、シートの残量検知を移動体の移動経路に沿って並ぶ複数のコイルの数に応じた分解能でしか検出することができない。このため、シートの残量検知精度を向上させるためにはコイルの数を増やす他なく、コスト増加を招くという問題がある。
この問題を解決するべく、特許文献2に示すシート残量検知装置では、リフト板13に連動して伸縮する一次コイルと、一次コイルに対して直列に配置された二次コイルとを鉄芯に外挿し、二次コイルに発生する誘導起電力を利用してシート残量を検知するようにしている。一次コイルには、電圧印加部によって予め所定電圧が印加される。二次コイルには一次コイルとの相互誘導により発生する起電力を検知するための電圧検知部が接続されている。そして、シート残量検知装置は、リフト板にシート残量が満杯に積載されている場合の二次コイルの起電力と、シート残量が0である場合の二次コイルの起電力と、電圧検知回路による検知電圧とを基に、現時点のシート残量を算出する。
特開2008−001501号公報 特開2016−088661号公報
しかしながら、上記特許文献2に示すシート残量検知装置では、電源電圧のばらつきや回路部品の不良等に起因して、電圧印加部による一次コイルへの印加電圧が目標電圧からずれていると、シート残量を精度良く検知することができないという問題がある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、電圧印加部による一次コイルへの印加電圧が目標電圧からずれたとしてもシート残量を高精度で検知できるようにすることにある。
本発明に係るシート残量検知装置は、シートが上面に載置されるとともに駆動装置により押し上げられて給紙位置に変位するリフト板を備えた給紙カセット内の上記シートの残量を検知するものである。
そして、上下方向に延びる鉄芯と、上記鉄芯に外挿されるとともに上端が所定高さに固定され且つ下端が上記リフト板に連動して上下方向に変位する伸縮自在な上側一次コイルと、上記リフト板よりも下側にて上記鉄芯に外挿され、下端が所定高さに固定され且つ上端が上記リフト板に連動して上下方向に変位する伸縮自在な下側一次コイルと、上記上側一次コイルよりも上側にて上記鉄芯に外挿され、該上側一次コイルとの間で相互誘導による誘導起電力を発生する上側二次コイルと、上記下側一次コイルよりも下側にて上記鉄芯に外挿され、該下側一次コイルとの間で相互誘導による誘導起電力を発生する下側二次コイルと、上記上側一次コイル及び下側一次コイルに対して電圧を印加する電圧印加部と、上側二次コイルの電圧及び下側二次コイルの電圧を検知可能な電圧検知部と、上記上側二次コイル及び下側二次コイルのうち一方のコイルの電圧と、上記シートの残量との相関関係を示す相関データが予め記憶された記憶部と、上記相関データと、上記電圧検知部により検知された上記一方のコイルの検知電圧とを基に上記シートの残量を検知するシート残量検知部とを備え、上記シート残量検知部は、上記電圧検知部により検知された上側二次コイルの電圧及び下側二次コイルの電圧の合計値を基に、上記一方のコイルの検知電圧又は上記相関データを補正して上記シートの残量を検知する。
本発明に係る画像形成装置は上記シート残量検知装置を備えている。
本発明によれば、電圧印加部による一次コイルへの印加電圧が目標電圧からずれたとしてもシート残量を高精度で検知することができる。
図1は、実施形態におけるシート残量検知装置を備えた画像形成装置の全体構成を示す概略図である。 図2は、給紙カセットの概略構成を示す平面図である。 図3は、給紙カセットを含む給紙機構を概略的に示す側面図である。 図4は、シート残量検知装置の概略構成を示す側面図である。 図5は、シート残量検知装置の制御系の構成を示すブロック図である。 図6は、ROM内に記憶された第一グラフデータを示す図である。 図7は、ROM内に記憶された第二グラフデータを示す図である。 図8は、シート残量検知制御の内容を示すフローチャートである。 図9は、第一グラフデータにおける補正ラインの作成手順を説明するための説明図である。 図10は、実施形態2を示す図8相当図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、本発明は、以下の実施形態に限定されるものではない。
《実施形態》
図1は、本実施形態における画像形成装置1を示している。画像形成装置1は、本実施形態ではモノクロレーザープリンターからなる。
この画像形成装置1は、給紙部2、作像部3、定着部4、排紙部5、及び筐体6を有している。給紙部2から排紙部5に至るシート搬送路には、シートs(例えばOHPシートや記録紙等)を挟持して搬送する複数の搬送ローラー対7〜9が配置されている。上記給紙部2は、筐体6内の下部に配置されている。給紙部2は、シートsが収容される給紙カセット10と、該給紙カセット10内のシートsを取り出して該カセット外に送り出すためのピックアップローラー11とを有している。ピックアップローラー11は給紙カセット10とは別体で構成されて筐体6に固定されている。給紙カセット10よりカセット外に送り出されたシートsは、搬送ローラー対7を介して作像部3に供給される。
作像部3は、感光体ドラム20、帯電器21、露光装置22、現像装置23、転写器24、及びトナーコンテナ(図示省略)を有している。作像部3では、帯電器21によって感光体ドラム20の周面を帯電させた後、露光装置22によって感光体ドラム20の表面に原稿画像データ(例えば、外部端末より受信した原稿画像の画像データ)に基づくレーザー光を照射することで静電潜像を形成する。感光体ドラム20の表面に形成(担持)された静電潜像は、現像装置23によりトナー像として現像される。現像装置23によって現像されたトナー像は、転写器24によって、給紙部2から供給されるシートsに対して転写される。該転写後のシートsは、転写器24の転写ローラー25と感光体ドラム20とよって定着部4に供給される。
定着部4は、加熱ローラー26と、該加熱ローラー26に対して所定の圧接荷重で圧接される加圧ローラー27とを有している。加熱ローラー26の内側には加熱手段であるハロゲンランプ(図示省略)が配置されている。このハロゲンランプから発せられた熱により加熱ローラー26の周面が加熱される。
定着部4は、上記作像部3より供給されるシートsを加熱ローラー26及び加圧ローラー27間で加圧及び加熱することにより、当該シートsにトナー像を定着させる。そして、定着部4にてトナー像が定着されたシートsは、加熱ローラー26及び加圧ローラー27により下流側へと送り出される。この送り出されたシートsは、搬送ローラー対8,9よって筐体6の上面に形成された排紙部5に排出される。
上記給紙カセット10は、画像形成装置1の側面の下端部に形成されたカセット挿入開口から画像形成装置1内の給紙部2に挿入される。給紙カセット10は、後述するように該カセット10内に収容されたシートの残量を検知するシート残量検知装置30を有している。
次に図2及び図3を参照して、給紙カセット10の構成を説明する。以下の説明において、特に断らない限り、前側、後側はシートsの給紙方向の前側、後側を意味するものとする。
給紙カセット10は、前側及び上側に開放する矩形箱状をなしている。給紙カセット10の内部には、上面に所定サイズのシート束S1が載置されるリフト板13が配置されている。給紙カセット10のカセット底面には、所定サイズのシート束S1の幅方向の位置を規制する一対の幅規制板14が立設されている。
上記リフト板13の一端(図3の左端)はカセット底面側に軸15で軸支されている。給紙カセット10のカセット底面側には、シャフト17が軸15と平行に配置され、シャフト17には、レバー16の一端(図3の右端)が回転一体に連結されている。レバー16の他端(図3の左端)はリフト板13の他端(図3右端)側に下方から当接している。
シャフト17の一端は、給紙カセット10から外側方に突出し、突出端がモーター18に連結されて該モーター18の起動によりシャフト17が回転する。これにより、レバー16がシャフト17を支点に昇降して、リフト板13がリフトアップ・リフトダウンするようになっている。給紙カセット10が給紙部2から引き出されると、シャフト17はモーター18との連結が解除され、レバー16は自重により降下してリフト板13がカセット底面に沿った状態にリフトダウンする。一方、給紙カセット10が給紙部2に挿入配置されると、シャフト17はモーター18に連結されて図3の反時計回り方向に回転し、レバー16によってリフト板13がリフトアップされる。リフト板13は、最上位のシートsの上面がピックアップローラー11に当接するまでリフトアップされる。
図4を参照して、シート残量検知装置30の詳細を説明する。シート残量検知装置30は、リフト板13の上面に載置されたシートの残量を検知する装置である。シート残量検知装置30は、リフト板13よりも上側において鉄芯31に外挿された上側一次コイル32及び上側二次コイル33と、リフト板13よりも下側において鉄芯31に外挿された下側一次コイル34及び下側二次コイル35とを備えている。
鉄芯31は、上下方向に延びる断面円形の棒状芯であって、給紙カセット10のカセット底面に立設されている。鉄芯31は、上側から見て、リフト板13のシート幅方向の一端部付近に設けられている。
リフト板13の前端部側の一方の隅部には、鉄芯31が貫通する貫通孔13a(図2参照)が形成されている。貫通孔13aは、上側から見て給紙方向に長い長孔状に形成されている。
上側一次コイル32は、スプリングバネの如く上下方向に伸縮自在に構成されている。上側一次コイル32の上端は鉄芯31に固定されて所定高さに保持されている。上側一次コイル32の下端は連動部材39aに固定されている。連動部材39aは、中空円板状(円環状)をなしていて鉄芯31に対してスライド可能に外嵌されている。連動部材39aは上側一次コイル32からの付勢力により下側に付勢されており、これにより連動部材39aのエッジ部がリフト板13の上面に常時押付けられている。リフト板13が上下すると連動部材39aも上下して上側一次コイル32が伸縮するようになっている。
上側二次コイル33は、上側一次コイル32の上側に配置されている。上側二次コイル33の上端及び下端は共に鉄芯31に固定されている。すなわち、上側二次コイル33の長さはリフト板13のリフト位置に拘わらず一定である。
下側一次コイル34は、スプリングバネの如く伸縮自在であり、下側一次コイル34の下端は鉄芯31に固定され、上端は連動部材39bを介してリフト板13に連動可能に当接している。下側二次コイル35は、上端及び下端が共に鉄芯31に固定されている。すなわち、下側二次コイル35の長さはリフト板13のリフト位置に拘わらず一定である。
ここで、図4は、リフト板13のリフト位置が上限位置Hmaxと下限位置Hminとの間の所定の中間リフト位置Hmid(本実施形態では、Hmid=(Hmax+Hmini)/2)にある状態を示している。上側一次コイル32及び下側一次コイル34は、リフト板13が上記所定の中間リフト位置Hmindにあるときに、鉄芯軸方向の長さが互いに等しくなるように形成されている。上側一次コイル32及び下側一次コイル34は共に、巻き数、コイル径、及び材質が同じである。
また、上側二次コイル33及び下側二次コイル35は共に、巻き数、コイル径、材質、及び鉄芯軸方向の長さが等しい。
上側一次コイル32の両端には、第一発振回路36aが接続され、該第一発振回路36aの電源端子は電源36cに接続されている。
上側二次コイル33の両端には、該上側二次コイル33の電圧(誘起起電力)を検知するための第一電圧検知回路37が接続されている。
下側一次コイル34の両端は、第二発振回路36bが接続され、第二発振回路36bの電源端子は、第一発振回路36aと共通の電源36cに接続されている。第一及び第二発振回路36a,36bと電源36cとによって電圧印加部36が構成されている。
下側二次コイル35の両端には、該下側二次コイル35の電圧(誘導起電力)を検知するための第二電圧検知回路38が接続されている。
図5に示すように、第一電圧検知回路37、第二電圧検知回路38、及び電圧印加部36はコントローラー100に接続されている。コントローラー100は、CPU101、ROM102、及びRAM103を備えている。コントローラー100にはさらに表示部104が接続されている。コントローラー100のROM102内には、第一グラフデータD1(図6参照)及び第二グラフデータD2(図7参照)が記憶されている。第一グラフデータD1は、下側二次コイル35の電圧とリフト板13のリフト位置との関係を示すグラフである。第二グラフデータD2は、リフト板13のリフト位置とシートsの残量との関係を示すグラフである。第一グラフデータD1及び第二グラフデータD2は、予め試験等を行うことにより作成してもよいし、設計諸元等に基づく理論値から作成してもよい。この第一グラフデータD1と第二グラフデータD2とを組み合わせると、下側二次コイル35の電圧とシートsの残量との相関関係を示す相関データとなる。
コントローラー100は、電圧印加部36による上側一次コイル32及び下側一次コイル34への電圧印加タイミングを制御する。コントローラー100は、上側一次コイル32及び下側一次コイル34への電圧印加により上側二次コイル33及び下側二次コイル35に発生する電圧(誘導起電力)を、第一電圧検知回路37及び第二電圧検知回路38からの信号を基に取得し、取得した電圧を基に給紙カセット10内のシートsの残量を検知する。
図8を参照して、コントローラー100により実行されるシート残量検知制御の詳細を説明する。
ステップSA1では、リフト板13のリフトアップが完了したか(つまり最上位のシートsの最上面がピックアップローラー11に当接したか)否かを判定し、この判定がNOである場合にはリターンする一方、YESである場合にはステップSA2に進む。
ステップSA2では、電圧印加部36を介して上側一次コイル32及び下側一次コイル34に対して所定時間、電圧Vpを印加する。
ステップSA3では、第一電圧検知回路37及び第二電圧検知回路38からの信号を基に、上側一次コイル32及び下側一次コイル34への電圧印加の開始時における上側二次コイル33及び下側二次コイル35の電圧V1,V2(誘導起電力)を読み込む。尚、電圧印加の開始時ではなく、電圧印加の停止時における上側二次コイル33及び下側二次コイルの電圧(誘導起電力)を読み込むようにしてもよい。
ステップSA4では、ステップSA3で読み込んだ電圧V1及びV2の合計電圧Vsum(=V1+V2)を算出する。
ステップSA5では、ステップSA4で算出した合計電圧Vsumの1/2の電圧値と、リフト板の中間リフト位置Hmidとが対応するものと判断する。そして、図9に示すように、ROM102内に予め記憶された第一グラフデータD1中の基準ラインg1を平行移動して、補正点A(横座標がVsum/2で縦座標がHmidの点)を通る補正ラインg2を作成する。そして、作成した補正ラインg2を基に、ステップSA3で検知した第二電圧検知回路38の検知電圧V2に対応するリフト板13のリフト位置を特定する。上記基準ラインg1は、電圧印加部36による上側及び下側一次コイル32,34への印加電圧が目標電圧Vo(本実施形態では電源電圧)に等しい場合(つまり印加電圧に誤差がない場合)における相関ラインである。尚、第一グラフデータD1は、上側二次コイル33の電圧V1とリフト板13のリフト位置との関係を示すデータであってもよい。この場合には、ステップSA3で検知した第一電圧検知回路37の検知電圧V1を基にリフト板13のリフト位置を特定すればよい。
ステップSA6では、ROM102内に記憶された第二グラフデータD2(図7参照)を読み込んで、ステップSA5で特定したリフト板13のリフト位置に対応するシートsの残量を特定し、しかる後にリターンする。尚、特定したシートsの残量は表示部104に表示される。
ところで、リフト板13が所定の中間リフト位置Hmidにあるときの各一次コイル32,34の鉄芯軸方向の長さをlとすると、各一次コイル32,34のインダクタンスLは次式(1)で表される。
L=k×μ0×π×a2×n2/b…(式1)
k:長岡係数
μ0:真空の透磁率
a:一次コイルの半径
b:一次コイルの鉄芯軸方向の長さ
n:一次コイルの巻き数
また各一次コイル32,34に発生する磁束Φはその電流値をiとすると次式(2)で表される。
Φ=L×(di/dt)…(式2)
各二次コイル33,35に誘起される電圧(誘導起電力)εは、各二次コイル33,35の巻き数Nとすると次式(3)で表される。
ε=−N×(dΦ/dt)…(式3)
式(1)〜(3)より各二次コイル33,35に誘起される電圧(=ε)は、各一次コイル32,34のインダクタンスLに比例することが分かる。インダクタンスLは、各一次コイル32,34の鉄芯軸方向の長さ(=b)に比例するので、結局、各二次コイル33,35に誘起される電圧(=ε)は、各一次コイル32,34の鉄芯軸方向の長さ(=b)に比例することが分かる。
本実施形態では、この点に着目して、各一次コイル32,34をリフト板13に連動して上下方向に伸縮自在に構成し、各一次コイル32,34との相互誘導により二次コイル33,35に発生する誘導起電力を電圧検知回路37,38で検知するようにした。そして、一方の電圧検知回路38により検知された下側二次コイル35の検知電圧と、ROM102内に記憶された第一及び第二グラフデータD1,D2とを基にシートsの残量を検知するようにした。これにより、シートsの残量を高い分解能で(リニアに)検知することができる。
また、コントローラー100は、第二電圧検知回路38により検知された下側二次コイル35の検知電圧V2を基にリフト板13のリフト位置を特定する際に、第一電圧検知回路37及び第二電圧検知回路38による検知電圧V1及びV2を足し合わせて合計電圧Vsumを算出し、該算出した合計電圧の1/2の大きさの電圧と上記所定の中間リフト位置とが対応するものとして、第一データD1の基準ラインg1を補正して補正ラインg2を作成し、該補正ラインg2に基づいてリフト板13のリフト位置を特定する特定するようにしている(ステップSA5)。
したがって、電源36cの電圧のばらつき等によりコントローラー100による上側及び下側一次コイル32,34への印加電圧が目標電圧Voからずれたとしても、第二電圧検知回路38による検知電圧V2とリフト板13のリフト位置との関係を精度良く特定することができる。よって、電源36cの電圧ばらつき等によってリフト板13のリフト位置の検知精度が低下するのを防止し、延いてはシートsの残量検知精度が低下するのを防止することができる。
《実施形態2》
図10は、実施形態2を示す図8相当図である。この実施形態は、コントローラー100により実行されるシート残量検知制御の内容が実施形態2とは異なっている。尚、シート残量検知装置30のハードウェア構成等は実施形態1と同様であるためその説明を省略する。
ステップSB1〜ステップSB4の処理内容は、実施形態2におけるステップSA1〜SA4の処理内容と同じである。
ステップSB5では、ステップSB4で算出した合計電圧Vsumと所定の基準合計電圧2Voとの電圧差ΔVを算出する。ここで、基準合計電圧2Voとは、上側一次コイル32及び下側一次コイル34のそれぞれに目標電圧Voが印加されたと仮定した場合における第一電圧検知回路37及び第二電圧検知回路38の検知電圧の和である。
ステップSB6では、ステップSB5で算出した電圧差ΔVの1/2を、ステップSB3で検知した第二電圧検知回路38の検知電圧V2に足し合わせて補正する。そして、ROM102内に記憶された第一グラフデータD1の基準ラインg1において当該補正後の電圧に対応するリフト板13のリフト位置を特定する。尚、第一グラフデータD1は、上側二次コイル33の電圧V1とリフト板13のリフト位置との関係を示すデータであってもよい。この場合には、ステップSB5で算出した電圧差ΔVの1/2を、ステップSB3で検知した第一電圧検知回路37の検知電圧V1に足し合わせて補正し、該補正後の電圧を基にリフト板13のリフト位置を特定すればよい。
ステップSB7では、ROM102内に記憶された第二グラフデータ(図7参照)を読み込んで、ステップSB3で特定したリフト板13のリフト位置に対応するシートsの残量を特定し、しかる後にリターンする。
本実施形態によれば、コントローラー100は、第二電圧検知回路38により検知された下側二次コイル35の検知電圧V2を基にリフト板13のリフト位置を特定する際に、第一電圧検知回路37及び第二電圧検知回路38による検知電圧V1及びV2を足し合わせて合計電圧Vsumを算出し、該算出した合計電圧の1/2の大きさの電圧と基準合計電圧2Voとの差を基に、検知電圧V2を補正して、当該補正後の電圧に基づいてリフト板13のリフト位置を特定するようにしたので、上記実施形態1と同様の作用効果を得ることができる。
《他の実施形態》
上記実施形態1では、ステップSA5において、ROM102内に予め記憶された第一グラフデータ中の基準ラインg1を平行移動して、補正点A(横座標がVsum/2で縦座標がHmidの点)を通る補正ラインg2を作成するようにしているが、これに限ったものではなく、例えばROM102内の第一グラフデータD1を廃止する代わりに基準ラインg1の傾きK(比例係数)を記憶しておき、補正点Aを通る傾きKのラインを補正ラインg2として作成するようにしてもよい。
上記各実施形態では、画像形成装置1がレーザープリンターである例について説明したが、これに限ったものではなく、画像形成装置1は複写機、複合機(MFP)又はファクシミリ等であってもよい。
以上説明したように、本発明は、シート残量検知装置及び該シート残量検知装置を備えた画像形成装置について有用である。
D1 第一グラフデータ(第一データ、相関データ)
D2 第二グラフデータ(第二データ、相関データ)
Hmid 中間リフト位置
s シート
V1 電圧
V2 電圧
2Vo 基準合計電圧
Vsum 合計電圧
1 画像形成装置
10 給紙カセット
13 リフト板
16 レバー(駆動装置)
17 シャフト(駆動装置)
18 モーター(駆動装置)
30 シート残量検知装置
31 鉄芯
32 上側一次コイル
33 上側二次コイル
34 下側一次コイル
35 下側二次コイル
36 電圧印加部
37 第一電圧検知回路(電圧検知部)
38 第二電圧検知回路(電圧検知部)
100 コントローラー(シート残量検知部)
102 ROM(記憶部)
103 RAM

Claims (3)

  1. シートが上面に載置されるとともに駆動装置により押し上げられて給紙位置に変位するリフト板を備えた給紙カセット内の上記シートの残量を検知するシート残量検知装置であって、
    上下方向に延びる鉄芯と、
    上記鉄芯に外挿されるとともに上端が所定高さに固定され且つ下端が上記リフト板に連動して上下方向に変位する伸縮自在な上側一次コイルと、
    上記リフト板よりも下側にて上記鉄芯に外挿され、下端が所定高さに固定され且つ上端が上記リフト板に連動して上下方向に変位する伸縮自在な下側一次コイルと、
    上記上側一次コイルよりも上側にて上記鉄芯に外挿され、該上側一次コイルとの間で相互誘導による誘導起電力を発生する上側二次コイルと、
    上記下側一次コイルよりも下側にて上記鉄芯に外挿され、該下側一次コイルとの間で相互誘導による誘導起電力を発生する下側二次コイルと、
    上記上側一次コイル及び下側一次コイルに対して電圧を印加する電圧印加部と、
    上側二次コイルの電圧及び下側二次コイルの電圧を検知可能な電圧検知部と、
    上記上側二次コイル及び下側二次コイルのうち一方のコイルの電圧と、上記シートの残量との相関関係を示す相関データが予め記憶された記憶部と、
    上記相関データと、上記電圧検知部により検知された上記一方のコイルの検知電圧とを基に上記シートの残量を検知するシート残量検知部とを備え
    上記上側及び下側一次コイルは共に、巻き数、コイル径、及び材質が同じであり、上記リフト板のリフト位置が所定の中間リフト位置にあるときに上記鉄芯の軸方向における長さが同じになるように構成され、
    上記上側及び下側二次コイルは共に、巻き数、コイル径、及び材質が同じであり、
    上記相関データは、上記一方のコイルの電圧と上記リフト板のリフト位置との相関関係を示す第一データと、上記リフト板のリフト位置とシート残量との関係を示す第二データとを含み、
    上記シート残量検知部は、上記電圧検知部により検知された上側及び下側二次コイルの検知電圧のうち上記一方のコイルの検知電圧と上記第一データとを基にリフト板のリフト位置を特定し、該特定したリフト板のリフト位置と上記第二データとを基に上記シートの残量を検知するものであって、上記リフト板のリフト位置の特定に際して、上記電圧検知部により検知された上側及び下側二次コイルの検知電圧の和を合計電圧として算出し、該算出した合計電圧の1/2の大きさの電圧と上記所定の中間リフト位置とが対応するものとして上記第一データを補正して、該補正後の第一データを基に上記リフト板のリフト位置を特定する、シート残量検知装置。
  2. シートが上面に載置されるとともに駆動装置により押し上げられて給紙位置に変位するリフト板を備えた給紙カセット内の上記シートの残量を検知するシート残量検知装置であって、
    上下方向に延びる鉄芯と、
    上記鉄芯に外挿されるとともに上端が所定高さに固定され且つ下端が上記リフト板に連動して上下方向に変位する伸縮自在な上側一次コイルと、
    上記リフト板よりも下側にて上記鉄芯に外挿され、下端が所定高さに固定され且つ上端が上記リフト板に連動して上下方向に変位する伸縮自在な下側一次コイルと、
    上記上側一次コイルよりも上側にて上記鉄芯に外挿され、該上側一次コイルとの間で相互誘導による誘導起電力を発生する上側二次コイルと、
    上記下側一次コイルよりも下側にて上記鉄芯に外挿され、該下側一次コイルとの間で相互誘導による誘導起電力を発生する下側二次コイルと、
    上記上側一次コイル及び下側一次コイルに対して電圧を印加する電圧印加部と、
    上側二次コイルの電圧及び下側二次コイルの電圧を検知可能な電圧検知部と、
    上記上側二次コイル及び下側二次コイルのうち一方のコイルの電圧と、上記シートの残量との相関関係を示す相関データが予め記憶された記憶部と
    上記相関データと、上記電圧検知部により検知された上記一方のコイルの検知電圧とを基に上記シートの残量を検知するシート残量検知部とを備え、
    上記相関データは、上記一方のコイルの電圧と上記リフト板のリフト位置との相関関係を示す第一データと、上記リフト板のリフト位置とシート残量との関係を示す第二データとを含み、
    上記シート残量検知部は、上記電圧検知部により検知された上側及び下側二次コイルの検知電圧のうち上記一方のコイルの検知電圧と上記第一データとを基にリフト板のリフト位置を特定し、該特定したリフト板のリフト位置と上記第二データとを基に上記シートの残量を検知するものであって、上記リフト板のリフト位置の特定に際して、上記電圧検知部により検知された上側及び下側二次コイルの検知電圧の和を合計電圧として算出し、該
    算出した合計電圧と、上記上側及び下側一次コイルに目標電圧が印加されたと仮定したときの上側及び下側二次コイルの検知電圧の和である基準合計電圧との電圧差を基に、上記電圧検知部により検知された上記一方のコイルの検知電圧を補正して、該補正後の検知電圧に基づいて上記リフト板のリフト位置を特定する、シート残量検知装置。
  3. 請求項1又は2に記載のシート残量検知装置を備えた画像形成装置。
JP2016231803A 2016-11-29 2016-11-29 シート残量検知装置及び該シート残量検知装置を備えた画像形成装置 Expired - Fee Related JP6614416B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016231803A JP6614416B2 (ja) 2016-11-29 2016-11-29 シート残量検知装置及び該シート残量検知装置を備えた画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016231803A JP6614416B2 (ja) 2016-11-29 2016-11-29 シート残量検知装置及び該シート残量検知装置を備えた画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018087077A JP2018087077A (ja) 2018-06-07
JP6614416B2 true JP6614416B2 (ja) 2019-12-04

Family

ID=62493826

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016231803A Expired - Fee Related JP6614416B2 (ja) 2016-11-29 2016-11-29 シート残量検知装置及び該シート残量検知装置を備えた画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6614416B2 (ja)

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0761646A (ja) * 1993-08-27 1995-03-07 Casio Electron Mfg Co Ltd 給紙制御装置
JP4421379B2 (ja) * 2004-05-31 2010-02-24 京セラミタ株式会社 残量検出装置
JP5707361B2 (ja) * 2012-04-27 2015-04-30 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 用紙サイズ検出装置及び画像形成装置
JP5826785B2 (ja) * 2013-03-29 2015-12-02 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像形成装置
JP5937037B2 (ja) * 2013-04-30 2016-06-22 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 残量検出装置
JP6213445B2 (ja) * 2014-10-31 2017-10-18 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 用紙残量検知装置及び用紙残量検知方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018087077A (ja) 2018-06-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11124376B2 (en) Sheet discharging apparatus, sheet feeding apparatus and image forming apparatus
JP5979905B2 (ja) シート給送装置及び画像形成装置
JP5656596B2 (ja) シート給送装置及び画像形成装置
JP6907569B2 (ja) 画像形成装置、プログラム、設定方法
JP2018122950A (ja) シート給送装置及び画像形成装置
JP6688476B2 (ja) シート材厚み検出装置、シート材異常検出装置、シート材供給装置及び画像形成装置
US20100310261A1 (en) Image forming apparatus and sheet conveying method for the image forming apparatus
US8050577B2 (en) Image forming apparatus and abnormal temperature determination controlling method
TW201900435A (zh) 安全紙用的印表機
JP5712177B2 (ja) 画像形成装置
JP6614416B2 (ja) シート残量検知装置及び該シート残量検知装置を備えた画像形成装置
US8998197B2 (en) Sheet stacking device and image forming apparatus provided with same
JP2015224094A (ja) シート給送装置及び画像形成装置
US10589946B2 (en) Stacking apparatus and feeding apparatus
JP5937037B2 (ja) 残量検出装置
CN109960120B (zh) 图像形成装置
JP6272082B2 (ja) シート給送装置及び画像形成装置
JP5707361B2 (ja) 用紙サイズ検出装置及び画像形成装置
JP6906967B2 (ja) シート給送装置及び画像形成装置
US8079590B2 (en) Image forming apparatus
JP7081308B2 (ja) 位置検出装置、位置検出方法および画像形成装置
JP2006151667A (ja) 画像形成装置
JP2018020862A (ja) シート積載装置
JP2022114659A (ja) 磁気センサー、画像形成装置
JP2013159459A (ja) シート搬送装置、原稿読取装置および画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180926

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190712

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190724

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190920

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20191009

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20191022

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6614416

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees