JP6213008B2 - インクジェットプリンタ用処理剤液塗布装置 - Google Patents

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Description

本発明は、インク滴の吐出を行い被記録媒体上に画像を形成するインクジェットプリンタの画像滲みを抑制する滲み抑制剤などの処理剤液を画像形成に先立って被記録媒体の記録面に塗布するインクジェットプリンタ用処理剤液塗布装置に関するものである。
インクジェット方式の画像形成は、低騒音、低ランニングコストに加えて、カラー化が容易といった利点を有していることから、近年、急速に普及してきている。しかし、専用紙以外の被記録媒体に画像を形成すると、滲み、濃度、色調や裏写りなどといった初期の品質問題に加えて、耐水性、耐候性といった画像の堅牢性に関わる問題を有しているため、これらの問題を解決する提案がなされている。
これらの問題を解決する手段として、画像形成に先立って被記録媒体の記録面に塗布ローラを用いて処理剤液を塗布する技術が知られている。
この場合、塗布ローラに対する処理剤液の供給不足による塗布ムラを防止するために、処理剤液の塗布タンクに処理剤液の液面の高さを検知する液面検知手段を設けて、塗布タンク内での処理剤液の量をある一定範囲内に保つようにした処理剤液塗布装置が、例えば特開2002−96454号公報(特許文献1)などに開示されている。
しかし、このような液面検知手段は、外乱要因によって故障や動作異常を起こす可能性がある。このような場合、例えば塗布タンク内に十分な処理剤液があるにもかかわらず処理剤液が不足していると判断されることで、処理剤液の供給過多となり、塗布タンクで貯留できる量を超えて塗布タンクから溢れ出して、処理剤液により塗布装置内を汚したり、電気部品などを損傷したりする問題がある。
特開2011−240629号公報(特許文献2)には、塗布タンクから処理剤液が溢れ出すのを防止するために、オーバーフロー用タンクと、そのオーバーフロー用タンクと塗布タンクを連通するオーバーフロー用経路を設けて、過剰に供給された処理剤液をオーバーフロー用経路を通してオーバーフロー用タンクに溜める構成の処理剤液塗布装置が開示されている。
被記録媒体に画像を印刷するモードには、被記録媒体の片面に画像を印刷する片面印刷モードと、両面に画像を印刷する両面印刷モードがある。それらに対応するために、処理剤液塗布装置内に2つの塗布タンクを設置して、例えば電磁弁で処理剤液の供給経路を切り替えることで、1つの供給ポンプで2つの塗布タンクに個別に、または両方同時に処理剤液を供給することにできる処理剤液塗布装置が考えられる。
このような構成の処理剤液塗布装置では、例えば1つの塗布タンクのみに処理剤液を供給する場合には2つの塗布タンクに処理剤液を供給する場合と比べて処理剤液の流量が多くなる性質があり、処理剤液の流量が変動する可能性がある。
このような構成の処理剤液塗布装置に前記特許文献2に開示の技術を応用した場合、前述した処理剤液の流量の変動が起きてもそれをカバーできるように、前記オーバーフロー用経路に十分な流量を確保するためにパイプの内径を大きくする必要がある。そのためにオーバーフロー用経路を構成するパイプのサイズが大きくなり、結局、装置の大型化ならびにコスト高などの問題を生じる。
本発明の目的は、このような従来技術の問題点を解消し、装置の小型化ならびにコストの低減が可能で、装置内に処理剤液が溢れ出ない安全性の高いインクジェットプリンタ用処理剤液塗布装置を提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明は、補給する処理剤液を貯留した例えば後述するカートリッジやリザーブタンクなどの補給用容器と、被記録媒体の記録面に塗布するための処理剤液を貯留する第1の供給パンならびに第2の供給パンと、前記補給用容器から前記第1の供給パンならびに第2の供給パン側に延びた補給経路と、前記補給経路上に設けられた1つの供給ポンプと、前記補給経路上に設けられて当該補給経路の遮断/連通を切り替える例えば後述する電磁弁などの遮断/連通切り替え手段と、前記第1の供給パンならびに第2の供給パン内の処理剤液の流量を一定の範囲に維持するためにそれぞれ設けられた液面検知センサと、前記処理剤液の補給時に当該供給パン内の処理剤液の流量が一定量を超えると、その処理剤液を当該供給パンから流出させるオーバーフロー用経路と、そのオーバーロー用経路から溢れ出た処理剤液を貯留するオーバーロー用タンクと、前記供給ポンプの単位時間当たりの送液量を調節する例えば後述する制御部とポンプ駆動部などの送液量調節手段を備えている。
そして前記送液量調節手段は、
前記第1の供給パンならびに第2の供給パンにそれぞれ前記処理剤液を補給して、何れか一方の供給パンの補給が完了したら、当該供給パンに接続されている側の前記補給経路を遮断し、
引き続き他方の供給パンの補給を続行する際に、前記供給ポンプの単位時間当たりの送液量を、前記2つの供給パンに処理剤液を補給していた際の送液量よりも減少させる構成になっていることを特徴とするものである。
本発明は前述のような構成になっており、装置の小型化ならびにコストの低減が可能で、装置内に処理剤液が溢れ出ない安全性の高いインクジェットプリンタ用処理剤液塗布装置を提供することができる。
本発明の実施形態に係る画像形成システムの流れを示すフローチャートである。 その画像形成システムに用いられる処理剤液塗布装置の概略構成図である。 その処理剤液塗布装置の表面塗布手段ならびに裏面塗布手段に処理剤液を供給する系統を説明するための概略構成図である。 処理剤液の供給動作の制御シーケンスを説明するためのフローチャートである。 供給動作時の2つの供給パンの液面と、供給ポンプの駆動制御に関係を示す説明図である。
次に本発明の実施形態を図面とともに説明する。図1は、本発明の実施形態に係る画像形成システムの流れを示すフローチャートである。
同図に示しているように、給紙装置100から繰り出された例えば長尺状の連続紙などからなる被記録媒体Wは、最初、処理剤液塗布装置101に送り込まれ、被記録媒体Wの表裏にそれぞれ前記抑制剤などの処理剤液が塗布されて前処理が行われる。次に処理された被記録媒体Wは第1のインクジェットプリンタ102aに送り込まれて、被記録媒体Wの表側にインク滴を吐出して所望の画像が形成され、その後に反転装置103により被記録媒体Wの表裏が反転され、引き続き被記録媒体Wは第2のインクジェットプリンタ102bに送り込まれて、被記録媒体Wの裏側にインク滴を吐出して所望の画像が形成される。
このようにして被記録媒体Wの両面に印刷が施された後、後処理装置(図示せず)に送られて所定の後処理がなされるシステムになっている。
図2はこの画像形成システムに用いられる処理剤液塗布装置101の概略構成図であり、処理剤液の塗布時の状態を示している。
同図に示すように、ローラの端部に軸受け(図示せず)を有し、回転自在のガイドローラ1が処理剤液塗布装置101内に多数本設置されて、被記録媒体Wの搬送パスを確保している。
図中の符号2はモータなどの駆動源(図示せず)で回転駆動するFIローラ(フィードインローラ)であり、FIローラ2にはばね(図示せず)の引張力でFIニップローラ(フィードインニップローラ)4が押し付けられるようになっている。
被記録媒体WはFIローラ2とFIニップローラ4の間で弾性的に挟持されており、前記駆動源によりFIローラ2を回転することで、この処理剤液塗布装置101の内部に前記給紙装置100から被記録媒体Wを引き込むことができる。
また、FIローラ2とFIニップローラ4から送り出された被記録媒体Wは若干弛ませてエアループALを形成している。
エアループALを経た被記録媒体Wは、パスシャフト5とエッジガイド6の間を通る。図示していないが、被記録媒体Wの搬送方向(矢印方向)と直交する方向に2本のパスシャフト5が配置され、被記録媒体Wがそのパスシャフト5の間をSの字状に通る。このパスシャフト5に一対の板状エッジガイド6が支持されており、エッジガイド6の間隔は被記録媒体Wの幅寸法と同寸に設定されている。
そのためパスシャフト5とエッジガイド6の働きにより、被記録媒体Wの幅方向の走行位置が規制され、安定した走行が可能となる。なお、エッジガイド6は、パスシャフト5に例えばねじなどの固定手段によって固定されており、使用する被記録媒体Wの幅寸法に応じてエッジガイド6の位置が調整可能になっている。
パスシャフト5とエッジガイド6の間を通過した被記録媒体Wは、固定状態にあるテンションシャフト7により走行安定化のための張力が付加される。
テンションシャフト7を通過した被記録媒体Wは、モータなどの駆動源(図示せず)で回転駆動するインフィードローラ8とフィードニップローラ9の間を通る。フィードニップローラ9は図示していないが、インフィードローラ8の軸方向に沿って複数個配置されており、各フィードニップローラ9はばね10によりインフィードローラ8側に押し付けられている。
インフィードローラ8とフィードニップローラ9の間を通過した被記録媒体Wは、回転自在な1本の第1のダンサーローラ11の下側から巻き掛けられている。
第1のダンサーローラ11はローラ端部に設けた軸受け(図示せず)を介して第1の可動フレーム12に回転自在に取り付けられて、第1のダンサーユニット17を構成している。従ってこの第1のダンサーユニット17は被記録媒体Wで吊り下げられた状態になっている。
この第1のダンサーユニット17は、重力方向Aに沿って移動可能になっている。第1のダンサーユニット17の位置を検出する第1のダンサーユニット位置検出手段(図示せず)が設けられており、この位置検出手段の出力に応じて前記インフィードローラ8の駆動源を駆動制御することで、第1のダンサーユニット17の位置が調整できる構成になっている。
第1のダンサーユニット17を通過した被記録媒体Wは、それの表面側に処理剤液を塗布する表面塗布手段13a、ならびに被記録媒体Wの裏面側に処理剤液を塗布する裏面塗布手段13bを順次通過することにより、被記録媒体Wの両面に処理剤液が塗布される。処理剤液の塗布手段13については、後で説明する。
裏面塗布手段13bを通過した被記録媒体Wは、モータなどの駆動源(図示せず)で回転駆動するアウトフィードローラ14とフィードニップローラ9の間を通る。フィードニップローラ9は図示していないが、アウトフィードローラ14の軸方向に沿って複数個配置されており、各フィードニップローラ9はばねによりアウトフィードローラ14側に押し付けられている。
アウトフィードローラ14とフィードニップローラ9の間を通過した被記録媒体Wは、回転自在な第2のダンサーローラ15a,15bならびに両ダンサーローラ15a,15bの間に配置されたガイドローラ1にわたってW型に巻き掛けられている。
2本のダンサーローラ15a,15bはそれぞれローラ端部に設けた軸受け(図示せず)を介して第2の可動フレーム16に回転自在に取り付けられて、第2のダンサーユニット18を構成している。従ってこの第2のダンサーユニット18も被記録媒体Wによって吊り下げられた状態になっている。
この第2のダンサーユニット18も重力方向Aに沿って移動可能になっており、第2のダンサーユニット18の位置を検出する第2のダンサーユニット位置検出手段(図示せず)が設けられており、この位置検出手段の出力に応じて前記アウトフィードローラ14の駆動源を駆動制御することで、第2のダンサーユニット18の位置が調整できる構成になっている。
処理剤液塗布装置101内でジャムやその他の異常が発生した場合には、表示部20に異常要因を表示し、ユーザはその異常要因を確認して、処理剤液塗布装置101の修復を行う。
図3は、前記表面塗布手段13aならびに裏面塗布手段13bに処理剤液22を供給する系統を説明するための概略構成図である。
処理剤液22としては、水溶性の色材を凝集させるか、又は不溶化させる機能を有する水溶性の凝集剤を水あるいは有機溶剤に溶解又は分散させた液が用いられる。
図2に示すように塗布手段13(13a、13b)は、被記録媒体Wの搬送経路上に設けられており、処理剤液22を溜めておく供給パン23と、処理剤液22を被記録媒体Wに塗布する塗布ローラ24と、処理剤液22を薄膜化して塗布ローラ24に転写するスクイーズローラ25と、塗布ローラ24との間で被記録媒体Wを挟み込む加圧ローラ26などを備えており、各部材は図に示すような配置関係になっている。
図3に示すように、スクイーズローラ25a,25bは、供給パン23a,23b内の処理剤液22に浸されており、モータ(図示せず)により回転駆動されるスクイーズローラ25a,25bにより処理剤液22が汲み上げられる。なお、図3では図面を簡略化するために、塗布ローラ24と加圧ローラ26の図示は省略しており、供給パン23a,23bも一部しか図示していない。
スクイーズローラ25により汲み上げられた処理剤液22は、余剰分をメータリングブレード(図示せず)により掻き落され、規定量が塗布ローラ24とのニップ部に運ばれる。塗布ローラ24とスクイーズローラ25のニップ部に運ばれた処理剤液22は、両ローラ24,25の間で軸方向に均一に引き伸ばされて薄膜化されつつ、塗布ローラ24に転写される。塗布ローラ24は、周面がゴムなどの弾性体で覆われており、モータ(図示せず)により回転駆動される。
塗布ローラ24に転写された処理剤液22は、塗布ローラ24と加圧ローラ26の間で挟持・搬送される被記録媒体W(図2参照)に塗布される。そして被記録媒体Wは処理剤液22が塗布された後、インクジェットプリンタ102(図1参照)へ送られる。
塗布ローラ24は、被記録媒体Wに処理剤液22を転写した後、クリーナブレード(図示せず)により清掃され、次の処理剤液22の塗布に備えられる。加圧ローラ26は揺動可能なアームに回転自在に支持されており、搬送移動する被記録媒体Wに圧接して従動回転する。
供給パン23の側壁には液面検知センサ21が付設されており、液面検知センサ21の検知信号は制御部33に入力され、供給パン23内の処理剤液22の貯留量は制御部33により監視されている。印刷の繰り返しにより処理剤液22が消費されて、供給パン23内の処理剤液22の液面位置が既定の高さより下がると、それを液面検知センサ21が検知し、制御部33からの制御信号により処理剤液22が供給パン23に補給され、供給パン23内の処理剤液22の液量(液面)が一定に維持している。
次に供給パン23への処理剤液22の供給系統について説明する。
図3に示すように、処理剤液22の供給系統は、表面塗布用の供給パン23aならびに裏面塗布用の供給パン23bと、補充用のカートリッジ27と、カートリッジ27内のフレッシュな処理剤液22を供給パン23a,23bに送給する供給ポンプ28と、カートリッジ27から供給パン23a,23bへ送給される処理剤液22の流路となる補給経路29と、補給経路29を開閉する電磁弁30a,30bと、制御部33と、ポンプ駆動部34などを備えている。
補給経路29は途中から補給経路29a,29bに分岐しており、補給経路29aの先端部が供給パン23aに接続され、補給経路29bの先端部が供給パン23bに接続されている。供給ポンプ28は補給経路29の分岐点とカートリッジ27の間に設けられており、この供給ポンプ28はポンプ駆動部34により駆動制御され、処理剤液22の補給状態により連続運転ならびに間欠運転が可能になっている。また、電磁弁30aは分岐した補給経路29a上に設けられ、電磁弁30bは分岐した補給経路29b上に設けられている。
カートリッジ27は供給パン23a,23bの下方に配置されている。制御部33からの制御信号に基づいて電磁弁30a,30bを開閉することにより、補給経路29a,29bを切り替えることができ、供給パン23a,23bに同時または個別に処理剤液22を供給できるようになっている。
次に処理剤液22のオーバーフロー系統について説明する。
処理剤液22のオーバーフロー系統は、オーバーフローした処理剤液22を貯留するオーバーフロー用タンク31と、供給パン23a,23bとオーバーフロー用タンク31を連通するオーバーフロー用経路32を備えている。
オーバーフロー用タンク31は供給パン23a,23bの下方に配置されて、供給パン23a,23bとオーバーフロー用タンク31の間に水頭差が生じるようになっている。オーバーフロー用経路32は、供給パン23a,23bの液面検知センサ21a,21bよりも若干上方に接続されている。
このオーバーフロー用経路32は、液面検知センサ21a,21bの故障などにより過剰に処理剤液22が供給された場合に、供給パン23a,23bから塗布装置内に処理剤液22が溢れ出ないように、過剰の処理剤液22をオーバーフロー用タンク31に自動的に導入するために設けられている。
オーバーフロー用経路32はパイプから構成されており、両方の供給パン23a,23bに処理剤液22を供給するケースの供給ポンプ28の供給量以上の流量が確保できる最低限の内径を有している。
図3では示していないが、カートリッジ27と供給ポンプ28の間にある補給経路29とオーバーフロー用タンク31を戻し経路で連通して、補給経路29と戻し経路の接続部に三方電磁弁を設けて、その三方電磁弁を供給ポンプ28とオーバーフロー用タンク31が連通するように切り替えて、供給ポンプ28を駆動することにより、オーバーフロー用タンク31に溜まった処理剤液22を戻し経路を経由して供給パン23a,23b側に戻して、再利用することも可能である。
さらに、戻し経路の途中にフィルタを設けて、そのフィルタで処理剤液22中にある異物を除去してフレッシュな処理剤液22にして供給パン23a,23b側に戻すことも可能である。
図4は、処理剤液22の供給動作の制御シーケンスを説明するためのフローチャートである。この図を用いて、処理剤液22の供給動作などについて説明する。
S1:制御部33からの制御信号により電磁弁30a,30bを開けて、表裏両方の供給パン23a,23bへの流路を開く。
S2:ポンプ駆動部34により供給ポンプ28を連続駆動させて、供給パン23a,23bへの処理剤液22の供給を開始する。
S3:供給パン23a,23bへの処理剤液22の供給が完了したか否かは、液面検知センサ21a,21bからの検知信号により制御部33が個別に監視する。
S4:一方の供給パン23(例えば供給パン23a)への供給が完了した場合に、制御部33からの制御信号により供給が完了した側の電磁弁30(例えば電磁弁30a)を閉めて、補給経路29(例えば補給経路29a)を閉じる。
S5:一方の供給パン23(例えば供給パン23a)の供給完了情報に基づいて制御部33はポンプ駆動部34に運転切り替え信号を出力し、ポンプ駆動部34は供給ポンプ28を連続駆動から間欠駆動に切り替える。このように供給ポンプ28を連続駆動から間欠駆動に切り替えることにより、残りの他方の供給パン23(例えば供給パン23b)への処理剤液22の時間当たりの供給量が調節される。この供給量の調節は、具体的には後述するように供給ポンプ28のON/OFF時間の割合の調節で行う。
S6:残りの供給パン23(例えば供給パン23b)への処理剤液22の供給が完了したか否かを液面検知センサ21(例えば液面検知センサ21b)により監視する。
S7:処理剤液22の供給が完了したら、ポンプ駆動部34により供給ポンプ28の駆動を停止し、処理剤液22の供給を止める。
S8:制御部33からの制御信号により供給が完了した側の電磁弁30(例えば電磁弁30b)を閉めて、処理剤液22の供給動作を終了する。
図5は、供給動作時の供給パン23a,23bの液面と、供給ポンプ28の駆動制御に関係を示す説明図である。
同図の縦軸に供給パン23a,23bの液面の高さと、供給ポンプ28の駆動(ON/OFF)状態を示しており、横軸に処理剤液22の供給開始からの時間を示している。図中の一点鎖線は供給パン23aの液面高さの変化を、点線は供給パン23bの液面高さの変化を、それぞれ示している。
処理剤液22の供給開始直後は、両方の供給パン23a,23bに処理剤液22を供給するため、供給ポンプ28は連続駆動(ON駆動) となっている(図4のS2参照)。この例では時間t1で供給パン23aの方の液面高さが目標位置に到達し、供給パン23aへの処理剤液22の供給を停止する(図4のS4参照)。
これからは供給パン23bのみへ処理剤液22を供給することになるため、供給ポンプ28を間欠駆動(ON/OFF駆動)に切り替えて(図4のS5参照)、単位時間当たりの処理剤液22の供給量を両方の供給パン23a,23bに処理剤液22を供給していたときと同等となるように、供給ポンプ28のON/OFF時間の割合を調節する。
供給パン23bの液面高さが目標位置に到達した時点(t2)で供給ポンプ28の駆動 を停止し(図4のS7参照)、一連の供給動作を終了する。
もし、液面検知センサ21bの故障により、供給パン23bの液面高さが目標位置に到達したことを検知できない場合においても、短時間当たりの処理剤液22の供給量を両方の供給パン23a,23bに処理剤液22を供給していたときと変わらないため、オーバーフロー用経路32は両方の供給パン23a,23bに処理剤液22を供給していたときの流量を想定して設置すればよい。
すなわち、両方の供給パン23a,23bに処理剤液22を供給していた状態から一方の供給パン23bに処理剤液22を供給する状態に切り替えても、供給ポンプ28の駆動を連続駆動から間欠駆動に切り替えて、処理剤液22の流量の増加を抑制しているから、オーバーフロー用経路32を構成するパイプの内径が小さくて済み、そのために装置の小型化とコストの低減が図れる。
図5に示す例では、供給パン23a,23bにそれぞれ最初から処理剤液22が残っており、その残量が異なっている例を示している。この実施形態に係る処理剤液塗布装置は、被記録媒体Wの片面のみに処理剤液22を塗布することも可能であり、その場合には2つの供給パン23a,23bの処理剤液残量が異なることもある。
本実施形態では、供給ポンプ28の出力が一定である構成を想定して、間欠駆動による処理剤液22の供給量の調節を実施しているが、例えば供給ポンプへの印加電圧を変更することで供給ポンプの出力を変えることができる構成として、両方の供給パンに処理剤液を供給しているときの供給ポンプへの印加電圧を第1の電圧、片方の供給パンのみの供給となった際の供給ポンプへの印加電圧を第2の電圧としたとき、第2の電圧が第1の電圧よりも低くなるように設定して、片方の供給パンのみの供給となった際に第2の電圧に切り替えて供給ポンプの出力を下げることで、処理剤液22の供給量を調節することもできる。
本実施形態では、カートリッジに入っているフレッシュな処理剤液を各供給パンに補給する系統について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、供給パンよりも気密性が高く、処理剤液を長時間使用しないときには供給パン中の処理剤液をリザーブタンクに退避させておき、再度、処理剤液を使用する際にはリザーブタンクに貯留している処理剤液を供給パンに戻す(補給する)系統にも適用可能である。
また、前記カートリッジとリザーブタンクを併設して、いずれかの補給用容器(カートリッジまたはリザーブタンク)から処理剤液を供給パンに補給する構成にも適用することができる。
13a,13b:塗布手段、
21a,21b:液面検知センサ、
22:処理剤液、
23a,23b:供給パン、
24:塗布ローラ、
25:スクイーズローラ、
26:加圧ローラ、
27:カートリッジ、
28:供給ポンプ、
29,29a,29b:補給経路、
30a,30b:電磁弁、
31:オーバーフロー用タンク、
32:オーバーフロー用経路、
33:制御部、
34:ポンプ駆動部、
101:処理剤液塗布装置、
102:インクジェットプリンタ、
W:被記録媒体。
特開2002−096454号公報 特開2011−240629号公報

Claims (6)

  1. 補給する処理剤液を貯留した補給用容器と、
    被記録媒体の記録面に塗布するための処理剤液を貯留する第1の供給パンならびに第2の供給パンと、
    前記補給用容器から前記第1の供給パンならびに第2の供給パン側に延びた補給経路と、
    前記補給経路上に設けられた1つの供給ポンプと、
    前記補給経路上に設けられて当該補給経路の遮断/連通を切り替える遮断/連通切り替え手段と、
    前記第1の供給パンならびに第2の供給パン内の処理剤液の流量を一定の範囲に維持するためにそれぞれ設けられた液面検知センサと、
    前記処理剤液の補給時に当該供給パン内の処理剤液の流量が一定量を超えると、その処理剤液を当該供給パンから流出させるオーバーフロー用経路と、
    そのオーバーフロー用経路から溢れ出た処理剤液を貯留するオーバーフロー用タンクと、
    前記供給ポンプの単位時間当たりの送液量を調節する送液量調節手段を備え、
    その送液量調節手段は、
    前記第1の供給パンならびに第2の供給パンにそれぞれ前記処理剤液を補給して、何れか一方の供給パンの補給が完了したら、当該供給パンに接続されている側の前記補給経路を遮断し、
    引き続き他方の供給パンの補給を続行する際に、前記供給ポンプの単位時間当たりの送液量を、前記2つの供給パンに処理剤液を補給していた際の送液量よりも減少させる構成になっていることを特徴とするインクジェットプリンタ用処理剤液塗布装置。
  2. 請求項1に記載のインクジェットプリンタ用処理剤液塗布装置において、
    前記送液量調節手段は、
    前記第1の供給パンならびに第2の供給パンに前記処理剤液を補給しているときには前記供給ポンプを連続駆動し、何れか一方の供給パンの補給が完了して、引き続き他方の供給パンの補給を続行する際に、前記供給ポンプを間欠駆動に切り替える構成になっていることを特徴とするインクジェットプリンタ用処理剤液塗布装置。
  3. 請求項2に記載のインクジェットプリンタ用処理剤液塗布装置において、
    前記供給ポンプの間欠駆動でのON/OFF時間の割合が調節可能になっていることを特徴とするインクジェットプリンタ用処理剤液塗布装置。
  4. 請求項1に記載のインクジェットプリンタ用処理剤液塗布装置において、
    前記送液量調節手段は、
    前記第1の供給パンならびに第2の供給パンに前記処理剤液を補給している際の前記供給ポンプへの第1の印加電圧を電圧よりも、片方の供給パンのみの供給となった際の前記供給ポンプへの第2の印加電圧の方が低く設定された構成になっていることを特徴とするインクジェットプリンタ用処理剤液塗布装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1項に記載のインクジェットプリンタ用処理剤液塗布装置において、
    前記オーバーフロー用タンクは前記第1の供給パンならびに第2の供給パンよりも低い位置に設置されていることを特徴とするインクジェットプリンタ用処理剤液塗布装置。
  6. 請求項1ならびに5のいずれか1項に記載のインクジェットプリンタ用処理剤液塗布装置において、
    前記第1の供給パンは前記被記録媒体の表面側に前記処理剤液を塗布するため供給パンであり、前記第2の供給パンは前記被記録媒体の裏面側に前記処理剤液を塗布するため供給パンであることを特徴とするインクジェットプリンタ用処理剤液塗布装置。
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