JP6225512B2 - インクジェットプリンタ用処理剤液塗布装置 - Google Patents

インクジェットプリンタ用処理剤液塗布装置 Download PDF

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Description

本発明は、インク滴の吐出を行い被記録媒体上に画像を形成するインクジェットプリンタの画像滲みを抑制する滲み抑制剤などの処理剤液を画像形成に先立って被記録媒体の記録面に塗布するインクジェットプリンタ用処理剤液塗布装置に関するものである。
インクジェット方式の画像形成は、低騒音、低ランニングコストに加えて、カラー化が容易といった利点を有していることから、近年、急速に普及してきている。しかし、専用紙以外の被記録媒体に画像を形成すると、滲み、濃度、色調や裏写りなどといった初期の品質問題に加えて、耐水性、耐候性といった画像の堅牢性に関わる問題を有しているため、これらの問題を解決する提案がなされている。
例えば特開2012−152923号公報(特許文献1)には、被記録媒体に処理剤液を塗布する塗布ローラに処理剤液を付着させるために、処理剤液を貯留する容器に、処理剤液の液面高さが第1の高さ位置であることを検知する第1液面センサと、第1の高さ位置より高い第2の高さ位置であることを検知する第2液面センサとが設けられ、第1液面センサと第2液面センサの検知結果に基づいて供給ポンプを駆動することにより、容器の液面を一定に保つように処理剤液を供給し、塗布ローラに対する処理剤液の供給不足あるいは供給過多を防止することが開示されている。
また、特開2011−240629号公報(特許文献2)には、タンクからインクが装置内に溢れ出すことを防止する目的で、タンクにオーバーフロー用の経路を設けて、過剰に供給されたインクをオーバーフロータンクに退避させ、オーバーフロータンク内のインクを破棄する構成が開示されている。
しかし、前記特許文献1に開示の技術では、容器内の処理剤液の液面高さが第1の高さ位置であることを第1液面センサで検知した場合に供給ポンプを駆動し、処理剤液の液面高さが第2の高さ位置であることを第2液面センサで検知した場合に供給ポンプを停止する構成になっている。
そのため、第2液面センサが故障して、液面が検知できなくなったときに、供給ポンプは駆動し続けてしまい、容器から処理剤液が溢れ出して、装置内が汚れたり、電気部品や電気回路が損傷したりショートしてしまい、更に溢れた処理剤液が無駄になるなどの問題があった。
また、前記特許文献2に開示の技術では、オーバーフロータンク内のインクを破棄するため、インクが無駄になるという問題がある。
本発明の目的は、このような従来技術の問題点を解消し、処理剤液が塗布装置内で溢れ出して、装置内が汚れたり、電気部品や電気回路が損傷したりショートしたり、更に溢れた処理剤液が無駄になるということのないインクジェットプリンタ用処理剤液塗布装置を提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明は、処理剤液を貯留する供給パンと、前記供給パンに貯留されている処理剤液の中に一部が浸され、当該処理剤液を汲み上げて塗布ローラに転写するスクイーズローラと、前記スクイーズローラによって転写された処理剤液を被記録媒体の記録面に塗布する塗布ローラと、前記塗布ローラとの間で前記被記録媒体を挟持・搬送すると共に、当該被記録媒体を塗布ローラ側に押圧して塗布ローラ上の前記処理剤液を被記録媒体に転写する加圧ローラと、前記供給パンより気密性を高めて前記供給パン内の処理剤液を退避収容できるリザーブタンクと、前記供給パンと前記リザーブタンクを連通する退避経路と、前記リザーブタンク内の処理剤液を前記供給パンへ供給するために前記リザーブタンクと前記供給パンを連通するリザーブタンク側供給経路と、前記供給パンから溢れ出る前記処理剤液を前記リザーブタンクへ導入する溢れ液導入経路と、を備えており、前記溢れ液導入経路の一方の端部が前記供給パンに設けられた処理剤液溢れ出し部に接続され、前記溢れ液導入経路の他方の端部が前記リザーブタンクに接続されていて、前記処理剤液溢れ出し部が、前記塗布ローラとスクイーズローラのニップ部とほぼ同じ高さに設けられている、ことを特徴とするものである。
本発明は前述のような構成になっており、処理剤液が塗布装置内で溢れ出して、装置内が汚れたり、電気部品や電気回路が損傷したりショートしたり、更に溢れた処理剤液が無駄になるということのないインクジェットプリンタ用処理剤液塗布装置を提供することができる。
本発明の実施形態に係る画像形成システムの流れを示すフローチャートである。 その画像形成システムに用いられる処理剤液塗布装置の概略構成図である。 表面塗布手段ならびに裏面塗布手段に処理剤液を供給する系統を説明するための概略構成図である。 処理剤液塗布装置の動作シーケンスを示す制御フローチャートである。 供給パンへの処理剤液充填処理の動作シーケンスを示す制御フローチャートである。
次に本発明の実施形態を図面とともに説明する。図1は、本発明の実施形態に係る画像形成システムの流れを示すフローチャートである。
同図に示しているように、給紙装置100から繰り出された例えば長尺状の連続紙などからなる被記録媒体Wは、最初、処理剤液塗布装置101に送り込まれ、被記録媒体Wの表裏にそれぞれ前記抑制剤などの処理剤液が塗布されて前処理が行われる。次に処理された被記録媒体Wは第1のインクジェットプリンタ102aに送り込まれて、被記録媒体Wの表側にインク滴を吐出して所望の画像が形成され、その後に反転装置103により被記録媒体Wの表裏が反転され、引き続き被記録媒体Wは第2のインクジェットプリンタ102bに送り込まれて、被記録媒体Wの裏側にインク滴を吐出して所望の画像が形成される。
このようにして被記録媒体Wの両面に印刷が施された後、後処理装置(図示せず)に送られて所定の後処理がなされるシステムになっている。
図2はこの画像形成システムに用いられる処理剤液塗布装置101の概略構成図であり、処理剤液の塗布時の状態を示している。
同図に示すように、ローラの端部に軸受け(図示せず)を有し、回転自在のガイドローラ1が処理剤液塗布装置101内に多数本設置されて、被記録媒体Wの搬送パスを確保している。
図中の符号2はモータなどの駆動源(図示せず)で回転駆動するFIローラ(フィードインローラ)であり、FIローラ2にはばね(図示せず)の引張力でFIニップローラ(フィードインニップローラ)4が押し付けられるようになっている。
被記録媒体WはFIローラ2とFIニップローラ4の間で弾性的に挟持されており、前記駆動源によりFIローラ2を回転することで、この処理剤液塗布装置101の内部に前記給紙装置100から被記録媒体Wを引き込むことができる。
また、FIローラ2とFIニップローラ4から送り出された被記録媒体Wは若干弛ませてエアループALを形成している。
エアループALを経た被記録媒体Wは、パスシャフト5とエッジガイド6の間を通る。図示していないが、被記録媒体Wの搬送方向(矢印方向)と直交する方向に2本のパスシャフト5が配置され、被記録媒体Wがそのパスシャフト5の間をSの字状に通る。このパスシャフト5に一対の板状エッジガイド6が支持されており、エッジガイド6の間隔は被記録媒体Wの幅寸法と同寸に設定されている。
そのためパスシャフト5とエッジガイド6の働きにより、被記録媒体Wの幅方向の走行位置が規制され、安定した走行が可能となる。なお、エッジガイド6は、パスシャフト5に例えばねじなどの固定手段によって固定されており、使用する被記録媒体Wの幅寸法に応じてエッジガイド6の位置が調整可能になっている。
パスシャフト5とエッジガイド6の間を通過した被記録媒体Wは、固定状態にあるテンションシャフト7により走行安定化のための張力が付加される。
テンションシャフト7を通過した被記録媒体Wは、モータなどの駆動源(図示せず)で回転駆動するインフィードローラ8とフィードニップローラ9の間を通る。フィードニップローラ9は図示していないが、インフィードローラ8の軸方向に沿って複数個配置されており、各フィードニップローラ9はばね10によりインフィードローラ8側に押し付けられている。
インフィードローラ8とフィードニップローラ9の間を通過した被記録媒体Wは、回転自在な1本の第1のダンサーローラ11の下側から巻き掛けられている。
第1のダンサーローラ11はローラ端部に設けた軸受け(図示せず)を介して第1の可動フレーム12に回転自在に取り付けられて、第1のダンサーユニット17を構成している。従ってこの第1のダンサーユニット17は被記録媒体Wで吊り下げられた状態になっている。
この第1のダンサーユニット17は、重力方向Aに沿って移動可能になっている。第1のダンサーユニット17の位置を検出する第1のダンサーユニット位置検出手段(図示せず)が設けられており、この位置検出手段の出力に応じて前記インフィードローラ8の駆動源を駆動制御することで、第1のダンサーユニット17の位置が調整できる構成になっている。
第1のダンサーユニット17を通過した被記録媒体Wは、それの表面側に処理剤液を塗布する表面塗布手段13f、ならびに被記録媒体Wの裏面側に処理剤液を塗布する裏面塗布手段13rを順次通過することにより、被記録媒体Wの両面に処理剤液が塗布される。処理剤液の塗布手段13については、後で説明する。
裏面塗布手段13rを通過した被記録媒体Wは、モータなどの駆動源(図示せず)で回転駆動するアウトフィードローラ14とフィードニップローラ9の間を通る。フィードニップローラ9は図示していないが、アウトフィードローラ14の軸方向に沿って複数個配置されており、各フィードニップローラ9はばねによりアウトフィードローラ14側に押し付けられている。
アウトフィードローラ14とフィードニップローラ9の間を通過した被記録媒体Wは、回転自在な第2のダンサーローラ15a,15bならびに両ダンサーローラ15a,15bの間に配置されたガイドローラ1にわたってW型に巻き掛けられている。
2本のダンサーローラ15a,15bはそれぞれローラ端部に設けた軸受け(図示せず)を介して第2の可動フレーム16に回転自在に取り付けられて、第2のダンサーユニット18を構成している。従ってこの第2のダンサーユニット18も被記録媒体Wによって吊り下げられた状態になっている。
この第2のダンサーユニット18も重力方向Aに沿って移動可能になっており、第2のダンサーユニット18の位置を検出する第2のダンサーユニット位置検出手段(図示せず)が設けられており、この位置検出手段の出力に応じて前記アウトフィードローラ14の駆動源を駆動制御することで、第2のダンサーユニット18の位置が調整できる構成になっている。
図中の符号19は表示部20を有する操作パネルで、表示部20には処理剤液塗布装置101の状態が表示でき、処理剤液塗布装置101のメンテナンスの設定なども可能となっている。処理剤液塗布装置101内でジャムやその他の異常が発生した場合には、表示部20に異常要因を表示し、ユーザはその異常要因を確認して、処理剤液塗布装置101の修復を行う。
図3は、前記表面塗布手段13fならびに裏面塗布手段13rに処理剤液22を供給する系統を説明するための概略構成図である。
処理剤液22としては、水溶性の色材を凝集させるか、又は不溶化させる機能を有する水溶性の凝集剤を水あるいは有機溶剤に溶解又は分散させた液が用いられる。
図2に示すように塗布手段13(13f、13r)は、被記録媒体Wの搬送経路上に設けられており、処理剤液22を溜めておく供給パン23と、処理剤液22を被記録媒体Wに塗布する塗布ローラ24と、処理剤液22を薄膜化して塗布ローラ24に転写するスクイーズローラ25と、塗布ローラ24との間で被記録媒体Wを挟み込む加圧ローラ26などを備えており、各部材は図に示すような配置関係になっている。
図3に示すように、スクイーズローラ25は、供給パン23内の処理剤液22に浸されており、モータ(図示せず)により回転駆動されるスクイーズローラ25により処理剤液22が汲み上げられる。
スクイーズローラ25により汲み上げられた処理剤液22は、余剰分をメータリングブレード(図示せず)により掻き落され、規定量が塗布ローラ24とのニップ部に運ばれる。塗布ローラ24とスクイーズローラ25のニップ部に運ばれた処理剤液22は、両ローラ24,25の間で軸方向に均一に引き伸ばされて薄膜化されつつ、塗布ローラ24に転写される。塗布ローラ24は、周面がゴムなどの弾性体で覆われており、モータ(図示せず)により回転駆動される。
塗布ローラ24に転写された処理剤液22は、塗布ローラ24と加圧ローラ26の間で挟持・搬送される被記録媒体W(図2参照)に塗布される。そして被記録媒体Wは処理剤液22が塗布された後、インクジェットプリンタ102(図1参照)へ送られる。
塗布ローラ24は、被記録媒体Wに処理剤液22を転写した後、クリーナブレード(図示せず)により清掃され、次の処理剤液22の塗布に備えられる。
供給パン23の上部は塗布ローラ24を覆うように形成されており、供給パン23内にある処理剤液22の蒸発を少なく抑える構造になっている。ただ、供給パン23内の塗布ローラ24と供給パン23外の加圧ローラ26との圧接部に相当する部分は開口しておく必要があるから、完全な密閉構造(密閉系)にすることは難しい。そのため、供給パン23よりも気密性の高いリザーブタンク27が設けられている。
前記塗布手段13(13f、13r)に処理剤液22を供給する処理剤液供給系統は図3に示すように、表面および裏面塗布用の供給パン23に新品の処理剤液22を補充するための処理剤液カートリッジ28と、表面および裏面塗布用の供給パン23に処理剤液22を送液する供給ポンプ29と、カートリッジ28から供給ポンプ29までの供給経路hと、供給ポンプ29から表面塗布用の供給パン23へ送られる処理剤液22の流路となる供給経路aと、供給ポンプ29から裏面塗布用の供給パン23へ送られる処理剤液22の流路となる供給経路bと、表面塗布用の供給パン23への供給経路aを開閉するための電磁弁30と、裏面塗布用の供給パン23への供給経路bを開閉するための電磁弁31を備えている。
また、処理剤液22を一時的に貯留しておくリザーブタンク27と、塗布中に供給パン23内の処理剤液22を循環することにより、処理剤液22中に含まれている紙粉などの異物を除去するためのフィルタ32を内部に備えたフィルタ室44と、表面塗布用の供給パン23からリザーブタンク27およびフィルタ室44へつながる退避/循環経路cと、その退避/循環経路cにおいてリザーブタンク27側の退避経路を開閉するための電磁弁33と、フィルタ室44側の循環経路を開閉するための電磁弁34と、裏面塗布用の供給パン23からリザーブタンク27およびフィルタ室44へつながる退避/循環経路dと、その退避/循環経路dにおいてリザーブタンク27側の退避経路を開閉するための電磁弁35と、フィルタ室44側の循環経路を開閉するための電磁弁36と、フィルタ室44から供給経路hの途中につながる経路eを備えている。
供給経路hと経路eの接合部には三方電磁弁37が設置されており、三方電磁弁37を開放することによりカートリッジ28と供給ポンプ29をつなぐ供給経路hが開通し、三方電磁弁37を閉塞することによりフィルタ室44と供給ポンプ29をつなぐ経路eが開通するようになっている。従って、この三方電磁弁37は、供給経路hと経路eの何れかを選択して切り替える経路切り替え手段である。
さらに、数回使用した使用済みの処理剤液22を破棄するための廃液タンク38と、リザーブタンク27から廃液タンク38への経路fと、その経路fを開閉するための電磁弁39を備えている。
表面ならびに裏面塗布用の供給パン23とリザーブタンク27の間で水頭差が生じるように、各供給パン23に対してリザーブタンク27は低い位置に設置されている。長時間にわたって処理剤液22を使用しないときには、前記電磁弁33,35を開放することで、前記水頭差を利用して各供給パン23に溜まっている処理剤液22を気密性の高いリザーブタンク27に移送させて、処理剤液22の乾燥による粘度上昇を抑える構成になっている。
なお、電磁弁33,35を開放する契機は、処理剤液塗布装置101の電源オフ時と、電源オン中でも処理剤液塗布装置101内の被記録媒体Wの架け替え、印刷パターンの変更といった通常の印刷ジョブ間の作業時間よりも長い時間、例えば連続して30分から2時間程度にわたって印刷が停止されているといった場合であり、供給パン23に処理剤液22を充填する待ち時間が毎回の印刷停止毎に発生しないようにしている。
また、電磁弁33,35は電力を供給しない場合には開放となるノーマルクローズドタイプ(常開型)のものを使用しており、処理剤液塗布装置101の電源を遮断した場合には必ず供給パン23内の処理剤液22を自動的にリザーブタンク27に移送させて、気密性の低い供給パン23内に長期間にわたって処理剤液22が放置されない構成となっている。
処理剤液塗布装置101の電源オン時や印刷開始時には、それぞれの供給パン23に処理剤液22の充填を行い、供給パン23内の処理剤液22が規定値レベル以上になった後、上位装置(図示せず)から塗布開始信号を受信することにより、処理剤液22の塗布動作に入る。
塗布中、一定時間間隔で退避/循環経路cおよび退避/循環経路d上の電磁弁33および35は閉じた状態を維持して、電磁弁34および36を開放し、三方電磁弁37を閉塞することにより、フィルタ室44と供給ポンプ29をつなぐ経路eを開通させる。そして供給ポンプ29を一定時間駆動することにより、供給ポンプ29の動力により、それぞれの供給パン23内の処理剤液22が退避/循環経路cおよび退避/循環経路dのチューブ内に強制的に送液される。処理剤液22はフィルタ32を通過することにより、処理剤液22中の異物が除去され、その後経路e、経路aおよび経路bを通してそれぞれの供給パン23内に戻す循環動作を実施する。
被記録媒体Wに対する処理剤液22の塗布動作のシーケンスについては、後から図4を用いて説明する。
表面塗布用の供給パン23と裏面塗布用の供給パン23の側面には、それぞれ3つの液面検知センサ(LOWレベルセンサ40,CONTレベルセンサ41,HIGHレベルセンサ42)が垂直方向に取れつけられており、供給パン23内の処理剤液22の液面(液量)を検知している。
前記LOWレベルセンサ40は、供給パン23内に規定量以上の処理剤液22が確保されていることを検知するセンサであり、このLOWレベルセンサ40が非検知になると、処理剤液22の過不足異常と判断して処理剤液塗布装置の駆動を停止する。
前記CONTレベルセンサ41とHIGHレベルセンサ42は、供給パン23内の処理剤液22の液面を制御するセンサであり、CONTレベルセンサ41が非検知になると、供給パン23内の処理剤液22の補充を実施し、その後、HIGHレベルセンサ42が処理剤液22の液面を検知すると、供給ポンプ29を停止して、供給パン23内への処理剤液22の補充を停止する仕組みになっている。
被記録媒体Wに処理剤液22が順次塗布され、供給パン23内の処理剤液22が消費されて液面の位置が下がり、CONTレベルセンサ41が非検知となると、供給ポンプ29を駆動して供給パン23内に処理剤液22を補充して、HIGHレベルセンサ42が液面を検知すると、供給ポンプ29を停止して供給パン23内への処理剤液22の補充を終了する。
被記録媒体Wに処理剤液22が塗布されて、供給パン23内の処理剤液22が消費された場合は、CONTレベルセンサ41が非検知となるため、処理剤液22の循環動作を停止し、供給ポンプ29を駆動して処理剤液カートリッジ28から供給パン23内に処理剤液22の補充を行い、HIGHレベルセンサ42が液面を検知すると、供給ポンプ29を停止して供給パン23内への処理剤液22の補充を終了する。
LOWレベルセンサ40,CONTレベルセンサ41ならびにHIGHレベルセンサ42は前述のような機能を有しており、そのため本実施形態では各液面検知センサは次のような位置に配置されている。
すなわち、図3に示すように、LOWレベルセンサ40は、スクイーズローラ25の下端部よりも若干上位置と対向する位置に、HIGHレベルセンサ42は塗布ローラ24とスクイーズローラ25のニップ部よりも若干下位置と対向する位置に、CONTレベルセンサ41はLOWレベルセンサ40とHIGHレベルセンサ42の間に、それぞれ配置されている。
前述のように処理剤液22の循環動作、供給動作を繰り返して行うことにより、フィルタ32によって処理剤液22内の異物除去を行いながら、供給パン23内の処理剤液22が一定量になるように制御する。
経路kは、表面塗布用の供給パン23ならびに裏面塗布用の供給パン23とリザーブタンク27を連通する溢れ液導入経路であり、図3に示すように、溢れ液導入経路kの上側部分は途中で2本に分岐しており、その分岐先は表面塗布用の供給パン23ならびに裏面塗布用の供給パン23に設けられている開口状の処理剤液溢れ出し部45に接続されている。
本実施形態では、処理剤液溢れ出し部45は、各供給パン23内の塗布ローラ24とスクイーズローラ25のニップ部とほぼ同じ高さに相当する供給パン23の周壁に設けられている。スクイーズローラ25の回転によって処理剤液22が持ち上げられて処理剤液溢れ出し部45に流れ込まないように、処理剤液溢れ出し部45はHIGHレベルセンサ42よりも上側に設置している。
一方、溢れ液導入経路kの下端部は、退避/循環経路dのリザーブタンク27と電磁弁35の間(あるいは退避/循環経路cのリザーブタンク27と電磁弁33の間)に接続されている。
表面塗布用の供給パン23または裏面塗布用の供給パン23に付設してあるHIGHレベルセンサ42の故障などにより、液面が検知できないまま処理剤液22を供給し続けた場合に、前記溢れ液導入経路kを通して余剰の処理剤液22を自動的にリザーブタンク27へ送る仕組みになっている。
この構成により、処理剤液22が装置内に直に溢れ出ることが未然に防止でき、しかも処理剤液22をリザーブタンク27に収容することにより、処理剤液22の再利用が可能である。なお、溢れ液導入経路kは本発明の特徴部分であることから、図3では溢れ液導入経路kを点線で表示したが、溢れ液導入経路kも他の経路と同様に例えばフレキシブルチューブなどの管材で構成されている。
本実施形態では、溢れ液導入経路kの下端部を退避/循環経路d(あるいは退避/循環経路c)に接続したが、溢れ液導入経路kの下端部を直接リザーブタンク27に接続することも可能である。
図中の符号43はフィルタ室44に接続されている液補充経路g上に設置されている液補充ポンプで、この液補充ポンプ43はフィルタ室44内の処理剤液22の液面レベルが規定位置より下がった場合に、処理剤液22を補充するためのポンプである。フィルタ室44内の処理剤液22の液面レベルが規定位置に達していないと、供給パン23内の処理剤液22がスムーズにフィルタ室44内に引き込めず、処理剤液22の循環動作が円滑に行われなくなる。
図4は、処理剤液塗布装置の動作シーケンスを示す制御フローチャートである。
S1:供給パン23に処理剤液22を充填するか否かを判断する。処理剤液塗布装置の電源オン時、または供給パン23内に充填した処理剤液22をリザーブタンク27へ退避した後に塗布動作を開始する場合に処理剤液22の充填を実施する。
S2:リザーブタンク27またはカートリッジ28から、表面塗布用の供給パン23ならびに裏面塗布用の供給パン23に処理剤液22を充填する。リザーブタンク27内に処理剤液22がある場合はリザーブタンク27内の処理剤液22を充填し、リザーブタンク27内に処理剤液22がない場合はカートリッジ28から処理剤液22を充填する。
後述するように、供給パン23内の液面センサ(HIGHレベルセンサ42)の故障などにより、供給パン23から溢れ出る処理剤液22は溢れ液導入経路kを通してリザーブタンク27内に引き込まれる。このようにして導入された処理剤液22は、この契機に供給パン23へ充填される。これにより、供給パン23から溢れた処理剤液22を再利用することができる。
S3:上位装置(図示せず)からの印刷情報(例えば被記録媒体Wの種類など)に基づいて、処理剤液22の塗布を行うかどうかを判断する。処理剤液22の塗布を行う場合にはS4、処理剤液22の塗布を行わない場合にはS5のステップに移る。
S4:塗布処理を行う。処理剤液塗布装置は表面塗布用の供給パン23ならびに裏面塗布用の供給パン23内に設置されている液面センサの出力値を読み込み、処理剤液22の補充が必要と判断した場合には、リザーブタンク27またはカートリッジ28から供給パン23に処理剤液22の補充を行う。
S5:供給パン23内の処理剤液22をリザーブタンク27に退避させるか否かを判断する。通常は、処理剤液22を塗布しない時間が連続で30分から2時間程度経過した場合に処理剤液22を退避させる。
退避する場合にはS6、退避しない場合にはS3のステップに移る。
S6:電磁弁33,35を開放し水頭差を利用して、表面塗布用の供給パン23ならびに裏面塗布用の供給パン23内の処理剤液22をリザーブタンク27に退避する。
図5は、供給パンへの処理剤液充填処理の動作シーケンスを示す制御フローチャートである。この図5は、図4のS2に示す処理剤液充填処理の内容を具体的に示しており、供給ポンプ29により処理剤液22を供給パン23に充填しながら、供給パン23からの処理剤液22の溢れ出しを検知する制御フローチャートである。
S1:供給ポンプ29を駆動して、供給パン23への処理剤液22の充填を開始する。
S2:LOWレベルセンサ40の異常監視タイマをスタートする。
供給パン23内に処理剤液22がない状態から供給ポンプ29を駆動して、LOWレベルセンサ40が処理剤液22の液面を検知するまでの処理剤液22の供給時間に、供給ポンプ29の送液量のばらつきを考慮した余分時間を加算して規定時間1とする。すなわち、
(規定時間1)=(供給パン23内に処理剤液22がない状態からLOWレベルセンサ40が液面検知するまでの供給時間)+(供給ポンプ29の送液量のばらつきを考慮した余分時間)となる。S2の前記異常監視タイマには、この規定時間1がセットされている。この規定時間1としては、例えば330秒程度が適当である。
この規定時間1を330秒としたのは、次の理由によるものである。
本実施形態では、供給ポンプ29の送液量のばらつきを考慮した余分時間の決め方は、ポンプ流量下限値で供給パン23内に処理剤液22がない状態からLOWレベルセンサ40が液面検知するまでの供給時間の10%とした。
従って、前記供給時間が300秒の場合は、供給ポンプ29の送液量のばらつきを考慮した余分時間は30秒となり、前記規定時間1は330秒程度が適当である。
S3:LOWレベルセンサ40によって、供給パン23内の処理剤液22の液面位置の変化を監視する。LOWレベルセンサ40が液面を検知しない場合はS4へ、LOWレベルセンサ40が液面を検知した場合はS5に移る。
S4:前記規定時間1の経過を確認する。すなわち、S2で述べた異常監視用タイマ値が超えているか否かを確認する。規定時間1を経過していない場合は正常(液溢れ無し)であると判断して、S3に戻る。規定時間1を経過した場合は異常(液溢れ有り)と判断して、S11に移る。
S5:CONTレベルセンサ41の異常監視時間用のタイマをスタートする。
LOWレベルセンサ40で供給パン23内の処理剤液22の液面を検知してから、CONTレベルセンサ41で供給パン23内の処理剤液22の液面を検知するまでの供給時間に、供給ポンプ29の送液量のばらつきを考慮した余分時間を加算して規定時間2とする。すなわち、(規定時間2)=(LOWレベルセンサ40の液面検知からCONTレベルセンサ41の液面検知までの供給時間)+(供給ポンプ29の送液量のばらつきを考慮した余分時間)となる。
S5の前記異常監視タイマには、この規定時間2がセットされている。この規定時間2としては、例えば110秒程度が適当である。
この規定時間2を110秒としたのは、次の理由によるものである。
ポンプ流量下限値でLOWレベルセンサ40の液面検知からCONTレベルセンサ41の液面検知までの供給時間が100秒の場合は、供給ポンプ29の送液量のばらつきを考慮した余分時間10秒となり、規定時間2は110秒程度が適当である。
S6:CONTレベルセンサ41によって、供給パン23内の処理剤液22の液面位置の変化を監視する。CONTレベルセンサ41が液面を検知しない場合はS7へ、CONTレベルセンサ41が液面を検知した場合はS8に移る。
S7:規定時間2の経過を確認する。すなわち、S5で述べた異常監視用タイマ値が超えているか否かを確認をする。規定時間2を経過していない場合は正常(液溢れ無し)であると判断して、S6に戻る。規定時間2を経過した場合は異常(液溢れ有り)と判断して、S11に移る。
S8:HIGHレベルセンサ42の異常監視時間用のタイマをスタートする。
CONTレベルセンサ41で供給パン23内の処理剤液22の液面を検知してから、HIGHレベルセンサ42で供給パン23内の処理剤液22の液面を検知するまでの処理剤液22の供給時間に、供給ポンプ29の送液量のばらつきを考慮した余分時間を加算して規定時間3とする。すなわち、(規定時間2)=(CONTレベルセンサ41の液面検知からHIGHレベルセンサ42の液面検知までの供給時間)+(供給ポンプ29の送液量のばらつきを考慮した余分時間)となる。
S8の前記異常監視タイマには、この規定時間3がセットされている。この規定時間3としては、例えば99秒程度が適当である。
この規定時間3を99秒としたのは、次の理由によるものである。
ポンプ流量下限値でCONTレベルセンサ41の液面検知からHIGHレベルセンサ42の液面検知までの供給時間が90秒の場合は、供給ポンプ29の送液量のばらつきを考慮した余分時間9秒となり、規定時間3は99秒程度が適当である。
S9:HIGHレベルセンサ42によって、供給パン23内の処理剤液22の液面位置の変化を監視する。HIGHレベルセンサ42が液面を検知しない場合はS10に移り、HIGHレベルセンサ42が液面を検知した場合は正常であると判断して、制御ルーチンを終了する。
S10:規定時間3の経過を確認する。すなわち、S8で述べた異常監視用タイマ値が超えているか否かを確認をする。規定時間3を経過していない場合は正常(液溢れ無し)であると判断して、S9に戻る。規定時間3を経過した場合は異常(液溢れ有り)と判断して、S11へ移る。
S11:液面検知センサ(LOWレベルセンサ40、CONTレベルセンサ41、HIGHレベルセンサ42)に異常有りと判断されているので、供給ポンプ29の駆動を停止して、供給パン23への処理剤液22の充填処理を中断する。
S12:処理剤液22の充填中断後、操作パル20の表示部19(共に図2参照)にその旨のエラー表示して、ルーチンを終了する。
供給パン23内の処理剤液22の残量によっては、前述のS4あるいはS7でも液溢れが発生する可能性がある。例えばLOWレベルセンサ40の検知直前まで処理剤液22が入っている状態において、処理剤液22の供給を開始した場合で、LOWレベルセンサ40、CONTレベルセンサ41ならびにHIGHレベルセンサ42が故障していたケースでは、規定時間1経過時には、処理剤液溢れ出し部45から処理剤液22が溢れ出る。
この図5に示す制御フローでは、LOWレベルセンサ40、CONTレベルセンサ41ならびにHIGHレベルセンサ42に対してそれぞれ規定時間1,2,3を設定して、各液面検知センサ毎に異常状態、すなわち処理剤液22の溢れ出しを検知している。
前記余分時間の加算は異常検知の誤検知を防止するために行っており、余分時間は変更可能であり、余分時間は各液面センサ毎に同じであっても良いし、異なっていてもよい。
なお、処理剤液22の供給開始からHIGHレベルセンサ42による液面検知までの時間監視のみで異常(処理剤液22の溢れ出し)の検知は可能であるが、供給ポンプ29の送液量のばらつきが大きい場合、余分時間が長ければ長いほど、供給パン23から溢れ液導入経路kへ流出する処理剤液22の量が増えてしまう。
その点本実施形態の制御フローでは、供給パン23内に実装された液面検知センサ(LOWレベルセンサ40、CONTレベルセンサ41ならびにHIGHレベルセンサ42)毎に異常を検知することで、供給ポンプ29の送液量のばらつきによる余分時間を減らすことができるから、処理剤液22の溢れが発生した場合に、溢れ液導入経路kへ流出する処理剤液22の量を最小限にすることができる。すなわち、塗布装置内での処理剤液22の無駄な移動を軽減することが可能になる。
13:塗布手段、
19:表示部、
22:処理剤液、
23:供給パン、
24:塗布ローラ、
25:スクイーズローラ、
26:加圧ローラ、
27:リザーブタンク、
28:処理剤液カートリッジ、
29:供給ポンプ、
37:三方電磁弁、
40:LOWレベルセンサ、
41:CONTレベルセンサ、
42:HIGHレベルセンサ、
45:処理剤液溢れ出し部、
a,b:供給経路、
c,d:退避/循環経路、
k: 溢れ液導入経路、
101:処理剤液塗布装置、
102:インクジェットプリンタ、
W:被記録媒体。
特開2012−152923号公報 特開2011−240629号公報

Claims (9)

  1. 処理剤液を貯留する供給パンと、
    前記供給パンに貯留されている処理剤液の中に一部が浸され、当該処理剤液を汲み上げて塗布ローラに転写するスクイーズローラと、
    前記スクイーズローラによって転写された処理剤液を被記録媒体の記録面に塗布する塗布ローラと、
    前記塗布ローラとの間で前記被記録媒体を挟持・搬送すると共に、当該被記録媒体を塗布ローラ側に押圧して塗布ローラ上の前記処理剤液を被記録媒体に転写する加圧ローラと、
    前記供給パンより気密性を高めて前記供給パン内の処理剤液を退避収容できるリザーブタンクと、
    前記供給パンと前記リザーブタンクを連通する退避経路と、
    前記リザーブタンク内の処理剤液を前記供給パンへ供給するために前記リザーブタンクと前記供給パンを連通するリザーブタンク側供給経路と、
    前記供給パンから溢れ出る前記処理剤液を前記リザーブタンクへ導入する溢れ液導入経路と、を備えており、
    前記溢れ液導入経路の一方の端部が前記供給パンに設けられた処理剤液溢れ出し部に接続され、前記溢れ液導入経路の他方の端部が前記リザーブタンクに接続されていて、
    前記処理剤液溢れ出し部が、前記塗布ローラとスクイーズローラのニップ部とほぼ同じ高さに設けられている、
    ことを特徴とするインクジェットプリンタ用処理剤液塗布装置。
  2. 処理剤液を貯留する供給パンと、
    前記供給パンに貯留されている処理剤液の中に一部が浸され、当該処理剤液を汲み上げて塗布ローラに転写するスクイーズローラと、
    前記スクイーズローラによって転写された処理剤液を被記録媒体の記録面に塗布する塗布ローラと、
    前記塗布ローラとの間で前記被記録媒体を挟持・搬送すると共に、当該被記録媒体を塗布ローラ側に押圧して塗布ローラ上の前記処理剤液を被記録媒体に転写する加圧ローラと、
    前記供給パンより気密性を高めて前記供給パン内の処理剤液を退避収容できるリザーブタンクと、
    前記供給パンと前記リザーブタンクを連通する退避経路と、
    前記リザーブタンク内の処理剤液を前記供給パンへ供給するために前記リザーブタンクと前記供給パンを連通するリザーブタンク側供給経路と、
    前記供給パンから溢れ出る前記処理剤液を前記リザーブタンクへ導入する溢れ液導入経路と、を備えており、
    前記溢れ液導入経路の一方の端部が前記供給パンに設けられた処理剤液溢れ出し部に接続され、前記溢れ液導入経路の他方の端部が前記リザーブタンクに接続されていて、
    前記供給パン内の処理剤液の液面を制御するCONTレベルセンサとHIGHレベルセンサを前記供給パンに備え、
    前記CONTレベルセンサが非検知になると、供給パン内の処理剤液の補充を開始し、前記HIGHレベルセンサが処理剤液の液面を検知すると、供給パン内への処理剤液の補充を停止する構成になっており、
    前記HIGHレベルセンサが前記処理剤液の溢れ出し検知センサを兼ねている、
    ことを特徴とするインクジェットプリンタ用処理剤液塗布装置。
  3. 処理剤液を貯留する供給パンと、
    前記供給パンに貯留されている処理剤液の中に一部が浸され、当該処理剤液を汲み上げて塗布ローラに転写するスクイーズローラと、
    前記スクイーズローラによって転写された処理剤液を被記録媒体の記録面に塗布する塗布ローラと、
    前記塗布ローラとの間で前記被記録媒体を挟持・搬送すると共に、当該被記録媒体を塗布ローラ側に押圧して塗布ローラ上の前記処理剤液を被記録媒体に転写する加圧ローラと、
    前記供給パンより気密性を高めて前記供給パン内の処理剤液を退避収容できるリザーブタンクと、
    前記供給パンと前記リザーブタンクを連通する退避経路と、
    前記リザーブタンク内の処理剤液を前記供給パンへ供給するために前記リザーブタンクと前記供給パンを連通するリザーブタンク側供給経路と、
    前記供給パンから溢れ出る前記処理剤液を前記リザーブタンクへ導入する溢れ液導入経路と、
    表示部と、を備えており、
    当該表示部は、前記処理剤液の溢れ出しを検知すると、供給パンへの処理剤液の供給を停止し、前記表示部に処理剤液の溢れ出しを表示する、
    ことを特徴とするインクジェットプリンタ用処理剤液塗布装置。
  4. 請求項に記載のインクジェットプリンタ用処理剤液塗布装置において、
    前記供給パンのCONTレベルセンサの下方にLOWレベルセンサが設けられて、
    そのLOWレベルセンサは、前記供給パン内に規定量以上の処理剤液が確保されていることを検知するセンサであり、このLOWレベルセンサが非検知になると、処理剤液の過不足と判断する
    ことを特徴とするインクジェットプリンタ用処理剤液塗布装置。
  5. 請求項に記載のインクジェットプリンタ用処理剤液塗布装置において、
    前記供給パンに前記処理剤液を補充するための供給ポンプを設け、
    前記CONTレベルセンサが非検知になると、前記供給ポンプを駆動して供給パン内の処理剤液の補充を開始するとともに、前記供給ポンプの駆動時間を計測して、一定時間経過しても前記HIGHレベルセンサが前記処理剤液の液面を検知しない場合は、前記供給パンから前記処理剤液の溢れ出しが発生したと判断する
    ことを特徴とするインクジェットプリンタ用処理剤液塗布装置。
  6. 請求項2、4または5に記載のインクジェットプリンタ用処理剤液塗布装置において、
    前記供給パンへの前記処理剤液の補充を開始してから前記CONTレベルセンサが前記処理剤液の液面を検知するまでの時間と、
    前記CONTレベルセンサが前記処理剤液の液面を検知してから前記HIGHレベルセンサが前記処理剤液の液面を検知するまでの時間を計測して、
    規定時間を超えた場合は、前記供給パンから前記処理剤液の溢れ出しが発生したと判断する
    ことを特徴とするインクジェットプリンタ用処理剤液塗布装置。
  7. 請求項1ないし6のいずれか1項に記載のインクジェットプリンタ用処理剤液塗布装置において、
    前記供給パンが、前記被記録媒体の表面に前記処理剤液を塗布する表面塗布用供給パンと、前記被記録媒体の裏面に前記処理剤液を塗布する裏面塗布用供給パンと、を有し、
    前記溢れ液導入経路の一方の端部側が、前記表面塗布用供給パンならびに前記裏面塗布用供給パンと個別に接続されるように分岐している
    ことを特徴とするインクジェットプリンタ用処理剤液塗布装置。
  8. 請求項1ないし7のいずれか1項に記載のインクジェットプリンタ用処理剤液塗布装置において、
    前記処理剤液の塗布開始時に前記供給パンへ前記処理剤液を供給する契機で、
    前記供給パンから前記溢れ液導入経路を経由して前記リザーブタンク内に貯留されている処理剤液を、前記リザーブタンク側供給経路を経て供給パンへ供給して再利用する構成になっている
    ことを特徴とするインクジェットプリンタ用処理剤液塗布装置。
  9. 請求項1ないし8のいずれか1項に記載のインクジェットプリンタ用処理剤液塗布装置において、
    前記供給パンに供給する新品の処理剤液を入れたカートリッジと、
    そのカートリッジと前記供給パンを連通するカートリッジ側供給経路と、
    前記供給パンへの処理剤液の供給経路を前記リザーブタンク側供給経路または前記カートリッジ側供給経路に切り替える供給経路切り替え手段と、備え
    前記リザーブタンク内に処理剤液がある場合は前記リザーブタンク側供給経路を通してリザーブタンク内の処理剤液を供給し、
    前記リザーブタンク内に処理剤液がない場合は前記供給経路切り替え手段によって供給経路を切り替え、前記カートリッジ側供給経路を通してカートリッジから処理剤液を供給する構成になっている
    ことを特徴とするインクジェットプリンタ用処理剤液塗布装置。
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