JP6212322B2 - 断熱パネル - Google Patents

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本発明は、断熱パネルに関する。
複数の断熱パネルを相互に組み付けることで箱形をなすプレハブ式貯蔵庫が知られている。これらの貯蔵庫に使用されている断熱パネルは、間隔を隔てて対向配置された一対の金属板製の表面板と、周縁部に配された合成樹脂製の枠材とからなる外殻体によって形成された中空部に断熱材が発泡充填されることで形成されている。そして、プレハブ貯蔵庫を組み立てる際には、これらの枠材を介して別の断熱パネルと連結されることで、箱形に形成されている。
ここで、表面板と枠材とにより形成された中空部内に発泡性の断熱材を注入・充填する作業の際には、断熱材の発泡によるガスが発生し、そのガスによって枠材の角部にまで断熱材が充填されない場合がある。そこで、このような断熱材の未充填箇所の発生を防ぐために、ガス抜き用の孔を設ける構成が知られている(特許文献1参照)。特許文献1の断熱パネルにおいては、枠材のコーナに筒状をなす開口部を設け、この筒状部分を長くすることで、断熱材の漏れを防いでいる。一方、筒状部分を長くしたことで、空気溜まりができることから、この空気を抜くための小径の孔が筒状部分の周辺に形成されている。
実開平3−36826号公報
ところが、上記のような発明では、小径の孔から断熱材が漏れるため、漏れ出て固まった断熱材を取り除くという作業が発生し、手間がかかる。また、筒状部分と小径の孔を設けるため、孔の配置が複雑になるという問題があった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、簡便な構成によりガス抜き孔からの断熱材漏れを防ぐことができる断熱パネルを提供することを目的とする。
本発明の断熱パネルは、相互に所定の間隔を隔てて配置された一対の表面板と、前記表面板の周縁部に配され前記表面板の間に設けられた枠材と、前記表面板および前記枠材によって形成された中空部内に発泡充填された断熱材とを備える断熱パネルにおいて、前記枠材には、前記断熱材の発泡充填に伴い発生したガスを外部に排出するガス抜き孔が形成されており、前記ガス抜き孔の周囲には、前記断熱材の当該ガス抜き孔への浸入を抑止する突起が設けられていることに特徴を有する。
上記構成では、中空部内に充填された断熱材がガス抜き孔方向に発泡してきた際に、当該断熱材がガス抜き孔周囲の突起に一度接触することで、断熱材のガス抜き孔方向への進行速度を遅らせることができる。そして、その間にも断熱材の発泡は進むことから、中空部内の必要な箇所への断熱材の発泡充填は行われることになる。このように、ガス抜き孔周囲に突起を形成するという簡便な構成により、ガス抜き孔への断熱材の浸入を抑制しつつ、中空部内における確実な断熱材の充填を行うことができるようになる。なお、このような突起が形成されていても、気体であるガスはガス抜き孔から滞りなく流出することができるため、必要なガス抜きは行われることとなる。また、ガス抜き孔に断熱材が浸入することを突起が抑止するため、発泡の途中でガス抜き孔が塞がれて空気溜まりが形成されることを抑止することができる。
また、上記課題を解決するための手段として、以下のような構成としてもよい。
(1)前記ガス抜き孔は、前記中空部に開口する内側開口が、外側に開口する外側開口よりもその開口面積が大きい構成。
このような構成では、内側開口が塞がりにくくなるため、ガス抜き効果を持続することができる。さらに、中空部側の開口面積より、外側開口の面積が小さいため、断熱材が入り込もうとしても、入り口(内側開口)に対して出口(外側開口)の開口面積が狭いため、流通抵抗が増加し、断熱材が外部まで到達する前に発泡が終了しやすくなっている。そのため、断熱材が外部に漏れ出すことをより確実に防ぐことができるようになる。
(2)前記ガス抜き孔は、前記内側開口と前記外側開口とを連通するための連通部を有し、前記連通部は、前記枠材との間に空間を隔てて形成された天板を備え、その空間を前記ガスが流通するものとされており、前記天板は、板面を視た場合に、前記外側開口側の形状が直線状である一方、前記内側開口側の形状が円弧状とされている構成。
連通部を設けたことで、ガス抜き孔の内側開口に断熱材が浸入した場合であっても、外側開口まで断熱材が到達しにくくなる。そのため、断熱材が外部に漏れ出すことをさらに防ぐことができる。また、外側開口側の形状を直線状とする一方、内側開口側の形状を円弧状としたため、内側開口の開口面積が外側開口に比して大きくなり、上述の通り、流通抵抗が増加し、断熱材が外部に漏れ出すことをより確実に防ぐことができるようになる。
(3)前記突起が、前記連通部の前記内側開口側の形状に沿った円弧形状とされている構成。
このように構成すると、突起とガス抜き孔との間において断熱材が入り込む隙間を減らすことができる。そのため、断熱材が外部に漏れ出すことをさらに防ぐことができる。
(4)前記表面板は、矩形状に形成されており、前記枠材は、前記表面板の各辺の長さと略同一で直線状の外周枠材と、該外周枠材の端部同士を連結する平面視略L字型のコーナ枠材とからなり、前記ガス抜き孔は、前記コーナ枠材の角部に設けられている構成。
このように構成すると、断熱材が充填されにくいコーナ枠材の角部にガス抜き孔が設けられることにより、コーナ枠材の角部まで断熱材が充填されやすくなる。
本発明によれば、簡便な構成により、ガス抜き孔からの断熱材漏れを防ぐことができる断熱パネルを提供することができる。
本発明の一実施形態に係るプレハブ式冷蔵庫の外観斜視図 断熱パネルの正面図 その縦断面図 断熱パネルのコーナ部分の拡大正面図 断熱パネルの枠材を組み立てた状態の正面図 断熱パネルの表面板の斜視図 コーナ枠材の正面図 同平面図 同底面図 同右側面図 図8のXI−XI位置における断面図 断熱パネルの枠材を組み立てた状態での拡大斜視図 断熱パネルのコーナ部分の拡大斜視図 コーナパネルの上部の枠材の斜視図 コーナ枠材の斜視図 コーナ枠材を組み立てる状態の斜視図 コーナ枠材を組み立てた状態の縦断面図
<実施形態>
本発明の一実施形態を図1ないし図17によって説明する。
本実施形態に係るプレハブ式冷蔵庫の冷蔵庫本体10は、図1に示すように、複数の断熱パネル20を組み付けることで矩形箱形に形成され、前面壁には出入口となる開口部が形成され、開口部を開閉するスライド扉12が設けられている。断熱パネル20としては例えば、二枚ずつのルーフパネル15とベースパネル(底面を形成)、側面と前後面に配されるサイドパネル17及び周壁の四つ角に配される4つのコーナパネル19が備えられている。
断熱パネル20の基本的な構造について、サイドパネル17を例にして説明する。図2及び図3に示すように、金属板製の一対の表面板23が所定間隔を開けて対向配置されるとともに、硬質塩化ビニル等の合成樹脂成形品からなる枠材30が周縁部に装着されることで外殻体21が形成され、この外殻体21内に形成された中空部27に、発泡樹脂からなる断熱材25が発泡充填されている。
以下、断熱パネル20について、より具体的に説明する。
枠材30は、図5に示すように、直線状の外周枠材31と、外周枠材31の端部同士を連結するコーナ枠材40とからなっている。外周枠材31とコーナ枠材40には、表面板23と接する面に、差込溝33、41(図4参照)が枠材30の全周に亘って形成されている。そして、図6に示すように、表面板23の4辺には差込板23Aが直角曲げして形成されている。そして、図13に示すように、差込板23Aを対応する差込溝33、41に差し込むことで、表面板23と枠材30とが固定されて、外殻体21(図2参照)が形成される。なお、表面板23の角部には、図6に示すように、差込板23Aを直角曲げするためのCカット23Bが施されている。
また、外周枠材31の側面には、図13に示すように、断熱パネル20同士を組み付けるために設けられる第1凹条部又は第1凸条部(図面では第1凹条部35を示す)が設けられており、これらの第1凹条部35と第1凸条部を組み合わせることで、断熱パネル20同士が連結されている。また、ルーフパネル15(図1参照)及びベースパネルとの連結部にも同様の第2凸条部37が設けられており、ルーフパネル15及びベースパネルと断熱パネル20とが連結される。
そして、このように構成される断熱パネル20の外周枠材31には、断熱材25(図2参照)の注入孔(図示しない)が設けられている。
次に、コーナ枠材40について、断熱パネル20の右上にあるコーナ枠材40を例にして説明する。
コーナ枠材40は、図7に示すように、平面視略L字形状に連結される横側面43と上側面45とを備えている。そして、コーナ枠材40の横側面43には、図13に示すように、外周枠材31に設けられた第1凹条部35又は第1凸条部に連なる第1凹条部又は第1凸条部(図面では第1凹条部51を示す)が設けられている。そして、上側面45には、外周枠材31に設けられた第2凸条部に連なる第2凸条部55が設けられている。なお、横側面43及び上側面45には、外周枠材31の内側に嵌り込む延出部43A、45Aが形成されている。延出部43A、45Aは、横側面43及び上側面45の厚みよりも外周枠材31の厚み分薄く形成されており、コーナ枠材40と外周枠材31と嵌め合わせたときに、外周面においてはコーナ枠材40と外周枠材31とが略面一になっている。延出部43A、45Aと外周枠材31が重なり合って接続されることで、嵌め込みによる接続であっても、コーナ枠材40と外周枠材31とが互いに外れにくくなり、また重なり合うために、断熱材25が継ぎ目から漏れ出ることを防ぐことができる。
図7に示すように、コーナ枠材40のL字になっている横側面43と上側面45との表面板23側の端部を連結するように、略三角形状の接触面47が形成されている。接触面47は、横側面43と上側面45の延出部43A、45Aの端部と端部を繋ぐ位置まで設けられており、延出部43A、45Aの外周枠材31が嵌り込む部分については、厚みが外周枠材31分だけ薄くなっており、外周枠材31の表面板23側の面と接触面47とが面一になるようにされている。
従来、表面板23の角部に施されたCカット23B(図6参照)によって、断熱材25が漏れやすいという問題があった。しかし、本実施形態においては、コーナ枠材40に接触面47を形成することで、表面板23とコーナ枠材40との接触距離を接触面47を形成しない場合の約2倍とすることができ、断熱パネル20の角部からの発泡漏れを抑制することができる。
外周枠材31の第1凹条部35は、図13に示すように、2つの凹条部から形成されており、2つの第1凹条部35の間には、第1凹条部35の約半分程度の高さの凸条部39が設けられている。この凸条部39には、その幅方向の中央部にその全長に亘って突起39Aが形成されている。この突起39Aは、外周枠材31から突出しない程度の高さとされており、断熱材25の発泡圧力による外周枠材31の膨らみを防止する目的で設けられている。
一方、コーナ枠材40の第1凹条部51は、外周枠材31の第1凹条部35の形状に連なるように、2つの凹条部から形成されており、2つの第1凹条部51の間に、凸条部39に連なるように、凸条部53が形成されている。この凸条部53にも、突起39Aに連なる形状で、突起53Aが形成されており、この突起53Aは、徐々にその高さが低くなるように形成されており、その終端が凸条部53の長さの約半分程度の位置になっている。この突起53Aも、コーナ枠材40の膨らみを防止し、かつ突起39Aに連なるように形成されることで、突起39Aの角が他の断熱パネルに当接して傷を形成したり、運搬時に手に突起39Aの角が当たって怪我したりすることを防いでいる。
外周枠材31の第2凸条部37は、図13に示すように、2つの凸条部から形成されており、2つの第2凸条部37の間には、凹条部38が設けられている。この凹条部38には、その幅方向の中央部にその全長に亘って、凹条部38より一段低くなるような溝部38Aが形成されている。
コーナ枠材40の第2凸条部55は、図13に示すように、外周枠材31の第2凸条部37の形状に連なるように2つの凸条部から形成されており、2つの第2凸条部55の間に、外周枠材31の凹条部38に連なるように、凹条部57が形成されている。ただ、この凹条部57には、溝部は形成されていないが、外周枠材31の溝部38Aと同じ深さになっている。なお、延出部43Aは、外周枠材31の形状に沿うように、凹条部が浅めに形成され、その中央部に溝部も形成されている。
また、図10に示すように、凸条部53の上端部(突起53Aが形成されていない部分)には、ガス抜き孔60の外側開口61が形成されている。外側開口61は、凸条部53の幅方向に長くなる長孔形状に形成されており、その大きさは約1mm×15mm程度とされている。また、コーナ枠材40の横側面43において、幅方向の略中央に位置するように形成されている。
そして、図11に示すように、外側開口61から連なるように、中空部27側に向かってガス抜き孔60が延出しており、中空部27側には、内側開口63が開口している。外側開口61と内側開口63との間に連通板65が形成されている。連通板65は、コーナ枠材40の内面57Aと平行になる天板部分65Aとコーナ枠材40の凹条部57の内面との間に形成された両側面部分65Bとを有しており、チャンネル形状をなしている。連通板65とコーナ枠材40の凹条部57の内面57Aとの間の空間が、外側開口61と内側開口63を連通する連通孔67とされている。つまり、ガス抜き孔60は、外側開口61と、内側開口63と、連通板65により形成される連通孔67とにより形成されている。
図9に示すように、連通板65の天板部分65Aにおいて、外側開口61側の形状は、直線状となっている一方、内側開口63側の端面65Cは、円弧状とされており、円弧形状の終端部から側面部分65Bが形成されている。そのため、内側開口63は外側開口61に比べると、その開口面積が約15%大きくなっている。
なお、ガス抜き孔60は断熱材25の発泡充填時に、断熱材25が下方から発泡してくるためにできるだけ上部にある方が塞がれにくく好ましい。作業効率からも組み付けの方向性が無いように、コーナ枠材40の幅方向の中央部にガス抜き孔60を配置している。
コーナ枠材40の凹条部57の内面57Aの図9上での左側(内側開口63に対して外側開口61の設けられた横側面43から遠い側)には、突起部69が形成されている。突起部69は、連通板65の端面65Cの形状に沿った円弧形状とされている。このように連通板65によって形成される内側開口63の形状と突起部69の形状を同じにすることで、断熱材25の発泡時に内側開口63と突起部69の間に断熱材が入り込みにくくなる。
そして、突起部69は、連通板65の配されている高さと同程度の高さに形成されている。断熱材25が充填される際には、突起部69側から断熱材25が充填されてくるようにされているため、断熱材25がガス抜き孔60から漏れ出しにくくなっている。
また、図14に示すような、コーナパネル19用のコーナパネル用枠材70の場合には、その上下側の枠材として、2つの外周枠材31と、2つのコーナ枠材40と、1つの連結枠材71が用いられる。このようなコーナパネル用枠材70を嵌め込みにより接続し、コーナパネル用枠材70の状態で保管をしておくと、嵌合部の摩擦抵抗より重さが勝ち、外れやすくなる可能性がある。そのため、図15及び図16に示すように、本実施形態においては、コーナ枠材40の上側面45に、嵌合突起59を設けている。具体的には、上側面45の延出部45Aの溝部の上部に、外周枠材31の厚みを隔てて嵌合突起59が設けられている。嵌合突起59の幅は、外周枠材31の凹条部38の溝部38Aの幅と略同一となっている。そのため、図17に示すように、嵌合突起59と延出部45Aとで、凹条部38の溝部38Aの底面を挟み込んでいるために、コーナ枠材40の端面を始点として、外周枠材31が上方向に外れようとするのを抑制し、嵌合した状態で保持することができる。また、延出部45Aと嵌合突起59で凹条部38の溝部38Aを挟み込んで固定しているために、発泡圧による部品同士のずれが抑制され、漏れを防止することができる。
続いて、本実施形態の断熱パネル20の組み立て手順の一例を説明する。
外周枠材31に設けられた第1凹条部35又は第1凸条部とコーナ枠材40に設けられた第1凹条部51又は第1凸条部が嵌め合うように接続する。そして、外周枠材31に設けられた第2凸条部37とコーナ枠材40とに設けられた第2凸条部55とが嵌め合うように接続する。この際に、嵌合突起59が外周枠材31の凹条部38の溝部38Aに入り込み、外周枠材31は、延出部45Aと嵌合突起59により上下方向から挟み込まれて固定される。このようにして、コーナ枠材40と外周枠材31とが嵌め合わされて、枠材30が形成される。そして、枠材30の差込溝33、41に表面板23の差込板23Aが表側と裏側の両側に差し込まれて、外殻体21が形成される。
上記のように形成された外殻体21は、表面板23のいずれかが上側になるようにして発泡治具(図示しない)にセットされて固定される。外周枠材31の注入孔(図示しない)から断熱材25の原料液を中空部27に注入する。原料液は下側の表面板23の内側を流れて拡散しながら、発泡充填していく。この際に、中空部27内の空気(もしくは、発泡前に気体を充填している場合にはその気体)及び発泡に伴って発生したガスが、ガス抜き孔60から外部に排出される。
そして、断熱材25の発泡充填が進むと、コーナ枠材40の近傍でも断熱材25の発泡が行われる。この際、図12における下部前方(断熱パネル20の中央より)から発泡が進行する。そして、ガス抜き孔60の近傍で発泡が行われるようになると、ガス抜き孔60の内側開口63の方向に発泡しようとする断熱材25は、突起部69に当接することで、その発泡速度が遅くなる。その一方、ガス抜き孔60以外の場所では、断熱材25の発泡が進行して、中空部27は断熱材25によって充填される。この際に、ガス抜き孔60の内側開口63は、上下に縦長の円弧形状に開口し、開口面積が広くなっていることから、断熱材25によってガス抜き孔60が塞がれるのが遅くなるため、ガス抜き効果を長く持続させることができる。つまり、断熱材25の発泡途中でガス抜き孔60が完全に塞がれ難くなっているため、空気溜まりが形成されにくくなり、断熱材25が隅々まで充填されやすくなる。また、内側開口63の開口面積に対して、連通孔67の断面積及び外側開口61の開口面積が狭いため、内側開口63から入り込んだ断熱材25は流通抵抗が増加するため、外側開口61まで到達できず、外側開口61からの断熱材の漏れを抑制することができる。
このようにして、断熱材25がガス抜き孔60の外側開口61から漏れ出ることなく、隅々まで発泡充填される。
以上のように本実施形態によれば、中空部27内に充填された断熱材25がガス抜き孔60方向に発泡してきた際に、断熱材25がガス抜き孔60の周囲の突起部69に一度接触することで、断熱材25のガス抜き孔60方向への進行速度を遅らせることができる。そして、その間にも断熱材25の発泡は進むことから、中空部27内の必要な箇所への断熱材25の発泡充填は行われることになる。このように、ガス抜き孔60周囲に突起部69を形成したことで、ガス抜き孔60への断熱材25の浸入を抑制しつつ、中空部27内における確実な断熱材25の充填を行うことができるようになる。なお、このような突起部69が形成されていても、ガス抜き孔60から気体であるガスは滞りなく流出することができるため、必要なガス抜きが行われることになる。また、ガス抜き孔60に断熱材25が浸入することを突起部69が抑止するため、発泡の途中でガス抜き孔60が塞がれて空気溜まりが形成されることを抑止することができる。
また、ガス抜き孔は、中空部27に開口する内側開口63が、外側に開口する外側開口61よりもその開口面積が大きくなっている。そのため、内側開口61が塞がりにくくなるため、ガス抜き効果を持続することができる。さらに、中空部27側の開口面積より、外側開口61の開口面積が小さいため、断熱材25が入り込もうとしても、入り口(内側開口63)に対して出口(外側開口61)の開口面積が狭いため、流通抵抗が増加し、断熱材25が外部まで到達する前に発泡が終了しやすくなっている。そのため、断熱材25が外部に漏れ出すことをより確実に防ぐことができるようになる。
また、ガス抜き孔60は、内側開口63と外側開口61とを連通するための連通部(連通板65及び連通孔67)を有し、連通部は、コーナ枠材40との間に空間(連通孔67)を隔てて形成された連通板65の天板部分65Aを備え、その空間(連通孔67)をガスが流通するものとされており、連通板65の天板部分65Aは、板面を視た場合に、外側開口61側の形状が直線状である一方、内側開口63側の形状が円弧状とされている。連通部を設けたことで、ガス抜き孔60の内側開口63に断熱材25が浸入した場合であっても、外側開口61まで断熱材25が到達しにくくなる。そのため、断熱材25が外部に漏れ出すことをさらに防ぐことができる。また、外側開口61の形状を直線状とする一方、内側開口63側の形状を円弧状とすることで、内側開口63の開口面積が外側開口61に比して大きくなっており、上述の通り、流通抵抗が増加し、断熱材が外部に漏れ出すことをより確実に防ぐことができるようになる。
また、突起部69が、連通板65(連通部)の内側開口63側の形状に沿った円弧形状とされている。突起部69とガス抜き孔60との間において、断熱材25が入り込む隙間を減らすことができる。そのため、断熱材25が外部に漏れ出すことをさらに防ぐことができる。
また、表面板23は、矩形状に形成されており、枠材30は、表面板23の各辺の長さと略同一で直線状の外周枠材31と、外周枠材31の端部同士を連結する平面視略L字型のコーナ枠材40とからなり、ガス抜き孔60は、コーナ枠材40の角部に設けられている。断熱材25が充填されにくいコーナ枠材40の角部にガス抜き孔60が設けられることにより、コーナ枠材40の角部まで断熱材25が充填されやすくなる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)本発明は、上記実施形態に例示したプレハブ式冷蔵庫に限らず、冷凍庫、恒温高湿庫等、要は複数の断熱パネルを組み付けて貯蔵庫本体を構築したプレハブ式貯蔵庫全般及び断熱パネルを用いて構築されるクリーンルーム等に広く適用することができる。
(2)上記実施形態で例示した寸法はあくまでの一例であって、任意に選定し得るものである。
(3)上記実施形態では、外側開口61の形状を長孔形状としたが、長孔形状に限らず他の形状にすることもできる。
(4)上記実施形態では、内側開口63側の連通板65の形状を円弧形状としたが、円弧形状に限らず、意匠面ではないので、内側開口63の方が外側開口61の開口面積よりも広くなれば、他の形状としても良い。また、成形を容易にするために、内側開口63と外側開口61の開口面積が等しくなるようにしても良い。
(5)上記実施形態では、連通部(連通板65及び連通孔67)を設けたが、連通部を設けず、枠材の厚みのみでガス抜き孔の内側開口と外側開口としても良い。この際、内側方向に広がるテーパ形状とすることで、外側開口より内側開口の開口面積を広くしても良い。
(6)上記実施形態では、連通板65に両側面部分65Bを設けていたが、側面部分に関しては、枠材の凹凸を利用しても良い。
(7)上記実施形態では、ガス抜き孔60をコーナ枠材40に設けたが、外周枠材31に設けても良い。その場合には、突起(突起部69)の形状を、断熱材25の発泡してくる方向に対して障壁となるように形成すればよい。
(8)上記実施形態では、突起部69はガス抜き孔60から所定距離離れた位置に設けられていたが、突起部の端部と連通板の両側面部分(もしくは片方の側面部分)がつながっていても良い。このようにすると断熱材が間にさらに入り込みにくくなる。
(9)上記実施形態では、ガス抜き孔60はコーナ枠材40の断熱材25の充填時の上下方向の略中央付近に設けられていたが、上側に寄せてガス抜き孔を形成するようにしても良い。その場合には、治具に固定した際の上下方向に縦長形状ではなく左右方向に横長形状としても良い。
10…冷蔵庫本体 20…断熱パネル 23…表面板 23A…差込板 25…断熱材 25…表面板 27…中空部 30…枠材 31…外周枠材 40…コーナ枠材 43…横側面 45…上側面 47…接触面 57A…凹条部の内面 60…ガス抜き孔 61…外側開口 63…内側開口 65…連通板(連通部) 65A…天板部分(天板) 65B…側面部分 65C…板状部分の内側開口側の端面 67…連通孔(連通部) 69…突起部(突起)

Claims (4)

  1. 相互に所定の間隔を隔てて配置された一対の表面板と、
    前記表面板の周縁部に配され前記表面板の間に設けられた枠材と、
    前記表面板および前記枠材によって形成された中空部内に発泡充填された断熱材とを備える断熱パネルにおいて、
    前記枠材には、前記断熱材の発泡充填に伴い発生したガスを外部に排出するガス抜き孔が形成されており、前記ガス抜き孔の周囲には、前記断熱材の当該ガス抜き孔への浸入を抑止する突起が設けられ
    前記ガス抜き孔は、前記中空部に開口する内側開口と外側に開口する外側開口とを連通するための連通部を有し、
    前記連通部は、前記枠材との間に空間を隔てて形成された天板を備え、その空間を前記ガスが流通するものとされており、
    前記突起が、前記天板のうち板面を視た場合の前記内側開口側の形状に沿った形状とされていることを特徴とする断熱パネル。
  2. 前記突起が、前記内側開口の正面の離れた位置に形成され、前記天板の配されている高さと同程度の高さとされていることを特徴とする請求項1に記載の断熱パネル。
  3. 前記天板は、板面を視た場合に、前記外側開口側の形状が直線状である一方、前記内側開口側の形状が円弧状とされていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の断熱パネル。
  4. 前記表面板は、矩形状に形成されており、
    前記枠材は、前記表面板の各辺の長さと略同一で直線状の外周枠材と、該外周枠材の端部同士を連結する平面視略L字型のコーナ枠材とからなり、
    前記ガス抜き孔は、前記コーナ枠材の角部に設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の断熱パネル。
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