JP6211878B2 - 保温性布帛 - Google Patents
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Description
(2)前記遠赤外線放射性微粒子がマイカ、酸化スズ及びタルクからなる群より選ばれる少なくとも1種の微粒子であり、かつ前記発熱性微粒子がカーボン、酸化ジルコニウム及び炭化ジルコニウムからなる群より選ばれる少なくとも1種の微粒子であることを特徴とする(1)記載の保温性布帛。
(3)前記遠赤外線放射性微粒子及び前記発熱性微粒子がそれぞれの短繊維中に各々0.1〜10質量%含有されていることを特徴とする(1)又は(2)記載の保温性布帛。
(4)厚みが0.5〜2.5mmで、目付けが100〜300g/m2の範囲にあることを特徴とする(1)〜(3)いずれかに記載の保温性布帛。
各短繊維には、必要に応じて艶消し剤、難燃剤、抗酸化剤といった無機微粒子や有機化合物などが含まれていてもよい。
各短繊維は、例えば、上記のポリエステルポリマーに上記各微粒子を各々所定量練り込み、溶融紡糸後、所定の長さに切断することにより得ることができる。
各実施例及び比較例で得られた編物の遠赤外線放射強度を測定した。測定は、赤外分光光度計FT−IR装置(パーキンエルマー社製「Spectrum GX FT−IR(商品名)」)を使用し、測定温度40℃、測定波長域5〜20μmで行った。その際、同条件における黒体の遠赤外線放射強度も測定し、各波長における黒体の放射強度を100%とした場合の各編物の放射強度の比率(%)を求め、各波長で算出された比率の平均値を平均放射率(%)として算出した。また、ブランクとして、遠赤外線放射性微粒子及び発熱性微粒子を含まないこと以外は、各実施例及び比較例と同組成の繊維を用いて製編、後加工した編物を用い、同様に平均放射率(%)を求めた。そして、次式に基づいて、遠赤外線放射性を算出した。
<遠赤外線放射性の算出式>
遠赤外線放射性=〔(得られた編物の平均放射率(%)−ブランクの平均放射率(%))/ブランクの平均放射率(%)〕×100
温度が20℃、湿度が65%に保たれた恒温恒湿状態の室内において、各実施例及び比較例で得られた編物へ、レフランプから照度10000LUXの光を照射し、裏面からサーモグラフィー(赤外線センサー、日本電子株式会社製「JTG−4200(商品名)」)で編物の表面温度を観察した。
10人のパネラーにより得られた編物を官能検査(ハンドリング)し、以下の3段階で評価した。
○:ソフト感、ウォーム感に優れると判断した者が8人以上。
△:ソフト感、ウォーム感に優れると判断した者が5人以上7人以下。
×:ソフト感、ウォーム感に優れると判断した者が4人以下。
各実施例及び比較例で使用した紡績糸について、糸を100000m精紡した後、リングに備えられたトラベラの表面状態を顕微鏡で観察し、以下の3段階でガイド摩耗性を評価した
○:摩耗が認められないか又は摩耗があっても問題のない程度であった。
△:やや摩耗していた。
×:強い摩耗が認められた。
まず、単糸繊度が1.7dtexで平均繊維長が38mmであって、遠赤外線放射性微粒子として平均粒子径3μmのマイカを1.5質量%含有するポリエステル短繊維AからなるスライバーAと、単糸繊度が1.3dtexで平均繊維長が38mmであって、発熱性微粒子として平均粒子径1.5μmの炭化ジルコニウムを2.0質量%含有するポリエステル短繊維BからなるスライバーBとを用意した。次に、両スライバーを粗紡機へ導入し、フライヤーヘッドから見てドラフト域の外側にスライバーAを、内側にスライバーBをそれぞれ配しながらドラフトし、スライバーAの周りにスライバーBを捲回させ、複合粗糸とした。続いて、得られた複合粗糸を精紡し、撚係数3.0、太さ40番手(英式綿番手)の二層構造紡績糸を得た。この紡績糸において、芯部と鞘部との質量比(芯部/鞘部)は30/70であった。
紡績糸における芯部と鞘部との質量比が表1記載のものとなるように、スライバーA、Bの太さ及び粗紡時のドラフト率を調整する以外は、実施例1と同様に行い、保温性布帛を得た。
紡績糸の撚係数が表1記載のものとなるように、精紡時の撚数を調整する以外は、実施例1と同様に行い、保温性布帛を得た。
炭化ジルコニウムに代えて、平均粒子径1.5μmのカーボンを2.0質量%含有させる以外は、実施例1と同様に行い、保温性布帛を得た。
マイカに代えて、平均粒子径3μmの酸化スズを1.5質量%含有させる以外は、実施例1と同様に行い、保温性布帛を得た。
カーボンの含有量を0.1質量%(実施例6)又は6.0質量%(実施例7)に変更すること以外は、実施例4と同様に行い、保温性布帛を得た。
釜径30インチ、針密度28Gのシングルニット編機(株式会社福原精機製作所製「VXC−A3(商品名)」)を使用して天竺組織の編物を製編する以外は、実施例4と同様に行い、保温性布帛を得た。
粗紡の際、フライヤーヘッドから見てドラフト域の外側にスライバーBを、内側にスライバーAをそれぞれ配することで、芯部に短繊維Bを、鞘部に短繊維Aをそれぞれ配した二層構造紡績糸となす以外は、実施例4と同様に行い、保温性布帛を得た。
Claims (4)
- 芯部が遠赤外線放射性微粒子を含有するポリエステル短繊維から構成され、鞘部が発熱性微粒子を含有するポリエステル短繊維から構成される紡績糸であり、芯部と鞘部との質量比(芯部/鞘部)が10/90〜60/40の範囲にあり、撚係数が2.0〜4.0の範囲にある二層構造紡績糸を用いてなることを特徴とする保温性布帛。
- 前記遠赤外線放射性微粒子がマイカ、酸化スズ及びタルクからなる群より選ばれる少なくとも1種の微粒子であり、かつ前記発熱性微粒子がカーボン、酸化ジルコニウム及び炭化ジルコニウムからなる群より選ばれる少なくとも1種の微粒子であることを特徴とする請求項1記載の保温性布帛。
- 前記遠赤外線放射性微粒子及び前記発熱性微粒子がそれぞれの短繊維中に各々0.1〜10質量%含有されていることを特徴とする請求項1又は2記載の保温性布帛。
- 厚みが0.5〜2.5mmで、目付けが100〜300g/m2の範囲にあることを特徴とする請求項1〜3いずれかに記載の保温性布帛。
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