JP6751558B2 - 両面編地 - Google Patents
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Description
(i)前記横断面における無機酸化物微粒子の含有率X(質量%)が2<X≦10である合成樹脂部の形状が、前記単糸の中心側から外周側へ放射状に向かう6〜20個の葉部を含む多葉形状。
(ii)前記葉部の外周側の先端部が曲線形状。
(iii)前記単糸の外周長(μm)に対する、前記無機酸化物微粒子の含有率X(質量%)が2<X≦10である合成樹脂部の前記単糸表面への露出長(μm)の割合が10%以下。
(iv)前記単糸の中心から前記単糸の外周までの距離(μm)に対する、前記単糸の外周から前記葉部までの最短距離(μm)の平均比率が10%以下。
本発明の両面編地は、メッシュ組織で編成されてなる第一の表面と第二の表面とを含む。第一の表面が、特定のマルチフィラメント糸(第一のマルチフィラメント糸)を含む。このマルチフィラメント糸は、無機酸化物微粒子の含有率X(質量%)が2<X≦10である合成樹脂部(以下、セグメントAと略することがある。)と、無機酸化物微粒子の含有率Y(質量%)が2以下である合成樹脂部(以下、セグメントBと略することがある。)と、を含む。
(1)単糸の外周長(μm)に対するセグメントAの単糸表面への露出長(μm)の割合(EC)
マルチフィラメントから取り出した単糸の、長手方向に対する横断面を光学顕微鏡(INABATA&CO製 PCSCOPE PCS−81X)で観察し、単糸外周長(μm)及びセグメントAの単糸表面への露出長(μm)を測定し、単糸外周長(μm)に対する割合(EC(%))を次式により算出した。
EC=セグメントAの露出長(μm)/フィラメント外周長(μm)×100(%)
マルチフィラメント糸から取り出した単糸の、長手方向に対する横断面を光学顕微鏡(INABATA&CO製 PCSCOPE PCS−81X)で観察し、単糸の中心から単糸外周までの距離(μm)及び各葉部における単糸外周から各葉部までの最短距離(μm)を測定した。そして、単糸の中心から単糸外周までの距離(μm)に対する各葉部における単糸外周から各葉部までの最短距離(μm)の平均比率(DC(%))を次式により算出した。
DC=単糸外周から各葉部までの最短距離の平均値(μm)/単糸の中心から単糸外周までの距離(μm)×100(%)
マルチフィラメントから単糸を取り出し、取り出した単糸の長手方向に対する横断面を光学顕微鏡(INABATA&CO製 PCSCOPE PCS−81X)で観察し、分離している葉部における隣り合う葉部との最短距離(μm)を測定した。該横断面における分離している葉部全てについて測定し、その平均値を、互いに隣り合う葉部と葉部との最短距離(μm)とした。
(4)紫外線防止指数(UPF)
オーストラリアニュージーランド規格(AS/NZS;4399:1996)に従い、分光光度計を用いて測定した280〜400nmの紫外線透過率に所定のダメージ係数を考慮し、算出した。
測定波長領域280〜400nmにおいて、分光光度計(島津製作所社製、「UV−3100PC」)を用い、試験片に照射した紫外線の透過率(%)を測定し、下記式に従って紫外線遮蔽率(%)を算出した。
紫外線遮蔽率(%)=100−紫外線透過率(%)
なお上記(4)、(5)の測定において、紫外線の照射は第一の表面に対して行った。
JIS L 1096:2010 8.3.2 標準状態における単位面積当たりの質量 A法に従って測定算出した。
JIS L 1096 8.27.1A法(フラジール法)に準拠して測定した。
セグメントAとして酸化チタン微粒子(TiO2)の含有率が5.0質量%であるPETを、セグメントBとして酸化チタン微粒子(TiO2)の含有率が0.5質量%であるPETを用い、セグメントAとセグメントBとの質量比(セグメントA/セグメントB)が75/25であって、図1(g)の横断面形状(葉部の数:8個)となるノズルを用い、常用の複合紡糸装置を用いて、紡糸温度295℃でマルチフィラメントを紡出した。そして、紡出したマルチフィラメントを冷却、油剤付与し、3000m/分の速度で引取ローラにて引き取り、次いで温度90℃、延伸倍率1.50で延伸し、温度140℃で熱処理をしてマルチフィラメント糸を得た。このマルチフィラメント糸において、ECは0%(セグメントAが単糸表面に露出したことは確認されなかった。)、全ての葉部においてDCが5%以下であり、互いに隣り合う葉部と葉部との最短距離は0.6μmであった。得られたマルチフィラメント糸に対し、フリクション型仮撚機を使用して、ヒーター温度186℃、延伸倍率1.677で仮撚加工し、56dtex単糸本数48本の仮撚加工糸(捲縮率:45.2%)を得た。
捲縮率(%)=[(b−a)/a]×100
染料 UVITEX EBF:1%omf
助剤 ニッカサンソルトSN−130:0.5g/l
酢酸:0.2ml/l
染色後、仕上げ加工を行い、実施例1の両面編地(厚み570μm、コース/ウェール=49/48)を得た。
第一の表面に使用するマルチフィラメント糸を、セミダルポリエステルマルチフィラメント糸(酸化チタン含有率0.5質量%、56dtex単糸本数48本)に変えた以外は、実施例1と同様の操作により、比較例1の両面編地(厚み520μm、コース/ウェール=43/54)を得た。
第二の表面の組織を天竺組織とした以外は、実施例1と同様の操作により、比較例2の両面編地(厚み580μm、コース/ウェール=43/47)を得た。
2 無機酸化物微粒子の含有率X(質量%)が2<X≦10である合成樹脂部
3 無機酸化物微粒子の含有率Y(質量%)2以下である合成樹脂部
4 葉部
5 葉部以外の部分
Claims (5)
- 第一の表面と第二の表面とを含み、目付けが120g/m2以下、紫外線防止指数(UPF)が40以上、厚みが400〜600μmである両面編地であって、
前記第一の表面及び第二の表面はメッシュ組織で編成されており、
前記第一の表面におけるメッシュ組織の開口部と第二の表面におけるメッシュ組織の開口部とは、互いに異なる位置に配されており、
第一の表面が、無機酸化物微粒子の含有率X(質量%)が2<X≦10である合成樹脂部と無機酸化物微粒子の含有率Y(質量%)が2以下である合成樹脂部とを含有する第一のマルチフィラメント糸を含み、
前記第一のマルチフィラメント糸を構成する単糸の長手方向に対する横断面形状が下記(1)〜(4)を満足することを特徴とする、両面編地。
(1)前記横断面における無機酸化物微粒子の含有率X(質量%)が2<X≦10である合成樹脂部の形状が、前記単糸の中心側から外周側へ放射状に向かう6〜20個の葉部を含む多葉形状。
(2)前記葉部の外周側の先端部が曲線形状。
(3)前記単糸の外周長(μm)に対する、前記無機酸化物微粒子の含有率X(質量%)が2<X≦10である合成樹脂部の前記単糸表面への露出長(μm)の割合が10%以下。
(4)前記単糸の中心から前記単糸の外周までの距離(μm)に対する、前記単糸の外周から前記葉部までの最短距離(μm)の平均比率が10%以下。 - 前記無機酸化物微粒子の含有率X(質量%)が2<X≦10である合成樹脂部を構成する合成樹脂及び前記無機酸化物微粒子の含有率Y(質量%)が2以下である合成樹脂部を構成する合成樹脂が、ポリエステルである、請求項1に記載の両面編地。
- 前記無機酸化物微粒子の含有率X(質量%)が2<X≦10である合成樹脂部と前記無機酸化物微粒子の含有率Y(質量%)が2以下である合成樹脂部との質量比が、30/70〜90/10である、請求項1又は2に記載の両面編地。
- 前記第一のマルチフィラメント糸を構成する単糸の単糸繊度が0.1〜10dtexである、請求項1〜3の何れかに記載の両面編地。
- 通気度が170cm3/cm2・sec以上である、請求項1〜4の何れかに記載の両面編地。
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