JP6751558B2 - 両面編地 - Google Patents

両面編地 Download PDF

Info

Publication number
JP6751558B2
JP6751558B2 JP2015228859A JP2015228859A JP6751558B2 JP 6751558 B2 JP6751558 B2 JP 6751558B2 JP 2015228859 A JP2015228859 A JP 2015228859A JP 2015228859 A JP2015228859 A JP 2015228859A JP 6751558 B2 JP6751558 B2 JP 6751558B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
single yarn
synthetic resin
mass
knitted fabric
double
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015228859A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017095827A (ja
Inventor
優子 八木
優子 八木
恭雄 岸田
恭雄 岸田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Unitika Trading Co Ltd
Original Assignee
Unitika Trading Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Unitika Trading Co Ltd filed Critical Unitika Trading Co Ltd
Priority to JP2015228859A priority Critical patent/JP6751558B2/ja
Publication of JP2017095827A publication Critical patent/JP2017095827A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6751558B2 publication Critical patent/JP6751558B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Artificial Filaments (AREA)
  • Knitting Of Fabric (AREA)

Description

本発明は、軽量性及び通気性に優れながらも、紫外線防止性に優れる両面編地に関する。
従来、紫外線防止性に優れる編地を得るために、芯部に金属酸化物微粒子を含有する芯鞘型ポリエステル複合繊維を用いることが知られている(例えば、特許文献1)。
特開2014−70280号公報
しかし、特許文献1に記載された編地は、目付けが大きいため軽量性及び通気性が十分に向上されていないうえ、紫外線防止性も十分ではない。ここで、目付けの低減により軽量性及び通気性を向上させようとすると、布帛が過度に薄くなることに起因して、紫外線防止性が損なわれやすい。
本発明は、上記の問題を解消し、目付けを十分に低減させて軽量性及び通気性を向上させた場合であっても、紫外線防止性に優れる編地を提供することを技術的な課題とするものである。
本発明者は、両面編地において、第一の表面及び第二の表面の何れもメッシュ組織とし目付けを十分に低減させて軽量性及び通気性を向上させながらも、両表面におけるメッシュ組織の開口部の配置位置の位相を互いにずらし、さらに第一の表面に含まれるマルチフィラメント糸として特定のものを採用することで、紫外線防止性にも優れる両面編地が得られることを見出し、本発明に到達した。すなわち、本発明は以下の(1)〜(5)を要旨とする。
(1)第一の表面と第二の表面とを含み、目付けが120g/m以下、紫外線防止指数(UPF)が40以上である両面編地である。前記第一の表面及び第二の表面はメッシュ組織で編成されており、前記第一の表面におけるメッシュ組織の開口部と第二の表面におけるメッシュ組織の開口部とは、互いに異なる位置に配されており、第一の表面が、無機酸化物微粒子の含有率X(質量%)が2<X≦10である合成樹脂部と無機酸化物微粒子の含有率Y(質量%)が2以下である合成樹脂部とを含有する第一のマルチフィラメント糸を含み、前記第一のマルチフィラメント糸を構成する単糸の長手方向に対する横断面形状が下記(i)〜(iv)を満足することを特徴とする、両面編地。
(i)前記横断面における無機酸化物微粒子の含有率X(質量%)が2<X≦10である合成樹脂部の形状が、前記単糸の中心側から外周側へ放射状に向かう6〜20個の葉部を含む多葉形状。
(ii)前記葉部の外周側の先端部が曲線形状。
(iii)前記単糸の外周長(μm)に対する、前記無機酸化物微粒子の含有率X(質量%)が2<X≦10である合成樹脂部の前記単糸表面への露出長(μm)の割合が10%以下。
(iv)前記単糸の中心から前記単糸の外周までの距離(μm)に対する、前記単糸の外周から前記葉部までの最短距離(μm)の平均比率が10%以下。
(2)前記無機酸化物微粒子の含有率X(質量%)が2<X≦10である合成樹脂部を構成する合成樹脂及び前記無機酸化物微粒子の含有率Y(質量%)が2以下である合成樹脂部を構成する合成樹脂が、ポリエステルである、(1)の両面編地。
(3)前記無機酸化物微粒子の含有率X(質量%)が2<X≦10である合成樹脂部と前記無機酸化物微粒子の含有率Y(質量%)が2以下である合成樹脂部との質量比が、30/70〜90/10である、(1)又は(2)の両面編地。
(4)前記第一のマルチフィラメント糸を構成する単糸の単糸繊度が0.1〜10dtexである、(1)〜(3)の何れかの両面編地。
(5)通気度が170cm/cm・sec以上である、(1)〜(4)の何れかの両面編地。
本発明の両面裏地は、目付けが十分に低減されているため軽量性及び風合いに優れながらも、紫外線防止性に顕著に優れる。そのため、本発明の両面編地は、インナーウェア、肌着、又はスポーツウェアのような衣料分野等に好ましく用いることができる。
本発明の両面編地に用いられる第一のマルチフィラメント糸を構成する単糸の長手方向に対する横断面形状の実施形態を例示する模式図である。 本発明の両面編地の組織図を例示する模式図である。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の両面編地は、メッシュ組織で編成されてなる第一の表面と第二の表面とを含む。第一の表面が、特定のマルチフィラメント糸(第一のマルチフィラメント糸)を含む。このマルチフィラメント糸は、無機酸化物微粒子の含有率X(質量%)が2<X≦10である合成樹脂部(以下、セグメントAと略することがある。)と、無機酸化物微粒子の含有率Y(質量%)が2以下である合成樹脂部(以下、セグメントBと略することがある。)と、を含む。
セグメントA及びセグメントBを構成する合成樹脂は、溶融紡糸が可能であるものであれば良く、特に制限するものではない。具体的には、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート、又はポリトリメチレンテレフタレートなどのポリアルキレンテレフタレートに代表されるポリエステル、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン46、ナイロン11又はナイロン12に代表されるポリアミド、ポリプロピレン又はポリエチレンに代表されるポリオレフィン、ポリ塩化ビニル又はポリ塩化ビニリデンに代表されるポリ塩化ポリマー、ポリ4フッ化エチレンならびにその共重合体、ポリフッ化ビニリデンなどの代表されるフッ素系ポリマー、PLA(ポリ乳酸)、PTT(ポリトリメチレンテレフタレート)又はPBS(ポリブチレンサクシネート)などバイオマス由来モノマーを化学的に重合してなるバイオマスポリマーなどが挙げられる。紡糸操業性、工程通過性等の観点から、ポリエステル、ポリアミドが好ましい。
セグメントAを構成する合成樹脂とセグメントBを構成する合成樹脂とは、相溶性に優れる組み合わせとすることが好ましい。セグメントAを構成する合成樹脂とセグメントBを構成する合成樹脂を相溶性に優れた組み合せとすることにより、セグメントAとセグメントBとが、製糸工程や製織編工程等において受ける物理的衝撃や熱的衝撃によって剥離しにくくなる。例えば、セグメントAを構成する合成樹脂及びセグメントBを構成する合成樹脂をともにポリエステルとする場合、相溶性に優れたものとなりやすくなる。セグメントAを構成する合成樹脂及びセグメントBを構成する合成樹脂をともにポリエステルとする場合、両方の樹脂としてPETとすると、得られるマルチフィラメント糸はセグメントA及びセグメントBの剥離を防止することに加え、熱的安定性に優れたものとなるのでより好ましい。
上記合成樹脂のうち、例えばポリエステルには溶融粘度、熱的特性及び相溶性を考慮しながら、イソフタル酸、5−スルホイソフタル酸などの芳香族ジカルボン酸、アジピン酸、コハク酸、スベリン酸、セバシン酸、ドデカン二酸などの脂肪族ジカルボン酸、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノールなどの脂肪族ジオール、グリコール酸、ヒドロキシ酪酸、ヒドロキシ吉草酸、ヒドロキシカプロン酸、ヒドロキシペンタン酸、ヒドロキシヘプタン酸、ヒドロキシオクタン酸などのヒドロキシカルボン酸、ε−カプロラクトンなどの脂肪族ラクトン等を共重合してもよい。
無機酸化物微粒子は、太陽光の遮蔽効果が高いものが好適であり、例えば、酸化チタン、酸化カルシウム、酸化マグネシウム、又は酸化亜鉛などの微粒子が挙げられる。中でも、酸化チタン微粒子が好ましい。
セグメントAは、無機酸化物微粒子の含有率X(質量%)が2<X≦10であることが必要であり、3≦X≦8が好ましく、5≦X≦8がより好ましい。該含有率Xを2<X≦10とすることにより、紡糸操業性が良好になるとともに、後述する特定の横断面形状とすることにより、第一のマルチフィラメント糸が用いられた本発明の両面編地は、紫外線防止性に優れるものとなる。
一方、セグメントBは、無機酸化物微粒子の含有率Y(質量%)が2以下であることが必要であり、紡糸操業性等及び両面編地としての紫外線防止性との両立の観点から、0<Y≦1が好ましく、0<Y≦0.5がより好ましい。該含有率とすることにより、第一のマルチフィラメント糸は、紡糸操業性、製糸工程及び製織編工程における工程通過性が良好なものとなる。
なお、セグメントAを構成する合成樹脂及びセグメントBを構成する合成樹脂には、無機酸化物微粒子以外に、酸化防止剤のような安定剤、蛍光剤、顔料、抗菌剤、消臭剤、艶消し剤、強化剤等を、本発明の効果を損なわない範囲で添加してもよい。
第一のマルチフィラメント糸を構成する単糸の長手方向に対する横断面におけるセグメントAの形状が、前記単糸の中心側から外周側へ放射状に向かう6〜20個の葉部を含む多葉形状であることが必要である。
図1(a)〜(g)は、第一のマルチフィラメント糸を構成する単糸の長手方向に対する横断面形状(以下、本発明の複合形状と略することがある。)の実施形態を例示する模式図である。図1(a)〜(g)に例示するように、本発明の複合形状において、セグメントAとして、単糸1の中心側から外周側に放射状に向かう葉部4a〜4hを有する。図1(a)に例示するように、葉部4a〜4hは、互いに連結して存在してもよい。また、図1(b)〜(e)に例示するように、葉部は、葉部以外の部分5と連結して存在してもよい。
図1(g)に例示するように、葉部はセグメントBの中で分離して存在してもよい。この場合、全ての葉部が分離されていてもよく、6〜20個の葉部のうち一部が連結され、残りがセグメントBによって分離して存在してもよい。セグメントAとして、葉部がセグメントBの中で分離して存在する場合は、互いに隣り合う葉部の間隔が0.1〜2.0μmであることが好ましく、0.3〜1.0μmであることがより好ましい。こうした構成により、紫外線防止性により優れるものとなる。
第一のマルチフィラメント糸は、該横断面におけるセグメントAの形状が、単糸の中心側から外周側へ放射状に向かう6〜20個の葉部を含む多葉形状であることから、互いに隣り合う葉部同士の間隔が小さいものとすることができる。さらに、好ましくは該間隔を特定のものとすることにより、葉部の一つに入射し拡散反射した太陽光が隣り合う葉部でさらに拡散反射されることが繰り返されやすくなり、後述する葉部の形状を特定形状とすることによる効果が相俟って、紫外線防止性に特に優れるものとなる。
また、葉部は、外周側の先端部が曲線形状であることが必要である。該先端部が曲線形状であることにより、紫外線防止性に優れるものとなる。これは、マルチフィラメントに入射した太陽光が曲線形状である葉部の先端部により拡散反射を起こすことに起因すると推測される。
葉部形状は、先端部が曲線形状であれば特に限定されず、曲線形状である先端部以外に直線部を有していてもよいし、全体が曲線形状であってもよい。例えば、互いに連結して存在する場合には、図1(a)に例示する全体が曲線形状である略倒披針形や、略楕円形等が挙げられる。葉部以外の部分と連結して存在する場合には、図1(b)、(c)に例示する全体が曲線形状である略半楕円形や、略半円形、略倒披針形等が挙げられる。互いに分離して存在する場合には、図1(g)に例示する、略半円形又は略半楕円形からなる先端部と直線部を有する形状や、全体が曲線形状である略倒披針形等が挙げられる。なお、葉部は、例えば、略倒披針形、略半楕円形、略半円形、略直線部における各辺が滑らかである必要はなく、例えば、図1(f)に例示する微小な凸部及び/又は凹部を備えるものや、波線からなるものであってもよい。
第一のマルチフィラメント糸を構成する単糸は、複合形状において、該単糸の外周長(μm)に対するセグメントAの該単糸表面への露出長(μm)の割合(EC)が10%以下であることが必要であり、5%以下であることが好ましい。上記割合を10%以下とすることにより、紡糸操業性、製糸工程及び製織編工程における工程通過性が良好なものとなる。
第一のマルチフィラメント糸を構成する単糸は、複合形状の各葉部における該単糸の中心から該単糸の外周までの距離(μm)に対する該単糸の外周から葉部までの最短距離(μm)の平均比率(DC)が10%以下であることが必要であり、5%以下であることが好ましい。
上記平均比率が10%を超えると、セグメントBの領域のうち該葉部と単糸外周とで挟まれる領域が大きくなり、該領域を太陽光が透過しやすくなる。これにより、該領域を透過する太陽光の量が多くなるので、第一のマルチフィラメント糸を含む両面編地は紫外線防止性に劣る。
上記EC、DCは、紡糸ノズルの形状、合成樹脂の粘度、紡糸温度等の紡糸条件を適宜調整することにより上記範囲とすることができる。
複合形状において、セグメントAの形状は回転対称形であることが好ましい。ここで回転対称形とは、単糸横断面の中心点を軸にして一定角回転させると元の形と重なるものをいう。セグメントAの形状が回転対称形であることにより、紡糸ノズルから紡出された単糸 のいわゆる糸曲がりの現象を抑制し、安定な紡糸性、良好な糸質が得られやすくなる。
第一のマルチフィラメント糸を構成する単糸は、前記セグメントAと前記セグメントBとの質量比(セグメントA/セグメントB)が30/70〜90/10であることが好ましく、60/40〜80/20であることがより好ましい。質量比が30/70以上であると、本発明の両面編地は、紫外線防止性に特に優れるものとなる。該質量比が90/10以下であると、紡糸操業性、製糸工程及び製織編工程における工程通過性が良好なものとしやすくなる。該質量比が60/40〜80/20であると、紡糸操業性、製糸工程及び製織編工程における工程通過性が良好なものとしつつ、編地とした場合に、紫外線防止性に特に優れる点でより好ましい。
第一のマルチフィラメント糸を構成する単糸の単糸繊度は、0.1〜10dtexが好ましく、0.3〜5dtexがより好ましく、0.5〜3dtexがさらに好ましく、0.7〜1.5dtexであることが特に好ましい。0.1dtex以上であると、糸弾力が十分となり、編地にした場合の破裂強力の低下、又は、スナッグ若しくはピリングといったような問題を抑制できるという利点がある。10dtex以下であると、風合いが柔らかくなるとともに、編地の密度を高めることができるためにメッシュ組織の開口部をずらして軽量性及び通気性を維持するという本発明の両面編地において、厚みが薄い部分があっても紫外線防止性をより向上させることができ、インナーウェア、肌着、又はスポーツウェアのような衣料分野においてより好適に使用される。
第一のマルチフィラメント糸を構成する単糸の単糸本数は、太陽光の拡散反射効果を高める目的から多い方が好ましく、10〜200本が好ましく、20〜100本がより好ましい。
第一のマルチフィラメント糸は、仮撚加工、実撚加工、ループ加工又はインターレース加工などの加工が施された加工糸としてもよい。
本発明の両面編地においては、第一の表面及び第二の表面がメッシュ組織で編成されているために、メッシュ組織由来の開口部に起因して、例えば天竺組織などの組織と比較すると軽量性及び通気性に優れるものとなる。さらに、両面ともにメッシュ組織を採用することで、本発明の両面編地を衣料用途に用いた場合に、第一の表面及び第二の表面の何れが肌側に用いられても、肌に部分接触することとなり、吸汗によるベトツキ感が低減するため不快感が抑制された衣料となる。
さらに太陽光の遮蔽性が高い第一のマルチフィラメント糸を用いているため、紫外線防止指数(UPF)を最適な範囲とし、紫外線防止性に優れる。加えて、両表面におけるメッシュ組織の開口部を、同じ位置に配することなく、互いに異なる位置にずらして配することで、効率的に編目を塞ぎ、両表面に繊維が存在しない部分を低減させることが可能になる。そのため、後述の紫外線防止指数(UPF)を最適な範囲とし、紫外線防止性をよりいっそう向上させることができるという相乗効果が奏される。
図2は、本発明の両面編地のメッシュ組織図の一例を示す模式図である。F1、F3、F5、F7、F9、F11、F13及びF15は第一の表面のメッシュ組織を示し、F2、F4、F6、F8、F10、F12、F14及びF16が第二の表面のメッシュ組織を示す。これらが両面に編立されて本発明の両面編地を構成する。図2に示すように、本発明においては第一の表面及び第二の表面におけるメッシュ組織の開口部(タックと針抜きにより開口部を形成している部分)は同じ位置ではなく、互いに異なる位置にずらして配されている。
本発明の両面編地の第一の表面においては、第一のマルチフィラメント糸の混用率が80質量%以上であることが好ましく、90質量%以上であることがより好ましく、100質量%であることがさらに好ましい。80質量%以上とすると紫外線防止性が向上する。太陽光を十分に遮蔽するには該混用率を100質量%とすることが望ましい。上記マルチフィラメント糸とその他の繊維とを混用する方法としては、混紡、交撚又は交編等が挙げられる。
第二の表面に含まれるマルチフィラメント糸(第二のマルチフィラメント糸)としては、ポリエステル、ポリアミド、ポリオレフィン、ポリ塩化ポリマー、ポリ4フッ化エチレンならびにその共重合体、フッ素系ポリマー、バイオマス由来モノマーを化学的に重合してなるバイオマスポリマー、セルロースなどを原料とするものが挙げられる。紫外線防止性をより向上させるために、酸化チタン、酸化カルシウム、酸化マグネシウム、酸化亜鉛などの無機酸化微粒子を含むものであってもよい。無機酸化微粒子はマルチフィラメント糸の全部に含有されていてもよいし、芯鞘複合繊維の芯部又は鞘部に含有されていてもよい。例えば1.0質量%以上の酸化チタンが全分散されたいわゆるフルダルポリエステル繊維であってもよいし、1.0質量%未満の割合で酸化チタンが全分散されたいわゆるセミダルポリエステル繊維であってもよい。また、第二のマルチフィラメント糸を構成する単糸の断面形状は丸断面形状であってもよいし、異型断面形状であってもよいが、異型断面形状であると、単糸同士間に空隙が存在することにより通気性がいっそう向上し、表面における紫外線拡散により紫外線防止性に優れ、さらに異形断面の毛細管現象によって汗や湿気をすばやく吸収・拡散することができるために好ましい。
第二のマルチフィラメント糸を構成する単糸の総繊度は、編地とした場合により軽量となり、かつ十分な強力(破壊強力)を保つ観点から、50〜120dtexであることが好ましい。また、第二のマルチフィラメント糸を構成する単糸の単糸本数は、十分な強力を保ち、かつ良好な風合いを得る観点から、24〜96本が好ましく、36〜72本がより好ましい。
第二のマルチフィラメント糸としては、本発明の効果(軽量性、通気性、紫外線防止性)をバランスよく発現させる観点からは、異型断面形状のフルダルポリエステル繊維が好ましい。また、紫外線防止性の観点からは、上述した第一のマルチフィラメント糸として挙げられたものが好ましい。
本発明の両面編地において、上述したように第一の表面に第一のマルチフィラメント糸を含有し、図2に示したように第一の表面と第二の表面においてメッシュ組織の開口部の位相をずらすことにより、目付けを十分に低減させて軽量性及び通気性に優れながらも、優れた紫外線防止性を発現することができる。
本発明の両面編地は、紫外線防止性に優れるために、紫外線防止指数(UPF)が40以上であり、50+であることが好ましい。ここで、紫外線防止指数(UPF)とは、オーストラリアニュージーランド規格(AS/NZS;4399:1996)に従い、分光光度計を用いて測定した280〜400nmの紫外線透過率に所定のダメージ係数を考慮し、算出するものである。なお、通常UPFの数値が30以上であれば「very good protection」以上の等級となり好ましいといえるが、本発明においては、より高い紫外線防止指数、つまり40以上を達成することができる。
なお、紫外線防止指数は、両面編地においてメッシュ組織の開口部の位置をずらしたり、第一のマルチフィラメント糸を構成する単糸の単糸繊度を好適な範囲としたり、第二のマルチフィラメント糸として第一のマルチフィラメント糸と同一のもの又は異型断面フルダルポリエステル繊維としたりする等により、上記範囲にすることができる。
本発明の両面編地は、紫外線遮蔽率が96.0%以上であることが好ましく、97.0%以上であることがより好ましい。紫外線遮蔽率が上記範囲であると紫外線防止性に優れることの指標となる。紫外線遮蔽率の算出方法は、実施例において後述する。
本発明の両面編地は目付けが120g/m以下であり、110g/m以下であることが好ましい。目付けがこうした範囲である本発明の両面編地は軽量感及び通気性に優れるものとなり、さらに風合いも向上するため、インナーウェア、肌着、又はスポーツウェア等に好適に用いることができる。ここで、目付けはJIS L 1096:2010 8.3.2 標準状態における単位面積当たりの質量 A法に従って測定算出される。
本発明の編地の編密度(1インチ間のコース数、ウェール数)は、本発明の効果を損なわない範囲で適宜設定できるが、紫外線防止性をより向上させるために、高いほうが好ましい。
本発明の両面編地の厚みは、400〜600μmであることが好ましい。600μm以下であると軽量性又は風合いがより向上し、400μm以上であると強度等の物性が良好なものとなる。
本発明の両面編地は、通気性に優れるものであり、JIS L 1096:2009 8.27 1A法(フラジール法)に準拠して測定する通気度が170cm/cm/sec以上であることが好ましく、180cm/cm/sec以上であることがより好ましい。通気度がこうした範囲であると、インナーウェア、肌着、スポーツウェア等により要望される通気性を達成することができる。
本発明の両面編地には、例えば染色加工、又は吸水加工のような公知の加工が施されていてもよい。
本発明の両面編地は、例えば、各種インナーウェア、肌着、スポーツウェア、又は布団の側地などの各種繊維製品全般に適用することができる。特に、紫外線防止性に優れるためスポーツウェアなどの屋外で使用される衣料用途に好ましく用いられる。
本発明の両面編地を衣料に用いた場合、第一の表面を外側表面(肌に触れない側)に配するように構成してもよいし、内側表面(肌側)に配するように構成してもよいが、外側表面に配すると、本発明の効果(軽量性及び通気性を維持しつつ紫外線防止性に優れる)を最大限発揮することができるため好ましい。
以下、実施例によって本発明を詳しく説明する。ただし、本発明は以下の実施例によって限定されるものではない。
以下の実施例、比較例における測定又は算出は下記の方法でおこなった。
(1)単糸の外周長(μm)に対するセグメントAの単糸表面への露出長(μm)の割合(EC)
マルチフィラメントから取り出した単糸の、長手方向に対する横断面を光学顕微鏡(INABATA&CO製 PCSCOPE PCS−81X)で観察し、単糸外周長(μm)及びセグメントAの単糸表面への露出長(μm)を測定し、単糸外周長(μm)に対する割合(EC(%))を次式により算出した。
EC=セグメントAの露出長(μm)/フィラメント外周長(μm)×100(%)
(2)単糸の中心から単糸の外周までの距離(μm)に対する、単糸の外周から葉部までの最短距離(μm)の平均比率(DC)
マルチフィラメント糸から取り出した単糸の、長手方向に対する横断面を光学顕微鏡(INABATA&CO製 PCSCOPE PCS−81X)で観察し、単糸の中心から単糸外周までの距離(μm)及び各葉部における単糸外周から各葉部までの最短距離(μm)を測定した。そして、単糸の中心から単糸外周までの距離(μm)に対する各葉部における単糸外周から各葉部までの最短距離(μm)の平均比率(DC(%))を次式により算出した。
DC=単糸外周から各葉部までの最短距離の平均値(μm)/単糸の中心から単糸外周までの距離(μm)×100(%)
(3)互いに隣り合う葉部と葉部との最短距離(μm)
マルチフィラメントから単糸を取り出し、取り出した単糸の長手方向に対する横断面を光学顕微鏡(INABATA&CO製 PCSCOPE PCS−81X)で観察し、分離している葉部における隣り合う葉部との最短距離(μm)を測定した。該横断面における分離している葉部全てについて測定し、その平均値を、互いに隣り合う葉部と葉部との最短距離(μm)とした。
下記(4)〜(7)の測定又は算出は、両面編地に対して行った。
(4)紫外線防止指数(UPF)
オーストラリアニュージーランド規格(AS/NZS;4399:1996)に従い、分光光度計を用いて測定した280〜400nmの紫外線透過率に所定のダメージ係数を考慮し、算出した。
(5)紫外線遮蔽率
測定波長領域280〜400nmにおいて、分光光度計(島津製作所社製、「UV−3100PC」)を用い、試験片に照射した紫外線の透過率(%)を測定し、下記式に従って紫外線遮蔽率(%)を算出した。
紫外線遮蔽率(%)=100−紫外線透過率(%)
なお上記(4)、(5)の測定において、紫外線の照射は第一の表面に対して行った。
(6)目付け
JIS L 1096:2010 8.3.2 標準状態における単位面積当たりの質量 A法に従って測定算出した。
(7)通気度
JIS L 1096 8.27.1A法(フラジール法)に準拠して測定した。
(実施例1)
セグメントAとして酸化チタン微粒子(TiO)の含有率が5.0質量%であるPETを、セグメントBとして酸化チタン微粒子(TiO)の含有率が0.5質量%であるPETを用い、セグメントAとセグメントBとの質量比(セグメントA/セグメントB)が75/25であって、図1(g)の横断面形状(葉部の数:8個)となるノズルを用い、常用の複合紡糸装置を用いて、紡糸温度295℃でマルチフィラメントを紡出した。そして、紡出したマルチフィラメントを冷却、油剤付与し、3000m/分の速度で引取ローラにて引き取り、次いで温度90℃、延伸倍率1.50で延伸し、温度140℃で熱処理をしてマルチフィラメント糸を得た。このマルチフィラメント糸において、ECは0%(セグメントAが単糸表面に露出したことは確認されなかった。)、全ての葉部においてDCが5%以下であり、互いに隣り合う葉部と葉部との最短距離は0.6μmであった。得られたマルチフィラメント糸に対し、フリクション型仮撚機を使用して、ヒーター温度186℃、延伸倍率1.677で仮撚加工し、56dtex単糸本数48本の仮撚加工糸(捲縮率:45.2%)を得た。
なお、捲縮率は以下の方法で算出した。糸を枠周1.125mの検尺機を用いて巻き数5回のカセとし、カセをスタンドに吊り下げた状態で一昼夜放置する。次に、カセを0.000147cN/dtexの荷重(荷重1)を掛けた状態で沸水中に入れて30分間の湿熱処理をおこなった後、ろ紙にて水分を軽く取って30分風乾放置する。次いで、荷重1を掛けたまま、さらに0.00177cN/dtexの軽荷重(荷重2)を掛け、カセの長さaを測定する。次に荷重2のみを外して0.044cN/dtexの重荷重(荷重3)を掛け、カセの長さbを測定する。そして、下記式に従い、捲縮率を算出した。
捲縮率(%)=[(b−a)/a]×100
この仮撚加工糸を第一の表面に用い、異型断面フルダルポリエステルマルチフィラメント(ユニチカトレーディング株式会社製「ルミエースUV」、84dtex単糸本数48本)を第二の表面に用い、両面編機(釜径33インチ、針密度28ゲージ)にて、図2のようにF1、F3、F5、F7、F9、F11、F13又はF15にて示すメッシュ組織が第一の表面に配され、F2、F4、F6、F8、F10、F12、F14又はF16にて示すメッシュ組織が第二の表面に配されてなる両面編地を編立した。この両面編地を常法により精練し、下記処方にて温度130℃で30分間染色をおこなった。
染料 UVITEX EBF:1%omf
助剤 ニッカサンソルトSN−130:0.5g/l
酢酸:0.2ml/l
染色後、仕上げ加工を行い、実施例1の両面編地(厚み570μm、コース/ウェール=49/48)を得た。
(比較例1)
第一の表面に使用するマルチフィラメント糸を、セミダルポリエステルマルチフィラメント糸(酸化チタン含有率0.5質量%、56dtex単糸本数48本)に変えた以外は、実施例1と同様の操作により、比較例1の両面編地(厚み520μm、コース/ウェール=43/54)を得た。
(比較例2)
第二の表面の組織を天竺組織とした以外は、実施例1と同様の操作により、比較例2の両面編地(厚み580μm、コース/ウェール=43/47)を得た。
実施例1、及び比較例1〜2の評価を表1にまとめて示す。
表1から明らかなように、実施例1の両面編地は、目付けが十分に低減されており軽量性及び通気性に優れながらも、紫外線防止性に優れており、風合いも良好であった。
一方、比較例1は、第一の表面に、本発明にて規定するマルチフィラメント糸を用いず、通常のセミダルポリエステルマルチフィラメント糸を用いたため、軽量性及び通気性には優れていたが紫外線防止性に劣るものであった。比較例2は紫外線防止性に優れていたが、目付けが過度に高く、軽量性及び通気性に劣り風合いも硬かった。
1 単糸
2 無機酸化物微粒子の含有率X(質量%)が2<X≦10である合成樹脂部
3 無機酸化物微粒子の含有率Y(質量%)2以下である合成樹脂部
4 葉部
5 葉部以外の部分

Claims (5)

  1. 第一の表面と第二の表面とを含み、目付けが120g/m以下、紫外線防止指数(UPF)が40以上、厚みが400〜600μmである両面編地であって、
    前記第一の表面及び第二の表面はメッシュ組織で編成されており、
    前記第一の表面におけるメッシュ組織の開口部と第二の表面におけるメッシュ組織の開口部とは、互いに異なる位置に配されており、
    第一の表面が、無機酸化物微粒子の含有率X(質量%)が2<X≦10である合成樹脂部と無機酸化物微粒子の含有率Y(質量%)が2以下である合成樹脂部とを含有する第一のマルチフィラメント糸を含み、
    前記第一のマルチフィラメント糸を構成する単糸の長手方向に対する横断面形状が下記(1)〜(4)を満足することを特徴とする、両面編地。
    (1)前記横断面における無機酸化物微粒子の含有率X(質量%)が2<X≦10である合成樹脂部の形状が、前記単糸の中心側から外周側へ放射状に向かう6〜20個の葉部を含む多葉形状。
    (2)前記葉部の外周側の先端部が曲線形状。
    (3)前記単糸の外周長(μm)に対する、前記無機酸化物微粒子の含有率X(質量%)が2<X≦10である合成樹脂部の前記単糸表面への露出長(μm)の割合が10%以下。
    (4)前記単糸の中心から前記単糸の外周までの距離(μm)に対する、前記単糸の外周から前記葉部までの最短距離(μm)の平均比率が10%以下。
  2. 前記無機酸化物微粒子の含有率X(質量%)が2<X≦10である合成樹脂部を構成する合成樹脂及び前記無機酸化物微粒子の含有率Y(質量%)が2以下である合成樹脂部を構成する合成樹脂が、ポリエステルである、請求項1に記載の両面編地。
  3. 前記無機酸化物微粒子の含有率X(質量%)が2<X≦10である合成樹脂部と前記無機酸化物微粒子の含有率Y(質量%)が2以下である合成樹脂部との質量比が、30/70〜90/10である、請求項1又は2に記載の両面編地。
  4. 前記第一のマルチフィラメント糸を構成する単糸の単糸繊度が0.1〜10dtexである、請求項1〜3の何れかに記載の両面編地。
  5. 通気度が170cm/cm・sec以上である、請求項1〜4の何れかに記載の両面編地。


JP2015228859A 2015-11-24 2015-11-24 両面編地 Active JP6751558B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015228859A JP6751558B2 (ja) 2015-11-24 2015-11-24 両面編地

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015228859A JP6751558B2 (ja) 2015-11-24 2015-11-24 両面編地

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017095827A JP2017095827A (ja) 2017-06-01
JP6751558B2 true JP6751558B2 (ja) 2020-09-09

Family

ID=58803273

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015228859A Active JP6751558B2 (ja) 2015-11-24 2015-11-24 両面編地

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6751558B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109735930B (zh) * 2018-12-27 2020-10-16 江苏恒力化纤股份有限公司 全消光涤纶牵伸丝及其制备方法
JP7291544B2 (ja) * 2019-06-03 2023-06-15 美津濃株式会社 透け感抑制生地及びこれを用いた被服

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007023439A (ja) * 2005-07-19 2007-02-01 Seiren Co Ltd 遮光性立体編物
JP6319735B2 (ja) * 2013-06-04 2018-05-09 ユニチカトレーディング株式会社 マルチフィラメント糸及びその織編物

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017095827A (ja) 2017-06-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6360319B2 (ja) 長短複合紡績糸及びそれを用いてなる布帛
JP6315897B2 (ja) マルチフィラメント糸及びその織編物
JP6106487B2 (ja) 機能性繊維
JP6346768B2 (ja) 編地、繊維製品、及び編地の製造方法
JP6319735B2 (ja) マルチフィラメント糸及びその織編物
JP6751558B2 (ja) 両面編地
JP6538340B2 (ja) 中空マルチフィラメント糸、仮撚中空マルチフィラメント糸、及び織編物
JP6498873B2 (ja) 機能性繊維糸及びこれを用いてなる織編物
JPWO2017126223A1 (ja) 編地および繊維製品
JP6360318B2 (ja) 複合結束紡績糸及びそれを用いてなる布帛
JP6388471B2 (ja) 保温性布帛
JP2016113714A (ja) 仮撚中空マルチフィラメント糸、及び織編物
JP6487171B2 (ja) 機能性繊維糸
TWI658183B (zh) 扁平剖面捲縮絲、該捲縮絲的製造方法和含有該捲縮絲的編織物
JP6829005B2 (ja) トリコット編地
JP6501839B2 (ja) マルチフィラメント糸及びその織編物
JP2015218413A (ja) 遠赤外線放射性マルチフィラメント糸
JP6420658B2 (ja) マルチフィラメント糸、及び織編物
JP6501840B2 (ja) マルチフィラメント糸及びその織編物
JP2015181896A (ja) こたつ用繊維製品
JP4000275B2 (ja) 複合加工糸及び編地
JP7005188B2 (ja) 仮撚マルチフィラメント糸、その製造方法、及び織編物
JP2019127661A (ja) マルチフィラメント糸、その織編物、及びその織編物を含む靴材
JP2018062714A (ja) 吸水速乾性織編物
JP2016056464A (ja) 機能性繊維

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20181115

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20191115

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20191203

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20200115

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200323

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200804

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200817

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6751558

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150