JP6501840B2 - マルチフィラメント糸及びその織編物 - Google Patents

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Description

本発明は、紡糸操業性、製糸工程及び製織編工程における工程通過性が良好であり、かつ、織編物とした場合に、涼感性、紫外線防止性及び湿潤時の透け防止性に優れるマルチフィラメント糸及びその織編物に関する。
従来、涼感性や透け防止性を織編物に付与する繊維として、酸化チタンなどの無機酸化物微粒子を含有した合成樹脂からなるフィラメントが知られている。該フィラメントを使用した織編物は、太陽光の遮蔽性を高めることができ、涼感性や透け防止性において一定の効果が得られている。
しかし、前記フィラメントは、無機酸化物微粒子を高濃度に含有せしめた場合、該フィラメント表面に無機酸化物微粒子が露出し、露出した無機酸化物微粒子が製糸、製織編工程においてガイド摩耗を引き起こすなど、工程通過性の問題が生じる。工程通過性の問題を生じさせないためには、無機酸化物微粒子をせいぜい2質量%程度しか含有させることができず、得られる織編物は涼感性や透け防止性において十分な効果が得られているとはいえなかった。
図2は、従来技術に係る複合繊維の長手方向に対する横断面形状の一例を示す模式図である。図2(a)に示すように、無機酸化物微粒子を高濃度に含有する部分7と無機酸化物微粒子を含有しない部分8とからなり、該部分7を芯部に、該部分8を鞘部に、同心円状に配置されてなる複合繊維6が知られている。該複合繊維6によれば、工程通過性の問題が生じることなく、織編物としたときの涼感性や透け防止効果はある程度高まる。
また、図2(b)に示すように、無機酸化物微粒子の含有率が5〜30質量%である合成樹脂部10と無機酸化物微粒子を含有しない合成樹脂部11とからなる複合繊維であって、該合成樹脂部11が該合成樹脂部10によって3層以上に分割され、かつ合成樹脂部11が複合繊維表面の50%以上を占める複合繊維9が知られている(例えば、特許文献1参照。)。該複合繊維9によれば、太陽光の透過する領域が少なくなるため、涼感性や透け防止の効果が期待できる。
特開平5−247723号公報
しかしながら、図2(a)に示す該複合繊維6は複合形状が同心円状となっているため無機酸化物微粒子を含有しない部分8に太陽光の透過する領域が多く、やはり十分な効果が得られているとは言えなかった。また、図2(b)に示す複合繊維9は、涼感性や透け防止効果が一定程度に限られたものであった。そのため、複合繊維9の太陽光の遮蔽効果を高める場合には、合成樹脂部10の割合を増大させる必要があるが、それに伴い複合繊維9表面に露出する合成樹脂部10の面積も増加することから、露出する無機酸化物微粒子が多くなり、ガイド摩耗等の工程通過性の問題が生じるという問題があった。
さらに、図2(b)に示す複合繊維9は、織編物とした場合に、湿潤時の透け防止性が不十分となり、スポーツ用途や夏場のシャツ用途などに用いた場合に発汗前後で透け感が大きく変化してしまう問題もあった。
本発明は、上記の問題を解消し、紡糸操業性、製糸工程及び製織編工程における工程通過性が良好であり、かつ、織編物とした場合に、涼感性、紫外線防止性及び湿潤時の透け防止性に優れるマルチフィラメント糸及び該マルチフィラメント糸からなる織編物を提供することを技術的な課題とするものである。
本発明者らは、上記図2(b)に示す複合繊維は、無機酸化物微粒子を高濃度に含む合成樹脂部10の横断面形状が直線状であることから、合成樹脂部10に入射した太陽光の反射が単純になり、拡散反射が十分に起こらないことが推測され、湿潤時の透け防止性が不十分となることを突き止めた。さらに、繊維の横断面形状において、一定の中空部を有する等の特定の横断面形状とすることにより、湿潤時の透け防止性能を特別顕著に向上させることを初めて見出し、本発明に到達した。
すなわち、本発明は以下の(1)〜(12)を要旨とするものである。
(1)無機酸化物微粒子の含有率X(質量%)が2<X≦10である合成樹脂部と、無機酸化物微粒子の含有率Y(質量%)が2質量%以下である合成樹脂部を含むマルチフィラメント糸であって、前記無機酸化物微粒子の含有率Y(質量%)が2質量%以下である合成樹脂部を構成する合成樹脂がポリエチレンテレフタレート(テレフタル酸成分とエチレングリコール成分との重縮合体)であり、前記マルチフィラメント糸を構成する単糸の長手方向に対する横断面形状が下記(i)〜(vi)を満足することを特徴とするマルチフィラメント糸。
(i)前記横断面における無機酸化物微粒子の含有率X(質量%)が2<X≦10である合成樹脂部の形状が、前記単糸の中心側から外周側へ放射状に向かう6〜30個の葉部を含む多葉形状。
(ii)前記葉部の外周側の先端部が曲線形状。
(iii)前記単糸の外周長(μm)に対する、前記無機酸化物微粒子の含有率X(質量%)が2<X≦10である合成樹脂部の前記単糸表面への露出長(μm)の割合が10%以下。
(iv)前記単糸の中心から前記単糸の外周までの距離(μm)に対する、前記単糸の外周から前記葉部までの最短距離(μm)の平均比率が10%以下。
(v)前記単糸の中空率が5〜30%。
(vi)前記葉部のそれぞれが全周において互いに分離されており、かつ、互いに隣り合う前記葉部の下記方法により測定、算出される最短距離が0.1〜2.0μm。
(方法)
マルチフィラメントから単糸を取り出し、取り出した単糸の長手方向に対する横断面を光学顕微鏡(INABATA&CO製 PCSCOPE PCS−81X)で観察し、分離している葉部における隣り合う葉部との最短距離(μm)を測定し、該横断面における分離している葉部全てについて測定し、その平均値を、互いに隣り合う葉部と葉部との最短距離(μm)とする。
(2)無機酸化物微粒子の含有率X(質量%)が2<X≦10である合成樹脂部と、無機酸化物微粒子の含有率Y(質量%)が2質量%以下である合成樹脂部を含むマルチフィラメント糸であって、前記無機酸化物微粒子の含有率Y(質量%)が2質量%以下である合成樹脂部を構成する合成樹脂がポリエチレンテレフタレート(テレフタル酸成分とエチレングリコール成分との重縮合体)であり、前記マルチフィラメント糸を構成する単糸の長手方向に対する横断面形状が下記(i)〜(vii)を満足することを特徴とするマルチフィラメント糸。
(i)前記横断面における無機酸化物微粒子の含有率X(質量%)が2<X≦10である合成樹脂部の形状が、前記単糸の中心側から外周側へ放射状に向かう6〜30個の葉部を含む多葉形状。
(ii)前記葉部の外周側の先端部が曲線形状。
(iii)前記単糸の外周長(μm)に対する、前記無機酸化物微粒子の含有率X(質量%)が2<X≦10である合成樹脂部の前記単糸表面への露出長(μm)の割合が10%以下。
(iv)前記単糸の中心から前記単糸の外周までの距離(μm)に対する、前記単糸の外周から前記葉部までの最短距離(μm)の平均比率が10%以下。
(v)前記単糸の中空率が5〜30%。
(vi)中空部が、前記単糸の中心部において前記無機酸化物微粒子の含有率Y(質量%)が2質量%以下である合成樹脂部に配されており、前記葉部が前記中空部を取り囲むように配されている。
(vii)前記葉部のそれぞれが全周において互いに分離されており、かつ、互いに隣り合う前記葉部の下記方法により測定、算出される最短距離が0.1〜2.0μm。
(方法)
マルチフィラメントから単糸を取り出し、取り出した単糸の長手方向に対する横断面を光学顕微鏡(INABATA&CO製 PCSCOPE PCS−81X)で観察し、分離している葉部における隣り合う葉部との最短距離(μm)を測定し、該横断面における分離している葉部全てについて測定し、その平均値を、互いに隣り合う葉部と葉部との最短距離(μm)とする。
(3)無機酸化物微粒子の含有率X(質量%)が2<X≦10である合成樹脂部と、無機酸化物微粒子の含有率Y(質量%)が2質量%以下である合成樹脂部を含むマルチフィラメント糸であって、前記無機酸化物微粒子の含有率Y(質量%)が2質量%以下である合成樹脂部を構成する合成樹脂がポリエチレンテレフタレート(テレフタル酸成分とエチレングリコール成分との重縮合体)であり、前記マルチフィラメント糸を構成する単糸の長手方向に対する横断面形状が下記(i)〜(vii)を満足することを特徴とするマルチフィラメント糸。
(i)前記横断面における無機酸化物微粒子の含有率X(質量%)が2<X≦10である合成樹脂部の形状が、前記単糸の中心側から外周側へ放射状に向かう6〜30個の葉部を含む多葉形状。
(ii)前記葉部の外周側の先端部が曲線形状。
(iii)前記単糸の外周長(μm)に対する、前記無機酸化物微粒子の含有率X(質量%)が2<X≦10である合成樹脂部の前記単糸表面への露出長(μm)の割合が10%以下。
(iv)前記単糸の中心から前記単糸の外周までの距離(μm)に対する、前記単糸の外周から前記葉部までの最短距離(μm)の平均比率が10%以下。
(v)前記単糸の中空率が5〜30%。
(vi)単糸の外周形状が円形。
(vii)前記葉部のそれぞれが全周において互いに分離されており、かつ、互いに隣り合う前記葉部の下記方法により測定、算出される最短距離が0.1〜2.0μm。
(方法)
マルチフィラメントから単糸を取り出し、取り出した単糸の長手方向に対する横断面を光学顕微鏡(INABATA&CO製 PCSCOPE PCS−81X)で観察し、分離している葉部における隣り合う葉部との最短距離(μm)を測定し、該横断面における分離している葉部全てについて測定し、その平均値を、互いに隣り合う葉部と葉部との最短距離(μm)とする。
(4)前記横断面における無機酸化物微粒子の含有率X(質量%)が2<X≦10である合成樹脂部の形状が、前記単糸の中心側から外周側へ放射状に向かう20〜30個の葉部を含む多葉形状である、(1)〜(3)のいずれかに記載のマルチフィラメント糸。
(5)前記無機酸化物微粒子の含有率X(質量%)が2<X≦10である合成樹脂部を構成する合成樹脂が、ポリエチレンテレフタレート(テレフタル酸成分とエチレングリコール成分との重縮合体)である(1)〜(4)のいずれかに記載のマルチフィラメント糸。
(6)前記無機酸化物微粒子の含有率X(質量%)が2<X≦10である合成樹脂部と前記無機酸化物微粒子の含有率Y(質量%)が2質量%以下である合成樹脂部との質量比が30/70〜90/10である(1)〜(5)のいずれかに記載のマルチフィラメント糸。
(7)(1)〜(6)のいずれかに記載のマルチフィラメント糸からなる織編物。
(8)カバーファクター(CF)が、1000〜3500である(7)に記載の織物。
(9)カバーファクター(CF)が、500〜2500である(7)に記載の編物。
(10)クーリング性(CT)が2.0以上である(7)〜(9)のいずれかに記載の織編物。
(11)紫外線防止指数(UPF)が30以上である(7)〜(10)のいずれかに記載の織編物。
(12)下記式(I)で表される防透性低下度(TF)が8.0%以下である(7)〜(11)のいずれかに記載の織編物。

本発明のマルチフィラメント糸によれば、紡糸操業性、製糸工程及び製織編工程における工程通過性が良好であり、かつ、織編物とした場合に、涼感性、紫外線防止性及び湿潤時の透け防止性に優れる。また、本発明の織編物によれば、涼感性、紫外線防止性及び湿潤時の透け防止性に優れる。従って、該織編物からなる衣料は、発汗前後で透け感が大きく変化してしまうことが大幅に低減できることから、スポーツ用途や夏場のシャツ用途などに好ましく用いることができる。
本発明のマルチフィラメント糸を構成する単糸の長手方向に対する横断面形状の実施形態を例示する模式図である。 従来例に係る複合繊維の長手方向に対する横断面形状の一例を示す模式図である。 比較例に係るマルチフィラメント糸を構成する単糸の長手方向に対する横断面形状の一例を示す模式図である。 本発明の織編物のクーリング性(CT)を測定する装置の要部を示す平面模式図である。 本発明の織編物のクーリング性(CT)を測定する装置の要部を示すA−A断面模式図である。 本発明の織編物のクーリング性(CT)を測定する装置の要部を示すB−B断面模式図である。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明のマルチフィラメント糸は、無機酸化物微粒子の含有率X(質量%)が2<X≦10である合成樹脂部(以下、セグメントAと略することがある。)と、無機酸化物微粒子の含有率Y(質量%)が2質量%以下である合成樹脂部(以下、セグメントBと略することがある。)とを含む。
本発明において、セグメントA及びセグメントBを構成する合成樹脂は、溶融紡糸が可能であるものであれば良く、特に制限するものではない。具体的には、ポリエチレンテレフタレート(PET、テレフタル酸成分とエチレングリコール成分との重縮合体)、ポリブチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレートなどのポリアルキレンテレフタレートに代表されるポリエステル、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン46、ナイロン11及びナイロン12に代表されるポリアミド、ポリプロピレンやポリエチレンに代表されるポリオレフィン、ポリ塩化ビニルやポリ塩化ビニリデンに代表されるポリ塩化ポリマー、ポリ4フッ化エチレンならびにその共重合体、ポリフッ化ビニリデンなどの代表されるフッ素系ポリマー、PLA(ポリ乳酸)、PTT(ポリトリメチレンテレフタレート)やPBS(ポリブチレンサクシネート)などバイオマス由来モノマーを化学的に重合してなるバイオマスポリマーなどが挙げられる。紡糸操業性、工程通過性等の観点から、ポリエステル、ポリアミドが好ましい。
本発明において、セグメントAを構成する合成樹脂とセグメントBを構成する合成樹脂
は、相溶性に優れる組み合わせとすることが好ましい。例えば、セグメントAを構成する合成樹脂及びセグメントBを構成する合成樹脂をともにポリエステルとする場合、相溶性に優れたものとなりやすくなる。セグメントAを構成する合成樹脂とセグメントBを構成する合成樹脂を相溶性に優れた組み合せとすることにより、セグメントAとセグメントBとが、製糸工程や製織編工程等において受ける物理的衝撃や熱的衝撃によって剥離しにくくなる。上記のように、セグメントAを構成する合成樹脂及びセグメントBを構成する合成樹脂をともにポリエステルとする場合、両方の樹脂としてPETとすると、得られるマルチフィラメント糸はセグメントA及びセグメントBの剥離を防止することに加え、熱的安定性に優れたものとなるのでより好ましい。
本発明において、無機酸化物微粒子は、太陽光の遮蔽効果が高いものが好適であり、例えば、酸化チタン、酸化カルシウム、酸化マグネシウム、酸化亜鉛などの微粒子が挙げられる。中でも、酸化チタン微粒子が好ましい。
本発明において、セグメントAは、無機酸化物微粒子の含有率X(質量%)が2<X≦10であることが必要であり、3≦X≦8が好ましく、5≦X≦8がより好ましい。該含有率Xを2<X≦10とすることにより、紡糸操業性が良好となるとともに、後述する特定の横断面形状とすることにより、本発明のマルチフィラメント糸を織編物とした場合に涼感性、紫外線防止性及び湿潤時の透け防止性に優れるものとなる。
一方、セグメントBは、無機酸化物微粒子の含有率Y(質量%)が2質量%以下であることが必要であり、紡糸操業性等及び織編物としての透け防止効果との両立の観点から、0<Y≦1が好ましく、0<Y≦0.5がより好ましい。該含有率とすることにより、本発明のマルチフィラメント糸は、紡糸操業性、製糸工程及び製織編工程における工程通過性が良好なものとなる。
なお、セグメントAを構成する合成樹脂及びセグメントBを構成する合成樹脂には、無機酸化物微粒子以外に、酸化防止剤のような安定剤や蛍光剤、顔料、抗菌剤、消臭剤、艶消し剤、強化剤等をその効果を損なわない範囲で添加してもよい。
マルチフィラメント糸を構成する単糸の長手方向に対する横断面におけるセグメントAの形状が、前記単糸の中心側から外周側へ放射状に向かう6〜30個の葉部を含む多葉形状であることが必要であり、8〜25個の葉部を含む多葉形状であることが好ましい。
ここで、本発明における葉部とは、略長方形、略楕円形、略台形(該台形は、一方の底辺がもう一方の底辺より長い台形であり、該長い方の底辺が前記単糸の外周側、該短い方
の底辺が前記単糸の中心側となるように配置される、台形。)の形状で少なくとも一方の角が曲線であるものをいい、具体的には、例えば、図1に示す、マルチフィラメント糸を構成する単糸の長手方向に対する横断面形状(以下、本発明の複合形状と略することがある。)に例示される。なお、葉部は、例えば、略長方形、略楕円形、略台形における各辺が滑らかである必要はなく、例えば、微小な凸部及び/又は凹部を備えるものや、波線からなるものであってもよい。

また、図1(a)〜(d)に例示するように、本発明の複合形状において、セグメントAとして、単糸1の中心側から外周側に放射状に向かう葉部を有するが、該葉部4は、それぞれが全周において互いに分離されていることが必要である(例えば、図1(a)、(c)及び(d))


前述のように、セグメントAとして、葉部がセグメントBの中で分離して存在する場合は、互いに隣り合う葉部の間隔が0.1〜2.0μmであることが好ましく、0.3〜1.0μmであることがより好ましい。
本発明のマルチフィラメント糸は、該横断面におけるセグメントAの形状が、単糸の中心側から外周側へ放射状に向かう6〜30個の葉部を含む多葉形状であることから、互いに隣り合う葉部同士の間隔が小さいものとすることができる。さらに、好ましくは該間隔を特定のものとすることにより、葉部の一つに入射し拡散反射した太陽光が隣り合う葉部でさらに拡散反射されることが繰り返されやすくなり、後述する中空部を設けることによる効果とが相俟って、織編物とした場合の湿潤時の透け防止性が優れたものとなると推測される。
また、葉部は、外周側の先端部が曲線形状であることが必要である。該先端部が曲線形状であることにより、織編物とした場合に湿潤時の透け防止効果がより優れたものとなる。これは、マルチフィラメントに入射した太陽光が曲線形状である葉部の先端部により拡散反射を起こすことに起因すると推測される。
本発明のマルチフィラメント糸を構成する単糸は、本発明の複合形状において、該単糸の外周長(μm)に対するセグメントAの該単糸表面への露出長(μm)の割合(EC)が10%以下であることが必要であり、5%以下であることが好ましい。
上記割合を10%以下とすることにより、紡糸操業性、製糸工程及び製織編工程における工程通過性が良好なものとなる。
本発明のマルチフィラメント糸を構成する単糸は、複合形状の各葉部における該単糸の中心から該単糸の外周までの距離(μm)に対する該単糸の外周から葉部までの最短距離(μm)の平均比率(DC)が10%以下であることが必要であり、5%以下であることが好ましい。
上記平均比率が10%を超えるものである場合、セグメントBの領域のうち該葉部と単糸外周とで挟まれる領域が大きくなり、該領域を太陽光が透過しやすくなる。これにより、該領域を透過する太陽光の量が多くなるので、得られるマルチフィラメントは、織編物とした場合の涼感性、紫外線防止性及び湿潤時の透け防止性に劣るものとなる。
上記EC、DCは、紡糸ノズルの形状、合成樹脂の粘度、紡糸温度等の紡糸条件を適宜調整することにより上記範囲とすることができる。
さらに、本発明のマルチフィラメント糸を構成する単糸の中空率は5〜30%であることが必要であり、10〜20%が好ましい。また、該中空部は、紡糸操業性、均一な透け防止性などの観点から、単糸の中心部に配されることが好ましい。
該中空率の測定は、単糸横断面を光学顕微鏡(INABATA&CO製 PCSCOPE PCS−81X)にて倍率10〜20倍にて撮った断面写真を、該写真における単糸直径が10〜20mmとなるように拡大し、単糸直径(μm)、中空部の長軸の長さ(μm)、中空部の短軸の長さ(μm)を測定する。そして、下記式(II)により算出するものとする。
上記中空率は、紡糸ノズルの形状、合成樹脂の粘度、紡糸温度等の紡糸条件を適宜調整することにより上記範囲とすることができる。
本発明のマルチフィラメント糸は、前述の横断面での特定の多葉形状に加え、上記特定の中空部を有する横断面形状を設けることにより、従来の同心円状の複合繊維、直線状の分割型繊維、中空部を設けない複合繊維と比較して、織編物とした場合の涼感性、紫外線防止性及び湿潤時の透け防止性を特別顕著に優れたものとすることができる。これは、中空部をさらに設けることにより、中空部に含有する空気層の屈折率とセグメントAおよび/またはセグメントBとの屈折率とが相違するものとなるため、単糸に入射した太陽光が中空部で屈折することに起因することによる相乗的な効果によるものと推測される。
なお、中空率が5%未満であると、単糸の横断面に占める中空部が小さいため、空気層とセグメントAおよび/またはセグメントBとの屈折率差による効果が充分に発現せず、織編物とした場合の涼感性、紫外線防止性及び湿潤時の透け防止性に劣るものとなる。また、中空部の比率が30%を超えると、製糸工程や後加工工程での潰れによる中空部の消失、中空部の剥離によるフィブリル化や白化を招くため好ましくない。
本発明の複合形状において、セグメントAの形状は回転対称形であることが好ましい。ここで回転対称形とは、単糸横断面の中心点を軸にして一定角回転させると元の形と重なるものをいう。セグメントAの形状が回転対称形であることにより、紡糸ノズルから紡出された単糸がいわゆる糸曲がりの現象を呈し、安定な紡糸性、良好な糸質が得られないとの問題が発生しにくくなる。また、透け防止性に寄与するセグメントAの遮蔽性に片寄りが生じにくく、すべての角度に対して均一な透け防止性が得られやすくなる。
本発明のマルチフィラメント糸を構成する単糸は、前記セグメントAと前記セグメントBとの質量比(セグメントA/セグメントB)が30/70〜90/10であることが好ましく、60/40〜80/20であることがより好ましい。
該質量比が30/70以上であると、本発明のマルチフィラメント糸は、織編物とした場合の涼感性、紫外線防止性及び湿潤時の透け防止性に特に優れたものとなる。該質量比が90/10以下であると、紡糸操業性、製糸工程及び製織編工程における工程通過性が良好なものとしやすくなる。該質量比が60/40〜80/20であると、本発明のマルチフィラメント糸は、紡糸操業性、製糸工程及び製織編工程における工程通過性が良好なものとしつつ、織編物とした場合に、涼感性、紫外線防止性及び湿潤時の透け防止性に特に優れたものとしやすくなる点でより好ましい。
本発明のマルチフィラメント糸は単糸繊度が0.5〜10dtexが好ましく、0.8〜5dtexがより好ましく、1〜3dtexがさらに好ましい。
本発明において、マルチフィラメント糸の単糸本数は、マルチフィラメント糸による太陽光の拡散反射効果を高める目的から多い方が好ましく、10〜200本が好ましく、20〜100本がより好ましい。
本発明のマルチフィラメント糸は、中空部の消失や剥離の発生など本発明の効果を損なわない範囲であれば、仮撚加工、実撚加工、ループ加工、インターレース加工などの加工が施された加工糸としてもよい。
本発明の織編物は、本発明のマルチフィラメント糸からなることが必要である。本発明の織編物は、本発明のマルチフィラメント糸からなることにより、優れた涼感性と紫外線防止性を有し、かつ発汗などで織編物が湿潤した場合にも優れた透け防止性を有することができる。
本発明の織編物は、クーリング性(CT)が2.0以上であることが好ましく、2.5以上であることがより好ましく、3.0以上であることがさらに好ましい。CTの値が高いほど、織編物が涼感性に優れることを表す。
図4は本発明の織編物のクーリング性(CT)を測定する装置の要部を示す平面模式図であり、図5はA−A断面模式図であり、図6はB−B断面模式図である。図4及び図5に示すように、CTの測定は、高さ20cmの発泡スチロール12の上面側に縦8cm、横8cm、深さ0.7cmの穴13a、13bを併設し、穴13a、13bの底部の中心に熱電対15a、15bを設けた装置を用いる。測定対象とする織編物を一辺の長さが10cmの正方形となるように裁断し、裁断した織編物14aを一方の穴13aを覆うように前記発泡スチロール12の上面に張り付ける。ブランクとする織編物として、測定対象とする織編物を構成するマルチフィラメントと同じ単糸繊度、同じフィラメント数であり、酸化チタン微粒子を0.4質量%含有する単成分からなるPETマルチフィラメントからなり、測定対象とする織編物と同組織である織編物14bを用い、測定対象とする織編物14aと同様にして他方の穴13bを覆うように張り付ける。そして、図6のように、装置を織編物を張り付けた面が水平方向を向くように屋外に設置し、15分後に測定対象とする織編物14aを張り付けた穴13aに設けた熱電対15aの温度(T1(℃))とブランクとする織編物14bを張り付けた穴13bに設けた熱電対15bの温度(T2(℃))とを測定し、それぞれの温度の差(T2−T1(℃))をCTとする。なお、測定は、測定対象とする織編物14a及びブランクとする織編物14bの表面での照度が、95000lux〜105000luxとなる条件下でおこなうこととする。
本発明の織編物において、CTを高くするには、本発明のマルチフィラメント糸自体の太陽光の遮蔽性を高めることのほか、該マルチフィラメント糸の混用率、後述する織編物のカバーファクターを適切なものとすることにより容易となる。
本発明の織編物は、紫外線防止指数(UPF)が30以上であることが好ましい。ここで、紫外線防止指数(UPF)とは、オーストラリアニュージーランド規格(AS/NZS;4399:1996)に従い、分光光度計を用いて測定した280〜400nmの紫外線透過率に所定のダメージ係数を考慮し、算出するものである。
UPFの数値が高いほど紫外線遮蔽性能が大きく、UPFの数値が30以上であると「Very good protection」以上の等級となり、紫外線から皮膚を保護し、ダメージを防ぐ効果がさらに高くなるので好ましい。本発明の織編物の前記UPFを高いものとするには、マルチフィラメント自体の太陽光の遮蔽性を高めることのほか、例えば後述する混用率、カバーファクターを適切なものとすることにより容易となる。
本発明の織編物は、下記式(I)で表される防透性低下度(TF(%))が8.0%以下であることが好ましく、7.0%以下がより好ましく、6.0%以下がさらに好ましい。
上記式(I)中、WId、およびWIwは、マクベス社製MS−2020型分光光度計を使用し、taube白度を測定した数値である。なお、乾燥時試料とは、織編物を20℃65%RHの環境下で24Hrs調整した試料であり、湿潤時試料とは、織編物を20℃65%RHの環境下で24Hrs調整した試料に該試料と同質量の水分を含ませたものをいう。
本発明の織編物のTF(%)を低いものとするには、本発明のマルチフィラメント糸自体を、該マルチフィラメント糸を織編物とした場合の湿潤時の透け防止性を高めるようにすることのほか、例えば、後述する混用率、カバーファクターを適切なものとすることにより可能となる。
本発明の織編物は、本発明のマルチフィラメント糸の混用率が25質量%以上であることが好ましく、30質量%以上であることがより好ましく、40質量%であることがさらに好ましい。本発明の織編物は、太陽光を十分に遮蔽するには該混用率を100質量%とすることが望ましいが、25質量%以上とすると涼感性、紫外線防止性及び湿潤時の透け防止性が十分なものとしやすくなる。混用の方法としては、混紡、交撚、交編等が挙げられる。
また、本発明の織編物が織物の場合、カバーファクター(CF)が織物の場合1000〜3500の範囲内であることが好ましく、1500〜2500であることが特に好ましい。また、本発明の織編物が編物の場合、CFが500〜2500の範囲内であることが好ましく、800〜1800であることが特に好ましい。ここで、カバーファクター(CF)とは、織物の場合は下記式(III)によって算出され、編物の場合は下記式(IV)によって算出されるものである。
DT:マルチフィラメントの繊度(dtex)
WAD:経糸密度(本/2.54cm)
WED:緯糸密度(本/2.54cm)
CD:コース密度(本/2.54cm)
WD:ウェール密度(本/2.54cm)
なお、マルチフィラメントの繊度は、織物の場合JIS L 1096:2010 8.9.9.1.aのA法、編物の場合JIS L 1096:2010 8.9.9.1.bに従い測定、算出するものとする。経糸密度及び緯糸密度は、JIS L 1096:2010 8.6.1A法、コース密度、ウェール密度はJIS L 1096:2010 8.6.2に従い測定、算出するものとする。
本発明の織編物が前記カバーファクターを満たす場合、該織編物は涼感性、紫外線防止性及び湿潤時の透け防止性に特に優れたものとなる。
以下、実施例によって本発明を詳しく説明する。ただし、本発明は以下の実施例によって限定されるものではない。
以下の実施例、比較例における測定及び評価は下記の方法でおこなった。
(1)極限粘度[η]
フェノールと四塩化エタンとの等質量混合物を溶媒として、温度20℃の条件下で常法に基づき測定した。
(2)単糸の外周長(μm)に対するセグメントAの単糸表面への露出長(μm)の割合(EC)
マルチフィラメント糸から取り出した単糸の、長手方向に対する横断面を光学顕微鏡(INABATA&CO製 PCSCOPE PCS−81X)で観察し、単糸外周長(μm)及びセグメントAの単糸表面への露出長(μm)を測定し、単糸外周長(μm)に対する割合(EC(%))を次式により算出した。
EC=セグメントAの露出長(μm)/フィラメント外周長(μm)×100(%)
(3)単糸の中心から単糸の外周までの距離(μm)に対する、単糸の外周から葉部までの最短距離(μm)の平均比率(DC)
マルチフィラメント糸から取り出した単糸の、長手方向に対する横断面を光学顕微鏡(INABATA&CO製 PCSCOPE PCS−81X)で観察し、単糸の中心から単糸外周までの距離(μm)及び各葉部における単糸外周から各葉部までの最短距離(μm)を測定した。そして、単糸の中心から単糸外周までの距離(μm)に対する各葉部における単糸外周から各葉部までの最短距離(μm)の平均比率(DC(%))を次式により算出した。
DC=単糸外周から各葉部までの最短距離の平均値(μm)/単糸の中心から単糸外周までの距離(μm)×100(%)
そして、以下の基準により判定し、○以上を合格とした。
◎:DCが5%以下である場合。
○:DCが5%を超え、10%未満である場合。
×:DCが10%を超える場合。
(4)互いに隣り合う葉部と葉部との最短距離(μm)
マルチフィラメントから単糸を取り出し、取り出した単糸の長手方向に対する横断面を光学顕微鏡(INABATA&CO製 PCSCOPE PCS−81X)で観察し、分離している葉部における隣り合う葉部との最短距離(μm)を測定した。該横断面における分離している葉部全てについて測定し、その平均値を、互いに隣り合う葉部と葉部との最短距離(μm)とした。
(5)中空率
前述の方法により、測定、算出した。
(6)クーリング性(CT)
図4及び図5に示すように、高さ20cmの発泡スチロール12の上面側に縦8cm、横8cm、深さ0.7cmの穴13a、13bを併設し、穴13a、13bの底部の中心に熱電対15a、15bを設けた装置を用いた。測定対象とする織編物を一辺の長さが10cmの正方形となるように裁断し、裁断した織編物14aを一方の穴13aを覆うように前記発泡スチロール12の上面に張り付けた。ブランクとする織編物として、測定対象とする織編物を構成するマルチフィラメントと同じ単糸繊度、同じフィラメント数であり、酸化チタン微粒子を0.4質量%含有する単成分からなるPETマルチフィラメントからなり、測定対象とする織編物と同組織である織編物14bを用い、測定対象とする織編物14aと同様にして他方の穴13bを覆うように張り付けた。そして、図6のように、装置を織編物を張り付けた面が水平方向を向くように屋外に設置し、15分後に測定対象とする織編物14aを張り付けた穴13aに設けた熱電対15aの温度(T1(℃))とブランクとする織編物14bを張り付けた穴13bに設けた熱電対15bの温度(T2(℃))とを測定し、それぞれの温度の差(T2−T1(℃))をCTとした。なお、測定は、測定対象とする織編物14a及びブランクとする織編物14bの表面での照度が100000luxの条件下でおこなった。本発明においては、CTが2.0以上のものを合格とした。
(7)紫外線防止指数(UPF)
オーストラリアニュージーランド規格(AS/NZS;4399:1996)に従い、分光光度計を用いて測定した280〜400nmの紫外線透過率に所定のダメージ係数を考慮し、算出した。本発明においては、UPFが30以上のものを合格とした。
(8)防透性低下度(TF)
マクベス社製MS−2020型分光光度計を使用し、乾燥時試料のtaube白度(WId)及び湿潤時試料のtaube白度(WIw)を測定し、下記式(I)により算出した。なお、乾燥時試料とは、織編物を20℃65%RHの環境下で24Hrs調整した試料とし、湿潤時試料とは、20℃65%RHの環境下で24Hrs調整した試料に該試料と同質量の水分を含ませたものとした。

本発明においては、TFが8.0以下のものを合格とした。
(9)カバーファクター
編物のカバーファクターを下記式(IV)によって算出した。

DT:マルチフィラメントの繊度(dtex)
CD:コース密度(本/2.54cm)
WD:ウェール密度(本/2.54cm)
なお、マルチフィラメントの繊度はJIS L 1096:2010 8.9.9.1.bに従い測定、算出した。また、コース密度、ウェール密度はJIS L 1096:2010 8.6.2に従い測定、算出した。
(10)紡糸操業性
24時間連続して紡糸を行い、操業中の切れ糸回数(1錘あたり)により、以下の3段階で評価し、○を合格とした。
○:0〜1回
△:2〜3回
×:4以上
(11)工程通過性
製編前に編機の編み針のうちキズ、摩耗がないものを無作為に10本選定しておき、製編後に選定した編み針を光学顕微鏡を用いて観察し、以下の評価を行った。
○:編み針10本全てにキズ、摩耗が認められないもの
×:編み針1本以上キズ、摩耗が認められるもの
(実施例1)
セグメントAを構成する合成樹脂として極限粘度が0.65のPETを常法によりチップ化し、乾燥したものを用い、無機酸化物微粒子として酸化チタン微粒子(TiO2)を3質量%含有させた。セグメントBを構成する合成樹脂として極限粘度が0.65のPETを常法によりチップ化し、乾燥したものを用い、酸化チタン微粒子(TiO2)を0.4質量%含有させた。
上記セグメントA及びセグメントBを構成するPETを用い、セグメントAとセグメントBとの質量比(セグメントA/セグメントB)が75/25であって、図1(c)の横断面形状(葉部の数:20個)となるノズルを用い、常用の複合紡糸装置を用いて、紡糸温度295℃でマルチフィラメントを紡出した。そして、紡出したマルチフィラメントを冷却、油剤付与し、3000m/分の速度で引取ローラにて引き取り、次いで温度90℃、延伸倍率1.50で延伸し、温度140℃で熱処理をして90dtex単糸本数48本のマルチフィラメント糸を得た。なお、EC、DC、互いに隣り合う葉部と葉部との最短距離及び中空率は、該マルチフィラメントを用いて測定、算出した。その結果、ECは0%(セグメントAが単糸表面に露出したことは確認されなかった。)、DCの判定は◎(全ての葉部においてDCが5%以下)、互いに隣り合う葉部と葉部との最短距離は0.7μm、中空率は15%であった。
得られたマルチフィラメント糸のみを使用し、丸編機にてスムース組織として49ウェール/2.54cm、53コース/2.54cmの編地を得た後、常法により精練し、下記処方にて温度130℃で30分間染色をおこなった。
染料 UVITEX EBF:1%omf
助剤 ニッカサンソルトSN−130:0.5g/l
酢酸:0.2ml/l
染色後、仕上げ加工を行い、編物を得た。CT、UPF、TF及びカバーファクターは、該編物を用いて測定、算出した。
(実施例2及び3)
セグメントAを構成するPETにおける酸化チタン微粒子の含有率を表1に示したようにした以外は、実施例1と同様におこない、マルチフィラメント糸及び編物を得た。
(実施例4)
セグメントA及びセグメントBを構成するPETにおける酸化チタン微粒子の含有率をそれぞれ表1に示したようにした以外は、実施例1と同様におこない、マルチフィラメント糸及び編物を得た。
(実施例5)
セグメントAを構成する合成樹脂として極限粘度が0.65のPETを常法によりチップ化し、乾燥したものを用い、無機酸化物微粒子として酸化チタン微粒子(TiO2)を5質量%含有させた。セグメントBを構成する合成樹脂として極限粘度が0.65のPETを常法によりチップ化し、乾燥したものを用い、酸化チタン微粒子(TiO2)を0.4質量%含有させた。
上記セグメントA及びセグメントBを構成するPETを用い、セグメントAとセグメントBとの質量比(セグメントA/セグメントB)が75/25であって、図1(d)の横断面形状(葉部の数:8個)となるノズルを用い、常用の複合紡糸装置を用いて、紡糸温度295℃でマルチフィラメントを紡出した。そして、紡出したマルチフィラメントを冷却、油剤付与し、3000m/分の速度で引取ローラにて引き取り、次いで温度90℃、延伸倍率1.50で延伸し、温度140℃で熱処理をして90dtex単糸本数48本のマルチフィラメント糸を得た。なお、EC、DC、互いに隣り合う葉部と葉部との最短距離及び中空率は、該マルチフィラメント糸を用いて測定、算出した。その結果、ECは0%(セグメントAが単糸表面に露出したことは確認されなかった。)、DCの判定は◎(全ての葉部においてDCが5%以下)、互いに隣り合う葉部と葉部との最短距離は0.7μm、中空率は15%であった。
得られたマルチフィラメントのみを使用し、丸編機にてスムース組織として49ウェール/2.54cm、53コース/2.54cmの編地を得た後、常法により精練し、下記処方にて温度130℃で30分間染色をおこなった。
染料 UVITEX EBF:1%omf
助剤 ニッカサンソルトSN−130:0.5g/l
酢酸:0.2ml/l
染色後、仕上げ加工を行い、編物を得た。CT、UPF、TF及びカバーファクターは、該編物を用いて測定、算出した。
(実施例6)
セグメントAを構成する合成樹脂として極限粘度が0.65のPETを常法によりチップ化し、乾燥したものを用い、無機酸化物微粒子として酸化チタン微粒子(TiO2)を3質量%含有させた。セグメントBを構成する合成樹脂として極限粘度が0.65のPETを常法によりチップ化し、乾燥したものを用い、酸化チタン微粒子(TiO2)を0.4質量%含有させた。
上記セグメントA及びセグメントBを構成するPETを用い、セグメントAとセグメントBとの質量比(セグメントA/セグメントB)が75/25であって、図1(c)の横断面形状(葉部の数:20個)であって、中空率が23%となるノズルを用い、常用の複合紡糸装置を用いて、紡糸温度295℃でマルチフィラメントを紡出した。そして、紡出したマルチフィラメントを冷却、油剤付与し、3000m/分の速度で引取ローラにて引き取り、次いで温度90℃、延伸倍率1.50で延伸し、温度140℃で熱処理をして90dtex単糸本数48本のマルチフィラメントを得た。なお、EC、DC、互いに隣り合う葉部と葉部との最短距離及び中空率は、該マルチフィラメントを用いて測定、算出した。その結果、ECは0%(セグメントAが単糸表面に露出したことは確認されなかった。)、DCの判定は◎(全ての葉部においてDCが5%以下)、互いに隣り合う葉部と葉部との最短距離は0.5μm、中空率は23%であった。
得られたマルチフィラメントのみを使用し、丸編機にてスムース組織として49ウェール/2.54cm、53コース/2.54cmの編地を得た後、常法により精練し、下記処方にて温度130℃で30分間染色をおこなった。
染料 UVITEX EBF:1%omf
助剤 ニッカサンソルトSN−130:0.5g/l
酢酸:0.2ml/l
染色後、仕上げ加工を行い、編物を得た。CT、UPF、TF及びカバーファクターは、該編物を用いて測定、算出した。
(実施例7)
セグメントAを構成する合成樹脂として極限粘度が0.65のPETを常法によりチップ化し、乾燥したものを用い、無機酸化物微粒子として酸化チタン微粒子(TiO2)を3質量%含有させた。セグメントBを構成する合成樹脂として極限粘度が0.65のPETを常法によりチップ化し、乾燥したものを用い、酸化チタン微粒子(TiO2)を0.4質量%含有させた。
上記セグメントA及びセグメントBを構成するPETを用い、セグメントAとセグメントBとの質量比(セグメントA/セグメントB)が75/25であって、図1(c)の横断面形状(葉部の数:20個)であって、中空部の比率が8%となるノズルを用い、常用の複合紡糸装置を用いて、紡糸温度295℃でマルチフィラメントを紡出した。そして、紡出したマルチフィラメントを冷却、油剤付与し、3000m/分の速度で引取ローラにて引き取り、次いで温度90℃、延伸倍率1.50で延伸し、温度140℃で熱処理をして90dtex単糸本数48本のマルチフィラメントを得た。なお、EC、DC、互いに隣り合う葉部と葉部との最短距離及び中空率は、該マルチフィラメントを用いて測定、算出した。その結果、ECは0%(セグメントAが単糸表面に露出したことは確認されなかった。)、DCの判定は◎(全ての葉部においてDCが5%以下)、互いに隣り合う葉部と葉部との最短距離は0.3μm、中空率は8%であった。
得られたマルチフィラメントのみを使用し、丸編機にてスムース組織として49ウェール/2.54cm、53コース/2.54cmの編地を得た後、常法により精練し、下記処方にて温度130℃で30分間染色をおこなった。
染料 UVITEX EBF:1%omf
助剤 ニッカサンソルトSN−130:0.5g/l
酢酸:0.2ml/l
染色後、仕上げ加工を行い、編物を得た。CT、UPF、TF及びカバーファクターは、該編物を用いて測定、算出した。
(実施例8)
セグメントAを構成する合成樹脂として極限粘度が0.65のPETを常法によりチップ化し、乾燥したものを用い、無機酸化物微粒子として酸化チタン微粒子(TiO2)を5質量%含有させた。セグメントBを構成する合成樹脂として極限粘度が0.65のPETを常法によりチップ化し、乾燥したものを用い、酸化チタン微粒子(TiO2)を0.4質量%含有させた。
上記セグメントA及びセグメントBを構成するPETを用い、セグメントAとセグメントBとの質量比(セグメントA/セグメントB)が75/25であって、図1(c)の横断面形状(葉部の数:20個)であって、ECが5%となるノズルを用い、常用の複合紡糸装置を用いて、紡糸温度295℃でマルチフィラメントを紡出した。そして、紡出したマルチフィラメントを冷却、油剤付与し、3000m/分の速度で引取ローラにて引き取り、次いで温度90℃、延伸倍率1.50で延伸し、温度140℃で熱処理をして90dtex単糸本数48本のマルチフィラメント糸を得た。なお、EC、DC、互いに隣り合う葉部と葉部との最短距離及び中空率は、該マルチフィラメント糸を用いて測定、算出した。その結果、ECは5%、DCの判定は◎(全ての葉部においてDCが5%以下)、互いに隣り合う葉部と葉部との最短距離は0.7μm、中空率は15%であった。
得られたマルチフィラメントのみを使用し、丸編機にてスムース組織として49ウェール/2.54cm、53コース/2.54cmの編地を得た後、常法により精練し、下記処方にて温度130℃で30分間染色をおこなった。
染料 UVITEX EBF:1%omf
助剤 ニッカサンソルトSN−130:0.5g/l
酢酸:0.2ml/l
染色後、仕上げ加工を行い、編物を得た。CT、UPF、TF及びカバーファクターは、該編物を用いて測定、算出した。
(実施例9)
セグメントAを構成する合成樹脂として極限粘度が0.65のPETを常法によりチップ化し、乾燥したものを用い、無機酸化物微粒子として酸化チタン微粒子(TiO2)を5質量%含有させた。セグメントBを構成する合成樹脂として極限粘度が0.65のPETを常法によりチップ化し、乾燥したものを用い、酸化チタン微粒子(TiO2)を0.4質量%含有させた。
上記セグメントA及びセグメントBを構成するPETを用い、セグメントAとセグメントBとの質量比(セグメントA/セグメントB)が75/25であって、図1(c)の横断面形状(葉部の数:20個)であって、DCの判定が○(全ての葉部においてDCが5%を超え、かつ、10%以下)となるノズルを用い、常用の複合紡糸装置を用いて、紡糸温度295℃でマルチフィラメントを紡出した。そして、紡出したマルチフィラメントを冷却、油剤付与し、3000m/分の速度で引取ローラにて引き取り、次いで温度90℃、延伸倍率1.50で延伸し、温度140℃で熱処理をして90dtex単糸本数48本のマルチフィラメント糸を得た。なお、EC、DC、互いに隣り合う葉部と葉部との最短距離及び中空率は、該マルチフィラメントを用いて測定、算出した。その結果、ECは0%(セグメントAが単糸表面に露出したことは確認されなかった。)、DCの判定は○(全ての葉部においてDCが5%を超え、かつ、10%以下)、互いに隣り合う葉部と葉部との最短距離は0.7μm、中空率は15%であった。
得られたマルチフィラメント糸のみを使用し、丸編機にてスムース組織として49ウェール/2.54cm、53コース/2.54cmの編地を得た後、常法により精練し、下記処方にて温度130℃で30分間染色をおこなった。
染料 UVITEX EBF:1%omf
助剤 ニッカサンソルトSN−130:0.5g/l
酢酸:0.2ml/l
染色後、仕上げ加工を行い、編物を得た。CT、UPF、TF及びカバーファクターは、該編物を用いて測定、算出した。
(比較例1)
セグメントAを構成するPETにおける酸化チタン微粒子の含有率を表1に示したようにした以外は、実施例1と同様におこない、マルチフィラメント糸及び編物を得た。
(比較例2)
セグメントAを構成するPETにおける酸化チタン微粒子の含有率を表1に示したようにした以外は、実施例1と同様におこなった。
(比較例3)
セグメントAを構成する合成樹脂として極限粘度が0.65のPETを常法によりチップ化し、乾燥したものを用い、無機酸化物微粒子として酸化チタン微粒子(TiO2)を5質量%含有させた。セグメントBを構成する合成樹脂として極限粘度が0.65のPETを常法によりチップ化し、乾燥したものを用い、酸化チタン微粒子(TiO2)を0.4質量%含有させた。
上記セグメントA及びセグメントBを構成するPETを用い、前記セグメントAと前記セグメントBとの質量比(セグメントA/セグメントB)が75/25であって、単糸長手方向に対する横断面形状が図2(b)に示す複合形状となるノズルを用い、図2(b)に示す無機酸化物微粒子の含有率が5〜30質量%である合成樹脂部10に代えて酸化チタン微粒子の含有率が5質量%であるPETからなるセグメントAとし、図2(b)に示す無機酸化物微粒子を含有しない合成樹脂部11に代えて酸化チタン微粒子の含有率が0.4質量%であるPETからなるセグメントBとして、常用の複合紡糸装置を用いて紡糸温度295℃でマルチフィラメントを紡出した。そして、紡出したマルチフィラメントを冷却、油剤付与し、3000m/分の速度で引取ローラにて引き取り、次いで温度90℃、延伸倍率1.50で延伸し、温度140℃で熱処理をして90dtex単糸本数48本のマルチフィラメント糸を得た。なお、EC及びDCは、該マルチフィラメント糸を用いて測定、算出した。その結果、ECは15%、DCの判定は◎(全ての葉部においてDCが5%以下)であった。
得られたマルチフィラメント糸のみを使用し、丸編機にてスムース組織として49ウェール/2.54cm、53コース/2.54cmの編地を得た後、常法により精練し、下記処方にて温度130℃で30分間染色をおこなった。
染料 UVITEX EBF:1%omf
助剤 ニッカサンソルトSN−130:0.5g/l
酢酸:0.2ml/l
染色後、仕上げ加工を行い、編物を得た。CT、UPF、TF及びカバーファクターは、該編物を用いて測定、算出した。
(比較例4)
セグメントAを構成する合成樹脂として極限粘度が0.65のPETを常法によりチップ化し、乾燥したものを用い、無機酸化物微粒子として酸化チタン微粒子(TiO2)を5質量%含有させた。セグメントBを構成する合成樹脂として極限粘度が0.65のPETを常法によりチップ化し、乾燥したものを用い、酸化チタン微粒子(TiO2)を0.4質量%含有させた。
上記セグメントA及びセグメントBを構成するPETを用い、前記セグメントAと前記セグメントBとの質量比(セグメントA/セグメントB)が75/25であって、単糸長手方向に対する横断面における複合形状が図2(a)に示す複合形状となるノズルを用い、図2(a)に示す無機酸化物微粒子を高濃度に含有する部分7に代えて酸化チタン微粒子の含有率が5質量%であるPETからなるセグメントAとし、図2(a)に示す無機酸化物微粒子を含有しない部分8に代えて酸化チタン微粒子の含有率が0.4質量%であるPETからなるセグメントBとして、常用の複合紡糸装置を用いて紡糸温度295℃でマルチフィラメントを紡出した。そして、紡出したマルチフィラメントを冷却、油剤付与し、3000m/分の速度で引取ローラにて引き取り、次いで温度90℃、延伸倍率1.50で延伸し、温度140℃で熱処理をして90dtex単糸本数48本のマルチフィラメント糸を得た。EC及びDCは、該マルチフィラメント糸を用いて測定、算出した。その結果、ECは0%、DCの判定は×(単糸の中心から該単糸の外周までの距離(μm)に対する前記単糸の外周からセグメントAまでの距離(μm)の比率(%)が13.1%)であった。
得られたマルチフィラメントのみを使用し、丸編機にてスムース組織として49ウェール/2.54cm、53コース/2.54cmの編地を得た後、常法により精練し、下記処方にて温度130℃で30分間染色をおこなった。
染料 UVITEX EBF:1%omf
助剤 ニッカサンソルトSN−130:0.5g/l
酢酸:0.2ml/l
染色後、仕上げ加工を行い、編物を得た。CT、UPF、TF及びカバーファクターは、該編物を用いて測定、算出した。
(比較例5)
セグメントAを構成する合成樹脂として極限粘度が0.65のPETを常法によりチップ化し、乾燥したものを用い、無機酸化物微粒子として酸化チタン微粒子(TiO2)を5質量%含有させた。セグメントBを構成する合成樹脂として極限粘度が0.65のPETを常法によりチップ化し、乾燥したものを用い、酸化チタン微粒子(TiO2)を0.4質量%含有させた。
上記セグメントA及びセグメントBを構成するPETを用い、セグメントAとセグメントBとの質量比(セグメントA/セグメントB)が75/25であって、図3(a)の横断面形状(葉部の数:20個)であって、ECが15%となるノズルを用い、常用の複合紡糸装置を用いて、紡糸温度295℃でマルチフィラメントを紡出した。そして、紡出したマルチフィラメントを冷却、油剤付与し、3000m/分の速度で引取ローラにて引き取り、次いで温度90℃、延伸倍率1.50で延伸し、温度140℃で熱処理をして90dtex単糸本数48本のマルチフィラメント糸を得た。なお、EC、DC、互いに隣り合う葉部と葉部との最短距離及び中空率は、該マルチフィラメントを用いて測定、算出した。その結果、ECは15%、DCの判定は◎(全ての葉部においてDCが5%以下)、互いに隣り合う葉部と葉部との最短距離は0.7μm、中空率は15%であった。
得られたマルチフィラメントのみを使用し、丸編機にてスムース組織として49ウェール/2.54cm、53コース/2.54cmの編地を得た後、常法により精練し、下記処方にて温度130℃で30分間染色をおこなった。
染料 UVITEX EBF:1%omf
助剤 ニッカサンソルトSN−130:0.5g/l
酢酸:0.2ml/l
染色後、仕上げ加工を行い、編物を得た。CT、UPF、TF及びカバーファクターは、該編物を用いて測定、算出した。セグメントAを構成するPETにおける酸化チタン微粒子の含有率を表1に示したようにし、ECが15%となるノズルを用いた以外は、実施例1と同様におこない、マルチフィラメント糸及び編物を得た。
(比較例6)
セグメントAを構成する合成樹脂として極限粘度が0.65のPETを常法によりチップ化し、乾燥したものを用い、無機酸化物微粒子として酸化チタン微粒子(TiO2)を3質量%含有させた。セグメントBを構成する合成樹脂として極限粘度が0.65のPETを常法によりチップ化し、乾燥したものを用い、酸化チタン微粒子(TiO2)を0.4質量%含有させた。
上記セグメントA及びセグメントBを構成するPETを用い、セグメントAとセグメントBとの質量比(セグメントA/セグメントB)が75/25であって、図1(c)の横断面形状(葉部の数:20個)であって、中空率が3%となるノズルを用い、常用の複合紡糸装置を用いて、紡糸温度295℃でマルチフィラメントを紡出した。そして、紡出したマルチフィラメントを冷却、油剤付与し、3000m/分の速度で引取ローラにて引き取り、次いで温度90℃、延伸倍率1.50で延伸し、温度140℃で熱処理をして90dtex単糸本数48本のマルチフィラメント糸を得た。なお、EC、DC、互いに隣り合う葉部と葉部との最短距離及び中空率は、該マルチフィラメント糸を用いて測定、算出した。その結果、ECは0%(セグメントAが単糸表面に露出したことは確認されなかった。)、DCの判定は◎(全ての葉部においてDCが5%以下)、互いに隣り合う葉部と葉部との最短距離は0.3μm、中空率は3%であった。
得られたマルチフィラメント糸のみを使用し、丸編機にてスムース組織として49ウェール/2.54cm、53コース/2.54cmの編地を得た後、常法により精練し、下記処方にて温度130℃で30分間染色をおこなった。
染料 UVITEX EBF:1%omf
助剤 ニッカサンソルトSN−130:0.5g/l
酢酸:0.2ml/l
染色後、仕上げ加工を行い、編物を得た。CT、UPF、TF及びカバーファクターは、該編物を用いて測定、算出した。
(比較例7)
セグメントAを構成する合成樹脂として極限粘度が0.65のPETを常法によりチップ化し、乾燥したものを用い、無機酸化物微粒子として酸化チタン微粒子(TiO2)を3質量%含有させた。セグメントBを構成する合成樹脂として極限粘度が0.65のPETを常法によりチップ化し、乾燥したものを用い、酸化チタン微粒子(TiO2)を0.4質量%含有させた。
上記セグメントA及びセグメントBを構成するPETを用い、セグメントAとセグメントBとの質量比(セグメントA/セグメントB)が75/25であって、図1(c)の横断面形状(葉部の数:20個)であって、中空率が40%となるノズルを用い、常用の複合紡糸装置を用いて、紡糸温度295℃でマルチフィラメントを紡出した。
(比較例8)
セグメントAを構成する合成樹脂として極限粘度が0.65のPETを常法によりチップ化し、乾燥したものを用い、無機酸化物微粒子として酸化チタン微粒子(TiO2)を5質量%含有させた。セグメントBを構成する合成樹脂として極限粘度が0.65のPETを常法によりチップ化し、乾燥したものを用い、酸化チタン微粒子(TiO2)を0.4質量%含有させた。
上記セグメントA及びセグメントBを構成するPETを用い、前記セグメントAと前記セグメントBとの質量比(セグメントA/セグメントB)が75/25であって、図3(b)の横断面形状となるノズルを用い、常用の複合紡糸装置を用いて、紡糸温度295℃でマルチフィラメントを紡出した。そして、紡出したマルチフィラメントを冷却、油剤付与し、3000m/分の速度で引取ローラにて引き取り、次いで温度90℃、延伸倍率1.50で延伸し、温度140℃で熱処理をして90dtex単糸本数48本のマルチフィラメント糸を得た。なお、EC、DC及び中空率は、該マルチフィラメント糸を用いて測定、算出した。その結果、ECは0%、DCの判定は×(単糸の中心から該単糸の外周までの距離(μm)に対する前記単糸の外周からセグメントAまでの距離(μm)の比率(%)が13.1%)、中空率は15%であった。
得られたマルチフィラメントのみを使用し、丸編機にてスムース組織として49ウェール/2.54cm、53コース/2.54cmの編地を得た後、常法により精練し、下記処方にて温度130℃で30分間染色をおこなった。
染料 UVITEX EBF:1%omf
助剤 ニッカサンソルトSN−130:0.5g/l
酢酸:0.2ml/l
染色後、仕上げ加工を行い、編物を得た。CT、UPF、TF及びカバーファクターは、該編物を用いて測定、算出した。
(参考例1)
セグメントAを構成する合成樹脂として極限粘度が0.65のPETを常法によりチップ化し、乾燥したものを用い、無機酸化物微粒子として酸化チタン微粒子(TiO2)を3質量%含有させた。セグメントBを構成する合成樹脂として5−ナトリウムスルホイソフタル酸(SIP−Na)を2.5モル%、平均分子量8000のポリエチレングリコール(PEG)を13.3重量%共重合した極限粘度0.73の共重合PET(アルカリ易溶性ポリエステル)を常法によりチップ化し、乾燥したものを用いた。
上記セグメントAを構成するPET及びセグメントBを構成する共重合PETを用い、セグメントAとセグメントBとの質量比(セグメントA/セグメントB)が75/25であって、図1(c)の横断面形状(葉部の数:20個)となるノズルを用い、常用の複合紡糸装置を用いて、紡糸温度295℃でマルチフィラメントを紡出した。そして、紡出したマルチフィラメントを冷却、油剤付与し、3000m/分の速度で引取ローラにて引き取り、次いで温度90℃、延伸倍率1.50で延伸し、温度140℃で熱処理をして90dtex単糸本数48本のマルチフィラメント糸を得た。なお、EC、DC及び中空率は、該マルチフィラメント糸を用いて測定、算出した。
得られたマルチフィラメント糸のみを使用し、丸編機にてスムース組織として49ウェール/2.54cm、53コース/2.54cmの編地を得た。カバーファクターは該編地を用いて測定した。該編地にアルカリ処理を施してセグメントBを溶出させセグメントAの葉部を分割させた後、下記処方にて温度130℃で30分間染色をおこなった。
染料 UVITEX EBF:1%omf
助剤 ニッカサンソルトSN−130:0.5g/l
酢酸:0.2ml/l
染色後、仕上げ加工を行い、編物を得た。CT、UPF及びTFは、該編物を用いて測定、算出した。
得られた編物の評価結果を表1に示す。

表1に示したように、実施例1〜9は、得られた編物がCT、UPF及びTFについて全て合格するものであった。すなわち、該編物は優れた涼感性と紫外線防止性を有し、かつ、発汗などで該織編物が湿潤した場合にも優れた透け防止性を有することができるものであった。特に、実施例2〜5は、セグメントAにおける酸化チタン微粒子の含有率を5〜8質量%としたことにより、涼感性と湿潤時の透け防止効果が特に優れたものであった。また、実施例2ではDCの判定が◎(全ての葉部においてDCが5%以下)であったのに対し、実施例9ではDCの判定が○(全ての葉部においてDCが5%を超え、かつ、10%以下)であった。この結果、実施例2で得られた編物は、実施例8で得られた編物と比較してCT、UPF及びTFが特に優れ、涼感性、紫外線防止性及び湿潤時の透け防止性に特に優れるものであった。
一方、比較例1は、セグメントAにおける酸化チタン微粒子の含有率が2質量%未満であったことから、得られた編物は、CT、UPF及びTFが合格基準を満たさず、涼感性、紫外線防止性及び湿潤時の透け防止性に劣るものであった。
比較例2は、セグメントAにおける酸化チタン微粒子の含有率が10質量%を超えるものであったことから、単糸を紡糸することができず、マルチフィラメント糸及び編物を得ることができなかった。
比較例3は、マルチフィラメント糸を構成する単糸の横断面形状を図2(b)に示したようにしたことから、得られたマルチフィラメント糸は、単糸の外周長(μm)に対するセグメントAの該単糸表面への露出長(μm)の割合(EC)が10%を超えるものとなった。このことから、マルチフィラメント糸の紡糸操業性及び製糸工程、製編工程における工程通過性に劣るものとなった。加えて、セグメントAの形状が曲線部を含まない直線部のみからなるものであったことから、得られた編物はTFが合格基準を満たさず、湿潤時の透け防止性に劣るものであった。
比較例4は、マルチフィラメントを構成する単糸の横断面形状を図2(a)に示したものであり、該マルチフィラメントを構成する単糸の横断面において、前記単糸の中心から該単糸の外周までの距離(μm)に対する前記単糸の外周からセグメントAまでの距離(μm)の比率(%)が10%を超えるもの(13.1%)であった。このことから、セグメントBにおいて太陽光が透過し得る領域が大きくなり、得られた編物は、CT及びTFが合格基準を満たさず、涼感性及び湿潤時の透け防止性に劣るものであった。
比較例5は、単糸の外周長(μm)に対するセグメントAの該単糸表面への露出長(μm)の割合(EC)が10%を超えるものとなったことから、得られたマルチフィラメント糸は、紡糸操業性及び工程通過性に劣るものとなった。
比較例6は、中空率が5%未満であったことから、得られた編物は、CT、UPF及びTFが合格基準を満たさず、涼感性、紫外線防止性及び湿潤時の透け防止性に劣るものであった。
比較例7は、中空率が30%を超えるものであったことから、マルチフィラメント糸を構成する大部分の単糸において中空部の剥離や潰れが発生し、製糸性が著しく悪化し安定してマルチフィラメントを紡糸することができず、編物を得ることができなかった。
比較例8は、セグメントAが葉部を含まない芯鞘中空型の単糸であり、前記単糸の中心から該単糸の外周までの距離(μm)に対する前記単糸の外周からセグメントAまでの距
離(μm)の比率(%)が10%を超えるもの(13.1%)であった。このことから、得られた編物は、CT、及びTFが合格基準を満たさず、涼感性及び湿潤時の透け防止性に劣るものであった。
参考例1は、セグメントBをアルカリ易溶成分であるポリエステルとし、編物としてから該セグメントBを溶解除去し葉部を分割した。従って、得られた編物を構成する繊維が中空部を有さないものであることから、CT、及びTFが合格基準を満たさず、涼感性及び湿潤時の透け防止性に劣るものであった。
1 単糸
2 無機酸化物微粒子の含有率X(質量%)が2<X≦10である合成樹脂部
3 無機酸化物微粒子の含有率Y(質量%)が2質量%以下である合成樹脂部
4 葉部
5 中空部
6 従来技術に係る同心円状に配置されてなる複合繊維
7 無機酸化物微粒子を高濃度に含有する部分
8 無機酸化物微粒子を含有しない部分
9 従来技術に係る複合繊維
10 無機酸化物微粒子の含有率が5〜30質量%である合成樹脂部
11 無機酸化物微粒子を含有しない合成樹脂部
12 発泡スチロール
13a、13b 穴
14a、14b 織編物
15a、15b 熱電対

Claims (12)

  1. 無機酸化物微粒子の含有率X(質量%)が2<X≦10である合成樹脂部と、無機酸化物微粒子の含有率Y(質量%)が2質量%以下である合成樹脂部を含むマルチフィラメント糸であって、
    前記無機酸化物微粒子の含有率Y(質量%)が2質量%以下である合成樹脂部を構成する合成樹脂がポリエチレンテレフタレート(テレフタル酸成分とエチレングリコール成分との重縮合体)であり、
    前記マルチフィラメント糸を構成する単糸の長手方向に対する横断面形状が下記(1)〜(6)を満足することを特徴とするマルチフィラメント糸。
    (1)前記横断面における無機酸化物微粒子の含有率X(質量%)が2<X≦10である合成樹脂部の形状が、前記単糸の中心側から外周側へ放射状に向かう6〜30個の葉部を含む多葉形状。
    (2)前記葉部の外周側の先端部が曲線形状。
    (3)前記単糸の外周長(μm)に対する、前記無機酸化物微粒子の含有率X(質量%)が2<X≦10である合成樹脂部の前記単糸表面への露出長(μm)の割合が10%以下。
    (4)前記単糸の中心から前記単糸の外周までの距離(μm)に対する、前記単糸の外周から前記葉部までの最短距離(μm)の平均比率が10%以下。
    (5)前記単糸の中空率が5〜30%。
    (6)前記葉部のそれぞれが全周において互いに分離されており、かつ、互いに隣り合う前記葉部の下記方法により測定、算出される最短距離が0.1〜2.0μm。
    (方法)
    マルチフィラメントから単糸を取り出し、取り出した単糸の長手方向に対する横断面を光学顕微鏡(INABATA&CO製 PCSCOPE PCS−81X)で観察し、分離している葉部における隣り合う葉部との最短距離(μm)を測定し、該横断面における分離している葉部全てについて測定し、その平均値を、互いに隣り合う葉部と葉部との最短距離(μm)とする。
  2. 無機酸化物微粒子の含有率X(質量%)が2<X≦10である合成樹脂部と、無機酸化物微粒子の含有率Y(質量%)が2質量%以下である合成樹脂部を含むマルチフィラメント糸であって、
    前記無機酸化物微粒子の含有率Y(質量%)が2質量%以下である合成樹脂部を構成する合成樹脂がポリエチレンテレフタレート(テレフタル酸成分とエチレングリコール成分との重縮合体)であり、
    前記マルチフィラメント糸を構成する単糸の長手方向に対する横断面形状が下記(1)〜(7)を満足することを特徴とするマルチフィラメント糸。
    (1)前記横断面における無機酸化物微粒子の含有率X(質量%)が2<X≦10である合成樹脂部の形状が、前記単糸の中心側から外周側へ放射状に向かう6〜30個の葉部を含む多葉形状。
    (2)前記葉部の外周側の先端部が曲線形状。
    (3)前記単糸の外周長(μm)に対する、前記無機酸化物微粒子の含有率X(質量%)が2<X≦10である合成樹脂部の前記単糸表面への露出長(μm)の割合が10%以下。
    (4)前記単糸の中心から前記単糸の外周までの距離(μm)に対する、前記単糸の外周から前記葉部までの最短距離(μm)の平均比率が10%以下。
    (5)前記単糸の中空率が5〜30%。
    (6)中空部が、前記単糸の中心部において前記無機酸化物微粒子の含有率Y(質量%)が2質量%以下である合成樹脂部に配されており、前記葉部が前記中空部を取り囲むように配されている。
    (7)前記葉部のそれぞれが全周において互いに分離されており、かつ、互いに隣り合う前記葉部の下記方法により測定、算出される最短距離が0.1〜2.0μm。
    (方法)
    マルチフィラメントから単糸を取り出し、取り出した単糸の長手方向に対する横断面を光学顕微鏡(INABATA&CO製 PCSCOPE PCS−81X)で観察し、分離している葉部における隣り合う葉部との最短距離(μm)を測定し、該横断面における分離している葉部全てについて測定し、その平均値を、互いに隣り合う葉部と葉部との最短距離(μm)とする。
  3. 無機酸化物微粒子の含有率X(質量%)が2<X≦10である合成樹脂部と、無機酸化物微粒子の含有率Y(質量%)が2質量%以下である合成樹脂部を含むマルチフィラメント糸であって、
    前記無機酸化物微粒子の含有率Y(質量%)が2質量%以下である合成樹脂部を構成する合成樹脂がポリエチレンテレフタレート(テレフタル酸成分とエチレングリコール成分との重縮合体)であり、
    前記マルチフィラメント糸を構成する単糸の長手方向に対する横断面形状が下記(1)〜(7)を満足することを特徴とするマルチフィラメント糸。
    (1)前記横断面における無機酸化物微粒子の含有率X(質量%)が2<X≦10である合成樹脂部の形状が、前記単糸の中心側から外周側へ放射状に向かう6〜30個の葉部を含む多葉形状。
    (2)前記葉部の外周側の先端部が曲線形状。
    (3)前記単糸の外周長(μm)に対する、前記無機酸化物微粒子の含有率X(質量%)が2<X≦10である合成樹脂部の前記単糸表面への露出長(μm)の割合が10%以下。
    (4)前記単糸の中心から前記単糸の外周までの距離(μm)に対する、前記単糸の外周から前記葉部までの最短距離(μm)の平均比率が10%以下。
    (5)前記単糸の中空率が5〜30%。
    (6)単糸の外周形状が円形。
    (7)前記葉部のそれぞれが全周において互いに分離されており、かつ、互いに隣り合う前記葉部の下記方法により測定、算出される最短距離が0.1〜2.0μm。
    (方法)
    マルチフィラメントから単糸を取り出し、取り出した単糸の長手方向に対する横断面を光学顕微鏡(INABATA&CO製 PCSCOPE PCS−81X)で観察し、分離している葉部における隣り合う葉部との最短距離(μm)を測定し、該横断面における分離している葉部全てについて測定し、その平均値を、互いに隣り合う葉部と葉部との最短距離(μm)とする。
  4. 前記横断面における無機酸化物微粒子の含有率X(質量%)が2<X≦10である合成樹脂部の形状が、前記単糸の中心側から外周側へ放射状に向かう20〜30個の葉部を含む多葉形状である、請求項1〜3のいずれか1項に記載のマルチフィラメント糸。
  5. 前記無機酸化物微粒子の含有率X(質量%)が2<X≦10である合成樹脂部を構成する合成樹脂が、ポリエチレンテレフタレート(テレフタル酸成分とエチレングリコール成分との重縮合体)である請求項1〜4のいずれか1項に記載のマルチフィラメント糸。
  6. 前記無機酸化物微粒子の含有率X(質量%)が2<X≦10である合成樹脂部と前記無機酸化物微粒子の含有率Y(質量%)が2質量%以下である合成樹脂部との質量比が30/70〜90/10である請求項1〜5のいずれか1項に記載のマルチフィラメント糸。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載のマルチフィラメント糸からなる織編物。
  8. カバーファクター(CF)が、1000〜3500である請求項7に記載の織物。
  9. カバーファクター(CF)が、500〜2500である請求項7に記載の編物。
  10. クーリング性(CT)が2.0以上である請求項7〜9のいずれか1項に記載の織編物。
  11. 紫外線防止指数(UPF)が30以上である請求項7〜10のいずれか1項に記載の織編物。
  12. 下記式(I)で表される防透性低下度(TF)が8.0%以下である請求項7〜11のいずれか1項に記載の織編物。

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