JP6315897B2 - マルチフィラメント糸及びその織編物 - Google Patents
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Description
すなわち、本発明は以下の(1)〜(12)を要旨とするものである。
(i)前記横断面における無機酸化物微粒子の含有率X(質量%)が2<X≦10である合成樹脂部の形状が、前記単糸の中心側から外周側へ放射状に向かう6〜30個の葉部を含む多葉形状。
(ii)前記葉部の外周側の先端部が曲線形状。
(iii)前記単糸の外周長(μm)に対する、前記無機酸化物微粒子の含有率X(質量%)が2<X≦10である合成樹脂部の前記単糸表面への露出長(μm)の割合が10%以下。
(iv)前記単糸の中心から前記単糸の外周までの距離(μm)に対する、前記単糸の外周から前記葉部までの最短距離(μm)の平均比率が10%以下。
(v)前記単糸の中空率が5〜30%。
(vi)前記葉部のそれぞれが全周において互いに分離されており、かつ、互いに隣り合う前記葉部の下記方法により測定、算出される最短距離が0.1〜2.0μm。
(方法)
マルチフィラメントから単糸を取り出し、取り出した単糸の長手方向に対する横断面を光学顕微鏡(INABATA&CO製 PCSCOPE PCS−81X)で観察し、分離している葉部における隣り合う葉部との最短距離(μm)を測定し、該横断面における分離している葉部全てについて測定し、その平均値を、互いに隣り合う葉部と葉部との最短距離(μm)とする。
(2)無機酸化物微粒子の含有率X(質量%)が2<X≦10である合成樹脂部と、無機酸化物微粒子の含有率Y(質量%)が2質量%以下である合成樹脂部を含むマルチフィラメント糸であって、前記マルチフィラメント糸を構成する単糸の長手方向に対する横断面形状が下記(1)〜(vii)を満足することを特徴とするマルチフィラメント糸。
(i)前記横断面における無機酸化物微粒子の含有率X(質量%)が2<X≦10である合成樹脂部の形状が、前記単糸の中心側から外周側へ放射状に向かう6〜30個の葉部を含む多葉形状。
(ii)前記葉部の外周側の先端部が曲線形状。
(iii)前記単糸の外周長(μm)に対する、前記無機酸化物微粒子の含有率X(質量%)が2<X≦10である合成樹脂部の前記単糸表面への露出長(μm)の割合が10%以下。
(iv)前記単糸の中心から前記単糸の外周までの距離(μm)に対する、前記単糸の外周から前記葉部までの最短距離(μm)の平均比率が10%以下。
(v)前記単糸の中空率が5〜30%。
(vi)中空部が、前記単糸の中心部において前記無機酸化物微粒子の含有率Y(質量%)が2質量%以下である合成樹脂部に配されており、前記葉部が前記中空部を取り囲むように配されている。
(vii)前記葉部のそれぞれが全周において互いに分離されており、かつ、互いに隣り合う前記葉部の下記方法により測定、算出される最短距離が0.1〜2.0μm。
(方法)
マルチフィラメントから単糸を取り出し、取り出した単糸の長手方向に対する横断面を光学顕微鏡(INABATA&CO製 PCSCOPE PCS−81X)で観察し、分離している葉部における隣り合う葉部との最短距離(μm)を測定し、該横断面における分離している葉部全てについて測定し、その平均値を、互いに隣り合う葉部と葉部との最短距離(μm)とする。
(3)無機酸化物微粒子の含有率X(質量%)が2<X≦10である合成樹脂部と、無機酸化物微粒子の含有率Y(質量%)が2質量%以下である合成樹脂部を含むマルチフィラメント糸であって、前記マルチフィラメント糸を構成する単糸の長手方向に対する横断面形状が下記(i)〜(vii)を満足することを特徴とするマルチフィラメント糸。
(i)前記横断面における無機酸化物微粒子の含有率X(質量%)が2<X≦10である合成樹脂部の形状が、前記単糸の中心側から外周側へ放射状に向かう6〜30個の葉部を含む多葉形状。
(ii)前記葉部の外周側の先端部が曲線形状。
(iii)前記単糸の外周長(μm)に対する、前記無機酸化物微粒子の含有率X(質量%)が2<X≦10である合成樹脂部の前記単糸表面への露出長(μm)の割合が10%以下。
(iv)前記単糸の中心から前記単糸の外周までの距離(μm)に対する、前記単糸の外周から前記葉部までの最短距離(μm)の平均比率が10%以下。
(v)前記単糸の中空率が5〜30%。
(vi)単糸の外周形状が円形。
(vii)前記葉部のそれぞれが全周において互いに分離されており、かつ、互いに隣り合う前記葉部の下記方法により測定、算出される最短距離が0.1〜2.0μm。
(方法)
マルチフィラメントから単糸を取り出し、取り出した単糸の長手方向に対する横断面を光学顕微鏡(INABATA&CO製 PCSCOPE PCS−81X)で観察し、分離している葉部における隣り合う葉部との最短距離(μm)を測定し、該横断面における分離している葉部全てについて測定し、その平均値を、互いに隣り合う葉部と葉部との最短距離(μm)とする。
(4)前記横断面における無機酸化物微粒子の含有率X(質量%)が2<X≦10である合成樹脂部の形状が、前記単糸の中心側から外周側へ放射状に向かう20〜30個の葉部を含む多葉形状である、(1)〜(3)のいずれかに記載のマルチフィラメント糸。
(5)前記無機酸化物微粒子の含有率X(質量%)が2<X≦10である合成樹脂部を構成する合成樹脂及び前記無機酸化物微粒子の含有率Y(質量%)が2質量%以下である合成樹脂部を構成する合成樹脂が、ポリエステルである(1)〜(4)のいずれかに記載のマルチフィラメント糸。
(6)前記無機酸化物微粒子の含有率X(質量%)が2<X≦10である合成樹脂部と前記無機酸化物微粒子の含有率Y(質量%)が2質量%以下である合成樹脂部との質量比が30/70〜90/10である(1)〜(5)のいずれかに記載のマルチフィラメント糸。
(7)(1)〜(6)のいずれかに記載のマルチフィラメント糸からなる織編物。
(8)カバーファクター(CF)が、1000〜3500である(7)に記載の織物。
(9)カバーファクター(CF)が、500〜2500である(7)に記載の編物。
(10)クーリング性(CT)が2.0以上である(7)〜(9)のいずれかに記載の織編物。
(11)紫外線防止指数(UPF)が30以上である(7)〜(10)のいずれかに記載の織編物。
(12)下記式(I)で表される防透性低下度(TF)が8.0%以下である(7)〜(11)のいずれかに記載の織編物。
WAD:経糸密度(本/2.54cm)
WED:緯糸密度(本/2.54cm)
CD:コース密度(本/2.54cm)
WD:ウェール密度(本/2.54cm)
フェノールと四塩化エタンとの等質量混合物を溶媒として、温度20℃の条件下で常法に基づき測定した。
マルチフィラメント糸から取り出した単糸の、長手方向に対する横断面を光学顕微鏡(INABATA&CO製 PCSCOPE PCS−81X)で観察し、単糸外周長(μm)及びセグメントAの単糸表面への露出長(μm)を測定し、単糸外周長(μm)に対する割合(EC(%))を次式により算出した。
EC=セグメントAの露出長(μm)/フィラメント外周長(μm)×100(%)
マルチフィラメント糸から取り出した単糸の、長手方向に対する横断面を光学顕微鏡(INABATA&CO製 PCSCOPE PCS−81X)で観察し、単糸の中心から単糸外周までの距離(μm)及び各葉部における単糸外周から各葉部までの最短距離(μm)を測定した。そして、単糸の中心から単糸外周までの距離(μm)に対する各葉部における単糸外周から各葉部までの最短距離(μm)の平均比率(DC(%))を次式により算出した。
DC=単糸外周から各葉部までの最短距離の平均値(μm)/単糸の中心から単糸外周までの距離(μm)×100(%)
そして、以下の基準により判定し、○以上を合格とした。
◎:DCが5%以下である場合。
○:DCが5%を超え、10%未満である場合。
×:DCが10%を超える場合。
マルチフィラメントから単糸を取り出し、取り出した単糸の長手方向に対する横断面を光学顕微鏡(INABATA&CO製 PCSCOPE PCS−81X)で観察し、分離している葉部における隣り合う葉部との最短距離(μm)を測定した。該横断面における分離している葉部全てについて測定し、その平均値を、互いに隣り合う葉部と葉部との最短距離(μm)とした。
前述の方法により、測定、算出した。
図4及び図5に示すように、高さ20cmの発泡スチロール12の上面側に縦8cm、横8cm、深さ0.7cmの穴13a、13bを併設し、穴13a、13bの底部の中心に熱電対15a、15bを設けた装置を用いた。測定対象とする織編物を一辺の長さが10cmの正方形となるように裁断し、裁断した織編物14aを一方の穴13aを覆うように前記発泡スチロール12の上面に張り付けた。ブランクとする織編物として、測定対象とする織編物を構成するマルチフィラメントと同じ単糸繊度、同じフィラメント数であり、酸化チタン微粒子を0.4質量%含有する単成分からなるPETマルチフィラメントからなり、測定対象とする織編物と同組織である織編物14bを用い、測定対象とする織編物14aと同様にして他方の穴13bを覆うように張り付けた。そして、図6のように、装置を織編物を張り付けた面が水平方向を向くように屋外に設置し、15分後に測定対象とする織編物14aを張り付けた穴13aに設けた熱電対15aの温度(T1(℃))とブランクとする織編物14bを張り付けた穴13bに設けた熱電対15bの温度(T2(℃))とを測定し、それぞれの温度の差(T2−T1(℃))をCTとした。なお、測定は、測定対象とする織編物14a及びブランクとする織編物14bの表面での照度が100000luxの条件下でおこなった。本発明においては、CTが2.0以上のものを合格とした。
オーストラリアニュージーランド規格(AS/NZS;4399:1996)に従い、分光光度計を用いて測定した280〜400nmの紫外線透過率に所定のダメージ係数を考慮し、算出した。本発明においては、UPFが30以上のものを合格とした。
マクベス社製MS−2020型分光光度計を使用し、乾燥時試料のtaube白度(WId)及び湿潤時試料のtaube白度(WIw)を測定し、下記式(I)により算出した。なお、乾燥時試料とは、織編物を20℃65%RHの環境下で24Hrs調整した試料とし、湿潤時試料とは、20℃65%RHの環境下で24Hrs調整した試料に該試料と同質量の水分を含ませたものとした。
編物のカバーファクターを下記式(IV)によって算出した。
CD:コース密度(本/2.54cm)
WD:ウェール密度(本/2.54cm)
なお、マルチフィラメントの繊度はJIS L 1096:2010 8.9.9.1.bに従い測定、算出した。また、コース密度、ウェール密度はJIS L 1096:2010 8.6.2に従い測定、算出した。
24時間連続して紡糸を行い、操業中の切れ糸回数(1錘あたり)により、以下の3段階で評価し、○を合格とした。
○:0〜1回
△:2〜3回
×:4以上
製編前に編機の編み針のうちキズ、摩耗がないものを無作為に10本選定しておき、製編後に選定した編み針を光学顕微鏡を用いて観察し、以下の評価を行った。
○:編み針10本全てにキズ、摩耗が認められないもの
×:編み針1本以上キズ、摩耗が認められるもの
セグメントAを構成する合成樹脂として極限粘度が0.65のPETを常法によりチップ化し、乾燥したものを用い、無機酸化物微粒子として酸化チタン微粒子(TiO2)を3質量%含有させた。セグメントBを構成する合成樹脂として極限粘度が0.65のPETを常法によりチップ化し、乾燥したものを用い、酸化チタン微粒子(TiO2)を0.4質量%含有させた。
染料 UVITEX EBF:1%omf
助剤 ニッカサンソルトSN−130:0.5g/l
酢酸:0.2ml/l
セグメントAを構成するPETにおける酸化チタン微粒子の含有率を表1に示したようにした以外は、実施例1と同様におこない、マルチフィラメント糸及び編物を得た。
セグメントA及びセグメントBを構成するPETにおける酸化チタン微粒子の含有率をそれぞれ表1に示したようにした以外は、実施例1と同様におこない、マルチフィラメント糸及び編物を得た。
セグメントAを構成する合成樹脂として極限粘度が0.65のPETを常法によりチップ化し、乾燥したものを用い、無機酸化物微粒子として酸化チタン微粒子(TiO2)を5質量%含有させた。セグメントBを構成する合成樹脂として極限粘度が0.65のPETを常法によりチップ化し、乾燥したものを用い、酸化チタン微粒子(TiO2)を0.4質量%含有させた。
染料 UVITEX EBF:1%omf
助剤 ニッカサンソルトSN−130:0.5g/l
酢酸:0.2ml/l
セグメントAを構成する合成樹脂として極限粘度が0.65のPETを常法によりチップ化し、乾燥したものを用い、無機酸化物微粒子として酸化チタン微粒子(TiO2)を3質量%含有させた。セグメントBを構成する合成樹脂として極限粘度が0.65のPETを常法によりチップ化し、乾燥したものを用い、酸化チタン微粒子(TiO2)を0.4質量%含有させた。
染料 UVITEX EBF:1%omf
助剤 ニッカサンソルトSN−130:0.5g/l
酢酸:0.2ml/l
セグメントAを構成する合成樹脂として極限粘度が0.65のPETを常法によりチップ化し、乾燥したものを用い、無機酸化物微粒子として酸化チタン微粒子(TiO2)を3質量%含有させた。セグメントBを構成する合成樹脂として極限粘度が0.65のPETを常法によりチップ化し、乾燥したものを用い、酸化チタン微粒子(TiO2)を0.4質量%含有させた。
染料 UVITEX EBF:1%omf
助剤 ニッカサンソルトSN−130:0.5g/l
酢酸:0.2ml/l
セグメントAを構成する合成樹脂として極限粘度が0.65のPETを常法によりチップ化し、乾燥したものを用い、無機酸化物微粒子として酸化チタン微粒子(TiO2)を5質量%含有させた。セグメントBを構成する合成樹脂として極限粘度が0.65のPETを常法によりチップ化し、乾燥したものを用い、酸化チタン微粒子(TiO2)を0.4質量%含有させた。
染料 UVITEX EBF:1%omf
助剤 ニッカサンソルトSN−130:0.5g/l
酢酸:0.2ml/l
セグメントAを構成する合成樹脂として極限粘度が0.65のPETを常法によりチップ化し、乾燥したものを用い、無機酸化物微粒子として酸化チタン微粒子(TiO2)を5質量%含有させた。セグメントBを構成する合成樹脂として極限粘度が0.65のPETを常法によりチップ化し、乾燥したものを用い、酸化チタン微粒子(TiO2)を0.4質量%含有させた。
染料 UVITEX EBF:1%omf
助剤 ニッカサンソルトSN−130:0.5g/l
酢酸:0.2ml/l
セグメントAを構成するPETにおける酸化チタン微粒子の含有率を表1に示したようにした以外は、実施例1と同様におこない、マルチフィラメント糸及び編物を得た。
セグメントAを構成するPETにおける酸化チタン微粒子の含有率を表1に示したようにした以外は、実施例1と同様におこなった。
セグメントAを構成する合成樹脂として極限粘度が0.65のPETを常法によりチップ化し、乾燥したものを用い、無機酸化物微粒子として酸化チタン微粒子(TiO2)を5質量%含有させた。セグメントBを構成する合成樹脂として極限粘度が0.65のPETを常法によりチップ化し、乾燥したものを用い、酸化チタン微粒子(TiO2)を0.4質量%含有させた。
染料 UVITEX EBF:1%omf
助剤 ニッカサンソルトSN−130:0.5g/l
酢酸:0.2ml/l
セグメントAを構成する合成樹脂として極限粘度が0.65のPETを常法によりチップ化し、乾燥したものを用い、無機酸化物微粒子として酸化チタン微粒子(TiO2)を5質量%含有させた。セグメントBを構成する合成樹脂として極限粘度が0.65のPETを常法によりチップ化し、乾燥したものを用い、酸化チタン微粒子(TiO2)を0.4質量%含有させた。
染料 UVITEX EBF:1%omf
助剤 ニッカサンソルトSN−130:0.5g/l
酢酸:0.2ml/l
セグメントAを構成する合成樹脂として極限粘度が0.65のPETを常法によりチップ化し、乾燥したものを用い、無機酸化物微粒子として酸化チタン微粒子(TiO2)を5質量%含有させた。セグメントBを構成する合成樹脂として極限粘度が0.65のPETを常法によりチップ化し、乾燥したものを用い、酸化チタン微粒子(TiO2)を0.4質量%含有させた。
染料 UVITEX EBF:1%omf
助剤 ニッカサンソルトSN−130:0.5g/l
酢酸:0.2ml/l
セグメントAを構成する合成樹脂として極限粘度が0.65のPETを常法によりチップ化し、乾燥したものを用い、無機酸化物微粒子として酸化チタン微粒子(TiO2)を3質量%含有させた。セグメントBを構成する合成樹脂として極限粘度が0.65のPETを常法によりチップ化し、乾燥したものを用い、酸化チタン微粒子(TiO2)を0.4質量%含有させた。
染料 UVITEX EBF:1%omf
助剤 ニッカサンソルトSN−130:0.5g/l
酢酸:0.2ml/l
セグメントAを構成する合成樹脂として極限粘度が0.65のPETを常法によりチップ化し、乾燥したものを用い、無機酸化物微粒子として酸化チタン微粒子(TiO2)を3質量%含有させた。セグメントBを構成する合成樹脂として極限粘度が0.65のPETを常法によりチップ化し、乾燥したものを用い、酸化チタン微粒子(TiO2)を0.4質量%含有させた。
セグメントAを構成する合成樹脂として極限粘度が0.65のPETを常法によりチップ化し、乾燥したものを用い、無機酸化物微粒子として酸化チタン微粒子(TiO2)を5質量%含有させた。セグメントBを構成する合成樹脂として極限粘度が0.65のPETを常法によりチップ化し、乾燥したものを用い、酸化チタン微粒子(TiO2)を0.4質量%含有させた。
染料 UVITEX EBF:1%omf
助剤 ニッカサンソルトSN−130:0.5g/l
酢酸:0.2ml/l
セグメントAを構成する合成樹脂として極限粘度が0.65のPETを常法によりチップ化し、乾燥したものを用い、無機酸化物微粒子として酸化チタン微粒子(TiO2)を3質量%含有させた。セグメントBを構成する合成樹脂として5−ナトリウムスルホイソフタル酸(SIP−Na)を2.5モル%、平均分子量8000のポリエチレングリコール(PEG)を13.3重量%共重合した極限粘度0.73の共重合PET(アルカリ易溶性ポリエステル)を常法によりチップ化し、乾燥したものを用いた。
染料 UVITEX EBF:1%omf
助剤 ニッカサンソルトSN−130:0.5g/l
酢酸:0.2ml/l
2 無機酸化物微粒子の含有率X(質量%)が2<X≦10である合成樹脂部
3 無機酸化物微粒子の含有率Y(質量%)が2質量%以下である合成樹脂部
4 葉部
5 中空部
6 従来技術に係る同心円状に配置されてなる複合繊維
7 無機酸化物微粒子を高濃度に含有する部分
8 無機酸化物微粒子を含有しない部分
9 従来技術に係る複合繊維
10 無機酸化物微粒子の含有率が5〜30質量%である合成樹脂部
11 無機酸化物微粒子を含有しない合成樹脂部
12 発泡スチロール
13a、13b 穴
14a、14b 織編物
15a、15b 熱電対
Claims (11)
- 無機酸化物微粒子の含有率X(質量%)が2<X≦10である合成樹脂部と、無機酸化物微粒子の含有率Y(質量%)が2質量%以下である合成樹脂部を含むマルチフィラメント糸からなる織編物であって、
前記マルチフィラメント糸を構成する単糸の長手方向に対する横断面形状が下記(1)〜(6)を満足することを特徴とする織編物。
(1)前記横断面における無機酸化物微粒子の含有率X(質量%)が2<X≦10である合成樹脂部の形状が、前記単糸の中心側から外周側へ放射状に向かう6〜30個の葉部を含む多葉形状。
(2)前記葉部の外周側の先端部が曲線形状。
(3)前記単糸の外周長(μm)に対する、前記無機酸化物微粒子の含有率X(質量%)が2<X≦10である合成樹脂部の前記単糸表面への露出長(μm)の割合が10%以下。
(4)前記単糸の中心から前記単糸の外周までの距離(μm)に対する、前記単糸の外周から前記葉部までの最短距離(μm)の平均比率が10%以下。
(5)前記単糸の中空率が5〜30%。
(6)前記葉部のそれぞれが全周において互いに分離されており、かつ、互いに隣り合う前記葉部の下記方法により測定、算出される最短距離が0.1〜2.0μm。
(方法)
マルチフィラメントから単糸を取り出し、取り出した単糸の長手方向に対する横断面を光学顕微鏡(INABATA&CO製 PCSCOPE PCS−81X)で観察し、分離している葉部における隣り合う葉部との最短距離(μm)を測定し、該横断面における分離している葉部全てについて測定し、その平均値を、互いに隣り合う葉部と葉部との最短距離(μm)とする。 - 無機酸化物微粒子の含有率X(質量%)が2<X≦10である合成樹脂部と、無機酸化物微粒子の含有率Y(質量%)が2質量%以下である合成樹脂部を含むマルチフィラメント糸からなる織編物であって、
前記マルチフィラメント糸を構成する単糸の長手方向に対する横断面形状が下記(1)〜(7)を満足することを特徴とする織編物。
(1)前記横断面における無機酸化物微粒子の含有率X(質量%)が2<X≦10である合成樹脂部の形状が、前記単糸の中心側から外周側へ放射状に向かう6〜30個の葉部を含む多葉形状。
(2)前記葉部の外周側の先端部が曲線形状。
(3)前記単糸の外周長(μm)に対する、前記無機酸化物微粒子の含有率X(質量%)が2<X≦10である合成樹脂部の前記単糸表面への露出長(μm)の割合が10%以下。
(4)前記単糸の中心から前記単糸の外周までの距離(μm)に対する、前記単糸の外周から前記葉部までの最短距離(μm)の平均比率が10%以下。
(5)前記単糸の中空率が5〜30%。
(6)中空部が、前記単糸の中心部において前記無機酸化物微粒子の含有率Y(質量%)が2質量%以下である合成樹脂部に配されており、前記葉部が前記中空部を取り囲むように配されている。
(7)前記葉部のそれぞれが全周において互いに分離されており、かつ、互いに隣り合う前記葉部の下記方法により測定、算出される最短距離が0.1〜2.0μm。
(方法)
マルチフィラメントから単糸を取り出し、取り出した単糸の長手方向に対する横断面を光学顕微鏡(INABATA&CO製 PCSCOPE PCS−81X)で観察し、分離している葉部における隣り合う葉部との最短距離(μm)を測定し、該横断面における分離している葉部全てについて測定し、その平均値を、互いに隣り合う葉部と葉部との最短距離(μm)とする。 - 無機酸化物微粒子の含有率X(質量%)が2<X≦10である合成樹脂部と、無機酸化物微粒子の含有率Y(質量%)が2質量%以下である合成樹脂部を含むマルチフィラメント糸からなる織編物であって、
前記マルチフィラメント糸を構成する単糸の長手方向に対する横断面形状が下記(1)〜(7)を満足することを特徴とする織編物。
(1)前記横断面における無機酸化物微粒子の含有率X(質量%)が2<X≦10である合成樹脂部の形状が、前記単糸の中心側から外周側へ放射状に向かう6〜30個の葉部を含む多葉形状。
(2)前記葉部の外周側の先端部が曲線形状。
(3)前記単糸の外周長(μm)に対する、前記無機酸化物微粒子の含有率X(質量%)が2<X≦10である合成樹脂部の前記単糸表面への露出長(μm)の割合が10%以下。
(4)前記単糸の中心から前記単糸の外周までの距離(μm)に対する、前記単糸の外周から前記葉部までの最短距離(μm)の平均比率が10%以下。
(5)前記単糸の中空率が5〜30%。
(6)単糸の外周形状が円形。
(7)前記葉部のそれぞれが全周において互いに分離されており、かつ、互いに隣り合う前記葉部の下記方法により測定、算出される最短距離が0.1〜2.0μm。
(方法)
マルチフィラメントから単糸を取り出し、取り出した単糸の長手方向に対する横断面を光学顕微鏡(INABATA&CO製 PCSCOPE PCS−81X)で観察し、分離している葉部における隣り合う葉部との最短距離(μm)を測定し、該横断面における分離している葉部全てについて測定し、その平均値を、互いに隣り合う葉部と葉部との最短距離(μm)とする。 - 下記式(I)で表される防透性低下度(TF)が8.0%以下である請求項1〜3のいずれか1項に記載の織編物。
- 前記横断面における無機酸化物微粒子の含有率X(質量%)が2<X≦10である合成樹脂部の形状が、前記単糸の中心側から外周側へ放射状に向かう20〜30個の葉部を含む多葉形状である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の織編物。
- 前記無機酸化物微粒子の含有率X(質量%)が2<X≦10である合成樹脂部を構成する合成樹脂及び前記無機酸化物微粒子の含有率Y(質量%)が2質量%以下である合成樹脂部を構成する合成樹脂が、ポリエステルである請求項1〜5のいずれか1項に記載の織編物。
- 前記無機酸化物微粒子の含有率X(質量%)が2<X≦10である合成樹脂部と前記無機酸化物微粒子の含有率Y(質量%)が2質量%以下である合成樹脂部との質量比が30/70〜90/10である請求項1〜6のいずれか1項に記載の織編物。
- カバーファクター(CF)が、1000〜3500である請求項1〜7のいずれか1項に記載の織物。
- カバーファクター(CF)が、500〜2500である請求項1〜7のいずれか1項に記載の編物。
- クーリング性(CT)が2.0以上である請求項1〜9のいずれか1項に記載の織編物。
- 紫外線防止指数(UPF)が30以上である請求項1〜10のいずれか1項に記載の織編物。
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